JP2000052638A - インクジェット記録媒体 - Google Patents

インクジェット記録媒体

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JP2000052638A
JP2000052638A JP11216929A JP21692999A JP2000052638A JP 2000052638 A JP2000052638 A JP 2000052638A JP 11216929 A JP11216929 A JP 11216929A JP 21692999 A JP21692999 A JP 21692999A JP 2000052638 A JP2000052638 A JP 2000052638A
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colloidal
coating
ink
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recording medium
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JP11216929A
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English (en)
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Lori Shaw-Klein
ショー−クライン ロリ
Thomas Peter Nicholas
ピーター ニコラス トーマス
Scott Edward Derry
エドワード デリー スコット
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速インク乾燥を生じ、インクの溢れや凝集
を生じる印刷欠陥が無く、インク受容層を生成するのに
用いられるコーティング組成物から有機バインダーもし
くはフィラーの必要性を完全に除去したインクジェット
記録媒体を提供する。 【解決手段】 無機コロイド状粒子及び非コロイド状顔
料の混合物を含むコーティング組成物で少なくとも1つ
の表面がコートされた基体を含んでなるインクジェット
記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機粒子の混合
物、特に、コロイド状粒子(1μm未満)及び非コロイ
ド状無機粒子の混合物から本質的になる少なくとも1つ
の層を有する基体材料を含んでなるインク受容性材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷もしくは他の液体マ
ーキングプロセスのインク受容性材料は、典型的に、イ
ンクを作る溶媒もしくはキャリアに特に受容性である材
料を含む層を用いる。例えば、インクが市販のデスクト
ップ型インクジェットプリンタに最も多い主として水を
ベースとする場合は、インク受容性層は、インク溶媒に
対するその膨潤能力が、印刷された領域を明らかに素早
く乾燥させることができ、またその表面からインクが溢
れるのを防止するような親水性材料を含むことができ
る。あるいは、そのような層は、コート層が非常に多孔
性で、従って、印刷された面からインクを素早く運び去
ることができるような、主として、粒状物質を含むこと
ができる。「主として、粒状物質」とは、画像受容層の
大部分(50%より多い)の容積が分離した粒子を含ん
でなり、液体でもなく、コーティングプロセス時に沈殿
されるでもないことを意味する。また、これにより速乾
性の刷りを与え、且つ高インク付着領域の表面からの溢
れを制限する。
【0003】高光沢が必要とされない表面の場合、安価
であり、グラビアコーティング等の通常のコーティング
方法によって容易に適用されるので、多孔性コーティン
グ方法が好ましい。そのような多孔性コーティングを形
成する粒子は、ポリマーもしくは無機物であってもよ
く、親水性を有してもよい。ペーパーコーティングに用
いる場合、そのような粒子は一般的に顔料とよばれる。
粒状物質から作られるコーティングが細片化もしくは基
体からの剥離を避けるほど十分な結合強度を有するため
に、ポリマーバインダーをコーティング組成物に加え
る。それらは、接着剤のようにはたらいて、粒子がお互
いにくっつき、そしてコートされた基体に付着するのを
助ける。
【0004】一般的に、ポリマー類はポリビニルアルコ
ールもしくはカゼイン等の溶液ポリマー、又はスチレン
ブタジエンもしくはアクリロニトリル−スチレン−ブタ
ジエン等のラテックスポリマーである。バインダーとし
て溶液ポリマーよりもラテックスポリマーが好ましい場
合、層中に十分な結合強度を得るために、一般的に、多
くのラテックスが必要である。そのようなコーティング
組成物もしくは追加のオーバーコートにさらに追加する
ものは、一般的に、ポリマーバインダーによって導入さ
れたヒドロキシル基もしくはカルボキシル基を架橋する
ことができる架橋剤である。架橋によって、コーティン
グにさらなる耐水性を与える。さらに、印刷インクに耐
水性を与えるために、ポリマー媒染剤をそのようなイン
ク受容層に添加することが多い。
【0005】Matsuda 等(Fuji-Xerox Co., Ltd.)の米
国特許第5,616,409 号明細書(1997年4 月1 日発行)に
は、規定された密度及びステキヒトサイズ度の紙を含
み、その上にインク受容性層がコートされたインクジェ
ット記録媒体が記載されている。このコート層は約75
%の顔料、20%のバインダー、及び5%のカチオン性
ポリマー媒染剤を含んでなる。顔料は、粒径1μmを超
える多孔性合成非結晶質シリカ粉末からなり、バインダ
ーはポリビニルアルコールかシラノール改質されたビニ
ルアルコールである。
【0006】Oce-USA Inc.の欧州特許第0754560 号(19
97年1 月22日公開)には、水溶性架橋性ポリマーバイン
ダー、吸収性顔料、ジルコニウム架橋剤、及びカチオン
改質されたポリマーを含有する水性組成物からコートさ
れるカラーインクジェット記録シートが記載されてい
る。バインダーの例には、水溶性ポリマー、例えば、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース及び
米デンプンが含まれる。顔料+バインダーの合計含量の
比率としてのバインダー濃度は12.7%〜30.8%
の範囲である。使用する顔料は、粒径1〜10μmの範
囲のシリカである。コート可能な組成物の総固形分含有
率は、12.6%〜17.9%の範囲である。
【0007】宮本等(Mitsubishi Paper Mills, Ltd.)
