JP2003123701A - 冷陰極蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

冷陰極蛍光ランプおよび照明装置

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JP2003123701A
JP2003123701A JP2001316581A JP2001316581A JP2003123701A JP 2003123701 A JP2003123701 A JP 2003123701A JP 2001316581 A JP2001316581 A JP 2001316581A JP 2001316581 A JP2001316581 A JP 2001316581A JP 2003123701 A JP2003123701 A JP 2003123701A
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resin sheet
fluorescent lamp
aperture
valve
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JP2001316581A
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Hiroaki Maruyama
弘晃 丸山
Shuji Takubo
修二 田窪
Ryuji Tsuchiya
竜二 土屋
Naoki Tsutsui
直樹 筒井
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アパーチャを形成したガラス管バルブの外面
に設けた外面電極を覆うよう形成した透光性樹脂シート
の巻装構造を改善することにより、外面電極の絶縁保護
を確実にして沿面放電や感電事故防止をはかった安全性
の高い冷陰極蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを用いた
照明装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ガラス管バルブ1の内面に管軸に沿いア
パーチャ2Aを残し形成された蛍光体被膜2と、バルブ
1外面に管軸方向に沿い互いに離間して配設された一対
の帯状の外面電極3A,3Bと、透光性樹脂シート4
と、透光性熱収縮チューブと、バルブ1端部の透光性樹
脂シート4上に接着剤を介し接合されたホルダとを備え
ている冷陰極冷陰極蛍光ランプL1およびこの蛍光ラン
プL1を用いた照明装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器などに多
用されている外面電極を有する冷陰極蛍光ランプの外面
電極の被覆構造を改善した冷陰極蛍光ランプおよびこの
蛍光ランプを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の蛍光ランプは、ガラス管バルブの
内面に蛍光体被膜を形成するとともにその両端部にコイ
ル状のフィラメントを備えた熱陰極あるいは板状、円筒
状や円柱状の冷陰極などからなる内部電極を封装し、か
つ、このバルブ内に低圧の希ガスおよび必要に応じて水
銀を封入して構成されている。
【0003】しかし、このような構成のランプは、バル
ブ内に格別な電極が必要であり、またこの内部電極を封
装するための気密構造を要するなど、部品点数が多く製
造が複雑で製造コストが高くなる。また、この内部電極
はランプの寿命を左右する主因をなしているとともに電
極部が位置するバルブ端部からの発光量が低いというこ
とがある。
【0004】このような事情から、内部電極に変え、ガ
ラス管バルブ外面にバルブ軸に沿って帯状の外面電極を
形成し、これら外面電極間に高周波電力などを供給し、
これによってバルブ内に高周波放電を発生させ、希ガス
を電離および励起して蛍光体を発光するようにした外面
電極形の蛍光ランプがある。
【0005】そして、この外面電極形のランプは、バル
