WO2023120641A1

WO2023120641A1 - 包被食品を成形するためのシャッタセット

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Publication number: WO2023120641A1
Application number: PCT/JP2022/047354
Authority: WO
Inventors: 豊純大貫; 友邦阿久津
Original assignee: レオン自動機株式会社
Priority date: 2021-12-22
Filing date: 2022-12-22
Publication date: 2023-06-29
Also published as: TW202339625A

Abstract

内材を外皮材で包被した包被食品を形成するために、内材の周囲に起立させた外皮材を内材に押圧するシャッタセットは、周方向に配列される複数のシャッタ片を含む。複数のシャッタ片は、第１のシャッタ片と、第２のシャッタ片を含む。第１のシャッタ片は、包被食品の胴部を押圧する第１の部分と、包被食品の肩部を押圧する第２の部分を含む。第２のシャッタ片は、包被食品の肩部に接触しないように包被食品の胴部を押圧する第１の部分を有する。第１のシャッタ片の第１の部分と第２のシャッタ片の第１の部分によって、シャッタセットの開口が構成される。

Description

包被食品を成形するためのシャッタセット

　本発明は、内材を外皮材で包んだ包被食品（例えばシューマイ）を成形する方法及びその装置に関する。

　特許文献１は、シューマイ（包被食品）の成形装置を開示し、かかる成形装置は、内材を押し出す押し出し装置と、押し出し装置の下方に配置されたターンテーブルを含み、ターンテーブルは、内材を受け取るポケットを有している。外皮材であるシューマイ皮を、ポケットの上に載置し、押し出し装置のパイプによってポケットの中に挿入して、カップ状にする。そして、内材をパイプから押し出し、カップ状の外皮材の内側に充填して、内材が露出した頭部を有する包被食品に成形する。その後、成形された包被食品をターンテーブルから取り出す。

　この成形装置では、包被食品を円柱状にのみ成形可能である。また、シューマイ皮の周縁部が内材よりも上方に突出しているので、周縁部を人手などによって内材に向かって折り曲げて、内材に密着させる（特許文献１参照）。

　また、特許文献２は、シューマイや包子などの包被食品の成形装置を開示し、かかる成形装置は、内材が供給されたシューマイ皮を側方から捕捉することにより内材が露出した頭部を有する包被食品に成形するように開閉自在である複数の集皮部材と、包被食品のシューマイ皮の上部を整えるように開閉自在である複数の整形部材を含む。この成形装置は、集皮部材の開閉作動と整形部材の開閉作動を、リンク機構を介して連動させるように構成される。

　また、特許文献３は、中華まんなどの包被食品の成形装置を開示し、かかる成形装置は、内材が配置された偏平状の外皮材の周縁部を内材の上方に集合させて、突起状に封着して包被食品に成形するシャッタ装置と、シャッタ装置の下方に配置されている包被食品の外皮材が外方に伸びることを防ぐ伸び防止装置を含む。シャッタ装置は、開閉自在である複数のシャッタ片を含み、伸び防止装置は、開閉自在な複数の伸び防止用シャッタ片を含む。

　シャッタ装置は、内材を覆うように外皮材の周縁部を集めて封着することよって、包被食品の頭部を形成する。伸び防止装置は、内材が外皮材に供給される際に、伸び防止用シャッタ片の先端部が所定の幅に設定され、包被食品の胴部を形成する外皮材が外方に伸びないように食品生地片を受け止める（特許文献３）。

　また、特許文献４は、あんぱんなどの包被食品を成形する成形装置を開示し、かかる成形装置は、内材が配置された偏平状の外皮材の周縁部を封着するシャッタ装置を含む。シャッタ装置は、開閉自在である複数のシャッタ片を含む。このシャッタ片の側面には、シャッタ装置の閉作動において先に閉鎖する前縁部と、前縁部よりも遅れて閉鎖する後縁部を有する。

　シャッタ装置は、その閉作動において、シャッタ片の後縁部の各々が内材を覆うように食品生地片の周縁部を集めて封着する（閉じる）。成形装置は、包被食品の頭部を食品生地片がシャッタ片の上方へはみ出ることなしに形成し、かくして、外皮材で内材を包み込み成形する。

実開平３－１１４９９６号公報特開昭５６－０２１５８１号公報特開２０２０－１７８６８７号公報特開２００３－０５２２９９号公報

　特許文献１及び２に記載された成形装置は、単一の大きさの包被食品を成形しており、包被食品の大きさを変更する場合には、それに関わる各部の部材を交換しなければならないので、汎用性がない。

　特許文献２に記載された成形装置は、複数の集皮部材と複数の整形部材を備えなければならないので、構造が複雑である。

　特許文献３に記載された成形装置は、２つの装置、即ち、包被食品の頭部を形成するシャッタ装置と包被食品の胴部を受け止める伸び防止装置を備えなければならいので、その構造が複雑である。

　特許文献４に記載された成形装置は、包被食品の頭部を形成するシャッタ装置を備えているが、シャッタ装置は、包被食品の胴部に接することがない。

　本発明は、上記課題を解決するために、外皮材を内材に向かって確実に押圧することのできるシャッタセット、包被食品の成形方法及びその成形装置を提供することを目的とする。

　本発明は、包被食品の成形方法であって、第１のシャッタ片と第２のシャッタ片を含むシャッタセットを閉動作することにより、各シャッタ片の内側面で、内材が配置される外皮材の周縁部を前記内材に押圧する工程を含み、前記第２のシャッタ片は、前記第１のシャッタ片と比して、上下の範囲が狭い内側面で前記包被食品を押圧する。

