WO2005040648A1

WO2005040648A1 - センサ付きシール装置およびそれを用いた転がり軸受装置

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Publication number: WO2005040648A1
Application number: PCT/JP2004/016493
Authority: WO
Inventors: Katsura Koyagi; Masahiro Inoue; Satoshi Murata; Masahiro Kimura; Eiichiro Iwase; Takeshi Kageyama
Original assignee: Jtekt Corporation; Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha; Uchiyama Manufacturing Corp.
Priority date: 2003-10-29
Filing date: 2004-10-29
Publication date: 2005-05-06
Also published as: CN1875213A; CN100520127C; EP1698807A1; JP2005133772A; EP1698807A4; US20070076993A1

Abstract

センサ付きシール装置7は、車体側軌道部材3および回転側シール部材9からなる。固定側シール部材8は、芯金21と、インサート成形により芯金21に一体化された樹脂部材22と、芯金21に樹脂モールドされたセンサ11とを備えている。回転側シール部材9は、車輪側軌道部材4に嵌合固定されたスリンガー31およびスリンガー31に固定されたパルサ10を有している。固定側シール部材8の芯金21は、車体側軌道部材3に嵌合固定される円筒部41と、円筒部41の軸方向内側の端部に連なりかつセンサ11とパルサ10との間に金属部分が存在しないように回転側シール部材9に向かってのびるフランジ部42とを有している。

Description

明細書センサ付きシール装置おょぴそれを用いた転がり軸受装置技術分野

この発明は、センサ付きシール装置おょぴそれを用いた転がり軸受装置に関する。背景技術

自動車においては、その制御を行うために種々の情報が必要であることから、車輪が取り付けられる車輪側軌道部材、車体側に固定される車体側軌道部材、およぴ両軌道部材の間に配置された二列の転動体を有するハブュ二ッ卜 (転がり軸受装置）に、センサ装置を設けることが提案されている。

このような転がり軸受装置として、特許文献 1 (特開平 5 一 2 6 2 3 3 号公報）には、外輪、内輪、両輪間に配置された転動体、およぴ両輪端部間に配されたシ一ルとを備免てり、センサが設けられたセンサ支持部材が外輪の端面に取り付けられるとともに、内輪に固定されたスリンガーの軸方向外側の面にリング状磁石が固定されているものが記載されている。

この種の転がり軸受装置を自動車のハブュニッ卜に適用するに際しては、その軸方向寸法を所定値以下に抑えることが必要であり、上記特許文献 1 のものでは、リング状磁およびセンサ支持部材が軸受装置よりも軸方向に突出し、自動車のハブュ二ットの適用が難しいという問題があつた o そこで、シール装置を構成する芯金にセンサを樹脂モールドし、これにより、軸方向寸法を抑えることが考えられるが、この場合には、樹脂とこれを保持する芯金との間から水分が浸入する可能性があり、その防止策が課題となり、また、芯金がセンサの検知精度に悪影響を与えることも懸念される。

この発明の目的は、シール装置を構成する芯金にセンサを樹脂モールドし、これにより、センサ付きシール装置おょぴ転がり軸受装置の軸方向寸法を抑えるとともに、水分の浸入を防止し、しかも、芯金がセンサの検知精度に悪影.響を与えることも防止することができるセンサ付きシール装置おょぴそれを用いた転がり軸受装置を提供することにある。発明の開示

この発明によるセンサ付きシール装置は、固定部材に嵌合固定される芯金および芯金に樹脂モールドされたセンサを有している固定側シール部材と、回転部材に嵌合固定されるスリンガーおよびスリンガーに固定されたパルサを有している回転側シール部材とからなり、固定側シール部材の芯金は、固定部材に嵌合固定される円筒部と、円筒部の軸方向内側の端部に連なりかつセンサとパルサとの間に金属部分が存在しないように回転側シール部材に向かってのびるフランジ部とを有し、フランジ部に回転側シール部材に摺接する弾性シ一ルが設けられていることを特徴とするものである。

