WO2023095512A1 - 情報提供装置及び情報提供方法 - Google Patents

Abstract

個人情報に関わる位置情報を保護したうえで種々の分析に耐えうる正確な車両位置情報を提供する。　情報提供装置３０は、複数の車両５０の位置情報を受信する通信部３３と、道路地図を含む地図情報を記憶する記憶部３２と、移動体毎の時間離散的に変化する前記位置情報を蓄積し、前記移動体毎の位置情報の最頻値を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を出発／到着地点位置情報として生成する出発／到着地点位置情報生成部（例えば、後述の「出発／到着地点位置情報生成部３１３」）と、前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する位置情報出力部（例えば、後述の「位置情報出力部３１４」）と、を備える。

Description

情報提供装置及び情報提供方法

　本発明は、自動車等の移動体に関する種々の情報分析を行うための、自動車等の移動体の位置情報を提供する情報提供装置及び情報提供方法に関する。

　従来、自動車等の移動体の位置情報を取得し、取得した複数の移動体の位置情報に基づいて移動した経路や滞留した施設等種々の分析を行う技術が知られている。例えば、特許文献１に開示の技術では、移動体とともに移動する携帯端末が出力するプローブ情報を分析することにより、移動体の移動経路と、移動経路の始点及び終点の位置を特定する技術が開示されている。それにより特定した移動経路と、始点及び終点の位置と、に基づいて、終点となった施設（例えば、駅）を訪問した移動体がどの始点から、どのような経路で施設を訪問したのかを分析して、分析結果を表示することができる。分析結果を参照したユーザは、終点となった施設（例えば、駅）の利用者それぞれの移動経路等を知ることが可能となる。
　特許文献１に開示された技術等を利用すれば、上述したように、施設に訪れた利用者それぞれの始点や移動経路を表示することが可能となる。しかしながら、特許文献１に開示された技術では、施設に訪れた際の移動経路や始点を表示することにより、施設に訪れた人物の自宅の位置や会社の位置といった個人情報を推定することができてしまうという問題があり、このような分析をおこなう場合、個々の移動体の個人情報（例えば、自宅位置情報、及び職場位置情報等）を保護することが重要となっている。

　この点、特許文献２（特許第６７２１５３２号）には、施設に訪問した車両の時間離散的に変化する位置情報を所定の透過度で地図情報と重ねて表示することにより、個人情報を保護しながらも正確な分析結果を知らせることが可能な分析情報を生成する技術が開示されている。

特開２０１５－７６００５号公報 特許第６７２１５３２号

　しかしながら、特許文献２に記載の技術は、一定程度までの量の移動体の位置情報を分析する場合には、出発地点や到着地点となる自宅付近の位置情報を秘匿することが可能となるが、移動体の位置情報の量が膨大になると自宅付近の位置が可視化してしまう可能性があった。そのため、分析ツールとして広く普及するためにはより移動体の個人情報の保護に配慮した技術が求められている。

　本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明は、個人情報を保護しながらも、自動車等の移動体の位置情報を生成し、種々の分析を行うユーザに、当該位置情報を提供することが可能な情報提供装置及び情報提供方法を提供することを目的とする。

　（１）本発明の情報提供装置（例えば、後述の情報提供装置３０）は、複数の移動体（例えば、後述の車両５０）の位置情報を受信する受信部（例えば、後述の「受信部３１１」）と、
　道路地図を含む地図情報を記憶する記憶部（例えば、後述の記憶部３２）と、前記複数の移動体について移動体毎の時間離散的に変化する前記位置情報を蓄積し、前記移動体毎の位置情報の最頻値を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を出発／到着地点位置情報として生成する出発／到着地点位置情報生成部（例えば、後述の「出発／到着地点位置情報生成部３１３」）と、前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する位置情報出力部（例えば、後述の「位置情報出力部３１４」）と、を備える。

　上記（１）によれば、移動体のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで種々の分析に耐えうる正確な車両位置情報を提供することが可能となる、という効果を奏する。

　（２）上記（１）に記載の情報提供装置において、前記面情報は、所定面積以上のメッシュであるようにしてもよい。

　上記（２）によれば、より個人情報を保護することが可能となるという効果を奏する。

　（３）上記（１）に記載の情報提供装置において、前記面情報は、行政区画であるようにしてもよい。

　上記（３）によれば、より個人情報を保護することが可能となるという効果を奏する。

　（４）上記（１）から（３）の何れかに記載の情報提供装置において、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置は、前記面情報から離れた位置であるようにしてもよい。

　上記（４）によれば、より一層、個人情報を保護することが可能となるという効果を奏する。

　（５）上記（１）から（４）の何れかに記載の情報提供装置において、前記位置情報出力部は、前記面情報と、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報と、を前記地図情報に重ねて出力するようにしてもよい。

　上記（５）によれば、移動体のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで地図上において、移動体の車両位置情報を可視化することが可能となる、という効果を奏する。

　（６）本発明の情報提供方法は、コンピュータ（例えば、後述の情報提供装置３０）が行う情報提供方法であって、複数の移動体（例えば、後述の車両５０）の位置情報を受信する受信ステップと、道路地図を含む地図情報を記憶する記憶ステップと、前記複数の移動体について移動体毎の時間離散的に変化する前記位置情報を蓄積し、前記移動体毎の位置情報の最頻値を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を出発／到着地点位置情報として生成する出発／到着地点位置情報生成ステップと、前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する位置情報出力ステップと、を備える。

　上記（６）の方法によれば、（１）の情報提供装置と同様の効果を奏する。

　本発明によれば、移動体のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで種々の分析に耐えうる正確な車両位置情報を提供することができる。

本発明の実施形態である情報提供システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における情報提供装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における位置情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における出発／到着地点位置情報テーブルの例を示す図である。 本発明の実施形態における個人情報保護のなされた移動経路情報の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態における１つの移動体（車両５０）の面情報を生成する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における１つの移動体（車両５０）の個人情報保護のなされた移動経路情報を生成する動作を示すフローチャートである。

　以下、本発明の情報提供システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。

　＜情報提供システム１の全体構成＞
　本発明の好ましい一実施形態に係る情報提供システム１について説明する。図１に、情報提供システム１の全体構成を示す。

　図１に示すように、情報提供システム１は、車載ナビゲーション装置１０と、携帯端末２０と、情報提供装置３０と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網６０を介して相互に通信可能に接続される。なお、情報分析装置４０を含んでもよい。図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。

