JP2906937B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2906937B2
JP2906937B2 JP5221071A JP22107193A JP2906937B2 JP 2906937 B2 JP2906937 B2 JP 2906937B2 JP 5221071 A JP5221071 A JP 5221071A JP 22107193 A JP22107193 A JP 22107193A JP 2906937 B2 JP2906937 B2 JP 2906937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用便後の人体局部の洗
浄を行う衛生洗浄ノズルおよび衛生洗浄装置に関し、特
に洗浄水に空気を混入する方式の衛生洗浄装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】人体局部を洗浄するこの種の洗浄装置と
しては単一もしくは、複数のノズル孔を設けた洗浄ノズ
ルから温水を噴出させ局部を集中的に洗浄するものがあ
るが、この時の噴流は連続的な定常流であり、強い刺激
感があるために使用者に不快感を与える場合があった。
そのため洗浄水に気泡を混入させて柔らかい体感が得ら
れるものとして特公昭58−13688号公報に示され
る洗浄装置が従来より知られている。この装置では、噴
出ノズルの近傍に空気を混入させる空気吸引部を設けた
ものであり、空気の混入量は洗浄水の噴出速度あるいは
噴出量に依存する。このため混合可能な空気量に自ずと
限界があった。
【0003】このために近年、図8および図9に示すよ
うに洗浄水に空気を強制的に混入させるものが提案され
ている。同図において1は便器、2は衛生洗浄装置であ
り便座3、便蓋4、洗浄装置を内蔵する本体5および便
器1内に突出してに設けられ、人体6の局部の洗浄を行
う洗浄ノズル7が設けられている。図9にこの洗浄ノズ
ル7の構造を示す。8は洗浄水の供給路であり、上流側
に設けられた空気ポンプ9および空気供給手段10によ
って空気が混入した洗浄水が供給される。11はノズル
シリンダ、12は可動ノズルであり、洗浄水の水圧によ
って局部位置に押し出され、給水路13をへてノズル孔
14から洗浄水を人体局部に噴出するように構成されて
いる。
【0004】上記構成において空気が混入された洗浄水
が供給路8に作用すると、可動ノズル12は水圧によっ
て押し出されて局部位置で停止し、気泡が混入した洗浄
水がノズル孔14から噴出して人体局部の洗浄が行われ
る。これにより充分な混合空気が得られるとともに好み
に応じて混合空気量を調整できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の洗浄装置では、気泡混入洗浄と連続的な定
常流のみによる洗浄を好みに応じて使い分けることがで
きないという課題があった。すなわち、この種洗浄装置
は複数の利用者があるため、性別、年齢、個人差あるい
は体調等によって快適な洗浄形態が異なり改善が望まれ
ている。なお洗浄水の水勢を複数段階に調節可能に構成
されているものがあるが、利用者の要望に十分に対応で
きるものではなかった。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
洗浄水に空気を混入することにより気液二層流の着座時
の人体の前後方向に長い楕円状の噴流を形成し、また空
気混入を停止することで洗浄面積が小さく且つ強い刺激
が得られる集中噴流の選択吐出を一つの洗浄ノズルで可
能とし、使用者の好み、体調に応じて洗い方が変えられ
る衛生洗浄装置を提供することを第一の目的としてい
る。
【0007】
【0008】また第二の目的は、混入される空気量を所
定の周期でゆらがせることにより、ワイドでソフトな洗
浄感が得られる気泡混入洗浄と集中噴流を自動的に繰り
返すことで単調感がなく、かつ洗浄効果の高い衛生洗浄
装置を提供することにある。
【0009】さらに洗浄水の水勢すなわち利用者が水勢
調節手段によって設定した好みの水量に応じて、ゆらが
せる空気量の上限と下限値を好適な量に自動調整し、各
