JP2000052745A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2000052745A
JP2000052745A JP10226252A JP22625298A JP2000052745A JP 2000052745 A JP2000052745 A JP 2000052745A JP 10226252 A JP10226252 A JP 10226252A JP 22625298 A JP22625298 A JP 22625298A JP 2000052745 A JP2000052745 A JP 2000052745A
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充 遠藤
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    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
    • B60H1/00835Damper doors, e.g. position control
    • B60H1/00842Damper doors, e.g. position control the system comprising a plurality of damper doors; Air distribution between several outlets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60H1/00857Damper doors, e.g. position control characterised by the means connecting the initiating means, e.g. control lever, to the damper door

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアミックスドアと差温制御ドアとを備えて
いる自動車用空気調和装置において、エアミックスドア
が温風通路を閉鎖して冷風通路を開放している場合は、
ベントモード時にベント吹出口からの配風量を増大さ
せ、エアミックスドアが温風通路及び冷風通路を部分開
放している場合は、ベントモード時にはエアミックス性
を向上させ、バイレベルモード時には頭寒足温の最適な
空調環境を安定して提供できるようにする。 【解決手段】 差温制御ドア14は、エアミックスドア
8が温風通路6を閉鎖して冷風通路7を開放している場
合には、少なくともベントモード時にバイパス通路12
を開放する。エアミックスドア8が温風通路6及び冷風
通路7を部分開放している場合には、少なくともベント
モード時にバイパス通路12を閉鎖し、少なくともバイ
レベルモード時にバイパス通路12を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置には、例えば実開
昭63−152708号公報に記載されているように、
エアミックスドア(同公報ではエアミックスダンパ)と
差温制御ドア(同公報では冷風ガイドダンパ)とを備え
ているものがある。
【0003】すなわち、この自動車用空気調和装置は、
ケース内に配設された通風冷却用のエバポレータと、該
エバポレータより通風下流側のケース内に配設された通
風加熱用のヒータコアと、該ヒータコアを通過する温風
通路と、該ヒータコアを迂回する冷風通路と、エバポレ
ータとヒータコアとの間に配設され、前記温風通路を開
放して冷風通路を閉鎖する温風位置と、温風通路を閉鎖
して冷風通路を開放する冷風位置とに亘って移動するエ
アミックスドアとを備えている。
【0004】また、この自動車用空気調和装置は、ヒー
タコア及び冷風通路より通風下流側のケース内に形成さ
れたエアミックス室と、前記冷風通路を通過した冷風の
一部がエアミックス室を迂回して流れるバイパス通路
と、該バイパス通路を開閉する差温制御ドアも備えてい
る。
【0005】更に、この自動車用空気調和装置は、差温
制御ドアより通風下流側に開口するベント吹出口及びデ
フロスタ吹出口と、エアミックス室に開口するフット吹
出口と、ベント吹出口を開閉するベントドアと、デフロ
スタ吹出口を開閉するデフロスタドアと、フット吹出口
を開閉するフットドアも備えている。
【0006】そして、この自動車用空気調和装置では、
差温制御ドアがエアミックスドアに連動し、エアミック
スドアのドア位置に応じてバイパス通路を開閉してい
る。
【0007】なお、従来の自動車用空気調和装置には、
差温制御ドアが、ベントドア,フットドア及びデフロス
タドアの各ドアに連動し、各ドアの開閉モードに応じて
バイパス通路を開閉するものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図9は、差温制御ドア
がエアミックスドアに連動して作動する自動車用空気調
和装置における差温制御ドアの作動状態の一例を示す表
である。図10は、差温制御ドアがベントドア,フット
ドア及びデフロスタドアに連動して作動する自動車用空
気調和装置における差温制御ドアの作動状態の一例を示
す表である。
【0009】なお、図9,図10において、「VEN
T」は、ベントモード時を示し、「B/L」は、バイレ
ベルモード時を示し、「HEAT」は、ヒートモード時
を示し、「H/D」は、ヒート・デフモード時を示し、
「DEF」は、デフロスタモード時を示している。
【0010】「M/COOL」は、エアミックスドアが
前記温風通路を閉鎖して前記冷風通路を開放したマック
スクールの場合を示している。「1/2HOT」は、エ
アミックスドアが温風通路及び冷風通路を半開にした1
/2ホットの場合を示している。「M/HOT」は、エ
アミックスドアが温風通路を開放して冷風通路を閉鎖し
たマックスホットの場合を示している。
【0011】「開」は、差温制御ドアが前記バイパス通
路を全開にした状態を示し、「閉」は、差温制御ドアが
バイパス通路を閉鎖にした状態を示している。「5°
開」及び「20°開」は、差温制御ドアがバイパス通路
を部分開放した状態を示し、「5°」及び「20°」
は、差温制御ドアの開度を示している。
【0012】図9から明らかなように、差温制御ドアが
エアミックスドアに連動して作動する自動車用空気調和
装置は、1/2ホットの場合には、ベントモード時,バ
イレベルモード時,ヒートモード時,ヒート・デフモー
ド時及びデフロスタモード時の全てのモード時に、差温
制御ドアがバイパス通路を閉鎖している。このため、1
/2ホットの場合には、全てのモード時に、温風通路を
通過した温風と、冷風通路を通過した冷風との全量がエ
アミックス室で混合される。
【0013】従って、差温制御ドアがエアミックスドア
に連動して作動する自動車用空気調和装置は、1/2ホ
ットの場合のベントモード時には、ほぼ均一温度の快適
な空調風をベント吹出口から車室内に配風することがで
きる。
【0014】しかし、1/2ホットの場合のバイレベル
モード時には、ベント吹出口から車室内に配風される空
調風と、フット吹出口から車室内に配風される空調風と
の間に安定した温度差を設けることができず、頭寒足温
の最適な空調環境を安定して提供することができない。
【0015】図10から明らかなように、差温制御ドア
がベントドア,フットドア及びデフロスタドアに連動し
て作動する自動車用空気調和装置は、ベントモード時に
は、マックスクール,1/2ホット及びマックスホット
