JP2000082442A - 外面電極蛍光ランプ - Google Patents

外面電極蛍光ランプ

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JP2000082442A
JP2000082442A JP10312155A JP31215598A JP2000082442A JP 2000082442 A JP2000082442 A JP 2000082442A JP 10312155 A JP10312155 A JP 10312155A JP 31215598 A JP31215598 A JP 31215598A JP 2000082442 A JP2000082442 A JP 2000082442A
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fluorescent lamp
external electrode
strip
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Masahiro Oki
雅博 沖
Shuji Takubo
修二 田窪
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Harison Denki Corp
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光効率が良好で、かつ安定した点灯および
チラツキ抑制効果の大きい外面電極蛍光ランプの提供。 【解決手段】 内壁面に蛍光体被膜8が形成され、かつ
少なくともXeガスを含む放電媒体が封入されたガラス管
7と、前記ガラス管7の外周面に、管軸方向ほぼ全長に
亘って添設された一対の蛇行帯状電極層9a,9bとを有す
ることを特徴とする外面電極蛍光ランプである。または
内壁面に蛍光体被膜8が形成され、かつ少なくともXeガ
スを含む放電媒体が封入されたガラス管7と、前記ガラ
ス管7の外周面に、管軸方向ほぼ全長に亘って添設され
た一対の蛇行帯状電極層9a,9bと、前記蛇行帯状電極層
9a,9bを含むガラス管7外周面に被覆された透光性樹脂
フィルム11とを有することを特徴とする外面電極蛍光ラ
ンプである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキャナーやコピ
ーなどにおける原稿読取り、あるいは液晶表示装置のバ
ックライト用光源に適する外面電極蛍光ランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえばスキャナー、コピー、液晶表示
装置などは、その普及とともに、高性能、長寿命化要求
されており、それらの構成において、原稿読取りや背面
光源に使用する蛍光ランプの高性能化などが進められて
いる。すなわち、この種の蛍光ランプ(放電灯)は、希
ガス放電であるため、明るさや放電電圧が周囲温度にほ
とんど影響されず、寿命も長いなどの特長が利用されて
いる。
【0003】そして、高性能化を図った蛍光ランプとし
て、内壁面に蛍光体被膜が形成され、かつ水銀およびXe
ガスを含む希ガスが封入されたガラス管と、前記ガラス
管の外周面に、そのほぼ全長に亘って、外部接続用リー
ドに連接する一対の帯状電極層を添設させた構成の外面
電極蛍光ランプが開発されている。
【0004】図7 (a)は従来の外面電極蛍光ランプの一
構成例を示す横断面図、図7 (b)は従来の外面電極蛍光
ランプの構成を示す縦断面図である。
【0005】図7 (a), (b)において、1は発光管とし
て機能する気密封止のガラス管、2は前記ガラス管1の
内壁面に管軸方向に沿って一定の幅を除いて形成された
蛍光体被膜である。ここで、ガラス管1は、たとえば外
径 4〜15mm,長さ 100〜 500mm程度で、放電媒体として
の希ガス、たとえばXeガスを主体とした希ガスや水銀−
希ガス系が封入されている。
【0006】また、3a,3bは前記ガラス管1の外周面に
管軸方向ほぼ全長に亘って、一方は幅広の間隔 L1 で、
他方は幅狭の間隔 L2 で一体的に添設された一対の帯状
電極層、たとえば幅 5〜10mm程度、厚さ20〜 100μm 程
度のアルミニウム箔などの導電性膜である。ここで、一
対の帯状電極層3a,3bは、発光放射面となる側の極間を
幅広 L1 に設定する一方、高輝度を得るために非発光放
