JP2000047046A - 屈折率分布型光学成形体の製造方法 - Google Patents

屈折率分布型光学成形体の製造方法

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JP2000047046A
JP2000047046A JP10218382A JP21838298A JP2000047046A JP 2000047046 A JP2000047046 A JP 2000047046A JP 10218382 A JP10218382 A JP 10218382A JP 21838298 A JP21838298 A JP 21838298A JP 2000047046 A JP2000047046 A JP 2000047046A
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optical molded
refractive index
optical
molded body
laser
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Toshiyuki Watanabe
渡邊敏行
Denshin Yana
傳信 梁
Hideaki Machida
英明 町田
Koichi Kiso
幸一 木曽
Takeshi Kada
武史 加田
Seizo Miyata
清蔵 宮田
Junji Obara
淳史 小原
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TORI CHEMICAL KENKYUSHO KK
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00432Auxiliary operations, e.g. machines for filling the moulds
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細な領域で屈折率を任意に制御でき、従来
と比較して大きい光学成形体にも対応できる屈折率分布
型光学成形体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 光学成形体にレーザー光を照射し、照射
した領域に非共鳴多光子励起による光化学反応を誘起す
ることにより屈折率を変化させる方法からなる。照射す
る位置によって照射時間もしくは/及び光強度を連続
的、もしくは不連続的に変化させることにより、GI型
光ファイバーをはじめ、各種GRINレンズ、光回折格
子、光集積回路などを作製することができる。この方法
は従来の光化学反応による屈折率制御と比較して、光学
成形体に吸収のない波長域の光を照射するため、吸収に
よる光の減衰がない。したがって大口径の屈折率分布型
レンズ等にも応用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる屈折率領域
から構成される屈折率分布型光学成形体、例えばSI型
及びGI型の光ファイバー、光導波路等の各種光伝送、
光結合、光制御、光変調素子、もしくは複写機、ファク
シミリ、LEDプリンタ、OHP等に使用される等倍
型、拡大型、縮小型読み取りレンズ、あるいは眼鏡用レ
ンズ、コンタクトレンズ等の光集束、光発散型レンズ、
さらに周期的な屈折率変化を有する光回折格子、液晶デ
ィスプレイなどに使用されるマイクロレンズアレイ、微
細な屈折率パターンを有する光集積回路、その他光書き
込み型メモリ、波長選択透過板、視野選択フィルム等の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア社会といわれる現在、異
なる屈折率領域から構成される屈折率分布型光学成形体
の需要は極めて大きい。そのような例として情報伝達を
担う光ファイバーは勿論、周期的な屈折率変化を有する
光回折格子、屈折率の異なる部位によって情報が書き込
まれた光メモリ、微細な屈折率パターンを有する光集積
回路等の光結合素子、光制御素子、光変調素子、光伝送
素子が挙げられる。
【0003】なお、ここで屈折率分布型光学成形体と
は、GI型光ファイバー等のような成形体中で屈折率が
連続的に分布している場合(以下、GRIN光学成形体
という)と、光回折格子、SI型光導波路等のように屈
折率の分布形状が不連続的な場合の両方をいう。
【0004】GRIN光学成形体は、次世代の光学成形
体として注目されている。例えば、光ファイバーのコア
の中心軸から周辺部へ放物線状に屈折率を減少させたG
I型光ファイバーは大容量の情報伝送を可能とし、ま
た、レンズ中で屈折率が連続的に変化したGRINレン
ズは、平面でも屈折力を持つことや、球面収差を生じな
い等の特長を生かし、コピー機などに用いる読み取りレ
ンズ、ファイバー同士をつなぐ球状レンズ、あるいはマ
イクロレンズなどに応用される。
【0005】上述のようなGRIN光学成形体の製造方
法としては、従来より数多くの提案がなされている。例
えば低分子あるいはモノマーをポリマー中に分散させ、
その濃度を連続的に分布させることによってGI型光フ
ァイバーを得る方法が特開平9−133813号、特開
平8−336911号、特開平8−337609号、特
開平3−192310号、特開平5−60931号、W
O93/19505国際公開特許公報、WO94/04
949国際公開特許公報に開示されている。また、特開
昭62−25705号は屈折率及び反応比の異なる2種
類以上のビニルモノマーを光で共重合させることにより
GI型のロッド状光学成形体あるいは光ファイバーを得
るものである。さらに特開平7−56026号は光反応
性の官能基を有する重合体Aを形成し、Aより低屈折率
である化合物BをAの中に拡散させ、Bの濃度分布を形
成した後、光でAとBを反応させ屈折率分布を得る方法
である。
【0006】また無機材料についてのGRIN光学成形
体の製造方法もいくつか提案されており、例えばケイ素
や鉛などを主成分とするロッド状のガラスに高屈折率の
タリウムを加え、低屈折率のカリウムを含む溶融液に浸
漬し、イオン交換によりカリウムの濃度分布を形成させ
てGI型ロッドとする方法である。
【0007】GRINレンズは、上述の方法を、短いロ
ッドつまりレンズ状の光学成形体について適用すれば同
様に得ることができる。あるいは上述の方法で作成した
GI型ロッドを輪切りにしても良い。
【0008】以上のようなGRIN光学成形体の製造方
法は、重合、浸漬等の工程を含むため、分布を付与でき
る大きさに限界があり、特に微細領域での屈折率制御は
困難である。また、重合反応では、反応の制御が難し
く、可塑剤や重合開始剤等の不純物を含むため透明性に
悪影響を及ぼす。さらに共重合により作製したGRIN
光学成形体は分子鎖中のブロックコポリマー的な部位に
より光散乱を起こし、やはり透明性が低下して伝送損失
が増大する。その他、連続製造ができない、あるいは高
価である等の問題を有する。
【0009】一方、前述した光回折格子、光集積回路等
のような屈折率の微細なパターンを有する光学成形体の
製造方法としては、光照射により成形体中に光化学反応
を誘起させ、それに伴う屈折率変化を得るという技術が
知られている。例えば、無機材料の場合、ゲルマニウム
をドープしたガラスに光照射し、屈折率を変化させて光
回折格子を作製する方法などが挙げられる。また、有機
材料においては、フォトクロミック反応、あるいはフォ
トブリーチングとして知られており、光化学反応活性な
低分子をポリマー中に分散させた材料にレーザー光を照
射することによって屈折率変化を誘起し、光回折格子と
する技術が特開平7−92313号などで開示されてい
る。さらに最近では、この技術をGRIN光学成形体の
製造に応用することが特開平9−178901号によっ
て提案されている。この方法は成形体に照射した光が吸
収されて強度が弱くなるのを利用し、照射に対して深さ
方向に連続的な屈折率分布を付与するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の屈折率分布型光学成形体の製造方法は、一つには重
合や浸漬工程を含むため微細領域での屈折率制御ができ
ない、反応の制御が難しい、不純物等により透明性が低
下する、連続製造ができない等の問題を有する。また一
方、光化学反応により屈折率変化を誘起する技術は、微
細領域での制御が可能で、不純物等の問題がなく、連続
製造も可能であるが、その最大の問題として、成形体に
照射する光が吸収され、ある距離以上には光が到達でき
ないということが挙げられる。これは、光化学反応を誘
