WO2004103867A1

WO2004103867A1 - 荷物配達方法

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Publication number: WO2004103867A1
Application number: PCT/JP2003/006178
Authority: WO
Inventors: Takahiro Ito; Tadaaki Enomoto; Toshikazu Houmura; Ken'ichi Imamatsu; Manabu Matsuura; Yuko Kamata
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2003-05-19
Filing date: 2003-05-19
Publication date: 2004-12-02

Abstract

荷物の受取人が所持する端末から当該受取人の端末位置を生成し、ネットワークを介して前記受取人端末から当該受取人端末の位置情報を前記荷物の配達人の所持する端末により受信し、更に前記受取人端末と前記配達人端末との距離が所定範囲内にある時、近距離通信手段によって前記端末間に直接の通信を確立し、前記配達人から前記受取人への前記荷物の受け渡しを可能とする荷物配達方法を提供する。これにより、受取人の居場所によらず配達人は荷物を届けることが可能になる。

Description

荷物配達方法技術分野

本発明は、荷物の配達方法に関する。背景技術

従来より配達業者が依頼人より依頼された荷物を受取人に配達する、荷物配達サービスが存在する。依頼人は、コンビニエンスストアや酒屋等の集荷所に荷物を持ち込むか、あるいは配達業者に電話して自宅まで荷物を引き取りに来' てもらい、荷物を配達業者に預ける。

配達業者は、定期的に集荷所を巡回して回収した荷物や、依頼人の自宅から回収した荷物を集荷センターにまとめ、依頼人が指定する届け先を含む地域を担当する配達人に荷物の配達を指示する。そして配達人が指定場所に荷物を配達する。

通常、依頼人が指定する場所は、受取人の自宅や会社等の住所である。出勤、外出、出張等で、配達人が荷物を届けた時に受取人が不在である場合、配達人は不在通知を残,し、日時を改めて再配達する必要がある。これは、配達業者にとっては同じ場所に 2度以上荷物を届けることになり効率が悪い。また、受取人にとっても不在通知を受け再配達の手続きを行う必要があり手間がかかる。従来の技術では、荷物受取人により予め指定された複数の候補届け先に荷物受取人が居る時に確実に荷物を配達するよう配送データを出力する配送サービス処理装置が提案されている（特許文献 1参照)。特許文献 1によれば、位置被検出機能を有する携帯端末を対象とする位置情報検索システムを用いることで、複数の候補届け先から受取人の現在位置に最も近い届け先を選択し、荷物受取人がその届け先に居るか確認し、荷物受取人が届け先に居る場合に荷物を配達できるようになる。

しかしながら、従来の技術においては、受取人が荷物を受け取るためには、配達人が荷物を届ける際、たとえ候補届け先が複数あるとしても、その届け先となるいずれかの場所に受取人が居なければならず、受取人が都合によりその届け先を離れた場合はやはり荷物を受け取ることができない。これは、荷物を受け取る場に立ち会う必要のある受取人が日々の行動で移動するのに対し、荷物の届け先が上述のような依頼人の指定する場所あるいは受取人が指定する候補届け先等の固定された住所であり、配達人が移動する受取人にではなく、固定された住所に荷物を届けるためである。

従って依然として、荷物の配達時に受取人が所定の場所に不在の場合、荷物の受け渡しが行われないという課題が存在していた。

(特許文献 1 ) 特開 2 0 0 2— 1 0 9 6 7 6号公報発明の開示

本発明の目的は、受取人の居場所に関係なく受取人に直接荷物を届けることが可能な荷物配達サービスを実施するための荷物配達方法を提供することにある。

上記目的を達成するため、荷物の受取人が所持する端末から当該受取人の端末位置を生成し、ネットワークを介して前記受取人端末から当該受取人端末の位置情報を前記荷物の配達人の所持する端末により受信し、更に前記受取人端末と前記配達人端末との距離が所定範囲内にある時、近距離通信手段によって前記端末間に直接の通信を確立し、前記配達人から前記受取人への前記荷物の受け渡しを可能とする荷物配達方法を提供する。

また、上記目的は、荷物の直接配達を希望する者の識別情報と、前記希望者の所持する端末において近距離通信手段を用いて通信を行うために設定される端末識別情報とを対応付けて格納したサービス希望者情報表が運送管理端末に蓄積され、前記運送管理端末に荷物の受取人の識別情報が入力され、前記運送管理端末は、前記受取人が前記直接配達希望者であるかを判定するために、前記受取人の識別情報と一致する識別情報を前記サービス希望者情報表にて検索し、一致する識別情報が発見された場合、該受取人が所持する端末から該受取人の端末位置を生成し、ネットワークを介して前記受取人端末の位置情報と前記受取人の端末識別情報を前記荷物の配達人が所持する端末にて受信し、更に前記受取人端末と前記配達人端末との距離が所定範囲内にある時、前記受取人端末および前記配達人端末にて前記識別情報が入力され、近距離通信手段によつて前記端末間に直接の通信を確立し、前記選択された配達人から前記受取人への前記荷物の受け渡しを可能とする荷物配達方法を提供する請求の範囲第 2 項に記載の発明により達成される。

また、上記目的は、請求の範囲第 2項において、更に前記配達人の配達可能範囲が設定され、定期的に前記受取人端末の位置情報を前記運送管理端末にて受信し、前記受取人端末が前記配達可能範囲から外れるかを判定し、前記受取人端末が前記配達可能範囲から外れる場合、前記運送管理端末が前記受取人端末に前記配達可能範囲から外れたことを知らせる情報を送信することを特徴とする荷物配達方法を提供することにより達成される。

また、上記目的は、請求の範囲第 2項において、更に前記受取人を特定する第一の識別情報が前記運送管理端末に予め蓄積され、前記配達人端末は、前記ネットワークを介して前記第一の識別情報を受信し、前記所定範囲内にある時、前記受取人端末にて第二の識別情報が入力され、確立された直接の通信を介して、前記第二の識別情報を前記配達人端末にて受信し、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が一致するかを判定し、一致する場合、該受取人が正規の受取人として認証されることを特徴とする荷物配達方法を提供することにより達成される。

また、上記目的は、請求の範囲第 2項において、更に前記配達人を特定する第三の識別情報が前記運送管理端末に予め蓄積され、前記受取人端末は、前記ネットワークを介して前記第三の識別情報を受信し、前記所定範囲内にある時、前記配達人端末にて第四の識別情報が入力され、確立された直接の通信を介して、前記第四の識別情報を前記受取人端末にて受信し、前記第三の識別情報と前記第四の識別情報が一致するかを判定し、一致する場合、該配達人が正規の配達人として認証されることを特徴とする荷物配達方法を提供することにより達成される。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明第一の実施形態における全体構成を示す図である。

第 2図は、第一の実施形態における受取人端末の外観図である。

第 3図は、第一の実施形態における配達人端末の外観図である。

第 4図は、受取人端末、配達人端末の構成ブロック図である。

第 5図は、第一の実施形態において受取人に荷物を渡すまでの配達処理を説明するフローチャートである。

第 6図は、本発明の第二の実施形態における荷物配達システムの構成例の図である。

第 7図は、運送管理端末の構成例を示すブロック図である。

第 8図は、集荷所端末に格納される配達依頼情報のデータ構成例である。

第 9図は、運送管理端末に格納されるサービス希望者情報表のデータ構成例である。

第 1 0図は、運送管理端末に格納される全体管理表のデータ構成例である。第 1 1図は、運送管理端末に格納される配達人管理表のデータ構成例である。第 1 2図は、配達人端末に格納される配達情報のデータ構成例である。

第 1 3、 1 4図は、第二の実施形態における荷物配達処理を説明するフローチヤートである。 .