射面となる側の極間を幅狭 L2 に設定されることもあ
る。
【0007】さらに、4a,4bは前記一対の帯状電極層3
a,3bに半田付けもしくは導電性接着剤にて接続された
リード端子、5a,5bは前記リード端子4a,4bにそれぞれ
半田付けにより電気的に接続された外部接続用リードで
あり、6は前記帯状電極層3a,3bを含むガラス管1の外
周面を被覆・保護する透光性樹脂フィルムである。ここ
で、透光性樹脂フィルム6は、外装ないしガラス管1の
保護に寄与する一方、帯状電極層3a,3bにおける沿面放
電の防止など絶縁性を確保する。
【0008】そして、前記外面電極蛍光ランプの構成に
おいて、ガラス管1の外周面に管軸方向ほぼ全長に亘る
帯状電極層3a,3bの添設は、次のように行われている。
すなわち、内壁面に蛍光体被膜2が形成され、かつXeガ
スを含む放電媒体が封入されたガラス管1を用意する。
一方、図8 (a), (b)にそれぞれ平面的に展開して示す
ごとく、一主面に、ほぼ一定幅の帯状アルミニウム箔3
a,3b(比較例1)、もしくは両側縁を櫛型に切り込み
加工した帯状アルミニウム箔3a′,3b′(比較例2)を
離隔・配置した透光性樹脂フィルム6を用意する。
【0009】そして、透光性樹脂フィルム6に配設され
た一対の電極箔3a,3b(3a′,3b′)をガラス管1の外
周面側とし、ガラス管1外周面に透光性樹脂フィルム6
を接着・一体化することにより行われる。この透光性樹
脂フィルム6の接着・一体化により、ガラス管1の保護
を図る一方、帯状電極層3a,3b(3a′,3b′)における
沿面放電の防止など絶縁性を確保している。
【0010】なお、ガラス管1外周面に対する電極箔3
a,3b(3a′,3b′)の配設は、透光性樹脂フィルム6
の担持によらず、直接貼着など行ってから、液状のシリ
コーン層(硬化してゴム層化する)の塗布、さらには、
熱収縮性の透光性樹脂チューブを嵌合し、熱収縮によっ
て一体的に被覆固定する手段もある。
【0011】上記外面電極蛍光ランプは、外部接続用リ
ード5a,5bおよびリード端子4a,4bを介して前記帯状電
極層3a,3b(3a′,3b′)に、所要の高周波電圧を印加
(たとえば20〜 100 KHz, 1〜 2KVの電力を供給)する
と、帯状電極層3a,3b(3a′,3b′)間で放電が開始
し、ガラス管1内で紫外線を放射する。こうして放射さ
れた紫外線が、ガラス管1内壁面の蛍光体被膜2によっ
て、可視光線に変換されて蛍光ランプ光源として機能す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の外面電極蛍
光ランプは、発光効率が良好で、比較的安定した点灯な
ど行い易いという利点を有するが、読取り用光源として
の利用において、点灯中チラツキを生じ易い傾向があ
る。すなわち、この種の外面電極蛍光ランプは、読取り
用光源としての利用において、点灯中のチラツキが少な
く、また、点灯後の光量の安定性が要求される。しか
し、上記外面電極蛍光ランプは、電極層3a,3bが単純な
帯状である故、読取り原稿の状態に対応して、外面電極
蛍光ランプの調光を行うと、チラツキが頻繁に発生した
り、点灯中における光量の変化が大きいなどの問題があ
る。
【0013】一方、帯状の両側縁部を異形化した電極層
3a′,3b′の場合は、点灯中における光量の変化を小さ
く抑えることができるとともに、調光時のチラツキ発生
問題も改善できるが、なお不十分な状態にある。すなわ
ち、外面電極蛍光ランプの調光に当たって、その調光の
割合を、たとえば30,20,10と下げて行くと、チラツキ
が発生し始め、チラツキの抑制に関しては、実用上、十
分といえない。
【0014】本発明は、上記事情に対処してなされたも
ので、発光効率が良好で、かつ安定した点灯およびチラ
ツキ抑制効果の大きい外面電極蛍光ランプの提供を目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内壁
面に蛍光体被膜が形成され、かつ少なくともXeガスを含
む放電媒体が封入されたガラス管と、前記ガラス管の外
周面に、管軸方向ほぼ全長に亘って添設された一対の蛇
行帯状電極層とを有することを特徴とする外面電極蛍光
ランプである。
【0016】請求項2の発明は、内壁面に蛍光体被膜が
形成され、かつ少なくともXeガスを含む放電媒体が封入
されたガラス管と、前記ガラス管の外周面に、管軸方向
