JP2000011152A - 画像処理方法、装置および記録媒体 - Google Patents

画像処理方法、装置および記録媒体

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JP2000011152A JP10177130A JP17713098A JP2000011152A JP 2000011152 A JP2000011152 A JP 2000011152A JP 10177130 A JP10177130 A JP 10177130A JP 17713098 A JP17713098 A JP 17713098A JP 2000011152 A JP2000011152 A JP 2000011152A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータアプリケーションからの印刷に
際して、構成オブジェクトのイメージ画像に非線形色バ
ランス処理を行なう事で、出力品位を向上させる。 【解決手段】 入力画像の色分布に応じた画像補正処理
を行う画像処理方法であって、画像を構成するオブジェ
クト画像を入力し、前記入力したオブジェクト画像の種
別を判断し、前記判断結果に応じて、前記オブジェクト
画像に対して画像補正処理処理を行うか否かを制御する
ことを特徴とする画像処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理を行う画像
処理方法、装置および記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像データに基づく出力画像をプリンタ
やディスプレイにて良好に出力する場合、出力画像を構
成する複数のオブジェクトの各々に対し、オブジェクト
の種類に応じた色補正処理、色変換処理、二値化処理等
の色処理を行うことが必要となる。一般にコンピュータ
アプリケーションによって作成された画像の印刷やディ
スプレイへの表示はアプリケーションからの描画命令群
をデバイスドライバあるいはデバイスが描画命令を画像
化し、ページ全体の画像データを作成して印刷、表示を
行なう。
【0003】ドキュメントを構成する描画命令群は、デ
バイスドライバに対してたとえば写真画像部分はイメー
ジ描画命令、テキスト部分はテキスト描画命令、グラフ
ィックス部分はグラフィックス描画命令が発行され、デ
バイスドライバは命令の種類ごとにそのオブジェクトに
適した色処理を行ない、出力デバイスの出力可能な画像
に変換する。
【0004】この時、グラフィックス部分には「鮮やか
さ優先の色処理」、テキスト部分は「測色的一致」、写
真部分は「色み優先の色処理」のようにカラーマッチン
グ処理を切り替え、ページ全体の全てのオブジェクトで
良好な出力を得る事ができる。
【0005】近年、システムやアプリケーションによっ
ては、それらオブジェクトに対して「ソースカラースペ
ース」の指定が行なわれ、デバイスドライバはその指定
内容を使用して、より高品位な出力を得ることが可能に
なっている。これは例えばスキャナ入力画像がドキュメ
ントに貼られた場合、その画像のイメージ描画命令にス
キャナのデバイス特性を記述したカラープロファイルを
指定したり、あるいはディスプレイ上でカラーキャリブ
レーション等を行なった場合、編集者の見た目の色を再
現するために使用したモニタの特性を記述したカラープ
ロファイルを指定することができる。これらのカラープ
ロファイルは例えばICCプロファイルであり、これを利
用できるシステムとしてMicrosoft社WindowsのICM, App
le社のColorSyncなどが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなきめ細かなカラーマッチング処理システムであった
としても、写真画像においては、オリジナルの画像イメ
ージ自体が劣悪であった場合には、当然美しい高品位の
出力を得る事ができない。例えば近年普及したデジタル
カメラで撮影した画像なども露出が不適当であったとす
れば、従来のシステムにおいては、その不適当な露出の
画像を不適当なまま忠実に印刷しており、必ずしも良好
な出力とは言えないという不満があった。これを改善す
るために、使用者は画像レタッチソフトなどで、原稿画
像の露出を補正する非線形色バランス処理等の画像補正
処理を原稿画像全体に対して行っていた。
【0007】しかしながら、高い知識と経験を持ってい
ない使用者が適切な補正処理を設定するには試行錯誤を
繰り返すことになり非常に時間がかかった。
【0008】また、すでに存在するドキュメントデータ
で、補正処理を行なっていない写真が貼り込まれたDTP
ドキュメントのようなものに対して、原稿画像の写真部
分に対してのみに画像補正を行う場合は、原稿画像から
画像部分を指定して切り取り画像レタッチソフトで画像
補正処理を行い、そしてまた原稿画像に貼り付けるとい
う煩雑な作業を行う必要があった。
【0009】本発明は、この問題点に鑑みてなされたも
のであり、簡単に適切な画像補正処理を行うことができ
るようにすることを目的とする。
【0010】本願第1の発明は、自動的に入力画像に含
まれる所定の種類のオブジェクト画像に対して、色分布
に応じた画像補正処理を行うことができるようにするこ
とを目的とする。
【0011】また、本願第2の発明は、入力画像の色分
布に応じた画像補正処理を行うか否かを適切に判断する
ことができるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明は、入力画像の色分布に応じた画像
補正処理を行う画像処理方法であって、画像を構成する
オブジェクト画像を入力し、前記入力したオブジェクト
画像の種別を判断し、前記判断結果に応じて、前記オブ
ジェクト画像に対して画像補正処理処理を行うか否かを
制御することを特徴とする。
【0013】本願第2の発明は、入力画像を示す画像デ
ータを入力し、前記画像データのヘッダ情報を解析し、
該画像データがカラーマッチング処理が行われているか
