JP2000085587A - ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法 - Google Patents

ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法

Info

Publication number
JP2000085587A
JP2000085587A JP10256597A JP25659798A JP2000085587A JP 2000085587 A JP2000085587 A JP 2000085587A JP 10256597 A JP10256597 A JP 10256597A JP 25659798 A JP25659798 A JP 25659798A JP 2000085587 A JP2000085587 A JP 2000085587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
finisher
core
steering wheel
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10256597A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael Anthony Vance
マイケル アンソニー バンス
Kevin Dominic Deraney
ケビン ドミニク デレィニー
Kazuhiro Kaneko
和弘 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP10256597A priority Critical patent/JP2000085587A/ja
Publication of JP2000085587A publication Critical patent/JP2000085587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールのグリップ部にフィニ
ッシャを取り付け外観を良好にする。フィニッシャの取
り付け作業を容易にする。 【解決手段】 リム芯金5aに貫通孔24を形成する。貫通
孔24の他端側26を樹脂リング27で閉塞した状態で、金型
内で樹脂部28を形成し、リム芯金5aを覆う。フィニッシ
ャ20の係止部35を貫通孔24に一端側25から圧入する。係
止部35の爪部37が貫通孔24の他端側26に係合し、フィニ
ッシャ20を保持できる。樹脂リング27が係止部35を押圧
し、係合が強固になるとともにがたつきを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯体を樹脂部で覆
うとともにフイニッシャを取り付けたステアリングホイ
ールおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開昭53−96128
号公報、特開昭53−40928号公報、あるいは実開
昭57−92575号公報に示すように、ステアリング
ホイールの芯体を覆う被覆部に別体のモールを取り付
け、外観の向上を図った構成が知られている。そして、
これらの構成では、合成樹脂製の被覆部に溝部を設け、
この溝部にモールを圧入して接着、加熱、あるいは嵌着
などして固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
軟質の被覆部にモールを強固に固定するために、加熱す
る工程や、溶剤に浸漬する工程が必要で、製造効率の向
上が困難である問題を有している。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、フィニッシャを容易に強固に取り付けでき外観を
向上できるステアリングホイールおよびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、貫通孔を設けたフィニッシャ取付部を
備えた芯体と、前記貫通孔を閉塞する栓体と、この栓体
とともに前記芯体の少なくとも一部を覆う樹脂部と、前
記フィニッシャ取付部に取り付けられ前記芯体の少なく
とも一部を覆うフィニッシャとを具備したものである。
【0006】そして、この構成では、フィニッシャで芯
体の少なくとも一部を覆い、外観の向上が可能になる。
フィニッシャは、芯体に設けたフィニッシャ取付部の貫
通孔あるいはこの貫通孔に近接して設けた構造に強固に
取り付けられる。貫通孔は、適宜の位置で栓体により閉
塞され、樹脂部の形成時に、樹脂材料が貫通孔に流入す
ることがない。
【0007】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、フィニ
ッシャは、芯体の貫通孔に一端側から挿入され他端側に
係止される係止部を備え、栓体は、弾性変形可能であ
り、前記貫通孔の他端側に配置されたものである。
【0008】そして、この構成では、フィニッシャは、