　好ましくは、前記第１のシャッタ片は前記包被食品の胴部及び肩部を押圧するとともに、前記第２のシャッタ片は前記第１のシャッタ片が押圧する前記包被食品の胴部と異なる部位の胴部を押圧する。

　好ましくは、前記外皮材は角部および／または脚部を有する多角形であり、前記第１のシャッタ片は前記外皮材の角部または脚部を含む周縁部を押圧する。

　好ましくは、周方向に交互に配置される前記第１のシャッタ片と前記第２のシャッタ片により前記外皮材の周縁部を押圧する。

　好ましくは、前記押圧工程の前に、周縁部起立部材により前記外皮材の周縁部を前記内材の周囲に起立させる工程を含む。

　好ましくは、前記押圧工程の前に、前記内材が配置される前記外皮材の中央部が載置部材の孔を通過することで前記外皮材の周縁部が前記載置部材の上方に起立する工程を含む。

　好ましくは、前記外皮材の中央部が前記中央部以外の部分より厚い。

　また、包被食品の成形装置であって、第１のシャッタ片と第２のシャッタ片を含むシャッタセットと、　前記シャッタセットを開閉動作させる駆動装置と、を備え、前記第１のシャッタ片と前記第２のシャッタ片は、内材を配置する外皮材の周縁部を前記内材に押圧する内側面を有し、前記第２のシャッタ片の内側面は、前記第１のシャッタ片の内側面より低く形成されている。

　好ましくは、前記第１のシャッタ片の内側面は、前記第１のシャッタ片の上方から下方に向かって外側に傾斜する第１の内側面と、前記第１の内側面から前記第１のシャッタ片の底面に延びる第２の内側面を有し、前記第２のシャッタ片は、前記第１のシャッタ片の第２の内側面と同一の形状に形成される内側面を有する。

　好ましくは、前記シャッタセットは、前記第１のシャッタ片が前記外皮材の角部および／または脚部に対応するよう配置される。

　好ましくは、前記シャッタセットは、前記第１のシャッタ片と前記第２のシャッタ片が周方向に交互に配置される。

　好ましくは、前記外皮材の周縁部を前記内材の周囲に起立させる周縁部起立部材を含む。

　好ましくは、中央に孔を有し前記内材を配置する前記外皮材を載置する載置部材を含む。

　好ましくは、前記外皮材の中央部が前記中央部以外の部分より厚く成型する装置を備える。

　本発明によれば、複数のシャッタ片を含むシャッタセットを閉動作させると、内材が配置された外皮材の周縁部を各シャッタ片の内側面によって内材に押圧することができる。また、この押圧の際に、平面視において波状に変形した外皮材を折り畳むことができる。したがって、内材に対し外皮材が密着する包被食品を成形することができる。

本発明の第１の実施形態に係るシャッタセットを含むシャッタ装置を有する包被食品の成形装置の概略的な正面図である。図１の成形装置の概略的な平面図である。図１の成形装置のシャッタ装置の要部を、複数のシャッタ片で囲むことによって形成された開口を拡大した（開いた）状態で示す概略的な平面図である。図１の成形装置のシャッタ装置の要部を、複数のシャッタ片で囲むことによって形成された開口を縮小した（閉鎖しないように閉じた）状態で示す概略的な平面図である。図１の成形装置のシャッタセットにおける第１のシャッタ片の概略的な平面図である。図５Ａの第１のシャッタ片の概略的な正面図である。図５Ａの第１のシャッタ片の概略的な底面図である。図５Ａの第１のシャッタ片の概略的な側面図である。図５Ａの第１のシャッタ片の底面側斜視図である。図１の成形装置のシャッタセットにおける第２のシャッタ片の概略的な平面図である。図７Ａの第２のシャッタ片を示す概略的な正面図である。図７Ａの第２のシャッタ片の概略的な底面図である。図７Ａの第２のシャッタ片の概略的な側面図である。図７Ａの第２のシャッタ片の底面側斜視図である。図１の成形装置の被覆装置による包被食品の成形工程を示す概略的な平面図である。第１のシャッタ片における図９Ａの成形工程を示す概略的な正面図である。第２のシャッタ片における図９Ａの成形工程を示す概略的な正面図である。図１の成形装置の被覆装置による包被食品の成形工程を示す概略的な平面図である。第１のシャッタ片における図１０Ａの成形工程を示す概略的な正面図である。第２のシャッタ片における図１０Ａの成形工程を示す概略的な正面図である。本発明の第２の実施形態に係るシャッタセットを使用する包被食品の成形方法に使用される外皮材の概略的な平面図である。第１のシャッタ片及び第２のシャッタ片における、本発明の第２の実施形態に係るシャッタセットを使用する包被食品の成形方法の成形工程を示す概略的な正面図である。本発明の第２の実施形態に係るシャッタセットを使用する包被食品の成形装置の概略的な正面図である。図１２の成形装置の概略的な平面図である。

　図１乃至図１０を参照して、本発明の第１の実施形態であるシャッタセットを使用する包被食品の成形装置１を説明する。成形装置１は、内材Ｆを外皮材Ｄで被覆する包被食品Ｐを成形するためのものである。例えば、外皮材Ｄは、薄片のシューマイ用生地（シューマイ皮）であり、内材Ｆは、調理肉（餡）であり、包被食品Ｐは、シューマイである。外皮材Ｄは正方形であり、外皮材Ｄの中央付近であり且つ包被食品Ｐの底面ＰＵを構成する中央部ＤＣと、中央部ＤＣ以外の周縁部ＤＤを含む。周縁部ＤＤは、４つの角の周辺を構成する４つの角部ＤＥを含む。