起するために照射する光の波長が成形体あるいはそれを
構成する分子の吸収波長域に設定されているために起こ
る。したがって大口径のロッドや眼鏡レンズなどの光学
成形体に対しては応用が困難になる。
【0011】そこで本発明は、微細な領域で屈折率を制
御でき、照射光が吸収されないため大口径のロッドなど
にも応用でき、不純物等による透明性の低下もない新規
屈折率分布型光学成形体の製造方法を提供するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明は、屈折率分布型光学成形体の製造方法とし
て、光学成形体にレーザー光を照射し、非共鳴多光子励
起による光化学反応(以下、非共鳴多光子励起反応とい
う)を誘起することにより屈折率を制御することを特徴
とする。非共鳴多光子励起反応は非線形光学効果の一種
であり、吸収のない領域の波長を照射しても反応を誘起
することができる。
【0013】本発明に用いるレーザー光は、1光子励起
による光化学反応を誘起するときの波長に対して1.2
〜6倍の波長とすることが有効である。
【0014】また、上記の非共鳴多光子励起反応の中で
も非共鳴2光子励起による光化学反応(以下、非共鳴2
光子励起反応という)が反応効率が良く特に有効であ
る。
【0015】レーザー光を照射する対象物である光学成
形体は、非共鳴多光子励起反応を誘起し得る物質又はこ
の物質を含有する材料からなることを特徴とする。
【0016】さらに上記の光学成形体は、非共鳴多光子
励起反応を誘起し得る物質をポリマーもしくはオリゴマ
ーの主鎖もしくは/及び側鎖に有する材料からなること
を特徴とする。
【0017】また上記の光学成形体は、非共鳴多光子励
起反応を誘起し得る物質をポリマーまたはオリゴマーに
分散させた材料からなることとしても良い。
【0018】本発明の非共鳴多光子励起反応を誘起し得
る物質としては、ニトロン誘導体、桂皮酸誘導体、スチ
ルベン誘導体、2,5 −ジスチリルピラジン誘導体、アン
トラキノン誘導体、ビフェニル誘導体、ノルボルナジエ
ン誘導体、アゾ化合物、ジアゾ化合物、オレフィン誘導
体から選ばれる一つもしくはそれらの組み合わせとする
ことが有効である。
【0019】本発明に用いるレーザー光は、単一のレー
ザーを用いて照射することを特徴とする。
【0020】また、レーザー光は、複数のレーザーを用
いて、同一方向に、または交差させて照射することを特
徴とする。
【0021】さらに、複数のレーザーは同一波長または
異なる波長を有し、同時または逐次に照射することもで
きる。
【0022】具体的な屈折率分布型光学成形体の製造方
法としては、光学成形体をロッド状に成形し、これを中
心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光の焦点位
置を、ロッドの半径方向に沿って移動させるとともに、
焦点位置によって照射時間を連続的に変化させることを
特徴とする。
【0023】さらに上記の方法に加えて、レーザーの集
束光の焦点位置をロッドの長手方向に移動させることに
よってロッドの中心軸から周辺部にかけて連続した屈折
率分布を有するロッドとすることができる。
【0024】本発明の別の製造方法としては、光学成形
体をロッド状に成形し、これを中心軸に沿って回転させ
ながらレーザーの集束光の焦点を、ロッドの円周面上に
位置させロッドの長手方向に移動させることを特徴とす
る。
【0025】さらに本発明の別の製造方法としては、光
学成形体をロッド状に成形し、これを中心軸に沿って回
転させながら、レーザーの平行光をロッドの中心軸に平
行に照射するとともに半径方向に移動させ、照射位置に
よって照射時間を連続的に変化させることを特徴とす
る。
【0026】また本発明は上述の方法で作製したロッド
状の屈折率分布型光学成形体を長手方向に延伸すること
を特徴とする。これによってGI型光ファイバーとする
ことができる。
【0027】さらに本発明の製造方法としては、光学成
形体をファイバー状に成形し、これを中心軸に沿って回
転させながらレーザーの集束光の焦点位置を、ファイバ
ーの半径方向に沿って移動させるとともに、焦点位置に
よって照射時間を連続的に変化させることを特徴とす
る。
【0028】また上記の方法に加えて、レーザーの集束
光の焦点位置をファイバーの長手方向に移動させること
によってGI型光ファイバーを作製することができる。
【0029】さらに本発明の別の製造方法としては、光
学成形体をファイバー状に成形し、これを中心軸に沿っ
て回転させながらレーザーの集束光の焦点を、ファイバ
ーの表面上に位置させファイバーの長手方向に移動させ
ることを特徴とする。
【0030】あるいは、光学成形体をファイバー状に成
形し、レーザー光を照射することによって導波させ、フ
ァイバー内部の導波モードに基づいて半径方向に光強度
分布を形成させ、それによって半径方向に屈折率分布を
付与することによってもGI型光ファイバーとすること
ができる。
【0031】本発明の製造方法は、光学成形体にレーザ
ー光を照射し、照射する領域によって照射時間もしくは
/及び光強度を連続的に変化させることを特徴とする。
【0032】あるいは、光学成形体にレーザー光を照射
し、照射する領域によって照射時間もしくは/及び光強
度を不連続的に変化させても良い。
【0033】レーザー光を照射する際には、レーザー光
を光学成形体に対して走査させることを特徴とする。
【0034】また、照射するレーザー光はレーザーの集
束光であることを特徴とする。
【0035】さらに本発明の製造方法は、光学成形体に
レーザー光をマスクを通して照射し、光学成形体に屈折
率の変化パターンを与えることを特徴とする。
【0036】本発明によって製造される屈折率分布型光
学成形体はGRINレンズであることを特徴とする。
【0037】別の屈折率分布型光学成形体はマイクロレ
ンズアレイであることを特徴とする。
【0038】さらに別の屈折率分布型光学成形体は成形
体中に屈折率の異なる部位を形成させた2次元あるいは
3次元光メモリであることを特徴とする。
【0039】さらに別の屈折率分布型光学成形体はGI
型光導波路であることを特徴とする。
【0040】さらに別の屈折率分布型光学成形体はSI
型光導波路であることを特徴とする。
【0041】さらに別の屈折率分布型光学成形体は光集
積回路であることを特徴とする。
【0042】さらには別の屈折率分布型光学成形体とし
て、光回折格子であることを特徴とする。
【0043】本発明の別の製造方法として、光学成形体
に、レーザー光より形成させる干渉パターンを照射する
ことを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0045】本発明では、光学成形体の屈折率を制御す
るために、光学成形体にレーザー光を照射し、照射した
領域に非共鳴多光子励起反応を誘起することを特徴とす
る。
【0046】多光子励起とは非線形光学効果の一種であ
って、分子に複数個の光子エネルギーを同時に吸収させ
ることによって特定の励起状態に到達させることをい
う。これをα−ジメチルアミノフェニル−N−フェニル
ニトロン(DMAPN)の例で説明する。DMAPNの
紫外可視吸収スペクトルを図1に示す。図1からわかる
ように分子の最大吸収波長は380nm付近に観測され
るため、この波長の紫外光を照射するとDMAPNは光
化学反応を起こす。このような通常の光化学反応は、D
MAPNが1個の光子を吸収して励起されるいわゆる1
光子励起反応である。それに対して本発明では380n
mの例えば2倍の波長である760nmのレーザー光を
照射する。するとDMAPNは非線形光学効果のため図
2に示すように同時に複数個(この場合は2個)の光子
を吸収して励起状態になる。そして同様に光化学反応を
起こすが、DMAPNの場合は、図3に示すようにニト
ロンの2重結合が切断され、オキサジリジンを生成する
か、あるいはプロトン−酸素原子の換位に伴ってアミド
が生成する。これらの光化学反応に伴っていずれもその
共役系が破壊されるため分子の分極率が小さくなり屈折
率の減少が観測される。なお、多光子励起反応は1光子
励起反応に比べ反応の選択性が良く、したがって屈折率
を制御しやすい利点もある。
【0047】そして本発明の多光子励起反応は非共鳴の
多光子励起反応であることが重要である。非共鳴とは吸
収がない波長域で励起することを意味する。前述のDM
APNの場合では760nmに吸収がないにもかかわら
ず、励起させることができる。したがって同じ多光子励
起であっても吸収の存在する波長域で照射する場合、す
なわち共鳴多光子励起(J.Albert、B.Mal
o、K.O.Hill、F.Bilodeau、D.
