JP2000055093A - 電動ディスクブレーキ装置 - Google Patents

電動ディスクブレーキ装置

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JP2000055093A
JP2000055093A JP10230334A JP23033498A JP2000055093A JP 2000055093 A JP2000055093 A JP 2000055093A JP 10230334 A JP10230334 A JP 10230334A JP 23033498 A JP23033498 A JP 23033498A JP 2000055093 A JP2000055093 A JP 2000055093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動ディスクブレーキ装置において、制動解
除時に、ねじ伝動機構のバックラッシュを吸収してパッ
ドクリアランスを正確に調整する。 【解決手段】 電動ディスクブレーキ2は、キャリパ浮
動型ディスクブレーキであって、DCサーボモータ21の
ロータ22の回転をナット部材16およびピストン9のねじ
溝17,18並びに鋼球19を含むボールねじ機構によって、
ピストン9の直線運動に変換して、ブレーキパッド12,
13をディスクロータ8に押圧するこにより、制動力を発
生させる。制動解除時に、DCサーボモータ21を制動位
置から後退位置までピストン9の後退方向へ回転させた
後、後退位置から初期位置までピストン9の前進方向へ
回転させてパッドクリアランスを調整する。これによ
り、ボールねじ機構のバックラッシュを詰めた状態で正
確にパッドクリアランスを調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの回転
力によって制動力を発生させる電動ディスクブレーキ装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば自動車等の車両の制動装置とし
て、ブレーキ液を使用せず、電動モータの出力によって
制動力を発生させるようにした所謂「ドライブレーキ」
装置が知られている。 【0003】ドライブレーキ装置としては、例えば国際
特許公開第96/03301 号に開示されているように、電動
モータの回転運動をローラねじ機構(ねじ伝動機構)に
よってピストンの進退動に変換し、ピストンによってブ
レーキパッドをディスクロータに押圧させることによ
り、制動力を発生させるようにした電動ディスクブレー
キ装置がある。この種の電動ディスクブレーキ装置は、
運転者によるブレーキペダル踏力(または変位量)をセ
ンサによって検出し、コントローラによって、この検出
に応じて電動モータの回転を制御して、所望の制動力を
得るようにしている。 【0004】また、上記のような電動ディスクブレーキ
装置においては、各種センサを用いて、各車輪の回転速
度、車両速度、車両加速度、操舵角、車両横加速度等の
車両状態を検出し、コントローラによってこれらの検出
に基づいて電動モータの回転を制御することにより、倍
力制御、アンチロック制御、トラクション制御および車
両安定化制御等を比較的簡単に組み込むことができる。 【0005】ところで、上記電動ディスクブレーキ装置
では、非制動時の引きずりを防止するため、ディスクロ
ータとブレーキパッドとの間に所定のパッドクリアラン
スを維持する必要がある。そこで、従来は、制動を解除
する際に、ブレーキパッドがディスクロータに接触、離
間する境界である制動位置から電動モータを戻し方向に
所定角度だけ回転させることにより、ブレーキパッドの
戻し量を一定に制御して、ブレーキパッドの摩耗にかか
わらず、パッドパッドクリアランスを常に一定に維持す
るようにしていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上従来
の電動ディスクブレーキ装置では、電動モータの回転運
動をピストンの直線運動に変換するために、ねじ伝動機
構を用いているので、次のような問題があった。ねじ伝
動機構機構には、構造上、バックラッシュが存在するた
め、電動モータの回転方向が変化する際に、電動モータ
の回転がバックラッシュに吸収されるので、電動モータ
の回転角度に対してブレーキパッドの移動量が小さくな