ブ軸に沿って一対の帯状の電極が形成されるとともにバ
ルブ軸に沿ってアパーチャ(開口部)を残して蛍光体被
膜が被着された、アパーチャ形をなしている。
【0006】このような構成のアパーチャ形の蛍光ラン
プは、蛍光体被膜の劣化低減、バルブ温度の異常上昇の
防止やバルブ端部まで全体が発光できるなどのことがは
かれ、安定した放電が得られることによって十分な光束
と良好な働程特性(点灯経過による光束低下)が得られ
るとともにバルブ軸方向に形成されたアパーチャ(開口
部)からは均一な配光分布が得られるなど発光特性に優
れている。
【0007】そして、この外面電極形の蛍光ランプは、
アパーチャ(開口部)から指向性を有する高効率の光放
射が行われることから複写機、ファクシミリやイメージ
スキャナなどの露光用の光源あるいは液晶表示装置のバ
ックライトとして多用されている。
【0008】従来のアパーチャ形の蛍光ランプは、たと
えば図6ないし図8に示すような構成をなしている。す
なわち、図6は一端口金形蛍光ランプLの正面図、図7
(a)は図6中のバルブ中間部の矢印c−c線に沿う横
断面図、同(b)はバルブ端部の矢印d−d線に沿う横
断面図、図8は外面電極を貼着した透光性樹脂シートの
展開図である。
【0009】この、蛍光ランプLは、両端を気密封塞し
たガラス管バルブBの内部にキセノンXeを主成分とす
る希ガスが封入されているとともに、その内面に管軸の
長手方向に沿ってアパーチャ(開口部)Aを残して蛍光
体被膜Pが形成してある。
【0010】また、バルブB外面にはアルミニウムAl
テープなどの導電体からなる一対の帯状の外面電極E
1,E2が互いに離間し、その側縁と、上記アパーチャ
(開口部)Aの側縁とをほぼ対応させて配設してある。
これは帯状の外面電極E1,E2がアパーチャ(開口
部)A内に入り込むと、アパーチャ(開口部)Aからの
光放射を阻害するからである。
【0011】また、Rはフッ素系樹脂などを材料とする
透光性樹脂シートで、外面電極E1,E2の絶縁保護を
確実にして沿面放電や感電事故防止をはかるため、アパ
ーチャ(開口部)Aを除くバルブ外面および外面電極E
1,E2表面に巻装貼着されている。この透光性樹脂シ
ートRがアパーチャ(開口部)Aに設けられない理由
は、ランプLが長時間点灯されると樹脂シートRに形成
されたシリコン系やアクリル系などの接着剤が紫外線に
より劣化変色して光透過率が低下し、アパーチャ(開口
部)Aからの光放射量が少なくなるのを防ぐためであ
る。
【0012】また、バルブB端部近傍を除く透光性樹脂
シートRおよびアパーチャ(開口部)A部分の表面に
は、外面電極E1,E2を含む上記透光性樹脂シートR
がバルブB外面に密着するよう難燃・耐熱性を有し電気
絶縁性に優れたフッ素系樹脂からなる透光性の熱収縮チ
ューブTで被覆され、バルブBの中間部における横断面
は図7(a)に示すとおりである。なお、図中E,E
は、上記外面電極E1,E2の端部に接続された導電部
材である。
【0013】そして、上記外面電極E1,E2、透光性
樹脂シートRおよび熱収縮チューブTの形成は、まず、
接着剤が形成された上記透光性樹脂シートRの表面に上
記アパーチャ(開口部)Aの幅とほぼ同間隔を隔てて一
対の帯状の外面電極E1,E2を貼付する。
【0014】つぎの、透光性樹脂シートRのバルブB外
面への巻装は、樹脂シートRを図8に示すように展開し
た状態で、ガラス管バルブBの長手方向に形成したアパ
ーチャ(開口部)Aの側縁と外面電極E1,E2の側縁
とがほぼ平行して対応するよう位置させ、アパーチャ
(開口部)A以外のバルブB外周面に樹脂シートRを巻
回することにより貼着してある。
【0015】また、バルブBの端部近傍を除く部分にこ
のバルブ1外径より少々大径のフッ素系樹脂などからな
る透光性の熱収縮チューブTを巻装して、このチューブ
Tを加熱することにより収縮して、外面電極E1,E2
を含む上記透光性樹脂シートR表面に密着させている。
【0016】この後、バルブBの一端部にはホルダHが
2種類の接着剤(ホルダHの底部側には長期に亘り接合
を司るシリコン系接着剤(たとえば信越化学株式会社:
商品型番−KE−3490)が、開口部側には当初の接
合を司るポリアミド系のジェットメルト(住友3M株式
会社:商品型番−JA−7375)などの接着剤が介
在。)を介し接合されているとともに、上記導電部材
E,Eが給電線Fや給電端子に接続して蛍光ランプLが
構成されている。
【0017】そして、この蛍光ランプLのバルブB端部
近傍を熱収縮チューブTで被覆しない理由は、フッ素系
樹脂は耐薬品性が高くいかなる接着剤を用い接着しても
接合強度が弱いため、通常はバルブB端部から5〜30
mm程度は熱収縮チューブTを設けず、透光性樹脂シー
トRの表面部分とホルダH部分との間は後者のジェット
メルト接着剤で接合して強固な接合強度を得ている。
【0018】しかし、このようにバルブB端部近傍が熱
収縮チューブTで被覆されていないその横断面は、図7
(b)に示すように外面電極E1,E2の端部近傍を覆
っている樹脂シートRの先端近傍X、Y(軸方向である
ので線状)は僅かであって、この部分X、Yにおいてホ
ルダHをジェットメルト接着剤で接合すると、接合時に
接着剤が外面電極E1,E2部分にまで侵入して絶縁破
壊を生じ、両外面電極E1,E2間が短絡して蛍光ラン
プLが不点になる虞があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、管軸に沿いアパーチャを形成したガ
ラス管バルブの外面に、このアパーチャと対応して外面
電極を配設した蛍光ランプにおいて、この外面電極を覆
うよう形成した透光性樹脂シートの巻装構造を改善する
ことにより、外面電極の絶縁保護を確実にして沿面放電
や感電事故防止をはかった安全性の高い蛍光ランプおよ
びこの蛍光ランプを用いた照明装置を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の冷陰極蛍光ランプは、ガラス管バルブと、このバルブ
の内面に管軸に沿いアパーチャを残し形成された蛍光体
被膜と、上記バルブ内に封入された放電媒体と、上記ア
パーチャと対応する部分を除くバルブ外面に管軸方向に
沿い互いに離間して配設された一対の帯状の外面電極
と、上記アパーチャと対応する部分を除くバルブ外面お
よび外面電極の表面ならびにこの外面電極の端部近傍が
位置するバルブ端部の全周面を覆うよう形成された透光
性樹脂シートと、バルブ端部近傍を除く上記アパーチャ
と対応するバルブ外面部分および上記樹脂シート部分を
覆うよう形成された透光性熱収縮チューブと、上記バル
ブ端部の透光性樹脂シート上に接着剤を介し接合された
ホルダとを具備していることを特徴とする。
【0021】本発明の外面電極を有する蛍光ランプは、
ホルダをジェットメルト(住友3M株式会社:商品型番
−JA−7375)などの接着剤で接合しても、接着剤
が外面電極部分にまで侵入して両外面電極間を短絡する
ことがなく、この部分の絶縁破壊に起因するランプの不
点が生じない。
【0022】また、アパーチャ(開口部)部分を被覆す
る樹脂シートは端部のごく僅かな面積だけであって、樹
脂シートの存在による接着剤が紫外線により劣化変色し
ても光透過率の低下は僅かである。
【0023】さらに、熱収縮チューブとホルダとの接着
剤接合面積が増したので、バルブの端部にホルダを強固
に接合させることができた。
【0024】なお、本発明ならびに以下の各発明におい
て、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は
次による。
【0025】冷陰極蛍光ランプとは、水銀および希ガス
を封入しているもの、水銀を封入していない希ガス発光
によるよるランプも含み、放電媒体としての希ガスはキ
セノンXeの他、ネオンNe、クリプトンKrやアルゴ
ンArなどの希ガスを一種ないし複数種封入してもよ
い。また、ランプの用途もバックライト用に限らず、照
明用はもとより表示用のランプなどにも適用できる。
【0026】また、本発明に用いられるガラス管バルブ
の材質は、ソーダライムガラスや鉛ガラスなどの軟質ガ
ラスあるいは石英ガラス、アルミノシリケートガラスや
