JP2000038101A - 車両のニープロテクタ構造 - Google Patents

車両のニープロテクタ構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体振動時の異騒音の発生を確実に防止で
き、しかも、車両衝突時に乗員の膝が受ける衝撃力を十
分に低減できる車両のニープロテクタ構造を提供するこ
とにある。 【解決手段】 車室前部のインストルメントパネル1に
取り付けられ、乗員の膝と対向する表面を形成されたア
ンダカバー3と、アンダカバー3の裏面302に所定隙
間sを介して対設され、車室前部の車体基枠部2,Dに
支持された加重受け板5と、アンダカバー3と加重受け
板5のいずれか一方より他方に当接するよう突出し形成
され、アンダカバー3と加重受け板5との間で所定値以
上の力で挟圧された際に塑性変形するリブ6とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両衝突時に乗員
の膝を保護するための車両のニープロテクタ構造、特
に、インストルメントパネルに支持されるアンダカバー
を介し乗員の膝からの過荷重を加重受け板で受けるよう
にした車両のニープロテクタ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車には衝突時に乗員の膝を保
護するための安全装置の一つであるニープロテクタが装
着されることが多くなっている。このニープロテクタは
自動車の衝突時に前方にずれる乗員の膝と当接し、その
際、乗員の膝より受ける過荷重を吸収して乗員の膝が受
ける衝撃力を低減させるように機能する。たとえば、図
6(a),(b)に示すように、このニープロテクタは
車室前部のインストルメントパネル100及びその下部
のデッキクロスバー104に亘って取付けられている。
このニープロテクタはインストルメントパネル100の
運転席対向位置で乗員の膝と対向する部分においてイン
ストルメントパネル100の本体側にビス止めされたア
ンダカバー101と、その裏面に対設されるアンダカバ
ーインサート102a,102bと、これらアンダカバ
ーインサートをデッキクロスバー104に連結する支持
部材103a,103bを備える。
【0003】ここで図6(a)のニープロテクタは、ア
ンダカバー101及びアンダカバーインサート102a
が過荷重Wを受けた際に変形して衝撃吸収し、しかも過
荷重が大きいと衝撃吸収部材である支持部材103aが
屈曲変形して衝撃吸収し、乗員の膝が受ける衝撃力を低
減させることができる。一方、図6(b)のニープロテ
クタは、支持部材103bが剛体であり、その先端より
下方に延出するアンダカバーインサート102bに鉄板
の衝撃吸収部材103’が装着されている。ここで、ア
ンダカバー101及び衝撃吸収部材103’が過荷重W
を受けるとこれらが変形して衝撃吸収し、乗員の膝が受
ける衝撃力を低減することができる。
【0004】上述の各ニープロテクタでは、アンダカバ
ー101とアンダカバーインサート102aの間、ある
いはアンダカバー101と衝撃吸収部材103’の間に
それぞれ隙間sを保持し、それらの隙間s部分でも各ア
ンダカバー101自体が確実に屈曲変形できるように
し、これによっても衝撃吸収機能を得られるようにして
いる。なお、このようなニープロテクタの一例が実用新
案登録公報第2549497号に開示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6
(a),(b)や実用新案登録公報第2549497号
公報に開示される各ニープロテクタでは、上述のように
アンダカバー101とアンダカバーインサート102a
の間(符号m参照)、あるいは衝撃吸収部材103’と
の間(符号n参照)に隙間sをそれぞれ保持する。この
ため、車両走行時において、車体振動が変化し、たとえ
ば、アンダカバー101とアンダカバーインサート10
2aあるいは衝撃吸収部材103’に共振が生じたり、
路面よりの振動が過度に大きくなった場合、アンダカバ
ー101とアンダカバーインサート102aあるいは衝
撃吸収部材103’が互いに当接し、異騒音を生じるこ