固定部材は、例えば、転がり軸受の外輪または内輪とされ、回転部材は、例えば、転がり軸受の内輪または外輪とされるが、これに限られるものではない。パルサは、 N極と S極とが交互に配置されて回 1目号を出力するもので、通、環状の支持部材と、これに接着された着磁体と力ゝらなるものとされる。支持部材は、例えば、大径円筒部、小径円筒部およぴこれらの軸方向内方の端部士を連結する連結部からなるものとされる

弾性シ一ルには、ァキシャルリップよぴ Zまたはラジァルリップが設けられ、ァキシャルリップは、例えば、パルサの支持部材に摺接させられ、ラジアルリップは、例えば、スリンガ一に摺接させられる。弾性シ一ノレのリップ部を受けるリップ受けを別途回転側シ一ル部材に設けるようにしても i レヽ

センサは、例えば、磁センサとされるが、これに限られるものではない。通常ヽ回転側シ一ル部材の円筒部には、磁気センサに対向してこれに信号を与えるパルサが設けられる。

芯金と榭脂とはインサ一ト成形され、この際、円筒部の外側の端部が樹脂内に位置させられること、すなわちサ

、、金が樹'脂の表面にのみ密着させられるのではなく、芯金の端部が樹脂の内部にィンサーされることが好ましい - のようにすると、回転時のトルク等によつて芯金が樹脂から外れることがない。

回転側シ一ル部材に、スリンガ一に嵌合固定された円筒部および円筒部に連なりパルサに軸方向内方カゝら対向するフランジ部からなり固定側シ一ル部材の弹性シ一ルのリップ部を受けるリップ受けが設けられていることがある。ァキシャノレリップの被接触部分をハ。ルサの支持部材で兼用せずに、専用の部材 ( ]) ップ受け）をけることにより、ァキシャノレリップの接触位置の制約をなくすことがでさ、密封性をより向上させることができる

この発明による転がり軸受装置はヽ固定輪、回転輪ヽ両輪間に配置された転動体、固定輪の少な < とも一方の端部けられた固定側シ一ル部材、および固定側シ一ル部材に対向するように回転輪にけられた回転側シ一ル部材を備えている転がり軸受装置にいて、固定側シル部材は、固疋輪に嵌合固定された芯金よぴ芯金に榭脂モ一ルドされたセンサを有し、回転側シ一ル部材は、回転きム

P冊に嵌合固定されたスリンガーおょぴスリンガ一に固定されたパルサを有してり、固定側シ一ル部材の芯金は、固定輪に嵌合固定された円筒部円筒部の軸方向内側の端部に連なりかつセンサとノノレサとの間に金属部分が存在しないように回側シ一ル部材に向つてのぴるフランジ部とを有し、フランジ部に回転側シル部材に摺接する弾性シ一ルが設けられてレ、ることを特徴とするものである。

固定輪が外輪、回転輪が内輪とされてあよく、固定輪力 S内輪、回転輪が外輪とされてもよい。

この転がり軸受装においては、上記のセンサ付きシ一ル装置と同じ理由からヽ固定側シ一ル部材の芯金は、円筒部の外側の端部が樹脂内に位置するようにィンサート成形されていることが好ましいまた、回転側シ一ル部材に、スンガ一に嵌合固定された円筒部およぴ円筒部に連なりパルサに軸方向内方から対向するフランジ部からなり固定側シ一ル部材の弹 '性シールのリップ部を受けるリ Vプ受けが設けられていることがある。この転がり軸受装置は、固定輪が体の取付け部を有する車体側軌道部材とされ、回転輪が車輪取付け部を有する車輪側軌道部材とされることにより、白動車用ハプュニットとして好適に使用される。

この発明のセンサ付きシール装置によると、固定側シ一ル部材および回転側シ一ル部材からなり固定側シ一ル部材が芯金に樹脂モールドされたセンサを有し、回転側シ一ル部材がスリンガーに固定されたパルサを有しているので、シール装置にセンサ装置が内蔵されることになり、例えば転がり軸受にセンサを取り付けるに際し、センサ装置の転がり軸受への組み込みが容易であり、また、センサ付き転がり軸受装置の軸方向寸法を短くすることができる ο さらにまた、固定側シ一ル部材の芯金の円筒部が固定部材に嵌合固定されるので固定部材と固定側シ一ル部材との間から軸受内部に水分が浸サ

