JPH10101527A - 角栓除去用粘着シート - Google Patents

角栓除去用粘着シート

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JPH10101527A
JPH10101527A JP8253003A JP25300396A JPH10101527A JP H10101527 A JPH10101527 A JP H10101527A JP 8253003 A JP8253003 A JP 8253003A JP 25300396 A JP25300396 A JP 25300396A JP H10101527 A JPH10101527 A JP H10101527A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
polymer
meth
adhesive sheet
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JP8253003A
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English (en)
Inventor
Masayuki Konno
真之 今野
Takeshi Iwasaki
毅 岩崎
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鼻のあたまや小鼻、顎などの毛穴に詰まった
角質のかけらや皮脂、汚れなどを粘着剤によって取り除
くための角栓除去用粘着シートを提供する。 【解決手段】 粘着剤層としてオルガノポリシロキサン
系ポリマー、もしくはこのオルガノポリシロキサン系ポ
リマーを含有するポリマー混合物を用いる。好ましい混
合物としては、オルガノポリシロキサン系ポリマーと
(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーとの混合物を用
いる。また、動植物油、鉱物油、エステル油などの油性
可塑剤を含有させることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顔面、特に鼻のあた
まや小鼻、顎などの毛穴に詰まった角質のかけらや皮
脂、汚れなどを粘着剤の粘着力によって取り除く機能を
有する美肌を目的とした角栓除去用粘着シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧料のひとつとしてパック化粧料があ
り、通常は顔面などの皮膚の汚れや古い角質層を除去す
る目的で使用されている。ところが、皮膚には無数の毛
穴が存在するので、古い角質層のかけら(角片)が皮膚
から分泌される皮脂と混ざったり、汚れと混ざって毛穴
に詰まり、所謂角栓を形成する。角栓が毛穴に形成され
ると皮膚面が黒くざらざらした感触となり、場合によっ
てはニキビなどの皮膚障害を生じることがある。
【0003】従来から、このような角栓や顔面の皮脂、
汚れを取り除く方法としては、液状成分を顔面に塗布し
て汚れを浮き上がらせたのち洗い流したり拭き取ったり
するパック方法や、乾燥して皮膜化する液状成分を顔面
に塗布、乾燥させて、形成した皮膜を剥がすパック方法
などがある。このようなパック方法では液状成分を手指
で塗布するので、手指が汚れるという問題や、洗い流し
たり皮膜を剥がしたりするまでに時間がかかるなどの問
題を有するものである。
【0004】また、不織布などの基材シートに含水ゲル
粘着剤層を形成した顔面貼付型のパックも提案されてい
るが、このようなタイプのパックは保湿効果に重点をお
いたものであって、皮膚表面の汚れを除去するだけで毛
穴の汚れまで充分に除去しがたいものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上記従来の角栓除去用のパック化粧料の問題点である手
指が汚染すること、角栓の除去に時間がかかること、皮
膜を剥離するときに痛みが伴うこと、角栓が充分に取れ
ないことを解消するために鋭意検討を重ねた結果、柔軟
性を有する支持体の片面に特定の組成からなる粘着剤層
を形成してなる粘着シート状のパック剤を用いることに
よって、顔面、特に鼻のあたまや小鼻周辺の角栓を簡単
に除去できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、柔軟な支持体の片
面に皮膚貼着用の粘着剤層を形成してなる粘着シートで
あって、粘着剤層がオルガノシロキサン系ポリマーもし
くは該ポリマーを含有するポリマー混合物からなること
を特徴とする角栓除去用粘着シートを提供するものであ
る。
【0007】また、上記角栓除去用粘着シートには動植
物油、鉱物油、エステル油などから選ばれる少なくとも