々の水勢で好適な洗浄体感が得られる衛生洗浄装置を提
供することを第三の目的としている。
【0010】洗浄水供給手段と、洗浄水を加熱する温水
タンクと、前記洗浄水供給手段に連通し洗浄水を人体局
部に向けて噴出する洗浄ノズルと、洗浄水に空気を混入
する空気混入手段と、第一スイッチの投入により前記空
気混入手段を制御して洗浄水と空気の混合洗浄水を前記
洗浄ノズル供給する第1の送水制御手段と、第二スイッ
チの投入により前記空気混入手段を制御して空気混入を
停止し、洗浄水のみを前記洗浄ノズルに供給する第二の
送水制御手段とを有し、前記洗浄ノズルは、前記洗浄水
供給手段に連通するノズル室と、このノズル室に連通す
る単一の主噴出孔と前記主噴出孔よりも小径で且つ主噴
出孔を中心として人体着座時の前後方向の両サイドに所
定の間隔を設けて2個1対の補助ノズル孔群を設けると
ともに、前記補助ノズル孔群の噴出流の軸線が被洗浄部
と洗浄ノズルの間の洗浄ノズル近傍で交差する構成とし
たものである。
【0011】また第二の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、第三スイッチを設け、前記第三スイッ
チの選択投入により前記空気混入手段を制御して混入空
気量を所定の周期でゆらがせる第三の送水制御手段を設
けたものである。
【0012】さらに第三の目的を達成するために本発明
の衛生洗浄装置は、第三の送水制御手段に空気混入手段
を制御して混入空気量を所定の周期でゆらがせるゆらぎ
制御回路と、水勢調節手段で設定された水勢に応じて混
入空気量の上限および下限量を設定する空気調節量設定
回路を設けたものである。
【0013】さらに第四の目的を達成するために本発明
の衛生洗浄装置は、前記第三の送水制御手段を、空気混
入手段を制御して混入空気量を所定の周期でゆらがせる
ゆらぎ制御回路と、水勢調節手段で設定された水勢に応
じて混入空気の上限および下限量を設定する空気調節量
設定回路とから構成したものである。
【0014】
【0015】本発明による衛生洗浄装置は、単一の主噴
出孔と前記主噴出孔よりも小径で且つ主噴出孔を中心と
して人体着座時の前後方向の両サイドに所定の間隔を設
けて2個1対の補助ノズル孔群を設けるとともに、前記
補助ノズル孔群の噴出流の軸線が被洗浄部と洗浄ノズル
の間の洗浄ノズル近傍で交差する構成としたものである
ので、第一スイッチが投入されると主噴出孔と補助ノズ
ル孔群から気泡が混入された気液二層流が各々断続的に
噴出し、所定位置で合流する。ここで補助噴流の噴出力
を主噴流に対して水平成分と垂直成分に分解して考える
と、前記断続流によって垂直成分が不連続に主噴流に作
用する。この結果洗浄噴流は揺動することとなる。この
噴流は空気が混入された揺動噴流であるので、ソフトな
体感が得られ、ソフトな体感を好む人、下痢あるいは女
性の生理時など好適である。なお衛生洗浄装置では、単
に広範囲が洗浄できるだけでなく局部に適合した洗浄噴
流が必要であり、人体の前後方向に長い楕円状の噴流を
実現する必要がある。例えば円状の広範囲な噴流では臀
部の不要部分が濡れて用便後の乾燥時間の増大もしくは
トイレットペーパーの使用量増につながり、さらに臀部
全体が濡れることで洗浄時の不快感を伴うとともに、洗
浄面での単位面積当たりの圧力が減少するので洗浄力が
低下することとなる。本発明では主噴出孔を中心として
人体着座時の前後方向の両サイドに所定の間隔を設けて
2個1対の補助ノズル孔群を設けたので、人体前後方向
に長い楕円状の局部に適合した洗浄噴流が得られ、上記
の不具合が発生しない。この点について実験した結果、
2個1対の傾斜噴出孔以外の構成では良好な楕円状噴流
は得られなかった。 一方第二スイッチが投入されると空
気の混入が停止され、主噴出孔および補助ノズル孔群か
ら噴出した洗浄水は交点で合流し、強い刺激が得られる
集中噴流となる。この噴流は強い体感を好む人および便
秘に好適である。 衛生洗浄装置での洗浄水流量は、温水
タンクの容量と洗浄時間の関係(湯切れとなる)から限
度があり、所定流量で強い刺激を得るには集中性を向上
させ、流速を向上させる必要がある。主噴流のみでは空
