JP2000074117A - 防振マウント - Google Patents

防振マウント

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JP2000074117A
JP2000074117A JP24126798A JP24126798A JP2000074117A JP 2000074117 A JP2000074117 A JP 2000074117A JP 24126798 A JP24126798 A JP 24126798A JP 24126798 A JP24126798 A JP 24126798A JP 2000074117 A JP2000074117 A JP 2000074117A
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Japan
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rubber
stopper
outer cylinder
elastic body
shaft member
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Withdrawn
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JP24126798A
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English (en)
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Toshihiro Kakimoto
敏宏 柿本
Yasukuni Wakita
安國 脇田
Seiya Takeshita
盛也 竹下
Masao Tajima
正夫 田島
Kazuhiro Horikoshi
一宏 堀越
Hideyuki Kobayashi
秀幸 小林
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/445Self-steered wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/14Mounting of suspension arms
    • B60G2204/143Mounting of suspension arms on the vehicle body or chassis
    • B60G2204/1434Mounting of suspension arms on the vehicle body or chassis in twist-beam axles arrangement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/41Elastic mounts, e.g. bushings
    • B60G2204/4104Bushings having modified rigidity in particular directions
    • B60G2204/41042Bushings having modified rigidity in particular directions by using internal cam surfaces

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  • Springs (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量かつゴム加硫成形型も簡素化でき、耐久性
のある防振マウントを提供する。 【解決手段】トーコレクト機構5を有し、内外筒2、3
間のゴム状弾性体4にすぐり部21と軸方向ストッパ6
を設けた防振マウントであって、ストッパ6として、内
筒2を挟んでトーコレクト機構5と反対側の外筒部分を
軸方向に延設し、その延設部13の先端にストッパゴム
4cを配置した構成としたので、すぐり部21があって
もゴム加硫成形型を上下割りでき、金型構造の簡素化を
図れ、かつマウントの軽量化及び耐久性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サスペンシ
ョンなどに使用されるトーコレクト機構付きの防振マウ
ントに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、この種のトーコレクト機構付きの防
振マウントは、自動車のリヤサスペンションに使用され
ている。図6は自動車のリヤサスペンションを示す平面
図であり、左右両側のサスペンションアーム100がト
ーションビーム101で連結されており、車軸103の
外端側にホイール104が取り付けられ、また、アーム
100の先端連結筒に連結された防振マウント105
は、車両側ブラケット106にボルト・ナットによって
連結されている。
