WO2013179449A1

WO2013179449A1 - ラック型情報処理装置

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Publication number: WO2013179449A1
Application number: PCT/JP2012/064119
Authority: WO
Inventors: 芳美門谷; 孝志齊藤
Original assignee: 富士通株式会社
Priority date: 2012-05-31
Filing date: 2012-05-31
Publication date: 2013-12-05
Also published as: US20150077930A1; JPWO2013179449A1; JP5807718B2

Abstract

複数の柱（１６）を有するラック（１２）と、ラック（１２）の内側に水平方向の一方の側から挿入されて搭載された情報処理機器（１４）と、情報処理機器（１４）から一方の側と反対側に導出されたケーブル（２４）と、複数の柱（１６）のうち一方の側に位置する柱（１６）に形成されて冷却水が流通される水路配管（２６）と接続され、一方の側に向けて延びる連結部材（４０）と、情報処理機器（１４）に設けられ情報処理機器（１４）の内部を冷却するための水冷配管と、情報処理機器（１４）における一方の側の部位に設けられて水冷配管と接続されると共に一方の側と反対側に向けて延び、ラック（１２）の内側への情報処理機器（１４）の挿入に伴い連結部材（４０）と連結される被連結部材（５６）と、を備えたラック型情報処理装置。

Description

ラック型情報処理装置

　本願の開示する技術は、ラック型情報処理装置に関する。

　従来、複数の柱を有するラックと、このラックの正面側からこのラックの内側に挿入されて搭載された情報処理機器とを備えたラック型情報処理装置が知られている。また、この種のラック型情報処理装置のなかには、複数の柱のうちラックの背面側に位置する柱に冷却水が流通される水路配管が形成され、この水路配管から供給される冷却水により情報処理機器の内部を冷却させるものがある。

特開２００２－３７４０８６号公報

　しかしながら、このような従来のラック型情報処理装置においては、情報処理機器からラックの背面側にケーブルが導出される場合がある。この場合には、水路配管と情報処理機器とを連結する連結機構と、ケーブルとが同じ側に配置される。このため、連結機構とケーブルとの干渉の抑制のためにスペースを要し、ラックの小型化が困難となる。また、この種のラック型情報処理装置では、使い勝手が良好であることが望まれる。

　そこで、本願の開示する技術は、一つの側面として、ラックの小型化と使い勝手の向上を実現できるラック型情報処理装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本願の開示する技術によれば、ラックと、情報処理機器と、ケーブルと、連結部材と、水冷配管と、被連結部材とを備えたラック型情報処理装置が提供される。情報処理機器は、ラックの内側に水平方向の一方の側から挿入されて搭載される。この情報処理機器からは、ケーブルが上述の一方の側と反対側へ導出されている。ラックに備えられた複数の柱のうち上述の一方の側に位置する柱には、冷却水が流通される水路配管が形成されている。この水路配管には、連結部材が接続されており、この連結部材は、上述の一方の側に向けて延びている。情報処理機器には、この情報処理機器の内部を冷却するための水冷配管が設けられており、情報処理機器における上述の一方の側の部位には、被連結部材が設けられている。この被連結部材は、水冷配管と接続されると共に上述の一方の側と反対側に向けて延びており、ラックの内側への情報処理機器の挿入に伴い連結部材と連結される。

　本願の開示する技術によれば、ラックを小型化できると共に、ラック型情報処理装置の使い勝手を向上させることができる。

ラック型情報処理装置の斜視図である。ラック型情報処理装置の横断面図である。ラック型情報処理装置の要部拡大斜視図である。ラック型情報処理装置の要部拡大斜視図である。ラック型情報処理装置の要部拡大横断面図である。連結部材及び被連結部材が連結される様子を説明する説明図である。連結部材及び被連結部材の連結状態が解除される様子を説明する説明図である。ラック型情報処理装置及び冷却水供給装置における冷却水の循環系統を説明する説明図である。

　以下、本願の開示する技術の一実施形態を説明する。

　図１に示されるように、本実施形態に係るラック型情報処理装置１０は、ラック１２と、複数の情報処理機器１４と、複数の情報処理機器１５とを備えている。

　ラック１２は、複数の柱１６Ａ～１６Ｄと、天板１８と、底フレーム２０を有している。複数の柱１６Ａ～１６Ｄは、情報処理機器１４，１５の四隅部に対応する位置に配置されている。天板１８は、平面視にて四角形状に形成されており、情報処理機器１４，１５よりも大きな外形を有している。