　図１及び図２を参照すると、成形装置１は、内材供給装置２と、被覆装置３を備えている。被覆装置３は、基台２１と、基台２１に取付けられた複数の装置、即ち、供給コンベア２３、シャッタ装置２５、支持装置２９、搬出コンベア３１、及びこれらの各装置を制御する制御装置３３を備えている。

　内材供給装置２は、薄片状に成形された外皮材Ｄを搬送するベルトコンベア６と、内材Ｆを外皮材Ｄの上面に供給する吐出部７と、内材Ｆを吐出部７に送給する供給装置８を備えている。吐出部７は、昇降可能であるノズル９を有し、ノズル９は、その下端に吐出口１０を有する。吐出部７は、所要量の内材Ｆを吐出口１０から間欠的に吐出するように構成される。

　供給コンベア２３は、内材Ｆが供給された外皮材Ｄをシャッタ装置２５に供給するためのベルトコンベアであり、その先端部２４は、進出位置（図示せず）と待機位置（図１及び図２参照）との間を搬送方向Ｒに沿って往復動可能に構成されている。

　さらに、図３乃至図４を参照すると、シャッタ装置２５は、基台２１に着脱可能に取付けられたベースプレート２６と、ベースプレート２６に着脱可能（交換可能）に取付けられたホールプレート２７（載置部材、載置プレート）と、８つの回動軸１５と、シャッタセット１１を備えている。

　ホールプレート２７は、その上に外皮材Ｄが載置されるように構成される。ホールプレート２７は、その中心に円形の孔２８を有する。孔２８の直径は、成形すべき包被食品Ｐの大きさに応じて選択される。８つの回動軸１５は、孔２８の中心Ｃを囲むように中心Ｃの周りの仮想の円周ＣＣ上に等間隔に配置される。回動軸１５は、歯車などの連動機構を介して適宜の駆動装置に連結される。

　シャッタセット１１は、４個の第１のシャッタ片４と、４個の第２のシャッタ片５を含んでいる。第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５は、周方向に交互に配置され、連結部材１３を介して回動軸１５に連結される。第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５は、それらを駆動装置によって同期させて揺動させることによって、第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５よって囲まれた開口６１を拡大及び縮小させる（開閉させる）ように構成される。第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５は、ベースプレート２６及びホールプレート２７の共通の上面から僅かに離れて配置される（図９Ｂ等では接触している状態で図示している）。第１のシャッタ片４と第２のシャッタ片５の詳細を後で説明する。

　支持装置２９は、シャッタ装置２５の下方に配置されたベルトコンベアであり、包被食品Ｐの底面ＰＵを構成する外皮材Ｄの中央部ＤＣを支持し且つ包被食品Ｐを搬出コンベア３１に搬送するように構成される。支持装置２９は、複数のローラに掛け回されて間欠駆動されるように構成された無端状のコンベアベルト２９Ａを有する。支持装置２９は、昇降可能に構成され、そのために、例えば、サーボモータ等の駆動装置にそれと連動するように連結される。支持装置２９の上昇端位置、下降端位置、及び昇降速度、また、コンベアベルト２９Ａの駆動タイミングや駆動速度は調整可能である（図１及び図２参照）。

　搬出コンベア３１は、下降端位置に下降した支持装置２９の下流側に隣接して配置されたベルトコンベアである。搬出コンベア３１は、包被食品Ｐを支持装置２９から受け取り、さらに、下流側へ搬出するように構成される（図１及び図２参照）。

　次に、図５Ａ乃至図８を参照して、第１のシャッタ片４と第２のシャッタ片５を詳細に説明する。

　第１のシャッタ片４は、上面４Ｔと、下面４Ｕと、上面４Ｔと下面４Ｕの間に位置し且つ外皮材Ｄに接するように構成された内側面４Ｆと、内側面４Ｆと共に先端縁４Ｃを構成する外側面４Ｇと、内側面４Ｆに隣接し且つ内側面４Ｆから引込むように構成された側面４Ｉと、その他の側面４Ｓを有する。先端縁４Ｃの平面視における位置は、第１のシャッタ片４を揺動させたときに、先端縁４Ｃがシャッタセット１１の開口６１の中心Ｃを通るように定められるのがよい。

　下面４Ｕ及びその他の側面４Ｓには、連結部材１３に取付けられる駆動取付け部４Ｈが設けられ、駆動取付け部４Ｈは、例えば、凹部及び孔であり、従来知られているので、その詳細な説明を省略する。

　内側面４Ｆは、上側部分４１と、上側部分４１よりも下に位置する下側部分４５と、上側部分４１と下側部分４５の間に位置する中間部分４３を有する（図５Ｄ参照）。

　図５Ｂ及び図６に主に示すように、上側部分４１は、上縁４Ａと、下縁４１Ｄ（中間部分４３の上縁４３Ａと共通）と、先端縁４１Ｃによって主に構成される。上縁４Ａは、基端４１Ｂから先端４１Ｅまで延び、平面視において凸状且つ円弧状である。上側部分４１は、上下方向に同一の輪郭形状を有する曲面である。また、上側部分４１の先端縁４１Ｃは、上面４Ｔに対し垂直であり、第１のシャッタ片４の先端縁４Ｃの一部を構成する。

