JP2000090459A - 対物レンズ駆動装置およびその製造方法 - Google Patents

対物レンズ駆動装置およびその製造方法

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JP2000090459A
JP2000090459A JP10253512A JP25351298A JP2000090459A JP 2000090459 A JP2000090459 A JP 2000090459A JP 10253512 A JP10253512 A JP 10253512A JP 25351298 A JP25351298 A JP 25351298A JP 2000090459 A JP2000090459 A JP 2000090459A
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bobbin
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JP10253512A
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English (en)
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Shinya Fujimori
晋也 藤森
Nobuyuki Maeda
伸幸 前田
Michio Miura
美智雄 三浦
Akio Yabe
昭雄 矢部
Morikazu Kato
盛一 加藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズ駆動装置において、可動部をワイヤ
によってホルダに片持ち支持する組み立て工程を簡略化
して、低コストの対物レンズ駆動装置を実現する。 【解決手段】ワイヤが固定される基板において、ワイヤ
が通過するために設けた穴を、基板の外周面に開口部を
有する形状とする。開口部から全組み分の長さを持つワ
イヤを挿入することにより、一度に大量の組み合わせを
作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
用いられる対物レンズ駆動装置およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置に用いられる対物レンズ
駆動装置の一例として、特開平9−190636号公報
に記載のものが挙げられる。
【0003】光ディスク装置では、半導体レーザ等の光
源から出射された光を、対物レンズによって光ディスク
上に集光する。従来、光ディスク上の信号ピットに正確
に光を集光するために、対物レンズ駆動装置が用いられ
る。対物レンズ駆動装置は、フォーカシングエラー信号
およびトラッキングレラー信号に応じて対物レンズを光
軸と平行な方向(フォーカシング方向)およびディスク
半径方向(トラッキング方向)に駆動変位させることに
より、ディスクの回転に伴うディスクの信号記録面の面
振れや信号トラックの蛇行、偏芯に追従して、対物レン
ズを介して照射される光をディスクの信号記録面に集光
する。
【0004】対物レンズ駆動装置において、対物レンズ
を保持してフォーカシング方向、およびトラッキング方
向に移動する部分(以下、可動部と称す)を支持する方
法としては、ワイヤによる弾性支持方式が、現在もっと
も多用される。上記従来技術に記載された対物レンズ駆
動装置は、いわゆるムービングコイル方式であり、対物
レンズ、ボビン、フォーカシングコイル、トラッキング
コイル等から構成される可動部をワイヤによって弾性的
に片持ち支持している。また、可動部をワイヤを介して
支持する部分(以下、固定部と称す)は、ヨーク、マグ
ネットからなる磁気回路と、ヨークに固定されるホルダ
およびホルダに固定される固定基板とから構成される。
【0005】ワイヤは、導電性材料からなる。ワイヤの
一端は、フォーカシングコイル、及びトラッキングコイ
ルと接続端子を介して電気的に接続している。また、ワ
イヤの他端は、固定部に取り付けられた固定基板の接続
端子に半田等の導電性を有する接着剤で固定されてい
る。弾性支持部材を介してフォーカスコイル、トラッキ
ングコイルに電流を流すと、ヨーク、マグネットによっ
て構成された磁気回路が作る磁束内を電流が流れるた
め、可動部を変位させる力が発生する。この力によって
可動部は、フォーカシング方向、およびトラッキング方
