JP2000064925A - 燃料噴射式2サイクルエンジン - Google Patents

燃料噴射式2サイクルエンジン

Info

Publication number
JP2000064925A
JP2000064925A JP10238411A JP23841198A JP2000064925A JP 2000064925 A JP2000064925 A JP 2000064925A JP 10238411 A JP10238411 A JP 10238411A JP 23841198 A JP23841198 A JP 23841198A JP 2000064925 A JP2000064925 A JP 2000064925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
fuel
oil
gear
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10238411A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Okubo
明彦 大久保
Shinji Sasamoto
真司 笹本
Hidehiro Nishimura
英浩 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10238411A priority Critical patent/JP2000064925A/ja
Publication of JP2000064925A publication Critical patent/JP2000064925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/02Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving cycles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K2202/00Motorised scooters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射装置を用いてもコストが上がらず、
しかも小型化を図ることができる2サイクルエンジンを
提供する。 【解決手段】 クランク軸5にポンプ駆動用歯車36を
設ける。このポンプ駆動用歯車36とクランク軸5の軸
線方向の同じ位置に燃料ポンプ28およびオイルポンプ
51を配設する。これらのポンプをポンプ駆動用歯車3
6が駆動する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク軸によっ
て燃料ポンプおよびオイルポンプを駆動する燃料噴射式
2サイクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スクータや汎用エンジンなどに用
いる小型の2サイクルエンジンは、燃料を気化器によっ
て供給している。この種の2サイクルエンジンにおいて
は、燃料供給量を精度よく制御して燃費向上、排ガスの
清浄化を図るために、燃料の供給を気化器に代えて燃料
噴射装置によって行うことが要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この要請に応えて燃料
噴射装置を使用するためには、燃料を燃料噴射装置に圧
送する燃料ポンプを設ける必要がある。しかるに、燃料
ポンプを電動式とすると、エンジン駆動式のものに較べ
てモータの分だけコストが高くなるし、エンジン駆動式
の燃料ポンプを採用するためには、動力を取り出す歯車
をクランク軸に新たに設けなければならず、エンジンの
幅が大きくなってしまうという問題がある。
【0004】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、燃料噴射装置を用いてもコストが上
がらず、しかも小型化を図ることができる2サイクルエ
ンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジンは、クラ
ンク軸に設けたポンプ駆動用歯車とクランク軸の軸線方
向の同じ位置に燃料ポンプおよびオイルポンプを配設
し、これらのポンプをポンプ駆動用歯車が駆動する構造
としたものである。
【0006】本発明によれば、オイルポンプを設けるた
めに形成されたスペース、すなわちクランク軸の軸線方
向にオイルポンプと同等の幅をもつように形成されたス
ペースを利用してエンジン駆動式の燃料ポンプを配設す
ることができる。
【0007】請求項2に記載した発明に係る燃料噴射式
2サイクルエンジンは、上述した発明に係る燃料噴射式
2サイクルエンジンにおいて、吸気系を接続する一側部
と対応する位置に燃料ポンプを配設したものである。
【0008】この発明によれば、燃料ポンプを燃料噴射
装置の近傍に配設することができるから、これら両者ど
うしを接続する燃料管の長さを短くすることができる。
【0009】請求項3に記載した発明に係る燃料噴射式
2サイクルエンジンは、請求項1記載の2サイクルエン