C.Johnson、S.Theriault、App
l.Phys.Lett.、67(24)、3529−
31(1995).他) とは異なるものである。吸収の
ない波長域を照射することによって成形体中で光強度が
減衰することがなくなるため、従来の方法では対応でき
なかった大口径のロッドやレンズなどに屈折率分布を付
与することが可能となる。
【0048】また本発明によって製造する屈折率分布型
光学成形体は、その屈折率変化が固定され、維持されて
なるものである。したがって同じ多光子励起であっても
レーザー照射時にのみ一時的に屈折率変化が誘起され
る、いわゆる3次の非線形光学効果を利用した場合
(G.S.He、M.Yoshida、J.D.Bha
walkar、and P.N.Prasad、App
l.Opt.、36、6、1155(1997).他)
とは異なるものである。
【0049】したがって、本発明に用いるレーザー光
は、光学成形体中に非共鳴多光子励起反応を起こし得る
波長であって、具体的には、成形体あるいはそれを構成
する物質の吸収波長、つまり1光子励起による光化学反
応が起こる波長に対して1.2〜6倍のものを用いるこ
とができる。
【0050】上述の波長を有するレーザー光を照射する
ことにより、非共鳴多光子励起反応を誘起することがで
きるが、特に2個の光子で励起する非共鳴2光子励起反
応が、反応の効率が良く好適に用いられる。その場合の
レーザー光の波長は1光子励起反応が起こる波長に対し
て1.8〜2.2倍とすることが好ましい。
【0051】本発明に用いるレーザーの種類としては、
前述の波長を出すことができるレーザーであればCWレ
ーザー、パルスレーザー共に用いることができ、特に限
定されるものではないが、パルスレーザーの方がより好
ましい。非共鳴多光子励起反応は非線形光学効果の一種
であるため、例えば2光子励起の場合、反応はレーザー
光強度の2乗に比例する。従ってピーク強度の高いパル
スレーザーであれば反応が進行しやすく、効率的に屈折
率を制御できる。パルスレーザーの例としてはモードロ
ックチタンサファイヤレーザー、パラメトリック発振レ
ーザー、Nd:YAGレーザー、Nd:YLFレーザー
等を挙げることができる。操作の容易なナノ秒パルスレ
ーザーも用いることができる。
【0052】次に光学成形体について述べる。光学成形
体は、非共鳴多光子励起反応を誘起し得る物質又はこの
物質を含有する材料からなる。非共鳴多光子励起反応を
誘起し得る物質としては無機物質、有機物質ともに用い
ることができる。
【0053】無機物質としてはゲルマニウムドープ石
英、ユーロピウムドープ石英などが挙げられる。
【0054】有機物質としては、非共鳴多光子励起によ
って分子内電子遷移(n→π* 、π→π* )などを起こ
し、立体構造の変化や、2重結合の切断、環化反応、分
子間の架橋反応などを起こす物質であれば用いることが
できる。また本発明でいう光化学反応には分子構造、立
体構造の変化だけでなく、例えば液晶におけるコレステ
リック相からネマチック相への相変化、分子の凝集状態
の変化、配向度の変化なども含む。
【0055】非共鳴多光子励起反応を起こすことができ
る有機物質としては、電子吸引性及び電子供与性基を分
子構造の対照的な位置に有し、反応後の分子構造、凝集
状態などが安定であるものが好適に用いられる。また光
学成形体の用途によっては、できる限り短波長領域に吸
収極大を有し、無色であることが好ましい。そのような
有機物質としてニトロン誘導体、桂皮酸誘導体、スチル
ベン誘導体、2,5−ジスチリルピラジン誘導体、アン
トラキノン誘導体、ビフェニル誘導体、ノルボルナジエ
ン誘導体、アゾ系化合物、ジアゾ化合物、オレフィン誘
導体を挙げることができる。
【0056】上記に挙げた物質の中から一つを選択して
用いることができ、また複数を組み合わせて用いること
もできる。
【0057】ニトロン誘導体としてはα−ジメチルアミ
ノフェニル−N−フェニルニトロン、α−フェニル−N
−フェニルニトロン等を挙げることができるがこれに限
定されるものではない。
【0058】オレフィン誘導体としては、1,5−シク
ロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,
5,5−トリメチルジエノン、1,4−ジフェニルブタ
ジエン、1,6−ジフェニルヘキサトリエン、1,2,
3,4,5−ペンタフェニルシクロヘキサジエン等の複
数の2重結合を有する物質が好適に用いられる。
【0059】以上述べたような物質を結晶状、あるいは
ガラス状としてそのまま用いても良いし、あるいは他の
材料に含有させて用いても良い。そのような材料として
はセラミック、金属、ポリマー、オリゴマーなどの無機
材料、有機材料を用いることができる。特にポリマー、
オリゴマーは各種形状に成形しやすく、安価なため好適
に用いられる。
【0060】無機材料としては、シリカガラス等を挙げ
ることができる。
【0061】ポリマーもしくはオリゴマーは光学材料と
して通常用いられるものが使用可能である。具体的にモ
ノマー単位で示すとスチレン、塩化スチレン、酢酸ビニ
ル、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、アクリ
ロニトリル、フェニル酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ビ
ニルナフタレン、塩化ビニリデン、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリ
ル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸アダマ
ンチル、アクリル酸カルボニル、アクリル酸ヒドロキシ
アルキル、アクリル酸パーフルオロアルキル、ジグリセ
リンテトラ(メタ)アクリレートなどのアクリレート系
ポリマーもしくはオリゴマー、またはメタクリル酸アダ
マンチル、メタクリル酸ヒドロキシアルキル、メタクリ
ル酸カルボニル、メタクリル酸ナフチル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸ブチル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル、2,2,2−トリフルオロエチルメ
タクリレート、4−メチルシクロヘキシルメタクリレー
ト、フルフリルメタクリレート、1−フェニルエチルメ
タクリレート、1−フェニルシクロヘキシルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレート等のメタクリレート系ポ
リマーもしくはオリゴマー、またはそれらの誘導体、あ
るいはポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を挙げること
ができるがこれらに限定されるものではない。
【0062】以上のようなポリマーもしくはオリゴマー
に前述の非共鳴多光子励起反応を誘起し得る物質を含有
させる場合には、ポリマーもしくはオリゴマー中に分散
させたホストゲスト系として用いても良いし、あるいは
ポリマーもしくはオリゴマーの主鎖もしくは側鎖に導入
して主鎖型もしくは側鎖型のポリマーもしくはオリゴマ
ーとすることもできる。あるいは主鎖と側鎖の両方に有
していても良い。
【0063】分散させる方法としては通常の方法を用い
ることができ、特に限定されるものではない。例えば有
機溶媒とともに分散させても良いし、直接ポリマーもし
くはオリゴマーに練り込むこともできる。結果としてポ
リマーもしくはオリゴマーに分散できれば良い。
【0064】非共鳴多光子励起反応を誘起し得る物質の
ポリマーもしくはオリゴマーに対する濃度は、物質の種
類、得ようとする屈折率変化量等によって適宜決定され
