JP2000018649A - 空気調和機用空冷式室外機 - Google Patents

空気調和機用空冷式室外機

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JP2000018649A JP10177425A JP17742598A JP2000018649A JP 2000018649 A JP2000018649 A JP 2000018649A JP 10177425 A JP10177425 A JP 10177425A JP 17742598 A JP17742598 A JP 17742598A JP 2000018649 A JP2000018649 A JP 2000018649A
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歓治郎 木下
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光政 高橋
Katsumi Mochizuki
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 空調用空冷式室外機において、熱交換能力を
上げる場合に熱交換器を大型化すれば、対応して送風機
を大型化し、熱交換換器部の風速分布の均一化を図らね
ばならない。熱交換器を縦長のものとし幅方向の寸法を
小さくしながら熱交換面積を拡大した場合、送風機を大
型化し得ず、1台の送風機では風速分布の均一化には限
界があるので、このような問題を解決する。 【解決手段】 室外機前面又は側面側の空気吸込口11
から吸い込んだ空気を熱交換器12を介して室外機上面
側から吹き出す2台の送風機14A,14Bを備え、該
2台の送風機14A,14Bを熱交換器12の背後に位
置し上下2段に設け、縦長構造の熱交換器12にも適切
に対応させ、熱交換器12部分を流れる空気の流速分布
を可及的に均一化することにより、小型で設置面積の増
大を招くことなく能力アップを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、少なくとも2台
の送風機を使用し、熱交換器を通る空気の風速分布を均
一化したコンパクト化の可能な空気調和機用空冷式室外
機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機用の空冷式室外機とし
ては、例えば図7のように、方形の室外機本体ケーシン
グ1の外周各面に空気吸込口2,2・・を設けるととも
に上面側に空気吹出口3を設け、内側に設けた図示しな
いプロペラファンにより上記各空気吸込口2,2・・か
ら吸込んだ空気を熱交換器を介して空気吹出口3から上
方に吹出すようにしたものや、また図8に示すように、
前後方向に薄く、上下左右方向に長い扁平な箱型の室外
機本体ケーシング5の背面側に空気吸込口7を、前面側
に空気吹出口6を設け、内側に設けたプロペラファンに
より上記背面側の空気吸込口7から吸込んだ空気を熱交
換器を介して前面側の空気吹出口6から前方に吹出すよ
うにしたものなどが、一般に使用されている。
【0003】ところが、最近の都市部の住環境は、年々
過密化し、空気調和機の空冷式室外機を設置するスペー
スの確保が、年々難しくなっている。その結果、室外機
本体自体の小型化、省設置スペース化は勿論、その空気
の吸込みスペースおよび吹出しスペースをも含めた高度
の省スペース化が求められている。
【0004】これのような観点から見ると、上記図7に
示す室外機のようなプロペラファンにより空気を横から
吸い込んで上に吹出す、いわゆる横吸込み、上吹出しタ
イプの場合には、吹出し方向のスペースの制約はない
が、吸い込み方向の制約並びに奥行が大きく、また上か
ら見た形状が正方形に近いので設置スペースも正方形に
なり、都市部での建物と建物との間、壁との間などに設
置するには不向きである。
【0005】また、図8に示す室外機のような、背面
(又は横面)吸い込み、前面吹出しのタイプの場合、住
宅の密集した都会では、その設置状況によっては吹出し
た風をそのまま吸い込んでしまういわゆるショートサー
キットが起こりやすい。そのため、本来の熱交換性能が
出せず、ユーザー満足度が低下する場合が生じる。ま
た、都市部の住宅では、人通りの多い通路に面して設置
される場合もあるので、前面吹出しタイプでは、通行人
に不快感を与える場合も生じる。
【0006】このような事情に鑑み、最近では、例えば
特開平9−159217号公報に示されるように、前面
側に空気吸込口を、上面側に空気吹出口を形成した本体
ケーシング内に熱交換器および斜流ファンを配置し、前
面側空気吸込口から吸い込んだ空気を斜流ファンを介し
て上面側空気吹出口から吹出すようにすることによっ
て、可及的に薄型化を可能にするとともに省スペースで
設置できるようにし、上述のような問題を改善した空気
調和機用空冷式室外機が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の室外機において、その熱交換能力をアップしようと
すると、熱交換器を大型化(広面積化)するとともに、
それに対応して送風機を大型(大径)のものにし、熱交
換器内を流れる空気の風速分布の均一化を図る必要があ
る。
【0008】しかし、それでは室外機本体の大型化を伴
うことになり、小型、省スペース化の要求に反すること
になる。また、送風機を大型化しても、1台の送風機の
場合には、どうしても熱交換器部分の風速分布を均一化
するには限界がある。
【0009】特に熱交換器を広面積のものとして、しか
も室外機本体の幅を小さくしようとすると、必然的に熱
交換器は上下に長い縦長のものとなり、幅寸法以上の大
径の送風機を採用することができないので、例えば1台
の送風機をその中央に対応させて設けた場合、熱交換器
中央部の空気流速は速いが、上下両端側領域の空気流速
は遅くなり、十分な熱交換能力を上げることができな
い。
【0010】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、前面又は側面側の空気吸込口から
吸い込んだ空気を熱交換器を介して上面側から吹き出す
少なくとも2台の送風機を備え、該2台の送風機が、上
記熱交換器の背後に位置して上下に設けられるように
し、上記熱交換器部分を流れる空気の流速分布を、その
全体に亘って可及的に均一化することによって、小型
で、設置面積の増大を招くことなく熱交換能力のアップ
が可能な空気調和機用空冷式室外機を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願各発明の空気調和機
用空冷式室外機は、上記目的を達成するために、それぞ
れ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0012】(1) 請求項1の発明 すなわち、先ず本願請求項1の発明の空気調和機用空冷
式室外機は、前面又は側面側の空気吸込口11から吸い
込んだ空気を熱交換器12を介して上面側から吹き出す
少なくとも2台の送風機14A,14Bを備え、該2台
の送風機14A,14Bが、上記熱交換器12の背後に
位置して上下に設けられていることを特徴としている。
【0013】したがって、1台の送風機を用いる場合に
比べて、送風機の径を例えば1/2程度まで小さくする
ことができ、熱交換器を上下方向に広面積の縦長のもの
として室外機本体の幅を小さくした場合にも十分に対応
することができるようになる。しかも、それでありなが
ら熱交換器は、上記のように上下方向に長くすることに
よって広面積化できるから、その熱交換能力も大きくす
ることができる。さらに、その場合において、当該熱交
換器部分を流れる空気流の流速分布は、その上下両領域
に対応する上記2台の送風機の均一な吸引力によって1
台の送風機の場合に比べて遥かに均一化され、当該熱交
換器全体の熱交換能力が向上する。
【0014】それらの結果、室外機本体を可能な限り大
型化することなく、大能力の空気調和機用空冷式室外機
を提供できるようになる。