向に移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、4
本のワイヤを使って可動部を支持している。この4本の
ワイヤは略平行に配置されている。また、可動部側、固
定部側ともに、ワイヤの固定点は、矩形の4つの頂点の
位置に配置されている。ワイヤが上記の平行な位置関係
からずれて配置されたり、固定位置が上記の矩形の4頂
点の位置からずれて配置された場合、可動部のフォーカ
シング方向、またはトラッキング方向への移動に伴っ
て、可動部が傾く。このため、対物レンズが光ディスク
に対して傾き、収差が発生する。
【0007】上記従来技術に記載された対物レンズ駆動
装置は、ホルダおよび固定基板にワイヤを通過させる穴
を設けている。この穴は、前述の矩形の4つの頂点の位
置に配置されている。また、穴の径は、極力ワイヤ径に
近くなるように設けられている。これは、ワイヤを上記
の矩形の4つの頂点に正確に配置して対物レンズの傾き
を小さくするためであり、穴によって、ワイヤの位置精
度を得ている。組み立ての際には、各コイルと磁気回路
(マグネット)とが所定の相対位置を確保するように可
動部と固定部とを治具等によって保持した後、ワイヤを
上記固定基板およびホルダの穴に通して半田によって端
子に接続固定している。すなわち、ワイヤを小さな穴に
通す工程を必要とするため、組み立てに多くの時間を要
するという問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ディスクへの情報の記録あるいは再生
のための対物レンズと、該対物レンズを保持するボビン
と、フォーカシング方向に上記ボビンを駆動する力を発
生するフォーカシングコイルと、トラッキング方向に上
記ボビンを駆動する力を発生するトラッキングコイル
と、上記フォーカシングコイルおよび上記トラッキング
コイルに作用する磁束を発生するマグネットと、該マグ
ネットとともに磁気回路を構成するヨークと、上記ボビ
ンを一端で支持する弾性支持部材と、該弾性支持部材の
他端を支持する基板と、該基板を保持するホルダとから
なり、上記基板は、上記弾性支持部材が貫通する穴を有
し、かつ該穴は上記基板の外周面に開口部を有する。
【0009】また、上記ボビンと、上記基板とを所定の
相対位置で保持し、上記弾性支持部材を上記基板の外周
面の開口部から上記穴に挿入した後、上記ボビンと、上
記基板とに上記弾性支持部材を取り付ける。
【0010】また、上記ボビンと、上記基板とを所定の
相対位置で保持し、かつ上記ボビンと基板との組み合わ
せを、上記弾性支持部材の延在方向に沿って複数組配置
し、上記複数組の組み合わせを全て貫通する長さの弾性
支持部材を上記基板の外周面の開口部から上記各基板の
上記各穴に同時に挿入した後、上記ボビンと、上記基板
とに上記弾性支持部材を取り付けると共に、上記各組み
合わせごとに分かれるように、上記弾性支持部材を切断
する。
【0011】また、上記ホルダは、上記弾性支持部材が
通過する穴を有し、かつ該穴は、上記ホルダの外周面に
開口部を有するとともに、上記基板が上記ホルダに保持
された状態で、上記ホルダの上記穴の位置は、上記基板
の上記穴の位置と概略一致し、かつ上記ホルダの上記穴
の形状は、上記基板の上記穴の形状と概略一致する。
【0012】また、上記ボビンと、上記基板と、該基板
を保持するホルダとを所定の相対位置で保持し、上記弾
性支持部材を上記基板の外周面の開口部、および上記ホ
ルダの外周面の開口部から、上記基板の穴、および上記
ホルダの穴に挿入した後、上記ボビンと、上記基板とに
上記弾性支持部材を取り付ける。
【0013】また、上記ボビンと、上記基板と、該基板
を保持するホルダとを所定の相対位置で保持し、かつ上
記ボビンと基板とホルダとの組み合わせを、上記弾性支
持部材の延在方向に沿って複数組配置し、上記複数組の
組み合わせを全て貫通する長さの弾性支持部材を上記基
板の外周面の開口部から上記各基板の上記各穴、および
上記ホルダの上記各穴に同時に挿入した後、上記ボビン
と、上記基板とに上記弾性支持部材を取り付けると共
に、上記各組み合わせごとに分かれるように、上記弾性
支持部材を切断する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図14によって本発
明の実施の形態について説明する。
【0015】まず、図10、図11によって対物レンズ
駆動装置の動作について説明する。
【0016】図10において、ボビン3には対物レンズ
