WO2012077534A1 - 照明装置およびこれを備えた液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

　複数の導光板を簡便にシャーシに収容固定することが可能な照明装置を提供すること。　方形箱形状を有するシャーシと、該シャーシの内底面に並べられて収容される横長の長方形状を有した複数の導光板と、該各導光板の短辺側の側端面に光を照射して該各導光板に光を導入するための光源と、前記各導光板を、前記シャーシの底板面に挟持する複数の支持部材とを備え、前記支持部材には、前記各導光板の長辺側の端部上面に当接される押さえ部と、該押さえ部から延設された胴部と、該胴部の先端に設けられ前記底板の取付孔に挿入されて係止される互いに接近離間する方向に弾性変形可能な一対の係止片を有している。

Description

照明装置およびこれを備えた液晶表示装置

　本発明は、液晶テレビ等の光源として用いられる照明装置およびその照明装置を備えた液晶表示装置に関し、更に詳しくは複数の導光板を備えた照明装置およびその照明装置を備えた液晶表示装置に関する。

　近年、コンピュータやテレビなどの家電製品の表示部として、液晶表示装置が広く用いられている。一般的な液晶表示装置は、液晶表示パネルと、その液晶表示パネルに光を照射するようにその背面側に配される照明装置（バックライト装置）を備えている。この種の照明装置としては、導光板と、この導光板の一辺または複数の辺に沿って配置される光源とを備えるサイドライト型（エッジライト型）の照明装置が知られている。このようなサイドライト型の照明装置は、光源が液晶表示パネルの背面に配設される直下型の照明装置と比べて、薄型化し易い等の利点を有している。

　特に、このようなサイドライト型の照明装置の光源としてＬＥＤ（発光ダイオード）を用いたものは、長寿命、高発光効率の利点を有しているため、特に注目されている。

　従来、このようなサイドライト型の照明装置においては、照明装置を複数の領域に分割し、その複数に分割された領域を順次発光させることにより、液晶表示装置の動画表示における動画ぼけ等の画質劣化を改善する、いわゆる走査型（スキャン型）の発光方式が提案されている。図７は、このような走査型の発光方式に用いられる照明装置の概略構成を示した正面図、図８は照明装置を構成する部材の組み立ての手順を示した断面図である。

　図示されるように、照明装置５０が備える浅底の箱形状を有するシャーシ５１には、横長の長方形状を有する複数の導光板５２が、その短辺方向に沿って並ぶように収容されている。各導光板５２の側端面には、白色光を発生するＬＥＤ５３が複数配置される。各導光板５２は、ＬＥＤ５３からの光を導入するための光入射面５２ａと、その光入射面５２ａから導入された光を上方向（照射方向）に出射するための光出射面５２ｂとを有している。光入射面５２ａは、導光板５２の短辺側の側端面によって構成されると共に、光出射面５２ｂは導光板５２の前面によって構成されている。また、反射シート５５が、各導光板５２の光出射面５２ｂとは反対側の背面５２ｃを覆うように配置されている（図８（ｂ），（ｃ）参照）。

　通常一枚で構成される導光板を複数に分割したこのような導光板分割方式の照明装置５０では、動画表示における動画ぼけを改善するために、図示しない液晶表示パネルの走査信号に同期させて、ＬＥＤ５３を上から下方向に順次点灯させることにより各導光板５２を上から下方向に順次発光させられるようになっている。

　このような導光板５２は、支持部材５４によってシャーシ５１の底板５１ａに固定されている。図８（ａ）に示されるように、支持部材５４は、板状のベース部５４ａと、このベース部５４ａの下面に設けられたフック５４ｂと、ベース部５４ａの上面に立設された押さえ部５４ｃを備えている。押さえ部５４ｃの先端には、弾性変形可能な係止片５４ｄが斜め下方に向かって突出するように設けられている。この場合、導光板５２の長辺側の端部には、上面（光出射面５２ｂ）から下方に向かって凹むように形成された段差部５２ｄ，５２ｄが設けられている。

