WO2015129000A1 - スライダー組立機のロックピン組付装置 - Google Patents

Abstract

胴体にロックピンを取り付け、胴体の取付柱を加締めることでロックピンを胴体に組み付けるスライダー組立機のロックピン組付装置とする。ロックピン搬送装置(６０)で搬送したロックピン(３)を挟持する一対の保持片(７１)と、ロックピン(３)を胴体(１)の取付柱の間に押しこむ保持溝(７２ａ)と、胴体(１)の取付柱を加締めるプッシャパッド(７３)を備え、保持片(７１)で挟持したロックピン(３)を胴体(１)の取付柱の間に入れ、そのロックピン(３)を保持溝(７２ａ)で取付柱の間に押しこんで、その状態でプッシャパッド(７３)で取付柱を加締めることでロックピン(３)を胴体(１)に組み付けるスライダー組立機のロックピン組付装置。

Description

スライダー組立機のロックピン組付装置

　本発明は、スライドファスナー用のスライダーを組み立てるスライダー組立機のロックピン組付装置、詳しくは、スライダーの胴体を直線状に配列して搬送し、その胴体に引手、ロックピンを組み付ける直線搬送式のスライダー組立機の胴体にロックピンを組み付ける装置に関する。

　スライドファスナー用のスライダーを組み立てるスライダー組立機が、特許文献１に開示されている。
　特許文献１に開示されたスライダー組立機は、スライダーの胴体を直線状に配列して搬送し、その胴体に引手を組み付けてスライダーを組み立てる直線搬送式のスライダー組立機である。
　スライドファスナー用のスライダーとしては、特許文献２に開示されたように、胴体と引手とロックピンを備えた停止機能を有するものが存在する。
　このスライダーは、胴体の取付柱を加締めることでロックピンを胴体に組み付けている。

特開２０００－２７０９１０号公報 特開２００２－１０８０８号公報

　従来の直線搬送式のスライダー組立機は、胴体の取付柱を加締めてロックピンを組み付ける装置を備えていないので、胴体の取付柱を加締めてロックピンを組み付けることができない。

　本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、胴体の取付柱を加締めてロックピンを組み付けできるようにしたスライダー組立機のロックピン組付装置とすることである。

　本発明は、スライドファスナー用のスライダーの胴体１に引手２、ロックピン３を取り付け、胴体１には胴体１の移動方向の一側と他側に取付柱１ｇ，１ｈを設け、胴体１の移動方向と交差する左右方向にロックピン３を取り付ける左右一対の取付柱１ｇ，１ｈを有し、その胴体１の取付柱１ｇ，１ｈを加締めてロックピン３を胴体１に組み付けるスライダー組立機のロックピン組付装置であって、
　ロックピン組付装置は、
　複数のロックピン３を搬送するロックピン搬送装置６０と、このロックピン搬送装置６０で搬送されたロックピン３を胴体１に組み付ける組付装置７０を備え、
　前記組付装置７０は、ロックピン搬送装置６０で搬送されたロックピン３を胴体１の取付柱１ｇ，１ｈに供給し、その胴体１の取付柱１ｇ，１ｈを加締めてロックピン３を胴体１に組み付ける加締機構７０ａと、この加締機構７０ａを加締め動作する加締め動作部７０ｂを備えていることを特徴とするスライダー組立機のロックピン組付装置である。

　本発明のスライダー組立機のロックピン組付装置は、前記加締機構７０ａは、ロックピン３を挟持する保持片７１と、
　挟持されたロックピン３を胴体１の左右一対の取付柱１ｇ，１ｈの間に位置決めし、かつ所定の姿勢で収容する保持溝７２ａと、
　前記胴体１の取付柱１ｇ，１ｈを加締めるプッシャパッド７３を有し、
　前記加締機構７０ａは、前記ロックピン搬送装置６０のロックピン用シュート６１内のロックピン３を保持する状態と、胴体１にロックピン３を組み付ける状態とに渡って移動し、
　前記保持片７１、保持溝７２ａ、プッシャパッド７３は、前記加締め動作部７０ｂにより胴体１に向けて移動可能とすることができる。

　このようにすれば、ロックピン用シュート６１内のロックピン３を胴体１の取付柱の間に位置決めし、かつ所定の姿勢で収容し、その状態でプッシャパッド７３で取付柱を加締めて組み付けできるから、胴体１にロックピン３を位置決めして正しく組み付けできる。

　本発明のスライダー組立機のロックピン組付装置は、前記胴体１は、案内柱１ｃで連結された上翼板１ａと下翼板１ｂと、上翼板１ａにロックピン３の端部が挿入される爪穴１ｆを設け、上翼板１ａと下翼板１ｂとの間にエレメント案内路１ｄを有し、
　前記ロックピン３は、胴体１の取付柱１ｇ，１ｈに組み付けられる上部の横向き部３ａと、横向き部３ａに連続して爪穴１ｆに挿入される爪部３ｃを有し、
　前記保持片７１は、前記保持片７１で挟持したロックピン３が胴体１の左右一対の取付柱１ｇ，１ｈの間に入り込み、そのロックピン３の爪部３ｃが胴体１の爪穴１ｆに挿入されるとロックピン３の挟持を解放し、
　前記保持溝７２ａは、前記保持片７１で挟持が解放されたロックピン３の上部の横向き部３ａに嵌合し、かつ左右一対の取付柱１ｇ，１ｈの上面から下方へ向かってロックピン３を押し込んで組み付け、
　前記プッシャパッド７３は、胴体１の取付柱１ｇ，１ｈを上から押圧して加締めるようにした請求項２記載のスライダー組立機のロックピン組付装置できる。

