JPWO2014156731A1 - 撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、電子機器、および撮像方法 - Google Patents

撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、電子機器、および撮像方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、より効果的な手振れ補正を行うことができるようにする撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、電子機器、および撮像方法に関する。被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置に依存して異なり、検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って画像を補正する補正処理部と、撮像部から出力される画像と、検出部から出力されるブレ角との同期をとって補正処理部に供給する同期部とを備える。本技術は、例えば、撮像機能を備えた電子機器に適用できる。

Description

本開示は、撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、電子機器、および撮像方法に関し、特に、より効果的な手振れ補正を行うことができるようにした撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、電子機器、および撮像方法に関する。
従来、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像機能を備えた電子機器においては、撮像時の手振れを補正してブレのない画像を出力する手振れ補正システムが採用されている。従来の手振れ補正システムには、電子式の手振れ補正と、光学式の手振れ補正との2種類がある。
電子式の手振れ補正は、連続する画像の間で、写されている被写体のブレを画像から検出し、そのブレ量に応じて画像の位置を移動させる画像処理を行うことで手振れを補正する。このような電子式の手振れ補正は、メカニカルな機構が不要であり、構造体を小型化することができる。しかしながら、画像からブレを検出するため、暗所で画像が明確でないときにはブレを検出することが困難であった。また、前の画像と比較するために、前の画像を全て保存するメモリ領域が必要となる。
さらに、電子式の手振れ補正では、手振れ量を2つのフレーム(画)から検出するため、画像中の動きのある物体(動体)なのか、あるいは手振れによる画像のズレなのかの判定をあらゆるシーンで確実に行うことは極めて困難である。この動体と手振れの区別も含めたアルゴリズムは数多く提案されているが、現状では、いまだに改善が行われている。
また、光学式の手振れ補正は、イメージセンサがどのように振れたかをジャイロなどで検出し、その逆補正の分をレンズもしくはイメージセンサを稼働させることによって手振れを補正する。光学式の手振れ補正では、物理的な振れを検出するため、電子式の手振れ補正のような動体と手振れとの誤認識は発生しない。また、前の画との比較も必要ないので、前の画を蓄積するためのフレームメモリが不要である。しかしながら、光学式の手振れ補正では、その稼働部の構造体が大きくなってしまうだけでなく、構造体を動かすために消費電力が大きくなってしまう。
また、従来、撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを採用した撮像装置では、撮像素子のラインごとに露光期間のずれ(撮像タイミングのずれ)が生じるため、手振れの影響を完全に除去することは困難であった。
そこで、特許文献1に開示されているように、被写体画像における所定のラインが撮像されたときの振動量から算出された補正量に基づいて、被写体画像をラインごとに補正する手振れ補正処理が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−304313号公報
ところで、従来の電子式および光学式の手振れ補正のどちらにおいても、画像全体を一様に補正することはできるが、例えば、手振れにより画像に発生する歪みまでは効果的に補正することは困難であった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より効果的な手振れ補正を行うことができるようにするものである。
本開示の一側面の撮像装置、固体撮像素子、カメラモジュール、または電子機器は、被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、前記撮像部が出力する画像を構成する画素の位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部とを備える。
本開示の一側面の撮像方法は、被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部とを有する撮像装置の撮像方法において、前記撮像部が画像を出力し、前記検出部がブレ角を出力し、前記撮像部が出力する画像を構成する画素の位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正するステップを含む。
本開示の一側面においては、被写体を撮像して画像が出力する撮像部と、撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部とを備え、撮像部が出力する画像を構成する画素の位置と検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量が算出され、この補正量に従って画像が補正される。
本開示の一側面によれば、より効果的な手振れ補正を行うことができる。
本技術を適用した撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 撮像素子のセンサ面と被写体面との関係を説明する図である。 センサ面が振れる前後の関係を示す図である。 振れによるY方向の距離差を説明する図である。 Y軸方向の仰角と被写体距離とをパラメータとして求めた誤差距離δyの一例を示す図である。 ブレ角θで回転移動したときにおけるX方向の補正について説明する図である。 ブレ角θによる瞳位置の変化を説明する図である。 X軸方向の仰角と被写体距離とをパラメータとして求めた誤差距離δxの一例を示す図である。 像高と補正量の関係を示す図である。 手振れ補正処理の効果を比較して説明する図である。 手振れ補正処理の効果を比較して説明する図である。 手振れ補正処理の効果を比較して説明する図である。 ジャイロデータと画像データの同期について説明する図である。 ジャイロデータと画像データの同期について説明する図である。 ピッチ角、ヨー角、およびロール角の定義を示す図である。 グローバルシャッター方式のイメージセンサにおいてブレ角が画像に与える影響を示す図である。 グローバルシャッター方式のイメージセンサにおいてブレ角が画像に与える影響を示す図である。 ローリングシャッター方式のイメージセンサにおいてブレ角が画像に与える影響を示す図である。 ローリングシャッター方式のイメージセンサにおいてブレ角が画像に与える影響を示す図である。 ローリングシャッター方式のイメージセンサにおいてブレ角が画像に与える影響を示す図である。 バレルシフト方式による手振れ補正機能を備えた撮像装置の構成例を示す図である。 撮像方法を説明するフローチャートである。 本技術を適用した撮像装置の他の実施の形態の構成例を示すブロック図である。 AF制御信号の電流値と被写体距離との関係について説明する図である。 所定の被写体距離とX方向の誤差距離δxとの関係の一例を示す図である。 手振れ補正処理の効果を比較して説明する図である。 本技術を適用した固体撮像素子の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本技術を適用した撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、撮像装置11は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのように撮像を主な機能とする電子機器であり、光学系12、記録媒体13、ディスプレイ14、およびカメラモジュール15を備えて構成される。また、例えば、撮像装置11としては、撮像を主な機能とする電子機器の他、携帯電話機器、または、いわゆるスマートフォンやタブレットなどと呼ばれる多機能型携帯端末のように撮像機能を備えた電子機器が適応可能とされる。
光学系12は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの光を集光して、カメラモジュール15が有するイメージセンサ21のセンサ面に被写体の像を結像する。
記録媒体13は、撮像装置11に内蔵型、または、撮像装置11に着脱可能なリムーバブル型のメモリ(例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory))であり、カメラモジュール15から出力される画像を記録する。
ディスプレイ14は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示部を有して構成され、カメラモジュール15から出力される画像を表示する。
カメラモジュール15は、イメージセンサ21、ジャイロセンサ22、信号同期部23、パラメータ保持部24、および、手振れ補正処理部25を備えて構成される。
イメージセンサ21は、被写体の光学像を撮像して電気信号に変換するX-Y型の撮像素子と、撮像素子から出力される信号に対する信号処理を施す信号処理部とを有して構成され、被写体が撮像された画像信号を出力する。例えば、イメージセンサ21は、撮像素子および信号処理部が積層された一体のチップにより構成され、または、撮像素子のチップと信号処理部のチップとが組み合わされたユニットにより構成される。また、信号処理部は、撮像素子の出力を増幅するAGC(Automatic Gain Control:オートゲインコントロール)や、AD(Analog Digital)変換などの前処理、前処理されたディジタル信号を適切な画像信号フォーマット(Bayer、YUV、RGBなど)に変換する処理などを行う。
ジャイロセンサ22は、イメージセンサ21の近傍に実装され、イメージセンサ21が振れた際のブレ角を物理的に(画像処理的にではなく)検出する。例えば、ジャイロセンサ22は、角速度を検出する検出部であり、一定のタイミングで、検出した角速度から求められるブレ角を示すジャイロデータ(以下、適宜、手振れ量情報とも称する)を出力する。
信号同期部23は、イメージセンサ21から出力される画像信号と、ジャイロセンサ22から一定のタイミングで出力される手振れ量情報との同期をとる同期処理を行って、画像信号および手振れ量情報を手振れ補正処理部25に出力する。なお、信号同期部23による同期処理については、図13および図14を参照して後述する。
パラメータ保持部24は、光学系12およびイメージセンサ21から構成されるモジュールの幾何光学的な固有パラメータ(例えば、画角やモジュール瞳距離など)を保持する。