入することが防止されるとともに、心金のフランジ部に回転側シ一ル部材に摺接する弾性シルが設けられているので、固定側シ一ル部材と回転側シ一ル部材との間から軸受内部に水分が浸入することも防止されこのセンサ付きシ一ル装置が取り付けられている装置の内部に水分が浸入するとが防止される。し力、あ、 -心-金のフランジ部はセンサとノルサとの間に金属部分が存在しなレヽよに形成されてレヽるの、心金がセンサの検知度に悪影響を与えることも防止さ

この発明の転がり軸受装置によると、固定側シ一ル部材が芯金に樹脂モールされたセンサを有し回転側シ一ル部材がスリンガーに固定されたパルサを有しているので、転がり軸受装置にセンサ装 idが内蔵されることになり、転がり軸受にセンサ装置を取り付けるに際し、センサ装置の転がり軸受への組み込みが容易であり、また、センサ付き転がり軸受装置の軸方向寸法を短くすることができる。さらにまた、固定側シール部材の芯金の円筒部が固定輪に嵌合固定されているので、固定輪と固定側シール部材との間から軸受內部に水分が浸入することが防止されるとともに、芯金のフランジ部に回転側シール部材に摺接する弾性シールが設けられているので、固定側シール部材と回転側シ一ル部材との間から軸受内部に水分が浸入することも防止され、軸受の内部に水分が浸入することが防止される。しかも、芯金のフランジ部は、センサとパルサとの間に金属部分が存在しないように形成されているので、芯金がセンサの検知精度に悪影響を与えることも防止される。図面の簡単な説明

図 1 は、この発明によるセンサ付きシール装置おょぴ転がり軸受装置の第 1 実施形態を示す縦断面図である。

図 2 は、同左側面図である。

図 3 は、この発明によるセンサ付きシール装置の第 1 実施形態を示す拡大縦断面図である。

図 4 は、この発明によるセンサ付きシール装置の第 2実施形態を示す拡大縦断面図である。発明を実施するための最良の形態この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。図 1 から図 3 までは、この発明のセンサ付きシール装置およぴそれを用いた転がり軸受装置の第 1 実施形態を示している。以下の説明において、左右は図 1 の左右をいうものとする。なおヽ左が車両の内側に、右が車両の外側となっている。転がり軸受装置は、ハプユニット（ 1)、ならびにそれに設けられたセンサ装置（2)および被検出部であるパルサ（10)を備えている。

ノヽブュ V 卜 (1)は、車体側に固定される車体側軌道部材

(3)、車輪が取り付けられる車輪側軌道部材（4)、両部材（3)

(4)の間に 2列に配置された複数の転動体である玉（5)、およぴ各列の玉 (5)をそれぞれ保持する保持器（6)を備えている。

車体側軌道部材（3)は、軸受の外輪（固定輸）機能を有しているもので、内周面に 2列の外輪軌道が形成されている円筒部 (12)と、円筒部（12)の左端部近くに設けられて懸架装置

(車体）にボルトで取り付けられるフランジ部（13) とを有している。

車輪側軌道部材（4)は、第 1 の軌道溝（15a)を有する大径部

(15)および第 1 の軌道溝（15a)の径ょりも小さい外径を有する小径部 (16)を有している中空軸（14)と、中空軸（14)の小径部

(16)外径に嵌め止められて右面が中空軸（14)の大径部（15)左面に密接させられている内輪（17)とからなる。中空軸（14)の内周には、セレーショ ^が設けられており、中空軸（14)の右端近くにはヽ車輪を取り付けるための複数のボルトが固定されるブランジ部（18)が設けられている。内輪（17)には、中空軸 (14)の軌道溝（15a)と並列するように、軌道溝（17a)が形成されてお、内輪（17)の左部に肩部（17b)が形成されている。車体側軌道部材（3)の右端部と中空軸（14)との間には、弾性シールおよぴ芯金からなるシール部材（20)が設けられている。内輪（17)の肩部（17b)と車体側軌道部材（3)の左端部との間に、この発明によるセンサ付きシール装置（7)が設けられている。