　このようにすれば、ロックピン３の爪３ｅを胴体１の爪穴１ｆに挿入して組み付けできる。

　本発明のスライダー組立機のロックピン組付装置は、前記保持溝７２ａで左右一対の取付柱１ｇ，１ｈの間に組み込んだロックピン３の位置を検出するロックピン位置検出部７０ｃを設けることができる。

　このようにすれば、胴体１にロックピン３が正しくセットされているかを検出できる。

　本発明のスライダー組立機のロックピン組付装置は、前記胴体１の上翼板１ａには、胴体１の移動方向に一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈを設け、胴体１の移動方向と交差する方向に離隔した左右一対の一側取付柱１ｇと、左右一対の他側取付柱１ｈを有し、
　前記引手２は、摘み部２ａと胴体１に取り付けられる取付部１ｂを有し、
　前記胴体１の一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈとの間に引手２の取付部１ｂを配置し、
　前記左右一対の一側取付柱１ｇの間と左右一対の他側取付柱１ｈの間とに渡ってロックピン３を組み付けた状態で、プッシャパッド７３で一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈを加締めるようにできる。

　このようにすれば、加締め動作するときに一側取付柱１ｇに引手２が存在しないので、その一側取付柱１ｇの高さが低くても、その一側取付柱１ｇを加締めるときにプッシャパッド７３が引手２と干渉することがないから、高さの低い一側取付柱１ｇと高さの高い他側取付柱１ｈを有した胴体１に引手２、ロックピン３を組み付けることができる。

　本発明のスライダー組立機のロックピン組付装置は、前記胴体１を搬送する搬送装置２０を設け、
　前記搬送装置２０は、前記胴体１のエレメント案内路１ｄ及びテープ溝１ｅに嵌合する搬送レール２２ｂと、胴体１を胴体嵌合凹部２３ｂに嵌合して複数の胴体１を搬送する胴体搬送部材２３と、を有し、
　胴体搬送部材２３には、引手２を支持する引手支持部２４を設け、
　胴体１に取り付けた引手２の摘み部２ａが引手支持部２４に接し、その引手２の取付部２ｂが胴体１の上翼板１ａに接するようにできる。

　本発明によれば、ロックピン搬送装置６０で搬送されたロックピン３を胴体１まで搬送してセットし、その胴体１の取付柱を加締めてロックピン３を組付けできる。

　また、搬送装置２０の決められた位置でロックピン３を胴体１の取付柱１ｇ，１ｈに挿入して組み込み、その後、取付柱１ｇ，１ｈを加締めてロックピン３を取り付けており、搬送装置２０の同一位置で同時にロックピン３の組み込み動作と加締め動作ができるため、搬送装置２０の全長を短くすることが可能となる。これによりスライダー組立機の構成部品が少なくなり、搬送装置２０の小型化に伴いスライダー組立機も小さくできる。

本発明のスライダー組立機で組み立てるスライダーを分解した状態の説明図である。 スライダーを組み立てた状態の側面図である。 本発明に係るスライドファスナー用のスライダー組立機の実施形態を示す概略正面図である。 図３に示す搬送装置を説明するための要部拡大正面図である。 図４のＡ－Ａ線断面図である。 加締め機構の正面図である。 加締め機構の斜視図である。 加締め動作の説明図である。 加締め動作の説明図である。 加締め動作の説明図である。 加締め動作の説明図である。 加締め動作の説明図である。 スライダー検査装置の正面図である。 スライダー検査装置の動作説明図である。 スライダー検査装置の動作説明図である。

　本発明のスライダー組立機で組み立てるスライドファスナー用のスライダーは、図１に示すように胴体１と、引手２と、ロックピン３の３部品を備え、停止機能を有している。
　胴体１は、上翼板１ａと下翼板１ｂが案内柱１ｃで連結され、その上翼板１ａと下翼板１ｂとの間にエレメント案内路１ｄを有し、このエレメント案内路１ｄは胴体１の移動方向に開口していると共に、胴体１の側面にテープ溝１ｅで開口している。
　上翼板１ａには爪穴１ｆを有している。
　上翼板１ａの上面には胴体移動方向において胴体1の一側寄りと他側寄りに左右一対の一側取付柱１ｇと左右一対の他側取付柱１ｈを有している。左右の一側取付柱１ｇ間に一側凹部１ｉ、左右の他側取付柱１ｈ間に他側凹部１ｊを形成し、その一側凹部１ｉ、他側凹部１ｊに渡ってロックピン３が設けられる。
　一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈは胴体１の上翼板１ａに立設され胴体移動方向に離間し、一側取付柱１ｇの高さが他側取付柱１ｈの高さよりも低い。
　胴体１の一側寄りとは胴体１の案内柱１ｃと反対側（以下、口径１ｋ側という）で、その方向にスライダーが移動するとスライドファスナーのエレメントが分離する。
　胴体１の他側寄りとは胴体１の案内柱１ｃ側で、その方向にスライダーが移動するとスライドファスナーのエレメントが噛合する。
　スライダーの移動方向に離間して一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈが胴体１の上翼板１ａの上面に立設され、スライダーの移動方向と直交する方向でスライダーの幅方向にロックピン３が挿入される左右一対の一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈが設けられている。