り、制動解除時には所望のパッドクリアランスに対して
実際のパッドクリアランスが小さくなる。 【0007】従来の電動ディスクブレーキ装置のパッド
クリアランス制御におけるモータおよびブレーキパッド
の位置と時間との関係を図5に示す。図5中、実線で示
すように、制動を解除し、時刻t0において、ブレーキパ
ッドがディスクロータに接触、離間する境界である制動
位置P1にある電動モータを一定速度で戻し方向に所定角
度だけ回転させ始めて、時刻t1で初期位置P0に移動する
ようにしている。このとき、図5中、破線で示すよう
に、ブレーキパッドの移動量、すなわち、ピストンの移
動量は、モータの移動量よりもねじ伝動機構のバックラ
ッシュBの分だけ小さくなり、実際のパッドクリアラン
スも小さくなる。 【0008】そこで、所望のパッドクリアランスを得る
ためには、バックラッシュBの分だけ電動モータの戻し
量を大きくする必要がある。しかしながら、電動モータ
の戻し量を大きくした場合、制動時にもその分だけ電動
モータの回転量を増大させる必要があり、制動開始時の
応答性を低下させる原因となる虞がある。また、制動開
始時には、電動モータの回転がバックラッシュに吸収さ
れた後、ブレーキパッドが移動し始めることになるが、
制動時には電動モータの回転が急速に立ち上がるため、
バックラッシュが詰まる際に、打音が発生するという問
題がある。 【0009】一方、一般にディスクブレーキのパッドク
リアランスは、非常に小さいため、非制動時と制動時と
の間でブレーキパッドの移動量が小さく、ねじ伝動機構
の変位量も小さいので、ねじ伝動機構やベアリング等の
各部の潤滑が充分に行われにくいという問題がある。 【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、正確なパッドクリアランスを確保し、ねじ伝動
機構のバックラッシュによる打音の発生を防止し、か
つ、ねじ伝動機構の潤滑を充分に行うことができる電動
ディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、電動モータの回転運動をねじ伝動機構
を介してピストンの直線運動に変換し、該ピストンの移
動によってブレーキパッドをディスクロータに押圧して
制動力を発生させるようにした電動ディスクブレーキ装
置において、制動解除時に、前記電動モータを制動位置
から後退位置まで所定角度だけ前記ピストンの後退方向
へ回転させた後、前記後退位置から初期位置まで所定角
度だけ前記ピストンの前進方向へ回転させることによっ
てパッドクリアランスを調整するようにしたことを特徴
とする。 【0012】このように構成したことにより、制動解除
時に、電動モータを一旦ピストンの後退方向へ回転させ
た後、前進方向へ回転させることによって、ねじ伝動機
構のバックラッシュを詰めた状態でパッドクリアランス
を調整することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 【0014】図1は、本発明の電動ディスクブレーキ装
置を4輪自動車の制動装置1に適用した場合の概略構成
を示している。図2に示すように、制動装置1は、各車
輪(図示せず)にそれぞれ電動ディスクブレーキ2が装
着されている。前輪側および後輪側の電動ディスクブレ
ーキ2は、それぞれ管路3,4を介してマスタシリンダ
5に接続されている。また、前輪側および後輪側の各電
動ディスクブレーキ2は、コントローラ6に接続されて
いる。 【0015】図1に示すように、電動ディスクブレーキ
2は、キャリパ浮動型のディスクブレーキであって、キ
ャリパ本体7には、車輪(図示せず)と共に回転するデ
ィスクロータ8の一側(通常は車体に対して内側)の摺
動面に対向させてピストン9が設けられ、他側の摺動面
に対向させて爪部10が形成されており、キャリパ本体7
のピストン9側と爪部10側とは、ディスクロータ8の外
周部を跨ぐブリッジ部11によって互いに連結されてい
る。ディスクロータ8の両側の摺動面とピストン9およ
び爪部10との間には、それぞれブレーキパッド12,13が
介装されている。 【0016】キャリパ本体7およびブレーキパッド12,
13は、車体側に取付けられるキャリヤ14によってディス
クロータ8の軸方向に沿って移動可能に支持されてい
る。そして、ピストン9を前進させて、一方のブレーキ