中に放出された噴流は空気摩擦によって分散するが、本
発明では、2個1対の傾斜噴出孔からの噴流が交点にお
て主噴流の乱れを矯正するように作用し、集中性が向
上する。また補助ノズル孔群よりも主噴出孔の径を大き
くすることで局部動圧を高められ、さらに強い刺激が得
られる。
【0016】また本発明による衛生洗浄装置は、第三ス
イッチが投入されることにより、ことにより空気混入手
段を制御して混入空気量を所定の周期でゆらがせる第三
の送水制御手段を設けたものであるので、ワイドな気泡
混入洗浄と連続的な定常流による集中的な洗浄を容易に
選択可能となるとともに空気量にゆらぎを与えることに
より、ワイドな気泡混入洗浄と連続的な定常流による集
中的な洗浄を自動的に繰り返す洗浄形態を選択できる。
これにより洗浄パターンの選択自由度が拡大され、また
洗浄噴流の強弱変化および洗浄面積の集中分散により単
調感がなく、かつ洗浄力が向上することとなる。
【0017】また本発明による衛生洗浄装置は、第三の
送水制御手段に混入空気量をゆらがせるに際して、水勢
調節手段で設定された水勢に応じて混入空気の上限およ
び下限量を設定する空気調節量設定回路を設けて構成し
たものであるので、洗浄水の水勢すなわち利用者が水勢
調節手段によって設定した好みの水量に応じてゆらがせ
る空気量の上限と下限値が最適な量に自動調整されるこ
ととなり、各々の水勢で好適な洗浄体感が得られる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示す衛生洗浄装
置の構成図であり、15は水ポンプ16とその駆動手段
であるモータ17から構成される洗浄水供給手段、18
は電気ヒータ19によって加熱された温水を貯湯する温
水タンク、20は洗浄水を供給するための供給路であ
る。21は洗浄ノズルユニットであり、供給路20に連
通する給水口22を有するノズルシリンダ23、ノズル
シリンダ23内にあって洗浄水の水圧を受けて進出駆動
され、人体局部位置に停止して給水路24をへてきた洗
浄水を先端部に設けられた洗浄ノズル25に供給する可
動給水体26、および空気供給手段である空気ポンプ2
7とその駆動手段であるモータ28によって生成される
圧縮空気を洗浄水に強制的に混入する空気供給管29か
ら構成される空気混入手段30、洗浄水供給手段15が
停止して洗浄水の供給が停止した時、可動給水体26を
後退位置に移動させる弾性部材31を有している。なお
空気供給管29の開口端32は可動給水体26の進出位
置、つまりノズル素子25が人体局部位置に進出した状
態で給水路24内に位置するようにノズルシリンダ23
の同軸上に延在して固定されている。33は空気供給管
29の外周部に設けられた可動板であり、可動給水体2
6の進退動作に共動し、かつ給水路24を閉塞可能に設
けるとともに可動給水体26の進出位置において洗浄水
の流路を確保する位置に可動板33を停止させるストッ
パ34が設けられている。35は空気の供給を停止した
時、空気供給管29から空気ポンプ27への洗浄水の逆
流を防止する逆止弁である。
【0020】図2および図3に洗浄ノズル25の拡大断
面図および上面図を示す。給水路24に連通するノズル
室36、ノズル室36に連通する主噴出孔37および補
助ノズル孔群38を有している。補助ノズル孔群38は
主噴出孔37に対して所定角度θn傾斜して設けられる
とともに主噴出孔37の両側に所定のピッチPnを設け
て配設されており、主噴出孔37から噴出される主噴流
に補助ノズル孔群38からの補助噴流が接触干渉するよ
うに構成されている。
【0021】39は水ポンプ16および空気ポンプ27
を制御する第一の送水制御手段であり、第一スイッチ4
0、水勢調節スイッチ41、水勢調節回路42から構成
され、第一スイッチ40が投入されると、水ポンプ16
および空気ポンプ27を駆動して所定の比率で気泡が混
入された二層流の洗浄水を洗浄ノズル25に供給し、ま
た水勢調節スイッチ41により所望の水勢、すなわち洗
浄水の流量が調節できる。
【0022】43は空気ポンプ27の動作を制御する第
二の送水制御手段であり、第二スイッチ44および空気
ポンプ27の駆動および停止を制御する動作制御回路4