【0003】図7に従来の防振マウント105の断面図
を示す。左右の防振マウント105は、中心穴108a
にボルトが貫通する内筒108などの軸部材と、その周
囲に配置された外筒109と、内筒108と外筒109
との間に介在されたゴム状弾性体110とを備え、この
防振マウント105の外端部にトーコレクト機構111
が形成されている。
【0004】このトーコレクト機構111は、内筒10
8の外端部の一部外側に傾斜板112を溶接し、外筒1
09の端部に、この傾斜板112と対向してテーパ部1
13を拡開形成し、このテーパ部113と傾斜板112
との間にもゴム状弾性体110aを介在したもので、コ
ーナリングフォースなどに対してサスペンションアーム
100から入力された軸方向(内筒の長さ方向:以下に
おいて同じ)の力(スラスト力)を軸直角方向に分散さ
せ、サスペンションアーム100をトーイン側に導くよ
うなモーメントを働かせるようにしたものである。
【0005】このトーコレクト機能によりコンプライア
ンスステアを発揮させるには、ゴム状弾性体110のば
ね定数も低く抑えられなければならず、この低ばね定数
の設定に起因するゴム状弾性体110の軸方向変位を所
定量に抑え、ゴムの耐久性を向上させるために、軸方向
のスラスト入力に対して外筒109の軸方向変位を所定
量に抑えるストッパ115が設けられている。
【0006】このストッパ115は、内筒108の端部
において、その周囲に溶接された板状のストッパ金具1
17と、これと平行に内筒108に溶接された補強金具
118と、これらストッパ金具117及び補強金具11
8を覆うストッパゴム119とから構成され、外筒10
9の端部フランジ121との間で所定量の隙間122を
保持している。
【0007】また、ゴム状弾性体110には、内筒10
8の周囲の複数箇所に、すぐり部120(少なくとも一
端が開口した軸方向に延びる穴又は空隙をいう、以下同
じ)が形成されることで、軸直角方向のばね定数を低く
させ、乗り心地性を高める構成を採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
防振マウント105は、高コストで、ゴム加硫成形型の
型構造が複雑であり、また、製品重量も重いといった難
点があった。すなわち、従来の防振マウント105で
は、コンプライアンス特性を発揮させる低ばね定数のゴ
ム状弾性体110の耐久性を向上させるために、外筒1
09の端部と隙間122をおいてストッパ115が設け
られている一方、車両の前後方向(軸直角方向)のばね
定数を低くし、乗り心地性能を高めるために、ゴム状弾
性体110には、軸方向にすぐり部120が形成されて
いる。
【0009】この隙間122の開放方向とすぐり部12
0の開放方向が異なる方向であるため、防振マウントの
製作時のゴム加硫成形型としては、すぐり部形成用の中
型、及びストッパ部の隙間形成用の中型が必要となり、
また、成形後の中型の抜き方向も異なるため、製品の製
作が煩雑かつコスト高となる難点があった。
【0010】しかも、軸方向におけるばね定数を限りな
く均一にするため、すぐり部120を深く形成しようと
した場合、両者の中型抜き方向が異なるため、すぐり部
120の底部120aと、ストッパ115の隙間122
との間に薄膜123が形成されることになる。この薄膜
構造は、大変位荷重が加わった場合に、薄膜部123が
破れることが多く、この部分が亀裂の起点となり、破断
・亀裂が本体側のゴム状弾性体110に進展していき、
防振マウント105の耐久性を低下させる原因となって
いた。
【0011】さらに、車両の左右方向(軸方向)の大荷
重入力に対してストッパ金具117に強度が必要であ
り、これを補強するため、ストッパ金具117とは別体
の補強金具118を設けるか、若しくはストッパ金具1
17の板厚を大にする必要があり、防振マウントの重量
が大となる難点があった。また、これらストッパ金具1
17及び補強金具118は、内筒108の外周面に溶接
しなければならず、その溶接作業工程が必要となること
から、製造コストが高くなっていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、外筒形状を変更す
ることで、軸部材である内筒に溶接していたストッパ金
具並びに補強金具を廃止して軽量化を図り、また、ゴム
加硫時の成形型の構造も簡素化でき、製造コストの低減
が図れる防振マウントを完成させた。すなわち、外筒の
軸方向変位を所定量に抑えるストッパ機能を外筒側に持
たせるように、内筒を挟んでトーコレクト機構と反対側
の外筒部分を軸方向に延設し、その延設部の先端にスト
ッパゴムを配置する構成を採用した。
【0013】このような構成を採用すれば、図7に示す
ストッパと外筒との間の隙間122が不要となり、その
隙間形成用の中型が不要となるため、上下分割式の金型
のいずれか一方の金型にすぐり部形成用の中型を取り付
けて、ゴム加硫成形後に上下に分割するだけで製造する
ことができる。また、ストッパ金具並びに補強金具を廃
