JP2000032379A - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP2000032379A
JP2000032379A JP10192928A JP19292898A JP2000032379A JP 2000032379 A JP2000032379 A JP 2000032379A JP 10192928 A JP10192928 A JP 10192928A JP 19292898 A JP19292898 A JP 19292898A JP 2000032379 A JP2000032379 A JP 2000032379A
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electronic camera
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JP10192928A
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Takashi Mihara
孝士 三原
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像情報に撮像方位情報と共に撮像画角情報も
関連付けて、この情報を基に複数の画像より広画角の合
成画像を合成可能にする。 【解決手段】本発明は、撮像した画像を電子的に記録す
る電子カメラであって、上記撮像した画像の撮像方位情
報と撮像画角情報とを上記画像に関連づけて記録する画
像メモリ13を具備する。この画像メモリ13は、複数
の所望の画像同士を関連付ける情報である画像関連情報
も更に記録可能である。この構成の下、上記撮像方位情
報と上記撮像画角情報に基づいて、CPU14は、上記
画像関連情報によって関連付けられた画像同士を合成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方位センサを内蔵
し、複数の映像を撮り込んで高精度に画像を張り合わ
せ、また画像合成が可能な複数の機能を有する電子カメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子カメラは、映像を2次元の電
気信号に変えるCCD(Charge Coupled Device)等
の固体撮像素子と、焦点を上記固体撮像素子の上に結像
するレンズ群と、メモリ等の記録手段とを有する構成が
一般的であるが、かかる構成の下では、撮像した画像の
位置情報や方位情報を得ることはできない。
【0003】電子カメラの映像を用いて、更に環境を取
込む手段を取り入れ、高画角の映像を得るためには、広
角又は超広角のレンズを用いて撮影する方法、或いは通
常画角で撮影した映像をパーソナルコンピュータに取り
込んだ上、ソフトウェアにて画像の張り合わせや画像合
成を行う方法を採用するのが一般的である。
【0004】上記広角又は超広角のレンズを用いて撮影
する方法の場合、1回で撮影が終了するものの、レンズ
の強い収差のために、画像が大きく歪むといった問題点
がある。さらに、撮影レンズの特性を考慮に入れて歪み
をソフトウェア的に修正することも可能であるが、完全
に無くすことは困難である。また、広角を少ない画素の
CCDで撮像する為、画素が粗くなるといった問題も生
じる。
【0005】次に通常画角で撮影した映像を、パーソナ
ルコンピュータに取り込んだ上、ソフトウェアのシーケ
ンスに従って、画像の張り合わせや画像合成を行う方法
の場合、マニュアル操作にて予め2つの画像を一部重畳
しておく必要があること、また画像処理にて画像の重畳
部分を探るため、手掛かりが必要であること、処理のた
めの時間を要すること等、問題も多かった。
【0006】一方、電子カメラやビデオカムコーダの位
置や方位を計測して、有効に利用しようとする技術もこ
れまでに提案されている。特に、位置情報に関しては、
衛星測位システム(GPS ;Global Positioning Syst
em)に係る技術の発達によって、手軽に計測することが
可能となっている。
【0007】即ち、例えば特開平9−135416号公
報では、電子カメラにGPSを搭載して、撮影場所の経
度と緯度を測定し、測距情報と共に記録する手段を備
え、地図等の作成を容易にする技術が開示されている。
【0008】さらに、特開平7−231419号公報で
は、GPSからの経度と緯度を測定し、ROM等のメモ
リに入ったデータからその位置情報、即ち場所を読み取
り、ファインダやメモリ上に表示や記録する技術が開示
されている。
【0009】また、特開平9−247512号公報で
は、GPSからの経度と緯度を測定し、或いは磁気セン
サ等から方位を計測して、その方位と位置を計測して画
像と一緒にメモリ上に記録する技術が開示されている。
【0010】以上のような位置や方位を測定するための
センサを内蔵するカメラは、その座標や方位を計測し、
そのデータを画像と一緒にメモリ等に記憶し、地図情報
と共に使用することが主目的であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術では、より広い画角、位置や方位情報を撮り
込む手段として、低価格化及び小型化を伴うGPSや方
位センサを採用し、これらにより電子カメラの位置情報
や方位情報を計測し、該位置情報及び方位情報を記録
し、場所を特定して表示したり、画像の張り合わせに用
いることがなされてきたが、実際にそれらの機能を実際
に実装し、フィールドでの試験を行うと、以下に示すよ
うな種々の問題が生じていた。
【0012】即ち、第1に広角レンズや魚眼レンズで撮
影する場合は画素が粗くなり、また強い歪みをレンズの
特性に合わせて除去するのは極めて困難である。第2に
画像処理のみで画像を張り合わせてパノラマ写真を作る
場合、特徴のある木や風景が2枚の端に必ず来るように
気を付けて画像を撮り、また、ある程度手動にて重ね合
わせる必要があった。また、比較的高性能なCPU(Ce
ntral Processing Unit)やRISC等の中央演算処理
装置を有するパーソナルコンピュータを用いて処理する
必要がある。また、海や空、繰り返しパターン等の映像
では、張り合わせの信頼性が低下するといった問題もあ
った。
【0013】一方、撮像画像に撮影の方向の情報を付加
する先行技術も既に開示されているが、かかる技術で
は、撮像画角に関する情報は画像に付加されていない
為、複数の撮像画像を合成して1枚の広画角の画像を作
成する場合に、各画像を合成画像のどの位置に貼り付け
れば良いかは知ることができるが、どの大きさで貼れば
良いかは知ることができない。故に、従来技術では、複
数の画像を合成して1枚の広画角の画像を作成すること
は不可能であった。
【0014】通常の撮影においても固定焦点のレンズを
使用することは稀であり、ズームレンズを使用したり、
レンズを交換したりして画像の画角は画像毎に異なって
いるため、画角情報は方位情報と共に画像の合成に必須
の情報である。
【0015】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、画像情報に撮像方位情報
と共に撮像画角情報も関連付けて、この情報を基に複数
の画像より広画角の合成画像を合成可能にすることにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、撮像した画像を電子
的に記録する電子カメラにおいて、上記撮像した画像の
撮像方位情報と撮像画角情報を上記画像に関連づけて記
録する記録手段を具備することを特徴とする電子カメラ
が提供されることとなる。
【0017】更に、第2の態様によれば、上記第1の態
様において、上記記録手段は、複数の所望の画像同士を
関連付ける情報である画像関連情報も更に記録可能であ
ることを特徴とする電子カメラが提供される。
