JP6516793B2 - 経路情報提供サーバ、経路案内システム、及び経路情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、経路案内のための経路情報を提供する、経路情報提供サーバ、経路案内システム、及び経路情報提供方法に関する。
従来、自動車等の移動体の運転者に対して経路案内を行うカーナビゲーション装置が知られている。また、このカーナビゲーション装置に、サーバ等が経路情報を提供するような構成も知られている。
これらのカーナビゲーション装置やサーバによる経路案内では、移動体に設置したカーナビゲーション装置のディスプレイに画像表示したりスピーカから音声出力したりすることによって、運転者に対して目的地までの経路案内を行うことができる。
このような経路案内に関する技術の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示の技術では、ユーザから出発時刻と希望到着時刻とからなる時間的制約を受け付けると共に、経由地となる拠点間の最短距離を地図情報より取得する。そして、出発地点と前記終着地点と前記拠点とを通る最適経路を、最短距離と時間的制約とに基づいて探索する。
特許文献1に開示の技術では、このように拠点間の最短距離等に基づいて最適経路を探索することにより、ユーザの移動距離を短くすることを可能としている。
特開2012−215401号公報
特許文献1に開示の技術等を利用すれば、上述したように、最短距離に基づいて最適経路を探索することができる。
しかしながら、実際に移動体にて移動する場合には、最短距離を移動することが必ずしも適切ではない場合もあり得る。
例えば、交通量の多い幹線道路において、交差点ではない場所で右折を行うことは困難である場合が多い。そのため、運転者としては、仮に最短距離を移動する経路であるとしても、このような場所での右折を伴う経路を提示されても困ってしまうような場合もある。また、仮に最短距離を移動する経路であるとしても、その途中に、走行が困難な道幅の細い道路や、渋滞している道路が含まれているような場合には、結果として移動に長い時間を要することもあり得る。
このような事情があるため、単に地図情報に含まれる道路情報に基づいたとしても、適切な経路情報を提供することは困難であった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、本発明は、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供することが可能な、経路情報提供サーバ、経路案内システム、及び経路情報提供方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の経路情報提供サーバ(例えば、後述の経路情報提供サーバ30)は、移動体(例えば、後述の車両50)の位置情報を受信する受信部(例えば、後述の通信部33)と、施設に関する施設位置を含む地図情報(例えば、後述の地図情報322)を記憶する記憶部(例えば、後述の記憶部32)と、前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の前記施設までの移動経路における出発位置を特定し、該特定した出発位置が前記地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、前記移動体の前記施設までの移動経路を蓄積移動経路(例えば、後述の地元ルート情報323)として蓄積する移動経路蓄積部(例えば、後述の地元ルート蓄積部312)と、経路情報の要求元に対応する移動体の現在の移動経路における出発位置が前記施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信する経路情報配信部(例えば、後述の経路情報配信部313)と、を備える。
上記(1)によれば、出発位置が地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、移動体の施設までの移動経路を蓄積移動経路として蓄積する。ここで、出発位置が第1所定範囲に在圏するとは、施設の近くから施設を訪問していることを示す。つまり、施設の近傍に自宅や職場等がある施設近辺に詳しいユーザ(以下、適宜「地元ユーザ」と呼ぶ。)である可能性が高い。そして、このような地元ユーザは、施設近辺に詳しいことから、施設に訪れるために最適な経路を利用するはずである。つまり、上記(1)によれば、このような地元ユーザが利用する経路(以下、適宜「地元ルート」と呼ぶ)を、最適な経路情報として蓄積することができる、という効果を奏する。
また、上記(1)によれば、経路情報の要求元に対応する移動体の現在の移動経路における出発位置が施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、要求元に対して蓄積移動経路を配信する。ここで、出発位置が施設から第2所定範囲外に存在するとは、施設の遠方から施設を訪問していることを示す。つまり、施設の近傍に自宅や職場等がある訳ではなく、施設近辺にはあまり詳しくないユーザである可能性が高い。そして、このようなユーザは、施設近辺にあまり詳しくないことから、施設に訪れるために最適な経路を知らない可能性が高い。つまり、上記(1)によれば、このような施設近辺にはあまり詳しくないユーザに対して、地元ユーザが利用する地元ルートを、最適な経路情報として提供することができる、という効果を奏する。
上述したように、地元ルートは、地元ユーザが施設を訪れる際に実際に利用する経路であり、利便性の高い最適な経路である可能性が高い。つまり、交通量の多い幹線道路における交差点ではない場所での右折のような困難な経路を含まず、また、その途中に、走行が困難な道幅の細い道路や、渋滞している道路も含まれない可能性が高い。あるいは、右折や、道幅の細い道路や、渋滞している道路を含んだとしても、それを上回るほどに短い時間で到着することができる等の利点がある可能性が高い。従って、このような経路の情報を提供できる上記(1)の構成は、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供することが可能となる、という効果を奏する。
(2)上記(1)に記載の経路情報提供サーバを、前記経路情報配信部はさらに、前記地図情報に含まれる前記移動体が通行可能な道路に関する情報に基づいて、前記要求元に対応する移動体が右折を伴う移動経路で前記施設に対して訪問する可能性が高いと判定された場合に、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信するようにしてもよい。
上記(2)によれば、要求元に対応する移動体が右折を伴う移動経路で前記施設に対して訪問する可能性が高いと判定された場合に、要求元に対して蓄積移動経路を配信することができる。従って、右折を含まない経路や、仮に右折を含んだとしても、それを上回るほどに短い時間で到着することができる等の利点がある経路である地元ルートの情報を提供することが可能となる、という効果を奏する。
(3)上記(1)又は(2)に記載の経路情報提供サーバを、前記移動経路蓄積部はさらに、移動体の位置情報に含まれる該位置情報の測位時刻に基づいて、前記移動体が蓄積移動経路を実際に移動した時間帯毎に区別して前記蓄積移動経路を蓄積し、前記経路情報配信部はさらに、前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信する場合に、前記経路情報の要求を受けた時間帯に対応する前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信するようにしてもよい。
上記(3)によれば、経路情報の要求を受けた時間帯に対応する蓄積移動経路を要求元に対して配信することができる。この点、時間帯に応じて道路の混雑状況等が変化するので、時間帯によって適切な経路は異なる場合がある。もっとも、上記(3)によれば、これを考慮して経路情報の要求を受けた時間帯に対応する地元ルートを提供することが可能となる、という効果を奏する。