2が搭載されており、また、ボビン3の中央部にはフォ
ーカシングコイル4が配置されている。フォーカシング
コイル4は、長方形断面を有する空芯コイルから構成さ
れており、ボビン3に接着固定されている。また、フォ
ーカシングコイル4の長手方向の表面には、一対のトラ
ッキングコイル5a,5bが取り付けられている。トラ
ッキングコイル5a,5bは、矩形の空芯コイルであ
る。さらにボビン3の両側面には接続基板10a,10
bが取り付けられる。対物レンズ2、ボビン3、フォー
カシングコイル4、トラッキングコイル5a,5b、お
よび接続基板10a,10bは一体で移動する。以下、
これを可動部19と称す。
【0017】フォーカシングコイル4およびトラッキン
グコイル5a,5bの端部は、接続基板10a,10b
の接続端子部16に半田等の導線性を有する接着剤(図
示せず)によって固定される。また、接続基板10a,
10bには、端子15(図11)が設けられ、弾性を有
する4本のワイヤ8の一端は半田13によって端子15
に固定される。端子15は、フォーカシングコイル4お
よびトラッキングコイル5のコイル端部から延長された
接続端子部16と電気的に接続されている。
【0018】6は、ヨークであり、ヨーク中央の立上げ
部6a,6bには、それぞれ磁石7a,7bが取り付け
られ、更に図示せぬ上側ヨークが取り付けられて、磁気
回路を構成している。2個の磁石7a,7bは、フォー
カシングコイル4の長手方向およびトラッキングコイル
5a,5bを挾み込み、かつフォーカシングコイル4の
長手方向の表面にほぼ直角に磁束が作用するように配置
される。
【0019】9は後述する固定基板11を保持するホル
ダである。ホルダ9は、ねじ14によってヨーク6に固
定される。ホルダ9のボックス12には、ワイヤ8に生
じる不要振動を低減するために、図示せぬ粘弾性材が充
填されている。本実施例の形態では、ホルダ9を透明の
樹脂で成形するとともに、粘弾性材として、光硬化性を
有する樹脂材料を用いる。光硬化性樹脂は、光を照射す
る前は、ある程度の流動性を有し、光照射後は、粘弾性
を有し、かつ流動性がなくなる程度まで硬化する。対物
レンズ駆動装置1を図11に示す状態まで組み立てた後
に、上記の光硬化性樹脂をホックス12に注入し、光を
照射して硬化させることにより、粘弾性材としての働き
を持たせる。
【0020】図11は、対物レンズ駆動装置1を図10
とは異なった方向から示した斜視図である。ホルダ9に
は、固定基板11が取り付けられている。ワイヤ8の一
端は、ホルダ9に取り付けられた固定基板11の端子1
7に、可動部側と同様に半田13で固定される。これに
より、可動部19は、ワイヤ8によってホルダ9に片持
ち支持される。ここで、ワイヤ8は、導電性材料からな
る。また、固定基板11には図に示すパタンが配線され
ており、端子17と端子18とは、それぞれ電気的に接
続されている。端子18には図示せぬFPCが接続さ
れ、電流を供給できる構成となっている。
【0021】固定基板11の端子18、端子17、ワイ
ヤ8を介してフォーカシングコイル4、トラッキングコ
イル5a,5bに電流を流すと、ヨーク6、マグネット
7a,7bによって構成された磁気回路が作る磁束内を
電流が流れるため、可動部を偏移させる力が発生する。
この力によって可動部19はフォーカシング方向(図1
0および図11の矢印a)、およびトラッキング方向
(図10および図11の矢印b)に移動する。
【0022】次に、図12から図14を使って、従来の
対物レンズ駆動装置における組み立て方法について説明
する。
【0023】図12は、対物レンズ駆動装置1を、可動
部19、ホルダ9、ヨーク6とワイヤ8に分解した状態
を示す。図12に示す状態では、既に、対物レンズ2を
搭載した可動部19は組み立てが終わっている。可動部
19は、前述のように、対物レンズ2、対物レンズ2を
搭載するボビン3、ボビン3に取り付けられる接続基板
10a,10b、フォーカシングコイル4、およびトラ
ッキングコイル5a,5bからなる。また、図13は、
図12の状態を角度を変えて示す。この状態で、固定基
板11は、既にホルダ9に固定されている。固定基板1
1には、ワイヤ8通過用の4個の穴20が設けられてい
る。4個の穴20は、矩形の4つの頂点の位置に配置さ
れている。また、ホルダ9にも同様に、ワイヤ8通過用
の図示せぬ4個の穴が設けられている。ホルダ9に設け
たワイヤ8通過用の穴は、固定基板11の穴20と同心
に配置される。
【0024】まず、可動部19と、ホルダ9とを図示せ