　車載ナビゲーション装置１０は、車両５０ａに乗車したユーザに対して、ナビゲーション（経路案内）を行う装置である。また、車載ナビゲーション装置１０は、車載ナビゲーション装置１０の位置情報（すなわち、車両５０ａの位置情報）を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置１０は、車両５０に乗車したユーザの要求と、測位した位置情報とに基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。

　また、車載ナビゲーション装置１０は、測位した位置情報を、車載ナビゲーション装置１０を識別するための識別情報である移動体ＩＤ及び日時情報とともに、情報提供装置３０に対して適宜送信する。ここで、車載ナビゲーション装置１０と車両５０ａは１対１の組として利用されているので、送信される位置情報は、実質的に、車両５０ａの位置情報とみなすことができる。
　このような車載ナビゲーション装置１０は、移動体である車両５０ａに据え付けられ可搬可能なカーナビゲーション装置や、移動体である車両５０ａに簡易的に設置されたＰＮＤ（Portable Navigation Device）により実現することができる。

　携帯端末２０は、車両５０ｂに乗車したユーザが利用する携帯型の端末である。携帯端末２０は、上述した車載ナビゲーション装置１０と同様に、ナビゲーション（経路案内）を行う機能や、携帯端末２０の位置情報（すなわち、車両５０ｂの位置情報）を測位する機能を有する。

　そして、携帯端末２０は、これも上述した車載ナビゲーション装置１０と同様に、測位した位置情報を、携帯端末２０を識別するための識別情報である移動体ＩＤ及び日時情報とともに、情報提供装置３０に対して適宜送信する。ここで、携帯端末２０と車両５０ｂは１対１の組として利用されているので、送信される位置情報は、実質的に、車両５０ｂの位置情報とみなすことができる。
　このような携帯端末２０は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。

　なお、図中では、車載ナビゲーション装置１０と車両５０ａの組と、携帯端末２０と車両５０ｂの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけこれらの組が含まれていてよい。また、同様に、情報提供装置３０の数についても、特に制限はなく、本実施形態には任意の数だけ情報提供装置３０が含まれていてよい。

　また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置１０が搭載された車両５０ａや、携帯端末２０を利用するユーザが乗車する車両５０ｂを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両５０」と呼ぶ。
　さらに、車両５０や、車両５０にて利用される車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０は、車両５０の移動に伴い移動する。そのため、以下の説明では、車両５０、車載ナビゲーション装置１０、及び携帯端末２０のことを適宜「移動体」とも呼ぶ。

　情報提供装置３０は、各車両５０のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護しながらも、種々の分析に耐えうる各車両５０の時間離散的に変化する位置情報（以下、「個人情報保護のなされた車両位置情報」ともいう）を生成し、提供するための装置である。
　具体的には、情報提供装置３０は、各車両５０のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を、例えば面情報により保護するとともに、車両５０の時間離散的に変化する位置情報として、面情報から所定距離以上離れた位置以降、又は車両ユーザの自宅位置情報から所定距離以上離れた位置以降の車両５０の時間離散的に変化する位置情報を生成し、提供する。詳細については、後述する。

　生成した個人情報保護のなされた車両位置情報は、情報提供装置３０の表示器（図示せず）に出力することで、地図情報に重ねて表示するようにしてもよい。また、個人情報保護のなされた車両位置情報を例えば、種々の分析機能を有する情報分析装置４０に対して出力（送信）することで、情報分析装置４０は、ディスプレイ等の表示器（図示せず）に地図情報に重ねて表示するようにしてもよい。また、情報分析装置４０に通信可能に接続される端末装置（図示せず）に地図情報に重ねて表示するようにしてもよい。

　情報分析装置４０は、情報提供装置３０から提供される個人情報保護のなされた車両位置情報を種々の分析に利用する機能を有する装置である。情報分析装置４０は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ等により実現することができる。なお、情報分析装置４０の機能についての説明は省略する。

　車両５０は、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０のユーザが乗車する移動体である。車両５０は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。

　通信網６０は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。また、ネットワークの一部（例えば、情報提供装置３０と情報分析装置４０の間）に、ＬＡＮ（Local Area Network）が含まれていてもよい。
　情報提供装置３０の説明をする前に、車載ナビゲーション装置１０及び携帯端末２０について簡単に説明する。

　＜車載ナビゲーション装置１０について＞
　車載ナビゲーション装置１０は、車両５０ａから電源の供給を受けており、車両５０ａに乗車したユーザにより車両５０ａのイグニッションスイッチがオン（エンジンを始動）にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置１０は、車両５０ａに乗車したユーザにより車両５０ａのイグニッションスイッチがオフ（エンジンを停止）にされるまで稼働する。

　図２に示すように、車載ナビゲーション装置１０は、制御部１１と、記憶部１２と、通信部１３と、センサ部１４と、表示部１５と、入力部１６とを含んで構成される。

　制御部１１は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、車載ナビゲーション装置１０を構成する各部の制御を行う。制御部１１の詳細については、後述する。

　記憶部１２は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、情報提供装置３０に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、経路案内のための施設情報や施設ＩＤを含んだ地図情報等の種々の情報が記憶される。

　図中には、記憶部１２が記憶する情報として、位置情報の送信処理に特に関する情報である、位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２を図示する。
　位置情報１２１は、後述のセンサ部１４により測位された車載ナビゲーション装置１０の位置情報（すなわち、車両５０ａの位置情報）である。位置情報１２１には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻も含まれるようにすることができる。

　移動体ＩＤ１２２は、車載ナビゲーション装置１０や、車載ナビゲーション装置１０が設置された車両５０ａを識別するための情報である。
　移動体ＩＤ１２２としては、例えば車載ナビゲーション装置１０に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部１３が携帯電話網等のネットワークである通信網６０に接続するために、通信部１３に挿入されたＳＩＭ（Subscriber Identity Module）に付与された電話番号を移動体ＩＤ１２２として利用することができる。また、他にも、車両５０ａに固有に付与されたＶＩＮ（車両識別番号）やナンバープレートの番号を移動体ＩＤ１２２として利用することができる。

　通信部１３は、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）等を有し、ＬＴＥ（Long Term Evolution）、４Ｇ（4th Generation）、５Ｇ（5th Generation）等の規格や、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）といった規格に準拠して、通信網６０を介して他の装置（例えば、情報提供装置３０）との間の無線通信を実現する。通信部１３は、例えば、後述の位置情報送信部１１２が、記憶部１２に格納されている位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２を、情報提供装置３０に対して送信するために利用される。ただし、通信部１３と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２以外の情報が送受信されるようにしてもよい。

