明 細 書
キ ノ リ ン 誘 導 体
技 術 分 野
本発明は、 セロトニン 3型受容体 (以下、 5HT3 という) 拮抗活性を示すキ ノ リン誘導体に関する。
背 景 技 術
5HT3 拮抗剤が、 嘔吐抑制、 抗不安、 精神障害抑制作用等を持つことが知ら れている 〔トレンズ イン ファーマコロジカル サイェンシス、 Trends in Pharmacological Sciences, 8巻, 501頁 (1 987年) 〕 。 5HT3 拮抗剤 は、 既存の嘔吐抑制剤 (ドーパミン拮抗剤) では抑制されない制がん剤 (シスプ ラチン等) の投与による嘔吐を抑制するので、 新しいタイプの嘔吐抑制剤として 期待されている 〔プリティシュ ジャーナル ォブ キャンサー (Br. J.
Cancer ) 56巻, 159頁 ( 1 987年) 〕 。
特開昭 60 - 72886号公報 (US 4797406) には式 (A)、
(A)
〔式中、 R4 は水素、 ヒドロキシまたは低級アルコキシ (C, 〜C4 ) を表わし 、 X1 は _0—または— NH—を表わし、 pは 0または 1を示す〕 で表わせるキ ノリン誘導体が 5HT3 拮抗作用および抗不整脈作用を有していることが開示さ れている。 し力、し、 該公報では式 (A) 中ァザビシクロノナン環 (p= l) を 有する下記式
合物 c
で示される化合物 (以下、 化合物 Cという) 力具体的に開示されているのみで、 ァザビシクロオクタン環 (P = 0) を有する具体的な化合物について全く開示さ れていない。 また、 特開昭 63 - 41429号公報 (GB 21 93633 A) に は式(A)で示される化合物が制がん剤 (シスブラチン等) の投与による嘔吐を 抑制することが示されている。
特開平 1— 203365号公報 (EP 0323077 B) には式 (B)、
(式中、 X2 は単結合または COを表し、 R4、 X1 および pは前記と同義であ る)
で示される化合物が開示されているが、 その具体例は無レ、。
発 明 の 開 示
本発明は式 ( I )
び)
〔式中、 A— B— Dは— C (COO-Y) =CH— C (OR) = 〔以下、 式 (α -) と う—〕 (式中、 Υは 8—メチル一8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォク卜一 3—ィル基を表わし、 Rはメチル、 ェチル、 プロピル、 イソプロピル、 プチ儿、 イソプチル、 ペンチルまたはへキシルを表わす) または—C (OH) =C (CO X-Y) -CH= 〔以下、 式(^) という〕 (式中、 Xは一 0—または一 NH— を表わし、 Yは前記と同義である) を表わす〕 で表わされるキノリン誘導体また
はその薬理学上許容される塩に関する。
以下、 式 ( I ) で表わされる化合物を化合物 ( I ) という。 他の式番号の化合 物についても同様である。
化合物 ( I ) の薬理学上許容される塩としては、 塩酸塩、 硫酸塩、 リン酸塩等 の無機酸塩、 酢酸塩、 マレイン酸塩、 フマル酸塩、 酒石酸塩、 クェン酸塩等の有 機酸塩があげられる。
つぎに化合物 ( I ) の製造法について説明する。 なお、 以下に示した製造方法 において、 定義した基が実施方法の条件下変化するか、 または方法を実施するの に不適切な場合、 有機合成化学で常用される方法、 例えば官能基の保護、 脱保護 等の手段に付することにより容易に実施することができる。
製造法 1
化合物 ( I ) において、 A— B - Dが式 (α) である化合物 ( I a ) は、 塩基 の存在下に下記反応式に従い得ることができる。
(la)
(式中、 Rおよび Yは前記と同義であり、 Lは脱離基を表わす)
Lで表わされる脱離基としては、 例えば塩素、—臭素、 ヨウ素等のハロゲン原子 、 メトキシ、 エトキシ等のアルキルォキシ基、 フエノキシ、 p—二トロフエノキ シ等のァリールォキシ基、 エトキシカルボニル、 イソブチルォキシカルボニル等 のアルコキシカルボニル基、 1—イミダゾリル基、 1一ピロリジル基等があげら れる。
原料として用いられる化合物 (I I ) は、 後述する参考例の方法あるいはそれ に準じて合成することができる。 また化合物 ( I I ) の一部は容易に入手可能で ある。 また原料化合物 (I I I ) は、 特開昭 5 7 - 2 8 0 8 5号公報等に記載の 公知化合物である。
