JP2000073432A - 人体洗浄装置及び人体洗浄装置の洗浄強度設定方法 - Google Patents

人体洗浄装置及び人体洗浄装置の洗浄強度設定方法

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JP2000073432A
JP2000073432A JP17057999A JP17057999A JP2000073432A JP 2000073432 A JP2000073432 A JP 2000073432A JP 17057999 A JP17057999 A JP 17057999A JP 17057999 A JP17057999 A JP 17057999A JP 2000073432 A JP2000073432 A JP 2000073432A
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cleaning
washing
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intensity
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JP17057999A
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Noboru Niihara
登 新原
Takahiro Ohashi
隆弘 大橋
Minoru Sato
稔 佐藤
Minoru Furukouji
実 古小路
Kozo Fujita
幸三 藤田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本願発明は洗浄水中に空気を混入する空気混
入手段を有する人体洗浄装置において、節水化と快適な
洗浄感の両立を図ることを目的とした人体洗浄装置の設
計指針を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
3,4と、開孔部3,4に洗浄水を通水供給する洗浄水
管路7と、複数設定された洗浄強度の中から1つを選択
する洗浄強度選択手段とを備えた人体局部洗浄装置であ
って、洗浄強度選択手段により選択された各々の洗浄強
度における洗浄水衝突圧力がそれぞれ異なるように諸元
を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体洗浄装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は特開昭56−70338
号、特開平5−33377号等において、洗浄水吐出ノ
ズルと、洗浄水吐出ノズルに洗浄水を供給する配管系
と、洗浄水流路を流れる洗浄水に気泡を混入させる気泡
混入装置とを備え、気泡を含む洗浄水を吐出して洗浄水
の洗浄力を高め、あるいはソフトな洗浄感を与える局部
洗浄装置を開示した。また特開平8−128096号に
は、洗浄水中に気泡を混入させることにより気泡の混入
率が高いほど気泡の破裂による刺激感が高まることか
ら、肛門洗浄時とビデ洗浄時の空気混合比率を違えた
り、肛門洗浄時よりもビデ洗浄時の空気混合比率を低く
することにより、各局部に適した強さの洗浄感が得られ
る衛生洗浄装置が開示されている。また特開平10−1
8391号には、洗浄水中に空気を混入させることによ
り洗浄水の速度および運動量が高まり、空気混入率を高
く設定するほど節水率が高まる人体洗浄装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は空気の混入には
主に自然吸気方式を用いていたために、空気の混入量自
体が低く運動量増加の効果はあまり得られないので、空
気混入の影響はほとんど無視することが可能であり、装
置を設計するにあたっては吐水量と吐水口径及び吐水孔
数であらわされる吐水面積を設計変数として、吐水量と
吐水面積をそれぞれ変化させた時の使用感や代用汚れの
洗浄時間等の指標を用いて人体洗浄装置の設計が行なわ
れていた。一方、空気ポンプ等を使用して洗浄水へ強制
的に空気混入を行なうと運動量を増大させることがで
き、大幅な節水が可能であることが示されている。通常
人体洗浄装置は温水を使用する場合が多いため、節水が
可能であれば使用水量の削減のみならず温水の沸かし上
げのためのエネルギーの削減が可能でありその省エネル
ギー効果は甚大である。しかし空気を混入することによ
る運動量増大効果が定量的にどのようなものかが明らか
にされていないため、実際の装置設計に当っては水流量
と空気流量をそれぞれ変化させ、実際に人体を洗浄した
ときの感覚に基づいてその混入量や混入比を決定してい
た。ところが空気混入量といった設計変数の自由度が増
えたことと、吐水量には給排水能力や設備によって自ず
と制限がある一方で空気混入量は空気ポンプやコンプレ
ッサーの能力が許される限り混入が可能であり、空気混
入率を増すほど節水率は高まることが示されているの
で、空気混入手段を設けたことにより設計自由度は非常
に高まると同時に設計者に対する負荷は甚大なものとな
っていた。人体洗浄装置は洗浄力はもとより感覚的な作
用が非常に大きく、節水が可能であるからといって使用
感の低下は許されないが、このように無限に存在する水
量と空気量の組み合わせの中から使用感や節水率をも加
味した上で、それぞれの洗浄の種類や水勢を定めるのは
非常に困難を要した。
【0004】また、ある流量における節水率は運動量の
増加率すなわち空気の混入比により定まるが、洗浄水供
給圧力が一定の状態で吐水中に大量の空気を混入すると
洗浄水の運動量が増大し速度が高まるので管路抵抗が大
きくなり吐水量が低下するといった問題もあった。この
ように洗浄水量もしくは空気量のどちらか一つの因子を
変化させると他方も変化するので、体感評価や装置の設
計を行なう上で正確な条件設定が困難であるとの側面も
あった。特に従来の自然吸気方式のように空気混入率が
洗浄水量の増大につれて増加する場合や、強制混入方式
であっても空気混入比率を概略一定にする場合などは、
洗浄水量の増加につれて洗浄強さも一義的に高まるの
で、水勢の決定に当っては結果的に洗浄水量の大小で決
めることが可能であったが、強制吸気方式で節水率を高
めるために空気混入量を無限に制御することができる
と、例えば空気混入率の違いにより洗浄水量が少ないに
もかかわらず水勢を強く感じたり、洗浄水量が多いにも
かかわらず水勢を弱く感じるなどの装置設計上の問題を
呈していた。このような問題から洗浄強さをあらわす水
勢の決定には、限られた範囲で実施された体感評価をも
とに行なうために、他の使用者にとっては強すぎたり弱
すぎたりすることがあり、好みの水勢を選択できない問
題もあった。
【0005】また複数の使用者が使用する可能性のある
人体洗浄装置においては、他の使用者が設定しておいた
洗浄強度を確認せずにそのまま使用したときに、けがを
しているときや体調が優れないとき、あるいは人体局部
等の粘膜を直接洗浄するときにおいては強すぎてヒヤッ
と肝を冷やし、非常に不快な思いをすることがある。本
願発明は洗浄水中に空気を混入する空気混入手段を有す
る人体洗浄装置において、節水化と快適な洗浄感の両立
を図ることを目的とした人体洗浄装置の設計指針を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記課
題を解決するために、洗浄水中に強制的に空気を混入す
る強制空気混入手段を有する人体洗浄装置の設計方法で
あって、洗浄水と空気との気液二相流が衝突時に被洗浄
部位に与える洗浄圧力が、洗浄選択手段により選択され
た洗浄により異なるように定めたことを特徴とする人体
洗浄装置の設計方法を提供する。上記発明によれば、洗
浄水量の大幅低減を図るために洗浄水中に強制的に空気
を混入する強制空気混入装置により供給される空気と水
との混合体である気液二相流が被洗浄部に衝突したとき
の洗浄水衝突圧力が異なることを設計指針として明示し
たので、その都度人体による使用感評価を行なうことな
く空気混入による節水化はもちろんのこと使用感にも優
れた人体洗浄装置の設計が可能である。洗浄水中に大量
に空気を混入させることにより生じる運動量と速度増加
効果を定量的に示し、またこれを用いて被洗浄部に衝突
したときの洗浄圧力が異なるように人体洗浄装置の設計
を行なえば、洗浄水量と混入空気量をそれぞれ独立して
定めることができるので、例えば設計初期段階では節水
に重きを置いた設定であって、中途から使用感をも重視
する設計となった場合にも人体洗浄による体感評価はほ
とんど行なうことなく人体洗浄装置の設計が可能とな
る。人体の認知する感覚は、与える刺激の強さの略対数
により強弱があらわされ、弱い刺激を受けているときに
はその変化を鋭敏に感じ取り、強い刺激を受けていると
きにはその変化したいして鈍感となるが。洗浄強度をこ
のように設定することで水勢の変化がスムーズであり強
弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい。また複数
の洗浄選択手段を有する場合で、目やビデ洗浄等粘膜を
直接洗浄することを目的としたものを有する場合には、
水勢の変化を緩やかにした方が誤って強い水勢を選択し
たときにも安全であるし、刺激の変化度合いも緩やかな
ものとすることが可能である。
【0007】請求項1においては、洗浄水を人体に向け
て噴出する開孔部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する
洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄強度の中からどれか
ひとつ選択する洗浄強度選択手段とを備え、洗浄選択手
段により選択された洗浄の洗浄水衝突圧力が異なるよう
に諸元を定めるので、体感評価によることなく節水率と
使用感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に実施でき
る。
【0008】請求項2においては、洗浄水衝突圧力の変
化量が選択された洗浄強度に対して比例するように諸元
を定めるので、人体の外的刺激に対する感覚に対して水
勢の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な水
勢を選択しやすい人体洗浄装置の設計を可能にする。
【0009】請求項3においては、洗浄水を人体に向け
て噴出する開孔部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する
洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄強度の中からどれか
ひとつ選択する洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段と
を備え、洗浄強度選択手段によって選択された最大洗浄
強度における洗浄水衝突圧力がおのおのの洗浄手段によ
り異なるように諸元を定めるので、体感評価によること
なく節水率と使用感に優れ、安全をも十分配慮した人体
洗浄装置の設計が容易に実施できる。異なる洗浄におい
て一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄と設定し、おの
おのの最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力を異なら
せ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄をより小さく
設定しておけば、けがをしているときや体調が優れない
とき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗浄する際に
は、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の使用者が設
定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強すぎて肝を
冷やしたり不快な思いをすることを避ける設計が容易に
実施可能である。
【0010】請求項4においては、洗浄強度選択手段に
より選択された洗浄水衝突圧力が異なる洗浄によりおの
おの異なるように諸元を定めるので、体感評価によるこ
となく節水率と使用感に優れ、水勢設定も最適であり、
安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計が容易に実施
できる。洗浄による使用感は使用者により異なり、また
その日の体調や洗浄部位によっても異なるので、異なる
洗浄において洗浄衝突圧力を異ならせれば使用者の好み
により最適な洗浄を選択することができるとともに、安
全性をも高めた設計が可能である。
【0011】請求項5においては、洗浄水に空気を混入
する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出さ
せる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空気
を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用
者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄選
択手段とを備え、該洗浄選択手段により選択された洗浄
のρw(1+η)(Qw/S)2が異なるように設計を行なうので
{ただしρw:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、
S:吐水平均断面積、η=Qw/Qa}、通常の測定装置にお
いて容易に測定可能な洗浄水密度、空気混入比(空気流
量)、洗浄水流量、洗浄水断面積のみを用いて体感評価
によることのない節水率と使用感に優れた人体洗浄装置
の設計が容易に実施できる。またこの方法によれば、表
