JP3615733B2 - 口内法x線撮影用補助具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口内法X線撮影を行うための補助具に係り、更に詳しくは、携帯型のX線発生器を用いて口内法X線撮影を行う場合に好適な補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、高齢化に伴い、自宅や病院で寝たきりの老人が増加している。また、体の自由がきかない寝たきりの重度障害者も多い。このような寝たきりの老人や重度障害者の中には歯科疾患を抱える人が多く、通院が容易でないため訪問診療などに頼らざるを得ない。
このような歯科疾患を有する寝たきり老人や重度障害者の治療に際しては、X線撮影の必要性は高く、抜歯や義歯の作成、調整時にもX線撮影は必須である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような事情に鑑みて提案されるもので、携帯型のX線発生器を用いて訪問治療などに際しての口内法X線撮影を極めて容易に行うことができ、さらに口腔内への挿入に伴う違和感を低減することができる補助具を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために提案される本発明の口内法X線撮影用補助具は、X線発生器のX線照射部に着脱自在に装着されるアダプター部と、該アダプター部からX線照射方向へ向けて延出する支持アームと、該支持アームの先端部に設けられてX線発生器から照射されるX線を面受するようにX線フィルムを着脱自在に保持するフィルムホルダーとを備えており、前記フィルムホルダーが、X線フィルム装着面を含む平面内で回動自在に前記支持アームの先端部に取り付けられるようにしたものである。
【0005】
アダプター部の形状は、X線発生器のX線照射部の形状に応じて種々の形状を採用することができる。
例えば、X線照射部が円筒形や円錐形(コーン形)のときは、リング形状のアダプター部を採用することができる。リング形状のアダプター部を採用すれば、アダプター部をX線照射部に任意の角度で装着可能である。従って、X線撮影時においてX線発生器を通常使用する状態で保持したまま、撮影しようとする歯科疾患部位に応じて補助具の取付角度を随時変更することができ、撮影時におけるX線発生器の操作性を向上させることができる。
【0006】
前記本発明において、フィルムホルダーは、フィルムホルダーのX線フィルム装着面が該装着面を含む平面内で回動自在に支持アームの先端部に取り付けられる構成を採ることができる。
【0007】
この構成によれば、例えば、フィルムホルダーに長方形のX線フィルムを装着し、撮影しようとする歯科疾患部位や顎形に合わせてX線フィルム(フィルムホルダー)を縦長や横長に回動させて撮影することができる。これにより、X線フィルムを縦長や横長に装着する複数の補助具を用意する必要がなく、汎用性を向上させることができる。
【0008】
前記本発明において、支持アームのフィルムホルダー側近傍に、フィルムホルダーの突出方向とは逆の方向へ凸となるように湾曲部を設けた構成を採ることができる。
則ち、この構成によれば、フィルムホルダーを口腔内へ挿入したときに、支持アームが唇と当接する部位に湾曲部が形成される。これにより、補助具を口腔内に挿入したときの支持アームによる唇の押圧を湾曲部でかわすことができ、挿入に伴う違和感が低減し、フィルムホルダーの挿入及び位置決めを容易に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係る口内法X線撮影用補助具1を示す斜視図、図2(a),(b)は補助具1の正面図および側面図、図3(a)〜(d)はフィルムホルダーにX線フィルムを装着する手順を示す斜視図、図4は補助具1をX線発生器に装着した状態を示す斜視図である。
【0010】
本実施例の補助具1は、後述するX線発生器4のX線照射部40に着脱自在に装着されるアダプター部10と、アダプター部10からX線照射方向へ向けて延出する支持アーム20と、支持アーム20の先端部(後述する支持部22)に設けられてX線発生器4から照射されるX線を面受するようにX線フィルムFを着脱自在に保持するフィルムホルダー30とを一体化して形成されている。