使用する溶媒は本反応に関与しなければ特に制限はなく、 例えばテトラヒドロ フラン、 ジォキサン等のようなエーテル類、 ジメチルホルムアミ ド、 ジメチルァ セトアミ ド等のようなジメチルアミ ド類、 アセトン、 メチルェチルケトン等のよ うなケトン類、 メタノール、 エタノール、 イソプロピルアルコール等のようなァ ルコール類、 塩化メチレン、 クロ口ホルム、 二塩化工タン等のハロゲン化炭化水 素類、 齚酸ェチル等のエステル類およびジメチルスルホキシド等カ単独または混 合して用いられる。
使用する塩基としては、 例えば重炭酸ナトリウム、 重炭酸カリウム等のような アルカリ金属重炭酸塩、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム等のようなアルカリ金属 炭酸塩、 水素化ナトリウム等のような水素化ァルカリ金属、 ナトリウムメトキシ ド、 ナトリウムエトキンド等のようなアルカリ金属アルコキシド、 n—プチルリ チウム等のようなアル力リ金属塩などがあげられる。
反応は一 3 0〜 1 5 0て、 好ましくは— 1 0〜 1 0 0でで、 時間は反応温度に よって異なる力 s'、 通常は 3 0分〜 2 0時間で終了する。
製造法 2
化合物 (I ) において、 A— B— D力式 ( 3) である化合物 ( I b) は下記化 合物 ( I V)
( I V) (\b)
(式中、 Xおよび Yは前記と同義であり、 Ζは塩素、 臭素、 ヨウ素のハロゲン原 子を表わす)
を塩酸水溶液等の酸性水溶液中で処理することにより得られる。
原料化合物 ( I V) は製法 1に準じて製造することができる。 反応は 0〜1 5 0 好ましくは室温〜 1 0 0 °Cで、 時間は反応温度によって異なるが、 通常は 3 0分〜 2 0時間で終了する。
上述した製法における中間体および目的化合物は、 有機合成化学で常用される 精製手段、 例えば濾過、 抽出、 洗浄、 乾燥、 濃縮、 再結晶、 各種クロマトグラフ ィーを反応混合物に適用することによって単離精製できる。 また中間体において は、 特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
化合物 ( I ) の塩を取得したいとき、 化合物 ( I ) が塩の形で得られる場合に は、 そのまま精製すればよく、 また、 遊離の形で得られる場合は、 適当な溶媒に 溶解もしくは懸濁させ、 酸を加えて塩を形成させればよい。
また、 化合物 ( I ) およびその薬理学上許容される塩は、 水あるいは各種溶媒 との付加物の形で存在することもあるが、 これらの付加物も本発明に包含される 以上の製法によつて得られる本発明の具体的化合物および化合物 Cの構造式を 第 1表に示す。 表中の化合物 8および化合物 9は式 (A) に包含されない新規化 合物である。
第ュ表
AZ1 H -0(CH2)3CH3
2 -0(CH2)2CH3 3 -OCH(CH3)2
4 -OCH3
-OH AZ1 H
AZl: -COO- NCH, AZ2 : -CONH- NCH,
AZ3: -COO- NCH,
次に、 化合物 (I) の薬理作用について試験例で説明する。
試験例 1
5HT3 受容体結合実験。
ラット神経芽腫細胞—グリオ一マ雑種細胞 NG 1 08- 1 5の膜画分を用いて 5HT3 受容体に対する薬物の結合活性を検討した。
Ne i j tらの方法 〔ナウニン 'シュミツデ一ベルグス ァ一カイブス ォブ ファーマコロジ一 CNaunyn-Schmideberg' s Arch. Pharmacol. ) 337巻, 49 3 - 499頁 (1 988年) 〕 に従って、 NG 108— 1 5細胞の膜画分を調製 じた。 5HT3 受容体に特に親和性の高い 〔 3H〕 quipazine 〔ジャーナル ォ ブ ニューロケミストリ一 (J. Neurochem) 52巻, 1 787頁 (1 989年) 〕 を放射性リガンドに用いて該膜画分に対する受容体結合試験を行った。
4 X 105 個の NG 1 08— 15細胞から得られた膜画分を lmlの 1 54mM塩 化ナトリウムを含む 2 Ora トリス—塩酸緩衝液 (pH7.5) に懸濁した。 該懸濁 液に 2nM〔 3H〕 quipazine (2519.7 GBq/mmol, NEN社) および各種濃度の試験 化合物を加えて 37°Cで 60分間反応させた。 4 mlの氷冷した緩衝液を加えた後 に CF/Cガラス織維濾紙 (ヮットマン社) 上で吸引濾過した。 ガラス繊維濾紙 を、 緩衝液で洗浄した後バイアルビン中に移した。 該バイアルにシンチゾール E X-H (和光純薬工業社製) を加え、 濾紙上の放射能を液体シンチレーシヨン力 ゥンタ一で測定した。 -- 試験化合物による 〔 3H〕 quipazine結合に対する阻害率を次式から求めた。
薬物存在下での結合一非特異的結合
阻害率 «) = 1一 100