【0018】また、第3の態様によれば、上記第2の態
様において、上記電子カメラは、上記撮像方位情報と上
記撮像画角情報に基づいて、上記画像関連情報によって
関連付けられた画像同士を合成する画像合成手段を更に
具備することを特徴とする電子カメラが提供される。
【0019】上記第1乃至第3の態様によれば、以下の
作用が奏される。即ち、本発明の第1の態様では、記録
手段により、撮像した画像の撮像方位情報と撮像画角情
報とが上記画像に関連づけて記録される。
【0020】更に、第2の態様では、上記第1の態様に
おいて、上記記録手段により、複数の所望の画像同士を
関連付ける情報である画像関連情報も更に記録される。
また、第3の態様では、上記第2の態様において、画像
合成手段により、上記撮像方位情報と上記撮像画角情報
に基づいて、上記画像関連情報によって関連付けられた
画像同士が合成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。本発明は、電子カメラに
おいて、実写画像を用いて「環境」を取込むことを目的
としている。ここで、「環境」とは、操作者以外の物体
や背景、色、濃淡、深さ、形状等の全てを含むが、電子
カメラは2次元情報を取り扱うものである為、先ずは操
作者の周辺環境を取り込むことを考える。
【0022】以下、本発明の実施の形態に係る電子カメ
ラの技術的理解を深めるべく、後述する全ての実施の形
態に共通する基本原理を詳細に説明する。通常の銀塩カ
メラ、電子カメラ等で写真を撮影する場合には、レンズ
で捕らえられる画角の濃淡と色情報とを、フィルムや固
体撮像素子にて面(2次元)の像として捕らえるのが一
般的である。そして、フィルム面等に捕らえられた画像
には、画像情報以外の「環境」に係る情報は何ら含まれ
ていない。
【0023】しかし、上記銀塩カメラ等とは異なり、電
子カメラでは、映像情報をデジタル信号として記録再生
できる為、通信や他のデータを用いて様々な画像の加工
や作成、創作、環境の作成ができる。また、例えば複数
の映像を正確な位置を基に張り合わせたり、パノラマ画
面を作成したりすることもできる。但し、この為には、
撮影した画像の実空間での位置(空間の認知)情報が必
要となる。
【0024】本発明は、撮影時における電子カメラの姿
勢を計測することで、撮影画像の位置を割り出し、その
後の画像の加工や創作に使用するものである。先ず、図
1には撮影時の電子カメラの姿勢と画像との関係を示し
説明する。
【0025】図1(a)は、画角と方位の関係を示す図
である。この図1(a)において、P1は画像の中心、
Qは撮像素子の中心位置をそれぞれ示している。図1
(b)のx、y、zは、撮像素子の中心点Qを中心とし
たデカルト座標を示し、図中のx、yは撮影した画面の
座標を示している。θは、図1(b)に示されるような
撮像素子の中心を含む水平面を回転面にした場合におけ
る当該水平面からの法線を回転中心とした場合の回転角
である。また、ψは、図1(b)に示されるように地表
からの角度(仰角)である。このθとψで作られる座標
は、オイラー座標系に相当する。また、φは、カメラの
水平からの傾き角である。
【0026】上記θはパニング、ψはチルトの角度であ
るともいえる。従って、Δθはパニング方向の画角であ
り、Δψはチルト方向の画角である。また、画像Gは、
姿勢情報(θ、ψ、φ)と画角情報(Δθ、Δψ)との
計5個のパラメータで決定される。尚、プリントや投影
した場合の実際の画角は、図1(c)に示されるよう
に、画角と仮想的に設定する投影距離dによって決定さ
れる。この図1(c)において、gx、gyは、それぞ
れ gx=2・d・tan(Δθ/2) gy=2・d・tan(Δψ/2) で示される。
【0027】次に図2には大画面やパノラマ等を作成す
る場合の画像を張り合わせる過程を示し説明する。画像
の張り合わせ時に必要な情報は、図2(a)に示される
ようにカメラの撮像中心から見た、即ち撮影した2枚の
画像G1、G2である。この画像の姿勢情報と画角情報
が有れば正確に張り合わせが可能である。張り合わせに
は、少なくとも2枚の画像G1(θ1、ψ1、φ1、Δ
θ1、Δψ1)と、G2(θ2、ψ2、φ2、Δθ2、
Δψ2)が必要となる。尚、図2(a)に示されるよう
に、一部重複部分が必要となることは勿論であり、図2
(b)に示される複数の画像を組み合わせる場合も同様
である。
【0028】次に図3を参照して、大画面やパノラマ等
を作成する場合において、画像を張り合わせる過程につ
いて、更に正確で実用的な方法を説明する。前述したよ
うな姿勢情報(θ、ψ、φ)を精度良く実測するのは、
一般に容易ではない。例えば、建設現場等でプロが使用
する計測カメラを3脚に固定して高価なロータリーエン
コーダを用いる場合であっても、360度を3600分
割して分解能を0.1度にすることは困難である。
【0029】一方、20度の画角をVGA(640×4
80)で表示した場合の水平方向の1画素の方位は1/
30度となる。本発明では、大衆商品として製造販売す
ること、且つ利用者の利便を向上させることを考えてい
るので、基準点なしに利用者が構えるだけで計測できる
ことが望まれ、ゆえに、方位の計測精度は8bitから
10bitとするのが妥当である。
【0030】即ち、方位の計測精度は0.1度から数度
となる。この為、図3(a)に示されるように、重複部
分の画像ずれが発生する可能性が想定される。ここで、
ずれの程度は、姿勢情報(θ、ψ、φ)の標準偏差の二
乗和の平方根であると考えられる。尚、これは、方位セ
ンサの測定値が原理的限界からガウシアン分布をとると
いうことが前提となっている。
【0031】図3(b)は、この誤差を補正するため
に、画像の重複部分の画素レベルの相関を取って精度を
高めた例である。例えば、最初に方位情報からの座標
(X、Y)と(X′、Y′)との画像の画素の差の二乗
を重なり部分の全ての画素、又は一部の画素で和をと
る。そして、この和が最小になる新たな座標(X′、
Y′)を見い出せるような手法を用いている。
【0032】ここで、図24のフローチャートを参照し
て、外部コンピュータ又は電子カメラ内蔵コンピュータ
による演算のシーケンスを説明する。動作を開始する
と、先ず、電子カメラより1画像と関連づけられた撮像
方位情報と撮像画角情報を伝送する(ステップS2
1)。続いて、全画像の方位情報より、方位情報の最大
値と最小値を各成分ごと求め(ステップS22)、上記
方位情報の各成分毎の最大値と最小値より出力画像の範
囲を仮決定し(ステップS23)、上記出力画像の範囲
に座標平面を想定し(ステップS24)、各撮像画像の
上記座標平面上の位置を、各画像に関連付けられた撮像
方位情報より計算する(ステップS25)。
【0033】次いで、各撮像画像の上記座標平面上の大
きさを、各画像に関連付けられた撮像画角情報より計算
し(ステップS26)、計算した位置と大きさに従い、
撮像画像を座標平面に貼り付け(ステップS27)、境
界に不連続部分があれば、対応する画素間で各画素との
ノルム(距離)の総和が最小となる位置に新画素を設定
し(ステップS28)、貼り付けた撮像画像を1つの画
像として出力し(ステップS29)、動作を終了する
(ステップS30)。
【0034】以上の基本原理をふまえて、以下、各実施
の形態を詳細に説明する先ず、第1の実施の形態を説明
する。図4は本発明の第1の実施の形態に係る電子カメ
ラの構成図である。
【0035】同図に示されるように、本実施の形態に係
る電子カメラは、光軸9を有するレンズ群10、当該レ
ンズ群10を含む鏡筒11、CCDやCMOSセンサ等
の固体撮像素子12、画像メモリ13、制御部14、姿
勢センサ15、画角を計測する機能部16、一連の関連
画像を特徴付ける機能部17の主な構成要素から構成さ
れている。これらの内、画像メモリ13は、電子カメラ
内部に搭載されても良いし、カードのように差し込み式
となっていても良い。また、上記構成要素のほか、自動