の米国特許第4,460,637 号明細書(1984年7月17日発
行)には、1層以上の層を有するインクジェット記録シ
ートが記載されており、最上部層は大きな孔半径を示
し、層(複数でもよい)全体は非常に小さな追加の孔半
径を示す。この二重孔半径は2種類の方法から得られて
いる。1つの方法は、自由表面に最も近い層が、直径が
1μmよりも大きい顔料粒子を含有し、底部層がサブミ
クロン範囲のコロイド状粒子を含有する2つの別個の層
を形成することによる。もう1つの方法は、コーティン
グ前にコロイド状粒子を凝集することによって、顔料が
形成された単一層をコーティングすることによるか、本
来的に多孔性である市販の顔料を選択することによる。
いずれの場合であっても、コートされる層の凝集破壊に
起因する発塵(dusting )を防止するために、顔料含有
層をポリビニルアルコールのようなバインダーポリマー
でコートしなければならない。
【0008】小川等(Mitsubishi Paper Mills, Ltd.)
の米国特許第5,576,088 号明細書(1996年11月19日発
行)には、もう1つの二層インク受容コーティングが記
載されている。底部層(基体材料に最も近い層)は顔料
及びバインダーを含んでなる。バインダーは一般的にポ
リビニルアルコールであり、顔料は大きな無機粒子とコ
ロイド状無機粒子との組合せである。ポリマーバインダ
ーが存在するので、ベース層コーティング組成物の固形
分含有率は約15%である。最上部層も顔料及び合成ポ
リマーバインダーを含んでなる。顔料は大きな粒子(無
機もしくは有機)とコロイド状粒子(無機もしくは有
機)との組合せとなることができ、コロイド状サイズの
粒子の含有率を、十分に高く、好ましくは、90〜10
0%になるように選定して、特定の光沢を付与する。バ
インダー含有率は、コーティングをより高い固形分の溶
融物から適用できるように、低く、20〜40%に維持
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】コーティング組成物の
固形分を実質増加させるので、実質的に有機物質を含有
しないコーティング組成物を得ることが有用である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機コロイド
状粒子及び非コロイド状顔料の混合物を含むコーティン
グ組成物で少なくとも1つの表面がコートされた基体を
含んでなるインクジェット記録媒体を開示する。
【0011】本発明のもう1つの形態では、有機成分を
含まないコーティング組成物がその表面に配置されてい
る基体を含んでなるインクジェット記録媒体を開示す
る。
【0012】本発明のインクジェット記録媒体は、高レ
ベルの多孔度による優れた液体吸収性を提供して、高速
インク乾燥を生じ、インクの溢れや凝集から生じる印刷
欠陥が無い。さらに、インク受容層を生成するのに用い
られるコーティング組成物から有機バインダーもしくは
フィラーの必要性を完全に除去するので、粘度上昇が最
小限となり、コーティングを非常に高固形分の溶融物か
ら良好に堆積させることができる。この方法では、水を
除去する必要性が少ないのでコートされたフィルムの乾
燥に高いエネルギーを必要としない。
【0013】さらに、ポリマーバインダー無しに、コー
ティングの多孔度が高められる。そのような組成物は印
刷されたインクを高速乾燥する。また、コーティング及
び乾燥プロセスにおいて優れた寛容度を与え、コーティ
ング操作時に、紙のような繊維状基体の変形を小さくす
る、低粘度、高固形分のコーティング組成物を提供す
る。さらに、現行のコーティングの有機成分を除くこと
は、ポリマーが劣化するリスク無しにより高温の後処理
