WO2010126021A1

WO2010126021A1 - 歯科ｘ線画像撮影用ｃｃｄセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具

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Publication number: WO2010126021A1
Application number: PCT/JP2010/057416
Authority: WO
Inventors: 英人樫山
Original assignee: 株式会社Ｗｅｓ
Priority date: 2009-04-28
Filing date: 2010-04-27
Publication date: 2010-11-04
Also published as: JP4571697B1; CN102395321B; JP2010253127A; CN102395321A

Abstract

　外形が異なる種々の画像撮影用ＣＣＤセンサーを使用できると共に、各種センサーの位置決めを正確に行えて、再現性に優れた画像を作成し易くし、口腔内での咬合状態が安定して、違和感が少なく、保持状態が良好なものにする。歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具１は、センサーホルダー１７のセンサー支持基板１８を所定角度で傾斜させ、支持基板１８の上下端部に湾曲部１９、２０を夫々突設して、センサー１６の外形に対応するセンサー装着部を形成し、支持基板１８に嵌合突部２５を設け、咬合用の主ブロック９に嵌合突部２５が嵌まる断面同一形状の嵌合溝１２を設け、センサー装着部の形状をセンサー１６の外形が異なる毎に変えると共に、センサー装着部の上下位置を被検歯２８に対する撮影個所が異なる毎に変えて、種々のホルダー１７を作成し、各ホルダー１７には同一形状の嵌合突部２５を設けるものである。

Description

歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具

　本発明は、歯科医療において、歯のＸ線撮影に使用する画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の撮影具に関する。

　従来、歯科医療において歯をＸ線撮影する場合、被検歯より内方にＸ線写真フィルムを保持し、そのＸ線写真フィルムに対し、Ｘ線管の照射方向を定めて撮影を行っている。すると、撮影エリアの広いＸ線写真フィルムを用いることにより、被検歯を含む付近の歯を３～４本同時に撮影できる。しかし、Ｘ線写真フィルムでは撮影後に、現像処理して画像を映し出さなければならない。そこで、近年ではＸ線に感応する画像撮影用ＣＣＤセンサーを同様に用いて、被検歯の撮影を行い、電子的な処理により再現性に優れた画像を作成し、歯科医療を行っている。しかも、このようなＣＣＤセンサーを用いると、同一のＣＣＤセンサーを繰り返して使用できるばかりでなく、被検者が受けるＸ線の被爆量をＸ線写真フィルムに比べて軽減できる。

　しかし、画像撮影用ＣＣＤセンサーとして市販されている製品には種々の外形寸法のものがあって、厚みが一段と厚い。このため、体積が大きくて嵩張る上、Ｘ線写真フィルムと比べると外郭寸法に大差はないが、撮影エリアの寸法が小さい。それ故、同時に撮影できる歯数は２～３本である。そして、被検歯の上下方向の長さと画像上の歯の上下方向の長さが同一である等長撮影が理想的であっても、特に撮影エリアの上下方向の寸法が小さいため、被検歯の先端から根尖までの歯の全長撮影を行えない場合がある、という問題がある。

　そこで、特許文献１には「被検者の口腔内に装着されて上下歯で咬持されるべき保定板に取付けられた受光体装着板と、この保定板から口腔外に張出す支持アームに取付けられた中間アームを介して、受光体装着板と対向する位置に配されるＸ線管案内盤とを備え、板状のＸ線受光体を上顎の被検臼歯の内側に支持保定すると共にＸ線管の照射方向を案内するＸ線撮影具において、受光体装着板がＸ線管案内盤と平行であり、かつ受光体装着板の取付け角度が保定部の垂直線に対して２０乃至４０度で取付けられたことを特徴とするＸ線撮影具を使用し、ＣＣＤイメージセンサを受光体装着板に装着し、被検臼歯の上下方向の寸法を７０乃至９０％に圧縮した画像を得るＸ線撮影法。」が提示されている。そして、そのＸ線撮影具を用いると、「被検歯と受光体とＸ線の位置関係および照射角度が一定となるために、圧縮率が一定で再現性の良い鮮明なＸ線画像を容易に得ることができる。また、受光体を被検歯の後部に配置しやすいので、確実に被検歯の画像を捉えることが出来る。とりわけ高さ寸法の足らないＣＣＤイメージセンサを用いる場合に、歯牙の上下が圧縮され、根尖部から咬合部にいたる被検臼歯全体を写し出すことができ、確実な診断を行うことが可能となる。」旨主張している。

　しかしながら、このような上顎臼歯のＸ線撮影具では、受光体装着板を上保定部の垂直線に対して所定の角度で取り付け、その受光体装着板の下縁に受光体の下端を保持する保持凸部を設け、又はそのような保持凸部を設けずに、その受光体装着板に画像撮影用ＣＣＤセンサーを輪ゴム又は粘着テープで固定しているに過ぎない。このため、ＣＣＤセンサーを受光体装着板上に乗せ、その下端を凸部で保持し又は保持せずに、輪ゴム等で固定するだけであり、ＣＣＤセンサーの撮影に適合する正確な位置決めを行い難い。又、異なる種々のＣＣＤセンサーを選択的に用いる場合、外形が異なるため、各種ＣＣＤセンサーの正確な位置決めを一層行い難い。それ故、被検歯の先端から根尖までの歯の全長撮影を速やかに行えない場合があって、再現性に優れた等長又は圧縮画像を作成し難い。しかも、根尖病の検査をするためには、被検歯の根尖付近を含めるようにして、上下方向の一定の範囲を撮影箇所にし、その画像を作成したい場合がある。