　また、このラック１２において、複数の柱１６Ａ～１６Ｄの外側には、複数の外柱２２Ａ～２２Ｄが設けられている（図２，図３も参照）。この複数の外柱２２Ａ～２２Ｄは、天板１８の四隅部に対応する位置に配置されている。この複数の外柱２２Ａ～２２Ｄ及び上述の複数の柱１６Ａ～１６Ｄは、それぞれ天板１８と底フレーム２０とに結合されている。また、外柱２２Ａと外柱２２Ｃ、及び、外柱２２Ｂと外柱２２Ｄとは、ラック１２の前後方向に延びる側面フレーム２３によりそれぞれ連結されている。

　図１に示される複数の情報処理機器１４は、互いに略同様の外形形状を有している。この複数の情報処理機器１４は、ラック１２の高さ方向に段積されている。各情報処理機器１４は、ラック１２の内側にラック１２の正面側（矢印ＦＲ側）から挿入されて搭載されている。各情報処理機器１４の背面からは、ケーブル２４がラック１２の背面側（矢印ＲＲ側）に導出されている。複数の情報処理機器１４は、このケーブル２４により外部機器と接続される。ラック１２の正面側は、水平方向の一方の側の一例であり、ラック１２の背面側は、上述の一方の側と反対側の一例である。

　なお、複数の情報処理機器１４は、後述するように水冷されるものであり、複数の情報処理機器１５は、空冷されるものである。

　図２に示されるように、複数の柱１６Ａ～１６Ｄのうちラック１２の正面側に位置する柱１６Ａ，１６Ｂには、冷却水が流通される水路配管２６がそれぞれ形成されている。この水路配管２６は、断面円形状に形成されると共にラック１２の高さ方向に延びており、柱１６Ａ，１６Ｂの本体部を形成している。この水路配管２６を有する柱１６Ａ，１６Ｂは、全体が押し出し成形により形成されており、長手方向に亘って一定の断面を有している。この柱１６Ａ，１６Ｂは、情報処理機器１４の側方にそれぞれ配置されている。

　なお、ラック１２及び情報処理機器１４は、正面から見て略左右対称に形成されている。従って、本実施形態では、主として右側半分の構成について説明し、左側半分の構成については、説明を省略する。

　図４に示されるように、水路配管２６を有する柱１６Ａには、延出部２８と折曲部３０が形成されている。延出部２８は、図５に示されるように、この柱１６Ａにおける情報処理機器１４の側と反対側（柱１６Ａの外側であって、矢印ＯＵＴ側）の部位からラック１２の正面側に向けて延びている。折曲部３０は、延出部２８の先端部から情報処理機器１４の側（ラック１２の内側であって、矢印ＯＵＴ側と反対側）に向けて折り曲げられている。この折曲部３０の先端部には、図４に示されるように、ラック１２の高さ方向に間隔を空けて並ぶ複数のマウント穴３２が形成されている。各マウント穴３２は、正面視にて四角形状に形成されている。

　一方、各情報処理機器１４におけるラック１２の正面側の部位には、この情報処理機器１４の側方（矢印ＯＵＴ側）に突出し、折曲部３０と対向するフランジ３４が形成されている。このフランジ３４には、取付ネジ３６が貫通して設けられている。そして、複数のマウント穴３２のいずれかにケージナット３８が取り付けられ、このケージナット３８に取付ネジ３６が螺合されることにより、フランジ３４が折曲部３０に固定される。また、このように複数のマウント穴３２のいずれかにケージナット３８が選択的に取り付けられることにより、各情報処理機器１４におけるラック１２の高さ方向の配置が調節される。

　図４，図５に示されるように、水路配管２６には、連結部材４０が接続されている。この連結部材４０は、ラック１２の正面側に向けて延びている。この連結部材４０は、図５に示されるように、軸方向に貫通する貫通路４２を有しており、この貫通路４２は、水路配管２６の外壁部に形成された接続穴４４を通じて水路配管２６の内部の水路４６と連通されている。また、折曲部３０には、連結部材４０と対応する位置に貫通穴４８が形成されており、連結部材４０の先端部４０Ａは、この貫通穴４８の内側に収容されている。そして、連結部材４０の先端部４０Ａにおける端面４０Ａ１は、折曲部３０の前面３０Ａと面一状を成している。