ジンにおいて、燃料ポンプとオイルポンプを一つのハウ
ジングに組込み、このハウジングに両ポンプを駆動する
1本の入力軸を設け、この入力軸をポンプ駆動用歯車に
歯車結合させたものである。
【0010】この発明によれば、燃料ポンプとオイルポ
ンプとを別体に形成する場合に較べてポンプ駆動用歯車
に接続する入力軸および歯車の数量を低減することがで
きるとともに、燃料ポンプとオイルポンプとでハウジン
グを共用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジンの一
実施の形態を図1ないし図7によって詳細に説明する。
ここでは、本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジン
をスクータに搭載した形態について説明する。
【0012】図1は本発明に係る燃料噴射式2サイクル
エンジンを搭載したスクータの後部を示す側面図、図2
はエンジンの横断面図、図3エンジンおよび燃料供給装
置を車体の前方から見た状態を示す構成図、図4はエン
ジンの側面図で、同図は要部を破断して描いてある。図
5は本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジンの燃料
供給系およびオイル供給系の構成を示す図、図6は燃料
ポンプの断面図、図7はオイルポンプの断面図である。
【0013】これらの図において、符号1で示すものは
この実施の形態によるスクータである。このスクータ1
は、後輪2をユニットスイング式動力ユニット3に支持
させ、この動力ユニット3の後述するエンジン4によっ
て駆動する構造を採っている。なお、このスクータ1の
図示していない前部は従来周知の構造を採っている。
【0014】前記動力ユニット3のエンジン4は、強制
空冷式単気筒2サイクルエンジンで、図1および図2に
示すように、クランク軸5をその軸線方向が車幅方向を
指向するように支架するとともに、シリンダ6を車体の
前方を指向するように設け、後輪2の前方に配設してい
る。このエンジン4のクランクケース7は、車体左側で
車体の後方に延びる伝動ケース8の一部を構成してい
る。
【0015】前記クランクケース7の上部を車体フレー
ム9(図1参照)に図示していないリンク機構を介して
上下方向に揺動自在に支持させ、前記伝動ケース8の後
端部をクッションユニット10によって車体フレーム9
の後端部に接続している。また、前記伝動ケース8の後
端部に後輪2を回転自在に支持させている。
【0016】この後輪2の駆動は、従来のユニットスイ
ング式動力ユニットと同様に、クランク軸5の回転を伝
動ケース8内のVベルト式自動変速機11(図2および
図4参照)によって後輪2に伝達することによって行っ
ている。Vベルト式自動変速機11は、図2に示すよう
に、クランク軸5におけるクランク室12から車体左側
に突出する端部に装着している。なお、クランク軸5に
おけるクランク室12から車体右側に突出する端部に
は、フライホイールマグネトウ13を設けている。この
フライホイールマグネトウ13は、エンジン4およびク
ランクケース7の車体右側を覆うシュラウド14の内側
に空気流を発生させるための強制空冷用ファン15をク
ランク軸5と一体に回転するように設けている。
【0017】前記エンジン4のシリンダ6は、シリンダ
ボディ16の上部に燃料噴射装置17を取付けるととも
に下部に排気管18を接続し、シリンダヘッド19に点
火プラグ20を取付けている。前記排気管18は、図1
および図3に示すように、シリンダ6の下方で車体右側
に屈曲し、フライホイールマグネトウ13の下方を通っ
て後輪2の側方のマフラー21に接続している。
【0018】一方、このエンジン4の吸気系は、前記伝
動ケース8の上方に配設したエアクリーナ(図示せず)
から図5に示すように、吸気管22を介してクランクケ
ース上部の吸気口に吸気を導く構造を採っている。前記
吸気管22の途中にスロットル弁23を介装している。
【0019】前記燃料噴射装置17は、図5に示すよう
に、燃料供給系24と燃料戻り系25とからなる燃料系
の途中に介装し、燃料噴射量を制御するコントローラ2
6を接続している。このコントローラ26は、スロット
ル弁23の開度を検出するスロットル開度センサ27を
接続し、スロットル弁23の開度に対応させて燃料噴射
装置17での燃料噴射量を制御する構成を採っている。
【0020】前記燃料供給系24は、燃料ポンプ28が
燃料タンク29からフィルター30を介して吸込んだ燃
料を燃料噴射装置17に圧送する構造を採り、燃料戻り
系は、燃料噴射装置17で消費されずに残留した燃料を
レギュレータ31を介して燃料タンク29に戻す構造を
採っている。なお、燃料供給系24と燃料噴射装置17
には、燃料管路中に脈動が生じるのを阻止するためにダ
ンパー32,33を接続している。
【0021】前記燃料タンク29は、図1に示すよう
に、車体フレーム9の後端部とシート34の後端部との
間に配設し、車体フレーム9に支持させている。符号2
9aは燃料タンク29の注入口を示す。この燃料タンク
29より車体の前方に設けた符号35で示すものはオイ