の全ての場合に、差温制御ドアがバイパス通路を開放し
ている。
【0016】このため、マッククールの場合のベントモ
ード時には、差温制御ドアの通気抵抗が小さくなって、
ベント吹出口から車室内への配風量が増大し、真夏日等
にベント吹出口から大量の冷風を乗員に配風して、真夏
日等の乗員に快適感を与えることができる。
【0017】しかし、1/2ホットの場合のベントモー
ド時には、冷風通路を通過した冷風の一部がバイパス通
路を通ってエアミックス室を迂回するため、ベント吹出
口から車室内に配風される空調風のエアミックス性が悪
くなる。
【0018】そこで、本発明では、マックスクールの場
合のベントモード時には、従来品と同様にベント吹出口
から車室内への冷風の配風量を増大させることができ、
しかも、1/2ホットの場合のベントモード時には、図
10に示す従来品と比べてエアミックス性を向上させる
ことができ、1/2ホットの場合のバイレベルモード時
には、頭寒足温の最適な空調環境を図9に示す従来品と
比べてより安定的かつ確実に提供することもできる自動
車用空気調和装置の提供を課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明では、ケース内に配設さ
れた通風冷却用のエバポレータと、該エバポレータより
通風下流側のケース内に配設された通風加熱用のヒータ
コアと、該ヒータコアを通過する温風通路と、該ヒータ
コアを迂回する冷風通路と、前記エバポレータとヒータ
コアとの間に配設され、前記温風通路を開放して冷風通
路を閉鎖する温風位置と、前記温風通路を閉鎖して冷風
通路を開放する冷風位置とに亘って移動するエアミック
スドアと、前記ヒータコア及び冷風通路より通風下流側
のケース内に形成されたエアミックス室と、冷風通路を
通過した冷風の一部がエアミックス室を迂回して流れる
バイパス通路と、該バイパス通路を開閉する差温制御ド
アと、該差温制御ドアより通風下流側に開口するベント
吹出口及びデフロスタ吹出口と、エアミックス室に開口
するフット吹出口と、ベント吹出口を開閉するベントド
アと、デフロスタ吹出口を開閉するデフロスタドアと、
フット吹出口を開閉するフットドアとを備えている自動
車用空気調和装置であって、前記差温制御ドアは、エア
ミックスドアが前記冷風位置に位置する場合には、少な
くともベントモード時に前記バイパス通路を開放し、エ
アミックスドアが冷風位置と前記温風位置との間に位置
する場合には、少なくともベントモード時にバイパス通
路を閉鎖すると共に、少なくともバイレベルモード時に
バイパス通路を開放する、という構成を採用している。
【0020】この請求項1の発明では、差温制御ドア
は、エアミックスドアが冷風位置に位置する場合には、
少なくともベントモード時にバイパス通路を開放する。
【0021】このため、エアミックスドアが冷風位置に
位置して温風通路を閉鎖し冷風通路を開放した場合のベ
ントモード時には、差温制御ドアがバイパス通路を開放
し、差温制御ドアの通気抵抗が小さくなる。
【0022】また、請求項1の発明では、差温制御ドア
は、エアミックスドアが冷風位置と温風位置との間に位
置する場合には、少なくともベントモード時にバイパス
通路を閉鎖する。
【0023】このため、エアミックスドアが冷風位置と
温風位置との間に位置して温風通路及び冷風通路を部分
的に開放した場合のベントモード時には、冷風通路を通
過した冷風と、温風通路を通過した温風との全量がエア
ミックス室で混合され、その混合された空調風のみがベ
ント吹出口から車室内に配風される。
【0024】更に、請求項1の発明では、差温制御ドア
は、エアミックスドアが冷風位置と温風位置との間に位
置する場合には、少なくともバイレベルモード時にバイ
パス通路を開放する。
【0025】このため、エアミックスドアが冷風位置と
温風位置との間に位置して温風通路及び冷風通路を部分
的に開放した場合のバイレベルモード時には、冷風通路
を通過した冷風は、その一部が、バイパス通路を通っ
て、バイパス通路の差温制御ドアより通風下流側に開口
するベント吹出口へ向かい、残りが、温風通路を通過し
た温風とエアミックス室で混合されて空調風となる。
【0026】そして、この空調風は、その一部が、エア
ミックス室に開口するフット吹出口から車室内に配風さ
れ、残りが、ベント吹出口へ向かい、バイパス通路を通
過してきた冷風で冷却されてベント吹出口から車室内に
配風される。
【0027】従って、エアミックスドアが冷風位置と温
風位置との間に位置して温風通路及び冷風通路を部分的
に開放した場合のバイレベルモード時には、フット吹出
口から空調風が車室内の乗員の足下に配風され、ベント
吹出口からは、バイパス通路を通過した冷風で冷却され
た空調風が車室内の乗員の上半身に配風される。
【0028】しかも、エアミックスドアが冷風位置と温
風位置との間に位置して温風通路及び冷風通路を部分的
に開放した場合のバイレベルモード時には、バイパス通
路を開放する差温制御ドアの開度を変更すると、バイパ
ス通路を通過する冷風の通風量が変化して、ベント吹出
口から車室内に配風される空調風の前記冷風による冷却
温度が変化する。
【0029】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用空気調和装置であって、前記差温制御ドアは、ベント
ドア,デフロスタドア及びフットドアを連動して作動さ
せるモードリンク機構と、エアミックスドアを前記温風
位置と前記冷風位置とに亘って移動させるミックスドア
移動機構とに係脱自在に係合する係合リンク機構によっ
て作動され、該係合リンク機構は、エアミックスドアが
冷風位置に位置する場合には、前記ミックスドア移動機
構と係合してモードリンク機構との係合が解除され、エ
アミックスドアが冷風位置以外の位置に位置する場合に
は、ミックスドア移動機構との係合が解除されて前記モ
ードリンク機構と係合することを特徴とするものであ
る。
【0030】このため、請求項2の発明では、ミックス
ドア移動機構によってエアミックスドアを冷風位置に移
動させると、ミックスドア移動機構と係合リンク機構と
が係合して、モードリンク機構と係合リンク機構との係
合が解除され、差温制御ドアは、エアミックスドアを温
風位置と冷風位置とに亘って移動させるミックスドア移
動機構により係合リンク機構を介して作動される。
【0031】ミックスドア移動機構によってエアミック
スドアを冷風位置以外の位置に移動させると、ミックス
ドア移動機構と係合リンク機構との係合が解除されて、
モードリンク機構と係合リンク機構とが係合し、差温制
御ドアは、ベントドア,デフロスタドア及びフットドア
を連動して作動させるモードリンク機構により係合リン
ク機構を介して作動される。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明では、エアミックスドア
が冷風位置に位置して温風通路を閉鎖し冷風通路を開放
した場合のベントモード時には、差温制御ドアがバイパ
ス通路を開放して、差温制御ドアの通気抵抗が小さくな
るので、エアミックスドアが温風通路を閉鎖して冷風通
路を開放するマックスクールの場合のベントモード時に
は、従来品と同様に、ベント吹出口から車室内への冷風
の配風量を増大させることができる。
【0033】また、請求項1の発明では、エアミックス
ドアが冷風位置と温風位置との間に位置して温風通路及
び冷風通路を部分的に開放した場合のベントモード時に
は、冷風通路を通過した冷風と、温風通路を通過した温
風との全量がエアミックス室で混合され、その混合され
た空調風のみがベント吹出口から車室内に配風されるの