否かを判断し、前記判断結果に応じて、前記入力画像の
色分布に応じた画像補正処理を行うか否かを決定するこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、図面を
参照して本発明に係る発明の実施の形態の一例を詳細に
説明する。本実施形態におけるシステムの概略の1例を
図1に示す。
【0015】ホストコンピュータ100には、例えばイ
ンクジェットプリンタなどのプリンタ105とモニタ1
06が接続されている。ホストコンピュータ100は、
ワープロ、表計算、インターネットブラウザ等のアプリ
ケーションソフトウエア101と、該アプリケーション
によってOS102に発行される出力画像を示す各種描画
命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフ
ィックス描画命令)を処理して印刷データを作成するプ
リンタドライバ103、アプリケーションが発行する各
種描画命令群を処理してモニタ106に表示を行なうモ
ニタドライバ104、およびドライバがアプリケーショ
ンの要求に応じてカラーマッチング処理を行うカラーマ
ッチングモジュール111をソフトウエアとして持つ。
【0016】ホストコンピュータ100は、これらソフ
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置CPU108、ハードディスクドライバHD10
7、ランダムアクセスメモリRAM109、リードオンリ
ーメモリROM110等を備える。
【0017】図1で示される実施形態として、例えば一
般的に普及しているIBM ATコンパチのパーソナルコンピ
ュータにMicrosoft Windows95をOSとして使用し、任意
の印刷可能なアプリケーションをインストールし、モニ
タとプリンタを接続した形態が1実施形態として考えら
れる。
【0018】ホストコンピュータ100では、モニタに
表示された表示画像にもとづき、アプリケーション10
1で、文字などのテキストに分類されるテキストデー
タ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィッ
クスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像デー
タなどを用いて出力画像データを作成する。そして、出
力画像データを印刷出力するときには、アプリケーショ
ン101からOS102に印刷出力要求を行ない、グラフ
ィックスデータ部分はグラフィックス描画命令、イメー
ジ画像データ部分はイメージ描画命令で構成される出力
画像を示す描画命令群をOS102に発行する。OS102
はアプリケーションの出力要求を受け、出力プリンタに
対応するプリンタドライバ103に描画命令群を発行す
る。プリンタドライバ103はOS102から入力した印
刷要求と描画命令群を処理しプリンタ105で印刷可能
な印刷データを作成してプリンタ105に転送する。プ
リンタ105がラスタープリンタである場合は、プリン
タドライバ103では、OSからの描画命令を順次RGB2
4ビットページメモリにラスタライズし、全ての描画命
令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモリの
内容をプリンタ105が印刷可能なデータ形式、例えば
CMYKデータに変換を行ないプリンタに転送する。
【0019】次に、プリンタドライバ103で行われる
印刷処理について説明する。
【0020】プリンタドライバ103で行われる印刷処
理には、大別すると以下の5つの処理がある。
【0021】(1)識別処理 OS102から入力したオブジェクト画像の描画命令の種
類を判別することにより、該描画命令で示されるオブジ
ェクトが写真画像部分、テキスト部分グラフィックス部
分のいずれであるかを識別する。
【0022】(2)画像補正処理 画像補正処理は撮影条件などの影響によって崩れている
色バランスを補正する。
【0023】写真画像に対して輝度のヒストグラムを作
成し、非線形色バランス補正条件を求める。そして、該
写真画像に対して非線形色バランス補正を行うことによ
り写真画像の色バランス、コントラスト、彩度を良好に
補正する。
【0024】以下、図11〜13を用いて画像補正処理方法
を説明する。
【0025】本実施形態の画像補正処理では色バランス
補正とコントラスト補正および彩度補正処理を行う。
【0026】(色バランス補正)画像の中からハイライ
トポイントとシャドーポイントを決定する。その際は、
例えば、入力信号の各色信号R,G,Bの重み付け加算
した明度信号について累積度数ヒストグラムを作成し、
その累積度数ヒストグラムにおいて、予め設定した所定
の累積度数に対応する明度信号の上限値をハイライトポ
イント、下限値をシャドーポイントとして決定する。
【0027】画像のハイライトポイント及びシャドーポ
イントの明度を有する画素の色差信号(C1,C2) C1=R−Y C2=B−Y を格納する。そして、その平均値をそれぞれハイライト
ポイントの色差量(C1(HL),C2(HL))、シ
ャドーポイントの色差量(C1(SD),C2(S
D))とする。
【0028】このハイライトポイントの色差量及びシャ
ドーポイントの色差量によって図12(b)に示すよう
に、入力された画像の色立体軸I(、即ち、無彩色軸)
を推測することができる。
【0029】色バランスがずれていない理想的な画像の
色立体は図12(a)に示すように色立体軸Iが明度軸
Yに合っている。
【0030】よって、本実施形態の色バランス補正で
は、入力されたオブジェクト画像の色立体軸I(ハイラ
イト及びシャドーポイントで定義される)を明度軸Yに
変換する回転行列及び平行移動量を求め、該回転行列及
び平行移動量を用いて入力されたオブジェクト画像を補
正することにより入力された画像の色バランスを補正す
る。
【0031】なお、回転行列は回転軸とその角度が決ま
れば簡単に求めることができる。
【0032】図12のように入力画像の各画素の(C
1,C2,Y)を3次元色空間忠で変換し図12(c)