全結合 *一非特異的結合''
*全結合とは試験化合物の非存在下での 〔 3H〕 quipazine結合放射能を示す。 **非特異的結合とは 1 0 /MMDL72222 CNaunyn-Schmideberg' s Arch. Pharma col. 326巻, 36頁 (1984年) 〕 存在下での 〔 3H〕 quipazine結合放射能を示す c 得られた阻害率から Cheng- Prososs の式に従い KH直を算出した。
なお本試験は本発明化合物 ( I ) および参考化合物として特開昭 6 G— 728 86号公報に開示された化合物 Cとを、 比較して行った。 結果を第 2表に示した
第 2
*S aは各化合物のフマル酸;!を、 S'a. は 酸塩を表わす c
第 2表によれば、 ァザビシクロノナン環を有する化合物 Cに比べ、 ァザビシク 口オクタン環を有する本発明化合物 Π) は、 いずれも Ki値が低く、 優れた 5 HT2 拮抗活性を有している。
試験例 2
シスブラチン誘発嘔吐に対する作用。
体重 23〜 68 gの雌雄スンクス (Suncus murinus) 1群 5〜 1 0匹を実験に 用いた。 松木らの方法 (Japan J. Pharmacol., 48, 303(1988) 〕 に従いスンク スを金網製のケージに一匹ずつ隔離放置した。 隔離 1時間後に試験化合物または 生理食塩水を 1 0 lZgの容量で腹腔内投与 (i.p.) した。 さらに化合物投与
30分後にシスブラチン 2 OmgZkgまたは 4 0 mgZkgを腹腔内投与した。 シスプ ラチン投与後、 投与後 5分間に生じる嘔吐は除外して、 最初の嘔吐発現までの時 間 (ラテンシー) および投与後 1 20分まで生じる嘔吐の発現回数を測定した。 試験化合物投与群のラテンシーおよび嘔吐の発現回数をコントロール群 (生理食 塩水投与群) の値と比較して、 嘔吐抑制効果を判定した。 なお検定は Student の
へ
t— testにより行った。 シスブラチン 4 Omg/kg TO投与モデルにおける結果を第 3 表一 1に、 シスブラチン 2 OmgZkg投与モデルにおける結果を第 3表— 2に示し
1+
た。 第 3表- 1
化合物 ¾吐の発現回数 ラテンシ-一(分)
kisean + S. E. M. ) S. E. . )
3ン卜 D - ル 28.0 + 6.7 35.1 + 4.4
5 S7z-£x
投与: δ
0.1 29.6 + 3.5 41. + 0.7 …
0.3 13.2 + 4.8 69.6 + 】3.4'
1.0 4.3 ÷ 2.4 " ' 103.5 + 10.3··'
10.0 7.6 + 7.6 ' 105.1 + 】4.9"
* ρ < 0.05.* * ρ < 0. 01, * * * p <0.001
•irS aは化合物 5の ¾¾¾を表す <
第 3表一 2
ih m±co mm ラテンシー (分)
(mean + (mean + S.EM)
コントローゾレ 16.1 + ZI 46.5 + 43
6Sa
投与量
(mgk 1. P. )
0. 01 10.0 + 4.0 58.2 +_ 9.9
0. 03 8.2 + 1.4*** 5 6 + 4.2 0. 1 7.4 _+ 2.6*** 85.7 + 9.7 *
0. 3 0.0 + 0 *** 120.0 ± 0 " 1. 0 0.0 + 0 *** 120.0 + 0 "
* Ό <0.05, *木 ρ<0.01 , *木 *ρぐ 0.001 S aは化 6のフマノ職様す。 離例 3 試験化合物を d d—系マウス雄体重 20〜25 gに対し腹腔内または経口投与 した。 MLD (最小致死量) は投与 7日後の死亡率を測定し判定した。 結果を第 4表に示した。
4 表 化^) MLD
腹腔内
1 S a 2 00 1 00
2 S a 1 00 1 0 0
•3S a 2 00 > 1 00
4 S a 200 50
旨
5 S'a > 3 0 0 > 1 0 0
6 S a 〉300 > 1 00
7 S a 30 0 > 1 00
8 S a > 3 00 〉 1 0 0
9 S a > 30 0 5 0
10S a 1 00 50
* Saは各化合物のフマル酸塩を S'aは塩酸塩を表わす c
化合物 (I) は、 試験例に見られるように優れた 5HT3 拮抗活性を有し、 悪 心および嘔吐のような症状、 特に癌化学療法および放射線療法に伴う症状の治療 、 不安、 精神障害 (例えば、 精神***症およびそう病) の治療、 片頭痛および痛 みの治療等に有用である。