ホウケイ酸ガラスなどの硬質ガラスからなる。また、ガ
ラス管バルブの形状は直管形に限らずU字形、W字形、
環形などに屈曲したものあるいは直管を複数本直列的に
接続した形状であってもよく、また、バルブの内面また
は外面に反射被膜が形成してあっても差支えない。
【0027】また、透光性樹脂シートの形状は、長四角
形状の両端部を延在して突片を形成しても、長四角形状
の本体とは別に突片を形成して、この突片をバルブの端
部に巻回するようにしてもよい。
【0028】また、外面電極は少なくとも一対以上形成
したものであって、内部電極を併設したものであっても
よい。また、外面電極としては、アルミニウムテープに
限らず、アルミニウムAl、ニッケルNi、金Au、白
金Pt、銀、銀・白金Ag・Pt合金などの良導電性金
属材料をテープ状や箔状などの薄板体にしたものあるい
はテープや箔などの薄板体に蒸着や印刷により形成ある
いは貼付したものであってもよい。
【0029】また、外面電極はネサ(酸化錫)膜など不
透明な材質で形成しても、光反射性を有する材質のもの
で形成してもよい。
【0030】さらに、照明装置は実施の形態の構成に限
らない。
【0031】本発明の請求項2に記載の冷陰極蛍光ラン
プは、透光性樹脂シートが、表面に接着剤が形成された
長方形状をなすとともに長手方向の両端にバルブ端部の
全周面を覆うよう延在した突片を有し、シート上に一対
の箔状の外面電極を貼着してバルブ外面に巻回貼着され
ていることを特徴とする。
【0032】透光性樹脂シートの形状を、長四角形状の
両端部を延在して突片を形成した構成とし、この樹脂シ
ートをバルブに巻回して、バルブの端部には幅広とした
突片を巻回するようにしてバルブの全周面を樹脂シート
で覆うようにして、上記請求項1に記載と同様な作用を
奏する。
【0033】本発明の請求項3に記載の冷陰極蛍光ラン
プは、透光性樹脂シートが、シリコン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂またはポリエチレン系樹脂材料からなるとと
もに、透光性熱収縮チューブがフッ素系樹脂からなるこ
とを特徴とする。
【0034】透光性樹脂シートおよび透光性熱収縮チュ
ーブの材質を上記とすることによって、光透過率や発光
特性の低下が少なく、また、ホルダとの接合強度を向上
することができる。
【0035】本発明の請求項4に記載の照明装置は、筐
体と、この筐体内に設けられた上記請求項1ないし3の
いずれか一に記載の冷陰極蛍光ランプと、このランプの
点灯回路装置とを具備していることを特徴とする。
【0036】上記請求項1ないし請求項3に記載の作用
を奏する、接着剤により両外面電極間を短絡することが
なく絶縁破壊に起因する不点を防止した蛍光ランプを光
源としているので、短絡により不点を生じない照明装置
を得ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は直管形の冷陰極蛍光ランプ
L1を示す正面図、図2(a)は図1のランプL1中心
部の矢視a−a線に沿って切断した部分の横断面図、図
2(b)は同じく端部の矢視b−b線に沿って切断した
部分の横断面図、図3は図1のランプL1に貼着した外
面電極および透光性樹脂シートの展開図である。
【0038】図中1はソーダライムガラスや鉛ガラスな
どからなる外径が約8.0mm、内径が約7.0mm、
長さが約366mmの直管状の透明なガラス管バルブ
で、両端は気密に閉塞されている。また、2はこのバル
ブ1の内面に形成された蛍光体被膜で、この蛍光体被膜
2はバルブの管軸方向に沿って蛍光体を塗布していない
開口したアパーチャ2Aを有している。また、バルブ1
内には放電媒体としてキセノン(Xe)が約70Tor
r封入されている。
【0039】また、3A、3Bはバルブ1の外面に管軸
方向に沿って平行に形成された一対のアルミニウムAl
テープなどからなる帯状の冷陰極をなす外面電極で、上
記蛍光体被膜2のアパーチャ(開口部)2A側縁とテー
プの側縁とは対応して光学的および電気的に離隔して設
けられている。