特開平１０－３１４１６４

　本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、外形が異なる種々の画像撮影用ＣＣＤセンサーを使用できると共に、被検歯等の撮影箇所に対し、各種ＣＣＤセンサーの位置決めを正確に行えて、再現性に優れた等長又は圧縮画像を作成し易くし、口腔内での咬合状態が安定して、違和感が少なく、保持状態が良好な歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本発明の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具は、
　支持フレームの前側に設けられたＸ線照射管案内リングと、
　被験者の口腔内に挿入される該支持フレームの後側に設けられた、被験歯の先端を当接させるための咬合面を有する主ブロックと、
　該主ブロックに装着されて、Ｘ線画像撮影用のＣＣＤセンサーを該Ｘ線照射管案内リングに対向させて支持するセンサーホルダーとを備え、
　該主ブロックが、該センサーホルダーを装着するための嵌合穴を有し、
　該センサーホルダーが、該嵌合穴に着脱自在に嵌まる嵌合突部と、該嵌合突部に直接、又は脚部を介して繋がるセンサー支持基板と、該ＣＣＤセンサーを該センサー支持基板に着脱自在に把持する、該センサー支持基板に付された把持部材とを有しており、
　該ＣＣＤセンサーの外形、該主ブロックの嵌合面に対する該ＣＣＤセンサーの上下位置、及び該Ｘ線照射管案内リングに対向させる該ＣＣＤセンサーの角度のうちの少なくとも一種が異なるように形状を異ならせた複数の該センサーホルダーを有して、これら複数のセンサーホルダーがいずれも同一形状の該嵌合突部を有することを特徴とする。

　又、好ましくは、前記主ブロックが前記嵌合穴として前記嵌合突部と断面同一形状の嵌合溝を有し、該嵌合突部が該嵌合溝に沿って摺動可能であることを特徴とする。

　又、好ましくは、前記嵌合溝の両端が、前記主ブロックの両端まで達していることを特徴とする。

　又、好ましくは、前記嵌合突部が、前記嵌合溝に嵌まるレール状の形状であることを特徴とする。

　又、好ましくは、前記嵌合突部と前記嵌合溝とが、互いに係合し合って該嵌合溝に直交する方向に該嵌合突部が抜け止めされる抜止部を有することを特徴とする。

　又、好ましくは、前記把持部材が、前記センサー支持基板の上端部及び下端部から、Ｘ線照射管案内リングの反対側に向けて各々突設された、前記ＣＣＤセンサーの上端部及び下端部を被って把持する一対の湾曲部であり、該ＣＣＤセンサーがこの一対の湾曲部に摺動可能であることを特徴とする。

　又、好ましくは、前記支持フレーム側の前記湾曲部の中央付近に、そのセンサーホルダーに装着した前記ＣＣＤセンサーの信号電線を通すための配線用の切欠部が設けられ、該支持フレームの前記主ブロックと相対する位置に、前記被検歯付近の歯と相対する歯の先端が当接する噛合面を有する補助ブロックが設けられ、該補助ブロックが、信号電線配線用の間隙を有することを特徴とする。

　本発明による歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具を使用する場合、先ず種々のセンサーホルダーの中から使用する画像撮影用ＣＣＤセンサーの外形に対応し、そのＣＣＤセンサーの咬合面に対する上下位置が被検歯等に対する撮影箇所と一致し、更に求める倍率の撮影が行える傾斜角度の専用のセンサーホルダーを選択して、そのセンサーホルダーを咬合用の主ブロックに装着する。その装着時に、センサーホルダーに設けられた嵌合突部を、主ブロックに設けた嵌合穴に押し込み、嵌合突部と嵌合穴とを嵌合させる。したがって、センサーホルダーを主ブロックに良好に位置決めして保持できる。又、装着状態にあるセンサーホルダーの嵌合突部を嵌合穴から抜くと取り外しができる。それ故、主ブロックに対し、センサーホルダーを自在に装着脱できる。そのセンサーホルダーにＣＣＤセンサーを装着するには、ＣＣＤセンサーをセンサー支持基板の把持部材で把持させる。それ故、センサー支持基板に対し、ＣＣＤセンサーを自在に装着脱できる。

　このようにして、センサーホルダーを咬合用の主ブロックに装着し、更にそのセンサーホルダーにＣＣＤセンサーを装着した撮影具を使用すると、Ｘ線照射管案内リングの傾斜角度とセンサーホルダーに装着したＣＣＤセンサーの傾斜角度が同一の場合には、その傾斜角度に応じ、被検歯又はその根尖付近にある一定範囲の上下方向の長さ全体を撮影箇所とした時に、被検歯又はその根尖付近にある一定範囲の上下方向の長さと比べて、画像上の歯等の上下方向の長さが圧縮されて短くなる圧縮撮影を行える。又、倍角の場合には、被検歯又はその根尖付近にある一定範囲の上下方向の長さと、画像上の歯等の上下方向の長さが同一となる等長撮影を行える。