【0015】(2) 請求項2の発明 次に、本願請求項2の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1の発明の構成において、上部側に位置
する送風機14Aは、熱交換器12側に寄せて配置さ
れ、下部側に位置する送風機14Bは、上記上部側に位
置する送風機14Aよりも背面10B側に寄せて配置さ
れていることを特徴としている。
【0016】その結果、上部側に位置する送風機14A
の背後に、下部側に位置する送風機14B用の空気吹出
通路22を、上記上部側に位置する送風機14Aの空気
吹出通路21とオーバラップすることなく形成すること
ができる。
【0017】(3) 請求項3の発明 次に、本願請求項3の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1又は2の発明の構成において、上記上
下2台の送風機14A,14Bは、垂直方向から見てオ
ーバラップしないように配置されていることを特徴とし
ている。
【0018】したがって、2台の送風機の配置の自由度
が大きくなり、それぞれの空気吸込通路を相互の制約な
く自由に設けることができる。
【0019】(4) 請求項4の発明 次に、本願請求項4の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1又は2の発明の構成において、上記上
下2台の送風機14A,14Bは、垂直方向から見て一
部オーバラップして配置されていることを特徴としてい
る。
【0020】したがって、上記オーバラップ分だけ、室
外機の奥行きを小さくすることができ、室外機の設置面
積をコンパクトにすることができる。
【0021】(5) 請求項5の発明 次に、本願請求項5の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成におい
て、上記上下2台の送風機14A,14Bは、上下に区
画して配置され、相互に独立した空気吹出通路21,2
2が設けられていることを特徴としている。
【0022】したがって、それぞれ各送風機14A,1
4B共に可及的に通風抵抗が小さい状態でバランス良く
空気を吹き出すことができ、熱交換器12部分を流れる
空気流の流速がより均一な状態で、効率良く流れるよう
になる。
【0023】その結果、さらに熱交換性能が向上する。
【0024】(6) 請求項6の発明 次に、本願請求項6の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項5の発明の構成において、上記下部側に
位置する送風機14Bの空気吹出通路22は、セパレー
タ26,28により2つの通路22a,22bに分割さ
れていることを特徴としている。
【0025】したがって、下部側に位置する送風機14
Bから吹き出された空気流の内、上方側に向かう流れの
ものと下方側に向かう流れのものとの両方の空気流を共
に上方側空気吹出口方向に向けてスムーズかつ有効に吹
き出すことがてきるようになり、通風抵抗が小さくなる
ことは素より、下部側送風機14Bの送風量をより有効
に熱交換器12を通るものにすることがてきる。
【0026】(7) 請求項7の発明 次に、本願請求項7の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項5の発明の構成において、上記上部側に
位置する送風機14Aの空気吹出通路21は、セパレー
タ28aにより2つの通路21a,21bに分割されて
いることを特徴としている。
【0027】したがって、上部側に位置する送風機14
Aから吹き出された空気流の内、上方側に向かう流れの
ものと下方側に向かう流れのものとの両方の空気流を共
に上方側空気吹出口方向に向けてスムーズかつ有効に吹
き出すことがてきるようになり、通風抵抗が小さくなる
ことは素より、上部側送風機14Aの送風量をより有効
に熱交換器12を通るものにすることがてきる。
【0028】(8) 請求項8の発明 次に、本願請求項8の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項5の発明の構成において、上記上部側お
よび下部側に位置する各送風機14A,14Bの空気吹
出通路21,22は、それぞれセパレータ28a,28
bにより2つの通路21a,21b、22a,22bに
分割されていることを特徴としている。
【0029】したがって、上部側および下部側に位置す
る各送風機14A,14Bから吹き出された空気流の
内、上方側に向かう流れのものと下方側に向かう流れの
ものとの両方の空気流を共に上方側空気吹出口方向に向
けてスムーズかつ有効に吹き出すことがてきるようにな
り、通風抵抗が小さくなることは素より、上部側および
下部側各送風機14A,14Bの送風量をより有効に熱
交換器12を通るものにすることがてきる。
【0030】その結果、さらに通風量がアップし、熱交
換性能が向上する。
【0031】(9) 請求項9の発明 次に、本願請求項9の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項6,7又は8の発明の構成において、上
記セパレータ26,28a,28bの下部には、下方に
向けて吹き出された吹出気流を上方向にガイドするため
のアール面を有した気流ガイド部25,27a,27b
が設けられていることを特徴としている。
【0032】したがって、それぞれ下方側に向かう方向
の空気流をよりスムーズに上方に向けてガイドすること
ができるようになる。
【0033】その結果、さらに通風量がアップし、熱交
換性能が向上する。
【0034】(10) 請求項10の発明 次に、本願請求項10の発明の空気調和機用空冷式室外
機は、上記各請求項1,2,3,4,5,6,7,8又
は9の発明の構成において、上記上下2台の送風機14
A,14Bは、それぞれ遠心送風機であることを特徴と
している。
【0035】したがって、それぞれ上記遠心送風機の特
徴を活用して、水平方向に吸込んだ空気流を上方側に効
果的に偏向させて、スムーズに吹き出させることができ
るようになる。
【0036】
【発明の効果】以上の結果、本願各発明の空気調和機用
空冷式室外機によると、特に幅方向の寸法が小さく、小
型で、しかも高能力の空気調和機用空冷式室外機を提供
することが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図3は、
本願発明の実施の形態1に係る空気調和機用空冷式室外
機の構成を示している。
【0038】図中、符号10は当該室外機の本体ケーシ
ングであり、該本体ケーシング10は前後方向に薄く、
上下方向に長い扁平な箱型形状のものに構成されてい
る。そして、その前面10A側の図示右側の内部機械室
17に対応した部分10aを除く部分には、略上下方向
の全体に亘ってグリル構造の空気吸込口11が形成さ
れ、その内側には上下方向に広面積の空冷式の熱交換器
12が設けられている。
【0039】そして、該熱交換器12の背後には、さら
に、その上部側と下部側の熱交換領域に均等に対応し、
かつそれぞれ相互に独立した状態で上下2段に分割配置
された第1,第2の斜流ファン(第1,第2の送風機)
14A,14Bが、例えば仕切板19に一体化された第
1,第2の各々ベルマウス13A,13Bを介して設け
られている。この第1,第2の斜流ファン14A,14
Bは、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aが上記
熱交換器12側に寄せて、また下部側に位置する第2の
斜流ファン14Bが上記本体ケーシング10の背面10
B側に寄せて設けられている。そして、それにより、上
記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの背面側
に、上記下部側に位置する第2の斜流ファン14Bの下
方から上方への第2の空気吹出通路22が形成されてい
る。また、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの
第1のベルマウス13Aとその背後の背板20との間
に、上記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの下