のような(C1’,C2’,Y’)にする。このように
して、該画像の色バランスを3次元の色空間中で補正す
る。
【0033】(コントラスト及び彩度の調整)次にコン
トラスト及び彩度の調整について説明する。つまり該画
像の露出オーバー・アンダーを簡易的に判定し、それに
応じて輝度信号にガンマをかける方法を説明する。
【0034】コントラストの調整は、該画像の露出状態
に応じたガンマ補正によりシャドーポイントの輝度を
“0”あるいはそれに近い値(例えば“10”)、ハイ
ライトポイントの輝度を“255”あるいはそれに近い
値(例えば“245”)に調整する。該画像の露出のオ
ーバー・アンダーを簡易的に判定しそれに応じたガンマ
をかける際の一実施例を示す。
【0035】まず、画像の色立体軸と輝度軸の最小距離
となる点、つまり図12(b)におけるT,T’を求め
る。これは幾何学的な関係から簡単に求めることができ
る。
【0036】そして、T’がTとなるようにコントラス
トを調整する。つまり図13に示すように(T,T’)
を変曲点としY’がT’より小さい場合は直線aでY”
に補正し、T’より大きい場合は直線bによってY”に
補正する。なお、該画像の軸が輝度軸と並行になる場合
などは、T自体がナンセンスとなるので、このような特
殊なケースはI2で補正すればよい。
【0037】このT,T’による補正の効果は、とくに
露出のオーバーあるいはアンダーの画像に作用すると考
えられる。露出がオーバーになるのは空などの明るいと
ころに全体が引っ張られるわけだが、この際デジタルカ
メラを代表する入力機器では、高輝度色抑圧が行われ、
高輝度部の彩度がおとされる。
【0038】すなわち、該画像の色立体軸を図14
(a)に示すように、彩度と輝度を軸とする2次元平面
で考えると高輝度の部分で、もっとも無彩色に近いとこ
ろがあらわれる。
【0039】逆に、アンダーの画像に対しては低輝度色
抑圧がかかるため図12(b)のようになる。従って、
このT,T’の値によって簡易的に該画像がオーバーな
のか、アンダーなのか判定できる。
【0040】また、実際の画像で色立体の輝度軸を輝度
−彩度平面で考えると露出オーバーの画像に関しては例
えば、図14(c)のようになる。逆にアンダーの画像
に関しては例えば、図14(d)のようになる。
【0041】そもそも本来あるべき(理想的な状態の)
色立体からなんらかの撮影状況や入力時(A/D変換
時)の影響で、実際の色立体がずれるのだと考えれば、
T,T’の位置がもっともズレの小さい場所と考えられ
る。従って、本実施形態はこれを戻してやることで簡易
的に適切なグレー、つまり全体の明るさ補正を行うもの
である。
【0042】彩度調整は、非常に簡単に行うことがで
き、例えば、彩度を20%あげる場合は C1”=1.2×C1’ C2”=1.2×C2’ という処理を行うことにより彩度補正を行うことができ
る。これは、
【0043】
【外1】 で定義されることによる。
【0044】なお、彩度調整の度合いは、プリンタドラ
イバのユーザーインターフェース上で設定されたユーザ
の指示に基づき決定されるようにしても構わない。
【0045】以上説明したように、本願実施形態の画像
補正処理は輝度色差空間上で行う。
【0046】したがって、画像補正処理で用いる補正パ
ラメータは、入力したRGB信号を輝度色差信号に変換す
るパラメータ1と、輝度色差空間上で色バランス補正、
コントラスト補正、彩度補正を行うパラメータ2と、輝
度色差信号をRGB信号に変換するパラメータ3に基づき作
成される3次元LUTである。
【0047】パラメータ2は、色バランス補正で説明し
た回転行列、コントラスト補正で説明した図13に示すよ
うな輝度成分を変換するテーブル、そして彩度補正で説
明した色バランス補正された色差信号を補正する係数で
構成される。
【0048】そして、回転行列および輝度成分を変換す
るテーブルは、オブジェクト画像の輝度成分のヒストグ
ラムに基づき求められる。
【0049】(3)カラーマッチング処理 描画命令に含まれる入力色情報に応じたソースプロファ
イルと、プリンタに対応するプリンタプロファイルを用
いてカラーマッチングモジュール111により行われ、入
力色情報をプリンタに依存したプリンタ色情報に変換す
る。
【0050】入力プロファイルは、描画命令の関数のヘ
ッダ部分にプロファイルが付加されている場合は、付加
されているプロファイルを用いる。プロファイルが付加
されていない場合は、ホストコンピュータ100において
設定されているシステムモニタに対応するプロファイル
を用いたり、またはプリンタドライバによって設定に応
じたプロファイルを用いる。
【0051】プリンタの色再現範囲はモニタの色再現範
囲に比べて狭い。したがって入力色情報で示される色を
プリンタで忠実に再現できない場合がある。そこで、カ
ラーマッチング処理では入力色情報が示す画像の種類に
応じたカラーマッチング処理方法を用いて入力色情報を
プリンタの色再現範囲内の色を示すプリンタ色情報に変
換する。
【0052】カラーマッチング処理方法としては、「色
み優先(perceptual)」、「鮮やかさ優先(Saturatio
n)」、「測色的一致(Colorimetric)」という3つの方法
をサポートしている。
【0053】「色み優先」は、写真部分に適したカラー
マッチング処理方法であり、画像の色あい及び色の階調
性を重視し、プリンタの色再現範囲外の色の階調を保存
するように画像全体をプリンタの色再現範囲内にマッピ
ングする。
【0054】「鮮やかさ優先」はグラフィック部分に適
したカラーマッチング処理方法であり、画像が有する鮮
やかな色の再現を重視し、プリンタの色再現範囲外の色
の彩度成分をできるだけ保存するようにプリンタの色再
現範囲内にマッピングする。
【0055】「測色的一致」はユーザがアプリケーショ
ン上で特定色を指定することにより生成される文字やロ
ゴ等のテキスト画像に適したカラーマッチング処理であ
る。このカラーマッチング処理方法では特定色を忠実に
再現すべく色差(ΔE)を最小にするようにマッピング
する。