焦点(AF)センサや焦点調整のアクチュエータ、自動
露出(AE)センサや絞り等を搭載していても良いこと
は勿論である。
【0036】上記姿勢センサ15は、この実施の形態で
は、3軸の方位を高精度で計測することができる。ここ
で、3軸とは、図5に示されるような軸と方位であり、
地表面101の法線102を中心軸とする角度103
(パンニング又はヨーイング)、カメラのレンズの光軸
9の地表面からの角度の計測104(チルトイング又は
ピッチ)、水平方向からの傾き105をここでは定義す
る。
【0037】この計測の方法は、詳細には後述するが、
一般的に3つの方位センサを互いに90度の傾きを持っ
て配置して計測させることが多い。上記画角を計測する
機能部16は、使用するレンズの焦点距離や倍率、使用
する撮像素子の有効画素面積等を計測、或いは定数値か
ら計測して求める。上記一連の関連画像を特徴付ける機
能部17は、複数の画像を用いて大きなパノラマや全天
周画像を作成させる場合の一群の画像を特徴付けるイン
デックスである。
【0038】次に図6には第1の実施の形態に係る電子
カメラの構成図を示し説明する。同図に於いて、中央演
算処理装置(CPU ;Central Processing Unit)14
は、電子カメラ全体の制御を司る。このCPU14の入
力には、シャッタスイッチ18、フラッシュのモードス
イッチ19、再生機能スイッチ20、メモリの制御(消
去等)のスイッチ21、撮像素子からの映像信号22、
AF信号部23、AE信号部24等からの信号が入力さ
れる。また、CPU14の出力信号は、フラッシュ機能
部(光源等)25、レンズアクチュエータ27に入力さ
れる。
【0039】特に、上記画像メモリ13には、画像制御
信号26と、バスライン27を介したデジタル画像信号
が入力され、当該画像メモリ13に蓄積される。この
他、CPU14の入力には、姿勢センサ15、画角情報
部16、関係付けSW17の出力が接続されており、通
信自在となっている。
【0040】以下、図7のフローチャートを参照して、
上記構成の第1の実施の形態に係る電子カメラの動作を
説明する。電子カメラの電源スイッチが投入されると
(ステップS1)、前処理が実行される(ステップS
2)。ここでは、必要なデバイスの検証、メモリの初期
化、必要な情報のROM等からレジスタや主記録装置に
ロード、LCD等の表示装置の初期化等がなされる。こ
のとき、姿勢センサ15の初期化やキャリブレーション
も必要であれば行う。この状態で、シャッタ待ちの状態
となる。
【0041】尚、画像の確認、画像メモリ13の確認等
のイベント情報が入った場合は、そのイベントに対する
応答を行うことは勿論である。次いで、パノラマ等(環
境を撮るモード)の画像の関係付けSW17が押下され
ると(ステップS3)、方位検出による画像合成モード
に入り、関連付けのフラグがONされ、姿勢センサ15
の計測準備に入る(ステップS4)。
【0042】続いて、シャッタSW18がONされると
(ステップS5)、画像取り込みのモードに入る。即
ち、ズームボタンが押下されると、操作者や指定するズ
ーム倍率に設定される。この画像取り込みモードでは、
焦点を合わせるレンズアクチュエータ28が動作する。
また、自動焦点タイプで有れば、AFセンサの信号が許
容値に達するまでアクチュエータが動作する(ステップ
S6)。
【0043】ここで、上記ステップS5、ステップS6
の処理は、相互に順番を変更しても良い。尚、関連付け
のフラグが立っている場合は、姿勢センサ15の計測開
始を指示する。その後、シャッタ用のレンズアクチュエ
ータ28が動作する。ここで、CCDの電子シャッタ機
能を用いても良い。
【0044】次いで、シャッタが開いている間にCCD
や撮像素子の画像取り込み信号を出力する(ステップS
7)。電子シャッタを使用する場合には、AE信号を受
けてホトダイードへの蓄積時間を決める。この後、直ち
に姿勢センサ15の計測値を取込むか、又はその時点の
計測値をラッチする信号を出す(ステップS8)。その
後、CCD等の撮像素子から画像データをシリアル又は
パラレルで画像メモリ13に取込む(ステップS9)。
このとき、方位データの計測データ、レンズやズームか
らの画角データ、画像の関連付けのデータ等を同時に画
像メモリ13内に取込む(ステップS10)。ここで、
画像の関連付けとは、画像合成をする一連の画像のまと
まりや順序付けを意味する。
【0045】これらのデータはバッファに入れておき、
ステップS11にて、まとめて画像メモリ13に取込ん
でも良い。さらに、画像データが大きい場合は、直接ス
テップS7やステップS9の段階で画像メモリ13に取
込んでも良い。この後、パノラマ画像の関係付けSW1
7がONされている場合(フラグが立っている場合)は
(ステップS12)、関連付けデータの更新をしてシャ
ッタボタンを押下する準備段階に戻る(ステップS1
3)。
【0046】以降、パノラマ合成した2番目の画像を撮
影し、上記した処理と同様の処理により必要な画像を取
込むこととなる。ここで、上記画像の関連付けは、関連
付けようとする画像を撮影するときにボタン等を押下す
ることにより指定する構成ととることもできるが、一般
に画像合成の対象となる複数の画像は電源投入から切断
の間に撮影される全画像であることが多い点に鑑み、電
子カメラに電源投入後最初に撮像された画像から、電源
切断の直前に撮像された画像まで関連付けるようにして
もよい。このようにすれば、操作が簡便になるととも
に、システム構成を安価にし、誤操作を防止する意味で
信頼性を向上できる。
【0047】次に図8を参照して、第1の実施の形態に
おける記録したデータの処理過程を説明する。同図に於
いて、本体43、CRT44、マウス45、キーボード
46はパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)を
形成する。ここで、本実施の形態に係る電子カメラ1と
本体43とは、信号ケーブル47によりシリアル又はパ
ラレルに通信自在に接続されている。
【0048】本実施の形態では、方位の計測の方法につ
いては何ら制限していない。実空間を空間認知する原理
から、電子カメラが画像情報、方位情報、画角情報、及
び画像の関連付け情報を用いて画像を取込み、画像メモ
リ13に記録することを特徴としている。方位を示す姿
勢情報の値は、GPS等より得た絶対的な方位座標にお
ける値で認識してもよいが、電子カメラに電源が投入さ
れた時点の姿勢情報の値をゼロとし、これに対する移動
量の値で認識してもよい。また、1つの画像における姿
勢情報の値をゼロとし、他の画像においてはこのゼロ値
からの移動量で値を認識してもよい。最後の方式による
と、演算がより簡単にできる。
【0049】尚、画像の貼り合わせは外部のPCで行っ
てもよい。この場合は画像の関連付け、即ち、どれとど
れの画像同士を貼り合わせるかといった選択もPC上で
実施するとよい。このようにすれば、複数の画像を確認
した上で、適切な画像のみを選択して貼り合わせること
ができる。
【0050】画像の関連付けは、このPCが行う以外に
も、本体に取り付けられたスイッチや、外部のボタン、
タッチパネル、マウス、音声認識等で行う構成がとれ
る。また、上記画像の関連付けを、所望の画像から所定
の時間内に撮影された複数の画像全てに対して行うよう
にしてもよい。このようにすれば、不要のボタン等の部
品を省くことができる。
【0051】次に第2の実施の形態を説明する。図9は
第2の実施の形態としての電子カメラの応用例を示す図
である。一般に、電子カメラはPCの周辺機器として発
展し、デジタル画像を取込み装置として認知、利用され
てきた。しかし、直接テレビジョン(TV)に接続して
映像を楽しむこととほか(図9(a)参照)、所謂「ホ
ームラボラトリ」という概念の下、プリンタに直接接続
することも可能である(図9(b)参照)。
【0052】このような場合でも、本実施の形態に係る