　中間部分４３は、上縁４３Ａ（上側部分４１の下縁４１Ｄと共通）と、下縁４３Ｄと、先端縁４３Ｃによって主に構成される。上縁４３Ａは、基端４３Ｂから先端４３Ｅまで延び、平面視において凸状且つ円弧状である。中間部分４３は、上縁４３Ａから下縁４３Ｄまで下側部分４５に向かって引込むように斜め下方に延び、すなわち、孔２８の外側に向かって傾斜している。下縁４３Ｄは、基端４３Ｆから先端４５Ｅまで延び、平面視において凸状且つ円弧状である。平面視において、下縁４３Ｄの長さは、上縁４３Ａの長さよりも長い。中間部分４３の先端縁４３Ｃは、先端４３Ｅ（上端）から先端４５Ｅ（下端）まで上下方向に傾斜して延びる曲線であり、第１のシャッタ片４の先端縁４Ｃの一部を構成する。また、平面視において、下縁４３Ｄが上縁４３Ａに対して引込んでいる幅は、基端４３Ｂから先端４３Ｅに向かって広くなっている。図５Ｂ及び図５Ｃに示すように、正面視及び底面視において、中間部分４３は、上縁４３Ａを上底とし、下縁４３Ｄを下底とする略台形に投影される。本実施形態では、中間部分４３の縦断面輪郭は、凹状の曲線であるが、直線又は屈曲線であってもよいし、それらの組合せであってもよい。

　下側部分４５は、後で説明する第２のシャッタ片５の下側部分５５と共にシャッタセット１１の開口６１を構成し、上側の垂直部分４５１と下傾斜部分４５３を含む。

　垂直部分４５１は、上縁４５Ａ（その先端側は中間部分４３の下縁４３Ｄと共通する）と、下縁４５３Ａと、先端縁４５１Ｃによって主に構成される。上縁４５Ａは、基端４５Ｂから先端４５Ｅまで延び、平面視において、凸状且つ円弧状である。上縁４５Ａの一部分は、中間部分４３の下縁４３Ｄと共通する。下縁４５３Ａは、基端４５３Ｂから先端４５３Ｅまで延びる。垂直部分４５１は、上縁４５Ａから下縁４５３Ａまで下方に延び、上下方向に同一の輪郭形状を有する曲面である。垂直部分４５１の先端縁４５１Ｃは、先端４５Ｅ（上端）から先端４５３Ｅ（下端）まで上下方向に延びている。先端縁４５１Ｃは、直線であり、第１のシャッタ片４の先端縁４Ｃの一部を構成する。

　下傾斜部分４５３は、上縁（垂直部分４５１の下縁４５３Ａと共通）と、下縁４Ｄと、先端縁４５３Ｃによって主に構成される。下縁４Ｄは、基端４５３Ｆから先端４５３Ｇまで延び、平面視において凸状且つ円弧状である。下傾斜部分４５３は、垂直部分４５１から下面４Ｕまで、垂直部分４５１から引込むように斜め下方に延びる傾斜面である。下傾斜部分４５３と下面４Ｕは、下縁４Ｄで交差する。本実施形態では、下傾斜部分４５３の縦断面輪郭は、凸状の曲線であるが、直線又は屈曲線であってもよいし、それらの組合せであってもよい。下傾斜部分４５３の先端縁４５３Ｃは、先端４５３Ｅ（上端、垂直部分４５１の先端縁４５１Ｃの下端）から先端４５３G（下端）まで上下方向に傾斜して延びる曲線であり、第１のシャッタ片４の先端縁４Ｃの一部を構成する。つまり、下側部分４５の先端縁４５Ｃは、垂直部分４５１の先端縁４５１Ｃと下傾斜部分４５３の先端縁４５３Ｃによって構成される。また、図５Ａ及び図５Ｃに示すように、平面視において、下縁４Ｄが上縁４５Ａに対して引込む幅は、基端４５Ｂから先端４５Ｅに向かって広くなっている。

　第１のシャッタ片４の外側面４Ｇは、シャッタセット１１を開閉させる際に、後述する第２のシャッタ片５の揺動を妨げないように構成されていればよい。本実施形態では、外側面４Ｇは、平面視において凹状である。

　図７Ｂ及び図８に主に示すように、第２のシャッタ片５は、上面５Ｔと、下面５Ｕと、上面５Ｔから離れて且つ下面５Ｕに隣接して位置し且つ外皮材Ｄに接するように構成された内側面５Ｆと、内側面５Ｆと共に先端縁５Ｃを形成する外側面５Ｇと、内側面５Ｆ及び外側面５Gに隣接し且つ内側面５Ｆ及び外側面５Gから引込むように構成された側面５Ｉと、その他の側面５Ｓを有する。先端縁５Ｃ（後述する下側部分５５の先端縁）の平面視における位置は、第２のシャッタ片５を揺動させたときに、先端縁５Ｃがシャッタセット１１の開口６１の中心Ｃを通るように定められるのがよい。

　下面５Ｕ及びその他の側面５Ｓには、連結部材１３に取付けられる駆動取付け部５Ｈが設けられる。駆動取付け部５Ｈは、第１のシャッタ片４の駆動取付け部４Ｈと同じ形状に形成される。

　内側面５Ｆは、第１のシャッタ片４の下側部分４５に対応する下側部分５５によって構成される。したがって、第２のシャッタ片５の内側面５Ｆの上縁５５Ａは、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの上縁４Ａよりも低い位置にある。また、第２のシャッタ片５の先端縁５Ｃは、上縁５５Ａの先端５５Ｅと下縁５Ｄの先端５５３Gの間に構成される。