ほぼ全長に亘って添設された一対の蛇行帯状電極層と、
前記蛇行帯状電極層を含むガラス管外周面に被覆された
透光性樹脂層とを有することを特徴とする外面電極蛍光
ランプである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1もしくは請求
項2記載の外面電極蛍光ランプにおいて、蛇行帯状電極
層の蛇行が周期性を採っていることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3いずれか一記載の外面電極蛍光ランプにおいて、一対
の蛇行帯状電極層がガラス管の管軸方向の中心軸を有す
る面に対して管軸方向に沿って面対称的に設定してある
ことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4いずれか一記載の外面電極蛍光ランプにおいて、蛇行
帯状電極層の幅が 1.4mm以下、蛇行ピッチが 5.0mm以下
であることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5いずれか一記載の外面電極蛍光ランプにおいて、蛇行
帯状電極層の幅が管軸方向中央部に比べて両端部を広く
設定してあることを特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6いずれか一記載の外面電極蛍光ランプにおいて、蛇行
帯状電極層の蛇行ピッチが管軸方向の中央部に比べて両
端部を小さく設定してあることを特徴とする。
【0022】この発明において、放電媒体は、少なくと
もXeガスを含む希ガスであり、たとえばXeガス、Xe−Ne
系ガス、Xe−希ガス類、前記少なくともXeガスを含む希
ガスおよび水銀の混合系が挙げられる。
【0023】この発明に係る外面電極蛍光ランプは、発
光ガラス管の外周面に一対の蛇行帯状電極層を添設する
とき、同時に透光性樹脂フィルムによる被覆保護を行う
方式を採ることができる。つまり、透光性樹脂フィルム
片の一主面に、一対の蛇行帯状電極層を予め担持させて
おき、かつその透光性樹脂フィルム片の端縁部に、一方
の蛇行帯状電極層の端縁を重ねるように巻き付け・固定
すると、製造工程の簡略化による生産性の向上、さらに
は蛇行帯状電極層間の絶縁性も確実化が図られる。
【0024】この発明において、外面電極蛍光ランプの
外周面に添設された一対の電極層は、いわゆる単純な帯
状でなく、蛇行型に形設・配置されている。ここで、蛇
行型とは、ほぼ一定幅の帯状領域内で、同一周期もしく
は非同一周期の曲成部(折り曲げ)を複数個有する形状
を意味する。つまり、ガラス管軸方向の発光領域の長さ
よりも全長は長いが、前記ガラス管軸方向の発光領域内
に、何らかの曲成部を持たせることにより添設された形
状を示す。
【0025】なお、蛇行型帯状電極層は、一般的に、電
極層幅 0.2〜 2.0mm,好ましくは 0.2〜 1.4mm、蛇行間
隔 0.5〜 2.0mm、蛇行幅 4〜10mm、蛇行ピッチ 2.0〜
7.0mm,好ましくは 1.0〜 5.0mm、長さはガラス管の全
長に左右される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1、図2、図3、図4、
図5 (a)〜 (e)および図6 (a)〜 (b)を参照して実施例
を説明する。
【0027】図1は、第1の実施例に係る外面電極蛍光
ランプの要部構成を示す横断面図である。図1におい
て、7は発光管として機能する気密封止のガラス管、8
は前記ガラス管7の内壁面に管軸方向に沿って一定の幅
を除いて形成された蛍光体被膜である。ここで、ガラス
管7は、たとえば外径 4〜15mm,長さ 100〜 500mm程度
で、放電媒体としての希ガス、たとえばXeガスを主体と
した希ガスや水銀−Xe系希ガスが封入されている。
【0028】また、9a,9bは前記ガラス管7の外周面
に、管軸方向ほぼ全長に亘って一体的に添設された一対
の蛇行帯状電極層、たとえば幅 5〜 8mm程度、厚さ20〜
100μm 程度のアルミニウム箔などの導電性膜である。
ここで、一対の帯状電極層9a,9bは、たとえば図2に平
面的に展開して示すごとく、ほぼ一定のピッチで、かつ
ほぼ一定の形状に打ち抜き加工などされた蛇行型帯状に
設定され、接着剤層10を介して一体化されている。より
具体的には、図2において、蛇行型帯状電極層9a,9bの