　図８（ｃ）に示されるように、このような導光板５２の段差部５２ａの上面には、押さえ部５４ｃの係止片５４ｄの下端が当接するようになっている。また、シャーシ５１の底板５１ａには、取付孔５１ｂが形成されており、支持部材５４のフック５４ｂが挿入されて係止されるようになっている。

　このような照明装置５０において、複数の導光板５２をシャーシ５１に収容して固定する手順について図８を用いて説明する。先ず、図８（ａ）に示されるように、シャーシ５１の底板５１ａの取付孔５１ｂに、支持部材５４のフック５４ｂを係止させて、支持部材５４をシャーシ５１の底板５１ａ上の所定の位置に固定する。

　次に、図８（ｂ）に示されるように、反射シート５５を、支持部材５４のベース部５４ａ上に載置する。このとき、反射シート５５には、支持部材５４の押さえ部５４ｃが挿通可能な挿通孔５５ａが開口形成されており、この挿通孔５５ａに支持部材５４の押さえ部５４ｃを挿通させることで、反射シート５５がシャーシ５１の底板５１ａ上の所定の位置に固定される。そして、導光板５２を、支持部材５４の隣り合う押さえ部５４ｃ，５４ｃの間に位置合わせしながら降ろすことで、図８（ｃ）に示されるように、導光板５２の段差部５２ｄ，５２ｄが、支持部材５４の押さえ部５４ｃ，５４ｃに係止されて、導光板５２が所定の位置に固定される。尚、本発明に関連する先行技術文献としては下記特許文献が挙げられる。

特開２００１－９２３７０号公報

　しかしながら、図８（ｂ）に示されるように導光板５２を降ろして段差部５２ｄが、押さえ部５４ｃの係止片５４ｄを内側に撓ませつつその係止片５４ｄを乗り越える際に、係止片５４ｄから受ける過大な加重によって図９（ａ）に示されるように段差部５２ｄに割れ・欠け５６などが生じて破損してしまう不具合が発生していた。また、図９（ｂ）に示されるように、導光板５２の一方の段差部５２ｄが押さえ部５４ｃの係止片５４ｄに乗り上げた状態のまま、照明装置５０が組み立てられてしまうという不具合が発生していた。

　本発明が解決する課題は、方形箱形状のシャーシ内に複数枚の導光板を並べて収容固定するに際し、簡単な構造により簡便に取り付け収容固定することが可能な照明装置およびその照明装置を備えた液晶表示装置を提供することである。

　上記課題を解決するため本発明は、方形箱形状を有するシャーシと、該シャーシの内底面に並べられて収容される横長の長方形状を有した複数の導光板と、該各導光板の短辺側の側端面に光を照射して該各導光板に光を導入するための光源と、前記各導光板を前記シャーシの底板面に挟持する複数の支持部材とを備え、前記支持部材には、前記各導光板の長辺側の端部上面に当接される押さえ部と、該押さえ部から延設された胴部と、該胴部の先端に設けられ前記底板の取付孔に挿入されて係止される互いに接近離間する方向に弾性変形可能な一対の係止片を有していることを要旨とするものである。

　このような構成を有する照明装置によれば、導光板をシャーシの底板に載置し、その後に支持部材をシャーシの底板に装着する手順により導光板をシャーシの底板上に固定（支持）することができるので、複数の導光板を簡便にシャーシに収容固定することが可能である。また、導光板の端部が支持部材の押さえ部から過大な荷重を受けることが防止されるので、支持部材を装着する際に導光板に破損が生じないようにされている。

　この場合、前記シャーシの底板と、前記各導光板には夫々互いに位置決め固定するための位置決め孔が形成され、両位置決め孔に位置決めピンが挿通されることにより前記各導光板は前記シャーシの底板面に位置決め固定されている構成にすると良い。このような構成によれば、支持部材の装着前において、導光板をシャーシの底板に位置決めすることができるので、支持部材のシャーシの底板への装着が容易であると共に、支持部材の装着後においても、導光板がシャーシに対してずれてしまうことが防止される。