ぬ治具によって所定の相対位置となるように保持する。
つづいて4本のワイヤ8を固定基板11に設けたワイヤ
8通過用の4個の穴20にそれぞれ通す(図13、矢印
c)。このとき、図示せぬ治具によって、ワイヤ8は、
可動部19、およびホルダ8に対して所定の相対位置と
なるように保持される。この状態からワイヤ9を連続基
板10a,10bの端子15、および固定基板11の端
子17に半田付けする。
【0025】図14は、ワイヤ8を固定基板11の穴2
0に通した後に、ワイヤ8の一端を接続基板10aの端
子15に半田付けした状態を示す。また、図14では示
されていないが、連続基板10bの端子15b、および
固定基板11の端子17においてもワイヤ8の各端が半
田で固定されている。以上によって、可動部は、ワイヤ
8によってホルダ9に片持ち支持される。
【0026】次に、ホルダ9を、図14の矢印dに示す
方向へ移動させ、ヨーク6上方から所定の位置に載置す
る。ねじ14(ねじ山は図示せず)は、ホルダ9をヨー
ク6にねじ止めする。以上の工程によって、図9や図1
0に示した対物レンズ駆動装置が完成する。これによっ
てフォーカシングコイル4の長手方向、およびトラッキ
ングコイル5a,5bが磁石7aと7bの間の空間(い
わゆる磁気ギャップ)に入り込む。従って、この状態で
コイルに電流を流すと、磁束内を電流が流れて、推力が
発生する。
【0027】図1は、本実施の形態における対物レンズ
駆動装置1を示す。ホルダ9には、側面に開口部を有す
るスリット22が、片側に2つずつ、計4つ設けられて
いる。スリット22は、ワイヤ8が通過するのに充分な
幅を有する。また、ホルダ9のボックス12には、ワイ
ヤ8に発生する不要振動を低減するために、図示せぬ粘
弾性材が充填されている。粘弾性材として、前述の光硬
化性樹脂を用いる。ボックス12に光硬化樹脂を注入
し、光を照射して硬化させる。注入の際、光硬化性樹脂
は、スリット22から流出することのない程度に粘度を
有する。また、スリット22は、光硬化性樹脂が流れ出
さない程度の幅である。
【0028】図2は、本実施の形態における対物レンズ
駆動装置1を、図1とは異なる方向から見た斜視図であ
る。ホルダ9には、固定基板11が取り付けられてい
る。固定基板11は、外周面に開口部を有するスリット
21が設けられている。スリット21は、固定基板11
がホルダ9に保持された状態で、ホルダ9のスリット2
2と同位置に配置されている。また、スリット21の図
2に示す位置には、端子17が設置されている。ワイヤ
8は、端子17に半田13によって固定されている。
【0029】図3、図4は、本実施の形態における対物
レンズ駆動装置1の組み立て方法の例を示す。
【0030】図3は、本実施の形態の対物レンズ駆動装
置1を、可動部19、ホルダ9、ヨーク6とワイヤ8に
分解した状態を示す。図3に示す状態では、既に、対物
レンズ2を搭載した可動部19は組み立てが終わってい
る。図3は、可動部19と、固定基板11を保持したホ
ルダ9とが図示せぬ治具によって所定の位置で保持さ
れ、ワイヤ8が挿入される前の状態を示す。前述のよう
に、ホルダ9には、スリット22が設けられている。ワ
イヤ8は、ホルダ9、および可動部19の側方に位置し
ている。
【0031】図4は、図3とは異なった向きから本実施
の形態における対物レンズ駆動装置1の分解斜視図であ
る。ここで、ワイヤ8は、固定基板11のスリット2
1、およびホルダ9のスリット22の開口部から挿入し
(図3矢印c)、所定の位置で保持されている。ワイヤ
8は、スリット21,22の最深部に近い位置に達して
いる。このとき、ワイヤ8は、端子17の概略中心に位
置する。この状態から、固定基板11の端子17、およ
び可動部19の接続基板10の端子15の位置で、ワイ
ヤ8を半田13によって固定する。以上によって、可動
部19をホルダ9に片持ち指示する部分の組み立てが完
了する。以降は従来の組み立てと同様にホルダ9をねじ
14によってヨーク6に取り付けることにより、図1や
図2に示した対物レンズ駆動装置が出来上がる。
【0032】本実施の形態によれば、ワイヤを穴に通過
させる従来の方法と比較して簡単にワイヤを所定の位置
に張架できる。また、ワイヤを可動部やホルダの側方か
らスライドさせるだけで可動部や固定基板、ホルダに対
して所定の位置に配置できることから、工程を自動化し
やすい。これにより、対物レンズ駆動装置の組み立てに
かかるコストを大幅に低減できる。
【0033】また、本実施の形態では、ワイヤは、可動