方から上方への第1の空気吹出通路21が形成されてい
る。そして、上記本体ケーシング10の上面には、これ
ら第1,第2の空気吹出口21,22に対応した第1,
第2の空気吹出口23,24が設けられている。
【0040】上記空気吸込口11は、上記熱交換器12
の背後に位置して設けられた上記第1,第2の斜流ファ
ン14A,14Bの上記第1,第2のベルマウス13
A,13Bの各空気吸込用開口部からファンガイド口部
に共通に連続している。そして、上記第1,第2のベル
マウス13A,13Bの各ファンガイド口部内に、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bの各ファン部分
が回転可能に第1,第2の駆動モータ15A,15Bの
各モータ軸15a,15bを介して軸支されている。
【0041】また、上記第1の駆動モータ15Aは、上
記第1の斜流ファン14Aの背板20に、また上記第2
の駆動モータ15Bは上記本体ケーシング10の背面板
16に、それぞれ固定して支持されている。
【0042】また、以上の構成において、上記第1,第
2の斜流ファン14A,14Bは、例えば図2に示すよ
うに、図示左側の側壁18aと機械室17側仕切壁18
b間との距離a,bを例えばa<bの関係に設定するこ
とにより、図示矢印方向に回転するファン部の送風効率
が高くなるようにファン軸を中心とした第1,第2の空
気吹出口21,22の左右の幅寸法を設定している。
【0043】そして、以上の構成では、今例えば図3に
示すように、上記室外機本体ケーシング10の背面10
B側を、例えば住居の壁面30に接した状態で設置した
場合において、上記第1の斜流ファン14Aの第1のベ
ルマウス13Aと背板20との間にあって上記第1の斜
流ファン14Aの外周囲(全周囲)から上記室外機本体
ケーシング10の上面側第1の空気吹出口23に到る第
1の空気吹出通路21と、上記第2の斜流ファン14B
の第2のベルマウス13Bを支持する仕切板19および
上記第1の斜流ファン14Aの背板20と上記本体ケー
シング10の背面板16との間にあって上記第2の斜流
ファン14Bの外周囲(全周囲)から上記本体ケーシン
グ10の上面側第2の空気吹出口24に到る第2の空気
吹出通路22とのそれぞれ独立した2つの空気吹出通路
が、上記本体ケーシング10内の前後に位置して形成さ
れ、これらが上記第1,第2の斜流ファン14A,14
B、熱交換器12を介して上記室外機本体ケーシング1
0前面10A側の空気吸込口11に連通することにな
る。
【0044】したがって、該構成では、上記第1,第2
の斜流ファン14A,14Bが回転駆動されると、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bにより上記室外
機本体ケーシング10前面10A側の空気吸込口11a
の上下方向全体から均等に空気が吸込まれ、上記熱交換
器12内を均等に流れて、その伝熱管内の冷媒を均一に
冷却した後、上記第1の斜流ファン14Aにより上記第
1の空気吹出通路21から上記第1の空気吹出口23の
上方に、また上記第2の斜流ファン14Bにより上記第
2の空気吹出通路22から第2の空気吹出口24の上方
に、それぞれ方向を変えて略均等な流量で吹き出される
ようになる。
【0045】その結果、以上の構成によれば、先ず室外
機本体ケーシング10の前面側から吸い込んで、上面側
から吹き出す、所謂横吸込み、上吹き出し方式であるた
めに、空気吹出方向の水平面設置スペースが不要となる
ことは素より、上述のように熱交換器12を上下方向に
長くして広面積化することにより、その熱交換能力を増
大させた場合にも、その幅方向の寸法に応じた上記外径
の小さい2台の斜流ファン14A,14Bで対応させる
ことができ、上記熱交換器12を上下方向に長くした分
だけ上記本体ケーシング10の幅を小さくすることが可
能となるので、幅方向の室外機本体設置面積の可及的な
省スペース化が図られる。
【0046】しかも、上記上下方向に長くして広面積と
した熱交換器12の熱交換面に対して、有効な通風量を
得ることができるファン径の2台の斜流ファン14A,
14Bを上述のような適切な上下左右位置関係で対応さ
せることにより、1台の斜流ファンを設けた場合に比べ
て、上記熱交換器12の全体に均一な流速で空気を流す
ことができるようになることから、その単位面積当たり
の熱交換能力が向上するので、その分熱交換器12を可
能な限り大型化させることなく有効に熱交換能力を増大
させることが可能となる。その結果、さらなる設置面積
の縮小が可能となる。
【0047】(実施の形態2)図4は、本願発明の実施
の形態2に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0048】図中、符号10は当該室外機の本体ケーシ
ングであり、該本体ケーシング10は前後方向に薄く、
上下方向に長い扁平な箱型形状のものに構成されてい
る。そして、その前面10A側の図示右側の内部機械室
17に対応した部分10aを除く部分には、略上下方向
の全体に亘ってグリル構造の空気吸込口11が形成さ
れ、その内側には上下方向に広面積の空冷式の熱交換器
12が設けられている。
【0049】そして、該熱交換器12の背後には、さら
に、その上部側と下部側の熱交換領域に均等に対応し、
かつそれぞれ相互に独立した状態で上下2段に分割配置
された第1,第2の斜流ファン(第1,第2の送風機)
14A,14Bが、例えば仕切板19に一体化された第
1,第2の各々ベルマウス13A,13Bを介して設け
られている。この第1,第2の斜流ファン14A,14
Bは、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aが上記
熱交換器12側に寄せて、また下部側に位置する第2の
斜流ファン14Bが上記本体ケーシング10の背面10
B側に寄せて設けられている。そして、それにより、上
記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの背面側
に、上記下部側に位置する第2の斜流ファン14Bの下
方から上方への第2の空気吹出通路22が形成されてい
る。
【0050】そして、この第2の空気吹出通路22の下
部には、さらに上記第1の斜流ファン14Aから下方側
に吹き出された空気流を上方に向けて導出するセパレー
タ26が設けられ、上方側に吹き出された空気流をその
まま上方に吹き出す主通路22aと下方側に吹き出され
た空気流をユーターンさせて上方側に吹き出す副通路2
2bに2分割している。
【0051】そして、同セパレータ26の下端部には、
上記下方から上方にユーターンする空気流をスムーズに
上方側にガイドするためのアール面を有した気流ガイド
25が設けられている。
【0052】また、上記上部側に位置する第1の斜流フ
ァン14Aの第1のベルマウス13Aとその背後の背板
20との間に、上記上部側に位置する第1の斜流ファン
14Aの下方から上方への第1の空気吹出通路21が形
成されている。そして、上記本体ケーシング10の上面
には、これら第1,第2の空気吹出口21,22に対応
した第1,第2の空気吹出口23,24が設けられてい
る。
【0053】上記空気吸込口11は、上記熱交換器12
の背後に位置して設けられた上記第1,第2の斜流ファ
ン14A,14Bの上記第1,第2のベルマウス13
A,13Bの各空気吸込用開口部からファンガイド口部
に共通に連続している。そして、上記第1,第2のベル
マウス13A,13Bの各ファンガイド口部内に、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bの各ファン部分
が回転可能に第1,第2の駆動モータ15A,15Bの
各モータ軸15a,15bを介して軸支されている。
【0054】また、上記第1の駆動モータ15Aは、上
記第1の斜流ファン14Aの背板20に、また上記第2
の駆動モータ15Bは上記本体ケーシング10の背面板
16に、それぞれ固定して支持されている。
【0055】そして、以上の構成では、今例えば図3に
示すように、上記室外機本体ケーシング10の背面10
B側を、例えば住居の壁面30に接した状態で設置した