手振れ補正処理部25は、信号同期部23から出力される画像信号、その画像信号と同期のとれた手振れ量情報、および、パラメータ保持部24に保持されている固有パラメータに基づいて、画像信号に対する補正量を算出する。そして、手振れ補正処理部25は、算出した補正量に従って画像信号の手振れを補正する手振れ補正処理を行い、手振れの発生を抑制した画像信号(以下、適宜、手振れ補正画像と称する)に変換して、記録媒体13およびディスプレイ14に供給する。なお、手振れ補正処理部25による詳細な手振れ補正処理については、図15乃至図20を参照して後述する。
まず、図2乃至図12を参照して、手振れ補正処理部25における手振れ補正処理の原理および評価について説明する。
まず、図2に示すように、イメージセンサ21のセンサ面Sと被写体面との関係を定義する。
被写体面上の各点は、図示しない光学系12(図1)のレンズの瞳位置Iを通過して、センサ面S上に結像する。例えば、光学系12の光軸と交差する被写体面上の点Cは、瞳位置Iを通過してセンサ面Sの略中心(ここで、略中心とは、センサ面Sの画像上の中心、あるいはセンサ面Sの光学的な中心、または、センサ面Sの画像上あるいは光学的な中心の近傍を含み、以下、適宜、中心点と称する)に結像し、光学系12の光軸に対して仰角αの位置にある被写体面上の点Aは、点Aから瞳位置Iを通過する光線L1と交差するセンサ面S上の点に結像する。
また、図示するように、センサ面Sの中心点から瞳位置Iまでの光学的な距離をモジュール瞳距離dとし、被写体面上の点Cから瞳位置Iまでの光学的な距離を被写体距離Dとする。また、図面に対して直交し手前に向かう軸をX軸とし、図面の下から上に向かう軸をY軸とし、図面の左から右に向かう軸をZ軸とする。
そして、撮像時の手振れにより撮像装置11が振れ、センサ面Sが所定の回転中心を中心にしてX軸周りにブレ角θで回転移動したとする。
即ち、図3に示すように、回転中心Oを中心にしてブレ角θで回転移動したとき、センサ面Sはセンサ面S’に移動し、瞳位置Iは瞳位置I’に移動する。このとき、撮像装置11が振れる前に仰角αの位置にあった被写体面上の点Aは、点Aから瞳位置I’を通過する光線LRと交差するセンサ面S’上の点に結像する。即ち、被写体面上の点Aからの光は、撮像装置11が振れる前の瞳位置Iを通過する光線L1ではなく、撮像装置11が振れた後の瞳位置I’を通過する光線LRに沿って、センサ面S’上の点に結像する。
このとき、撮像装置11が振れた後の光学系12の光軸に対する光線LRの仰角は未知であり、直接的に評価することはできない。そこで、撮像装置11が振れた後の瞳位置I’を通過して光線L1と平行な光線L2が被写体面と交差する被写体面上の点A’が、被写体面上の点Aであると仮定した場合に、これらの位置関係について検討する。
まず、回転中心Oからセンサ面Sの中心点までの距離を回転半径rとすると、ブレ角θで回転移動したとき、センサ面Sの中心点がZ軸方向に移動する移動量ΔCz、および、センサ面Sの中心点がY軸方向に移動する移動量ΔCyは、次の式(1)で表される。
Figure 2014156731
また、撮像装置11が振れる前における仰角αの光線L1と交差する被写体面上の点Aのセンサ面上での像高A、および、撮像装置11が振れた後において光線L1と平行な光線L2と交差する被写体面上の点A’のセンサ面上での像高A’は、次の式(2)で表される。
Figure 2014156731
従って、被写体面上の点Aおよび点A’の距離差がセンサ面上で無視できるときに、センサ面Sがブレ角θで回転移動したときの像高の変化量ΔAは、次の式(3)で表される。
Figure 2014156731
このように、式(3)に示すように、像高の変化量ΔAは、モジュール瞳距離d、ブレ角θ、および仰角αのみで求めることができ、これらの値は、すべて既知量である。従って、モジュール瞳距離d、ブレ角θ、および仰角αが、例えば、実用に耐え得るものであれば、極めて正確に手振れ補正を行うことができる。そこで、モジュール瞳距離d、ブレ角θ、および仰角αが、実用に耐え得るものであるか否かを評価するためには、被写体面上の点Aおよび点A’の距離差が無視できるとみなしたときに、発生する誤差量を検討する必要がある。
例えば、図4に示すように、被写体面上の点Aから瞳位置Iを通過する光線L1と交差するセンサ面S上の点を点aとし、被写体面上の点A’から瞳位置I’を通過する光線L2と交差するセンサ面Sを含む平面上の点を点a’とする。このとき、被写体面上の点Aおよび点A’のY方向の距離差(A−A’)は、幾何光学的に、センサ面Sを含む平面上の点aおよび点a’のY方向の距離差(a−a’)と等しく、次の式(4)で表される。
Figure 2014156731
このように求められる距離差(A−A’)から、被写体面上の点A’を点Aとみなすことができるかどうかを評価するためのセンサ面上での画素数の誤差距離δ(θ,α,D)を求めることができる。即ち、誤差距離δ(θ,α,D)は、距離差(A−A’)、イメージセンサ21のY軸方向の一辺の画素数Ny、および、イメージセンサ21のY軸方向の最大画角βにおける被写体面上においてY方向に撮像可能な範囲(=2・D・TANβ)を用いて、次の式(5)で表される。
Figure 2014156731
このように求められる誤差距離δ(θ,α,D)について、Y軸方向の仰角αと被写体距離Dとをパラメータとして求めた一例を図5に示す。
図5には、列方向のパラメータとしてY軸方向の仰角α(0.00°,5.00°,10.00°,15.00°,20.00°,25.00°)を用い、行方向のパラメータとして被写体距離D(25cm,50cm,1m,2m,3m,5m)を用いて求められた誤差距離δ(θ,α,D)が示されている。また、図5は、イメージセンサ21の最大画角βを上下25°とし、イメージセンサ21のY方向の画素数Nyを3000画素とし、回転半径rを50mmとして求められた誤差距離δ(θ,α,D)の一例である。
図5に示されている誤差距離δ(θ,α,D)の各数値は、被写体面上の点Aおよび点A’のY方向の距離差(A−A’)が、イメージセンサ21の画素において、どの程度異なる位置に画として現れるのかを表している。
一般的に、被写体面上の所定の2箇所の点の距離差がセンサ面上で2画素以上あると、その距離差が目立つと言われている。図5では、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素未満の範囲、即ち、被写体面上の点Aおよび点A’のY方向の距離差(A−A’)がセンサ面S上で2画素未満となる範囲が、太線の枠線で囲われている。このように、図5に示されている仰角αおよび被写体距離Dについて、ほとんどの範囲において、誤差距離δ(θ,α,D)は2画素未満であり、十分、距離差(A−A’)が目立つことはなく、実用に耐え得るものである。
また、誤差距離δ(θ,α,D)は、あくまでもある瞬間での誤差(誤差画素数)であり、通常の撮像において、その蓄積時間の中で動いており、その動き量を全て積分したものが画として表現される。このことより、図5に示されている程度の誤差は、通常の撮像において使用する範囲では全く問題となることはない。
つまり、被写体面上の点Aおよび点A’の距離差が無視できるとみなすことができる。従って、撮像時の手振れにより撮像装置11が振れ、センサ面Sが所定の回転中心を中心にしてブレ角θで回転移動したとき、そのY方向(縦軸方向)の補正量Δyは、次の式(6)で求めることができる。この式(6)に示されるように、補正量Δyは、仰角αに依存して異なる値となる。また、被写体面上の点Aのセンサ面上での像高は仰角αより求まることより、補正量Δyは、その像高(仰角αの位置にある被写体面上の点Aがセンサ面S上で結像するセンサ面Sの略中心からY方向の距離)に依存して異なる値となる。
Figure 2014156731
ここで、図6を参照して、このようにブレ角θで回転移動したときにおけるX方向(横軸方向)の補正について説明する。
図6では、センサ面Sの像面に結像される画がどのようになるのかを分かり易く示すために、X軸方向に沿って配置される棒状の被写体Bが用いられており、説明を簡易化するために撮像装置11が振れることによる瞳位置iがズレないものとして図示されている。
図6のAには、棒状の被写体Bに沿ってX軸方向から見た図が示されており、図6のBには、図6のAの白抜きの矢印の方向から見た、即ち、Y軸方向から見た図が示されている。
図6に示すように、ブレ角θによって、棒状の被写体Bの一方の端部b0から瞳位置iに入射される光L0は、撮像装置11が振れる前のセンサ面Sのセンサ中心点Cに結像し、撮像装置11が振れた後のセンサ面S’のセンサ中心点C’に結像する。従って、センサ面Sおよびセンサ面S’それぞれにおいて、瞳位置iからセンサ中心点Cまでの距離は、d/COSαとなり、瞳位置iからセンサ中心点C’までの距離はd/COS(α+θ)となる。
また、ブレ角θによって、棒状の被写体Bの他方の端部b1から瞳位置iに入射される光L1は、撮像装置11が振れる前のセンサ面Sの点Pに結像し、撮像装置11が振れた後のセンサ面S’の点P’に結像する。このとき、瞳位置i、センサ中心点C、および点Pからなる三角形と、瞳位置i、センサ中心点C’、および点P’からなる三角形とは相似となる。従って、撮像装置11が振れる前のセンサ中心点Cから点Pまでの値Pxと、撮像装置11が振れた後のセンサ中心点C’から点P’までの値P’xとの比は、次の式(7)で表される。
Figure 2014156731
従って、式(7)より、撮像時の手振れにより撮像装置11が振れ、センサ面Sが所定の回転中心を中心にしてブレ角θで回転移動したとき、点Pの位置にある画素を補正の対象とし、センサ中心点Cから点Pまでの距離をXとすると、そのX方向(横軸方向)の補正量Δxは、次の式(8)で求めることができる。この式(8)に示されるように、補正量Δxは、仰角αと、センサ中心点Cから点Pまでの距離Xとに依存して異なる値となる。
Figure 2014156731
ところで、実際には、ブレ角θによって、瞳位置iは変化する。そのため、棒状の被写体Bの端部b1が結像する位置は、図6に示すようなセンサ面S’の点P’とはならない。
ここで、図7は、ブレ角θによる瞳位置iの変化を考慮したときの棒状の被写体Bの端部b1が結像する位置を説明する図である。
図7に示すように、撮像装置11がブレ角θで振れたとき、瞳位置iは、次の式(9)に示す瞳位置移動量Δiだけ被写体Bに近づくことになる。
Figure 2014156731
従って、撮像装置11がブレ角θで振れたとき、被写体Bの端部b1’の位置が、本来の端部b1の位置として、センサ面S’’の点P’’に結像される。このときの被写体BでのX軸方向の被写体誤差δxは、次の式(10)で表される。
Figure 2014156731
但し、式(10)において、TANq=X/Dである。
ここで、上述の図5に示したY方向の誤差距離δ(θ,α,D)と同様に、X方向の誤差距離δxを求める。誤差距離δxは、イメージセンサ21のX軸方向の一辺の画素数Nx、および、イメージセンサ21のX軸方向の最大画角βにおける被写体面上においてX方向に撮像可能な範囲(=2・D・TANβ)を用いて、次の式(11)で表される。
Figure 2014156731
但し、式(11)において、TANq=X/Dである。
このように求められる誤差距離δxについて、X軸方向の仰角αと被写体距離Dとをパラメータとして求めた一例を図8に示す。