係止部を貫通孔に挿入するのみで係合保持され、取り付
け作業が容易になる。フィニッシャ取付部は、貫通孔を
設けるのみでよく、構造が簡略化され、製造コストが低
減される。栓体が、貫通孔に係合保持された係止部を弾
性的に押圧し、フィニッシャをがたつくことなく安定し
て保持する。
【0009】請求項3記載のステアリングホイールの製
造方法は、一端側から他端側に貫通する貫通孔を設けた
芯体を備えるとともに、前記貫通孔の他端側に弾性変形
可能な栓体を配置する工程と、前記栓体とともに前記芯
体の少なくとも一部を覆う樹脂部を形成する工程と、前
記貫通孔に一端側から係止部を挿入し他端側に係止して
フィニッシャを取り付ける工程とを具備したものであ
る。
【0010】そして、この構成では、フィニッシャで芯
体の少なくとも一部を覆い、外観の向上が可能になる。
フィニッシャは、芯体に設けたフィニッシャ取付部の貫
通孔に係止部を挿入するのみで強固に取り付けられ、取
り付け作業が容易になる。フィニッシャ取付部は、貫通
孔を設けるのみでよく、構造が簡略化され、製造コスト
が低減される。貫通孔は、適宜の位置で栓体により閉塞
され、樹脂部の形成時に、樹脂材料が貫通孔に流入する
ことがない。栓体が、貫通孔に係合保持された係止部を
弾性的に押圧し、フィニッシャをがたつくことなく安定
して保持する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステアリングホイ
ールの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】図2において、1は自動車のステアリング
ホイールで、このステアリングホイール1は、ステアリ
ングホイール本体2と、このステアリングホイール本体
2の乗員側となる上側に装着された図示しないパッド体
であるエアバッグ装置(エアバッグモジュール)となど
から構成されている。なお、ステアリングホイール1
は、通常傾斜した状態で車両に備えられるステアリング
シャフトに装着されるものであるが、以下、ステアリン
グシャフトの軸方向を上下方向とし、エアバッグ装置4
の乗員側すなわち正面側を上側、ステアリングシャフト
側である背面側を下側、車両の前側すなわち前側上方の
フロントガラス側を前側、車両の後側すなわち後側下方
を後側あるいは手前側として説明する。
【0013】そして、ステアリングホイール本体2は、
リング部などと呼ばれるグリップ部としての円環状をな
すリム部5と、このリム部5の内側に位置するボス部6
と、これらリム部5とボス部6とを連結する複数の、本
実施の形態では4本のスポーク部7とから構成されてい
る。そして、スポーク部7は、略両側方向に一対設けら
れているとともに、乗員の手前側にハの字状に両側に対
をなして形成されている。
【0014】また、リム部5、ボス部6、およびスポー
ク部7には、それぞれ芯体としてのリム芯金5a、ボス芯
金6a、およびスポーク芯金7aが設けられ、互いに接続あ
るいは一体に形成されて、ダイカスト芯金が構成されて
いる。そして、リム芯金5aの外周部と、スポーク芯金7a
のリム部5側の部分の外周部とは、被覆部8により覆わ
れている。
【0015】そして、ボス芯金6aは、ボス部6の車体側
となる下部に位置し、ステアリングシャフトに嵌着され
る鍛造、金属を切削形成、プレス形成などしたボス6bを
備えているとともに、このボス6bを鋳ぐるむようにし
て、ボスプレート6cが一体的に形成されている。
【0016】また、スポーク芯金7aは、ボス6bに溶着な
どして接続された丸棒状の芯材部7bを備えているととも
に、この芯材部7bの外周の少なくとも一部に、ダイカス
ト部7cがボスプレート6cと一体をなすアルミダイカスト
で鋳ぐるんで一体的に固着されている。また、手前側の
対をなすスポーク芯金7aの中間部同士の間は、連結片9
により互いに接続されているとともに、この連結片9の
中央部とボスプレート6cとの間は、補助連結片9aにより
接続されている。そして、これら連結片9および補助連
結片9aは、ボスプレート6cすなわちスポーク芯金7aのダ
イカスト部7cと一体をなすアルミダイカストで一体に形
成されている。そして、連結片9の中央部に、ねじ孔で
ある支持部9bが形成されている。また、スポーク芯金7a
と連結片9との両側の接続部分、およびこれら接続部分
の前側に位置するボスプレート6cの両側部には、それぞ
れ円筒状のばね受座10a が形成されているとともに、こ
れらばね受座10a の中央部には、それぞれ上側に向かう
固定接点10b が設けられている。さらに、ボスプレート
6cの前部の両側部からスポーク部7にかかる部分には、
案内受部10c ,10c がアルミダイカストで一体に形成さ
れている。また、各スポーク芯金7aには、それぞれねじ
受座7dがアルミダイカストで一体に形成されている。
【0017】また、ボス部6には、図示しない樹脂製の
下部カバーが取り付けられ、ボス部6の下側部が覆われ