【0011】
アダプター部10は、リング形状のアダプター本体11に支持アーム20を固定するための固定機構16と、アダプター本体11をX線発生器のX線照射部に固定するための固定つまみ13とを設けている。
【0012】
アダプター本体11は、合成樹脂材を成形加工して製され、面取りの施された略8角形の外形を有し、内部に大きな円形の開口11aを有したリング形状である。この開口11aにX線照射部40を挿入して装着が行われる。
アダプター本体11の下部には、支持アーム20を長さ調節可能に固定するための金属製の固定つまみ12と固定金具14とで形成される固定機構16が設けられている。
【0013】
この固定機構16は次のような構造を有する。則ち、アダプター本体11の下部には支持アーム20を挿通する方形の貫通孔11bが開口11aの中心軸方向へ向けて設けられ、アダプター本体11の下面中央には、貫通孔11bに至る開口(不図示)が上下方向へ向けて開けられている。
また、アダプター本体11の下面には、中央にネジ孔(不図示)を設けた固定金具14が2本のネジ15で固定されている。
そして、アダプター本体11の開口11aをX線照射部に挿入し、固定つまみ13をねじ込むことにより、ネジ部13aの先端がX線照射部を押圧してアダプター本体11をX線照射部に固定する構造とされている。
【0014】
また、アダプター本体11の上部傾斜面には開口11aの中心へ向けて貫通するネジ孔(不図示)が設けられ、このネジ孔に金属製の固定つまみ13のネジ部13aがねじ込まれている。そして、アダプター本体11の開口11aをX線照射部に挿入し、固定つまみ13をねじ込むことにより、ネジ部13aの先端がX線照射部を押圧してアダプター本体11をX線照射部に固定する構造とされている。
【0015】
支持アーム20は断面が方形のステンレスで製された細長いアームであり、一端は前記アダプター本体11の貫通孔11bに挿通され、他端側には下方へ向けて凸となる湾曲部21が形成されている。また、湾曲部21に続く先端部は上方へ向けて折曲されて支持部22を形成し、支持部22の上端部にフィルムホルダー30が取り付けられている。
【0016】
フィルムホルダー30は、両側にフィルム保持部32を有した略方形のフィルム装着板31で形成され、フィルム装着板31の板面はX線フィルム装着面を形成している。このフィルム装着板31もステンレスで製されている。
フィルム装着板31は支持アーム20の支持部22の上端部に固定ネジ33で回動自在に固定されており、フィルム装着板31に所定の力を加えることにより、フィルム装着板31をX線フィルム装着面を含む平面内で自在に回動させることが可能である。
【0017】
また、フィルム保持部32は、断面がL字状のフレームをフィルム装着板31の両側縁に沿って内方へ対向させて設けたもので、フレームとフィルム装着板31との間に形成される対向する溝にX線フィルムの両側縁を挿入して保持するものである。フィルム保持部32は、装着されるX線フィルムの厚さに応じた溝の幅を有する。則ち、1枚包装のX線フィルムを使用する場合と2枚包装のX線フィルム(2枚重ねて同時に撮影を行うフィルム)を使用する場合とでフィルム保持部32の溝の幅を異ならせている。
【0018】
また、本実施例では、図2(b)に示すように、アダプター本体11の開口11aの中心軸(波線参照)に対してフィルム装着板31(X線フィルム装着面)は直交するように配されると共に、開口11aの中心軸に近接してフィルムホルダー30の固定ネジ33が位置する構成としている。そのため、X線発生器4のX線照射部40から放出されるX線束の大部分は、固定ネジ33を中心とする位置に到達する。また、前記したように、支持アーム20はアダプター本体11の開口11aの中心軸方向(X線の照射中心軸方向)へ向けて延出している。
【0019】
この構成により、アダプター部10に対して支持アーム20の長さ調節を行っても、フィルム装着面は常に開口11aの中心軸と直交すると共に、フィルムホルダー30の固定ネジ33は中心軸上に近接して位置する構成とされている。