【0056】(4)ラスタライズ処理 画像補正処理およびカラーマッチング処理が行われた色
情報に基づき描画命令からプリンタの解像度に応じたRG
Bラスターデータを生成し、RGB24ビットページメモリ
に順次ラスタライズする。
【0057】(5)プリンタ用色処理 RGBラスターデータに対して輝度/濃度変換処理、マス
キング処理、ガンマ処理、N値化処理を行い、プリンタ
で使用する記録剤CMYKに応じたCMYKデータに変換する。
【0058】以下、図面を用いて本願実施形態にかかる
プリンタドライバの処理の流れについて図2及び図3を用
いて説明する。
【0059】プリンタドライバは印刷ページイメージを
構成する印刷データ(描画命令群)をアプリケーショ
ン、あるいはOSに2回要求する。1回目、2回目の要求
に対して、アプリケーションはページを出力するのに必
要な全ての描画命令群セットを発行する。
【0060】図2は1回目の印刷データ処理フローを示
し、図3は2回目の処理フローを示す。
【0061】1回目の印刷データ処理フローにおいて印
刷データの解析を行ない画像補正処理に必要な情報を収
集し、画像補正処理実行の準備を行なう。2回目の印刷
データ処理フローにおいて、先に準備した画像補正処理
実行の準備結果を用いて、イメージ描画命令のうち画像
補正処理が必要と判定された部分にのみ画像補正処理を
行なうとともに、カラーマッチング補正処理を行い、描
画命令をページメモリにラスタライズし、印刷画像を作
成してプリンタに転送する。
【0062】図3が示す1回目の印刷データ処理フロー
について説明する。
【0063】S10にてアプリケーションあるいはOSから
1つづつ描画命令を受け取り、S20にて描画命令の内容
の解析を行ない、該描画命令で示されるオブジェクト画
像の種類の識別を行う。描画命令がテキストやグラフィ
ックスなどイメージ描画命令と異なる場合には、該オブ
ジェクト画像の種類が写真でないと判断しS30に進み、
1回目の処理フローにおいては何も行なわず(S4
0)、S100に進む。
【0064】S20にて印刷データがイメージ描画命令
であった場合はS50に進む。本実施形態で使用する画
像補正処理は撮影条件などの影響によって崩れている色
バランスを補正する処理であるため、対象となるのは写
真画像である。一般的に写真画像は24ビットRGBのオ
ブジェクト画像である事が多く、それより小さなビット
深さ(例えば、8ビットパレット)のイメージ画像は原
画が写真でない場合が多く、補正処理の対象として適切
でない。このためS60にてイメージ描画命令の関数の
ヘッダを参照し、イメージのビット深さが24ビット以
上である場合のみS70に進み、それ以外は処理対象外
と判定してS100に進む。
【0065】次にS70においてイメージ描画命令の関
数のヘッダを参照し、Intentの指定を受けていた場合は
その値を参照し、自然画写真に適正とされる「色み優
先」のIntentが指定されていた場合に処理対象としてS8
0に進む。しかしながら、画像のビット深さが24ビッ
トであっても例えば「測色的一致」が指定されている場
合は画像内容は会社のロゴであったり、また「彩度優
先」が指定されている場合は、インターネットのホーム
ページにあるjpeg画像のバナーイメージであったりし
て、自然画写真ではない場合があるため処理対象外とし
てS100に進む。
【0066】次にS80にてイメージ描画命令によって
渡されたオブジェクト画像の内容のサンプリングを行な
う。本実施形態で使用する補正ロジックではオブジェク
ト画像の輝度ヒストグラムの概要が得られれば十分であ
るため、ある程度以上の大きさを持つオブジェクト画像
である場合、その全ての画素をサンプリングする必要は
なく、ある程度間引きしながらのサンプリングを行なっ
ても結果の品位は変わらない。従って、S80にてオブジ
ェクト画像の大きさから判定して、サンプリングの間引
き率を求め、間引きサンプリングを行なう事で処理速度
を速くする。
【0067】例えばオブジェクト画像のサイズが100
x100ピクセルであれば全ての画素をサンプリングし
て輝度ヒストグラムを作成するが、200x200ピク
セルであるならば、1ラインおきに処理し、さらに各処
理ラインにおいても1画素おきにサンプリングする。
【0068】例えば、オブジェクト画像の幅をW、高さ
をHとし、縦横の間引き率をSkipX, SkipYとした場合、 SkipX = (W / 100) + 1 SkipY = (H / 100) + 1 のような方法で間引き率を得る事ができる。
【0069】間引き率の求め方はこれに特定するもので
は無く、使用する補正ロジックに適した値を適用すれば
良い。
【0070】次にS90にて、RAMに図4に示すテーブ
ル〔 〕に1つエントリを作成し、S80で作成したサンプ
リング処理結果と、イメージ描画命令に含まれていた描
画命令情報を格納する。
【0071】テーブル〔 〕に格納される描画命令情報I
mageInfoの内容の例を図5に示す。
【0072】ImageInfoの内容はイメージ描画命令が指
示したオブジェクト画像の描画位置X, Y,幅 W,高さ H、
オブジェクト画像のビット深さ、CMSによって指定され
たSource Color Space情報およびCMSによって指定され
たカラーマッチング Intent指定値等である。
【0073】該ImageInfoに含まれるSource Color Spac
e情報の内容の例を図6に示す。
【0074】Source Color Spaceの内容はオブジェクト
画像のRGB24ビット値が想定するガンマ値、ホワイト
ポイント値、および該RGB24ビット値が依存する特性
を示す各種情報が格納されているICCプロファイルであ
る。
【0075】S100にて全ての描画命令に対して上述
の処理が終了するまで、S10からS100の処理を繰り
返し、全ての印刷データの処理が終了したらS110に
進む。
【0076】S110に到った時には、図4に示すテー
ブルに出力ページに含まれる画像補正処理対象のオブジ
ェクト画像を示すイメージ描画命令の数だけエントリが