で、エアミックスドアが冷風位置と温風位置との中間に
位置して温風通路及び冷風通路を半開にした1/2ホッ
トの場合のベントモード時には、図10に示す従来品と
比べてエアミックス性を向上させることができる。
【0034】更に、請求項1の発明では、エアミックス
ドアが冷風位置と温風位置との間に位置して温風通路及
び冷風通路を部分的に開放した場合のバイレベルモード
時には、フット吹出口から空調風が車室内の乗員の足下
に配風され、ベント吹出口からは、バイパス通路を通過
した冷風で冷却された空調風が車室内の乗員の上半身に
配風されるので、エアミックスドアが冷風位置と温風位
置との中間に位置して温風通路及び冷風通路を半開にし
た1/2ホットの場合のベントモード時には、図9に示
す従来品と比べて、頭寒足温の最適な空調環境をより安
定的かつ確実に提供することができる。
【0035】しかも、請求項1の発明では、エアミック
スドアが冷風位置と温風位置との間に位置して温風通路
及び冷風通路を部分的に開放した場合のバイレベルモー
ド時には、バイパス通路を開放する差温制御ドアの開度
を変更すると、バイパス通路を通過する冷風の通風量が
変化して、ベント吹出口から車室内に配風される空調風
の前記冷風による冷却温度が変化するので、バイパス通
路を開放する差温制御ドアの開度を調整することによっ
て、ベント吹出口から車室内に配風される空調風と、フ
ット吹出口から車室内に配風される空調風との温度差を
適正に調整することもできる。
【0036】請求項2の発明では、ミックスドア移動機
構によってエアミックスドアを冷風位置に移動させる
と、差温制御ドアは、エアミックスドアを温風位置と冷
風位置とに亘って移動させるミックスドア移動機構によ
り係合リンク機構を介して作動され、ミックスドア移動
機構によってエアミックスドアを冷風位置以外の位置に
移動させると、差温制御ドアは、ベントドア,デフロス
タドア及びフットドアを連動して作動させるモードリン
ク機構により係合リンク機構を介して作動されるので、
差温制御ドアを作動させる差温制御ドア用のアクチュエ
ータや作動レバー等の作動手段が不要で、製造コストを
安く抑えることができる。
【0037】しかも、請求項2の発明では、モードリン
ク機構とミックスドア移動機構とを作動させることによ
って、ベントドア,デフロスタドア,フットドア,エア
ミックスドア及び差温制御ドアの全てのドア操作を行う
ことができるので、ドア操作の簡便性が向上する。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1及び2記載の両
発明を併せて実施した実施の形態の一例を示す断面図で
ある。図1に示すように、この自動車用空気調和装置1
は、そのケース2に、図外のブロアユニットが接続され
るブロワ接続口3が開口している。このブロワ接続口3
からケース2内に流入するブロアユニットからの送風
は、ケース2内を流れる通風となる。
【0039】ケース2内には、ブロワ接続口3より通風
下流側でブロワ接続口3に近接した位置に、通風冷却用
のエバポレータ4がケース2内を塞いで配設され、この
エバポレータ4より通風下流側の位置に、通風加熱用の
ヒータコア5がケース2内の略下半部を塞いで配設され
ている。
【0040】このため、この自動車用空気調和装置1で
は、ヒータコア5より通風上流側のケース2内の下半部
に、エバポレータ4を通過した冷風がヒータコア5を通
過する温風通路6が形成され、ヒータコア5の上端とケ
ース2の上壁との間に、エバポレータ4を通過した冷風
がヒータコア5を迂回する冷風通路7が形成されてい
る。
【0041】エバポレータ4とヒータコア5との間に
は、温風通路6を閉鎖して冷風通路7を開放する冷風位
置と、温風通路6を開放して冷風通路7を閉鎖する温風
位置とに亘って略車両上下方向へスライド移動し、エバ
ポレータ4を通過した冷風を冷風通路7と温風通路6と
に適宜の比率で配風するスライド式のエアミックスドア
8が配設されている。
【0042】このエアミックスドア8は、通風下流側に
凸の円弧状の断面形状を有しており、前記冷風位置に位
置するときには、エバポレータ4を通過した冷風を、冷
風通路7を指向させる上向きに通風させ、前記温風位置
に位置するときには、該冷風を、温風通路6を指向させ
る下向きに通風させる。
【0043】なお、このエアミックスドア8は、ラック
とピニオンによる公知の機構、すなわち、エアミックス
ドア8に設けられた図外のラックと、このラックに噛合
する図外のピニオンとによって略車両上下方向へスライ
ド移動している。
【0044】ヒータコア5及び冷風通路7より通風下流
側のケース2内には、ヒータコア5を通過した温風と、
冷風通路7を通過した冷風とを混合させて空調風を生成
するエアミックス室10が形成されている。冷風通路7
の通風下流側には、冷風通路7を流れる空気流と略平行
に分配壁11が設けられて、この分配壁11とケース2
上壁との間に、冷風通路7を通過した冷風の一部がエア
ミックス室10を迂回して流れるバイパス通路12が形
成されている。
【0045】分配壁11を挟んでバイパス通路12とは
反対側には、エアミックス室10の一部を構成しエアミ
ックス室10で生成された空調風が流れるエアミックス
通路13が形成されている。バイパス通路12には、バ
イパス通路12を開閉する回動式の差温制御ドア14が
配設されている。この差温制御ドア14より通風下流側
に位置するケース2上壁には、ベント吹出口15とデフ
ロスタ吹出口16とが互いに隣接して設けられている。
【0046】このベント吹出口15とデフロスタ吹出口
16との分岐部には、ベント吹出口15を開放してデフ
ロスタ吹出口16を閉鎖し、あるいは、ベント吹出口1
5を閉鎖してデフロスタ吹出口16を開放する回動式の
切替ドア17が配設されている。従って、この切替ドア
17は、ベント吹出口15を開閉するベントドアと、デ
フロスタ吹出口16を開閉するデフロスタドアとを兼ね
ている。
【0047】エアミックス通路13に面したケース2の
側部には、エアミックス通路13を流れる空調風をフッ
ト吹出口20に導くフット通路21が設けられている。
このフット通路21には、フット通路21を介してフッ
ト吹出口20を開閉する回動式のフットドア22が、エ
アミックス通路13に面して設けられている。このフッ
トドア22は、フット通路21を閉鎖してエアミックス
通路13を開放し、あるいは、フット通路21を開放し
てエアミックス通路13を閉鎖する。
【0048】なお、図1において、符号23は、エアミ
ックスドア8,差温制御ドア14,切替ドア17及びフ
ットドア22の各ドアに設けられたシール部材を示して
いる。
【0049】図2は、図1に示すもののリンク機構の説
明図である。図2に示すように、この自動車用空気調和
装置1は、切替ドア17及びフットドア22を連動して
作動させるモードリンク機構30と、エアミックスドア
8をスライド移動させるミックスドア移動機構40と、
モードリンク機構30とミックスドア移動機構40とに
係脱自在に係合して差温制御ドア14を作動させる係合
リンク機構50とを備えている。
【0050】モードリンク機構30は、切替ドア17を
回動させる回動自在の切替ドア回動レバー31と、フッ
トドア22を回動させる回動自在のフットドア回動レバ
ー32と、切替ドア回動レバー31と係脱自在に係合す
ると共に、接続レバー33を介してフットドア回動レバ
ー32に連結された回動自在のメインレバー34とを備
えている。
【0051】このメインレバー34は、その中央部が、
ケース2に回動自在に支持されたメインレバー回動軸3