　センサ部１４は、例えばＧＰＳ（Global Positioning System）センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部１４は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、ＧＰＳセンサによりＧＰＳ衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置１０の位置情報（緯度及び経度）を測位する。センサ部１４による測位は、上述したように所定の時間間隔（例えば３秒間隔）で行われる。測位した位置情報は、位置情報１２１として記憶部１２に格納される。なお、ＧＰＳセンサは、緯度、経度に加えて標高を測位することができることから、位置情報として緯度、経度に加えて標高を含むようにしてもよい。
　なお、センサ部１４は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置１０の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
　表示部１５は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部１５は、制御部１１からの指示を受けて画像を表示する。
　入力部１６は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部１５の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置（図示を省略する。）等で構成される。
　なお、この他、図示しないが、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
　そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部１１に入力したりすることもできる。

　次に、制御部１１の詳細について説明をする。制御部１１はＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ（Random access memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、及びＩ／Ｏ（Input / output）等を有するマイクロプロセッサにより構成される。ＣＰＵは、ＲＯＭ又は記憶部１２から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはＲＡＭ、ＲＯＭ、及び記憶部１２から情報を読み出し、ＲＡＭ及び記憶部１２に対して情報の書き込みを行い、通信部１３、センサ部１４、表示部１５、及び入力部１６と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア（プログラム）が協働することにより本実施形態における処理は実現される。

　制御部１１は、機能ブロックとして、経路案内部１１１、及び位置情報送信部１１２を備える。

　経路案内部１１１は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分であり、当業者によく知られているので、詳細な説明は省略する。

　位置情報送信部１１２は、通信部１３を利用した無線通信により、記憶部１２に格納されている位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２を、情報提供装置３０に対して送信する部分である。

　位置情報送信部１１２による、情報提供装置３０に対する位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２の送信は、ドライブ開始時に車両５０ａに乗車したユーザにより車両５０ａのイグニッションスイッチがオン（エンジンを始動）にされ、車載ナビゲーション装置１０が自動起動してから、ドライブ終了時に車両５０ａのイグニッションスイッチがオフ（エンジンを停止）にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔（例えば３秒間隔）でセンサ部１４が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。すなわち、一度ドライブが開始されて、このドライブが終了するまでの間、リアルタイムに送信が行われる。
　また、リアルタイムに情報提供装置３０に送信する替わりに、複数個まとめて（例えば３分間分の間に３秒間隔で更新された位置情報１２１と、移動体ＩＤ１２２とをまとめて）、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
　このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部１１２は、センサ部１４が測位した車両５０ａの移動経路を特定するための位置情報１２１と、移動体ＩＤ１２２とを、情報提供装置３０に対して送信する。

　この場合に、イグニッションスイッチがオン（エンジンを始動）にされ、車載ナビゲーション装置１０が自動起動した直後に測位された位置情報１２１により特定される位置をドライブにおける最初の車両位置、すなわち出発位置として情報提供装置３０に送信することができる。さらに、イグニッションスイッチがオフ（エンジン停止）される直前に測位された位置情報１２１により特定される位置をドライブにおける最終の車両位置、すなわち駐車位置として情報提供装置３０に送信することができる。例えば、出発位置を表す位置情報１２１であることや駐車位置を表す位置情報１２１であることを示す情報（例えば、これらを示すフラグの値を１にする。）を、位置情報１２１に追加してから、情報提供装置３０に送信するようにする。
　なお、イグニッションスイッチがオフ（エンジン停止）される直前に測位された位置情報１２１（すなわち、駐車位置）については、イグニッションスイッチがオン（エンジンを始動）にされ、車載ナビゲーション装置１０が再度起動した際に送信されてもよい。

　なお、バースト送信を行う場合、例えば、経路案内部１１１により車両５０ａが施設等の目的地に到着したと判断された場合には、位置情報送信部１１２は、リアルタイムに送信を行うように切り替えることができる。このようにすれば、施設等の目的地に到着後、施設等の目的地の位置情報１２１が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ（エンジン停止）されてしまい、施設等の目的地の位置情報１２１が情報提供装置３０に対して送信されない、という事態を防止することができる。

　また、位置情報送信部１１２は、上述した位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２とともに、当該車両５０ａの速度情報を情報提供装置３０に対して送信することができる。
　＜携帯端末２０について＞
　図３に示すように、携帯端末２０は、制御部２１と、記憶部２２と、通信部２３と、センサ部２４と、表示部２５と、入力部２６と、近距離通信部２７とを含んで構成される。
　ここで、制御部２１と、記憶部２２と、通信部２３と、センサ部２４と、表示部２５と、入力部２６は、上述した車載ナビゲーション装置１０が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置１０の説明における、「車載ナビゲーション装置１０」の文言を「携帯端末２０」に置き換え、「車両５０ａ」の文言を「車両５０ｂ」に置き換えることにより、携帯端末２０の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。

　一方で、携帯端末２０は、近距離通信部２７を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置１０と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
　近距離通信部２７は、ＮＦＣ（Near Field Communication）やＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はＵＳＢ（Universal Serial Bus）ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。

　一方で、車両５０ｂは、近距離通信部２７と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両５０ｂのＥＣＵ（Electronic Control Unit）が近距離通信部を備える。
　そして、携帯端末２０がＥＣＵと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末２０が車両５０ｂの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末２０のセンサ部２４が測位する位置情報は、車両５０ｂの位置情報に相当することになる。

　そこで、携帯端末２０は、近距離通信部２７を介してＥＣＵと近距離通信できる間は、位置情報送信部２１２を起動させる。そして、起動した位置情報送信部２１２が、車載ナビゲーション装置１０の位置情報送信部１１２と同様にして、センサ部２４が測位した車両５０ｂの移動経路を特定するための位置情報２２１と、移動体ＩＤ２２２とを、情報提供装置３０に対して送信する。

　例えば、ユーザが携帯端末２０を所持して車両５０ｂに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両５０ｂの起動スイッチをオンにすると、車両５０ｂと携帯端末２０とが接続（ペアリング）され、その後、携帯端末２０で測位した位置情報２２１、及び移動体ＩＤ２２２が携帯端末２０から情報提供装置３０に送信されるようになる。
　さらに、イグニッションスイッチ等の車両５０ｂの起動スイッチがオフにされると、車両５０ｂと携帯端末２０とのペアリングが解除される。