面張力により変形し水滴や水塊となって被洗浄部に衝突
する場合や、マッサージ効果を高めたり水量感を向上さ
せるために水滴や水塊を発生させ被洗浄部に衝突し、噴
出直後と衝突時とで流動様相が異なる場合においても、
噴出直後の物理量を用いることで設計が可能である。
【0012】請求項6においては、ρw(1+η)(Qw/S0)2
の変化量が選択された洗浄強度に比例するように設計を
行なうので、人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢
の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢
を選択しやすい人体洗浄装置の設計を可能にする。
【0013】請求項7においては、洗浄水に空気を混入
する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出さ
せる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空気
を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用
者が複数の洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する洗
浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強度
選択手段によって選択された最大洗浄強度におけるρw
(1+η)(Qw/S)2がおのおのの洗浄手段により異なるよう
に設計を行なうので、通常の測定装置において容易に測
定可能な洗浄水密度、空気混入比(空気流量)、洗浄水
流量、洗浄水断面積のみを用いて体感評価によることの
ない節水率と使用感に優れ、安全をも十分配慮した人体
洗浄装置の設計が容易に実施できる。
【0014】請求項8においては、洗浄強度選択手段に
よって選択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2がおのおのの
洗浄手段により異なるように設計を行なうので、通常の
測定装置において容易に測定可能な洗浄水密度、空気混
入比(空気流量)、洗浄水流量、洗浄水断面積のみを用
いて体感評価によることのない節水率と使用感に優れ、
水勢設定も最適であり、安全をも十分配慮した人体洗浄
装置の設計が容易に実施できる。
【0015】請求項9においては、洗浄水に空気を混入
する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出さ
せる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空気
を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用
者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄選
択手段とを備え、該洗浄選択手段により選択された洗浄
のF/S0が異なるように設計を行なうので{ただし、F:
洗浄水の与える平均荷重、S0:吐水平均断面積}、通常
の測定装置において噴出直後の物理量の測定が困難な場
合や、測定は可能であっても噴出から衝突まで距離が離
れていたり風等の外力を受けて噴出直後と衝突時の洗浄
圧力が異なる場合であっても体感評価によることのない
節水率と使用感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に実
施できる。この方法では、節水を図るために洗浄水に空
気を大量に含ませた場合に、スラグ流、環状流や噴霧流
となって噴出する際には、気泡流とは異なり空気と水と
の間に速度差があるため噴出直後の洗浄圧力をあらわす
ための物理量の特定が非常に困難である。またこれらは
空気と水との間の速度差が大きいので、流れが不安定で
拡散しやすく、洗浄水量や空気混入率を変更すると衝突
面積も異なるので、噴出直後の物理量のみで洗浄水衝突
圧力を求めにくく、このような場合は衝突時の荷重と衝
突面積から洗浄水衝突圧力を求めた方が容易であり正確
である。また同様の理由で洗浄水を揺動させる場合や回
転させるなどして、衝突面積が変わる場合においても適
している。
【0016】請求項10においては、F/S0の変化量が選
択された洗浄強度に対して比例するように設計を行なう
ので、人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化
がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択
しやすい人体洗浄装置の設計を可能にする。
【0017】請求項11においては、洗浄水に空気を混
入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出
させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空
気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使
用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する
洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強
度選択手段によって選択された最大洗浄強度におけるF/
S0がおのおのの洗浄手段により異なるように設計を行な
うので、体感評価によることのない節水率と使用感に優
れ、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計が容易に
実施できる。
【0018】請求項12においては、洗浄強度選択手段
によって選択された洗浄のF/S0がおのおのの洗浄手段に
より異なるように設計を行なうので、体感評価によるこ
とのない節水率と使用感に優れ、水勢設定も最適であ
り、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計が容易に
実施できる。
【0019】請求項13においては、洗浄強度選択手段
により選択された洗浄の洗浄水衝突圧力を異ならしめた
ので、節水率と使用感に優れた人体洗浄装置を提供可能
である。
【0020】請求項14においては、洗浄強度をあらわ
す洗浄水衝突圧力の変化量を選択された洗浄強度に比例
せしめたので、人体の外的刺激に対する感覚に対して水
勢の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な水
勢を選択しやすい人体洗浄装置を提供可能である。また
水勢の調整を間違えても水勢変化がスムーズなので、よ
り安全である。
【0021】請求項15、20、25においては、異な
る洗浄手段を備えたので、洗浄目的や洗浄部位に応じて
異なる洗浄仕様の人体洗浄装置を提供可能であり、使用
者の好みや体調に従って最適な洗浄を選択可能である。
【0022】請求項16においては、洗浄強度選択手段
によって選択された最大洗浄強度における洗浄水衝突圧
力をおのおのの洗浄手段により異ならしめたので、使用
感と安全性に優れた人体洗浄装置を提供可能である。異
なる洗浄において一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄
と設定し、おのおのの最大洗浄強度における洗浄水衝突
圧力を異ならせ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄
をより小さく設定しておけば、けがをしているときや体
調が優れないとき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗
浄する際には、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の
使用者が設定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強
すぎて肝を冷やしたり不快な思いをすることを避けられ
るので、より安全で快適な人体洗浄装置を提供可能であ
る。
【0023】請求項17においては、洗浄強度選択手段
により選択された洗浄水衝突圧力が異なる洗浄によりお
のおの異ならしめたので、水勢設定も最適であり、安全
をも十分配慮した人体洗浄装置を提供できる。洗浄によ
る使用感は使用者により異なり、またその日の体調や洗
浄部位によっても異なるので、異なる洗浄において洗浄
衝突圧力を異ならせれば使用者の好みにより最適な洗浄
を選択することができるとともに、高い安全性も確保で
きる。
【0024】請求項18においては、洗浄水に空気を混
入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出
させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空
気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使
用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄
選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選択された洗
浄のρw(1+η)(Qw/S)2を異ならしめたので{ただしρ
w:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S:吐水平均
断面積、η=Qw/Qa}、節水率と使用感に優れた人体洗浄
装置を提供可能である。
【0025】請求項19においては、ρw(1+η)(Qw/S0)
2の変化量を選択された洗浄強度に比例せしめたので、
人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスム
ーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやす
い人体洗浄装置を提供可能である。また水勢の調整を間
違えても水勢変化がスムーズなので、より安全である。
【0026】請求項21においては、洗浄水に空気を混
入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出
させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空
気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使
用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する
洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強
度選択手段によって選択された最大洗浄強度におけるρ
w(1+η)(Qw/S)2をおのおのの洗浄手段により異らしめた
ので、使用感と安全性に優れた人体洗浄装置を提供可能
である。異なる洗浄において一方を通常の洗浄、一方を
安全な洗浄と設定し、おのおのの最大洗浄強度における
洗浄水衝突圧力を異ならせ、通常の洗浄をより大きく、
安全な洗浄をより小さく設定しておけば、けがをしてい
るときや体調が優れないとき、あるいは人体局部等の粘
膜を直接洗浄する際には、最初に安全な洗浄を選択して
おけば先の使用者が設定した洗浄強度にかかわらず、洗
浄強度が強すぎて肝を冷やしたり不快な思いをすること
を避けられるので、より安全で快適な人体洗浄装置を提
供可能である。
【0027】請求項22においては、洗浄強度選択手段
によって選択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2をおのおの
の洗浄手段により異ならしめたので、水勢設定も最適で
あり、安全をも十分配慮した人体洗浄装置を提供でき
る。洗浄による使用感は使用者により異なり、またその
日の体調や洗浄部位によっても異なるので、異なる洗浄
において洗浄衝突圧力を異ならせれば使用者の好みによ
り最適な洗浄を選択することができるとともに、高い安
全性も確保できる。
【0028】請求項23においては、洗浄水に空気を混
入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出
させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空
気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使
用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄
選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選択された洗
浄のF/S0を異ならしめたので{ただし、F:洗浄水の与
える平均荷重、S0:吐水平均断面積}、節水率と使用感
に優れた人体洗浄装置を提供可能である。
【0029】請求項24においては、F/S0の変化量を選
択された洗浄強度に比例せしめたので、人体の外的刺激
に対する感覚に対して水勢の変化がスムーズであり強弱
を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい人体洗浄装置
を提供可能である。また水勢の調整を間違えても水勢変
化がスムーズなので、より安全である。
【0030】請求項26においては、洗浄水に空気を混
入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出
させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手段により空
気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使