(4)上記(1)から(3)の何れかに記載の経路情報提供サーバを、前記移動経路蓄積部はさらに、道路状況を表す情報を取得し、該道路状況を表す情報に基づいて、前記移動体が蓄積移動経路を実際に移動した際の道路状況毎に区別して前記蓄積移動経路を蓄積し、前記経路情報配信部はさらに、前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信する場合に、前記経路情報の要求を受けた時点の道路状況に対応する前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信するようにしてもよい。
上記(4)によれば、前記経路情報の要求を受けた時点の道路状況に対応する蓄積移動経路を要求元に対して配信することができる。この点、混雑状況等の道路状況によって適切な経路は異なる場合がある。もっとも、上記(4)によれば、これを考慮して経路情報の要求を受けた時点の道路状況に対応する地元ルートを提供することが可能となる、という効果を奏する。特に、時間と道路状況に相関関係がなく、日によって道路が渋滞等する時間が異なるような場合に有益である。
(5) 本発明の経路案内システムは、上記(1)から(4)の何れかに記載の経路情報提供サーバと、移動体側端末と、を備えた経路案内システムであって、前記移動体側端末が、前記移動体において、前記経路情報提供サーバに対して前記経路情報の要求を送信する経路情報要求部と、前記要求に応じて経路情報提供サーバから配信された前記蓄積移動経路に基づいて、前記移動体において、前記施設までの経路案内を行う経路案内部と、を備える。
上記(5)によれば、移動体側端末が経路情報の要求及び蓄積移動経路に基づいた経路案内を行うことにより、移動体の運転者が地元ルートを経路として運転を行うことが可能となる、という効果を奏する。
(6)本発明の経路情報提供方法は、コンピュータ(例えば、後述の経路情報提供サーバ30)が行う経路情報提供方法であって、移動体(例えば、後述の車両50)の位置情報を受信する受信ステップと、施設に関する施設位置を含む地図情報(例えば、後述の地図情報322)を記憶する記憶ステップと、前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の前記施設までの移動経路における出発位置を特定し、該特定した出発位置が前記地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、前記移動体の前記施設までの移動経路を蓄積移動経路(例えば、後述の地元ルート情報323)として蓄積する移動経路蓄積ステップと、経路情報の要求元に対応する移動体の現在の移動経路における出発位置が、前記施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信する経路情報配信ステップと、を備える。
上記(6)の方法によれば、(1)の経路情報提供サーバと同様の効果を奏する。
本発明によれば、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供することが可能となる。
本発明の実施形態である経路案内システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における経路情報提供サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における位置情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における地図情報の表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態における一般ルート情報に基づいたルート表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態における地元ルート情報に基づいたルート表示の一例を示す図である。 本発明の実施形態における地元ルート情報に基づいたルート表示の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるユーザインタフェースの一例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における経路情報提供処理時の基本的動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の経路案内システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
<経路案内システム1の全体構成>
本発明の好ましい一実施形態に係る経路案内システム1について説明する。図1に、経路案内システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、経路案内システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、経路情報提供サーバ30と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網40を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザに対して、経路案内(カーナビゲーション)を行う装置である。車載ナビゲーション装置10は、ユーザの要求に基づき、現在位置から目的地までの経路案内を行う。また、車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)を測位する機能も有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、経路情報提供サーバ30に対して適宜送信される。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両50aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両50aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)によりにより実現することができる。
携帯端末20は、車両50bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両50bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、経路情報提供サーバ30に対して適宜送信される。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両50aの組と、携帯端末20と車両50bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両50aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両50bを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両50」と呼ぶ。
経路情報提供サーバ30は、本実施形態特有の処理として、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供するための経路情報提供処理を行う装置である。
経路情報提供サーバ30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から、各車両50の位置情報を取得することにより、各車両50の位置情報についてのデータベースである位置情報データベースを作成する。また、経路情報提供サーバ30は、複数の施設に関する施設位置を含む地図情報を記憶する。
そして、経路情報提供サーバ30は、車両50の位置情報に基づいて、施設までの移動経路における出発位置を特定し、該特定した出発位置が地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、この車両50の施設までの移動経路を地元ルートとして蓄積する。