作成されている。各々のエントリには各オブジェクト画
像の描画命令情報ImageInfoとサンプリング情報HistInf
oが格納されている。S110ではテーブルの全てのエ
ントリの描画命令情報ImageInfoを相互に比較判定し
て、アプリケーションによって1つのイメージを分割し
て複数のイメージ描画命令になっている物のグループ化
を行なう。
【0077】アプリケーションで作成されたドキュメン
トの1例を図8に示す。この例では1つのテキストオブ
ジェクト、2つのグラフィックスオブジェクト、6つの
イメージオブジェクトによってページが構成されてい
る。
【0078】このうち、テキストオブジェクトとグラフ
ィックスオブジェクトは、図2ーS20においてS30
へ分岐されておりテーブルにエントリが作成されていな
い。また、図8イメージ1は8ビットパレットイメージ
であるため、図3ーS60の判定でNOと判定され、テー
ブルにエントリが作成されていない。イメージ2、3、
4、5、6の計5つのイメージ描画命令は図3-S80
に進み、テーブルにエントリが作成されている。
【0079】すなわち、図8に示されたページでは、図
2−S110に到った時には、テーブルに計5つのエントリ
が作成されている。
【0080】図8のアプリケーションの使用者はドキュ
メント作成時に3つのイメージを貼り込んでおり、1つ
はイメージ1であり、1つはアプリケーションによって
内部的にイメージ2とイメージ3に分割された物であ
り、1つはアプリケーションによって内部的にイメージ
4、イメージ5、イメージ6に分割された物である。
【0081】アプリケーションによっては貼り込まれた
オブジェクト画像をそのまま内部的にも1つのオブジェ
クト画像として扱い、出力時も1つのイメージ描画命令
を発行する物も多い。しかしメモリの使用効率と処理速
度を最適化をしようとする比較的高級なアプリケーショ
ンにおいては図8のように大きなイメージを内部的に分
割して複数のイメージ描画命令で処理する事がある。例
えばAdobe PhotoShopv4.0などでこの処理が行われてい
ることが良く知られている。
【0082】本実施形態では、補正処理対象イメージ描
画命令に対して独立にヒストグラムを作成しているの
で、図8のページの場合図2-S110に到った時には、
本来1つのイメージに対して、アプリケーションによっ
て内部的に分割されたパーツ毎に異なったヒストグラム
が作成されてしまう。
【0083】例えば図8の「風景」の写真部分において
は、イメージ4部分は「明るい空」が多く、イメージ6
部分は「暗い地面」が多い。それぞれのヒストグラムの
結果から導き出される補正パラメータはおのずと異なっ
た物となってしまう。
【0084】したがって、各ヒストグラムから補正パラ
メータを求め画像補正を行った場合、各パーツに対して
異なった補正パラメータを用いて画像補正処理を施すこ
とになる。この結果、出力画像において本来1つのイメ
ージであるはずの領域において、各パーツの境目に色調
のずれが生じる場合がある。
【0085】本来1つのイメージに対して、アプリケー
ションが内部的に分割したパーツ毎にバラバラな補正処
理を行うことは出力画像の画質の点から不適当である。
【0086】この弊害を避けるためにはイメージ4、イ
メージ5、イメージ6が、元は1つのイメージオブジェ
クト画像であり、それぞれがその構成要素の一部を成す
グループである事を認識し、該グループのヒストグラム
を合成することが必要である。そして、該グループの複
数のヒストグラムを合成し、グループ全体に対する合成
ヒストグラムを得、該合成ヒストグラムからグループ全
体に適用する補正パラメータを算出し、グループ全体に
対して同じ1つの補正パラメータによる画像補正処理を
行なう必要がある。
【0087】S110によってテーブルに格納されたエ
ントリのグループ化を行なう方法は様々な方法が考えら
れる。
【0088】簡単な1例を上げる。テーブルの全てのエ
ントリのImageInfoを相互に参照し、描画位置情報X,Y,
W,Hから判定して互いに隣接すると判定されたエントリ
を同じグループと判定する。
【0089】例えば図9のイメージ4とイメージ5は、
それぞれのXとW値が一致し、かつイメージ4のY+Hとイ
メージ5のYが一致するので、お互いが上下に隣接して
いる事が分かる。同様にイメージ5とイメージ6も上下
に隣接することも分かり、結果として、イメージ4、イ
メージ5、イメージ6は1つのグループとして見た目に
1つ画像を構成していると判定できる。
【0090】図9にこの判定結果として、グループIDが
確定したテーブルの内容を示す。
【0091】インデックス0、1は図8のイメージ2、
3のエントリであり、両者は同じグループID=0が設定さ
れるインデックス2、3、4、は図8のイメージ4、
5、6であり、同じグループID=1が設定される。
【0092】この判定により、tableには5つのエント
リがあるが、グループは2つに分類される。
【0093】グループ化を行なう他の方法として、画像
位置以外にも、ImageInfoのビット深さの一致を条件に
追加したり、指定されたSource Color Spaceの一致をさ
らに条件に追加する事でより厳密なグループ化が可能で
ある。
【0094】例えば、アプリケーションの使用者によっ
て、サイズの等しい2つのオブジェクト画像をたまたま
上下に隣接してドキュメントのレイアウトが行なわれた
場合、描画位置情報だけでグループ化を行なうと2つの
別のイメージが1つのグループと判定されてヒストグラ
ムの合成が行なわれ、適切な補正パラメータが得られな
い場合がある。しかしながら、それら2つのオブジェク
ト画像が異なる入力デバイスから得られた場合には、例
えば1つにはA社のデジタルカメラのSource Color Spac
eが指定されており、またもう1つにはB社のスキャナの
Source Color Spaceが指定されている。したがって、指
定されたSource Color Spaceの一致を判定することによ
り、別の独立したイメージである事を認識できる。