　下側部分５５は、第１のシャッタ片４の下側部分４５と共にシャッタセット１１の開口６１を構成し、上側の垂直部分５５１と下傾斜部分５５３を含む。垂直部分５５１と下傾斜部分５５３はそれぞれ、第１のシャッタ片４の垂直部分４５１と下傾斜部分４５３と同一の形状に形成される。

　具体的には、垂直部分５５１は、上縁５５Ａと、下縁５５３Ａと、先端縁５５１Ｃによって主に構成される。上縁５５Ａは、基端５５Ｂから先端５５Ｅまで延び、平面視において、凸状且つ円弧状である。下縁５５３Ａは、基端５５３Ｂから先端５５３Ｅまで延びる。垂直部分５５１は、上縁５５Ａから下縁５５３Ａまで下方に延び、上下方向に同一の輪郭形状を有する曲面である。垂直部分５５１の先端縁５５１Ｃは、先端５５Ｅ（上端）から先端５５３Ｅ（下端）まで上下方向に延びている。先端縁５５１Ｃは、直線であり、第２のシャッタ片５の先端縁５Ｃの一部を構成する。

　下傾斜部分５５３は、上縁（垂直部分５５１の下縁５５３Ａ）と、下縁５Ｄと、先端縁５５３Ｃによって主に構成される。下縁５Ｄは、基端５５３Ｆから先端５５３Ｇまで延び、平面視において凸状且つ円弧状である。下傾斜部分５５３は、垂直部分５５１から下面５Ｕまで、垂直部分５５１から引込むように斜め下方に延びる傾斜面である。下傾斜部分５５３と下面５Ｕは、下縁５Ｄで交差する。本実施形態では、下傾斜部分５５３の縦断面輪郭は、凸状の曲線であるが、直線であってもよいし、それらの組合せた屈曲線であってもよい。下傾斜部分５５３の先端縁５５３Ｃは、先端５５３Ｅ（上端）から先端５５３G（下端）まで上下方向に傾斜して延びる曲線であり、第２のシャッタ片５の先端縁５Ｃの一部を構成する。つまり、第２のシャッタ片５の先端縁５Ｃ（下側部分５５の先端縁）は、垂直部分５５１の先端縁５５１Ｃと下傾斜部分５５３の先端縁５５３Ｃによって構成される。また、図７Ａ及び図７Ｃに示すように、平面視において、下側部分５５の下縁５Ｄが上縁５５Ａに対して引込む幅は、基端５５Ｂから先端５５Ｅに向かって広くなっている。

　第２のシャッタ片５の外側面５Ｇは、シャッタセット１１を開閉させる際に、第１のシャッタ片４の揺動を妨げないように形成されていればよい。本実施形態では、外側面５Ｇは、平面視において凹状である。

　シャッタセット１１を開閉させる際に、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの下側部分４５の先端縁４５Ｃが、隣接した第２のシャッタ片５の内側面５Ｆ（下側部分５５）に接して摺動するように構成され、第２のシャッタ片５の内側面５Ｆ（下側部分５５）の先端縁５Ｃが、隣接した第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの下側部分４５に接して摺動するように構成される。このとき、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの下側部分４５と第２のシャッタ片５の内側面５Ｆ（下側部分５５）が、ホールプレート２７の孔２８の中心Ｃに対して接近したり離反したりするように揺動し、それにより、シャッタセット１１の開口６１を縮小させたり拡大させたりすることが可能である。

　次に、本発明の第１の実施形態のシャッタセット１１を含む成形装置１による包被食品Ｐの成形工程を説明する。

　正方形の外皮材Ｄを、内材供給装置２のベルトコンベア６の搬送面の上に置く。なお、後述するようにホールプレート２７に移載された外皮材Ｄの４つの角部ＤＥがそれぞれ、４つの第１のシャッタ片４の内側面４Ｆと対向するように、外皮材Ｄを置いておく。

　ベルトコンベア６を、設定されたタイミングで駆動し始める。外皮材Ｄの中心（対角線の交点）がノズル９の吐出口１０の中心と一致する位置で、外皮材Ｄの搬送を一時的に停止させる。所要量の内材Ｆをノズル９の吐出口１０から外皮材Ｄの上面に吐出し、その後、内材Ｆをノズル９から切り離すことによって、内材Ｆを外皮材Ｄの上に載置する（内材載置工程、あるいは内材配置工程）。内材Ｆを配置させた外皮材Ｄを、被覆装置３の供給コンベア２３にベルトコンベア６によって搬送する（図１及び図２参照）。平面視において、吐出させた内材Ｆの直径は、ホールプレート２７の孔２８の直径よりも小さいことが望ましい。

　供給コンベア２３の先端部２４は、シャッタセット１１の上方を覆うように移動して伸びた進出位置で停止している。そして、外皮材Ｄを、その中心がシャッタセット１１の開口６１の中心、つまり、ホールプレート２７の孔２８の中心Ｃに一致する位置まで搬送し、そこで一時的に停止させる。

　先端部２４を一気に待機位置まで後退させ、先端部２４の上に載置されている外皮材Ｄを、シャッタセット１１の開口６１の中に落下させ、ホールプレート（載置部材、載置プレート）２７の上に移載する（移載工程）。このとき、ホールプレート２７の上に載置されている外皮材Ｄの４つの角部ＤＥはそれぞれ、４つの第１のシャッタ片４の内側面４Ｆと対向している。