ここで、出発位置が第1所定範囲に在圏するとは、施設の近くから施設を訪問していることを示す。つまり、施設の近傍に自宅や職場等がある施設近辺に詳しい地元ユーザである可能性が高い。そして、このような地元ユーザは、施設近辺に詳しいことから、施設に訪れるために利便性の高い最適な経路を利用するはずである。つまり、本実施形態によれば、このような地元ユーザが利用する地元ルートを、最適な経路情報として蓄積することができる、という効果を奏する。
更に、経路情報提供サーバ30は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から経路情報の要求を受けた場合に、要求元に対応する車両50の現在の移動経路における出発位置が施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、要求元に対して地元ルートについての経路情報を配信する。
ここで、出発位置が施設から第2所定範囲外に存在するとは、施設の遠方から施設を訪問していることを示す。つまり、施設の近傍に自宅や職場等がある訳ではなく、施設近辺にはあまり詳しくないユーザである可能性が高い。そして、このようなユーザは、施設近辺にあまり詳しくないことから、施設に訪れるために最適な経路を知らない可能性が高い。つまり、本実施形態、このような施設近辺にはあまり詳しくないユーザに対して、地元ユーザが利用する地元ルートを、最適な経路情報として提供することができる、という効果を奏する。
上述したように、地元ルートは、地元ユーザが施設を訪れる際に実際に利用する経路であり、利便性の高い最適な経路である可能性が高い。つまり、交通量の多い幹線道路における交差点ではない場所での右折のような困難な経路を含まず、また、その途中に、走行が困難な道幅の細い道路や、渋滞している道路も含まれない可能性が高い。あるいは、右折や、道幅の細い道路や、渋滞している道路を含んだとしても、それを上回るほどに短い時間で到着することができる等の利点がある可能性が高い。従って、このような経路の情報を提供できる本実施形態の構成は、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供することが可能となる、という効果を奏する。
また、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が、この配信された地元ルートについての経路情報により、経路案内を行うことにより、車両50の運転手であるユーザは地元ルートを経路として施設へ訪れることが可能となる、という効果を奏する。
なお、経路情報提供サーバ30は、例えば、汎用のサーバ装置に本実施形態特有のソフトウェアを組み込むことによりにより実現することができる。
通信網40は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。
車両50は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両50は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
次に、車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図2のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図2に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、経路案内処理を行うためのプログラムや、経路情報提供サーバ30に対する位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、経路情報提供サーバ30による経路情報提供処理に関する情報である、地図情報121、位置情報122及び識別情報123を図示する。
地図情報121には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報121には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、施設の識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所、営業時間、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、等の付帯的な情報が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各施設の駐車場である場合には、施設と駐車場を紐付けて保存される。
位置情報122は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)である。位置情報122には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻である測位時刻も含まれるようにするとよい。
また、識別情報123は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。識別情報123としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網40に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を識別情報123として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を識別情報123として利用することができる。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続された経路情報提供サーバ30や、他のサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置(例えば、経路情報提供サーバ30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報122及び識別情報123を、経路情報提供サーバ30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報122及び識別情報123以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報122として記憶部12に格納される。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度を更に高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報121から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、
経路情報提供サーバ30から配信された経路情報に基づいた地元ルート情報、その他のルート情報、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、車載ナビゲーション装置10は、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111、位置情報送信部112及び経路情報要求部113を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報121に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。この場合に、経路案内部111は、経路情報提供サーバ30から配信された経路情報である地元ルート情報や、後述の一般ルート情報等のルート情報を経路案内用のルート情報として利用することができる。
更に、この場合に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。例えば、通信部13を介してVICS(登録商標)(Vehicle Information Communication System)等から取得した道路状況(例えば、渋滞状況等)を経路案内処理に利用するようにしてもよい。なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報122及び識別情報123を、経路情報提供サーバ30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、経路情報提供サーバ30に対する位置情報122及び識別情報123の送信は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。