パッド12をディスクロータ8の一側の摺動面に押しつけ
ることにより、その反力によってキャリパ本体7が移動
して爪部10によって他方のブレーキパッド13がディスク
ロータ8の他側の摺動面に押しつけられて制動力が発生
する。 【0017】ピストン9は、キャリパ本体7にクロスロ
ーラベアリング15によって回転可能に支持されたナット
部材16に挿通されている。ピストン9の外周面およびナ
ット部材16の内周面には、それぞれ互いに対向するねじ
溝17,18が形成されており、ねじ溝17,18間に複数の鋼
球19が循環するように装填されて、これらによってボー
ルねじ機構(ねじ伝動機構)が構成されている。 【0018】このボールねじ機構は、ナット部材16の回
転運動とピストン9の直線運動とを相互に変換可能とな
っており、すなわち、ナット部材16の回転運動をピスト
ン9の直線運動に変換することができ、かつ、ピストン
9の直線運動をナット部材16の回転運動に変換すること
ができるようになっている。 【0019】キャリパ本体7に結合されたフロントハウ
ジング20内のナット部材16の外周には、DCサーボモー
タ21(以下、モータ21という)が設けられている。ナッ
ト部材16の外周部には、モータ21の略円筒状のロータ22
が圧入、固定されており、ナット部材16およびロータ22
がステータ23に挿通されている。モータ21は、コントロ
ーラ6からの制御信号に応答して、そのロータ22を所定
角度だけ回転させられるようになっている。また、キャ
リパ本体7には、ナット部材16の回転位置を検出するロ
ータリエンコーダ24が取付けられている。 【0020】フロントハウジング20の端部には、リヤハ
ウジング25が結合されている。ピストン9は、その後端
部に取付けられたガイド部材26をリヤハウジング25に係
合させて、その軸方向に沿って進退動可能に案内される
とともに、その回転が規制されている。これにより、モ
ータ21によって、ナット部材16を回転させることによ
り、ピストン9を進退動させられるようになっている。 【0021】リヤハウジング25内には、ピストン9の後
端部に対向させてシリンダ27が形成されている。シリン
ダ27内には、液圧ピストン28が摺動可能に嵌合されてお
り、液圧ピストン28によってシリンダ27内に液圧室27a
が形成されている。液圧ピストン28は、ピストン9の後
端部に取付けられたガイド部材26に当接している。ま
た、リヤハウジング25には、液圧室27a に連通する接続
孔29が設けられている。なお、図2中、符号30はダスト
シールである。 【0022】モータ21のステータ23およびロータリエン
コーダ24は、コントローラ6に接続され、接続孔29は、
接続管3,4によってマスタシリンダ5に接続されてい
る。マスタシリンダ5は、ブレーキペダル31の操作によ
って液圧を発生させるものであり、また、ブレーキペダ
ル31の踏力(または変位量)を検出する踏力センサ32が
設けられている。踏力センサ32はコントローラ6に接続
されている。 【0023】コントローラ6は、ブレーキペダル31の踏
力(または変位量)を検出する踏力センサ32、各車輪の
回転速度を検出する回転速度センサ33および車両速度、
車両加速度、操舵角、車両横加速度等の車両状態を検出
する各種センサ(図示せず)からの検出信号を入力す
る。そして、踏力センサ32によって検出したブレーキペ
ダル31の踏力(または変位量)に応じて制御信号を出力
し、モータ21を所望角度だけ回転させ、ピストン9を前
進させてブレーキパッド12,13をディスクロータ8に押
圧させる。また、制動を解除する際に、ピストン9の所
定の制動位置からの戻し量を一定に制御し、ロータリエ
ンコーダ24を初期設定することにより、ブレーキパッド
12,13の摩耗に対してパッドクリアランスを常に一定に
維持する。 【0024】次に、コントローラ6によるパッドクリア
ランス制御について、さらに詳しく説明する。 【0025】まず、制動時のピストン9の位置、すなわ
ち、ディスクロータ8とブレーキパッド12,13が当接、
離間する境界位置に対応するモータ21の制動位置P1を検
出する。この制動位置P1は、例えば、接触センサを設け
て、ブレーキパッド12,13とディスクロータ8とが接
触、離間する位置を検知することによって直接検出する
ことができ、ロータリエンコーダ24を利用してモータ21
