JP3053968U - 歯科検査におけるx線入射角度設定具 - Google Patents

歯科検査におけるx線入射角度設定具

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JP3053968U
JP3053968U JP1998003152U JP315298U JP3053968U JP 3053968 U JP3053968 U JP 3053968U JP 1998003152 U JP1998003152 U JP 1998003152U JP 315298 U JP315298 U JP 315298U JP 3053968 U JP3053968 U JP 3053968U
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博 村岡
優 小林
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株式会社オムニコ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯科用X線撮影におけるX線の入射角度を正
確化する。 【解決手段】 大小臼歯など主根管がX線の入射線上に
並んでいる場合に、入射角度を20°ずらして撮影する
ことにより、両主根管を撮影するための撮影補助具であ
る。フィルムホルダー1に透明体の角度設定プレート2
を重ね合わせ、ビス3で揺動自在に結合したものであ
る。取付け部2bをX線管に固定支持可能とし、基準線
に合わせて角度目盛線6,7を合わせるように角度設定
プレートを傾けると、臼歯Tの主根管B,Lをともに感
光フィルムF上に感光可能とすることができる。目盛を
用いて角度調整をするものであるため角度の設定が容易
かつ正確となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、歯科検査のために行うX線撮影の際にX線の入射角度の設定を容易 にするために用いるいわゆる歯科検査におけるX線入射角度設定具に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り虫歯等の歯の治療にはX線撮影が不可欠となっている。X線撮影は 、X線用感光フィルムを患歯が生えているあごの裏側にX線管とほぼ直交するよ うに当てて、このX線管からのX線放射により患歯の内部を撮影している。
【0003】 ところで現行のX線による患歯の撮影は縦・横の二次元撮影であり、厚みにつ いての撮影は不可能である。したがって同じ放射線上に2つ以上の被撮影対象が 存在した場合には、これを正確に判断することは不可能である。しかしこれに対 しては、撮影方向をずらして複数方向から撮影することにより、複数の被撮影対 象を撮影可能とすることが行われている。
【0004】 これは患歯の撮影の場合には、上あご及び下あごの大小臼歯には図5(a)に 示すように患歯Tの内部を検査する場合に、撮影方向と一致する線上に2つの歯 根管L,Bがあるために、患歯の正面からのみの撮影では、上記の主根管L,B が重なってしまうために、2つの主根管を判別できない結果となることを意味す る。そこで、患歯のX線撮影については、同図(b),(c)に示すように正面 の撮影方向から左右にそれぞれ一定の角度ずつずらした位置から撮影することに より、感光フィルムF上に2つの主根管L,Bの各撮像を得るようにすることが 行われている。なお、撮影方向のずらし角度は20°とすることが適当とされて いる。これは、歯を支えるあごの構造とX線管の構造との関係から許される適切 な角度として採用されているものである。
【0005】 X線感光フィルムFは、縦4cm、横3cm程の長方向のシート状のものが用 いられており、患歯の位置するあごの裏側に押し当てて、あごの外方からX線を 放射することにより撮影している。感光フィルムFはX線検査時には被撮影者本 人が指で押さえたり、図6に例示してあるようなフィルムホルダを用いて口腔外 で保持したりすることにより撮影可能状態に置かれている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、例えば大小臼歯の主根管をX線撮影する場合に、フィルムに 対する正面からそれぞれ一定の角度ずつ傾いた方向から撮影するための方向の設 定は多くの場合、撮影者の勘によって設定されている。しかし、これは不正確か つばらつきの多いものとなっている。