　なお、車両５０ｂが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部２４が測位する位置情報ではなく、車両５０ｂが測位する位置情報を位置情報１２１として情報提供装置３０に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末２０から、センサ部２４を省略するようにしてもよい。

　＜情報提供装置３０について＞
　情報提供装置３０は、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０から、各車両５０の位置情報を取得することにより、各車両５０の位置情報についてのデータベースである位置情報データベースを作成する。また、情報提供装置３０は、複数の施設に関する施設位置を含む地図情報を記憶している。そして、情報提供装置３０は、施設に訪問した移動体の時間離散的に変化する位置情報を、各車両５０のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を、例えば面情報により保護したうえで、地図情報と重ねて表示するための、正確な車両位置情報（以下、「個人情報保護のなされた車両位置情報」ともいう）を生成する。
　後述するように、面情報として、例えば所定面積以上のメッシュ、行政区画等を予め設定するようにしてもよい。また、面情報として、当該面情報の示すエリア内に所定の数以上の車両ユーザの自宅位置情報を含む面情報としてもよい。
　また、個人情報保護のなされた車両位置情報において、移動経路を示す、車両５０の時間離散的に変化する位置情報としては、面情報から所定距離以上離れた位置以降、又は車両ユーザの自宅位置情報から所定距離以上離れた位置以降の車両５０の時間離散的に変化する位置情報としてもよい。そして、当該車両５０の移動体ＩＤについても例えば一方向関数によりランダムな値（「変換された移動体ＩＤ」という）に変換する。
　そうすることで、情報提供装置３０は、変換された移動体ＩＤ毎に当該移動体の１つの移動毎に受信した時間離散的に変化する位置情報に基いて特定される移動経路情報を、個人情報保護のなされた車両位置情報として提供する。

　このように、個人情報保護のなされた車両位置情報によれば、各車両５０のユーザの自宅付近の位置情報を含む面情報により、当該情報を利用するユーザが、各車両５０のユーザの自宅付近の位置情報のそれぞれを視認することが困難となるため、個人情報を保護することができる。一方で、前記ユーザの自宅付近の位置より所定距離を離れた位置以降の位置情報を出力することにより、例えば或る施設に訪れたユーザが、どの経路を経由して施設に訪れたのかということや、この或る施設に訪れた後にどの経路を経由して帰るのかということが分かる。すなわち、施設に訪れるまでの往路や、施設を訪れた後の復路が分かる。
　つまり、本実施形態によれば、個人情報を保護しながらも、利用者の所望する分析に耐えうる正確な車両位置情報を生成し提供することができる、という効果を奏する。
　次に、情報提供装置３０が備える機能ブロックについて図４のブロック図を参照して説明をする。

　図４に示すように、情報提供装置３０は、制御部３１と、記憶部３２と、通信部３３とを含んで構成される。

　制御部３１は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、情報提供装置３０を構成する各部の制御を行う。制御部３１の詳細については、後述する。

　記憶部３２は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、位置情報の提供処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部３２が記憶する情報として、位置情報の提供処理に特に関連する情報である、地図情報を記憶する地図情報記憶部３２１、各車両５０の位置情報を記憶する位置情報データベース３２２、及び各車両５０の駐車位置情報を記憶する出発／到着地点位置情報テーブル３２３を図示する。

　地図情報記憶部３２１に記憶される地図情報は、複数の施設について、施設の識別情報（施設ＩＤ）、施設の名称、施設の種別に関する施設種別（及び／又はジャンル）、電話番号、住所、営業時間、施設の中心位置（例えば、緯度経度の情報）を示す中心位置情報等を含む。ここで、施設種別は、例えば、コンビニエンスストア、病院、カーディーラー等の施設の業態を示す。
　なお、記憶部３２には、地図情報の外、道路情報、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード（例えば道路の交差点、屈曲点、端点等）の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報（例えば距離、所要時間等）に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等を含むようにしてもよい。

　地図情報は、地図情報記憶部３２１に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網６０に接続されたサーバ装置（図示を省略）等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、地図情報は、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。

　位置情報データベース３２２は、車載ナビゲーション装置１０から受信した位置情報１２１、及び移動体ＩＤ１２２や、携帯端末２０から受信した位置情報２２１、及び移動体ＩＤ２２２に基づいて構築されたデータベースである。
　位置情報データベース３２２は、制御部３１に含まれる各機能ブロックにより構築及び更新される。位置情報データベース３２２の詳細については、後述する。

　出発／到着地点位置情報テーブル３２３は、後述するように、出発／到着地点位置情報記録部３１２により車両５０が駐車したと判定された位置情報を当該車両の駐車位置として当該車両５０の識別情報に対応づけて保存するテーブルである。この際、出発／到着地点位置情報テーブル３２３は、駐車位置に加えて、当該駐車位置における日時情報を含む駐車時間を合わせて保存するようにしてもよい。

　なお、以下の説明では、位置情報１２１及び位置情報２２１を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に移動体ＩＤ１２２及び移動体ＩＤ２２２を区別することなく説明する際は、符号を省略して「移動体ＩＤ」と呼ぶ。

　通信部３３は、ＤＳＰ等を有し、ＬＴＥ（Long Term Evolution）、４Ｇ（4th Generation）、５Ｇ（5th Generation）の規格や、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）といった規格に準拠して、通信網６０を介して他の装置（例えば、車載ナビゲーション装置１０、及び携帯端末２０等）との間の無線通信や有線通信を実現する。通信部３３は、例えば、車載ナビゲーション装置１０及び携帯端末２０のそれぞれから送信される位置情報、ユーザ情報及び移動体ＩＤを受信するために利用される。
　ただし、通信部３３と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。

　次に、制御部３１の詳細について説明をする。制御部３１はＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ（Random access memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、及びＩ／Ｏ（Input / output）等を有するマイクロプロセッサにより構成される。ＣＰＵは、ＲＯＭ又は記憶部３２から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはＲＡＭ、ＲＯＭ、及び記憶部３２から情報を読み出し、ＲＡＭ及び記憶部３２に対して情報の書き込みを行い、通信部３３、センサ部３４、表示部３５、及び入力部３６と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア（プログラム）が協働することにより本実施形態における処理は実現される。