化合物 ( I ) またはその薬理学上許容される塩は、 そのままあるいは各種の製 薬形態で使用することができる。 本発明の製薬組成物は活性成分として、 有効な 量の化合物(I ) またはその薬理学上許容される塩を薬理学上許容される担体と 均一に混合して製造できる。 これらの製薬組成物は、 経口的または注射による投 与に対して適する単位服用形態にあることが望ましし、。
経口服用形態にある組成物の調製においては、 何らかの有用な薬理学的に許容 しうる担体が使用できる。 例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調製 物は、 水、 例えばシュ一クロース、 ソルビトール、 フルクトース等の糖類、 例え ばポリエチレングリコール、 プロピレングリコール等のグリコール類、 例えばゴ マ油、 ォリーブ油、 大豆油等の油類、 例えばアルキルパラヒドロキシベンゾェ一 ト等の防腐剤、 例えばストロベリーフレーバー、 ペパーミント等のフレーバー類 などを使用して製造できる。 粉剤、 丸剤、 カプセルおよび錠剤は、 例えばラク卜 —ス、 グルコース、 シユークロース、 マンニトール等の賦形剤、 でん粉、 アルギ ン酸ソ一ダ等の崩壤剤、 例えばマグネシウムステアレート、 タルク等の滑沢剤、 例えばポリビニルアルコ一ノレ、 ヒドロキシプロピルセルロース、 ゼラチン等の結 合剤、 例えば脂肪酸エステル等の表面活性剤、 例えばグリセリン等の可塑剤など を用いて製造できる。 錠剤およびカプセルは投与が容易であるという理由で、 最 も有用な単位経口投与剤である。 錠剤やカプセルを製造する際には固体の製薬担 体が用いられる。 また注射用の溶液は、 蒸留水、 塩溶液、 グルコース溶液または 塩水とグルコース溶液の混合物から成る担体を用いて調製することができる。 化合物 ( I ) もしくはその薬理学的に許容される塩の有効容量および投与回数 は、 投与形態、 患者の年齢、 体重、 症状等により異なるが、 単 ¾投与量あたり 0. 0 l〜2 5 mgZkgを 1日 3〜4回投与するのが望ましい。
以下に実施例および参考例を示す。
実施例 1
エンド一 (8—メチルー 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクト一 3—ィル) 2— n—ブトキシー 4一キノリンカルボン酸エステル (化合物 1 )
参考例 1で得られる化合物 a 6. 0 0 g (24.5ミリモル) および塩化チォニル 5 Omlの混合物を 3 0分間加熱還流した。 減圧濃縮後、 無水テトラヒドロフラン 90mlを加え攪拌した (溶液 A)。
トロピン 3. 73 g (26.4ミリモル) および無水テトラヒドロフラン 1 8 mlの混 合物をアルゴン雰囲気下 0。Cで攪拌し、 これに 1 5%— n—ブチルリチウムへキ サン溶液 16. 4 ml (26.5ミ リモル) を加え、 さらに 0°Cで 1 5分間攪拌した。 減 圧濃縮後、 アルゴン雰囲気下無水テトラヒドロフラン 22ml、 ついで溶液 Aを順 次滴下し、 0でで 1時間攪拌した。 減圧濃縮後、 少量のメタノールおよび水を加 え、 クロ口ホルムで抽出した後、 無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧下に 留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒; クロ口ホル ム/メタノール = 1 0/1 ) で精製し、 化合物 1を 2. 73 g (収率 3 0 %) 得た o
1. 33 gの化合物 1 (3. 6 1 ミ リモル) およびフマル酸 0. 4 2 g (3. 6 2ミ リ モル) を、 イソプロピルアルコール 1 0mlおよび少量のアセトンの混合物に室温 で攪拌下溶解した。 この溶液をへキサン中に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させて 化合物 1のフマル酸塩 1. 28 g (収率 73 %) を得た。
融点: 1 24. 0°C
MS (E I) m/e : 3 6 8 (M+ )
1 R (KB r) cm"1 : 34 0 0 (b r) , 1 723, 1 6 0 3, 1 2 1 6, 1 0
26, 794
NMR (DMSO-de ) δ (p pm) : 8. 4 9 ( 1 H, d, J=8. 4 Hz) , 7. 8 6 ( 1 H, d, J =8. 3Hz) , 7. 74 ( 1 H, m) , 7. 5 3 ( 1 H, m) , 7. 3 9 ( 1 H, s ), 6. 5 6 ( 2 H, s ), 5.2 9 ( 1 H, m) , 4. 4 7 (2 H, t, J=6. 7 Hz) , 3. 6 0 (2H, m) , 2. 5 3 ( 3 H, s), 1. 9〜2.