センサ付きシール装置（7)は、車体側軌道部材（3)に固定された固定側シール部材（8)と、車輪側軌道部材（4)に固定された回転側シ一ル部材（9)とからなる。

固定側シール部材（8)は、芯金（21)と、インサート成形により芯金（21)に一体化された樹脂部材（22)と、芯金（21)に樹脂モールドされたセンサ（11) と、芯金（21)に接着された弾性シル（23)とを備えている。

樹脂部材（22)は、環状であり、その環状部分の外径は、固定側軌道部材（3)の左端部の外径にほぼ等しくなされている。そして、環状部分の上部に、左方および径方向外方に突出する突出部（26)が設けられている。突出部（,26)の上端部には、車体側に設けられた処理手段とセンサ（11)とを結ぶハーネスを取り付けるためのコネクタ部（27)が一体に成形されてい nネクタ部（27)には信号用のコネクタピン（28)が設けられてお'り、センサ（11)とコネクタピン（28)とが、接合部（29)およぴリード線（30) (またはリード線のみ）を介して接続されている o

回転側シ一ル部材（9)は、車輪側軌道部材（4)の内輪（17)の肩部（17b)に嵌合固定されたスリンガー（31)と、スリンガ

(31)に固定されたパルサ（10)とを備えている。

センサ（11)は、円筒部（41)の内径側に充填された樹脂（22) 内に位置させられている。センサ（11)と、センサ（11)の出力を外部に取り出すコネクタ部（27)、コネクタピン（28)、接合部（29)およびリード線（30)などの配線手段と、信号処理手段

(図示略）などによってセンサ装置（²)が構成されている。センサ（11)は、磁気セ.ンサとされており、そのセンシング面は、パルサ（10)の外周面に径方向外方から臨まされている。

以下では、図 3 を参照して、センサ付きシール装置（7)のより詳しい説明を行う。

固定側シ一ル部材（8)の芯金（21)は、車体側軌道部材（3)の左端部内径に嵌合固定された円筒部（41)、および同円筒部（4 1)の軸方向内側の端部（右端部）に連なって回転側シール部材（9)に向かってのびる内向きフランジ部（42)からなる。内向きフランジ部 (42)の内周縁部（42a)は、軸方向外方に若干屈曲させられており弾性シール（23)は、この内向きフランジ部（4 2)の内周縁部（42a)に接着されている。円筒部（41)の左部は、車体側軌道部材（3)の左端よりも左方に突出させられて、樹脂部材（22)内に挿入されている。

スリンガー（31)は、車輪側軌道部材（4)の内輪（17)の肩部 (17b)に嵌合固定された円筒部（32)と、円筒部（31)の軸方向外側の端部 (左端部）に連なつて固定側シル部材（8)に向かつてのぴる外向きフランジ部 (33)と力ゝらなる

パルサ (10)は、 N極と S極とが交互に配置されて回転信号を出力するもので、環状の支持部材 (34)と、これに接着された着磁体 (35)と力らなる。支持部材 (34)は、 S U S 4 3 0 などの磁性を有する金属製とされてヽる。着磁体（35)は、ゴムをバィンダとする磁性粉が着磁されることにより形成されている固定側シール部材（8)の芯金（21)の円筒部（41)の外側の端部に、センサ (11)と信号処理手段とを続する配線 (30)を通すための略方形の配線取出し用切欠き部 (47)が ΒΧりられているパルサ (10)の支持部材（34)は、大径円筒部 (36) 小径 .円筒部 (37)およぴこれらの軸方向内方の端部（右端部）士を連結する連結部 (38)からなり、その小径円筒部 (37)がスジンガ (31)の円筒部 (32)の外径に圧入されてレヽる。パルサ (10)の支持部材 (34)の軸方向の長さは、ス V ンガー (31)の円筒部 (3

2)の軸方向の長さよりも小さく、芯金 (21)のフランジ部 (42) がパルサ (10)の支持部材（34)よりも右方にあり力つ弾性シル (23)を収める部分がスリンガー（31)の円筒部 (32)の右部に存在するように、パルサ（10)の支持部材 (34)とスリンガ (3

1)とが位置決めされている。大径円筒 CO の左端はスリンガー（ 31 )のフランジ部（33)の右面に着磁体 (35)の縁部を介して当接するように位置させられ、小径円筒 CO