用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する
洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強
度選択手段によって選択された最大洗浄強度におけるF/
S0をおのおのの洗浄手段により異らしめたので、使用感
と安全性に優れた人体洗浄装置を提供可能である。異な
る洗浄において一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄と
設定し、おのおのの最大洗浄強度における洗浄水衝突圧
力を異ならせ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄を
より小さく設定しておけば、けがをしているときや体調
が優れないとき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗浄
する際には、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の使
用者が設定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強す
ぎて肝を冷やしたり不快な思いをすることを避けられる
ので、より安全で快適な人体洗浄装置を提供可能であ
る。
【0031】請求項27においては、洗浄強度選択手段
によって選択された洗浄のF/S0をおのおのの洗浄手段に
より異ならしめたので、水勢設定も最適であり、安全を
も十分配慮した人体洗浄装置を提供できる。洗浄による
使用感は使用者により異なり、またその日の体調や洗浄
部位によっても異なるので、異なる洗浄において洗浄衝
突圧力を異ならせれば使用者の好みにより最適な洗浄を
選択することができるとともに、高い安全性も確保でき
る。
【0032】請求項28においては、空気を供給する手
段として加圧空気供給手段を使用したので、洗浄水量、
水勢、洗浄力、使用感等を自由に制御可能でり、節水率
を高めるために十分な空気混入量を得ることができる。
また使用者が選択可能な洗浄の種類により空気混入率を
違えることで、刺激感のコントロールも可能である。
【0033】請求項29においては、本発明を人体局部
洗浄装置に適用したので、節水が可能で使用感に優れ洗
浄力も高い局部洗浄が可能になり、デリケートな局部や
粘膜を安全にしかも快適に洗浄することが可能である。
【0034】請求項30においては、人体局部洗浄装置
は、肛門洗浄用洗浄水噴出機構と女性局部洗浄用洗浄水
噴出機構とを備え、肛門洗浄用噴出機構から噴出される
洗浄水の洗浄圧力が女性局部洗浄用噴出機構から噴出さ
れる洗浄水の洗浄圧力よりも大きくしたので、肛門洗浄
においては刺激を増加させることによる排便促進作用を
高めるとともに洗浄力を向上させることができ、女性局
部洗浄においてはデリケートな粘膜を穏やかに優しく洗
浄することができ使用感に優れた快適な洗浄が可能であ
る。
【0035】請求項31においては、本発明をシャワー
装置に適用したので、節水が可能で使用感に優れ洗浄力
も高いシャワー洗浄が可能になる。
【0036】請求項32においては、本発明を洗顔装置
に適用したので、節水が可能で使用感に優れ洗浄力も高
い洗顔が可能になり、デリケートな顔面を安全にしかも
快適に洗浄することが可能である。
【0037】請求項33においては、本発明を目や口を
洗浄する装置に適用したので、節水が可能で使用感に優
れ洗浄力も高い目や口の洗浄が可能になり、デリケート
な目や口腔内を安全にしかも快適に洗浄することが可能
である。
【0038】請求項34においては、本発明を粘膜を洗
浄する装置に適用したので、節水が可能で使用感に優れ
洗浄力も高い粘膜の洗浄が可能になり、デリケートな粘
膜を安全にしかも快適に洗浄することが可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい態様において
は、洗浄水を人体に向けて噴出する開孔部と、該開孔部
に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄強度の中からどれかひとつ選択する洗浄強度選択手
段とを備え、洗浄選択手段により選択された洗浄の洗浄
水衝突圧力が異なるように諸元(すなわち設定や仕様)
を定める。あらかじめ容易に測定可能な物理量のみによ
り洗浄強度が決定できるので、体感評価によることなく
節水率と使用感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に実
施できる。
【0040】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
衝突圧力の変化量が選択された洗浄強度に対して比例す
るように諸元(すなわち設定や仕様)を定める。人体の
感覚の刺激認知は与える刺激の強さの略対数によりあら
わされ、弱い刺激変化に対してはその変化を鋭敏に感じ
取り、強い刺激に対してその変化に対して鈍感となる
が、洗浄強度をこのように設定することで水勢の変化が
スムーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択し
やすい人体洗浄装置の設計を、体感評価によることなく
可能にする。
【0041】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
を人体に向けて噴出する開孔部と、該開孔部に洗浄水を
通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄強度の
中からどれかひとつ選択する洗浄強度選択手段と、異な
る洗浄手段とを備え、洗浄強度選択手段によって選択さ
れた最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力がおのおのの
洗浄手段により異なるように諸元(すなわち設定や仕
様)を定める。あらかじめ容易に測定可能な物理量のみ
により洗浄強度が決定できるので、節水率と使用感に優
れ、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計を体感評
価によることなく容易に実施できる。
【0042】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段により選択された洗浄水衝突圧力が異なる洗
浄によりおのおの異なるように諸元(すなわち設定や仕
様)を定める。あらかじめ容易に測定可能な物理量のみ
により洗浄強度が決定できるので、節水率と使用感に優
れ、水勢設定も最適であり、安全をも十分配慮した人体
洗浄装置の設計を体感評価によることなく容易に実施で
きる。
【0043】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選
択する洗浄選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選
択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2が異なるように諸元
(すなわち設定や仕様)を定める{ただしρw:水の密
度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S:吐水平均断面積、
η=Qw/Qa}。あらかじめ容易に測定可能な物理量のみに
より洗浄強度が決定できるので、体感評価によることな
く節水率と使用感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に
実施できる。またこの方法によれば、表面張力により変
形し水滴や水塊となって被洗浄部に衝突する場合や、マ
ッサージ効果を高めたり水量感を向上させるために水滴
や水塊を発生させ被洗浄部に衝突し、噴出直後と衝突時
とで流動様相が異なる場合においても、噴出直後の物理
量を用いることで設計が可能である。
【0044】本発明の望ましい態様においては、ρw(1+
η)(Qw/S0)2の変化量が選択された洗浄強度に比例する
ように諸元(すなわち設定や仕様)を定める。人体の認
知する感覚強度は、与える刺激の強さの略対数によりあ
らわされるので、人体の外的刺激に対する感覚に対して
水勢の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な
水勢を選択しやすい人体洗浄装置の設計を体感評価によ
ることなく可能にする。
【0045】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひと
つ選択する洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備
え、洗浄強度選択手段によって選択された最大洗浄強度
におけるρw(1+η)(Qw/S)2がおのおのの洗浄手段により
異なるように諸元(すなわち設定や仕様)を定める。あ
らかじめ容易に測定可能な物理量のみにより洗浄強度が
決定できるので、節水率と使用感に優れた人体洗浄装置
の設計を体感評価によることなく容易に実施できる。
【0046】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段によって選択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2
がおのおのの洗浄手段により異なるように諸元(すなわ
ち設定や仕様)を定める。あらかじめ容易に測定可能な
物理量のみにより洗浄強度が決定できるので、節水率と
使用感に優れ、水勢設定も最適であり、安全をも十分配
慮した人体洗浄装置の設計を体感評価によることなく容
易に実施できる。
【0047】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選
択する洗浄選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選
択された洗浄のF/S0が異なるように諸元(すなわち設定
や仕様)を定める{ただし、F:洗浄水の与える平均荷
重、S0:吐水平均断面積}。あらかじめ容易に測定可能
な物理量のみにより洗浄強度が決定できるので、体感評
価によることなく節水率と使用感に優れた人体洗浄装置
の設計が容易に実施できる。
【0048】本発明の望ましい態様においては、F/S0
変化量が選択された洗浄強度に比例するように諸元(す
なわち設定や仕様)を定める。人体の認知する感覚強度
は、与える刺激の強さの略対数によりあらわされるの
で、人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化が
スムーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択し
やすい人体洗浄装置の設計を体感評価によることなく可
能にする。
【0049】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひと
つ選択する洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備
え、洗浄強度選択手段によって選択された最大洗浄強度
におけるF/S0がおのおのの洗浄手段により異なるように
諸元(すなわち設定や仕様)を定める。あらかじめ容易
に測定可能な物理量のみにより洗浄強度が決定できるの
で、節水率と使用感に優れ、安全をも十分配慮した人体
洗浄装置の設計を体感評価によることなく容易に実施で
きる。
【0050】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段によって選択された洗浄のF/S0がおのおのの
洗浄手段により異なるように諸元(すなわち設定や仕
様)を定める。あらかじめ容易に測定可能な物理量のみ
により洗浄強度が決定できるので、節水率と使用感に優
れ、水勢設定も最適であり、安全をも十分配慮した人体
洗浄装置の設計を体感評価によることなく容易に実施で
きる。
【0051】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段により選択された洗浄の洗浄水衝突圧力を異
ならしめる。洗浄強さの強弱をあらわす洗浄圧力を異な
らせることにより、節水率と使用感に優れた最適な人体
洗浄装置を提供可能である。
【0052】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度をあらわす洗浄水衝突圧力の変化量を選択された洗浄
強度に比例せしめる。人体の認知する感覚強度は、与え
る刺激の強さの略対数によりあらわされるので、人体の
外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスムーズで
あり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい人体
洗浄装置を提供可能である。また水勢の調整を間違えて
も水勢変化がスムーズなので、より安全である。
【0053】本発明の望ましい態様においては、異なる
洗浄手段を備える。洗浄目的や洗浄部位に応じて異なる
洗浄仕様の人体洗浄装置を提供可能であり、使用者の好
みや体調に従って最適な洗浄を選択可能である。
【0054】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段によって選択された最大洗浄強度における洗
浄水衝突圧力をおのおのの洗浄手段により異ならしめ
る。最大洗浄圧力を異ならせることにより、多数の使用
者が使用する環境であっても、使用感と安全性に優れた
人体洗浄装置を提供可能である。異なる洗浄において一
方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄と設定し、おのおの
の最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力を異ならせ、通
