JP2000077743A - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents

磁気抵抗効果素子

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JP2000077743A JP10244592A JP24459298A JP2000077743A JP 2000077743 A JP2000077743 A JP 2000077743A JP 10244592 A JP10244592 A JP 10244592A JP 24459298 A JP24459298 A JP 24459298A JP 2000077743 A JP2000077743 A JP 2000077743A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低磁場における磁場検出感度を向上させる。 【構成】 絶縁性の基板1上に磁性材料層からなる島状
領域2と細線3とを形成しそれらを連結部4によって接
続するようにする。島状領域2、細線3および連結部4
は例えばFe(3nm)、Cr(2nm)を交互に合計
50層積層したものである。島状領域2のサイズは50
nm×75nm、細線の幅は50nmである。これらの
磁性体膜上に一対の電流端子6と一対の電圧端子7を形
成する。 【効果】 図示された素子に右から左へ走る磁場を印加
するとき、島状領域2は低い磁場で飽和し(低い保磁
力)細線は高い磁場で飽和する(高い保磁力)。そのた
め、二つの保磁力の間の磁場で高い磁気抵抗比を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気センサや磁気
ヘッドなどに用いられる、磁気抵抗効果を利用した磁気
抵抗効果素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果素子は、薄膜ヘッドを構成
可能なものとして期待されているが、従来の磁気抵抗効
果素子では、主に磁壁の移動に基づく磁化反転機構のみ
を利用して磁場変化を検出するものであったため、特に
低磁場での高感度の磁場検出を行うことができなかっ
た。而して、最近、鉄とクロムからなる多層膜人工格子
で巨大な磁気抵抗効果(GMR)が発見され、その効果
を応用する技術が注目されている。以下では次の従来の
主要な磁気抵抗効果素子について述べる。 (1)強結合型GMR多層膜素子 (2)弱結合型GMR多層膜素子 (3)非結合型GMR多層膜素子 (4)スピン偏極トンネル素子 (5)グラニュラー型素子
【0003】(1)強結合型GMR多層膜素子の代表的
な構造は、膜厚数nmの強磁性金属膜と非強磁性体膜
(たとえばCr)とを交互に多層積層したものである。
強い印加磁場の下で、Crを隔てた上下の強磁性体層内
のスピンが平行のときは電子に対するスピン散乱は減少
し磁気抵抗は低くなる。逆に印加磁場が弱く、上下の強
磁性体層のスピンが反平行となるときは、磁気抵抗は高
い値をとる。磁気抵抗には異方性があり、電流を膜に平
行に流して磁気抵抗を測定する場合(CIP )と垂直に
流す場合(CPP)の2通りが考えられる。一般にCP
Pの方がスピン散乱の頻度が高く磁気抵抗比はCIPよ
りも高くなる。この素子の磁気抵抗比は、一般に低温で
100%以上と高いが、それは0ガウスでの抵抗と約1
0000−20000ガウスでの抵抗比の値である。し
たがって、単位磁場あたりの磁気抵抗比は0.01%/
Gauss程度でそれほど感度はよくない。強結合型G
MR多層膜素子の磁気飽和特性と磁場−抵抗比(ΔR/
R)特性を図13に示す。この場合の磁気抵抗比曲線
は、零磁場付近に1つのピ−クを持つ1重ピーク構造で
ある。図示されるように、低磁場領域における感度は高
磁場領域におけるそれよりも高くなっているがまだ十分
に高いものではない。
【0004】(2)弱結合型のGMR素子は、強結合型
の構造と類似しているが、非強磁性体層が強結合型のそ
れよりも厚く、強磁性体層間の相互作用が弱くなってい
る。この場合の磁気特性には、図14に示されるよう
に、ヒステリシス特性が見られ、磁気抵抗曲線は2つの
保磁力に相当する磁場でピークを示す2重ピーク特性を
持っている。
【0005】(3)非結合型素子は、保磁力の異なった
2種類の磁性材料を含むもので、例えば(Cu(5n