場合において、上記第1の斜流ファン14Aの第1のベ
ルマウス13Aと背板20との間にあって上記第1の斜
流ファン14Aの外周囲(全周囲)から上記室外機本体
ケーシング10の上面側第1の空気吹出口23に到る第
1の空気吹出通路21と、上記第2の斜流ファン14B
の第2のベルマウス13Bを支持する仕切板19および
上記第1の斜流ファン14Aの背板20と上記本体ケー
シング10の背面板16との間にあって上記第2の斜流
ファン14Bの外周囲(全周囲)から上記本体ケーシン
グ10の上面側第2の空気吹出口24に到る第2の空気
吹出通路22とのそれぞれ独立した2つの空気吹出通路
が、上記本体ケーシング10内の前後に位置して形成さ
れ、これらが上記第1,第2の斜流ファン14A,14
B、熱交換器12を介して上記室外機本体ケーシング1
0前面10A側の空気吸込口11に連通することにな
る。
【0056】そして、この第2の空気吹出通路22の下
部には、さらに上記第1の斜流ファン14Aから下方側
に吹き出された空気流を上方に向けて導出するセパレー
タ26が設けられ、上方側に吹き出された空気流をその
まま上方に吹き出す主通路22aと下方側に吹き出され
た空気流をユーターンさせて上方側に吹き出す副通路2
2bに2分割している。
【0057】そして、同セパレータ26の下端部には、
上記下方から上方にユーターンする空気流をスムーズに
上方側にガイドするためのアール面を有した気流ガイド
25が設けられている。
【0058】したがって、該構成では、上記第1,第2
の斜流ファン14A,14Bが回転駆動されると、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bにより上記室外
機本体ケーシング10前面10A側の空気吸込口11a
の上下方向全体から均等に空気が吸込まれ、上記熱交換
器12内を均等に流れて、その伝熱管内の冷媒を均一に
冷却した後、上記第1の斜流ファン14Aにより上記第
1の空気吹出通路21から上記第1の空気吹出口23の
上方に、また上記第2の斜流ファン14Bにより上記セ
パレータ26を有する第2の空気吹出通路22の主通路
22aと副通路22bとから第2の空気吹出口24の上
方に、それぞれ方向を変えて略均等な流量で吹き出され
るようになる。
【0059】その結果、以上の構成によれば、先ず室外
機本体ケーシング10の前面側から吸い込んで、上面側
から吹き出す、所謂横吸込み、上吹き出し方式であるた
めに、空気吹出方向の水平面設置スペースが不要となる
ことは素より、上述のように熱交換器12を上下方向に
長くして広面積化することにより、その熱交換能力を増
大させた場合にも、その幅方向の寸法に応じた上記外径
の小さい2台の斜流ファン14A,14Bで対応させる
ことができ、上記熱交換器12を上下方向に長くした分
だけ上記本体ケーシング10の幅を小さくすることが可
能となるので、幅方向の室外機本体設置面積の可及的な
省スペース化が図られる。
【0060】しかも、上記上下方向に長くして広面積と
した熱交換器12の熱交換面に対して、有効な通風量を
得ることができるファン径の2台の斜流ファン14A,
14Bを上述のような適切な上下左右位置関係で対応さ
せることにより、1台の斜流ファンを設けた場合に比べ
て、上記熱交換器12の全体に均一な流速で空気を流す
ことができるようになることから、その単位面積当たり
の熱交換能力が向上するので、その分熱交換器12を可
能な限り大型化させることなく有効に熱交換能力を増大
させることが可能となる。その結果、さらなる設置面積
の縮小が可能となるにつながる。
【0061】また、この実施の形態の場合、空気吹出通
路の長さが長くなり、その分通風抵抗が大きい下方側第
2の斜流ファン14Bの第2の空気吹出通路22の方に
気流ガイド25を有するセパレータ26を設けているの
で、その通風性能を改善することができ、上記実施の形
態1の場合よりも第2の斜流ファン14Bの送風性能が
向上する。
【0062】(実施の形態3)図5は、本願発明の実施
の形態3に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0063】この実施の形態では、上記実施の形態2の
下部側第2の空気吹出通路22に設けたものと同様の気
流ガイド27a,27bを有するセパレータ28a,2
8bを、上下第1,第2の斜流ファン14A,14Bの
第1,第2の空気吹出口21,22に各々設け、それぞ
れ同様の主通路21a,22aと副通路21b,22b
を形成したことを特徴とするものである。
【0064】このような構成にすると、空気吹出通路の
長さ長くなり、その分通風抵抗が大きい下方側第2の斜
流ファン14Bの第2の空気吹出通路22の通風性能を
改善することができ、同第2の斜流ファン14Bの送風
性能が向上することは素より、さらに上部側第1の斜流
ファン14Aの通風性能も向上するので、全体として熱
交換器通風量をアップすることができる。
【0065】(実施の形態4)図6は、本願発明の実施
の形態4に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0066】以上の各実施の形態では、その何れの場合
にも2台の斜流ファンを用いる場合について説明した
が、本願発明は、決して斜流ファンの台数を2台に限定
するものではなく、例えば図6に示すように3台以上使
用して構成することも可能であり、要は熱交換器12の
縦方向の長さの増大に応じて、その空気流速分布の均一
化を図り得る適切な台数が選択される。
【0067】なお、図中14A,14B,14Cは第1
〜第3の斜流ファン、13A,13B,13Cはそれら
に対応した第1〜第3のベルマウス、31,32,33
は同第1〜第3の空気吹出通路、34,35,36は同
第1〜第3の空気吹出口である。
【0068】(他の実施の形態)なお、以上の各実施の
形態では、遠心送風機の一例として例えば斜流ファンを
採用したが、これは他の実施の形態として、例えば貫流
送風機(クロスフローファン)、多翼送風機(シロッコ
ファン)等の遠心送風機の採用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る空気調和機用空
冷式室外機の外観斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態2に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態3に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態4に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図7】第1の従来例の斜視図である。
【図8】第2の従来例の斜視図である。
【符号の説明】
10は本体ケーシング、11は空気吸込口、12は熱交
換器、13A,13B,13Cは第1,第2,第3のベ
ルマウス、14A,14B,14Cは第1,第2,第3
の斜流ファン、15A,15B,15Cは第1,第2,
第3の駆動モータ、21,22は第1,第2の空気吹出
通路、23,24は第1,第2の空気吹出口である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 空気調和機用空冷式室外機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、少なくとも2台
の送風機を使用し、熱交換器を通る空気の風速分布を均
一化したコンパクト化の可能な空気調和機用空冷式室外
機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機用の空冷式室外機とし
ては、例えば図7のように、方形の室外機本体ケーシン
グ1の外周各面に空気吸込口2,2・・を設けるととも
に上面側に空気吹出口3を設け、内側に設けた図示しな
いプロペラファンにより上記各空気吸込口2,2・・か
ら吸込んだ空気を熱交換器を介して空気吹出口3から上
方に吹出すようにしたものや、また図8に示すように、
前後方向に薄く、上下左右方向に長い扁平な箱型の室外
機本体ケーシング5の背面側に空気吸込口7を、前面側
