WO1991016384A1 - Cloth adhesive tape for binding wire harness - Google Patents

Description

ワ イ ヤハーネス結束用布粘着テーブ 技術分野

本発明はワ イ ヤハーネ スの結束に使用する布粘着テ ープに係 り 、 特に、 自動車実装時の雑音防止性能およ び結束作業時の作業容易性（手切れ性）に優れたワ イ ヤ ハーネス結束用布粘着テープに関する。 発明の背景

ワイ ヤハーネス結束用粘着テープと しては、 従来、 主と してポリ塩化ビニル基材の粘着テープが用い られ てきたが、 最近、 自動車の居住性改善の観点から、 ヮ ィ ャハ一ネスから発生する打音、 擦過音などの雑音を 低減する 目 的で、 布粘着テープを使用する場合が増え てきている。 この理由は、 基材の相違から、 布粘着テ ープの方がよ り 大きな緩衝効果が得られる こ と による。 現在この 目的で使用されている布粘着テープと しては、 電気絶縁用の綿布基材粘着テープ、 アセテー ト ク ロス 基材粘着テープな どを挙げる こ とができ る。

また、 火災上の安全性確保の面から、 ワイ ヤハ一ネ ス用粘着テープについては難燃性が要求される。 技術的課題

上記従来使用の布粘着テープの内、 電気絶縁用綿布 基材粘着テープと しては、 経糸に 3 0番手（番手は 1 k gの 長さ を kmで表した太さの単位）、 緯糸に 3 0番手または 36番手を用いたものが一般的である - このよう な綿布 を基材とする粘着テープは、 雑音防止性能的には優れ ているが、 引き裂き抵抗が大きい。 このため、 一般に 手作業で行われる ワ イ ヤハーネス結束作業において、 従来使用のポリ塩化ビニル粘着テープに比べて手切れ 性が悪く 、 結束作業効率を著し く 低下させる と いう 問 題点があった。

また、 アセテー ト ク ロス基材粘着テープについては、 経糸 1 本当 り の強度が小さ いため、 手切れ性は良好で あるが、 経糸、 緯糸と もフ ィ ラメ ン ト糸を用いている ため、 綿布基材の場合に比べて緩衝性が小さ く 、 十分 な雑音防止性能が得られない という 欠点があった。

なお、 前記綿布基材粘着テープの手切れ性を改善す る 目的で基材表面にポリ エチレン等の樹脂コーティ ン グを施す方法もあるが、 この場合には、 ポリ 塩化ビニ ル基材粘着テープと同様のフ ィ ルム状テープ背面を有 する こ と となるため、 雑音防止性能は著し く低下 して しま う 。

以上述べたよう に、 現状では、 ワイ ヤハーネス結束 用粘着テープと して雑音防止性能に優れ、 かつ、 従来 のポリ塩化ビニル基材粘着テープに等しい作業効率が 得られる手切れ性にも優れた粘着テープが得られてい ない。

本発明の 目 的は、 上記従来技術の有 していた課題を 解決して、 自動車実装時の雑音防止性能および結束作 業時の作業容易性（手切れ性）に優れたワ イ ヤハーネス 結束用粘着テープを提供する こ と にある。 発明の要約

上記目 的は、 織布を基材とする粘着テープにおいて、 該織布を構成する経糸に 1 本当 りの強度が 80〜 20 0 g f の糸、 緯糸に 1 本当 り の強度が経糸以上である紡績糸 またはウー リ 一加工したフ ィ ラメ ン ト'糸 を使用 し、 力、 つ、 織布の厚さが 0. 2mm以上であって、 粘着テープの 長手方向（経糸方向）の引張強さが 1 9mm幅当 り 8 kg f以 上である ワイ ヤハーネス結束用布粘着テープとする こ と によって達成するこ とができる。

また、 基材織布あるいは粘着剤またはその両方に難 燃処理を施 して難燃化する。

粘着テープ基材を構成する経糸に 1 本当 り の強度が 80〜 20 Og fの糸、 緯糸に 1 本当 り の強度が経糸以上の 糸を使用する こ とによって手切れ性が良 く な り 、 また、 緯糸の強度が経糸の強度を下回っている場合にはテー プがタ テ裂け し易 く なる傾向があるが、 そのよ う なこ と も起らない。 また、 経糸方向の引張強さ を 1 9

nun幅当 り 8 kg f以上と しているため、 ワ イ ヤハーネス 結束用 と して十分に耐え得る。

一方、 緯糸に紡績糸またはウー リ 一加工 したフ イ ラ メ ン 卜糸を使用する こ とによって、 十分な緩衝性が得 られる。 また、 織布厚さ を 0 . 2mm以上とするこ とによ つて、 さ らに大きな緩衝効果を得る こ とができる。