　一方、各情報処理機器１４には、この情報処理機器１４の内部を冷却するための水冷配管５０が設けられている。この水冷配管５０は、好ましくは熱伝導率の高い銅製とされるが、樹脂製とされていても良い。この水冷配管５０には、Ｕ字状に折り曲げられたＵ字部５２が形成されている。

　このＵ字部５２は、情報処理機器１４（フランジ３４）よりもラック１２の正面側に配置されており、情報処理機器１４の外部に露出されている。このＵ字部５２の一端は、水冷配管５０のうち情報処理機器１４の内部に収容された冷却部５４と接続されており、このＵ字部５２の他端は、被連結部材５６と接続されている。このＵ字部５２、フランジ３４、及び、情報処理機器１４の前面１４Ａは、ラック１２の正面側から前面カバー５７（図３参照）により覆われている。

　被連結部材５６は、情報処理機器１４におけるラック１２の正面側の部位の一例として、フランジ３４に設けられている。この被連結部材５６は、ラック１２の正面側と反対側に向けて延びており、ラック１２の内側への情報処理機器１４の挿入に伴い連結部材４０と連結される。なお、この被連結部材５６は、より具体的には、連結部材４０の内側に挿入された状態で連結部材４０と連結される。この被連結部材５６及び水冷配管５０には、上述の貫通路４２を通じて水路４６と連通される図示しない流路が形成されている。

　また、連結部材４０の先端外周部には、リング状の固定部材５８（スリーブ）が装着されている。この固定部材５８は、水路配管２６と折曲部３０との間に配置されており、連結部材４０の軸方向に移動可能とされている。また、この固定部材５８は、図示しないスプリング等の弾性部材によりラック１２の正面側へ付勢されている。一方、被連結部材５６の外周部には、周方向に沿って突条の係合部６０が形成されている。

　そして、図６に示されるように、固定部材５８がラック１２の正面側（矢印ＦＲ側）に位置されている状態では、固定部材５８が係合部６０と係合され、これにより、連結部材４０と被連結部材５６とが固定される。また、図７に示されるように、固定部材５８がラック１２の正面側と反対側に位置されている状態では、固定部材５８と係合部６０との係合状態が解除され、連結部材４０と被連結部材５６との固定状態が解除される。なお、連結部材４０には、図示しないチェックバルブ機構が設けられており、被連結部材５６と連結されていない状態では、このチェックバルブ機構により貫通路４２が閉じられる。

　また、固定部材５８には、ラック１２の正面側に向けて延びるイジェクタ６２が設けられている。このイジェクタ６２は、図５に示されるように、折曲部３０を貫通しており、折曲部３０よりもラック１２の正面側に突出されている。また、このイジェクタ６２は、ラック１２の横幅方向に連結部材４０と並んで配置されている。そして、このイジェクタ６２がラック１２の正面側と反対側に向けて押し込まれることにより、固定部材５８が移動されて固定部材５８と係合部６０との係合が解除される。

　また、折曲部３０には、図４に示されるように、ガイド穴６４が形成されている。このガイド穴６４は、折曲部３０の板厚方向に貫通している。一方、フランジ３４には、ラック１２の正面側と反対側に向けて延びるガイドピン６６が設けられている。ガイド穴６４は、ガイド部の一例であり、ガイドピン６６は、被ガイド部の一例である。このガイド穴６４及びガイドピン６６は、連結部材４０及び被連結部材５６に対する上側及び下側にそれぞれ設けられている。この一対のガイドピン６６は、ラック１２の内側への情報処理機器１４の挿入に伴い、それぞれガイド穴６４に挿入されてガイド穴６４にガイドされる。

　また、図１に示されるように、ラックの下部には、一対の接続配管６８Ａ，６８Ｂが設けられている。一方の接続配管６８Ａは、図２に示される一方の柱１６Ａの水路配管２６の下部と接続されており、他方の接続配管６８Ｂは、図２に示される他方の柱１６Ｂの水路配管２６の下部と接続されている。この一対の接続配管６８Ａ，６８Ｂと水路配管２６との接続には、例えば、溶接等が用いられている。また、図１に示されるように、一方の接続配管６８Ａの先端部は、給水口７０Ａとされており、他方の接続配管６８Ｂの先端部は、排水口７０Ｂとされている。