5 (8H, m), 1. 79 ( 2 H, m), 1.4 8 ( 2 H, m), 0. 97 ( 3 H, t , J =7.3 Hz)
実施例 2
エンド一 (8—メチルー 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクト一 3-ィル)
2— n—プロポキシ一 4—キノリンカルボン酸エステル (化合物 2) 化合物 aの代わりに参考例 3で得られる化合物 gを用いる以外は実施例 1の方 法に準じて、 化合物 2をフマル酸塩として得た (収率' 22%、 収率2 69¾) 。
*以下収率1 は遊離体、 収率2 は塩の収率を示す。
融点: 1 54. 0〜; I 62. 0°C
MS (E I) m/e : 3 54 ( + )
I R (KB r) cm - 3430 (b r), 1 72 1, 1 60 1, 1 5 6 9, 1 2 1 7, 1 025, 792
匪 R (DMSO-de ) δ (ppm) : 8.4 9 ( 1 H, d, J =8.4Hz) , 7. 8 6 (1 H, d, J=8. 3Hz) , 7. 74 ( 1 H, m) , 7.5 3 ( 1 H, m) , 7. 3 9 ( 1 H, s ) , 6. 55 ( 2 H, s ) , 5.2 9 ( 1 H, m) , 4.42 (2 H, t, J=6.8 Hz) , 3. 54 (2H, m), 2. 4 9 ( 3 H, s) , 1. 9 0〜 2. 5 5 (8H, m), 1. 8 3 (2H, m), 1. 02 ( 3 H, t, J=7.4 Hz) 実施例 3- - エンド一 (8—メチルー 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクトー 3—ィル)
2—イソプロボキシ— 4一キノリンカルボン酸エステル (化合物 3) 化合物 aの代わりに参考例 4で得られる化合物 hを用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 3をフマル酸塩として得た (収率1 359f、 収率2 87¾) 。 融点: ί 60. 5〜 1 61. 0 °C 一
MS (E I) mXe : 3 5 4 ( + )
I R (KB r) cm"1 : 344 0 (b r) , 1 728, 1 6 0 0, 1 5 6 7, 1 3
94, 1 3 1 4, 1 2 1 6, 1 0 2 6, 79 5, 773
匪 R (DMSO-de ) o (ppm) : 8. 4 9 ( 1 H, d, J =8.4Hz),
7. 84 ( 1 H, d, 'J=8. 4 H z ) , 7. 73 ( 1 H, m), 7. 5 2 ( 1 H, m)
, 7. 33 ( 1 H, s ), 6. 55 ( 2 H, s ) , 5. 5 2 ( 1 H, m) , 5. 28 ( 1 H, m) , 3. 54 ( 2 H, m) , 2. 5 0 ( 3 H, s ) , 1. 8 5〜2. 5 5 ( 8 H, m) , 1.4 0 (6H, d, J =6. 1 Hz)
実施例 4
エンド一 (8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクト一 3—ィル)
2—メ トキシ— 4一キノリンカルボン酸エステル (化合物 4)
化合物 aの代わりに参考例 5で得られる化合物 iを用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 4をフマル酸塩として得た (収率' 44%、 収率2 77%)。 融点: 1 98. 0〜 200. 5。C
MS (E I) m/e : 32 6 (M+ )
I R (KB r) cm-1 : 34 4 0 (b r) , 1 725, 1 6 0 9, 1 57 1 , 1 3 8 0, 1 3 32, 1 222, 1 025, 794, 7 6 3
NMR (DMSO- d6 ) δ (ppm) : 8. 5 2 ( 1 H, d, J =8.4 Hz) , 7. 8 9 ( 1 H, d, J=8. 3Hz) , 7. 76 ( 1 H, m) , 7.5 5 ( 1 H, m) , 7. 4 1 ( 1 H, s ), 6. 54 ( 2 H, s ) , 5. 2 9 (1 H, m) , 4. 0 5 (3 H, s ), 3. 5 1 ( 2 H, m), 2.4 8 ( 3 H, s ) , 1· 8 5〜2. 5 5 ( 8 H, m)
実施例 5
エンド一 (8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクト一 3—ィル) 4—ヒドロキシー 3—キノリンカルボン酸エステル (化合物 5)
4ーヒドロキシー 3—キノリンカルボン酸 1. 32 g (7. 0 0ミリモル) および 塩化チォニル 1 5mlの混合物を室温で 3 0分間攪拌した。 減圧濃縮後、 無水テト ラヒドロフラン 3 0mlを加え攪拌した (溶液 B)。
トロピン 1. 6 8 g (11.90 ミリモル) および無水テトラヒドロフラン 5mlの混 合物をアルゴン雰囲気下 0°Cで攪拌し、 これに 1 5%— n—プチルリチウ厶へキ サン溶液 7. 4 ml (11.96 ミリモル) を加え、 さらに 0°Cで 1 5分間攪拌した。 減 圧濃縮後、 了ルゴン雰囲気下無水テトラヒドロフラン 7 ml、 次レ、で溶液 Bを順次 滴下し、 室温で 3時間攪拌した。 減圧濃縮後、 残渣をダイヤイオン SP 2 0 7 (