に空気吹出口6を設け、内側に設けたプロペラファンに
より上記背面側の空気吸込口7から吸込んだ空気を熱交
換器を介して前面側の空気吹出口6から前方に吹出すよ
うにしたものなどが、一般に使用されている。
【0003】ところが、最近の都市部の住環境は、年々
過密化し、空気調和機の空冷式室外機を設置するスペー
スの確保が、年々難しくなっている。その結果、室外機
本体自体の小型化、省設置スペース化は勿論、その空気
の吸込みスペースおよび吹出しスペースをも含めた高度
の省スペース化が求められている。
【0004】これのような観点から見ると、上記図7に
示す室外機のようなプロペラファンにより空気を横から
吸い込んで上に吹出す、いわゆる横吸込み、上吹出しタ
イプの場合には、吹出し方向のスペースの制約はない
が、吸い込み方向の制約並びに奥行が大きく、また上か
ら見た形状が正方形に近いので設置スペースも正方形に
なり、都市部での建物と建物との間、壁との間などに設
置するには不向きである。
【0005】また、図8に示す室外機のような、背面
(又は横面)吸い込み、前面吹出しのタイプの場合、住
宅の密集した都会では、その設置状況によっては吹出し
た風をそのまま吸い込んでしまういわゆるショートサー
キットが起こりやすい。そのため、本来の熱交換性能が
出せず、ユーザー満足度が低下する場合が生じる。ま
た、都市部の住宅では、人通りの多い通路に面して設置
される場合もあるので、前面吹出しタイプでは、通行人
に不快感を与える場合も生じる。
【0006】このような事情に鑑み、最近では、例えば
特開平9−159217号公報に示されるように、前面
側に空気吸込口を、上面側に空気吹出口を形成した本体
ケーシング内に熱交換器および斜流ファンを配置し、前
面側空気吸込口から吸い込んだ空気を斜流ファンを介し
て上面側空気吹出口から吹出すようにすることによっ
て、可及的に薄型化を可能にするとともに省スペースで
設置できるようにし、上述のような問題を改善した空気
調和機用空冷式室外機が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の室外機において、その熱交換能力をアップしようと
すると、熱交換器を大型化(広面積化)するとともに、
それに対応して送風機を大型(大径)のものにし、熱交
換器内を流れる空気の風速分布の均一化を図る必要があ
る。
【0008】しかし、それでは室外機本体の大型化を伴
うことになり、小型、省スペース化の要求に反すること
になる。また、送風機を大型化しても、1台の送風機の
場合には、どうしても熱交換器部分の風速分布を均一化
するには限界がある。
【0009】特に熱交換器を広面積のものとして、しか
も室外機本体の幅を小さくしようとすると、必然的に熱
交換器は上下に長い縦長のものとなり、幅寸法以上の大
径の送風機を採用することができないので、例えば1台
の送風機をその中央に対応させて設けた場合、熱交換器
中央部の空気流速は速いが、上下両端側領域の空気流速
は遅くなり、十分な熱交換能力を上げることができな
い。
【0010】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、前面又は側面側の空気吸込口から
吸い込んだ空気を熱交換器を介して上面側から吹き出す
少なくとも2台の送風機を備え、該2台の送風機が、上
記熱交換器の背後に位置して上下に設けられるように
し、上記熱交換器部分を流れる空気の流速分布を、その
全体に亘って可及的に均一化することによって、小型
で、設置面積の増大を招くことなく熱交換能力のアップ
が可能な空気調和機用空冷式室外機を提供することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願各発明の空気調和機
用空冷式室外機は、上記目的を達成するために、それぞ
れ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0012】(1) 請求項1の発明 すなわち、先ず本願請求項1の発明の空気調和機用空冷
式室外機は、本体ケーシング10の前面側又は側面側空
気吸込口11からの空気を同空気吸込口11の上下方向
に一体に連続する共通の熱交換器12を介して吸入し、
上記本体ケーシング10の上面側空気吹出口23,24
から吹き出す少なくとも2台の送風機14A,14Bを
備えるとともに、該2台の送風機14A,14Bが、上
記熱交換器12の空気流下流に位置して上下に設けら
れ、かつ上記空気吹出口23,24に連通する相互に独
立した空気吹出通路21,22を有して構成されている
ことを特徴としている。
【0013】したがって、1台の送風機を用いる場合に
比べて、送風機の径を例えば1/2程度まで小さくする
ことができ、単一構造の熱交換器を上下方向に共通な広
面積の縦長のものとして室外機本体の幅を小さくした場
合にも十分に対応することができるようになる。しか
も、それでありながら熱交換器は、上記のように単一構
造のものを上下方向に長くすることによって広面積化で
きるから、その熱交換能力も大きくすることができる。
さらに、その場合において、当該熱交換器部分を流れる
空気流の流速分布は、その上下両領域に対応する上記2
台の送風機の均一な吸引力によって1台の送風機の場合
に比べて遥かに均一化され、当該熱交換器全体の熱交換
能力が向上する。
【0014】また、その場合において、上記上下2台の
送風機14A,14Bは、本体ケーシング10の上面側
空気吹出口23,24に連通する相互に独立した空気吹
出通路21,22を有している。
【0015】したがって、それぞれ各送風機14A,1
4B共に可及的に通風抵抗が小さい状態でバランス良く
空気を吹き出すことができ、熱交換器12部分を流れる
空気流の流速がより均一な状態で、効率良く流れるよう
になる。
【0016】その結果、さらに熱交換性能が向上する。
【0017】それらの結果、室外機本体を可能な限り大
型化することなく、大能力の空気調和機用空冷式室外機
を提供できるようになる。
【0018】(2) 請求項2の発明 次に、本願請求項2の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1の発明の構成において、上部側に位置
する送風機14Aは、熱交換器12側に寄せて配置さ
れ、下部側に位置する送風機14Bは、上記上部側に位
置する送風機14Aよりも背面10B側に寄せて配置さ
れていることを特徴としている。
【0019】その結果、上部側に位置する送風機14A
の背後に、下部側に位置する送風機14B用の空気吹出
通路22を、上記上部側に位置する送風機14Aの空気
吹出通路21とオーバラップすることなく形成すること
ができる。
【0020】(3) 請求項3の発明 次に、本願請求項3の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1又は2の発明の構成において、上記上
下2台の送風機14A,14Bは、垂直方向から見てオ
ーバラップしないように配置されていることを特徴とし
ている。
【0021】したがって、2台の送風機の配置の自由度
が大きくなり、それぞれの空気吸込通路を相互の制約な
く自由に設けることができる。
【0022】(4) 請求項4の発明 次に、本願請求項4の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1又は2の発明の構成において、上記上
下2台の送風機14A,14Bは、垂直方向から見て一
部オーバラップして配置されていることを特徴としてい
る。
【0023】したがって、上記オーバラップ分だけ、室
外機の奥行きを小さくすることができ、室外機の設置面
積をコンパクトにすることができる。
【0024】(5) 請求項5の発明 次に、本願請求項5の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成におい
て、上記下部側に位置する送風機14Bの空気吹出通路
22は、セパレータ26,28により2つの通路22
a,22bに分割されていることを特徴としている。
【0025】したがって、下部側に位置する送風機14
Bから吹き出された空気流の内、上方側に向かう流れの