幅a= 1mm、蛇行間隔b= 1mm、蛇行幅c= 8mm、蛇行
ピッチd= 4mm、長さe= 295mm(ガラス管7の全長 3
00mm)である。
【0029】さらに、11は前記蛇行帯状電極層9a,9bを
含むガラス管7の外周面に、接着一体化され被覆・保護
する透光性樹脂フィルムである。ここで、透光性樹脂フ
ィルム11は、外装ないしガラス管7の保護に寄与する一
方、帯状電極層9a,9bにおける沿面放電の防止など絶縁
性を確保する。
【0030】次に、上記構成の外面電極蛍光ランプの製
造例を説明する。
【0031】たとえば、外径 8mm程度、長さ 100〜 400
mm程度で、内壁面に蛍光体層8が被着形成されていると
ともに、たとえば水銀およびXeガスを主体とした希ガス
の放電媒体が封入されているガラス管7(発光管として
機能する)を用意する。ここで、蛍光体層8は、管軸方
向に沿って約 6mm幅で取り除かれて、発光放射部を形成
している。
【0032】一方、図2に平面的に展開して示すよう
な、厚さ50μm 程度,幅36mm程度,長さ 300mm程度の透
光性ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム片11の一
主面に、ほぼ全長に亘って、厚さ20〜 100μm 程度,幅
a= 1mm、蛇行間隔b= 1mm、蛇行幅c= 8mm、蛇行ピ
ッチd= 4mm程度のアルミニウム層から成る一対の蛇行
帯状電極層9a,9bが接着剤層10を介して貼着配置された
部材を用意する。
【0033】なお、この帯状電極層9a,9bが貼着配置さ
れた樹脂フィルム片11においては、前記蛇行帯状電極層
9a,9bの貼着面側に、粘着(接着)剤層10が設けられて
いるため、剥離紙(図示省略)が貼着されている。ま
た、前記蛇行帯状電極層9a,9bには、それぞれ図示を省
略したリード端子が、導電性接着剤によって添設されて
いる。
【0034】次に、上記樹脂フィルム片11の剥離紙を剥
がし、露出した蛇行帯状電極層9a,9bを発光管として機
能するガラス管7の外周面に位置決めして、蛇行帯状電
極層9a,9bおよび樹脂フィルム片11を、前記粘着(接
着)剤層を介して一体的に貼着・固定する。つまり、ガ
ラス管7の外周面に蛇行帯状電極層9a,9bを添設すると
同時に、透光性樹脂フィルム10を貼着・固定し、蛇行帯
状電極層9a,9bを含むガラス管7外周面の保護被覆を行
う。
【0035】なお、この蛇行帯状電極層9a,9bを含むガ
ラス管7外周面を透光性樹脂フィルム11で被覆するに当
たっては、蛇行帯状電極層9a,9bを貼着する樹脂フィル
ム片11の幅方向端縁部が、蛍光体被膜8を設けてある領
域に位置するように位置決めすることが望ましい。つま
り、ガラス管7の発光放射面に対向する側の蛇行帯状電
極層9a,9b間隔部で、樹脂フィルム片 10aの幅方向端縁
部が、蛇行帯状電極層9a,9bの対向端縁部を含めて、対
向する一方の端縁部では、ガラス管7と蛇行帯状電極層
9bとで両面を挟むように位置決めされる。したがって、
比較的近接している蛇行帯状電極層9a,9bの対向間隔 L
2 部における絶縁性も容易に確保される。 上記したご
とく、この実施例に係る外部電極蛍光ランプは、蛇行帯
状電極層9a,9bに、電力供給手段を介して、たとえば20
〜 100 KHz, 1〜 2KVの高周波電圧を印加すると、蛇行
帯状電極層9a,9b間電圧で、ガラス管7内で放電が起こ
って紫外線を放射する。ここで、放射された紫外線は、
ガラス管7内壁面の蛍光体被膜によって可視光に変換さ
れ、ガラス管7外に可視光を照射し、光源としての作用
を行う。
【0036】上記構成の外面電極蛍光ランプについて、
調光の割合を 100,80,60,40,20,10と変えて、チラ
ツキの発生状態を試験評価した結果を表1に示す。な
お、比較のため、従来の帯状電極層3a,3b(比較例
1)、もしくは帯状電極層3a′,3b′(比較例2)の場
合についての試験評価の結果を併せて表1に示す。
【0037】 ここで、実施例に係る外面電極蛍光ランプの場合、チラ
ツキ発生を抑制・防止し調光比を10%まで上げることが
できるのは、外面電極層9a,9bが蛇行型(管軸に沿った
直線部をほとんど有しない)で、ガラス管7内に発生し
た放電(陽光柱)の移動がないことによると考えられ
る。
【0038】さらに、実施例に係る外面電極蛍光ランプ
の場合は、外面電極層の蛇行帯状電極層9a,9b化に伴っ
