JPWO2017022103A1 - 電動機および空気調和機 - Google Patents
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Abstract
第1のコア片(131)、第2のコア片(132)、第3のコア片(133)、第4のコア片(134)、第5のコア片(135)、第6のコア片(136)、第7のコア片(137)、第8のコア片(138)、および第9のコア片(139)は、ヨークの第1の端面が隣接した1つのヨークの第2の端面と接触するように環状に形成され、第1のコア片(131)、第2のコア片(132)、第3のコア片(133)、第4のコア片(134)、第5のコア片(135)、および第6のコア片(136)には、第1のマグネットワイヤ(14−1)が連続して巻き付けられ、第7のコア片(137)、第8のコア片(138)、および第9のコア片(139)には、第2のマグネットワイヤ(14−2)が巻き付けられ、第4のコア片(134)は、中性点端子(71)を有し、第3のコア片(133)は、電源端子(70)を有する。
Description
本発明は、複数のコア片を環状に連結して構成される固定子コアと、固定子コアの内側に配置され回転軸を有する回転子とを備えた電動機、および空気調和機に関する。
特許文献1に示す電動機の固定子では、ティースに施された絶縁部にマグネットワイヤが巻回されることによりコイルが形成され、コイル間の渡り線が、固定子コア端面から軸方向に伸びる結線側の絶縁部の外周面に引き回される。
しかしながら、特許文献1に代表される従来の電動機は、この構成により、隣接する2つの相を構成する複数のティースの各々に巻かれるコイルが1本のマグネットワイヤで構成されたものではない。従って特許文献1に代表される従来の電動機には、隣接する2つの相を構成する複数のティースの各々に巻かれるコイルが1本のマグネットワイヤで構成されている場合における複数の渡り線同士の干渉を回避する方法が開示されていない。また特許文献1に代表される従来の電動機には、2相分のコイルの間を2つの渡り線で繋ぐ必要があるため、形成したコイルの品質が低下する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、更なる品質の向上を図ることが可能な電動機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電動機は、それぞれがヨークと前記ヨークから突出するティースとを有する9つのコア片を、ヨークの第1の端面が隣接した1つのヨークの第2の端面と接触するように環状に形成した固定子コアと、固定子コアの内側に配置される回転子と、を備え、9つのコア片は、第1のコア片、第2のコア片、第3のコア片、第4のコア片、第5のコア片、第6のコア片、第7のコア片、第8のコア片、および第9のコア片を互いに環状に連結して構成され、第1のコア片、第2のコア片、第3のコア片、第4のコア片、第5のコア片、第6のコア片、第7のコア片、第8のコア片、および第9のコア片は、第1のコア片、第2のコア片、第3のコア片、第4のコア片、第5のコア片、第6のコア片、第7のコア片、第8のコア片、および第9のコア片の順に配列され、第1のコア片、第2のコア片、第3のコア片、第4のコア片、第5のコア片、および第6のコア片には、第1のマグネットワイヤが連続して巻き付けられ、第7のコア片、第8のコア片、および第9のコア片には、第2のマグネットワイヤが巻き付けられ、第4のコア片は、中性点端子を有し、第3のコア片は、電源端子を有する。
この発明によれば、更なる品質の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る電動機および空気調和機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は本発明の実施の形態に係る電動機の側面図である。図1に示す電動機100は、固定子1と、固定子1の内側に配置される回転子2と、回転子2に貫通する回転軸3と、回転軸3を支持する2つの軸受4と、電動機100の外郭を構成すると共に固定子1の一端側に配置される軸受4の外輪を取り囲むハウジング5を構成するモールド樹脂6と、センサ基板7とを有して構成される。回転子2は図示しない永久磁石を8個または10個備えた8極または10極の回転子である。
図1は本発明の実施の形態に係る電動機の側面図である。図1に示す電動機100は、固定子1と、固定子1の内側に配置される回転子2と、回転子2に貫通する回転軸3と、回転軸3を支持する2つの軸受4と、電動機100の外郭を構成すると共に固定子1の一端側に配置される軸受4の外輪を取り囲むハウジング5を構成するモールド樹脂6と、センサ基板7とを有して構成される。回転子2は図示しない永久磁石を8個または10個備えた8極または10極の回転子である。