とがあり、これにより乗員に不快感を与えるという問題
がある。
【0006】本発明の目的は、車体振動時の異騒音の発
生を確実に防止でき、しかも、車両衝突時に乗員の膝が
受ける衝撃力を十分に低減できる車両のニープロテクタ
構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、車室前部のインストルメン
トパネルにアンダカバーを取り付け、そのアンダカバー
には乗員の膝と対向する表面が形成され、上記アンダカ
バーの裏面に所定隙間を介して加重受け板を対設し、こ
の加重受け板は車室前部の車体基枠部に支持されるよう
にし、上記アンダカバーと加重受け板のいずれか一方よ
り他方に当接するようリブを突出し形成し、このリブは
上記アンダカバーと加重受け板との間で所定値以上の力
で挟圧された際に塑性変形するように形成される。この
ため、アンダカバーと加重受け板のいずれか一方より他
方に当接するよう突出するリブがアンダカバーと加重受
け板との相対的な振動変位を規制するので、車体振動時
の異騒音発生を規制でき、しかも、車両の衝突時に乗員
の膝がアンダカバーに当たると、アンダカバーと加重受
け板との間で所定値以上の力で挟圧されたリブが塑性変
形して衝突エネルギを吸収し、乗員の膝が受ける衝撃力
を低減できる。
【0008】好ましくは、上記加重受け板は車室前部の
車体基枠部に衝撃吸収部材を介して支持されることが良
い。この場合、リブが塑性変形すると共に衝撃吸収部材
が塑性変形し、これらの各塑性変形に伴って衝突エネル
ギを吸収し、乗員の膝が受ける衝撃力をより低減でき、
衝撃吸収性をより高めることができる。好ましくは、上
記加重受け板には同加重受け板をリブの方向に押圧する
弾性部材を対向配備することが良い。この場合、弾性部
材とリブとが加重受け板を挾持するので、加重受け板の
振動をより確実に規制でき、異騒音発生をより確実に防
止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図4には本発明の適用さ
れた車両のニープロテクタ構造を示した。この車両のニ
ープロテクタ構造は、図示しない自動車の車室前部に配
備されるインストルメントパネル1及びその内側下部に
配備されるデッキクロスバー2とに亘り装着されてお
り、インストルメントパネル1上で運転席の乗員の膝と
の対向部分に形成されたアンダカバー3と、デッキクロ
スバー2に固定されたニーアブソーバ4と、このニーア
ブソーバ4に固定される加重受け板としてのアンダカバ
ーインサート5と、アンダカバー3の裏面より突出し形
成されるリブ6とを備える。
【0010】インストルメントパネル1は図示しない心
材、パッド材及び表皮材から成り、車幅方向X(図1乃
至図3参照)に延びるデッキクロスバー2や図示しない
フロントウインドウ下端を支持するカウルトップ部材D
やその他の図示しない車体基枠部に支持されている。更
に、図1、図4に示すように、インストルメントパネル
1は、その運転席との対向部位に計器盤取付部8、ステ
アリングシャフト取付部10及びアンダカバー取付け部
11を形成されている。
【0011】計器盤取付部8はインストルメントパネル
1の上部で運転席対向部で乗員の目視容易な位置に配備
される。しかも、その下方に車両のニープロテクタ構造
の一部を成すアンダカバー3を装着している。ステアリ
ングシャフト取付部10はインストルメントパネル1の
計器盤取付部8の中央下端より下側に連続して形成さ
れ、ステアリングシャフト7の組立て時に、同ステアリ
ングシャフト7を差し込み装着することができるだけの
大きさの穴h1及びその周縁部材101とで形成されて
いる。
【0012】アンダカバー取付け部11はインストルメ
ントパネル1の孔h1の下部に連続して形成されたアン
ダカバー取付け穴h2とその周縁のフランジ部111と
で形成されている。このアンダカバー取付け部11はイ
ンストルメントパネル1上であって運転席の乗員の膝と
の対向部分に配備され、アンダカバーインサート5の組
み付け時にそのアンダカバーインサートを通過させるこ
とができる大きさのアンダカバー取付け穴h2を形成さ
れる。更に、アンダカバー取付け穴h2の内周縁にはフ