ている。また、この下部カバーは、それぞれねじ受座7d
に形成した通孔に上側から挿入されるねじによりステア
リングホイール本体2に取り付けられている。
【0018】さらに、このステアリングホイール本体2
には、ホーンスイッチ機構が設けられ、このホーンスイ
ッチ機構を介してエアバッグ装置が取り付けられてい
る。そして、ホーンスイッチ機構は、固定接点に接離可
能な可動接点が設けられ枠状あるいは平面略U字状など
をなすホーンプレート、付勢手段である4個のホーンス
プリング、および、固着具としての段付ボルト(トルク
スボルト)などを備えている。そして、ホーンプレート
は、前側の両側部が、案内受部10c ,10c に摺動自在に
案内されるとともに、後側の中央部が、支持部9bに螺合
した段付ボルトにより摺動自在に案内され、所定範囲で
上下動自在に支持されている。また、このホーンプレー
トは、各ばね受座10a に装着されたホーンスプリングに
より、可動接点が固定接点から離間する方向に付勢され
ており、このホーンプレートに固定したエアバッグ装置
を押動することにより、可動接点を固定接点に接触さ
せ、ホーン装置を作動させる。また、エアバッグ装置
は、金属製のベースプレートに、袋状のエアバッグ、樹
脂製のカバー体、およびガスを噴射するインフレータな
どを取り付けて構成されている。そして、このエアバッ
グ装置は、自動車が衝突した際などには、インフレータ
からエアバッグの内部に不活性ガスを急速に噴射し、折
り畳んで収納されたエアバッグを急激に膨張させる。そ
して、このエアバッグの膨張の圧力により、カバー体を
所定の形状に開裂してエアバッグの突出口を形成し、こ
の突出口からエアバッグを突出させて乗員の前方に膨張
展開させ、衝突の衝撃から乗員を保護する。また、乗員
が前側に投げ出されてリム部5に荷重が加わった場合
は、リム芯金5aおよびスポーク芯金7aが変形して後退
し、衝撃を緩和する。この際、ホーンプレートは、手前
側のスポーク芯金7a,7a間に接続された連結片9に支持
されているため、ホーンプレートもこの連結片9ととも
に確実に引き込まれ、すなわち、このホーンプレートに
支持されたエアバッグ装置も引き込まれて、衝撃吸収特
性の向上が図られている。
【0019】また、リム部5は、図1および図2に示す
ように、スポーク芯金7aの先端部に溶接などして固着さ
れた芯材であるリム芯金5aを略中心として、被覆部8に
より覆われ、さらに、一部に化粧用部材であるフィニッ
シャ20,21が取り付けられている。なお、以下、外周側
および内周側は、ステアリングホイール本体の中心すな
わち回転軸すなわちステアリングシャフトを基準とし、
ステアリングシャフトから離間する方向を外周側、ステ
アリングシャフトに接近する方向を内周側として説明す
る。
【0020】そして、リム芯金5aは、例えば、マグネシ
ウム、アルミニウムなどの金属などで形成され、断面形
状は、内側を空間部23とし下面を開口した略U字状に形
成されている。さらに、リム芯金5aの前側部および後側
部には、それぞれ1カ所あるいは複数カ所に、フィニッ
シャ取付部としての貫通孔(通し孔)24が形成され、こ
の貫通孔24は、上側すなわち一端側25から下側すなわち
他端側26の空間部23に貫通している。また、この貫通孔
24は、一端側25から他端側26に向かい次第に径寸法が小
さくなる円孔状に形成されているとともに、他端側26の
端部は、段部を有した係合受部となっている。
【0021】さらに、リム芯金5aの内側の空間部23に
は、断面略円形状などをなす栓体としての樹脂リング27
が配置されている。そして、この樹脂リング27は、スラ
ブ成形したポリウレタンなどにより、変形可能、特に、
弾性変形可能に形成され、少なくとも貫通孔24の他端側
26を液密に閉塞している。
【0022】また、被覆部8は、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニルなど、ポリウレタンリム成形に用いられる樹
脂などで形成された樹脂部28と、この樹脂部28の表面を
覆う樹脂あるいは皮革などからなる表皮部29とを備えて
いる。
【0023】そして、この被覆部8の表皮部29は、フィ
ニッシャ20,21が取り付けられる位置を除いて形成さ
れ、また、リム芯金5aの貫通孔24の一端側25は被覆部8
に覆われず直接外部に露出し、さらに、貫通孔24の他端
側26は、樹脂リング27により、樹脂が充填されない空間
部23が確保されている。
【0024】また、フィニッシャ20は、例えば、アクリ
ロニトリルブタジエンスチレン共重合体、ポリカーボネ
ートなどの樹脂などにて一体に形成され、曲板状をなす
フィニッシャ本体部34と、このフィニッシャ本体部34の
裏面側に突設された単数あるいは複数の係止部35とを備
えている。そして、フィニッシャ本体部34は、表面には
適宜装飾が施され、表皮部29に滑らかに連続する曲板状
をなし、リム部5の上側から外周側を覆っているととも
に、外周側の端部には、長手方向に沿って、被覆部8に