一種の油性可塑剤を含有させることによって、優れた角
栓除去効果を発揮する角栓除去用粘着シートを提供でき
るのである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の角栓除去用粘着シートに
用いる支持体は、柔軟性を有するものであれば、特にそ
の材質に限定はなく、従来から皮膚面に貼付することを
目的とする医療用の貼付材に用いられているものであれ
ば使用することができる。具体的には、ポリスチレン系
の熱可塑性エラストマーフィルムや、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン/(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系フ
ィルム、エーテル系やエステル系のポリウレタン系フィ
ルム、ポリエステル系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィ
ルムなどや、各種プラスチック材料からなる織布や不織
布、編布、紙、その他これらのフィルム同士の積層体、
布帛や紙との積層体、フィルムと布帛との積層体などを
用いることができる。
【0009】使用する支持体の厚みは材質によって任意
であるが、柔軟性の維持の点からは通常、プラスチック
フィルムを支持体とする場合には15〜250μm、好
ましくは30〜100μm程度とし、織布や不織布など
の布帛や紙などを支持体とする場合には50〜500μ
m、好ましくは100〜300μm程度とする。なお、
後者のように布帛や紙などを支持体の材料に用いると、
絶対厚みを測定しにくいので、坪量が8〜200g/m
2 程度のものを用いることが好適である。上記各支持体
の厚みが下限に満たない場合には最終的に得られる本発
明の角栓除去用粘着シート自体の自己支持性や柔軟性が
乏しく(所謂、腰がない)、貼付操作性が悪くなって貼
付操作時に粘着面同士がひっつくという問題が起こりや
すくなる。一方、支持体の厚みが上限を超えると、貼付
操作性は向上するが、柔軟性に劣るようになり、貼付時
に違和感を生じたり、皮膚の曲面に対する追従性に劣る
ようになるのである。
【0010】また、上記支持体のうちポリオレフィン系
樹脂またはポリ塩化ビニル系樹脂から形成される単層樹
脂シート、これらの単層樹脂シートの片面もしくは両面
に布帛またはエチレン酢酸ビニル共重合体シートを積層
してなる積層シート、および布帛の群から選ばれる一種
を用いると、本発明の角栓除去用粘着シートを皮膚面に
適用した場合に皮膚の凹凸や曲面に対して追従する柔軟
性が良好となり、好適である。
【0011】なお、本発明における上記ポリオレフィン
系樹脂とは、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレ
フィン樹脂だけを示すのではなく、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体やエチレン/アクリル酸共重合体などのエチ
レンに少量のモノマーを共重合した樹脂も含まれる。
【0012】また、上記支持体のうちプラスチックフィ
ルムを用いた場合、機械的強度の点からは無孔状態のシ
ートを用いることが好ましいが、この単層樹脂シートを
多孔質構造にすると、柔軟性に優れるので鼻などの凹凸
部に対して密着しやすく、貼付時の違和感も少なくなる
ので、多孔質構造体とすることも好ましい態様の一つで
ある。多孔質構造にするための方法としては、例えば穿
孔処理、パンチングなどの機械的な多孔化方法や、炭酸
カルシウムやカオリンなどの粉末充填剤を配合してシー
ト化し、これを延伸処理するなどの方法を用いることが
できる。
【0013】また、本発明の支持体は皮膚面から除去さ
れた角栓を視認しやすくするために、透明もしくは白色
のシートとすることが効果的である。さらに、支持体背
面には各種印刷や離型処理などの表面処理を行うことも
できる。
【0014】本発明において、上記支持体の片面に形成
する皮膚貼着用の粘着剤層は、通常15〜100μm、
好ましくは20〜60μmの厚みで形成される。本発明
の角栓除去用粘着シートは、使用に際して短時間の貼付
で小鼻などの角栓を除去できるという特性を有する必要
がある。
【0015】従って、このような要求特性を満足するも
のとして本発明では粘着剤としては、オルガノシロキサ
ン系ポリマーもしくは該ポリマーを含有するポリマー混
合物を用いるのである。また、粘着剤としてポリマー混
合物を用いる場合には、オルガノシロキサン系ポリマー
と(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーとの混合物を
用いることが好ましく、特に、オルガノシロキサン系ポ