三菱化成社製) を用いたカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒; 20%メタノ一 ル水溶液〜 80? メタノ一ル水溶液) に付し、 得られた生成物をクロ口ホルムお よびメタノールの混合溶媒に溶解し、 さらに塩化水素を飽和した酢酸ェチル溶液 を加えた。 この溶液を冷ジェチルエーテル中に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させ て化合物 5の塩酸塩 0.56 g (収率 21 %) を得た。
融点: 278〜280°C
MS (E I) m/e : 3 1 2 (M+ )
1 R (KB r) cm"1 : 3420 (b r) , 1 690, 1 642, 1 583, 1 4
29, 1 024, 767
NMR (DMSO— d6 ) δ (ppm) : 10.76 ( 1 H, b r s), 8.56 ( 1 H, s ) , 8.20 (1 H, d, J=7. 7Hz) , 7.70 (2H, m), 7.42 ( 1 H, m), 5. 1 4 ( 1 H, m) , 3.86 ( 2 H, m) , 2.68 ( 3 H, s)
, 1.8〜2. 9 (8 H, m)
実施例 6
エンド一 (8—メチルー 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクトー 3—ィル) 一 4—ヒドロキシー 3—キノリンカルボン酸アミド (化合物 6)
参考例 1 0で得られる化合物 nの遊離体 0. 68 g (2.06ミリモル) および 0. 1 N塩酸 1 80 mlの混合物を 80でで 1 3時間加熱攪拌した。 反応終了後、 この溶 液を水に加え、 クロ口ホルムで洗浄し、 これに炭酸水素ナトリウム水溶液を加え H7.5に調節した。 この溶液をクロ口ホルムで抽出した後、 無水硫酸ナトリウ ムで乾燥させ溶媒を減圧下に留去し、 化合物 6を 0.64g (収率 100 %) 得た。 化合物 6を 0.64 g含むイソプロピルアルコール溶液 40 mlにフマル酸 0.24 g (2.07ミリモル) を加え室温で攪拌した。 この溶液に室温で攪拌下 n_へキサ ン 1 5mlを加え、 析出する結晶を濾取乾燥させて化合物 6のフマル酸塩 0. 64 g (収率 73%) を得た。
融点: 1 27, 5〜 1 28. 9 °C
MS (E I) m/e : 3 1 1 (M+ )
I R (KB r) cm—' : 3400 (b r) , 1 71 3, 1 650, 1 6 1 3, 1 5
3 1, 1 4 7 6, 1 3 5 9, 75 9
NMR (DMSO-d6 ) δ (p pm) : 10. 7 9 ( 1 H, d, J =7. 3 Hz) , 8. 75 ( 1 H, s ) , 8. 2 9 ( 1 H, d, J =7. 8 Hz) , 7. 6 9〜7. 75 ( 2 H, m) , 7. 5 1 ( 1 H, m) , 6. 5 5 ( 2 H, s ) , 4. 1 7 ( 1 H, m) , 3. 73 ( 2 H, m) , 2. 6 2 ( 3 H, m) , 1. 8 0〜2. 5 5 ( 8 H, m) 実施例 7
エンド一 (8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォク ト一 3—ィル)
2 _イソブトキシー 4—キノリンカルボン酸エステル (化合物 7)
化合物 aの代わりに参考例 6で得られる化合物 jを用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 7のフマル酸塩を得た (収率' 22%、 収率2 57%) 。
融点: 1 62, 0〜 1 65. 5 °C
MS (E I) m/e : 3 6 8 (M+ )
I R (KB r) cm -〗 : 34 30 (b r) , 1 726, 1 6 0 1, 1 5 6 8, 1 3 83, 1 326, 1 2 1 9, 1 0 2 6, 79 2, 7 6 9
NMR (DMSO-de ) δ (ppm) : 8. 4 9 ( 1 H, d, J =8. 4Hz) , 7. 8 6 ( 1 H, d, J=8. 4 Hz) , 7. 75 ( 1 H, m) , 7. 5 4 ( 1 H, m) , 7. 4 1 ( 1 H, s ) , 6. 5 6 ( 2 H, s) , 5. 3 0 ( 1 H, m) , 4. 2 5 (2 H, d, J-6. 6 Hz) , 3. 6 4 ( 2 H, m) , 2. 5 6 ( 3 H, s) , 2. 35〜 2. 70 (2H, m) , 1. 9 0〜2. 30 ( 7 H, m) , 1. 0 3 ( 6 H, d, J =6. 8Hz)
実施例 8
エンド一 ( 8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォク卜一 3—ィル) 2— n—ペンチルォキシー 4—キノリンカルボン酸エステル (化合物 8) 化合物 aの代わりに参考例 7で得られる化合物 kを用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 8のフマル酸塩を得た (収率1 15%、 収率2 53%) 。
融点: 1 56. 0〜 1 60, 0 °C
MS (E I ) m/e : 3 8 2 (M+ )
I R (KB r) cm—】 : 34 2 0 (b r ) , 1 72 3, 1 6 0 2, 1 5 6 9, 1 2
1 5, 1 0 2 6, 9 7 3, 7 9 4, 7 7 0