言い換えれば、アダプター本体11の開口11aの中心軸とX線の照射中心軸とが一致しているので、アダプター部10に対して支持アーム20の長さ調節を行っても、X線の照射中心軸は常にX線フィルムと直交して撮影歪みが生じず、また、X線は常にX線フィルムに適切に照射されてずれることがない。
【0020】
また、前記したように、本実施例の補助具1はフィルムホルダー30および支持アーム20をステンレスで製しており、固定つまみ12を緩めてフィルムホルダー30の取り付けられた支持アーム20をアダプター本体11から取り外すことができる。これにより、支持アーム30を含むフィルムホルダー30を容易に煮沸消毒や滅菌消毒することができ衛生的である。
【0021】
フィルムホルダー30にX線フィルムFを装着するには、図3(a)に示すように、フィルム保持部32の溝の内部にX線フィルムFの両側縁が嵌入するようにして下方へ押圧挿入する。これにより、X線フィルムFはフィルム装着板31に保持される。また、図3(b)に示すように、フィルム装着板31を上方へ回動させた状態でX線フィルムFを押圧挿入することも可能であり、更に、図3(d)に示すようにフィルム装着板31を横方向へ回動させた状態でX線フィルムFを押圧挿入しても良い。また、X線フィルムFがフィルム保持部32から離脱しない範囲で任意の位置にX線フィルムFを装着可能である。
【0022】
フィルムホルダー30にX線フィルムFを装着した状態では、図3(c),(d)に示すようにX線フィルムFを縦長または横長に回動自在であり、撮影しようとする疾患部位に応じてX線フィルムFの向きを調節できる。尚、図ではX線フィルムFを縦長および横長に回転させた状態を示しているが、斜めに回転させた状態で撮影することも可能である。
【0023】
本発明の補助具1をX線発生器4に装着するには、図4に示すように、アダプター10の固定つまみ13を緩めてアダプター本体11をX線照射部(X線照射筒)40に挿入し、固定つまみ13を締め付けることにより行う。
【0024】
本実施例では、アダプター本体11の開口11aを円形にしているので、アダプター10はX線照射部40に対して任意の角度で装着することができる。則ち、X線発生器4に対して支持アーム20を下方または上方に位置するように補助具1を装着したり、支持アーム20を横方向に位置させて装着することもできる。これにより、X線発生器4を通常の保持状態に保ったまま、撮影部位に応じて補助具1を任意の角度に回転させて装着することができ、X線発生器4の操作を容易に行うことが可能である。
【0025】
次に、本発明の補助具1を用いて口内法X線撮影を行う手順例を説明する。
撮影に際して、まず、患者に防護衣を着用させると共に、撮影者は防護衣と防護手袋を着用する。そして、図3に示した手順によりフィルムホルダー30にX線フィルムFを装着する。
【0026】
次いで、図4に示した手順により補助具1をX線発生器4に装着する。この場合、例えば、上顎臼歯や上顎前歯を撮影するときは、X線発生器4を通常に保持した状態で支持アーム20が下方へ位置するように補助具1をX線照射部40に装着する。逆に、下顎臼歯や下顎前歯を撮影するときは、X線発生器4を通常に保持した状態で支持アーム20が上方へ位置するように補助具1をX線照射部40に装着する。
【0027】
そして、撮影する疾患部位および顎形状に応じて、フィルムホルダー30を回動させてX線フィルムFを縦長や横長にセットすると共に、固定つまみ12を操作して支持アーム20を長さ調節し、X線照射部40とX線フィルムFとの距離を調節する。
【0028】
次いで、図5に示すように、撮影者はX線発生器4を支持しつつX線フィルムFを装着したフィルムホルダー30を患者の口腔内に挿入して疾患部位に位置決めする。フィルムホルダー30を口腔内に挿入した後は、支持アーム20を患者の歯で軽く咬合させる。
この後、撮影者は撮影しようとする歯科疾患部位に対して最適な方向へX線発生器4を位置づけて保持し撮影を行う。
【0029】
図5は上顎臼歯の口内法X線撮影を行う例を示したものである。図に示すように補助具1を患者の口腔内に挿入すると、図6に示すように支持アーム20の先端部が上顎臼歯51あるいは下顎臼歯52に当接し、フィルムホルダー30に装着されたX線フィルムFが上顎臼歯51の内方に位置して歯肉50に当接した状態で保持される。また、支持アーム20に設けた湾曲部21が患者の唇をかわすように位置するので支持アーム20の挿入や位置決めが容易で挿入に伴う違和感が低減される。