固定子1は、環状の固定子コア10と、マグネットワイヤを連続して巻き付けて形成されるコイル20と、固定子コア10とコイル20とを電気的に絶縁する絶縁部30とを備える。固定子コア10は、複数のコア片を環状に連結して構成され、複数のコア片の各々は、ヨーク11と、ヨーク11の内側に配置されるティース12とを有する。ティース12は、コイル20が巻かれる巻線部12aと、ティース12の先端に形成された先端部12bとを備える。コイル20は、巻線部12aにマグネットワイヤをコイル状に巻き付けて層状に形成したものである。マグネットワイヤは導電性の電線であり、マグネットワイヤの外周面には絶縁被膜が施されている。
絶縁部30は、ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT)またはポリフェニレンサルファイド(PolyPhenyleneSulfide:PPS)または液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)といった絶縁性の樹脂を固定子コア10と一体に成形することによって得られる。固定子コア10への樹脂成形で絶縁部30を形成することにより、絶縁部30の薄肉化が可能であり、加工コストの低減が可能となる。なお、絶縁部30は絶縁性の樹脂を固定子コア10と一体に成形する以外にも、例えばPBTまたはPPSまたはLCPを成形して得られた部品を固定子コア10に組付けることによっても得られる。
回転子2はティース12の先端部12bに形成された回転子対向面12b1と離間して、固定子コア10の内側に配置される。
センサ基板7には、ホールIC、回転子2の位置検出素子7aといった電子部品が実装され、センサ基板7は、センサリード線8の端部に設けられた第1のボードインコネクタ8aを介してセンサリード線8と電気的に接続されると共に、コイル20に電源を供給する電源リード線9と電気的に接続される。
次に図2,3を用いて固定子、リード線配線部品、リード線口出し部品、センサ基板7、およびリード線配線組立で構成される固定子組立の構成を説明する。
図2は本発明の実施の形態に係る電動機の固定子組立の斜視図、図3は本発明の実施の形態に係る電動機において、固定子にリード線配線部品を取り付ける前の斜視図である。固定子組立150は、固定子1と、電源リード線9およびセンサリード線8を配線するためのリード線配線部品40と、リード線配線部品40の外周部に設置されるリード線口出し部品50と、センサ基板7と、リード線配線組立60とを有して構成される。
リード線配線組立60は、センサリード線8と、センサリード線8の端末に接続された第1のボードインコネクタ8aと、電源リード線9と、電源リード線9の端末に接続された第2のボードインコネクタ9aとを有して構成されている。
第1のボードインコネクタ8aに形成される端子が、センサ基板7に形成された端子挿入孔を介して、センサ基板7上のセンサ配線パターンと電気的に接続されることにより、センサリード線8とセンサ基板7上の電子部品とが電気的に接続される。第2のボードインコネクタ9aに形成される端子が、センサ基板7に形成された端子挿入孔と、センサ基板7上の電源配線パターンとを介して、電源端子70と電気的に接続されることにより、電源リード線9とコイル20とが電気的に接続される。以下の説明では、固定子コア10の電源端子70および中性点端子71が設けられている側を結線側と称し、固定子コア10の電源端子70が設けられていない側を反結線側と称する。
固定子コア10は複数のコア片13を環状に連結して構成される。固定子コア10の軸方向における複数のコア片13の各々のヨークの片側端である結線側には、ヨークを覆う絶縁部31が形成される。また固定子コア10の軸方向における複数のコア片13の各々のヨークの反結線側には、ヨークを覆う絶縁部32が形成される。
同相を構成する3つのコア片13の内、1つのコア片13の絶縁部31には、センサ基板7とリード線配線部品40を固定子コア10に取り付けるための取付ピン33が形成される。図3では3つの取付ピン33が示される。また同相を構成する3つのコア片13の内、1つのコア片13の絶縁部31には、外部からの電源が供給される電源端子70が設けられている。また第2相を構成する3つのコア片13の内、1つのコア片13に形成された絶縁部31には中性点端子71が設けられている。
図4は本発明の実施の形態に係る電動機において、固定子コアを構成する複数のコア片を帯状に展開した状態を表す図である。図4に示す帯状のコア片群は結線側から見たものである。図示例では、コア片群の内、紙面上右側の3つの第1のコア片131、第2のコア片132および第3のコア片133が第1相を構成し、紙面***の3つの第4のコア片134、第5のコア片135および第6のコア片136が第2相を構成し、紙面上左側の3つの第7のコア片137、第8のコア片138および第9のコア片139が第3相を構成する。
図3で説明した固定子コア10は、それぞれがヨーク11とヨーク11から突出するティース12とを有する第1から第9のコア片を、ヨーク11の第1の端面が隣接した1つのヨーク11の第2の端面と接触するように環状に形成したものである。また、第1から第9のコア片は、第1のコア片131、第2のコア片132、第3のコア片133、第4のコア片134、第5のコア片135、第6のコア片136、第7のコア片137、第8のコア片138、および第9のコア片139の順に配列されている。