図8には、列方向のパラメータとしてX軸方向の仰角α(0.00°,5.00°,10.00°,15.00°,20.00°,25.00°,30.00°,35.00°)を用い、行方向のパラメータとして被写体距離D(25cm,50cm,1m,2m,3m,5m)を用いて求められた誤差距離δxが示されている。また、イメージセンサ21の最大画角βを左右35°とし、イメージセンサ21のX方向の画素数Nxを4000画素とし、回転半径rを50mmとして求められる誤差距離δxの一例である。
図8に示されている誤差距離δxの各数値は、被写体Bの端部b1および端部b1’のX方向の距離差が、イメージセンサ21の画素において、どの程度異なる位置に画として現れるのかを表している。
上述したY方向の誤差距離δ(θ,α,D)と同様に、一般的に、被写体面上の所定の2箇所の点の距離差が2画素以上あると、その距離差が目立つと言われている。図8では、誤差距離δxが2画素未満の範囲、即ち、被写体Bの端部b1および端部b1’のX方向の距離差がセンサ面S上で2画素未満となる範囲が、太線の枠線で囲われている。このように、図8に示されている仰角αおよび被写体距離Dについて、ほとんどの範囲において、誤差距離δxは2画素未満であり、十分、実用に耐え得るものである。
また、誤差距離δxは、あくまでもある瞬間での誤差(誤差画素数)であり、通常の撮像において、その蓄積時間の中で動いており、その動き量を全て積分したものが画として表現される。このことより、図8に示されている程度の誤差は、日常的に使用する範囲では全く問題となることはない。
なお、以上の説明では、X軸周りに前方に傾くブレ(ピッチ)に関して説明したが、Y軸方向に左右に傾くブレ(ヨー)に関しても同様に、求めることができる。
ここで、図1の光学系12およびイメージセンサ21を備えて構成されるモジュールが、図9のAに示すようにブレ角Δθで振れたときの補正量の一例が図9のBに示されている。また、この補正量は、画素数が1300万画素であり、1画素の一辺が1.12μmであるイメージセンサ21を用いて求められたものである。
図9のBにおいて、横軸はY軸方向の像高を示し、縦軸はY軸方向の補正量を示している。図9には、Y軸方向の像高が高くなるのに伴って、補正量が増加していることが示されている。また、図9には、ブレ角Δθとして、1.0°および0.3°が示されており、ブレ角が大きくなるのに伴って、補正量が増加することが示されている。なお、バレルシフト方式の光学手ブレ補正では、撮像素子の中心点、即ち、図9において横軸が0の点の補正量に従って一様に画像全体が補正されている。
従って、撮像装置11の手振れ補正処理部25は、Y軸方向の像高に応じて補正量を求め、その補正量を用いて手振れを補正することにより、Y軸方向の像高に応じて異なって画像に発生する歪を効果的に補正することができる。撮像装置11の手振れ補正処理部25では、特に、画像の端部における補正を効果的に行うことができる。
ここで、図10乃至図12は、本技術を適用した撮像装置11による手振れ補正処理が施された画像と、従来のバレルシフト方式の光学手ブレ補正が施された画像を比較して示している。
図10には、格子パターンのパネルを手振れなしの原画と0.5°傾けた画像を重ねたものが示されており、図10のAは、本技術を適用した撮像装置11による手振れ補正処理が施された画像であり、図10のBは、従来のバレルシフト方式の光学手ブレ補正が施された画像である。図10のように遠目の画像では、それぞれの画像の差異を認識することは困難である。
そこで、図11には、図10の画像の中央付近を切り出した画像が示されており、図12には、図10の画像の端部近傍を切り出した画像が示されている。図11のAおよび図12のAは、本技術を適用した撮像装置11による手振れ補正処理が施された画像であり、図11のBおよび図12のBは、従来のバレルシフト方式の光学手ブレ補正が施された画像である。
図11に示されるように、画像の中央付近では、それぞれの画像の差異を認識することは困難である。これに対し、図12に示されるように、画像の端部近傍では、それぞれの画像の差異を明確に認識することができる。即ち、本技術を適用した撮像装置11による手振れ補正処理が施された画像では、端部近傍でも原画と0.5°ブレを補正した画は一致している。しかしながら、従来のバレルシフト方式の光学手ブレ補正が施された画像では、原画と0.5°ブレを補正した画は二重に見えている。
このように、図10乃至図12に示す画像から、本技術を適用することにより、より効果的に手振れを補正することができることが示されている。特に、近年、スマートフォンの普及は目覚ましいものがあり、その機能として、小型ゆえに避けて通れない手振れを、構造的なディメリットがなく撮像し、しかも品質の良い画を簡単に撮像することができるという本技術は、極めて工業的価値が高いといえる。
ところで、撮像装置11では、イメージセンサ21により撮像される画像の、どの部分の蓄積期間中に、どれくらいどの方向に振れたのかということを、手振れ補正処理部25が補正することになる。そのために、信号同期部23が、ジャイロセンサ22から出力されるジャイロデータ(手振れ量情報)と、イメージセンサ21から出力される画像データとを同期する必要がある。
次に、図13を参照して、ジャイロデータと画像データとの同期について説明する。
図13の右側には、イメージセンサ21からの信号の読み出しが示されている。イメージセンサ21は、縦方向を垂直アドレスとして、1つの垂直アドレスに対して、水平方向の全ての画素が一度に読み出される構造となっている。即ち、1つの水平ラインで読み出し時間が一定であり、蓄積時間が一定となるということである。
従って、イメージセンサ21では、異なる垂直アドレスで指定される水平ラインが時々刻々読み出され、水平ラインごとの蓄積時間は異なるタイミングとなる。但し、イメージセンサ21の各画素に信号電荷が蓄積される時間である蓄積時間は、全ての画素で一定である。そして、各水平ラインにおける蓄積時間のタイミングに対応したジャイロデータを取得する必要がある。つまり、蓄積時間において、どの程度の振れ量が発生したのかを示す手振れ量情報が必要となる。
図13の左側には、ある水平ラインの蓄積時間Tの中間のタイミングにおいて、ジャイロセンサ22から出力されるジャイロデータを、その水平ラインのジャイロデータとする処理例が示されている。なお、このような処理に限定されることなく、例えば、ある水平ラインの蓄積時間Tの間において出力されたジャイロデータの平均値を、その水平ラインのジャイロデータとする処理を行ってもよい。つまり、各水平ラインに対して、それぞれの蓄積時間に対応する同期のとれたジャイロデータを取得できればよい。
例えば、イメージセンサ21から画像データが出力されるタイミングと、ジャイロセンサ22からジャイロデータが出力されるタイミングとで同期をとる方法がある。また、ジャイロセンサ22から出力されるジャイロデータを、ベースバンドチップなどのジャイロセンサ22外で受けて同期をとる方法がある。
具体的には、イメージセンサ21へのコマンド発行タイミングと、そのコマンドに従って出力される画像データの遅延を、ベースバンドチップに伝達する手段を用いる。即ち、イメージセンサ21は、一般的に、垂直同期信号に従って駆動しているため、外部から露光時間を変更するコマンドを、どのタイミングで受けても即座に反映することはできない。そのため、イメージセンサ21では、外部からコマンドを受けた以降のフレームが開始する垂直同期信号に従って制御が行われる。このような制御は、フレーム内での撮像条件を同一にするためである。一方、コマンドはイメージセンサ21の外部から与えられるため、垂直同期信号とは無関係のタイミングで発行される。また、ベースバンドチップの知り得るタイミングは、イメージセンサ21へのコマンド発行と、ジャイロセンサ22へのコマンド発行のタイミングである。
つまり、図14に示すように、ベースバンド処理からみたとき、イメージセンサ21へのコマンドが時刻T1のタイミングで出力され、そのコマンドを受け取ったイメージセンサ21は、その内部で垂直同期信号と同期するための同期時間ΔTを経て、さらにn×FT時間後(フレーム画像出力時間FT、整数n:1,2、・・・)に、画像データを出力する。従って、この同期時間ΔTが、イメージセンサ21へのコマンドを入力するタイミングによって異なるものとなる。
一方、ジャイロセンサ22へのデータ出力を要求するコマンドは、イメージセンサ21へのコマンドが要求される前の時刻T0のタイミングで出力されており、ジャイロセンサ22側では、そのコマンドを受け取った時刻T0をタイムスタンプとして記録し、順次、ジャイロデータを出力する。従って、ベースバンド処理からみれば、全てのジャイロデータが出力されるタイミングを知ることができる。
このようなタイミングで、画像データおよびジャイロデータが出力されて信号同期部23に供給され、信号同期部23は、画像データおよびジャイロデータの同期をとって、手振れ補正処理部25に出力する。そして、手振れ補正処理部25において手振れ補正処理が行われる。
以下では、手振れ補正処理部25において行われる手振れ補正処理について説明する。なお、以下の説明で示される数式において、一部、これまでの説明と同一の対象に対して異なる記号が用いられていることがある。
まず、手振れ補正処理の第1の処理例として、イメージセンサ21で用いられる撮像素子が、グローバルシャッター方式を採用している構成における手振れ補正処理について説明する。
グローバルシャッター方式では、撮像画像の全体が、略同時にイメージとして記録されるので、後述するローリングシャッター方式と異なり、1枚の画像に対して一組の補正角(Y軸方向の補正量とX軸方向の補正量)を用いて手振れ補正処理を行うことができる。即ち、一組の補正角を用いて、手振れにより位置がずれた画像を、位置がずれていない画像に補正することができる。
なお、仮に、露光時間が長時間であり、露光中に複数の手振れ量情報(ジャイロデータ)が取得された場合には、それらの複数の手振れ量情報の平均値を用いて一組の補正角を決定することができる。または、露光時間の中央のタイミングにおいて取得された手振れ量情報や、複数の手振れ量情報から補間して必要なタイミングにおける手振れ量情報を取得し、一組の補正角を決定してもよい。
まず、図15に示すように、撮像装置11のブレ(つまり、撮像装置11に内蔵されるイメージセンサ21のブレ)は、ピッチ角、ヨー角、およびロール角で定義される。
図16は、グローバルシャッター方式のイメージセンサ21においてブレ角が画像に与える影響を示している。
図16のAには、イメージセンサ21が静止している場合における画像の位置が示されており、この場合には、イメージセンサ21の中央に画像が位置している。
図16のBには、イメージセンサ21がピッチ角のマイナス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されており、この場合には、主にイメージセンサ21の垂直方向(Y方向)の上側に向かう影響が与えられる。
図16のCには、イメージセンサ21がヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されており、この場合には、主にイメージセンサ21の水平方向(X方向)の左側に向かう影響が与えられる。