m)/Co(3nm)/Cu(5nm)/NiFe (3
nm ))×15層構造のように、保磁力の小さいNiF
e(パーマロイ)層と保磁力の大きいCo層を交互に含
む多層積層膜で構成される(カッコ内の数字は膜厚)。
この場合のM−H曲線は、低磁場領域で磁化反転するパ
ーマロイ層を含んでいることにより、図15に示される
ように、くびれ特性を示す。この素子の磁気抵抗特性は
この磁化の変化を反映して低磁場で大きな抵抗の変化が
生じる。
【0006】(4)スピン偏極トンネル素子では、例え
ばNi−NiO−CoやNi−NiO−Niに見られる
ように強磁性金属層を薄膜の絶縁体膜で隔てた構造を採
用している。このトンネル磁気抵抗効果を利用する場
合、一般にはこの積層膜構造に垂直方向に電流を流す。
この素子構造の場合、素子の膜厚寸法に比べ膜面方向の
サイズがかなり大きくなっており、素子の抵抗値が低い
ため測定がやや困難になる。また、絶縁体膜の膜厚制御
も困難で磁気抵抗の再現性もあまり良くない。
【0007】(5)グラニュラー型素子とは銀や銅など
の非強磁性金属中に鉄やコバルトなどの強磁性体粒子が
析出している構造である。弱磁場領域では、個々の粒子
の磁化は、ランダムな方位を向いており、粒子径が10
nm程度以下の場合には、超常磁性状態となっている
(保磁力が非常に小さく磁化が磁場にほぼ比例する)。
数千ガウス程度の磁場を印加すれば、この素子のスピン
は整列し磁化は飽和する。磁気抵抗比はCo16Cu84
場合で約8%、磁場感度は0.001%/Gaussで
ある。この感度は、強結合のGMR素子に比べると1桁
小さい。また、保磁力等の磁化特性も現時点では、まだ
十分制御できる段階ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、例えば、強(弱)結合型GMR素子においては、
強磁性体のスピンがそろって磁気抵抗が最小になる磁場
と強磁性体の磁気モーメントのベクトル和が近似的に0
で磁気抵抗が最大になる磁場の差が数テスラ程度であり
低磁場領域における磁場感度が低い。また、これらの素
子の保磁力、飽和磁化、強磁性体粒子の磁区構造を材料
パラメータとはある程度独立に、精密に制御することは
困難であった。また、上述のグラニュラー型素子では高
い保磁力を持つことが実験で観測されているが、磁場感
度が強(弱)結合型GMR素子以上に低い上に、この素
子も強(弱)結合型GMR素子と同様磁区構造や磁気特
性を制御して所望の素子を実現するに至っていない。す
なわち、いずれのGMR素子の場合にも、特に低磁場に
おける磁場感度が不足しておりその向上が望まれてい
る。更なる課題は、保磁力、飽和磁化、磁区の構造等、
磁気特性に密接に関連する素子特性パラメータを材料パ
ラメータとはある程度独立に制御できるようにすること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による磁気抵抗効果素子は、 磁性材料を含んで形成された、1乃至複数個の第1
の構造物により構成される第1の群と、 磁性材料を含んで形成された、第1の構造物とは構
造若しくは材料が異なることにより異なった保磁力を有
する1乃至複数個の第2の構造物により構成される第2
の群と、を有し、第1の群に属する第1の構造物と第2
の群に属する第2の構造物とが電気的に接続されている
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】第1の構造物を例えば単磁区構造の島状領域に
よって構成するとき、磁化の方向は低磁場により容易に
反転させることが可能になり、磁気飽和特性を図1
(a)に示すようにして保磁力を例えばH1と低く抑え
ることができる。また、第2の構造物を例えば磁化の方
向が一方向に規制された磁性膜細線によって構成すると
き、磁化の方向は単磁区構造の島状領域のものより反転
し難くなり、磁気飽和特性を図1(b)に示すようにし
て保磁力を例えばH2と高く保持することが可能にな
る。したがって、図1(a)の磁気飽和特性を有する第
1の構造物と図1(b)の磁気飽和特性を示す第2の構
造物とが混在する素子においては、図2(a)に示され
る磁気飽和特性を持つことになる。その結果、図2
(b)に示されるように、−H2〜−H1(またはH1
〜H2)の範囲の磁場において大きな抵抗変化を得るこ
とができ、高い磁気測定感度を実現することができる。