CO の左端位置は、大径円筒部（36)の左端よりも軸方向内方（右方 ) に位置させられている。着磁体（35)は、大径円筒の外径に接着されてレ、る。着磁体（35)の右縁部には、大径円筒部 (36) の右端部に接着されている折曲げ部が、同左縁部には連結部 (38)の 2π面に接着されている折曲げ部がそれぞれ ru

けられている。着磁体 (35)と樹脂部材 (22)の内径との間の隙間は、両者が接触しない範囲でできるだけ小さい値とされている上述のように、芯金（21)のフランジがパルサ (10)よりも右方 !(>-めるように、すなわち、 -f-f- 心金 (21)のフランジ部 (4

2)がセンサ（ 11 )とパルサ（ 10)との間に金属部分が存在しないように、パルサ（10)の支持部材（34)とスリンガー（31)とが位置決めされていることから、芯金（21)がセンサ（11)の検知精度に悪影響を与えることが防止されており、また、センサ（1 1)とパルサ（10)との距離も小さくすることができ、これにより、センサ（11)の検出精度が確保されている。

固定側シ一ル部材（8)の弾性シール（23)は、芯金（21)の内向きフランジ部（42)内周縁部（4'2a)に嵌め被せられた U字状の嵌合部（51)と、嵌合部（51)の左面から左方にのびてパルサ（10) の支持部材（34)の連結部（38)右面に摺接するアキシャルリップ（52)と、嵌合部（51)の底面から左方および径方向内方にのびてスリンガー（31)の円筒部（32)に摺接する第 1 のラジアルリップ（53) と、嵌合部（51)の底面から径方向内方にのぴてスリンガー（31)の円筒部（32)に摺接する第 2 のラジアルリップ (54)とを有している。この弾性シール（23)によって、パルサ (10)と軸受内部との間がシールされている。

回転側シ一ル部材（9)には、接触シールとしての弾性シ一ルは設けられておらず、パルサ（ 10)の外側のシールは、スリンガー（31)の外向きフランジ部（33)外周縁部と樹脂部材（22)との間のラビリンスシールとされている。

固定側シール部材（8)の芯金（21)と樹脂部材（22)とは、インサート成形により一体化されており、この際、固定側シール部材（8)の芯金（21)の円筒部（41)の左部が榭脂部材（22)内に揷入された状態でインサート成形されている。これにより、芯金（21)と樹脂部材（22)との間のすべりが防止されている。また、固定側シール部材（8)の芯金（21)の円筒部（41)が車体側軌道部材（3)に嵌合固定されているので、弾性シール（23)の摺動に伴うトルクによって、芯金（21 )が固定側シール部材（8)に対して滑ることもない o さらにまた、外部から浸入した水は、芯金（21)の円筒部 (41)と固定側軌道部材（3)との嵌め合わせより防止されて右方には移動できず、軸受内部への水の浸入が防止されている ο

図 4 は、の発明によるセンサ付きシール装置おょぴそれを用いた転がり軸受お置の第 2実施形態を示している。図 4 に示すセンサ付きシ一ル装置は、図 1 に示したセンサ付きシール装置に置さ換えて使用可能なものであり、図 3 に相当する図のみを示してヽ図 1 に相当する図は省略する。なお、図 1 に対応する構成よぴ図 3 と同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略する 0

この実施形態では、回転側シール部材（9)のスリンガー（ 3

1 )の右部に、固定側シル部材（8)の弾性シ一ノレ（23)のリツフ部 (52) (53) (54)を受ける y yプ受け（60)が設けられている。

固定側シール部材（8)の芯金（21)は、車体側軌道部材（3)の左端部内径に嵌合固定された円筒部（61)、および同円筒部（6 1)の軸方向内側の端部（右端部）に連なって回転側シール部材（9)に向かってのびる内向きフランジ部（62)からなる。フランジ部 (62)の内周縁部（62a)は軸方向外方（左方）に屈曲させられてり、この内周縁部（62a)に弾性シール（23)が接着されてレ、る 0 円筒部 (61)の左部（61a) は、車体側軌道部材（3)の左端よりも左方に突出させられるとともに径方向外方に若干屈曲させられて、樹脂部材 (22)内に挿入されている。