ランジ部111が形成され、同フランジ部111にアン
ダカバー3の外周縁が重ねられ、その上で、フランジ部
111の複数箇所がビスd等の結合手段で固定されるよ
うに構成されている。
【0013】ここで、アンダカバー3はその表面301
が上下方向に湾曲する湾曲板状を成し、中央上端にステ
アリングシャフト7との干渉を避ける切り込み部303
(図3、図4参照)を形成される。アンダカバー3はイ
ンストルメントパネル1の表皮と同一の樹脂(PP樹脂
等)から成り、所定の過荷重を受けると屈曲変形できる
ようその剛性が適宜設定されている。このアンダカバー
3の裏面302は後述のアンダカバーインサート5の加
重受け面fに向けて複数のリブ6を突出形成している。
図4に破線で示すように、各リブ6は分散して配備さ
れ、これによって表面301側のいずれの位置で過荷重
Wを受けても、いずれかのリブ6が破壊可能なように構
成されている。
【0014】なお、リブ6の先端部が通常時において加
重受け面fと確実に当接するよう、その突出し量eが設
定される。このため、アンダカバー3側の各リブ6はア
ンダカバーインサート5に常時当接し、後述のアンダカ
バーインサート5の振動を阻止できる。ここでのリブ6
はアンダカバー3と共に容易に一体成形でき、低コスト
化を図れる。なお、ここでのリブ6はアンダカバー3と
同一の素材で成形されるが、場合により、リブ6を別途
成形した上でアンダカバー3の裏面302に一体接合す
るという構成を採っても良い。
【0015】更に、ここでのリブ6は、車両の衝突時に
乗員の膝がアンダカバー3に過荷重Wを加えた際に加重
受け面fに圧接し、その時の過荷重Wが所定のしきい値
を上回ると破壊し、この際衝撃吸収機能を発揮できる。
このため、ここでのリブ6はその数、長さL、厚さt
(図1、図4参照)等が適宜設定され、これにより、リ
ブ6の破壊に伴う塑性変形による衝突エネルギの吸収機
能を適宜調整している。なお、ここでは、薄い長片状の
リブ6を示したが、場合により、図5(b),(c)に
示すような、のこ歯状リブ6’、穴付きリブ6”等を用
い、過荷重Wのしきい値を調整することもできる。
【0016】インストルメントパネル1の内側下部に配
備されるデッキクロスバー2は、その前方でフロントウ
インドウの下端を支持するカウルトップ部材Dと協動
し、車幅方向X(図2参照)における車室前部の剛性を
保持する。ここでデッキクロスバー2はパイプ状の主部
201と、その左右端の取付けブラケット202と、運
転席(図2の符号C参照)との対向部位に配備されるス
テアリングブラケット203と、ステアリングブラケッ
ト203の左右近傍部位に配備される一対のニープロテ
クタ取付け片204とを備える。
【0017】主部201は十分な剛性を有したパイプ材
で成り、その左右端に溶接された取付けブラケット20
2は左右のフロントピラインナ部材Eのような他の車体
基枠部に一体結合され、これにより、車室前部の車幅方
向Xにおける剛性強化を図っている。ステアリングブラ
ケット203はその中央部が主部201に一体接合さ
れ、その前後端にはステアリングシャフト7をボルトに
より締付け固定する締付部aが形成されている。一対の
ニープロテクタ取付け片204はそれぞれが下向きの固
定面b(図1参照)を形成される。各固定面bは衝撃吸
収部材であるニーアブソーバ4の基端部を重ね、ボルト
止めし、これによってニーアブソーバ4を片持ち状態で
支持する。
【0018】一対のニーアブソーバ4は板金製でバー状
を成し、アンダカバー3の裏面302側に向けて互いに
並列状態で延出し、各先端には締付端部401を備え
る。この締付端部401にはアンダカバーインサート5
の上端部がボルト止めされる。なお、ニーアブソーバ4
はその先端のアンダカバーインサート5がアンダカバー
3を介して過荷重Wを受け、その過荷重が所定値を上回
ると直状部402や屈曲部403において屈曲変形でき
るよう、その断面形状が適宜設定されている。車両のニ
ープロテクタ構造の要部を成すアンダカバーインサート
5は、所定の剛性を保持した板金材で成形され、湾曲し
た加重受け面fを形成されている。この加重受け面fは