　制御部３１は、機能ブロックとして、受信部３１１、出発／到着地点位置情報記録部３１２、出発／到着地点位置情報生成部３１３、及び位置情報出力部３１４を含む。

　＜受信部３１１＞
　受信部３１１は、複数の車両５０からの連続した位置情報を時刻情報とともに受信する。より具体的には、受信部３１１は、通信部３３を介して、移動体から受信した、連続した位置情報、及び移動体ＩＤと、に基づいて、位置情報データベース３２２を更新する部分である。

　位置情報データベース３２２のデータ構造の一例について、図５を参照して説明する。図５に示すように、位置情報データベース３２２は、受信部３１１により受信した「移動体ＩＤ」、「移動推移」、「車両５０からの連続した位置情報と時刻情報」、に加えて、「速度情報」を、車両５０毎に記憶するようにしてもよい。

　位置情報データベース３２２内の「移動体ＩＤ」は、上述したように、位置情報等の送信元である車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０や、これらを搭載した車両５０を識別するための情報である。
　位置情報データベース３２２内の「移動推移」は、当該移動体から、位置情報等の送信が開始されてから現在までに受信した全ての連続した位置情報である。この全ての連続した位置情報により、駐車位置、駐車日時等を含む駐車位置情報を特定することが可能となる。なお、移動推移には、位置情報の測位を行った時刻情報も含まれる。さらに、移動体から、位置情報とともに、速度情報が送信される場合、受信した速度情報を時刻情報及び位置情報に紐づけて記憶される。

　受信部３１１は、何れかの車載ナビゲーション装置１０及び携帯端末２０から位置情報及び識別情報の送信が一度開始されてから終了する都度、受信した位置情報及び識別情報に基づいて新たなフィールドに、上述した各情報を格納することにより位置情報データベース３２２を更新するようにしてもよい。

　＜出発／到着地点位置情報記録部３１２＞
　出発／到着地点位置情報記録部３１２は、位置情報データベース３２２に基づいて、車両５０が各日の最初に出発した位置情報を当該車両の出発地点位置として、出発／到着地点位置情報テーブル３２３に、当該車両５０の識別情報に対応づけて記憶する。
　図６は、出発／到着地点位置情報テーブル３２３のデータ構造の一例を示す図である。図６に示すように、出発／到着地点位置情報テーブル３２３は、「移動体ＩＤ」、「移動日時」、「出発地点位置情報」、「到着地点位置情報」、「移動経路情報」、「駐車時間」を、車両５０毎に記憶するようにしてもよい。

　具体的には、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、出発地点位置情報及び到着地点位置情報に当該出発地点位置における日時情報、及び当該到着地点における駐車時間を合わせて記憶するようにしてもよい。なお、駐車時間として、到着地点における駐車時間に換えて出発地点における駐車時間としてもよい。また、出発地点における駐車時間及び到着地点による駐車時間を記憶するようにしてもよい。
　また、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、移動体（車両５０）が後述する到着地点を出発する場合、当該到着地点を新たに出発地点として、次の到着地点までの時間離散的に変化する位置情報を移動経路情報として、出発／到着地点位置情報テーブル３２３に記録する。
　また、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、位置情報データベース３２２に基づいて、車両位置情報に所定時間以上変化が無いと判断される場合に移動体（車両５０）が駐車したと判定する。また、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、車両５０が駐車したと判定した場合、当該移動体（車両５０）の駐車時間を算出する。出発／到着地点位置情報記録部３１２は、車両５０が駐車したと判定された位置情報を当該車両の到着地点位置として、出発／到着地点位置情報テーブル３２３に、当該車両５０の識別情報に対応づけて記憶する。また、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、出発地点／到着地点位置情報に当該駐車位置における日時情報を含む駐車時間を合わせて記憶する。

　より具体的には、例えば、位置情報等の送信が一度開始されてから最後に位置情報を受信して、所定時間位置情報の送信がなかった場合に、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、この最後に受信した位置情報に対応する位置が到着地点位置であると判定してもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、位置情報の送信がなかった所定時間を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。また、他にも送信される位置情報に対応する位置が一定時間以上変化しないような場合に、この位置を到着地点位置であると判定してもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、位置が変化しない時間を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。
　また、車両５０から受信した連続した位置情報において隣接した位置情報が計測されたそれぞれの時刻の間隔が予め設定された第１時間を超えるか又はそれ以上であり、かつ該隣接した位置情報の速度情報のいずれかが予め設定された所定速度Ｖ_０を下回るか又はそれ以下である場合に、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、当該車両は停車していたと判定してもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、当該隣接した位置情報が計測されたそれぞれの時刻の間隔を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。
　ここで、所定速度Ｖ_０は、例えば駐車場に停車する際の速度程度としてもよい。また、０ｋｍ／ｈとしてもよい。車両５０毎の特徴（運転者の運転時の特徴）に応じて設定してもよい。
　以上のようにすることで、例えば、デバイスがイグニッションオン時及び／又はイグニッションオフ時に位置情報を送信できない装置であっても、駐車と見込める情報を特定することができる。
　なお、車両５０が、例えば現行のエンジン車における車載ナビゲーション装置１０のように、イグニッションオフにより、車両５０の位置情報の送信が停止する場合、車両５０の位置情報の受信が停止する直前に送信された現在位置を駐車位置としてもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、車両５０の位置情報の送信が停止してから、次に当該車両５０の位置情報の送信が開始されるまでの時間を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。
　同様に、車両５０が、例えば現行のエンジン車における車載ナビゲーション装置１０のように、イグニッションオンにより、車両５０の位置情報の送信を開始する場合、車両５０の位置情報の受信を開始した現在位置を駐車位置としてもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、車両５０の位置情報の受信を開始する前に、当該車両５０の位置情報の送信が停止した時刻からの時刻差を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。
　また、車両５０が、例えば電気自動車のように、停車した場合でも、停止信号情報を送信できる場合、停止信号により示された現在位置又は車両５０の位置情報の最も直近の位置情報を駐車位置としてもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、停止信号情報を受信してから次に起動信号情報又は位置情報を受信するまでの時間を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。
　同様に、車両５０が、例えば電気自動車のように、車両５０の起動時に、起動信号情報を送信できる場合、起動信号により示された現在位置を駐車位置としてもよい。この場合、出発／到着地点位置情報記録部３１２は、軌道信号情報を受信する前に当該車両５０からの停止信号情報又は最後に位置信号を受信した時刻からの時刻差を当該車両５０の駐車時間として算出してもよい。