嵌着する嵌着爪部34a が形成されている。また、係止部
35は、円柱状の軸部36と、この軸部36の先端側の外周部
に突設された爪部37とが形成されている。また、軸部36
の先端部には切り込み38が形成され、爪部37が弾性的に
移動可能になっている。また、後側のフィニッシャ21も
同様に形成されている。
【0025】次に、本実施の形態のステアリングホイー
ル1の製造工程を説明する。
【0026】まず、断面略円形の弾性変形可能な樹脂リ
ング27が、リム芯金5aの内側の空間部23に位置するよう
にリム芯金5aを断面略U字状に成形し、あるいは、リム
芯金5aを断面略U字状に成形した後、樹脂リング27を空
間部23に取り付ける。そして、空間部23に樹脂リング27
を取り付けた状態で、リム芯金5a、ボス芯金6a、および
スポーク芯金7aを設けたダイカスト芯金を、リム成形金
型内に置き、樹脂原料を射出して、ダイカスト芯金を覆
う被覆部8の樹脂部28を形成して、ステアリングホイー
ル本体2を形成する。また、このリム成形時には、リム
芯金5aの貫通孔24の一端側25は、金型により閉塞される
とともに、他端側26は樹脂リング27により閉塞され、貫
通孔24に樹脂が貫通孔24を通って漏出することが防止さ
れる。なお、表皮部29は、樹脂部28を形成した後に表面
に貼着し、あるいは、予め金型内に配置して樹脂部28に
一体的に形成する。
【0027】次に、装飾を施したフィニッシャ20,21
を、ステアリングホイール本体2に上側から取り付け
る。そして、この取付動作は、各係止部35を一端側25か
ら貫通孔24に押し込む一動作で完了する。すなわち、係
止部35を一端側25から貫通孔24に挿入すると、係止部35
の先端側に設けた爪部37が貫通孔24の他端側26の段部に
係止されて抜け止めされるが、この状態で、係止部35の
先端部に一旦押圧して圧縮された樹脂リング27は、弾性
的に復帰変形して係止部35を一端側25へ押圧し、がたつ
くことなくフィニッシャ20,21を安定して係合保持す
る。さらに、この状態で、フィニッシャ20,21と樹脂部
28との間に表皮部29を挟み、表皮部29がずれないように
安定して保持する。
【0028】このように、本実施の形態によれば、装飾
を施したフィニッシャ20,21をリム部5の上側すなわち
乗員側の一部に取り付けることにより、ステアリングホ
イール1の意匠性を向上できる。
【0029】そして、フィニッシャ20,21は、一方向に
押し込むのみで、ステアリングホイール本体2に容易か
つ強固に取り付けでき、作業性を向上して製造コストを
低減できる。すなわち、リム芯金5aを貫通する貫通孔24
を設け、この貫通孔24の他端側26に弾性変形可能な樹脂
リング27を配置したため、貫通孔24への樹脂の漏出を防
止できるとともに、圧縮された樹脂リング27の復帰変形
する付勢力により係止部35を押圧して、フィニッシャ2
0,21をより強固にかつ安定して係合保持できる。
【0030】また、係止部35は、リム芯金5aに直接的に
係合し、すなわち、リム芯金5aに加わる力により外れな
いように保持されるため、フィニッシャ20,21を強固に
保持することができる。
【0031】さらに、フィニッシャ本体部34とリム芯金
5aとの間に樹脂製の被覆部8を弾性的に挟持することに
より、フィニッシャ20,21のステアリングホイール本体
2への係合性が向上するとともに、リム部5を握った際
の触感を良好にできる。
【0032】また、リム部5の下側すなわち背面側およ
び内周側には、通常用いられる軟質の被覆部8を露出さ
せることにより、手でリム部5をしっかりと保持でき、
全体をフィニッシャ20,21と同じ材質で覆う構成に比
べ、操作感および触感を向上できる。
【0033】なお、芯体の断面形状は、略U字状のほ
か、略H字状など、内側に空間部を確保できる形状であ
れば、種々の形状を採ることができ、フィニッシャに設
ける係止部の個数および形状、配置も、フィニッシャ本
体部の形状などに応じて適宜設定できる。
【0034】例えば、フィニッシャ本体部34の裏面から
下側に向う係止部35は、必ずしも垂直状に形成しなくと
もよく、図3に示すように、例えば外周側に寄った位置
から傾斜して突設させることもできる。
【0035】また、例えば、図4および図5に示すよう
に、フィニッシャ20,21の各係止部41に弾性変形可能な
一対の軸部42を形成し、各軸部42に、それぞれ1個の爪
部43を形成するとともに、リム芯金5aには、各係止部41
について、各軸部42が挿入される一対の貫通孔44を形成
することもできる。さらに、この実施の形態では、栓体
として、断面略矩形状の弾性変形可能な樹脂片46が用い
られ、この樹脂片46は、対をなす貫通孔44に隣接してリ
ム芯金5aから一体に突設された一対のあるいは環状の保
持部48により保持される。
【0036】そして、この図4および図5に示す実施の
形態でも、樹脂片46を保持部48により保持した状態で、
ダイカスト芯金を、リム成形金型内に置き、樹脂原料を