るが、通常は10〜60wt%程度とすることが好まし
い。
【0065】ポリマーもしくはオリゴマーの主鎖、側鎖
に非共鳴多光子励起反応を誘起し得る物質を導入する方
法としては、最初に非共鳴多光子励起反応を誘起し得る
物質を有するモノマーを合成し、それを単独で重合する
こともできるし、他のモノマーと共重合させることもで
きる。またベースとなるモノマーを重合してポリマーも
しくはオリゴマーとした後、高分子反応で非共鳴多光子
励起反応を誘起し得る物質を主鎖、側鎖に導入すること
もできる。その他、結果として非共鳴多光子励起反応を
誘起し得る物質をポリマーもしくはオリゴマーの主鎖、
側鎖に導入できる方法であれば用いることができる。
【0066】光学成形体はレーザー光を照射するにあた
り、用途を考慮した上で各種形状に成形されている。例
えばロッド状、ファイバー状、長板状、球状、フィルム
状、レンズ状などが挙げられるがこれに限定されるもの
ではない。その成形方法についても通常用いられる方法
を用いることができ、例えば射出成形、圧縮成形、ブロ
ー成形、押し出し、箱枠内重合法、削り出し法、引き延
ばし法、加熱冷却法、CVD蒸着法、焼結法、、スキャ
ン法などが挙げられる。また光学成形体の用途によって
はスピンコート法、溶媒キャスト法、LB法、スプレー
法、ロールコート法、凸版印刷法、スクリーン印刷法等
も用いることができる。
【0067】レーザーの照射は単一のレーザーを用いて
行うことができる。レーザー光の強度は照射波長などに
もよるが、100MW/cm2 〜2GW/cm2 とする
ことが最も反応効率が良く好ましい。
【0068】照射した領域で非共鳴多光子励起反応が誘
起され屈折率が変化するわけであるが、反応させる物質
の種類、照射波長によって屈折率は減少する場合と増加
する場合がありどちらでも用いることができる。また屈
折率変化量は通常、照射時間あるいは光強度が大きいほ
ど大きい。例えば前述したように2光子励起反応の場合
には光強度の2乗に比例して反応が進行する。したがっ
て図4に示すように凸レンズなどで集光したレーザーの
集束光2aを照射することにより、焦点位置で最も大き
い屈折率変化量を得ることができ、焦点位置から離れる
に連れて連続的に屈折率変化量を減少させることができ
る。集光させずに照射した場合には図5に示すようにレ
ーザーの平行光2bの通過した領域に一定の屈折率変化
を与えることができる。さらにスペイシャルフィルタ
ー、コリメーションレンズなどを介して、照射断面積の
大きい平行光として照射することもできる。また、照射
断面積の大きい平行光をスリット、ピンホールなどを通
すことによって径を調節して照射することもできる。さ
らにレーザー光は偏光解消版を介して照射することによ
り、光学成形体に等方的な屈折率変化を誘起することが
できる。
【0069】また、複数のレーザーを用いて照射するこ
ともできる。これら複数のレーザーは逐次に用いて照射
しても良いし、同時に照射しても良い。そしてそれぞれ
のレーザーの波長は同一であってもまた異なっていても
良い。特に異なる波長を持つ複数のレーザーを同時に照
射することにより、例えば2つのレーザーを用いた場合
には、非共鳴の2波長多光子励起反応を誘起することが
できる。
【0070】複数のレーザーを照射する場合は、同一の
方向へ照射することもできるし、互いに交差させて照射
することもできる。交差させることによりその交差点の
みで反応を起こすことも可能であり、例えば3次元光メ
モリなどの用途には好適に用いられる。
【0071】次に具体的な例として、ロッド状の光学成
形体に応用する場合について述べる。まず第一の方法と
しては、図6に示すように、光学成形体1をロッド状に
成形し、中心軸に沿って回転させながらレーザーの集束
光2aを照射し、その焦点位置をロッド状の光学成形体
1の半径方向に移動させると共に、焦点位置によって照
射時間を連続的に変化させることによって、照射した領
域の屈折率を中心から周辺にかけて連続的に変化させる
ことができる。
【0072】照射時間は所望の屈折率分布形状に対応さ
せて変化させる。例えば中心から周囲にかけて放物線状
に屈折率が減少するGI型の屈折率分布を得たいとき
は、光照射によって屈折率は減少する場合、中心部近辺
では焦点を速く移動させて屈折率が減少しないように
し、周辺部では遅く移動させて屈折率を大きく減少させ
れば良い。また移動速度で制御しても良いが、焦点を半
径上で複数回往復させて、徐々にその往復範囲を狭く
(広く)させることによっても結果的に照射時間を変え
ることができ、屈折率分布を得ることができる。
【0073】ロッドの径、回転速度等は照射条件により
適宜決めることができ、特に限定されるものではない。
焦点の移動はロッド、レーザー、集光レンズなどを移動
させることにより行うことができ、その移動機構はモー
ターなど通常用いられるものを使用することができる。
【0074】さらに上記の方法でロッドの断面に屈折率
分布を付与すると共に、焦点をロッドの長手方向にも移
動させることによって、ロッドの中心軸から周辺部にか
けて屈折率を分布させることができる。長手方向と半径
方向の移動はどちらが先でも良いし、また同時に行って
も良い。
【0075】またロッド状の光学成形体に屈折率分布を
付与する別の方法としては、図7に示すようにロッド状
の光学成形体1を、中心軸に沿って回転させながらレー
ザーの集束光2aの焦点を、ロッド状の光学成形体1の
円周面上に位置させ、そのまま焦点位置を光学成形体1
の長手方向に移動させる方法を用いることができる。前
述したように、レーザー光を集光させた場合、焦点から
の距離により連続的に屈折率は変化するので、この場合
は円周面上で最も屈折率変化量が大きく、中心へ向かう
につれて変化量を小さくすることができる。その際、適
切な照射時間、照射強度、あるいは照射する角度などを
設定することにより所望の屈折率分布形状を得ることが
できる。
【0076】さらに別の方法としては、図8に示すよう
にロッド状の光学成形体1 を中心軸に沿って回転させな
がら、レーザーの平行光2bを中心軸に平行に照射し、
レーザー光束、すなわち照射する領域を半径方向に移動
させる方法を用いることができる。移動させる際には、
屈折率分布を考慮に入れ、照射時間を変化させながら行
う。この方法は、非共鳴多光子励起反応で光が吸収され
ないため、レーザーの通過した領域に一定の屈折率変化
量を与えることができるため用いることができる。
【0077】以上述べた方法で製造したGI型ロッドを
長手方向に延伸すると、延伸過程で成形体中の屈折率分
布形状は維持されるため、例えばGI型光ファイバーと
することができる。延伸方法は通常用いられる加熱延
伸、レーザー照射延伸、押し出し等を用いることができ
る。このような方法で作られた光ファイバーは、重合や
浸漬工程を含まないため重合開始剤、可塑剤などの不純
物を成形体中に含まず、透明性に優れる。
【0078】また、光学成形体を予めファイバー状に成
形しておいてから、ロッド状の光学成形体に用いたのと
同様の方法でGI型光ファイバーとすることもできる。
すなわち、一つは、ファイバー状の光学成形体を、中心
軸に沿って回転させながらレーザーの集束光の焦点位置
を、ファイバーの半径方向に沿って移動させ、焦点位置
によって照射時間を連続的に変化させる方法である。
【0079】それに加えて、焦点をファイバーの長手方
向にも移動させれば、ファイバーの中心軸から周囲にか
けて屈折率が連続的に変化したGI型光ファイバーとす
ることができる。
【0080】または、ファイバー状の光学成形体を、中
心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光の焦点
を、ファイバーの表面上に位置させ、そのまま焦点をフ