　図９Ａ乃至図９Ｃを参照すると、内材Ｆが載置されている外皮材Ｄを、開口６１の中に落下させて、外皮材Ｄの周縁部ＤＤをホールプレート２７の上に着地させた後、内材Ｆが載置されている外皮材Ｄの中央部ＤＣを、ホールプレート４３の孔２８の中を通過させて、ホールプレート４３の上面から所要の距離のところに待機している支持装置２９の上に支持させる。このとき、外皮材Ｄの周縁部ＤＤのうちの中央部ＤCに近い部分は、孔２８の内周面に接することにより、外皮材Ｄの周縁部ＤＤをホールプレート４３から上方に起立させるように折り曲げる。かくして、包被食品Ｐの底面ＰＵが形成される。また、周縁部ＤＤは、それが上方に起立することによって中央に集められ、平面視において波状に変形させられる（起立工程）。

　駆動機構によりシャッタセット１１の閉動作を開始させる。つまり、第１のシャッタ片４と第２のシャッタ片５を、中心Ｃに向かって同期して回動させる（開口６１が絞られる）。図１０Ａ乃至図１０Ｃを参照すると、シャッタセット１１を、開口６１を閉鎖させない所要の位置まで閉作動させて、一時的に停止させたとき、４つの第１のシャッタ片４の内側面４Ｆ及び４つの第２のシャッタ片５の内側面５Ｆは、起立させた外皮材Ｄの周縁部ＤＤに接している（閉動作の一時停止工程）。このとき、波形の周縁部ＤＤを、内側面４Ｆ及び内側面５Ｆによって内側に向かって押圧して折り畳むとともに、周縁部ＤＤを内材Ｆに密着させることにより、包被食品Ｐを成形する（被覆工程）。

　さらに詳しく説明すると、第１のシャッタ片４と第２のシャッタ片５が周方向に交互に配置されている。それにより、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆは、角部ＤＥを含む外皮材Ｄの周縁部ＤＤに接し、第２のシャッタ片５の内側面５Ｆは、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆが接する周縁部ＤＤの間に位置する周縁部ＤＤ、すなわち、角部ＤＥを含まない周縁部ＤＤに接する。第１のシャッタ片４の下側部分４５及び第２のシャッタ片５の下側部分（内側面）５Ｆは、肩部ＰＢよりも下方に位置する周縁部ＤＤに接して、包被食品Ｐの胴部ＰＡを全周にわたって押圧する。すなわち、第２のシャッタ片５の下側部分（内側面）５Ｆが押圧する包被食品Ｐの胴部ＰＡは、第１のシャッタ片４の下側部分４５が押圧する包被食品Ｐの胴部ＰＡと異なる部位の胴部ＰＡである。このように、シャッタセット１１が波状の周縁部ＤＤを押圧して折り畳むことにより、包被食品Ｐは皺模様を呈する。

　それに加えて、第１のシャッタ片４の中間部分４３は、外皮材Ｄの角部ＤＥを含む周縁部ＤＤに接して、包被食品Ｐの肩部ＰＢ周辺を押圧する。なお、第２のシャッタ片４の下側部分５５は、包被食品Ｐの肩部ＰＢ（内材Ｆ）に接触しないように構成されており、肩部ＰＢを押圧しない。包被食品Ｐの底面ＰＵは、支持装置２９に支持され、包被食品Ｐの胴部ＰＡ及び肩部ＰＢは、シャッタセット１１によって押圧される。したがって、外皮材Ｄを内材Ｆに密着させた包被食品Ｐを成形することができる（押圧工程）。

　シャッタセット１１（第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５）は、包被食品Ｐの内材Ｆに接しないように構成されていることが好ましい。詳細には、第１のシャッタ片の中間部分４３は、角部ＤＥを含む外皮材Ｄの周縁部ＤＤが収まるように、正面視及び平面視において略台形に形成される。また、第２のシャッタ片５の内側面（下側部分）５Ｆは、第１のシャッタ片４の上側部分４１及び中間部分４３に対応する部分を有さず、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆより低い。すなわち、包被食品を押圧する第２のシャッタ片５の内側面（下側部分）５Ｆの上下範囲は、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの上下範囲よりも狭い。その結果、包被食品Ｐの頭部ＰＣは外皮材Ｄによって被覆されていない。また、第２のシャッタ片５の内側面（下側部分）５Ｆの上方の包被食品Ｐの肩部ＰＢにおいて、内材Ｆが、集められた外皮材Ｄの周縁部ＤＤの間から露呈している（図１０Ｃ参照）。

　次いで、シャッタセット１１を、中心Ｃから離反するように、すなわち、閉動作と反対の方向に回動させて、包被食品Ｐを解放すると共に、包被食品Ｐを載せた支持装置２９を下降停止位置まで下降させる。そして、包被食品Ｐを、支持装置２９から搬出コンベア３１に移乗させ、さらに、二次成形装置や熱処理装置等に向かって搬出させる（搬出工程）。

　次に、図１１Ａ乃至図１３を参照して、本発明の第２の実施の形態であるシャッタセットを含む包被食品Ｐの成形装置１０１を説明する。なお、第１の実施の形態に係る包被食品Ｐの成形装置１と同様である第２の実施の形態に係る成形装置１０１の構成に、成形装置１と同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図１１Ａに示すように、外皮材Ｄ２は、その中央付近であり且つ包被食品Ｐの底面ＰＵを構成する中央部ＤＣと、中央部ＤＣ以外の周縁部ＤＤを含む。周縁部ＤＤは、中央部ＤＣから半径方向に延び且つ周方向に等間隔に配置された３つの脚部ＤＦを含み、外皮材Ｄ２は、略多角形状（略三角形状）である。

