JPWO2018008699A1 - コイル用部品およびインダクタ - Google Patents

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Abstract

コアと、該コアの端部それぞれに設けられた複数の脚部とを備えるコイル用部品であって、それぞれの前記脚部は、前記コアと前記脚部との接合部よりも内側に突出した突出部を有するコイル用部品を提供する。

Description

本開示は、コイル用部品およびインダクタに関する。
各種の電子機器には、コンデンサやチップ抵抗器、インダクタなど多数の電子部品が搭載されている。携帯用電子機器の小型化が進むにつれ、これら電子部品の小型化も進んでいる。このような電子部品の多くは、電子部品の電極が、プリント配線基板等の実装体の電極に接合されている。この実装体への接合には、例えば半田等が用いられている。
例えば特許文献1には、インダクタの一例が開示されている。インダクタは、導線を巻回するためのコアと、このコアの端部それぞれに脚部を備えたコイル用部品を備えている。特許文献1におけるインダクタは、このコイル用部品のコアに導線が巻回されて構成されている。
特開平10−135048号公報
本開示のコイル用部品は、コアと、該コアの端部それぞれに設けられた複数の脚部とを備えるコイル用部品であって、それぞれの前記脚部は、前記コアと前記脚部との接合部よりも内側に突出した突出部を有する。本開示のインダクタは、上記コイル用部品と、コアに巻回された導線と、前記脚部のそれぞれに電極層とを備える。
インダクタの一実施形態の斜視図である。 インダクタの一実施形態の部分断面図である。 インダクタの一実施形態の部分断面図である。 インダクタの一実施形態の実装状態の例を示す部分断面図である。 インダクタの他の1つの実施形態の斜視図である。 インダクタの他の1つの実施形態の部分断面図である。 インダクタの他の1つの実施形態の部分断面図である。 インダクタの他の1つの実施形態の実装状態の例を示す部分断面図である。
コイル用部品およびインダクタの実施形態のいくつかについて、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書の全図において、混同を生じない限り、似た構成を有する部材には同じ符号を付し、その説明を適時省略することがある。なお、図面は模式的に示したものであり、図における各種構造の寸法および位置関係等は正確に図示されたものに限らない。
図1は、インダクタの一実施形態を示す。(a)は斜視図であり、(b)は図1(a)における左側脚部の一部を拡大した断面図であり、(c)は図1(a)における左側脚部の一部を拡大した断面図である。また図2は、図1に示すインダクタを実装した状態における要部を拡大した断面図である。
図1に示すインダクタ1を構成するコイル用部品10は、コア12と、コア12の端部それぞれに設けられた複数の脚部(本実施形態では脚部13aと脚部13b)とを備える。脚部13aは、コア12と脚部13aとの接合部19aよりも内側に突出した突出部30aを有する。また、脚部13bは、コア12と脚部13bとの接合部19bよりも内側に突出した突出部30bを有する。
図1に示すコイル用部品10は、いわゆるドラムコア状の部材である。インダクタ1は、コア12に巻回された導線2と、端面16aに設けられた電極層18aと、端面16bに設けられた電極層18bとを有する。脚部13aは、コア12と脚部13aとの接合部19aの鉛直線より突出した突出部30aを有する。また、脚部13bは、コア12と脚部13bとの接合部19bの鉛直線より突出した突出部30bを有する。なお、以下においては、全体像や被実装体との接合などの記載を除き、主体をコイル用部品10として記載する。
脚部13aは内側面14aを有し、脚部13bは内側面14bを有し、内側面14aと内側面14bとは対向している。脚部13aは、内側面14aの反対に外側面15aを有し、脚部13bは、内側面14bの反対に外側面15bを有する。
内側面14aは突出部30aに対応する領域に傾斜面11aを有し、内側面14bは突出部30bに対応する領域に傾斜面11bを有する。脚部13aは、図示において下面にあたる端面16aを有する。端面16aは突出部30aに繋がっている。脚部13bは、図示において下面にあたる端面16bを有する。端面16bは突出部30bに繋がっている。端面16aには、例えばメッキ層からなる電極層18aが設けられている。端面16bには、例えばメッキ層からなる電極層18bが設けられている。
図1に示す例において、端面16aおよび端面16bはそれぞれ、コア12の長さ方向に平行である。コア12と脚部13aとの接合部19aの鉛直線は、端面16aに直交している。また、コア12と脚部13bとの接合部19bの鉛直線は、端面16bに直交している。接合部19aは、内側面14aとコア部12とが当接する部部であり、接合部19bは、内側面14bとコア部12とが当接する部分である。コア12の長さは、接合部19aと接合部19bの間の長さに対応する。