【0011】ここで、第1、第2の構造物の保磁力H
1、H2は、その平面的な形状のみならずピッチ、膜厚
および材料を選択することによっても適宜の値に設定す
ることが可能である。したがって、2つの構造物の保磁
力H1、H2を適切に設定して高感度で検出することの
できる磁場強度の範囲を適宜に選択することが可能であ
る。例えば、第1の構造物の保磁力H1を低く設定する
ことにより、任意の低磁場における磁場感度を向上させ
ることことができる。保磁力が異なる2種の構造物から
磁気抵抗効果素子を構成する例を拡張して保磁力が互い
に異なるn種構造物を用いて磁気抵抗効果素子を構成す
ることができる。このようにすることにより、低磁場か
ら高磁場に渡る広い範囲において高感度を示す磁気抵抗
効果素子を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図3(a)は、本発明の第
1の実施の形態を示す平面図であり、図3(b)は図3
(a)のA−A′線での断面図である。絶縁性の若しく
は表面が絶縁膜によって被覆された基板1上に磁性材料
層である島状領域2と細線3とを形成する。ここで、検
出すべき磁場の方向は細線3の長手方向が想定されてい
る。この場合に、島状領域2の行の並びと細線3とが交
互に配置されている。そして、島状領域と細線とは連結
部4によって電気的に接続されており、これにより全体
が一つの導電体層として形成されている。図3(b)に
示されるように、島状領域2間や島状領域2と細線との
間の領域を絶縁膜5によって埋め込むことができる。島
状領域2と細線3は、強結合型若しくは弱結合型などの
GMR多層膜とすることができるが、単層の強磁性体膜
であってもよい。単層の強磁性体膜とする場合には膜厚
を一定以上とすることにより磁化の方向を基板面に対し
垂直方向とすることができる。GMR多層膜を用いる場
合、積層の回数を増加すれば、スピン方向の一致/不一
致の頻度が増加し単層の強磁性体膜の場合に比較して大
きな磁気抵抗変化が得られる。
【0013】島状領域は単磁区構造となるように形状を
設定することが出来るが、多磁区構造であってもよい。
細線3は、磁化の方向が細線の長手方向に規制されるよ
うにその細線幅を設定することが望ましい。磁性体膜上
の適宜箇所に、この磁気抵抗効果素子に電流を供給する
ための一対の電流端子6と、電圧を検出するための一対
の電圧端子7とが形成される。これらの端子は、電圧端
子を挟むように一直線上に配置してもよい。ここで、各
磁性体膜間を絶縁膜5によって埋め込まない場合には、
電流端子6と電圧端子7とは島状領域2および細線3の
側面をも覆うように形成される。
【0014】図4(a)は、本発明の第2の実施の形態
を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のB−
B′線での断面図である。図4において、図3の実施の
形態での部分と同等の部分には同一の参照番号が付され
ているので、重複する説明は省略するが、本実施の形態
においては、島状領域2と細線とを接続する連結部4が
削除されている。この場合、全体に導電性を付与するた
めに、全表面を被覆するように非強磁性体膜からなる導
電体層8が形成されている。この実施の形態では、導電
体層8の適宜箇所が電流端子6および電圧端子7として
用いられる。この場合に、導電体層8そのものの一部を
端子として用いることもできるが、導電体層8の端子形
成領域にAu膜などの低抵抗金属膜を形成するようにし
てもよい。
【0015】図5(a)は、本発明の第3の実施の形態
を示す平面図である。この場合のB−B′線での断面図
も、第2の実施の形態の場合と同様に、図4(b)に示
したものとなる。第1、第2の実施の形態では、島状領
域2の行方向の並びと細線3とが交互に配置されていた
が、この第3の実施の形態では、島状領域の形成領域と
細線の形成領域とが分離されて設けられている。このよ
うに、島状領域と細線とを完全に分離することにより細
線と島列の相互作用を緩和することができ、より急速に
(低い磁場領域で)磁化反転を起こさせることができ
る。
【0016】図5(b)は、本発明の第4の実施の形態
を示す平面図である。本実施の形態では、島状領域2お
よび細線3に意図的にくびれ部2a、3aを導入してい
る。このくびれ部2a、3bの近傍では、曲率が大きく
スピン偏極電子の密度が高いために、くびれ部前後に磁