　また、前記支持部材の一対の係止片は、その長手方向が前記導光板の長辺方向の面内で対峙するように形成されている構成にすると良い。このような構成によれば、支持部材の一対の係止片の長手方向が導光板の長手方向に対して直交するように形成されている場合よりも、隣り合う導光板の間の隙間が小さくなるように導光板を並べることができるので、各導光板の大型化または照明装置の小型化に貢献することができる。

　更に、前記支持部材が連結部を介して前記導光板の長手方向に沿って複数連結されている構成にすると良い。このような構成によれば、複数の支持部材を一個ずつシャーシの底板に装着する場合と比べて手間がかからない上に、照明装置を構成する部品点数の削減にも貢献する。

　そして、前記導光板の長辺側の端面には、上端縁が切り欠かれた凹窪み状の段差部が形成されると共に、該段差部の上面に前記各支持部材の押さえ部が当接されて、該押さえ部と前記一対の係止片により前記導光板がシャーシの底板を挟んで挟圧保持されるようにした構成にすると良い。このような構成によれば、導光板の上面（光出射面）よりも上方に支持部材の押さえ部が突出しないようにすることができるので、照明装置の厚さ方向の小型化（薄型化）に貢献する。また、導光板の上面に光学シートが積層（載置）される場合には、その光学シートに撓み（しわ）が生じないようにすることが可能である。

　また、上記課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、このような照明装置と、その照明装置からの光を利用して表示を行う液晶表示パネルとを備えることを要旨とするものである。このような液晶表示装置によれば、照明装置の組み立て性が向上しているので、液晶表示装置の製造にかかるコストの削減に貢献することができる。

　上記構成を有する本発明によれば、複数の導光板をシャーシの底板上に並べて載置し、その後に支持部材をシャーシの底板に装着する手順により各導光板をシャーシの底板上に固定（支持）することができるので、各導光板を簡便にシャーシ内に収容固定することが可能である。また、各導光板の端部が支持部材の押さえ部から過大な荷重を受けることが防止されるので、支持部材を装着する際に導光板に破損が生じないようにされている。

本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。 （ａ）は図１の液晶表示装置の組み立て後の要部を拡大して示した断面図、（ｂ）は第１支持部材の概略構成を示した外観斜視図、（ｃ）は第２支持部材の概略構成を示した外観斜視図である。 図１の照明装置の要部を拡大して示した分解斜視図である。 照明装置の上面図である。 照明装置の組み立ての手順を説明するための断面図である。 支持部材の変形例を示した外観斜視図である。 従来用いられてきた分割式導光板を備えた照明装置の上面図である。 図７の照明装置の組み立ての手順を説明するための断面図である。 図７の照明装置の組み立てにおける不具合を説明するための断面図である。

　以下に、本発明に係る照明装置および液晶表示装置の実施の形態ついて、図面を参照して詳細に説明する。

　図１は、本実施形態に係る液晶表示装置を模式的に示した分解斜視図、図２（ａ）は、図１の液晶表示装置の組み立て後の要部を拡大して示した断面図である。図示されるように、液晶表示装置１は、液晶表示パネル３と、この液晶表示パネル３に光を照射するための照明装置（バックライト装置）４とを備え、これらが枠状のベゼル２などにより一体的に保持されるようになっている。ベゼル２は、液晶表示パネル３の周縁に被せられる額縁形状を有しており、照明装置４が備えるシャーシ１４と共に液晶表示装置１全体の強度を確保するものである。

　液晶表示パネル３は、平面に視て横長の長方形状を有している。この液晶表示パネル３は、薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）アレイ基板とカラーフィルタ（ＣＦ）基板とからなる一対のガラス基板が所定の間隔を置いて平行に対向して貼り合わせられ、両ガラス基板間に液晶が封入された構成をなしている。

　ＴＦＴアレイ基板には複数のＴＦＴおよび画素電極がマトリクス状に形成され、ＣＦ基板には複数の着色パターンがマトリクス状に形成されると共に、そのほぼ全面に共通電極が形成されており、これら画素電極と共通電極との間に印加する電圧を変化させて液晶を配向制御することで、画像を表示することができるようになっている。尚、液晶表示パネル３の表面と背面にはそれぞれ偏光板が配されている。