ァイバーの長手方向に移動させることによってもGI型
光ファイバーを作製することができる。
【0081】以上述べた、ロッドあるいはファイバーの
成形機、レーザー照射装置、延伸装置は連続した工程と
することができる。これにより連続してGI型光ファイ
バーなどを製造することが可能である。
【0082】さらにGI型光ファイバーの別の製造方法
としては、まず光学成形体をファイバー状に成形し、レ
ーザー光を照射することによってファイバー中にレーザ
ー光を導波させる。すると波動光学から導かれるよう
に、ファイバーの半径方向には、導波モードに基づく光
強度分布が生じる。通常ファイバーの中心軸が高光強度
で、周辺部では弱くなる。ここで光学成形体が光照射に
よって屈折率が大きくなる場合であれば、ファイバーの
中心では屈折率が高く、周辺部では低い屈折率分布が得
られ、GI型光ファイバーとなる。
【0083】その他、各種形状の光学成形体に対して、
レーザー光を照射することにより、照射した領域の屈折
率が変化した屈折率分布型光学成形体とすることができ
る。その際、照射する領域によって照射時間もしくは光
強度が連続的に変化するように照射すれば、それに対応
して連続的な屈折率変化を与えることができる。あるい
は照射時間と光強度が両方変化しても良い。
【0084】例えば図9に示すように、円板状の光学成
形体1に開閉自在な絞り3を介してレーザーの平行光2
bを照射する。絞り3の開閉速度を適切に制御すること
により、中心と周辺で照射時間が異なるため屈折率を分
布させることができる。絞りの形状を工夫することによ
って遠近両用眼鏡レンズ、またはレンズが板状成形体や
フィルム上で配列しているマイクロレンズアレイなども
作製可能である。
【0085】あるいは、光学成形体にレーザーの集束光
を照射すれば、焦点からの光強度が連続的に変化してい
るため、焦点から球状に屈折率が連続分布する球状レン
ズを得ることができる。
【0086】あるいは、絞りなどを介さず、光学成形体
に対してレーザー光を走査しながら照射しても良い。こ
のとき走査するためにレーザーと光学成形体のどちらを
移動させても良い。また間にレンズ、プリズム等を置き
それを移動させても良い。そして照射する領域によって
照射時間、光強度を連続的に変化させる。
【0087】例えば、図10に示すように回転する円板
状の光学成形体1上にレーザーの平行光2bを半径方向
に沿って移動させながら照射する。その際、レーザーの
移動速度などを連続的に変化させれば、中心から周辺部
へ屈折率が変化するGRINレンズとすることができ
る。中心と周辺部の屈折率差を大きくすれば、平面で屈
折力を有するレンズができる。また、中心部から周辺部
への屈折率分布が一方的に減少もしくは増加する場合だ
けでなくレーザー光の移動速度を複雑に変化させること
により遠近両用レンズ、乱視用レンズなどにも対応でき
るものである。さらにレーザー光の走査は微細な領域
で、かつ精密に制御できるため眼鏡用などの大口径レン
ズは勿論、コンタクトレンズやマイクロレンズ等にも用
いることができる。なお、屈折率分布を付与するととも
に周辺部を削ったレンズはより屈折力が大きく、つまり
焦点距離の短いレンズとなり、従来のレンズに比べ大幅
に厚さを軽減することができる。
【0088】またGRINレンズは前述の屈折率分布型
ロッドまたは光ファイバーを切断することによっても得
ることができる。
【0089】さらに、屈折率分布型ロッドまたは光ファ
イバーを切断してGRINレンズにすると共に、それを
アレイ化することによりマイクロレンズアレイとするこ
とができる。この場合、一つ一つのレンズがGRINレ
ンズのため鮮明な像が得られ、読み取りレンズや液晶デ
ィスプレイに用いられる。
【0090】光学成形体にレーザー光を走査しながら照
射することにより光導波路を作製することもできる。例
えば長板状の光学成形体にレーザー光を走査しながら照
射すると共に、位置によって照射時間を連続的に変え
る。例えば光照射で屈折率が減少する場合、導波部分の
中心部では照射時間を短く、中心から離れるにつれて長
くすればGI型光導波路を作製することができる。ま
た、平行光ではなく集束光を用いれば、焦点位置を3次
元的に走査することにより3次元的に光を閉じ込めうる
GI型導波路とすることができる。
【0091】照射時間、光強度は不連続に変化させなが
ら照射することもできる。前述したとおりレーザーの集
束光を光学成形体に照射すると、焦点位置において最も
屈折率を変化させることができる。これを利用し、例え
ば光学成形体中で焦点を3次元的に走査しながら不連続
的に照射時間を長くしたり光強度を高くしたり、あるい
は屈折率を変化させたい部位に焦点を合わせてそこだけ
に照射することにより、レーザー光で書き込み可能な光
メモリとすることができる。この光メモリは情報を多層
に書き込むことができるため、情報の密度は非常に高い
ものである。
【0092】またSI型導波路を作るには、光学成形体
上に照射時間や光強度を変化させず例えば一定の速度で
レーザーの平行光を走査しながら照射すれば良い。
【0093】さらに走査するかわりにパターンニングの
技術を応用し、マスクを介してレーザー光を照射するこ
とにより、光学成形体に様々な屈折率変化パターンを付
与することができる。光導波路の場合は導波路の形状を
持つマスクを通して照射すれば良い。また図11に示す
ようにマスク4のパターンをより複雑にすることにより
光集積回路を作製することができる。さらに非共鳴多光
子励起反応により物質が不溶化等する場合は、フォトレ
ジストに応用することもできる。マスクパターンを縞状
とすれば周期的な屈折率変化を有する光回折格子とする
こともできる。
【0094】光回折格子の作製においては、光学成形体
にレーザーを走査しながら照射しても良い。位置によっ
て照射時間あるいは光強度を周期的に変化させながら照
射することにより、周期的な屈折率変化を付与すること
ができる。
【0095】さらに光回折格子を作製する際には、レー
ザー光により形成した干渉パターンを照射することによ
り、緻密な屈折率分布を与えることができる。干渉パタ
ーンを形成させる方法としては、光学成形体に対して複
数のレーザーを異なる方向から照射し干渉させる方法
や、スリットを介してレーザー光を照射し干渉パターン
を形成する方法、あるいはレーザー光の一部を鏡に反射
させ、反射光と直接照射されるレーザー光との干渉を利
用する方法などを用いることができる。いずれの方法も
レーザー光の照射角度や鏡の角度を変化させることによ
り、様々な周期を有する光回折格子を作製できる。
【0096】さらにレーザー光より形成した干渉パター
ンを光学成形体に照射することにより、ホログラフィー
技術における記録媒体(ホログラム)とすることができ
る。すなわち記録したい物体を透過させた信号光と、同
じ光源から直接得られた参照光を干渉させて光学成形体
に照射し屈折率を変化させることにより物体の像を光学
成形体に記録できる。
【0097】
【実施例】以下、実施例によりさらに具体的に本発明を
説明する。
【0098】(実施例1)GI型光ファイバーの作製
(1) まず、ポリマーの側鎖に非共鳴多光子励起反応を起こし
得るニトロン誘導体を導入した側鎖型ポリマーを合成し
た。以下にその合成手順を示す。 〈フェニルヒドロキシアミンの合成〉ニトロベンゼン1
00g(0.82mol)、塩化アンモニア50g
(0.94mol)を1.6lの純水に加えて強く攪拌
しながら、124g(1.62mol)の亜鉛粉末を添
加した。続いて約20分攪拌した後、濾過し、生成物を
析出させた。 〈メタクリレートモノマーAの合成〉ヒドロキシベンズ
アルデヒド25g(0.205mol)、トリエチルア
ミン21g(0.205mol)を、30mlのTHF
に溶かして、メチルメタクリル酸クロリル17g(0.