電子カメラを採用すれば、画像の張り合わせ操作に、所
定の操作やマニュアル動作を何ら要しない。また、本実
施の形態では、画像間の関連付けと方位情報や画角情報
は撮影時に撮り込まれている為に、完全自動で最終画像
の作成ができる。つまり、電子カメラ1のCPUによっ
て画像メモリからの画像情報、方位情報、画角情報、関
連付け情報を用いて、新たな座標を計算し、又は先に図
3に示した手法で最適化することにより、新たな座標を
再定義し、再度合成した画像データをメモリに蓄積す
る。よって、図9(a),(b)に示されるようなTV
での張り合わせ画像の再生や、プリンタへの張り合わせ
画像の出力ができるほか、図9(c)に示されるよう
に、頭部や顔面の画像表示装置(HMD ;Head Mounted
Display )50に接続して張り合わせ画像を出力する
よう構成することもできる。この合成画像は、自動的に
電子カメラの画像メモリ13に記憶しても良いし、画像
情報のみを記憶してもよい。
【0053】次に第3の実施の形態を説明する。図10
は第3の実施の形態に係る電子カメラの外観構成図であ
る。本実施の形態は、図10(a)、(b)に示される
ように、カメラに表示装置を機能を有する構成となって
いる。即ち、図10(a)は高精細の平面型表示装置
(LCD)51を用いたもの、図10(b)はレンズを
通して小型表示装置を拡大表示するもので、ファインダ
52を有している。尚、小さな画角で大画面を表示させ
るべく、表示の場所を変更するよう構成することもでき
る。
【0054】次に第4の実施の形態を説明する。図11
は第4の実施の形態の基本原理を示す図である。一般に
民生カメラでは、パノラマ画像のみを撮る場合が多い。
この場合は、水平方向の角度、パニングのみで撮影可能
となる。
【0055】この第4の実施の形態では、カメラの視点
Qをできるだけ変えないで、パニングの方位θのみを計
測しながら、G1(θ1、Δθ1)、G2(θ2、Δθ
2)、G3(θ3、Δθ3)の画像を撮影する。このと
き、先に説明した第1の実施の形態と同様に、画像情
報、パニング方向の画角情報Δθ、パニングの方位情報
θ、を計測し、画像メモリ13に記録する。
【0056】第4の実施の形態によれば、方位センサの
数が最小限となり、低コスト化を実現することができ
る。尚、上記バニング方向の画角情報Δθのほか、チル
ト方向の画角情報Δψも考慮に入れれば更に良いことは
勿論である。
【0057】次に第5の実施の形態を説明する。図12
は第5の実施の形態の基本原理を示す図である。一般に
民生カメラでは、ビルや塔のような縦長画面を撮る場合
が多いが、この場合は垂直方向の角度、チルトのみで撮
影可能となる。
【0058】この第5の実施の形態では、カメラの視点
Qを極力変更しないで、チルトの方位ψのみを計測しな
がら、G1(ψ1、Δψ1)、G4(ψ4、Δψ4)、
G5(ψ5、Δψ5)の画像を撮影する。このとき、先
に説明した第1の実施例と同様に、画像情報、チルト方
向の画角情報Δψ、チルトの方位情報ψを計測し、画像
メモリ13に記録する。
【0059】第5の実施の形態によれば、方位センサの
数が最小限となり、低コスト化を実現することができ
る。尚、上記チルト方向の画角情報Δψのほか、パニン
グ方向の画角情報Δθも考慮に入れれば更に良いことは
勿論である。
【0060】次に第6の実施の形態を説明する。図13
は第6の実施の形態の基本原理を示す図である。一般
に、民生カメラでは、カメラを水平に保った画面を撮る
場合が多いが、この場合は水平と垂直方向の角度、パニ
ングとチルトのみで可能となる。
【0061】この第6の実施の形態では、カメラの視点
Qをできるだけ変えないで、方位φとψのみを計測しな
がら、G1(θ1、Δθ1、ψ1、Δψ1)、G2(θ
2、Δθ2、ψ2、Δψ2)、G3(θ3、Δθ3、ψ
3、Δψ3)、G4(θ4、Δθ4、ψ4、Δψ4)、
G5(θ5、Δθ5、ψ5、Δψ5)の画像を撮影す
る。このとき、先に説明した第1の実施の形態と同様
に、画像情報、チルト方向の画角情報Δθ、Δψ、チル
トの方向情報θ、ψ、を計測し、画像メモリ13に記録
する。
【0062】第6の実施の形態によれば、方位センサの
数が少なくなり、低コスト化を実現することができる。
次に第7の実施の形態を説明する。
【0063】図14乃至図16は、第7の実施の形態の
基本原理を示す図である。一般に民生カメラでは、低コ
スト化が要請される事に鑑み、本実施の形態では、方位
センサに換えて地磁気センサを採用することとした。
【0064】この地磁気センサにより、図14(a)に
示される地磁気ベクトルMのカメラ固定座標(x、y、
z)の各方位成分を計測する。さらに、図14(b)に
示されるように、上記座標のx成分を計測する為に、コ
イルをx軸に垂直に配置し、Mxを計測するようにして
いる。
【0065】一方、図15に示す構成では、x成分とy
成分を計測する為に、コイルをx軸とy軸に垂直に配置
し、地磁気ベクトルMx、Myを計測する。更に、図1
6に示す構成では、x、y、zの全ての成分を計測する
為にコイルをx、y、z軸に垂直に配置し、地磁気ベク
トルMx、My、Mzを計測する。
【0066】第7の実施の形態によれば、絶対方位は地
球上の場所によって変わるが、必ずしも方位の絶対座標
を求めなくても良こととなる。つまり、相対的な座標を
使って画像合成をすることができる。
【0067】次に第8の実施の形態を説明する。図17
に第8の実施例を示す。一般に民生カメラでは、低コス
ト化と同時に超小型化が要求されることに鑑み、この第
8の実施の形態では、方位センサに換えて、半導体プロ
セスを用いて作成した地磁気センサを採用することとし
た。
【0068】図17には上記磁気抵抗素子を用いた構成
を示す。同図において、磁気抵抗センサには、図示のよ
うに半導体プロセスで構成可能な超薄膜磁性体を用い
る。そして、当該超薄膜磁性体を流れる電流成分が、磁
気ベクトルによって変調される効果を採用する。この例
では、x軸であるが、2軸でも3軸でも良いことは勿論
である。更に、絶対方位は地球上の場所によって変わる
が必ずしも、方位の絶対座標を求めなくても良い。
【0069】この第8の実施の形態によれば、相対的な
座標を使って画像合成することができる。次に第9の実
施の形態を説明する。
【0070】図18は第9の実施の形態の基本原理を示
す図である。一般に民生カメラでは、低コスト化と共に
高速応答性が要求される場合があることに鑑み、この第
9の実施の形態では、方位センサに換えて、振動ジャイ
ロの如き加速度センサを用いる構成としている。また、
絶対座標は必要でない場合も多いことに鑑み、方位の絶
対座標を求めなくても良い構成としている。
【0071】むしろ、高速応答を実現するために、図1
8に示すように圧電型の振動ジャイロを採用している。
ここでは、地磁気センサも信頼度を高めるために使用し
たが、無くても良ことは勿論である。また、この例では
3軸であるが、2軸でも1軸でも良い。更に、より信頼
性を向上させる為に重力の加速度を計測しても良いこと
は勿論である。
【0072】次に第10の実施の形態を説明する。図1
9は第10の実施の形態の基本原理を示す図である。一
般に民生カメラでは、低コスト化が要求される場合があ
ることに鑑み、中央演算装置に低価格のものを使用する
場合がある。この場合は、先に示した図3のような画素
間の相関を取って最適化し、2枚の絵で最も画像が合致
する様に座標変換を行う事が困難な場合がある。
【0073】この第10の実施の形態では、最適化処理
を行わないで、方位情報と画角情報で張り合わせの位置
を決める。そして、重複画像の中心(重心)も張り合わ
せ点にすることとしている。
【0074】次に第11の実施の形態を説明する。図2
0は第11の実施の形態の基本構成を示す概念図であ
る。前述した各実施の形態は、パノラマ画像や360度
画像、全天周型画像、実写を用いた仮想現実空間等を形