　そして、センサーホルダーの形状を、ＣＣＤセンサーの外形が異なる毎に変えると共に、ＣＣＤセンサーを把持する上下位置を被検歯に対する撮影個所が異なる毎に変え、更に撮影倍率つまりＣＣＤセンサーを把持する傾斜角度が異なる毎に変えて、種々のセンサーホルダーを作成し、その各センサーホルダーにはいずれにも同一形状の嵌合突部を設けることにより、各センサーホルダーの嵌合突部を共通化できる。それ故、検査の都度、種々のセンサーホルダーから適切なセンサーホルダーを選んで用いることにより、外形が異なる種々のＣＣＤセンサーを使用できる。そのため、撮影箇所とする被検歯又はその根尖付近に対し、各種ＣＣＤセンサーの位置決めを正確に行えて、再現性に優れた等長又は圧縮画像を作成できる。しかも、咬合時に被検歯付近にある噛み易い歯で主ブロックの咬合面を強固に噛めるので、口腔内での咬合状態が安定し、違和感が少なくなり、撮影具を良好に保持できる。

　又、主ブロックが嵌合穴として嵌合溝を有し、嵌合突部が嵌合溝に沿って摺動可能であることにより、咬合時に被検歯やその付近の歯で噛む主ブロックの位置を変えずに、その主ブロックに対するセンサーホルダーの装着位置を摺動させて適宜変えられるので、撮影箇所とする被検歯等に対し、各種ＣＣＤセンサーの位置決めを一層正確に行えて、再現性に優れた等長又は圧縮画像を作成することができる。

　又、嵌合溝の両端が主ブロックの両端まで達していることにより、嵌合溝のいずれの端側からでも嵌合突部を嵌合溝に着脱することができるので、センサーホルダーを主ブロックに簡便かつ迅速に装着することができる。

　又、嵌合突部が嵌合溝に嵌まるレール状の形状であることにより、嵌合溝に沿って嵌合突部が摺動しやすくなると共に、嵌合溝による嵌合突部の支持が確実になる。

　又、嵌合突部と嵌合溝とが、互いに係合し合って嵌合溝に直交する方向に嵌合突部が抜け止めされる抜止部を有することで、嵌合溝に沿って嵌合突部が摺動可能であると共に、嵌合溝の溝端部以外からは嵌合突部が抜けないため、センサーホルダーを主ブロックに一層良好に保持できる。

　又、センサー支持基板の上端部及び下端部に一対の湾曲部を把持部材として設けることにより、ＣＣＤセンサーの端をセンサー支持基板の上下の湾曲部間に嵌まるように位置決めした後、センサー支持基板に沿って押し込み、摺動させることでＣＣＤセンサーがセンサー支持基板に良好に保持される。又、装着状態にあるＣＣＤセンサーを引く又は更に押す方向に摺動させると取り外しできる。それ故、センサー支持基板に対し、ＣＣＤセンサーを自在に装着脱できると共に、センサー支持基板への装着位置を変えることにより、ＣＣＤセンサーの位置を歯列に沿う一定範囲で選択できる。

　又、支持フレーム側の湾曲部の中央付近に、そのセンサーホルダーに装着したＣＣＤセンサーの信号電線を通すための配線用の切欠部が設けられ、支持フレームの主ブロックと相対する位置に、被検歯付近の歯と相対する歯の先端が当接する噛合面を有する補助ブロックが設けられ、補助ブロックが、信号電線配線用の間隙を有している。これにより、信号電線を湾曲部に設けた配線用切欠部と咬合用補助ブロックの間隙を通して配置できるので、その信号電線を咬合時に歯で傷付けることなく、支持フレームに沿わせて導くことができる。それ故、歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具が、特に前歯撮影用に適したものになる。

本発明を適用した上顎右臼歯と下顎左臼歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具の一実施形態による上顎右臼歯の等長撮影状態を示す正面図である。同撮影具の本体組立時における各部品の配置関係を示す斜視図である。同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図である。同撮影具の組立完成状態を示す斜視図である。同撮影具の本体に備えた主ブロックに対し、画像撮影用ＣＣＤセンサー装着済み専用センサーホルダーの装着直前の位置関係を示す斜視図である。本発明を適用した上顎右臼歯と下顎左臼歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用専用センサーホルダー付き撮影具の他の実施形態による上顎右臼歯等の等長撮影状態を示す正面図である。同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図である。本発明を適用した上顎前歯と下顎前歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具の一実施形態による上顎前歯の等長撮影状態を示す正面図である。同撮影具の本体組立時における各部品の配置関係を示す斜視図である。同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図である。同撮影具の組立完成状態を示す斜視図である。同撮影具を補助ブロック側から見た斜視図である。