なお、 粘着テープの巻きも ど し性を改善するために テープ基材の背面に剥離処理を施すこ と もでき るが、 この場合、 布基材の緩衝効果を損なわない程度にシ リ コー ンその他の離型剤を塗工する こ とが望ま しい

ワイ ヤハーネ ス結束用粘着テープを上記本発明構成 の粘着テープとする こ とによって、 従来技術の有 して いた課題を解決して、 自動車実装時の雑音防止性能お よび結束作業時の作業容易性に優れたワイ ヤハーネ ス 結束用布粘着テープを提供する こ とができた。

なお、 以上の説明は自動車実装時を対象と して述べ てきたが、 本発明テープが同様な要件の充足を必要と する一般のワイ ヤハ一ネスに適用できる こ とは言う ま でもない。 図面の簡単な説明

第 1 図は本発明ワイ ヤハ一ネス結束用粘着テープの 概略構成を示す拡大模式斜視図である。

1 …経糸、

2 …緯糸、 3 …粘着剤。

本発明の望ま しい実施態様

以下、 本発明のワイ ヤハーネス結束用布粘着テープ について、 実施例、 比較例によって具体的に説明する。

実施例 1

経糸を綿糸 40番手（強度 176g/本）、 打込み本数 68本/ 25.4mm, 緯糸 を綿糸 20番手（強度 343g/本）、 打込み本 数 68本 /25.4mmと した厚さ 0.28mmの織布を基材と し、 難燃性粘着剤を塗工して粘着テープを作成した。 実施例 2

経糸をアセテー ト糸 75デニール（強度 97g/本）、 打込 み本数 71本 /25.4mm、 緯糸を綿糸 10番手（強度 699g/本）、 打込み本数 49本 /25.4minと した厚さ 0.35mmの織布を基 材と し、 難燃性粘着剤を塗工して粘着テープを作成し た。 比較例 1

経糸を綿糸 30番手（強度 236g/本）、 打込み本数 71本/ 25.4mm, 緯糸を綿糸 36番手（強度 200g/本）、 打込み本 数 69本 /25.4mmと した厚さ 0.22miiiの防炎加工織布を基 材と し、 難燃性粘着剤を塗工 して粘着テープを作成 し た。 比較例 2

経糸をアセテー ト糸 55デニール（強度 72g/本）、 打込 み本数 180本 /25.4mm、 緯糸をァセテ一 卜糸 150デニー ル（強度 195g/本）、 打込み本数 65本 /25.41M1と した織布 を基材と し、 難燃性粘着剤を塗工して粘着テープを作 成した。 上記 4種の試料につき、 手切れ性、 雑音防止性能お よび難燃性について試験した結果を第 1 表に.示す。

第 1 表

上表の結果から、 実施例 1 および実施例 2 について は手切れ性、 雑音防止性能ともに良好であ り 、 難燃性 も満足できるものであること、 比較例 1 については雑 音防止性能および難燃性は良好であるが手切れ性が不 十分であること、 比較例 2の場合には、 基材の厚さが 薄いため十分な雑音防止性能が得られず、 また、 経糸 1 本当 り の強度が小さすぎるため結束作業時にテーフ が裂けて し ま う こ とが知られた。

Claims

特許請求の範囲

1 . 織布を基材とする粘着テープにおいて、 該織布を 構成する経糸に 1 本当 り の強度が 80〜 20 0 g の糸、 緯 糸に 1 本当 り の強度が経糸以上である紡績糸またはゥ 一リ ー加工したフ ィ ラメ ン ト糸を使用 し、 かつ、 織布 の厚さが 0 . 2mm以上であって、 粘着テープの長手方向 (経糸方向）の引張強さが 1 9inm幅当 り 8 kg以上である こ と を特徴とするワイ ヤハー ネ ス結束用布粘着テープ

2 . 織布あるいは粘着剤またはその両方に難燃処理を 施して難燃化 したこ と を特徴とする上記第 1 項記載の ワイ ヤハーネス結束用布粘着テープ。