常の洗浄をより大きく、安全な洗浄をより小さく設定し
ておけば、けがをしているときや体調が優れないとき、
あるいは人体局部等の粘膜を直接洗浄する際には、最初
に安全な洗浄を選択しておけば先の使用者が設定した洗
浄強度にかかわらず、洗浄強度が強すぎて肝を冷やした
り不快な思いをすることを避けられるので、より安全で
快適な人体洗浄装置を提供可能である。
【0055】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段により選択された洗浄水衝突圧力が異なる洗
浄によりおのおの異ならしめる。洗浄による使用感は使
用者により異なり、またその日の体調や洗浄部位によっ
ても異なるので、異なる洗浄において洗浄衝突圧力を異
ならせれば使用者の好みにより最適な水勢設定の洗浄を
選択することができるとともに、高い安全性も確保でき
る。
【0056】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選
択する洗浄選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選
択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2を異ならしめる{ただ
しρw:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S:吐水
平均断面積、η=Qw/Qa}。洗浄強さの強弱をあらわす洗
浄圧力を異ならせることにより、節水率と使用感に優れ
た最適な人体洗浄装置を提供可能である。
【0057】本発明の望ましい態様においては、ρw(1+
η)(Qw/S0)2の変化量を選択された洗浄強度に比例せし
める。人体の認知する感覚強度は、与える刺激の強さの
略対数によりあらわされるので、人体の外的刺激に対す
る感覚に対して水勢の変化がスムーズであり強弱を認識
しやすく最適な水勢を選択しやすい人体洗浄装置を提供
可能である。また水勢の調整を間違えても水勢変化がス
ムーズなので、より安全である。
【0058】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひと
つ選択する洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備
え、洗浄強度選択手段によって選択された最大洗浄強度
におけるρw(1+η)(Qw/S)2をおのおのの洗浄手段により
異らしめる。使用感と安全性に優れた人体洗浄装置を提
供可能である。最大洗浄圧力を異ならせることにより、
多数の使用者が使用する環境であっても、使用感と安全
性に優れた人体洗浄装置を提供可能である。
【0059】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段によって選択された洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2
をおのおのの洗浄手段により異ならしめる。洗浄による
使用感は使用者により異なり、またその日の体調や洗浄
部位によっても異なるので、異なる洗浄において洗浄衝
突圧力を異ならせれば使用者の好みにより最適な水勢設
定の洗浄を選択することができるとともに、高い安全性
も確保できる。
【0060】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄の種類からどれかひとつ選
択する洗浄選択手段とを備え、該洗浄選択手段により選
択された洗浄のF/S0を異ならしめる{ただし、F:洗浄
水の与える平均荷重、S0:吐水平均断面積}。洗浄強さ
の強弱をあらわす洗浄圧力を異ならせることにより、節
水率と使用感に優れた最適な人体洗浄装置を提供可能で
ある。
【0061】本発明の望ましい態様においては、F/S0
変化量を選択された洗浄強度に比例せしめる。人体の認
知する感覚強度は、与える刺激の強さの略対数によりあ
らわされるので、人体の外的刺激に対する感覚に対して
水勢の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく最適な
水勢を選択しやすい人体洗浄装置を提供可能である。ま
た水勢の調整を間違えても水勢変化がスムーズなので、
より安全である。
【0062】本発明の望ましい態様においては、洗浄水
に空気を混入する空気混入手段と、前記洗浄水を人体に
向けて噴出させる開孔部と、該開孔部に前記空気混入手
段により空気を混入された洗浄水を通水供給する洗浄水
管路と、使用者が複数の洗浄強度のなかからどれかひと
つ選択する洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備
え、洗浄強度選択手段によって選択された最大洗浄強度
におけるF/S0をおのおのの洗浄手段により異らしめる。
使用感と安全性に優れた人体洗浄装置を提供可能であ
る。最大洗浄圧力を異ならせることにより、多数の使用
者が使用する環境であっても、使用感と安全性に優れた
人体洗浄装置を提供可能である。
【0063】本発明の望ましい態様においては、洗浄強
度選択手段によって選択された洗浄のF/S0をおのおのの
洗浄手段により異ならしめる。洗浄による使用感は使用
者により異なり、またその日の体調や洗浄部位によって
も異なるので、異なる洗浄において洗浄衝突圧力を異な
らせれば使用者の好みにより最適な水勢設定の洗浄を選
択することができるとともに、高い安全性も確保でき
る。
【0064】本発明の望ましい態様においては、空気を
供給する手段として加圧空気供給手段を使用する。洗浄
水量、水勢、洗浄力、使用感等を自由に制御可能でり、
節水率を高めるために十分な空気混入量を得ることがで
きる。また使用者が選択可能な洗浄の種類により空気混
入率を違えることで、刺激感のコントロールも可能であ
る。
【0065】本発明においては、上述の人体洗浄装置を
備える人体局部洗浄装置を得る。節水が可能で使用感に
優れ洗浄力も高い局部洗浄が可能になり、デリケートな
局部や粘膜を安全にしかも快適に洗浄することが可能で
ある。
【0066】本発明の望ましい態様においては、肛門洗
浄用洗浄水噴出機構と、女性局部洗浄用洗浄水噴出機構
とを備え、肛門洗浄用噴出機構から噴出される洗浄水の
洗浄圧力が女性局部洗浄用噴出機構から噴出される洗浄
水の洗浄圧力よりも大きくする。肛門洗浄においては刺
激を増加させることによる排便促進作用を高めるととも
に洗浄力を向上させることができ、女性局部洗浄におい
てはデリケートな粘膜を穏やかに優しく洗浄することが
でき使用感に優れた快適な洗浄が可能である。
【0067】本発明においては、上述の人体洗浄装置を
備えるシャワー装置を得る。節水が可能で使用感に優れ
洗浄力も高いシャワー洗浄が可能になる。
【0068】本発明においては、上述の人体洗浄装置を
備える洗顔装置を得る。節水が可能で使用感に優れ洗浄
力も高い洗顔が可能になり、デリケートな顔面を安全に
しかも快適に洗浄することが可能である。
【0069】本発明においては、上述の人体洗浄装置を
備える目や口を洗浄する装置を得る。節水が可能で使用
感に優れ洗浄力も高い目や口の洗浄が可能になり、デリ
ケートな目や口腔内を安全にしかも快適に洗浄すること
が可能である。
【0070】本発明においては、上述の人体洗浄装置を
備える粘膜を洗浄する装置を得る。節水が可能で使用感
に優れ洗浄力も高い粘膜の洗浄が可能になり、デリケー
トな粘膜を安全にしかも快適に洗浄することが可能であ
る。
【0071】
【実施例】図3に示す本発明の第1実施例に係る洗浄水
吐出機構は、上記知見を具体化したものである。図1は
洗浄ノズルヘッドを示しており、洗浄水吐出ノズル8の
洗浄水導入管路7に供給された空気を大量に含む吐水は
第一開孔部に連通した第一分岐部により遠心力(慣性
力)の作用により密度の小さい空気と密度の大きい水に
分離され、密度の小さい空気を大量に含む吐水は第一分
岐部6で曲げられ第一通水路9を通過し第一開孔3より
吐出される。第一分岐部6で分離された残りの空気を少
量含む吐水は第二通水路10を通過し第二開孔4に至り
吐出される。図2は図1の洗浄水吐出機構を含む洗浄ノズ
ル本体であり、加圧空気接続管路12には十分な空気が
混入されるように流量調節の容易なローリング式空気ポ
ンプが接続されており、洗浄水接続管路13には洗浄水
が供給され、気泡混入部11で空気と洗浄水が混合され
る。この気泡混入部11は洗浄水へ確実に運動量を伝達
するために洗浄水に接する面に多孔体を用いて多数の独
立開孔が設けられており、洗浄水のせん断力により気泡
が微細化され洗浄水中に混合分散するので、洗浄水に確
実に運動量を伝達するように構成されている。このよう
に大量の空気を洗浄水中に混入させ、微細な気泡流を生
成し、洗浄水速度と空気速度が略同一となるまで十分に
速度を速められた洗浄水における運動量は大幅に高ま
り、十分な節水効果が得られる。このように混合された
気液二相流の持つ運動量Wは、W=ρw(1+η)Qw 2
であらわされる(ここで、W:運動量、ρw:洗浄水密
度、η:空気混入率、Qw:洗浄水流量、Qa:混入空気
量、η=Qa/Qw)。これは図10に示すとおり、空気
混入率:ηにほぼ比例して運動量が増加し大幅な節水化
が可能であり、従来技術においてはη>1.3の領域で
気泡流から噴霧流に転相することにより運動量増大効果
が飽和するのに対して、最大4程度まで空気混入率を増
加させても安定した気泡流を維持することができるので
使用感や節水効果に優れている。
【0072】図3は図2に示したノズル本体を用いて人
体局部洗浄装置を構成した実施例である。洗浄水は水道
から圧力調整機能を有する電磁止水弁43を経由し熱交
換器42に供給される。熱交換器42内には快適な水温
に上昇させるためのヒーター40が備えられており、熱
交換器内の水位を検知し空炊き等を防止するための第一
水位検知手段41及び第二水位検知手段44が備えら
れ、熱交換器内の水温を監視するための温度検知手段4
5が設けられている。適温に上昇させられた洗浄水は大
気開放弁34を経由し水流路切替部35に導かれる。水
流路切替部35では、操作部33を使用者が操作するこ
とにより吐水モード、吐水量や水勢等が選択され、流量
調節機能を有する水流路切替部35により適した調整を
行ない、ノズル本体36に供給される。一方空気は空気
ポンプ39により加圧され空気流路切替部38に導か
れ、使用者の操作に従い流路の切替を行なう。洗浄水と
空気はそれぞれノズル本体36に供給され混合される。
ノズル本体36の先端には図1及び図2と同様の構造を
有するノズルヘッド37が連結されており、それぞれ異
なった開孔から気泡径の異なる洗浄水を生成し、被洗浄
部に向けて噴出される。なおノズル本体36とノズルヘ
ッド37は、おしり洗浄用及びビデ洗浄用に対応可能な
ように各々の独立した管路系を有した構造となってい
る。電源投入部47は主電源の操作部であり、通常は使
用検知手段32により使用を自動的に検知して、待機状
態を解除するようにしている。なお水流路切替部35及
び空気流路切替部38はそれぞれモーターにより駆動さ
れているが、両者の動作は同期して行われるので一つの
モーターにより駆動してもよい。とくにモーター回転に
対する一軸駆動を行なうと、使用モーター数が削減でき
るとともに小型化にも適している。空気ポンプ39はロ
ーリングポンプであるが、ベーンポンプ、ロータリーポ
ンプ、リニアポンプ等であっても構わない。熱交換器4
2は温度変化や温調むらの少ない貯湯式であるが、小型
で連続出湯が可能な瞬間式や、貯湯式と瞬間式の長所を
兼ね備えるセミ貯湯式であっても構わない。セミ貯湯式
は貯湯部分が従来の貯湯式熱交換器に比べて小さく、ヒ
ーター容量は大きいため瞬間式同様に温度上昇能力は高
くかつ温度むらは低い。セミ貯湯式では熱交換器の下流
側に設置された小型の貯湯部分が温度むらを少なくする
ために一定の洗浄水滞留時間を有する温度緩衝体として
機能するので、省エネ効果に優れるとともに使用性の向
上も図れ好適である。空気混入率を変更することにより
刺激感と節水の制御が可能であるので、本発明における
気泡径制御による使用感の制御及び向上と、空気混入率
を変更することにより使用感を使用者が任意に制御可能
なように構成しても良い。この場合には空気混入率制御
手段は水勢調節手段とは独立して空気混入率を変更でき
るようにすることが望ましい。
【0073】図6は連続な洗浄水流が被洗浄部に衝突す
る際の概念図である。洗浄水流は、直径:D0、速度:
tとする。衝突時の洗浄水流の密度ρは、ρ=ρw
(1+η)であらわされる(ここでη:空気混入率、Q
w:洗浄水量、Qa:衝突時混入空気量、ρw:洗浄水密
度、η=Qa/Qw、Vt=Qw(1+η)/S0、S0
(π/4)Do 2)。この時に洗浄水の衝突により被洗浄
面に発生する圧力Pは、衝突中心からの距離rが0<r
≦(D0/2)においては、P=ρVt 2であらわされ、
(D0/2)<r≦(Ds/2)においては急激に圧力が
低下し、r>(Ds/2)においてはほぼゼロとなる。
すなわち微視的に観察した場合に被洗浄面に作用する圧
力は、ほぼ0<r≦(D0/2)の領域を考慮すればよ
いので、圧力Pは次のようにあらわされる。 P=ρVt 2 =ρw(1+η)(Qw/S02
【0074】空気混入率が1.3以下の場合には特に気
泡径制御を行なわなくとも気泡流となりやすいが、空気
混入率が1.3を超える場合は気泡径を制御しなければ
スラグ流、環状流や噴霧流となるので運動量の伝達が困
難であり、洗浄水速度よりも空気速度の方が大きく空気
が容易に脱離する。空気混入時や混入後に多孔体等を用
いて気泡径を制御し気泡流や微細気泡流とした場合には
吐水中に空気が含まれたまま放出されるので、衝突時に
も吐水放出時の空気を保持したまま被洗浄部に衝突す
る。このような場合には洗浄圧力算出に用いる空気混入
率ηはノズルから吐出されるときの空気混入率を用いる