【0007】 そこで本考案の目的は、常に一定の角度ずつ傾けた方向から大小臼歯の主根管 など2つの被撮影対象を正確にX線撮影可能とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、歯科診療に必須のX線撮影における良好な撮影結果を得るために患 歯に対して正確な角度からX線を入射させることを可能とするX線入射角度設定 具を提供するものである。
【0009】 X線フィルムは通常、フィムルホルダーの先端部で支持された状態で口腔内に 挿入されて患歯の裏側にセットされ、外方からX線を入射させることにより患歯 の内部をフィルム上に感光可能とするものである。本考案はこの入射角度を一定 にすることができるようにしたところに特徴がある。
【0010】 本考案における具体的手段は、従来技術のフィルムホルダーに基準線を設け、 この基準線上で入射角度設定プレートを揺動可能に支持したものからなる。入射 角度設定プレートには、上記の基準線と一致する第2基準線と、この第2基準線 に対してそれぞれ所定の角度の大きさの角度目盛線を設けてある。これらの角度 目盛線を基準線に合わせると、感光フィルムとX線の入射角度とが上記の角度の 大きさ分だけ傾いたものとなる。このような傾き角度を得るためには入射角度設 定プレートをX線管に固定可能とし、この角度に対応するようにX線管の位置を 調整する動作が行われる。
【0011】 この角度目盛線の角度の大きさは、これまでの実験により20°が適当である とされるので、第2基準線に対して角度目盛線をそれぞれ20°ずつ傾いた角度 に設けてある。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の実施の形態の一例を示すもので、フィルムホルダー1と入射 角度設定プレート2とをビス3を介して結合してなるX線入射角度設定具を用い て、患歯Tに対してX線Rを照射し、患歯の内部を感光フィルムF上に感光させ るようにしてある。
【0013】 図1では、入射角度設定プレート2はフィルムホルダー1に対して所定の角度 だけ傾けた状態になっている。設定プレート2は2点鎖線で示してあるように、 X線管Dに固定可能であり、X線Rの照射方向とこの設定プレートとの位置関係 はこれを取り付けた状態においては常に固定されたものとなっている。したがっ て、感光フィルムFは患歯の裏側にセットされると、その角度を変化させること は不可能なので、設定プレート2の角度を変化させるということになる。これは すなわち、設定プレート2との位置が固定関係にあるX線管Dの位置を変化させ ることを意味する。そして、X線Rの入射角度がこの角度に相当する大きさだけ 変化することにより正面に対して一直線上にあった2つの主根管L,Bがそれぞ れ別の画像として感光フィルム上に結像可能とするものである。
【0014】 図2は、フィルムホルダー1の構成例を示すもので、基本的構成は従来技術で 引用したものと同一である(図6参照)。このフィルムホルダー1は、機械工具 のプライアの形状に似た構成となっており、一端部側(図1左端)の支持部1a と他端部側の握り部1bとからなり、この握り部を開閉することにより支持部が 開閉し、この支持部に感光フィルムFを挟んで掴むことによりこれを保持可能と するものである。なお、このフィルムホルダーは感光フィルムFの保持中はスラ イダ1cを用いて握り部1bを緊縛し、感光フィルムを取り外すときにはこのス ライダを外して握り部を開けば、これと一体の支持部も開いてフィルムを解放可 能である。支持部1aの先端部近傍には入射角度設定プレート2とこのフィルム ホルダー1とを結合するためのビス用透孔1dが設けてある。支持部1aの前面 にはこの透孔1dの中心を通り、感光フィルムFの取り付け位置と垂直な直線か らなる第1基準線4が設けてある。
【0015】 図3は、入射角度設定プレート2の平面の形状を示すもので、全体がアクリル 樹脂等の透明体でできている。設定プレート2の構成は、フィルムホルダー1と 平行可能な平行な部分からなるアーム部2aと、このアーム部と垂直関係にある 取付け部2bとからなる。なおアーム部2aと取付け部2bとの間に位置する連 結部2cは感光フィルムFの位置とX線管D及び口腔の構造とから適宜定められ た寸法及び形状とすることが望ましい。
【0016】 アーム部2aの先端部近傍には、フィルムホルダー1と結合させるビス孔用透 孔2dが設けてある。また、この透孔2dの中心を通るアーム部2aの前面には 、アーム部と直交する方向に直線を引いてなる第2基準線5が設けてある。さら にこの透孔2dの中心を通り、この第2基準線5と交わる斜線からなる角度目盛 線6,7が設けてある。角度目盛線6,7は、透孔2dの中心を通り、第2基準 線5に対してそれぞれ20°ずつ傾いた角度に設けてある。