5から構成され、第二スイッチ44が投入されると空気
ポンプ27が停止され、洗浄水のみが洗浄ノズル25に
供給される。
【0023】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。第一スイッチ40が投入される
と、第一の送水制御手段39によってモータ17および
28が回転を開始し、洗浄水は水ポンプ16によって温
水タンク18をへてノズルシリンダ23内に供給され、
洗浄水の水圧が可動給水体26の端面に作用して弾性部
材31の力に抗して前進しはじめる。なおこの時、空気
供給管29の外周部に設けられた可動板33は給水路2
4を閉塞しており、給水路24の断面積に相当する面積
が受圧面積として増加し、可動給水体26の進出力が増
加される。水圧によって可動給水体26が進出し、人体
局部位置に到達するとストッパ34に当接して可動板3
3が停止し、図1に示すように給水路24が開放されて
洗浄水が給水路24を通過する。一方、水ポンプ16が
動作すると同時に空気ポンプ27も動作し逆止弁35、
空気供給管29を経て圧縮空気が開口端32から洗浄水
に所定の比率で混入され、気泡が混入された洗浄水が洗
浄ノズル25に流入する。この時、給水路24を通過す
る過程すなわちノズル素子25に近い段階で空気を混入
するため、空気混入後の洗浄水の流路の急拡大、急縮小
がなく気相と液相に分離する前に給水路24をへて噴出
孔から放出されることとなり、気泡の不均一化が防止さ
れ安定した粒径の気泡が供給される。また給水路24内
の空気供給管29の周囲を通過する洗浄水の流速は高め
られており、洗浄水の通過によるエジェクタ効果により
空気供給管29の開口端32の圧力が低い状態で空気が
混入できる。これにより小能力の空気ポンプ、すなわち
低い吐出圧で空気の強制混入が可能となる。
【0024】洗浄ノズル25に流入した洗浄水は、主噴
出孔37、補助ノズル孔38から同時に噴出する。この
時、各々の噴出孔から噴出する洗浄水は気泡を含んでお
り不定期な断続流となる。すなわち各々の噴出孔から噴
出する洗浄水の噴出力は強弱変化することとなり、それ
ら二つの噴流の合流する部分で互いの噴出力により接触
干渉しあうことによって洗浄水は図1の振幅Wnに示し
たように揺動することになる。
【0025】この点について図4(a)、(b)に示す
揺動原理図にもとづいて詳細に説明する。同図において
(a)は気泡を混入しない状態、また(b)は気泡を混
入させた状態を示す。ここで主噴出孔37からの洗浄水
の噴出力をVm、補助ノズル孔群38からの噴出力をV
aおよびVbとし、補助ノズル孔群38からの噴出力を
主噴出孔37の噴流に対して水平成分Va1、Vb1と
垂直成分Va2、Vb2に分解すると、気泡を混入しな
い場合は垂直成分であるVa2とVb2の力が均衡して
安定し、図2に示したような集中的な噴流となる。一
方、気泡が混入されると主噴出孔37および補助ノズル
孔群38から噴出される洗浄水は不定期な断続流となる
ため、図4(b)に示すようにVa2とVb2の均衡が
くずれ噴流は図1に示したように揺動することとなる。
なお補助ノズル孔群38の傾斜角θnおよびピッチPn
の設定値を変えれば容易に揺動振幅Wnを調節すること
ができる。なお揺動噴流では、単に広範囲が洗浄できる
だけでなく局部に適合した洗浄噴流が必要であり、人体
の前後方向に長い楕円状の噴流を実現する必要がある。
例えば円状の広範囲な噴流では臀部の不要部分が濡れて
用便後の乾燥時間の増大もしくはトイレットペーパーの
使用量増につながり、さらに臀部全体が濡れることで洗
浄時の不快感を伴うとともに、洗浄面での単位面積当た
りの圧力が減少するので洗浄力が低下することとなる。
本実施例では主噴出孔37を中心として人体着座時の前
後方向の両サイドに所定の間隔を設けて2個1対の補助
ノズル孔群38を設けたので、人体前後方向に長い(W
n)楕円状の局部に適合した洗浄噴流が得られ、上記の
不具合が発生しない。この点について実験した結果、2
個1対の傾斜噴出孔以外の構成では良好な楕円状噴流は
得られなかった。 また衛生洗浄装置での洗浄水流量は、
温水タンクの容量と洗浄時間の関係(湯切れとなる)か