　１・３０・３５は撮影具、２・３６は支持フレーム、４・３８はＸ線照射管案内リング、４ａ・３８ａは円形照射面、５は屈曲部、６・３９は口腔内挿入部、９・４１は主ブロック、１０・５５は咬合面、１２・６０は嵌合溝、１３・４２は補助ブロック、１５・４８は本体、１６・４９は画像撮影用ＣＣＤセンサー、１７・３１・５０はセンサーホルダー、１８・５１はセンサー支持基板、１９・２０・５２・５３は湾曲部、２１・５４はセンサー装着部、２４・６１は撮影エリア、２５・５６は嵌合突部、２６・５９は後面、２７・５７は信号電線、２８・６２は被検歯、３２は脚部、４７は舌当接用突部である。

　以下、添付の図１～１２を参照して、本発明の実施の最良形態を説明する。

　図１は本発明を適用した上顎右臼歯と下顎左臼歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具による上顎右臼歯の等長撮影状態を示す正面図、図２は同撮影具の本体組立時における各部品の配置関係を示す斜視図、図３は同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図、並びに図４は同撮影具の組立完成状態を示す斜視図である。この歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具１は、用具の中核をなす支持フレーム２として、先端側の幅を狭く、後端側の幅を広くして、アーム状に伸ばした平板状部材を用いる。そして、そのアーム状の支持フレーム２の前端に、結合具３を用いてＸ線照射管案内リング４を固着する。そのＸ線照射管案内リング４は、支持フレーム２の一主面から一方向に突出するように設置する。その際、Ｘ線照射管案内リング４の円形照射面４ａを後述する主ブロック９の咬合面１０に向けて傾斜させ、その傾斜角度αを咬合面１０と垂直な一点鎖線で示す面１０ａに対し、例えば１０度にする。そこで、支持フレーム２が上顎右臼歯の撮影時に口角を回り込めるようにするため、その後部寄りの箇所の一定の範囲を屈曲させて、屈曲部５を形成する。すると、支持フレーム２の後部付近が被検者の口腔内に挿入する口腔内挿入部６になる。

　この口腔内挿入部６は大略長方形状にし、その一主面７を咬合時に水平に保てる水平面にする。すると、その一主面７上に複数例えば３本のねじ８を用いて咬合用の主ブロック９を螺着し、その主ブロック９をＸ線照射管案内リング４の突出方向と大略同一方向に向けて突設できる。そこで、主ブロック９として例えば直方体を用い、その一主面７と平行な外面１０を、咬合時に被検歯付近の歯が垂直状態になって、歯の先端面が当接する咬合面にする。すると、主ブロック９を一主面７のＸ線照射管案内リング４の側にある縁まで片寄せ、咬合面１０と一主面７の長手方向同士を一致させて配置でき、一主面７の主ブロック９のない平面領域１１を相対する他の縁側に作れる。なお、１２は、本発明の嵌合穴の一例として、主ブロック９に設けた深さが一定で、奥部側が拡張した嵌合溝であり、１３は口腔内挿入部６の他主面１４に突設し、先端面に凹凸を設けた咬合用の補助ブロックである。

　このようにして、撮影具１の本体１５を組み立て、その主ブロック９に画像撮影用ＣＣＤセンサー１６を支持するセンサーホルダー１７を装着脱自在に設置する。そこで、センサーホルダー１７の製作に際し、矩形状例えば長方形状のセンサー支持基板１８をホルダー１７の中核として設け、そのセンサー支持基板１８を円形照射面４ａと同一の傾斜方向にして、傾斜角度が倍角２αである２０度となるように傾斜させる。そして、そのセンサー支持基板１８の上端部及び下端部に、センサー支持基板１８の主ブロック９と反対側にある一主面側に装着するＣＣＤセンサー１６の上端部及び下端部を被って支持する一対の湾曲部１９、２０を夫々突設する。すると、センサー支持基板１８にセンサー装着部２１を形成できる。そして、そのセンサー装着部２１にＣＣＤセンサー１６を装着した時に、そのセンサー支持基板１８の内側主面にＣＣＤセンサー１６の一主面２２が接触し、そのＣＣＤセンサー１６の他主面２３に設けた撮影エリア２４を湾曲部１９、２０の両端間に配置できる。

　そこで、センサー支持基板１８の他主面、即ち主ブロック９に向く面の口腔内挿入部６寄りの最端付近に、突出長を一定にして、主ブロック９の咬合面１０と平行にレール状に伸びて基板１８の両端まで達し、その先端部側部分２５ａが円形断面状に拡張する嵌合突部２５を設ける。そして、主ブロック９の後面２６に咬合面１０と平行に伸びて主ブロック９の両端まで達するようにして、センサー支持基板１８の嵌合突部２５が嵌まる断面同一形状の上述した嵌合溝１２を設ける。すると、センサーホルダー１７が完成し、そのセンサーホルダー１７がＣＣＤセンサー１６の外形に対応したセンサー装着部２１を有する専用のセンサーホルダーになる。この場合、嵌合溝１２の溝の長さと嵌合突部２５のレール状の長さとはほぼ同じ長さにする。なお、センサー支持基板１８の中央部に、撮影エリア２４の輪郭形状に対応するＸ線通過用開口部を設けてもよい。