極が形成される。従って細長い島の真中にくびれ部を1
つ入れると一つの島状領域に2個の双極子が存在するこ
とになる。同様に、細長い細線にN個のくびれ部を形成
した場合は、細線内にN+1個の双極子が形成されるこ
とになる。このくびれ構造は、電子線リソグラフィ、フ
ォトリソグラフィ等によって直接くびれ構造を書き込む
方法、若しくは、適度に近接したドットを描画し少しオ
ーバードーズ気味に露光することによりドット同士を連
結させる方法などを用いて形成することができる。
【0017】図6(a)は、本発明の第5の実施の形態
を示す平面図である。この実施の形態では、島状領域2
は円形に形成されている。そして、磁場Hの方向に走る
細線3は連結部3bに互いに接続されている。この実施
の形態では、島状領域2の電気的な接続を確保するため
に、少なくとも格子状磁性体膜の開口部上には導電体膜
が形成される。このパターンでは、磁場を図に示すよう
に印加すると磁場に垂直方向を向いている連結部3bと
円形の島状領域3はいずれも低磁場で磁化反転し、磁場
に平行に向いている細線の保磁力だけが大きい。
【0018】図6(b)は、本発明の第6の実施の形態
を示す平面図である。この実施の形態では、2つの大き
な多磁区島状領域2b間に多数の細線3が接続される。
一般に一辺の寸法が数十ミクロン以上の強磁性体膜の薄
膜(膜厚は任意)は多磁区(マルチドメイン)に分かれ
る。この多磁区構造の典型的なヒステリシスループは磁
壁の移動により図1(a)に示されるように低い磁場で
急速に磁化反転する。この場合の保磁力H1は、30ガ
ウス程度である。一方例えば幅80nmでピッチ400
nmの鉄の細線の保磁力H2は、約800ガウスである
〔図1(b)参照〕。
【0019】図7(a)は、本発明の第7の実施の形態
を示す平面図である。なお、図7、図8に示す例では、
同一基板上に島状領域の外に細線ないし長尺の島領域が
形成されているのであるが、図示は短形の島状領域のみ
に留める。図7(a)の例では、基板1上に円筒型島状
領域2cがマトリックス状に配置されている。この島状
領域は、リソグラフィによってこのパターンまたは逆パ
ターンを形成しエッチング法ないしリフトオフ法を用い
て形成することも出来るが、斜め被着法を用いて形成す
ることもできる。後者の場合には、リソグラフィ法を用
いて例えば直径50nmの開口を有する高さ300nm
程度のレジストパターンを形成し、スパッタ装置の基板
ホルダーを回転させながら強磁性体材料をスパッタす
る。この場合にイオンビームとターゲット(例えば鉄)
とを結ぶ直線とターゲットと基板ホルダーを結ぶ直線が
例えば30度の角度をなすようにターゲットを設置す
る。スパッタ後、アセトン等でリフトオフすれば円筒型
の島状領域が完成する。
【0020】図7(b)は本発明の第8の実施の形態を
示す断面図であって、基板1上に半球型島状領域2dが
配置されている。この半球型島状領域の平面的配置は図
7(a)に示す場合と同様である。この島状領域の形成
方法は、上記した図7(a)の円筒型の場合と同様であ
るが但しレジストの膜厚を円筒型を形成する場合よりも
低くする。すなわち、例えば直径50nmの開口を有す
る100nm厚のレジスト膜を設け、斜め回転スパッタ
蒸着の後にリフトオフを行って半球型島状領域を形成す
る。
【0021】島状領域の配置は、図8(a)〜(f)の
中から適宜に選択することができる。(a)は正方格
子、(b)は矩形格子、(c)は六方格子、(d)はひ
し形格子、(e)は1次元格子、(f)は同心円配置で
ある。島状領域の形状は、矩形、円形の外、図8(a)
に示すように十文字であってもよい。さらには、星形や
正多角形などであってもよい。
【0022】次に、図9を参照して磁性体膜の上下面に
対をなす電流端子および電圧端子を形成する例について
説明する。図3〜図5に示した例では、電流端子6と電
圧端子は磁性体膜の上表面のみに形成していた。すなわ
ち、電流が素子の平面方向のに流れるいわゆるCIP構
造であった。この構造を、電流を素子面の垂直方向に流
すようにしていわゆるCPP構造に変更してもよい。こ
の場合には、基板1上に下部導電体層9を形成し、ま
た、磁性体膜(2、3)の上面に上部導電体層10を形
成する。そして、上下の導電体層に一対の電流端子6を
設けるとともに上下の導電体層に一対の電圧端子7を設
ける。この場合に、導電体層9、10そのものの一部を