て、電極層が存在する部分で放電が行われ、電極層が存
在しない部分では放電が生じない。つまり、放電を生じ
ない部分が形成されることにより、点灯中の光量低下が
低減される。たとえば、点灯直後の光量を 100して、3
分経過後における光量は、実施例に係る外面電極蛍光ラ
ンプが95%であったのに対して、比較例1の外面電極蛍
光ランプは83%であった。
【0039】また、上記第1の実施例に係る外面電極蛍
光ランプの構成において、次の点を変更した以外は同様
の条件で、外面電極蛍光ランプ(第2の実施例)を構成
した。すなわち、 (a)発光管として機能するガラス管7
が外径 8mm、 (b)ガラス管7の内壁面に管軸方向に沿っ
て形成された蛍光体被膜8の除去幅 6mm、(c) ガラス管
7の外周面に添設した蛇行帯状電極層9a,9bの幅a=
0.5mm、蛇行ピッチd=3mmとした他は同一条件で、外面
電極蛍光ランプを形成した。
【0040】上記構成の第2の実施例に係る外面電極蛍
光ランプについて、所定の点灯条件で点灯し、ランプの
消費電力と発光・照度との関係を試験評価したところ、
図3に曲線Aで示すように、チラツキを生じず大光量化
を実現できた。比較のため、上記従来の外面電極蛍光ラ
ンプ(比較例1,比較例2)の場合を曲線aで示す。こ
の第2の実施例に係る外面電極蛍光ランプにおいて、蛇
行帯状電極層9a,9bの蛇行ピッチdを中央部 3.5mm程
度,管端部 3mm程度に順次狭めた構成を採った場合は、
ランプ軸方向の配光特性の改善が認められた。
【0041】また、上記構成の外面電極蛍光ランプにつ
いて、所定の点灯条件で点灯し、ランプ軸方向の光量分
布を測定したところ、図4に曲線Bで示すように、軸方
向全域に亘って光量分布がほぼ均一であった。比較のた
め、上記従来の外面電極蛍光ランプ(比較例1,比較例
2)の場合を曲線bで示す。さらに、蛇行帯状電極層9
a,9bの電極層幅a中央部 7mm程度,管端部 8mm程度に
順次広げた構成を採った場合も同様に、ランプ軸方向の
配光特性の改善が認められた。
【0042】なお、上記各実施例では、蛇行帯状電極層
9a,9bが、コの字,逆コの字,コの字…を連続させた形
状をなし、両蛇行帯状電極層9a,9bは、ガラス管7軸方
向の中心線に対して線対称と成るように配置・添設した
例を示したが、次のような形状としてもよい。すなわ
ち、図5 (a), (b), (c), (d), (e)にそれぞれ平面
的に展開して示すように、たとえばU字,逆U字,U字
…を連続させた形状、V字,逆V字,V字…を連続させ
た形状、あるいはそれらの間隔を広げた形状などとし、
ガラス管7軸方向の中心線(もしくは中心軸)を有する
平面に対して面線対称となるように配置・添設してもよ
い。
【0043】さらに、図6 (a), (b)にそれぞれ平面的
に展開して示すように、蛇行帯状電極層9a,9bの蛇行ピ
ッチを中央部に比べて両端部を小さくし、あるいは蛇行
帯状電極層9a,9bの蛇行波形を大きくし、結果的に、蛇
行帯状電極層9a,9bが占める面積を中央部に比べて両端
部を大きくすることによって、ガラス7管軸方向の光量
分布を、より均一化することができる。
【0044】本発明は、上記実施例に限定されるもので
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を
採ることができる。たとえばガラス管の外径、長さ、蛇
行帯状電極層の材質や形状、あるいは透光性樹脂フィル
ムの素材など外部電極蛍光ランプの用途ないし使用状態
に対応して適宜変更できる。
【0045】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
る外部電極蛍光ランプによれば、ガラス管外周面に対す
る一対の蛇行帯状電極層の添設により、ガラス管内での
放電が適正にバランス化する。この放電状態の形成に伴
って、ガラス管全長に亘るほぼ均一な光量分布ないし照
度分布が得られるとともに、幅広い調光においてもチラ
ツキの発生がない。すなわち、液晶表示装置のバックラ
イト用光源などとしては勿論のこと、スキャナーやコピ
ーなどにおける原稿読取りに適する外部電極蛍光ランプ
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る外部電極蛍光ランプの要部構成を
示す横断面図。
【図2】実施例に係る外部電極蛍光ランプの外周面に添