第 1 5図は、配達依賴情報を入力する際の集荷所端末の画面例である。

第 1 6図は、配達すべき荷物を通知するために受取人端末に送信されるメールの画面例である。

第 1 7図は、配達スケジュ一ルの例を示す図である。

第 1 8図は、受取人端末に送信される、到着予定日時、直配範囲を提案するメ一^/の画面例である。

第 1 9図は、確定した情報として受取人端末に送信されるメール画面例である。第 2 0図は、配達人端末に表示される受取人端末の位置情報の表示画面例である。

第 2 1図は、検索の結果発見されたプル一トゥース機器を表示する画面例である。第 2 2図は、集荷所端末における処理を説明するフ口チャートである。

第 2 3図は、運送管理端末における配達処理を説明するフローチャートである。第 2 4図は、運送管理端末における受取人端末監視処理を説明するフローチヤートである。

第 2 5図は、受取人端末が設定された直配範囲を外れる場合に送信される、受取人に注意を促すメールの画面例である。

第 2 6図は、配達人端末における処理を説明するフローチャートである。

第 2 7図は、受取人端末における処理を説明するフローチャートである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態について、図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はかかる実施の形態に限定されるものではない。

図 1は、本発明第一の実施形態における全体構成を示す図である。第一の実施形態においては、受取人の端末の位置情報を配達人が所持する配達人端末にて確認しながら、配達人が受取人に接近し、所定の距離範囲に両端末が近づいたとき、ブルートウース等の近距離通信手段を使用して互いに認証を行い、配達人が受取人に荷物を受け渡す。

図 1では、ネットワーク 3を介して受取人が所持する端末 1と配達人が所持する端末 2が接続される。ネットワーク 3は、インターネットや配達業者の業務ネットワーク等である。またはこれらがルータを介して接続されていてもよい。受取人端末 1は、荷物が酉己達されることを意識せず、自由に移動する受取人が所持する端末であり、通信手段 4、近距離通信手段 5と位置情報生成手段 6を備えている。通信手段 4は、受取人端末 1がネットワーク 3を介して配達人端末 2 と通信することを可能にする。近距離通信手段 5は、受取人端末 1が配達人端末 2とネットワーク 3を介さずに直接通信することを可能にする。位置情報生成手段は、受取人端末の位置情報を生成する。

図 2は、第一の実施形態における受取人端末 1の^ ft図である。第一の実施形態においては、一例として携帯電話を用いる。図 2の受取人端末 1は、電波送受信用のアンテナ 2 1、近距離通信手段 5としてプノレートウース通信を行うための装置 2 2、同じく近距離通信手段 5として使用可能な赤外線ポート 2 3、携帯電話を制御するための指示を入力し、また文字入力を行うためのダイアルキー 2 4、携帯電話で受信される電子メ一ルゃホームページ、制御情報等を表示する表示画面 2 5を備える。また音声入力を行うためのマイク 2 6を備える。

また図示しないが、本体には位置情報生成手段 6 としての GPS(Global Positioning System)受信装置、通信手段 4としてィンターネットを含むネットヮークに接続するための通信装置を含む。 GPS受信装置で生成された位置情報は、ネットワーク 3を介して配達人端末 2に送信される。なお、携帯電話は一例であり、： PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末を使用することもできる。図 3は、第一の実施形態における配達人端末 2の外観図である。図 3の配達人端末 2は、荷物を配達する際に使用される自転車、自動車、バイク等に設置される車载端末である。配達人端末 2にも、電波送受信用のアンテナ 3 1、近距離通信手段 5としてブルートゥース通信を行うための装置 3 2、同じく近距離通信手段 5として使用可能な赤外線ポート 3 3、車载端末を制御するための指示を入力し、また文字入力を行うための入力ボタン 3 4、車载端末で受信される電子メールゃホームページ、制御情報等を表示する表示画面 3 5を備える。また、音声入力を行うためのマイク 3 6を備える。

また図示しないが、本体には位置情報生成手段 6としての GPS(Global Positioning System)受信装置、通信手段 4としてインターネットを含むネットヮークに接続するための通信装置、地図情報等が格納された記憶装置を含む。 GPS 受信装置で生成された位置情報は、ネットワーク 3を介して受取人端末 1に送信される。配達人は、図 3の配達人端末をカーナビゲーシヨンシステムとして使用し、受取人端末の位置を地図情報と合わせて表示することにより、受取人の位置を確認しながら接近できる。なお図 3の車載端末の代わりに、配達人が所持する配達人端末 2として図 2の携帯電話や PDA等の携帯端末を使用することも可能である。次に、受取人端末 1、配達人端末 2の構成プロック図を示す。

図 4は、受取人端末 1、配達人端末 2の構成ブロック図である。制御装置 4 1は、端末における制御を実行する。記憶装置 4 2は、メモリやハードディスク等のデータ記憶手段で制御プ口グラムや制御プログラム実行時の作業データ、地図情報などが格納される。通信装置 4 3は、ィンターネットを含むネットヮークに接続するためのインタフェースを備え、ネットワークに接続された装置とのデータ送受信を可能にする。

入力装置 4 4は、ダイアルキー、キーパッドやペン型入力装置等であり、利用者が各種命令やデータを入力するのに使用する。表示装置 4 5は、液晶画面等であり、利用者に制御装置の処理結果等を表示する。 GPS 受信装置 4 6は、 GPS (Global Positioning System)衛星からの電波を受信し、端末の位置情報を出力する装置である。

近距離無線装置 4 7は、ブルートウース等による近距離通信を行う装置で、配達人端末 2との距離が一定の距離以下になった場合、配達人端末 2に搭載された近距離通信装置と通信を行うために使用される。そして、これらの装置が信号線 4 8により互いに接続される。次に第一の実施形態における配達処理を説明する。

図 5は、第一の実施形態において受取人に荷物を渡すまでの配達処理を説明するフローチャートである。本配達処理の説明においては、近距離通信手段としてブルートゥースを用いる。ブルートゥースで通信可能な距離は 1 0 m程度とされる。

また、ブルートゥースを使用すれば、通信圏内にある他のブルートゥース搭載機器を検索することが可能である。また、 GPSを利用した位置情報の精度は数〜 1 0 O m程度とされる。そこで配達人は、位置情報生成手段 6により生成された受取人端末 1の位置情報を配達人端末 2にて確認し、その位置情報を基に受取人に接近し、ブルートゥースにより受取人端末 1を検索してブルートゥースによる通信を確立した後、認証を行って荷物を引き渡す。

前提として、受取人には予め酉己達人の氏名が知らされており、配達人には受取人の氏名と受取人端末で設定されるブルートゥース通信用のパスキー（ステップ S 4で使用）が知らされているものとする。まず、受取人端末 1は位置情報を生成し、配達人端末 2に送信する（S 1 ) 。受取人端末 1は、 GPS衛星からの電波を受信して位置情報を生成し、その位置情報を配達人端末 2に送信する。

この位置情報は定期的に生成され、常に最新の情報が配達人端末に送信されてもよい。また、配達人端末 2からの位置情報の開示要求に応じて、位置情報を生成し、生成された位置情報を配達人端末 2に送信するようにすることもできる。配達人端末 2は、受信した位置情報を表示する（S 2 ) 。

配達人端末 2は、受信した位置情報を格納された地図情報と共に配達人端末 2 に備えられた表示装置に表示する。表示された情報を基に受取人端末の居場所が確認できるので、配達人は受取人端末 1に接近するよう移動する。そして、配達人端末 2は、受取人端末 1から 1 O m以内に入ったら、ブルートゥースにより受取人端末 1を検索する（S 3 ) 。

配達人端末 2の位置情報生成手段 6により生成される自端末の位置情報と、ステツプ S 2で受信した受取人端末 1の位置情報を使用すれば、端末間の距離が所定の距離範囲に入ったかどうかを判定することが可能である。そして、配達人端末 2はブルートウースを利用して、同じくブルートウースが搭載された受取人端末 1を検索する。

発見できた場合、近距離通信手段 5により両端末間の通信を確立する（S 4 )。ブルートゥースによる通信を確立するには、両端末でパスキーと呼ばれるキ一番号を同じ番号に設定する必要がある。配達人には、事前に受取人端末で設定されるパスキーが知らされており、両端末で同じパスキーが入力されるのを待つ。ステップ S 4で端末間の通信が確立したら、確立された通信を利用して、配達人、受取人を相互認証する（S 5 ) 。ステップ S 5の認証は、受け取るべきでない受取人に荷物を渡すことを防ぐためのステップである。また、受取人が依頼されていないにも関わらず荷物を受け取ることを防ぐためのステップである。ステップ S 5では、例えば、確立されたブルートゥース通信を利用し、オンラィンチヤットアプリケーシヨン等により相手の氏名等を互いに確認することで認証が可能である。ステップ S 5で互いの認証が完了すれば、配達人は受取人に荷物を受け渡し（S 6 ) 、配達処理は終了する。

なお、ステップ S 5で認証に使用されるのは、氏名に限らない。荷物を受け取るべき正規の受取人と依頼を受けてその受取人に荷物を配達する正規の配達人であることの確認ができる情報であれば何でもよい。

また、第一の実施形態において、配達人端末 2は、定期的にまたは受取人端末 1からの位置情報開示要求に応じて、自端末の位置情報を生成し、生成された位置情報を受取人端末 1に送信してもよい。配達人端末 2の位置情報は受取人端末 1にて受信され、受取人は受信した位置情報により自分宛の荷物がどの位置まで配達されている力配達状況を知ることができる。

また、その場に複数の人間がいてどの人物が受取人かを配達人が特定できなければ、ステップ S 4で確立された通信を用いてチャット等を行い、目印となる場所を教えてもらうなどして、荷物の受け渡しが行われてもよい。なお、図 5の配達処理においては、近距離通信手段 5としてブルートウースを使用したが、赤外線を使用した通信を行うことも可能である。

第一の実施形態により、配達人は、受取人の居場所を位置情報生成手段を備えた受取人端末により特定し、その居場所に直接荷物を配達することができる。配達人は、受取人が不在であることによる再配達の手間を省くことができ、受取人は、受取の日時場所を気にせずに通常通りの生活をしながら、自分宛の荷物を受け取ることが可能になる。また、自分宛の荷物の配達状況の確認を行うことも可能である。