【0030】
また、本実施例の補助具1では、前記したように照射されるX線の照射中心軸方向と支持アーム20の延出方向とが同一である。従って、支持アーム20の延出方向を指針としてX線発生器4のX線照射部40を的確に歯科疾患部位に方向決めすることができ、しかも、X線発生器4の保持状態を変更してもX線の照射中心軸とX線フィルムFとの位置関係がずれることがない。これにより、撮影ミスを低減させることができ、撮影の再現性が向上する。
【0031】
図7は、本発明の補助具1を用いて下顎前歯の口内法X線撮影を行う例を示したものである。この例では、上顎臼歯や上顎前歯を撮影する場合とは逆に、支持アーム20が上方へ位置するようにアダプター部10をX線照射部40に装着する。これにより、X線発生器4を逆に保持することなく撮影することができ、操作性が向上する。
【0032】
下顎前歯を撮影する場合も、図8に示すように支持アーム20の先端部が上顎前歯54あるいは下顎前歯55に当接し、フィルムホルダー30に装着されたX線フィルムFが下顎前歯55の内方に位置して歯肉53に当接した状態で保持される。また、支持アーム20に設けた湾曲部21が患者の唇をかわすように位置するので支持アーム20の挿入や位置決めが容易で挿入時の違和感も少ない。
【0033】
本発明者らは上記実施例の補助具1を用いて実際にX線撮影試験を行った。撮影に使用したX線発生装置(X線発生器4およびコントローラ)は朝日レントゲン工業株式会社製「KX−60」(管電圧60kVp−p,管電流10mA)であり、X線発生器4およびコントローラの双方とも重量3kgの携帯型である。また、撮影に使用したX線フィルムFはコダック社製「EKTASPEED PLUS」で、X線照射時間を0.1秒〜0.2秒にセットして撮影を行い、撮影したフィルムは全て診療所に持ち帰って自動現像機により現像した。更に、X線撮影に際しては、患者に0.13mm鉛当量の防護衣を着用させると共に、撮影者は0.25mm鉛当量の防護衣および防護手袋を着用した。
【0034】
本発明者らは、訪問診療を行っている寝たきり老人患者のうち、歯科疾患に伴ってX線撮影が必要と診断した13人(男性3人、女性10人、平均年齢77歳)について上記機材および上記撮影条件に基づいて口内法X線撮影を行った。患者一人当たりの撮影枚数は平均7枚であった。
試験撮影の結果、診断に必要とする疾患部位を鮮明に撮影することができ、良好な結果が得られた。撮影時における患者の動きのために一部不鮮明な映像となるものもあったが、その場合でも、診断に支障をきたすものではなかった。
また、患者一人当たりの撮影枚数は平均7枚と多かったが、本発明の補助具1を用いることにより、全ての患者について補助者を要することなく一人で短時間に撮影を行うことができた。
【0035】
このように、本発明の補助具1を用いることにより、患者自身がX線フィルムを保持する必要がなく、撮影者はX線発生器4を保持しつつ歯科疾患部位に的確にX線を照射して効率良く撮影を行うことができ、撮影ミスを低減することができ、しかも、撮影の再現性が向上する。特に、患者が自分で口を開くことができないような場合でも、撮影者が介助して口を開かせてフィルムホルダー30を口腔内に挿入して容易に撮影を行うことが可能である。
また、撮影しようとする歯科疾患部位を問わず、上顎、下顎の全ての部位について本発明の補助具1を用いて撮影することができ、携帯性、操作性を向上させることが可能である。
【0036】
尚、前記図5および図7の例では、着座姿勢の患者の撮影状態を示しているが、仰臥姿勢でも同様に撮影を行うことが可能である。
また、前記した口内法X線撮影の手順は一例であり、撮影工程の順序を限定するものではない。
更に、前記したX線発生器4は円筒形のX線照射部40を有したものとして示したが、円錐形(コーン形)のX線照射部を備えたX線発生器についても同様に補助具1を装着して撮影可能である。
【0037】
また、補助具1の固定機構16は前記実施例に示した構成に限定されるものではなく、同一機能を有する異なる構成を採用することも可能である。