第3のコア片133には第4のコア片134が隣接し、第6のコア片136には第7のコア片137が隣接している。第1から第9のコア片の各々は、ヨーク11と、ヨーク11の内側に配置されるティース12とを有する。第1のコア片131、第2のコア片132、第3のコア片133、第4のコア片134、第5のコア片135、および第6のコア片136には、第1のマグネットワイヤ14−1が連続して巻き付けられている。第7のコア片137、第8のコア片138、および第9のコア片139には、第2のマグネットワイヤ14−2が巻き付けられている。複数のティース12の各々は、第1のマグネットワイヤ14−1と第2のマグネットワイヤ14−2を巻き付けて形成されるコイル20を有する。
なお、図3に示す環状の固定子コア10を得るためには、図4に示す帯状のコア片群を、隣接するコア片の間に形成された連結部15を継ぎ目として、複数のティース12の各々の先端部12bが対向するように折り曲げられ、コア片群の両側に設けられた鉄心合わせ面16をつきあわせた後、鉄心合わせ面16に溶接を施して固定する。
第3のコア片133の絶縁部31の端部には第1相用の電源端子70が設けられ、第4のコア片134の絶縁部31の端部には中性点端子71が設けられ、第6のコア片136の絶縁部31の端部には第2相用の電源端子70が設けられ、第9のコア片139の絶縁部31の端部には第3相用の電源端子70が設けられる。
絶縁部31の端部には複数のピンが設けられている。ピン1aは第1相および第2相のコイル20を構成するマグネットワイヤ14−1の巻き始め絡げ用のピンであり、ピン1aは第3のコア片133の絶縁部31に設けられる。すなわち第1相の電源端子70を備えた第3のコア片133は、第1相を構成するコイル20の巻き始めとなる。ピン1bは第1相の渡り線を引っ掛けるためのピンである。
ピン2aは第2相のコイル20を構成するマグネットワイヤ14−1の巻き始め前絡げ用のピンである。すなわち中性点端子71を備えた第4のコア片134に形成された絶縁部31は、第1相を構成するコイル20の巻き終わりの渡り線を、中性点端子71に引っ掛ける前に絡げるピン2aを有する。
ピン2bは第3相の巻き終わり前絡げ用のピンである。すなわち中性点端子71を備えた第4のコア片134に形成された絶縁部31は、第3相を構成するコイル20の巻き終わりの渡り線を、中性点端子71に引っ掛ける前に絡げるピン2bを有する。ピン2cは第2相の渡り線を引っ掛けるためのピンである。
ピン2dは第3相の巻き終わり絡げ用のピンである。すなわち第5のコア片135に形成された絶縁部31は、中性点端子71に引っ掛けられた第2のマグネットワイヤの巻き終わり端部を絡げるピン2dを有する。ピン2eは第2相の巻き終わり絡げ用のピンであり、第6のコア片136の絶縁部31に設けられる。
ピン3aは第3相のコイル20を構成するマグネットワイヤ14−2の巻き始め前絡げ用のピン、ピン3bは第3相の渡り線を引っ掛けるためのピンである。ピン3aは第9のコア片139の絶縁部31に設けられる。
図5は図4に示す帯状のコア片群をティース側から見たコア片群の側面図である。図5(A)では、第1相を構成する第1のコア片131、第2のコア片132および第3のコア片133の各々に第1相を構成するコイル20が巻かれている。図5(B)では、第2相を構成する第4のコア片134、第5のコア片135および第6のコア片136の各々に第2相を構成するコイル20が巻かれている。図5(C)では、第3相を構成する3つの第7のコア片137、第8のコア片138および第9のコア片139の各々に第3相を構成するコイル20が巻かれている。
渡り線の種類は、絶縁部31の外周面において同相を構成する複数のコイル20の各々の間に引き回される渡り線aと、第1相の巻き終わりの導出口35からピン2aまでの間に渡って引き回される渡り線bと、第3相の巻き終わりの導出口35からピン2bまで引き回される渡り線cである。
第1から第9のコア片の各々の絶縁部31には、絶縁部31の外周面に引き回される渡り線aを絶縁部31の外周面側からティース12側へ導入するための導入口34と、ティース12に巻かれるコイル20に繋がる渡り線aを絶縁部31の外周面側へ導出するための導出口35とが形成される。
以下、コイル20の形成手順を具体的に説明する。
図5(A)において、第1相および第2相のコイル20を構成するマグネットワイヤ14−1の端末が、第3のコア片133の絶縁部31に設けられたピン1aに巻き付けられた後、マグネットワイヤ14−1は第1相の電源端子70に引っ掛けられて、第3のコア片133の導入口34からティース12側へ導入されて第3のコア片133のティース12に巻き付けられる。これにより1つ目のコイル20が形成される。
1つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第3のコア片133の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−1は、渡り線aとして隣接する第2コア片132のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第2のコア片132の導入口34からティース12側へ導入されて第2のコア片132のティース12に巻き付けられる。これにより2つ目のコイル20が形成される。
2つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第2のコア片132の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−1は、渡り線aとして隣接する第1のコア片131のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第1のコア片131の導入口34からティース12側へ導入されて第1のコア片131のティース12に巻き付けられる。これにより3つ目のコイル20が形成される。
3つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第1のコア片131の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−1は、渡り線bとして第4のコア片134のピン2aまで引き回される。
図5(B)において、ピン2aに巻き付けられた渡り線bは、中性点端子71に引っ掛けられた後、第4のコア片134の導入口34からティース12側へ導入されて第4のコア片134のティース12に巻き付けられる。これにより4つ目のコイル20が形成される。
4つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第4のコア片134の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−1は、渡り線aとして隣接する第5のコア片135のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第5のコア片135の導入口34からティース12側へ導入されて第5のコア片135のティース12に巻き付けられる。これにより5つ目のコイル20が形成される。
5つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第5のコア片135の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−1は、渡り線aとして隣接する第6のコア片136のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第6のコア片136の導入口34からティース12側へ導入されて第6のコア片136のティース12に巻き付けられる。これにより6つ目のコイル20が形成される。
6つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−1は、第6のコア片136の導出口35から引き出され、ピン2eに巻き付けられた後、第2相の電源端子70に引っ掛けられ、再びピン2eに巻き付けられる。
図5(C)において、第3相のコイル20を構成するマグネットワイヤ14−2の端末がピン3aに巻き付けられた後、マグネットワイヤ14−2は、第3相の電源端子70に引っ掛けられて、第9のコア片139の導入口34からティース12側へ導入されて第9のコア片139のティース12に巻き付けられる。これにより7つ目のコイル20が形成される。
7つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−2は、第9のコア片139の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−2は、渡り線aとして隣接する第8のコア片138のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第8のコア片138の導入口34からティース12側へ導入されて第8のコア片138のティース12に巻き付けられる。これにより8つ目のコイル20が形成される。
8つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−2は、第8のコア片138の導出口35から絶縁部31の外周側へ引き出される。引き出されたマグネットワイヤ14−2は、渡り線aとして隣接する第7のコア片137のティース12側へ引き回され、渡り線aは、第7のコア片137の導入口34からティース12側へ導入されて第7のコア片137のティース12に巻き付けられる。これにより9つ目のコイル20が形成される。
