JPWO2015072577A1 - ナトリウム二次電池 - Google Patents

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Abstract

ナトリウムイオンでドープかつ脱ドープできる正極活物質を有する正極と、ナトリウムイオンでドープかつ脱ドープできる負極活物質を有する負極と、非水溶媒と、該非水溶媒への飽和溶解度を超えるナトリウム塩からなる非水電解液とを有するナトリウム二次電池とすることにより、比較的速い速度、すなわち、比較的大きな電流値で充電した際の充放電サイクル特性に優れたナトリウム二次電池を提供することができる。しかも、出力特性にも優れたナトリウム二次電池を提供することができる。

Description

本発明は、ナトリウム二次電池に関するものである。
非水電解液を用いるナトリウム二次電池は、水系電解液の電池と比較して高い電圧を発生できるため、高エネルギー密度を有する電池として好適である。しかも、ナトリウムは資源量が豊富でしかも安価な材料であることから、これを実用化することにより、大型電源を大量に供給できることが期待されている。
ナトリウム二次電池は、通常、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープすることができる正極活物質を含む正極と、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープすることができる負極活物質を含む負極との少なくとも一対の電極と、電解質とを有する。
ナトリウム二次電池に用いられる電解質として、非水電解液が挙げられる。非水電解液として、プロピレンカーボネートなどの飽和型環状炭酸エステルからなる非水溶媒に、六フッ化リン酸ナトリウムからなる電解質塩が溶解した非水電解液を用いたナトリウム二次電池が知られている(特開2007−35283号公報)。
しかしながら、上記のような電解液を用いたナトリウム二次電池は、比較的早い速度、すなわち、比較的大きな電流値で充電した際の充放電サイクル特性が充分ではなかった。そこで、本発明の目的は、比較的早い速度で充電した際の充放電サイクル特性に優れたナトリウム二次電池を提供することにある。
前記目的を達成するため、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる正極活物質を有する正極と、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる負極活物質を有する負極と、非水溶媒と、該非水溶媒への飽和溶解度を超える量のナトリウム塩とを含む非水電解液とを有するナトリウム二次電池を提供する。
本発明によれば、比較的速い速度、すなわち、比較的大きな電流値で充電した際の充放電サイクル特性に優れたナトリウム二次電池を提供することができる。しかも、出力特性にも優れたナトリウム二次電池を提供することができる。
<ナトリウム二次電池>
本発明のナトリウム二次電池は、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる正極活物質を有する正極と、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる負極活物質を有する負極と、非水電解液とを有し、通常、さらにセパレータを有する。
ナトリウム二次電池は、通常、負極、セパレータ及び正極を積み重ねた積層体や、積層体を巻回または折りたたむことによって得られる電極群を、電池缶やアルミラミネートパック内に収納し、非水電解液を電極群に含浸させることによって、製造することができる。
ここでこの電極群の形状としては例えば、この電極群を巻回の軸に対して垂直方向に切断したときの断面が、円、楕円、長方形、角がとれたような長方形等となるような形状をあげることができる。また、電池の形状としては、例えば、ペーパー型、コイン型、円筒型、角型などの形状をあげることができる。
<非水電解液>
本発明のナトリウム二次電池に用いられる非水電解液は、非水溶媒とナトリウム塩とを含む非水電解液であって、該非水溶媒への25℃での飽和溶解度を超える量のナトリウム塩が含まれている。
<ナトリウム塩>
非水電解液に用いられるナトリウム塩としては、NaPF、NaBF、NaClO、NaN(SOCF、NaN(SO、NaCFSO、NaAsF、NaSbF、NaBC、低級脂肪族カルボン酸ナトリウム塩、NaAlClNaPO、NaPOFなどがあげられ、これらのうちの2種以上を混合して使用してもよい。これらの中でも、NaPF、NaBF、NaSbF、NaN(SOCF、NaN(SO、NaCFSOおよびNaPOFからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましく、NaPF、NaBF、NaN(SOCFからなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることがより好ましい。
非水電解液中のナトリウム塩は、非水溶媒への25℃の飽和溶解度を超えて非水溶媒中に存在しており、ナトリム塩は25℃の飽和溶解度まで溶解し、飽和溶解度以上のナトリウム塩は不溶状態である。25℃で、外部からの刺激により溶解平衡に移行してナトリウム塩の一部の不溶化が生じる準安定状態であってもよい。導電性の観点から、前記非水電解液1Lに対して、ナトリウム塩は1.0モル以上の割合が好ましく、1.1モル以上の割合がより好ましく、1.2モル以上の割合が更に好ましく、1.3モル以上の割合が特に好ましい。また、非水電解液中のナトリウム塩の不溶部が多すぎると、セパレータの目詰まりの原因となりうるため、前記非水電解液1Lに対して、ナトリウム塩は、3.0モル以下の割合が好ましく、2.5モル以下の割合がより好ましく、2.3モル以下の割合がさらに好ましく、2.1モル以下の割合が特に好ましい。
非水電解液中のナトリウム塩が非水溶媒への25℃の飽和溶解度を超えて存在していることは、以下のようにして確認することができる。非水電解液25mLをスクリュー管(型番No.7、容量50mL、底径35mm、高さ78mm)にとり、50℃以上で過熱しながら、全長20mmのポリテトラフルオロエチレン回転子を用い100rpm以上で3時間以上、アルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気下で攪拌し、25℃まで降温することで調製した非水電解液の粒度分布測定を25℃で行った際に、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされれば、該非水電解液中のナトリウム塩が、非水溶媒への25℃での飽和溶解度を超えていると判断できる。非水電解液の粒度分布は、動的散乱法による粒子径測定により測定でき、Zetasizer Nano粒子測定装置(シスメックス株式会社製)を用いて測定できる。非水溶媒とナトリウム塩が、あわせて25mLに満たない量である場合、スクリュー管のサイズ、回転子のサイズを変更する以外は、上記と同じ操作で、飽和溶解度を超えていることを確認できる。