【0040】また、4はシリコン系樹脂などを材料とす
る透光性樹脂シートで、上記外面電極3A,3B表面お
よびアパーチャ(開口部)2Aを除く外面電極3A,3
B間のバルブ1外面およびこの外面電極3A,3Bの端
部近傍が位置するバルブ1端部の全周面を覆うよう巻装
貼着されていて、外面電極3A,3Bの絶縁保護を確実
にして沿面放電や感電事故防止がはかられている。
【0041】そして、後述するホルダの被冠部であるバ
ルブ1端部近傍を除く、透光性樹脂シート4およびアパ
ーチャ(開口部)2Aの表面には、電気絶縁性を有する
フッ素系樹脂などからなる透光性の熱収縮チューブ5が
被覆され、外面電極3A,3Bを含む上記透光性樹脂シ
ート4をバルブ1外面に強固に密着させるとともに電気
的な安全および外的な衝撃からランプL1の破損防止を
はかっている。
【0042】なお、図中6,6は、上記外面電極3A,
3Bの端部に接続された導電部材、7,7はバルブ1の
両端部に接着剤を介し接合された口金を兼ねる金属製や
合成樹脂製の筒状ホルダで、左方にあるホルダ7内でホ
ルダ7にある図示しない端子部と導電部材6,6とが接
続されている。
【0043】そして、ガラス管バルブ1への上記外面電
極3A,3B、透光性樹脂シート4および熱収縮チュー
ブ5の形成はつぎのようにして行われる。
【0044】まず、図3に展開して示すような幅が約2
1mm、長さが約360mmの長四角形状をなし両端部
に幅が約4mm、長さが約40mmの突片4aを延在し
た透光性樹脂シート4を用意する。
【0045】つぎに、接着剤が形成された上記透光性樹
脂シート4の長手方向の側縁に近い表面部分に、一対の
帯状の外面電極3A,3Bの側縁を平行に合わせ貼付す
る。
【0046】そして、透光性樹脂シート4のバルブ1外
面への巻装は、樹脂シート4を展開した状態で、ガラス
管バルブ1の長手方向に形成した一方のアパーチャ(開
口部)2Aの側縁と外面電極3Aの側縁とがほぼ平行し
て対応するよう位置させ、アパーチャ(開口部)2A以
外のバルブ1外周面に樹脂シート4を巻回することによ
り貼着してある。このとき他方のアパーチャ(開口部)
2Aの側縁と外面電極3Bの側縁とは、ほぼ平行した対
応位置にある。
【0047】また、バルブ1の両端部は、樹脂シート4
両端部を突出して幅と長さとを大きくしているのでアパ
ーチャ(開口部)2Aをも覆う、バルブ1の外周全面に
亘り樹脂シート4,4aが巻回貼着された状態にある。
【0048】また、バルブ1の端部近傍を除く部分にこ
のバルブ1外径より少々大径のフッ素系樹脂などからな
る透光性の熱収縮チューブを巻装し、このチューブを加
熱することにより収縮して、外面電極3A,3Bを含む
上記透光性樹脂シート4およびアパーチャ(開口部)2
Aの全周表面を熱収縮チューブ5により密着させてい
る。なお、この熱収縮チューブ5と透光性樹脂シート4
とは、1mm以上に亘り重合しているのが好ましい。
【0049】この後、バルブ1の一端部にはホルダ7が
ジェットメルト接着剤(信越化学株式会社:商品型番−
KE−3490)およびシリコン系接着剤(住友3M株
式会社:商品型番−JA−7375)を介し接合されて
いるとともに、上記導電部材6,6が端子部に接続して
蛍光ランプL1が構成されていて、バルブ1の中間部の
横断面は図2(a)に示すような従来と同様な構成をし
ているとともに端部の横断面は図2(b)に示すような
バルブ1の外周全面に亘り樹脂シート4,4aが巻回貼
着されている。
【0050】なお、接合に上記2種類の接着剤を用いる
のは、ホルダ7内の奥の底部側に充填したシリコン系接
着剤は接着力、耐熱性や絶縁性が高いが固化安定するま
での時間が長くかかり作業性が低いので、ホルダ7内の
開口部側に塗布した速乾性で無溶剤のジェットメルト接
着剤でホルダ7を仮固定し、本固定はシリコン系接着剤
で行い強固に接合される。(上記ジェットメルト接着剤
はバルブ1の温度が90〜110℃程度に昇温すると絶
縁性が低くなり、図7(b)のX,Yの間で絶縁破壊を
起こす虞がある。) このような構成の本発明の外面電極を有する蛍光ランプ
L1は、ホルダ7の仮接合にポリアミド系のジェットメ