操作、例えば高温カレンダー処理を可能にする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は固形分含有率が最大で、
粘度が最小であり、優れたインク乾燥特性、良好な画像
品質、及び水もしくは湿度の下でのスメアリング及びに
じみに対する優れた耐性を示す多孔性インク受容層を生
成するコーティング組成物を提供する。
【0015】特定の種類の材料、具体的にはコロイド状
粒子と非コロイド状粒子の混合物から単になる有効な系
を提供できたことは驚きである。無機コロイド状粒子
は、粘度を高めることなく、もしくはポリマーバインダ
ーが原因となる耐水性を低下させることなく、層に剛性
と発塵耐性を与える。事実上、無機性であっても有機性
であってもよいより大きな粒子が、インク吸収性と多孔
性を与える。ポリマー添加物無しにコート可能な高固形
分含有率のために、コーティング及び乾燥操作時のカー
ル及びしわを最小にすることができる。
【0016】好適な基体材料には、通常の紙、光沢紙、
押出保護層(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン
等)でコートされた紙、及び不透明もしくは透明ポリマ
ーフィルムが含まれる。そのようなポリマーフィルム材
料の例には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、酢酸セルロース、もし
くは酢酸酪酸セルロースが含まれる。
【0017】本発明のコーティング組成物を、例えば、
ディップコーティング、ロッドコーティング、ブレード
コーティング、エアーナイフコーティング、グラビアコ
ーティング及びリバースロールコーティング、押出コー
ティング、スライドコーティング、カーテンコーティン
グ等の多くの周知の技法によって適用することができ
る。コーティング後、この層を簡単な蒸発によって一般
的に乾燥し、通常加熱のような公知の技法によって促進
することができる。公知のコーティング及び乾燥方法
は、リサーチディスクロージャー(Research Disclosur
e )、No. 308119、1989年12月発行、1007-1008 頁に詳
細に記載されている。
【0018】コーティング組成物を水もしくは有機溶剤
からコートすることができるが、環境上の理由から水が
好ましい。総固形分含有率は10%〜50%との範囲に
なることができるが、好ましい固形分レベルは40%で
ある。
【0019】非コロイド状顔料は、ペーパーコーティン
グに通常用いられる、例えば、クレー、炭酸カルシウ
ム、二酸化チタン、焼成クレー、アルミノシリケート、
非晶質シリカ及びシリケート、硫酸バリウム、サテンホ
ワイト、又はポリスチレンもしくはナイロンビーズのよ
うなプラスチック顔料となることができる。その広い入
手可能性、無害な取扱及び環境上の問題がないために、
多孔性シリカが非コロイド状顔料を構成するのが好まし
い。
【0020】種々の技法によって、多くの種類の非晶質
及び結晶質シリカ粒子が製造され、市販されているが、
インク受容層においてより速いインク乾燥を達成するた
めに一定の多孔度のものを用いることが好ましい。高い
多孔度を有するので合成非晶質シリカが好ましい。その
ような材料は沈降シリカもしくはシリカゲルとして成功
裏に製造される。それらの材料の多孔度はインク吸収に
役に立つが、多孔度が極端に高レベルの非コロイド状粒
子は、本発明が中間レベルの多孔度を用いるので本発明
では有用でない。なぜなら、多孔度が非常に高いシリカ
粒子は、コーティング組成物に用いる水を吸収しすぎ
て、容認できない粘度増加を生じ、塗布可能な組成物を
得るために固形分レベルを下げる必要があるからであ
る。多孔度は、一般的に、吸油量(シリカ1g当たりの
油のグラム量)で測定される。好ましいレベルは、50
〜350g/g、より好ましくは、100〜240g/
gの範囲である。