止でき、防振マウントの軽量化も図れる。さらに、外筒
の一部を延設するだけの方策であるため、部品点数も少
なく、製造コストの低減も可能である。
【0014】このストッパを配置する外筒の延長長さと
しては、ゴム状弾性体の耐久性を向上させる上において
は、できるだけ長く設定することが望ましいが、防振マ
ウントの性能を維持する上からは、軸方向入力による外
筒の軸方向変位を許容して、ストッパゴムによるストッ
パ機能を発揮し、かつその際、トーコレクト機構側の外
筒テーパ部外端が車両ブラケットと干渉しない間隔まで
とするのが望ましい。具体的には、外筒の軸方向内端と
車両ブラケットとの間隔が10mmの場合、外筒の延設
部の外端側と車両側ブラケットの間隔を10mm以下、
好ましくは9mmに設定し、その外端に2〜8mm程度
のストッパゴムを固着する態様が例示できる。
【0015】また、外筒の延設部の先端から軸直角方向
外側にストッパ用のフランジを形成して、その軸方向外
面にストッパゴムを固着すれば、ストッパゴムを広範囲
で固着でき、外筒の軸方向変位に対応できる。この場合
のフランジの形態としては、軸方向からみて、内筒の軸
中心を中心とした扇形形状を採用すれば、広範囲にスト
ッパゴムを固着できる。
【0016】なお、トーコレクト機構としては、コーナ
リングフォースなどに対してサスペンションアームから
の軸方向の入力に対して変位して、サスペンションアー
ムをトーイン側に導くようなモーメントを働かせる機能
を有する機構であればいかなるものであってもよく、例
えば、内筒の端部の一部外側に固定された傾斜面と、こ
の傾斜面に対向してこれよりも軸方向内側で外筒の端部
に形成されたテーパ部と、これらの間に介在されたトー
コレクトゴムとを備えた構成を例示できる。
【0017】また、さらなる防振マウントの軽量化を図
る方策としては、内筒側に溶接されていた傾斜板に代わ
り、傾斜面付きの樹脂製の突出部を内筒側に一体成形す
る構成を採用できる。この場合、突出部の材質として樹
脂を採用しているので、その形状の変更により、トーコ
レクト量の調整が簡単に行える。
【0018】この突出部を構成する樹脂としては、種々
の材料を採用できるが、ナイロン、ポリカーボネート
(PC)、ポリフェエニレンオキサイド(PPO)、ポ
リオキシメチレン(アセタール樹脂POM)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)などの耐摩耗性、耐熱
性、機械的強度に優れたエンジニアリングプラスチック
(以下、「エンプラ」と略称する)が採用可能である。
さらに、樹脂製の突出部として、エンプラを上回る性能
を発揮する、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエ
ーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイ
ド(PPS)、ポリイミド(PI)などの特殊エンプラ
も採用可能である。
【0019】この突出部の形状としては、外筒側のテー
パ部と対向する傾斜面を有し、かつ内筒などの軸部材を
挟んで反対側に位置するストッパ部のストッパ機能に影
響を及ぼさないものならば、いかなる形状であってもよ
く、例えば、軸部材にこぶ状に突出し、軸方向からみて
扇形形状とされた突出部を採用することができる。この
扇形の広がり角度は、トーコレクト性能に応じて適宜選
択できるが、60°〜150°の範囲が好適であり、1
00〜120°の範囲がさらに好ましい。
【0020】また、突出部は、軸方向からの大荷重に耐
え得るように、軸方向に幅広に形成するのが好ましい。
具体的には、軸方向に切断した縦断面形状で直角三角形
状とした構造を例示できる。この突出部を内筒などの軸
部材に強固に固着できるならば、いかなる固着手段を採
用してもよいが、突出部に一体形成された軸方向に幅広
の筒状の固定部を内筒などの軸部材に嵌合固着する構成
を採用すれば、軸方向から大荷重が加わったとしても、
十分強度を保つことができる。この突出部と軸部材との
固着は、樹脂の一体成形時における樹脂の収縮を利用し
た固着、あるいは接着、圧入等種々の固着方法を採用で
きる。また、樹脂の一体成形の際には、軸部材の固着部
にローレット加工などにより凹凸を設けて、突出部の抜
け出しを確実に防止できる構造を採用してもよい。な
お、樹脂製の突出部を内筒などの軸部材に一体成形すれ
ば、図7の従来例のように、傾斜板を溶接する工程が省
略でき、製造コストの低減も可能となる。
【0021】また、突出部の傾斜面は、内筒などの軸部
材の軸方向外側から内側に向かって下る傾斜面であり、
この傾斜面に対向する外筒側のテーパ部もこれに平行な
傾斜面とされている。この傾斜面の傾斜角度としては、
トーコレクト性能に応じ適宜選択でき、30°〜60°
が好適である。
【0022】上記のストッパゴムとゴム状弾性体との関
係は、外筒側の延設部の先端(外端)にストッパゴムが
配置される構成ならば、このストッパゴムとゴム状弾性
体とが連続構造あるいは分離構造のいずれをも採用可能