　この一対の接続配管６８Ａ，６８Ｂは、冷却水を供給する冷却水供給装置７２（図８参照）と接続ホース７４Ａ，７４Ｂ等を介して接続されるものであり、ラック１２の背面側（矢印ＲＲ側）に向けて延びている。また、この一対の接続配管６８Ａ，６８Ｂは、複数の情報処理機器１４のうち最下部に配置された情報処理機器１４の下方に配置されている。なお、接続配管６８Ａ，６８Ｂと接続される接続ホース７４Ａ，７４Ｂは、ラック１２の背面からラック１２の外部に導出されても良く、また、ラック１２の底面からラック１２の外部に導出されても良い。

　そして、図８に示される冷却水供給装置７２から冷却水が送出されると、この冷却水は、一方の接続配管６８Ａ、一方の柱１６Ａの水路配管２６、及び、これに接続された連結部材４０並びに被連結部材５６を通じて一方の水冷配管５０に供給される。そして、この水冷配管５０に冷却水が供給されることにより、情報処理機器１４の内部に設けられたクーリングボード７６に冷却水が供給され、このクーリングボード７６に近接して配置された発熱部材７８が冷却される。

　また、情報処理機器１４の内部を通った冷却水は、他方の水冷配管５０に接続された被連結部材５６及び連結部材４０、他方の柱１６Ｂの水路配管２６、並びに、他方の接続配管６８Ｂを通じて冷却水供給装置７２に戻される。そして、以上の動作が連続して行われ、発熱部材７８が継続して冷却される。

　次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。

　以上詳述したように、ラック１２には、図２に示されるように、冷却水が流通される水路配管２６が備えられている。この水路配管２６は、複数の柱１６Ａ～１６Ｄのうちラック１２の正面側（ケーブル２４が設けられた側と反対側）に位置する柱１６Ａ，１６Ｂに形成されている。従って、水路配管２６や連結部材４０及び被連結部材５６と、ケーブル２４との干渉を回避することができるので、水路配管２６や連結部材４０及び被連結部材５６の配置スペースを容易に確保することができる。これにより、ラック１２を小型化することができる。

　しかも、図４，図５に示されるように、連結部材４０は、水路配管２６からラック１２の正面側（矢印ＦＲ側）に向けて延びており、被連結部材５６は、情報処理機器１４におけるラック１２の正面側の部位からラック１２の正面側と反対側に向けて延びている。そして、この連結部材４０及び被連結部材５６は、ラック１２の内側への情報処理機器１４の挿入に伴い連結される。従って、連結部材４０と被連結部材５６を連結するためには、ラック１２の内側へ情報処理機器１４を挿入すれば足りるので、連結部材４０及び被連結部材５６の連結作業が容易である。これにより、ラック型情報処理装置１０の使い勝手（例えば、情報処理機器１４の保守や増設時の作業性）を良好にすることができる。

　また、情報処理機器１４におけるラック１２の正面側の部位には、この情報処理機器１４の側方に突出し柱１６Ａ，１６Ｂに固定されるフランジ３４がそれぞれ形成されており、被連結部材５６は、このフランジ３４に設けられている。従って、被連結部材５６を支持するための部材を不要にできるので、構造を簡素化することができる。

　また、フランジ３４は、折曲部３０と対向されており、この折曲部３０に固定される。従って、フランジ３４を折曲部３０に容易に固定することができる。

　また、図５に示されるように、折曲部３０には、連結部材４０と対応する位置に貫通穴４８が形成されており、連結部材４０の先端部４０Ａは、この貫通穴４８の内側に収容されている。従って、連結部材４０の先端部４０Ａを貫通穴４８の周縁部により保護することができる。

　また、図４に示されるように、折曲部３０には、ガイド穴６４が形成されており、フランジ３４には、ラック１２の正面側と反対側に向けて延びるガイドピン６６が設けられている。そして、ラック１２の内側へ情報処理機器１４が挿入される際には、この挿入に伴いガイドピン６６がガイド穴６４にガイドされる。従って、ガイドピン６６がガイド穴６４にガイドされることにより、連結部材４０及び被連結部材５６の位置決めを行うことができるので、連結部材４０及び被連結部材５６の連結を容易に行うことができる。