　引手２は、摘み部２ａの長手方向一端寄りに取付部２ｂと開口部２ｃを有している。
　ロックピン３は、横向き部３ａと、その一端と連続した円弧状部３ｂと、その円弧状部３ｂと連続した爪部３ｃにより横向きＵ字形状であり、横向き部３ａの他端に突片３ｄを有し、爪部３ｃは下向き鉤形状で、その先端部分が爪穴１ｆに挿入される爪３ｅである。
　このロックピン３の幅は前述の胴体１の一側凹部１ｉ、他側凹部１ｊの左右寸法よりも小さく、横向き部３ａの中間に幅広部３ｆを有している。

　そして、図２に示すように胴体１の他側取付柱１ｈに引手２の開口部２ｃが嵌まり込み、取付部２ｂが一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈとの間に入り込み、摘み部２ａが他側方向に向かうように引手２が胴体１に載置される。
　ロックピン３を胴体１の一側凹部１ｉ、他側凹部１ｊに設け、横向き部３ａの幅広部３ｆを一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈとの間に嵌めると共に、爪３ｅを胴体１の爪穴１ｆに挿入し、エレメント案内路１ｄに突出する。
　左右一対の一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈの上端縁を加締めてロックピン３の横向き部３ａに押しつけ、ロックピン３を胴体１に取り付け固定することで、スライダーを組み立てる。

　図２に示す状態では、引手２が上翼板１ａと平行な倒伏姿勢で、ロックピン３の爪３ｅが爪穴１ｆからエレメント案内路１ｄに突出しているので、エレメント案内路１ｄに挿通したスライドファスナーのエレメントの間に爪３ｅが喰い込みスライダーが移動しないように停止する。
　図２に示す状態から引手２を仮想線で示すように回動（移動）して上翼板１ａと直角な起立姿勢とし、その引手２を上方に引張って取付部２ｂでロックピン３の爪部３ｃを上方に変位することにより爪３ｅがエレメント案内路１ｄから抜き出されて、エレメントと離れスライダーを移動することができる。尚、起立姿勢は直角に限ることはない。
　そして、引手２の引張りをやめることで、爪部３ｃが弾性復元して爪３ｅがエレメント案内路１ｄに突出する。

　本発明のスライダー組立機の実施形態を図３以降を参照して説明する。なお、胴体の搬送方向を前後方向とし、搬送方向の下流側を前、搬送方向の上流側を後とし、胴体の搬送方向と直角な方向を左右方向として説明する。

　本発明のスライダー組立機の全体構成を概略的に図３を参照して説明する。
　スライダー組立機１０の組立機本体１１は、機台１２及び機台１２上に立設されたベースプレート１３を備えている。
　この組立機本体１１に、搬送装置２０、胴体供給装置３０、トリミング装置４０、引手供給装置５０、ロックピン搬送装置６０、組付装置７０、スライダー検査装置８０がそれぞれ取り付けてある。

　搬送装置２０は、スライドファスナー用のスライダーの胴体１を直線状に配列して搬送する。
　胴体供給装置３０は、搬送装置２０に胴体１を供給する。
　トリミング装置４０は、搬送装置２０の上流側に接続され、胴体１のバリを除去する。
　引手供給装置５０は、搬送装置２０により搬送される胴体１に引手２を供給する。
　ロックピン搬送装置６０は、搬送装置２０により搬送される胴体１に向けてロックピン３を搬送する。
　組付装置７０は、ロックピン３を胴体１に組み付ける。
　スライダー検査装置８０は、スライダーの胴体１へロックピン３を取り付け固定したロックピン３の組付状態を検査する。

　そして、この実施形態では、胴体供給装置３０、トリミング装置４０、引手供給装置５０、ロックピン搬送装置６０、組付装置７０、スライダー検査装置８０が、この順番で搬送装置２０の上流側から下流側に向かって直線状に並べ配置されている。

　搬送装置２０は、図４及び図５に示すように、機台１２上に胴体１の搬送方向（矢印方向）に沿って設置される左右一対の支持部材２１，２１と、左右一対の支持部材２１，２１上に固定される左右一対の胴体案内部材２２、２２と、左右一対の胴体案内部材２２，２２間において矩形状軌道ａを描いて作動する胴体搬送部材２３とを備える。
　胴体１は案内柱１ｃ（他側取付柱１ｈ）が後方（搬送方向の上流）で、口径１ｋ（一側取付柱１ｇ）が前方（下流側）となるように搬送される。

　支持部材２１は、機台１２上に設置されるベース部２１ａと、ベース部２１ａの上端部に胴体１の搬送方向に沿って形成され、胴体１の下面を案内する胴体載置部２１ｂとを有する。

　胴体案内部材２２は、支持部材２１に設置されるベース部２２ａと、ベース部２２ａの内側面に胴体１の搬送方向に沿って形成され、胴体１のエレメント案内路１ｄ及びテープ溝１ｅに嵌合する断面形状を有する胴体案内片２２ｂを有し、胴体案内片２２ｂが胴体１を胴体搬送部材２３で搬送する時に搬送レールとなり、その上面が胴体１の上翼板１ａの裏側に接する搬送レール上面２０ａである。