であり、また、ゴム状弾性体の軸方向のすぐり部の有無
を問わず、適用できる。
【0023】ここで、すぐり部は、上述のごとく、少な
くとも一端が開口した軸方向に延びる穴又は空隙をいう
が、このすぐり部が形成された防振マウントにおいて
は、すぐり部をゴム状弾性体の軸方向に貫通した構成も
採用できるので、軸直角方向のばね定数を軸方向にわた
り均一に設計することが可能となる。しかも、すぐり部
がゴム状弾性体を貫通する構造を採用した場合、図7に
示す従来例のように、すぐり部の底部とストッパゴム側
の隙間との間に薄膜が形成される構造とは異なり、大荷
重による薄膜破断といったことは皆無となり、ゴムの耐
久性も向上する点で好適である。
【0024】なお、軸部材は、内筒などの筒状部材に限
らず、中実状態のものであっても本発明を適用できる。
また、外筒におけるテーパ部及び延設部は、金属製の外
筒部材をプレス加工などにより簡単に一体形成すること
が可能である。この防振マウントは、軸部材の端部に突
出部を一体的に固着し、内外筒間、トーコレクト部、並
びにストッパ部に夫々未加硫のゴム状弾性体を介在又は
固定し、その後、金型内で加硫一体接着して成形する
が、その後、外筒の筒部に絞り加工を施してゴム状弾性
体の耐久性を向上させる構成が好適である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態にかかる防振マウン
トは、図6のごとく、左右両側のサスペンションアーム
100をトーションビーム101で連結されたリヤサス
ペンション機構におけるアーム前端の連結筒に連結使用
されるもので、図1ないし図5のごとき構造となってい
る。
【0026】図1は防振マウントの車両ブラケット組み
込み状態を示す正面図、図2は同じくその縦断面図、図
3は同じく右側面図、図4は同じく左側面図、図5は図
4のB−B断面図である。なお、図2ないし図5は、防
振マウントの外筒の筒部の絞り前の形態を示すものであ
る。
【0027】図示のごとく、防振マウント1の基本構成
としては、軸部材としての内筒2と、その周囲に配置さ
れた外筒3と、内筒2と外筒3との間に介在されたゴム
状弾性体4と、内筒2の外端部の一部外側に設けられた
トーコレクト機構5と、ゴム状弾性体4の軸方向変位を
規制するストッパ6とを備え、この防振マウント1が左
右のサスペンションアーム100の先端に左右対称に配
置されている。
【0028】内筒2は、筒状に形成されたものであっ
て、その中心穴2aにボルト9が貫通され、図1のごと
く、コ字形の車両ブラケット106にナット10により
取り付けられている。
【0029】外筒3は、金属製の板材もしくはパイプ材
から構成されたものであって、内筒2の周囲に同心円状
に配置された直管状の筒部3aと、この筒部3aの軸方
向外端側に絞り加工の起点となる凹部3bを介して連続
する拡開部11とから構成されている。
【0030】筒部3aは、防振マウント1の加硫成形後
に凹部3bを起点として縮径方向に絞り加工が施される
もので、これにより筒部3aと内筒2との間に介在され
たゴム状弾性体4の本体ゴム部4aに予備圧縮が与えら
れる。この筒部3aの外周にはサスペンションアーム1
00の連結筒124が外嵌圧入される。
【0031】図1のごとく、拡開部11は、トーコレク
ト機構5のテーパ部12と、ストッパ6の延設部13
と、これらの間に設けられサスペンションアーム100
の連結筒124の軸方向外端部に当接する当接フランジ
部14とから構成されている。テーパ部12は、拡開部
11の一部において、軸方向外側にラッパ状に拡がって
形成されたもので、その先端には軸直角方向で外側に向
かってトーコレクト側フランジ16が折り曲げ形成され
ている。
【0032】延設部13は、内筒2を挟んでテーパ部1
2と反対側において、筒部3aと同径の円弧状に形成さ
れると共に、テーパ部12の先端フランジ16よりも軸
方向外側に長く形成されており、その先端に軸直角方向
で外側に向かってストッパフランジ18が折り曲げ形成
されている。
【0033】当接フランジ部14は、テーパ部12と延
設部13との間において、筒部3aの凹部3bから軸直
角方向で外側に立ち上がるように折り曲げ形成されたも
のであり、テーパ部12のフランジ16及び延設部13
のフランジ18と傾斜フランジ19を介して連続してい
る。この拡開部11は、外筒3のパイプ材の端部をプレ
ス加工することにより拡開させて、上記テーパ部12、
延設部13並びに各フランジ14、16、18を同時に
成形可能である。
【0034】ゴム状弾性体4は、コーナリングフォース
などの横力及び前後方向の力が作用したときに、そのコ
ンプライアンス特性を良好にするため、低ばね定数に設
定されている。このゴム状弾性体4は、その加硫成形に
より内筒2及び外筒3と一体的に固着されるもので、筒
部3aと内筒2との間に介在された本体ゴム部4aと、
テーパ部12とトーコレクト機構5の突出部20との間
に介在されたトーコレクトゴム部4bと、延設部13の
ストッパフランジ18にまで固着されたストッパゴム部