次に第二の実施形態を説明する。第二の実施形態においては、配達状況を管理する運送管理端末が備えられ、電子メールを使用して受取人端末と通信することにより、配達日時や場所に関する条件が設定される。条件の折り合いが付かない場合は通常の宅配（自宅等への配達) に切り替えられ、配達業者はより細かいサ一ビスを提供することが可能になる。

また、配達人端末、受取人端末の位置情報が両端末間で直接やり取りされる第一の実施形態と異なり、一旦位置情報提供サーバに格納され、運送管理端末に定期的に蓄積される。第二の実施形態における配達処理においても、第一の実施形態と同様、近距離通信手段としてブルートゥースが使用される場合を説明する。第二の実施形態においてはまず、受取人端末に配達する荷物の存在を通知し、受取人に自宅等の指定場所に届ける宅配か、受取人端末の居場所へ直接届ける配達（以後、本明細書にて直配と称す）かを選択させる。直配が選択された場合、受取人端末に搭載された GPS受信装置を搭載した受取人端末の位置を配達人端末にて表示し、配達人はその受取人端末の位置を確認しながら受取人に直接荷物を配達するものである。

受取人端末と配達人端末の認証がブルートゥースを用いて行われることで、誤った受取人に荷物が配達されることを防ぐ。こうして、受取人が自宅等にいなくとも、受取人端末を所持する受取人の所に直接荷物が配達され、その場で荷物の受け渡しが行われるものである。

以下第二の実施形態について、荷物配達システム全体の構成例、荷物配達システムに含まれる各装置の構成例、各装置に格納されるデータ構成例の図面を示し、そして第二の実施形態における荷物配達処理を、適宜各装置に表示される画面例を交えて説明し、最後に各装置での処理を説明する。

図 6は、本発明の第二の実施形態における荷物配達システムの構成例の図である。図 6では、まず、荷物の届け先となる受取人が所持する、インターネット 6 1に接続可能な受取人端末 1が存在する。受取人端末 1は、図 2のような携帯電話や PDA (Personal Digital Assistant)等の携帯端末により実現される。また、受取人端末 1を所有する受取人は、予め、位置情報提供サービス提供者との契約において、自端末の位置情報が第三者により利用されることに同意するものとする。第二の実施形態では、受取人端末 1の位置情報は、インターネット 6 1に接続された位置情報提供サーバ 6 4に随時蓄積される。

位置情報提供サーバ 6 4は、位置情報提供サービス提供者により管理され、位置情報提供サービス提供者との契約により許諾された者に受取人端末 1の位置情報を利用させることを可能にする。本実施形態においては、配達を行う配達業者が受取人端末 1の位置情報の利用を許諾されているものとする。

その配達業者は、社内に業務ネットワーク 6 3を有し、その社内業務ネットワーク 6 3には集荷所端末 6 5、運送管理端末 6 6、配達人端末 2が接続される。集荷所端末 6 5は、荷物の配達を依頼する依頼人の情報、荷物情報、受取人の情報等の配達依頼情報を入力するのに使用する端末である。集荷所端末 6 5は、例えば、コンビニエンスストアに設置されたタツチパネル付きのマルティメディア端末や集荷センターに設置される端末等である。

コンビニエンスストァに設置されたマルティメディア端末では、依頼人により上記配達依頼情報が入力され、集荷センターに設置される端末では、依頼人による手書き伝票を基に配達業者により上記配達依頼情報が入力されてもよい。集荷所端末 6 5には通信手段が備えられ、集荷所端末 6 5で入力された配達依頼情報は、社内業務ネットワーク 6 3に接続された運送管理端末 6 6に送信される。

運送管理端末 6 6は、配達業務全般に関する処理を行う端末であり、集荷所端末 6 5から受信する配達依頼情報や直配を希望する利用者の情報等を管理し、後述する配達人端末 2に配達に必要な情報を送信し、配達状況を管理する。配達人端末 2は、図 2のような携帯電話や PDA (Personal Digital Assistant)等の携帯端末か、あるいは図 3のような車载端末であって、同じく社内業務ネットワーク 6 3に接続される端末である。

配達人端末 2の位置情報は、ルータ 6 2を介して社内業務ネットワーク 6 3 と接続されたインターネット 6 1を介して運送管理端末 6 6が位置情報提供サーバ 6 4に問い合わせた結果として、運送管理端末 6 6に送信される。配達人端末 2は、配達に必要な情報を運送管理端末 6 6から取得し、配達人端末 2に備えられた表示装置に受取人端末 1の現在位置と共に表示する。

位置情報提供サーバ 6 4は、上述したとおり、受取人端末 1、配達人端末 2 に搭載された GPS受信装置により出力される位置情報を受信して管理し、位置情報の利用が許された利用者からの問い合わせに応じて各端末の位置情報を送信する。本実施形態においては、配達業者が運送管理端末 6 6あるいは配達人端末 2を利用し、自社の配達人や受取人の位置情報を確認する場合に位置情報提供サーバ 6 4が使用される。

続いて、図 6の荷物配達システムに含まれる装置の構成例について説明する。図 7は、運送管理端末 6 6の構成例を示すプロック図である。制御装置 7 1 は、運送管理端末 6 6における制御を実行する。記憶装置 7 2は、メモリゃハ一ドディスク等のデータ記憶手段で制御プログラムゃ制御プログラム実行時の作業データが格納される。通信装置 7 3は、社内業務ネットワークと接続するためのインタフェースを備え、社内業務ネットワークやその先のインターネットに接続された装置とのデータ送受信を可能にする。

入力装置 7 4は、キーボード、マウス、タツチパネル等であり、利用者が各種命令やデータの入力に使用する。また、マイク等の音声入力が使用されてもよレ、。表示装置 7 5は、液晶モニタや CRT (Cathode Ray Tube)等であり、利用者に制御装置 7 1の制御結果等を表示する。そして、これらの装置が信号線 7 6 により互いに接続される。なお、運送管理端末 6 6だけではなく、集荷所端末 6 5、位置情報提供サーバ 6 4も図 7と同じ構成である。

受取人端末 1、配達人端末 2の構成ブロック図は、図 4と同様であり、説明を省略する。続いて、図 6の荷物配達システムに含まれる装置に格納されるデータ構成例を説明する。

図 8は、集荷所端末 6 5に格納される配達依頼情報（受取人情報、荷物情報、依頼人情報を含む）のデータ構成例である。配達する荷物毎に受取人情報 8 2、荷物情報 8 3、依頼人情報 8 4が格納され、管理番号 8 1により各データが管理される。複数の荷物があれば、図 8のデータが複数格納される。これらのデータは、依頼人が入力するか、依頼人の手書き伝票を基に配達業者が、あるいはコンビニエンスストアの店員等の代行者が入力するものである。

受取人情報 8 2の項目としては、荷物の受取人の氏名 8 2い受取人が確認可能なメールのメールアドレス 8 2 ₂、宅配先住所 8 2 ₃が格納される。メールァドレス 8 2 ₂は、配達すべき荷物の存在を通知するなど配達業者と受取人との連絡のために使用される。宅配先住所 8 2 ₃は、受取人が直配（受取人への直接配達）ではなく宅配を希望した場合や、受取人の同意が得られずに宅配に切り替えられた場合の配達先住所として使用される。依頼人に、受取人の電子メールァドレスを入力もしくは記入させるのは、受取人が直接配達サービスの希望者であるかの確認に使用するためと、受取人が直接配達サービスの希望者である場合に、受取人と連絡を取るためという 2つの目的のためである。

荷物情報 8 3の項目としては、荷物の大きさ '重さ 8 3 ₁ 荷物の種類 8 3 ₂、注意事項を含む備考 8 3 ₃が格納される。荷物の種類 8 3 ₂は、食品や衣料等の類が記録される。備考 8 3 ₃には、例えば、割れ物注意であるとか、着払い等の特記事項が記録される。

依頼人情報 8 4の項目としては、依頼人の氏名 8 4い住所 8 4 ₂、電話番号 8 4 ₃が格納される。依頼人の氏名 8 4い住所 8 4 ₂は受取人に提示され、受取人はそれらの情報を確認することで、受け取るべき荷物かを判定することができる。依頼人の電話番号 8 4 ₃は、受取人の所在が不明である場合、配達業者が依頼人に連絡をするために使用される。

図 9は、運送管理端末 6 6に格納される、荷物の直接配達サービスを希望した登録者の情報であるサービス希望者情報表のデータ構成例である。荷物の直配サービスを受けるかどうかを確認するために、荷物配達依頼を受けた際に、登録情報表を検索し、荷物の受取人がサービス希望者であるかが判定される。登録情報表には、サービス登録者毎にサービス登録者の氏名 9 1、住所 9 2、メールアドレス 9 3、電話番号 9 4、パスキー 9 5が格納される。複数のサービス登録者がいる場合、図 9のデータが複数格納される。電話番号 9 4は、サ一ビス登録者の自宅の電話番号でも、サービス登録者が所有する携帯電話の番号でもどちらでもよい。