パルサ (10)は、 Ν極と S極とが交互に配置されて回転信号を出力するもので、環状の支持部材（66)と、これに接着された着磁体 (67)とからなる。着磁体は、ゴムをバインダとする磁性粉が着磁されることにより形成されている。

パルサ（10)の支持部材（66)は、大径円筒部（68)、小径円筒部（70)およびこれらの軸方向内方の端部（右端部）同士を連結する連結部（69)からなる。パルサ（10)の支持部材（66)の軸方向の長さは、スリンガー（31)の円筒部（32)の軸方向の長さの半分より若干大きい程度とされており、小径円筒部（70)がスリンガー（31)の円筒部（32)の左部の外径に圧入されている。大径円筒部（68)の左端は、スリンガー（31)のフランジ部（33) の右面に着磁体（67)の縁部を介して当接するように位置させられ、小径円筒部（70)の左端位置は、大径円筒部（68)の左端よりも軸方向内方（右方）に位置させられている。着磁体（6 7)は、大径円筒部（68)の外径に接着されている。着磁体（67) の右縁部には、大径円筒部（68)の右端部に接着されている折曲げ部が、同左縁部には、連結部（69)の左面に接着されている折曲げ部がそれぞれ設けられている。着磁体（67) と樹脂部材の内径との間の隙間は、両者が接触しない範囲でできるだけ小さい値とされている。

リップ受け（60)は、円筒部（⁶0a)およびこの左端部に設けられた外向きフランジ部（60b)からなる。リップ受け（60)の軸方向の長さは、スリンガー（31)の円筒部（32)の軸方向の長さの半分より若干小さい程度とされており、円筒部（60a)がスリンガー（31)の円筒部（32)の右部の外径に圧入されている。そして、弹性シール（23)のアキシャルリップ（52)がリップ受け（6 0)の外向きフランジ部（60b)の右面に、第 1 のラジアルリップ (53)および第 2 のラジアルリップ（54)がリップ受け（60)の円筒部（60a)外周にそれぞれ摺接させられている。これにより、パルサ (10)の左側だけでな < 、右側にもラピリンスシ一ルが形成されている

この第 2 実施形態では、ァキシャルリップ (52)の被接触部分を第 1 実施形態のようにパルサ (10)の支持部材 (34)で兼用しておらず、ァキシャルリップ (52)を受ける専用部材としてのリツプ受け (60)がけられているので、ァキシャノレリップ

(52)の接角虫 1Z.置をパルサ (10)の支持部材 (66)の形状の制約を受けることなく決定することができ、これにより、密封性をより向上させることができるまた、ァキシャルリップ (52) 力 s リップ受け (60)の内面で受けられているので、パルサ (10) 圧入時等にその支持部材 (66)の右面（外面）に付いた傷によつてァキシャルリクプ (52)が士傷する恐れもない。

固定側シール部材（8)の芯金（21)と樹脂部材（22)とは、インサート成形により一体化されており、この際、固定側シール部材（8)の芯金（21)の円筒部（61)の左部が樹脂部材（22)内に揷入された状態でインサート成形されている。これにより、芯金（21)と樹脂部材（22) との間のすべりが防止されている。ここで、円筒部（61)は、径方向外方に若干屈曲させられている左部（61a) だけでなく、段差部分も樹脂部材（22)内にインサートされており、芯金（21)と樹脂部材（22)との間のすべりがより一層抑制されるようになされている。また、固定側シール部材（8)の芯金（21)の円筒部（61)が車体側軌道部材（3)に嵌合固定されているので、弾性シール（23)の摺動に伴うトルクによって、芯金（21)が固定側シール部材（8)に対して滑ることもない。さらにまた、外部から浸入した水は、芯金（21)の円筒部（61)と固定側軌道部材（3)との嵌め合わせにより防止されて右方には移でさず、軸受内部への水の浸入が防止されている。

D C

こサ

の実施形態でも、心金 (21)のフランジ部 (62)がノルサ（1

0)よりも右方にあるように、すなわち、芯金 (21)のフランジがセンサ (11) とパルサ (10)との間に金属部分が存在しないように、パルサ (10)の支持部材 (34)とスリンガ一 (31)とが位置決めされている o したがってサ