4cとが連続して構成されている。
【0035】本体ゴム部4aは、加硫成形後に外筒3の
絞り加工により予備圧縮が与えられるもので、内筒2の
周囲の4箇所にすぐり部21が形成されている。このす
ぐり部21は、軸方向からみて、中心が外筒の外側に位
置する円弧状に形成されており、その中央部の軸方向に
長く(筒部3aの軸方向長さ)形成されたすぐり21a
と、両側の軸方向に短く(筒部3aの軸方向長さの1/
2程度)形成されたすぐり21bとから構成されてい
る。当接フランジ部14及び延設部13のすぐり部21
は、本体ゴム部4aを軸方向に貫通した構造となり、ト
ーコレクト機構5側のすぐり部21は、突出部20に起
因してトーコレクトゴム部4bの途中まで形成された構
造となっている。
【0036】トーコレクト機構5は、コーナリングフォ
ースなどに対してサスペンションアーム100から入力
された軸方向の力(スラスト力)を軸直角方向に分散さ
せ、サスペンションアームをトーイン側に導くようなモ
ーメントを働かせるようにしたもので、外筒側のテーパ
部12と、内筒2に固着され軸直角方向に突出するよ
う、こぶ状に形成された傾斜面21付き突出部20と、
テーパ部12及び傾斜面21との間に介在されたトーコ
レクトゴム部4cとから構成されている。
【0037】突出部20は、ナイロン樹脂などの合成樹
脂、好ましくはエンプラから構成され、軸方向からの大
荷重に耐え得るように、軸方向の縦断面形状で直角三角
形状に形成され、内筒2の外周に嵌着された軸方向に幅
広(例えば20mm)の円筒状の固定部22と一体成形
されている。突出部20は、外筒側のテーパ部12と対
向する傾斜面21を有し、軸方向からみて概ね100°
〜120の拡がりを有する扇形形状とされている。ま
た、突出部20の傾斜面21は、内筒2の軸方向外側か
ら内側に向かって下る傾斜面であり、この傾斜面に対向
する外筒側のテーパ部12もこれに平行な傾斜面(傾斜
角度45°)とされている。この傾斜面21の角度及び
テーパ部12の角度は、トーコレクト性能に応じて設定
される。
【0038】トーコレクトゴム部4bは、上記テーパ部
12と突出部20の傾斜面21との間のみならず、突出
部20及び固定部22をも覆っており、車両ブラケット
106には、トーコレクトゴム部4bのゴムが接触して
いるが、このトーコレクトゴム部4bのゴムは、車両ブ
ラケット106から離れた構成であってもよい。
【0039】ストッパ6は、前記外筒3の延設部13
と、この延設部13のストッパフランジ18の軸方向外
側面に固着されたストッパゴム部4cとから構成されて
いる。
【0040】外筒3の延設部13の長さとしては、軸方
向入力による外筒3の軸方向変位を許容して、ストッパ
ゴム4cによるストッパ機能を発揮し、かつその際、ト
ーコレクト機構側の外筒テーパ部12の外端が車両ブラ
ケット106と干渉しない間隔に設定されている。具体
的には、外筒3の軸方向内端3cと車両ブラケット10
6との間隔が10mmに、また、外筒3の延設部13の
フランジ18と車両側ブラケット106の間隔が9mm
に夫々設定され、そのフランジ18の外端側全面に2〜
8mm程度のストッパゴム4cが固着されている。
【0041】なお、ストッパ用のフランジ18は、内筒
2の軸中心を中心として扇形に形成され、ストッパゴム
4cはこのフランジ面の中央部分で最も高く両端側に向
かうほど低くなるように固着されている。
【0042】上記構成の防振マウントの製造は、プレス
加工によりテーパ部12、延設部13並びにフランジ1
4、16、18を形成した外筒3と、エンプラ製の突出
部20を固着した内筒2との間にゴム状弾性体4を構成
する未加硫ゴムを介在させ、上下(軸方向)分割型の金
型内に挿入して、すぐり部21などの形成用中型を設置
し、加硫成形を行い、内外筒2、3とゴム状弾性体4と
を一体成形する。この場合の金型構造としては、図7に
示す従来例のような内筒側のストッパ金具及び補強金具
を廃止し、その代わりに外筒3の一部を軸方向に延設し
ただけの構造であるため、金型構造が簡素化できる。
【0043】従って、加硫成形後の抜き型においても、
上下の金型を分割するだけで、トーコレクト機構5とす
ぐり部21とストッパ6とを備えた防振マウントの成形
品が簡単に出来上がる。出来上がった成形品は、ストッ
パ金具などがなく、また、突出部も樹脂成形品であるの
で、軽量であり、かつ安価に製造することができる。さ
らに、この成形品は、絞り加工機で、外筒3の筒部3a
を縮径方向に絞り、本体ゴム部4aに予備圧縮を与える
ことで、ゴムの耐久性を良好にできる。また、上下の金
型の分割方式で出来上がるため、図7に示す従来品のよ
うに、すぐり部とストッパ側の隙間との間に薄膜が形成
されることなく、ゴムの耐久性を向上させることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、内筒を挟んでトーコレクト機構と反対側の外筒
部分を軸方向に延設し、その延設部の先端にストッパゴ