＜出発／到着地点位置情報生成部３１３＞
　次に、出発／到着地点位置情報生成部３１３について説明をする。出発／到着地点位置情報生成部３１３は、複数の移動体の各移動体（車両５０）の出発地点位置情報及び到着地点位置情報を記録した、出発／到着地点位置情報テーブル３２３に基づいて、所定期間における、各移動体（車両５０）の出発／到着地点位置の最頻値（「最頻値出発／到着地点位置」ともいう）を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を、最頻値出発／到着地点位置情報として生成する。ここで、移動体（車両５０）の出発／到着地点位置とは、移動体（車両５０）の移動時に駐車した位置（到着位置）であって、駐車後に出発した位置（出発位置）でもある位置を指す。
　なお、後述する変形例において説明するように、移動体（車両５０）のユーザの個人情報を保護する位置情報として、最頻値出発／到着地点位置のみならず、例えば、移動体（車両５０）のユーザの職場、学校等の位置についても適用するようにしてもよい。詳細については後述する。

　なお、同じ位置の「一致」の度合いは、任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がずれている場合にも停車位置を一致すると判定するようにしてもよい。
　このようにして、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）について最頻値出発／到着地点位置を算出し、算出した最頻値出発／到着地点位置を当該移動体（車両５０）のユーザの自宅付近の位置として移動体ＩＤに紐づけて、記憶部３２に記録する。なお、出発位置がレンタカー施設の位置と判定された場合には、移動体ユーザの生活拠点ではないことから、「レンタカー」と記録してもよい。
　こうすることで、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各車両５０のユーザの自宅付近となる、個人情報に関わる位置情報を特定することができる。

　次に、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）について特定した最頻値出発／到着地点位置に基いて面情報を生成する。具体的には、例えば、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）について特定した、それぞれ最頻値出発／到着地点位置を含む所定面積以上のメッシュを面情報として生成してもよい。メッシュを面情報として生成する場合、例えば当該メッシュに、所定個数以上の車両５０の自宅位置を含むようにしてもよい。
　また、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）について特定したそれぞれ最頻値出発／到着地点位置を含む、所定の行政区画を面情報として生成してもよい。ここで、行政区画としては、所定の個数以上の世帯数を含む行政区画が望ましい。
　行政区画を面情報とすることで、例えば「個人情報保護のなされた移動経路情報」に基づいて、分析を行う場合、自宅位置のある行政区画から所定の位置又は施設等に移動する車両５０の台数等に関する行政区画毎の傾向、逆に所定の位置又は施設等から自宅位置のある行政区画に移動する車両５０の台数等の行政区画毎の傾向を分析する等、行政区画に基づく種々の分析を行うことができる。
　以上、移動体（車両５０）のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護するための面情報の生成方法について説明した。

＜位置情報出力部３１４＞
　位置情報出力部３１４は、前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する。
　具体的には、位置情報出力部３１４は、移動体ＩＤ毎に、１つの移動毎における、出発地点から到着地点までの移動経路を、当該１つの移動の間に受信した時間離散的に変化する位置情報に基いて移動経路情報として生成する。なお、移動経路情報として、ピックアップする位置情報は、予め設定された所定の時間間隔に基づいてもよい。ここで、当該時間間隔は、車両位置情報を利用して種々の分析をするユーザにより設定されるパラメータ値としてもよい。
　この際、出発位置地点及び到着地点位置が、当該移動体（車両５０）における前述した最頻値出発／到着地点位置である場合は、当該最頻値出発／到着地点位置に相当する出発位置地点及び／又は到着地点位置を前述した面情報に置き換える。それとともに、位置情報出力部３１４は、最頻値出発／到着地点位置よりそれぞれ所定距離を離れた位置以降の位置情報を移動経路情報としてピックアップする。そうすることで、当該移動体（車両５０）のユーザの自宅付近の位置を推測できないようにすることができる。
　なお、最頻値出発／到着地点位置より所定距離を離れた位置を、当該最頻値出発／到着地点位置に対応する面情報から離れた位置とするようにしてもよい。具体的には、例えば、位置情報出力部３１４は、最頻値出発／到着地点位置より所定距離を離れた位置以降の位置情報であって、前記面情報の外側に位置する位置情報から、移動経路情報を構成する時間離散的に変化する位置情報をピックアップするようにしてもよい。
　そうすることで、より一層、個人情報を保護することが可能となる。

　次に、位置情報出力部３１４は、各移動体（車両５０）の移動体ＩＤから個人情報を特定できないように、各移動体ＩＤを、例えば一方向関数等により、ランダムな値（「仮移動体ＩＤ」という）に変換する。こうすることで、「仮移動体ＩＤ」から個人を特定する個人情報となる移動体ＩＤを推測できないようにすることができ、移動体ＩＤから個人情報が洩れる可能性を排除することができる。
　以上、所定期間における各移動体（車両５０）の仮移動体ＩＤ毎の、出発地点から到着地点までの時間離散的に変化する位置情報であって、出発地点又は到着地点が当該ユーザの最頻値出発／到着地点位置であれば、当該位置情報に換えて対応する面情報と、当該ユーザの最頻値出発／到着地点位置より所定距離を離れた位置以降の位置情報から、移動経路情報を構成する時間離散的に変化する位置情報をピックアップすることで、個人情報を保護した移動経路情報（「個人情報保護のなされた移動経路情報」という）を生成する方法について説明した。

　位置情報出力部３１４は、所定期間における各移動体（車両５０）の仮移動体ＩＤ毎の、出発地点から到着地点までの、個人情報保護のなされた移動経路情報を記憶部３２に出力し記録する。

　図７は、個人情報保護のなされた移動経路情報の表示の一例を示す図である。
　図７に示すように、位置情報出力部３１４は、個人情報保護のなされた移動経路情報を前述したように、情報提供装置３０の表示器、又は情報分析装置４０等に地図情報に重ねて出力するようにしてもよい。
　そうすることで、各移動体（車両５０）のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで、地図上において、各移動体（車両５０）の出発地点から到着地点までの移動経路情報を可視化することが可能となる。

　また、位置情報出力部３１４は、情報分析装置４０に対して、個人情報保護のなされた移動経路情報を提供してもよい。そうすることで、情報分析装置４０は、移動経路情報を利用した、公知の種々の分析をすることができる。
　以上、移動体（車両５０）のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで、種々の分析に耐えうる車両位置情報を提供することが可能となる。以上、個人情報保護のなされた車両位置情報の提供方法について説明した。