【0021】コロイド状粒子は、一般的に、水もしくは
溶媒に分散される。コロイド状粒子には、シリカ、アル
ミニウム改質されたシリカ、アルミナ、酸化スズ、アン
チモン酸塩、もしくはコートされた(層にした)酸化物
が含まれるが、これらに限定されない。粒径は1nm〜
1μm、好ましくは10〜50nmである。上記のセラ
ミック材料の同じ組からコロイド状顔料を選定すること
ができる。コロイド状粒子の主たる特徴は、コロイド状
粒子が、液体(好ましくは、水)中に分散状態で存在す
るのに十分に小さく、且つ典型的なコーティング条件及
び乾燥条件下で、一緒に保持する(但し、流れない)た
めの十分な粒子間吸引力を有するということである。コ
ロイド状材料は、1nm〜1μmの粒径範囲を有すると
して、一般的に規定される(「固−液分散体」(Solid/
Liquid Dispersions) 、Th. F. Thadros編、Academic P
ress, 1987, 1 頁)。
【0022】それらは、形状が、球、楕円体、針状もし
くは繊維状となることができる。分散性を高めるため
に、表面を処理もしくはポリマーグラフト化してもよ
い。そのような粒子の表面電荷は化学組成に基づいて広
く変わるが、いずれのタイプも用いることができる。好
ましくは、色素を用いる場合は、粒子の表面電荷はマー
キングインク中の色素の電荷と反対であるのがよい。こ
の方法では、色素を媒染剤処理することが好ましく、良
好なにじみ耐性と耐水性が得られる。例えば、色素がア
ニオン性(大部分の市販のインクジェットインクの場
合)であるとすると、正に帯電したコロイド状粒子、例
えば、アルミナ(DispalTM、Condea Vista Chemicals
製)もしくはアルミナコートシリカ(Ludox TM CL 、Du
Pont製)が好ましい。
【0023】十分なコータビリティを得るために、当業
者に公知の例えば界面活性剤、消泡剤、アルコール等の
添加物を用いてもよい。一般的な塗布助剤の量は、総溶
液重量に対して活性塗布助剤0.01〜0.30%であ
る。これらの塗布助剤は、非イオン性、アニオン性、カ
チオン性もしくは両性となることができる。具体例が、
MCCUTCHEONの第1巻、「乳化剤及び洗浄剤」、1995年、
North American Editionに記載されている。
【0024】本発明の1つの態様で、追加の層を用いて
上記の乾燥組成物をオーバーコートすることはオプショ
ンである。本発明では必須ではないが、ドット利得制
御、フェザリングもしくはにじみの減少のため、又は光
沢増加のためには、追加のオーバーコートが好ましい。
典型的に、そのような層はインク吸収速度を制御するの
に役立つ薄いポリマー層である。当該技術分野では、多
くの好適な材料が周知となっており、種々の方法で適用
することができる。インク受容要素のバインダとしての
フィルム形成性親水性コロイドの使用が良く知られてい
る。
【0025】水性インクの優れたインク受容層を形成す
る親水性材料の例には、ポリビニルアルコール類及びそ
れらの誘導体、ポリビニルピロリドン、スルホン化もし
くホスフェート化ポリエステル類、セルロースエーテル
及びそれらの誘導体、ポリ(2−エチル−2−オキサゾ
リン)、ゼラチン、カゼイン、ゼイン、アルブミン、キ
チン、キトサン、デキストラン、ペクチン、コラーゲン
誘導体、コロジオン、寒天、クズウコン、ガーゴム、カ
ラゲナン、トラガカント、キサンタン、ラムサン(rham
san )、スルホン化ポリスチレン類、ポリアクリルアミ
ド類及びそれらの誘導体、ポリアルキレンオキシド類、
等が含まれるが、これらに限定されてない。そのような
材料の組合せを用いることができる。そのような層の乾
燥被覆は0.1μm〜10μmであるが、好ましくは、
0.5μm〜5μm、より好ましくは0.5μm〜1.