【0095】他のグループ化認識方法としては、例えば
プリンタドライバがイメージ分割を行なうアプリケーシ
ョンの名前の一覧をデータベースとして備え、印刷時に
印刷を行なっているアプリケーションの名前を取り出
し、イメージ分割を行なわないアプリケーションである
場合にはグループ化を行なわない方法もある。
【0096】他のグループ化認識方法としては、例え
ば、印刷画像をプレビュウ画面としてモニタに表示し、
グループ化の結果をユーザの目で確認して、誤認識があ
る場合にはユーザの手作業で明示的に各イメージのグル
ープIDを指定させるインターフェイスを備える事が考え
られる。印刷画像をプレビュウ画面に出す手法に関して
は、市場製品であるCanon BJ Printer Driverへの印刷
出力をプレビュウしテキスト部分の色をユーザが変更す
るためのアプリケーションである「ColorAdvi
sor」の手法が一般的に良く知られている。
【0097】他のグループ化認識方法として、アプリケ
ーションによっては分割したイメージが隣接ではなく相
互にのりしろ部分を持って重なり合っている例があるの
で、これに対応するために、ImageInfoの描画
位置情報から判定して「相互に重なっている部分がある
場合には同じグループに属する」とする方法もある。
【0098】グループ化の方法は使用するアプリケーシ
ョンに応じて任意に切り換えてもよく、分割されたイメ
ージの各パーツのエントリに同じグループIDを割りつけ
られる方法であれば、どのような手法であっても構わな
い。
【0099】S110において、例えば図9のグループ
IDのようにグループ化処理が完了したら、次にS110
において、同じグループIDを持つサンプリング情報Hist
Infoの合成処理を行う。サンプリング情報の合成処理で
は、同一の輝度に対する頻度情報を単に加算する。例え
ば、グループID=0を有するインデックス0と1のエン
トリがそれぞれ図10のHistgram1とHistgram2をHistIn
fo内の「輝度ヒストグラム」に持っていた場合、2つの
ヒストグラムを合成して図10ののHistgram0(HistIn
fo0)を得る。
【0100】この結果、テーブルのインデックス0と1
は合成されて同じ内容のサンプリング情報HistInfo0を
持つようになる(図9)。
【0101】同様にインデックス2、3、4の3つのヒ
ストグラムも合成され、3者とも合成された同じ内容の
サンプリング情報HistInfo1を持つようになる(図
9)。
【0102】次にS130において、グループ化された
イメージの輝度ヒストグラムから、上述した画像補正処
理で用いる補正パラメータを算出し、算出結果をテーブ
ルのエントリのHistInfoに格納する。
【0103】以上で、図3に示す第1回目の印刷データ
処理フローを終了し、プリンタドライバはOSあるいはア
プリケーションに第2回目の印刷データ送信を依頼す
る。
【0104】第2回目の印刷データ処理フローを図3に
示す。
【0105】第1回目の印刷データ処理フロー同様にS
200にてアプリケーションあるいはOSから1つづつ印
刷データ(描画命令)を受け取り、S210にて描画命令
の内容の解析を行ない、描画命令がテキストやグラフィ
ックスなどイメージ描画命令でない場合には、S22
0、S260へと進みオブジェクトの種別に応じたカラ
ーマッチング処理を行ない、S270にてページメモリ
にラスタライズする。
【0106】S210にてイメージ描画命令の場合は、
S230へ進む。
【0107】S240において、該イメージ描画命令が
テーブルにエントリされたオブジェクトであるか否か
を、その描画位置、オブジェクト画像のビット深さ、Co
lorSpace情報、Intent値をテーブルのエントリのImageI
nfoに格納した情報と比較し、全てが一致する物を検索
する。エントリに登録されていない場合は、S260に
進みカラーマッチング処理を行ない、S270にてペー
ジメモリにラスタライズする。
【0108】S240においてテーブルに一致エントリ
が存在した場合、S250に進む。S250においてIm
ageInfoがすべて一致するテーブルのエントリが持つHis
tInfoに格納された補正処理パラメータを使用し、イメ
ージ描画命令によって描画要求されたオブジェクト画像
に対して画像補正処理を行う。
【0109】S250において、補正処理の施されたオ
ブジェクト画像に対してS260において写真に対応す
るカラーマッチング処理である「色味優先」のカラーマ
ッチング処理を行ない、S270にてページメモリにラ
スタライズする。
【0110】S280にて全ての印刷データの処理が行
なったか否かの判定を行ない、ページ全部の印刷データ
の処理が終わるまで前記S200ーS280の処理を繰
り返す。
【0111】S280にて全ての印刷データの処理が終
了したと判定されると、次にS290に進み、ページメ
モリに作成された印刷画像データに対してプリンタ用色
処理を行い、プリンタが出力可能な画像に変換する。
【0112】S300にてプリンタが出力可能な画像に
変換された印刷画像をプリンタの処理可能な印刷データ
に加工して転送する。これは通常ラスタープリンタでは
1ラスタラインづつデータ圧縮を行ない簡単なプリンタ
コマンドにパックして転送する。
【0113】(第2の実施形態)実施形態1では、印刷
処理におけるカラーマッチング処理をプリンタドライバ
の色処理の1つとして行っている。本実施形態では、色
編集などを行うアプリケーション101がカラーマッチン
グモジュールを用いて入力画像にカラーマッチング処理
を行う場合の処理を説明する。
【0114】アプリケーションにおいて、入力画像に対
して予めカラーマッチング処理が行われていることは、
ユーザがアプリケーションを用いて画像に対して色補正
を完成させていると考えられる。したがって、プリンタ
において画像補正処理およびカラーマッチング処理を行
うことは、ユーザが満足した色補正を崩す可能性があり
不適切である。
【0115】そこで、本実施形態では、プリンタドライ
バが入力したオブジェクト画像を示す描画命令の関数の