　成形装置１０１は、内材供給装置１０２と、被覆装置５を備えている。

　内材供給装置１０２は、被覆装置５の基台２１の上面に配置された供給装置８を備えている。ノズル９は、その中心がホールプレート２７の孔２８（シャッタセット１１の開閉する開口６１）の中心Ｃに一致するよう配置される。また、ノズル９は、エアシリンダ等の昇降装置６５に連結され、開口６１内に進入可能に昇降するように構成される。ノズル９の下降停止位置は、ホールプレート２７（載置部材、載置プレート）の上面より上方に設定される。

　本発明の第２の実施の形態であるシャッタセット１１は、３つの第１のシャッタ片４と、３つの第２のシャッタ片５を含み、第１のシャッタ片４及び第２のシャッタ片５は、周方向に交互に配置される。

　次に、本発明の第２の実施形態であるシャッタセット１１を含む成形装置１０１による包被食品Ｐ２の成形工程を説明する。

　外皮材Ｄ２を被覆装置３の供給コンベア２３の上に人手によって置く。供給コンベア２３を第１の実施形態の説明と同様に作動させ、外皮材Ｄ２を、シャッタセット１１の開口６１内に落下させ、ホールプレート（載置部材、載置プレート）２７の上に移載する（移載工程）。なお、ホールプレート２７に移載された外皮材Ｄ２の３つの脚部ＤＦがそれぞれ、３つの第１のシャッタ片４の内側面４Ｆと対向するように、外皮材Ｄ２を置いておく。

　昇降装置６５を作動させて、ノズル９を、外皮材Ｄ２の上方の下降停止位置まで下降させて、停止させる。次いで、所要量の内材Ｆを吐出口１０から吐出させる（内材載置工程、あるいは内材配置工程）。図１１Ｂに示すように、内材Ｆを、外皮材Ｄ２の中央に吐出させることにより、外皮材Ｄ２の中央部ＤＣを、ホールプレート２７の孔２８の中を通過させるように押し込み、外皮材Ｄ２の中央部ＤＣを、支持装置２９の上に支持させる。このとき、第１の実施形態と同様に外皮材Ｄ２の周縁部ＤＤを、ホールプレート４３から上方に起立させる。かくして、包被食品Ｐの底面ＰＵが成形される。また、周縁部ＤＤは、平面視において波形に変形させられる（起立工程）。その後、ノズル９を上昇停止位置まで上昇させる（図１２参照）。

　シャッタセット１１を駆動機構によって閉じ始めて、開口６１を縮小させる。第１のシャッタ片４と第２のシャッタ片５が周方向に交互に配置され、第１のシャッタ片４は、外皮材Ｄ２の脚部ＤＦと対向するように配置されている。それにより、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆは、脚部ＤＦを含む外皮材Ｄの周縁部ＤＤに接し、第２のシャッタ片５の内側面５Ｆは、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆが接する周縁部ＤＤの間に位置する周縁部ＤＤ、すなわち、脚部ＤＦを含まない周縁部ＤＤに接する。第１のシャッタ片４の下側部分４５及び第２のシャッタ片５の下側部分（内側面）５Ｆは、肩部ＰＢよりも下方に位置する周縁部ＤＤに接して、包被食品Ｐ２の胴部ＰＡを全周にわたって押圧する。すなわち、第２のシャッタ片５の下側部分（内側面）５Ｆが押圧する包被食品Ｐの胴部ＰＡは、第１のシャッタ片４の下側部分４５が押圧する包被食品Ｐの胴部ＰＡと異なる部位の胴部ＰＡである。このように、シャッタセット１１が波形の周縁部ＤＤを内側に向かって押圧して折り畳む。

　それに加えて、第１のシャッタ片４の中間部分４３は、外皮材Ｄ２の脚部ＤＦを含む周縁部ＤＤに接して、包被食品Ｐ２の肩部ＰＢ周辺を押圧する。包被食品Ｐの底面ＰＵは、支持装置２９に支持され、包被食品Ｐの胴部ＰＡ及び肩部ＰＢは、シャッタセット１１によって押圧される。したがって、外皮材Ｄ２を内材Ｆに密着させた包被食品Ｐ２を成形することができる（被覆工程／押圧工程）。

　本発明の実施形態であるシャッタセット１１の説明は概ね上記の通りであるが、本発明は、これに限らず、種々の変更を特許請求の範囲内で行ってもよい。

　例えば、上記実施形態では、外皮材の形状は、４つの角部ＤＥを有する正方形又は３つの脚部ＤＦを有する略三角形状であったが、正三角形や正六角形などの正多角形であってもよいし、複数の脚部を有するその他の略多角形状であってもよいし、角部と脚部を有する略多角形状であってもよい。また、外皮材は、その中心から周縁までの距離が一定でない形状、つまり、円形でない形状であってもよい（中心から周縁までの距離が比較的長いところが脚部に相当する。）。この場合、シャッタセットは、角部および／または脚部の数に応じた第１のシャッタ片と、第２のシャッタ片を含むことが好ましい。つまり、周方向に配列される第１のシャッタ片第２のシャッタ片は、交互に配置されなくてもよい。

　また、包被食品における起立する外皮材の周縁部の大きさ（長さ）に応じ、２種のシャッタ片に限らず、複数種のシャッタ片を適宜選択することができる。つまり、シャッタセットは、例えば、包被食品の肩部及び胴部を押圧する１種又は複数種の第１のシャッタ片、及び／又は、包被食品の胴部を押圧する１種又は複数種の第２のシャッタ片を含んでいてもよい。