また、リアルタイムに経路情報提供サーバ30に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報122と、識別情報123とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両50aの移動経路を特定するための位置情報122と、識別情報123とを、経路情報提供サーバ30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報122により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として経路情報提供サーバ30に送信することができる。更に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報122により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として経路情報提供サーバ30に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報122であることを示す起動情報や、駐車位置を表す位置情報122であることを示す停止情報を、位置情報122に追加してから、経路情報提供サーバ30に送信するようにしてもよい。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報122(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両50aが目的地(例えば、或る施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報122が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、施設等の目的地の位置情報122が経路情報提供サーバ30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
経路情報要求部113は、経路案内部111による経路案内に用いるために、地元ルート情報や、後述の一般ルート情報といった経路情報を経路情報提供サーバ30に対して要求する部分である。そして、経路情報要求部113は、この要求に応じて経路情報提供サーバ30から返信された経路情報である地元ルート情報や、後述の一般ルート情報を経路案内部111に対して出力する。経路案内部111は、経路情報要求部113から入力される地元ルート情報や、後述の一般ルート情報を経路案内用のルート情報として利用して経路案内を行う。
なお、経路情報要求部113は、ユーザにより何れかの施設が目的地として設定される都度、経路情報提供サーバ30に対して経路情報を要求するようにする。ただし、例えば、通信部13による通信ができない場所等を車両50aが走行しているような場合には、経路情報要求部113は、経路情報提供サーバ30に対して経路情報を要求することができない。そのため、このような場合には、経路情報要求部113による、経路情報の要求は一時的に取りやめ、経路案内部111が地図情報121に基づいて経路案内用のルート情報を生成して利用するようにしてもよい。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図3に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」を置き換え、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における、「車両50a」の文言を「車両50b」と置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両50bの移動経路を特定するための位置情報222と、識別情報223とを、経路情報提供サーバ30に対して送信する。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両50bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチをオンにすると、車両50bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報222及び識別情報223が携帯端末20から経路情報提供サーバ30に送信される。この場合、車両50bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報122により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として経路情報提供サーバ30に送信することができる。
更に、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフにされると、車両50bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報122により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として経路情報提供サーバ30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
なお、車両50bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両50bが測位する位置情報を位置情報122として経路情報提供サーバ30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
<経路情報提供サーバ30が備える機能ブロック>
次に、経路情報提供サーバ30が備える機能ブロックについて図4のブロック図を参照して説明をする。
図4に示すように、経路情報提供サーバ30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、入力部35と、を含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、更にその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、経路情報提供サーバ30による経路情報提供処理に関する情報である、位置情報データベース321、地図情報322及び地元ルート情報323を図示する。
位置情報データベース321は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報122及び位置情報222と識別情報123及び識別情報223とに基づいて構築されたデータベースである。位置情報データベース321は、後述の位置情報データベース更新部311により構築及び更新される。位置情報データベース321の詳細については、位置情報データベース更新部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報122及び位置情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に識別情報123及び識別情報223を区別することなく説明する際は、符号を省略して「識別情報」と呼ぶ。
地図情報322は、上述した地図情報123や地図情報223と同じ情報である。地図情報322は、地図情報123や地図情報223と同様に、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。更に、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
地元ルート情報323は、各施設についての地元ルートを表す情報である、地元ルート情報323は、後述の地元ルート蓄積部312により蓄積される。地元ルート情報323の詳細については、地元ルート蓄積部312の説明の際に後述する。