パスキー 9 5は、ブルートウース搭載の受取人端末 1と配達人端末 2が互いに通信を行うために、両端末で互いに設定される番号である。同じパスキーが設定されることによりブルートゥースによる通信が可能となる。パスキーは、後に受取人端末と配達人端末が通信を行うために、配達人に通知される。

図 1 0は、運送管理端末 6 6に格納される全体管理表のデータ構成例である。なお図 1 O Aと図 1 0 Bは 1つの表を分割したもので、図 1 O Aの右端と図 1 0 Bの左端はつながっている。

配達する荷物毎に受取人情報 1 0 2、荷物情報 1 0 3、依頼人情報 1 0 4、配達人情報 1 0 5が格納され、管理番号 1 0 1により各データが管理される。複数の荷物があれば、図 1 0のデータが複数格納される。

受取人情報 1 0 2の項目としては、荷物の受取人の氏名 1 0 2いメールァドレス 1 0 2 ₂、宅配先住所 1 0 2 ₃、最新位置 1 0 2 ₄が格納される。宅配先住所 1 0 2 ₃は、受取人が直配サービスを希望しない場合の荷物の配達先である。受取人情報の最新位置 1 0 2 ₄は、受取人端末 1の位置情報のうち運送管理端末 6 6が最後に取得したものである。

運送管理端末 6 6は随時受取人端末 1の位置情報を位置情報提供サーバ 6 4 に問い合わせて取得し、最新位置 1 0 2 ₄を更新する。ただし、運送管理端末 6 6が応答できない場合、配達人端末 2は、直接位置情報提供サーバ 6 4に受取人端末 1の位置情報を問い合わせ、取得することも可能である。

荷物情報 1 0 3の項目としては、荷物の大きさ .重さ 1 0 3い荷物の種類 1 0 3 ₂、注意事項を含む備考 1 0 3 ₃に加え、直配範囲 1 0 3 ₄、到着予定日時 1 0 3 ₅、配達完了かを示す情報である配達完了 1 0 3 ₆が格納される。図 1 0の荷物情報の大きさ '重さ 1 0 3い種類 1 0 3 ₂、備考 1 0 3 ₃に関しては図 8の荷物情報の大きさ-重さ 8 3い種類 8 3 ₂、備考 8 3 ₃と同じであり説明を略す。直配範囲 1 0 3 ₄は、受取人と配達業者の間で合意が取られた後に設定される、その荷物に対しての直配が適用される範囲のことである。受取人端末の位置に荷物を届けるといっても、全国をその対象とすると広すぎるため、配達当日に荷物を集荷センターから出荷しても間に合わない可能性もある。

そこで、全国を複数のブロックに分割し、そのプロックを統括する集荷センターに予め荷物を移しておけば、配達当日に確実に受取人のもとへ荷物を届けることができる。そのために、受取人と配達業者の間で、配達予定日時とその 13時に受取人が居るであろう大まかな場所について合意をとり、その居場所を含むブロックを直配範囲として設定するものである。運送管理端末は、受取人端末の位置を監視し、設定された直配範囲から外れそうな場合は受取人に、その直配範囲から外れないよう注意を促すか、新たな直配範囲の設定を促す。

本実施形態の直配範囲には、日本全国を都道府県により 6つに分割した地域ブロックが使用される。すなわち、北海道プロック、東北地方、関東地方、上越地方を含む東日本ブロック、中部地方、北陸地方、東海地方を含む東海プロック、関西地方、中国地方を含む西日本ブロック、四国プロ少ク、九州 ·沖縛ブロックの 6プロックである。また、直配範囲 1 0 3 ₄は、直配か宅配かを示すフラグ情報としても使用される。即ち、直配範囲に「NG」が格納されている場合、宅配を意味する。

到着予定日時 1 0 3 ₅は、配達業者と受取人の間で合意が取られた後に設定される、その荷物の配達予定日時である。配達完了 1 0 3 ₆は、配達完了を示す「done」力 \ 未配達を示す「Not Yet」が格納される。依頼人情報 1 0 4の項目としては、依頼人の氏名 1 0 4い住所 1 0 4 ₂、電話番号 1 0 4 ₃が格納される。図 1 0の依頼人情報の氏名 1 0 4い住所 1 0 4 ₂、電話番号 1 0 4 ₃は、図 8の氏名 8 4い住所 8 4 ₂、電話番号 8 4 ₃と同じであり説明を略す。

配達人情報 1 0 5の項目としては、配達人の氏名 1 0 5い配達人端末 2の最新位置 1 0 5 ₂が格納される。配達人情報の最新位置 1 0 5 ₂は、配達人端末 2 の位置情報のうち運送管理端末 6 6が最後に取得したものである。運送管理端末 6 6は随時配達人端末 2の位置情報を取得し、最新位置を更新する。

図 1 1は、運送管理端末 6 6に格納される配達人管理表のデータ構成例である。運送管理端末 6 6が、受取人端末 1の位置情報もしくは受取人により入力される希望条件に基づいて決定される直配範囲から、その直配範囲を担当する配達人を選任する際に、図 1 1の表が使用される。

配達人管理表には配達人毎に配達人氏名 1 1 1、その配達人の直配範囲 1 1

2、配達人のメールァドレス 1 1 3、配達人の電話番号 1 1 4が格納される。直配範囲 1 1 2は、本実施の形態では図 1 0で説明したように全国を 6つの地域プロックに分けたうちのいずれかが設定される。

配達人端末番号 1 0 3は、その配達人が現在使用する端末を特定する番号である。仮に、配達人端末 2が電話機能、無線通信機能を有していれば、図示しない表に端末番号と電話番号、あるいは端末番号と無線通信用周波数の対応が格納されていてもよい。

図 1 2は、配達人端末 2に格納される配達情報のデータ構成例である。なお図 1 2 Aと図 1 2 Bは 1つの表を分割したもので、図 1 2 Aの右端と図 1 2 B の左端はつながっている。

配達する荷物毎に受取人情報 1 2 2、荷物情報 1 2 3、依頼人情報 1 2 4が格納され、管理番号 1 2 1により各データが管理される。複数の荷物があれば、図 1 2のデータが複数格納される。

受取人情報 1 2 2の項目としては、荷物の受取人の氏名 1 2 2い受取人端末

1にて確認可能なメールのメールァドレス 1 2 2 ₂、受取人の宅配先住所 1 2 2

₃、受取人端末 1の位置情報のうち運送管理端末 6 6が最後に確認したものである最新位置 1 2 2 ₄が格納される。図 1 2の受取人情報 1 2 2の項目は、図 8の受取人情報 8 2の項目およぴ図 1 0の受取人情報 1 0 2の項目をあわせたものと同じであり説明を略す。

荷物情報 1 2 3の項目としては、荷物の大きさ '重さ 1 2 3い荷物の種類 1

2 3 ₂、備考 1 2 3 ₃、直配範囲 1 2 3 ₄、到着予定日時 1 2 3 ₅、配達完了 1 2

3 ₆が格納される。図 1 2の荷物情報 1 2 3の項目に関しては図 8の荷物情報 8 3の項目と同じであり説明を略す。

依頼人情報 1 2 4の項目としては、依頼人の氏名 1 2 4い住所 1 2 4 ₂、電話番号 1 2 4 ₃が格納される。図 1 2の依頼人情報 1 2 4の項目は、図 8の依頼人情報 8 4の項目と同じであり説明を略す。配達人は、配達人端末に表示された図 1 2の表データを参照して 1件ずつ荷物を配達する。

続いて、第二の実施形態における荷物配達処理を、適宜各装置に表示される画面例を交えて説明する。

図 1 3、 1 4は、第二の実施形態における荷物配達処理を説明するフ口一チヤートである。まず、集荷所端末 6 5にて配達依頼情報が入力される（S 1 1 )。ステップ S 1 1では、集荷所端末 6 5にて受取人情報、荷物情報、依頼人情報を含む配達依頼情報が入力される。情報の入力には、入力装置が使用される。例えば、マイクが使用され音声入力が行われてもよレ、。

図 1 5は、ステップ S 1 1で配達依頼情報を入力する際の集荷所端末の画面例である。図 1 5 Aは、受取人情報の入力画面である。受取人の氏名、受取人端末にて確認可能なメールァドレス、受取人が直配を希望しない場合の配達先住所の入力が促される。依頼人は、集荷所端末 6 5に備えられた入力装置 7 4 (例えば、タツチパネル状のキーボード、キーボード、マイク等）により、必要な情報を入力する。