図16のDには、イメージセンサ21がピッチ角のマイナス方向およびヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。この場合には、イメージセンサ21の垂直方向(Y方向)の上側と、イメージセンサ21の水平方向(X方向)の左側とを足し合わせた方向に向かう影響が与えられる。
また、ロール角の手振れは、画像の回転として影響が与えられる。なお、イメージセンサ21の手振れ角をθとすると、画像上では、−θの影響が与えられる。
とろこで、従来の手振れ補正処理では、ピッチ角のブレに関して、画像全体が一様にY方向にY1画素分ズレているとして、−Y1画素分の画像を移動させたり、画像の読み出し位置をY1画素分ずらしたりするなどの処理が行われていた。同様に、ヨー角のブレに対しても、従来の手振れ補正処理では、画像全体が一様にX方向にX1画素分ずれているとして、−X1画素分の画像を移動させたり、画像の読み出し位置をX1画素分ずらしたりするなどの処理が行われていた。
しかしながら、図17に示すように、ブレ角に対して、画像全体が一様にズレるのではない。図17では、実線が得られる画像を表しており、点線が元の画像の位置をずらした画像を表している。
図17のAには、イメージセンサ21が、ピッチ角のマイナス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。図17のAに示すように、画像上の画素位置により異なる影響が与えられる。例えば、画像の上端近傍では、垂直方向に関して中央付近より大きく移動し、さらに水平方向に広がっている。一方、画像の下端近傍では、垂直方向の移動量が上端近傍および中央付近と異なり水平方向には狭まるような変形をしている。即ち、各画素の位置により、Y方向の移動量は異なっており、さらに、X方向にも異なる移動をしている。
図17のBには、イメージセンサ21が、ヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。図17のBに示すように、画像上の画素位置により異なる影響が与えられる。例えば、画像の左端近傍では、水平方向に関して中央付近より大きく移動し、さらに垂直方向に広がっている。一方、画像の右端近傍では、水平方向の移動量が左端近傍および中央付近と異なり垂直方向には狭まるような変形をしている。即ち、各画素の位置により、X方向の移動量は異なっており、さらに、Y方向にも異なる移動をしている。
図17のCには、イメージセンサ21が、ピッチ角のマイナス方向およびヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。図17のCに示すように、二つの方向へのブレの影響が重畳することにより、図17のAおよび図17のBよりも複雑に画像が変形をしている。
さらに、図示しないが、ロール角のブレが加わることによって、画像は、さらに複雑な変形をする。なお、一般的な手振れにおいて、ロール角の影響は少なく補正処理を行わないことが多いため、以下では、主にピッチ角およびヨー角のブレに関して説明を行う。
以下、グローバルシャッター方式における手振れ補正処理の手順について説明する。
ここで、説明を簡略化するために、イメージセンサ21の出力画像の各画素の位置を左下の画素の中央を(0,0)として、左からx画素目、かつ、下からy画素目の画素の中央を座標A(x,y)と表すこととする。
まず、出力画像の座標A(x,y)について、図1の光学系12のレンズの光軸中心がイメージセンサ21の撮像素子に像を結ぶ点の座標O(x0,y0)からの相対位置(X,X)を求めると座標A(X=x−x0,Y=y−y0)となる。なお、座標O(x0,y0)については、イメージセンサ21の撮像素子の画像の中央で代用してもよい。
この画像の撮像時の手振れ量が、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrであるとき、座標Aを、ピッチ角−θp、ヨー角−θy、およびロール角−θrでブレさせた座標A’とすると、入力画像中の座標A’の画素値を、出力画像の座標Aの画素値とすれば手振れを補正した画素の値となる。従って、この画素値を座標Aの値として、イメージセンサ21の全ての画素について求めた画像を出力画像とすることで、手振れの補正された画像が出力される。
入力画像中の座標A’を求めるにあたり、イメージセンサ21の有効画素について、水平方向の画素数をWとし、垂直方向の画素数をHとし、光学系12のレンズ中心からイメージセンサ21の撮像素子までの距離をL(画素数相当)とし、水平方向の画角の1/2を角度βとする。そして、仮に、座標O(x0,y0)を、イメージセンサ21の有効画素の中央とすると、水平方向の画角の1/2である角度βは、次の式(12)で求められる。
Figure 2014156731
従って、光学系12のレンズ中心からイメージセンサ21の撮像素子までの距離L(画素数相当)は、次の式(13)で求められる。
Figure 2014156731
なお、水平方向の画角の1/2である角度βおよび距離L(画素数相当)は、撮像装置11の撮像モード(例えば、全ての画素で出力する撮像モード、画素を間引いて出力する撮像モード、画素の一部を切り出して出力する撮像モードなど)と、イメージセンサ21の撮像素子、および、光学系12のレンズによって固有の値である。
このとき、座標Aの位置におけるピッチ方向の角度αp、および、座標Aの位置におけるヨー方向の角度αyは、次の式(14)となる。
Figure 2014156731
従って、ピッチ角θpで手振れたとき、画像の中心位置では、L・tan(−θp)画素だけ画素位置がY方向に移動する。そして、座標Aの位置では、次の式(15)で表されるY方向移動量ΔYpだけ画素位置がY方向に移動する。
Figure 2014156731
このとき、図6および図7を参照して上述したように、Y方向だけでなくX方向にも移動する。その移動先のX座標は、次の式(16)に示す関係があるとすると、X方向にL2/L1倍した座標になり、次の式(17)で表される。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
従って、X座標は、次の式(18)で示される位置に移動し、X座標移動量ΔXpは、次の式(19)で求められる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
このようなピッチ角θpで手振れたときと同様に、ヨー角θyで手振れたとき、画像の中心位置では、L・tan(−θy)画素だけ画素位置がX方向に移動する。そして、座標Aの位置では、次の式(20)で表されるX方向移動量ΔXyだけ画素位置がX方向に移動する。
Figure 2014156731
また、同様に、X方向だけでなくY方向にも移動する。その移動先のY座標は、次の式(21)に示す関係があるとすると、Y方向にL4/L3倍した座標になり、次の式(22)で表される。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
従って、Y座標は、次の式(23)で示される位置に移動し、Y座標移動量ΔYyは、次の式(24)で求められる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
また、ロール角θrで手振れたとき、回転中心が画像中央の場合は、次の式(25)で示される位置に移動し、X方向移動量ΔXrおよびY座標移動量ΔYrは、次の式(26)で求められる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
このように、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrそれぞれ3方向の角度について手振れの影響を個別に算出することができる。ところで、それらは互いに影響しあうため、本来は、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrの手振れの影響を同時に求める必要があるが、次のように簡略化して求めても実用上問題ないレベルで補正できる。例えば、順番に、ピッチ角θpの影響による移動量に基づいてヨー角θyの影響による移動量を求め、さらに、その求められた移動量に基づいてロール角θrの影響による移動量を求めてもよい。なお、移動量を求める際、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrの順番は異なっていてもよい。また、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrそれぞれ3方向の角度について手振れの影響を個別に算出した結果を足し合わせてもよい。
ところで、手振れによるピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrは、プラスマイナス1度以内の程度の小さな角度であるので、これらの計算結果の差は非常に微小な値であり、無視することができる程度のものである。
ここでは、最も簡単な方法である、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrそれぞれ3方向の角度について手振れの影響を個別に算出した結果を足し合わせて、次の式(27)で総合的なX方向移動量ΔXおよびY方向移動量ΔYを求めることとする。
Figure 2014156731
従って、求めるべき座標A’のX座標X’は、次の式(28)により求めることができ、求めるべき座標A’のY座標Y’は、次の式(29)により求めることができる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
また、座標A(X,Y)は、次の式(30)の関係があることより、座標A’のX座標X’およびY座標Y’は、次の式(31)となる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
ここで、座標A’(X’,Y’)は、座標O(x0,y0)からの相対位置であるため、次の式(32)に基づいて、出力画像の座標A’(x’,y’)の値を読み込むことができる。
Figure 2014156731
そして、全ての画素に対して、出力画像の座標A’(x’,y’)を求める処理を行うことで、手振れが補正された補正画像を取得することができる。このように、グローバルシャッター方式を採用した撮像素子により撮像された画像に対して、本実施の形態の手振れ補正処理を適用することで、1枚の画像に対して一組の補正角を用いて手振れ補正処理を行うことができ、少ない処理負担で効果的に手振れ補正を行うことができる。
次に、手振れ補正処理の第2の処理例として、イメージセンサ21で用いられる撮像素子が、ローリングシャッター方式を採用している構成における手振れ補正処理について説明する。
ローリングシャッター方式の撮像素子では、撮像画像内で水平ラインごとに撮像タイミングが異なるため、グローバルシャッターのものより画像の変形が複雑になる。これは、ブレ角による画像のゆがみに加えて、時間変化によりブレ角が変わることに影響されている。
例えば、図18および図19は、ローリングシャッター方式のイメージセンサ21においてブレ角が画像に与える影響を示している。
図18のAには、イメージセンサ21が静止している場合における画像の位置が示されており、この場合には、イメージセンサ21の中央に画像が位置している。