本発明のナトリウム二次電池において、非水電解液中のナトリウム塩不溶部は、非水電解液中に分散している状態と、電極やセパレータなどのナトリウム二次電池の他部材に析出・堆積した状態があげられるが、非水電解液中に分散している状態が好ましい。
<非水電解液の調整方法>
本発明に用いられる非水電解液は、非水溶媒にナトリウム塩を添加・攪拌し飽和溶解度までナトリウム塩を溶解することで得られる。または、ナトリウム塩が飽和溶解度以下で溶解している非水電解液に、追加でナトリウム塩を添加・攪拌することでも得られる。あるいは、ナトリウム塩が飽和溶解度を超えて含まれている非水電解液に、非水溶媒を添加し、希釈することでも得られる。上記工程は、アルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
<非水溶媒>
本発明において、非水電解液に用いられる非水溶媒として、例えば
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類;
ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどの鎖状炭酸エステル類;
1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ペンタフルオロプロピルメチルエーテル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル類;
ギ酸メチル、酢酸メチルなどのエステル類;
γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどのラクトン類;
アセトニトリル、ブチロニトリルなどのニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどのアミド類;
3−メチル−2−オキサゾリドンなどのカーバメート類;
ジメチルサルフェート、ジメチルサルファイト、ジプロピルサルファイト、エチレンサルファイト、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、ジフェニルスルホン、スルホラン、メタンスルホン酸メチル、ジメチルスルホキシド、1,3−プロパンサルトンなどの含硫黄化合物;
を用いることができる。非水溶媒として、これらのうちの2種以上を混合して用いてもよい。
非水電解液に用いられる非水溶媒は、引火点が70℃以上の溶媒から選ばれる少なくとも1種の溶媒であることが好ましく、前記非水電解液に対して引火点が70℃以上の溶媒を25体積%以上含むことが好ましい。電池の耐熱性向上の観点から、引火点が70℃以上の溶媒は、非水電解液に対し35体積%以上含むことがより好ましく、45体積%以上含むことがさらに好ましく、60体積%以上含むことが特に好ましい。
非水溶媒の引火点は、公開された情報を参照出来る。また、一般的な引火点測定試験により測定することも出来る。引火点測定試験方法としては、セタ密閉式(JIS K2265−2、ISO 3679、ASTM D3278、D3828)があげられる。
引火点が70℃以上の溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルサルフェート、ジプロピルサルファイト、エチレンサルファイト、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、ジフェニルスルホン、スルホラン、メタンスルホン酸メチル、ジメチルスルホキシド、1,3−プロパンサルトンなどがあげられ、これらのうちの2種以上を混合して使用してもよい。これらの中でも、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、エチレンサルファイト、ジメチルスルホン、エチルメチルスルホン、スルホラン、1,3−プロパンサルトンからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を用いることが好ましく、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、エチレンサルファイト、スルホランからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を用いることがより好ましい。
前記非水電解液には、セパレータとの濡れ性を良くするために、トリオクチルフォスフェート、ジフェニルエーテル、パーフルオロアルキル基を有するポリオキシエチレンエーテル類、パーフルオロオクタンスルホン酸エステル類等の界面活性剤の1種または2種以上を添加しても良い。界面活性剤の添加量は、好ましくは電解液重量に対して3重量%以下であり、より好ましくは0.01〜1重量%である。
<正極>
本発明において、正極は、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる正極活物質を有する。また、正極は、集電体と、集電体の上に担持された、上記正極活物質を含む正極合剤とから構成されてよい。正極合剤は、上記正極活物質以外にも必要に応じて導電材やバインダーを含む
<正極活物質>
本発明において、正極活物質は、ナトリウム含有遷移金属化合物からなり、該ナトリウム含有遷移金属化合物は、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープすることができる。
前記ナトリウム含有遷移金属化合物としては、次の化合物をあげることができる。
すなわち、NaFeO、NaMnO、NaNiOおよびNaCoO等のNaM a1で表される酸化物、Na0.44Mn1−a2 a2で表される酸化物、Na0.7Mn1−a2 a22.05で表される酸化物(Mは1種以上の遷移金属元素、0<a1<1、0≦a2<1);
NaFeSi1230およびNaFeSi1230等のNab1 Si1230で表される酸化物(Mは1種以上の遷移金属元素、2≦b1≦6、2≦c≦5);
NaFeSi18およびNaMnFeSi18等のNa Si18で表される酸化物(Mは1種以上の遷移金属元素、2≦d≦6、1≦e≦2);