ムを配置したので、ゴム加硫成形型も簡素化でき、かつ
軽量化も図れるといった効果がある。また、すぐり部が
形成された構造では、金型の上下割りもできるため、従
来例のように薄膜ができず、ゴム状弾性体の耐久性も向
上するといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す防振マウントの車両
ブラケット組み込み状態を示す正面図
【図2】同じくその縦断面図
【図3】同じく右側面図
【図4】同じく左側面図
【図5】図4のB−B断面図
【図6】リヤサスペンション機構を示す図
【図7】従来の防振マウントの断面図
【符号の説明】
1 防振マウント 2 内筒 3 外筒 4 ゴム状弾性体 4a 本体ゴム部 4b トーコレクトゴム部 4c ストッパゴム部 5 トーコレクト機構 6 ストッパ 11 拡開部 12 テーパ部 13 延設部 14 当接フランジ 16 トーコレクトフランジ 18 ストッパフランジ 20 突出部 21 すぐり部 22 固定部 100 サスペンションアーム 106 車両ブラケット 124 連結筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 敏宏 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 脇田 安國 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 竹下 盛也 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 田島 正夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 堀越 一宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小林 秀幸 愛知県豊田市細谷町4丁目50番地 豊田鉄 工株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA17 AA18 BA76 DA08 DA12 3J059 AA04 AB12 AD05 AE04 BA42 BA73 BA76 BB04 BD05 DA14 EA03 EA06 GA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部材と、その周囲に配置された外筒と、
    前記軸部材と外筒との間に介在されたゴム状弾性体とを
    備え、前記軸部材の端部の一部外側に一体化された傾斜
    面付きの突出部と、前記外筒の端部に前記傾斜面に対向
    して形成されたテーパ部と、該テーパ部と前記傾斜面と
    の間に介在され、前記ゴム状弾性体に連続するトーコレ
    クトゴム部とから構成されるトーコレクト機構が設けら
    れ、前記ゴム状弾性体の軸方向変位を規制するストッパ
    が設けられた防振マウントであって、 前記ストッパは、前記軸部材を挟んで前記トーコレクト
    機構と反対側の外筒の一部が前記軸部材の軸方向に延設
    され、該延設部の先端にストッパゴム部が配置されたも
    のである防振マウント。
  2. 【請求項2】前記外筒の延設部は、前記外筒の軸方向変
    位を許容する長さに設定されている請求項1記載の防振
    マウント。
  3. 【請求項3】前記ゴム状弾性体にすぐり部が複数箇所で
    形成され、前記外筒の延設部側のすぐり部が前記ゴム状
    弾性体に貫通形成されている請求項1又は2記載の防振
    マウント。
  4. 【請求項4】前記外筒の延設部の先端から軸直角方向で
    外側にストッパ用フランジが形成され、該フランジに前
    記ストッパゴムが固着された請求項1、2又は3記載の
    防振マウント。
  5. 【請求項5】前記突出部が合成樹脂で構成された請求項
    1、2、3又は4記載の防振マウント。
  6. 【請求項6】前記突出部がエンジニアリングプラスチッ
    クからなる請求項5記載の防振マウント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002103937A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Tokai Rubber Ind Ltd トーコレクトブッシュおよびそれを用いたサスペンション機構
JP2002240525A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Tokai Rubber Ind Ltd トーコレクトブッシュおよびそれを用いたサスペンション機構
JP2007313934A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Bridgestone Corp トーコレクトブッシュ

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