端子として用いることもできるが、導電体層9、10の
端子形成領域にAu膜などの低抵抗金属膜を形成するよ
うにしてもよい。
【0023】島状領域の磁気特性はそのサイズを変更す
ることによってコントロールすることができる。例えば
サイズ100nm×50nmの島(長手方向が磁場の方
向)を、磁場の方向のサイズを増大し、150nm×5
0nmとすれば、素子の保磁力は大きくなる。つまりこ
のサイズ領域で磁気抵抗素子として低磁場での感度を向
上させるためには、島の磁場方向のサイズを小さくすれ
ばよく、また高磁場での感度を増加させるためには磁場
方向のサイズを大きくすればよい。また、島状領域の配
置パターンのピッチが同じでパターンのサイズが磁気的
相互作用が及ばない程小さければ互いの島領域間の磁気
的カップリングがなく素子の保磁力が小さくなる。逆に
ピッチが同じでサイズを大きくすれば、島領域同士のダ
イポール相互作用が強くなり、素子の保磁力が増加す
る。
【0024】以上では、島状領域の形状とその材料とし
ては1種類のものを考えたが、例えばN種類の矩形列を
作製すればN段のデジタル的なステップを実現でき(保
磁力がN種類ある)低磁場のみならず高磁場領域におい
ても高感度な磁気抵抗素子を実現することができる。ま
た、異なる材料を用いて複数種の島を形成することによ
って複数の保磁力の島を実現することができる。さら
に、材料とサイズの組み合わせにより異なる保磁力を実
現するようにしてもよい。
【0025】例えば、鉄の大きな島領域間に小さなパー
マロイの島領域を設けるようにすることができる。この
場合、2回のリソグラフィプロセスを要するが、小さい
島がパーマロイなので素子の保磁力(10ガウス程度に
なる)が下がり素子をすべて鉄で作製する場合よりも感
度が向上する。また、鉄とコバルトの2種の矩形列を作
製し、この上を覆った素子においては、鉄のスピンがそ
ろった場合(H>100ガウス)に磁気抵抗が最小とな
り、両者のスピンが反平行の低磁場領域(40Gaus
s<H<100Gauss)で磁気抵抗は最大となる。
【0026】また、素子の保磁力を下げるためには、島
領域に熱処理を加えることも有効である。一方、細線な
いし長尺島状領域については、印加される磁場の方向に
針状に強磁性体材料を加工すれば、最高2500ガウス
程度にまで保磁力を高めることが可能である。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図10、図11は本発明の第1の実施
例を説明するための工程順の断面図と工程順の平面図で
ある。シリコン基板101上にシリコン酸化膜102を
形成しその上に、電子ビーム露光用の高感度レジスト膜
(感度:300μC/cm2 )103を200nmの膜
厚に、さらにその上に電子ビーム露光用の低感度レジス
ト膜(感度:400μC/cm2 )104を50nmの
膜厚に形成した〔図10(a)〕。このように下層に高
感度のレジスト膜を用いたのは電子ビーム露光後の現像
により末広がりの開口を形成してリフトオフを容易にす
るためである。
【0028】次に、電子ビームにより島及び細線のパタ
ーンの描画を行った(電流:100pA、加速電圧:5
0keV、基本ドーズ量:400μC/cm2 )。描画
した矩形パターンは、2.5mm×1mmのパターン形
成領域〔図11(a)参照〕に対して、50nm×50
nm、ピッチは400nmである。幅50nmの細線パ
ターンは矩形列の隙間に描画した。描画後、メチルイソ
ブチルケトンとイソプロピルアルコールの混合液(混合
比1:1)中で現像を約30秒行った。その後、現像液
を蒸発させるために、窒素ガス中で約30分ベーキング
を行った〔図10(b)〕。
【0029】その後、イオンビームスパッタリング法で
強磁性体膜を含む多層膜の成膜を行った。多層膜構造
は、鉄とクロムをそれぞれの膜厚を3nm、1nmにし
て交互に合計50層積層した。そして、鉄は酸化して酸
化鉄に変換されるとその部分で単位体積あたりの磁気モ
ーメントが純鉄の約1/4になってしまうので、これを
防ぐため、最上層の鉄の上にPtを3nm被覆した〔図
10(c)〕。
【0030】その後、アセトン中でリフトオフを行い、
島および細線を形成した〔図10(d)、図11
(a)〕。次に、試料上に再び膜厚200nmの電子ビ
ーム露光用レジスト膜を形成し、電子ビームリソグラフ
ィにより、導電体層形成領域と4端子形成部分に幅10