部の接続基板に平行に配置して半田付けする方式となっ
ていた。しかし、可動部側の接続基板も、固定基板と同
様にワイヤと直交する向きに配置する方式においては、
接続基板にもワイヤ挿入用のスリットを設けることによ
り、明らかに同様の効果が得られる。
【0034】また、本実施の形態では、基板、およびホ
ルダの側方からワイヤを挿入するようにスリットの開口
部を図1〜図4に示す位置に設けたが、例えば図4の面
23,24にスリットの開口部を設けて上下方向からワ
イヤを挿入する場合や、図4の角25,26,27,2
8の位置にスリットの開口部を設けて斜め方向からワイ
ヤを挿入する場合など、スリットの開口部を、どの方向
に設けても、明らかに同様の効果が得られる。
【0035】また、本実施の形態では、図1、図2に示
すように、ヨーク6は、可動部19の側方に位置すると
ころまで側面立上げ部を有する形状となっている。この
ため、ワイヤ8を可動部の側方からスリット21,22
に挿入する際、ヨーク6の側面立上げ部が障害となる。
そこで、図3,4に示したように、可動部19とホルダ
9のみを所定の位置で保持してワイヤ8をスリット2
1,22から挿入し、半田付けした後に、ホルダ9をヨ
ーク6に載置していた。しかし、ヨーク6が、側面立上
げ部を有しない場合は、ワイヤ8をスリット21,22
に挿入する際、可動部19、ホルダ9とともにヨーク6
も治具によって所定の位置に保持することが可能である
ことは、言うまでもない。これにより、ワイヤ8の半田
付けと、ねじ14によるホルダ9の固定の2工程を同時
に行うことができる。
【0036】次に、図5〜図9を用いて、本発明におけ
る、他の組み立て方法を用いた実施の形態を示す。但
し、図5〜図9では、可動部19、固定基板11を保持
したホルダ9、およびワイヤ8のみを表示し、ヨーク6
やマグネット7a,7bは図示していない。
【0037】図5は、本実施の形態における組み立て方
法を示す分解斜視図である。まず、可動部19をこれま
でと同様に組み立てる。また、固定基板11をホルダ9
に取り付ける。次に複数の可動部、およびホルダ(図5
では、3個ずつ)を図示せぬ治具によって所定の相対位
置で保持する。本組み立て方法におけるワイヤ8は、図
5に示すように対物レンズ駆動装置1の3組分以上の長
さを持つ。図5は、ワイヤ8が挿入される前の状態を示
す。ホルダ9には、スリット22が設けられている。ワ
イヤ8は、ホルダ9、および可動部19の側方に位置し
ている。
【0038】図6は、図5の状態を方向を変えて示し
た。図6の位置からワイヤを矢印cの方向に移動させ、
固定基板11のスリット21、ホルダ9のスリット22
へ挿入する。図7は、ワイヤ8が固定基板11のスリッ
ト21、およびホルダ9のスリット22に挿入され、図
示せぬ治具によって所定の位置で保持された状態を示
す。このとき、ワイヤ8は、固定基板11のスリット2
1の最深部に設けた円形の端子17の概略中心に位置し
ている。この状態でワイヤ8を固定基板11の端子1
7、および接続基板10の端子15に半田13で固定す
る。
【0039】図8は、固定基板11の端子17、および
接続基板10の端子15において、半田13を付けてワ
イヤ8を固定した状態を示す平面図である。この状態か
ら、図8のa,b,c,d,e,fに示す部分を切り離
す。図9は、切り離した状態を示す。以上の工程によ
り、可動部19をホルダ9で片持ち支持する部分の組み
立てが完了する。これ以降は、従来の組み立てと同様
に、ホルダ9をねじ14によって、ヨーク6に取り付け
ることにより、図1や図2に示した対物レンズ駆動装置
が出来上がる。
【0040】本実施の形態によれば、1回のワイヤ8挿
入動作により、可動部19をホルダ9で片持ち支持する
部分の組み立てが3個同時に出来上がる。尚、本実施の
形態では、上記組み立て部分を3個としたが、4個以上
にしても、なんら問題はなく、1回の工程でこの部分を
大量に作ることができる。
【0041】また、本実施の形態においても、ワイヤ8
は、可動部19の接続基板10に平行に配置して半田付
けする方式となっていた。しかし、可動部19側の接続
基板10も、固定基板11と同様にワイヤ8と直交する
向きに配置する方式においては、接続基板10にもワイ
ヤ8挿入用のスリットを設けることにより、明らかに同
様の効果が得られる。
【0042】また、本実施の形態においても、固定基板
11、およびホルダ9の側方からワイヤ8を挿入するよ
うにスリット21,22の開口部を図5〜図9に示す位