　胴体搬送部材２３は、胴体案内部材２２と略等しい長さを有する搬送板２３ａと、搬送板２３ａの上端縁に所定の間隔を存して形成され、胴体１の下部が嵌合される複数の胴体嵌合凹部２３ｂとを有する。そして、搬送板２３ａの肉厚は、胴体載置部２１ｂ，２１ｂ間、及び胴体案内片２２ｂ、２２ｂ間よりも僅かに小さい寸法に設定され、これにより搬送板２３ａは、胴体載置部２１ｂ，２１ｂ間、及び胴体案内片２２ｂ，２２ｂ間の鉛直面内において自由に移動が可能である。

　搬送装置２０の胴体搬送動作は次のようである。
　図４に示す状態から胴体搬送部材２３を上方（矢印ｂ方向）に移動し、胴体嵌合凹部２３ｂを胴体１の下部に嵌合する。
　その状態で胴体搬送部材２３を前方、つまり搬送方向の下流側（矢印ｃ方向）に移動し、胴体１を胴体載置部２１ｂに沿って搬送する。
　その後、胴体搬送部材２３を下方（矢印ｄ方向）に移動し、胴体１の下部から胴体嵌合凹部２３ｂを抜き出す。
　その状態で胴体搬送部材２３を後方、つまり搬送方向の上流側（矢印ｅ方向）に移動して図４に示す元の状態とする。
　この動作を繰り返すことで、複数の胴体１を搬送装置２０に直線状に配列して上流側から下流側へ搬送することができる。
　つまり、搬送装置２０は胴体搬送部材２３の搬送動作によって胴体１を、トリミング装置４０でトリミングするトリミング位置、引手供給装置５０で引手２を胴体１に供給する引手供給位置、組付装置７０でロックピン３を胴体１に組み付けるロックピン組付位置、組み立てられたスライダーをスライダー検査装置８０で検査する検査位置に渡って間欠的に、そして直線状に搬送する。

　胴体供給装置３０は、胴体１を搬送する胴体搬送路と、この胴体搬送路に沿って回転し胴体１を搬送する無端状のベルトコンベアと、そのベルトコンベアを回転駆動する動力源を備えたベルト搬送方式の供給装置であり、胴体１を直線状に並べて搬送し、搬送装置２０の入口まで胴体１を供給する。
　この胴体供給装置３０による胴体１の搬送方向は、搬送装置２０による搬送方向と同じく、口径１ｋ側が前方（下流側）となる方向である。

　トリミング装置４０は、金属製の胴体１を金型で成形した時に残ったバリを除去するために胴体１のエレメント案内路１ｄ及び爪穴１ｆをトリミングする。
　引手供給装置５０は搬送装置２０に対して傾斜して設けられた引手シュート５１を備え、搬送装置２０で引手供給位置まで搬送された胴体１に引手２を供給する。
　そして、図２に示すように引手２の開口部２ｃが他側取付柱１ｈに嵌まり合い、取付部２ｂが胴体１の一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈとの間となると共に、摘み部２ａが上翼板１ａに接して胴体移動方向の他側方、つまり胴体１の搬送方向の上流側に向かうように引手２が胴体１に配置される。

　ロックピン搬送装置６０は、搬送装置２０に対して傾斜して設けられ、複数のロックピン３が一列に収容されて搬送されるロックピン用シュート６１を備え、そのロックピン用シュート６１の先端部が搬送装置２０と離間して下方に延びている。ロックピン用シュート６１の先端部には、シュート内の先頭のロックピン３が落下しないように図示していないロックピン支持部材が設けられている。

　図３に示すように、組付装置７０は、ロックピン用シュート６１内の先頭のロックピン３を保持し、搬送装置２０でロックピン組付位置まで搬送された胴体１にロックピン３を供給し、胴体１の取付柱（一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈ）を加締めてロックピン３を胴体１に組み付ける加締め機構７０ａと、その加締め機構７０ａを加締め動作する加締め動作部７０ｂと、胴体１に組み付けたロックピン３の上下方向の位置を検出するロックピン位置検出部７０ｃを備えている。

　そして、ロックピン供給装置６０と組付装置７０によってロックピン３を胴体１に組み付けるロックピン組付装置としてある。

　加締め機構７０ａは、図６及び図７に示すように、ロックピン３を幅方向に挟持する左右一対の保持片７１，７１と、挟持されたロックピン３を搬送装置２０の胴体１に位置決めすると共に、所定の姿勢で胴体１の取付柱の間に収容する保持溝７２ａを有する保持爪７２と、保持爪７２の保持溝７２ａを幅方向に挟み込むようにして胴体１の一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈを上方から押圧して加締めてロックピン３を胴体１に組み付けるプッシャパッド７３を有する。

　また、加締め機構７０ａは、保持片７１、保持溝７２ａ、プッシャパッド７３がロックピン用シュート６１内の先頭のロックピン３と対向し、ロックピン３を保持片７１で保持する状態（図６の二点鎖線参照）と、保持片７１、保持溝７２ａ、プッシャパッド７３が胴体１と対向し、搬送装置２０のロックピン組付位置にある胴体１にロックピン３をプッシャパッド７３で組み付ける状態（図６の実線参照）との間で往復回転運動（移動）するように構成される。