NaFeSiO等のNa Siで表される酸化物(Mは遷移金属元素、MgおよびAlからなる群より選ばれる1種以上の元素、1≦f≦2、1≦g≦2)
NaFePO、NaMnPO、NaFe(PO、Na(PO、Na1.5VOPO0.5、NaFe(PO、NaMn(PO、NaNi(PO、NaCo(PO等のリン酸塩;
NaFePOF、NaVPOF、NaMnPOF、NaCoPOF、NaNiPOF等のフッ化リン酸塩;
NaFeSOF、NaMnSOF、NaCoSOF、NaFeSOF等のフッ化硫酸塩;
NaFeBO、NaFe(BO等のホウ酸塩;
NaFeF、NaMnF等のNaで表されるフッ化物(Mは1種以上の遷移金属元素、2≦h≦3);等があげられる。
本発明において、前記正極活物質としては、以下の式(A)で表される複合金属酸化物を好ましく用いることができる。以下の式(A)で表される複合金属酸化物を正極活物質として用いることで、電池の充放電容量を向上させることができる。
Na (A)
(ここで、Mは、Mg、Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上の元素を表し、Mは、Mn、Fe、Co、Cr、V、TiおよびNiからなる群より選ばれる1種以上の元素を表し、aは0.5以上1以下であり、bは0以上0.5以下であり、かつa+bは0.5以上1以下である。)
<導電材>
前記導電材としては、炭素材料を用いることができる。炭素材料として、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック等)、繊維状炭素材料(カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、気相成長炭素繊維等)などをあげることができる。上記炭素材料は、表面積が大きく、電極合剤中に少量添加されることにより、得られる電極内部の導電性を高め、充放電効率および大電流放電特性を向上させることも可能である。通常、正極合剤中の導電材の割合は、正極活物質100重量部に対して4〜20重量部であり、2種以上含有してもよい。
<バインダー>
前記の電極に用いられるバインダーとしては、例えば、フッ素化合物の重合体やフッ素原子を含まないエチレン性二重結合を含む単量体の付加重合体などがあげられる。
前記バインダーのガラス転移温度は−50〜25℃が好ましい。ガラス転移温度を上記範囲内とすることにより、得られる電極の柔軟性を向上させ、また、低温環境下においても十分使用可能なナトリウム二次電池を得ることができる。
本発明において、バインダーの好ましい例としては、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ素樹脂;
フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ペンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体等のフッ素ゴム;
ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アルカリ塩(ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム、ポリアクリル酸リチウム等)、ポリアクリル酸アルキル(アルキル部分の炭素数は1から20)、アクリル酸−アクリル酸アルキル(アルキル部分の炭素数は1から20)共重合体、ポリアクリロニトリル、アクリル酸−アクリル酸アルキル−アクリロニトリル共重合体、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体水素化物等のアクリル系ポリマー;
ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸アルキル(アルキル基はアルキル部分の炭素数は1から20)、メタクリル酸−メタクリル酸アルキル共重合体等のメタクリル系ポリマー;
ポリビニルアルコール(部分ケン化または完全ケン化)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸アルキル(アルキル基はアルキル部分の炭素数は1から20)共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、エチレン−アクリロニトリル共重合体等のオレフィン系ポリマー;
アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン、アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体水素化物等のスチレン含有ポリマーがあげられる。
特に、ハロゲン化ビニリデン由来の構造単位を有する共重合体を用いた場合、電極合剤密度の高い電極が得られやすく、電池の体積エネルギー密度が向上するため好ましい。
<正極の製造方法>
正極は、例えば、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる正極活物質を含む正極合剤を、正極集電体に担持することで製造される。正極集電体に正極合剤を担持する方法としては、例えば、正極活物質、導電材、バインダーおよび溶媒を混練して正極合剤ペーストを作製し、得られた正極合剤ペーストを、集電体へ塗布、乾燥する方法があげられる。正極合剤ペーストを、集電体へ塗布する方法としては特に制限されない。例えば、スリットダイ塗工法、スクリーン塗工法、カーテン塗工法、ナイフ塗工法、グラビア塗工法、静電スプレー法等の方法があげられる。また、塗布後に行う乾燥は、熱処理によって行ってもよいし、送風乾燥、真空乾燥などにより行ってもよい。熱処理により乾燥を行う場合には、その温度は、通常50〜150℃程度である。また、乾燥後にプレスを行ってもよい。プレス方法は、金型プレスやロールプレスなどの方法をあげることができる。以上にあげた方法により、電極を製造することができる。また、電極合剤の厚みは、通常5〜500μm程度である。
前記正極合剤ペーストにおける正極合剤成分の割合、すなわち、正極合剤ペースト中の正極活物質、導電材およびバインダーの合計の割合は、得られる電極の厚み、塗布性の観点から、通常40〜70重量%である。
本発明の正極において、集電体としては、Al、Ni、ステンレスなどの導電体をあげることができ、薄膜に加工しやすく、安価であるという点でAlが好ましい。集電体の形状としては、例えば、箔状、平板状、メッシュ状、ネット状、ラス状、パンチングメタル状およびエンボス状であるもの、ならびに、これらを組み合わせたもの(例えば、メッシュ状平板など)があげられる。集電体表面にエッチング処理により凹凸を形成させてもよい。