ものと下方側に向かう流れのものとの両方の空気流を共
に上方側空気吹出口方向に向けてスムーズかつ有効に吹
き出すことがてきるようになり、通風抵抗が小さくなる
ことは素より、下部側送風機14Bの送風量をより有効
に熱交換器12を通るものにすることがてきる。
【0026】(6) 請求項6の発明 次に、本願請求項6の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成におい
て、上記上部側に位置する送風機14Aの空気吹出通路
21は、セパレータ28aにより2つの通路21a,2
1bに分割されていることを特徴としている。
【0027】したがって、上部側に位置する送風機14
Aから吹き出された空気流の内、上方側に向かう流れの
ものと下方側に向かう流れのものとの両方の空気流を共
に上方側空気吹出口方向に向けてスムーズかつ有効に吹
き出すことがてきるようになり、通風抵抗が小さくなる
ことは素より、上部側送風機14Aの送風量をより有効
に熱交換器12を通るものにすることがてきる。
【0028】(7) 請求項7の発明 次に、本願請求項7の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成におい
て、上記上部側および下部側に位置する各送風機14
A,14Bの空気吹出通路21,22は、それぞれセパ
レータ28a,28bにより2つの通路21a,21
b、22a,22bに分割されていることを特徴として
いる。
【0029】したがって、上部側および下部側に位置す
る各送風機14A,14Bから吹き出された空気流の
内、上方側に向かう流れのものと下方側に向かう流れの
ものとの両方の空気流を共に上方側空気吹出口方向に向
けてスムーズかつ有効に吹き出すことがてきるようにな
り、通風抵抗が小さくなることは素より、上部側および
下部側各送風機14A,14Bの送風量をより有効に熱
交換器12を通るものにすることがてきる。
【0030】その結果、さらに通風量がアップし、熱交
換性能が向上する。
【0031】(8) 請求項8の発明 次に、本願請求項8の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記請求項5,6又は7の発明の構成において、上
記セパレータ26,28a,28bの下部には、下方に
向けて吹き出された吹出気流を上方向にガイドするため
のアール面を有した気流ガイド部25,27a,27b
が設けられていることを特徴としている。
【0032】したがって、それぞれ下方側に向かう方向
の空気流をよりスムーズに上方に向けてガイドすること
ができるようになる。
【0033】その結果、さらに通風量がアップし、熱交
換性能が向上する。
【0034】(9) 請求項9の発明 次に、本願請求項9の発明の空気調和機用空冷式室外機
は、上記各請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の
発明の構成において、上記上下2台の送風機14A,1
4Bは、それぞれ遠心送風機であることを特徴としてい
る。
【0035】したがって、それぞれ上記遠心送風機の特
徴を活用して、水平方向に吸込んだ空気流を上方側に効
果的に偏向させて、スムーズに吹き出させることができ
るようになる。
【0036】
【発明の効果】以上の結果、本願各発明の空気調和機用
空冷式室外機によると、特に幅方向の寸法が小さく、小
型で、しかも高能力の空気調和機用空冷式室外機を提供
することが可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図3は、
本願発明の実施の形態1に係る空気調和機用空冷式室外
機の構成を示している。
【0038】図中、符号10は当該室外機の本体ケーシ
ングであり、該本体ケーシング10は前後方向に薄く、
上下方向に長い扁平な箱型形状のものに構成されてい
る。そして、その前面10A側の図示右側の内部機械室
17に対応した部分10aを除く部分には、略上下方向
の全体に亘ってグリル構造の空気吸込口11が形成さ
れ、その内側には上下方向に広面積の空冷式の熱交換器
12が設けられている。
【0039】そして、該熱交換器12の背後には、さら
に、その上部側と下部側の熱交換領域に均等に対応し、
かつそれぞれ相互に独立した状態で上下2段に分割配置
された第1,第2の斜流ファン(第1,第2の送風機)
14A,14Bが、例えば仕切板19に一体化された第
1,第2の各々ベルマウス13A,13Bを介して設け
られている。この第1,第2の斜流ファン14A,14
Bは、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aが上記
熱交換器12側に寄せて、また下部側に位置する第2の
斜流ファン14Bが上記本体ケーシング10の背面10
B側に寄せて設けられている。そして、それにより、上
記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの背面側
に、上記下部側に位置する第2の斜流ファン14Bの下
方から上方への第2の空気吹出通路22が形成されてい
る。また、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの
第1のベルマウス13Aとその背後の背板20との間
に、上記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの下
方から上方への第1の空気吹出通路21が形成されてい
る。そして、上記本体ケーシング10の上面には、これ
ら第1,第2の空気吹出口21,22に対応した第1,
第2の空気吹出口23,24が設けられている。
【0040】上記空気吸込口11は、上記熱交換器12
の背後に位置して設けられた上記第1,第2の斜流ファ
ン14A,14Bの上記第1,第2のベルマウス13
A,13Bの各空気吸込用開口部からファンガイド口部
に共通に連続している。そして、上記第1,第2のベル
マウス13A,13Bの各ファンガイド口部内に、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bの各ファン部分
が回転可能に第1,第2の駆動モータ15A,15Bの
各モータ軸15a,15bを介して軸支されている。
【0041】また、上記第1の駆動モータ15Aは、上
記第1の斜流ファン14Aの背板20に、また上記第2
の駆動モータ15Bは上記本体ケーシング10の背面板
16に、それぞれ固定して支持されている。
【0042】また、以上の構成において、上記第1,第
2の斜流ファン14A,14Bは、例えば図2に示すよ
うに、図示左側の側壁18aと機械室17側仕切壁18
b間との距離a,bを例えばa<bの関係に設定するこ
とにより、図示矢印方向に回転するファン部の送風効率
が高くなるようにファン軸を中心とした第1,第2の空
気吹出口21,22の左右の幅寸法を設定している。
【0043】そして、以上の構成では、今例えば図3に
示すように、上記室外機本体ケーシング10の背面10
B側を、例えば住居の壁面30に接した状態で設置した
場合において、上記第1の斜流ファン14Aの第1のベ
ルマウス13Aと背板20との間にあって上記第1の斜
流ファン14Aの外周囲(全周囲)から上記室外機本体
ケーシング10の上面側第1の空気吹出口23に到る第
1の空気吹出通路21と、上記第2の斜流ファン14B
の第2のベルマウス13Bを支持する仕切板19および
上記第1の斜流ファン14Aの背板20と上記本体ケー
シング10の背面板16との間にあって上記第2の斜流
ファン14Bの外周囲(全周囲)から上記本体ケーシン
グ10の上面側第2の空気吹出口24に到る第2の空気
吹出通路22とのそれぞれ独立した2つの空気吹出通路
が、上記本体ケーシング10内の前後に位置して形成さ
れ、これらが上記第1,第2の斜流ファン14A,14
B、熱交換器12を介して上記室外機本体ケーシング1
0前面10A側の空気吸込口11に連通することにな
る。
【0044】したがって、該構成では、上記第1,第2
の斜流ファン14A,14Bが回転駆動されると、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bにより上記室外