　照明装置４は、いわゆるサイドライト型（エッジライト型）の照明装置である。図示されるように照明装置４は、液晶表示パネル３側に向けて開口した開口部を有した略箱形のシャーシ１４と、シャーシ１４の開口部を覆うように配される光学シート７～９を備える。また、シャーシ１４の内部には、光源であるＬＥＤ（発光ダイオード）１３が複数実装されたＬＥＤ基板１２と、ＬＥＤ１３からの光を液晶表示パネル３側へと導く複数の導光板１０と、これら導光板１０の背面側に配される反射シート１１を備える。

　フレーム５は、光学シート７～９、導光板１０および反射シート１１を、この順番で上から積層させた状態でシャーシ１４に装着される部材である。この場合、フレーム５は、光学シート７～９の外周端部に沿って延在する枠状（額縁状）に形成されており、光学シート７～９の外周端部をほぼ全周にわたって表側から押さえることが可能となっている。尚、フレーム５は、例えば黒塗りされた金属製または黒色の合成樹脂製とされ、遮光性を有するものである。また、フレーム５は、液晶表示パネル３の外周端部の背面を、その枠部５ａの上面で受けることが可能になっている。

　シャーシ１４は、アルミなどからなる金属製の板材を折り曲げ加工等によって浅底の箱形状に成形されており、その内部に光学シート７～９、複数の導光板１０、反射シート１１、ＬＥＤ基板１２，１２を収容することができるようなっている。シャーシ１４は、平面に視て横長の長方形状を有した底板１４ａと、この底板部１４ａの四辺の外縁から立ち上がる側板１４ｂとから構成される。また、側板１４ｂには、上述したフレーム５およびベゼル２がネジ止め可能とされている。

　３枚の光学シート７～９は、平面に視て横長の長方形状を有した薄い樹脂製のシートで構成される。光学シート７～９は、並んだ複数の導光板１０の表側（光出射側）に載せられて液晶表示パネル３と、これら導光板１０との間に介在して配される。これら光学シート７～９としては、上から順に例えば、厚さが０．１～０．５ｍｍ程度の偏光選択性反射シート７、レンズシート８、拡散シート９が用いられている。

　この場合、拡散シート９は、導光板１０から出射される光を拡散させることで、輝度分布を均一にするためのものである。レンズシート８は、拡散シート９から出射される光を集光することで、正面輝度を高めるためのものである。また、偏光選択性反射シート７は、レンズシート８から出射された光が液晶表示パネル３の背面に貼り付けられた図示しない偏光板に吸収されないように選択的に反射させるためのものである。

　導光板１０は、平面に視て横長の長方形状を有して、例えば厚さが３～４ｍｍ程度のアクリルなどの透明な樹脂製の板で構成される。この場合、複数の導光板１０（本実施形態では４枚の導光板１０）が、その短辺方向に沿って並ぶように配置されている。各導光板１０は、ＬＥＤ２１からの光を導入するための光入射面１０ａと、その光入射面１０ａから導入された光を上方向（照射方向）に出射するための光出射面１０ｂとを有している。光入射面１０ａは、導光板１０の短辺側の側端面によって構成されると共に、光出射面１０ｂは導光板１０の前面によって構成されている。

　導光板１０は、光入射面１０ａから入射した光を光出射面（前面）１０ｂと、この光出射面１０ｂとは反対側の背面１０ｃとの間で繰り返し反射させて、その内部で平面状に広げることが可能になっている。図示しないが、導光板１０の背面１０ｃには、光入射面１０ａから入射した光を散乱させて光出射面１０ｂから出射させるための複数個の散乱部が形成されている。このような散乱部としては、白色顔料等を含む塗料を導光板１０の背面１０ｃに斑点状に印刷して形成されたものなどが適用される。

　この場合、導光板１０の長辺側の両端部には、上面（光出射面１０ｂ）から下方に向かって凹むように形成された段差部１０ｄ，１０ｄが設けられている。また、導光板１０の短辺側の両端部には、厚さ方向に貫通した位置決め孔１０ｅ，１０ｅが開口形成されており、これに対応して、シャーシ１４の底板１４ａには位置決めピン１４ｃ，１４ｃが立設されている。