<正極活物質の製造方法>
正極活物質の一例であるナトリウム含有遷移金属酸化物は、焼成により本発明に用いられるナトリウム含有遷移金属酸化物となり得る組成を有する金属含有化合物の混合物を焼成することによって製造できる。具体的には、対応する金属元素を含有する金属含有化合物を所定の組成となるように秤量し混合した後に、得られた混合物を焼成することによって製造できる。例えば、好ましい金属元素比の一つであるNa:Mn:Fe:Ni=1:0.3:0.4:0.3で表される金属元素比を有するナトリウム含有遷移金属酸化物は、NaCO、MnO、Fe、Niの各原料を、Na:Mn:Fe:Niのモル比が1:0.3:0.4:0.3となるように秤量し、それらを混合し、得られた混合物を焼成することによって製造できる。ナトリウム含有遷移金属酸化物がM(Mは、Mg、Ca、SrおよびBaからなる群より選ばれる1種以上の元素)を含有するときは、混合時に、Mを含有する原料を追加すればよい。
本発明に用いられるナトリウム含有遷移金属化合物を製造するために用いることができる金属含有化合物としては、酸化物、ならびに高温で分解および/または酸化したときに酸化物になり得る化合物、例えば水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物またはシュウ酸塩を用いることができる。ナトリウム化合物としては、水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、蓚酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物をあげることができ、これらの水和物をあげることもできる。取り扱い性の観点で、より好ましくは炭酸ナトリウムである。マンガン化合物としてはMnOが好ましく、鉄化合物としてはFeが好ましく、ニッケル化合物としてはNiが好ましい。また、これらの金属含有化合物は、水和物であってもよい。
金属含有化合物の混合物は、例えば以下の沈殿法により金属含有化合物の前駆体を得、得られた金属含有化合物の前駆体と前記ナトリウム化合物とを混合して得ることができる。
具体的には、M(ここで、Mは前記と同義)の原料として、塩化物、硝酸塩、酢酸塩、蟻酸塩、蓚酸塩等の化合物を用いて、これらを水に溶解し、沈殿剤と接触させることで金属含有化合物の前駆体を含有した沈殿物を得ることができる。これらの原料の中でも、塩化物が好ましい。また、水に溶解し難い原料を用いる場合、例えば、原料として、酸化物、水酸化物、金属材料を用いる場合には、これらの原料を、塩酸、硫酸、硝酸等の酸またはこれらの水溶液に溶解させて、Mを含有する水溶液を得ることもできる。
さらに、前記沈殿剤としては、LiOH(水酸化リチウム)、NaOH(水酸化ナトリウム)、KOH(水酸化カリウム)、LiCO(炭酸リチウム)、NaCO(炭酸ナトリウム)、KCO(炭酸カリウム)、(NHCO(炭酸アンモニウム)および(NHCO(尿素)からなる群より選ばれる化合物を1種以上用いることができ、該化合物の水和物を1種以上用いてもよく、化合物と水和物とを併用してもよい。また、これらの沈殿剤を水に溶かして、水溶液で用いることが好ましい。水溶液中の沈殿剤の濃度は、0.5〜10モル/L程度、好ましくは、1〜8モル/L程度である。また、沈殿剤としてはKOHを用いることが好ましく、より好ましくは、これを水に溶かしたKOH水溶液である。また、水溶液の沈殿剤として、アンモニア水をあげることもでき、これと前記化合物の水溶液とを併用してもよい。
を含有する水溶液と沈殿剤との接触方法としては、Mを含有する水溶液に、沈殿剤または沈殿剤の水溶液を添加する方法、沈殿剤の水溶液に、Mを含有する水溶液を添加する方法、水に、Mを含有する水溶液および沈殿剤または沈殿剤の水溶液を添加する方法をあげることができる。これらの添加時には、攪拌を伴うことが好ましい。また、上記の接触方法の中では、水溶液状の沈殿剤に、Mを含有する水溶液を添加する方法が、pHを保ちやすく、粒径を制御しやすい点で好ましい。この場合、沈殿剤の水溶液に、Mを含有する水溶液を添加していくに従い、そのpHが低下していく傾向にあるが、このpHが9以上、好ましくは10以上となるように調節しながら、Mを含有する水溶液を添加するのが好ましい。また、この調節は、沈殿剤の水溶液を添加することによっても行うことができる。
上記の接触により、沈殿物を得ることができる。この沈殿物は、金属含有化合物の前駆体を含有する。
また、Mを含有する水溶液と沈殿剤との接触後は、通常、スラリーとなり、これを固液分離して、沈殿物を回収する。固液分離はいかなる方法によってもよいが、操作性の観点では、ろ過などの固液分離による方法が好ましく用いられ、噴霧乾燥などの加熱して液体分を揮発させる方法を用いてもよい。また、回収された沈殿物について、洗浄、乾燥などを行ってもよい。固液分離後に得られる沈殿物には、過剰な沈殿剤の成分が付着していることもあり、洗浄により当該成分を減らすことができる。洗浄のときに用いる洗浄液は、水が好ましく、アルコール、アセトンなどの水溶性有機溶媒を用いてもよい。また、乾燥は、加熱乾燥によって行えばよく、送風乾燥、真空乾燥等によってもよい。加熱乾燥によって行う場合には、通常50〜300℃で行い、100〜200℃程度でで行うのが好ましい。また、洗浄、乾燥は2回以上行ってもよい。
ナトリウム化合物と金属含有化合物の前駆体との混合方法としては、乾式混合、湿式混合のいずれによってもよいが、簡便性の観点では、乾式混合が好ましい。混合装置としては、攪拌混合、V型混合機、W型混合機、リボン混合機、ドラムミキサーおよびボールミルをあげることができる。また、焼成は、用いるナトリウム化合物の種類にもよるが、通常400〜1200℃程度の温度で保持して行えばよく、好ましくは500〜1000℃程度である。また、前記保持温度で保持する時間は、通常0.1〜20時間であり、好ましくは0.5〜10時間である。前記保持温度までの昇温速度は、通常50〜400℃/時間であり、前記保持温度から室温までの降温速度は、通常10〜400℃/時間である。また、焼成は、大気、酸素、窒素、アルゴンまたはそれらの混合ガスの雰囲気下で行うことができるが、大気雰囲気下が好ましい。