　加締め機構７０ａを詳細に説明する。
　加締め機構７０ａの本体７４には可動部材７５が移動自在に設けられている。この可動部材７５には、左右一対の保持片７１，７１の先端部７１ａが接近してロックピン３を挟持する方向と、離れてロックピン３の挟持を解放する方向に揺動する保持片７１，７１を取り付けている。
　左右一対の保持片７１，７１はボルト孔７１ｂをそれぞれ有している。各ボルト孔７１ｂにボルト７１ｃがそれぞれ設けてある。左右一方の保持片７１に設けたボルト７１ｃと左右他方の保持片７１に設けたボルト７１ｃに亘ってスプリング７６を取り付けてある。左右一対の保持片７１は保持片７１の先端部７１ａが接近してロックピン３を挟持する方向に搖動する。
　可動部材７５に保持溝７２ａを有した保持爪７２、左右一対のプッシャパット７３を設け、図６に実線で示すように、保持爪７２の保持溝７２ａ、保持片７１、左右一対のプッシャパット７３が搬送装置２０と対向し、可動部材７５とともに上下方向に移動する。
　本体７４の上面から上方に突出した可動部材７５は本体７４の上面とスプリング７７で連接され、移動自在な可動部材７５を本体７４に保持する。
　可動部材７５を上方位置から所定位置まで下降するとスプリング７６が縮み左右一対の保持片７１，７１が離間していき挟持を解放する方向に揺動する。

　図６と図７に示すように、可動部材７５が上方位置のときには、保持片７１の下端が最も下方で、プッシャパッド７３の下端が最も上方位置で、保持溝７２ａは保持片７１の下端とプッシャパッド７３の下端との間に位置する。
　そして、図３に示すように、本体７４はベースプレート１３に設けられた水平軸によって時計方向、反時計方向に回転可能になるようにベースプレート１３に取り付けられている。
　これにより、加締め機構７０ａは、前述のロックピン３を保持片７１で保持する状態と、前述の胴体１にロックピン３をプッシュパッド７３で組み付ける状態との間で往復回転運動（移動）する。

　加締め動作部７０ｂは、加締め機構７０ａの可動部材７５を押し下げる押下げ片７８を有する。例えば、ベースプレート１３に押下げ片７８の一端を上下揺動自在に取り付け、その押し下げ片７８の他端をリンクを介して上下動する杆体に連結し、その押下げ片７８を可動部材７５の上方に位置させ、杆体を下方に移動することで押下げ片７８が下方に揺動して可動部材７５が下方に移動するようにする。

　ロックピン位置検出部７０ｃは、レーザセンサ７９を有する。
　レーザセンサ７９はレーザ光を投光する投光器と、投光したレーザ光を受光する受光器を有する。レーザセンサ７９の投光器と受光器は、それぞれスライダーの左右方向の一方側に設けられた反射形のレーザセンサである。
　レーザ光は加締め機構７０ａの保持爪７２の一部で前後方向に突出した突出部（凸部）７２ｂに設けたレーザ照射部７２ｃに向けて照射される。

　ロックピン３を胴体１に組み付ける動作を説明する。
　図３に実線、図６に二点鎖線で示すように、加締め機構７０ａをロックピン用シュート６１内のロックピン３を保持する状態とし、そのロックピン用シュート６１内の先頭のロックピン３を左右一対の保持片７１の先端部７１ａで挟持する。

　前述の状態の加締め機構７０ａを図６に示すように時計方向に回転することにより、図６に実線で示すように加締め機構７０ａを胴体にロックピン３を組み付ける状態とする。それによって、図８に示すように、搬送装置２０上のロックピン組付位置で胴体１の上面とロックピン３が対向し、加締め機構７０ａは搬送装置２０の胴体１に向かって移動する。
　つまり、ロックピン３の横向き部３ａが保持片７１の先端部７１ａで挟持され、爪３ｅが胴体１の爪穴１ｆと対向する姿勢となる。
　このとき、一対のプッシャパッド７３は胴体１の左右の一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈの上に位置する。

　図８に示すように、ロックピン組付位置の胴体１に置かれた引手２は、搬送装置２０の搬送レール上面２０ａに摘み部２ａが接するが、その搬送レール上面２０ａは水平面で、胴体１の上翼板１ａより低い位置にあるので、引手２は重心の関係から搬送レール上面２０ａ側に倒れ込み、引手２の取り付け部２ｂが胴体１の上翼板１ａより浮き上がるため、後述するように、上からロックピン３を自重で仮置きした際にロックピン３が不安定な姿勢となり、ロックピン３の組み付けに支障が生じることがある。

　そこで、ロックピン組付位置の胴体１よりも上流側に、搬送レール上面２０ａよりも引手２の摘み部２ａが高くなる引手支持部２４を設け、この引手支持部２４に引手２の摘み部２ａが接することで、引手２の取付部２ｂが胴体１の上翼板１ａに接するようにしてある。
　例えば、引手支持部２４は、胴体搬送部材２３の搬送板２３ａの上面にくさび形状のチップ片２５を設け、そのチップ片２５が左右一対の胴体案内片２２ｂ間より上方に突出している。そのチップ片２５の上面２５ａが搬送レール上面２０ａよりも高くなり、このチップ片２５の上面２５ａは搬送方向の上流側が高く、下流側が低い傾斜面となっている。
　また、引手支持部２４は、胴体搬送部材２３にネジやボルト等で取り付けられ固定されている。それにより胴体搬送部材２３の搬送動作によって引手支持部２４が外れたり胴体案内部材２２に干渉することがない。

　押下げ片７８により可動部材７５を下方に移動し、図８に示す状態から保持片７１、保持溝７２ａ、プッシャパッド７３を下降させ胴体１に向けて移動し、図９に示すようにロックピン３の爪部３ｃを胴体１の一対の一取付柱１ｇの間（一側凹部１ｉ）及び他側取付柱１ｈの間（他側凹部１ｊ）に入れ、ロックピン３の爪３ｅを爪穴１ｆに挿入する。