164mol)を添加した。生成物をエーテルで抽出し
カラムによって精製した。 〈ポリマー1の重合〉合成したモノマーAを、さらに蒸
留、再結晶により精製した後、重合させた。重合の際の
Aとメチルメタクリレート(MMA)の組成比はモル比
で5/95〜30/70とした。ここで、モノマーA1
0g(52.5mmol)、MMA21g(210mm
ol)及び重合開始剤AIBN0.1gを、封管用ガラ
スアンプルに入れて窒素置換してから液体窒素で冷凍
し、減圧下で脱気操作を3回繰り返してから、ガスバー
ナーで溶封して、70℃にて24時間重合させた。その
後重合体を取出し、THFに溶かしてメタノールに投入
し白いポリマーを得た。 〈ポリマー2の合成〉ポリマー1をTHFに溶かし、ナ
スフラスコに入れて室温で攪拌しながら、フェニルヒド
ロキシアミンを加えた。加えた量はポリマー1を重合す
るときに決めた共重合比と同じにする。その後、十分攪
拌してから反応系を濃縮しメタノールに導入して沈殿さ
せた。続いて、エーテルで数回洗浄し減圧乾燥を施して
目的のα−フェニル−N−フェニルニトロンを側鎖に持
つポリマーを得た。図12に合成手順を示す。なお以上
の操作はすべて遮光下で行った。このようにして合成し
たポリマー2をガラスチューブに入れ不活性ガスで十分
置換して減圧しながら200℃まで加熱しポリマーを溶
融して冷却させ、直径10mm、長さ5cmのロッド状
の光学成形体1を作製した。次に、図13に示すように
これを架台5に固定し450rpm/minの速度で回
転させ、Spectra Physics MOPO−
730 OPO(Optical Parametri
c Oscillators)レーザー2bをロッド状
の光学成形体1の軸方向に平行に照射した。レーザーの
光強度は1.5GW/cm2 、波長は760nmの平行
光とした。光束はピンホール6を通して0.5mm×
0.5mmに調整した。ビーム先から光学成形体1まで
の距離は15cmとした。またレーザーと光学成形体の
間には偏光解消板を用いた。これは以下の実施例でも同
様に用いた。レーザー2bの光束をロッド状の光学成形
体1の半径方向に移動させ、且つその移動速度を連続的
に変化させながら照射することにより、ロッド状の光学
成形体1の中心軸から周囲にかけて放物線状に屈折率が
減少する分布を形成させた。その後このロッドを220
℃に加熱し延伸することによって直径2mmのGI型光
ファイバーを作製した。干渉屈折計で測定したところ、
中心部と周囲の最大屈折率差Δnが0.015であり、
実用的な値が得られた。
【0099】(実施例2)GI型光ファイバーの作製
(2) 図14に示すように実施例1と同様にポリマー2からな
る直径8mm、長さ3cmのロッド状の光学成形体1を
作製し、架台5に固定した。これを中心軸に沿って50
0rpm/minの速度で回転させながら、レーザーの
集束光2aを光学成形体1の軸方向に0.02mm/m
inという一定速度で移動させた。一方、レーザーの入
射方向に沿ってレーザーと光学成形体1の相対位置を変
えながら照射する。つまり光学成形体1の半径方向に焦
点が移動するように照射する。本実施例では、レーザー
の出力強度は1.5GW/cm2 、波長760nmの集
束光を用いた。またレーザーを集光するために焦点距離
1mの長焦点レンズを用いた。焦点位置による照射時間
をロッド状の光学成形体1の中心部から外側へ行くほど
長くすることによって、GI型のロッドを得た。その後
このロッドを220℃まで加熱し延伸して直径1.5m
mのGI型光ファイバーを作製した。干渉屈折計で測定
したところ屈折率の差Δnが0.012で十分な値が得
られた。
【0100】(実施例3)GI型光ファイバーの作製
(3) 実施例2と同様にポリマー2からなる直径8mm、長さ
3cmのロッド状の光学成形体を作製し、架台に固定し
た。これを中心軸に沿って500rpm/minの速度
で回転させながら、レーザーの集束光をロッドの半径方
向に照射した。その際レーザー光の焦点は円周面上に固
定し、かつ光学成形体の長手方向に0.01mm/mi
nの一定速度で移動させた。レーザー光の強度は0.5
GW/cm2 波長は760nmのものを用いた。レーザ
ーを集光するために焦点距離1mの長焦点レンズを用い
た。結果としてGI型のロッドを得ることができ、その
後このロッドを220℃まで加熱し延伸して直径1.0
mmのGI型光ファイバーを作製した。干渉屈折計で測
定したところ屈折率の差Δnが0.015で十分な値が
得られた。
【0101】(実施例4)GI型光導波路の作製 ポリマー2をDMFに溶かして、キャスト法により厚さ
1μm、長さ1cm×幅0.5cmの薄膜を作製し光導
波路用光学成形体1とした。GI型光導波路の作製は図
15に示すようにレーザーの集束光2aを用いた。MO
PO−730OPOレーザーを0.02mm×0.02
mmの集束光にし、走査速度を連続的に変化させて照射
した。反応速度を上げるために、光学成形体1を100
℃に加熱して行った。レーザーから光学成形体1までの
距離は5cmとした。出力光強度を1.5GW/cm2
であって、波長は760nmのものを用いた。作製した
GI型光導波路はコア部の最大屈折率差が0.002で
あり、導波性能も良好であった。
【0102】(実施例5)SI型光導波路の作製 実施例4における光導波路用光学成形体にレーザーの平
行光を0.1mm/minの一定速度で走査しながら照
射することにより、図16に示したようなSI型光導波
路が作製できた。この試料は光照射により屈折率が減少
するものであるので、レーザー光の走査範囲は、コア部
以外の領域を照射した。
【0103】(実施例6)球状レンズの作製(1) 球状レンズの製作装置は実施例4と同じ装置を用いた。
まず、4gPMMAと1gDMAPNとを45gのDM
Fに溶かした溶液をガラス製のシャーレにキャストし
て、厚さ2mm、直径0.5cmの円形プレートを作製
し、試料とした。レーザー(OPO730)を0.00
5mm×0.005mmの集束光にし、その焦点を試料
の裏面に当たるように固定して1時間照射した。レーザ
ーの出力強度は1.5GW/cm2 、出力波長は760
nmであった。作製した球状レンズは干渉屈折計で測定
したところ屈折率分布のゆらぎがなく、十分な屈折力を
有していた。
【0104】(実施例7)球状レンズの作製(2) 実施例6でPMMAとDMAPNの混合物に代わり、D
MAPNをPMMAの側鎖に30mol%導入したポリ
マーを合成して用いた他は、実施例6と同様にして球状
レンズの作製を行った。作製した球状レンズは干渉屈折
計で測定したところ屈折率分布のゆらぎがなく、十分な
屈折力を有していた。
【0105】(実施例8)GRINレンズの作製(1) 実施例1〜3で作製したGI型光ファイバーを、短く切
断することにより中心から周囲にかけて屈折率が連続的
に分布したGRINレンズが得られた。
【0106】(実施例9)GRINレンズの作製(2) DMAPNをPMMAに対して10wt%加え、ホット
プレスにより直径2cm、厚さ5mmの円板状の光学成
形体とし試料とした。照射装置は、図17に示すように
円板状の光学成形体1の前に開閉自在な絞り3を取り付
け、照射するOPOレーザー光2bはスペイシャルフィ
ルター7及びコリメーションレンズ8を使って平行光に
し、絞り3を閉めた状態から徐々に開きながら照射す
る。レーザーと円板状の光学成形体1との距離は5cm
とした。またレーザー光強度は1.5GW/cm2 、波
長は760nmのものを用いた。これによって中心部か
ら周辺部へ屈折率が連続的に高くなる円板状の光学成形
体が得られた。その屈折率差は0.025であり、近視
用眼鏡用レンズとしての可能性を示した。
【0107】(実施例10)GRINレンズの作製
(3) 照射する試料は実施例9と同様の円板状の光学成形体を
用いた。照射装置を図18に示す。円板状の光学成形体
1を取り付けた架台5は0.1rpm/min〜500
rpm/minの角速度で回転できるようになってい
る。ここでは回転速度を300rpm/minに設定
し、レーザー光2bを円板状の光学成形体1の中心から
周囲に向かって移動させながら照射した。照射時間は周
囲に向かうにつれて長くなるようにした。これによって
凸レンズ能を有するGRINレンズを得た。なお、レー
ザー光を移動する際に照射時間を短くするように照射し
たところ、逆に凹レンズ能を持つGRINレンズとなっ
た。
【0108】(実施例11)3次元光メモリの作製 3次元光メモリの書き込み装置を図19に示す。レーザ
ー2aは光学成形体1の平面を自由に走査できるように
なっている。レーザーが水平方向に一度に移動できる間
隔は0.025μm〜0.2μmの範囲内で自由に設定
できる。移動時間間隔は0.001sec〜1hrまで
自由に制御可能である。また、レーザービームと光学成
形体1平面との間隔は0.001mmずつ調整可能であ