射出して、ダイカスト芯金を覆う被覆部8の樹脂部28を
形成して、ステアリングホイール本体2を形成すること
により、上記の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0037】さらに、上記の各実施の形態では、フィニ
ッシャ取付部を貫通孔で形成したが、フィニッシャ取付
部は、貫通孔に加え、他の構成を用いることもできる。
【0038】例えば、図6ないし図9に示すように、リ
ム芯金5aのフィニッシャ取付部51を、貫通孔52と、この
貫通孔52の上側に位置する係止受部53とで構成すること
もできる。そして、貫通孔52は、リム芯金5aの長手方向
すなわち周方向に沿った略矩形状をなしている。また、
係止受部53は、貫通孔52の略中央部から上側に延びる係
止軸部53a と、この係止軸部53a の上端に連続する係止
板部53b とがリム芯金5aに一体に形成されている。さら
に、貫通孔52に隣接してリム芯金5aから下側に一体に突
設された一対のあるいは環状の保持部55により、断面略
矩形状の弾性変形可能な樹脂片46が保持される。また、
フィニッシャ20,21には、係止軸部53aに弾性的に係合
するクリップ状の係止部57がフィニッシャ本体部34と一
体に形成されている。
【0039】そして、この図6ないし図9に示す実施の
形態でも、樹脂片46を保持部55により保持した状態で、
ダイカスト芯金を、リム成形金型内に置き、樹脂原料を
射出して、ダイカスト芯金を覆う被覆部8の樹脂部28を
形成して、ステアリングホイール本体2を形成できると
ともに、断面略T字状の係止受部53は、貫通孔52を挿通
する簡略な構造の金型によりリム芯金5aに一体に形成で
きる。また、フィニッシャ20,21は、水平方向に移動さ
せ係止部57を係止軸部53a に係合することにより、容易
に取り付けでき、上記の各実施の形態と同様の効果が得
られる。
【0040】なお、上記の各実施の形態において、フィ
ニッシャの取り付けに際しては、係止部の芯体への係合
に加え、接着剤など他の固着手段を用いることもでき
る。
【0041】また、各実施の形態において、被覆部8の
表皮部29は、フィニッシャの係合に支障をきたさない適
宜の位置に設けることができ、あるいは、表皮部29を設
けないこともできる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、フィニッシャで芯体の少なくとも一部を覆い、
外観を向上できる。フィニッシャは、芯体に設けたフィ
ニッシャ取付部の貫通孔あるいはこの貫通孔に近接して
設けた構造に強固に取り付けできる。貫通孔は、適宜の
位置で栓体により閉塞され、樹脂部の形成時に、樹脂材
料が貫通孔に流入することがない。
【0043】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、フィニッシャは、係
止部を貫通孔に挿入するのみで係合保持でき、取り付け
作業を容易にできる。フィニッシャ取付部は、貫通孔を
設けるのみでよく、構造を簡略化でき、製造コストを低
減できる。栓体が、貫通孔に係合保持された係止部を弾
性的に押圧し、フィニッシャをがたつくことなく安定し
て保持できる。
【0044】請求項3記載のステアリングホイールの製
造方法によれば、フィニッシャで芯体の少なくとも一部
を覆い、外観を向上できる。フィニッシャは、芯体に設
けたフィニッシャ取付部の貫通孔に係止部を挿入するの
みで強固に取り付けでき、取り付け作業を容易にでき
る。フィニッシャ取付部は、貫通孔を設けるのみでよ
く、構造を簡略化し、製造コストを低減できる。貫通孔
は、適宜の位置で栓体により閉塞され、樹脂部の形成時
に、樹脂材料が貫通孔に流入することがない。栓体が、
貫通孔に係合保持された係止部を弾性的に押圧し、フィ
ニッシャをがたつくことなく安定して保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態
を示す図2のI−I位置の断面図である。(a)は分解
状態(b)は組み立てた状態
【図2】同上ステアリングホイールの一部を切り欠いた
斜視図である。
【図3】本発明のステアリングホイールの他の実施の形
態を示す図2のI−I相当位置の断面図である。(a)
は分解状態(b)は組み立てた状態
【図4】本発明のステアリングホイールのさらに他の実
施の形態を示す一部を切り欠いた分解状態の斜視図であ
る。
【図5】同上ステアリングホイールの図4のII−II位置
の断面図である。
【図6】本発明のステアリングホイールのさらに他の実
施の形態を示す一部を切り欠いた分解状態の一部の斜視
図である。
【図7】同上ステアリングホイールの図6のIII−III相
当位置の断面図である。
【図8】同上ステアリングホイールのフィニッシャの図
6のIV−IV相当位置の断面図である。
【図9】同上ステアリングホイールのフィニッシャの図
6および図8のV矢視の一部の底面図である。