金属含有化合物として、フッ化物、塩化物等のハロゲン化物等を適量用いることによって、生成する複合金属酸化物の結晶性、複合金属酸化物を構成する粒子の平均粒径を制御することができる。この場合、ハロゲン化物は、反応促進剤(フラックス)としての役割を果たす場合もある。フラックスとしては、例えばNaF、MnF、FeF、NiF、CoF、NaCl、MnCl、FeCl、FeCl、NiCl、CoCl、NHClおよびNHIをあげることができ、これらを混合物の原料(金属含有化合物)として、または、混合物に適量添加して用いることができる。また、これらのフラックスは、水和物であってもよい。
その他の反応促進剤である金属含有化合物として、NaCO、NaHCOおよびHBOをあげることができる。
本発明に用いられるナトリウム含有遷移金属化合物をナトリウム二次電池用正極活物質として用いる場合、上記のようにして得られるナトリウム含有遷移金属化合物に、ボールミル、ジェットミル、振動ミル等の工業的に通常用いられる装置を用いた粉砕を行い、洗浄、分級等を行って、粒度を調節することが好ましい。また、焼成を2回以上行ってもよい。また、ナトリウム含有遷移金属化合物の粒子表面をSi、Al、Ti、Y等を含有する無機物質で被覆する等の表面処理をしてもよい。
<本発明のナトリウム二次電池−負極>
本発明のナトリウム二次電池で用いることができる負極としては、負極活物質を含む負極合剤を負極集電体に担持した電極、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープ可能なナトリウム金属またはナトリウム合金電極を用いることができる。負極活物質としては、前記のナトリウム金属またはナトリウム合金以外に、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープすることができるコークス類、カーボンブラック、熱分解炭素類、炭素繊維、有機高分子化合物焼成体などの炭素材料、金属、があげられる。炭素材料の形状としては、例えば天然黒鉛のような薄片状、メソカーボンマイクロビーズのような球状、黒鉛化炭素繊維のような繊維状、または微粉末の凝集体などのいずれでもよい。ここで、炭素材料は、導電材としての役割を果たす場合もある。
炭素材料としては、カーボンブラック、熱分解炭素類、炭素繊維、有機材料焼成体などの非黒鉛化炭素材料(以下、ハードカーボンともいうことがある。)をあげることができる。ハードカーボンとしては、X線回折法による層間距離d(002)が0.360nm以上0.395nm以下であり、c軸方向の結晶子の大きさLcが1.30nm以下であるものが好ましい。またラマン分光測定より得られるR値(ID/IG)が1.07以上3以下であるものが好ましい。ここで、波長532nmのレーザーを照射して、ラマン分光測定を行うことにより得られるラマンスペクトル(縦軸は任意単位の散乱光強度であり、横軸はラマンシフト波数(cm−1)である。)において、横軸1300〜1400cm−1の範囲および横軸1570〜1620cm−1の範囲のそれぞれに1つずつピークを有し、該スペクトルの600〜1740cm−1の波数範囲について、2つのローレンツ関数および1つのベースライン関数を用いてフィッティングを行って得られるフィッティング関数から、ベースライン関数を除去して得られるフィッティングスペクトルにおいて、横軸1300〜1400cm−1の範囲における縦軸の最大値をID、横軸1570〜1620cm−1の範囲における縦軸の最大値をIGとし、IDをIGで除して、R値(ID/IG)が得られる。
ハードカーボンとしては、例えば、非黒鉛化炭素材料からなるカーボンマイクロビーズをあげることができ、具体的には、日本カーボン社製のICB(商品名:ニカビーズ)があげられる。炭素材料を構成する粒子の形状としては、例えば天然黒鉛のような薄片状、メソカーボンマイクロビーズのような球状、黒鉛化炭素繊維のような繊維状、または微粒子の凝集体形状などがあげられる。炭素材料を構成する粒子の形状が球状である場合、その平均粒径は好ましくは0.01μm以上30μm以下であり、より好ましくは0.1μm以上20μm以下である。
負極活物質に用いられる金属の例として、スズ、鉛、シリコン、ゲルマニウム、リン、ビスマス、アンチモンなどがあげられる。合金の例としては、上記金属からなる群から選ばれる2種以上の金属からなる合金、上記金属と遷移金属からなる群から選ばれる2種以上の金属からなる合金があげられ、また、Si−Zn、CuSb、LaNiSnなどの合金があげられる。これらの金属、合金は炭素材料と併用して集電体に担持されて、電極活物質として用いられる。
負極活物質に用いられる酸化物の例としては、LiTi12等があげられる。硫化物の例としては、TiS、NiS、FeS、Fe等があげられる。窒化物の例としては、NaN、Na2.6Co0.4N等のNa3−xN(但し、Mは遷移金属元素、0≦x≦3)等があげられる。
負極活物質であるこれらの炭素材料、金属、酸化物、硫化物、窒化物は、併用してもよく、結晶質または非晶質のいずれでもよい。サイクル特性の観点からは、負極活物質としては、炭素材料を用いることが好ましく、ハードカーボンを用いることがより好ましい。
これらの炭素材料、金属、酸化物、硫化物、窒化物は、主に、集電体に担持されて、電極として用いられる。
負極合剤は、必要に応じて、バインダー、導電材を含有してもよい。バインダー、導電材としては、上記正極に用いられるバインダー、導電材と同様のものをあげることができる。
上記負極合剤に含まれるバインダーとしては、好ましくは、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸リチウム、ポリアクリル酸カリウム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体等をあげることができ、これらは単独でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。負極合剤への電解液の濡れ性向上の観点から、負極合剤に含まれるバインダーとしては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体からなる群から選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
負極合剤におけるバインダーの割合としては、炭素材料100重量部に対し、通常0.5〜30重量部程度、好ましくは2〜20重量部程度である。
負極集電体としては、Al、Cu、Niおよびステンレスをあげることができ、薄膜に加工しやすく、安価であるという点でAlが好ましい。集電体の形状としては、例えば、箔状、平板状、メッシュ状、ネット状、ラス状、パンチングメタル状およびエンボス状であるもの、ならびに、これらを組み合わせたもの(例えば、メッシュ状平板など)があげられる。集電体表面にエッチング処理による凹凸を形成させてもよい。
