JPWO2019181806A1 - ステアリングカールコード - Google Patents

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Abstract

ステアリングカールコードは、ステアリングホイール2に設けられるスイッチ20,24L,24Rと車台に搭載される電源とを電気的に接続するステアリングカールコード1であって、スイッチ20,24L,24Rに接続される側が内周側に配置されるとともに電源に接続される側が外周側に配置され、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされた渦巻部10を有する。

Description

この発明は、ステアリングカールコードに関する。
発明者らは、廉価な超小型電気自動車を開発中である。そこで発明者らは、ひとつひとつの部品の製造コストや重量を抑える手法について、日々、研究に励んでいる。発明者らは、ステアリングホイールに設けられたホーン等のスイッチと車台側の電源とを電気的に接続する部品に着目した。この部品には、ステアリングホイールを操作しても、ホーン等と電源との電気的な断線を生じさせない性能が要求される。このような部品として、従来は、スパイラルケーブルと呼ばれるものや、ロールコネクターと呼ばれるものなどを使用している。この部品は、特開2006−223027号公報に記載されているように、ケースの中にぐるぐる巻きにした薄い帯状のケーブルを収納している。このような構造であるので、ステアリングホイールの回転が、このぐるぐる巻きにしたケーブルで吸収され、ホーン等と電源との電気的な断線が生じない。
しかしながら、前述した従来の部品では、重量が嵩むとともに製造コストもかかっていた。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、軽量化を図ることができるとともに製造コストを低減することができるステアリングカールコードを提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
ひとつの態様は、ステアリングホイール(2)に設けられるスイッチ(20,24L,24R)と車台に搭載される電源とを電気的に接続するステアリングカールコード(1)であって、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされた渦巻状の渦巻部(10)を有するステアリングカールコード(1)である。
図1は、ステアリングカールコードを使用する車両のステアリングホイールの一例を示す図である。 図2は、ステアリングカールコードの第1実施形態を示す図である。 図3は、ステアリングカールコードの横断面図である。 図4は、ウレタンアロイの組成を示す図である。 図5は、車両に組み付けた状態でのステアリングホイール及びステアリングカールコードを説明する図である。 図6は、ステアリングカールコードなどの車両への組み付けについて説明する図である。 図7は、車両に組み付けた状態のステアリングカールコードについて説明する図である。 図8は、ステアリングコラムシャフトに組み付けられたコラムロアカバー及びステアリングホイールの拡大縦断面を示す図である。 図9は、ステアリングホイール2が中立位置(直進位置)にされた状態を示す図である。 図10は、ステアリングホイール2が右のロック位置とされた状態を示す図である。 図11は、ステアリングホイール2が左のロック位置とされた状態を示す図である。 図12は、開発当初の形態(比較形態)のステアリングカールコードの挙動について説明する図である。 図13は、本実施形態のステアリングカールコード1の挙動について説明する図である。
本発明の実施形態、本発明の利点は、添付の図面が参照されて以下に詳細に説明される。
図1は、ステアリングカールコードを使用する車両のステアリングホイールの一例を示す図である。
まず最初に本実施形態の理解を容易にするために、前提となる発明コンセプトについて説明する。上述したように、発明者らは、超小型電気自動車を開発中である。この電気自動車では、広い室内空間を確保すべく、インホイールモーターを採用している。すなわち、インホイールモーターを駆動源とすれば、エンジン自動車のエンジンルームに相当する空間が不要になり、その分、運転席を前方に配置することが可能になる。これによって、室内空間を拡大することができる。しかしながら、運転席を前方に配置すると、運転者の足のすぐ横にホイールハウスが凸設することとなり、アクセルペダル及びブレーキペダルを並べて配置することが困難になる。そこで、アクセルペダルを無くすとともに、アクセルペダルに代わるアクセルグリップレバーをステアリングホイールに設けた。
ステアリングホイールの一例が図1に示される。
ステアリングホイール2は、ベース部21と、左スポーク部22L・右スポーク部22Rと、左グリップバー部23L・右グリップバー部23Rと、左アクセルグリップレバー24L・右アクセルグリップレバー24Rとを備える。