ことができる。なお洗浄水に空気を含まない場合には、
η=0とすることによりこのまま適用することが可能で
ある。ところがスラグ流、環状流や噴霧流のような気液
二相流においてはノズル噴出直後に大部分の空気が大気
中に放出されるため、洗浄圧力算出に用いる空気混入率
ηは衝突時に大幅に減少する。このような場合は図11
で示される荷重測定装置で衝突時の荷重F及び衝突面積
0を直接測定する必要があり、洗浄圧力Pは次のよう
にあらわされる。 P=F/S0
【0075】実際に面積の測定は多くの困難が伴うの
で、設計にあたっては空気混入させない状態での荷重測
定値から次のように推算できる。 S0≒F|ρ =0/(ρwρ =0・Qwρ =0
【0076】図7は洗浄ノズルから噴出された洗浄水
が、表面張力により変形する過程をあらわした一例であ
る。洗浄ノズルから噴出された直後の洗浄水は連続流5
2であるが、時間の経過とともに表面張力と大気との間
に生ずる摩擦や流れの乱れにより、流線上で洗浄水断面
積の収縮と拡大がほぼ周期的に発生し変形流53のよう
に変形を始める。さらに時間が経過すると収縮部分で分
離し水滴54となる。連続流52は衝突するときに発生
する乱れが少ないので、飛び散りや不必要な濡れが少な
く非常に好適である。変形流53や水滴54は連続流5
2とは異なり低周期の振動を発生させるが、特にこの振
動数が5ヘルツから30ヘルツ程度の領域においてはこ
の周波数が人体の皮膚表面近傍における共振モードと概
略一致するためにマッサージ効果が高く、より少ない洗
浄水量で高い水量感を感じることができるので非常に好
適である。図8は連続流52と水滴54が被洗浄部に衝
突したときの発生荷重の時間変動をあらわした一例であ
る。連続流52の場合はわずかな乱れによる変動を除い
てはほぼ一定であるが、水滴54の場合は不連続な流れ
であるために変動が非常に大きい。しかし水滴54が噴
霧滴のように非常に小さな径となった場合や洗浄水がノ
ズル開孔から噴出されて相当時間経過した場合を除い
て、洗浄水と大気との摩擦によるエネルギー損失は無視
できるほど小さいので両者の時間平均値は同一となる。
これを用いれば、たとえ変形流53や水滴54のように
洗浄水の形態が異なっても連続流52と全く同一の取り
扱いが可能である。これはマッサージ効果を高めるため
に洗浄水の流量に時間変化を与えた場合や洗浄水の通水
及び止水を短時間に繰り返し、噴出直後から水滴52の
ような吐水形態を作り出す機構を用いた場合においても
同様であり、時間平均値としてあらわすことができる。
図9は洗浄ノズルの開孔部56の洗浄水57の噴出形態
の一例を示している。開孔部56に穿孔された開孔55
の孔径DNに対して、洗浄水57の断面平均径D0は洗浄
水の表面張力によりわずかに異なる。この場合の吐水断
面積S0はS0=(π/4)D0 2であらわされる。表面張
力による影響を無視できる場合は近似的にD0=DNとす
ることができるが、両者が異なっている場合には空気混
入率を0に設定すればその荷重FはF=ρww 2/S0
あらわされるので、密度:ρw、水量:Q、荷重:Fを
測定すればS0を求めることができる。この吐水断面積
を用いて、空気混入率:ηを変えた場合の洗浄圧力Pは
次のように設定すればよい。 P=ρw(1+η)(Qw/S02
【0077】図14は空気混入率:ηを一定にした例で
あり、節水率を高めると同時に、気液二相流の安定性を
高めるためにη=2を選択している。気液二相流の流動
様相が気泡流の場合には、ηを高めるほど運動量及び速
度が増加するので節水率は向上する。しかし気泡密度が
高まると気泡間の距離が縮まり、気泡の合一が起こりや
すくなり、スラグ流、環状流や噴霧流となり安定性が損
なわれる。例えば気泡が剛体の球に近く気泡径が均一で
あり最密充填された場合の最大の空気混入率は、η=
2.8程度であるが、現実には気泡径が均一でなく気泡
自体が変形するのでη=4程度まで安定して空気混入率
を高めることができる。
【0078】図15は水勢を高めるほど空気混入率を高
めた設定の一例である。一般に強い水勢を好む使用者は
刺激感を求め、弱い水勢を好む使用者は刺激感を嫌う傾
向にあるが、空気混入率が高いほど気泡による刺激感が
強まるので、水勢が強くなるほど刺激感を高めること
で、節水率とともに使用感をも十分満足させる設定とな
る。ただし最大水勢位置のみは排便作用を促進させる浣
腸効果を高めるために空気混入率をわずかに低下させて
いる。
【0079】図16は水勢を高めるほど空気混入率を低
下させた設定の一例である。気泡流の安定性は洗浄水量
が少ないほど高く、洗浄水量が多いほど低いので、洗浄
水量が少ないときには空気混入率を高め、洗浄水量が多
い時には空気混入率を低下させているので、ボイド流、
環状流や噴霧流になりにくく非常に安定性の高い吐水を
可能にする。また各々の選択位置における空気混入率
を、安定性を損なう臨界値周辺に設定すれば、いずれの
選択位置においても最大の節水率が得られる。
【0080】図17は流量制御機構を簡素化し、洗浄水
量を一定として空気量のみで水勢制御を行なった一例で
ある。例えば定流量機能をもつ弁を使用すれば容易に流
量を略一定にできるので、吐水量制御機構に定流量弁を
使用すれば空気量のみで水勢が制御可能であり、流量調
整機構及び空気混入率制御手段を大幅に簡略化できる。
特に熱容量の大きい洗浄水量を一定とすることにより、
選択位置によらずに温水生成のために必要な投入エネル
ギー量を一定とすることができるので、例えばフィード
フォワードにより入水温度のみを検知することにより正
確な温度制御が可能であるなど、温度検知手段や電力制
御等の制御機構も簡略化できる。また水勢が強くなるほ
ど空気混入率が増大し刺激感を高めることで、節水率と
ともに使用感をも十分満足させる設定となる。
【0081】図18は流量の制御を簡素化するために、
洗浄水量の設定を三段階としたものである。機構の簡素
化とともに使用感に優れた設定が可能である。
【0082】図19は洗浄圧力の増加が、必ずしも洗浄
水量により一義的に決定できない場合の一例を示してい
る。これは空気を混入することにより洗浄水の速度が上
昇し、空気混入部下流側での管路抵抗が上昇することに
より、空気を混入するほど洗浄水量が低下する場合等に
起こりうる。特に洗浄水量の制御が空気混入部よりも上
流側の圧力に基づいてなされている場合で空気混入量に
よる洗浄水量の補正がなされていない場合では典型的で
ある。このような場合であっても洗浄圧力に基づいて水
勢を決定することにより、人体洗浄装置の設計が容易に
可能である。
【0083】図14乃至図19に示した設定例は、いず
れの場合も水勢選択位置に対して、洗浄圧力の設定曲線
を下に凸としており、洗浄圧力の変化量は図20に示す
ように水勢選択位置に対して略比例している。これは、
人体の感覚の刺激認知が弱い刺激に対してはその変化を
鋭敏に感じ取り、強い刺激に対してはその変化に対して
鈍感となる傾向を利用したものであり、使用感に優れ、
最適な洗浄強度を選択しやすく、変化もスムーズに感じ
るため非常に好適である。またこのような設定とするこ
とで、使用者が誤って強い水勢を選択しても変化が緩や
かで自然なのでヒヤッと肝を冷やされることがなく、体
調が悪いときや粘膜などを洗浄するときにおいても安全
である。また複数の洗浄を有する場合で、目やビデ洗浄
等粘膜を直接洗浄することを目的としたものを有する場
合には、水勢の変化を緩やかにした方が誤って強い水勢
を選択したときにも安全であるし、刺激の変化度合いも
緩やかで望ましい。このような場合は洗浄圧力の変化量
を小さくすることで、体感評価によらずに容易に設計が
可能であり、また人体洗浄装置としても非常に安全であ
る。図20中の設定1では洗浄圧力変化量を水勢に対し
てすべての区間でほぼ正比例としている。図20中の設
定2では一部区間をほぼ正比例としており、最大水勢時
のみ変化量を低下させているが、これは最大水勢時の変
化量を低下させることにより。このように全くの正比例
でなくとも良く、設計により異ならせることが可能であ
る。例えば変化を使用者に確実に認識させる設定として
は、図20中の設定1のように変化量が常に増大するよ
うにすれば良いし、より安全性を考慮した設定として
は、図20中の設定2のように一部の変化量を低下させ
れば誤って強い水勢位置を選択しても危険性を低下させ
ることができる。これ以外にも目的と用途に応じて設計
値を変更すればよく、図21の設定3では洗浄圧力を水
勢位置の平方根に略比例するように設定した場合の洗浄
圧力変化量であり、設定4では洗浄圧力を水勢位置の二
乗に略比例するように設定した場合の洗浄圧力変化量で
あり、誤って強い水勢を選択しても安全である。設定3
では水勢位置が大きくなるほど圧力変化量が大きくなる
設定となっており、変化量をより明確に認識しやすくな
る。またこれらを洗浄の種類や目的に応じて組み合わせ
ることもできる。また複数の選択可能な異なる洗浄を有
する人体洗浄装置及び人体局部洗浄装置においては、複
数の洗浄により洗浄圧力の変化曲線が異なるようにする
ことが望ましい。外的刺激に対する人体の感知強度は対
数的に変化したものを比例的に認識するので、水勢選択
位置に対して洗浄圧力を対数的に変化させてもよい。
【0084】図21はマッサージ効果を高めるために洗
浄圧力を経時的に変化させた場合の一例を示している。
ここでは加圧空気駆動手段の入切を周期的に繰り返すこ
とにより、洗浄圧力を変化させておりその2サイクル分
を示している。水が非圧縮性であるのに対して空気には
圧縮性があるので、駆動に対して必ず応答遅れが発生
し、空気流量の立ち上がり立ち下がりは比較的緩やかな
傾きとなる。ここでは洗浄水量を厳密に制御しているた
めに洗浄水量は変化していないが、洗浄水量の制御を水
量制御機構の差圧に基づいて行なう場合等は図22に示
すように空気混入部下流側の管路抵抗と運動量増加効果
のため通常は空気流量の減少に伴って洗浄水量が増加
し、空気流量の増加に伴って洗浄水量は減少し洗浄圧力
の変化は少なくなったりほとんどなくなることがあり、
マッサージ効果は乏しくなる。このため空気流量の増加
時には洗浄水量調整手段を洗浄水量の増加方向に駆動
し、空気流量の減少時には洗浄水量調整手段を洗浄水量
の減少方向に駆動することが望ましい。このように洗浄
水量及び空気流量の駆動手段を同時に駆動する場合は、
空気の圧縮性による応答遅れを勘案して洗浄水量調整手
段の位相もずらした方が望ましい。この位相のずれは空
気圧力によるものなので、位相をずらす場合は空気圧力
にもとづいて決定されることが望ましい。すなわち、洗
浄水量や空気流量が大きく空気圧力が高い場合は位相補
正量を大きくし、洗浄水量や空気流量が少なく空気圧力
が低い場合は位相補正量を小さくすることで、どの洗浄
の種類や強度のときでも洗浄圧力の振幅の大きい優れた
マッサージ効果を得ることができる。なお、マッサージ
効果を高めるために洗浄圧力を経時的に変化させる場合
の洗浄強さをあらわす水勢は、洗浄圧力の時間平均値で
あらわされる。なお本実施例では単純に加圧空気混入手
段の入切を行なっているが、流量調整を行なってもよ
い。とくに空気の応答遅れよりも長周期で空気流量調整
を行なう場合は、空気圧力が低下し空気管路側に洗浄水
が逆流する場合があるので、このような場合は加圧空気
駆動手段を完全に停止させずに逆流しない程度に加圧す
るように駆動した方が望ましい。また空気の圧縮性の影
響を小さくし、応答遅れを少なくする手段として、空気
量を制御するための空気量制御機構を空気混入部近傍に
設ければ、水との位相差を考慮しなくても良い程度にで
きる。
【0085】本実施例のように、空気の混入比率を高め
るなどして洗浄水の運動量または速度を高めるなどして
少ない洗浄水量で使用感を高め節水を図る方法では、洗
浄水量が少ないため保持している熱量が低く同じ温水温
度であっても人体表面における温度変化が速いので、温
水温度が体温より高い場合は冷たく感じることがあり、
逆に温水温度が体温よりも低い場合には、実際の温水温
度よりも暖かく感じる効果がある。このようなことから
空気混入率や洗浄水量の違いにより温水温度を同時に制
御すると使用感を損なわないので望ましい。
【0086】図7で示されるように連続した水流が表面
張力により水滴となった場合や、洗浄水や空気量を断続
させ水滴を作り出した際にも適用できるように、洗浄圧
力や測定荷重は図8に示すように時間平均量としてあら
わしている。
【0087】また空間的に分布を有する場合、例えばシ
ャワー状の吐水形態であると図13に示すように洗浄面
において離散的に洗浄ポイントが現れるが、このような
時に洗浄圧力を求めるためには洗浄面積は離散的な洗浄
面の面積ではなく、Dwであらわされる閉領域を用いて
洗浄面での平均を行なえばよく、吐水平均断面積S0
0=(π/4)Dw2であらわされるので、荷重をFと
すると、洗浄圧力PはP=F/S0であらわされる。こ
れは、人体表面の感覚器官は近接した複数の刺激を与え
た場合には刺激が複数であると感じるよりも広範囲に刺
激を受けていると認識しやすいので、特に洗浄ポイント
が離散的であり近接している場合には、離散的な洗浄ポ
イントを結んでできる閉領域において刺激を受けている
と認識するためである。ここでは円形であるが、洗浄ポ
イントの形状により洗浄面積をあらわす形状は異なる。
このように離散的な洗浄ポイントが出現し、かつ図7で
あらわしたように水滴が衝突する場合においては、時間
的な平均と洗浄面での幾何平均を組み合わせればよい。
このような時に測定方法として好適なのは図11のよう
な荷重計を用いればよい。この荷重計は図12で示され
るように、小さな荷重計60が多数集積されたものであ
り、絶縁部61において互いに隔絶されている。このよ
うな荷重計に洗浄水を衝突させると、荷重の分布と面積
が容易に求まるので、洗浄圧力を設定する際には望まし
い。洗浄圧力は荷重を面積で除して求めることができる
ので、荷重と面積を同時に求めることが可能な荷重計を
使用することにより、空気混入の有無、空気混入率、時