　左右の保持片７１が図９に示す位置まで下降すると、一対の保持片７１が挟持解除方向に揺動してロックピン３の挟持を解放することで、図１０に示すように、ロックピン３が自重で落下して爪３ｅが爪穴１ｆに挿入され仮置き状態となる。

　図１０に示す状態から保持溝７２ａをさらに下降して胴体１に向けて移動し、その保持溝７２ａをロックピン３の横向き部３ａに嵌合することで、ロックピン３を胴体１の所定位置に位置決めする。
　つまり、保持溝７２ａはロックピン３の横向き部３ａの上面形状とほぼ同一形状で、保持溝７２ａは、搬送装置２０上のロックピン組付位置の胴体１のロックピン３を取り付ける部位と対向しているので、その保持溝７２ａにロックピン３の横向き部３ａが嵌合することでロックピン３を胴体１の所定位置に位置決めできる。

　さらに、保持溝７２ａが下方に移動して胴体１の一側凹部１ｉ、他側凹部１ｊに入り込むことで、図１１に示すように、ロックピン３を弾性圧縮変形させて、その横向き部３ａを一対の一側取付柱１ｇの間（一側凹部１ｉ）、他側取付柱１ｈの間（他側凹部１ｊ）に押し込む。それにより、ロックピン３の横向き部３ａが一側取付柱１ｇの上端面、他側取付柱１ｈの上端面よりも下方に位置し、ロックピン３を左右の一側取付柱１ｇの間及び左右の他側取付柱１ｈの間に所定の姿勢で収容して胴体１の所定の位置に配置される。

　つまり、図１０に示すようにロックピン３を自重で取り付けしたのでは、ロックピン３が胴体1の一側寄りや他側寄りに位置ずれすることがあると共に、横向き部３ａや幅広部３ｆが一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈよりも上方に張り出した状態でロックピン３を完全に収容できないことがある。そこで、保持爪７２の保持溝７２ａにロックピン３の横向き部３ａや横向き部３ａの幅広部３ｆを嵌合してロックピン３を胴体１の上方に位置決めをすると共に、保持溝７２ａで横向き部３ａを押し下げてロックピン３を弾性変形することにより一側・他側取付柱１ｇ，１ｈの間に押し込んで、ロックピン３を収容して所定の姿勢及び胴体１の所定位置に組み込んでいる。
　このとき、一対の保持片７１は挟持を解除する方向に揺動しているので、その保持片７１の先端部７１ａは胴体１よりも左右両側方に位置して胴体１の一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈと干渉することがない。

　前述のようにしてロックピン３の横向き部３ａが一側取付柱１ｇの上端面、他側取付柱１ｈの上端面よりも下方に位置する状態にロックピン３を胴体１に組み込んだ後に、レーザセンサ７９でロックピン３の位置（横向き部３ａの上下方向位置）が所定位置であるかを検出することで、ロックピン３が胴体１に正しく組み込まれているかを判断する。
　そして、ロックピン３が正しく組み込まれていないと判断したときには、その胴体、引手、ロックピンより成るスライダーを不良品とする。
　つまり、ロックピン３が胴体１に正しく組み込まれ、ロックピン３が決められた所定位置にあるときは、加締め機構７０ａの保持溝７２ａは、所定位置まで下降したので、保持溝７２ａは所定位置である。
　これにより、レーザセンサ７９の投光器から投光されたレーザ光は、保持爪７２のレーザ照射部７２ｃに照射される。レーザ照射部７２ｃに照射されたレーザ光は反射し、反射したレーザ光は受光器が受光する。
　ロックピン３が胴体１に正しく組み込まれずに、ロックピン３が決められた所定位置とずれた位置であるときは、加締め機構７０ａの保持溝７２ａは所定位置まで下降しなかったり、所定位置よりも下降するので、保持爪７２は所定位置とずれた位置である。
　これにより、レーザセンサ７９の投光器から投光されたレーザ光は、保持爪７２のレーザ照射部７２ｃとは異なる位置に照射され、レーザ照射部７２ｃには照射されない。
　このために、レーザ照射部７２ｃからレーザ光が反射されないので、受光器はレーザ光を受光しない。
　このようであるから、受光器がレーザ光を受光したときは、ロックピン３が胴体１に正しく組み込まれていると判断する。
　受光器がレーザ光を受光しないときは、ロックピン３が胴体１に正しく組み込まれていないと判断する。
　また、レーザ照射部７２ｃは保持爪７２の突出部（凸部）７２ｂに設けられ、突出部（凸部）７２ｂは上辺と下辺と上辺下辺を結ぶ垂直線で形成されている。レーザ照射部７２ｃは突出部７２ｂの上辺付近や下辺付近の縁部に設けることが望ましい。

　前述のように、ロックピン３の胴体１への組み込み状態をレーザセンサ７９で検査した後に、押下げ片７８により可動部材７５をさらに下方に移動し、プッシャパッド７３を下降して図１２に示すように、胴体１の一側取付柱１ｇの上部及び他側取付柱１ｈの上部を加締めることでロックピン３を胴体１に組み付け、スライダーを組み立てる。
　プッシャパッド７３により胴体１の一側取付柱１ｇの上部及び他側取付柱１ｈの上部を加締めると、保持溝７２ａは上方に移動する。その後、プッシャパッド７３も上方に移動する。