ベース部21は、ステアリングコラムシャフトに連結される部分である。そのベース部21から、スポーク部22(22L,22R)が左右に延びる。スポーク部22(22L,22R)は、上側及び下側の2本1組で構成されており、その間にグリップバー部23(23L,23R)が設けられている。そして、ベース部21に根元が位置するように、アクセルグリップレバー24(24L,24R)が設けられている。アクセルグリップレバー24(24L,24R)はベース部21から左右に延びている。なおベース部21には、ホーンパッド20が組み付けられる。ホーンパッド20が押されてスイッチがオンされると、ホーンが鳴る。
運転者は、グリップバー部23(23L,23R)を握りながら、指先でアクセルグリップレバー24(24L,24R)を手前に引いて操作する。運転者がアクセルグリップレバー24を操作している力を緩めると、アクセルグリップレバー24は、バネ力によって初期位置方向に移動する。運転者がアクセルグリップレバー24から指先を離すと、アクセルグリップレバー24はバネ力によって初期位置に復帰する。
このアクセルグリップレバー24の操作に基づく車両の駆動力制御は、種々の方法が考えられる。一例を挙げれば、左アクセルグリップレバー24L及び右アクセルグリップレバー24Rのいずれか一方を操作する場合は、ノーマルモード(通常走行モード)とし、左アクセルグリップレバー24L及び右アクセルグリップレバー24Rの両方を同時に操作する場合は、パワーモード(加速走行モード)とする方法がある。
発明者らが開発中の電気自動車は車両重量が軽く、ステアリングホイールのロックトゥロック回転角も小さい。通常の自動車であれば、仕様にもよる違いはあるものの、ロックトゥロックで3回転程度(ニュートラル位置から左右540度程度)であり、ステアリングホイールを回したときに途中で持ち替えることを前提として円環形状(ホイール形状)になっている。ところが、発明者らが開発中の自動車は、ロックトゥロックで3/4回転程度(ニュートラル位置から左右140度程度)と、非常に小さく、ステアリングホイール操作中に持ち替えが不要であり、常に同じ位置を握ることが可能になっている。そのため、ステアリングホイール操作中でも、常にアクセルグリップレバーから手を離すことなく、アクセルグリップレバーを操作できるのである。
図2は、ステアリングカールコード1の第1実施形態を示す図であり、図2(A)はアイソメトリック図、図2(B)は正面図、図2(C)は側面図、図2(D)は上面図である。
上述したように、発明者らが開発中の自動車は、ロックトゥロックが3/4回転程度(ニュートラル位置から左右140度程度)と非常に小さいので、従来のスパイラルケーブルに要求される性能、すなわちステアリングホイールを3回転程度回転しても断線しないという性能までは要求されない。そこで発明者らは、従来のスパイラルケーブルよりも簡易的なステアリングカールコードを開発した。このステアリングカールコードについて、図2が参照されて説明される。
ステアリングカールコード1は、車台側の電源とステアリングホイールに設けられたスイッチ(たとえば上述のホーンパッド20やアクセルグリップレバー24(24L,24R))とを電気的に接続する。ステアリングカールコード1は、車両に組み付けた状態で車台側に接続される車台側コネクター11と、ステアリングホイール側に接続されるホイール側コネクター12との間に、渦巻状に形成された部分10を含む。図2においては、この渦巻部10として、蚊取り線香に似た平面タイプが例示されている。ただし、この渦巻部10は、蚊取り線香に似たタイプではあるが、中心付近には渦巻が無い環状である点が蚊取り線香とは相違する。渦巻部10は、車台側コネクター11につながる箇所が外周側に配置されるとともにホイール側コネクター12につながる箇所が内周側に配置される。渦巻部10は、図2では、3周プラス1/4周(1170度)の仕様が示されているが、これは例示に過ぎず、周回数は任意である。ただし、いずれの場合でも外周側から内周側の部分が、一平面に並んで配置される。なお、図2においては、蚊取り線香に似た平面タイプの渦巻部10が例示されていたが、立体的な螺旋状のタイプであってもよい。
このステアリングカールコード1は、後述のように、形状記憶可能な外皮100で被覆されている。そして、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされている。このクセ付けは、ステアリングカールコード1が型に入れられた状態で、一旦加熱された後、冷却されることで行われる。形状記憶可能な外皮の材料としては、たとえばウレタンアロイがある。また他にも、軟質塩ビ,ウレタン,ポリエステル,ナイロン,フッ素,オレフィンなどの熱可塑性樹脂でもよい。
図3は、ステアリングカールコード1の横断面図である。
ポリエステル線101を配置し、そのポリエステル線101の周囲を和紙テープ102で巻き、さらにその周囲を形状記憶可能な外皮100で被覆する。なお、図3では、中心側に3本のポリエステル線101が在り、その周囲に10本のポリエステル線101が在る。