　ＬＥＤ基板１２に備えられた複数個のＬＥＤ１３は、導光板１０の光入射面１０ａの近傍に配置されている。ＬＥＤ１３は、例えば青色光を発生させるＬＥＤチップを、黄色蛍光体が混合された透明樹脂で密封したパッケージ構造を有しており、ＬＥＤ１３の発光面１３ａから白色光を放出することが可能となっている。ＬＥＤ１３は、その発光面１３ａが導光板１０の光入射面１０ａに対向するように、その光入射面１０ａに沿って所定の間隔を隔てて配置されている。この場合、２枚のＬＥＤ基板１２が、各導光板１０の短辺側の両側端面（光入射面１０ａ，１０ａ）に、それぞれＬＥＤ１３の発光面１３ａが対向するように配置されている。

　反射シート１１は、各導光板１０の背面１０ｃを覆うように配置されており、この場合、シャーシ１４の底板１４ａ上に敷設されている。この反射シート１１は、導光板１０の背面１０ｃから背面側へと出射される光を導光板１０側に反射させるためのもので、例えば厚さが０．１～２ｍｍ程度の樹脂製のシートで構成される。この場合、反射シート１１の前面は、例えば白色に塗装されており、導光板１０の背面１０ｃから出射される光を導光板１０側に効率良く反射させその光の利用効率および導光板１０の光出射面１０ｂでの輝度を高めている。

　このように照明装置４は、光学シート７～９、複数の導光板１０および反射シート１１によって、ＬＥＤ１３からの光を面状の光に変換して液晶表示パネル３の背面側に照射できるようになっている。尚、シャーシ４の背面には、ＬＥＤ基板１２に電源を供給する電源基板１７と、液晶表示パネル３を駆動するコントロール基板１８が配設されている。このような照明装置４では、液晶表示パネル３の動画表示における動画ぼけを改善するために、コントロール基板１８が液晶表示パネル３を駆動する信号（走査信号）に同期させて、図４に示されるように電源基板１７がＬＥＤ１３を上から下方向に順次点灯させることにより各導光板１０を上から下方向に順次発光させられるようになっている。

　このような複数の導光板１０は、複数の支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）によってシャーシ１４の底板１４ａに固定されている。この場合、図４にも示されるように、複数の支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）は、縦方向（複数の導光板１０の並びの方向）において一直線に並ばないように千鳥状に配置されており、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）によって遮光される部分の影が目立たないようにされている。

　図２（ｂ）は隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５に配置され、それら導光板１０，１０の長辺側端部（段差部１０ｄ，１０ｄ）を支持する第１支持部材２１Ａの外観斜視図、図２（ｃ）は最も外側に配置される導光板１０の外側の長辺側端部（片側の段差部１０ｄ）の外側に配置され、それら導光板１０の長辺側端部（片側の段差部１０ｄ）を支持する第２支持部材２１Ｂの外観斜視図を示している。

　図示されるように第１支持部材２１Ａは、平板状の押さえ部２１ａと、この押さえ部２１ａの下面の中央から下方に延設された胴部２１ｃと、この胴部２１ｃの先端（下端）に設けられた一対の係止片２１ｄ，２１ｄを有している。押さえ部２１ａは、隣り合う導光板１０，１０の段差部１０ｄ，１０ｄの上面をそれぞれ上方から押さえることが可能な大きさ（長さ、面積）を有している。また、図２（ａ）および図５（ｃ）に示されるように、押さえ部２１ａの厚さは、導光板１０の段差部１０ｄの光出射面（上面）１０ｂからの深さよりも小さくなるように形成されており、導光板１０の光出射面１０ｂから上方に突出しないようにされている。また、胴部２１ｃは、隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５の間隔よりもやや小さい外径を有している。

　第２支持部材２１Ｂは、第１支持部材２１Ａと同様の構成を有しており、この場合、平板状の押さえ部２１ｂが、第１支持部材２１Ａの押さえ部２１ａよりも小さい構成になっている。