機本体ケーシング10前面10A側の空気吸込口11a
の上下方向全体から均等に空気が吸込まれ、上記熱交換
器12内を均等に流れて、その伝熱管内の冷媒を均一に
冷却した後、上記第1の斜流ファン14Aにより上記第
1の空気吹出通路21から上記第1の空気吹出口23の
上方に、また上記第2の斜流ファン14Bにより上記第
2の空気吹出通路22から第2の空気吹出口24の上方
に、それぞれ方向を変えて略均等な流量で吹き出される
ようになる。
【0045】その結果、以上の構成によれば、先ず室外
機本体ケーシング10の前面側から吸い込んで、上面側
から吹き出す、所謂横吸込み、上吹き出し方式であるた
めに、空気吹出方向の水平面設置スペースが不要となる
ことは素より、上述のように熱交換器12を上下方向に
長くして広面積化することにより、その熱交換能力を増
大させた場合にも、その幅方向の寸法に応じた上記外径
の小さい2台の斜流ファン14A,14Bで対応させる
ことができ、上記熱交換器12を上下方向に長くした分
だけ上記本体ケーシング10の幅を小さくすることが可
能となるので、幅方向の室外機本体設置面積の可及的な
省スペース化が図られる。
【0046】しかも、上記上下方向に長くして広面積と
した熱交換器12の熱交換面に対して、有効な通風量を
得ることができるファン径の2台の斜流ファン14A,
14Bを上述のような適切な上下左右位置関係で対応さ
せることにより、1台の斜流ファンを設けた場合に比べ
て、上記熱交換器12の全体に均一な流速で空気を流す
ことができるようになることから、その単位面積当たり
の熱交換能力が向上するので、その分熱交換器12を可
能な限り大型化させることなく有効に熱交換能力を増大
させることが可能となる。その結果、さらなる設置面積
の縮小が可能となる。
【0047】(実施の形態2)図4は、本願発明の実施
の形態2に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0048】図中、符号10は当該室外機の本体ケーシ
ングであり、該本体ケーシング10は前後方向に薄く、
上下方向に長い扁平な箱型形状のものに構成されてい
る。そして、その前面10A側の図示右側の内部機械室
17に対応した部分10aを除く部分には、略上下方向
の全体に亘ってグリル構造の空気吸込口11が形成さ
れ、その内側には上下方向に広面積の空冷式の熱交換器
12が設けられている。
【0049】そして、該熱交換器12の背後には、さら
に、その上部側と下部側の熱交換領域に均等に対応し、
かつそれぞれ相互に独立した状態で上下2段に分割配置
された第1,第2の斜流ファン(第1,第2の送風機)
14A,14Bが、例えば仕切板19に一体化された第
1,第2の各々ベルマウス13A,13Bを介して設け
られている。この第1,第2の斜流ファン14A,14
Bは、上部側に位置する第1の斜流ファン14Aが上記
熱交換器12側に寄せて、また下部側に位置する第2の
斜流ファン14Bが上記本体ケーシング10の背面10
B側に寄せて設けられている。そして、それにより、上
記上部側に位置する第1の斜流ファン14Aの背面側
に、上記下部側に位置する第2の斜流ファン14Bの下
方から上方への第2の空気吹出通路22が形成されてい
る。
【0050】そして、この第2の空気吹出通路22の下
部には、さらに上記第1の斜流ファン14Aから下方側
に吹き出された空気流を上方に向けて導出するセパレー
タ26が設けられ、上方側に吹き出された空気流をその
まま上方に吹き出す主通路22aと下方側に吹き出され
た空気流をユーターンさせて上方側に吹き出す副通路2
2bに2分割している。
【0051】そして、同セパレータ26の下端部には、
上記下方から上方にユーターンする空気流をスムーズに
上方側にガイドするためのアール面を有した気流ガイド
25が設けられている。
【0052】また、上記上部側に位置する第1の斜流フ
ァン14Aの第1のベルマウス13Aとその背後の背板
20との間に、上記上部側に位置する第1の斜流ファン
14Aの下方から上方への第1の空気吹出通路21が形
成されている。そして、上記本体ケーシング10の上面
には、これら第1,第2の空気吹出口21,22に対応
した第1,第2の空気吹出口23,24が設けられてい
る。
【0053】上記空気吸込口11は、上記熱交換器12
の背後に位置して設けられた上記第1,第2の斜流ファ
ン14A,14Bの上記第1,第2のベルマウス13
A,13Bの各空気吸込用開口部からファンガイド口部
に共通に連続している。そして、上記第1,第2のベル
マウス13A,13Bの各ファンガイド口部内に、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bの各ファン部分
が回転可能に第1,第2の駆動モータ15A,15Bの
各モータ軸15a,15bを介して軸支されている。
【0054】また、上記第1の駆動モータ15Aは、上
記第1の斜流ファン14Aの背板20に、また上記第2
の駆動モータ15Bは上記本体ケーシング10の背面板
16に、それぞれ固定して支持されている。
【0055】そして、以上の構成では、今例えば図3に
示すように、上記室外機本体ケーシング10の背面10
B側を、例えば住居の壁面30に接した状態で設置した
場合において、上記第1の斜流ファン14Aの第1のベ
ルマウス13Aと背板20との間にあって上記第1の斜
流ファン14Aの外周囲(全周囲)から上記室外機本体
ケーシング10の上面側第1の空気吹出口23に到る第
1の空気吹出通路21と、上記第2の斜流ファン14B
の第2のベルマウス13Bを支持する仕切板19および
上記第1の斜流ファン14Aの背板20と上記本体ケー
シング10の背面板16との間にあって上記第2の斜流
ファン14Bの外周囲(全周囲)から上記本体ケーシン
グ10の上面側第2の空気吹出口24に到る第2の空気
吹出通路22とのそれぞれ独立した2つの空気吹出通路
が、上記本体ケーシング10内の前後に位置して形成さ
れ、これらが上記第1,第2の斜流ファン14A,14
B、熱交換器12を介して上記室外機本体ケーシング1
0前面10A側の空気吸込口11に連通することにな
る。
【0056】そして、この第2の空気吹出通路22の下
部には、さらに上記第1の斜流ファン14Aから下方側
に吹き出された空気流を上方に向けて導出するセパレー
タ26が設けられ、上方側に吹き出された空気流をその
まま上方に吹き出す主通路22aと下方側に吹き出され
た空気流をユーターンさせて上方側に吹き出す副通路2
2bに2分割している。
【0057】そして、同セパレータ26の下端部には、
上記下方から上方にユーターンする空気流をスムーズに
上方側にガイドするためのアール面を有した気流ガイド
25が設けられている。
【0058】したがって、該構成では、上記第1,第2
の斜流ファン14A,14Bが回転駆動されると、上記
第1,第2の斜流ファン14A,14Bにより上記室外
機本体ケーシング10前面10A側の空気吸込口11a
の上下方向全体から均等に空気が吸込まれ、上記熱交換
器12内を均等に流れて、その伝熱管内の冷媒を均一に
冷却した後、上記第1の斜流ファン14Aにより上記第
1の空気吹出通路21から上記第1の空気吹出口23の
上方に、また上記第2の斜流ファン14Bにより上記セ
パレータ26を有する第2の空気吹出通路22の主通路
22aと副通路22bとから第2の空気吹出口24の上
方に、それぞれ方向を変えて略均等な流量で吹き出され
るようになる。
【0059】その結果、以上の構成によれば、先ず室外
機本体ケーシング10の前面側から吸い込んで、上面側
から吹き出す、所謂横吸込み、上吹き出し方式であるた
めに、空気吹出方向の水平面設置スペースが不要となる
ことは素より、上述のように熱交換器12を上下方向に
長くして広面積化することにより、その熱交換能力を増
大させた場合にも、その幅方向の寸法に応じた上記外径
の小さい2台の斜流ファン14A,14Bで対応させる
ことができ、上記熱交換器12を上下方向に長くした分
だけ上記本体ケーシング10の幅を小さくすることが可
能となるので、幅方向の室外機本体設置面積の可及的な
省スペース化が図られる。