9つ目のコイル20が形成された後、マグネットワイヤ14−2は、第7のコア片137の導出口35から引き出され、引き出されたマグネットワイヤ14−2は、渡り線cとしてピン2bまで引き回され、ピン2bに巻き付けられ、その後、中性点端子71に引っ掛けられてから、ピン2dに巻き付けられる。中性点端子71に引っ掛けられたマグネットワイヤ14−2はヒュージングまたは半田で中性点端子71に接合される。
図6は図4に示す帯状のコア片群を外周面側から見たコア片群の側面図である。図6では図5で説明した手順で配線されたマグネットワイヤ14−1とマグネットワイヤ14−2が示される。
図6に示すように、第2のコア片132の絶縁部31には、固定子コアの径方向における絶縁部31の外側に突起36が形成される。同様に第5のコア片135の絶縁部31には、固定子コアの径方向における絶縁部31の外側に突起36が形成され、第8のコア片138の絶縁部31には、固定子コアの径方向における絶縁部31の外側に突起36が形成される。
第2のコア片132の絶縁部31には複数の突起36が形成されている。複数の突起36は、第1相を構成する複数のコイル20の間に配線される2本の渡り線aの軸方向における移動を制限すると共に、渡り線bの軸方向の移動を制限する。このとき第2のコア片132の複数の突起36は、2本の渡り線aの各々を軸方向に離間した状態で、2本の渡り線aの各々の軸方向における移動を制限する。また第2のコア片132の複数の突起36は、2本の渡り線aの内、上段側の渡り線aと、渡り線aの上側に配線される渡り線bとを軸方向に離間した状態で、渡り線a,bの各々の軸方向における移動を制限する。
第5のコア片135の絶縁部31には複数の突起36が形成されている。複数の突起36は、第2相を構成する複数のコイル20の間に配線される2本の渡り線aの軸方向における移動を制限すると共に、渡り線cの軸方向の移動を制限する。このとき第5のコア片135の複数の突起36は、2本の渡り線aの各々を軸方向に離間した状態で、2本の渡り線aの各々の軸方向における移動を制限する。また、第5のコア片135の複数の突起36は、2本の渡り線aの内、上段側の渡り線aと、渡り線aの上側に配線される渡り線cとを軸方向に離間した状態で、渡り線a,cの各々の軸方向における移動を制限する。
第8のコア片138の絶縁部31には複数の突起36が形成されている。複数の突起36は、第3相を構成する複数のコイル20の間に配線される2本の渡り線aの各々を軸方向に離間した状態で、2本の渡り線aの各々の軸方向における移動を制限する。
本発明の実施の形態では、図6に示すように渡り線bが第1相から第2相に引き回され、渡り線cが第3相から第2相に引き回されている。第1相をU相、第2相をV相、第3相をW相と仮定した場合、渡り線bは、U相の巻き終わりの導出口35からV相に形成されたピン2aまでの間に渡って引き回され、渡り線cはW相の巻き終わりの導出口35からV相に形成されたピン2bまでの間に渡って引き回される。また第1相をW相、第2相をV相、第3相をU相と仮定した場合、渡り線bは、W相の巻き終わりの導出口35からV相に形成されたピン2aまでの間に渡って引き回され、渡り線cはU相の巻き終わりの導出口35からV相に形成されたピン2bまでの間に渡って引き回される。
図7は本発明の実施の形態に係る電動機を内蔵した空気調和機の構成図である。空気調和機200は、室内機210と、室内機210に接続される室外機220とを備える。室外機220は送風機を備え、室内機210は図示しない送風機を備え、これらの送風機には図1に示す電動機100が内蔵される。このように構成された空気調和機200では図1から図6に示す固定子コア10を内蔵した電動機100が用いられているため、図6に示す複数の渡り線a,b,cの間の接触を防止でき、品質の向上を図ることができる。
なお本実施の形態の電動機100では、第2のコア片132と第5のコア片135の双方に突起36が形成されているが、第2のコア片132および第5のコア片135の少なくとも一方に突起36を形成する構成としてもよい。このように構成した場合でも複数の渡り線a同士の接触を防止でき、品質の向上を図ることができる。
以上に説明したように本発明の実施の形態に係る電動機は、複数のコア片を連結した環状の固定子コアと、固定子コアの内側に配置される回転子とを備え、固定子コアの軸方向における第2のコア片のヨークの片側端には、片側端を覆う絶縁部が形成され、固定子コアの径方向における絶縁部の外側には、第1のマグネットワイヤの渡り線の移動を制限する突起が形成される。この構成により、隣接する2つの相を構成する複数のティース12の各々に巻かれるコイル20が1本のマグネットワイヤ14で構成される電動機100において、絶縁部31の外周面に引き回される複数の渡り線a同士の接触を防止でき、品質の向上を図ることができる。
また本発明の実施の形態では、第1のコア片と第5のコア片と第8のコア片の各々の絶縁部の外周面に突起が形成される。この構成により、9つのコア片を環状に連結して構成される9スロットの固定子コアを有する電動機において、絶縁部の外周面に引き回される複数の渡り線同士の接触を防止でき、品質の向上を図ることができる。