<本発明のナトリウム二次電池−セパレータ>
本発明のナトリウム二次電池で用いることができるセパレータとしては例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、含窒素芳香族重合体などの材質からなる、多孔質フィルム、不織布、織布などの形態を有する材料を用いることができる。また、これらの材質を2種以上用いた単層または積層セパレータとしてもよい。セパレータとしては、例えば特開2000−30686号公報、特開平10−324758号公報等に記載のセパレータをあげることができる。セパレータの厚みは、電池の体積エネルギー密度が上がり、内部抵抗が小さくなるという点で、機械的強度が保たれる限り薄いほど好ましい。セパレータの厚みは一般に、5〜200μm程度が好ましく、より好ましくは5〜40μm程度である。
セパレータは、好ましくは、熱可塑性樹脂を含有する多孔質フィルムを有する。二次電池においては、通常、正極−負極間の短絡等が原因で電池内に異常電流が流れた際に、電流を遮断して、過大電流が流れることを阻止する(シャットダウンする。)ことが重要である。したがってセパレータは、通常の使用温度を越えた場合に、できるだけ低温でシャットダウンする(セパレータが、熱可塑性樹脂を含有する多孔質フィルムを有する場合には、多孔質フィルムの微細孔を閉塞する。)こと、およびシャットダウンした後、ある程度の高温まで電池内の温度が上昇しても、その温度により破膜することなく、シャットダウンした状態を維持すること、換言すれば、耐熱性が高いことが求められる。セパレータとして、耐熱樹脂を含有する耐熱多孔層と熱可塑性樹脂を含有する多孔質フィルムとが積層されてなる積層多孔質フィルムを有するセパレータを用いることにより、本発明の二次電池の熱破膜をより防ぐことが可能となる。ここで、耐熱多孔層は、多孔質フィルムの両面に積層されていてもよい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお、ナトリウム含有遷移金属化合物およびハードカーボンの各種評価は、以下の測定により行った。
1.ナトリウム含有遷移金属化合物およびハードカーボンの粉末X線回折測定
ナトリウム含有遷移金属化合物の粉末X線回折測定は株式会社リガク製RINT2500TTR型を用いて行った。測定は、ナトリウム含有遷移金属化合物を専用のホルダーに充填し、CuKα線源を用いて、回折角2θ=10〜90°の範囲にて行い、粉末X線回折図形を得た。ハードカーボンについても上記と同様の操作にて粉末X線回折図形を得た。
2.ナトリウム含有遷移金属化合物の組成分析
粉末を塩酸に溶解させた後、誘導結合プラズマ発光分析法(SII製、SPS3000、以下ICP−AESと呼ぶことがある。)を用いて測定した。
3.非水電解液の粒度分布測定
非水電解液の粒度分布測定は、Zetasizer Nano(Nano ZS(ZEN3600)、シスメックス株式会社製)を用いて行った。測定にはガラス製キュベットを用い、25℃で測定した。
<製造例1>(複合金属酸化物Aおよび正極AEの製造)
ポリプロピレン製ビーカー内で、蒸留水300mlに、水酸化カリウム44.88gを添加し、攪拌により溶解し、水酸化カリウムを完全に溶解させ、水酸化カリウム水溶液(沈殿剤)を調製した。また、別のポリプロピレン製ビーカー内で、蒸留水300mlに、塩化鉄(II)四水和物21.21g、塩化ニッケル(II)六水和物19.02g、塩化マンガン(II)四水和物15.83gを添加し、攪拌により溶解し、鉄−ニッケル−マンガン含有水溶液を得た。前記沈殿剤を攪拌しながら、これに前記鉄−ニッケル−マンガン含有水溶液を滴下することで、沈殿物が生成したスラリーを得た。次いで、該スラリーについて、ろ過・蒸留水洗浄を行い、100℃で乾燥させて沈殿物を得た。沈殿物と炭酸ナトリウムと水酸化カルシウムとをモル比でFe:Na:Ca=0.4:0.99:0.01となるようにして秤量した後、メノウ乳鉢を用いて乾式混合して混合物を得た。次いで、該混合物をアルミナ製焼成容器に入れ、電気炉を用いて大気雰囲気中850℃で6時間保持して焼成を行い、室温まで冷却し、複合金属酸化物Aを得た。複合金属酸化物Aの粉末X線回折分析を行うと、α−NaFeO型の結晶構造に帰属されることがわかった。また、ICP−AESにより、複合金属酸化物Aの組成を分析すると、Na:Ca:Fe:Ni:Mnのモル比は0.99:0.01:0.4:0.3:0.3であった。そして、上記のようにして得られた複合金属酸化物Aと、導電材としてアセチレンブラック(HS100、電気化学工業株式会社製)、バインダー溶液としてVT471(ダイキン工業株式会社製)、溶媒としてNMP(キシダ化学株式会社製)とを用いて正極合剤ペーストを作製した。複合金属酸化物A:導電材:バインダー:NMP=90:5:5:100(重量比)の組成となるように秤量し、ディスパーマット(VMA−GETZMANN社製)を用い4,000rpm、5分間攪拌、混合することで、正極合剤ペーストを得た。得られた正極合剤ペーストを、厚さ20μmのアルミ箔にドクターブレードを用いて塗工し、60℃で2時間乾燥後、ロールプレス(SA−602、テスター産業株式会社製)を用いて、200kN/mの圧力で圧延することで正極AEを得た。
<製造例2>(炭素材料Cおよび炭素電極CEの製造)
日本カーボン社製のICB(商品名:ニカビーズ)を焼成炉に導入し、炉内をアルゴンガス雰囲気下とした後、アルゴンガスを毎分0.1L/g(炭素材料の重量)の割合で流通させながら、室温から毎分5℃の速度で1600℃まで昇温し、1600℃で1時間保持した後、冷却し、炭素材料Cを得た。炭素材料Cの粉末X線回折測定より、層間距離d(002)は0.368nmであり、c軸方向の結晶子の大きさLcは1.17nmであることが分かった。また、ラマン分光測定より得られるR値(ID/IG)は1.41であることが分かった。炭素材料C、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)(株式会社クレハ製、KFポリマー W#1300)、溶媒としてNMP(キシダ化学株式会社製)を用いた電極合剤ペーストを作製した。炭素材料C:PVdF:NMP=90:10:100(重量比)の組成となるように秤量し、ディスパーマット(VMA−GETZMANN社製)を用い攪拌、混合することで、電極合剤ペーストを得た。回転羽の回転条件は、2,000rpm、10分間とした。得られた電極合剤ペーストを、銅箔にドクターブレードを用いて塗工し、60℃で2時間乾燥後、ロールプレスを用いて、100kN/mで圧延することで炭素電極CEを得た。