ルタンクである。このオイルタンク35も車体フレーム
9とシート34との間に配設し、車体フレーム9に支持
させている。なお、この実施の形態では、これらの燃料
タンク29およびオイルタンク35から流下する燃料お
よびオイルの圧力が可及的高くなるように、燃料タンク
29およびオイルタンク35を後輪2の上方で高い位置
に配設している。
【0022】前記燃料ポンプ28は、図3に示すよう
に、エンジン4のシリンダ6(クランクケース7)とフ
ライホイールマグネトウ13との間であって、図4に示
すように、クランク軸5より前上方で側方から見てクラ
ンクケース上部と重なる位置に配設しており、クランク
軸5に固着したポンプ駆動用歯車36に入力歯車37を
上方から噛合させて図示していないブラケットによって
クランクケース7に支持させている。すなわち、この燃
料ポンプ28は、このエンジン4における吸気系を接続
する一側部(クランクケース上部)と対応する位置に配
設している。
【0023】前記ポンプ駆動用歯車36としてウォーム
を使用し、前記入力歯車37としてウォームホイールを
使用している。また、ポンプ駆動用歯車36の取付位置
は、図2に示すように、クランク軸5におけるクランク
室12とフライホイールマグネトウ13との間であっ
て、上方から見て後輪2のタイヤ2aの外側縁より車体
内側に位置するように設定している。車幅方向の中心を
図2中に一点鎖線Cで示す。
【0024】燃料ポンプ28の内部の構造を図6に示
す。同図に示すように、この燃料ポンプ28は、前記入
力歯車37をピン38によって結合したカム軸39と、
このカム軸39のカム40に添接し燃料室41の容積を
変えるプランジャ42と、燃料室41の入口と出口に設
けた逆止弁43,44とを備えている。
【0025】この燃料ポンプ28によれば、カム軸39
が入力歯車37とともに回転することによって、プラン
ジャ42が図6において上下方向に往復し、燃料が燃料
入口28aから燃料室41に吸込まれるとともに、燃料
出口28bから吐出される。この実施の形態では、燃料
系をコンパクトに形成するために、前記燃料出口28b
に燃料供給系の前記ダンパー32を接続している。この
構造を採ることによって、このダンパー32と燃料供給
系24との間に介装する配管を省略することができ、燃
料系の小型化を図ることができる。
【0026】前記燃料ポンプ28を接続する前記ポンプ
駆動用歯車36は、図4に示すように、下側にオイルポ
ンプ51の入力歯車52を噛合させている。オイルポン
プ51は、スロットル弁下流側の吸気通路中にオイルを
噴霧するためのもので、図3に示すように前記燃料ポン
プ28の下方であって、図4に示すようにクランク軸5
の前下方に配設し、図示していないブラケットによって
クランクケース7に支持させている。すなわち、前記ポ
ンプ駆動用歯車36とクランク軸5の軸線方向の同じ位
置であって、クランク軸5を挟んで上側に燃料ポンプ2
8を配設し、下側にオイルポンプ51を配設している。
【0027】このオイルポンプ51の内部の構造を図7
に示す。オイルポンプ51は、ポンプ駆動用歯車36に
噛合するウォームホイールからなる入力歯車52をピン
53によって一端部に結合するとともにハウジング54
に回転自在に支持させた回転軸55と、この回転軸55
の他端部の偏芯した位置に軸線方向へ移動自在に嵌合さ
せたプランジャ56とを備え、入力歯車52とともに回
転軸55が回転することにより、プランジャ56がハウ
ジング端部のカム57によって軸線方向に往復し、オイ
ル入口58に流入するオイルをオイル出口59から吐出
する構造を採っている。
【0028】前記オイル入口58は、図1および図5中
に符号で示すオイル流入管60を介してオイルタンク3
5に接続し、オイル出口59は、符号61で示すオイル
吐出管を介してスロットル弁下流側の吸気通路に接続し
ている。
【0029】上述したように構成した燃料噴射式2サイ
クルエンジン4は、クランク軸5のポンプ駆動用歯車3
6とクランク軸5の軸線方向の同じ位置に燃料ポンプ2
8およびオイルポンプ51を配設し、前記ポンプ駆動用
歯車36に両ポンプの入力歯車37,52を噛合させて
一つのポンプ駆動用歯車36で両ポンプを駆動する構造
を採っているから、このエンジン4にオイルポンプ51
を設けるために形成されたスペース、すなわちシリンダ
6とフライホイールマグネトウ13との間でクランク軸
5の軸線方向にオイルポンプ51と同等の幅をもつよう
に形成されたスペースを利用してエンジン駆動式の燃料
ポンプ28を配設することができる。
【0030】したがって、電動式燃料ポンプを用いる場
合に較べてコストを低く抑えることができるとともに、
エンジン4におけるクランク軸5の軸線方向の小型化を
図りながら、エンジン駆動式ポンプ28を装備すること
ができる。特に、この実施の形態で示したように、燃料
ポンプ28をクランク軸5より上方に設けるとともに、
オイルポンプ51をクランク軸5より下方に設ける構造
を採ることにより、両ポンプどうしが互いに干渉するの
を避けることができるので、より一層の小型化を図るこ
とができる。
【0031】また、この燃料噴射式2サイクルエンジン