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び識別情報を受信するために利用される。また、他にも通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20に対して地元ルート情報等の経路情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
表示部34は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、位置情報データベース321から読み出された位置情報データベース内の各情報や、地図情報322から読み出された地図情報や、地元ルート情報等の経路情報や、各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部35は、キーボードやマウス等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力に基づいて、例えば、位置情報データベース321や地図情報322の修正や、更新した地元ルート情報等の経路情報の送信先とする車載ナビゲーション装置10や携帯端末20の選択等の処理を行うことが可能となる。これらの操作は、例えば、経路情報提供サーバ30を管理する事業者により行われる。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部31は、機能ブロックとして、位置情報データベース更新部311、地元ルート蓄積部312、及び経路情報配信部313を含む。
位置情報データベース更新部311は、位置情報データベース321を構築して、適宜更新する部分である。位置情報データベース321のデータ構造の一例について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、位置情報データベース321は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」及び「識別情報」を含む。
更に、位置情報データベース321は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」に基づいて位置情報データベース更新部311が特定した、「訪問施設」及び「出発位置」を含む。
そして、位置情報データベース更新部311は、それぞれの属性に対応する情報を、フィールドに格納することにより、位置情報データベース321を構築及び更新する。
ここで、位置情報データベース321内の「訪問施設」は、ユーザが車両50により訪問した施設を識別するための情報である。位置情報データベース更新部311は、識別情報と共に受信した位置情報から、訪問施設を特定する。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれている場合を考える。この場合、この駐車位置と、地図情報322に含まれる各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、ユーザが、車両50によりこの施設に訪問したと判定する。そして、地図情報322に含まれる施設の識別情報(施設ID)が位置情報データベース321内の、訪問施設のフィールドに格納される。
また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなして、各施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)との比較をすることによって訪問施設を特定することもできる。
更に、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、経路案内において目的地として設定された施設を訪問施設として特定することもできる。
なお、上述した駐車位置と、施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
また、位置情報データベース321内の「識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両50を識別する情報である。位置情報データベース更新部311は、位置情報と共に受信した識別情報をフィールドに格納する。
また、位置情報データベース321内の「出発位置」は、訪問施設を訪問した際の移動経路における出発位置である。
位置情報データベース更新部311は、識別情報と共に受信した位置情報から、出発位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれているならば、この情報により出発した位置を特定する。また、仮に位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。位置情報データベース更新部311は、特定した出発位置をフィールドに格納する。
また、位置情報データベース321内の「位置情報」は、訪問施設を訪問した際の移動経路における出発位置から駐車位置までの間の時間離散的に変化する位置情報の全てである。位置情報データベース更新部311は、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間に受信した全ての位置情報をフィールドに格納する。後述の地元ルート蓄積部312等は、格納された全ての位置情報を時系列に沿ってつなぐことにより、車両50の移動経路を特定することができる。
位置情報データベース更新部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び識別情報の送信が一度開始されてから終了するまでの間、受信した位置情報及び識別情報に基づいて新たなフィールドに上述した各情報を格納することにより位置情報データベース321を更新する。
次に、地元ルート蓄積部312について説明をする。地元ルート蓄積部312は、位置情報データベース更新部311に格納されている出発位置を参照し、この出発位置が、地図情報322により特定される訪問施設の施設位置から第1所定範囲内に存在するか否かを判定する。そして、第1所定範囲内に存在する場合は、この出発位置に対応する位置情報により特定される移動経路を地元ルートと判断する。そして、この地元ルートを表す情報を地元ルート情報323として記憶部32に記憶させる。一方で、第1所定範囲内に存在しない場合は(すなわち、第1所定範囲外に存在する場合は)、この出発位置に対応する位置情報により特定される移動経路は地元ルートとではないと判断し、地元ルート情報323として記憶部32に記憶させることはしない。
ここで、第1所定範囲は任意の大きさとすることができる。例えば、訪問施設の位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値)の範囲を第1所定範囲とすることができる。また、半径ではなく、例えば訪問施設からの道路上での移動距離がN[km]の範囲を第1所定範囲とすることができる。また、他にも例えば訪問施設からの所要移動時間に基づいて第1所定範囲を決定するようにしてもよい。第1所定範囲の大きさは例えば、経路情報提供サーバ30を利用するユーザが設定するようにするとよい。
次に、経路情報配信部313について説明をする。経路情報配信部313は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から経路情報の要求を受け付ける。この経路情報の要求には、経路情報の要求元が訪問しようとしている施設の識別情報と、この車両50の現在の移動経路における出発位置と現在位置が含まれるものとする。なお、経路情報の要求に出発位置や現在位置ではなく要求元の識別情報が含まれるようにし、経路情報配信部313がこの識別情報に基づいて位置情報データベース321を参照することにより、現在の移動経路における出発位置や現在位置を特定するようにしてもよい。
そして、経路情報配信部313は、現在の移動経路における出発位置が、地図情報322により特定される訪問施設の施設位置から第2所定範囲外に存在するか否かを判定する。そして、第2所定範囲外に存在する場合は、経路情報の要求元に対して、経路情報の要求元が訪問しようとしている施設に対応する地元ルート情報323であって、この経路情報の要求元の現在位置を含む地元ルート情報323を経路情報として配信する。