ら限度があり、集中噴流において所定流量で強い刺激を
得るには集中性を向上させ、流速を向上させる必要があ
る。主噴流のみでは空中に放出された噴流は空気摩擦に
よって分散するが、本実施例では、2個1対の補助ノズ
ル孔群38からの噴流が交点において主噴流の乱れを矯
正するように作用し、集中 性が向上する。また補助ノズ
ル孔群38よりも主噴出孔の径を大きくすることで局部
動圧を高められ、さらに強い刺激が得られる。
【0026】以上のように気泡が混入されると広範囲に
揺動する洗浄噴流が得られ、また前述の構成により気泡
の不均一化が防止され安定した粒径の気泡が供給できる
ため、人体局部に噴出した時適度の刺激がありかつ柔ら
かい洗浄感覚が得られるとともに気泡粒径が大きくなら
ないために洗浄ノズル25からの噴出時に気泡のはじけ
音が低減され、また洗浄水の飛散を低減することができ
る。
【0027】次に第二スイッチ44を投入すると、空気
ポンプ27が停止されて気泡が混入されない洗浄水のみ
が洗浄ノスル25に供給され、図2に示したように集中
的な連続流となって人体局部に向けて噴出される。なお
第二スイッチ44を開成すれば再度、気泡混入揺動洗浄
に復帰することができる。
【0028】以上述べたように本実施例によれば、洗浄
ノズル25に主噴出孔37および補助ノズル孔群38を
設けるとともに洗浄水供給手段15および空気混入手段
30を設けることにより、空気を混入すれば気泡が混入
した揺動洗浄すなわち広範囲の洗浄パターンが得られ、
また気泡の混入を停止すれば集中的な連続流が任意に選
択できる。これにより洗浄パターン可変を遠隔制御する
ことが可能となるとともに、構成の簡素化が図れる。ま
た第一スイッチ40を優先させた、すなわち第一スイッ
チ40の投入後でないと第二スイッチ43は有効でない
ため、必ず気泡揺動洗浄から開始されるため、洗浄初期
に利用者に集中洗浄による痛感を与えることがない。こ
のことは特に痔疾患者に好適である。
【0029】また可動給水体26内に設けられた給水路
24を通過する過程で空気を混入するため、空気混入後
の洗浄水の流路の急拡大、急縮小がなく気相と液相に分
離する前に給水路24をへて洗浄ノズル25から噴出さ
れるため、気泡の不均一化が防止されて安定した粒径の
気泡が生成されることとなり、洗浄ノズル25からの噴
出時に気泡のはじけ音が低減され、かつ洗浄水の飛散を
低減することができる。また給水路24内に空気供給管
29の開口端32が位置するように設けたので、通過す
る洗浄水の流速が高められた状態で空気が混入されるこ
ととなり、洗浄水の通過によるエジェクタ効果により前
記開口端の圧力を低減できる。これにより空気ポンプ2
7の小能力化、すなわち低い吐出圧で空気の強制混入が
可能となる。
【0030】図5は本発明の他の実施例を示す衛生洗浄
装置の構成図である。同図において46は空気ポンプ2
7を制御して混入空気量にゆらぎを与える第三の送水制
御手段であり、第三スイッチ47、空気ポンプ27を制
御するゆらぎ制御回路48および水勢調節スイッチ41
で設定された水勢に応じて混入空気の上限および下限量
を設定する空気調節量設定回路49から構成されてい
る。その他は図1の衛生洗浄装置と同様であり、同一番
号を付して詳細な説明を省略する。
【0031】以上の構成において本実施例の作用、動作
について説明する。なお第一スイッチ40および第二ス
イッチ44による作用、動作は図1の衛生洗浄装置と同
様であり詳細な説明を省略する。第一スイッチ40が投
入され水ポンプ16および空気ポンプ27が駆動され、
気泡が混入された洗浄水が洗浄ノズル25に供給される
と揺動洗浄噴流が得られる。また第二スイッチ44によ
り任意に揺動洗浄噴流と洗浄水のみによる集中的な洗浄
パターンが選択できる。ここで少なくとも第一スイッチ
40が投入された後、第三スイッチ47が投入されると
ゆらぎ制御回路48によって空気ポンプ27が制御さ
れ、洗浄水に混入される空気量が図6に示したように所
定の周期faで増減される。この結果、気泡混入揺動洗
浄と連続的な定常流による集中的な洗浄パターンが自動
的に繰り返されることとなり、洗浄噴流の強弱変化およ
び洗浄面積の集中分散により洗浄時の単調感がなく、か