の回転角度の変化を演算することによって検出すること
ができ、あるいは、負荷の変化にともなうモータ21に流
れる電流の変化を検出することによって検知することが
できる。このほか、公知の適宜の方法によって検出する
ようにしてもよい。 【0026】制動解除時に、モータ21を制動位置P1から
所定角度だけピストン9の後退方向に回転させて、所望
のパッドクリアランスを生じる初期位置P0を越える後退
位置PXまで回転させる。その後、モータ21を後退位置PX
から所定角度だけピストン9の前進方向に回転させて、
初期位置P0まで回転させる。このとき、位置P1,PX間の
回転角度は、当該ボールねじ機構のバックラッシュBに
対応する回転角度よりも充分大きく設定されている。ま
た、モータ21のピストン9の後退方向の回転、すなわ
ち、制動位置P1から後退位置PXへの回転は迅速に行い、
ピストン9の前進方向の回転、すなわち位置PXから初期
位置P0への回転は、バックラッシュBを詰める際の打音
の発生を抑制するために、滑らかに加減速されるように
制御する。 【0027】コントローラ6による上記パッドクリアラ
ンス制御のフローチャートを図3に示す。図3に示すよ
うに、ステップで制動が解除されたどうかを判断す
る。制動が解除されていれば、ステップでモータ21を
後退位置PXまでピストン9の後退方向へ回転させる。そ
の後、ステップでモータ21を初期位置P0までピストン
9の前進方向へ回転させてルーチンを終了する。ステッ
プで制動が解除されていなければ、そのままルーチン
を終了する。 【0028】なお、コントローラ6は、制動時に、回転
速度センサ33によって車輪のロック状態を検出し、モー
タ21を逆転させて制動を解除し、ロック状態を脱すると
制動力を復帰させ、このように、モータ21を正逆方向に
周期的に回転させ、ピストン9を強制的に進退動させ
て、制動力を迅速に適宜増減させることにより、車輪の
ロックを防止するアンチロック制御を行うようにするこ
ともできる。加えて、コントローラ6は、各種センサか
らの検出信号に基づいて、モータ21の回転を制御して各
車輪毎の制動力を調整することにより、トラクション制
御および車両安定化制御を行うようにすることもでき
る。 【0029】以上のように構成した本実施形態の作用に
ついて次に説明する。 【0030】運転者がブレーキペダル31を踏み込むと、
その踏力に応じた液圧のブレーキ液が、マスタシリンダ
5から管路3,4を通り、接続孔29を介して液圧室27a
に供給され、ピストン9を前進させて、ブレーキパッド
12,13をディスクロータ8の摺動面に押圧させる。 【0031】同時に、踏力センサ32によってブレーキペ
ダル31の踏力を検出し、コントローラ6によって、この
ペダル踏力に応じた制御信号を出力し、モータ21のロー
タ22を所望角度だけ回転させて、ボールねじ機構を介し
てピストン9を前進させる。このようにして、ピストン
9に、マスタシリンダ5からの液圧に加えて、モータ21
の回転力による推力を作用させて、ブレーキパッド12,
13の押圧力を増大させて倍力制御を行う。 【0032】また、ボールねじ機構は、ピストン9の直
線運動をナット部材16の回転運動に変換することもでき
るので、電気系統の故障等によってモータ21への制御信
号または電力が供給されない場合でも、マスタシリンダ
5から液圧室27a に供給される液圧によって、ピストン
9がナット部材16を回転させながら前進して、ブレーキ
パッド12,13をディスクロータ8に押圧することができ
る。これにより、電気系統の故障時等においても制動力
を確保することができる。なお、逆に液圧機構が失陥し
た場合には、モータ21によって制動力を確保することが
できる。 【0033】ブレーキペダル31の操作を解除すると、マ
スタシリンダ5からの油圧が解除され、同時に、コント
ローラ9からの制御信号に基づいて、図4に示すよう
に、まず、モータ21が制動位置P1(時刻t0)から後退位
置PX(時刻tX)まで回転し、ピストン9を後退させてブ
レーキパッド12,13をディスクロータ8から離間させて
制動を解除する。その後、モータ21が初期位置P0(時刻
t1)まで回転して、ブレーキパッド12,13を所望のパッ
ドクリアランスを生じる初期位置まで前進させる。 【0034】このとき、モータ21が後退位置PXから初期
位置P0へ回転する際、ボールねじ機構のピストン9の前