ここで、このような地元ルート情報323が1つのみ存在する場合には、この地元ルート情報323を配信すればよい。また、複数存在する場合には、複数の地元ルート情報323を配信すればよい。そして、経路情報の要求元は、配信された複数の地元ルート情報323を用いて経路案内を行う。この場合に、例えば、複数の地元ルート情報323が異なる経路を表す場合には、この異なる経路全てを利用して経路案内をしてもよい。例えば、複数の経路を車両50の運転者に提示して、運転者が何れかの経路を移動するのかを決定してもよい。また、そうではなくて、もっとも多くの車両50が利用した経路のみを提示して経路案内をしてもよい。また、複数の経路を車両50の運転者に提示する場合には、多くの車両50が利用した経路と、それほど多くの車両50は利用していない経路とを、例えば経路を示す線の色や太さを異ならせて区別可能なようにするとよい。
一方で、第2所定範囲外に存在しない場合は(すなわち、第2所定範囲内に存在する場合は)、経路情報の要求元に対して、通常ルート情報を経路情報として配信する。この通常ルート情報は、一般的な経路案内におけるアルゴリズムで生成されるルート情報であり、地図情報322に含まれるリンクコストデータ等に基づいて生成される。経路情報の要求元は、配信された複数の通常ルート情報を用いて経路案内を行う。
ここで、第2所定範囲は第1所定範囲と同様にして任意の大きさとすることができる。任意の大きさとした場合の具体例については、第1所定範囲の説明時に上述しているので重複する説明は省略する。なお、第1所定範囲と第2所定範囲の大きさは異なっていてもよいが、同じ大きさであってもよい。
<地元ルート情報や通常ルート情報を利用した経路案内の具体例>
次に、図6〜図10を参照して、車載ナビゲーション装置10の経路案内部111や携帯端末20の経路案内211にて行われる、地元ルート情報323や通常ルート情報を利用した経路案内の具体例について説明をする。以下では、経路案内時に表示部15や表示部25に表示される情報の例を図示する。
まず、前提として、今回訪問する施設の周辺の地図を地図情報121や地図情報221に基づいて表示する。この地図の表示例を図6に示す。
図6の例では、経路案内行う車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両50の車両位置61を示すアイコンと、今回訪問する施設である目的施設62を示すアイコンと、目的施設62の近傍に設置された交通信号機63を示すアイコンが、道路や他の施設のアイコンと共に表示される。ここで、車両位置61が示すように、車両50は交通レーンが複数あるような幹線道路を、図中の下側から上側に向けて走行している。また、目的施設62は、この幹線道路から訪問できる場所に位置している。
そして、経路案内部111や経路案内211は、車両位置61から目的施設62までの移動経路(ルート)を、地元ルート情報323や通常ルート情報に基づいて、図6に示すような地図に重ねて表示する。
次に、図7に通常ルート情報に基づいて、通常ルート64を重ねて表示した例を示す。ここで、通常ルート64は、上述したように一般的な技術にて生成されたルート情報である。図7に示すように、通常ルート64としては、車両50が現在走行している幹線道路をそのまま直進し、交通信号機63を過ぎた後、目的施設62の前で右折することにより、目的施設62に到着するというルートが提示されている。かかる、ルートは距離的には最短距離のルートではあるが、幹線道路において交差点ではない場所で右折を行うというルートである。そのため、特に交通量の多い時間帯では、右折を行うことは困難である。
ここで、地元ユーザであれば、現在の時間帯における交通量の予測がつくと共に、交通量が少ない時間帯であればこのルート通り移動してもよいが、交通量の多い時間帯であればこのルートを避けて他のルートを移動した方がよいということを理解している可能性が高い。そのため、この通常ルートに基づいたルートを表示しても問題とならない。
一方で、遠方から施設を訪問する地元ユーザ以外のユーザは、現在の時間帯における交通量の予測ができず、また、他のルートを知らない可能性が高い。そこで、本実施形態では、上述したように、このような遠方から施設を訪問する地元ユーザ以外のユーザに対して地元ルート情報323に基づいたルートを表示する。
次に、地元ルート情報323に基づいたルートの1つの表示例を図8に示す。具体的には、図8では、図7における通常ルート64ではなく、地元ルート情報323に基づいた第1地元ルート65が地図に重ねて表示される例を示す。
図8に示すように、第1地元ルート65としては、車両50が現在走行している幹線道路をそのまま直進し、交通信号機63において右折した後に左折を2回行うことにより、目的施設62に到着するというルートが提示されている。かかるルートは、距離的には最短距離のルートではないが、交差点にて右折を行うというルートであり、図7に示した通常ルート64のように幹線道路において交差点ではない場所で右折を行うというルートではない。そのため、車両50は交通信号機63において右折レーンに入ることにより、問題なく右折を行うことができる。従って、目的施設62の周囲の道路状況について詳しくない、地元ユーザ以外のユーザにとって適した経路を提供することができている。
更に、地元ルート情報323に基づいたルートの他の表示例を図9に示す。具体的には、図9では、図8における通常ルート64ではなく、地元ルート情報323に基づいた第2地元ルート66が地図に重ねて表示される例を示す。
図9に示すように、第2地元ルート66としては、車両50が現在走行している幹線道路をそのまま直進し、交通信号機63を過ぎた後、目的施設62の前で左折をし、そのまま左折を4回行うことにより、目的施設62に到着するというルートが提示されている。かかるルートは、距離的には最短距離のルートではないが、右折を行う必要がないというルートであり、図7に示した通常ルート64のように幹線道路において交差点ではない場所で右折を行うというルートではない。従って、目的施設62の周囲の道路状況について詳しくない、地元ユーザ以外のユーザにとって適した経路を提供することができている
このように、地元ルートは、地元ユーザが利用する利便性の高いルートであって、例えば、図8及び図9を参照して説明したように、距離的には最短ルートではなくても、交差点ではない場所での右折のような運転を行う必要がないルートのようなルートである。
このようなルートを、経路案内を行う装置が地図情報のみに基づいて生成することは困難であると考えられる。しかしながら、本実施形態では、実際に地元ユーザが利用するルートをそのまま利用することができ、経路案内を行う装置が地図情報のみに基づいて生成する必要はない。
つまり、本実施形態によれば、地図情報のみに基づいて経路情報を提供する場合に比して、より適切な経路情報を提供することが可能となる、という効果を奏する。
<ユーザインタフェースの具体例>
次に、上述の図7〜図9のような表示を行うための操作を受け付けるユーザインタフェースの例について図10を参照して説明をする。このユーザインタフェースは、経路案内時に表示部15や表示部25に表示される。
図10に示すように、画面上は左右2つに分割して表示される。そして、画面の右側には、施設情報67及び操作領域68が表示される。まず、車両50の運転者は、操作領域68において所望の操作に応じた操作部分を押下する。例えば、目的地とする施設を選択する場合には、図中の「施設選択」を押下する。そして、画面の左側の地図表示上で、目的地とする施設を指定する。今回は、目的施設62を目的地として選択したものとする。
すると、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20や、経路情報提供サーバ30は上述したように機能し、結果として画面の左側に示す第1地元ルート65等のルート表示がなされる。また、地図情報121や地図情報221に基づいて目的施設62についての施設情報67が生成され画面右側に表示される。施設情報67としては、例えば、施設名、施設までの距離、施設の営業時間、施設で利用できる決済方法、施設の電話番号等が表示される。