0nmと500μm×500μmのサイズに開口を有す
るレジスト膜を形成した。次いで、Ptを20nmスパ
ッタし、その後リフトオフを行って4端子形成領域に5
00μm×500μmの導電パターンを有する幅100
μmの導電体層108を形成した〔図11(b)〕。次
に、試料上に、再び膜厚1μmのレジストを塗布し、電
子ビーム露光の後に現像を行って電極形成領域に500
μm×500μmの開口を形成した。次に、金を厚さ1
00nmスパッタ成膜し、リフトオフを行って、1対の
電流供給端子109と1対の電圧検出端子110を形成
した〔図11(c)〕。
【0031】このようにして作製された本実施例磁気抵
抗効果素子について、測定・評価を行った。その結果、
この素子においては、磁場H1(60ガウス)で方形の
磁化が磁場と同じ向きに反転し、この状況を反映して磁
気抵抗は、磁場H1で不連続的なジャンプが起きる(1
00オームから150オームすなわちMR比50%、磁
気感度0.83%/ガウス)ことが分かった。このジャ
ンプの大きさは、素子全体の強磁性体の体積における矩
形の全体積に比例していた。さらに磁場を印加し細線の
磁化が反転するまで(磁場H2まで、120ガウス)素
子の磁化の変化はあまりなく磁気抵抗はほぼ一定で、H
2で素子中のすべてのスピンが磁場方向に揃い磁気抵抗
が急激に低下した(150オームから100オーム)。
【0032】[第2の実施例]第2の実施例では、第1
の実施例の島領域の50nm×50nmのパターンを5
0nm×100nmとした(100nmが磁場の方
向)。それ以外は第1の実施例と同様である。本実施例
により作製された素子においては、磁場H1(65ガウ
ス)で矩形の磁化が磁場と同じ向きに反転し、磁気抵抗
は100オームから150オームに変化した。
【0033】[第3の実施例]第3の実施例では、第1
の実施例の島領域の400nmのピッチを200nmと
した。それ以外は第1の実施例と同様である。本実施例
により作製された素子においては、磁場H1(65ガウ
ス)で矩形の磁化が磁場と同じ向きに反転し、磁気抵抗
は100オームから150オームに変化した。
【0034】[第4の実施例]第4の実施例では、第1
の実施例の島領域の50nm×50nmのパターンを5
0nm×100nmとし(100nmが磁場の方向)、
そして島領域のピッチを200nmとした。それ以外は
第1の実施例と同様である。本実施例により作製された
素子においては、磁場H1(70ガウス)で矩形の磁化
が磁場と同じ向きに反転し、磁気抵抗は100オームか
ら150オームに変化した。
【0035】[第5の実施例]図12は、本発明の第5
の実施例を説明するための工程順断面図である。シリコ
ン基板101上にシリコン酸化膜102を形成しその上
にスパッタ法により鉄を20nmの膜厚に堆積してFe
膜111を形成し、その上にさらにPtを2nmの膜厚
にスパッタ成膜してPt膜112を形成した。その上に
電子ビーム露光用高分解能レジスト(カリックスクスア
レーン)を1μmの厚さに塗布して、レジスト膜113
を形成した〔図12(a)〕。
【0036】次に、電子ビームで島および細線のパター
ンを描画し(加速電圧50keV、ビーム電流100p
A)、現像を行った。描画した矩形パターンは、2.5
mm×1mmのパターン形成領域に対して、50nm×
50nm、ピッチは400nmである。幅50nmの細
線パターンは矩形列間である〔図12(b)〕。次に、
Arガスを用いたイオンミリングによりPt膜とFe膜
のパターニングを行った(Arガス圧:5×10-5To
rr、時間:約45秒)。イオンミリングは、Pt、鉄
を順次エッチングしシリコン基板が現れた時点で停止し
た。レジスト膜を厚めに(1μm)に形成したのは矩形
パターンの鉄がエッチングされないようにするためであ
る〔図12(c)〕。次に、島および細線上に残存した
レジスト膜113を酸素プラズマウオッシャーで除去し
た〔図12(d)〕。その後、図11を参照して説明し
た第1の実施例と同様の方法とパターンで導電体層と端
子の形成を行って本実施例の磁気抵抗効果素子の作製を
完了させた。
【0037】[第6の実施例]第6の実施例では、第5
の実施例の島領域の50nm×50nmのパターンを5
0nm×100nmとした(100nmが磁場の方
向)。それ以外は第5の実施例と同様である。
【0038】[第7の実施例]第7の実施例では、第5