ってレンズ9で集光したレーザー光の焦点を試料の深さ
方向にも走査できるようになっている。この装置を用い
実施例9と同じ材料からなる2cm×2cm×2mmの
試料に対してレーザーの集束光を照射した。レーザーの
出力強度は1.0GW/cm2とし、波長は760nm
のものを用いた。まず試料の同一平面内でレーザーの焦
点を0.5sec毎に0.025μm移動させながら照
射した。続いてレーザーと試料平面の距離を0.5mm
移動して、同様に走査した。このようにして、試料に3
層の情報を書き込むことができた。レーザーを照射した
部位と周辺部との屈折率差は0.0008であり、メモ
リとして十分に読み取り可能であった。
【0109】(実施例12)光集積回路の作製 α−フェニル−N−フェニルニトロン(PPN)をPM
MAの側鎖に20mol%の割合で有するポリマーを合
成し、これをトルエンに溶かして10%の溶液を調整
し、溶媒キャスト法で厚さ5μmの膜を作製して試料と
した。この試料に対して、100μm幅のマスクを通し
て、OPOレーザーをスペイシャルフィルター及びコリ
メーションレンズで平行光にしたものを照射した。出力
強度は1.5GW/cm2 、波長は660nmとした。
結果、100μmの屈折率パターンを有する光集積回路
を得ることができた。なお、この反応により、ニトロン
結合からオキサジリジン結合に変化した部位がトルエン
に不溶化するため、トルエンによりエッチングすること
によってフォトレジストとしても利用できた。
【0110】(実施例13)光回折格子の作製 ポリマー2を用いて、2cm×1cm×10μmのフィ
ルムを作製し、試料とした。この試料にOPOレーザー
を照射した。出力強度は0.8GW/cm2 、波長は7
20nmとした。照射の方法としては、図20に示すよ
うにレーザーの平行光2bを、45°に置いた反射板1
0で反射させてフィルム状の光学成形体1に照射する。
光学成形体1には反射光と直接照射された光から形成さ
れる干渉パターンが照射される。照射とともに図の矢印
方向に0.001mm/minの速度で試料を移動さ
せ、結果として0.5μmの周期を持つ光回折格子を得
た。
【0111】(実施例14)ホログラムの作製 波長760nm、1GW/cm2 のレーザーの平行光を
ハーフミラーで2つの光路に分け、ひとつは透明な物体
を通過させ信号光とし、もうひとつの参照光と干渉さ
せ、その干渉パターンを実施例12と同じ光学成形体に
照射した。得られた光学成形体に再生照明光をあてるこ
とにより、高い分解能で記録された物体像が確認でき
た。
【0112】(実施例15)屈折率変化したフィルムの
作製 非共鳴2光子励起反応を起こし得るニトロン誘導体をP
MMAに対して10%ドープし、スピンコート法により
フィルムを作製した。次にこのフィルムにQ−スイッチ
付きNd:YAGレーザー(波長1064nm)の光第
2高調波である532nmを照射し、その時の照射時間
に伴うフィルムの屈折率変化をm−line法によって
測定した。その結果、照射時間とともに屈折率が減少す
るのが観測され、屈折率が減少したフィルムを作製する
ことができた。
【0113】
【発明の効果】以上、本発明の屈折率分布型光学成形体
の製造方法は、非共鳴多光子励起反応を用いているた
め、光吸収のない波長域を照射して屈折率を制御でき
る。そのため従来の光化学反応による屈折率制御では対
応できなかった比較的大きい光学成形体にも応用が可能
である。またレーザー光で屈折率を制御するため、微細
な領域での制御が可能であり、光メモリや光集積回路な
どに応用できる。さらには従来のGI型光ファイバーの
製造にみられるような重合や浸漬の工程が存在しないた
め、屈折率分布形状の制御が容易で、不純物等による透
明性の低下もみられない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DMAPNの紫外可視吸収スペクトルの図で
ある。
【図2】 DMAPNの励起過程を示す説明図である。
【図3】 DMAPNの光化学反応を示す図である。
【図4】 光学成形体にレーザーの集束光を照射した場
合の屈折率変化を示す模式図である。
【図5】 光学成形体にレーザーの平行光を照射した場
合の屈折率変化を示す模式図である。
【図6】 ロッド状の光学成形体にレーザーの集束光を
照射する方法を示す模式図である。
【図7】 ロッド状の光学成形体にレーザーの集束光を
照射する方法を示す模式図である。
【図8】 ロッド状の光学成形体にレーザーの平行光を
照射する方法を示す模式図である。
【図9】 光学成形体に絞りを介してレーザー光を照射
しGRINレンズにする方法を示す模式図である。
【図10】 光学成形体にレーザー光を照射しGRIN
レンズにする方法を示す模式図である。
【図11】 光学成形体にマスクを介してレーザー光を
照射し、光集積回路にする方法を示す模式図である。
【図12】 α−フェニル−N−フェニルニトロンを側
鎖に有するポリマーの合成手順を示す図である。
【図13】 実施例1におけるレーザー光の照射工程を
示す模式図である。
【図14】 実施例2におけるレーザー光の照射工程を
示す模式図である。
【図15】 実施例4におけるレーザー光の照射工程を
示す模式図である。
【図16】 実施例5で作製したSI型光導波路を示す
図である。
【図17】 実施例8におけるレーザー光の照射工程を
示す模式図である。
【図18】 実施例9におけるレーザー光の照射工程を
示す模式図である。
【図19】 実施例10におけるレーザー光の照射工程
を示す模式図である。
【図20】 実施例12におけるレーザー光の照射工程
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 光学成形体 2a レーザーの集束光 2b レーザーの平行光 3 絞り 4 マスク 5 架台 6 ピンホール 7 スペイシャルフィルター 8 コリメーションレンズ 9 凸レンズ 10 反射板 11 偏光解消板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁 傳信 山梨県北都留郡上野原町上野原8154−217 株式会社トリケミカル研究所内 (72)発明者 町田 英明 山梨県北都留郡上野原町上野原8154−217 株式会社トリケミカル研究所内 (72)発明者 木曽 幸一 山梨県北都留郡上野原町上野原8154−217 株式会社トリケミカル研究所内 (72)発明者 加田 武史 山梨県北都留郡上野原町上野原8154−217 株式会社トリケミカル研究所内 (72)発明者 宮田 清蔵 東京都保谷市下保谷3丁目18番26号 (72)発明者 小原 淳史 東京都杉並区和泉4−33−12−102 Fターム(参考) 2H047 AA04 AA08 BB00 BB03 BB12 EE01 EE02 EE11 EE15 EE17 EE21 EE24 EE30 GG04 GG05 2H050 AA11 AA20 AB05Z AB43Z AC06

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学成形体にレーザー光を照射して非共
    鳴多光子励起による光化学反応を誘起することにより屈
    折率を制御することを特徴とする屈折率分布型光学成形
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 レーザー光は、1光子励起による光化学
    反応を誘起するときの波長に対して1.2〜6倍の波長
    とすることを特徴とする請求項1記載の屈折率分布型光
    学成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 非共鳴多光子励起による光化学反応は非
    共鳴2光子励起による光化学反応であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の屈折率分布型光学成形体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 光学成形体は、非共鳴多光子励起による
    光化学反応を誘起し得る物質又はこの物質を含有する材
    料からなることを特徴とする請求項1〜3記載のいずれ
    かの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 光学成形体は、非共鳴多光子励起による
    光化学反応を誘起し得る物質をポリマーもしくはオリゴ
    マーの主鎖もしくは/及び側鎖に有する材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4記載のいずれかの屈折率分
    布型光学成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】 光学成形体は、非共鳴多光子励起による