図4は、ウレタンアロイの組成を示す図である。
次に、形状記憶可能な外皮の材料の一例であるウレタンアロイについて補足しておく。本実施形態に使用するウレタンアロイとしては、たとえば株式会社長野三洋化成の製品MPU6110GFRなどが好適である。なおこの製品MPU6110GFRの基材組成及び顔料組成は、図4に示される通りである。このウレタンアロイは、たとえば電話機の本体と受話器とをつなぐ螺旋状のカールコードの外皮としても使用される。このカールコードは引っ張れば延びるが、その引っ張り力を除けば元のカール形状に戻るようにクセ付けされている。本実施形態のステアリングカールコードは、電話機のカールコードとは形状が異なるが、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るという特性は同様である。
図5は、車両に組み付けた状態でのステアリングホイール2及びステアリングカールコード1を説明する図であり、図5(A)はステアリングホイールの裏面図、図5(B)は図5(A)のB−B断面図、図5(C)はステアリングホイールのアイソメトリック図、図5(D)はステアリングホイール及びステアリングカールコードのアイソメトリック図である。
図5(C)を見て分かるように、ステアリングホイール2の裏面には、ステアリンクコラムシャフトに組み付くためのボス部20が凸設されている。このボス部20の上方には、ステアリングホイール2の表裏を貫通する孔201が形成されている。この孔201には、コード保持フック202が形成されている。またボス部20の周囲には、ボス部20よりも高さが低い凸部203が形成されている。この凸部203の内周側であって、孔201の近くには裏面フック204が形成されている。裏面フック204の位置をさらに詳細に説明しておく。図5(A)に示されるように、コード保持フック202の中心線から、ステアリングホイール2の回転中心の回りに、40度から60度程度回転させた位置に裏面フック204の中心線が位置している。
ステアリングカールコード1は、車両に組み付けた状態では、図5(D)に示されるように、渦巻部10が凸部203に重なるように位置するとともに、内周側が裏面フック204に保持される。またステアリングカールコード1のホイール側コネクター12は孔201を通って、ステアリングホイール2の表面側に位置する。ステアリングカールコード1の孔201を通過する部分がコード保持フック202で保持される。このように、ステアリングカールコード1が、コード保持フック202で保持されることに加えて、裏面フック204でも保持されることでの作用効果については後述される。
図6は、ステアリングカールコード1などの車両への組み付けについて説明する図である。
コラムロアカバー31Lがステアリングコラムシャフト3の下に組み付けられる。
ステアリングカールコード1は、渦巻部10がステアリングコラムシャフト3に通されて、コンビネーションスイッチ30の手前に配置される。なお詳細は後述されるが、コラムロアカバー31Lには、内側にリブが凸設されており、ステアリングカールコード1は、このリブとコラムロアカバー31Lの内壁面との間の溝に納められる。
ステアリングホイール2は、凸部203がステアリングカールコード1の渦巻部10に重なる状態で、ステアリングコラムシャフト3の先端に組み付けられる。
コラムアッパーカバー31Uは、ステアリングコラムシャフト3の上に配置されてコラムロアカバー31Lに固定される。なお以下では、コラムロアカバー31L及びコラムアッパーカバー31Uを明確に区別する必要がない場合は、コラムカバー31と表記する。
ステアリングカールコード1は、このようにして車両に組み付けられる。
図7は、車両に組み付けた状態のステアリングカールコード1について説明する図であり、図7(A)はアイソメトリック図、図7(B)は正面図、図7(C)は図7(B)のC−C断面図、図7(D)は図7(B)のD−D断面図である。
図7(C)に示されるように、ステアリングカールコード1は、渦巻部10がコラムロアカバー31Lの内側に形成されたリブ31aとコラムロアカバー31Lの内壁面31bとの間の溝に納まった状態で車両に組み付けられる。そして図7(C)や図7(D)に示されるように、渦巻部10の手前には、ステアリングホイール2の裏面の凸部203が位置している。このように、ステアリングホイール2の裏面の凸部203が、ステアリングカールコード1の渦巻部10の手前に位置することでの作用効果については後述される。
以上のような構成によって以下のような作用効果が得られる。
ステアリングカールコード1には、蚊取り線香に似た形状の渦巻部10が含まれている。このステアリングカールコード1は、ウレタンアロイ製の外皮100で被覆されており、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされている。