成可能であるが、良い表示装置が無い。
【0075】この第11の実施の形態は、この課題を解
決するものである。即ち、頭部座標を検出可能な姿勢セ
ンサを組み込んだFMD(フェースマウントデスプレ
イ)やHMD(頭部装着表示装置)又は眼鏡型表示装置
を用いる。この場合は、直接電子カメラ1に接続しても
良いし、PCを介しても良い。姿勢センサで観察者の目
の方向を(頭の方向)検出し表示する。これにより、作
成した大画面のうちの一部を見ることが可能となる。
【0076】次に第12の実施の形態を説明する。図2
1は第12の実施の形態の基本構成を示す外観図であ
る。先に第1の実施の形態で、画角情報を使用するレン
ズから計算によって割出すことを述べたが、ズームレン
ズ60を使用する場合はズームのワイドとテレのスイッ
チやボリュームスイッチ61でズームレンズのアクチュ
エータを動作させる。この第12の実施の形態では、こ
のボリュームスイッチ61の信号量によって、画角を計
算するか、ルックアップテーブル等によって計算する。
【0077】次に第13の実施の形態を説明する。図2
2は第13の実施の形態の基本構成を示す図である。先
に第1の実施の形態で、画角情報を使用するレンズから
計算によって割出すことを述べたが、この計算は、ズー
ムレンズ60を使用する場合は、ズームのワイドとテレ
のスイッチやヴォリウムでズームレンズのアクチュエー
タを動作させるが、このスイッチ等の指示の値と、実際
のズームレンズの動きが微妙にずれる場合がある。通常
は、このずれは、電源ON時に解消されるが、長時間使
用していると、誤差が蓄積される。この第13の実施の
形態では、ズームレンズのアクチュエータの実動63
や、レンズの位置62を計測し、その計測量によって、
画角を計算するか、ルックアップテーブル等によって計
算する。
【0078】次に第14の実施の形態を説明する。特に
図示はしないが、先に説明した第1の実施の形態では、
画像の関連付けに関係付けSW17を用いたが、通常は
一連の画像は電源を入れて一度に撮る場合が多い。この
第14の実施の形態では、電源を入れた後は、関連があ
るとして順番にメモリに蓄積するように構成することと
した。
【0079】次に第15の実施の形態を説明する。図2
3は第15の実施の形態の構成を示す図である。先に説
明した第1乃至第14の実施の形態では、方位情報のみ
で位置は問題視しなかったが、カメラの位置が正確に判
るとより多くの情報が得られる。複数の衛星を用いたG
PS(グローバルポジションセンサ:GPSアンテナ6
4、計測装置65)を用いると、極めて正確に経度と緯
度情報が分かり、撮影場所の位置が判る。これで、地図
上の位置と、カメラの方位が判る。
【0080】この第15の実施の形態では、PCやカメ
ラがその地図情報を有している場合に、地図内の位置と
方位を地図情報の中に重ね合わせて表示する。また、そ
の地名や方位から見える場所を表示する。また、ナビゲ
ーションも可能とする。
【0081】尚、図23(b)には、取込んだ画像66
と、地図情報67と自己の位置68と、その画像の方位
69をそれぞれ示す。以上、本発明の実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれに限定されることなく、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であ
ることは勿論である。例えば、画像に方位・画角の情報
を関連付ける方法としては、この情報を画像データの一
部に含ませる、画像データのインデックス部に含ませ
る、ディレクトリの中に入れる、別ファイルとして画像
データとの間にリンクを貼る等の手法を採用することが
できる。
【0082】尚、本発明の要旨をまとめると以下のよう
になる。 1.撮像した画像を電子的に記録する電子カメラにおい
て、電子カメラの撮像方位を検出する撮像方位検出手段
と、電子カメラの撮像画角を出力する撮像画角出力手段
と、撮像した画像を記録する際に、撮像時の撮像方位と
撮像画角を上記画像に関連づけて記録する記録手段と、
を具備することを特徴とする電子カメラ。
【0083】この態様によれば、撮像方位情報と撮像画
角情報に基づいて、複数の画像を合成して、より画角の
広い画像がえられる。即ち、電子カメラから画像を取込
み際に、カメラのレンズ光軸及び撮像面の法線方向の方
位情報と、撮像面に取込まれる画角情報を計測して記録
することによって、その方位を表示したり、パノラマや
大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動
で作成することが可能となる。
【0084】2.上記記録手段は、複数の所望の画像ど
うしを関連づける情報である画像関連情報もさらに記録
可能であることを特徴とする付記1記載の電子カメラ。
この態様によれば、どの画像どうしを合成するかが、画
像関連情報に示されているので、画像合成処理を自動化
できる。即ち、電子カメラから画像を取込み際に、カメ
ラのレンズ光軸及び撮像面の法線方向の方位情報と、撮
像面に取込まれる画角情報を計測して記録し、更に相関
のある幾つかのまとまった映像の関連付けをすること
で、その関連性を方位と一緒に表示したり、パノラマや
大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動
作成することが可能となる。
【0085】3.上記撮像方位検出手段は、電子カメラ
の撮像方位に垂直な1方位の方位のみ検出可能であるこ
とを特徴とする付記1記載の電子カメラ。この態様によ
れば、パノラマ写真等で、1方位にのみ広画角の画像の
ニーズがある点に鑑み、1方位のみ画像の合成をするよ
うに機能を絞りこむことにより、装置の簡易化・低価格
化がはかれる。即ち、カメラのレンズ光軸及び撮像面の
法線方向の方位情報として、単一センサで地上平面での
回転のみによって極めて安価で、信頼性のある方法によ
って、その方位を表示したり、パノラマや大画面映像、
カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動作成すること
が可能となる。
【0086】4.上記撮像方位検出手段は、電子カメラ
の撮像方位に垂直な第1の方位と、電子カメラの撮像方
位に垂直でかつ第1の方位にも垂直な第2の方位の、2
方位のみ検出可能であることを特徴とする付記1記載の
電子カメラ。
【0087】この態様によれば、電子カメラを傾けた場
合の処理を外して、装置の簡易化・低価格化が図れる。
即ち、カメラのレンズ光軸及び撮像面の法線方向の方位
情報として、2つセンサで地上平面での回転と地平面か
らの高さの2つを計測することによって比較的安価で、
信頼性のある方法によって、十分な方位を表示したり、
パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を
正確に自動で作成することが可能となる。
【0088】5.上記撮像方位検出手段は、電子カメラ
の撮像方位に垂直な第1の方位と、電子カメラの撮像方
位に垂直でかつ第1の方位にも垂直な第2の方位の2方
位と、電子カメラの撮像方位を中心とする傾きの方位
の、3方位を検出可能であることを特徴とする付記1記
載の電子カメラ。
【0089】この態様によれば、あらゆる撮像方位に対
して対応可能である。即ち、カメラのレンズ光軸及び撮
像面の法線方向の方位情報として、3つセンサで地上平
面での回転と地平面からの高さとカメラの水平方向から
の傾きの3つを計測することによって、信頼性のある方
法によって、完全な方位を表示したり、パノラマや大画
面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動作成
することが可能となる。
【0090】6.上記撮像方位検出手段は、複数の画像
を撮像する場合において、上記複数の画像のうち1つの
画像を基準として方位を検出することを特徴とする付記
1記載の電子カメラ。