アンダカバー3の湾曲した裏面302と所定の隙間sを
保った状態で対向配備される。なお、アンダカバーイン
サート5はその中央上端部にステアリングシャフト7と
の干渉を避けるための切り込み部501(図3、図4参
照)を形成される。
【0019】このアンダカバーインサート5はその下端
部とこれと対向位置にあるインストルメントパネル1側
のアンダカバー取付け穴h2の延出部112との間に発
砲ウレタンから成る弾性部材13を装着する。この弾性
部材13はアンダカバーインサート5の下端部をリブ6
の方向に押圧する。このため弾性部材13とリブ6とが
アンダカバーインサート5を挾持でき、これによりアン
ダカバーインサート5の振動を確実に阻止できる。
【0020】上述の車両のニープロテクタ構造を採用し
た場合、その組み付け時に当たり、まずデッキクロスバ
ー2の一対のニープロテクタ取付け片204に一対のニ
ーアブソーバ4をボルト止めする。その上でインストル
メントパネル1が車室前部に搬入され、これがデッキク
ロスバー2やカウルトップ部材D等に取付け支持され
る。次いで、図示しないステアリングシャフト7がイン
ストルメントパネル1の穴h1やアンダカバー取付け穴
h2を通して嵌挿され、ステアリングブラケット203
にステアリングシャフト7が組み付けられる。その後、
一対のニーアブソーバ4の各締付端部401にアンダカ
バー取付け穴h2より差し込まれたアンダカバーインサ
ート5がボルト止めされ、更に、アンダカバー取付け穴
h2にアンダカバー3が締付固定される。
【0021】このような組み込み処理により、アンダカ
バー3の各リブ6がアンダカバーインサート5の加重受
け面fに当接し、同時にアンダカバーインサート5を弾
性部材13に圧接する。このため、自動車の走行時にア
ンダカバー3とアンダカバーインサート5に共振が生じ
たり、路面よりの振動が過度に大きくなったとしても、
リブ6と弾性部材13が常にアンダカバーインサートを
挾持するので、アンダカバーインサート5の振動を確実
に防止し、アンダカバーインサート5とインストルメン
トパネル1の両者が振動時に互いに当たって異騒音を発
生することを確実に防止できる。
【0022】このような車両のニープロテクタ構造を装
備する自動車の衝突時には、まず、乗員の膝がずれ、前
方のアンダカバー3に衝突する。この際、過荷重Wを受
けたアンダカバー3が所定の隙間s分だけ屈曲変形し、
それと同時にリブ6がアンダカバー3とアンダカバーイ
ンサート5との間で挟圧される。この時、加重受け面f
に過荷重Wを受けて圧接したリブ6が破壊し、それに伴
う塑性変形によって衝突エネルギを吸収する。ここで、
過荷重Wが大きいと、リブ6が破壊した後アンダカバー
3及びアンダカバーインサート5が共に前方、即ちデッ
キクロスバー2側に移動して各ニーアブソーバ4の直状
部402や屈曲部403が屈曲変形し、その屈曲に伴う
塑性変形により更に衝突エネルギを吸収できる。この結
果、乗員の膝がアンダカバー3に衝突した際、その膝が
有する衝突エネルギは、アンダカバー3とその裏面のリ
ブ6とニーアブソーバ4との各塑性変形により十分に吸
収され、乗員の膝がアンダカバー3側より受ける反力が
十分に低減され、乗員の膝が過荷重Wを受けてアンダカ
バー3に衝突しても、その際に受ける損傷を十分に防止
できる。
【0023】このように、図1の車両のニープロテクタ
構造では、ニーアブソーバ4の屈曲変形による衝撃吸収
機能を発揮するのに先立ち、アンダカバー3自体の隙間
s部分での屈曲変形によって衝撃吸収機能を発揮するの
に加え、アンダカバー3の裏面302のリブ6がアンダ
カバーインサート5に圧接して破壊することによる塑性
変形によって衝撃吸収機能を十分に発揮でき、その衝撃
吸収機能がより向上し、乗員の膝が受ける損傷をより確
実に防止できる。このように、ニーアブソーバ4の屈曲
変形のしきい値P1と、リブ6の破壊のしきい値と、ア
ンダカバー3自体の屈曲変形のしきい値とをこの順で順
次小さく設定して、広範囲の過荷重に応じて衝突エネル
ギを吸収し、乗員の膝の損傷を防止することができる。
なお、これら各しきい値を同一値とし、その一定しきい
値でニーアブソーバ4とリブ6とアンダカバー3自体が