　このような専用のセンサーホルダー１７を本体１５に装着する場合、そのセンサー支持基板１８の外主面に設けた先端部側拡張の嵌合突部２５と、主ブロック９の後面２６に設けた断面同一形状の嵌合溝１２の端同士を合せて位置決めした後、その嵌合突部２５を嵌合溝１２に対し主ブロック９の咬合面１０と平行となるように押し込み、摺動させて嵌合する。すると、嵌合突部２５の先端部側が付け根部側より拡張しており、嵌合溝１２の奥部側が開口部側より拡張しているので、この嵌合突部２５の拡張部と嵌合溝１２の拡張部とが、互いに係合し合って嵌合溝１２に直交する方向に嵌合突部２５が抜け止めされる抜止部となり、そのセンサーホルダー１７を主ブロック９により良好に保持できる。以上により、歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具１が完成する。又、装着状態にあるセンサーホルダー１７を引く又は更に押す方向に摺動させるとセンサーホルダー１７を取り外しできる。それ故、センサーホルダー１７を主ブロック９に対し、自在に装着脱できる。更に、センサーホルダー１７を主ブロック９に対して摺動させて所望の位置で停止させることで、センサーホルダー１７の主ブロック９への装着位置を変えることができるので、センサーホルダー１７の位置を歯列方向に沿う一定範囲で選択できる。嵌合突部２５は、嵌合溝１２に対し、僅かな弱い力を加えただけでは摺動せず、所定の適度な力を加えたときに摺動することが、センサーホルダー１７の主ブロック９に対する位置固定の観点から好ましい。なお、撮影具１には当然Ｘ線の透過を妨げないようにするため、主にプラスチック製部品を用いる。

　使用時、ＣＣＤセンサー１６を撮影具１のセンサーホルダー１７に装着する。その際、ＣＣＤセンサー１６の端をセンサー支持基板１８の湾曲部１９、２０の間に嵌まるように位置決めした後、センサー支持基板１８の内側主面に沿って押し込み摺動させる。すると、ＣＣＤセンサー１６をセンサー装着部２１に挿入して装着し、センサー支持基板１８の内側主面と湾曲部１９、２０で良好に保持できる。又、装着状態にあるＣＣＤセンサー１６を引く又は更に押す方向に摺動させると脱着できる。それ故、センサー装着部２１に対し、ＣＣＤセンサー１６を自在に装着脱できると共に、センサー装着部２１へのＣＣＤセンサー１６の装着位置を摺動させて変えることにより、ＣＣＤセンサー１６の位置を歯列に沿う一定範囲で選択できる。尤も、図５に示すようにＣＣＤセンサー１６を先にセンサーホルダー１７に装着した後、そのセンサーホルダー１７を本体１５の主ブロック９に装着してもよい。ＣＣＤセンサー１６は、湾曲部１９、２０に対し、僅かな弱い力を加えただけでは摺動せず、所定の適度な力を加えたときに摺動することが、ＣＣＤセンサー１６のセンサー装着部２１に対する位置固定の観点から好ましい。なお、２７はＣＣＤセンサー１６の信号電線である。

　このようにして、センサーホルダー１７を主ブロック９に装着し、更にそのセンサーホルダー１７にＣＣＤセンサー１６を装着した撮影具１を使用すると、そのセンサー装着部２１を口腔内挿入部６の主ブロック９のない平面領域１１の側に配置できる。すると、咬合時にＣＣＤセンサー１６を当然歯列より口腔内方に配置できる。

　そして、アーム状に伸びる支持フレーム２の前側に、その支持フレーム２の一主面から一方向に突出するようにして、Ｘ線照射管案内リング４を突設する。その支持フレーム２の後部付近を被検者の口腔内に挿入する口腔内挿入部６にし、その口腔内挿入部６にＸ線照射管案内リング４の突出方向と大略同一方向に向けて、咬合時に被検歯２８付近の歯が垂直状態になって、歯の先端面が当接する主ブロック９を突設する。その主ブロック９にＣＣＤセンサー１６を支持するセンサーホルダー１７を設置する。Ｘ線照射管案内リング４の円形照射面４ａを主ブロック９の咬合面１０に垂直な面１０ａに対し所定の角度α傾斜させる。更にセンサーホルダー１７を、そのホルダー１７に装着したＣＣＤセンサー１６に設けた撮影エリア２４の主面が円形照射面４ａと同一の傾斜方向になって、傾斜角度が倍角２αとなるように配置してあるので、二等分撮影法により、被検歯２８の上下方向の長さと画像上の歯の上下方向の長さが同一となる等長撮影を行える。

　しかも、このようなセンサーホルダー１７に設けるセンサー装着部２１の形状をＣＣＤセンサー１６の外形が異なる毎に変えて、種々の専用のセンサーホルダー１７を作成し、その各専用のセンサーホルダー１７にいずれにも同一形状の嵌合突部２５を設けると、各種センサーホルダー１７の嵌合突部２５を共通化できる。それ故、検査の都度、種々のセンサーホルダー１７から使用するＣＣＤセンサー１６の外形に対応するセンサー装着部２１を有するセンサーホルダー１７を選んで用いることにより、外形が異なる種々のＣＣＤセンサー１６をいずれも対応するセンサーホルダー１７に夫々装着でき、更にその専用の各センサーホルダー１７をいずれも撮影具１の本体１５に設けた同一の主ブロック９に装着して使用できる。