【0091】この態様によれば、合成の演算量が少なく
することができる。 7.上記撮像方位検出手段の検出する方位は、水平方位
・垂直方位・電子カメラの傾きの方位のうち何れか1つ
の方位であることを特徴とする付記6記載の電子カメ
ラ。
【0092】この態様によれば、装置の構成を簡易化で
きる。即ち、例えば水平方位のみを検出する場合は、カ
メラのレンズ光軸及び撮像面の法線方向の方位情報とし
て、地上面を平面とし、その法線を回転軸とした水平方
向を相対的に計測可能なセンサを用いることによって、
安価で信頼性のある方法によって、パノラマや大画面映
像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動で作成す
ることが可能となる。
【0093】8.上記画像関連情報は、外部入力装置か
らの入力によって設定されることを特徴とする付記2記
載の電子カメラ。この態様によれば、画像関連情報をボ
タンやマウス等を使用して簡単に指定できる。即ち、1
つのパノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空
間を複数の映像を用いて再現する場合に、そのまとまっ
た関連のある映像群をレンズと撮像素子を含む本体に取
り付けられたスイッチ、ボタン、タッチパネル、マウ
ス、音声、音声認識結果等によって、最初の映像と最後
の映像を指定し、まとまった画像を関連付けすることに
よって、全体システムとして極めて安価でかつ最大の信
頼性のある方法によって、パノラマや大画面映像、カメ
ラが取込み仮想現実空間を正確に自動で作成することが
可能となる。
【0094】9.上記画像関連情報は、装置に電源投入
後最初に撮像された画像から、電源切断の直前に撮像さ
れた画像までが関連付けられていることを特徴とする付
記2記載の電子カメラ。
【0095】この態様によれば、画像合成の対象となる
複数の画像は、電源投入から切断の間にとる全画像であ
ることが多いが、この点を仕様とすることで、不要なボ
タン等の部品を省ける。即ち、1つのパノラマや大画面
映像、カメラが取込み仮想現実空間を複数の映像を用い
て再現する場合に、そのまとまった関連のある映像群を
レンズと撮像素子を含む本体に取り付けられたスイッ
チ、ボタン、タッチパネル、マウス、音声、音声認識結
果等によって、電源をオンしたときに最初の映像を指定
し、電源をオフにした時に最後の映像を指定し、まとま
った画像を関連付けすることによって、全体システムと
して極めて安価でかつ最大の信頼性のある方法によっ
て、パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空
間を正確に自動で作成することが可能となる。
【0096】10.上記画像関連情報は、所望の画像か
ら所定の時間内に撮影された複数の画像が関連付けられ
ていることを特徴する付記2記載の電子カメラ。この態
様によれば、撮像時刻が近い画像を合成の対象とするこ
とで、不要なボタン等の部品を省ける。即ち、1つのパ
ノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を複
数の映像を用いて再現する場合に、そのまとまった関連
のある映像群を最初に撮影された映像から、一定時間内
で撮影された映像をまとまった画像を関連付けすること
によって、全体システムとして極めて安価でかつ簡易的
な方法によって、パノラマや大画面映像、カメラが取込
み仮想現実空間を正確に自動で作成することが可能とな
る。
【0097】11.上記撮像方位検出手段は、地磁気セ
ンサーより構成されることを特徴とする付記1記載の電
子カメラ。この態様によれば、装置を安価に構成でき
る。即ち、地磁気ベクトルは、地球上で人類が活動する
殆どの領域において、明確に決定されているため、全体
システムとして極めて安価でかつ簡易的な方法によっ
て、方位を表示したり、パノラマや大画面映像、カメラ
が取込み仮想現実空間を正確に自動で作成することが可
能となる。
【0098】12.上記地磁気センサーは磁気抵抗素子
より構成されることを特徴とする付記11記載の電子カ
メラ。この態様によれば、装置の小型化も可能である。
即ち、磁気抵抗は定電流で駆動された磁性薄膜の両端に
誘起される微少電圧を測定するものであるが、半導体プ
ロセスを用いて制作可能なため、低コストで大量に生産
可能である。全体システムとして極めて安価でかつ簡易
的な方法によって、方位を表示したり、パノラマや大画
面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動で作
成することが可能となる。
【0099】13.上記撮像方位検出手段は、さらに重
力の加速度センサーを含むことを特徴とする付記11か
ら12に記載の電子カメラ。この態様によれば、測定の
精度が向上する。即ち、地磁気ベクトルを用いる方法は
構成が極めて簡単であるが、電磁波の影響を受けやすい
ことや、信号対雑音比が小さいため、精度を高めようと
すると、測定に時間がかかり、早い運動について行けな
い可能性がある。また、地磁気ベクトルの周りの角度は
測定できないと言う問題もある。このため重力ベクトル
を加速度センサ等によって計測することによって、高い
信頼性をもって計測でき、方位を表示したり、パノラマ
や大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自
動で作成することが可能となる。
【0100】14.上記画像方位検出手段は、加速度セ
ンサーを含むことを特徴とする付記11から12に記載
の電子カメラ。この態様によれば、地磁気ベクトルを用
いる方法は構成が極めて簡単であるが、電磁波の影響を
受けやすいことや、信号対雑音比が小さいため、精度を
高めようとすると、測定に時間がかかり、早い運動につ
いて行けない可能性がある。また地磁気ベクトルの周り
の角度は測定できないと言う問題もある。このため加速
度センサー等によって計測することによって、高い信頼
性をもって計測でき、方位を表示したり、パノラマや大
画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動で
作成することが可能となる。
【0101】15.上記画像方位検出手段は、GPSに
より経度及び緯度を計測可能であることを特徴とする付
記11から12に記載の電子カメラ。この態様によれ
ば、地磁気ベクトルを用いる方法は構成が極めて簡単で
あるが、その絶対位置は不明であるし、地磁気ベクトル
回りの回転ベクトルは計測できない。この為、絶対位置
を計測するGPSを用いる。また地球表面上の経度、緯
度が判るため、地磁気ベクトルと組み合わせると精度が
あがる。このためGPSによって位置、経度、緯度を計
測することによって、高い信頼性をもって計測でき、方
位を表示したり、パノラマや大画面映像、地図上での位
置の特定、カメラが取込み仮想現実空間を正確に自動で
作成することが可能となる。
【0102】16.上記撮像画角出力手段の出力する撮
像画角は、少なくとも撮像系の倍率および撮像素子の撮
像面の大きさを勘案して決定されることを特徴とする付
記1または2記載の電子カメラ。
【0103】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。複数の画像から自動で大画面合成をする場合は、レ
ンズの方位と画角情報が必要であるが、画角情報はレン
ズの倍率又は焦点距離、また撮像素子の画素の大きさ等
の情報が必要である。固定焦点のレンズを使用する場合
は、カメラ固有の固定定数を用いる。これによって、高
い信頼性をもって画角が決まり、方位を表示したり、パ
ノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を正
確に自動で作成することが可能となる。また交換可能な
レンズを用いる場合もその定数を変えることで対応でき
る。
【0104】17.上記電子カメラは撮像系にズームレ