【0017】 フィルムホルダー1の上に設定プレート2のアーム部2aがほぼ重なるように 重ね合わせて透孔1d,2dにビス3を挿着し、背面側でナット(図示略)を捩 じ込んで支持すると、図1に示す入射角度設定具ができ上がる。ここで第1基準 線4と第2基準線5とを一致させた状態にすると、アーム部2aがフィルムホル ダー1とほぼ重なった状態となる。このときフィルムホルダー1に感光フィルム Fを支持してあれば、このフィルムは、X線Rの入射角と直角となる。第1基準 線4に角度目盛線6,7のどちらかを一致させれば、これに応じてX線管Dも移 動するためX線Rの入射角もどちらかへ20°ずつ傾いたものとなる。
【0018】 図4は本考案の使用状態を示すもので、(a),(b)は下あごの右大臼歯を 撮影している例であり、(c),(d)は下あごの左大臼歯を撮影している例を 示している。
【0019】 このほか、フィルムホルダー1と角度設定プレート2との重ね合わせを逆の組 み合わせとし、すなわち、図1でフィルムホルダー1が角度設定プレート2の上 面になるように組み合わせ、感光フィルムFが上面側に突出するようにしたもの を用いれば、上あごの大臼歯のX線撮影用として使用することが可能となる。
【0020】 なお、上記形態例で説明した角度設定プレートの形状は図示のものに限定する 趣旨ではなく、あごの形状や大きさあるいは患歯の位置に対応して適宜変化させ たものを準備しておくことが望ましい。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、歯科用X線撮影における直線上に存在する主根管を一定の角 度に傾けた方向からX線を正確かつ一定に照射可能となるため、正確なX線撮影 記録を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一形態例の構成を示す平面図である。
【図2】フィルムホルダーの平面図である。
【図3】角度設定プレートの平面図である。
【図4】本考案の使用状態を示す説明図である。
【図5】X線の入射角と画像との関係を示す説明図であ
る。
【図6】従来例で使用しているフィルムホルダーの平面
図である。
【符号の説明】
1 フィルムホルダー 1a 支持部 1b 握り部 2 入射角度設定プレート 2a アーム部 2b 取付け部 4,5 基準線 6,7 角度目盛線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に感光フィルムを支持する支持部
    を有し、他端側に上記支持部を開閉操作する握り部を有
    するフィルムホルダーと、上記支持部の先端に揺動可能
    に支持されているアーム部及びこのアーム部と直交しか
    つX線管に固定可能に形成された取付け部を有するX線
    の入射角度設定プレートとを結合した結合体からなり、 上記入射角度設定プレートは、上記フィルムホルダーの
    上記支持部に設けられた基準線に合わせ込むことにより
    上記X線の入射角度を設定可能にする角度目盛線が設け
    てあることを特徴とする歯科検査におけるX線入射角度
    設定具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記角度目盛線の角
    度の大きさは上記基準線に対して一致する上記アーム部
    に設けられた第2基準線に対して±20°に設けてある
    ことを特徴とする歯科検査におけるX線入射角度設定
    具。
JP1998003152U 1998-05-11 1998-05-11 歯科検査におけるx線入射角度設定具 Expired - Lifetime JP3053968U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013191101A1 (ja) * 2012-06-18 2013-12-27 Shimizu Yasuyuki 口内法x線撮影用デバイス

Cited By (2)

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WO2013191101A1 (ja) * 2012-06-18 2013-12-27 Shimizu Yasuyuki 口内法x線撮影用デバイス
JP5638703B2 (ja) * 2012-06-18 2014-12-10 清水 康行 口内法x線撮影用デバイス

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