ルト接着剤を用いても、接着剤が外面電極3A,3B部
分にまで侵入して両外面電極3A,3B間を短絡するこ
とがなく、この部分の絶縁破壊に起因するランプL1の
不点が生じない。
【0051】また、このアパーチャ形の蛍光ランプL1
は希ガス発光のランプで、周囲温度が発光特性に及ぼす
影響が少ないとともに指向性がよく配光分布特性もよ
い。また、アパーチャ(開口部)2A部分を被覆する樹
脂シート4は端部のごく僅かな面積だけであって、この
部分の樹脂シート4の存在による、紫外線劣化で変色し
て光透過率を低下することがなく、アパーチャ(開口
部)2Aからの光放射量が低減することがない。
【0052】さらに、熱収縮チューブ5とホルダ7との
接着剤接合面積が増したので、バルブ1の端部にホルダ
7を強固に接合させることができた。
【0053】したがって、発光効率の向上および長寿命
化がはかれるとともにホルダ7を強固に接合した蛍光ラ
ンプL1を提供できる。
【0054】そして、上記構成の冷陰極蛍光ランプL1
の点灯は、たとえばパルス点灯回路装置(図示しな
い。)から給電線(図示しない。)、導電部材6,6を
介して外面電極3A,3Bに給電されることにより行わ
れる。このパルス点灯回路装置から、たとえばピーク電
圧1.6kV、60kHzでデューテイ比が10%のパ
ルス波電力を外面電極3A、3Bに印加すると、バルブ
1内を隔てた外面電極3A、3B間で放電が生起する。
この放電によって希ガスが電離および励起されて紫外線
を発生し、この紫外線が蛍光体被膜2により可視光線に
変換され、この可視光線が蛍光体被膜2の形成されてい
ないアパーチャ(開口部)3部分のバルブ1を通って外
部に放射される。
【0055】なお、上記実施の形態では、金属製のホル
ダ7を用いたが、ホルダ7はポリカーボネイトなどの絶
縁性合成樹脂で形成したものでもよく、また、一方側の
ホルダ7内で一対の導電部材6,6と給電線61,61
とが接続されている場合でも、図4(a)に示すように
他方側にもホルダ7だけを接合して、ランプL2の保持
をバルブ1両端のホルダ7,7で行なうのが安定してい
てよい。
【0056】また、本発明は図4(b)に展開して示す
樹脂シート4および外面電極3A,3Bのように導電部
材6,6をバルブ1の左右に分け接続して、バルブ1両
端に接合したホルダ7,7を介し給電するようにしても
よい。
【0057】また、上記図1に示す構成のバルブ1の両
端部に、ホルダ7,7を上記実施の形態と同じ構成でジ
ェットメルト接着剤(住友3M株式会社:商品型番−J
A−7375)とシリコン系接着剤(信越化学株式会
社:商品型番−KE−3490)とを介し接合した蛍光
ランプL2のホルダ7の接合強度を調べたところ表1に
示すような結果を得た。
【表1】 表1中、本発明品1は、バルブ1端部のホルダ7被冠部
分に熱収縮チューブ5が全く介在してなく、突片4aお
よび樹脂シート4を巻装した全周面上に接着剤を介しホ
ルダ7が接合されたもの、また、本発明品2は、バルブ
1端部のホルダ7被冠部分に突片4aおよび樹脂シート
4を全周面上に巻装した上に熱収縮チューブ52を約1
mm突出させ、この突出部の先端を覆ってホルダ7が接
合されたランプL2である。また、従来品は図6、図7
に示す構造で、本発明品1,2との違いは、ホルダ7の
被冠部分の全周面に樹脂シート4が巻装されてなく一部
はバルブ1のガラス面に接着剤が付着して接合されるも
のである。
【0058】この接合強度は、ソケット状の受口にホル
ダ7を装着固定して、バルブ1側を回転させ、接着剤層
が破壊あるいは接着剤層とバルブ1との境界または接着
剤層とホルダ7との境界から剥がれ回転トルク(kgf
・cm)を調べた。
【0059】表1から明らかなように、本発明の蛍光ラ
ンプL2の2種は従来構成の蛍光ランプLに比べて、そ
の破壊強度が約32%向上することを確認できた。
【0060】この本発明品1および2のランプL2の接
合強度が強くなったのは、熱収縮チューブに使用したフ
ッ素系樹脂は耐薬品性が高く、いかなる接着剤を用いて
も接着強度が弱い。したがって、ホルダとフッ素系樹脂