　特に、このガイド穴６４及びガイドピン６６は、連結部材４０及び被連結部材５６に対する上側及び下側にそれぞれ設けられている。従って、連結部材４０及び被連結部材５６の位置決めをより精度良く行うことができるので、連結部材４０及び被連結部材５６の連結をより一層容易に行うことができる。

　また、連結部材４０には、連結部材４０と被連結部材５６との固定及び固定解除を行う固定部材５８が設けられており、この固定部材５８からは、ラック１２の正面側に向けてイジェクタ６２が延びている。そして、このイジェクタ６２がラック１２の正面側と反対側に向けて押し込まれることにより、固定部材５８が移動されて固定部材５８と係合部６０との係合が解除される。従って、連結部材４０に対する被連結部材５６の引き抜き方向（矢印ＦＲ方向）と、イジェクタ６２の押し込み方向とが逆方向に設定されているため、イジェクタ６２を押し込んでから被連結部材５６を引き抜く際の操作性を良好にすることができる。

　しかも、このイジェクタ６２は、ラック１２の横幅方向に連結部材４０と並んで配置されている。従って、被連結部材５６を連結部材４０から引き抜く際（フランジ３４を折曲部３０から引き離す際）におけるイジェクタ６２の操作性を良好にすることができる。

　また、固定部材５８は、水路配管２６と折曲部３０との間に配置されている。従って、この固定部材５８を水路配管２６及び折曲部３０によって保護することができるので、この固定部材５８が不意に固定解除位置（ラック１２の正面側と反対側の位置）に移動されることを抑制することができる。また、イジェクタ６２は、折曲部３０を貫通して折曲部３０よりもラック１２の正面側に突出されている。従って、イジェクタ６２の操作性を確保することができる。

　また、図２に示されるように、各水路配管２６は、柱１６Ａ，１６Ｂの本体部を形成しているので、この水路配管２６により、各柱１６Ａ，１６Ｂの剛性を向上させることができる。

　また、柱１６Ａ，１６Ｂには、水路配管２６の他に、ラック１２の正面側に向けて延びる延出部２８と、この延出部２８の先端部から折り曲げられた折曲部３０とがそれぞれ形成されている。従って、この延出部２８及び折曲部３０が平面視にてＬ字状を成すことにより、各柱１６Ａ，１６Ｂの剛性をさらに向上させることができる。

　また、冷却水供給装置７２（図８参照）と接続される接続配管６８Ａ，６８Ｂは、図１に示されるように、ラック１２の背面側に向けて延びている。従って、この接続配管６８Ａ，６８Ｂに接続される接続ホース７４Ａ，７４Ｂが、水路配管２６や連結部材４０及び被連結部材５６と干渉することを回避することができる。

　また、この接続配管６８Ａ，６８Ｂは、複数の情報処理機器１４のうち最下部に配置された情報処理機器１４の下方、すなわち、ラック１２におけるデッドスペースに配置されている。従って、ラック１２におけるデッドスペースが有効に活用されているので、このことによってもラック１２を小型化することができる（特にラック１２の高さを抑制することができる）。

　また、柱１６Ａ，１６Ｂの全体は、押し出し成形により形成されているので、この柱１６Ａ，１６Ｂの製造コストを低減することができる。

　次に、本実施形態の変形例を説明する。

　本実施形態では、情報処理機器１４がラック１２の正面側からラック１２の内側に挿入されて搭載されていたが、水平方向の一方の側の一例として、他の側からラック１２の内側に挿入されて搭載されても良い。

　また、ガイド部及び被ガイド部の一例として、ガイド穴６４及びガイドピン６６が用いられていたが、その他の構造が用いられても良い。

　また、柱１６Ａ，１６Ｂは、水路配管２６の他に、延出部２８及び折曲部３０を有していたが、その他の断面形状により形成されても良い。

　また、図５に示されるように、延出部２８は、柱１６Ａにおける情報処理機器１４の側と反対側（柱１６Ａの外側であって、矢印ＯＵＴ側）の部位からラック１２の正面側に向けて延びていた。しかしながら、延出部２８は、柱１６Ａにおける情報処理機器１４の側（柱１６Ａの内側であって、矢印ＯＵＴ側と反対側）の部位からラック１２の正面側に向けて延びていても良い。また、この場合に、折曲部３０は、延出部２８の先端部から情報処理機器１４の側と反対側（ラック１２の外側であって、矢印ＯＵＴ側）に向けて折り曲げられていても良い。