リマーを10重量%以上含有する混合物を用いることが
好適である。オルガノシロキサン系ポリマーの含有量が
10重量%に満たない場合には、皮膚面に貼付した際に
皮膚接着性(皮膚密着性)が短時間で充分に発揮しにく
く、角栓の除去性が低下する傾向を示す。
【0016】つまり、本発明に用いるオルガノシロキサ
ン系ポリマーは、その表面張力が他のポリマーと比べて
特異的に低く、皮膚表面の毛穴などの凹凸のある部位と
の密着性(濡れ性)が良好であるので、短時間貼付での
皮膚密着性が良好となって角栓の除去効果が高まると推
測される。
【0017】また、本発明では皮膚貼着用の粘着剤層
は、上記オルガノシロキサン系ポリマーだけから形成す
るだけでなく、オルガノシロキサン系ポリマーおよび
(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーの混合物から形
成することもできる。(メタ)アクリル酸エステル系ポ
リマーは貼付部位の皮脂分を吸収しやすいので、小鼻な
どへの接着性を良好とする効果を発揮する。この場合に
は、混合物中にオルガノシロキサン系ポリマーを10重
量%以上含有させておくと皮膚密着性(濡れ性)が向上
する。
【0018】本発明の粘着シートに用いる上記オルガノ
シロキサン系ポリマーとしては、具体的にはオルガノシ
ロキサン系のゴム成分とシリコーン系樹脂を縮合触媒の
存在下でシラノール基を脱水縮合させたポリマーが用い
られる。
【0019】オルガノシロキサン系のゴム成分として
は、重量平均分子量が15〜150万程度、好ましくは
20〜100万程度のジメチルポリシロキサンを用いる
ことができ、分子内のメチル基の一部をフェニル基やビ
ニル基で置換したものを好適に用いることができる。代
表的にはゼネラルエレクトリック社製のPSA6574
などに代表されるアルキルアリールポリシロキサン生ゴ
ムとオルガノポリシロキサン樹脂との混合物の相互縮合
物を用いることができる。
【0020】シリコーン系樹脂としては、一官能性シロ
キサン単位と四官能性シロキサン単位からなる三次元構
造体ものを用いることができ、粘着感を付与する機能を
有する。通常、重量平均分子量1000〜30000、
好ましくは3000〜10000程度のものを用いるこ
とができる。
【0021】一方、上記オルガノシロキサン系ポリマー
と混合することができる(メタ)アクリル酸エステル系
ポリマーは、皮膚貼着用の粘着剤層に充分な初期粘着性
(タック)の付与や、剥離時の糊残りの防止、架橋した
アクリル系ポリマーを含有させることによって充填剤的
な機能を発揮させるものであって、粘着物性の調整が比
較的容易な(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成
分とするものが用いられる。特に、アクリル酸アルキル
エステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル
を主成分モノマーとし、他の共重合性モノマーと共重合
して得られる粘着剤を用いることが好ましい。
【0022】このような(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルとしては、具体的にはアルキル基がブチル、ペン
チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル、ドデシル、トリデシルなどの炭素数4
〜13の直鎖アルキル基や分岐アルキル基などを有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いることが好
ましく、これらは一種もしくは二種以上用いることがで
きる。
【0023】なお、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルは上記例示のものに限定されるものではなく、粘
着特性を著しく低下させない範囲であれば、炭素数1〜
3の低級アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルや炭素数14以上の高級アルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを併用してもよい
ことは云うまでもない。
【0024】また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合することができる共重合性モノマーとし
ては、共重合反応に関与する不飽和二重結合を分子内に
少なくとも一個有すると共に、カルボキシル基(例えば
(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸など)やヒドロキシル基(例えば(メタ)アク