同時に塑性変形するようにしても良い。
【0024】図1の車両のニープロテクタ構造では、リ
ブ6とアンダカバー3に加え、アンダカバーインサート
5の支持をするニーアブソーバ4も塑性変形したが、こ
れに代えて、図5(a)に示すように、アンダカバーイ
ンサート5を剛体である支持部材4’で支持し、リブ6
aとアンダカバー3とにのみ衝突エネルギの吸収機能を
持たせても良い。ここでのリブ6aはその破壊に伴う衝
突エネルギの吸収機能を発揮できる容量を十分に確保す
べく、リブ6aの数、その突出し量e’、長さL’、厚
さ等が比較的大きく設定されることとなる。更に、上述
のアンダカバーインサート5はニーアブソーバ4を介し
車室前部の車体基枠部としてのデッキクロスバー2に支
持されていたが、これに代えて、カウルトップ部材等の
他の車体基枠部に支持されるように構成してもよく、こ
の場合も、図1の車両のニープロテクタ構造と同様の作
用効果を発揮できる。
【0025】図1の車両のニープロテクタ構造では、リ
ブ6がアンダカバー3より突出し形成されていたが、こ
れに代えて、アンダカバーインサート5の加重受け面f
に図示しないリブを突出し形成し、そのリブの先端をア
ンダカバーの裏面302に当接させるという構成を採っ
ても良く、この場合も、図1の車両のニープロテクタ構
造と同様の作用効果を発揮できる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、アンダカバーと加重受け板のいずれか一方より他方
に当接するよう突出するリブがアンダカバーと加重受け
板との相対的な振動変位を規制するので、車体振動時の
異音発生を規制でき、しかも、車両の衝突時に乗員の膝
がアンダカバーに当たると、アンダカバーと加重受け板
との間で所定値以上の力で挟圧されたリブが塑性変形し
て衝突エネルギを吸収し、乗員の膝が受ける衝撃力を低
減できる。なお、加重受け板が車室前部の車体基枠部に
衝撃吸収部材を介して支持されるようにすれば、この塑
性変形によっても過荷重を吸収し、乗員の膝が受ける衝
撃力をより低減でき、衝撃吸収性をより高めることがで
きる。なお、弾性部材とリブとで加重受け板を挾持する
ようにすれば、加重受け板の振動をより確実に規制で
き、異騒音発生をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された車両のニープロテクタ構造
を装着した自動車の車体前部の要部断面図である。
【図2】図1の車両のニープロテクタ構造を装着した自
動車のデッキクロスバー及びその取付け部材の平面図で
ある。
【図3】図1の車両のニープロテクタ構造を装着した自
動車の車体前部の概略切欠斜視図である。
【図4】図1の車両のニープロテクタ構造で用いるアン
ダカバーの拡大正面図である。
【図5】図1の車両のニープロテクタ構造で用いるリブ
の変形例を示し、(a)は第1の変形例、(b)は第2
の変形例、(c)は第3の変形例である。
【図6】従来の車両のニープロテクタ構造を示し、
(a)は第1の従来例、(b)は第2の従来例である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 2 デッキクロスバー 3 アンダカバー 302 裏面 4 ニーアブソーバ 5 アンダカバーインサート 6,6a,6’,6” リブ f 加重受け面 s 隙間 D カウルトップ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室前部のインストルメントパネルに取り
    付けられ、乗員の膝と対向する表面を形成されたアンダ
    カバーと、 上記アンダカバーの裏面に所定隙間を介して対設され、
    上記車室前部の車体基枠部に支持された加重受け板と、 上記アンダカバーと加重受け板のいずれか一方より他方
    に当接するよう突出し形成され、且つ、上記アンダカバ
    ーと加重受け板との間で所定値以上の力で挟圧された際
    に塑性変形するリブと、を具備したことを特徴とする車
    両のニープロテクタ構造。
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