ヘッダに、すでにカラーマッチング処理が行われている
ことを示す情報が含まれている時は、該オブジェクト画
像に対して第1の実施形態で説明した画像補正処理およ
びカラーマッチング処理を行わないようにする。
【0116】第2の実施形態によれば、アプリケーショ
ンで行われた色処理に基づきプリンタドライバの色処理
を制御することができ、高品質の画像を出力することが
できる。
【0117】(変形例)上記実施形態ではアプリに2回
印刷要求を出しているが、本発明はこれに限らず、1回
目の印刷要求で入力した描画命令を記憶し、2回目の印
刷要求を必要としないようにしても構わない。
【0118】また、上記実施形態ではプリンタドライバ
内で画像補正処理を行う形態を説明したが、本発明をモ
ニタドライバで行うことも当然可能である。さらには、
上記画像補正処理を色修正アプリケーションで行うこと
も可能である。
【0119】また、上記実施形態ではプリンタドライバ
としてラスタードライバを用いて説明したが、ポストス
クリプトなどのページ記述言語対応のプリンタドライバ
にも適用することができる。
【0120】また、上記実施形態では明度のヒストグラ
ムを作成したが、輝度などの他の明るさを示す成分に基
づきヒストグラムを作成しても構わない。
【0121】また、上記実施形態のカラーマッチング処
理において描画関数のヘッダ部分にプロファイルが付加
されていると述べたが、描画関数のヘッダ部分には単に
メモリに格納されているプロファイルを読み出すための
情報が格納されているだけでも構わない。
【0122】また、プリンタドライバのユーザインター
フェイス上から上記画像補正処理を行うか否かマニュア
ルで指示できるようにしても構わない。
【0123】また、本発明は複数の機器(たとえばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器
(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に
適用してもよい。
【0124】また前述した実施形態の機能を実現する様
に各種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接
続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前
記実施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログ
ラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコン
ピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに
従って前記各種デバイスを動作させることによって実施
したものも本発明の範疇に含まれる。
【0125】またこの場合、前記ソフトウエアのプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
を構成する。
【0126】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM,、磁気テー
プ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出
来る。
【0127】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシ
ステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共
同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0128】更に供給されたプログラムコードが、コン
ピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプ
ログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや
機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部ま
たは全部を行い、その処理によって前述した実施形態の
機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うま
でもない。
【0129】
【発明の効果】本発明によれば、簡単に適切な画像補正
処理を行うことができるようにすることができる。
【0130】本願第1の発明によれば、自動的に入力画
像に含まれる所定の種類のオブジェクト画像に対して、
色分布に応じた画像補正処理を行うことができる。
【0131】また、本願第2の発明によれば、入力画像
の色分布に応じた画像補正処理を行うか否かを適切に判
断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムの構成の1例を示すブロック図。
【図2】1回目の印刷データ処理フローを示すフローチ
ャート。
【図3】2回目の印刷データ処理フローを示すフローチ
ャート。
【図4】テーブルの構成例を示す図。
【図5】Image Info値の構成例を示す図。
【図6】Source Color Spaceの構成例を示す図。
【図7】Histgram Info値の構成例を示す図。
【図8】入力画像の1例を示す図。
【図9】1回目の処理フロー終了時のテーブルの1例を示
す図。
【図10】ヒストグラムの合成処理を説明する図。
【図11】ハイライト/シャドーの輝度の求め方を説明
する図。
【図12】色バランス補正の原理を説明する図。
【図13】コントラスト調整を説明する図。
【図14】輝度−彩度平面でみた露出オーバー/アンダ