このような構造なので、ステアリングカールコード1は、ステアリングホイール2の回転を、渦巻部10の径方向の拡大縮小で吸収する。本実施形態のステアリングカールコード1は、渦巻部10が平面渦巻状であるので、ステアリングコラム3の軸方向のスペースを必要としない。そして、ステアリングホイール2が回転した場合に、スムーズな径方向の拡大縮小が可能であって、運転者の操作に悪影響を及ぼさない。また運転者がステアリングホイール2を強い力で操作しても、ステアリングカールコード1に電気的な断線が生じない。
従来のスパイラルケーブルには、ケースに収納する薄い帯状ケーブルにクセ付けを施しておくという発想がない。帯状ケーブルは薄くて軟弱である。そこで、ケースに収納することで、帯状ケーブルが意に反する場所に移動しないようにしている。仮に、従来のスパイラルケーブルから単にケースを無くすことだけを行ったら、長期間使用しているうちに帯状ケーブルが徐々に思わぬ場所に移動してしまって、それに起因して故障を生じるおそれがある。しかしながら、本実施形態によれば、ウレタンアロイのような形状記憶可能な材料の外皮100で被覆してクセ付けしておくことで、ステアリングカールコード1が自由に移動してしまうことを防止でき、そのような事態を回避できる。なお、コラムロアカバー31Lの内側にリブ31aを形成し、このリブ31aとコラムロアカバー31Lの内壁面31bとの間の溝に渦巻部10を納めるようにしている。このようにすることで、長期間使用しても、ステアリングカールコード1を一層確実に所望の位置に保持しておくことができる。なおコラムアッパーカバー31Uの内側には、コラムロアカバー31Lの内側に形成されたリブ31aに相当するリブが形成されていない。コラムアッパーカバー31Uにもリブが形成されていると、組付作業者がコラムアッパーカバー31Uをステアリングコラムシャフト3の上に配置するときに、そのリブでステアリングカールコード1を挟みやすく、組付作業性が悪くなるからである。
このように本実施形態によれば、従来のスパイラルケーブルに必要であったケースが不要になり、従来に比べて軽量化できるとともに、製造コストも低減できる。
また本実施形態では、ステアリングホイール2の裏面に凸部203が形成されており、車両組み付け状態で、この凸部203が渦巻部10に合わせられる。このようにした理由について説明する。
図8はステアリングコラムシャフト3に組み付けられたコラムロアカバー31L及びステアリングホイール2の拡大縦断面を示す図であり、図8(A)は開発当初の形態(比較形態)を示し、図8(B)は本実施形態を示す。
本実施形態のステアリングカールコード1は、ステアリングホイール2の回転を、渦巻部10が径方向に拡大縮小することで吸収するようにした点に特徴がある。しかしながら、開発当初の形態では、ステアリングホイール2が操作されているうちにステアリングカールコード1の渦巻部10が径方向に拡大縮小するだけでなく、ステアリングコラムシャフト3の軸方向にも移動してしまって、図8(A)に矢印で示されるように、ステアリングカールコード1の一部が、コラムカバー31とステアリングホイール2との間隙に落ちてしまって噛み込まれることがあった。
このような事象を防止するための一案としては、コラムカバー31の壁面31bを延長することが考えられる。コラムカバー31の壁面31bが延長されていれば、ステアリングカールコード1が、常に、リブ31aとコラムカバー31の壁面31bとの間の溝に納まり、コラムカバー31とステアリングホイール2との間隙に落ちることが防止される。
しかしながら、そのようにすると、コラムカバー31の壁面31bが邪魔になって、ステアリングカールコード1を組み付けるときの作業性が悪化する。またコード保持フック202の移動軌跡と干渉するおそれもある。
そこで、発明者らは、コラムカバー31の壁面31bを延長するのではなく、ステアリングホイール2の裏面に凸部203を形成することに想到したのである。このような構成にすることで、図8(B)に示されるように、ステアリングカールコード1が移動しそうになっても、凸部203が邪魔になってステアリングカールコード1が後方へ移動せず、噛み込みが生じないようになった。また、凸部203を避けるように、コラムカバー31の壁面31bが短縮化された。これによって、ステアリングカールコード1を組み付けるときの作業性の向上という効果も得られたのである。
さらに、発明者らは、ステアリングホイール2を操作しているうちにステアリングカールコード1の渦巻部10が径方向に拡大縮小するだけでなく、ステアリングコラムシャフト3の軸方向にも移動してしまう原因を究明すべく研究を重ね、以下の知見を得た。
はじめに理解を容易にするために、ステアリングホイール2を操作したときのステアリングカールコード1の挙動について説明する。
図9はステアリングホイール2が中立位置(直進位置)にされた状態を示す図であり、図9(A)は立体図、図9(B)は図9(A)のB−B断面図、図9(C)は図9(B)のC−C断面図である。
図9(A)に示されているように、ステアリングホイール2が中立位置(直進位置)にされている。この場合、図9(B)や図9(C)に示されている通り、ステアリングカールコード1の渦巻部10は、ステアリングコラムシャフト3に対して適度な間隔を保っている。