5に固定されている。メインレバー34の一端側には、
切替ドア回動レバー31に設けられた所定形状の第1係
合溝31aと係脱自在に係合する第1係合ピン34aが
植設されていると共に、切替ドア回動レバー31に設け
られた所定形状の第2係合溝31bと係脱自在に係合す
る第2係合ピン34bも植設されている。メインレバー
回動軸35を挟んだメインレバー34の他端側には、接
続レバー33の接続ピン33aが係合している所定形状
の係合穴34cと、後述するカム穴36とが設けられて
いる。
【0052】接続レバー33は、その一端がフットドア
回動レバー32に回動自在に取り付けられ、自由端に、
接続ピン33aが植設されている。この接続ピン33a
は、メインレバー34の係合穴34cに係合していると
共に、ケース2に設けられたガイド部材37の長穴にも
係合している。このガイド部材37は、接続レバー33
の自由端の動きをガイドしている。
【0053】メインレバー34を回動させると、メイン
レバー34の係合穴34cは、ガイド部材37の長穴と
協働して接続レバー33の自由端の動きを規制し、接続
レバー33及びフットドア回動レバー32を介してフッ
トドア22を所定のモードで回動させる。
【0054】なお、メインレバー34の係合穴34c
は、ベントモード時及びデフロスタモード時にはフット
ドア22がフット通路21を閉鎖してエアミックス通路
13を開放し、バイレベルモード時及びヒート・デフモ
ード時にはフットドア22がフット通路21及びエアミ
ックス通路13を部分的に開放し、ヒートモード時には
フットドア22がフット通路21を開放してエアミック
ス通路13を閉鎖するように、その形状が設定されてい
る。
【0055】また、メインレバー34を回動させると、
メインレバー34の第1係合ピン34aが切替ドア回動
レバー31の第1係合溝31aと係合して切替ドア回動
レバー31を回動させ、あるいは、メインレバー34の
第2係合ピン34bが切替ドア回動レバー31の第2係
合溝31bと係合して切替ドア回動レバー31を所定の
位置で保持し、切替ドア回動レバー31を介して切替ド
ア17が所定のモードで回動する。
【0056】なお、切替ドア回動レバー31の第1係合
溝31aは、ベントモード時,バイレベルモード時,ヒ
ートモード時及びヒート・デフモード時にメインレバー
34の第1係合ピン34aと係合し、ベントモード時及
びバイレベルモード時には切替ドア17がデフロスタ吹
出口16を閉鎖してベント吹出口15を開放し、ヒート
モード時及びヒート・デフモード時には切替ドア17が
デフロスタ吹出口16を開放してベント吹出口15を閉
鎖し、デフロスタモード時にはメインレバー34の第1
係合ピン34aとの係合が解除されるように、その形状
が設定されている。
【0057】切替ドア回動レバー31の第2係合溝31
bは、ヒート・デフモード時及びデフロスタモード時
に、メインレバー34の第2係合ピン34bとの係合に
より切替ドア17がデフロスタ吹出口16を開放してベ
ント吹出口15を閉鎖し、ベントモード時,バイレベル
モード時及びヒートモード時にはメインレバー34の第
2係合ピン34bとの係合が解除されるように、その形
状が設定されている。
【0058】ミックスドア移動機構40は、エアミック
スドア8に設けられた図外のラックに噛合してエアミッ
クスドア8をスライド移動させる図外のピニオンと、該
ピニオンが固定されたピニオン回動軸41に固定されて
該ピニオンを回動させる駆動ギヤ42と、この駆動ギヤ
42に噛合して駆動ギヤ42を回動させる回動自在のセ
クタギヤ43とを備えている。
【0059】このため、セクタギヤ43を回動させる
と、駆動ギヤ42が回動してピニオンが回動し、このピ
ニオンと噛合するラックによってエアミックスドア8が
略車両上下方向へスライド移動する。
【0060】なお、この自動車用空気調和装置1では、
セクタギヤ43を車両上下方向上方へ回動させると、エ
アミックスドア8が車両上下方向略下方へスライド移動
し、セクタギヤ43を車両上下方向下方へ回動させる
と、エアミックスドア8が車両上下方向略上方へスライ
ド移動するようになっている。
【0061】係合リンク機構50は、差温制御ドア14
を回動させる回動自在の差温ドア回動レバー51と、こ
の差温ドア回動レバー51に植設されたカムピン52
と、このカムピン52をメインレバー34のカム穴36
のカム内周面36aに圧接させるスプリング53と、一
端が差温ドア回動レバー51に回動自在に取り付けられ
たコントロールレバー54と、このコントロールレバー
54の自由端の動きを規制する規制部材55と、セクタ
ギヤ43に設けられてコントロールレバー54の自由端
と係脱自在に係合する係合部材56とを備えている。
【0062】規制部材55は、ケース2に固定されてお
り、コントロールレバー54の自由端に植設された規制
ピン57が係合された長穴を備え、この長穴とコントロ
ールレバー54の規制ピン57との係合によってコント
ロールレバー54の自由端の動きを略車両上下方向へ規
制している。
【0063】係合部材56は、セクタギヤ43の所定位
置に固定されており、セクタギヤ43がその回動方向下
方から回動方向上端へ向かって回動する際にコントロー
ルレバー54の自由端と係合し、セクタギヤ43がその
回動方向上端に達した時点でスプリング53の弾性力に
抗してコントロールレバー54を車両上下方向略上方へ
持ち上げ、セクタギヤ43がその回動方向上端から車両
上下方向略下方へ向かって回動する際にコントロールレ
バー54の自由端との係合が解除される。
【0064】コントロールレバー54は、係合部材56
との係合によって車両上下方向略上方へ持ち上げられる
と、スプリング53の弾性力に抗して差温ドア回動レバ
ー51を車両上下方向略上方へ回動させ、この回動に伴
う差温制御ドア14の回動によってバイパス通路12を
開放する。
【0065】ところで、この自動車用空気調和装置1で
は、セクタギヤ43がその回動方向上端に達すると、エ
アミックスドア8は、そのスライド方向下端に位置し、
温風通路6を閉鎖して冷風通路7を開放している。
【0066】従って、この自動車用空気調和装置1で
は、エアミックスドア8が温風通路6を閉鎖して冷風通
路7を開放する冷風位置にある場合は、コントロールレ
バー54と係合部材56との係合により、差温ドア回動
レバー51がスプリング53の弾性力に抗して車両上下
方向略上方へ回動し、この回動に伴う差温制御ドア14
の回動によってバイパス通路12が開放される。
【0067】エアミックスドア8が前記冷風位置以外の
位置にある場合には、コントロールレバー54と係合部
材56との係合が解除され、スプリング53の弾性力に
よって差温ドア回動レバー51のカムピン52がメイン
レバー34のカム穴36のカム内周面36aに圧接され
ている。
【0068】このため、エアミックスドア8が前記冷風
位置以外の位置にある場合には、差温ドア回動レバー5
1は、メインレバー34と共に回動するカム穴36のカ
ム内周面36aの形状に応じて回動し、差温制御ドア1
4は、差温ドア回動レバー51の回動に応じてバイパス
通路12を開閉する。
【0069】なお、この自動車用空気調和装置1では、
メインレバー34のカム穴36は、エアミックスドア8
が前記冷風位置以外の位置にある場合には、ベントモー
ド時,ヒートモード時及びヒート・デフモード時に差温
制御ドア14がバイパス通路12を閉鎖し、バイレベル
モード時に差温制御ドア14が5°の開度でバイパス通
路12を開放し、デフロスタモード時に差温制御ドア1
4が20°の開度でバイパス通路12を開放するよう