【符号の説明】 1 ステアリングホイール 5a 芯体としてのリム芯金 20 フィニッシャ 24 貫通孔 25 一端側 26 他端側 27 栓体賭しての樹脂リング 28 樹脂部 35 係止部 46 栓体としての樹脂片 51 フィニッシャ取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 和弘 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DA34 DA44 DA64 DA65 DA66 DA70 DA76 DA79 DA80 DB77 DB81 4F213 AA11 AA15 AA21E AA42 AA46E AD18 AH19 WB01 WB18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を設けたフィニッシャ取付部を備
    えた芯体と、 前記貫通孔を閉塞する栓体と、 この栓体とともに前記芯体の少なくとも一部を覆う樹脂
    部と、 前記フィニッシャ取付部に取り付けられ前記芯体の少な
    くとも一部を覆うフィニッシャとを具備したことを特徴
    とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 フィニッシャは、芯体の貫通孔に一端側
    から挿入され他端側に係止される係止部を備え、 栓体は、弾性変形可能であり、前記貫通孔の他端側に配
    置されたことを特徴とする請求項1記載のステアリング
    ホイール。
  3. 【請求項3】 一端側から他端側に貫通する貫通孔を設
    けた芯体を備えるとともに、前記貫通孔の他端側に弾性
    変形可能な栓体を配置する工程と、 前記栓体とともに前記芯体の少なくとも一部を覆う樹脂
    部を形成する工程と、 前記貫通孔に一端側から係止部を挿入し他端側に係止し
    てフィニッシャを取り付ける工程と、 を具備したことを特徴とするステアリングホイールの製
    造方法。
JP10256597A 1998-09-10 1998-09-10 ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法 Pending JP2000085587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256597A JP2000085587A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256597A JP2000085587A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000085587A true JP2000085587A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17294850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10256597A Pending JP2000085587A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000085587A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1199242A2 (de) * 2000-10-09 2002-04-24 TRW Automotive Safety Systems GmbH Lenkrad mit Dekorelement
US6889576B2 (en) * 2000-11-29 2005-05-10 Trw Automotive Safety Systems Gmbh & Co. Kg Method of producing a vehicle steering wheel as well as a vehicle steering wheel
JP2006256502A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toyoda Gosei Co Ltd ステアリングホイール
KR100944878B1 (ko) 2008-04-29 2010-03-03 쌍용자동차 주식회사 자동차용 스티어링휠
JP2016011090A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日本プラスト株式会社 ステアリングホイール
JP2017128274A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングホイール
KR20230157706A (ko) * 2022-05-10 2023-11-17 주식회사 대유에이피 교체 가능한 림을 갖는 스티어링 휠