図10はステアリングホイール2が右のロック位置とされた状態を示す図であり、図10(A)は立体図、図10(B)は図10(A)のB−B断面図、図10(C)は図10(B)のC−C断面図である。
図10(A)に示されているように、ステアリングホイール2が中立位置から右に140度程度回転されて、右のロック位置とされている。この場合、図10(C)に示されているように、中立位置にあるときに比べて、ステアリングカールコード1がステアリングコラムシャフト3に締まった状態になっている。中立位置の図9(B)では、ステアリングコラムシャフト3の上方にステアリングカールコード1の横断面が3つ示されていたが、右ロック位置の図10(B)ではステアリングカールコード1の横断面が4つ示されている。このことからも、ステアリングカールコード1がステアリングコラムシャフト3に締まった状態であることが分かる。
図11はステアリングホイール2が左のロック位置とされた状態を示す図であり、図11(A)は立体図、図11(B)は図11(A)のB−B断面図、図11(C)は図11(B)のC−C断面図である。
図11(A)に示されているように、ステアリングホイール2が中立位置から左に140度程度回転されて、左のロック位置とされている。この場合、図11(C)に示されているように、中立位置にあるときに比べて、ステアリングカールコード1がステアリングコラムシャフト3から緩んだ状態になっている。中立位置の図9(C)に比べて左ロック位置の図11(C)では、ステアリングカールコード1がステアリングコラムシャフト3から離れており、ステアリングコラムシャフト3から緩んだ状態になっていることが分かる。
以上説明したように、ステアリングホイール2が操作されると、ステアリングカールコード1は、図10と図11との間の状態になる。
図12は開発当初の形態(比較形態)のステアリングカールコード1の挙動について説明する図であり、図12(A)はステアリングカールコード1がコラムカバー31(31L)に擦れはじめた状態を示し、図12(B)はその後の状態を示す。なお図中、破線はコード保持フック202の回転軌跡を示す。また図中、擦れる対象としてコラムロアカバー31Lが示されているが、特にコラムロアカバー31Lには限定されない。コラムアッパーカバー31Uに擦れても同様である。そこで以下では擦れる対象をコラムカバー31として説明する。
ステアリングカールコード1の開発当初の形態(比較形態)では、以下のような不具合が発生した。
図12(A)に示されるように、ステアリングホイール2が左回転するように操作されて、ステアリングカールコード1の渦巻部10がコラムカバー31に擦れはじめると、ステアリングカールコード1は、コラムカバー31から摺動抵抗を受ける。
ステアリングホイール2が左回転するに連れて、図12(B)に示されるように、コード保持フック202で保持されている箇所は下方に移動する。このときステアリングカールコード1に摺動抵抗が作用しなければ、ステアリングカールコード1は右方向に移動するが、摺動抵抗によってステアリングカールコード1の移動が阻害される。そのため、図12(B)に示されるように、コード保持フック202で保持されているステアリングカールコード1が右回転して捻れて、コード保持フック202の下方でステアリングカールコード1の屈曲が発生することがあった。そして、このような屈曲が発生すると、ステアリングカールコード1の渦巻部10がステアリングコラムシャフト3の軸方向にも移動してしまっていたのである。
図13は本実施形態のステアリングカールコード1の挙動について説明する図であり、図13(A)はステアリングカールコード1がコラムカバー31(31L)に擦れはじめた状態を示し、図13(B)はその後の状態を示す。なお図中、破線はコード保持フック202の回転軌跡を示す。
図12が参照されて説明されたように、開発当初の形態(比較形態)では、ステアリングホイール2が回転して、ステアリングカールコード1がコラムカバー31に擦れはじめると、コード保持フック202の下方でステアリングカールコード1の屈曲が発生することがあった。そして、このような屈曲が発生すると、ステアリングカールコード1の渦巻部10がステアリングコラムシャフト3の軸方向にも移動することがあった。またこのような屈曲が繰り返されると、ステアリングカールコード1の耐久性が低下してしまう。
この対策として、発明者らは、裏面フック204を設けることに想到した。このようにすることで、図13(B)に示されるように、ステアリングカールコード1が摺動抵抗を受けても、コード保持フック202で保持されているステアリングカールコード1には回転が発生せず、摺動抵抗に抗して、ステアリングカールコード1を右方向に押し出せるようになり、比較形態(開発当初の形態)に発生していたような屈曲を防止でき、ステアリングカールコード1の耐久性の低下を回避できるようになった。またステアリングカールコード1の渦巻部10がステアリングコラムシャフト3の軸方向に移動してしまうことも防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、上記説明においては、渦巻部10として、外周側から内周側の部分が一平面に並ぶように配置された平面タイプを例示したが、これには限られない。立体的な螺旋状のタイプであってもよい。