また、この状態で、例えば、図中の「地図情報の全体表示」が押下されると、図8のような全体表示画面となり、地図情報やルート情報を表示領域全体に表示するようなことも可能である。
車両50の運転者は、このようなユーザインタフェースを利用することにより、適切なルート情報による経路案内を受けることができる。
<本実施形態の動作>
次に、図11及び図12のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図11は、位置情報の収集及び位置情報データベース321の更新時の動作を示すフローチャートである。また、図12は、情報分析処理時の動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10についての位置情報の収集及び位置情報データベース321の更新時の動作について図11を参照して説明する。
位置情報送信部111が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部111による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部111は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を経路情報提供サーバ30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
次に、位置情報送信部111が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS14)。上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両50aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS14にてNo)、ステップS12における測位及びステップS13における送信が繰り返される。
一方で、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS14にてYes)、ステップS15に進む。
ステップS15では、経路情報提供サーバ30の位置情報データベース更新部311が、ステップS12及びステップS13の繰り返しにより送信された位置情報に基づいて位置情報データベース321を更新する(ステップS15)。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び位置情報データベースの更新が実現される。
次に、携帯端末20についての位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の動作について説明する。携帯端末20については、上述の説明における、位置情報送信部111を位置情報送信部211に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオンとなり、車両50bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフとなり、車両50bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図12のフローチャートを参照して、経路情報提供処理時の動作について説明をする。
ステップS21において、まず、地元ルート蓄積部312が、位置情報データベース321の更新が有ったか否かを判定する。更新がなかった場合は、ステップS21にてNoと判定され、処理はステップS24に進む。一方で、更新が有った場合は、ステップS21にてYesと判定され、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、地元ルート蓄積部312は、更新された情報における出発位置が、第1所定範囲内に存在するか否かを判定する。更新された位置情報における出発位置が、第1所定範囲内に存在していない場合(すなわち、第1所定範囲外に存在している場合)は、ステップS22にてNoと判定され、処理はステップS24に進む。一方で、更新された情報における出発位置が、第1所定範囲内に存在している場合は、ステップS22にてYesと判定され、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、地元ルート蓄積部312は、ステップS22にて判定の対象とした出発位置に対応する位置情報により特定される経路を表す情報を、地元ルート情報323として記憶部32に記憶させる。
ステップS24において、経路情報配信部313は、何れかの車載ナビゲーション装置10や携帯端末20から経路情報の要求が有ったか否かを判定する。経路情報の要求がなかった場合は、ステップS24にてNoと判定され、処理は再度ステップS21に進む。そして、上述したステップS21以降の処理が繰り返される。一方で、経路情報の要求が有った場合は、ステップS24にてYesと判定され、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、経路情報配信部313は、要求元に対応する車両50の現在の移動経路における出発位置が地図情報322により特定される訪問施設の施設位置から第2所定範囲外に存在するか否かを判定する。
現在の移動経路における出発位置が、第2所定範囲外に存在していない場合(すなわち、第2所定範囲内に存在している場合)は、ステップS25にてNoと判定され、処理はステップS26に進む。一方で、現在の移動経路における出発位置が、第2所定範囲外に存在している場合は、ステップS25にてYesと判定され、処理はステップS27に進む。
ステップS26において、経路情報配信部313は、経路情報の要求元が訪問しようとしている施設に対応する通常ルートであって、この経路情報の要求元の現在位置を含む通常ルート情報を、地図情報322に基づいて生成する。そして、経路情報配信部313は、生成した通常ルート情報を、経路情報の要求元に対して、経路情報として配信する。
ステップS27において、経路情報配信部313は、経路情報の要求元が訪問しようとしている施設に対応する地元ルート情報323であって、この経路情報の要求元の現在位置を含む地元ルート情報323を、経路情報の要求元に対して、経路情報として配信する。
以上の処理により、地元ユーザ以外のユーザに対して、地元ルートを提供することができる。これにより奏する効果については、上述の「<地元ルート情報や通常ルート情報を利用した経路案内の具体例>」との項目において、特に図8や図9を参照して説明したので、重複する説明は省略する。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
なお、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のナビゲーションシステムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれるナビゲーション方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
[第1変形例]
上述した実施形態では、ステップS25において出発位置が第2所定範囲外で有るか否かに基づいて判定を行っていた。この判定に変えて、又は、この判定と共に、経路情報の要求元が右折をする可能性が高いか否かに基づいた判定を行うようにしてもよい。そのために、経路情報配信部313は、地図情報322に基づいて、仮にルート情報を配信しなかったならば、経路情報の要求元が右折をする可能性が高いか否かを判定する。例えば、通常ルートを生成し、この通常ルートに右折箇所が含まれているような場合に、仮にルート情報を配信しなかったならば、経路情報の要求元が右折をする可能性が高いと判定する。
そして、右折をする可能性が高い場合には、ステップS27に進み、地元ルート情報323を配信するようにし、右折をする可能性が低い場合には、ステップS26に進み、通常ルート情報を配信するようにするとよい。
[第2変形例]