つ洗浄力が向上する。なおここでゆらぎを与える空気量
の変動範囲は、洗浄水の水勢すなわち利用者が水勢設定
スイッチ41により設定した水量に応じて空気調節量設
定回路49により自動的に設定される。図7は水勢と空
気量の関係を示す特性図であり、空気調節量設定回路4
9では水勢設定スイッチ41により選択された水勢に応
じて空気のゆらぎ量の上限と下限が設定される。図7に
おいて例えば水勢3が選択されると、上限Qmaxから
下限Qminの範囲で空気量が増減される。これにより
各々の水勢に応じて好適な洗浄体感が得られる。良好な
洗浄水の揺動を実現するためには水量に応じて混入空気
量を調節する必要があり、特に本実施例の洗浄ノズル2
5の構成では、水量が少なくなると空気混入比(混入空
気量/洗浄水量)を大きく設定する必要があり、図7に
示したように水勢の低下に伴って空気量が増加する傾向
の設定を行っている。
【0032】以上述べたように本実施例によれば、第一
スイッチ40と第二スイッチ44によりワイドな気泡混
入洗浄と連続的な定常流による集中的な洗浄を容易に選
択可能となるとともに、第三スイッチ47が投入される
ことにより混入空気量を所定の周期でゆらがせる第三の
送水制御手段を設けたものであるので、ワイドな気泡混
入洗浄と連続的な定常流による集中的な洗浄を自動的に
繰り返す洗浄形態を選択できる。これにより洗浄パター
ンの選択自由度が拡大され、また洗浄噴流の強弱変化お
よび洗浄面積の集中分散により洗浄時の単調感が解消さ
れるとともに被洗浄部のマッサージ効果も得られ、また
洗浄力を向上させることができる。
【0033】また水勢調節スイッチ41で設定された水
勢に応じて混入空気の上限および下限量を設定する空気
調節量設定回路49を設けたので、利用者が設定した好
みの水勢に応じてゆらがせる空気量の上限と下限値が最
適な量に自動調整されることとなり、各々の水勢で好適
な洗浄体感が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の衛生洗浄装
置は、単一の主噴出孔と主噴出孔よりも小径で且つ主噴
出孔を中心として人体着座時の前後方向の両サイドに所
定の間隔を設けて2個1対の補助ノズル孔群を設けて洗
浄ノズルを構成するとともに空気混入手段と第一、第二
のスイッチを設けたので以下の効果が得られる。
【0035】(1)洗浄水への空気混入の有無をトリガ
として、空気が混入された分散噴流と空気が混入しない
集中噴流を選択吐出が可能となり、使用者の好みや体調
(便秘・痔疾患など)に対応して1つの洗浄ノズルで洗
い方が変えられる。これによりノズル構造が簡素化でき
るとともに低コスト化が図れる。
【0036】(2)気泡混入をトリガとして洗浄パター
ンが変えられるので遠隔制御可能となる。このことは特
に洗浄ノズルを水圧により人体局部位置に進出させるノ
ズル構造に好適である。
【0037】(3)主噴出孔を中心として人体着座時の
前後方向の両サイドに所定の間隔を設けて2個1対の補
助ノズル孔群を設けたので、気泡混入揺動噴流では人体
前後方向に長い楕円状の局部に適合した洗浄噴流が得ら
れる。このため臀部の不要部分が濡れることによる用便
後の乾燥時間の増大もしくはトイレットペーパーの使用
量増加、さらに臀部全体が濡れることによる洗浄時の不
快感、さらに洗浄面での単位面積当たりの洗浄圧力減少
による洗浄力低下がない。また集中噴流では2個1対の
補助ノズル孔群からの噴流が交点において主噴流の乱れ
を矯正するように作用し、少ない洗浄流量で集中性が向
上する。また補助ノズル孔群よりも主噴出孔の径を大き
くすることで被洗浄部での動圧を高められ、さらに強い
刺激が得られる。
【0038】
【0039】
【0040】また本発明による衛生洗浄装置は、第三ス
イッチが投入されることにより混入空気量を所定の周期
でゆらがせる第三の送水制御手段を設けたので以下の効
果が得られる。
【0041】(1)広範囲の洗浄を行える気泡混入洗浄
と連続的な定常流による集中的な洗浄を容易に選択可能
となるとともに、空気量にゆらぎを与えることにより、
気泡混入揺動洗浄と連続的な定常流による集中的な洗浄
を自動的に繰り返す洗浄形態を選択できるため、洗浄パ