受取人情報の入力が完了すれば、「次へ」ポタン 1 5 2を押して（タツチパネルであれば触れて、マウスによる入力が可能であればクリックし）、荷物情報の入力画面（図 1 5 B ) に進む。荷物の配達を取りやめる場合には、「キャンセル」ボタン 1 5 1を押せばよレ、。

図 1 5 Bは、荷物情報の入力画面である。荷物の大きさ、重さ、荷物の種類、その他備考の入力が促される。依頼人は、受取人情報の入力と同様に荷物情報の入力を行う。図 1 5 Bでは、荷物の種類が、プルダウンメニューとして、予め設定された 6つ（食品、衣類、書籍、書類、ゴルフ用品、その他）から選択できるが、テキストによる入力が行われる場合でもよい。

荷物情報の入力が完了すれば、「次へ」ボタン 1 5 4を押して、依頼人情報の入力画面（図 1 5 C ) に進む。先に入力した情報に誤りがあれば、「戻る」ボタン 1 5 3で受取人情報の入力画面（図 1 5 A) に戻ることもできる。

図 1 5 Cは、依頼人情報の入力画面である。依頼人の氏名、電話番号、住所の入力が促される。依頼人は、受取人情報の入力と同様に依頼人情報の入力を行う。荷物情報の入力が完了すれば、「完了」ボタン 1 5 6を（受取人情報の場合と同様に）押せば配達情報の入力は完了する。先に入力した情報に誤りがあれば、「戻る」ボタン 1 5 5で荷物情報の入力画面（図 1 5 B ) に戻ることもできる。図 1 3に戻り説明を続ける。入力された配達情報は図 8のデータ構成として集荷所端末 6 5に格納され、「完了」ボタン 1 5 6が押されると運送管理端末 6 6 に送信される。運送管理端末 6 6は、集荷所端末 6 5から配達依頼情報を受信し、荷物の受取人が直配サービスの希望者か判定する（S 1 2 ) 。

まず運送管理端末 6 6は、受信した配達依頼情報にて図 1 0の全体管理表を更新する。これは、新たな荷物配達依頼として、新しい管理番号のデータとして、ステップ S 1 2で集荷所端末から受信した情報を図 1 0の全体管理表の各項目に格納すればよい。すべての項目が埋まるわけではなく、残った項目は空欄のままで構わない。

次にステップ S 1 2で受信した配達依頼情報の受取人情報 8 2に一致するサービス登録者がいるか図 9のサービス希望者情報表を検索する。そして受取人の氏名、メールァドレス、宅配先住所の 3項目がー致する登録者が図 9に登録されてレ、れば、その受取人は直配サービスの希望者と判定される。

ステップ S 1 2で、直配希望者である場合、その受取人に配達すべき荷物の存在を通知するため、受取人端末 1にメールを送信する（S 1 3 ) 。運送管理端末 6 6は受取人端末 1にて確認可能なメールァドレスに配達すべき荷物の存在を知らせるメールを送信する。受取人端末にて確認可能なメールアドレスは、サービス希望者登録表のメールァドレス 9 3から取得される。

図 1 6は、ステップ S 1 2で配達すべき荷物を通知するために受取人端末 1に送信されるメールの画面例である。配達業者からのメールであることを知らせる部分 1 6 1と、受取人に対する荷物配達依頼があったことを知らせる部分 1 6 2 と、荷物情報が確認できる部分 1 6 3と直配かを問う部分 1 6 4を含む。

部分 1 6 2のく受取人氏名〉、 <依頼人氏名 >には、図 1 0の全体管理表に格納された受取人氏名 1 0 2い依頼人氏名 1 0 4 iがそれぞれ表示される。受取人は直配を希望する場合「はい」ポタン 1 6 5をクリックし、宅配を希望する場合「いいえ」ボタン 1 6 6をクリックする。

「はい」ボタン 1 6 5と「いいえ」ボタン 1 6 6は、ハイパーリンクとなっており、ポタンがクリックされると運送管理端末 6 6に受取人による選択の結果が通知される。また、ステップ S 1 2でのメールの送信後一定時間以内に受取人による意思表示（上記「はい」または「いいえ」の選択）の入力がない場合、運送管理端末 6 6は自動的に「いいえ」ボタン 1 6 6がクリックされたものとして処理を続行する。

図 1 3に戻り説明を続ける。ステップ S 1 3が済むと、受取人により受取人端末 1にて直配を承諾する力 \ 承諾しないかが入力される（S 1 4 ) 。ステップ S 1 4では、図 1 6の画面例にて「はい」ボタン 1 6 5がクリックされれば、直配承諾通知が運送管理端末 6 6に送信され、「いいえ」ボタン 1 6 6がクリックされれば直配非承諾通知が送信される。

運送管理端末 6 6は、受信した通知が直配承諾か直配非承諾かにより、受取人が直配を承諾したか判定する（S 1 5 ) 。直配承諾通知を受信した場合、運送管理端末 6 6は、受取人端末 1に直配範囲と到着予定日時を提案するためメールを送信する（S 1 6 ) 。ステップ S 1 6では、新たな荷物の配達を手配するにあたり、運送管理'端末 6 6にて直配範囲を決定し、決定された直配範囲を担当する配達人を選択し、選択された配達人のスケジュール表を作成し、作成されたスケジユール表から受取人の現在位置に到着可能な日時を求め、受取人端末に送信する。運送管理端末 6 6は、これらの情報を全体管理表に格納し、初期提案として受取人端末にメールを送信する。まず運送管理端末 6 6は位置情報提供サーバ 6 4 を介して受取人端末 1の現在位置を取得する。図 1 0において説明したように本実施形態においては、直配範囲 1 0 3 ₄は全国を 6つに分けた地域プロックのいずれかであり、その現在位置が含まれるプロックを直配範囲とする。

例えば、現在位置が東京都なら関東地方を含む東日本がステップ S 1 6で使用される直配範囲となる。次に荷物を配達する配達人を選任し、選任された配達人の配達スケジュールを考慮し、取得された位置に到着可能な日時を求める。配達人の選任方法や配達スケジュールの管理方法はさまざまあるが、単純に先ほど決定された直配範囲を担当する配達人を図 1 0の表を用いて選び、選ばれた配達人が受取人の現在位置に配達可能な日時を割り出せばよい。

例えば、直配範囲が東日本であれば、図 1 1の例だと配達人田中氏を選ぶことができる。次に、配達人氏名 1 0 5 iが田中氏と一致するデータを図 1 0の全体管理表から検索する。その結果の例が、図 1 7の様であるとする。

図 1 7は、配達人田中氏の配達スケジュールの例を示す図である。これは、全体管理表から配達人氏名で検索し、該当するデータの直配範囲 1 0 3 ₄、到着予定 0時 1◦ 3 ₅、宅配先住所 1 0 2 ₃、受取人最新位置 1 0 2 ₄を取得する。そしてそれぞれ直配範囲 1 7 1、到着予定日時 1 7 2として表示したものである。宅配/直配 1 7 3は、直配範囲 1 0 3 ₄に宅配を意味する「NG」が格納されていれば宅配が、それ以外の場合直配がそれぞれ設定されるフラグ情報である。宅配であれば、宅配先住所 Z受取人最新位置 1 7 4には、宅配先住所 1 0 2 ₃が格納され、直配であれば、受取人最新位置 1 0 2 ₄が格納される。

図 1 7では、例えば 1月 1日 1 2時以降であれば荷物配達の予定がないことがわかり、他の配達が順調であれば、新たな配達予定を組めることがわかる。そこで例えば、運送管理端末 6 6は、到着予定日時として 2 0 0 2年 1月 1日 1 3時を提案すべく、直配範囲と合わせて受取人端末に送信する。

図 1 8は、ステップ S 1 6で受取人端末 1に送信される、到着予定日時、直配範囲を提案するメールの画面例である。図 1 8は、取得した受取人端末 1の現在位置を表示する部分 1 8 1と、受取人の現在位置の都道府県情報から求められる直配範囲を表示する部分 1 8 2と、配達予定日時を表示する部分 1 8 3と、提案された直配範囲、配達予定日時に同意しない場合、受取人の希望する日時を入力するための部分 1 8 4と、受取人の希望する直配範囲を入力するための部分 1 8 5と、提案された直配範囲、配達予定日時に同意することを通知するための「はい」ボタン 1 8 6、同意せず入力された希望条件を通知するための「希望条件送信」ポタン 1 8 7を含む。

「はい」ポタン 1 8 6、「希望条件送信」ボタン 1 8 7はハイパーリンクとなつており、「はい」ボタン 1 8 6がクリックされると、同意通知が、「希望条件送信」ポタン 1 8 7がクリックされると、入力された希望条件が運送管理端末 6 6にそれぞれ送信される。」

図 1 3に戻り説明を続ける。そして、受取人端末 1にてステップ S 1 6で送信された初期提案に同意するかどう力が受取人により入力される（S 1 7 ) 。ステップ S 1 7は、図 1 8の画面例にて「はい」ボタン 1 8 6がクリックされたかどうかで決定される。