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6644145B2 (en) * 2000-10-09 2003-11-11 Trw Automotive Safety Systems Gmbh & Co. Kg Steering wheel comprising a decorative element
US6928898B2 (en) 2000-10-09 2005-08-16 Trw Automotive Safety Systems Gmbh & Co. Kg Steering wheel comprising a decorative element
EP1199242A3 (de) * 2000-10-09 2005-08-17 TRW Automotive Safety Systems GmbH Lenkrad mit Dekorelement
EP1199242A2 (de) * 2000-10-09 2002-04-24 TRW Automotive Safety Systems GmbH Lenkrad mit Dekorelement
US6889576B2 (en) * 2000-11-29 2005-05-10 Trw Automotive Safety Systems Gmbh & Co. Kg Method of producing a vehicle steering wheel as well as a vehicle steering wheel
JP4692034B2 (ja) * 2005-03-17 2011-06-01 豊田合成株式会社 ステアリングホイール
JP2006256502A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Toyoda Gosei Co Ltd ステアリングホイール
KR100944878B1 (ko) 2008-04-29 2010-03-03 쌍용자동차 주식회사 자동차용 스티어링휠
JP2016011090A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 日本プラスト株式会社 ステアリングホイール
JP2017128274A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングホイール
WO2017126449A1 (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 株式会社東海理化電機製作所 ステアリングホイール
KR20230157706A (ko) * 2022-05-10 2023-11-17 주식회사 대유에이피 교체 가능한 림을 갖는 스티어링 휠
KR102647406B1 (ko) 2022-05-10 2024-03-18 주식회사 디에이치오토리드 교체 가능한 림을 갖는 스티어링 휠

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1400414B1 (en) Apparatus and method for maintaining a uniform gap between an airbag module and its support structure
WO2010064488A1 (ja) 運転席用エアバッグ装置の取付構造及びステアリングホイール
EP1591326A2 (en) Steering apparatus
JP3426999B2 (ja) ステアリングホイール
CN111301335B (zh) 装饰部件及气囊装置的罩体
JP2000085587A (ja) ステアリングホイールおよびステアリングホイールの製造方法
JPH10152056A (ja) ステアリングホイール
JP3726101B2 (ja) 運転席用エアバッグモジュール
JPH11297155A (ja) ステアリングデバイス
JPH08301044A (ja) エアバッグ装置のカバー体
JP3895896B2 (ja) エアバッグモジュール
JP5162234B2 (ja) ハンドルのスイッチ装置及びハンドル
JP3426944B2 (ja) エアバッグ装置のカバー体
JP3474435B2 (ja) ステアリングホイール
JP2940854B2 (ja) ステアリングホイール
JPH10129385A (ja) エアバッグ装置
JP2001063588A (ja) ステアリングホイール
JP2002012115A (ja) エアバッグ装置
JP3299454B2 (ja) エアバッグ装置
JP2002283943A (ja) ステアリングホイール
JPH0911838A (ja) エアバッグ装置のカバー体
JP2000095113A (ja) ステアリングホイールの固定装置
CN117818737A (zh) 车辆转向盘及车辆
JP2006036139A (ja) ステアリングホイール
KR100622417B1 (ko) 운전석 에어백 모듈