ターンの選択自由度がより拡大される。
【0042】(2)洗浄噴流の強弱変化および洗浄面積
の集中分散により使用時の単調感が解消されるとともに
被洗浄部のマッサージ効果が得られ、かつ洗浄力が向上
する。
【0043】さらに本発明による衛生洗浄装置は、第三
の送水制御手段に混入空気量をゆらがせるに際して、水
勢調節手段で設定された水勢に応じて混入空気の上限お
よび下限量を設定する空気調節量設定回路を設けたもの
であり、以下の効果が得られる。
【0044】(1)利用者が水勢調節手段によって設定
した好みの水量に応じてゆらがせる空気量の上限と下限
値が最適な量に自動調整されることとなり、各々の水勢
で好適な洗浄体感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す衛生洗浄装置の構成図
【図2】同衛生洗浄ノズルの断面図
【図3】同衛生洗浄ノズルの上面図
【図4】(a)同衛生洗浄ノズルの動作原理図 (b)同衛生洗浄ノズルの動作原理図
【図5】本発明の他の実施例を示す衛生洗浄装置の構成
【図6】時間と空気量の関係を示す特性図
【図7】水勢と空気量の関係を示す特性図
【図8】従来の洗浄装置の断面図
【図9】同洗浄ノズルの断面図
【符号の説明】
15 洗浄水供給手段 18 温水タンク 24 給水路 25 洗浄ノズル 30 空気混入手段 36 ノズル室 37 主噴出孔 38 補助ノズル孔群 39 第一の送水制御手段 40 第一スイッチ 41 水勢調節スイッチ(水勢調節手段) 42 水勢調節回路(水勢調節手段) 43 第二の送水制御手段 44 第二スイッチ 46 第三の送水制御手段 47 第三スイッチ 48 ゆらぎ制御回路 49 空気調節量設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−318623(JP,A) 特公 平5−43813(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 9/00 - 9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄水供給手段と、洗浄水を加熱する温水
    タンクと、前記洗浄水供給手段に連通し洗浄水を人体局
    部に向けて噴出する洗浄ノズルと、洗浄水に空気を混入
    する空気混入手段と、第一スイッチの投入により前記空
    気混入手段を制御して洗浄水と空気の混合洗浄水を前記
    洗浄ノズル供給する第1の送水制御手段と、第二スイッ
    チの投入により前記空気混入手段を制御して空気混入を
    停止し、洗浄水のみを前記洗浄ノズルに供給する第二の
    送水制御手段とを有し、前記洗浄ノズルは、前記洗浄水
    供給手段に連通するノズル室と、このノズル室に連通す
    る単一の主噴出孔と前記主噴出孔よりも小径で且つ主噴
    出孔を中心として人体着座時の前後方向の両サイドに所
    定の間隔を設けて2個1対の補助ノズル孔群を設けると
    ともに、前記補助ノズル孔群の噴出流の軸線が被洗浄部
    Aと洗浄ノズルの間の洗浄ノズル近傍で交差する構成と
    し、前記第一スイッチの投入時は分散噴流また第二スイ
    ッチの投入時は集中噴流を選択吐出可能に構成した衛生
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】第三スイッチを設け、前記第三スイッチの
    選択投入により前記空気混入手段を制御して混入空気量
    を所定の周期でゆらがせる第三の送水制御手段を設けた
    請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】第三の送水制御手段は、空気混入手段を制
    御して混入空気量を所定の周期でゆらがせるゆらぎ制御
    回路と、水勢調節手段で設定された水勢に応じて混入空
    気量の上限および下限量を設定する空気調節量設定回路
    から構成した請求項2記載の衛生洗浄装置。
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