【0060】しかも、上記上下方向に長くして広面積と
した熱交換器12の熱交換面に対して、有効な通風量を
得ることができるファン径の2台の斜流ファン14A,
14Bを上述のような適切な上下左右位置関係で対応さ
せることにより、1台の斜流ファンを設けた場合に比べ
て、上記熱交換器12の全体に均一な流速で空気を流す
ことができるようになることから、その単位面積当たり
の熱交換能力が向上するので、その分熱交換器12を可
能な限り大型化させることなく有効に熱交換能力を増大
させることが可能となる。その結果、さらなる設置面積
の縮小が可能となるにつながる。
【0061】また、この実施の形態の場合、空気吹出通
路の長さが長くなり、その分通風抵抗が大きい下方側第
2の斜流ファン14Bの第2の空気吹出通路22の方に
気流ガイド25を有するセパレータ26を設けているの
で、その通風性能を改善することができ、上記実施の形
態1の場合よりも第2の斜流ファン14Bの送風性能が
向上する。
【0062】(実施の形態3)図5は、本願発明の実施
の形態3に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0063】この実施の形態では、上記実施の形態2の
下部側第2の空気吹出通路22に設けたものと同様の気
流ガイド27a,27bを有するセパレータ28a,2
8bを、上下第1,第2の斜流ファン14A,14Bの
第1,第2の空気吹出口21,22に各々設け、それぞ
れ同様の主通路21a,22aと副通路21b,22b
を形成したことを特徴とするものである。
【0064】このような構成にすると、空気吹出通路の
長さ長くなり、その分通風抵抗が大きい下方側第2の斜
流ファン14Bの第2の空気吹出通路22の通風性能を
改善することができ、同第2の斜流ファン14Bの送風
性能が向上することは素より、さらに上部側第1の斜流
ファン14Aの通風性能も向上するので、全体として熱
交換器通風量をアップすることができる。
【0065】(実施の形態4)図6は、本願発明の実施
の形態4に係る空気調和機用空冷式室外機の構成を示し
ている。
【0066】以上の各実施の形態では、その何れの場合
にも2台の斜流ファンを用いる場合について説明した
が、本願発明は、決して斜流ファンの台数を2台に限定
するものではなく、例えば図6に示すように3台以上使
用して構成することも可能であり、要は熱交換器12の
縦方向の長さの増大に応じて、その空気流速分布の均一
化を図り得る適切な台数が選択される。
【0067】なお、図中14A,14B,14Cは第1
〜第3の斜流ファン、13A,13B,13Cはそれら
に対応した第1〜第3のベルマウス、31,32,33
は同第1〜第3の空気吹出通路、34,35,36は同
第1〜第3の空気吹出口である。
【0068】(他の実施の形態)なお、以上の各実施の
形態では、遠心送風機の一例として例えば斜流ファンを
採用したが、これは他の実施の形態として、例えば貫流
送風機(クロスフローファン)、多翼送風機(シロッコ
ファン)等の遠心送風機の採用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る空気調和機用空
冷式室外機の外観斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態2に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図5】本願発明の実施の形態3に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態4に係る空気調和機用空
冷式室外機の断面図である。
【図7】第1の従来例の斜視図である。
【図8】第2の従来例の斜視図である。
【符号の説明】 10は本体ケーシング、11は空気吸込口、12は熱交
換器、13A,13B,13Cは第1,第2,第3のベ
ルマウス、14A,14B,14Cは第1,第2,第3
の斜流ファン、15A,15B,15Cは第1,第2,
第3の駆動モータ、21,22は第1,第2の空気吹出
通路、23,24は第1,第2の空気吹出口である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 光政 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 望月 克己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L054 BA03 BB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面又は側面側の空気吸込口(11)か
    ら吸い込んだ空気を熱交換器(12)を介して上面側か
    ら吹き出す少なくとも2台の送風機(14A),(14
    B)を備え、該2台の送風機(14A),(14B)
    が、上記熱交換器(12)の背後に位置して上下に設け
    られていることを特徴とする空気調和機用空冷式室外
    機。
  2. 【請求項2】 上部側に位置する送風機(14A)は、
    熱交換器(12)側に寄せて配置され、下部側に位置す
    る送風機(14B)は、上記上部側に位置する送風機
    (14A)よりも背面側に寄せて配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の空気調和機用空冷式室外機。
  3. 【請求項3】 上下2台の送風機(14A),(14
    B)は、垂直方向から見てオーバラップしないように配
    置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の空
    気調和機用空冷式室外機。
  4. 【請求項4】 上下2台の送風機(14A),(14
    B)は、垂直方向から見て一部オーバラップして配置さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の空気調
    和機用空冷式室外機。
  5. 【請求項5】 上下2台の送風機(14A),(14
    B)は、上下に区画して配置され、相互に独立した空気
    吹出通路(21),(22)が設けられていることを特
    徴とする請求項1,2,3又は4記載の空気調和機用空
    冷式室外機。
  6. 【請求項6】 下部側に位置する送風機(14B)の空
    気吹出通路(22)は、セパレータ(26),(28
    b)により2つの通路(22a),(22b)に分割さ
    れていることを特徴とする請求項5記載の空気調和機用
    空冷式室外機。
  7. 【請求項7】 上部側に位置する送風機(14A)の空
    気吹出通路(21)は、セパレータ(28a)により2
    つの通路(21a),(21b)に分割されていること
    を特徴とする請求項5記載の空気調和機用空冷式室外
    機。
  8. 【請求項8】 上部側および下部側に位置する各送風機
    (14A),(14B)の空気吹出通路(21),(2
    2)は、それぞれセパレータ(28a),(28b)に
    より2つの通路(21a),(21b)、(22a),
    (22b)に分割されていることを特徴とする請求項5
    記載の空気調和機用空冷式室外機。
  9. 【請求項9】 セパレータ(26),(28a),(2
    8b)の下部には、下方に向けて吹き出された吹出気流
    を上方向にガイドするためのアール面を有した気流ガイ
    ド部(25),(27a),(27b)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6,7又は8記載の空気調和
    機用空冷式室外機。
  10. 【請求項10】 上下2台の送風機(14A),(14
    B)は、それぞれ遠心送風機であることを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の空気
    調和機用空冷式室外機。
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