NMR (DMSO- de ) δ (ppm) : 8.4 9 ( 1 H, d, J =8.4Hz), 7.85 (1 H, d, J =8. 3Hz), 7. 74 ( 1 H, m) , 7.5 3 ( 1 H, m) , 7.4 0 ( 1 H, s ), 6. 5 6 ( 2 H, s ) , 5.29 ( 1 H, m), 4.4 6 (2 H, t, J=6. 7Hz) , 3. 63 (2H, m) , 2. 5 5 ( 3 H, s), 2. 35〜 2. 6 5 (2H, m) , 1. 95〜2. 30 ( 6 H, m), 1. 8 1 (2H, m), 1. 2 5〜1. 55 (4H, m), 0. 9 1 ( 3 H, t, J =7. 1 Hz)
実施例 9
エンド一 (8—メチルー 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクト一 3—ィル) 2— n—へキシルォキシ—4—キノリンカルボン酸エステル (化合物 9) 化合物 aの代わりに参考例 8で得られる化合物 1を用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 9のフマル酸塩を得た (収率】 12%, 収率2 59%)。
融点: 1 68.5〜 1 69. 0。C
MS (E I) m/e: 3 9 6 (M+ )
I R (KB r) cm-】 : 3430 (b r) , 1 727, 1 600, 1 5 70, 1 3
77, 1 325, 1 2 1 5, 1 026, 79 5, 7 6 9
NMR (DMSO-de ) δ (ppm) : 8.4 9 ( 1 H, d, J=8. 5Hz) , 7, 85 (1 H, d, J=8.4Hz) , 7. 74 ( 1 H, m) , 7. 5 3 ( 1 H, m) , 7. 3 9 ( 1 H, s ) , 6. 55 ( 2 H, s ) , 5.28 ( 1 H, m) , 4 6 ( 2 H, t, J=6. 7Hz), 3. 5 3 (2H, m), 2.4 8 ( 3 H, s ), 2. 30〜 2. 65 ( 2 H, m), 1. 90〜2. 25 ( 6 H, m) , 1. 8 0 ( 2 H, m), 1. 1 5〜1. 60 (6H, m) , 0.8 8 (3H, t, J=6. 9Hz)
実施例 1 0
エンド一 (8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3. 2. 1〕 ォクトー 3—ィル) 2 _エトキシ一 4一キノリンカルボン酸エステル (化合物 1 0)
化合物 aの代わりに参考例 9で得られる化合物 mを用いる以外は、 実施例 1の 方法に準じて化合物 1 0のフマル酸塩を得た (収率1 18%、 収率2 %) 。
融点: 1 03. 0〜 1 03.5 °C
MS (E I) m/e : 340 (M+ )
I R (KB r) cm-' : 3420 (b r) , 1 72 1, 1 5 94, 1 56 9, 1 3
79, 1 322, 1 2 1 4, 1 026, 790, 768
NMR (DMSO— ds ) δ (ppm) : 8. 50 ( 1 H, d, J=8.4Hz) , 7.86 ( 1 H, d, J =8.3 Hz) , 7. 75 ( 1 H, m), 7.54 ( 1 H, m) , 7. 39 ( 1 H, s ), 6.55 ( 2 H, s ) , 5.28 ( 1 H, m), 4.52 (2 H, q, J=7.0Hz) , 3.54 (2H, m), 2.4 9 ( 3 H, s), 2. 30〜 2. 60 (2H, m), 1. 90〜2.25 ( 6 H, m) , 1.4 1 ( 3 H, t, J =7. 0Hz)
参考例 1
2 _n—ブトキシ— 4—キノリンカルボン酸 (化合物 a)
Τ素化ナトリウム 1.39 g (57.9ミ リモル) のジメチルホルムアミ ド溶液 1 20mlに 2—ヒドロキシー 4一キノリンカルボン酸 5.00 g (26, 4ミ リモル) を、 0 °Cで攪拌下少量ずつ加えた。 これに n—ブチルアイオダィド 10.7 g ( 58.0ミリモル) のジメチルホルムアミ ド溶液 70mlを氷冷攪拌下滴下し、 さらに 室温で 1日攪拌した。 反応終了後、 飽和炭酸水素ナトリウ厶水溶液を加え、 ク口 口ホルムで抽出、 無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧下に留去した。 残渣 をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒;へキサン Z酢酸ェチル = 1/1 ) で精製し、 最初の画分より 2— n—ブトキシー 4一 n—ブトキシカルボ 二ルキノリン (化合物 b) 2. 68 g (収率 34 %) を得た。
NMR (CDC 13 ) δ (ppm) : 8. 60 ( 1 H, d, J=8. 1 Hz) , 7.8
8 ( 1 H, d, J =8. 1 Hz) , 7. 1〜7.8 ( 3 H, m) , 4.2〜4.8 ( 4 H, m), -0.4-2.2 ( 1 4 H, m)
化合物 b 2. 67 g (8.86ミリモル) 、 水酸化ナトリウム 1.77 g、 水 60 ml およびジォキサン 60mlの混合物を室温で 1時間攪拌した。 減圧濃縮後、 残渣を シリカゲルカラムクロマトグラフィー (溶出溶媒; クロ口ホルム Zメタノール = 5/1 ) で精製し、 化合物 aを 1. 9 1 g (収率 9096) 得た。