進方向に対するバックラッシュBが吸収されるので、ブ
レーキパッド12,13は、バックラッシュBが詰められた
状態で所望のパッドクリアランスを生じる初期位置に正
確に位置決めされることになる。これにより、制動開始
時には、モータ21が回転すると瞬時にピストン9が移動
し始めるので、制動開始時の応答性が向上する。また、
モータ21の後退位置PXから初期位置P0への回転は、滑ら
かに加減速制御されるので、バックラッシュBを詰める
際の打音の発生を防止することができる。 【0035】一方、モータ21を一旦後退位置PXまで回転
させた後、初期位置P0へ回転させることにより、直接初
期位置P0へ回転させる場合よりも、モータ21、クロスロ
ーラベアリング15およびボールねじ機構等の可動範囲が
大きくなるので、これらの油回りを促進して潤滑をより
効果的に行うことができ、耐久性を向上させることがで
きる。 【0036】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電動ディ
スクブレーキ装置によれば、制動解除時に、電動モータ
を一旦ピストンの後退方向へ回転させた後、前進方向へ
回転させることによってパッドクリアランスを調整する
ようにしたので、ねじ伝動機構のバックラッシュを詰め
た状態で正確にパッドクリアランスを調整することがで
きる。これにより、制動開始時に、応答性を向上させる
とともに、バックラッシュを詰める際に生じる打音の発
生を防止することができる。また、モータを直接初期位
置へ回転させる場合よりも、モータおよびねじ伝導機構
等の各部の可動範囲が大きくなるので、これらの油回り
を促進して潤滑をより効果的に行うことができ、耐久性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る電動ディスクブレー
キの縦断面図である。 【図2】本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキ装
置を適用した4輪自動車の制動装置の概略図である。 【図3】図1の装置のコントローラのパッドクリアラン
ス制御のフローチャート図である。 【図4】図1の装置の制動解除時のモータおよびピスト
ンの位置と時間との関係を示す図である。 【図5】従来の電動ディスクブレーキの制動解除時のモ
ータおよびピストンの位置と時間との関係を示す図であ
る。 【符号の説明】 1 制動装置(電動ディスクブレーキ装置) 8 ディスクロータ 12,13 ブレーキパッド 17 ねじ溝(ねじ伝動機構) 18 ねじ溝(ねじ伝動機構) 19 鋼球(ねじ伝動機構) 21 DCサーボモータ(電動モータ) P0 初期位置 P1 制動位置 PX 後退位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 AA00 BB04 CC02 CC04 DD01 EE01 FF02 HH02 JJ24 KK12 LL02 LL05 LL43 LL51 3D048 AA00 BB27 CC05 CC51 DD01 HH13 HH18 HH42 HH50 HH51 HH53 HH58 HH66 HH68 RR11 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA77 AA78 AA87 BA57 CC15 CC19 CC22 CC33 CC36 CC63 CC76 CC83 DA04 DB23 FA01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 電動モータの回転運動をねじ伝動機構を介してピストン
    の直線運動に変換し、該ピストンの移動によってブレー
    キパッドをディスクロータに押圧して制動力を発生させ
    るようにした電動ディスクブレーキ装置において、 制動解除時に、前記電動モータを制動位置から後退位置
    まで所定角度だけ前記ピストンの後退方向へ回転させた
    後、前記後退位置から初期位置まで所定角度だけ前記ピ
    ストンの前進方向へ回転させることによってパッドクリ
    アランスを調整するようにしたことを特徴とする電動デ
    ィスクブレーキ装置。
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