<実施例1>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に1.3モルのNaPFを含むプロピレンカーボネート(PC)溶液(NaPF PC)(キシダ化学株式会社製)と、フルオロエチレンカーボネート(FEC)(キシダ化学株式会社製)とを98:2(体積比)の割合で、あわせて25mLとなるようにスクリュー管(アズワン製、型番No.7)に取り、80℃に加熱した状態で、全長20mmのポリテトラフルオロエチレン回転子を用い250rpmで、アルゴンガス雰囲気下で6時間攪拌し、非水電解液EL(1L中に1.3モルのNaPFを含むPC/FEC)を調整した。なお、PCおよびFECの引火点は、キシダ化学株式会社発行の製品安全データシードにおいて、それぞれ135℃、122℃と開示されており、非水電解液ELに対するPCとFECの割合は、91体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。コインセル(宝泉株式会社製)の下側パーツの窪みに、直径14.5mmに打ち抜いた正極AEを置き、負極として、直径15.0mmに打ち抜いた炭素電極CEを、電解液に非水電解液ELを、セパレータとしてポリエチレン多孔質フィルム(厚み20μm)を用いてナトリウム二次電池Bを作製した。なお、電池の組み立てはアルゴン雰囲気のグローブボックス内で行った。
<実施例2>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に2.0モルのNaPFを含むPCと、PC(キシダ化学株式会社製)と、FECとを74:24:2(体積比)の割合とした以外は、実施例1と同様の操作で非水電解液EL(1L中に1.5モルのNaPFを含むPC/FEC)を調整した。非水電解液ELに対するPCとFECの割合は、90体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例3>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に2.0モルのNaPFを含むPCと、FECとを98:2(体積比)の割合とした以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EL(1L中に2.0モルのNaPFを含むPC/FEC溶液)を調整した。非水電解液ELに対するPCとFECの割合は、86体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例4>(ナトリウム二次電池Bの製造)
非水電解液ELとして1L中に2.0モルのNaPFを含むPCを25mLとなるようにスクリュー管(アズワン製、型番No.7)に取り、80℃に加熱した状態で、全長20mmのポリテトラフルオロエチレン回転子を用い250rpmで、アルゴンガス雰囲気下で6時間攪拌したものを用いた。非水電解液ELに対するPCの割合は、86体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。1L中に2.0モルのNaPFを含むPC(非水電解液EL)を用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例5>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に2.0モルのNaPFを含むPCに、1L中に2.5モルのNaPFを含むPCとなるように、NaPF(Johnson Matthey社製)を加えた以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EL(1L中に2.5モルのNaPFを含むPC)を調整した。非水電解液ELに対するPCの割合は、82体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例6>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に1.0モルのNaN(SOCFを含むPC(キシダ化学株式会社製)に、1L中に2.0モルのNaN(SOCFを含むPCとなるようにNaN(SOCF(NaTFSI)(キシダ化学株式会社製)を加えた以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EL(1L中に2.0モルのNaN(SOCFを含むPC)を調整した。非水電解液ELに対するPCの割合は、68体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例7>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に1.0モルのNaPFを含むPC(キシダ化学株式会社製)と、FECとを98:2(体積比)の割合で混合し、さらに1L中に0.3モルのNaTFSIを含むPCとなるようにNaTFSI(キシダ化学株式会社製)を加えた以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EL(1L中に1.0モルのNaPFおよび0.3モルのNaTFSIを含むPC/FEC)を調整した。非水電解液ELに対するPCとFECの割合は、89体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<実施例8>(ナトリウム二次電池Bの製造)
1L中に1.0モルのNaPFを含むPC(キシダ化学株式会社製)に、1L中に1.0モルのNaTFSIを含むPCとなるようにNaTFSIを加えた以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EL(1L中に1.0モルのNaPFおよび1.0モルのNaTFSIを含むPC)を調整した。非水電解液ELに対するPCの割合は、80体積%である。非水電解液ELの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされ、ナトリウム塩が25℃での飽和溶解度を超えて含まれていることを確認した。電解液に非水電解液ELを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池Bを作製した。
<比較例1>(ナトリウム二次電池BHの製造)