匪 R (DMSO-de ) d (p pm) : 8. 67 ( 1 H, d, J =8. 1 Hz) , 6.95〜7.85 (4H, m), 4.40 (2H, t, J=6. 1 Hz), 1. 1 0〜1. 95 ( H, m), 0.94 (3H, t, J=6.5Hz)
参考例 2
エンド一 (9一メチル一 9—ァザビシクロ 〔3. 3. 1〕 ノン一 3—ィル) 3一キノリンカルボン酸エステル (化合物 C)
特開昭 60— 72886号公報に記載の方法に準じて化合物 Cを得、 さらに化 合物 Cを実施例 2の方法に準じてフマル酸塩とした。
融点 43.5〜 1 44.0。C
MS (E I) m/e : 3 1 0 (M+ )
I R (KBr) cm"1 : 3380 (b r) , 1 732, 1 502, 1 385, 1 2 94, 1 271, 1 232, 1 1 1 1, 98 1, 794, 770 - 参考例 3
2— n—プロボキシー 4一キノリンカルボン酸(化合物 g)
n—ブチルアイオダィドの代わりに n—プロピルアイオダィドを用いる以外は 参考例 1の方法に準じて化合物 gを得た (収率3 38%、 収率4 65%)。
*以下、 収率3 はアルコキシおよびエステル化の収率を、 収率4 はエステルの加 水分解の収率を示す。
参考例 4
2—イソプロポキシ一 4一キノリンカルボン酸 (化合物 h)
n—ブチルアイオダィドの代わりにイソプロピルプロマイドを用いる以外は参 考例 1の方法に準じて化合物 hを得た (収率3 86 、 収率4 100 96)。
参考例 5
2—メトキシー 4—キノリンカルボン酸(化合物 i)
n—ブチルアイオダィドの代わりにメチルアイオダィドを用いる以外は参考例 1の方法に準じて化合物 iを得た (収率3 4¾, 収率4 100 %)。
参考例 6
2—イソブトキシ— 4一キノリンカルボン酸 (化合物: ΐ)
n—ブチルアイオダィドの代わりにイソプチルブロマイドを用い、 反]^条件を 室温で 1日から 8 0 °Cで 5時間に代える以外は参考例 1の方法に準じて化合物 j を得た (収率3 16%、 収率4 64%)。
参考例 7
2— n—ペンチルォキシー 4—キノリンカルボン酸 (化合物 k )
n—ブチルアイオダィドの代わりに n—ペンチルブロマイドを用い、 反応条件 を室温で 1日から 8 0 °Cで 5時間に代える以外は参考例 1の方法に準じて化合物 kを得た (収率3 53%、 収率4 100 96)。
参考例 8
2— n—へキシルォキシ一 4—キノリンカルボン酸 (化合物 1 )
n—ブチルアイオダィドの代わりに n—へキシルプロマイドを用い、 反応条件 を室温で 1日から 8 0 °Cで 5時間に代える以外は参考例 1の方法に準じて化合物
1を得た (収率3 54%、 収率4 99%)。
参考例 9
2—ェトキシ— 4一キノリンカルボン酸(化合物 m)
n—ブチルアイオダィドの代わりにェチルアイオダィドを用いる以外は参考例 1の方法に準じて化合物 mを得た (収率3 26%、 収率4 100 96)。
参考例 1 G - エンド一 (8—メチル一 8—ァザビシクロ 〔3 . 2. 1〕 ォクト一 3—ィル) — 4一クロ口— 3—キノリンカルボン酸ァミ ド (化合物 n )
4ーヒドロキシ一 3—キノリンカルボン酸 0. 7 6 g (4. 02ミ リモル)、 塩化チ ォニル 4 mlおよびジメチルホルムアミ ド数滴の混合物を室温で 2時間攪拌し、 減 圧濃縮した (固体 C )。 ―
水素化ナトリウム 0. 0 1 g (4. 17ミリモル) の無水テトラヒドロフラン溶液 3 0 mlをアルゴン雰囲気下室温で攪拌し、 これに 3ひーァミノ一 8 —メチル— 8 ーァザビシクロ 〔3 . 2 . 1〕 オクタン 〔ジャーナル ォブ アメリカン ケミ カルソサエティ一 U. Am. Chem. So ) 7 9巻、 4 1 9 4頁、 1 9 5 7年〕 0. 5 6 g (3. 9 9 ミ リモル) の無水テトラヒドロフラン溶液 1 5 mlを加え、 さらに
室温で 1時間攪拌した。 この溶液に固体 Cを徐々に加え、 室温で 2時間攪拌した 。 反応終了後、 この溶液を 1N塩酸に加え、 クロ口ホルムで 2回洗浄し、 水層に はさらに飽和炭酸水素ナトリゥム水溶液を加え弱アル力リ性にした後、 クロロホ ル厶で 2回抽出した。 クロ口ホルム層はまとめて無水硫酸ナ卜リウムで乾燥させ 、 溶媒を減圧下に留去した。 これに水 25 mlを加え攪拌し、 析出する結晶を濾取 乾燥させて化合物 n 0.4 9 g (収率 31%) を得た。
化合物 n 0.4 9 gをメタノールに溶解し、 塩化水素を飽和した酢酸ェチル溶 液を加えた。 この溶液にさらに酢酸ェチルを加え、 析出する結晶を濾取乾燥させ て化合物 nの塩酸塩 0. 5 1 (収率 8 5%) を得た。
融点: 1 8 1〜 1 8 4。C
MS (E I) m/e : 329 (M+ )
IR (KB r) cm"1 : 1 6 6 1, 1 6 33, 1 545, 1 355
NMR (DMSO-de ) δ (ppm) : 10. 80 ( 1 H, d, J =6. 8Hz) , 8. 9 1 ( I H. s ), 8. 33 ( 1 H, d, J =8. 3 H z ) , 8. 1 8 ( 1 H, d , J =8.4 Hz), 7. 97 (1 H, m) , 7. 87 ( 1 H, m), 4. 06 ( 1 H, m), 3.8 5 (2H, m), 2. 6 6 ( 3 H, s ), 1. 9-2. 9 ( 8 H, m)