4は、吸気系を接続するクランクケース上部と対応する
位置に燃料ポンプ28を配設しているから、シリンダ上
部に取付けた燃料噴射装置17の近傍に燃料ポンプ28
を配設することができ、これら両者どうしを接続する燃
料管62(図1および図5参照)の長さを短くすること
ができる。この実施の形態では、燃料タンク29、ダン
パー32,33、レギュレータ31などの燃料系の部材
を全てシリンダ6より上方に設けているから、燃料管の
配管が簡単になるとともに、燃料管の長さを可及的短く
形成することができる。しかも、燃料管や、燃料噴射装
置17および燃料ポンプ28などの燃料系の部材の全て
がシリンダ6より上方にあるため、このスクータ1が走
行するときに前輪によって跳上げられた小石などは、シ
リンダ6によって遮られて燃料管や、燃料噴射装置17
および燃料ポンプ28などの燃料系の部材に当たること
はない。なお、シリンダ6は、前方水平方向より前上が
りに傾斜させたり、前下がりに傾斜させてもよい。この
ように構成しても、燃料管の配管の簡素化、小石からの
保護などの効果が同様に得られる。
【0032】さらに、この実施の形態では、排気管18
をオイルポンプ51の下方に配管しているから、排気管
18によって前記小石などからオイルポンプ51を保護
することができる。
【0033】さらにまた、この実施の形態では、ポンプ
駆動用歯車36を後輪2のタイヤ2aの外側縁より車体
内側に配設し、燃料ポンプ28およびオイルポンプ51
をクランク軸5より車体の前方に配設しているから、こ
れら両ポンプを後輪2との干渉を避けながら車体中心に
近付けることができる。このため、制約があるスクータ
1の部品搭載スペースを有効に利用してエンジン4の小
型化を図ることができる。
【0034】加えて、燃料タンク29をオイルタンク3
5より後上方に配設するとともに、これら両タンクを後
輪2の上方に配設しているから、車体の前後方向に長く
形成されるシート34と、上下方向に位置が変化する後
輪2との間のスペースを有効に利用して相対的に大きな
前記両タンク29,35を装備し、車体の小型化を図る
ことができる。さらに、補充頻度の高い燃料タンク29
の注入口29aをより高い位置に配設しているので、燃
料補充作業をし易い。
【0035】第2の実施の形態 燃料ポンプ28およびオイルポンプ51は図8ないし図
10に示すように一体的に形成することができる。
【0036】図8は他の実施の形態を示すスクータ後部
の側面図、図9は燃料ポンプおよびオイルポンプの断面
図、図10は図9における燃料ポンプのX−X線断面図で
ある。これらの図において、前記図1ないし図7で説明
したものと同一もしくは同等の部材については、同一符
号を付し詳細な説明は省略する。
【0037】図8ないし図10に示す燃料ポンプ28お
よびオイルポンプ51は、一つのハウジング71に組込
むことによって一体的に形成している。すなわち、ポン
プ駆動用歯車36に噛合する入力歯車72を結合した回
転軸73を円筒状のハウジング71に回転自在に支持さ
せ、このハウジング71の中途部の上側に燃料ポンプ2
8を装着するとともに、このハウジング71の他端部に
オイルポンプ51を組込んでいる。
【0038】燃料ポンプ28は、前記回転軸73に形成
したカム74によってプランジャ42が図9の上下方向
に往復する構造を採り、オイルポンプ51は、前記回転
軸73の軸端部に装着したプランジャ56がハウジング
端部のカム57によって軸線方向に往復する構造を採っ
ている。なお、前記回転軸73が請求項3に記載した発
明に係る入力軸を構成している。
【0039】このように燃料ポンプ28とオイルポンプ
51とを一つのハウジング71によって一体的に形成し
てなるポンプ装置は、入力歯車72をポンプ駆動用歯車
36に上方から噛合させている。このポンプ装置を配設
する位置は、第1の実施の形態を採るときの燃料ポンプ
28と同じ位置である。
【0040】このように燃料ポンプ28とオイルポンプ
51とを一体化することによって、第1の実施の形態を
採るときと同等の作用効果を奏するばかりか、第1の実
施の形態を採る場合に較べて、回転軸および入力歯車の
数量を低減することができるとともに燃料ポンプ28と
オイルポンプ51とでハウジング71を共用することが
できるから、部品数の削減・小型化を図ることができ
る。
【0041】また、この構造を採ることによって、オイ
ルポンプ51内のオイルがハウジング71と回転軸73
との間の微小な隙間を通って燃料ポンプ駆動用のカム7
4まで浸入するから、このカム74とプランジャ42と
の接触部分をオイルで潤滑することができる。このた
め、燃料ポンプの潤滑性が高くなって耐久性が向上す
る。なお、燃料ポンプ28の燃料室41と、プランジャ
42の下端部(カム74側でオイルで潤滑される部分)
との間には、燃料とオイルとが混合するのを阻止するた
めに、可撓性を有する材料からなるシール部材75を介
装している。
【0042】なお、上述した各実施の形態では、ポンプ
駆動用歯車36をウォームとし、ポンプ側の入力歯車3
7,52,72をウォームホイールとする例を示した
が、これらの歯車はねじ歯車によって形成することがで