　これら第１支持部材２１Ａおよび第２支持部材２１Ｂに備えられる一対の係止片２１ｄ，２１ｄは、その長手方向が、導光板１０の長手方向に沿うように形成されている。図３に示されるように、一対の係止片２１ｄ，２１ｄは、反射シート１０に開口形成された挿通孔１１ａを通って、シャーシ１４の底板１４ａに開口形成された取付孔１４ｄに係止されるようになっている。このような一対の係止片２１ｄ，２１ｄは、具体的には、胴部２１ｃの先端（下端）から斜め上方に向かって延出されるように設けられており、互いに接近・離間する方向に弾性的に撓み変形可能になっている。この場合、係止片２１ｄ，２１ｄの先端の外側には係止段部２１ｅ，２１ｅが形成されている。

　このような係止片２１ｄ，２１ｄをシャーシ１４の取付孔１４ｄに挿入すると、係止片２１ｄ，２１ｄは内側に一旦撓み変形して、取付孔１４ｄの下面から係止段部２１ｅ，２２ｅが突出された後に復帰変形することにより、係止段部２１ｅ，２１ｅが取付孔１４ｄの内側に付勢した状態で係止されるようになっている。これにより、支持部材２１（２１Ａ、２１Ｂ）の係止片２１ｄ，２１ｄは、図２（ａ）に示されるように底板１４ａの取付孔１４ｄに固定的に装着されることになる。

　尚、係止片２１ｄ，２１ｄを取付孔１４ｄから脱着する場合は、係止片２１ｄ，２１ｄを内側に撓ませて、係止段部２１ｅ，２１ｅによる係止を解除してから、上方に持ち上げることで、簡便に脱着することができる。

　次に、図５を用いて、導光板１０をシャーシ１４に収容して固定する手順について説明する。先ず、図５（ａ）に示されるように、シャーシ１４の底板１４ａ上に反射シート１１を載置する。このとき、反射シート１１に開口形成された位置決め孔１１ｂに、底板１４に立設された位置決めピン１４ｃを挿入させることで、反射シート１１は底板１４ａの所定の位置に載置される。また、これに伴って、反射シート１１の挿通孔１１ａは、底板１４の取付孔１４ｄと一致するように位置決めされる。

　そして、図５（ｂ）に示されるように、複数の導光板１０を、反射シート１１の上に載置する。このとき、導光板１０に開口形成された位置決め孔１０ｅに、底板１４の位置決めピン１４ｃを挿入させることで、導光板１０は反射シート１１（底板１４ａ）の上の所定の位置に載置されると共に、隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５が、所定の間隔となるように位置決めされる。また、これに伴って、隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５内に、反射シート１１の挿通孔１１ａおよび底板１４ａの取付孔１４ｄが配置されるようになっている。

　次に、図５（ｂ）に示されるように、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）を底板１４ａに装着する。支持部材２１Ａの係止片２１ｄ，２１ｄが底板１４ａの取付孔１４ｄに固定されると、支持部材２１Ａの胴部２１ｃが隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５に配置されると共に、押さえ部２１ａの両端が、隣り合う導光板１０，１０の段差部１０ｄ，１０ｄの上面を上から押さえるように配置される。また、支持部材２１Ｂの係止片２１ｄ，２１ｄが底板１４ａの取付孔１４ｄに固定されると、押さえ部２１ｂの一端が、最も外側の導光板１０の段差部１０ｄの上面を上から押さえるように配置される。このようにして導光板１０は、シャーシ１４の底板１４ａに固定されてその導光板１０を底板１４ａとの間で挟持する複数の支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）によって支持される。

　このような照明装置４によれば、複数の導光板１０をシャーシ１４の底板１４ａに載置し、その後に支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）を底板１４ａに装着するという手順により複数の導光板１０をシャーシ１４の底板１４ａ上に固定（支持）することができるので、複数の導光板１０を簡便にシャーシ１４内に収容固定することが可能になっている。また、導光板１０の端部（段差部１０ｄ）が支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の押さえ部２１ａ，２１ｂから過大な荷重を受けることが防止されるので、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）を装着する際に導光板１０に割れ・欠けなどの破損が生じないようにされている。