、心金 (21)がセンサ (11) の検知精度に dj、影響を与ることが防止されており、また、センサ (11)とノ、ルサ (10)との距離も小さ < することができ、これにより、センサ (11)の検出精度が確保されている o

なお、 _t Πし実施形態のノヽブユニット（ 1 )は、等速ジョイントの軸部力 ^s揷入可能なように中空軸（14)にセレーションが設けられた駆動輪用として示されているが、中空軸を従動輪の回転軸に代えることによりヽ従動輪用とすることができることはもちろんである o また、ハプュニット（ 1 )を例に取り説明したが、上記センサ付きシ一ル装置（7)は、ハブユニット（1)以外の各種転がり軸受衣 la.や相対的に回転を行う各種回転装置にも適用するとができる産業上の利用可能性

- の発明によるセンサ付きシ一ル装置およびそれを用いた転が軸受装置は、シール装置を構成する芯金にセンサを榭脂モ一ルドし、これにより、センサ付きシール装置おょぴ転がり軸受装置の軸方向寸法を抑えるとともに、水分の浸入を防止し、しかサ

も、、金がセンサの検知精度に悪影響を与える - とを防止することができるので、自動車のノヽブユニットに - 91 -

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Claims

請求の範囲

-H-

1 • 固定部材に嵌合固定される心金および芯金に樹脂モ ―ルド、されたセンサを有している固定側シ一ル部材と、回転部材に嵌合固定されるスリンガーおよびス V ンガーに固定されたパルサを有してレヽる回転側シ一ル部材とからな、固定側シ一ル部材の芯金は、固定部材に嵌合固定される円筒部と、円筒部の軸方向内側の端部に連なり力つセンサとパルサとの間に金属部分が存在しないように回転側シ一ル部材に向かつてのびるフランジ部とを有し、フランジ部に回転側シ一ル部材に摺接する弾性シ一ルが設けられていることを特徴とするセンサ付きシール装置 o

2 固定側シル部材の芯金は、円筒部の外側の端部が樹脂内に位置するようにインサート成形されている請求項 1 のセンサ付きシール装置。

3 . 回転側シ一ル部材に、スリンガに嵌合固定された円筒部および円筒部に連なりパルサに軸方向内方から対向するフランジ部からなり固定側シ一ル部材の弾性シ一ルのリクプ部を受けるリップ受けが設けられている S青求項 1 または 2 のセンサ付さシール装瞿。

4 . 固定輪、回転輪、両輪 | ] 酉己置された転動体、固輪の少な < とも一方の端部に設けられた固定側シ一ル部材ヽよぴ固定側シ一ル部材に対向するように回転輪に設けられた回転側シ一ル部材を備えている ¾sがり軸受装置におヽて、固定側シ一ル部材は、固定輪に嵌合固定された芯金および芯金に樹脂モ一ルドされたセンサを有し、回転側シ一ル部材は、回き A

口冊に嵌合固定されたスリンガ ' ~およぴス y ンガ一に固定されたパルサを有しており、固定側シル部材の芯金は、固定輪に嵌合固定された円筒部、円筒部の軸方向内側の端部に連なりかつセンサとノルサとの間に金属部分が存在しないよ 5 に回転側シ一ル部材に向力つてのびるフランジ部とを有し、フランシヽ、、部に回転側シ一ル部材に摺接する弾性シルが設けられていることを特徴とする転がり軸ス；鼠。

5 . 固定側シ一ル部材の芯金は、円筒部の外側の端部が榭脂内に位するようにィンサート成形されている請求項 3 の転がり軸受装置。

6 . 回転側シル部材に、スリンガーに嵌合固定された円筒部およぴ円筒部に連なりパノレサに軸方向内方カゝら対向するフランジ部からなり固定側シ一ル部材の弾性シ一ルのリップ部を受けるリクプ受けが設けられている請求項 4 または 5 の転がり軸受装置

7 . 固定輪が車体への取付け部を有する車体側軌道部材とされ、回転輪が車輪取付け部を有する車輪側軌道部材とされて、自動車用ノヽプュニットとして使用されることを特徴とする求項 4 から 6 までのいずれか 1 項の転がり軸受装置