　以上、本願の開示する技術の一態様について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。

Claims

　複数の柱を有するラックと、
　前記ラックの内側に水平方向の一方の側から挿入されて搭載された情報処理機器と、
　前記情報処理機器から前記一方の側と反対側に導出されたケーブルと、
　前記複数の柱のうち前記一方の側に位置する柱に形成されて冷却水が流通される水路配管と接続され、前記一方の側に向けて延びる連結部材と、
　前記情報処理機器に設けられ前記情報処理機器の内部を冷却するための水冷配管と、
　前記情報処理機器における前記一方の側の部位に設けられて前記水冷配管と接続されると共に前記一方の側と反対側に向けて延び、前記ラックの内側への前記情報処理機器の挿入に伴い前記連結部材と連結される被連結部材と、
　を備えたラック型情報処理装置。
　前記水路配管を有する前記柱は、前記情報処理機器の側方に配置され、
　前記情報処理機器における前記一方の側の部位には、前記情報処理機器の側方に突出し、前記水路配管を有する前記柱に固定されるフランジが形成され、
　前記被連結部材は、前記フランジに設けられている、
　請求項１に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管を有する前記柱には、前記一方の側に向けて延びる延出部と、前記延出部の先端部から折り曲げられた折曲部とが形成され、
　前記フランジは、前記折曲部と対向され、前記折曲部に固定される、
　請求項２に記載のラック型情報処理装置。
　前記折曲部には、前記連結部材と対応する位置に貫通穴が形成され、
　前記連結部材の先端部は、前記貫通穴の内側に収容されている、
　請求項３に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管を有する前記柱には、ガイド部が設けられ、
　前記フランジには、前記ラックの内側への前記情報処理機器の挿入に伴い前記ガイド部にガイドされる被ガイド部が設けられている、
　請求項２～請求項４のいずれか一項に記載のラック型情報処理装置。
　前記ガイド部は、ガイド穴であり、
　前記被ガイド部は、前記一方の側と反対側に向けて延び、前記ガイド穴に挿入されるガイドピンである、
　請求項５に記載のラック型情報処理装置。
　前記ガイド穴及び前記ガイドピンは、前記連結部材及び前記被連結部材に対する上側及び下側にそれぞれ設けられている、
　請求項６に記載のラック型情報処理装置。
　前記連結部材に設けられ、前記一方の側に位置されている状態において前記連結部材と前記被連結部材とを固定し、前記一方の側と反対側に位置されている状態において前記連結部材と前記被連結部材との固定状態を解除する固定部材と、
　前記固定部材から前記一方の側に向けて延びるイジェクタと
　を備えた請求項１～請求項７のいずれか一項に記載のラック型情報処理装置。
　前記イジェクタは、前記連結部材と並んで配置されている、
　請求項８に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管を有する前記柱には、前記一方の側に向けて延びる延出部と、前記延出部の先端部から折り曲げられた折曲部とが形成され、
　前記固定部材は、前記水路配管と前記折曲部との間に配置され、
　前記イジェクタは、前記折曲部を貫通して前記折曲部よりも前記一方の側に突出されている、
　請求項８又は請求項９に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管の下部には、冷却水を供給する冷却水供給装置と接続される接続配管が設けられ、
　前記接続配管は、前記一方の側と反対側に向けて延びている、
　請求項１～請求項１０のいずれか一項に記載のラック型情報処理装置。
　前記情報処理機器を複数備え、
　複数の前記情報処理機器は、前記ラックの高さ方向に段積され、
　前記接続配管は、前記複数の情報処理機器のうち最下部に配置された情報処理機器の下方に配置されている、
　請求項１１に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管を有する前記柱は、押し出し成形により形成されている、
　請求項１～請求項１２のいずれか一項に記載のラック型情報処理装置。
　前記水路配管は、前記柱の本体部を形成している、
　請求項１３に記載のラック型情報処理装置。