0μmの範囲である。
【0026】
【実施例】発明例1〜12及び比較例13〜22を用い
て、コロイド状粒子もしくは非コロイド状粒子のいずれ
か一方に由来するフィルム特性を完全に超える、本発明
の利点を実証する。通常の多孔性非コロイド状粉末を酸
化セラミックのコロイド状懸濁物にゆっくりと加えてコ
ーティング組成物を調製した。凝集物もしくは明らかに
大きなサイズの粒状物が無くなるまで、この混合物を十
分に攪拌した。追加の添加物無しに、巻取りワイヤロッ
ド技法によってこの組成物をコートした。この組成物
を、むき出しの、未処理のボンドグレード紙にコート
し、通常のラボオーブン中で約70℃で乾燥させた。乾
燥コーティングを、キャノンBJC 610 もしくはキャノン
BJC 620 インクジェットプリンタを用い、360dpi 、
特殊コート紙設定で、ベタ色(シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラック、赤、緑及び青)のブロックで印刷し
た。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】材料 非コロイド状粒子: シリカIJ35:Gasil IJ35非コロイド状多孔性シリカ、粒
径4.5μm(Crosfield Company 製) マイカLVT-600 :LVT-600 低粘度タルク、粒径2.4μ
m(Barretts Minerals, Inc. 製) チタニア:針状チタニアFTL-300 、寸法:5μm長×
0.3μm幅(IshiharaCorporation USA製) Mizukasil :Mizukasil P-78D 非コロイド状多孔性シリ
カ、粒径7μm(Mizusawa Fine Chemicals 製) ナイロン12:オルガゾル(orgasol )極微小ポリアミ
ド、粒径4.7μm(ELf Atochem ATO 製)
【0030】コロイド状粒子: Ludox CLTM:アルミナコートコロイド状シリカ、12n
m(DuPont SpecialtyChemicals製) Ludox AMTM:アルミン酸ナトリウムで安定化されたコロ
イド状シリカ、12nm(DuPont製) Ludox SKTM:脱イオン化コロイド状シリカと水溶性ポリ
マーとの組合せ、12nm(DuPont製) Ludox TMA TM:脱イオン化コロイド状シリカ、22nm
(DuPont製)
【0031】Nalco 1056TM:アルミニウム改質されたコ
ロイド状シリカ、20nm(NalcoChemical Company
製) Nalco 1034A TM:コロイド状シリカ、20nm(Nalco
Chemical Company製) Nalco 8676TM:コロイド状アルミナ、2nm(Nalco Ch
emical Company製) Vista 23N4-20 TM:Dispal 23N4-20アルミナ、90nm
(Condea Vista Company製)
【0032】コーティングを次の特性に関して評価し
た。 にじみ:目的の領域もしくは特定の領域を超えて広がる
印刷領域の傾向を測定する。 1:カラー間のにじみもしくは印刷されていない領域へ
のにじみが認められない。 2:多少にじむ。 3:容認できないほどにじむ(ひどいにじみ)。
【0033】凝集:ベタ印刷領域の不均一性。吸収が一
様でないときインクがたまって、局部的に不均一な光学
濃度を生じる。 1:凝集が認められない。 2:僅かに凝集している。 3:ひどく凝集している。 耐水性 1:水に浸漬したとき色が流れない。 2:色が僅かに流れる。 3:色がひどく流れる。
【0034】
【表3】
【0035】例23〜29は、コロイド状粒子と非コロ
イド状粒子の好ましい比率を説明する。上記のようにコ
ーティング組成物を混合した。各場合において、コロイ
ド状粒子はLudox CL(DuPont Specialty Chemicals製)
であり、非コロイド状粒子はGasil IJ35(Crosfield Co
mpany 製)であった。コーティング溶媒は水であった。
この組成物を、カレンダー掛けした未加工の写真ベース
紙上にビードコートして、55℃で乾燥した。乾燥被覆
量は21〜24g/m2 であった。
【0036】フォトインクを用いたキャノンBJC 4200イ
ンクジェットプリンタの凝集について、ベタのシアンパ
ッチの不均一性を評価することによって、印刷品質を評
価した。相対湿度80%で、Hewlett Packard 850Cイン
クジェットプリンタを使ってベタストリップを印刷する
ことによって乾燥時間を評価した。印刷後直ちにボンド
紙のシートを印刷画像に押しつけ、重い滑らかな金属ロ
ーラをその組合わせ体の上を通した。シートを分離し
た。ボンド紙への色素移り(オフセット)を検査(シア
ン、マゼンタ、イエロー、赤、緑及び青)して、どの色