ンズを含み、上記撮像画角出力手段の出力する撮像画角
は、少なくとも上記ズームレンズの撮像時の倍率および
撮像素子の撮像面の大きさを勘案して決定されることを
特徴とする付記1または2記載の電子カメラ。
【0105】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。複数の画像から自動で大画面合成をする場合は、レ
ンズの方位と画角情報が必要であるが、画角情報はレン
ズの倍率又は焦点距離、また撮像素子の画素の大きさ等
の情報が必要である。ズームレンズを搭載したカメラを
使用する場合は、搭載するズームレンズを操作する倍率
情報を用いて、使用するレンズの倍率、(又は焦点距
離)撮像素子の全素子面積で決まる変数を計算、または
ルックアップテーブルを用いる手段を用いた固定定数を
用いる。これによって高い信頼性をもって画角が決ま
り、方位を表示したり、パノラマや大画面映像、カメラ
が取込み仮想現実空間を正確に自動で作成することが可
能となる。
【0106】18.上記ズームレンズの倍率は、上記ズ
ームレンズの構成レンズの位置情報または上記のズーム
レンズに伴うレンズの回転情報に基づいて決定されるこ
とを特徴とする付記17記載の電子カメラ。
【0107】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。複数の画像から自動で大画面合成をする場合は、レ
ンズの方位と画角情報が必要であるが、画角情報はレン
ズの倍率又は焦点距離、また撮像素子の画素の大きさ等
の情報が必要である。ズームレンズを搭載したカメラを
使用する場合は、画角情報は搭載するズームレンズの単
数、または複数の構成レンズの位置情報、または回転情
報を用いて、倍率や焦点距離を算出し、撮像素子の全素
子面積で決まる変数を計算、またはルックアップテーブ
ルを用いる手段を用いた固定定数を用いる。これによっ
てレンズを駆動するアクチュエータのずれ等が有って
も、高い信頼性をもって画角が決まり、方位を表示した
り、パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空
間を正確に自動で作成することが可能となる。
【0108】19.プログラムされたコンピュータによ
って撮影方向の異なる複数の入力画像を合成して、各入
力画像より広い画角をもつ出力画像に再構成する装置で
あって、電子的に撮像された入力画像とその入力画像に
関連付けられた撮像方位情報と撮像画角情報を入力する
入力手段と、上記撮像方位情報に基づいてこの撮像方位
情報が関連付けられた入力画像の出力画像における位置
を求め、上記撮像画角情報に基づいてこの撮像画角情報
が関連付けられた入力画像の出力画像における大きさを
求める演算手段と、上記演算手段の演算結果に基づき、
入力画像より出力画像を合成する画像合成手段とを具備
することを特徴とする画像合成装置。
【0109】この態様では、画像情報、方位情報、画角
情報、好ましくは画像間の相関情報は、電子カメラで取
った後、これらの情報は一旦記録装置に記録され、有線
または無線によって、パーソナルコンピュータに電送さ
れて、再度なんだかの手段によって記録する。方位情
報、画角情報、好ましくは画像間の相関情報を用いて画
像合成を行い、単一画像より広い画像(電子カメラの搭
載された撮像素子よりも多い画素数の画像)に再構成さ
れる。これによって電子カメラの中央処理装置の能力が
不十分であっても、高速なパーソナルコンピュータによ
って、パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実
空間を正確に自動で作成することが可能となる。
【0110】20.上記電子カメラは、撮像した複数の
画像を合成して、各撮像画像より広い画角をもつ出力画
像に再構成する画像再構成手段をさらに具備し、上記画
像合成手段は、上記撮像方位情報に基づいてこの撮像方
位情報が関連付けられた画像の出力画像における位置を
求め、上記撮像画角情報に基づいてこの撮像画角情報が
関連付けられた入力画像の出力画像における大きさを求
める演算手段と、上記演算手段の演算結果に基づき、出
力画像を合成する画像合成手段とを具備することを特徴
とする付記1または2記載の電子カメラ。
【0111】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。最近の電子カメラは、半導体技術の進歩に従い、カ
メラに搭載するCPUも高性能化してきた。この為、カ
メラ内部にて画像の合成、画素間の相関情報を用いた位
置の最適化によって合成が可能となった。これによって
パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を
正確に自動で作成することが可能となる。
【0112】21.合成した画像を表示する画像表示手
段を具備することを特徴とする付記20記載の電子カメ
ラ。この態様によれば、以下の効果が奏される。電子カ
メラの内部で画素合成が可能となると、パーソナルコン
ピュータに接続すること無しに、本クレームに示す方法
によって、パノラマや大画面映像、カメラが取込み仮想
現実空間を正確に自動で作成することが可能となる。
【0113】22.上記画像表示手段は、画像を拡大・
縮小して表示可能であり、画像の一部の表示も可能であ
ることを特徴とする付記21記載の電子カメラ。この態
様によれば、以下の効果が奏される。電子カメラに接続
するか、搭載する表示装置は、カメラに合わせて低電力
で携帯可能である必要がある。この表示装置は再構成さ
れた画像よりも小さい画素数で構成されている。本クレ
ームに示す方法によって、小さな画像表示装置でパノラ
マや大画面映像、カメラが取込み仮想現実空間を表示す
ることが可能となる。
【0114】23.上記画像表示手段は画像をチルト・
パン表示可能であることを特徴とする付記21・22記
載の電子カメラ。この態様によれば、以下の効果が奏さ
れる。電子カメラに接続するか、搭載する表示装置は、
カメラに合わせて低電力で携帯可能である必要がある。
この表示装置は再構成された画像よりも小さい画素数で
構成されている。本クレームに示す方法によって、小さ
な画像表示装置でも大きなパノラマや大画面映像、カメ
ラが取込み仮想現実空間を画面の隅から隅まで隅なく、
また自由に表示することが可能となる。
【0115】24.上記画像表示手段は上記電子カメラ
と別体に構成された、顔面前方に装着可能な機材である
ことを特徴とする付記21から23記載の電子カメラ。
この態様によれば、以下の効果が奏される。電子カメラ
に接続するか、搭載する表示装置は、カメラに合わせて
低電力で携帯可能である必要がある。本クレームに示す
方法によって、小さな画像表示装置を構成できる。この
方法によって大きなパノラマや大画面映像、カメラが取
込み仮想現実空間を画面の隅から隅まで隅なく、また自
由に表示することが可能となる。
【0116】25.上記画像表示手段は、表示する画像
が装着者の動きによっては影響されないように構成され
ていることを特徴とする付記24記載の電子カメラ。こ
の態様によれば、以下の効果が奏される。電子カメラに
接続するか、搭載する表示装置は、カメラに合わせて低
電力で携帯可能である必要がある。この場合は目の位置
の前に目との距離を一定にして配置するFace Mo
untedDisplayの様な形式である。本クレー
ムに示す方法によって、小さな画像表示装置を構成でき
る。この方法によって大きなパノラマや大画面映像、カ
メラが取込み仮想現実空間を携帯表示装置によって観察
することが可能となる。
【0117】26.上記画像表示手段は、装着者の頭部
の動きを検出するセンサー手段をさらに具備し、上記セ
ンサー手段の検出結果に従って表示する画像を変化させ
るように構成されていることを特徴とする付記24記載
の電子カメラ。