　そして、咬合時に被検歯２８とその付近の歯で噛む主ブロック９の位置を変えずに、その主ブロック９に対するセンサーホルダー１７の装着位置を適宜摺動させて変え、更にそのセンサーホルダー１７に対し、ＣＣＤセンサー１６の装着位置を適宜摺動させて変えられるので、被検歯２８に対し、各種ＣＣＤセンサーの位置決めを正確に行えて、再現性に優れた等長画像を作成できる。しかも、咬合時に被検歯２８付近の噛み易い歯で主ブロック９を強固に噛めるので、口腔内での咬合状態が安定し、違和感が少なくなり、撮影具１を良好に保持できる。

　図６は本発明を適用した上顎右臼歯と下顎左臼歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着撮影具の他の実施形態による上顎右臼歯等の等長撮影状態を示す正面図、図７は同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図である。この歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具３０と前述した撮影具１とを比べると、撮影具１ではセンサーホルダー１７を用いているのに対し、撮影具３０ではセンサーホルダー３１を用いている。しかし、センサーホルダー１７ではセンサー支持基板１８の最端付近から嵌合突部２５を突設するのに対し、センサーホルダー３１ではその支持基板１８の最端付近と嵌合突部２５との間に脚部３２に相当する板状部分を設けて、センサー装着部２１を上下方向に高くした点が異なっているに過ぎない。それ故、この撮影具３０を用いると、やはり二等分撮影法により、被検歯２８の根尖付近を撮影箇所とする上下の一定範囲の等長撮影を行えて、点線円で示した箇所に発生する根尖病等の検査を行い易くなる。そこで、図６、７では撮影具３０に装着して用いるセンサーホルダー３１の脚部３２以外の撮影具１と同一の部分に同一符号を記載しておく。

　図８は本発明を適用した上顎前歯と下顎前歯を撮影対象とするＸ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具の一実施形態による上顎前歯の等長撮影状態を示す正面図、図９は同撮影具の本体組立時における各部品の配置関係を示す斜視図、図１０は同撮影具の本体に装着するセンサーホルダーを示す斜視図、及び図１１は同撮影具の組立完成状態を示す斜視図である。この歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具３５も前述した撮影具１、３０と大略同一の構造を備えている。そこで、以下において撮影具１と比べて異なる点を主に説明する。この撮影具３５でも用具の中核をなすのはアーム状の支持フレーム３６であり、その先端に結合具３７を用いてＸ線照射管案内リング３８を固着する。しかし、支持フレーム３６は前歯対応にすればよいので、支持フレーム３６の中央付近を屈曲箇所にして前部側を後部側に対し、少し傾斜させるだけでよい。すると、センサー支持基板３６の後部付近が口腔内挿入部３９になる。

　この口腔内挿入部３９には中央付近から一方の縁まで達する配線用の貫通穴４０を設ける。そして、その配線用穴４０の前側直近に、直方体状の主ブロック４１と、三角板状の咬合用の補助ブロック４２（４２ａ、４２ｂ）を一対と、複数本例えば２本のねじ４３を対応付けて配置する。すると、口腔内挿入部３９の両主面に、主ブロック４１と２個の補助ブロック４２とを２本のねじ４３にて螺着できる。その際、２個の補助ブロック４２の間に配線用の間隙４４を形成する。又、口腔内挿入部３９の後端部４５に、補助ブロック４２の側に突出し、先端面に凹凸４６を多数設けた舌当接用突部４７を設ける。なお、舌当接用突部４７は撮影具３５のバランサーであり、咬合時に咬合状態を安定化させる。

　このようにして、撮影具３５の本体４８を組み立て、その主ブロック４１に画像撮影用ＣＣＤセンサー４９を支持する専用のセンサーホルダー５０を装着脱自在に設置する。そこで、センサーホルダー５０を、前述したセンサーホルダー１７とほぼ同一の構造にする。そして、センサーホルダー５０の製作に際し、同様にしてセンサーホルダー５０にセンサー支持基板５１を備え、そのセンサー支持基板５１を円形照射面３８ａと同一の傾斜方向にして、傾斜角度が倍角例えば２０度となるように傾斜させる。そして、そのセンサー支持基板５１の上下端部に、センサー支持基板５１の一主面に所定の突出長を有し、装着するＣＣＤセンサー４９の上端部及び下端部を被って支持する一対の湾曲部５２、５３を夫々突設する。そのセンサー支持基板５１にＣＣＤセンサー４９の外形に対応するセンサー装着部５４を形成し、そのセンサー支持基板５１の他主面に所定の突出長を有し、主ブロック４１の咬合面５５と平行に伸びて基板５１の両端まで達するレール状の先端部側拡張の嵌合突部５６を設ける。嵌合突部５６は、すでに説明した嵌合突部２５と同一形状である。センサーホルダー５０の口腔内挿入部側にある一方の湾曲部５３には、その中央付近に、センサーホルダー５０に装着したＣＣＤセンサー４９の信号電線５７が嵌まる縁まで達する配線用の切欠部５８を設ける。なお、主ブロック４１には、当然その後面５９に、咬合面５５と平行に伸びて両端まで達するようにして、センサー支持基板５１の嵌合突部５６が嵌まる断面同一形状の嵌合溝６０を設けておく。