リル酸ヒドロキシエチルエステル、(メタ)アクリル酸
ヒドロキシプロピルエステルなど)、スルホキシル基
(例えばスチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、(メ
タ)アクリル酸スルホプロピルエステル、(メタ)アク
リロイルオキシナフタレンスルホン酸、アクリルアミド
メチルプロパンスルホン酸など)、アミノ基(例えば
(メタ)アクリル酸アミノエチルエステル、(メタ)ア
クリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アク
リル酸tert−ブチルアミノエチルエステルなど)、
アミド基(例えば(メタ)アクリルアミド、ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロー
ルプロパン(メタ)アクリルアミドなど)、アルコキシ
ル基(例えば(メタ)アクリル酸メトキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルエステル、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチレングリコールエステル、
(メタ)アクリル酸メトキシジエチレングリコールエス
テル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレングリコ
ールエステル、(メタ)アクリル酸メトキシポリエチレ
ングリコールエステル、(メタ)アクリル酸テトラヒド
ロフルフリルエステルなど)などの官能基を側鎖に有す
るモノマーを用いることができる。これら以外に共重合
できるモノマーとしては、例えば(メタ)アクリロニト
リル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニル−
2−ピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリ
ジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピ
ペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイ
ミダゾール、ビニルカプロラクタム、ビニルオキサゾー
ル、ビニルモルホリンなどを用いることができる。
【0025】これらの共重合性モノマー(官能性モノマ
ー)は一種もしくは二種以上共重合することができる
が、粘着特性としての接着性や凝集性、また、必要に応
じて行う粘着剤層の架橋処理する際の反応性などの点か
ら、カルボキシル基含有モノマーやヒドロキシル基含有
モノマーの少なくとも一種を必須成分とし、必要に応じ
て上記に例示の他のモノマーを共重合することが特に好
ましい。上記共重合性モノマーの共重合量は上記(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを含む全モノマー中、
50重量%以下、好ましくは2〜40重量%の範囲とな
るように任意に設定することができる。
【0026】本発明に用いる上記2種類のポリマー、即
ち、ポリオルガノシロキサン系ポリマーと(メタ)アク
リル酸エステル系ポリマーを混合した粘着剤は、混合比
率によっては粘着剤層の凝集性に劣り、皮膚面からの剥
離時に凝集破壊する恐れがある。従って、粘着剤層の機
械的強度を向上させるために、必要に応じて粘着剤層に
架橋処理を施すことができる。
【0027】架橋方法としては紫外線照射や電子線照射
などの放射線照射による物理的架橋や、イソシアネート
系化合物や有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラー
ト、金属キレート化合物、多官能性化合物(多官能性外
部架橋剤やジアクリレートやジメタクリレートなどの多
官能性内部架橋用モノマー)などの架橋剤を用いた化学
的架橋処理などが挙げられる。これらの架橋処理のう
ち、架橋反応性や架橋度合の調整のしやすさ、取り扱い
性の点から、三官能性イソシアネートなどのイソシアネ
ート系化合物を用いた外部架橋処理を行なうことが好ま
しい。これらの架橋剤の配合量は粘着剤層の固形分10
0重量部に対して0.01〜1.0重量部程度である。
【0028】本発明の角栓除去用粘着シートにおける皮
膚貼着用の粘着剤層は、上記構成からなるものであり、
極めて疎水性が高く表面張力が小さいオルガノシロキサ
ン系ポリマー、もしくはこれと、適度な疎水性と親水性
を兼備した(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーとの
混合物からなる。このうち粘着剤層としてポリマー混合
物を用いた場合には、完全にこれらのポリマー同士は相