傾斜面11aは、コア12から端面16aに近づくにしたがって、脚部13bの端面16bに近づく方向に傾斜している。傾斜面11bは、コア12から端面16bに近づくにしたがって、脚部13aの端面16aに近づく方向に傾斜している。そのため、コイル用部品10では、図1においてX1で示したコア12の長さに比べて、端面16aと端面16bとの間の長さX2が小さくなっている。
コイル用部品10は、例えば、脚部13aから脚部13bに向かう方向に沿った長さが約0.4mm、端面16aから端面16aの反対に位置する面に向かう方向に沿った長さ(高さ)が約0.2mmである、いわゆる0402サイズの電子部品である。コイル用部品10の大きさや形状は特に限定されず、いわゆる0603(長さ0.6mm×高さ0.3mm)サイズの電子部品でもよく、形状もドラムコア状に限定されない。
図2は、図1に示すインダクタの実装状態における要部を拡大した断面図である。図2に示すように、インダクタ1は、例えばプリント配線基板等の被実装体22に実装されている。インダクタ1は、被実装体22の表面に設けられた、例えば金(Au)を主成分とする電極パッド等の導体層24に、半田等の接合部材20を介して接合されている。なお、図2では、脚部13aの側のみを選択的に示しているが、脚部13bの側も同様の構成を有している。以降、脚部13aの側のみを代表して説明する。
脚部13aの電極層18aは、半田等の接合部材20を介して、被実装体22の導体層24と接合されている。この接合の工程では、例えばリフローされた半田等の溶融金属が、比較的濡れ性が良い電極層18aの全体に濡れ拡がり易い。例えば、電極層18aからはみ出すように溶融金属が濡れ拡がった場合、接合部材20が、コア12に位置する導線2と電気的に接続してインダクタ機能が低下する場合がある。脚部13aは突出部30aに対応する領域に傾斜面11aを有しており、この傾斜面11aによって溶融金属の濡れ上がりが抑制され、ひいてはインダクタ機能の低下を抑制できる。
また、コイル用部品10は、脚部13aが突出部30aを有しており、この突出部30aにおいて脚部13aの断面積が比較的大きくなっている。このため、脚部13aの端面16aの面積も比較的大きく、ひいては電極層18aの面積が比較的大きい。これにより、電極層18aと被実装体22の導体層24との接合面積が比較的大きく、インダクタ1と被実装体22との接合強度が比較的高い。
電極層18aは、脚部13aの内側面14aに位置する内側端線81aと、外側面15aに位置する外側端線82aとを有する。端面16aから内側端線81aまでの距離は、端面16aから外側端線82aまでの距離に比べて小さくなっていてもよい。この場合は、インダクタ機能を低下させることなく、導線2より遠い側の端線82aにおいて、電極層18aと接合部材20との接合面積を広く確保し、接合強度を比較的高くすることができ、優れた信頼性を有する。
コイル用部品10では、図1(b)に示す、脚部13aの端面16aと傾斜面11aとのなす角Φ、および図1(c)に示す、脚部13bの端面16bと傾斜面11bとのなす角ξが、70°以上80°以下であってもよい。この場合は、リフローした半田等の溶融金属の濡れ上がりを抑制することができる。またこの場合、接合部19aおよび接合部19bの周辺での応力の集中を緩和することができる。角Φおよび角ξは、図1(b)、(c)に示すような断面を観察した観察像を用いて測定すればよい。詳しくは、端面16aに沿った仮想線と、傾斜面11aに沿った仮想線との間の角度を測定すればよい。なお、コイル用部品10の切断が困難な場合など、コイル用部品10の3次元形状を測定し、測定した3次元形状のデータから、傾斜面11aに沿った仮想線と、端面16aに沿った仮想線との間の角度を測定すればよい。
またコイル用部品10は、傾斜面11aと端面16aとの交わり部17aが曲面であってもよい。この場合は、端面16aから端線81aまでの沿面距離が長くなるため、接合強度が高められる。また、交わり部17aを有することで、脚部13aにおける電界の集中を緩和することができる。交わり部17aの曲率半径は、例えば約0.025mm以下である。また、傾斜面11aと端面16aとの交わり部17aは、接合した状態において応力が比較的集中し易い。インダクタ1では、交わり部17aが曲面であるので、この交わり部17aにかかる応力の集中が緩和されており、コイル用部品10の機械的な破損や破壊が抑制されている。
コア12および脚部13aおよび脚部13bは、例えば、酸化アルミニウムまたはフェライトを主成分とするセラミックスからなる。セラミックスにおける主成分とは、セラミックスを構成する成分100質量%のうち、70質量%以上を占める成分をいい、特に、80質量%以上であることが好適である。セラミックスを構成する成分(結晶構造)の同定は、X線回折装置を用いればよい。また、含有量は、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置または蛍光X線分析装置を用いて、金属元素の含有量を求め、同定された結晶構造に基づいて、酸化物に換算して求めればよい。