間的振動、揺動の有無、洗浄水の飛行形態によらず、安
全かつ快適な人体洗浄装置の設計を非常に容易に行うこ
とが可能となる。また過重測定時に測定データを時間的
にサンプリングし、フーリエ変換を施すことにより荷重
の周波数成分を抽出することも用途に応じた人体洗浄装
置の設計にあたっては望ましい。刺激の周波数成分を求
めることによりあらかじめ設計段階で人体洗浄に最適な
周波数設定とすることが可能であり、洗浄水量および時
間変化、空気量および時間変化、揺動周波数、マッサー
ジ周波数を制御することにより、細かな皮膚表面の汚れ
を除去したい場合には周波数を高く設定し、大きな汚れ
の場合には周波数を低く設定し、とりわけマッサージ効
果や排便促進効果を得る場合には5〜30Hz程度に周
波数を設定することにより用途に応じた最適な人体洗浄
装置の設計が容易に可能となる。また同時に洗浄水の吐
水断面積:S0を同時に変更すれば異なった洗浄感を演
出することもできるし、用途に応じた最適な洗浄力とす
ることも可能である。
【0088】人体皮膚表面に二つの同一の強度の刺激を
同方向に同時に与えた場合に、人間が複数と感じるか単
数と感じるかをあらわした一例が図30である。刺激感
距離が10mm以下の場合は単数であると認識している
のに対して、20mm以上の場合は複数であると認識し
ている。これを利用すると、複数の刺激をある距離以下
で与えた場合には、単数の刺激が広い面積で与えられて
いると錯覚するために、刺激が離散的であっても近接し
ている場合には洗浄圧力を算出するための面積Sは図3
1であらわすようにS0=(π/4)Ds2で表現され
る。ここでの形状は円の場合であるが、円でない場合に
あっても、洗浄水が衝突する最外周部を近似的に結んだ
閉空間の面積とすればよい。これは吐水形態を異ならせ
て、衝突面の形状や面積が異なる場合においても同様で
ある。また水滴とした場合の衝突周期や、洗浄水量や空
気量を断続もしくは揺動するなどして洗浄形態や洗浄に
関する物理量を制御して洗浄圧力や測定荷重の振動周期
が、5〜30Hzとなった場合には皮膚の共振周波数と
概略一致するために、小さな振動エネルギーであっても
マッサージ効果に優れ排便促進等の特有の効果を有す
る。
【0089】図24乃至図29は図4に示したノズルヘ
ッドを使用して、人体局部洗浄装置の使用するノズル本
体を構成した一例である。図24、25は上方から見た
場合の、透視図、外観図である。図26、27、28は
側方から見た場合の外観図、透視図である。図29は図
4で示したノズルヘッドを下方から見た場合の透視図で
ある。
【0090】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。 (1)洗浄水を人体に向けて噴出する開孔部と、該開孔
部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数
の洗浄強度の中からどれかひとつ選択する洗浄強度選択
手段とを備え、洗浄選択手段により選択された洗浄の洗
浄水衝突圧力が異なるように諸元を定めるので、体感評
価によることなく節水率と使用感に優れた人体洗浄装置
の設計が容易に実施できる。
【0091】(2)洗浄水衝突圧力の変化量が選択され
た洗浄強度に対して比例するように諸元を定めるので、
人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスム
ーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやす
い人体洗浄装置の設計を可能にする。
【0092】(3)洗浄水を人体に向けて噴出する開孔
部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、
使用者が複数の洗浄強度の中からどれかひとつ選択する
洗浄強度選択手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強
度選択手段によって選択された最大洗浄強度における洗
浄水衝突圧力がおのおのの洗浄手段により異なるように
諸元を定めるので、体感評価によることなく節水率と使
用感に優れ、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計
が容易に実施できる。異なる洗浄において一方を通常の
洗浄、一方を安全な洗浄と設定し、おのおのの最大洗浄
強度における洗浄水衝突圧力を異ならせ、通常の洗浄を
より大きく、安全な洗浄をより小さく設定しておけば、
けがをしているときや体調が優れないとき、あるいは人
体局部等の粘膜を直接洗浄する際には、最初に安全な洗
浄を選択しておけば先の使用者が設定した洗浄強度にか
かわらず、洗浄強度が強すぎて肝を冷やしたり不快な思
いをすることを避ける設計が容易に実施可能である。
【0093】(4)洗浄強度選択手段により選択された
洗浄水衝突圧力が異なる洗浄によりおのおの異なるよう
に諸元を定めるので、体感評価によることなく節水率と
使用感に優れ、水勢設定も最適であり、安全をも十分配
慮した人体洗浄装置の設計が容易に実施できる。洗浄に
よる使用感は使用者により異なり、またその日の体調や
洗浄部位によっても異なるので、異なる洗浄において洗
浄衝突圧力を異ならせれば使用者の好みにより最適な洗
浄を選択することができるとともに、安全性をも高めた
設計が可能である。
【0094】(5)洗浄水に空気を混入する空気混入手
段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、
該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入された洗
浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄
の種類からどれかひとつ選択する洗浄選択手段とを備
え、該洗浄選択手段により選択された洗浄のρw(1+η)
(Qw/S)2が異なるように設計を行なうので{ただしρw:
水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S:吐水平均断
面積、η=Qw/Qa}、通常の測定装置において容易に測定
可能な洗浄水密度、空気混入比(空気流量)、洗浄水流
量、洗浄水断面積のみを用いて体感評価によることのな
い節水率と使用感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に
実施できる。またこの方法によれば、表面張力により変
形し水滴や水塊となって被洗浄部に衝突する場合や、マ
ッサージ効果を高めたり水量感を向上させるために水滴
や水塊を発生させ被洗浄部に衝突し、噴出直後と衝突時
とで流動様相が異なる場合においても、噴出直後の物理
量を用いることで設計が可能である。
【0095】(6)ρw(1+η)(Qw/S0)2の変化量が選択
された洗浄強度に比例するように設計を行なうので、人
体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスムー
ズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい
人体洗浄装置の設計を可能にする。
【0096】(7)洗浄水に空気を混入する空気混入手
段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、
該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入された洗
浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄
強度のなかからどれかひとつ選択する洗浄強度選択手段
と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強度選択手段によっ
て選択された最大洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S)2
おのおのの洗浄手段により異なるように設計を行なうの
で、通常の測定装置において容易に測定可能な洗浄水密
度、空気混入比(空気流量)、洗浄水流量、洗浄水断面
積のみを用いて体感評価によることのない節水率と使用
感に優れ、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計が
容易に実施できる。
【0097】(8)洗浄強度選択手段によって選択され
た洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2がおのおのの洗浄手段により
異なるように設計を行なうので、通常の測定装置におい
て容易に測定可能な洗浄水密度、空気混入比(空気流
量)、洗浄水流量、洗浄水断面積のみを用いて体感評価
によることのない節水率と使用感に優れ、水勢設定も最
適であり、安全をも十分配慮した人体洗浄装置の設計が
容易に実施できる。
【0098】(9)洗浄水に空気を混入する空気混入手
段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、
該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入された洗
浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の洗浄
の種類からどれかひとつ選択する洗浄選択手段とを備
え、該洗浄選択手段により選択された洗浄のF/S0が異な
るように設計を行なうので{ただし、F:洗浄水の与え
る平均荷重、S0:吐水平均断面積}、通常の測定装置に
おいて噴出直後の物理量の測定が困難な場合や、測定は
可能であっても噴出から衝突まで距離が離れていたり風
等の外力を受けて噴出直後と衝突時の洗浄圧力が異なる
場合であっても体感評価によることのない節水率と使用
感に優れた人体洗浄装置の設計が容易に実施できる。こ
の方法では、節水を図るために洗浄水に空気を大量に含
ませた場合に、スラグ流、環状流や噴霧流となって噴出
する際には、気泡流とは異なり空気と水との間に速度差
があるため噴出直後の洗浄圧力をあらわすための物理量
の特定が非常に困難である。またこれらは空気と水との
間の速度差が大きいので、流れが不安定で拡散しやす
く、洗浄水量や空気混入率を変更すると衝突面積も異な
るので、噴出直後の物理量のみで洗浄水衝突圧力を求め
にくく、このような場合は衝突時の荷重と衝突面積から
洗浄水衝突圧力を求めた方が容易であり正確である。ま
た同様の理由で洗浄水を揺動させる場合や回転させるな
どして、衝突面積が変わる場合においても適している。
【0099】(10)F/S0の変化量が選択された洗浄強
度に対して比例するように設計を行なうので、人体の外
的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスムーズであ
り強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい人体洗
浄装置の設計を可能にする。
【0100】(11)洗浄水に空気を混入する空気混入
手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
と、該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入され
た洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する洗浄強度選択
手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強度選択手段に
よって選択された最大洗浄強度におけるF/S0がおのおの
の洗浄手段により異なるように設計を行なうので、体感
評価によることのない節水率と使用感に優れ、安全をも
十分配慮した人体洗浄装置の設計が容易に実施できる。
【0101】(12)洗浄強度選択手段によって選択さ
れた洗浄のF/S0がおのおのの洗浄手段により異なるよう
に設計を行なうので、体感評価によることのない節水率
と使用感に優れ、水勢設定も最適であり、安全をも十分
配慮した人体洗浄装置の設計が容易に実施できる。
【0102】(13)洗浄強度選択手段により選択され
た洗浄の洗浄水衝突圧力を異ならしめたので、節水率と
使用感に優れた人体洗浄装置を提供可能である。
【0103】(14)洗浄強度をあらわす洗浄水衝突圧
力の変化量を選択された洗浄強度に比例せしめたので、
人体の外的刺激に対する感覚に対して水勢の変化がスム
ーズであり強弱を認識しやすく最適な水勢を選択しやす
い人体洗浄装置を提供可能である。また水勢の調整を間
違えても水勢変化がスムーズなので、より安全である。
【0104】(15)異なる洗浄手段を備えたので、洗
浄目的や洗浄部位に応じて異なる洗浄仕様の人体洗浄装
置を提供可能であり、使用者の好みや体調に従って最適
な洗浄を選択可能である。
【0105】(16)洗浄強度選択手段によって選択さ
れた最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力をおのおのの
洗浄手段により異ならしめたので、使用感と安全性に優
れた人体洗浄装置を提供可能である。異なる洗浄におい
て一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄と設定し、おの
おのの最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力を異なら
せ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄をより小さく
設定しておけば、けがをしているときや体調が優れない
とき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗浄する際に