　このように、撮影具３５の口腔内挿入部３９、センサーホルダー５０に配線用穴４０、及び切欠部５８を夫々設け、更に２個の補助ブロック４２の間に配線用間隙４４を設けておくと、図１２に示すようにセンサーホルダー５０に装着したＣＣＤセンサー４９の撮影エリア６１から伸びる信号電線５７を、それ等の穴４０、切欠部５８、及び間隙４４を通過させ、支持フレーム３６の他主面に沿わせて導くことができる。その結果、咬合時に信号電線５７を歯で傷付けることがない。それ故、歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着の専用センサーホルダー付き撮影具３５が、特に前歯６２を撮影するのに適したものになる。又、このようなセンサーホルダー５０にセンサー支持基板５１の延長板に相当する脚部３２を設け、センサー装着部５４の位置を口腔内挿入部から上下方向に離すと、被検歯６２の根尖付近を撮影箇所とするのに適したものになる。なお、臼歯を撮影する場合には、通常格別の配線路を設けなくても、信号電線を歯で傷付けることがない。

　上記実施の形態では、本発明を適用した上顎右臼歯と下顎左臼歯を撮影対象とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具１について説明したが、その撮影具１と左右対称構造の撮影具にすると、その撮影具を用いて上顎左臼歯と下顎右臼歯を対象とする撮影を同様に行える。

　又、上記実施の形態では、センサーホルダー１７、３１は、ＣＣＤセンサーの外形、及びＸ線照射管案内リングに対向させるＣＣＤセンサーの角度が同じであるが、主ブロックの嵌合面に対するＣＣＤセンサーの上下位置が異なるように形状が異なっている。センサーホルダー５０は、センサーホルダー１７、３１とは、Ｘ線照射管案内リングに対向させるＣＣＤセンサーの角度は同じであるが、把持するＣＣＤセンサーの外形が異なるように形状が異なっている。なお、このＣＣＤセンサーの外形の違いに伴い、センサーホルダー５０は、センサーホルダー１７、３１とは、咬合面に対するＣＣＤセンサーの上下位置が異なった形状になっている。このように、本発明では、ＣＣＤセンサーの外形、主ブロックの嵌合面に対するＣＣＤセンサーの上下位置、及びＸ線照射管案内リングに対向させるＣＣＤセンサーの角度のうちの少なくとも一種が異なるように形状を異ならせた複数のセンサーホルダーを備えることで、使用するＣＣＤセンサーの位置決めを正確に行えて、再現性に優れた等長又は圧縮画像を作成できる。なお、使用するＣＣＤセンサーが１種類である場合には、把持するＣＣＤセンサーの外形は同一で、主ブロックの嵌合面に対するＣＣＤセンサーの上下位置、及び／又はＸ線照射管案内リングに対向させるＣＣＤセンサーの角度が異なるような形状の複数のセンサーホルダーを備えていればよい。

　上記実施の形態では、本発明による撮影具１、３０、３５において、Ｘ線照射管案内リング４、３８の円形照射面４ａ、３８ａを主ブロック９、４１の咬合面１０、５５に垂直な面１０ａに対し所定の角度α傾斜させ、センサーホルダー１７、３１、５０を、そのホルダーに装着したＣＣＤセンサー１６、４９に設けた撮影エリア２４、６１の主面が円形照射面４ａ、３８ａと同一の傾斜方向になって、傾斜角度が倍角２αとなるように配置し、二等分撮影法によって、被検歯２８、６２の上下方向の長さと画像上の歯の上下方向の長さが同一となる等長撮影を行う場合について説明したが、本発明による撮影具において、Ｘ線照射管案内リングの円形照射面を主ブロックの咬合面に垂直な面に対し所定の角度傾斜させ、そのセンサーホルダーを、そのホルダーに装着した画像撮影用ＣＣＤセンサーに設けた撮影エリアの主面が円形照射面と同一の傾斜方向になって、傾斜角度が同一となるように配置すると、被検歯の上下方向の長さと比べて、画像上の歯の上下方向の長さが圧縮される圧縮撮影を同様に行うことができる。

　又、上記実施の形態では、嵌合突部２５、５６のレール状の長さを嵌合溝１２、６０の溝長さと同程度の長さで形成した例について説明したが、嵌合突部２５、６０の長さを溝長さよりも長く、又は短く形成してもよい。又、嵌合突部２５、５６が嵌合溝１２、６０の溝内を摺動可能であれば、その形状はレール状に限定されず、例えば直方体状であってもよい。

　又、上記実施の形態のように、嵌合溝１２、６０を主ブロック９、４１に形成し、嵌合突部２５、５６を嵌合溝１２、６０に摺動可能としたほうが、主ブロック９、４１に対してセンサーホルダー１７、３１、５０の位置を摺動させて変えることができるので好ましいが、主ブロック９、４１に丸穴や角穴などの形状の穴を嵌合穴として設け、嵌合突部の形状を、その嵌合穴に着脱可能にちょうど嵌まる円筒状や角筒状の形状で設けてもよい。又は、主ブロック９、４１に丸穴等の嵌合穴を複数設け、この複数の嵌合穴のうちから一つを選択して嵌合突部を嵌合させることで、センサーホルダー１７、３１、５０の位置を変えてもよい。