図18のBには、イメージセンサ21がピッチ角のマイナス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されており、図18のCには、イメージセンサ21がピッチ角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。また、図19のAには、イメージセンサ21がヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されており、図19のBには、イメージセンサ21がヨー角のマイナス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。さらに、図19のCには、イメージセンサ21がピッチ角のプラス方向およびヨー角のマイナス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。
図18および図19に示されているように、ローリングシャッター方式では、グローバルシャッター方式と比較して、ピッチ角のマイナス方向にぶれる際は、画像がY方向に縮む変化が加わり、ピッチ角のプラス方向にぶれる際は、画像がY方向に延びる変形が加わる。また、ヨー角にぶれた場合は、画像の下方に向かうに従い、ブレと反対側に、より大きくぶれていく変形が加わる。
図20のAには、イメージセンサ21が、ピッチ角のマイナス方向およびヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。図20のAでは、実線が得られる画像を表しており、点線が元の画像の位置をずらした画像を表している。このように、2つのブレが同時し発生した場合、さらに複雑な変形となる。
また、図20のBには、画素位置依存性を考慮せずにフォーカルプレーン影響のみを補正した場合において、イメージセンサ21が、ピッチ角のマイナス方向およびヨー角のプラス方向にブレた場合おいてブレ角が画像に与える影響が示されている。図20のBでは、実線が得られる画像を表しており、点線が元の画像の位置をずらした画像を表している。このような補正をした場合でも、図示するように、画像の歪みを完全に補正することはできない。なお、図20のBに示す画像の歪は小さく見えるが、画像の周辺になると歪が大きくなり、手振れの条件によっては、図17に示したような影響が表れることになる。
以下、ローリングシャッター方式における手振れ補正処理の手順について説明する。
ローリングシャッターの影響を補正するためには、ラインごとに、そのラインの撮像時のブレ角を用いて手振れ補正処理を行う必要がある。従って、信号同期部23では、手振れ量情報を1画像につきラインごとに同期させることが望ましい。しかしながら、現状のジャイロセンサ22では、複数ラインで1回程度の手振れ量情報を検出することしかできない。
従って、複数ラインで同一の手振れ量情報を使用したり、ラインごとに補間した手振れ量情報を使用したり、複数ラインで同一の手振れ量情報を使用するものの、補正角度を計算する際に時間ずれ分を考慮して補正角度を算出したりする方法を採用することができる。また、これらの方法のいずれか、または、その他の方法でラインごとの補正角を求めて、その角度を用いて、上述した入力画像中の座標A’の求め方と同様の計算をして、求める座標位置を取得して補正後の画像を構築することができる。この場合、ピッチ角θp、ヨー角θy、およびロール角θrは、そのラインに同期したものを用いる。
次に、手振れ補正処理の第3の処理例として、バレルシフト方式の光学手ブレ補正と併用する処理について説明する。上述したような手振れ補正処理と、バレルシフト方式と併用することにより、バレルシフト方式において画像の周辺のゆがみ(周辺の補正残り)を補正することができる。
図21には、バレルシフト方式の光学手ブレ補正を備える撮像装置11Aが示されている。なお、図21の撮像装置11Aにおいて、図1の撮像装置11と共通する構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図21に示すように、撮像装置11Aは、図1の撮像装置11の構成に加えて駆動部26を備える。駆動部26は、ジャイロセンサ22からの手振れ量情報に基づいて、撮像素子上の画像が動かない方向に、光学系12のレンズをイメージセンサ21の撮像素子のセンサ面と平行に駆動することにより手ブレを光学的に補正する。
とろこで、バレルシフト方式の光学手ブレ補正では、光学系12のレンズを手ブレ量に応じて決まった量で動かすので、画素位置の依存性は考慮されていない。このため、画像中央の位置ズレ分を画像全体に一様に補正しているのと略同一の画像になる。従って、バレルシフトの制御に用いている手ブレ情報を用いて手ブレ時の各画素の移動量から、画像中央の位置ズレ分をひいた残りの分(画素位置依存分)の移動量を各画素に対して補正することにより、バレルシフトの補正画像の周辺の歪みを補正することができる。
入力画像中の座標A’を求めるにあたり、イメージセンサ21の有効画素について、水平方向の画素数をWとし、垂直方向の画素数をHとし、光学系12のレンズ中心からイメージセンサ21の撮像素子までの距離をL(画素数相当)とし、水平方向の画角の1/2をβとする。そして、仮に、座標O(x0,y0)を、イメージセンサ21の有効画素の中央とすると、水平方向の画角の1/2である角度βは、上述した式(12)で求められる。
従って、光学系12のレンズ中心からイメージセンサ21の撮像素子までの距離L(画素数相当)は、上述した式(13)で求められる。
なお、水平方向の画角の1/2である角度βおよび距離L(画素数相当)は、撮像装置11の撮像モード(例えば、全ての画素で出力する撮像モード、画素を間引いて出力する撮像モード、画素の一部を切り出して出力する撮像モードなど)と、イメージセンサ21の撮像素子、および、光学系12のレンズによって固有の値である。
このとき、座標Aの位置におけるピッチ方向の角度αp、および、座標Aの位置におけるヨー方向の角度αyは、上述した式(14)となる。
従って、ピッチ角θpで手振れたとき、画像の中心位置では、L・tan(−θp)画素だけ画素位置がY方向に移動する。そして、座標Aの位置では、上述した式(15)で表されるY方向移動量ΔYpだけ画素位置がY方向に移動する。
このとき、図6および図7を参照して上述したように、Y方向だけでなくX方向にも移動する。その移動先のX座標は、上述した式(16)に示す関係があるとすると、X方向にL2/L1倍した座標になり、上述した式(17)で表される。
従って、X座標は、上述した式(18)で示される位置に移動し、X座標移動量ΔXpは、上述した式(19)で求められる。
ここで、バレルシフト方式では、光学系12のレンズを駆動することのより中央のブレ分は画像全体に対して補正しているので、Y方向移動量ΔYpは、次の式(33)で求められる。
Figure 2014156731
また、X方向のズレに関してバレルシフト方式は考慮していないため、X方向移動量ΔXpはそのまま、上述した式(19)となる。
このようなピッチ角θpで手振れたときと同様に、ヨー角θyで手振れたとき、画像の中心位置では、L・tan(−θy)画素だけ画素位置がX方向に移動する。そして、座標Aの位置では、上述した式(20)で表されるX方向移動量ΔXyだけ画素位置がX方向に移動する。
また、同様に、X方向だけでなくY方向にも移動する。その移動先のY座標は、上述した式(21)に示す関係があるとすると、Y方向にL4/L3倍した座標になり、上述した式(22)で表される。
従って、Y座標は、上述した式(23)で示される位置に移動し、Y座標移動量ΔYyは、上述した式(24)で求められる。
ここで、バレルシフト方式では、光学系12のレンズを駆動することのより中央のブレ分は画像全体に対して補正しているので、Y方向移動量ΔYyは、次の式(34)で求められる。
Figure 2014156731
また、X方向のズレに関してバレルシフト方式は考慮していないため、X方向移動量ΔXyはそのまま、上述した式(20)となる。
なお、バレルシフト方式では、ロール角θrの補正を行うことはできないため、ロール角θrの補正は行われない。
従って、最も簡単な方法である、ピッチ角θpおよびヨー角θyそれぞれ2方向の角度について手振れの影響を個別に算出した結果を足し合わせて、次の式(35)で総合的なX方向移動量ΔXおよびY方向移動量ΔYを求めることとする。
Figure 2014156731
従って、求めるべき座標A’のX座標X’は、次の式(36)により求めることができ、求めるべき座標A’のY座標Y’は、次の式(37)により求めることができる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
また、座標A(X,Y)は、次の式(38)の関係があることより、座標A’のX座標X’およびY座標Y’は、次の式(39)となる。
Figure 2014156731
Figure 2014156731
ここで、座標A’(X’,Y’)は、座標O(x0,y0)からの相対位置であるため、上述した式(32)に基づいて、出力画像の座標A’(x’,y’)の値を読み込むことができる。
そして、全ての画素に対して、出力画像の座標A'(x',y')を求める処理を行うことで、手振れが補正された補正画像を取得することができる。なお、ここでは、バレルシフト方式のピッチ方向およびヨー方向の補正に関して記述したが、ロール方向の補正を加えることも可能である。
ところで、上述した手振れ補正処理の第1乃至第3の処理例において、出力画像の座標A’(x’,y’)は、入力画像上の画素の中央位置に一致するとは限らないため、周辺の画素より補間して画素値を求める必要がある。即ち、補正された後の画像(出力画像)を構成する各画素の画素位置が、補正前の画像(入力画像)を構成する各画素の画素位置に一致するとは限らないため、補正の前後で画素位置が一致するように、補正後の画像を構成する所定の画素の周辺にある複数の画素より補間して、所定の画素の画素値を求める。
この補間方法には、最近傍法、バイリニア法、バイキュービック法など様々な補間技術を用いることができる。また、入力画像および出力画像の形式(例えば、画素位置により色が決まっているベイヤ画像や、各画素とも同じ色(RGB3色または単色)の画像、YUV画像など)により補間に用いる近傍の画素や求め方が異なるものとなるが、それぞれの形式で計算された画素の値を求めることは異なることはない。
また、上述した手振れ補正処理の第1乃至第3の処理例において、求めるべき画素の位置が画像外などとなった場合には、画素値としてゼロ等を返したり、画像外とならないように補正量に制限を加えたりするなどの処理が必要となる。ここで、画素値としてゼロ等を返す場合には、出力画像の周辺に本来の画像と異なるものが書き込まれることになるが、最終的な出力画像を、本来の画像のある範囲から切り出したり、切り出した後に拡大したりする処理を施すことができる。一般的には、入力画像として、補正したい角度を補える範囲で、最終出力画像より一回り大きめのものを用意することで、このような影響が最終出力結果に与えられないようにすることができる。
また、本実施の形態では、説明を分かり易くするために、全画素に関して補正位置を計算して補正する例を説明したが、画像全体を複数のブロックに分割して、分割されたブロックごとに代表点の補正位置を求め、その代表点の補正位置の値から補間して各画素の補正位置を求める等の方法を用いてもよい。また、数値計算に関しては、近似計算等を用いて簡略化してもよい。