は、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の使用者が設
定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強すぎて肝を
冷やしたり不快な思いをすることを避けられるので、よ
り安全で快適な人体洗浄装置を提供可能である。
【0106】(17)洗浄強度選択手段により選択され
た洗浄水衝突圧力が異なる洗浄によりおのおの異ならし
めたので、水勢設定も最適であり、安全をも十分配慮し
た人体洗浄装置を提供できる。洗浄による使用感は使用
者により異なり、またその日の体調や洗浄部位によって
も異なるので、異なる洗浄において洗浄衝突圧力を異な
らせれば使用者の好みにより最適な洗浄を選択すること
ができるとともに、高い安全性も確保できる。
【0107】(18)洗浄水に空気を混入する空気混入
手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
と、該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入され
た洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄選択手段とを
備え、該洗浄選択手段により選択された洗浄のρw(1+
η)(Qw/S)2を異ならしめたので{ただしρw:水の密
度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S:吐水平均断面積、
η=Qw/Qa}、節水率と使用感に優れた人体洗浄装置を提
供可能である。
【0108】(19)ρw(1+η)(Qw/S0)2の変化量を選
択された洗浄強度に比例せしめたので、人体の外的刺激
に対する感覚に対して水勢の変化がスムーズであり強弱
を認識しやすく最適な水勢を選択しやすい人体洗浄装置
を提供可能である。また水勢の調整を間違えても水勢変
化がスムーズなので、より安全である。
【0109】(20)異なる洗浄手段を備えたので、洗
浄目的や洗浄部位に応じて異なる洗浄仕様の人体洗浄装
置を提供可能であり、使用者の好みや体調に従って最適
な洗浄を選択可能である。
【0110】(21)洗浄水に空気を混入する空気混入
手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
と、該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入され
た洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する洗浄強度選択
手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強度選択手段に
よって選択された最大洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/
S)2をおのおのの洗浄手段により異らしめたので、使用
感と安全性に優れた人体洗浄装置を提供可能である。異
なる洗浄において一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄
と設定し、おのおのの最大洗浄強度における洗浄水衝突
圧力を異ならせ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄
をより小さく設定しておけば、けがをしているときや体
調が優れないとき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗
浄する際には、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の
使用者が設定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強
すぎて肝を冷やしたり不快な思いをすることを避けられ
るので、より安全で快適な人体洗浄装置を提供可能であ
る。
【0111】(22)洗浄強度選択手段によって選択さ
れた洗浄のρw(1+η)(Qw/S)2をおのおのの洗浄手段によ
り異ならしめたので、水勢設定も最適であり、安全をも
十分配慮した人体洗浄装置を提供できる。洗浄による使
用感は使用者により異なり、またその日の体調や洗浄部
位によっても異なるので、異なる洗浄において洗浄衝突
圧力を異ならせれば使用者の好みにより最適な洗浄を選
択することができるとともに、高い安全性も確保でき
る。
【0112】(23)洗浄水に空気を混入する空気混入
手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
と、該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入され
た洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄の種類からどれかひとつ選択する洗浄選択手段とを
備え、該洗浄選択手段により選択された洗浄のF/S0を異
ならしめたので{ただし、F:洗浄水の与える平均荷
重、S0:吐水平均断面積}、節水率と使用感に優れた人
体洗浄装置を提供可能である。
【0113】(24)F/S0の変化量を選択された洗浄強
度に比例せしめたので、人体の外的刺激に対する感覚に
対して水勢の変化がスムーズであり強弱を認識しやすく
最適な水勢を選択しやすい人体洗浄装置を提供可能であ
る。また水勢の調整を間違えても水勢変化がスムーズな
ので、より安全である。
【0114】(25)異なる洗浄手段を備えたので、洗
浄目的や洗浄部位に応じて異なる洗浄仕様の人体洗浄装
置を提供可能であり、使用者の好みや体調に従って最適
な洗浄を選択可能である。
【0115】(26)洗浄水に空気を混入する空気混入
手段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部
と、該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入され
た洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、使用者が複数の
洗浄強度のなかからどれかひとつ選択する洗浄強度選択
手段と、異なる洗浄手段とを備え、洗浄強度選択手段に
よって選択された最大洗浄強度におけるF/S0をおのおの
の洗浄手段により異らしめたので、使用感と安全性に優
れた人体洗浄装置を提供可能である。異なる洗浄におい
て一方を通常の洗浄、一方を安全な洗浄と設定し、おの
おのの最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力を異なら
せ、通常の洗浄をより大きく、安全な洗浄をより小さく
設定しておけば、けがをしているときや体調が優れない
とき、あるいは人体局部等の粘膜を直接洗浄する際に
は、最初に安全な洗浄を選択しておけば先の使用者が設
定した洗浄強度にかかわらず、洗浄強度が強すぎて肝を
冷やしたり不快な思いをすることを避けられるので、よ
り安全で快適な人体洗浄装置を提供可能である。
【0116】(27)洗浄強度選択手段によって選択さ
れた洗浄のF/S0をおのおのの洗浄手段により異ならしめ
たので、水勢設定も最適であり、安全をも十分配慮した
人体洗浄装置を提供できる。洗浄による使用感は使用者
により異なり、またその日の体調や洗浄部位によっても
異なるので、異なる洗浄において洗浄衝突圧力を異なら
せれば使用者の好みにより最適な洗浄を選択することが
できるとともに、高い安全性も確保できる。
【0117】(28)空気を供給する手段として加圧空
気供給手段を使用したので、洗浄水量、水勢、洗浄力、
使用感等を自由に制御可能でり、節水率を高めるために
十分な空気混入量を得ることができる。また使用者が選
択可能な洗浄の種類により空気混入率を違えることで、
刺激感のコントロールも可能である。
【0118】(29)節水が可能で使用感に優れ洗浄力
も高い局部洗浄が可能になり、デリケートな局部や粘膜
を安全にしかも快適に洗浄することが可能である。
【0119】(30)肛門洗浄用洗浄水噴出機構と、女
性局部洗浄用洗浄水噴出機構とを備え、肛門洗浄用噴出
機構から噴出される洗浄水の洗浄圧力が女性局部洗浄用
噴出機構から噴出される洗浄水の洗浄圧力よりも大きく
したので、肛門洗浄においては刺激を増加させることに
よる排便促進作用を高めるとともに洗浄力を向上させる
ことができ、女性局部洗浄においてはデリケートな粘膜
を穏やかに優しく洗浄することができ使用感に優れた快
適な洗浄が可能である。
【0120】(31)本発明をシャワー装置に適用した
ので、節水が可能で使用感に優れ洗浄力も高いシャワー
洗浄が可能になる。
【0121】(32)本発明を洗顔装置に適用したの
で、節水が可能で使用感に優れ洗浄力も高い洗顔が可能
になり、デリケートな顔面を安全にしかも快適に洗浄す
ることが可能である。
【0122】(33)本発明を目や口を洗浄する装置に
適用したので、節水が可能で使用感に優れ洗浄力も高い
目や口の洗浄が可能になり、デリケートな目や口腔内を
安全にしかも快適に洗浄することが可能である。
【0123】(34)本発明を粘膜を洗浄する装置に適
用したので、節水が可能で使用感に優れ洗浄力も高い粘
膜の洗浄が可能になり、デリケートな粘膜を安全にしか
も快適に洗浄することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における洗浄水吐水機構の概
略図
【図2】同洗浄ノズル本体の概略図
【図3】同人体局部洗浄装置の概略構成図
【図4】同洗浄ノズルヘッド概略図
【図5】従来技術における空気混入比と洗浄水の運動量
の概略をあらわすグラフ
【図6】洗浄水の衝突時の概略図
【図7】洗浄水の飛行時の形態変化をあらわす概略図
【図8】衝突荷重の時間変化と時間平均値をあらわす概
略図
【図9】洗浄ノズル噴出口における吐水形態
【図10】本発明の一実施例における空気混入比と洗浄
水の運動量をあらわすグラフ
【図11】荷重測定装置の測定面
【図12】図11の拡大図
【図13】離散的吐水をあらわす概略図
【図14】本発明の一実施例における洗浄水量、空気量
及び洗浄圧力をあらわすグラフ
【図15】同洗浄水量、空気量及び洗浄圧力をあらわす
グラフ
【図16】同洗浄水量、空気量及び洗浄圧力をあらわす
グラフ
【図17】同洗浄水量、空気量及び洗浄圧力をあらわす
グラフ
【図18】同洗浄水量、空気量及び洗浄圧力をあらわす
グラフ
【図19】同洗浄水量、空気量及び洗浄圧力をあらわす
グラフ
【図20】同洗浄圧力変化量をあらわすグラフ
【図21】同洗浄圧力変化量をあらわすグラフ
【図22】同空気流量変化時の洗浄圧力変化をあらわす
グラフ
【図23】同空気流量変化時の洗浄圧力変化をあらわす
グラフ
【図24】同ノズル本体の透視図
【図25】同ノズル本体の概略図
【図26】同ノズル本体の側面概略図
【図27】同ノズル本体おしり側流路の側面透視図
【図28】同ノズル本体ビデ側流路の側面透視図
【図29】同ノズル先端の透視図
【図30】刺激認知率をあらわすグラフ
【図31】洗浄圧力算出のための概念図
【符号の説明】
1…空気混入比率の高い吐水 2…空気混入比率の低い吐水 3…第一開孔 4…第二開孔 5…人体(局部) 6…第一分岐部 7…洗浄水導入管路 8…洗浄水吐出ノズル 9…第一通水路 10…第二通水路 11…気泡混入部 12…加圧空気接続管路 13…洗浄水接続管路 14…駆動ベルト固定部 15…洗浄ノズル 17…使用検知手段 18…操作部 19…空気ポンプ 20…熱交換器 21…ノズル本体 22…ノズルヘッド 23…空気流路切替部 24…水流路切替部 25…大気開放弁 26…ヒーター 27…第一水位検知手段 28…第二水位検知手段 29…温度検知手段 30…制御部 31…止水弁 32…電源投入部 33…洗浄水吐出ビデノズル 34…空気混入手段 35…第一開孔 36…第二開孔 37…空気導入管路 38…洗浄水導入管路 39…上ふた 40…下ふた 50…洗浄水 51…被洗浄部 52…連続流をあらわす吐出後の洗浄水形態 53…変形流をあらわす吐出後の洗浄水形態 54…水滴流をあらわす吐水後の洗浄水形態 55…ノズル噴出開孔 56…ノズル噴出口近傍 57…洗浄水 58…表面張力による変形 59…荷重計 60…荷重計拡大図 61…絶縁部 62…水滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古小路 実 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 藤田 幸三 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔
    部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、
    複数設定された洗浄強度の中から1つを選択する洗浄強
    度選択手段とを備えた人体洗浄装置であって、該洗浄強
    度選択手段により選択された各々の洗浄強度における洗
    浄水衝突圧力がそれぞれ異なるように諸元を定めたこと
    を特徴とする人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄強度選択手段により選択され
    た洗浄強度における洗浄水衝突圧力の変化量が、前記洗
    浄強度に比例するように諸元を定めたことを特徴とする
    請求項1に記載の人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。
  3. 【請求項3】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔
    部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路とか
    らなる洗浄手段と、複数設定された洗浄強度の中から1