とが重なる部分をなくすことで透光性樹脂シートの重な
る面積が大きくなり接合し易くなったことによる。
【0061】そして、上記構成の冷陰極蛍光ランプL1
やL2は、図5(a)および(b)に示すように照明装
置に組み込まれ使用される。
【0062】図5(a)は、導光体方式の照明装置9A
の実施の形態を示す一部断面斜視図で、91は筐体で、
この筐体91内には両端のホルダ7,7部が保持された
蛍光ランプL1が配設されている。92はアクリル樹脂
などからなる導光板、93,94は導光板92の底面お
よび側面や導光板収容ケース(図示しない。)内に形成
した反射シート、95は導光板92の上面側に設けられ
た光拡散板で、これらは図示しない器具本体を形成する
上記収容ケースなどの内部に上記点灯回路装置とともに
組込まれている。
【0063】この導光体方式のものは、ランプL1のア
パーチャ(開口部)2Aからの放射光が導光板92に入
射して、導光板92を透過し底面あるいは側面に達した
光線は反射シート93,94により反射されて、導光板
92の上面に向かう。そして、導光板92の上面から光
拡散板95に入射した光は光拡散板95の上面から拡散
してたとえば液晶パネルPに向けて放射される。
【0064】また、図5(b)は反射板方式の照明装置
9Bの分解斜視図で、反射鏡を兼ねる筐体91内に複数
本の蛍光ランプL1,…が装着されるとともに筐体91
の開口部に光拡散板95が載置され、これらは図示しな
い器具本体などの内部に点灯回路装置とともに組込まれ
て構成されている。このものは、ランプL1のアパーチ
ャ(開口部)2Aからの直射光が光拡散板95に入射
し、光拡散板95の上面から拡散して放射される。
【0065】これらの照明装置9Aおよび9Bは、パソ
コンやテレビなどの液晶表示装置または所定のディスプ
レイ装置が形成された表示板のバックライト用あるいは
一般の照明用器具として使用できる。
【0066】そして、これら照明装置9Aおよび9B
は、ランプL1が発光効率の低下を招くことがなく蛍光
ランプL1のアパーチャ(開口部)2Aから集中的に、
かつ、バルブ1軸に沿って均一な光放射を行わせること
ができる。
【0067】さらに、本発明の照明装置9A、9Bは実
施の形態に記載のものに限らず、筐体91はランプL1
の蛍光体被膜2が光反射性の低いものであれば反射体と
しての機能を兼用しているものであってもよい。また、
光拡散板95は必須のものではなく、また、点灯装置は
照明装置9A、9Bと一体に設けられていても別置であ
ってもよい。
【0068】さらにまた、照明装置9A、9Bは静止あ
るいは車載される液晶表示装置、液晶テレビや装飾装置
などのバックライト用のほか、ファクシミリなどの読取
り装置、複写機の露光用などのOA機器用あるいは通常
の照明用の器具や灯具などに装着してひろく使用できる
ことはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の構成によれ
ば、発光効率の向上および長寿命化がはかれるとともに
ホルダを強固に接合した蛍光ランプを提供できる。
【0070】本発明の請求項2に記載の構成によれば、
透光性樹脂シートの構成を本体部分および別体の突片部
分を同一の部材で形成することにより、寸法採りおよび
貼着作業が容易で、上記請求項1に記載と同様な効果を
奏する 本発明の請求項3に記載の構成によれば、透光性樹脂シ
ートおよび透光性熱収縮チューブの材質を選ぶことによ
り、光透過率や発光特性の低下が少なく、また、ホルダ
接着剤の接合強度を向上することができる。
【0071】本発明の請求項4に記載の構成によれば、
上記請求項1ないし3に記載の効果を奏する蛍光ランプ
を備えており、発光効率の向上および長寿命化がはかれ
る照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直管形の冷陰極蛍光ランプの実施
の形態を示す正面図である。
【図2】(a)図は図1に示すランプの中央部の矢視a
−a線に沿って切断した部分の横断面図、(b)図は同