置に設けたが、例えば図6の面23,24にスリットの
開口部を設けて上下方向からワイヤを挿入する場合や、
図6の角25,26,27,28の位置にスリットの開
口部を設けて斜め方向からワイヤを挿入する場合など、
スリットの開口部を、どの方向に設けても、明らかに同
様の効果が得られる。
【0043】また、本実施の形態においても、完成した
対物レンズ駆動装置1は、図1、図2に示すように、ヨ
ーク6が、可動部19の側方に位置するところまで側面
立上げ部を有する形状となっている。このため、ワイヤ
8を可動部19の側方からスリット21,22に挿入す
る際、ヨーク6の側面立上げ部が障害となる。このた
め、図5〜図9に示したように、可動部19とホルダ9
のみを所定の位置で保持してワイヤ8をスリット21,
22から挿入し、半田付けした後に、ホルダ9をヨーク
6に載置していた。
【0044】しかし、ヨーク6が側面立上げ部のない形
状の場合は、ワイヤ8をスリット21,22に挿入する
際、可動部19、ホルダ9と共に、ヨーク6も治具によ
って所定の位置に保持することが可能であることは、言
うまでもない。これにより、ワイヤ8の半田付けとワイ
ヤ8の切断、更にねじ14によるホルダ9の固定の3工
程を一度の治具組み付けで、しかも複数個、同時に行う
ことができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、対物レン
ズ駆動装置において、組み立て性が向上し、コストを低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の第1の実施の形
態を示した斜視図。
【図2】本発明の対物レンズ駆動装置の第1の実施の形
態を示した斜視図。
【図3】本発明の対物レンズ駆動装置の第1の実施の形
態による組み立て方法を示す斜視図。
【図4】本発明の対物レンズ駆動装置の第1の実施の形
態による組み立て方法を示す斜視図。
【図5】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施の形
態による組み立て方法を示す斜視図。
【図6】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施の形
態による組み立て方法を示す斜視図。
【図7】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施の形
態による組み立て方法を示す斜視図。
【図8】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施の形
態による組み立て方法を示す平面図。
【図9】本発明の対物レンズ駆動装置の第2の実施の形
態による組み立て方法を示す平面図。
【図10】従来の対物レンズ駆動装置を示す斜視図。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置を示す斜視図。
【図12】従来の対物レンズ駆動装置の組み立て方法を
示す斜視図。
【図13】従来の対物レンズ駆動装置の組み立て方法を
示す斜視図。
【図14】従来の対物レンズ駆動装置の組み立て方法を
示す斜視図。
【符号の説明】
1…対物レンズ駆動装置、 2…対物レンズ、
3…ボビン、4…フォーカシングコイル、 5…トラ
ッキングコイル、6…ヨーク、 7…マグネット、
8…ワイヤ、8…ホルダ、 9…ホルダ、
10…接続基板、11…固定基板、 19…可動部、
20…穴、 21…スリット、22…スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 伸幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 三浦 美智雄 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立メディアエレクトロニクス内 (72)発明者 矢部 昭雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 加藤 盛一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5D118 AA06 BA01 BB02 DC03 EA02 EE05 EF09 FA29 FB05 FB20 FC10 5D119 AA38 BA01 MA30 NA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクへの情報の記録あるいは再生のた