    つを選択する洗浄強度選択手段と、複数の洗浄手段を備
    えた人体洗浄装置であって、前記洗浄強度選択手段によ
    って選択された最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力が
    おのおのの洗浄手段により異なるように諸元を定めたこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の人体
    洗浄装置の洗浄強度設定方法。
  4. 【請求項4】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔
    部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、
    複数設定された洗浄強度の中から1つを選択する洗浄強
    度選択手段と、複数の洗浄手段を備えた人体洗浄装置で
    あって、前記洗浄強度選択手段によって選択された洗浄
    強度における洗浄水衝突圧力がおのおのの洗浄手段によ
    り異なるように諸元を定めたことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一項に記載の人体洗浄装置の洗浄強度
    設定方法。
  5. 【請求項5】 洗浄水に空気を混入する空気混入手段
    と、洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、前記空
    気混入手段により空気を混入された洗浄水を通水供給す
    る洗浄水管路と、複数設定された洗浄強度の中から1つ
    を選択する洗浄強度選択手段とを備えた人体洗浄装置で
    あって、該洗浄強度選択手段により選択された洗浄強度
    におけるρw(1+η)(Qw/S0)2が異なるように諸元を定め
    たことを特徴とする人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。
    {ただしρw:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S
    0:吐水平均断面積、η=Qw/Qa}
  6. 【請求項6】 前記洗浄強度選択手段により選択され
    た洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S0)2の変化量が前記
    洗浄強度に比例するように諸元を定めたことを特徴とす
    る請求項5に記載の人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。
    {ただしρw:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S
    0:吐水平均断面積、η=Qw/Qa}
  7. 【請求項7】 洗浄水に空気を混入する空気混入手段
    と、洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、前記空
    気混入手段により空気を混入された洗浄水を通水供給す
    る洗浄水管路とからなる洗浄手段と、複数設定された洗
    浄強度の中から1つを選択する洗浄強度選択手段と、複
    数の洗浄手段を備えた人体洗浄装置であって、前記洗浄
    強度選択手段によって選択された最大洗浄強度における
    ρw(1+η)(Qw/S0)2がおのおのの洗浄手段により異なる
    ように諸元を定めたことを特徴とする請求項5又は6の
    いずれかに記載の人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。
    {ただしρw:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S
    0:吐水平均断面積、η=Qw/Qa}
  8. 【請求項8】 前記洗浄強度選択手段によって選択さ
    れた同一の洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S0)2がおの
    おのの洗浄手段により異なるように諸元を定めたことを
    特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の人体
    洗浄装置の洗浄強度設定方法。{ただしρw:水の密
    度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S0:吐水平均断面積、
    η=Qw/Qa}
  9. 【請求項9】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔
    部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路と、
    複数設定された洗浄強度の中から1つを選択する洗浄強
    度選択手段とを備えた人体洗浄装置であって、該洗浄強
    度選択手段により選択された洗浄強度におけるF/S0が異
    なるように諸元を定めたことを特徴とする人体洗浄装置
    の洗浄強度設定方法。{ただしF:洗浄水の与える平均
    荷重、S0:吐水平均断面積}
  10. 【請求項10】 洗浄強度選択手段により選択された
    洗浄のF/S0の変化量が選択された洗浄強度に比例するよ
    うに諸元を定めたことを特徴とする請求項9に記載の人
    体洗浄装置の洗浄強度設定方法。{ただしF:洗浄水の
    与える平均荷重、S 0:吐水平均断面積}
  11. 【請求項11】 洗浄水に空気を混入する空気混入手
    段と、洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、前記
    空気混入手段により空気を混入された洗浄水を通水供給
    する洗浄水管路とからなる洗浄手段と、複数設定された
    洗浄強度の中から1つを選択する洗浄強度選択手段と、
    複数の洗浄手段を備えた人体洗浄装置であって、前記洗
    浄強度選択手段によって選択された最大洗浄強度におけ
    るF/S0がおのおのの洗浄手段により異なるように諸元を
    定めたことを特徴とする請求項9又は10のいずれかに
    記載の人体洗浄装置の洗浄強度設定方法。{ただしF:
    洗浄水の与える平均荷重、S0:吐水平均断面積}
  12. 【請求項12】 前記洗浄強度選択手段によって選択
    された同一の洗浄強度におけるF/S0がおのおのの洗浄手
    段により異なるように諸元を定めたことを特徴とする請
    求項9乃至11のいずれか一項に記載の人体洗浄装置の
    洗浄強度設定方法。{ただしF:洗浄水の与える平均荷
    重、S0:吐水平均断面積}
  13. 【請求項13】 洗浄水を人体に向けて噴出させる開
    孔部と、該開孔部に洗浄水を通水供給する洗浄水管路
    と、洗浄の強度を選択する洗浄強度選択手段とを備え、
    該洗浄強度選択手段により選択された洗浄強度における
    洗浄水衝突圧力を異ならしめたことを特徴とする人体洗
    浄装置。
  14. 【請求項14】 前記洗浄水衝突圧力の変化量を選択
    された洗浄強度に比例せしめたことを特徴とする請求項
    13に記載の人体洗浄装置。
  15. 【請求項15】 異なる洗浄手段を備えたことを特徴
    とする請求項13又は14のいずれかに記載の人体洗浄
    装置。
  16. 【請求項16】 前記強度選択手段によって選択され
    た最大洗浄強度における洗浄水衝突圧力をおのおのの洗
    浄手段により異ならしめたことを特徴とする請求項15
    に記載の人体洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記強度選択手段によって選択され
    た洗浄強度における洗浄水衝突圧力をおのおのの洗浄手
    段により異ならしめたことを特徴とする請求項15又は
    16のいずれかに記載の人体洗浄装置。
  18. 【請求項18】 洗浄水に空気を混入する空気混入手
    段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、
    該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入された洗
    浄水を通水供給する洗浄水管路と、洗浄の強度を選択す
    る洗浄強度選択手段とを備え、該洗浄強度選択手段によ
    り選択された洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S0)2を異
    ならしめたことを特徴とする人体洗浄装置。{ただしρ
    w:水の密度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S0:吐水平
    均断面積、η=Qw/Qa}
  19. 【請求項19】 前記洗浄強度選択手段により選択さ
    れた洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S0)2の変化量を選
    択された洗浄強度に比例せしめたことを特徴とする請求
    項18に記載の人体洗浄装置。{ただしρw:水の密
    度、Qw:水流量、Qa:空気流量、S0:吐水平均断面積、
    η=Qw/Qa}
  20. 【請求項20】 異なる洗浄手段を備えたことを特徴
    とする請求項18又は19のいずれかに記載の人体洗浄
    装置。
  21. 【請求項21】 前記洗浄強度選択手段によって選択
    された最大洗浄強度における洗浄のρw(1+η)(Qw/S0)2
    をおのおのの洗浄手段により異ならしめたことを特徴と
    する請求項20に記載の人体洗浄装置。
  22. 【請求項22】 前記強度選択手段によって選択され
    た洗浄強度におけるρw(1+η)(Qw/S0)2をおのおのの洗
    浄手段により異ならしめたことを特徴とする請求項20
    又は21のいずれかに記載の人体洗浄装置。
  23. 【請求項23】 洗浄水に空気を混入する空気混入手
    段と、前記洗浄水を人体に向けて噴出させる開孔部と、
    該開孔部に前記空気混入手段により空気を混入された洗
    浄水を通水供給する洗浄水管路と、洗浄の強度を選択す
    る洗浄強度選択手段とを備え、該洗浄強度選択手段によ
    り選択された洗浄強度におけるF/S0を異ならしめたこと
    を特徴とする人体洗浄装置。{ただし、F:洗浄水の与
    える平均荷重、S0:吐水平均断面積}
  24. 【請求項24】 前記洗浄強度選択手段により選択さ
    れた洗浄強度におけるF/S0の変化量を選択された洗浄強
    度に比例せしめたことを特徴とする請求項23に記載の
    人体洗浄装置。{ただし、F:洗浄水の与える平均荷
    重、S0:吐水平均断面積}
  25. 【請求項25】 異なる洗浄手段を備えたことを特徴
    とする請求項23又は24のいずれかに記載の人体洗浄
    装置。
  26. 【請求項26】 前記洗浄強度選択手段によって選択
    された最大洗浄強度におけるF/S0をおのおのの洗浄手段
    により異ならしめたことを特徴とする請求項25に記載
    の人体洗浄装置。
  27. 【請求項27】 前記洗浄強度選択手段によって選択
    された洗浄強度におけるF/S0をおのおのの洗浄手段によ
    り異ならしめたことを特徴とする請求項25又は26の
    いずれかに記載の人体洗浄装置。
  28. 【請求項28】 前記空気混入手段として加圧空気混
    入手段を備えたことを特徴とする請求項13乃至27の
    いずれか一項に記載の人体局部洗浄装置。
  29. 【請求項29】 請求項13乃至28のいずれか一項
    に記載の人体洗浄装置において、おしり等の人体局部を
    洗浄することを特徴とする人体局部洗浄装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の人体局部洗浄装
    置において、人体局部洗浄装置は、肛門洗浄用洗浄水噴
    出機構と女性局部洗浄用洗浄水噴出機構とを備え、肛門
    洗浄用噴出機構から噴出される洗浄水の洗浄圧力が女性
    局部洗浄用噴出機構から噴出される洗浄水の洗浄圧力よ
    りも大きくしたことを特徴とする人体局部洗浄装置。
  31. 【請求項31】 請求項13乃至28のいずれか一項
    に記載の人体洗浄装置において、身体を洗浄する人体洗
    浄装置
  32. 【請求項32】 請求項13乃至28のいずれか一項
    に記載の人体洗浄装置において、顔を洗浄する人体洗浄
    装置
  33. 【請求項33】 請求項13乃至28のいずれか一項
    に記載の人体洗浄装置において、口や目などを洗浄する
    人体洗浄装置
  34. 【請求項34】 請求項13乃至28のいずれか一項
    に記載の人体洗浄装置において、粘膜を洗浄する人体洗
    浄装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021155A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人体洗浄装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002021155A (ja) * 2000-07-12 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 人体洗浄装置

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