　また、第２のシャッタ片５の内側面（下側部分）５Ｆは、第１のシャッタ片４の内側面４Ｆの下側部分４５と同形状でなくてもよい。詳細には、第２のシャッタ片５の内側面（下側部分）５Ｆは、載置部材（ホールプレート２７）の上面から起立する外皮材Ｄ、Ｄ２の周縁部ＤＤの高さに応じて形成される。例えば、第２のシャッタ片の内側面（下側部分）５Ｆの上端は、第１のシャッタ片の中間部分４３の上端よりも低く（即ち、下側部分４５の上端よりも高く）、及び／または、第２のシャッタ片の内側面（下側部分）５Ｆの下端は、第１のシャッタ片の下側部分４５の下端よりも高くてもよい。この場合、包被食品を押圧する第２のシャッタ片の内側面の上下範囲は、第１のシャッタ片４の内側面の上下範囲よりも狭い。

　また、角部ＤＥを含む周縁部ＤＤを内材Ｆに押圧する第１のシャッタ片４の内側面４Ｆは、少なくとも中間部分４３を有すればよい。つまり、第１のシャッタ片の内側面全体が、第１のシャッタ片の上方から下方に向かって外側に傾斜するように構成されてもよい。この場合、第１のシャッタ片の中間部分は、包被食品の胴部を押圧する部分と肩部を押圧する部分を含む。また、第２のシャッタ片の内側面は、第１のシャッタ片の内側面の一部分（包被食品の胴部を押圧する部分）に対応するように構成されるのがよい。

　また、種々の大きさの包被食品Ｐを成形するために、シャッタセット１１の閉動作を制御して、開口６１の大きさを調節してもよい。

　また、成形装置１、１０１では、内材Ｆの周囲に外皮材Ｄの周縁部ＤＤを起立させる周縁部起立部材（周縁部起立装置）として、孔２８を有する載置部材２７が使用されている。しかしながら、例えば、周縁部起立部材（周縁部起立装置）として、内材Ｆを配置する外皮材Ｄを載置するテーブルの下方から、テーブルの孔を貫通する棒状や板状の複数の部材を昇降させてもよいし、圧縮空気をテーブルの孔から上方に向かって噴出させてもよい。

　また、外皮材Ｄをシューマイ皮とし、シューマイを成形する実施形態を説明したけれども、種々の包被食品を成形してもよく、例えば、外皮材Ｄを中華まん生地やパイ生地とし、内材Ｆを中華フィリングやフルーツ餡とした包被食品を成形してもよい。

　また、外皮材Ｄ、Ｄ２の中央部ＤＣを中央部ＤＣ以外の周りの部分（概ね周縁部ＤＤ）よりも厚くしてもよい。中央部ＤＣを厚くすることにより、包被食品Ｐ、Ｐ２の胴部ＰＡに重なり合った周縁部ＤＤの生地厚と底面の生地厚を近づけて、食感を良くすることができる。また、シューマイを蒸して、敷紙から剥がすとき、シューマイの底面の外皮材が破れることを防止することができる。

　中央部ＤＣが厚い外皮材Ｄを成型する装置の例は、生地玉を押圧成形する型打ち装置であり、型打ち装置は、上型と、上型を囲む横型を備え、上型の下面の中央に凹部を有する。他の例は、帯状の生地に所定の間隔で生地厚の厚い部分を成型し、生地片に切り出す装置であり、この装置は、例えば、対向する圧延ローラで連続した帯状の生地を圧延する際に、圧延ローラの周面に凹部を形成する。

４　第１のシャッタ片
４３　中間部分（第２の部分）
４３Ａ　上縁
４３Ｄ　下縁
４５　下側部分（第１の部分）
５　第２のシャッタ片
５Ｆ　下側部分（第１の部分）
５Ｉ　部分（第２の部分）
１１　シャッタセット
６１　開口
Ｄ、Ｄ２　外皮材
Ｆ　内材
Ｐ、Ｐ２　包被食品
ＰＡ　胴部
ＰＢ　肩部

Claims

　内材を外皮材で包被した包被食品を形成するために、内材の周囲に起立させた外皮材を内材に押圧するシャッタセットであって、
　周方向に配列される複数のシャッタ片を含み、
　前記複数のシャッタ片は、それらを揺動させることによって拡大及び縮小可能な開口を構成し、第１のシャッタ片と、第２のシャッタ片を含み、
　前記第１のシャッタ片は、包被食品の胴部を押圧する第１の部分と、包被食品の肩部を押圧する第２の部分を含み、
　前記第２のシャッタ片は、包被食品の肩部に接触しないように包被食品の胴部を押圧する第１の部分を有し、
　前記第１のシャッタ片の第１の部分と前記第２のシャッタ片の第１の部分によって、前記開口が構成される、シャッタセット。
　前記第１のシャッタ片の第２の部分は、上方から下方に向かって外側に傾斜する面を有し、前記第１のシャッタ片の第１の部分に接続される、請求項１に記載のシャッタセット。
　前記傾斜する面は、上縁と、前記上縁よりも長い下縁を有する、請求項２に記載のシャッタセット。
　前記第１のシャッタ片の第１の部分の高さと、前記第２のシャッタ片の第１の部分の高さは同じである、請求項１に記載のシャッタセット。
　前記第２のシャッタ片は、更に、前記第１の部分から引っ込められ且つ前記第１の部分よりも上に位置する第２の部分を有する、請求項１に記載のシャッタセット。
　前記第１のシャッタ片と前記第２のシャッタ片は、周方向に交互に配置される、請求項１に記載のシャッタセット。