「はい」ポタン 1 8 6がクリックされれば、同意通知が運送管理端末 6 6に送信される（S 1 8 ) 。ステップ S 1 8により、受取人と配達業者間で合意に達したことになり、配達予定日時と直配範囲が確定する。

図 1 4に移り、運送管理端末 6 6は、同意通知を受信し、ステップ S 1 6で送信した直配範囲、配達予定日時、その配達予定日時を提案する際に選ばれた配達人氏名を全体管理表の直配範囲 1 0 3 ₄、配達予定日時 1 0 3 ₅、配達人氏名 1 0 5！にそれぞれ格納し、確定した情報を受取人端末 1と配達人端末 2に送信する ( S 2 0 ) 。受取人端末 1に送信される情報は、図 1 0の全体管理表を参照して得られる、依頼人氏名 1 0 4ぃ荷物情報 7 3である。

図 1 9は、ステップ S 1 9で確定した情報として受取人端末 1に送信されるメール画面例である。荷物情報等を含む情報が表示される部分 1 9 1と、配達人端末 2の現在位置を確認するためのハイパーリンク 1 9 2を含む。部分 1 9 1は、依頼人氏名 1 0 4い荷物の大きさ '重さ 1 0 3い種類 1 0 3 ₂、到着予定日時 1 0 3 ₅、直配範囲 1 0 3 ₄を含む。

また、「こちら」はハイパーリンクとなっており、クリックされると、運送管理端末 6 6に格納された配達人端末 2の最新位置 1 0 5 ₂が運送管理端末 6 6 から送信される。受取人は、受取人端末にて受信したメールをいつでも確認でき、配達される荷物の内容や到着予定時刻、現在の配達人の位置を確認することが可能である。また、ステップ S 2 0で配達人端末 2に送信される情報は、図 1 0の受取人情報 1 0 2、荷物情報 1 0 3、依頼人情報 1 0 4である。配達人端末 2は、ステツプ S 2 0で送信された確定した情報を受信し、自端末の記憶装置に図 1 2のデータ構成で蓄積する。

さらに、後に配達人端末 2と受取人端末 1がブルートゥースにて通信を行うために必要なパスキーも配達人端末 2に送信される。パスキーは、図 1 0の受取人氏名 1 0 2 を基に図 9を参照して得られる。

配達人端末 2は、前述の確定情報を受信後、運送管理端末 6 6に格納される受取人端末の最新位置 1 0 2 ₄を随時取得して表示装置に表示する。運送管理端末 6 6は、随時受取人端末 1の位置情報を取得して全体管理表に更新蓄積しており、配達人端末 2は、社内業務ネットワーク 6 3を介して運送管理端末 6 6 にアクセスすることで、受取人端末 1の最新位置情報を取得することができる。そして、配達人端末 2は表示された位置を手がかりに配達人は受取人に接近しながら、配達人端末 2はブルートゥースにて通信可能な圏内に受取人端末 1 が存在するか検索する（S 3 )。

図 2 0は、ステップ S 3で配達人端末 2に表示される受取人端末の位置情報の表示画面例である。図 2 0には、現在の日時 2 0 1、到着予定時間 2 0 2、配達人までの距離 2 0 3、地図 2 0 4が描かれており、受信した配達人端末 2 の位置情報と受取人端末 1の位置情報が地図上に表示される。地図のデータは、配達人端末 2の内部に格納されている。

図 2 0では、受取人端末 1の位置が黒い星印で、配達人端末 2の位置が白い星印で表示され、互いの位置関係がわかる。配達人は、図 2 0を参照し、受取人端末 1に接近する。また、配達人端末 2は、ブルートゥースを利用して通信圏内にブルートゥースを搭載した機器がないか検索し、あれば画面に表示させることが可能である。

図 2 1は、ステップ S 3で検索の結果発見されたブルートゥース機器を表示する画面例である。図 2 1は、検索の結果発見された端末がリスト状に表示される部分 2 1 1と、選択された端末を示すカーソル部分 2 1 2と、カーソルにより選択された端末に対するパスキーを設定する部分 2 1 3を含む。この画面にて受取人端末を選択し、ステップ S 2 0で受信した受取人端末のパスキーを入力すればブルートウースによる通信が可能になる。

図 1 4に戻り説明を続ける。ステップ S 3で通信圏内に受取人端末 1を発見した場合、配達人端末 2は、近距離通信手段 5により両端末間の通信を確立する（S 4 )。ブルートゥースによる通信を確立するには、両端末でパスキーと呼ばれるキー番号を同じ番号に設定する必要がある。従って、両端末で同じパスキーが入力されるのを待つ。これは、図 2 1にて、発見されたブルートゥース機器を選択し、パスキー入力部 2 1 3にてパスキーを入力すれば済む。

また、受取人端末 1においても、近距離通信手段 5により両端末間の通信を確立する（S 4 )。受取人端末 1においては、ブルートゥース用のパスキーが予め設定されている。そして配達人端末 2により発見されたことが音やバイプレーシヨンにより通知される。この時点で、配達人端末にて受取人端末と同じパスキーが入力されると、端末間の通信が確立することになる。

なお、受取人端末 1においてステップ S 2 0で受信後配達人端末により発見された時に、パスキーが入力されてもよい。以上の処理により、両端末はブル一トゥースによる通信が可能となる。ステップ S 4で端末間の通信が確立したらヽ確立された通信を利用して、配達人、受取人を相互認証する（S 5 )。ステップ S 5の認証は、受け取るべきでない受取人に荷物を渡すことを防ぐためのステップである。ステップ S 5では、例えばオンラインチヤット機能を備えたプログラム等を使用し、互いの氏名等を確認すればよい。ブルートゥースを利用して送信された情報とステップ S 2 0でネットワークを介して送信された確定した情報とを比較することにより、本人かどうかを確認することが可能になる。

こうして、配達人は、 GPS受信装置による位置情報から受取人端末 1の正確な位置を特定して、受取人に接近し、ブルートゥースによる相互認証により、受取人端末により特定される位置に複数の人間がいても正規の受取人（荷物を受け取るべき受取人）を特定することが可能である。配達人は、受取人を発見し、依頼のあった荷物を受取人に手渡すとともに、必要に応じて（例えば、着払いが選択されている場合等）決済処理を行うこともできる。最後に配達人端末 2 は運送管理端末 6 6に配達完了を通知し（S 2 1 )、荷物の配達処理は終了する。図 1 3に戻り、ステップ S 1 7で、運送管理端末 6 6による初期提案に同意できない場合は、受取人端末 1にて希望条件が入力される（S 1 9 )。ステップ S 1 9は、図 1 8の希望条件を入力する部分を用いて行われる。図 1 8には、受取人が希望する日時を入力するための部分 1 8 4、直配範囲を入力するための部分 1 8 5がある。図 1 8においては、直配範囲 1 8 5力全国を 6つに分けた地域プロックを含むプルダウンメュユーとして用意されている。

受取人が希望する条件を入力後、図 1 8の「希望条件送信」ボタン 1 8 7をクリックすれば、希望条件が運送管理端末 6 6に送信される。ステップ S 1 9 で希望条件が送信されると、ステップ S 1 6に進み、運送管理端末 6 6は、受信した希望条件を基に再度到着予定日時、直配範囲を受取人端末に送信する。こうして、受取人と配達業者間で到着予定 0時、直配範囲について合意が取れるまで運送管理端末 6 6は、受取人端末 1に対し提案を繰り返す。ただし、提案回数に一定の上限を設け、その回数に達したら自動的に宅配に切り替える等の処理が行われるように運送管理端末 6 6を設定することもできる。

また、ステップ S 1 5で直配非亲諾通知を受信した場合は、運送管理端末 6 6は宅配への切り替え処理を行う。運送管理端末 6 6は、直配範囲 1 0 3 ₄に宅配を示す「NG」を格納し、ステップ S 2 0に進み、確定した情報として全体管理表に格納された依頼人氏名 1◦ 4い荷物情報 1 0 3を受取人端末 1に、受取人情報 1 0 2、荷物情報 1 0 3、依頼人情報 1 0 4を配達人端末 2に送信する。こうして、本発明の荷物配達システムを使用することにより、受取人により直配が選択された場合、到着予定日時に受取人端末の位置に荷物が届けることができる。宅配が選択された場合や直配に関する条件（日時、直配範囲等）について合意に達しなかった場合でも、従来どおり宅配が行われる。

このシステムにより、急な出張や外出時でも出先にて荷物の受け取りが可能である。従って、受取人は普段通りの生活をすることができ、荷物を受け取るために予定を変更する必要はない。

また、配達業者にとっても、直配が承諾されれば、 1度の配達で確実に受取人に荷物を受け渡すことができるため、再配達の手間を省くことができる。また、直配という新たなサービスを提供できることによる他社との差別化や、サ ―ビスの充実によるコーポレートイメージの向上といったメリットも享受できる。