図3は、インダクタの他の実施形態を示す。(a)は斜視図であり、(b)は図3(a)における左側脚部の一部を拡大した断面図であり、(c)は図3(a)における右側脚部の一部を拡大した断面図である。また図4は、図3に示すインダクタの実装状態における要部を拡大した断面図である。図3および図4では、図1および図2と同様の構成については、図1および図2と同じ符号を用いて示している。なお、以下においても、全体像や被実装体との接合などの記載を除き、主体をコイル用部品10’として記載する。
図3に示すコイル用部品10’は、図1〜2に示すコイル用部品10と比較すると、脚部13a’における突出部30a’、脚部13b’における突出部30b’が全体的に丸みを帯びた突出した形状となっている点で相違している。脚部13a’は、コア12と脚部13a’との接合部19a’よりも内側に突出した突出部30a’を有する。また、脚部13b’は、コア12と脚部13b’との接合部19b’よりも内側に突出した突出部30b’を有する。コイル用部品10’では、突出部30a’が凸曲面31a、突出部30b’が凸曲面31bを有する。
図4は、図3に示すインダクタ1’の実装状態における要部を拡大した断面図である。図4に示す例においても、インダクタ1’は、プリント配線基板等の被実装体22に設けられた、例えば金(Au)を主成分とする電極パッド等の導体層24上において、半田等の接合部材20を介して接合されて用いられる。
インダクタ1’は、被実装体22の表面に設けられた、例えば金(Au)を主成分とする電極パッド等の導体層24に、半田等の接合部材20を介して接合されている。なお、図4では、脚部13a’の側のみを選択的に示しているが、脚部13b’の側も同様の構成を有している。以降、脚部13a’の側のみを代表して説明する。脚部13a’の電極層18aは、半田等の接合部材20を介して、被実装体22の導体層24と接合されている。この接合の工程では、例えばリフローされた半田等の溶融金属が、比較的濡れ性が良い電極層18aの全体に濡れ拡がり易い。
コイル用部品10’における脚部13a’は、凸曲面31aを有し、接合の際の溶融金属の濡れ上がりがより確実に抑制されていることから、インダクタ機能の低下のおそれがより少ない。
また、コイル用部品10’は、凸曲面31aに対応する部分で、脚部13a’の断面積がより大きくなっている。脚部13a’の端面16aの面積もより大きく、ひいては電極層18aの面積がより大きい。そのため、電極層18aと被実装体22の導体層24との接合面積が大きくなり、インダクタ1’と被実装体22との接合強度が高くなる。
また、コイル用部品10’は、凸曲面31aが端面16aと繋がっていてもよい。コイル用部品10’は凸曲面31aを有するので、端面16aから端線81aまでの沿面距離が比較的長く、接合強度が比較的高い。また、凸曲面31aが全体的に丸みをおびた曲面状である場合など、エッジ状部や突起部などの電界が集中し易い部分が比較的少ないので、脚部13a’における電界の集中が緩和されている。同じように、凸曲面31aが全体的に丸みを帯びた曲面状である場合は、応力が集中し易い部分が少なく、コイル用部品10’の機械的な破損や破壊が抑制することができる。
次に、コイル用部品およびインダクタの製造方法の実施形態について説明する。まず、コイル用部品が酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなる場合について説明する。
まず、酸化アルミニウム(Al)粉末、Si源として酸化珪素(SiO)粉末、Ca源として炭酸カルシウム(CaCO)粉末およびMg源として水酸化マグネシウム(Mg(OH))粉末を準備する。ここで、コイル用部品を構成する成分100質量%のうち、AlをAl換算した含有量が99.4質量%以上となるように秤量する。
そして、酸化アルミニウム粉末、酸化珪素粉末、炭酸カルシウム粉末および水酸化マグネシウム粉末の合計100質量部に対し、1〜1.5質量部のPVA(ポリビニールアルコール)などのバインダと、100質量部の溶媒と、0.1〜0.55質量部の分散剤とを混合してスラリーを得る。
その後、スラリーを噴霧乾燥して顆粒を得た後、得られた顆粒を成形型に充填し、乾式加圧成形法等によって所定の形状に成形する。次に、得られた成形体を焼成温度1450〜1750℃で2〜5時間保持する。このような工程を経て、酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなるコイル用部品を得ることができる。