に、カム内周面36aが形成されている。
【0070】また、メインレバー34のカム穴36は、
エアミックスドア8が前記冷風位置にある場合には、ベ
ントモード時,バイレベルモード時,ヒートモード時,
ヒート・デフモード時及びデフロスタモード時の各モー
ド時に、コントロールレバー54によって差温ドア回動
レバー51のカムピン52が車両上下方向略上方へ持ち
上げられるだけの空間も有している。
【0071】図3は、本実施形態での差温制御ドア14
の作動状態を示す表である。この表の説明を、図1,図
2,図4〜図8を参照しながら以下に行う。なお、この
表に使用されている「VENT」「M/COOL」「5
°開」等の各単語に関しては、本明細書の「発明が解決
しようとする課題」の項で既に説明したので、ここでの
説明は省略する。
【0072】図2は、エアミックスドア8が温風通路6
を閉鎖して冷風通路7を開放するマックスクールの場合
のベントモード時のリンク機構を示している。このマッ
クスクールの場合のベントモード時には、コントロール
レバー54が係合部材56との係合により上方へ持ち上
げられ、差温ドア回動レバー51が上方へ回動して、差
温制御ドア14がバイパス通路12を全開にしている。
【0073】そして、切替ドア17は、デフロスタ吹出
口16を閉鎖してベント吹出口15を開放し、フットド
ア22は、フット通路21を閉鎖してエアミックス通路
13を開放している。
【0074】このため、マックスクールの場合のベント
モード時には、冷風通路7を通過した冷風は、エアミッ
クス通路13及びバイパス通路12を通ってベント吹出
口15から車室内に配風される。このとき、差温制御ド
ア14の通気抵抗は最小となり、ベント吹出口15から
車室内に配風される冷風量は最大となる。従って、マッ
クスクールの場合のベントモード時には、急速に車室内
を冷房して、車室内の温度を速やかに下げることができ
る。
【0075】図4は、エアミックスドア8が冷風通路7
を閉鎖して温風通路6を開放するマックスホットの場合
のベントモード時のリンク機構を示している。このマッ
クスホットの場合のベントモード時には、コントロール
レバー54と係合部材56との係合が解除されて、差温
制御ドア14は、バイパス通路12を閉鎖している。切
替ドア17は、デフロスタ吹出口16を閉鎖してベント
吹出口15を開放し、フットドア22は、フット通路2
1を閉鎖してエアミックス通路13を開放している。
【0076】このため、マックスホットの場合のベント
モード時には、温風通路6を通過した温風は、エアミッ
クス通路13を通ってベント吹出口15から車室内に配
風される。
【0077】ところで、セクタギヤ43を図4図示の状
態から上方へ半回動させて、エアミックスドア8が冷風
通路7及び温風通路6を半開にする位置にエアミックス
ドア8を移動させても、切替ドア17,フットドア22
及び差温制御ドア14の位置は変化しない。
【0078】従って、エアミックスドア8が温風通路6
及び冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合のベン
トモード時には、切替ドア17は、デフロスタ吹出口1
6を閉鎖してベント吹出口15を開放し、フットドア2
2は、フット通路21を閉鎖してエアミックス通路13
を開放し、差温制御ドア14は、バイパス通路12を閉
鎖している。
【0079】このため、1/2ホットの場合のベントモ
ード時には、冷風通路7を通過した冷風と、温風通路6
を通過した温風との全量がエアミックス室10及びエア
ミックス通路13で混合され、この混合された空調風の
みがエアミックス通路13を通過してベント吹出口15
から車室内に配風される。
【0080】図5(a)は、エアミックスドア8が温風
通路6を閉鎖して冷風通路7を開放するマックスクール
の場合のバイレベルモード時のリンク機構を示してい
る。このマックスクールの場合のバイレベルモード時に
は、コントロールレバー54と係合部材56との係合に
より差温制御ドア14がバイパス通路12を全開にして
いる。そして、切替ドア17は、デフロスタ吹出口16
を閉鎖してベント吹出口15を開放し、フットドア22
は、エアミックス通路13及びフット通路21を部分的
に開放している。
【0081】このため、マックスクールの場合のバイレ
ベルモード時には、冷風通路7を通過した冷風は、バイ
パス通路12及びエアミックス通路13を通ってベント
吹出口15から車室内に配風されると共に、エアミック
ス通路13を通る冷風の一部が、フット通路21を通っ
てフット吹出口20から車室内に配風される。このと
き、差温制御ドア14の通気抵抗は最小となり、ベント
吹出口15及びフット吹出口20から車室内に配風され
る冷風量は最大となる。
【0082】図5(b)は、エアミックスドア8が冷風
通路7を閉鎖して温風通路6を開放するマックスホット
の場合のバイレベルモード時のリンク機構を示してい
る。このマックスホットの場合のバイレベルモード時に
は、コントロールレバー54と係合部材56との係合が
解除され、差温ドア回動レバー51のカムピン52が、
メインレバー34のカム穴36のカム内周面36aに設
けられた突部に乗り上げて、差温制御ドア14は、5°
の開度でバイパス通路12を開放している。
【0083】そして、切替ドア17は、デフロスタ吹出
口16を閉鎖してベント吹出口15を開放し、フットド
ア22は、エアミックス通路13及びフット通路21を
部分的に開放している。
【0084】このため、マックスホットの場合のバイレ
ベルモード時には、温風通路6を通過した温風は、エア
ミックス通路13及びバイパス通路12を通ってベント
吹出口15から車室内に配風されると共に、バイパス通
路12を通る温風の一部が、フット通路21を通ってフ
ット吹出口20から車室内に配風される。
【0085】ところで、セクタギヤ43を図5(b)図
示の状態から上方へ半回動させて、エアミックスドア8
が温風通路6及び冷風通路7を半開にする位置にエアミ
ックスドア8を移動させても、切替ドア17,フットド
ア22及び差温制御ドア14の位置は変化しない。
【0086】従って、エアミックスドア8が温風通路6
及び冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合のバイ
レベルモード時には、切替ドア17は、デフロスタ吹出
口16を閉鎖してベント吹出口15を開放し、フットド
ア22は、エアミックス通路13及びフット通路21を
部分的に開放し、差温制御ドア14は、5°の開度でバ
イパス通路12を開放している。
【0087】このため、1/2ホットの場合のバイレベ
ルモード時には、冷風通路7を通過した冷風の一部がバ
イパス通路12を通ってベント吹出口15へ向かい、冷
風通路7を通過した冷風の残りと、温風通路6を通過し
た温風とが、エアミックス室10及びエアミックス通路
13で混合されて空調風となる。
【0088】この空調風は、その一部が、エアミックス
通路13からフット通路21へ流入し、フット通路21
を通ってフット吹出口20から車室内の乗員の足下に配
風され、残りが、エアミックス通路13を通過してベン
ト吹出口15へ向かい、バイパス通路12を通過してき
た冷風で冷却されて、ベント吹出口15から車室内の乗
員の上半身に配風される。
【0089】従って、1/2ホットの場合のベントモー
ド時には、冷風通路7を通過した冷風と、温風通路6を
通過した温風との混合によって生成された空調風が、フ
ット吹出口20から車室内の乗員の足下に配風され、バ
イパス通路12を通過した冷風で冷却された前記空調風