　＜本実施形態の動作＞
　次に、図８及び図９のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。
　ここで、図８は、１１において、を示すフローチャートである。具体的には、１つの移動体（車両５０）の最頻値出発／到着地点位置を算出し、算出した最頻値出発／到着地点位置を当該移動体（車両５０）のユーザの自宅近辺として特定するとともに、面情報を生成する動作を示すフローチャートである。また、図９は、各移動体（車両５０）の個人情報保護のなされた移動経路情報を生成する動作を示すフローチャートである。
　また、図９は、１つの移動体（車両５０）の個人情報保護のなされた移動経路情報を生成する動作を示すフローチャートである。
　なお、情報提供装置３０（受信部３１１）が、各移動体（車両５０）から、当該移動体（車両５０）の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信して、位置情報データベース３２２を作成更新する動作処理、及び情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報記録部３１２）が、各移動体（車両５０）の位置情報の移動推移から、各移動体（車両５０）の駐車位置を判定するとともに、出発地点位置情報、到着地点位置情報、駐車時刻、出発時刻、及び到着時刻等を判定して、出発／到着地点位置情報テーブル３２３を作成更新する動作処理は、いずれも当業者にとって公知であり、詳細な説明は省略する。
　まず、移動体（車両５０）毎に面情報を生成する動作について説明する。

　図８を参照すると、ステップＳ１０において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、出発／到着地点位置情報テーブル３２３に基づいて、１つの移動体ＩＤを選択して、所定期間における、当該移動体ＩＤに対応する移動体（車両５０）の全ての出発／到着地点位置について、それぞれの頻度を算出する。
　なお、位置情報が同じかどうかの判定については、前述したとおり、予め設定した「一致」の度合いに基づくものとする。

　ステップＳ１１において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、出発／到着地点位置の頻度の大きな値となる位置を選択し、当該位置を移動体（車両５０）のユーザの自宅近辺と判定（特定）する。以下、ステップＳ１１において判定（特定）した位置を「個人情報に関わる位置情報」ともいう。

　ステップＳ１２において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、ステップＳ１１において判定（特定）した「個人情報に関わる位置情報」を当該移動体ＩＤに紐づけて記憶部３２に記憶する。

　ステップＳ１３において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、ステップＳ１１において、判定（特定）した「個人情報に関わる位置情報」に基いて面情報を生成する。ここで、面情報としては、当該位置を含む所定範囲の区域内、例えば前述したとおり、当該位置を含む所定面積以上のメッシュ又は、当該位置を含む行政区画を面情報として生成してもよい。

　ステップＳ１４において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、ステップＳ１３において、判定（特定）した「個人情報に関わる位置情報」を含む面情報を当該移動体ＩＤに紐づけて記憶部３２に記憶する。

　ステップＳ１５において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、
　全ての移動体（車両５０）に対応して、面情報を生成したか否か判定する。全ての移動体（車両５０）に対応して面情報を生成した場合（ＹＥＳの場合）当該処理を終了する。全ての移動体（車両５０）に対応して面情報が生成されていない場合（ＮＯの場合）、ステップＳ１０に移る。
　以上説明した動作により、全ての移動体（車両５０）に対して、各移動体に対応する面情報を生成することができる。

　次に、図９のフローチャートを参照して、移動体（車両５０）の個人情報保護のなされた移動経路情報を生成する動作について説明する。

　図９を参照すると、ステップＳ２０において、情報提供装置３０（位置情報出力部３１４）は、１つの移動体ＩＤを選択して、移動体ＩＤを、例えば一方向関数等により、ランダムな値（「仮移動体ＩＤ」という）に変換する。

　ステップＳ２１において、情報提供装置３０（位置情報出力部３１４）は、前記移動体ＩＤに関する１つの移動経路情報を選択する。

　ステップＳ２２において、情報提供装置３０（位置情報出力部３１４）は、ステップＳ２１において選択された前記移動体ＩＤに関する移動経路情報を「個人情報保護のなされた移動経路情報」に変換して、仮移動体ＩＤに紐づけて、記憶部３２に記憶する。

　ステップＳ２３において、情報提供装置３０（位置情報出力部３１４）は、所定期間における、当該移動体ＩＤに対応する移動体（車両５０）の全ての移動経路情報を「個人情報保護のなされた移動経路情報」に変換したか、否かを判定する。当該移動体ＩＤに対応する移動体（車両５０）の全ての移動経路情報を変換した場合（ＹＥＳの場合）ステップＳ２４に移る。当該移動体ＩＤに対応する移動体（車両５０）の全ての移動経路情報を変換していない場合（ＮＯの場合）、ステップＳ２１に移る。

　ステップＳ２４において、情報提供装置３０（位置情報出力部３１４）は、全ての移動体（車両５０）に対して、「個人情報保護のなされた移動経路情報」を生成したか、否か判定する。全ての移動体（車両５０）に対して、「個人情報保護のなされた移動経路情報」を生成した場合（ＹＥＳの場合）当該処理を終了する。全ての移動体（車両５０）に対して、「個人情報保護のなされた移動経路情報」を生成されていない場合（ＮＯの場合）、ステップＳ２０に移る。
　以上説明した動作により、全ての移動体（車両５０）に対して、各移動体に対応する「個人情報保護のなされた移動経路情報」を生成することができる。

　以上説明した、本実施形態によれば、移動体のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで種々の分析に耐えうる正確な車両位置情報（出発地点から到着地点までの移動経路情報）を提供することが可能となる、という効果を奏する。
　さらに、面情報を、所定面積以上のメッシュ又は行政区画とすること、また、出発地点から到着地点までの移動経路情報に含まれる位置情報を、面情報から離れた位置情報のみとすることで、より一層個人情報を保護することが可能となるという効果を奏する。
　また、個人情報保護のなされた移動経路情報を地図情報に重ねて出力することで、移動体のユーザの自宅付近という個人情報に関わる位置情報を保護したうえで地図上において、移動体の車両位置情報（移動経路情報）を可視化することが可能となる、という効果を奏する。

　＜ハードウェア及びソフトウェアについて＞
　なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。

　プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体（non-transitory computer readable medium）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（tangible storage medium）を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体（例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば、光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（random access memory））を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体（transitory computer readable medium）によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。