時間帯によって、適切な地元ルートが異なる場合がある。例えば、昼には渋滞していないが、夜には渋滞をするような道路が存在する場合には、夜にはこの道路を避けたルートが適切な地元ルートとして利用されていることが考えられる。また、昼には渋滞していないので右折が容易でも、夜には渋滞により右折が困難なので、夜には右折を含まないとなるようなルートが適切な地元ルートとして利用されていることが考えられる。
そこで、上述した実施形態では、地元ルート情報323について時間帯に関する区別はしていなかったが、時間帯に関する区別をするようにしてもよい。この場合、地元ルート蓄積部312は、車両50の位置情報に含まれる該位置情報の測位時刻に基づいて、車両50が地元ルート情報323を実際に移動した時間帯毎に区別して、地元ルート情報323を記憶部32に記憶させる。
そして、経路情報配信部313は、地元ルート情報323を要求元に対して配信する場合に、経路情報の要求を受けた時間帯に対応する地元ルート情報323を要求元に対して配信する。
これにより、時間帯に応じた地元ルート情報323を提供することが可能となる。
[第3変形例]
また、第2変形例のように、時間と道路状況(例えば、道路の渋滞状況)に相関関係がある場合もあるが、相関関係がない場合もある。つまり、日によって道路が渋滞等する時間が異なるような場合がある。
そこで、上述した実施形態では、地元ルート情報323について道路状況に関する区別はしていなかったが、道路状況に関する区別をするようにしてもよい。この場合、地元ルート蓄積部312は、通信部33を介してVICS(登録商標)等から取得した道路状況に基づいて、車両50が地元ルート情報323を実際に移動した際の道路状況毎に区別して、地元ルート情報323を記憶部32に記憶させる。
そして、経路情報配信部313は、地元ルート情報323を要求元に対して配信する場合に、経路情報の要求を受け付けた時点の道路状況に対応する地元ルート情報323を要求元に対して配信する。
これにより、道路状況に応じた地元ルート情報323を提供することが可能となる。
[第4変形例]
上述した実施形態の機能的構成を変形するようにしてもよい。つまり、図2、図3及び図4の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の情報分析機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2、図3及び図4の例に限定されない。
また、これら機能的構成を実現するための装置についても、上述した実施形態での説明は例示に過ぎない。例えば、上述の実施形態では、経路情報提供サーバ30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、経路情報提供サーバ30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、経路情報提供サーバ30の各機能を実現してもよい。
また、経路情報提供サーバ30が備えるとして説明した表示部34及び入力部35は、経路情報提供サーバ30の他の部分を実現する装置とは、別体の装置により実現されてもよい。例えば、制御部31、記憶部32及び通信部33を実現する装置と、表示部34及び入力部35を実現する装置とを別体とし、通信網40を介して両装置が通信を行うような構成としてもよい。
1 経路案内システム
10 車載ナビゲーション装置
11、21、31 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
113、213 経路情報要求部
12、22、32 記憶部
121、221、322 地図情報
122、222 位置情報
123、223 識別情報
13、23、33 通信部
14、24 センサ部
15、25、34 表示部
16、26、35 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 経路情報提供サーバ
311 位置情報データベース更新部
312 地元ルート蓄積部
313 経路情報配信部
321 位置情報データベース
323 地元ルート情報
40 通信網
50a、50b 車両

Claims (6)

  1. 移動体の位置情報を受信する受信部と、
    施設に関する施設位置を含む地図情報を記憶する記憶部と、
    前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の前記施設までの移動経路における出発位置を特定し、該特定した出発位置が前記地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、前記移動体の前記施設までの移動経路を蓄積移動経路として蓄積する移動経路蓄積部と、
    経路情報の要求元に対応する移動体の現在の移動経路における出発位置が前記施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信する経路情報配信部と、
    を備えることを特徴とする経路情報提供サーバ。
  2. 前記経路情報配信部はさらに、前記地図情報に含まれる前記移動体が通行可能な道路に関する情報に基づいて、前記要求元に対応する移動体が右折を伴う移動経路で前記施設に対して訪問する可能性が高いと判定された場合に、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信することを特徴とする請求項1に記載の経路情報提供サーバ。
  3. 前記移動経路蓄積部はさらに、移動体の位置情報に含まれる該位置情報の測位時刻に基づいて、前記移動体が蓄積移動経路を実際に移動した時間帯毎に区別して前記蓄積移動経路を蓄積し、
    前記経路情報配信部はさらに、前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信する場合に、前記経路情報の要求を受けた時間帯に対応する前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信することを特徴とする請求項1又は2に記載の経路情報提供サーバ。
  4. 前記移動経路蓄積部はさらに、道路状況を表す情報を取得し、該道路状況を表す情報に基づいて、前記移動体が蓄積移動経路を実際に移動した際の道路状況毎に区別して前記蓄積移動経路を蓄積し、
    前記経路情報配信部はさらに、前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信する場合に、前記経路情報の要求を受けた時点の道路状況に対応する前記蓄積移動経路を前記要求元に対して配信することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の経路情報提供サーバ。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の経路情報提供サーバと、移動体側端末と、を備えた経路案内システムであって、
    前記移動体側端末が、
    前記移動体において、前記経路情報提供サーバに対して前記経路情報の要求を送信する経路情報要求部と、
    前記要求に応じて経路情報提供サーバから配信された前記蓄積移動経路に基づいて、前記移動体において、前記施設までの経路案内を行う経路案内部と、
    を備えることを特徴とする経路案内システム。
  6. コンピュータが行う経路情報提供方法であって、
    移動体の位置情報を受信する受信ステップと、
    施設に関する施設位置を含む地図情報を記憶する記憶ステップと、
    前記移動体の位置情報に基づいて、前記移動体の前記施設までの移動経路における出発位置を特定し、該特定した出発位置が前記地図情報により特定される施設位置から第1所定範囲内に存在する場合には、前記移動体の前記施設までの移動経路を蓄積移動経路として蓄積する移動経路蓄積ステップと、
    経路情報の要求元に対応する移動体の現在の移動経路における出発位置が前記施設位置から第2所定範囲外に存在する場合には、前記要求元に対して前記蓄積移動経路を配信する経路情報配信ステップと、
    を備えることを特徴とする経路情報提供方法。
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