　この場合、シャーシ１４の底板１４ａには、導光板１０を位置決めするための位置決めピン１４ｃが設けられているので、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の装着前において、導光板１０をシャーシ１４の底板１４ａの所定の位置に位置決めすることができるので、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の底板１４ａへの装着が容易であると共に、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の装着後においても、導光板１０がシャーシ１４に対してずれてしまうことが防止されている。

　また、支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の一対の係止片２１ｄ，２１ｄは、その長手方向が導光板１０の長手方向に沿うように形成されている。したがって、一対の係止片２１ｄ，２１ｄの長手方向が導光板１０の長手方向に対して直交するように形成されている場合よりも、隣り合う導光板１０，１０の間の隙間１５が小さくなるように複数の導光板１０を並べることが可能となり、各導光板１０の大型化または照明装置４の小型化に貢献することができる。

　図６は、このような支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）の変形例を示している。図示されるように、複数の第１支持部材２１Ａが長い棒状の連結部２１ｆを介して導光板１０の長手方向に沿って一体的に連結され、同様に複数の第２支持部材２１Ｂが長い棒状の連結部２１ｆを介して一体的に連結された構成になっている。この場合、連結部２１ｆの両端部は胴部２１ｃ，２１ｃの途中部位に一体的になるように設けられている。このような構成によれば、複数の支持部材２１（２１Ａ，２１Ｂ）を一個ずつシャーシ１４の底板１４ａに装着する場合と比べて手間がかからない上に、照明装置４を構成する部品点数の削減にも貢献する。

　以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。

　例えば、上述した実施形態では、支持部材２１（２１Ａ，２１Ａ）の押さえ部２１ａ，２１ｂの形状として、平面に見て長方形のものを示したが、円形、楕円形、三角形など種々なる形状のものが適用可能で、上述した実施の形態には限定されない。また、導光板１０は、その長辺側の両端部に段差部１０ｄ，１０ｄが形成されたものを示したが、このような段差部１０ｄ，１０ｄが形成されていない構成のものにも本発明が適用可能であることは言うまでもない。

　更に、導光板１０を底板１４ａ上の所定の位置に位置決めする位置決め部として、底板１４ａに立設された位置決めピン１４ｃを用いた構成について説明したが、このような位置決め部としては、導光板１０の四隅角部を係止するＬ字形の突起を底板１４ａ上に立設する構成のものなどが適用可能であり、上述した実施の形成には限定されない。

Claims (6)

1. 　方形箱形状を有するシャーシと、該シャーシの内底面に並べられて収容される横長の長方形状を有した複数の導光板と、該各導光板の短辺側の側端面に光を照射して該各導光板に光を導入するための光源と、前記各導光板を前記シャーシの底板面に挟持する複数の支持部材とを備え、
   　前記支持部材には、前記各導光板の長辺側の端部上面に当接される押さえ部と、該押さえ部から延設された胴部と、該胴部の先端に設けられ前記底板の取付孔に挿入されて係止される互いに接近離間する方向に弾性変形可能な一対の係止片を有していることを特徴とする照明装置。
2. 　前記シャーシの底板と、前記各導光板には夫々互いに位置決め固定するための位置決め孔が形成され、両位置決め孔に位置決めピンが挿通されることにより前記各導光板は前記シャーシの底板面に位置決め固定されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 　前記各支持部材の一対の係止片は、前記各導光板の長辺方向の面内で対峙するように形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の照明装置。
4. 　前記各支持部材が連結部を介して前記導光板の長手方向に沿って複数連結されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の照明装置。
5. 　前記各導光板の長辺側の端面には、上端縁が切り欠かれた凹窪み状の段差部が形成されると共に、該段差部の上面に前記各支持部材の押さえ部が当接されて、該押さえ部と前記一対の係止片により前記導光板がシャーシの底板を挟んで挟圧保持されるようにしたこと特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の照明装置。
6. 　請求項１から５のいずれか一項に記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う液晶表示パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。

Images