きる。例えば、ポンプ駆動用歯車36と入力歯車37,
52,72は、クランク軸5の回転を大きく減速してポ
ンプに伝達する場合にはウォームとウォームホイールと
し、クランク軸5の回転を増速してポンプに伝達した
り、回転数が一致するように伝達する場合にはねじ歯車
とする。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
イルポンプを設けるために形成されたスペース、すなわ
ちクランク軸の軸線方向にオイルポンプと同等の幅をも
つように形成されたスペースを利用してエンジン駆動式
の燃料ポンプを配設することができる。
【0044】したがって、電動式燃料ポンプを用いる場
合に較べてコストを低く抑えることができるとともに、
クランク軸の軸線方向の小型化を図りながら、エンジン
駆動式ポンプを装備することができる。このため、コス
トを上げることなく相対的に小型の燃料噴射式2サイク
ルエンジンを提供することができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、燃料ポンプ
を燃料噴射装置の近傍に配設することができるから、こ
れら両者どうしを接続する燃料管の長さを短くすること
ができる。したがって、燃料管を含めてエンジンの小型
化を図ることができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、燃料ポンプ
とオイルポンプとを別体に形成する場合に較べてポンプ
駆動用歯車に接続する入力軸および歯車の数量を低減す
ることができるとともに、燃料ポンプとオイルポンプと
でハウジングを共用することができるから、より一層の
エンジンの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジン
を搭載したスクータの後部を示す側面図である。
【図2】 エンジンの横断面図である。
【図3】 エンジンおよび燃料供給装置を車体の前方か
ら見た状態を示す構成図である。
【図4】 エンジンの側面図である。
【図5】 本発明に係る燃料噴射式2サイクルエンジン
の燃料供給系およびオイル供給系の構成を示す図であ
る。
【図6】 燃料ポンプの断面図である。
【図7】 オイルポンプの断面図である。
【図8】 他の実施の形態を示すスクータ後部の側面図
である。
【図9】 燃料ポンプおよびオイルポンプの断面図であ
る。
【図10】 図9における燃料ポンプのX−X線断面図で
ある。
【符号の説明】
1…スクータ、2…後輪、4…エンジン、5…クランク
軸、6…シリンダ、7…クランクケース、17…燃料噴
射装置、28…燃料ポンプ、36…ポンプ駆動用歯車、
37,52,72…入力歯車、51…オイルポンプ、7
1…ハウジング、73…回転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/04 F02M 37/04 Z (72)発明者 西村 英浩 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3G013 AA12 AB02 BB04 BB15 BB31 BC28 CA17 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸にポンプ駆動用歯車を設け、
    このポンプ駆動用歯車とクランク軸の軸線方向の同じ位
    置に燃料ポンプおよびオイルポンプを配設し、これらの
    ポンプを前記ポンプ駆動用歯車が駆動する構造としたこ
    とを特徴とする燃料噴射式2サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料噴射式2サイクルエ
    ンジンにおいて、吸気系を接続する一側部と対応する位
    置に燃料ポンプを配設したことを特徴とする燃料噴射式
    2サイクルエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃料噴射式2サイクルエ
    ンジンにおいて、燃料ポンプとオイルポンプを一つのハ
    ウジングに組込み、このハウジングに両ポンプを駆動す
    る1本の入力軸を設け、この入力軸をポンプ駆動用歯車
    に歯車結合させたことを特徴とする燃料噴射式2サイク
    ルエンジン。
JP10238411A 1998-08-25 1998-08-25 燃料噴射式2サイクルエンジン Pending JP2000064925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10238411A JP2000064925A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 燃料噴射式2サイクルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10238411A JP2000064925A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 