の実施例の島領域の400nmのピッチを200nmと
した。それ以外は第5の実施例と同様である。
【0039】[第8の実施例]第8の実施例では、第5
の実施例の島領域の50nm×50nmのパターンを5
0nm×100nmとし(100nmが磁場の方向)、
そして島領域のピッチを200nmとした。それ以外は
第5の実施例と同様である。
【0040】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発
明の要旨を変更しない範囲内において適宜の変更が可能
なものである。例えば、多層膜は例えばCo/Cr、C
o/Cu、Fe/Cuなどの強磁性体材料と非強磁性体
材料とを交互に積層したものであってもよい。また、実
施例では電子ビーム露光用のレジストを用いてパターン
ニングを行っていたが他の種類のレジストを用いてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気抵抗
効果素子は、形状若しくは材料等が異なることにより、
保磁力が異なるようになされた少なくとも2群の磁性材
料層を有しそれらを導電的に接続したものであるので、
保磁力を任意に設定することができ任意の磁場での磁気
抵抗比を高くすることができる。そのため、本発明によ
れば、特に低磁場領域での磁場感度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能を説明するためのM−H特性
図。
【図2】 本発明の機能を説明するためのM−H特性図
と磁気抵抗特性図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態を説明するための
平面図と断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を説明するための
平面図と断面図。
【図5】 本発明の第3、第4の実施の形態を説明する
ための平面図。
【図6】 本発明の第5、第6の実施の形態を説明する
ための平面図。
【図7】 本発明の第7の実施の形態を説明するための
平面図と本発明の第8の実施の形態を説明するための断
面図。
【図8】 本発明において用いられる島状領域の配置と
形状を説明するための平面図。
【図9】 本発明の素子における電流端子と電圧端子の
配置を説明するための断面図。
【図10】 本発明の第1の実施例を説明するための工
程順の断面図。
【図11】 本発明の第1の実施例を説明するための工
程順の平面図。
【図12】 本発明の第5の実施例を説明するための工
程順の断面図。
【図13】 強結合型のGMR素子のM−H特性図と磁
気抵抗特性図。
【図14】 弱結合型のGMR素子のM−H特性図と磁
気抵抗特性図。
【図15】 非結合型のGMR素子のM−H特性図と磁
気抵抗特性図。
【符号の説明】
1 基板 2 島状領域 2a くびれ部 2b 多磁区島状領域 2c 円筒型島状領域 2d 半球型島状領域 3 細線 3a くびれ部 3b 連結部 4 連結部 5 絶縁膜 6 電流端子 7 電圧端子 8 導電体層 9 下部導電体層 10 上部導電体層 101 シリコン基板 102 シリコン酸化膜 103 高感度レジスト膜 104 低感度レジスト膜 105 多層Fe/Cr膜 106 島状領域 107 パターン形成領域 108 導電体層 109 電流供給端子 110 電圧検出端子 111 Fe膜 112 Pt膜 113 レジスト膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料を含んで形成された、1乃至複
    数個の第1の構造物により構成される第1の群と、 磁性材料を含んで形成された、第1の構造物とは構造若
    しくは材料が異なることにより異なった保磁力を有する
    1乃至複数個の第2の構造物により構成される第2の群
    と、を少なくとも有し、第1の群に属する第1の構造物
    と第2の群に属する第2の構造物とが電気的に接続され
    ていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 第1の構造物および第2の構造物とは構
    造若しくは材料が異なることによりこれらとは異なる保
    磁力を有している構造物からなる群を1乃至複数種更に
    有しており、これらの群に属する構造物も第1および第