【0118】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。電子カメラに接続するか、搭載する表示装置は、カ
メラに合わせて低電力で携帯可能である必要がある。こ
の場合は目の位置の前に目との距離を一定にして配置す
るFace MountedDisplayの様な形式
である。本クレームに示す方法によって、小さな画像表
示装置を構成できる。また表示装置に付帯した姿勢セン
サーによって頭部の運動を検出し表示内容を姿勢にリン
クさせて表示することにより、あたかも絶対座標に固定
した大きなパノラマや大画面映像、カメラが取込んだ仮
想現実空間を画面の隅から隅まで隅なく、また自由に表
示することが可能となる。
【0119】27.上記画像合成手段は、画像の合成処
理に由来する画像の不連続性を低減するように画像処理
を施すことを特徴とする付記20から26記載の画像合
成装置または電子カメラ。
【0120】この態様によれば、以下の効果が奏され
る。方位センサで計測した方位や換算した位置が、取り
込み画素の1画素分以上の誤差を含んでいる場合に、2
枚の映像の内、方位情報や画角情報から重なり合うと予
測される領域で画素単位の相関を取り、画像処理によっ
て最適な位置を決定し、パノラマや大画面映像、カメラ
が取込んだ仮想現実空間を作成することが可能となる。
【0121】28.上記画像処理は、複数の画像上の対
応する画素間で、各画素とのノルムが最小になる位置に
新画素を設定する処理であることを特徴とする付記27
記載の電子カメラ。
【0122】29.プログラムされたコンピュータによ
って撮影方向の異なる複数の入力画像を合成して、各入
力画像より広い画角をもつ出力画像に再構成する画像合
成方法であって、電子的に撮像された入力画像とその入
力画像に関連付けられた撮像方位情報と撮像画角情報を
入力する手順と、上記撮像方位情報に基づいてこの撮像
方位情報が関連付けられた入力画像の出力画像における
位置を求め、上記撮像画角情報に基づいてこの撮像画角
情報が関連付けられた入力画像の出力画像における大き
さを求める手順と、求められた入力画像の出力画像にお
ける位置と大きさに基づき、入力画像を合成して出力画
像を作成する手順とを具備することを特徴とする画像合
成方法。
【0123】この態様は上記(19)の内容を方法に変
更したものである。 30.コンピュータによって撮影方向の異なる複数の入
力画像を合成して、各入力画像より広い画角をもつ出力
画像に再構成するための処理プログラムを記録した記録
媒体であって、該処理プログラムはコンピュータに電子
的に撮像された入力画像とその入力画像に関連付けられ
た撮像方位情報と撮像画角情報を入力させ、上記撮像方
位情報に基づいてこの撮像方位情報が関連付けられた入
力画像の出力画像における位置を求め、上記撮像画角情
報に基づいてこの撮像画角情報が関連付けられた入力画
像の出力画像における大きさを求めさせ、求められた入
力画像の出力画像における位置と大きさに基づき、入力
画像を合成して出力画像を作成させることを特徴とする
画像合成処理プログラムを記録した記録媒体。この態様
は、上記(19)の内容をプログラムを記録した記録媒
体に変更したものである。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
画像情報に撮像方位情報と共に撮像画角情報も関連付け
て、この情報を基に複数の画像より広画角の合成画像を
合成可能にする電子カメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影時の電子カメラの姿勢と画像との関係を示
す図である。
【図2】大画面やパノラマ等を作成する場合の画像を張
り合わせる過程を示す図である。
【図3】大画面やパノラマ等を作成する場合において、
画像を張り合わせる過程について、更に正確で実用的な
方法を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る電子カメラの
構成図である。
【図5】姿勢センサが計測する3軸の方位を示す図であ
る。
【図6】第1の実施の形態に係る電子カメラの制御系を
中心としたブロック構成図である。
【図7】第1の実施の形態に係る電子カメラの動作を説
明するためのフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態における記録したデータの処
理過程を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態としての電子カメラの応用例
を示す図である。
【図10】第3の実施の形態に係る電子カメラの外観構
成図である。
【図11】第4の実施の形態に係る電子カメラの基本原
理を示す図である。
【図12】第5の実施の形態に係る電子カメラの基本原
理を示す図である。
【図13】第6の実施の形態に係る電子カメラの基本原
理を示す図である。
【図14】第7の実施の形態の基本原理を示す図であ
る。
【図15】第7の実施の形態の基本原理を示す図であ
る。
【図16】第7の実施の形態の基本原理を示す図であ
る。
【図17】磁気抵抗素子を用いた第8の実施の形態に係
る電子カメラの構成を示す図である。
【図18】第9の実施の形態の基本原理を示す図であ
る。
【図19】第10の実施の形態の基本原理を示す図であ
る。
【図20】第11の実施の形態の基本構成を示す概念図
である。
【図21】第12の実施の形態の基本構成を示す外観図
である。
【図22】第13の実施の形態の基本構成を示す図であ
る。
【図23】第15の実施の形態の構成を示す図である。
【図24】外部コンピュータ又は電子カメラ内蔵コンピ
ュータによる演算のシーケンスを説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 電子カメラ 12 CCD 13 画像メモリ 14 CPU 15 姿勢センサ 16 画角情報部 17 関係付けSW 18 シャッタSW 19 フラッシュモードSW 20 再生機能SW 21 消去SW 22 映像信号 23 AF信号部 24 AE信号部 25 フラッシュ機能部 26 画像制御信号 27 バスライン 28 レンズアクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G03B 17/24 H04N 5/781 510L 37/00 510F Fターム(参考) 2H059 AA04 BA00 BA06 BA11 2H103 AA06 AA07 AA32 AA46 ZA51 ZA56 5B057 BA02 CE10 CH11 5C022 AA13 AB02 AB15 AB22 AB66 AB68 AC03 AC06 AC32 AC42 AC52 AC54 AC75 5C053 FA08 FA27 FA30 GB02 HA08 JA30 KA04 KA05 KA24 KA30 LA01 LA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した画像を電子的に記録する電子カ
    メラにおいて、 上記撮像した画像の撮像方位情報と撮像画角情報とを上
    記画像に関連づけて記録する記録手段を具備することを
    特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】 上記記録手段は、複数の所望の画像同士
    を関連付ける情報である画像関連情報も更に記録可能で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 上記電子カメラは、上記撮像方位情報と
    上記撮像画角情報に基づいて、上記画像関連情報によっ
    て関連付けられた画像同士を合成する画像合成手段を更
    に具備することを特徴とする請求項2に記載の電子カメ
    ラ。
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