燃料噴射式2サイクルエンジン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000064925A true JP2000064925A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17029818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10238411A Pending JP2000064925A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 燃料噴射式2サイクルエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000064925A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286585A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 歯車の摩耗試験装置
AT503752B1 (de) * 2007-05-10 2008-10-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine
CN102691595A (zh) * 2011-03-22 2012-09-26 本田技研工业株式会社 机动二轮车中的蒸发燃料处理装置
CN106515937A (zh) * 2016-12-29 2017-03-22 江门市大长江集团有限公司 机动二轮电喷车的燃油泵布置结构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286585A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 歯車の摩耗試験装置
JP4513223B2 (ja) * 2001-03-28 2010-07-28 株式会社Ihi 歯車の摩耗試験装置
AT503752B1 (de) * 2007-05-10 2008-10-15 Avl List Gmbh Brennkraftmaschine
CN102691595A (zh) * 2011-03-22 2012-09-26 本田技研工业株式会社 机动二轮车中的蒸发燃料处理装置
CN106515937A (zh) * 2016-12-29 2017-03-22 江门市大长江集团有限公司 机动二轮电喷车的燃油泵布置结构
CN106515937B (zh) * 2016-12-29 2022-05-06 江门市大长江集团有限公司 机动二轮电喷车的燃油泵布置结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4119023B2 (ja) エンジンにおけるブリーザ装置
US6311483B1 (en) Apparatus for feeding secondary air to exhaust gas in engine
JPH09287486A (ja) 輸送機器用エンジン
JP4609911B2 (ja) 自動二輪車のエンジンのスロットル制御装置
JP2002256896A (ja) エンジンのスロットル制御装置
JP2002054439A (ja) 車両用エンジンの冷却装置
US6192865B1 (en) Fuel injection apparatus for vehicular engine
US5063897A (en) Accessory drive arrangement for engine
US7325527B2 (en) Oil pump arrangement for an internal combustion engine
KR100688221B1 (ko) 내연기관의 보조 기구 부착 구조
JP4628161B2 (ja) 車両搭載エンジンの吸気装置
JP2000064925A (ja) 燃料噴射式2サイクルエンジン
JP3397083B2 (ja) 船外機の吸気構造
US6209505B1 (en) Four-cycle engine for vehicle
JP2863950B2 (ja) 自動二輪車用燃料ポンプ
JP2001233276A (ja) 過給機を備えた自動二輪車
JP2549982B2 (ja) 自動二輪車
EP1785611A1 (en) Oil pump arrangement for an internal combustion engine
JPH0216330A (ja) 過給機付きエンジンを備えた自動二輪車
JP2001233277A (ja) 過給機を備えた自動二輪車
JPH0245624A (ja) エンジンのスロットルボデー
JP2855289B2 (ja) 空気・燃料噴射式エンジンの補機駆動装置
JP4177496B2 (ja) エンジンにおける潤滑構造
JPH09287471A (ja) 過給エンジン搭載車両
JPH08100650A (ja) 水冷式エンジンのウォーターポンプ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071009