    光化学反応を誘起し得る物質をポリマーもしくはオリゴ
    マーに分散させた材料からなることを特徴とする請求項
    1〜4記載のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 非共鳴多光子励起による光化学反応を誘
    起し得る物質は、ニトロン誘導体、桂皮酸誘導体、スチ
    ルベン誘導体、2,5−ジスチリルピラジン誘導体、ア
    ントラキノン誘導体、ビフェニル誘導体、ノルボルナジ
    エン誘導体、アゾ化合物、ジアゾ化合物、オレフィン誘
    導体から選ばれる一つもしくはそれらの組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項4〜6記載のいずれかの屈折
    率分布型光学成形体の製造方法。
  8. 【請求項8】 レーザー光は、単一のレーザーを用いて
    照射することを特徴とする請求項1〜7記載のいずれか
    の屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  9. 【請求項9】 レーザー光は、複数のレーザーを用い
    て、同一方向に、または交差させて照射することを特徴
    とする請求項1〜7記載のいずれかの屈折率分布型光学
    成形体の製造方法。
  10. 【請求項10】 複数のレーザーは同一波長もしくは異
    なる波長を有し、同時もしくは逐次に照射することを特
    徴とする請求項9記載の屈折率分布型光学成形体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 光学成形体をロッド状に成形し、これ
    を中心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光の焦
    点位置を、ロッドの半径方向に沿って移動させるととも
    に、焦点位置によって照射時間を連続的に変化させるこ
    とを特徴とする請求項1〜10記載のいずれかの屈折率
    分布型光学成形体の製造方法。
  12. 【請求項12】 レーザーの集束光の焦点位置をロッド
    の長手方向に移動させることを特徴とする請求項11記
    載の屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  13. 【請求項13】 光学成形体をロッド状に成形し、これ
    を中心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光の焦
    点を、ロッドの円周面上に位置させロッドの長手方向に
    移動させることを特徴とする請求項1〜10記載のいず
    れかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  14. 【請求項14】 光学成形体をロッド状に成形し、これ
    を中心軸に沿って回転させながら、レーザーの平行光を
    ロッドの中心軸に平行に照射するとともに半径方向に移
    動させ、照射位置によって照射時間を連続的に変化させ
    ることを特徴とする請求項1〜10記載のいずれかの屈
    折率分布型光学成形体の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14記載の屈折率分布型
    光学成形体を長手方向に延伸することを特徴とする屈折
    率分布型光学成形体の製造方法。
  16. 【請求項16】 光学成形体をファイバー状に成形し、
    これを中心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光
    の焦点位置を、ファイバーの半径方向に沿って移動させ
    るとともに、焦点位置によって照射時間を連続的に変化
    させることを特徴とする請求項1〜10記載のいずれか
    の屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  17. 【請求項17】 レーザーの集束光の焦点位置をファイ
    バーの長手方向に移動させることを特徴とする請求項1
    6記載の屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  18. 【請求項18】 光学成形体をファイバー状に成形し、
    これを中心軸に沿って回転させながらレーザーの集束光
    の焦点を、ファイバーの表面上に位置させファイバーの
    長手方向に移動させることを特徴とする請求項1〜10
    記載のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  19. 【請求項19】 光学成形体をファイバー状に成形し、
    レーザー光を照射することによって導波させ、ファイバ
    ー内部の導波モードに基づく半径方向の光強度分布を形
    成させ、それによって半径方向に屈折率分布を付与する
    ことを特徴とする請求項1〜10記載のいずれかの屈折
    率分布型光学成形体の製造方法。
  20. 【請求項20】 光学成形体にレーザー光を照射し、照
    射する領域によって照射時間もしくは/及び光強度を連
    続的に変化させることを特徴とする請求項1〜10記載
    のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  21. 【請求項21】 光学成形体にレーザー光を照射し、照
    射する領域によって照射時間もしくは/及び光強度を不
    連続的に変化させることを特徴とする請求項1〜10記
    載のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  22. 【請求項22】 レーザー光は、光学成形体に対して走
    査させることを特徴とする請求項20又は21記載のい
    ずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  23. 【請求項23】 レーザー光はレーザーの集束光である
    ことを特徴とする請求項20〜22記載のいずれかの屈
    折率分布型光学成形体の製造方法。
  24. 【請求項24】 光学成形体にレーザー光をマスクを通
    して照射し、光学成形体に屈折率の変化パターンを与え
    ることを特徴とする請求項1〜10記載のいずれかの屈
    折率分布型光学成形体の製造方法。
  25. 【請求項25】 屈折率分布型光学成形体はGRINレ
    ンズであることを特徴とする請求項20〜24記載のい
    ずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  26. 【請求項26】 屈折率分布型光学成形体はマイクロレ
    ンズアレイであることを特徴とする請求項20〜24記
    載のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  27. 【請求項27】 屈折率分布型光学成形体は成形体中に
    屈折率の異なる部位を形成させた2 次元あるいは3 次元
    光メモリであることを特徴とする請求項20〜24記載
    のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  28. 【請求項28】 屈折率分布型光学成形体はGI型光導
    波路であることを特徴とする請求項20〜24記載のい
    ずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  29. 【請求項29】 屈折率分布型光学成形体はSI型光導
    波路であることを特徴とする請求項21〜24記載のい
    ずれかの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  30. 【請求項30】 屈折率分布型光学成形体は光集積回路
    であることを特徴とする請求項20〜24記載のいずれ
    かの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  31. 【請求項31】 屈折率分布型光学成形体は光回折格子
    であることを特徴とする請求項20〜24記載のいずれ
    かの屈折率分布型光学成形体の製造方法。
  32. 【請求項32】 光学成形体に、レーザー光より形成さ
    せる干渉パターンを照射することを特徴とする請求項1
    〜10記載のいずれかの屈折率分布型光学成形体の製造
    方法。
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