設される蛇行帯状電極層を備えた透光性樹脂フィルムの
構成を示す展開図。
【図3】実施例に係る外部電極蛍光ランプおよび従来の
外部電極蛍光ランプにおける消費電力と照度との関係を
比較して示す曲線図。
【図4】実施例に係る外部電極蛍光ランプおよび従来の
外部電極蛍光ランプにおける管軸方向の光量分布を比較
して示す曲線図。
【図5】(a) ,(b) ,(c) ,(d) ,(e) は外部電極蛍光
ランプの外周面に添設される蛇行帯状電極層を備えた透
光性樹脂フィルムのそれぞれ異なる構成を示す展開図。
【図6】(a) ,(b) は外部電極蛍光ランプの外周面に添
設される蛇行帯状電極層を備えた透光性樹脂フィルムの
他の異なる構成を示す展開図。
【図7】従来の外部電極蛍光ランプの要部構成例を示す
もので、 (a)は横断面図、 (b)は縦断面図。
【図8】(a) ,(b) は従来の外部電極蛍光ランプの外周
面に添設される帯状電極層を備えた樹脂フィルムの異な
る構成を示す展開図。
【符号の説明】
7……ガラス管 8……蛍光体被膜 9a,9b……蛇行帯状電極層 10……粘着もしくは接着剤層 11……透光性樹脂フィルム a……蛇行帯状電極層の幅 b……蛇行帯状電極層の蛇行間隔 c……蛇行帯状電極層の蛇行幅 d……蛇行帯状電極層の蛇行ピッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁面に蛍光体被膜が形成され、かつ少
    なくともXeガスを含む放電媒体が封入されたガラス管
    と、 前記ガラス管の外周面に、管軸方向ほぼ全長に亘って添
    設された一対の蛇行帯状電極層と、を有することを特徴
    とする外面電極蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 内壁面に蛍光体被膜が形成され、かつ少
    なくともXeガスを含む放電媒体が封入されたガラス管
    と、 前記ガラス管の外周面に、管軸方向ほぼ全長に亘って添
    設された一対の蛇行帯状電極層と、 前記蛇行帯状電極層を含むガラス管外周面に被覆された
    透光性樹脂層とを有することを特徴とする外面電極蛍光
    ランプ。
  3. 【請求項3】 蛇行帯状電極層の蛇行が周期性を採って
    いることを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の
    外面電極蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 一対の蛇行帯状電極層がガラス管軸方向
    の中心軸有する面に対して管軸方向に沿って面対称的に
    設定してあることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    いずれか一記載の外面電極蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 蛇行帯状電極層の幅が 1.4mm以下、蛇行
    ピッチが 5.0mm以下であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4いずれか一記載の外面電極蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 蛇行帯状電極層の幅が管軸方向中央部に
    比べて両端部を広く設定してあることを特徴とする請求
    項1ないし請求項5いずれか一記載の外面電極蛍光ラン
    プ。
  7. 【請求項7】 蛇行帯状電極層の蛇行ピッチが管軸方向
    の中央部に比べて両端部を小さく設定してあることを特
    徴とする請求項1ないし請求項6いずれか一記載の外面
    電極蛍光ランプ。
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EP1536453A2 (de) * 2003-10-09 2005-06-01 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Entladungslampe mit mindestens einer aussenelektrode und Verfahren zu ihrer Herstellung

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