なお、バレルシフト方式(第3の処理例)の場合には、画像のセンターのブレ分はレンズの移動で補正されているため手振れ補正処理の第1および第2の処理例と比較して、同じ角度のブレ量に対して求めるべき画素の位置が、画像外になる量は少なくなる。
また、特に動画撮影時において、従来、画像の周辺近傍において歪が大きく表れるため、そのような歪の影響の少ない画像の中央のみを切り出したり、イメージセンサユニットの画角を狭くしたりする処理が行われていた。これに対し、本技術を適用した撮像装置11による手振れ補正処理では、画像の周辺近傍における歪を補正することができるので、撮像装置11の画角を広くすることができる。
次に、図22は、図1の撮像装置11による撮像方法を説明するフローチャートである。
例えば、撮像装置11の電源が投入されて手振れ補正処理が有効となるように設定されると処理が開始される。ステップS11において、ジャイロセンサ22は一定のタイミングで手振れ量信号(ジャイロデータ)の出力を開始し、信号同期部23は、順次、ジャイロセンサ22から手振れ量信号を取得する。
ステップS12において、イメージセンサ21は、水平同期信号に従ったタイミングで、画像信号を出力し、信号同期部23は、順次、イメージセンサ21から画像信号を取得する。
ステップS13において、信号同期部23は、手振れ量信号と画像信号との同期をとって手振れ補正処理部25に供給する。
ステップS14において、手振れ補正処理部25は、画素位置ごとにずれ量を算出する。例えば、手振れ補正処理部25は、上述した式(15)、式(19)、式(20)、式(24)、および式(26)を演算して、それらの演算結果に基づいて式(27)から求められる総合的なX方向移動量ΔXおよびY方向移動量ΔYを、画素位置ごとに算出する。
ステップS15において、手振れ補正処理部25は、ステップS14で算出した画素位置ごとのずれ量に基づいて、画像を補正する。例えば、手振れ補正処理部25は、座標A(X,Y)ごとに、上述した式(31)を演算して座標A’(X’,Y’)を求めることにより画像を補正する。ステップS15の処理後、処理はステップS11に戻り、次のフレームを処理の対象として、以下、同様の処理が繰り返される。
ところで、図5を参照して上述したように、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素未満の範囲であれば、被写体面上の点Aおよび点A’の距離差が目立つことはない。従って、上述した式(6)の補正量Δyおよび式(8)の補正量Δxによる手振れ補正処理を行うことで、手振れの発生を十分に抑制した画像を得ることができる。しかしながら、例えば、被写体距離Dが近い被写体に対しては、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素以上となることがあり、手振れ補正処理を行っても、手振れが目立つ画像になることがあった。
そこで、例えば、上述した式(6)の補正量Δyおよび式(8)の補正量Δxに、被写体距離Dを用いた追加的な補正量を追加した手振れ補正処理を行うことで、被写体距離Dが近い被写体に対する手振れを抑制することができる。例えば、AF(Auto Focus)機能を利用してフォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dを推定し、その被写体における手振れが最も抑制されるように、被写体距離Dに応じた手振れ補正処理が行われる。
次に、図23は、本技術を適用した撮像装置の他の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図23には、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行う撮像装置11Bが示されている。なお、図23の撮像装置11Bにおいて、図1の撮像装置11と共通する構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図23に示すように、撮像装置11Bは、図1の撮像装置11の構成に加えて、AFセンサ31、AF制御部32、AF駆動部33、および距離推定部34を備えて構成される。
AFセンサ31は、例えば、イメージセンサ21のセンサ面に埋め込まれた複数の位相差検出画素を有して構成される。位相差検出画素は、右側半分が遮光された画素と左側半分が遮光された画素とが組み合わされて構成され、センサ面の所定箇所に配置される。そして、右側半分が遮光された画素から出力される画素信号から構築される画像と、左側半分が遮光された画素から出力される画素信号から構築される画像とが、AFセンサ31からAF制御部32に供給される。
AF制御部32は、AFセンサ31から供給される2枚の画像上における被写体の位置のズレに基づいて、フォーカスを合わせる被写体までの距離を算出する。そして、AF制御部32は、その距離にフォーカスが合うように、光学系12が有するフォーカス調整用のレンズのレンズ位置を決定し、決定したレンズ位置に対応する電流値のAF制御信号をAF駆動部33に供給する。
AF駆動部33は、光学系12が有するフォーカス調整用のレンズを駆動するためのアクチュエータを有して構成され、AF制御部32から供給されるAF制御信号の電流値に従ってフォーカス調整用のレンズを駆動して、被写体にフォーカスを合わせる。
距離推定部34には、AF制御部32からAF駆動部33に出力されるAF制御信号が供給され、距離推定部34は、AF制御信号の電流値から、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dを推定する。そして、距離推定部34は、AF制御信号の電流値から推定した被写体距離Dを、手振れ補正処理部25に供給する。
ここで、図24を参照して、AF制御信号の電流値と被写体距離Dとの関係について説明する。
図24のAに示すように、レンズから被写体までの距離を物側距離aとし、レンズからセンサ面までの距離を像側距離bとしたとき、物側距離aおよび像側距離bの関係は、レンズの焦点距離fに従ったものとなる。
即ち、物側距離aおよび像側距離bの関係は、図24のBに示すように、ガウスの結像公式(1/f=1/a+1/b)により求められる。図24のBでは、横軸が物側距離aを表し、縦軸が像側距離bを表しており、物側距離aが短くなるのに伴って像側距離bが長くなる。特に、フォーカスを合わせる被写体が近距離にあるとき、即ち、物側距離aが極端に短いときには、像側距離bは急激に長くなる。
また、AF駆動部33は、光学系12が有するフォーカス調整用のレンズを、AF制御部32から供給されるAF制御信号の電流値に応じてリニアに駆動する。図24のCでは、横軸がAF制御信号の電流値を表し、縦軸がフォーカス調整用のレンズのレンズ位置を表しており、フォーカス調整用のレンズのレンズ位置は、AF制御信号の電流値に対して略線形に変化する。
従って、距離推定部34は、略線形的な関係に基づいて、AF駆動部33に供給されるAF制御信号の電流値から、AF駆動部33により駆動されるフォーカス調整用のレンズのレンズ位置を求めることができる。そして、フォーカス調整用のレンズのレンズ位置に従って物側距離aが決定されることより、距離推定部34は、図24のBに示したガウスの結像公式から像側距離bを求めることで、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dを推定することができる。
距離推定部34は、このようにして推定した被写体距離Dを手振れ補正処理部25に供給し、手振れ補正処理部25は、被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行うことができる。例えば、上述したように、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素以上となる程度に、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dが近い場合、手振れ補正処理部25は、上述した式(6)の補正量Δyおよび式(8)の補正量Δxに追加する追加補正量を、被写体距離Dを用いて求め、その追加補正量を追加した補正量で手振れ補正処理を行うようにすることができる。これにより、フォーカスを合わせる被写体における誤差距離δ(θ,α,D)を2画素以下に抑制することができる。
図25には、撮像装置11Bがロール方向に手振れしたときに求められる、所定の被写体距離DとX方向の誤差距離δxとの関係の一例が示されている。
図25に示すように、例えば、撮像装置11Bのロール方向の回転中心までの距離rを100mmとし、ブレ角θを0.5°としたとき、X方向の移動量r・sinθは872.7μmと求められ、Y方向の移動量r・(1−cosθ)は3.8μmと求められる。
そして、被写体距離Dが2.4mであるとき、X方向に撮像可能な範囲(=2・D・TANβ)は2.47mとして求められ、上述の式(5)よりX方向の誤差距離δxは1.5と求められる。同様に、被写体距離Dが1.4mであるとき、X方向に撮像可能な範囲は1.44mとして求められ、X方向の誤差距離δxは2.5と求められる。さらに、被写体距離Dが0.35mであるとき、X方向に撮像可能な範囲は0.36mとして求められ、X方向の誤差距離δxは10.1と求められる。
このように、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dが近く、X方向の誤差距離δxが2画素以上となるとき、被写体にはX方向の誤差距離δxで手振れが発生することになる。従って、そのX方向の誤差距離δxを補正値に加算して手振れ補正処理を行うことで、フォーカスを合わせる被写体における手振れを抑制することができる。つまり、手振れ補正処理部25は、このX方向の誤差距離δxを、上述した式(8)の補正量Δxに対して追加する追加補正量(追加的に修正する画素数)として追加した手振れ補正処理を行う。
ここでは、X方向の補正について説明したが、手振れ補正処理部25は、Y方向の補正についても同様に、上述した式(6)の補正量Δyに対して、Y方向の誤差距離δyを追加補正量として追加した手振れ補正処理を行う。
つまり、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行うときのY方向の補正量Δyは、上述した式(6)に、Y方向の誤差距離δyを加算した次の式(40)で求められる。
Figure 2014156731
但し、式(40)において、dは、センサ面Sの中心点から瞳位置Iまでの光学的な瞳距離を示し、αは、瞳位置Iから被写体面上の点Aへの仰角を示し、θは、回転中心Oを中心としたブレ角を示している。また、rは、回転中心Oからセンサ面Sの中心点までの距離である回転半径を示し、Dは、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離を示し、Nyは、イメージセンサ21のY軸方向の一辺の画素数を示し、βは、イメージセンサ21のY軸方向の最大画角を示している。
同様に、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行うときのX方向の補正量Δxは、上述した式(8)に、X方向の誤差距離δxを加算した次の式(41)で求められる。
Figure 2014156731