また、前記実施例に示した補助具1は、断面が方形状の細長い支持アーム20を採用してアダプター本体11に対して回転を阻止する構成を採用したが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えば、断面が円形の細長い支持アームを採用し、撮影時にアダプター本体11に対して支持アームを含むフィルムホルダーを回転させて位置決め固定する構成を採ることも可能である。
【0038】
また、前記実施例では、装着するX線フィルムFの厚さに応じてフィルム保持部32の溝の幅を異ならせた補助具1を製するものとして説明したが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えば、フィルム保持部32の溝の内部にバネ材を設けて、厚さの異なるX線フィルムをいずれも装着可能にする構成を採用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明では、フィルムホルダーが、フィルムホルダーのX線フィルム装着面が該装着面を含む平面内で回動自在に支持アームの先端部(支持部22)に取り付けられる構成を採用したので、例えば、フィルムホルダーに長方形のX線フィルムを装着し、撮影しようとする歯科疾患部位や顎形に合わせてX線フィルム(フィルムホルダー30)を縦長や横長に回動させて撮影することができる。これにより、X線フィルムを縦長や横長に装着する複数の補助具を用意する必要がなく、汎用性を向上させることができ、さらに口腔内への挿入に伴う違和感を低減することができる。
【0040】
また、フィルムホルダー側近傍に、フィルムホルダーの突出方向とは逆の方向へ凸となるように湾曲部を設けたので、補助具を口腔内に挿入したときの支持アームによる唇の押圧を湾曲部でかわすことができ、挿入に伴う違和感が低減し、フィルムホルダーの挿入及び位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形に係る口内法X線撮影用補助具の斜視図である。
【図2】(a)は図1に示す補助具の正面図、(b)はその側面図である。
【図3】(a)〜(d)は、フィルムホルダーの回動状態およびフィルホルダーにX線フィルムを装着した状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示す補助具をX線発生器に装着した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す補助具を用いて、口内法により上顎臼歯のX線撮影を行う状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示すX線撮影状態における歯科疾患部位と補助具との位置関係を示す説明図である。
【図7】図1に示す補助具を用いて、口内法により下顎前歯のX線撮影を行う状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示すX線撮影状態における歯科疾患部位と補助具との位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 口内法X線撮影用補助具
4 X線発生器
10 アダプター部
16 固定機構
20 支持アーム
21 湾曲部
22 支持部
30 フィルムホルダー
31 フィルム装着板
40 X線照射部
F X線フィルム

Claims (1)

  1. X線発生器のX線照射部に着脱自在に装着されるアダプター部と、該アダプター部からX線照射方向へ向けて延出する支持アームと、該支持アームの先端部に設けられてX線発生器から照射されるX線を面受するようにX線フィルムを着脱自在に保持するフィルムホルダーとを備えた口内法X線撮影用補助具において、
    前記フィルムホルダーが、X線フィルム装着面を含む平面内で回動自在に前記支持アームの先端部に取り付けられ、前記支持アームのフィルムホルダー側近傍に、フィルムホルダーの突出方向とは逆の方向へ凸となるように湾曲部を設けたことを特徴とする口内法X線撮影用補助具。
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