　このように、プッシャパッド７３で胴体１の一側取付柱１ｇ、他側取付柱１ｈを同時に加締めるので、一度の加締め動作でロックピン３を胴体１に組み付けできる。

　この実施形態では、引手２の開口部２ｃは他側取付柱１ｈの周囲に取り付けられ、他側取付柱１ｈよりも高さの低い一側取付柱１ｇには引手２が存在しないので、他側取付柱１ｈとそれよりも高さの低い一側取付柱１ｇを一度に加締めてもプッシャパッド７３が引手２と干渉することがなく、上翼板１ａに高低差のある取付柱を備えた胴体１にロックピン３を１度の加締め動作で組み付けできる。
　つまり、引手２の開口部２ｃが他側取付柱１ｈよりも高さの低い一側取付柱１ｇの周囲に取り付けてあると、引手２の上面と一側取付柱１ｇの上部との間の寸法が短く、プッシャパッド７３で一側取付柱１ｇを加締める際にプッシャパッド７３が引手２と干渉して損傷することがある。

　スライダー検査装置８０は、図３に示すように組立機本体１１に設けたロックピン押えパッド８１と検査バー８２とレーザセンサ８３を備えている。
　ロックピン押えパッド８１は図１３に示すように、搬送装置２０で検査位置に搬送された引手２、ロックピン３を胴体１に取り付けて組み立てたスライダーの真上に上下移動可能に設けてある。
　このロックピン押えパッド８１を下方に移動し、図１４に示すように、そのロックピン押えパッド８１の下面８１ａをロックピン３の横向き部３ａに接することで、ロックピン３を押さえる。
　引手２と対向して上下移動する検査バー８２は、前述した検査位置に搬送されたスライダーの引手２の摘み部２ａを押下げて、図１４に示すように、その引手２の取付部２ｂを上方に揺動させて移動させる。
　レーザセンサ８３は、検査バー８２で引手２の摘み部２ａを押し下げたときのロックピン３の爪部３ｃの位置及び摘み部２ａを押し下げないときの爪部３ｃの位置を検出し、所定の位置であればロックピン組付正常で、スライダーを良品とし、所定の位置でなければロックピン組付異常で、スライダーを不良品とする。あらかじめ良品と不良品のスライダーのロックピン３の状態を比較し、良品の爪部３ｃの形状をもとにレーザ光を当てる爪部３ｃの基準位置を決定する。尚、胴体１の上翼板１ａ又は胴体１の一部を基準としてレーザ光を当てる位置、胴体１の上翼板１ａからの高さを決めても良い。

　引手２、ロックピン３を胴体１に取り付けて組み立てたスライダーを検査位置まで搬送する搬送装置２０の搬送レール上面２０ａと胴体１の上翼板１ａとの高低差が少なく、引手２の摘み部２ａを押し下げると直ちに搬送レール上面２０ａに接し、引手２の揺動量に制約があるので、検査に必要なロックピン３の爪部３ｃのストローク（上方への移動量）を確保できないことがある。

　そこで、検査位置に停止した胴体１の引手２の摘み部２ａが接する引手２の揺動の支点８４を、搬送レール上面２０ａよりも高い位置に設け、引手２の揺動量を大きくし、検査に必要なロックピン３の爪部３ｃのストロークを確保できるようにしている。
　例えば、搬送装置２０の胴体搬送部材２３の搬送板２３ａの上面に突起８５を設け、この突起８５が左右一対の胴体案内片２２ｂ間から上方に突出し、引手２の摘み部２ａが接して揺動の支点となるようにしてある。

　次に検査動作を説明する。
　爪部３ｃの位置を測定するレーザセンサ８３は、スライダーの左右方向に向けてレーザ光を発信し、発信器から爪部３ｃに発信したレーザ光を爪部３ｃで反射させて受信器で受信する反射形のレーザセンサである。
　一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈの間に引手２の取付部２ｂが配置された空間で、ロックピン３の爪部３ｃは上下に移動可能である。一側取付柱１ｇと他側取付柱１ｈの間で、上下に移動可能な爪部３ｃの基準位置に対して爪部３ｃの高さをレーザ光で検査する。
　図１４に示すように、引手２を押し下げたときのロックピン３の爪部３ｃの上下方向の位置をレーザセンサ８３で検出する。
　図１５に示すように、引手２の押し下げを解除したときのロックピン３の爪部３ｃの位置をレーザセンサ８３で検出する。
　そして、爪部３ｃの基準位置に対して、ロックピン３の爪部３ｃの位置が設定した所定位置であればスライダーを良品とし、所定位置でなければスライダーを不良品とする。

　このようであるから、胴体１を直線状に配列して搬送するスライダー組立機において、組付装置７０の下流側に検査装置８０を設けて、ロックピン３の組付状態を検査することができる。

　１…胴体、１ａ…上翼板、１ｆ…爪穴、１ｇ…一側取付柱、１ｈ…他側取付柱、２…引手、２ａ…摘み部、２ｂ…取付部、２ｃ…開口部、３…ロックピン、３ｅ…爪、２０…搬送装置、６０…ロックピン搬送装置、６１…ロックピン用シュート、７０…組付装置、７０ａ…加締め機構、７０ｂ…加締め動作部、７０ｃ…ロックピン位置検出部、７１…保持片、７２…保持爪、７２ａ…保持溝、７３…プッシャパッド。