溶せずに粘着剤層は、所謂ミクロ層分離構造を有してい
るので、各ポリマーの特性を微妙に発揮した粘着特性を
有することとなり、角栓除去用粘着剤として効果的な作
用を発揮するのである。
【0029】なお、上記粘着剤層を支持体の片面に形成
する場合、支持体との投錨性を向上させるために、支持
体の粘着剤層形成面にコロナ放電処理やプライマー処理
を行うことが好ましい。
【0030】本発明の角栓除去用粘着シートにおける粘
着剤層は上記の組成からなるものであるが、皮膚接着力
や皮膚面からの剥離したときの痛みを軽減するために、
油性可塑剤を含有させることが好ましい。このような油
性可塑剤としては、オリーブ油やヒマシ油、ホホバ油な
どの植物油、スクワランやスクワレンなどの動物油、流
動パラフィンやプロセスオイルなどの鉱物油、ミリスチ
ン酸イソプロピルやセバシン酸ジエチルなどの脂肪酸エ
ステルや、各種液状の乳化剤などを用いることができ
る。これらのうち、動植物油や鉱物油、エステル油から
選ばれる少なくとも一種を用いることが好ましい。上記
油性可塑剤の含有量は、粘着剤の種類によって任意であ
るが、通常、粘着剤層中に3〜40重量%、好ましくは
5〜30重量%程度の範囲とすることが粘着剤層の凝集
性へ悪影響を及ぼさず所望の効果を発揮するので好まし
い。
【0031】また、本発明における上記粘着剤層には、
酸化チタンや炭酸カルシウム、シリカ、カオリン、モン
モリナイト、ベントナイト、サポナイトなどの各種無機
充填剤や、各種顔料、染料、紫外線吸収剤、植物エキ
ス、ビタミン類などの通常の化粧料、パック剤に配合さ
れている成分を配合してもよい。
【0032】本発明の角栓除去用粘着シートは粘着剤層
の表面の汚染を防ぐために、使用するまで粘着剤層表面
をセパレータにて被覆しておくことが好ましく、使用に
際してセパレータを剥離除去して目的部位に貼付し、角
栓を充分に密着させたのち本シートを除去する。なお、
本発明の粘着シートの使用に当たっては、使用し易さの
点からは、予め貼付する部位の大きさや形状に合わせて
打ち抜き加工しておくことが好ましい。
【0033】また、本発明の角栓除去用粘着シートは、
上記のように片状に予め打ち抜き加工しておくのではな
く、長尺状に製造してこれをロール状に巻回したロール
状粘着シートとして使用に供することもできる。この場
合には、貼付部位に合わせて適当な大きさに裁断して使
用することができる。
【0034】さらに、貼付後に剥離しやすいように、粘
着シートにおける支持体の周縁部の一部もしくは全部に
粘着剤層を形成しない、所謂ドライエッジ部を設けるこ
ともできる。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明する。なお、以下の文中で部とあるのは、重量部
を意味するものである。
【0036】実施例1 アクリル酸イソノニルエステル95部とアクリル酸5部
を、重合溶媒としての酢酸エチルと共に反応容器内に仕
込み、重合開始剤としての過酸化ベンゾイル0.2部の
存在下、常法によって重合反応を行い、アクリル酸エス
テル系ポリマーを得た。得られたアクリル酸エステル系
ポリマーの固形分濃度は80重量%であった。
【0037】一方、オルガノシロキサン系ポリマーとし
ては、ゼネラルエレクトリック社製の商品名、PSA6
574を用いた。
【0038】次に、上記オルガノシロキサン系ポリマー
とアクリル酸エステル系ポリマーを、固形分比率で3
5:65の比率で混合し、トルエンにて固形分濃度が3
0%の粘着剤溶液に調整した。
【0039】このようにして得た粘着剤溶液を、片面を
シリコーン系離型剤にて処理したセパレータの離型処理
面に、乾燥後の厚みが35μmとなるように塗布、乾燥
して粘着剤層を形成した。
【0040】次いで、上記にて得た粘着剤層を、50μ
m厚のポリエステル系ポリウレタンフィルムの片面に転
着して本発明の角栓除去用粘着シートを作製した。
【0041】実施例2 実施例1にて配合したオルガノシロキサン系ポリマーと
アクリル酸エステル系ポリマーの比率を、固形分比率で
70:30とした以外は、実施例1と同様にして本発明
の角栓除去用粘着シートを作製した。
【0042】比較例1 実施例1において、粘着剤層をアクリル系ポリマーのみ
で形成した以外は、実施例1と同様にして角栓除去用粘
着シートを作製した。
【0043】実施例3 実施例1において、粘着剤層をオルガノシロキサン系ポ
リマーのみで形成した以外は、実施例1と同様にして本
発明の角栓除去用粘着シートを作製した。
【0044】実施例4 アクリル酸2−エチルヘキシルエステル65部と、アク
リル酸2−メトキシエチルエステル30部、アクリル酸
5部を、重合溶媒としての酢酸エチルと共に反応容器内
に仕込み、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニト
リル0.2部の存在下、常法によって重合反応を行い、
アクリル酸エステル系ポリマーを得た。得られたアクリ
ル酸エステル系ポリマーの固形分濃度は75重量%であ
った。
【0045】一方、オルガノシロキサン系ポリマーとし
ては、ゼネラルエレクトリック社製の商品名、PSA6
574を用いた。
【0046】次に、上記オルガノシロキサン系ポリマー
とアクリル酸エステル系ポリマーを、固形分比率で4
0:60の比率で混合し、さらに、架橋剤としてポリイ
ソシアネートを粘着剤固形分100部に対して0.3部
配合して、トルエンにて固形分濃度が30%の粘着剤溶
液に調整した。
【0047】このようにして得た粘着剤溶液を、片面を
シリコーン系離型剤にて処理したセパレータの離型処理
面に、乾燥後の厚みが35μmとなるように塗布、乾燥
して架橋処理を施した粘着剤層を形成した。
【0048】次いで、上記にて得た粘着剤層を60μm
厚のポリエチレンフィルムの片面に転着して本発明の角
栓除去用粘着シートを作製した。
【0049】比較例2 実施例1にて配合したオルガノシロキサン系ポリマーと
アクリル酸エステル系ポリマーの比率を、固形分比率で
8:92とした以外は、実施例1と同様にして角栓除去
用粘着シートを作製した。
【0050】比較例3 天然ゴム40部、テルペン樹脂100部、ポリブテン4
0部を主成分とするゴム系の粘着剤を作製し、トルエン
を希釈溶剤として固形分濃度を30%に調整した。
【0051】このようにして得られた粘着剤溶液を、8
0μm厚の軟質塩化ビニルフィルムの片面に、乾燥後の
厚みが35μmとなるように塗布、乾燥し、次いで、粘
着剤層表面をセパレータにて被覆、積層して角栓除去用
粘着シートを作製した。
【0052】上記各実施例および比較例にて得られた角
栓除去用粘着シートについて以下の試験を行い、その結
果を表1に記載した。
【0053】<粘着性>各粘着シートを鼻部に貼付し、
30秒後に剥離除去し、角栓の除去性を下記の判断基準
にて判定した。 ○:角栓が除去できたことを確認できた。
【0054】×:角栓が除去できたことを充分に確認で
きなかった。
【0055】<糊残り>各粘着シートを鼻部に貼付し、
30秒後に剥離除去し、剥離後の糊残りの状態を下記の
判断基準にて判定した。 ○:貼付部位に粘着剤の糊残り現象が観察されなかっ
た。
【0056】×:貼付部位に粘着剤の糊残り現象が観察
された。
【0057】<貼付感>各粘着シートを鼻部に貼付し、
30秒後に剥離除去するまでの違和感を下記の判断基準
にて判定した。 ○:貼付中に違和感を感じなかった。
【0058】×:貼付中に違和感を感じた。
【0059】<剥離時の痛み>各粘着シートを鼻部に貼
付し、30秒後に剥離除去し、剥離時の痛みを下記の判
断基準にて判定した。 ○:痛みをあまり感じなかった。
【0060】×:痛みを感じた。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明の角栓除去用粘着シ
ートは、柔軟な支持体の片面に特定の粘着剤からなる粘
着剤層を積層しているので、貼付時に適度な柔軟性、皮
膚追従性および粘着性に優れ、顔面部、特に鼻のあたま
や小鼻周辺の毛穴の角栓が確実に除去でき、美肌効果に
優れるものである。
【0063】また、本発明の粘着シートは正常な角質を
剥離することがなく角栓のみを粘着除去できるので、皮
膚面を傷めることがなく皮膚刺激性が少ないという効果
も有するものある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟な支持体の片面に皮膚貼着用の粘着
    剤層を形成してなる粘着シートであって、粘着剤層がオ
    ルガノシロキサン系ポリマーもしくは該ポリマーを含有
    するポリマー混合物からなることを特徴とする角栓除去
    用粘着シート。
  2. 【請求項2】 ポリマー混合物がオルガノシロキサン系
    ポリマーと(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーとの
    混合物である請求項1記載の角栓除去用粘着シート。
  3. 【請求項3】 ポリマー混合物中にオルガノシロキサン
    系ポリマーが10重量%以上含有する請求項1または2
    記載の角栓除去用粘着シート。
  4. 【請求項4】 さらに、油性可塑剤を含有してなる請求
    項1〜3の何れかに記載の角栓除去用粘着シート。
  5. 【請求項5】 油性可塑剤が動植物油、鉱物油、エステ
    ル油から選ばれる少なくとも一種である請求項4記載の
    角栓除去用粘着シート。
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