    めの対物レンズと、該対物レンズを保持するボビンと、
    フォーカシング方向に上記ボビンを駆動する力を発生す
    るフォーカシングコイルと、トラッキング方向に上記ボ
    ビンを駆動する力を発生するトラッキングコイルと、上
    記フォーカシングコイルおよび上記トラッキングコイル
    に作用する磁束を発生するマグネットと、該マグネット
    とともに磁気回路を構成するヨークと、上記ボビンを一
    端で支持する弾性支持部材と、該弾性支持部材の他端を
    支持する基板と、該基板を保持するホルダとからなり、
    上記基板は、上記弾性支持部材が貫通する穴を有し、か
    つ該穴は、上記基板の外周面に開口部を有することを特
    徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】上記ボビンと、上記基板とを所定の相対位
    置で保持し、上記弾性支持部材を上記基板を上記基板の
    外周面の開口部から上記穴に挿入した後、上記ボビン
    と、上記基板とに上記弾性支持部材を取り付けることを
    特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記ボビンと、上記基板とを所定の相対位
    置で保持し、かつ上記ボビンと基板との組み合わせを、
    上記弾性支持部材の延在方向に沿って複数組配置し、上
    記複数組の組み合わせを全て貫通する長さの弾性支持部
    材を上記基板の外周面の開口部から上記各基板の上記各
    穴に同時に挿入した後、上記ボビンと、上記基板とに上
    記弾性支持部材を取り付けるとともに、上記各組み合わ
    せごとに分かれるように、上記弾性支持部材を切断する
    ことを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆動装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】上記ホルダは、上記弾性支持部材が通過す
    る穴を有し、かつ該穴は、上記ホルダの外周面に開口部
    を有するとともに、上記基板が上記ホルダに保持された
    状態で、上記ホルダの上記穴の位置は、上記基板の上記
    穴の位置と概略一致し、かつ上記ホルダの上記穴の形状
    は、上記基板の上記穴の形状と概略一致することを特徴
    とする請求項1に記載の対物レンズの駆動装置。
  5. 【請求項5】上記ボビンと、上記基板と、該基板を保持
    するホルダとを所定の相対位置で保持し、上記弾性支持
    部材を上記基板の外周面の開口部、および上記ホルダの
    外周面の開口部から、上記基板の穴、および上記ホルダ
    の穴に挿入した後、上記ボビンと、上記基板とに上記弾
    性支持部材を取り付けることを特徴とする対物レンズ駆
    動装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上記ボビンと、上記基板と、該基板を保持
    するホルダとを所定の相対位置で保持し、かつ上記ボビ
    ンと基板とホルダとの組み合わせを、上記弾性支持部材
    の延在方向に沿って複数組配置し、上記複数組の組み合
    わせを全て貫通する長さの弾性支持部材を上記基板の外
    周面の開口部から上記各基板の上記各穴、および上記ホ
    ルダの上記各穴に同時に挿入した後、上記ボビンと、上
    記基板とに上記弾性支持部材を取り付けるとともに、上
    記各組み合わせごとに分かれるように、上記弾性支持部
    材を切断することを特徴とする対物レンズ駆動装置の製
    造方法。
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JP2006134434A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Funai Electric Co Ltd 光ヘッド及び光ディスク装置

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JP4543254B2 (ja) * 2004-11-04 2010-09-15 船井電機株式会社 光ヘッド及び光ディスク装置

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