　又、抜止部として、嵌合突部２５、５６の先端側が付け根部側よりも拡張した形状であり、この拡張した先端部が嵌合溝１２、６０に係合して嵌合突部２５、５６が抜止される例について説明したが、抜止部の構造は、嵌合溝１２、６０と先端突部２５、５６とが互いに係合して、先端突部２５、５６が、嵌合溝１２、６０に沿って摺動し、嵌合溝１２、６０に直交する方向に抜けない構造であればどのような構造を用いてもよい。例えば、嵌合突部がその先端側と付け根部側とが同じ厚さの板状であり、この板状の一面側、又は両面側に嵌合溝１２，６０に沿う方向のガイド溝を形成して、このガイド溝に嵌まる突部を嵌合溝１２，６０の溝壁に形成してもよい。この場合、ガイド溝及び突部が抜止部になる。

　又、センサー支持基板の上端部及び下端部から把持部材として一対の湾曲部を設けた例について説明したが、これらの湾曲部に換えて、センサー支持基板の右端部及び左端部から把持部材として一対の湾曲部を設けてもよい。この場合、ＣＣＤセンサーはセンサー支持基板の上下方向に摺動可能となる。なお、把持部に対してＣＣＤセンサーが摺動可能であるほうが、センサー支持基板に対するＣＣＤセンサーの位置を変えることができて好ましいが、センサー支持基板に対するＣＣＤセンサーの位置を変えることが不要であれば、把持部に対してＣＣＤセンサーが摺動できなくてもよい。この場合、例えばセンサー支持基板から、ＣＣＤセンサーの四方の側面を把持するように突設させた把持部を設けてもよい。

　又、嵌合溝１２、６０の両端が主ブロックの両端に達している例について説明したが、嵌合溝１２、６０の一端のみがブロック９、４１の端に達していてもよい。又、Ｘ線照射管案内リングの形状は、Ｘ線照射管の形状に合わせて、円形状、楕円形状、正方形状などの枠形状とすればよい。

又、補助ブロック１２として一対の補助ブロック４２ａ、４２ｂを間隙を開けて配置した例について説明したが、間隙として配線用の溝を形成した１個の補助ブロックを用いてもよい。又、支持フレーム２、３６が平板状部材である例について説明したが、その形状はこれに限定されず、例えば、丸棒状部材、又は四角棒状部材としてもよい。

Claims

　支持フレームの前側に設けられたＸ線照射管案内リングと、
　被験者の口腔内に挿入される該支持フレームの後側に設けられた、被験歯の先端を当接させるための咬合面を有する主ブロックと、
　該主ブロックに装着されて、Ｘ線画像撮影用のＣＣＤセンサーを該Ｘ線照射管案内リングに対向させて支持するセンサーホルダーとを備え、
　該主ブロックが、該センサーホルダーを装着するための嵌合穴を有し、
　該センサーホルダーが、該嵌合穴に着脱自在に嵌まる嵌合突部と、該嵌合突部に直接、又は脚部を介して繋がるセンサー支持基板と、該ＣＣＤセンサーを該センサー支持基板に着脱自在に把持する、該センサー支持基板に付された把持部材とを有しており、
　該ＣＣＤセンサーの外形、該主ブロックの嵌合面に対する該ＣＣＤセンサーの上下位置、及び該Ｘ線照射管案内リングに対向させる該ＣＣＤセンサーの角度のうちの少なくとも一種が異なるように形状を異ならせた複数の該センサーホルダーを有して、これら複数のセンサーホルダーがいずれも同一形状の該嵌合突部を有することを特徴とする歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記主ブロックが前記嵌合穴として前記嵌合突部と断面同一形状の嵌合溝を有し、該嵌合突部が該嵌合溝に沿って摺動可能であることを特徴とする請求項１に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記嵌合溝の両端が、前記主ブロックの両端まで達していることを特徴とする請求項２に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記嵌合突部が、前記嵌合溝に嵌まるレール状の形状であることを特徴とする請求項２に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記嵌合突部と前記嵌合溝とが、互いに係合し合って該嵌合溝に直交する方向に該嵌合突部が抜け止めされる抜止部を有することを特徴とする請求項２に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記把持部材が、前記センサー支持基板の上端部及び下端部から、Ｘ線照射管案内リングの反対側に向けて各々突設された、前記ＣＣＤセンサーの上端部及び下端部を被って把持する一対の湾曲部であり、該ＣＣＤセンサーがこの一対の湾曲部に摺動可能であることを特徴とする請求項１に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。
　前記支持フレーム側の前記湾曲部の中央付近に、そのセンサーホルダーに装着した前記ＣＣＤセンサーの信号電線を通すための配線用の切欠部が設けられ、該支持フレームの前記主ブロックと相対する位置に、前記被検歯付近の歯と相対する歯の先端が当接する噛合面を有する補助ブロックが設けられ、該補助ブロックが、信号電線配線用の間隙を有することを特徴とする請求項６に記載の歯科Ｘ線画像撮影用ＣＣＤセンサー装着用の専用センサーホルダー付き撮影具。