じく端部の矢視b−b線に沿って切断した部分の横断面
図である。
【図3】図1に示したランプに貼着する外面電極および
透光性樹脂シートの展開図である。
【図4】本発明に係る冷陰極蛍光ランプの他の実施の形
態を示し、(a)図は蛍光ランプの正面図、(b)図は
外面電極および透光性樹脂シートの展開図である。
【図5】本発明に係る照明装置(バックライト)の実施
の形態を示し、(a)図は導光体方式のバックライトの
斜視図を、(b)図は同じく反射方式のバックライトの
分解斜視図である。
【図6】従来の直管形の冷陰極蛍光ランプを示す正面図
である。
【図7】(a)図は図6に示すランプの中央部の矢視c
−c線に沿って切断した部分の横断面図、(b)図は同
じく端部の矢視d−d線に沿って切断した部分の横断面
図である。
【図8】図6に示したランプに貼着する外面電極および
透光性樹脂シートの展開図である。
【符号の説明】
L1,L2:冷陰極蛍光ランプ 1:ガラス管バルブ 2:蛍光体被膜 2A:アパーチャ(開口部) 3A,3B:外面電極 4:透光性樹脂シート 4A:突片 5:熱収縮性チューブ 9A,9B:照明装置 91:筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 竜二 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリ ソン東芝ライティング株式会社内 (72)発明者 筒井 直樹 愛媛県今治市旭町5丁目2番地の1 ハリ ソン東芝ライティング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管バルブと、 このバルブの内面に管軸に沿いアパーチャを残し形成さ
    れた蛍光体被膜と、 上記バルブ内に封入された放電媒体と、 上記アパーチャと対応する部分を除くバルブ外面に管軸
    方向に沿い互いに離間して配設された一対の帯状の外面
    電極と、 上記アパーチャと対応する部分を除くバルブ外面および
    外面電極の表面ならびにこの外面電極の端部近傍が位置
    するバルブ端部の全周面を覆うよう形成された透光性樹
    脂シートと、 バルブ端部近傍を除く上記アパーチャと対応するバルブ
    外面部分および上記樹脂シート部分を覆うよう形成され
    た透光性熱収縮チューブと、 上記バルブ端部の透光性樹脂シート上に接着剤を介し接
    合されたホルダと、を具備していることを特徴とする冷
    陰極蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 透光性樹脂シートは、表面に接着剤が形
    成された長方形状をなすとともに長手方向の両端にバル
    ブ端部の全周面を覆うよう延在した突片を有し、シート
    上に一対の薄板状の外面電極を貼付してバルブ外面に巻
    回貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の冷
    陰極蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性樹脂シートがシリコン系樹脂、ポ
    リエステル系樹脂またはポリエチレン系樹脂材料からな
    るとともに、透光性熱収縮チューブがフッ素系樹脂から
    なることを特徴とする請求項1または2に記載の冷陰極
    蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 筐体と、 この筐体内に設けられた上記請求項1ないし3のいずれ
    か一に記載の冷陰極蛍光ランプと、 このランプの点灯回路装置と、を具備していることを特
    徴とする照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073494A (ja) * 2005-08-08 2007-03-22 Ushio Inc 外部電極型放電ランプ、およびそのランプ装置
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