が、ベント吹出口15から車室内の乗員の上半身に配風
される。
【0090】なお、1/2ホットの場合のバイレベルモ
ード時には、差温制御ドア14の開度を変更すると、バ
イパス通路12を通過する冷風の流量が変化して、該冷
風で冷却される空調風の冷却温度が変化するので、差温
制御ドア14の開度を調整することによって、ベント吹
出口15から車室内に配風される空調風の温度と、フッ
ト吹出口20から車室内に配風される空調風の温度との
温度差を適正に調節することができる。
【0091】図6(a)は、エアミックスドア8が温風
通路6を閉鎖して冷風通路7を開放するマックスクール
の場合のヒートモード時のリンク機構を示している。マ
ックスクールの場合のヒートモード時には、コントロー
ルレバー54と係合部材56との係合により差温制御ド
ア14がバイパス通路12を全開にしている。そして、
切替ドア17は、ベント吹出口15を閉鎖してデフロス
タ吹出口16を開放し、フットドア22は、エアミック
ス通路13を閉鎖してフット通路21を開放している。
【0092】このため、マックスクールの場合のヒート
モード時には、冷風通路7を通過した冷風は、その一部
が、バイパス通路12を通ってデフロスタ吹出口16か
ら車室内に配風され、残りが、エアミックス通路13か
らフット通路21に至り、フット通路21を通ってフッ
ト吹出口20から車室内に配風される。このとき、差温
制御ドア14の通気抵抗は最小となり、デフロスタ吹出
口16及びフット吹出口20から車室内に配風される冷
風量は最大となる。
【0093】図6(b)は、エアミックスドア8が冷風
通路7を閉鎖して温風通路6を開放するマックスホット
の場合のヒートモード時のリンク機構を示している。マ
ックスホットの場合のヒートモード時には、コントロー
ルレバー54と係合部材56との係合が解除されて、差
温制御ドア14は、バイパス通路12を閉鎖している。
切替ドア17は、ベント吹出口15を閉鎖してデフロス
タ吹出口16を開放し、フットドア22は、エアミック
ス通路13を閉鎖してフット通路21を開放している。
【0094】このため、マックスホットの場合のヒート
モード時には、温風通路6を通過した温風は、その全量
が、エアミックス通路13からフット通路21に至り、
フット通路21を通ってフット吹出口20から車室内に
配風される。
【0095】ところで、セクタギヤ43を図6(b)図
示の状態から上方へ半回動させて、エアミックスドア8
が温風通路6及び冷風通路7を半開にする位置にエアミ
ックスドア8を移動させても、切替ドア17,フットド
ア22及び差温制御ドア14の位置は変化しない。
【0096】従って、エアミックスドア8が温風通路6
及び冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合のヒー
トモード時には、切替ドア17は、ベント吹出口15を
閉鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フットドア2
2は、エアミックス通路13を閉鎖してフット通路21
を開放し、差温制御ドア14は、バイパス通路12を閉
鎖している。
【0097】このため、1/2ホットの場合のヒートモ
ード時には、冷風通路7を通過した冷風と、温風通路6
を通過した温風との全量がエアミックス室10及びエア
ミックス通路13で混合され、この混合された空調風
が、エアミックス通路13からフット通路21に至り、
フット通路21を通ってフット吹出口20から車室内に
配風される。
【0098】図7(a)は、エアミックスドア8が温風
通路6を閉鎖して冷風通路7を開放するマックスクール
の場合のヒート・デフモード時のリンク機構を示してい
る。マックスクールの場合のヒート・デフモード時に
は、コントロールレバー54と係合部材56との係合に
より差温制御ドア14がバイパス通路12を全開にして
いる。そして、切替ドア17は、ベント吹出口15を閉
鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フットドア22
は、エアミックス通路13及びフット通路21を部分的
に開放している。
【0099】このため、マックスクールの場合のヒート
・デフモード時には、冷風通路7を通過した冷風は、バ
イパス通路12及びエアミックス通路13を通過してデ
フロスタ吹出口16から車室内に配風されると共に、エ
アミックス通路13を通る冷風の一部が、フット通路2
1を通ってフット吹出口20から車室内に配風される。
このとき、差温制御ドア14の通気抵抗は最小となり、
デフロスタ吹出口16及びフット吹出口20から車室内
に配風される冷風量は最大となる。
【0100】図7(b)は、エアミックスドア8が冷風
通路7を閉鎖して温風通路6を開放するマックスホット
の場合のヒート・デフモード時のリンク機構を示してい
る。マックスホットの場合のヒート・デフモード時に
は、コントロールレバー54と係合部材56との係合が
解除されて、差温制御ドア14は、バイパス通路12を
閉鎖している。切替ドア17は、ベント吹出口15を閉
鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フットドア22
は、エアミックス通路13及びフット通路21を部分的
に開放している。
【0101】このため、マックスホットの場合のヒート
・デフモード時には、温風通路6を通過した温風は、エ
アミックス通路13を通過してデフロスタ吹出口16か
ら車室内に配風されると共に、エアミックス通路13を
通る温風の一部が、フット通路21を通ってフット吹出
口20から車室内に配風される。
【0102】ところで、セクタギヤ43を図7(b)図
示の状態から上方へ半回動させて、エアミックスドア8
が温風通路6及び冷風通路7を半開にする位置にエアミ
ックスドア8を移動させても、切替ドア17,フットド
ア22及び差温制御ドア14の位置は変化しない。
【0103】従って、エアミックスドア8が温風通路6
及び冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合のヒー
ト・デフモード時には、切替ドア17は、ベント吹出口
15を閉鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フット
ドア22は、エアミックス通路13及びフット通路21
を部分的に開放し、差温制御ドア14は、バイパス通路
12を閉鎖している。
【0104】このため、1/2ホットの場合のヒート・
デフモード時には、冷風通路7を通過した冷風と、温風
通路6を通過した温風との全量がエアミックス室10及
びエアミックス通路13で混合され、この混合された空
調風は、一部が、エアミックス通路13を通過してデフ
ロスタ吹出口16から車室内に配風され、残りが、エア
ミックス通路13からフット通路21に至り、フット通
路21を通ってフット吹出口20から車室内に配風され
る。
【0105】図8(a)は、エアミックスドア8が温風
通路6を閉鎖して冷風通路7を開放するマックスクール
の場合のデフロスタモード時のリンク機構を示してい
る。マックスクールの場合のデフロスタモード時には、
コントロールレバー54と係合部材56との係合により
差温制御ドア14がバイパス通路12を全開にしてい
る。
【0106】そして、切替ドア回動レバー31の第1係
合溝31aとメインレバー34の第1係合ピン31aと
の係合が解除され、切替ドア回動レバー31の第2係合
溝31bとメインレバー34の第2係合ピン31bとが
係合して、切替ドア17は、ベント吹出口15を閉鎖し