    2の構造物に電気的に接続されていることを特徴とする
    請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 異なる群に属する構造物同士では互いに
    膜厚を異にしていることを特徴とする請求項1または2
    記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 第1の構造物が、方形、方形以外の多角
    形、円形、十字形、くびれ部を有する多角形の中の何れ
    かの平面形状を有する島状領域であることを特徴とする
    請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】 第1の構造物が、円筒形若しくは半球状
    を有する島状領域であることを特徴とする請求項1記載
    の磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 第2の構造物が、一定幅の若しくは幅が
    狭くなるくびれ部が周期的に形成されている細線である
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】 第2の構造物が、磁性細線は容易磁化方
    向と難磁化方向とを有していることを特徴とする請求項
    1記載の磁気抵抗素子。
  8. 【請求項8】 第1、第2の構造物が、単一層の磁性体
    膜若しくは強磁性体膜と非強磁性体膜とが交互に積層さ
    れた多層磁性体膜により形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  9. 【請求項9】 第1の構造物が、単磁区構造の膜によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気
    抵抗効果素子。
  10. 【請求項10】 第1の構造物が、多磁区構造の膜によ
    って構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁
    気抵抗効果素子。
  11. 【請求項11】 第1の構造物が、主に磁壁の移動によ
    り磁化方向が変化するものであることを特徴とする請求
    項1記載の磁気抵抗効果素子。
  12. 【請求項12】 第1の構造物が、主に磁化の回転によ
    り磁化方向が変化するものであることを特徴とする請求
    項1記載の磁気抵抗効果素子。
  13. 【請求項13】 第1、第2の構造物が、基板面に対し
    て垂直方向に磁化されることを特徴とする請求項1記載
    の磁気抵抗効果素子。
  14. 【請求項14】 第1の群と第2の群の少なくとも一方
    が、その構成要素の構造物のピッチが変化しており、こ
    れによりその群の磁気特性が制御されていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  15. 【請求項15】 前記第1および第2の群に属する各構
    造物が、磁性体膜からなる連結部によって接続されるこ
    とによって各構造物間の電気的な接続が図られているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  16. 【請求項16】 前記第1および第2の群に属する各構
    造物が、導電性膜によって被覆されることによって各構
    造物間の電気的な接続が図られていることを特徴とする
    請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  17. 【請求項17】 前記第1の群、および/または、前記
    第2の群の磁性体膜の表面に一対の電流供給端子と一対
    の電圧検出端子とが形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  18. 【請求項18】 前記第1の群、および/または、前記
    第2の群の磁性体膜の表面と裏面とにそれぞれ電流供給
    端子と電圧検出端子とが形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
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