但し、式(41)において、dは、センサ面Sの中心点から瞳位置Iまでの光学的な瞳距離を示し、αは、瞳位置Iから被写体面上の点Aへの仰角を示し、θは、回転中心Oを中心としたブレ角を示している。また、rは、回転中心Oからセンサ面Sの中心点までの距離である回転半径を示し、Dは、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離を示し、Nxは、イメージセンサ21のX軸方向の一辺の画素数を示し、γは、イメージセンサ21のX軸方向の最大画角を示している。
例えば、手振れ補正処理部25には、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素以上となる被写体距離が予め求められて閾値として設定することができる。そして、手振れ補正処理部25は、距離推定部34により推定された被写体距離Dが、その閾値未満である場合、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行うようにすることができる。
これにより、撮像装置11Bは、フォーカスを合わせる被写体において、手振れが最も抑制されるように手振れ補正処理を行うようことができる。従って、被写体が近距離であっても手振れの発生をより確実に抑制することができ、画質の向上を図ることができる。また、撮像装置11Bでは、誤差距離δ(θ,α,D)が2画素以上となる被写体距離が予め求められて閾値未満である場合にだけ、被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行えばよく、処理負荷を低減することができる。
図26は、被写体距離Dに応じた手振れ補正処理の効果を比較して説明する図である。
図26には、定規を手前側に配置し、格子パターンのパネルを奥側に配置して撮像された画像が示されている。図26のAには、手振れ補正処理が施されていない画像が示されており、図26のBには、定規が配置されている位置に被写体距離Dを設定して手振れ補正処理が施された画像が示されており、図26のCには、格子パターンが配置されている位置に被写体距離Dを設定して手振れ補正処理が施された画像が示されている。
図26のAに示す画像のように、手振れ補正処理が施されていない場合には、定規および格子パターンの両方に手振れが発生している。また、図26のBに示す画像のように、定規が配置されている位置に被写体距離Dを設定して手振れ補正処理を施した場合には、定規に対する手振れが抑制され、奥側にある格子パターンに手振れが発生している。また、図26のCに示す画像のように、格子パターンが配置されている位置に被写体距離Dを設定して手振れ補正処理を施した場合には、格子パターンに対する手振れが抑制され、手前側にある定規に手振れが発生している。
このように、被写体距離Dに応じた手振れ補正処理を行うことにより、フォーカスを合わせる被写体に対する手振れを、より効果的に抑制することができる。
なお、図24のCを参照して説明したように、フォーカス調整用のレンズのレンズ位置は、AF制御信号の電流値に対して略線形に変化する関係を有するが、例えば、撮像装置11の姿勢によって、その関係が略線形にならないことがある。即ち、例えば、撮像装置11が上を向いているときと、撮像装置11が下を向いているときとで、フォーカス調整用のレンズに作用する重力によって、フォーカス調整用のレンズのレンズ位置は異なることになる。
そこで、撮像装置11Bでは、撮像装置11の姿勢に基づいて、被写体距離Dを補正することで、より正確な補正量を求めることができる。
即ち、例えば、撮像装置11では、ジャイロセンサ22により重力方向(即ち、撮像装置11の姿勢)を測定し、ジャイロセンサ22が、その重力方向を距離推定部34に供給するように構成することができる。そして、距離推定部34は、予め求められた重力方向と被写体距離Dの補正量との対応関係を保持しており、ジャイロセンサ22から供給される重力方向に従い、被写体距離Dを補正することができる。これにより、撮像装置11がどのような姿勢であっても、より正確に手振れ補正処理を行うことができる。
なお、撮像装置11Bにおいて、AFセンサ31は、位相差検出画素をイメージセンサ21のセンサ面に埋め込む構成に限定されることはない。例えば、撮像装置11Bでは、イメージセンサ21に向かう光の一部を分割して被写体までの距離を求める構成や、イメージセンサ21から出力される画像のコントラストに基づいて被写体までの距離を求める構成などを採用することができる。
また、撮像装置11Bにおいて、距離推定部34を設けずに、AF制御部32が、被写体までの距離を示す信号を手振れ補正処理部25に直接的に供給するように構成してもよい。さらに、AF駆動部33が、パルス信号に従ってフォーカス調整用のレンズを駆動する構成としてもよく、この場合、AF制御部32が、AF制御信号としてパルス信号を出力し、距離推定部34は、そのパルスをカウントすることにより被写体までの距離を推定することができる。
次に、図27は、本技術を適用した固体撮像素子の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図27に示すように、固体撮像素子51は、画素アレイ部52、行走査部53、カラム処理部54、列走査部55、出力部56、制御部57、およびロジック回路58を備えて構成される。
画素アレイ部52は、複数の画素61がアレイ状に配置されており、画素61は、行走査部53からの制御に従って行ごとに駆動し、光電変換により発生した電荷に応じた画素信号を列ごとに並列的にカラム処理部54に出力する。
行走査部53は、画素アレイ部52の画素61を行ごとに駆動するための駆動信号(例えば、転送信号、選択信号、リセット信号)を供給する。
カラム処理部54は、画素アレイ部52の画素61から供給される画素信号を、画素61の列ごとに並列的にA/D(Analog/Digital)変換し、列走査部55からの制御に従って順番に出力部56に供給する。
列走査部55は、カラム処理部54に対して所定のタイミングで順次、画素信号を出力するように制御する。
出力部56は、カラム処理部54から供給される画素信号を、例えば、所定のゲインで増幅して出力する。
制御部57は、行走査部53、カラム処理部54、列走査部55、および出力部56の駆動の基準となるクロック信号や、駆動を制御するための制御信号を供給する。
ロジック回路58は、ジャイロセンサ22、信号同期部23、パラメータ保持部24、および、手振れ補正処理部25を有するように構成される。ジャイロセンサ22、信号同期部23、パラメータ保持部24、および、手振れ補正処理部25の構成については、図1と同様であり、その詳細な説明は省略する。
つまり、固体撮像素子51は、図1のカメラモジュール15と同様の手振れ補正処理を、その内部で行うことができるように構成されている。なお、ロジック回路58は、例えば、画素アレイ部52と同一の基板において画素アレイ部52の周辺回路として設けられる。または、ロジック回路58は、画素アレイ部52の基板とは異なる基板に設けられ、それらの基盤が積層される構成とすることができる。
このように、固体撮像素子51は、手振れ補正処理を施した画像を出力することができる。
なお、本技術は、撮像装置の他、例えば、パーソナルコンピュータのように、撮像済みの画像データと画像データに同期したジャイロデータとを取得して、事後的に手振れ補正処理を提供する装置に適用してもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
前記撮像部が出力する画像を構成する画素の位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
を備える撮像装置。
(2)
前記補正処理部は、前記画像の略中心からの縦方向と横方向との距離に依存して異なる補正量を用いる
上記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記補正処理部は、前記撮像部のセンサ面に被写体の像を結像する光学系の瞳位置から前記撮像部のセンサ面までの光学的な距離である瞳距離と、前記撮像部から供給される画像の所定の画素の配置位置と、この配置位置に対応する前記センサ面上の点に対する前記瞳位置からの仰角と、前記ブレ角とを用いて、前記画素ごとに、幾何光学的な計算式に従った演算を行って前記補正量を算出する
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記補正量は、上述した式(6)および式(8)で表される
但し、前記式(6)および式(8)において、Δxは、前記画像の横方向の補正量を示し、Δyは、前記画像の縦方向の補正量を示し、dは、前記瞳距離を示し、αは、前記仰角を示し、θは、前記ブレ角を示し、Xは、補正の対象となる画素の前記画像の略中心から横方向への距離を示す
上記(3)に記載の撮像装置。
(5)
前記補正処理部は、前記補正量に従って補正された補正後の画像を構成する各画素の画素位置が、補正前の画像を構成する各画素の画素位置に一致するように、補正後の画像を構成する所定の前記画素の周辺にある所定数の前記画素より補間して、所定の前記画素の画素値を求める
上記(1)から(4)までのいずれかに記載の撮像装置。
(6)
前記撮像部から出力される画像と、前記検出部から出力される前記ブレ角との同期をとって前記補正処理部に供給する同期部
をさらに備える
上記(1)から(5)までのいずれかに記載の撮像装置。
(7)
前記同期部は、前記撮像部から出力される画像の水平ラインごとに、前記検出部から出力される前記ブレ角との同期をとる
上記(1)から(6)までのいずれかに記載の撮像装置。
(8)
前記補正処理部は、前記撮像部が振れることによって、
前記画像が上下方向に移動するブレ角が前記画像の上下方向に与える影響を補正する補正量に加え、前記画像が上下方向に移動するブレ角が前記画像の左右方向に与える影響を補正する補正量を算出し、
前記画像が左右方向に移動するブレ角が前記画像の左右方向に与える影響を補正する補正量に加え、前記画像が左右方向に移動するブレ角が前記画像の上下方向に与える影響を補正する補正量を算出する
上記(1)から(7)までのいずれかに記載の撮像装置。
(9)
前記撮像部は、前記画像の全体が略同時に記録されるグローバルシャッター方式で撮像を行う
上記(1)から(7)までのいずれかに記載の撮像装置。
(10)
前記撮像部は、前記画像内で水平ラインごとに撮像タイミングの異なるローリングシャッター方式で撮像を行う
上記(1)から(7)までのいずれかに記載の撮像装置。
(11)
前記検出部により検出されるブレ角に基づいて、前記撮像部上の画像が動かない方向に、前記撮像部のセンサ面に被写体の像を結像する光学系が有するレンズを前記撮像部のセンサ面と略平行に駆動する駆動部
をさらに備え、
前記画像面上における前記画素の配置位置に依存しない部分を平行駆動により補正する
上記(1)から(10)までのいずれかに記載の撮像装置。
(12)
前記補正処理部は、前記瞳位置からフォーカスを合わせる被写体までの光学的な距離である被写体距離をさらに用い、前記補正量に対して追加的な補正を行う追加補正量を算出して、前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う
上記(3)に記載の撮像装置。
(13)