てデフロスタ吹出口16を開放している。フットドア2
2は、フット通路21を閉鎖してエアミックス通路13
を開放している。
【0107】このため、マックスクールの場合のデフロ
スタモード時には、冷風通路7を通過した冷風は、バイ
パス通路12及びエアミックス通路13を通ってデフロ
スタ吹出口16から車室内に配風される。このとき、差
温制御ドア14の通気抵抗は最小となり、デフロスタ吹
出口16から車室内に配風される冷風量は最大となる。
【0108】図8(b)は、エアミックスドア8が冷風
通路7を閉鎖して温風通路6を開放するマックスホット
の場合のデフロスタモード時のリンク機構を示してい
る。マックスホットの場合のデフロスタモード時には、
コントロールレバー54と係合部材56との係合が解除
され、差温ドア回動レバー51のカムピン52が、メイ
ンレバー34のカム穴36のカム内周面36aに圧接さ
れて、差温制御ドア14は、20°の開度でバイパス通
路12を開放している。切替ドア17は、ベント吹出口
15を閉鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フット
ドア22は、フット通路21を閉鎖してエアミックス通
路13を開放している。
【0109】このため、マックスホットの場合のデフフ
ロスタモード時には、温風通路6を通過した温風は、バ
イパス通路12及びエアミックス通路13を通ってデフ
ロスタ吹出口16から車室内に配風される。
【0110】ところで、セクタギヤ43を図8(b)図
示の状態から上方へ半回動させて、エアミックスドア8
が温風通路6及び冷風通路7を半開にする位置にエアミ
ックスドア8を移動させても、切替ドア17,フットド
ア22及び差温制御ドア14の位置は変化しない。
【0111】従って、エアミックスドア8が温風通路6
及び冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合のデフ
ロスタモード時には、切替ドア17は、ベント吹出口1
5を閉鎖してデフロスタ吹出口16を開放し、フットド
ア22は、フット通路21を閉鎖してエアミックス通路
13を開放し、差温制御ドア14は、20°の開度でバ
イパス通路12を開放している。
【0112】このため、1/2ホットの場合のデフロス
タモード時には、冷風通路7を通過した冷風は、一部が
パイパス通路を通過してデフロスタ吹出口16に至り、
残りが、温風通路6を通過した温風とエアミックス室1
0及びエアミックス通路13で混合される。この混合さ
れた空調風は、エアミックス通路13を通過してデフロ
スタ吹出口16に至り、バイパス通路12を通過してき
た冷風で冷却されて、デフロスタ吹出口16から車室内
に配風される。
【0113】なお、デフロスタモード時には、マックス
クールの場合は差温制御ドア14がバイパス通路12を
全開にし、マックスホット及び1/2ホットの場合は差
温制御ドア14が20°の開度でバイパス通路12を開
放している。このため、デフロスタモード時には、マッ
クスクール,マックスホット及び1/2ホットの全ての
場合において差温制御ドア14の通気抵抗が小さくな
り、その結果、デフロスタ吹出口16から車室内への配
風量が増大して、車両の窓曇りを取るデフロスタ効果が
大きくなる。
【0114】以上説明したように、この自動車用空気調
和装置1では、差温制御ドア14は、エアミックスドア
8が温風通路6を閉鎖して冷風通路7を開放するマック
スクールの場合には、ベントモード時,バイレベルモー
ド時,ヒートモード時,ヒート・デフモード時及びデフ
ロスタモード時の全てのモード時にバイパス通路12を
全開にする。このため、マックスクールの場合には、差
温制御ドア14の通気抵抗が最小となり、全てのモード
時の車室内への冷風の配風量が最大に増大する。
【0115】従って、自動車用空気調和装置1では、従
来品と同様、マックスクールの場合のベントモード時に
車室内への冷風の配風量を増大させることができ、真夏
日等に車室内の温度を速やかに下げることができる。
【0116】また、自動車用空気調和装置1では、差温
制御ドア14は、エアミックスドア8が温風通路6及び
冷風通路7を半開にする1/2ホットの場合には、ベン
トモード時にバイパス通路12を閉鎖する。このため、
1/2ホットの場合のベントモード時には、冷風通路7
を通過した冷風と、温風通路6を通過した温風との全量
がエアミックス室10で混合され、その混合された空調
風のみがベント吹出口15から車室内に配風される。
【0117】従って、自動車用空気調和装置1では、1
/2ホットの場合のベントモード時に、図10に示す従
来品と比べて、ベント吹出口15から車室内に配風され
る空調風のエアミックス性を向上させることができる。
【0118】更に、自動車用空気調和装置1では、差温
制御ドア14は、1/2ホットの場合のバイレベルモー
ド時にバイパス通路12を部分的に開放する。このた
め、1/2ホットの場合のバイレベルモード時には、冷
風通路7を通過した冷風は、その一部が、バイパス通路
12を通ってベント吹出口15へ向かい、残りが、温風
通路6を通過した温風とエアミックス室10及びエアミ
ックス通路13で混合されて空調風となる。
【0119】そして、この空調風は、その一部が、フッ
ト吹出口20から車室内の乗員の足下に配風され、残り
が、バイパス通路12を通過してきた冷風で冷却されて
ベント吹出口15から車室内の乗員の上半身に配風され
る。従って、自動車用空気調和装置1では、1/2ホッ
トの場合のバイレベルモード時に、図9に示す従来品と
比べて、頭寒足温の最適な空調環境をより安定的かつ確
実に提供することができる。
【0120】しかも、自動車用空気調和装置1では、1
/2ホットの場合のバイレベルモード時に、バイパス通
路12を開放する差温制御ドア14の開度を調整するこ
とにより、バイパス通路12を通過する冷風の通風量を
調節して、ベント吹出口15から車室内に配風される空
調風の前記冷風による冷却温度を調整することができる
ので、ベント吹出口15から車室内の乗員の上半身に配
風される空調風と、フット吹出口20から車室内の乗員
の足下に配風される空調風との温度差を適正に調整する
こともできる。
【0121】ところで、自動車用空気調和装置1では、
エアミックスドア8が温風通路6を閉鎖して冷風通路7
を開放する冷風位置にエアミックスドア8をミックスド
ア移動機構40によって移動させると、ミックスドア移
動機構40と係合リンク機構50とが係合して、モード
リンク機構30と係合リンク機構50との係合が解除さ
れ、差温制御ドア14は、エアミックスドア8をスライ
ド移動させるミックスドア移動機構40により係合リン
ク機構50を介して作動される。
【0122】ミックスドア移動機構40によってエアミ
ックスドア8を前記冷風位置以外の位置に移動させる
と、ミックスドア移動機構40と係合リンク機構50と
の係合が解除されて、モードリンク機構30と係合リン
ク機構50とが係合し、差温制御ドア14は、切替ドア
17及びフットドア22を連動して作動させるモードリ
ンク機構30により係合リンク機構50を介して作動さ
れる。
【0123】従って、自動車用空気調和装置1では、モ
ードリンク機構30とミックスドア移動機構40とを作
動させることによって、切替ドア17,フットドア2
2,エアミックスドア8及び差温制御ドア14の全ての
ドア操作を行うことができ、ドア操作の簡便性が向上す
ると共に、差温制御ドア14を作動させる差温制御ドア
14用のアクチュエータや作動レバー等の作動手段が不
要で、製造コストを安く抑えることもできる。