また図面に示される各部のサイズは一例に過ぎない。適宜変更可能である。
上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
本願は2018年3月20日に日本国特許庁に出願された特願2018−51892に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0006]
ひとつの態様は、ステアリングホイール(2)に設けられるスイッチ(20,24L,24R)と車台に搭載される電源とを電気的に接続するステアリングカールコード(1)であって、外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされており、前記スイッチ(20,24L,24R)に接続される側の渦巻開始付近が前記ステアリングホイール(2)の裏面に形成されたフック(204)及び前記ステアリングホイール(2)の裏表を貫通する孔(201)に形成されたフック(202)で保持される渦巻状の渦巻部(10)を有するステアリングカールコード(1)である。
図面の簡単な説明
[0007]
[図1]図1は、ステアリングカールコードを使用する車両のステアリングホイールの一例を示す図である。
[図2]図2は、ステアリングカールコードの第1実施形態を示す図である。
[図3]図3は、ステアリングカールコードの横断面図である。
[図4]図4は、ウレタンアロイの組成を示す図である。
[図5]図5は、車両に組み付けた状態でのステアリングホイール及びステアリングカールコードを説明する図である。
[図6]図6は、ステアリングカールコードなどの車両への組み付けについて説明する図である。
[図7]図7は、車両に組み付けた状態のステアリングカールコードについて説明する図である。
[図8]図8は、ステアリングコラムシャフトに組み付けられたコラムロアカバー及びステアリングホイールの拡大縦断面を示す図である。
[図9]図9は、ステアリングホイール2が中立位置(直進位置)にされた状態を示す図である。
[図10]図10は、ステアリングホイール2が右のロック位置とされた状態を示す図である。
[図11]図11は、ステアリングホイール2が左のロック位置とされた状態を示す図である。
[図12]図12は、開発当初の形態(比較形態)のステアリングカールコードの挙動について説明する図である。
[図13]図13は、本実施形態のステアリングカールコード1の挙動について

Claims (8)

  1. ステアリングホイールに設けられるスイッチと車台に搭載される電源とを電気的に接続するステアリングカールコードであって、
    外力が加えられると変形するがその外力が除かれると元の形状に戻るようにクセ付けされた渦巻状の渦巻部を有する、
    ステアリングカールコード。
  2. 請求項1に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、外周側から内周側の部分が一平面に並ぶように配置される、
    ステアリングカールコード。
  3. 請求項2に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、前記スイッチに接続される側が内周側に配置されるとともに前記電源に接続される側が外周側に配置される、
    ステアリングカールコード。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のステアリングカールコードにおいて、
    形状記憶可能な外皮で被覆されており、一旦加熱されてから冷却されることでクセ付けされている、
    ステアリングカールコード。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、前記ステアリングホイールが操作されると、径方向に拡大又は縮小する、
    ステアリングカールコード。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、前記スイッチに接続される側の渦巻開始付近が、前記ステアリングホイールに保持される、
    ステアリングカールコード。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、前記ステアリングホイールの裏面に形成された凸部が重なるように、車両に組み付けられる、
    ステアリングカールコード。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のステアリングカールコードにおいて、
    前記渦巻部は、コラムカバーの内壁面とコラムカバーの内側に凸設するリブとで形成される溝に配置される、
    ステアリングカールコード。
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