　＜変形例＞
　上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。

　＜変形例１＞
　本実施形態においては、移動体（車両５０）の所定期間における最頻値出発／到着地点位置を当該移動体（車両５０）のユーザの自宅近辺と特定し、最頻値出発／到着地点位置を個人情報として保護するために、面情報を生成したが、個人情報を保護する位置はこれに限られない。
　なお、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）の出発地点位置が当該所定期間において、例えば各日の最初に出発した出発位置情報である頻度が大きい場合、当該出発地点位置を（レンタカー施設、タクシー施設等を除いて）、仮に最頻値出発／到着地点位置でない場合であっても、当該移動体（車両５０）のユーザの自宅位置と特定し、個人情報を保護する位置として特定してもよい。
　また、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、各移動体（車両５０）の到着地点位置が当該所定期間において例えば各日（特に平日等）に、先に特定した当該移動体（車両５０）のユーザの自宅位置から（移動途中に一時駐車することを含め）移動して到着した地点であって、その到着地点に長時間滞在した後、当該到着地点位置から先に特定した当該移動体（車両５０）のユーザの自宅位置に（移動途中に一時駐車することを含め）移動する頻度が大きい場合、仮に当該到着地点が位置最頻値出発／到着地点位置でない場合であっても、当該到着地点位置を地図情報と照らし合わせることで、当該ユーザの職場又は学校等であると特定することができれば、個人情報を保護する位置として特定してもよい。
　なお、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、移動体（車両５０）が１日のうちの長時間、例えば前日から翌日にかけて駐車している頻度の高い位置についても、当該移動体（車両５０）のユーザの自宅位置と特定し、個人情報を保護する位置として特定してもよい。

　以上のように、最頻値出発／到着地点位置以外に、個人情報を保護する位置を特定する場合、図８に示す、各移動体（車両５０）の面情報を生成する動作を示すフローチャートのステップＳ１１において、情報提供装置３０（出発／到着地点位置情報生成部３１３）は、上述した方法により個人情報を保護する位置を特定するようにしてもよい。
　また、ステップＳ１３において、出発／到着地点位置情報生成部３１３は、ステップＳ１１において判定（特定）した、それぞれの「個人情報に関わる位置情報」に基いて面情報を生成するようにしてもよい。

　また、図９に示す、各移動体（車両５０）の個人情報保護のなされた移動経路情報を生成する動作を示すフローチャートのステップＳ２２において、移動体ＩＤに関する移動経路情報における出発位置及び到着位置が、それぞれ「個人情報に関わる位置情報」に相当する場合、それぞれの「個人情報に関わる位置情報」面情報に置き換えるようにしてもよい。こうすることで、移動体（車両５０）のユーザの自宅近辺位置のみならず、職場近辺位置、また学校の近辺位置についても、個人情報として保護するようにしてもよい。

　＜変形例２＞
　例えば、図２、図３、及び図４の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図２、図３、及び図４の例に限定されない。

　＜変形例３＞
　また、他の変形例として、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０を、経路案内機能を有さない他の装置により実現してもよい。すなわち、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０による経路案内機能は、必須の構成ではない。この場合に、情報提供装置３０が更に経路案内機能を備えており、情報提供装置３０が、車載ナビゲーション装置１０や携帯端末２０と通信を行うことにより経路案内を行うようにしてもよい。

　＜変形例４＞
　更に、他の変形例として、上述の実施形態では、情報提供装置３０を１つのサーバ装置等により実現すると説明したが、情報提供装置３０の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で情報提供装置３０の各機能を実現してもよい。

　＜変形例５＞
　上述の実施形態では、情報提供装置３０が、通信部３３を介して、各車両５０から、当該車両５０の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信する構成とした。さらに、受信部３１１は、各車両５０から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース３２２を適宜作成更新する構成とした。
　これに対して、情報提供装置３０とは別に、例えばＦＣＤ（Ｆｌｏａｔｉｎｇ　Ｃａｒ　Ｄａｔａ）サーバ（仮称）を設けて、ＦＣＤサーバが、各車両５０から、当該車両５０の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を受信するようにしてもよい。その場合、情報提供装置３０は、ＦＣＤサーバから各車両の位置情報等を取得して、位置情報データベース３２２（移動推移）を適宜作成更新するようにしてもよい。

　１　情報提供システム
　１０　車載ナビゲーション装置
　１１、２１、３１、４１　制御部
　１１１、２１１　経路案内部
　１１２、２１２　位置情報送信部
　１２、２２、３２、４２　記憶部
　１２１、２２１　位置情報
　１２２、２２２　識別情報
　１３、２３、３３、４３　通信部
　１４、２４　センサ部
　１５、２５、４４　表示部
　１６、２６、４５　入力部
　２０　携帯端末
　２７　近距離通信部
　３０　情報提供装置
　３１１　受信部
　３１２　出発／到着地点位置情報記録部
　３１３　出発／到着地点位置情報生成部
　３１４　位置情報出力部
　３２　記憶部
　３２１　地図情報
　３２２　位置情報データベース
　３２３　出発／到着地点位置情報テーブル
　４０　情報分析装置
　５０、５０ａ、５０ｂ　車両
　６０　通信網

Claims (6)

1. 　複数の移動体の位置情報を受信する受信部と、
   　道路地図を含む地図情報を記憶する記憶部と、
   　前記複数の移動体について移動体毎の時間離散的に変化する前記位置情報を蓄積し、前記移動体毎の位置情報の最頻値を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を出発／到着地点位置情報として生成する出発／到着地点位置情報生成部と、
   　前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する位置情報出力部と
   　を備えることを特徴とする情報提供装置。
2. 　前記面情報は、所定面積以上のメッシュであることを特徴とする請求項１記載の情報提供装置。
3. 　前記面情報は、行政区画であることを特徴とする請求項１記載の情報提供装置。
4. 　前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置は、前記面情報から離れた位置であることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の情報提供装置。
5. 　前記位置情報出力部は、前記面情報と、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報と、を前記地図情報に重ねて出力することを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の情報提供装置。
6. 　コンピュータが行う情報提供方法であって、
   　複数の移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
   　道路地図を含む地図情報を記憶する記憶ステップと、
   　前記複数の移動体について移動体毎の時間離散的に変化する前記位置情報を蓄積し、前記移動体毎の位置情報の最頻値を算出し、最頻値の位置情報を含む面情報を出発／到着地点位置情報として生成する出発／到着地点位置情報生成ステップと、
   　前記複数の移動体について移動体毎に、前記面情報を出力するとともに、前記最頻値となる位置より所定距離を離れた位置以降の前記位置情報を出力する位置情報出力ステップと、
   　を備えることを特徴とする情報提供方法。

Images