【0124】そして、自動車用空気調和装置1では、エ
アミックスドア8が車両上下方向略下方へスライド移動
して、そのスライド方向下端の前記冷風位置に位置する
ときに、セクタギヤ43に固定された係合部材56によ
り、コントロールレバー54がスプリング53の弾性力
に抗して車両上下方向略上方へ持ち上げられる。
【0125】このため、自動車用空気調和装置1では、
スプリング53の弾性力に抗してコントロールレバー5
4を車両上下方向略上方へ持ち上げる際に必要な作動力
をエアミックスドア8の重量で低減させることができ、
特に、切替ドア17、フットドア22,差温制御ドア1
4及びエアミックスドア8の開閉をマニュアル操作で行
う場合には、そのマニュアル操作の操作性を向上させる
ことができる。
【0126】また、自動車用空気調和装置1では、スプ
リング53の弾性力に抗してコントロールレバー54を
車両上下方向略上方へ持ち上げる際に必要な作動力をエ
アミックスドア8の重量で低減させることができるの
で、弾性力の大きなスプリング53を使用することがで
き、その結果、差温制御ドア14がバイパス通路12を
閉鎖する際の差温制御ドア14のシール性を向上させ
て、バイパス通路12不使用時のバイパス通路12から
の通風の漏れを防止することもできる。
【0127】なお、以上説明した自動車用空気調和装置
1は、請求項1及び2記載の両発明を併せて実施した実
施の一例であるため、ベントドア及びデフロスタドアを
兼ねた切替ドア17と、フットドア22とがモードリン
ク機構30により連動して作動され、エアミックスドア
8がミックスドア移動機構40によって作動され、差温
制御ドア14が、モードリンク機構30とミックスドア
移動機構40とに係脱自在に係合する係合リンク機構5
0によって作動されている。
【0128】しかし、請求項1に係る発明では、ベント
ドア,デフロスタドア,フットドア22,エアミックス
ドア8及び差温制御ドア14の各ドアを作動させる作動
手段は、リンク機構に限定されず、例えば、アクチュエ
ータや、アクチュエータとリンク機構との組み合わせ等
であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び2記載の両発明を併せて実施した
実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すもののリンク機構を示す説明図であ
って、マックスクールの場合のベントモード時のリンク
機構を示している。
【図3】図1に示すものの差温制御ドアの作動状態を示
す表である。
【図4】図1に示すもののマックスホットの場合のベン
トモード時のリンク機構を示す説明図である。
【図5】図1に示すもののバイレベルモード時のリンク
機構を示す説明図であって、(a)はマックスクールの
場合を、(b)はマックスホットの場合を示している。
【図6】図1に示すもののヒートモード時のリンク機構
を示す説明図であって、(a)はマックスクールの場合
を、(b)はマックスホットの場合を示している。
【図7】図1に示すもののヒート・デフモード時のリン
ク機構を示す説明図であって、(a)はマックスクール
の場合を、(b)はマックスホットの場合を示してい
る。
【図8】図1に示すもののデフロスタモード時のリンク
機構を示す説明図であって、(a)はマックスクールの
場合を、(b)はマックスホットの場合を示している。
【図9】従来品における差温制御ドアの作動状態の一例
を示す表である。
【図10】従来品における差温制御ドアの作動状態の他
の一例を示す表である。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置 2 ケース 4 エバポレータ 5 ヒータコア 6 温風通路 7 冷風通路 8 エアミックスドア 10 エアミックス室 12 バイパス通路 14 差温制御ドア 15 ベント吹出口 16 デフロスタ吹出口 17 切替ドア(ベントドア,デフロスタドア) 20 フット吹出口 22 フットドア 30 モードリンク機構 40 ミックスドア移動機構 50 係合リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 良明 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 3L011 CP03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(2)内に配設された通風冷却用
    のエバポレータ(4)と、該エバポレータ(4)より通
    風下流側のケース(2)内に配設された通風加熱用のヒ
    ータコア(5)と、該ヒータコア(5)を通過する温風
    通路(6)と、該ヒータコア(5)を迂回する冷風通路
    (7)と、 前記エバポレータ(4)とヒータコア(5)との間に配
    設され、前記温風通路(6)を開放して冷風通路(7)
    を閉鎖する温風位置と、前記温風通路(6)を閉鎖して
    冷風通路(7)を開放する冷風位置とに亘って移動する
    エアミックスドア(8)と、 前記ヒータコア(5)及び冷風通路(7)より通風下流
    側のケース(2)内に形成されたエアミックス室(1
    0)と、冷風通路(7)を通過した冷風の一部がエアミ
    ックス室(10)を迂回して流れるバイパス通路(1
    2)と、該バイパス通路(12)を開閉する差温制御ド
    ア(14)と、 該差温制御ドア(14)より通風下流側に開口するベン
    ト吹出口(15)及びデフロスタ吹出口(16)と、エ
    アミックス室(10)に開口するフット吹出口(20)
    と、ベント吹出口(15)を開閉するベントドア(1
    7)と、デフロスタ吹出口(16)を開閉するデフロス
    タドア(17)と、フット吹出口(20)を開閉するフ
    ットドア(22)とを備えている自動車用空気調和装置
    であって、 前記差温制御ドア(14)は、エアミックスドア(8)
    が前記冷風位置に位置する場合には、少なくともベント
    モード時に前記バイパス通路(12)を開放し、エアミ
    ックスドア(8)が冷風位置と前記温風位置との間に位
    置する場合には、少なくともベントモード時にバイパス
    通路(12)を閉鎖すると共に、少なくともバイレベル
    モード時にバイパス通路(12)を開放することを特徴
    とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用空気調和装置で
    あって、前記差温制御ドア(14)は、ベントドア(1
    7),デフロスタドア(17)及びフットドア(22)
    を連動して作動させるモードリンク機構(30)と、エ
    アミックスドア(8)を前記温風位置と前記冷風位置と
    に亘って移動させるミックスドア移動機構(40)とに
    係脱自在に係合する係合リンク機構(50)によって作
    動され、該係合リンク機構(50)は、エアミックスド
    ア(8)が冷風位置に位置する場合には、前記ミックス
    ドア移動機構(40)と係合してモードリンク機構(3
    0)との係合が解除され、エアミックスドア(8)が冷
    風位置以外の位置に位置する場合には、ミックスドア移
    動機構(40)との係合が解除されて前記モードリンク
    機構(30)と係合することを特徴とする自動車用空気
    調和装置。
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