次に第二の実施形態における各装置の処理を説明する。

図 2 2は、集荷所端末における処理を説明するフローチャートである。まず、配達情報が入力される（S 2 1 )。これは、図 1 5の画面例を表示し、依頼人に受取人情報、荷物情報、依頼人情報の入力を促すものである。

次に、ステップ S 2 1で入力された配達情報を運送管理端末に送信し（S 2 2 )、集荷所端末 6 5は処理を終了する。集荷所端末 6 5は、通信装置を備えており、この通信装置を使用して、社内業務ネットワーク 6 3を介して接続された運送管理端末 6 6に配達情報を送信することが可能である。

図 2 3は、運送管理端末 6 6における配達処理を説明するフローチャートである。まず、入力された配達情報により図 1 0の全体管理表を更新する（S 3 1 )。ステップ S 3 1は、集荷所端末 6 5から送信された配達情報を受信し、新たなデータとして全体管理表に追加するものである。

受信した配達情報に含まれる項目についてだけ更新し、それ以外の項目については特に何も格納しない。そして、配達すべき荷物の存在を受取人に通知するために、受取人端末 1にメールを送信する（S 3 2 )。ステップ S 3 2は、受信した配達情報に含まれるメールァドレス 1 0 2 ₂に図 1 6に示されるメールを送信するものである。

続いて、受取人端末 1から直配承諾通知を受信したかを判定する（S 3 3 )。受取人が直配に承諾する場合、図 1 6の「はい」ボタン 1 6 5がクリックされることにより受取人端末 1から直配承諾通知が送信される。

ステップ S 3 3にて直配承諾通知を受信した場合、運送管理端末 6 6は、受取人端末 1の現在位置を取得する（S 3 4 )。運送管理端末 6 6は、位置情報提供サーバ 6 4にアクセスし、受取人端末 1の現在位置を問い合わせる。そして、取得した位置情報により全体管理表の受取人の最新位置 1 0 2 ₄を更新する。次に、受信した位置情報を基に到着予定日時と直配範囲を受取人端末に送信する（S 3 5 )。運送管理端末 6 6は、受取人端末 1の現在位置に荷物を配達する配達人を選び、その配達人のスケジュールを考慮し、受取人が現在位置から動かないことを仮定した際の到着予定日時を受取人に提案する。ステップ S 3 5での処理は、図 1 3のステップ S 1 6の処理に該当するため説明は略す。

ステップ S 3 5が済むと運送管理端末 6 6は、受取人端末 1から提案に対する同意通知を受信したかを判定する（S 3 6 )。受取人が提案された日時、直配範囲に同意する場合、図 1 6の「はい」ボタン 1 6 5がクリックされることにより受取人端末 1から同意通知が送信される。

ステップ S 3 6にて同意通知を受信した場合、運送管理端末 6 6は、直配範囲、到着予定日時を全体管理表に設定する（S 3 7 )。ステップ S 3 5で受取人端末に送信した内容を全体管理表の対応する項目に格納する。運送管理端末 6 6は、受取人端末 1に同意が得られた内容を確認するために確定した配達情報をメールで送信する（ S 3 8 )。

ステップ S 3 8では、図 1 9のメールが受取人端末 1に送信される。これにより、受取人端末 1は、最終的な荷物情報や到着予定日時を確認することができる。運送管理端末 6 6は、確定した情報を配達人端末 2にも送信する（S 3 9 )。

配達人は、この情報を参照して荷物を受取人のもとまで配達する。そして、配達人により配達が完了すれば、配達人端末 2から配達完了通知が送信される。運送管理端末 6 6は配達完了通知を受信して全体管理表を更新し（S 4 0 )、処理を終了する。ステップ S 4 0では、運送管理端末 6 6は、図 1 0の荷物情報に含まれる配達完了の項目を配達完了を示す「d_one」に更新する。

また、ステップ S 3 3にて、直配承諾通知を受信しない場合、直配を取りやめ、宅配へ切り替える（S 4 2 )。運送管理端末 6 6は、全体管理表の直配範囲 1 0 3 ₄に、宅配を意味する「NG」を格納する。そして、ステップ S 3 8に進み、受取人端末 1に確定した配達情報を送信する（S 3 8 )。この場合、特に到着予定時刻の交渉は行われない。

また、ステップ S 3 6で同意通知を受信しなかった場合、運送管理端末 6 6 は受取人により入力された希望条件を受信する（S 4 1 )。そして、この希望条件には受取人が希望する日時や直配範囲が含まれており、ステップ S 3 5に進 ' み、運送管理端末 6 6は希望条件を基に新たな到着予定日時、直配範囲を決定し、受取人端末に送信する。

図 2 4は、運送管理端末における受取人端末監視処理を説明するフローチヤ一トである。運送管理端末 6 6は、図 2 3のステップ S 3 6にて受取人端末 1からの同意通知を受信後、定期的に受取人端末が直配範囲を超えて移動しないか監視し、超えそうであれば警告する。

まず運送管理端末 6 6は、定期的に受取人端末の位置情報を取得する（S 5 1 )。運送管理端末 6 6は、位置情報提供サーバ 6 4にアクセスすることにより、受取人端末 1の位置情報を取得することが可能である。次に、その位置が直配範囲内かを判定する（S 5 2 ) 。

これは、ステップ S 5 1で得られた受取人端末の位置情報からその位置が含まれる直配範囲を求め、それが全体管理表に格納された直配範囲 1 0 3 ₄と一致するかにより判定される。ステップ S 5 2で受取人端末 1が図 1 9のステップ S 3 7で設定された直配範囲にいる場合はそのまま本処理を終了する。

ステップ S 4 2で、受取人端末が設定された直配範囲から外れた地点にいる場合、受取人に注意を促すメールを送信する（S 5 3 ) 。これは、受取人の予定が変更され、当初予定していた日時に、設定された直配範囲に直配範囲にいない場合、予め変更された行き先を再設定してもらうためのステップである。したがつて、当初の予定通り、到着予定日時に直配範囲にいる予定に変更がなければ、新たな直配範囲の設定の必要はない。

図 2 5は、ステップ S 5 3で受取人端末が設定された直配範囲を外れる場合に送信される、受取人に注意を促すメールの画面例である。図 2 5は、受取人に直配範囲から外れそうであることを通知し、直配範囲内に戻るよう通知する部分 2 5 1と、受取人に新たな直配範囲の設定を促す部分 2 5 2を含む。

そして部分 2 5 2で「こちら」がクリックされたかどうかで直配範囲を変更するか判定し ( S 5 4 ) 、クリックされた場合、図 2 3のステップ S 4 1に進み、図 1 8のメールが再度運送管理端末から送信され、受取人は、希望条件を入力することが可能となる。ステップ S 5 4で直配範囲を変更しなレ、場合は処理を終了する。図 2 6は、配達人端末における処理を説明するフローチヤ一トである。まず、配達人端末 2は、図 2 3のステップ S 3 9で送信される確定した配達情報を受信する（S 6 1 )。配達人端末 2は、直配承諾済みかを判定する（S 6 2 )。ステップ S 6 2は、受信した配達情報に含まれる直配範囲 1 0 3 ₄の値に「NGJ 以外が設定されていれば、直配承諾済みと判断する。ステップ S 6 2で、直配承諾済みであれば、受取人の居場所に荷物を配達するために、受取人端末 1の現在位置を取得し、配達人端末 2の現在位置と合わせて配達人端末 2に表示する（S 6 3 )。

配達人端末 2は、 GPS受信装置を搭載しており自端末の位置情報を随時取得できる。また、配達人端末 2は社内業務ネットワーク 6 3を介して運送管理端末

6 6にアクセスすることにより、全体管理表に蓄積された受取人端末 1の最新位置 1 0 2 ₄を取得することができる。この 2つの位置情報を配達人端末 2の内部に蓄積された地図データと重ねて表示装置に表示する。

この表示は、配達人端末 2、受取人端末 1の移動とともに更新される。また、運送管理端末 6 6が停止し、受取人端末 1の位置情報を取得できない場合は、ルータ 6 2を介して社内業務ネットワーク 6 3の先に接続されたィンタ一ネット 6 1に配達人端末 2が直接アクセスし、位置情報提供サーバ 6 4から受取人端末 1の位置情報を取得することもできる。

こうして、地図上に示された受取人端末 1の位置を手がかりに配達人は配達人端末 2と受取人端末 1がブルートウースによる通信が可能な距離となるまで移動する。そして、配達人端末 2はブル一トゥースによる通信が可能な圏内にいる受取人端末 1を検索する（S 6 4 )。