Claims (6)

1. 　スライドファスナー用のスライダーの胴体（１）に引手（２）、ロックピン（３）を取り付け、胴体（１）には胴体（１）の移動方向の一側と他側に取付柱（１ｇ）（１ｈ）を設け、胴体（１）の移動方向と交差する左右方向にロックピン（３）を取り付ける左右一対の取付柱（１ｇ）（１ｈ）を有し、その胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）を加締めてロックピン（３）を胴体（１）に組み付けるスライダー組立機のロックピン組付装置であって、
   　ロックピン組付装置は、
   　複数のロックピン（３）を搬送するロックピン搬送装置（６０）と、このロックピン搬送装置（６０）で搬送されたロックピン（３）を胴体（１）に組み付ける組付装置（７０）を備え、
   　前記組付装置（７０）は、ロックピン搬送装置（６０）で搬送されたロックピン（３）を胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）に供給し、その胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）を加締めてロックピン（３）を胴体（１）に組み付ける加締機構（７０ａ）と、この加締機構（７０ａ）を加締め動作する加締め動作部（７０ｂ）を備えていることを特徴とするスライダー組立機のロックピン組付装置。
2. 　前記加締機構（７０ａ）は、ロックピン（３）を挟持する保持片（７１）と、
   　挟持されたロックピン（３）を胴体（１）の左右一対の取付柱（１ｇ）（１ｈ）の間に位置決めし、かつ所定の姿勢で収容する保持溝（７２ａ）と、
   　前記胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）を加締めるプッシャパッド（７３）を有し、
   　前記加締機構（７０ａ）は、前記ロックピン搬送装置（６０）のロックピン用シュート（６１）内のロックピン（３）を保持する状態と、胴体（１）にロックピン（３）を組み付ける状態とに渡って移動し、
   　前記保持片（７１）、保持溝（７２ａ）、プッシャパッド（７３）は、前記加締め動作部（７０ｂ）により胴体１に向けて移動可能である請求項１記載のスライダー組立機のロックピン組付装置。
3. 　前記胴体（１）は、案内柱１ｃで連結された上翼板（１ａ）と下翼板（１ｂ）と、上翼板（１ａ）にロックピン（３）の端部が挿入される爪穴（１ｆ）を設け、上翼板（１ａ）と下翼板（１ｂ）との間にエレメント案内路（１ｄ）を有し、
   　前記ロックピン（３）は、胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）に組み付けられる上部の横向き部（３ａ）と、横向き部（３ａ）に連続して爪穴（１ｆ）に挿入される爪部（３ｃ）を有し、
   　前記保持片（７１）は、前記保持片（７１）で挟持したロックピン（３）が胴体（１）の左右一対の取付柱（１ｇ）（１ｈ）の間に入り込み、そのロックピン（３）の爪部（３ｃ）が胴体（１）の爪穴（１ｆ）に挿入されるとロックピン（３）の挟持を解放し、
   　前記保持溝（７２ａ）は、前記保持片（７１）で挟持が解放されたロックピン（３）の上部の横向き部（３ａ）に嵌合し、かつ左右一対の取付柱（１ｇ）（１ｈ）の上面から下方へ向かってロックピン（３）を押し込んで組み付け、
   　前記プッシャパッド（７３）は、胴体（１）の取付柱（１ｇ）（１ｈ）を上から押圧して加締めるようにした請求項２記載のスライダー組立機のロックピン組付装置。
4. 　前記保持溝（７２ａ）で左右一対の取付柱（１ｇ）（１ｈ）の間に組み込んだロックピン（３）の位置を検出するロックピン位置検出部（７０ｃ）を設けた請求項３記載のスライダー組立機のロックピン組付装置。
5. 　前記胴体（１）の上翼板（１ａ）には、胴体（１）の移動方向に一側取付柱（１ｇ）と他側取付柱（１ｈ）を設け、胴体（１）の移動方向と交差する方向に離隔した左右一対の一側取付柱（１ｇ）と、左右一対の他側取付柱（１ｈ）を有し、
   　前記引手（２）は、摘み部２ａと胴体（１）に取り付けられる取付部（１ｂ）を有し、
   　前記胴体（１）の一側取付柱（１ｇ）と他側取付柱（１ｈ）との間に引手（２）の取付部（１ｂ）を配置し、
   　前記左右一対の一側取付柱（１ｇ）の間と左右一対の他側取付柱（１ｈ）の間とに渡ってロックピン（３）を組み付けた状態で、プッシャパッド（７３）で一側取付柱（１ｇ）と他側取付柱（１ｈ）を加締めるようにした請求項３又は４記載のスライダー組立機のロックピン組付装置。
6. 　前記胴体（１）を搬送する搬送装置（２０）を設け、
   　前記搬送装置（２０）は、前記胴体（１）のエレメント案内路（１ｄ）及びテープ溝１ｅに嵌合する搬送レール（２２ｂ）と、胴体（１）を胴体嵌合凹部（２３ｂ）に嵌合して複数の胴体（１）を搬送する胴体搬送部材（２３）と、を有し、
   　胴体搬送部材（２３）には、引手（２）を支持する引手支持部（２４）を設け、
   　胴体（１）に取り付けた引手（２）の摘み部（２ａ）が引手支持部（２４）に接し、その引手（２）の取付部（２ｂ）が胴体（１）の上翼板（１ａ）に接するようにした請求項５記載のスライダー組立機のロックピン組付装置。

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