次に、コイル用部品がフェライトを主成分とするセラミックスからなる場合について説明する。まず、Fe、Zn、NiおよびCuの酸化物あるいは焼成によりFe、Zn、NiおよびCuの酸化物を生成する炭酸塩、硝酸塩等(以下、Fe源粉末、Zn源粉末、Ni源粉末、Cu源粉末と記載することもある。)の金属塩の各粉末を準備する。平均粒径としては、例えば、Feが酸化鉄(Fe)、Znが酸化亜鉛(ZnO)、Niが酸化ニッケル(NiO)およびCuが酸化銅(CuO)であるとき、それぞれ0.5μm以上5μm以下とすることが好適である。
次に、例えば、Fe、Zn、NiおよびCuを酸化物換算した合計100モル%における組成範囲が、FeがFe換算で49.5モル%、ZnがZnO換算で30.5モル%、NiがNiO換算で12.5モル%、CuがCuO換算で7.5モル%とする場合、出発原料のうちFe源粉末、Zn源粉末、Ni源粉末およびCu源粉末を上記組成となるように秤量してボールミル等を用いて粉砕・混合する。次に、大気中において700〜1000℃の温度で仮焼することにより仮焼体を得る。
その後、仮焼体を水とともにボールミル等に入れて粉砕・混合する。その後、所定量のバインダ等を加えてスラリーとする。次に、噴霧乾燥して顆粒を得る。そして、得られた顆粒を成形型に充填し、乾式加圧成形法等により所定形状の成形体を得る。その後、成形体を脱脂炉にて温度を400〜800℃として脱脂処理を施して脱脂体とした後、脱脂体を焼成温度1000〜1200℃で2〜5時間保持する。このような工程を経て、フェライトを主成分とするセラミックスからなるコイル用部品を得ることができる。
次に電極層の形成方法を説明する。まず、上述した方法によって得られたコイル用部品の脚部の端面に下地層を形成する。下地層は、例えば、モリブデンを主成分としマンガンを含むペーストを塗布し、還元雰囲気中において1400℃で熱処理して形成してもよい。下地層を形成した後、この下地層の表面に電極層を形成する。電極層は、例えばバレルめっき法により形成してもよい。電極層は、例えば、ニッケル、金または錫を主成分とする。次に、コアに導線を巻回することにより、インダクタを得ることができる。
コイル用部品は、例えば、バレルメッキ等の製造工程や、製造後の検査工程、また完成品の運搬等において、多数個が一括して取り扱われる。例えば、多数のコイル用部品10が一括して運搬用の容器体に入れられた状体で、この容器体が運搬される。このような容器体の中では、複数のコイル用部品10が、それぞれランダムな姿勢で互いにぶつかっている。このような状態では、コイル用部品10の脚部13aと脚部13bとの間に、他のコイル用部品10のコア12や脚部13aが入り込み易く、脚部13aと脚部13bとの間に他のコイル用部材10が挟み込んでしまうことがある。このような挟み込みが生じると、挟み込んだコイル用部品の取り外しに大きな手間がかかったり、挟み込みが解消されずに不良として処分する必要が生じる場合もある。このような挟み込みにともなう手間の大きさや、不良の発生の確率は、コイル用部品10が小さくなるほど大きくなる。これに対し、本実施形態のコイル用部品10は、脚部13aが突出部30aを有し、かつ脚部13bが突出部30bを有するので、脚部13aと脚部13bとの間の長さが比較的小さい。このため、1つのコイル用部品10の脚部13aと脚部13bとの間に、他のコイル用部品10のコア12や脚部13a等が入り込み難い。本実施形態のコイル用部品10は、他のコイル用部品10の挟み込みが抑制されており、例えば運搬時に生じる大きな手間や、挟み込みによる不良が抑制されている。
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
1 :インダクタ
2 :導線
10 :コイル用部品
11a、11b :傾斜面
12 :コア
13a、13b :脚部
14a、14b :内側面
15a、15b :外側面
16a、16b :端面
18a、18b :電極層
17a、17b :交わり部
30a、30b :突出部
31a、31b :凸曲面

Claims (7)

  1. コアと、
    該コアの端部それぞれに設けられた複数の脚部とを備えるコイル用部品であって、
    それぞれの前記脚部は、前記コアと前記脚部との接合部よりも内側に突出した突出部を有するコイル用部品。
  2. 前記突出部が傾斜面を有する請求項1に記載のコイル用部品。
  3. 前記脚部の端面と前記傾斜面とのなす角度が70°以上80°以下である請求項2に記載のコイル用部品。
  4. 前記傾斜面と前記端面との交わり部が曲面である請求項2または請求項3に記載のコイル用部品。
  5. 前記突出部が凸曲面を有する請求項1に記載のコイル用部品。
  6. 前記凸曲面が前記端面と繋がっている請求項5に記載のコイル用部品。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のコイル用部品と、
    前記コアに巻回された導線と、
    前記脚部のそれぞれに電極層とを備えるインダクタ。
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