ーの特徴を説明する図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山添 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5B021 AA30 BB02 LG07 5B057 AA11 CA01 CA12 CA19 CB01 CB12 CC01 CE08 CE17 CH01 DA06 DB02 DB06 DC23 DC25 5C077 LL17 LL19 MP08 NP01 PP05 PP23 PP27 PP28 PP32 PP37 PP66 PQ08 PQ12 PQ19 5C079 HB01 LA05 LA23 LA31 LA40 LB01 MA11 NA01 NA27 PA03 PA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像の色分布に応じた画像補正処理
    を行う画像処理方法であって、 画像を構成するオブジェクト画像を入力し、 前記入力したオブジェクト画像の種別を判断し、 前記判断結果に応じて、前記オブジェクト画像に対して
    画像補正処理処理を行うか否かを制御することを特徴と
    する画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクト画像は描画命令で示さ
    れ、 該オブジェクト画像の描画命令を解析することで前記オ
    ブジェクト画像の種別を判断することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記描画命令に含まれる画像デ
    ータの表現方法に応じて、前記オブジェクト画像に対し
    て前記画像補正処理を行うか否かを制御することを特徴
    とする請求項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクト画像に付加されている
    カラーマッチング処理に関する情報に基づき前記画像補
    正処理を行うか否かを制御することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記画像補正処理は、前記オブジェクト
    画像の輝度ヒストグラムに基づき画像補正処理条件を設
    定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 さらに、前記画像補正処理が行われた画
    像データに対して、前記オブジェクトの種別に応じたカ
    ラーマッチング処理を行うことを特徴とする請求項1記
    載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 入力画像を示す画像データを入力し、 前記画像データのヘッダ情報を解析し、該画像データが
    カラーマッチング処理が行われているか否かを判断し、 前記判断結果に応じて、前記入力画像の色分布に応じた
    画像補正処理を行うか否かを決定することを特徴とする
    画像処理方法。
  8. 【請求項8】 入力画像の色分布に応じた画像補正処理
    を行う画像処理手段と、 画像を構成するオブジェクト画像を入力する入力手段
    と、 前記入力したオブジェクト画像の種別を判断する判断手
    段と、 前記判断結果に応じて、前記オブジェクト画像に対して
    画像補正処理処理を行うか否かを制御する制御手段と、 前記画像補正処理が行われたオブジェクト画像を合成す
    る合成手段と、 前記合成された画像を出力する出力手段とを有すること
    を特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は記録媒体上に画像を形成
    することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力画像を示す画像データを入力する
    入力手段と、、 前記画像データのヘッダ情報を解析し、該画像データが
    カラーマッチング処理が行われているか否かを判断する
    判断手段と、 前記判断結果に応じて、前記入力画像の色分布に応じた
    画像補正処理を行うか否かを決定する決定手段と、 前記決定結果に応じて、前記入力画像に対して前記画像
    補正処理を行う画像補正処理手段とを有することを特徴
    とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 入力画像の色分布に応じた画像補正処
    理を行う画像処理方法を実現するためのプログラムが記
    録された記録媒体であって、 画像を構成するオブジェクト画像を入力し、 前記入力したオブジェクト画像の種別を判断し、 前記判断結果に応じて、前記オブジェクト画像に対して
    画像補正処理処理を行うか否かを制御するプログラムが
    記録されていることを特徴とする帰路期媒体。
  12. 【請求項12】 画像処理のプログラムが記録されてい
    る記録媒体であって、 入力画像を示す画像データを入力し、 前記画像データのヘッダ情報を解析し、該画像データが
    カラーマッチング処理が行われているか否かを判断し、 前記判断結果に応じて、前記入力画像の色分布に応じた
    画像補正処理を行うか否かを決定するプログラムを記録
    することを特徴とする記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003530652A (ja) * 2000-04-11 2003-10-14 オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミットベシュレンクテル ハフツング 少なくとも1つの印刷頁を作成しかつ出力するための方法
JP2006035793A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Roland Dg Corp 画像処理方法、画像処理装置、プログラムおよびインク・ジェット・プリンタ
JP2006306045A (ja) * 2005-03-29 2006-11-09 Seiko Epson Corp 印刷装置、画像印刷方法、および、画像印刷プログラム

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