1L中に1.0モルのNaPFを含むPC(キシダ化学株式会社製)と、PCと、FECを49:49:2(体積比)の割合とした以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EH(1L中に0.5モルのNaPFを含むPC/FEC)を調整した。非水電解液EHに対するPCとFECの割合は、97体積%である。非水電解液EHの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされず、ナトリウム塩は25℃での飽和溶解度以下であった。電解液に非水電解液EHを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池BHを作製した。
<比較例2>(ナトリウム二次電池Mの製造)
1L中に1.0モルのNaPFを含むPCと、PCと、FECとを78:20:2(体積比)の割合とした以外は、実施例1と同様の操作で、非水電解液EH(1L中に0.8モルのNaPFを含むPC/FEC)を調整した。電解液に非水電解液EHを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池BHを作製した。非水電解液EHに対するPCとFECの割合は、94体積%である。非水電解液EHの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされず、ナトリウム塩は25℃での飽和溶解度以下であった。
<比較例3>(ナトリウム二次電池BHの製造)
1L中に1.0モルのNaTFSIを含むPCを25mLとなるようにスクリュー管(アズワン製、型番No.7)に取り、80℃に加熱した状態で、全長20mmのポリテトラフルオロエチレン回転子を用い250rpmで、アルゴンガス雰囲気下で6時間攪拌し、非水電解液EHを調整した。電解液に非水電解液EHを用いた以外は、実施例1と同様の操作でナトリウム二次電池BHを作製した。非水電解液EHの粒度分布測定を行った結果、10nm以上200nm以下の領域に粒子がカウントされず、ナトリウム塩は25℃での飽和溶解度以下であった。
<充放電試験>
充放電試験の前に、ナトリウム二次電池B〜B、BH〜〜BHの作動を安定化させる処置(安定化処置)を行った後、出力試験および充放電サイクル試験を行った。
<安定化処置>
レストポテンシャルから3.2Vに達するまで、0.05Cレート(20時間で完全充電する速度)でCC(コンスタントカレント)充電を行った後、0.1Cレート(10時間で完全充電する速度)で2.0Vに達するまでCC放電する通電処置を1サイクル行った。さらに、3.8Vに達するまで0.05CレートでCC充電を行った後、0.1Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する通電処置を1サイクル行った。続いて、4.0Vに達するまで0.05CレートでCC−CV(コンスタントボルテージ)充電(0.005C電流値到達で充電終了)を行った後、0.1Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する通電処置を1サイクル行った。加えて、4.0Vに達するまで0.1CレートでCC−CV充電(0.02C電流値到達で充電終了)を行った後、0.2Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する通電処置を3サイクル行った。
<出力試験>
上記安定化処置の後、以下の条件で出力試験を行った。4.0Vに達するまで0.2CレートでCC−CV充電(0.02C電流値到達で充電終了)を行った後、0.2Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する充放電試験を行った。その後、充電条件は上記条件と同様とし、放電電流を0.5、1、2、5、10Cレートとした出力試験を行った。表1には、0.2C放電容量に対する5C放電容量の比(5C放電容量/0.2C放電容量×100(%))を示す。
<充放電サイクル試験>
上記出力試験後、以下の条件で充放電サイクル試験を行った。4.0Vに達するまで0.2CレートでCC−CV充電(0.02C電流値到達で充電終了)を行った後、0.2Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する充放電試験を行った。その後、4.0Vに達するまで1CレートでCC充電を行った後、0.5Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する充放電試験を49サイクル行った。最後に、4.0Vに達するまで0.2CレートでCC−CV充電(0.02C電流値到達で充電終了)を行った後、0.2Cレートで2.0Vに達するまでCC放電する充放電試験を行った。表1には、充放電サイクル試験前後での放電容量維持率(サイク示す。
Figure 2015072577
比較例3においては、安定化処置の時点で、不可逆な反応が進行し、充放電効率、放電容量の低下が顕著であったため、出力特性試験、サイクル特性試験に至らなかった。
表1より、本発明の有用性が確かめられた。
本発明によれば、比較的速い速度、すなわち、比較的大きな電流値(1Cレート)で充電した際の充放電サイクル特性に優れたナトリウム二次電池を提供することができる。しかも、出力特性にも優れたナトリウム二次電池を提供することができる。

Claims (4)

  1. ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる正極活物質を有する正極と、ナトリウムイオンをドープかつ脱ドープできる負極活物質を有する負極と、非水溶媒と、該非水溶媒への飽和溶解度を超えるナトリウム塩とからなる非水電解液を有するナトリウム二次電池。
  2. 前記ナトリウム塩が、NaPF、NaBF、NaClO、NaN(SOCF、NaN(SO、NaCFSO、NaAsF、NaSbF、NaBC、低級脂肪族カルボン酸ナトリウム塩、NaAlCl、NaPO、NaPOFからなる群から選ばれる少なくとも1種の塩である請求項1記載のナトリウム二次電池。
  3. 前記非水電解液が、前記非水電解液1Lに対して、前記ナトリウム塩を、1.0モル以上3.0モル以下含んでいる非水電解液である請求項1または2に記載のナトリウム二次電池。
  4. 前記非水電解液が、引火点が70℃以上の非水溶媒を、前記非水電解液に対して25体積%以上含む非水電解液である請求項1から3のいずれかに記載のナトリウム二次電池。
JP2015547819A 2013-11-18 2014-11-12 ナトリウム二次電池 Active JP6420252B2 (ja)

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