が印刷後最も長時間ボンド紙に色移りするかを調べた。
それぞれの場合において、この色は青インクであった。
それ以上青インクが認識されないところのオフセットシ
ート上のスポットを、印刷とボンド紙を適用した間のゼ
ロ時間経過時(最もオフセットがひどいところ)のスポ
ットに対して測定した。この長さをを時間に換算した。
【0037】標準インクを用いるHewlett Packard 690C
インクジェットプリンタから、低濃度のシアンインクパ
ッチを印刷することによってドット径を測定した。直径
を光学顕微鏡を用いて290倍で直接測定した。
【0038】
【表4】
【0039】これらの例は、コロイド状粒状物:非コロ
イド状粒状物比率の中間にある組成物の利点を表す、コ
ータビリティ、コーティング品質、乾燥時間及びドット
利得間のバランスを示す。
【0040】次の例は例26のコーティングを、多孔性
粒子層へのインクの吸収を制御する(即ち、遅らせる)
ように設計したポリマー層で上塗りした効果を示す。こ
の層は、例26を作成するのに用いたコーティング組成
物の上に(ビードコーティング時に別のスロットから同
時に)スライドコートした。このオーバーコートの組成
は、水にカチオン性に改質されたヒドロキシエチルセル
ロース(Quatrisoft LM200、Amerchol製)とメチルセル
ロース(Methocel A4M、Dow Chemical製)とを混合した
80/20重量%混合物であった。このオーバーコート
の固形分は1.75%であった。このコーティングを例
23〜29に記載したように乾燥した。
【0041】
【表5】 このデータから、明らかに、試験したインクセットによ
っては、薄い吸収制御オーバーコートが好ましいことが
わかる。
【0042】例34 ポリエチレンコート紙に直接コートした以外は、例1と
同じようにコーティングを作成した。濡れと接着を助け
るためにコーティング組成物を適用する前に、ポリエチ
レン表面をコロナ放電で処理した。コーティングは連続
的であり、粉末になったり、基体材料からはげ落ちたり
しなかった。このことは、本発明を用いて広範な基体材
料を成功裏にコートできることを実証する。
【0043】本発明の他の好ましい態様を請求項との関
連において、次に記載する。 (態様1)前記コーティング組成物が当該コーティング
組成物の10〜70重量%の固形分含有率を有する請求
項1もしくは2に記載のインクジェット記録媒体。 (態様2)前記コーティング組成物が当該コーティング
組成物の40重量%の固形分含有率を有する請求項1も
しくは2に記載のインクジェット記録媒体。
【0044】(態様3)前記コーティング組成物の非コ
ロイド状顔料が、クレー、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、焼成クレー、アルミノシリケート、非晶質シリカ及
びシリケート、硫酸バリウム、サテンホワイト、プラス
チック顔料、及び多孔性シリカから選ばれる請求項1も
しくは2に記載のインクジェット記録媒体。 (態様4)前記非コロイド状顔料が多孔性シリカである
請求項1もしくは2に記載のインクジェット記録媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ピーター ニコラス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14618, ロチェスター,サウザン パークウェイ 143 (72)発明者 スコット エドワード デリー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14420, ブロックポート,イースト アベニュ 428

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機コロイド状粒子及び非コロイド状顔
    料の混合物を含むコーティング組成物で少なくとも1つ
    の表面がコートされた基体を含んでなるインクジェット
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 有機成分を含まないコーティング組成物
    がその表面に配置されている基体を含んでなるインクジ
    ェット記録媒体。
JP11216929A 1998-07-31 1999-07-30 インクジェット記録媒体 Pending JP2000052638A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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US12753498A 1998-07-31 1998-07-31
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