また本発明の実施の形態では、第4のコア片は中性点端子を有し、第3のコア片は電源端子を有する。この構成により、第1相を構成する複数のコイルの各々と第2相を構成する複数のコイルの各々とを第1のマグネットワイヤで形成することが可能となる。すなわち2相分のコイルの間を2つの渡り線で繋ぐ必要がなく、コイルを形成する上での品質が向上する。また本発明の実施の形態では第1のマグネットワイヤを無駄なく利用することができ、製造段階における第1のマグネットワイヤの減容化を図ることができ、LCA(Life Cycle Assessment)の点からも好ましい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。さらに、空気調和機以外の電気機器にも適用可能である。
1 固定子、1a,1b ピン、2 回転子、2a,2b,2c,2d,2e ピン、3 回転軸、3a,3b ピン、4 軸受、5 ハウジング、6 モールド樹脂、7 センサ基板、7a 位置検出素子、8 センサリード線、8a 第1のボードインコネクタ、9 電源リード線、9a 第2のボードインコネクタ、10 固定子コア、11 ヨーク、12 ティース、12a 巻線部、12b 先端部、12b1 回転子対向面、13
コア片、14−1 第1のマグネットワイヤ、14−2 第2のマグネットワイヤ、15 連結部、16 鉄心合わせ面、20 コイル、30,31,32 絶縁部、33 取付ピン、34 導入口、35 導出口、36 突起、40 リード線配線部品、50 リード線口出し部品、60 リード線配線組立、70 電源端子、71 中性点端子、100 電動機、131 第1のコア片、132 第2のコア片、133 第3のコア片、134 第4のコア片、135 第5のコア片、136 第6のコア片、137 第7のコア片、138 第8のコア片、139 第9のコア片、150 固定子組立、200 空気調和機、210 室内機、220 室外機、a,b,c 渡り線。
コア片、14−1 第1のマグネットワイヤ、14−2 第2のマグネットワイヤ、15 連結部、16 鉄心合わせ面、20 コイル、30,31,32 絶縁部、33 取付ピン、34 導入口、35 導出口、36 突起、40 リード線配線部品、50 リード線口出し部品、60 リード線配線組立、70 電源端子、71 中性点端子、100 電動機、131 第1のコア片、132 第2のコア片、133 第3のコア片、134 第4のコア片、135 第5のコア片、136 第6のコア片、137 第7のコア片、138 第8のコア片、139 第9のコア片、150 固定子組立、200 空気調和機、210 室内機、220 室外機、a,b,c 渡り線。
Claims (6)
- それぞれがヨークと前記ヨークから突出するティースとを有する9つのコア片を、前記ヨークの第1の端面が隣接した1つの前記ヨークの第2の端面と接触するように環状に形成した固定子コアと、
前記固定子コアの内側に配置される回転子と、
を備え、
前記9つのコア片は、第1のコア片、第2のコア片、第3のコア片、第4のコア片、第5のコア片、第6のコア片、第7のコア片、第8のコア片、および第9のコア片を互いに環状に連結して構成され、
前記第1のコア片、前記第2のコア片、前記第3のコア片、前記第4のコア片、前記第5のコア片、前記第6のコア片、前記第7のコア片、前記第8のコア片、および前記第9のコア片は、前記第1のコア片、前記第2のコア片、前記第3のコア片、前記第4のコア片、前記第5のコア片、前記第6のコア片、前記第7のコア片、前記第8のコア片、および前記第9のコア片の順に配列され、
前記第1のコア片、前記第2のコア片、前記第3のコア片、前記第4のコア片、前記第5のコア片、および前記第6のコア片には、第1のマグネットワイヤが連続して巻き付けられ、
前記第7のコア片、前記第8のコア片、および前記第9のコア片には、第2のマグネットワイヤが巻き付けられ、
前記第4のコア片は、中性点端子を有し、
前記第3のコア片は、電源端子を有する電動機。 - 前記第3のコア片は、前記第1のマグネットワイヤの巻き始め端部を絡げるピンを有する請求項1に記載の電動機。
- 前記第4のコア片は、前記第1のマグネットワイヤの巻き終わりの渡り線を、前記中性点端子に引っ掛ける前に絡げるピンを有する請求項1または請求項2に記載の電動機。
- 前記第4のコア片は、前記第2のマグネットワイヤの巻き終わりの渡り線を、前記中性点端子に引っ掛ける前に絡げるピンを有する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電動機。
- 前記第5のコア片は、前記中性点端子に引っ掛けられた前記第2のマグネットワイヤの巻き終わり端部を絡げるピンを有する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電動機。
- 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電動機を備えた空気調和機。
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