これは、ブルートウースを利用し、配達人端末 2に圏内のブルートウース搭載端末を検索させるものである。そして、配達人端末 2の近傍にブルートゥース通信可能な端末を発見できたか判定し（S 6 5 )、発見できた場合相互認証を行う。相手方のプル一トゥース搭載端末（配達人端末 2からみれば相手方は受取人端末 1 ) が発見された場合、配達人端末 2に表示されるため、配達人はそれを選択し、受取人端末 1用のパスキーを入力する。受取人端末のパスキーはステップ S 6 1にて受信済みである。そして、受取人端末 1においても同様の処理が行われるのを待ちブルートゥースによる通信が確立されれば、その端末が配達すべき受取人の受取人端末 1 として認証されたことになる。後は、確立された通信を利用し、例えば、チヤットァプリケーシヨン等を使用し、配達人が受取人に接近し、荷物の受け渡しを行う。その場に受取人の選別が必要ない程度の人数しかいない場合は、直接受取人に荷物を受け渡せばよい。

荷物の受け渡しの際には、必要に応じて着払いやオプション料金の決済を行 '：レ、、配達人は配達完了を入力する。配達人端末 2は図 10の配達完了 103₆を rdonej に更新するとともに、運送管理端末 66に配達完了通知を送信し（S 67)、処理を終了する。

図 27は、受取人端末における処理を説明するフローチャートである。まず、受取人端末 1は、図 23のステップ S 32で送信される配達情報を受信する（S 71)。受取人は、図 16のメール画面にて、配達される荷物の依頼人や大きさ等について確認する。

そして、直配を承諾するかに関する入力を受け付ける（S 72)。受取人は、直配を承諾する場合図 16のメール画面において、「はい」ボタン 165をクリックする。ステップ S 72で「はい」ボタン 165がクリックされた場合、直配は承諾されたことになり、受取人端末 1は運送管理端末 66に直配承諾通知を送信する（S 73)。

ステップ S 73で送信された直配承諾通知を受信した運送管理端末 66により、直配範囲と到着予定時刻が送信されるため（図 23のステップ S 35)、受取人端末 1はこれを受信する（S 74)。そして、受信した提案に同意するかに関する入力を受け付ける（S 75)。

受取人は、同意する場合、図 18のメール画面において、「はい」ボタン 18 6をクリックする。ステップ S 75で「はい」' ボタン 186がクリックされた場合、受取人は提案に同意したことになり、受取人端末 1は運送管理端末 66 に同意通知を送信する（S 76)。同意通知を受信した運送管理端末 66は、同意内容を確認するために、確定した配達情報を送信するので（図 2

S 38)、受取人端末 1はこれを受信する（S 77)。受取人は、この情報を確認することで、自分宛ての荷物が届く時間や時間になっても届かない時の問い合わせをすることができる。次に、受取人端末 1に接近移動する配達人端末により、ブルートウース通信可能な端末として発見されたか判定し（S 7 8 )、配達人端末 2が受取人端末 1を発見した場合、ブルトウースによる通信を確立し、受取人端末 1は相互認証を行う（S 7 9 )。

ここでは、受取人によりパスキーが入力されるのを待つ。配達人端末 2と受取人端末 7にて同じパスキーが入力されれば、ブルートウースによる通信が確立する。受取人端末において予めパスキーが設定されていれば、配達人端末でのパスキー入力を待って通信が確立する。

受取人は、確立したブルートゥース通信を利用し、荷物の受け渡しが容易な場所に移動してもよいし、その居場所に配達人が到着するのを待ってもよい。複数の人間がいて、配達人が受取人を特定するのが困難な場合、例えばチヤットを行って衣服の色や周りの景色を相手に伝えることで両者が互いを認識することができる。

また、ステップ S 7 5において、同意しない場合、図 1 8の希望条件入力画面にて希望条件が入力されるのを待つ（S 8 0 )。受取人は、希望条件の入力後、図 1 8の「希望条件送信」ボタン 1 8 7をクリックする。ステップ S 8 0で希望条件の入力が完了したら、受取人端末 1は運送管理端末 6 6に入力された希望条件を送信する（S 8 1 )。

そして、ステップ S 7 4に進み処理を続ける。運送管理端末 6 6は、受信した希望条件を基に新たな提案を送信するため、受取人は再度同意するか決定すればよい。また、ステップ S 7 2で直配に同意しない場合、宅配への切り替え処理を行う（S 8 2 )。受取人端末は、図 1 6の画面にて「いいえ」ボタン 1 6 6がクリックされることにより、直配非承諾通知を運送管理端末 6 6に送信する。直配非承諾通知を受信した運送管理端末により受取人端末に宅配が確定した配達情報が送信され（図 2 3ステップ S 3 8 )、受取人端末はこれを受信し（S 8 3 )、処理を終了する。

なお、第二の実施形態においては、集荷所端末にて配達情報が入力されたが、依頼人が伝票に記入した内容を配達業者の従業員が運送管理端末にて入力するならば、荷物配達システムから集荷所端末を外した構成を取ることができる。また、第二の実施形態においては、直配範囲として全国を 6つの地域ブロックに分けたものを使用したが、より狭い範囲、例えば、都道府県単位、市区町村単位に分けた細かい範囲を設定することも可能である。

また、本発明の実施形態は、依頼人から荷物の配達依頼を受け、配達人が受取人に荷物を届ける場合について説明したが、受取人から荷物の集荷依頼を受け、配達人が受取人から荷物を回収する場合にも適用が可能である。産業上の利用の可能性

以上説明した本発明の実施形態によれば、直配が選択された場合、受取人は居場所に関係なく受取人宛の荷物を受け取ることが可能になる。配達業者は、直配が選択された場合、受取人への配達が 1度で済む。

こうして、本発明の荷物配達システムを使用することにより、急な出張や外出時でも出先にて荷物の受け取りが可能である。従って、受取人は普段通りの生活をすることができ、荷物を受け取るために予定を変更する必要はない。また、配達業者にとっても、直配が承諾されれば、 1度の配達で確実に受取人に荷物を受け渡すことができるため、再配達の手間を省くことができる。また、直配という新たなサービスを提供できることによる他社との差別化や、サ一ビスの充実によるコーポレートイメージの向上といったメリットも享受できる。

本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。

Claims

請求の範囲

1 . 荷物の受取人が所持する端末から当該受取人の端末位置を生成し、

ネットワークを介して前記受取人端末から当該受取人端末の位置情報を前記荷物の配達人の所持する端末により受信し、

更に前記受取人端末と前記配達人端末との距離が所定範囲内にある時、近距離通信手段によつて前記端末間に直接の通信を確立し、

前記配達人から前記受取人への前記荷物の受け渡しを可能とする荷物配達方法。

2 . 荷物の直接配達を希望する者の識別情報と、前記希望者の所持する端末において近距離通信手段を用いて通信を行うために設定される端末識別情報とを対応付けて格納したサービス希望者情報表が運送管理端末に蓄積され、

前記運送管理端末に荷物の受取人の識別情報が入力され、

前記運送管理端末は、前記受取人が前記直接配達希望者であるかを判定するために、前記受取人の識別情報と一致する識別情報を前記サービス希望者情報表にて検索し、

一致する識別情報が発見された場合、該受取人が所持する端末から該受取人の端末位置を生成し、ネットワークを介して前記受取人端末の位置情報と前記受取人の端末識別情報を前記荷物の配達人が所持する端末にて受信し、

更に前記受取人端末と前記配達人端末との距離が所定範囲内にある時、前記受取人端末および前記配達人端末にて前記識別情報が入力され、近距離通信手段によって前記端末間に直接の通信を確立し、

前記選択された配達人から前記受取人への前記荷物の受け渡しを可能とする荷物配達方法。

3 . 請求の範囲 2において、

更に俞記配達人の配達可能範囲が設定され、

定期的に前記受取人端末の位置情報を前記運送管理端末にて受信し、前記受取人端末が前記配達可能範囲から外れるかを判定し、

前記受取人端末が前記配達可能範囲から外れる場合、前記運送管理端末が前記受取人端末に前記配達可能範囲から外れたことを知らせる情報を送信することを特徴とする荷物配達方法。

4 . 請求の範囲 2において、

更に前記受取人を特定する第一の識別情報が前記運送管理端末に予め蓄積され、

前記配達人端末は、前記ネットワークを介して前記第一の識別情報を受信し、前記所定範囲内にある時、前記受取人端末にて第二の識別情報が入力され、確立された直接の通信を介して、前記第二の譁別情報を前記配達人端末にて受信し、

前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が一致するかを判定し、一致する場合、該受取人が正規の受取人として認証されることを特徴とする荷物配達方法。

5 . 請求の範囲 2において、

更に前記配達人を特定する第三の識別情報が前記運送管理端末に予め蓄積され、

前記受取人端末は、前記ネットワークを介して前記第三の識別情報を受信し、前記所定範囲内にある時、前記配達人端末にて第四の識別情報が入力され、確立された直接の通信を介して、前記第四の識別情報を前記受取人端末にて受信し、

前記第三の識別情報と前記第四の識別情報が一致するかを判定し、一致する場合、該配達人が正規の配達人として認証されることを特徴とする荷物配達方法。