前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う際の補正量は、上述した式(40)および式(41)で表される
但し、前記式(40)または式(41)において、Δxは、前記画像の横方向の補正量を示し、Δyは、前記画像の縦方向の補正量を示し、dは、前記瞳距離を示し、αは、前記仰角を示し、θは、前記ブレ角を示し、Xは、補正の対象となる画素の前記画像の略中心から横方向への距離を示し、rは、前記撮像部が振れた際の回転中心から前記センサ面の中心点までの距離である回転半径を示し、Dは、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離を示し、Nyは、前記撮像部の縦方向の一辺の画素数を示し、βは、前記撮像部の縦方向の最大画角を示し、Nxは、前記撮像部の横方向の一辺の画素数を示し、γは、前記撮像部の横方向の最大画角を示す
上記(12)に記載の撮像装置。
(14)
前記補正処理部は、フォーカスを合わせる被写体までの前記被写体距離が、予め設定されている所定の閾値以下である場合に、前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う
上記(12)または(13)に記載の撮像装置。
(15)
前記光学系が有するフォーカス調整用のレンズを駆動して、所望の被写体にフォーカスを合わせるフォーカス駆動部と、
前記フォーカス駆動部による前記フォーカス調整用のレンズの駆動を制御する制御信号に基づいて、フォーカスを合わせる被写体までの前記被写体距離を推定する被写体距離推定部と
をさらに備える上記(12)から(14)までのいずれかに記載の撮像装置。
(16)
前記検出部は、重力加速度の方向を検出して前記被写体距離推定部に供給し、
前記被写体距離推定部は、重力加速度の方向に従い、推定した前記被写体距離を補正する
上記(15)に記載の撮像装置。
(17)
被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
を備える固体撮像素子。
(18)
被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
を備えるカメラモジュール。
(19)
被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
を備える電子機器。
(20)
被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部とを有する撮像装置の撮像方法において、
前記撮像部が画像を出力し、
前記検出部がブレ角を出力し、
前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する
ステップを含む撮像方法。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 撮像装置, 12 光学系, 13 記録媒体, 14 ディスプレイ, 15 カメラモジュール, 21 撮像素子, 22 ジャイロセンサ, 23 信号同期部, 24 パラメータ保持部, 25 手振れ補正処理部, 26 駆動部, 51 固体撮像素子, 52 画素アレイ, 53 行走査部, 54 カラム処理部, 55 列走査部, 56 出力部, 57 制御部, 58 ロジック回路

Claims (20)

  1. 被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
    前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
    を備える撮像装置。
  2. 前記補正処理部は、前記画像の略中心からの縦方向と横方向との距離に依存して異なる補正量を用いる
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記補正処理部は、前記撮像部のセンサ面に被写体の像を結像する光学系の瞳位置から前記撮像部のセンサ面までの光学的な距離である瞳距離と、前記撮像部から供給される画像の所定の画素の配置位置と、この配置位置に対応する前記センサ面上の点に対する前記瞳位置からの仰角と、前記ブレ角とを用いて、前記画素ごとに、幾何光学的な計算式に従った演算を行って前記補正量を算出する
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記補正量は、以下の式(1)および式(2)で表される
    Figure 2014156731
    Figure 2014156731
    但し、前記式(1)または式(2)において、Δxは、前記画像の横方向の補正量を示し、Δyは、前記画像の縦方向の補正量を示し、dは、前記瞳距離を示し、αは、前記仰角を示し、θは、前記ブレ角を示し、Xは、補正の対象となる画素の前記画像の略中心から横方向への距離を示す
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記補正処理部は、前記補正量に従って補正された補正後の画像を構成する各画素の画素位置が、補正前の画像を構成する各画素の画素位置に一致するように、補正後の画像を構成する所定の前記画素の周辺にある所定数の前記画素より補間して、所定の前記画素の画素値を求める
    請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像部から出力される画像と、前記検出部から出力される前記ブレ角との同期をとって前記補正処理部に供給する同期部
    をさらに備える請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記同期部は、前記撮像部から出力される画像の水平ラインごとに、前記検出部から出力される前記ブレ角との同期をとる
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記補正処理部は、前記撮像部が振れることによって、
    前記画像が上下方向に移動するブレ角が前記画像の上下方向に与える影響を補正する補正量に加え、前記画像が上下方向に移動するブレ角が前記画像の左右方向に与える影響を補正する補正量を算出し、
    前記画像が左右方向に移動するブレ角が前記画像の左右方向に与える影響を補正する補正量に加え、前記画像が左右方向に移動するブレ角が前記画像の上下方向に与える影響を補正する補正量を算出する
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像部は、前記画像の全体が略同時に記録されるグローバルシャッター方式で撮像を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  10. 前記撮像部は、前記画像内で水平ラインごとに撮像タイミングの異なるローリングシャッター方式で撮像を行う
    請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記検出部により検出されるブレ角に基づいて、前記撮像部上の画像が動かない方向に、前記撮像部のセンサ面に被写体の像を結像する光学系が有するレンズを前記撮像部のセンサ面と略平行に駆動する駆動部
    をさらに備え、
    前記画像面上における前記画素の配置位置に依存しない部分を平行駆動により補正する
    請求項1に記載の撮像装置。
  12. 前記補正処理部は、前記瞳位置からフォーカスを合わせる被写体までの光学的な距離である被写体距離をさらに用い、前記補正量に対して追加的な補正を行う追加補正量を算出して、前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う
    請求項3に記載の撮像装置。
  13. 前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う際の補正量は、以下の式(3)および式(4)で表される
    Figure 2014156731
    Figure 2014156731
    但し、前記式(3)または式(4)において、Δxは、前記画像の横方向の補正量を示し、Δyは、前記画像の縦方向の補正量を示し、dは、前記瞳距離を示し、αは、前記仰角を示し、θは、前記ブレ角を示し、Xは、補正の対象となる画素の前記画像の略中心から横方向への距離を示し、rは、前記撮像部が振れた際の回転中心から前記センサ面の中心点までの距離である回転半径を示し、Dは、フォーカスを合わせる被写体までの被写体距離を示し、Nyは、前記撮像部の縦方向の一辺の画素数を示し、βは、前記撮像部の縦方向の最大画角を示し、Nxは、前記撮像部の横方向の一辺の画素数を示し、γは、前記撮像部の横方向の最大画角を示す
    請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記補正処理部は、フォーカスを合わせる被写体までの前記被写体距離が、予め設定されている所定の閾値以下である場合に、前記被写体距離に応じた手振れ補正処理を行う
    請求項12に記載の撮像装置。
  15. 前記光学系が有するフォーカス調整用のレンズを駆動して、所望の被写体にフォーカスを合わせるフォーカス駆動部と、
    前記フォーカス駆動部による前記フォーカス調整用のレンズの駆動を制御する制御信号に基づいて、フォーカスを合わせる被写体までの前記被写体距離を推定する被写体距離推定部と
    をさらに備える請求項12に記載の撮像装置。
  16. 前記検出部は、重力加速度の方向を検出して前記被写体距離推定部に供給し、
    前記被写体距離推定部は、重力加速度の方向に従い、推定した前記被写体距離を補正する
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
    前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
    を備える固体撮像素子。
  18. 被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
    前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
    を備えるカメラモジュール。
  19. 被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、
    前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部と、
    前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する補正処理部と
    を備える電子機器。
  20. 被写体を撮像して画像を出力する撮像部と、前記撮像部が振れた際のブレ角を物理的に検出する検出部とを有する撮像装置の撮像方法において、
    前記撮像部が画像を出力し、
    前記検出部がブレ角を出力し、
    前記撮像部が出力する画像を構成する画素の配置位置と前記検出部により検出されたブレ角に基づいた補正量を算出し、この補正量に従って前記画像を補正する
    ステップを含む撮像方法。
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