JPWO2013002388A1 - 自動利得調整回路 - Google Patents
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Abstract
自動利得調整回路(5a)は、利得可変回路(3)の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路(10)と、利得可変回路(3)の出力信号の平均値電圧を検出すると共に、平均値電圧に利得可変回路(3)の所望の出力振幅の1/2の電圧を加える平均値検出・出力振幅設定回路(11)と、ピーク検出回路(10)の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路(11)の出力電圧との差分を増幅して、増幅結果を利得制御信号として利得可変回路(3)の利得を制御する高利得アンプ(12)とを備える。ピーク検出回路(10)は、トランジスタ(Q1,Q2,Q3)と、電流源(I1)と、フィルタ回路とから構成される。フィルタ回路は、抵抗(Ra)と容量(C1)との直列接続からなる。
Description
本発明は、半導体集積回路において利得可変回路の利得を自動的に制御する自動利得調整回路に関するものである。
従来より、微小な光電流を電圧信号に変換すると同時に増幅するトランスインピーダンス増幅回路の構成要素として、自動利得調整回路(Automatic Gain Control:AGC)が使用されている。文献「Kimkikazu Sano,et al.,“A Wideband Low-distorted ROSA for Video Distribution Service based on FM Conversion Scheme”,ECOC 2007 Proceedings,Vol.3,pp.167-168,2007」に開示されたトランスインピーダンス増幅回路の構成を図12に示す。
トランスインピーダンスコア回路1は、図示しないフォトダイオード等の受光素子において得られた電流信号を電圧信号に変換する。オフセット補償回路2は、トランスインピーダンスコア回路1の出力信号のオフセットを補償する。利得可変回路(Variable Gain Amplifier)3は、トランスインピーダンスコア回路1の出力信号を増幅する。利得可変回路3の出力信号は、出力バッファ4を介して差動出力端子OT,OCに出力される。自動利得調整回路5は、利得可変回路3の出力信号の振幅が所定の設定出力振幅と一致するように利得制御信号を生成して利得可変回路3の利得を制御する。
以下、自動利得調整回路5について詳細に説明する。自動利得調整回路5は、ピーク検出回路50と、平均値検出回路51と、出力振幅設定回路52と、オペアンプ53と、抵抗r51,r52,r53,r54と、容量c51,c52,c53とから構成される。ピーク検出回路50は、利得可変回路3の出力信号のピーク値THoを検出する。平均値検出回路51は、利得可変回路3の出力信号の平均値Aveを検出する。このピーク値THoと平均値Aveとの差分が利得可変回路3の出力信号の振幅の半値(片振幅)となる。出力振幅設定回路52には、基準となる設定出力片振幅ASetが予め設定されている。出力振幅設定回路52は、設定出力片振幅ASetをオペアンプ53の非反転入力端子と反転入力端子とに出力する。
利得可変回路3の出力振幅と出力振幅設定回路52から出力される設定出力片振幅ASetとを、オペアンプ53の入力において式(1)に示すように加算する。
Ave−THo+ASet ・・・(1)
オペアンプ53の入力は安定動作時においてはオペアンプ自身の高利得性のためにほぼ0であることから、式(1)の値はほぼ0、すなわち式(2)が成り立つ。
THo−Ave≒ASet ・・・(2)
Ave−THo+ASet ・・・(1)
オペアンプ53の入力は安定動作時においてはオペアンプ自身の高利得性のためにほぼ0であることから、式(1)の値はほぼ0、すなわち式(2)が成り立つ。
THo−Ave≒ASet ・・・(2)
すなわち、オペアンプ53は、設定出力片振幅ASetと利得可変回路3の出力片振幅(THo−Ave)との差分を増幅し、この増幅結果に基づいて利得制御信号を利得可変回路3に出力する。これにより、オペアンプ53は、利得可変回路3の出力片振幅(THo−Ave)が設定出力片振幅ASetで安定するように利得可変回路3の利得を制御する。
利得可変回路3としては、例えばギルバートセル型の利得可変回路が使用される。文献「P.R.グレイ,P.J.フルスト,S.H.レビス,R.G.メイヤー著,浅田邦博、永田穣 監訳,“システムLSIのためのアナログ集積設計技術(下)”,第四版,培風館,p.263-264,2003」に開示されたギルバートセル型の利得可変回路の構成を図13に示す。この利得可変回路は、ベースに入力される利得制御信号GCT,GCCに応じて出力振幅調整を行う上部差動対を構成する振幅調整用トランジスタQ30,Q31と、同じく上部差動対を構成する振幅調整用トランジスタQ32,Q33と、ベースが正相入力端子HIT、逆相入力端子HICに接続された下部差動対を構成する増幅用トランジスタQ34,Q35と、一端が増幅用トランジスタQ34,Q35のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I30と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端が振幅調整用トランジスタQ30,Q32のコレクタに接続されたコレクタ抵抗R30と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端が振幅調整用トランジスタQ31,Q33のコレクタに接続されたコレクタ抵抗R31とから構成される。増幅用トランジスタQ34のコレクタは、振幅調整用トランジスタQ30,Q31のエミッタと接続され、増幅用トランジスタQ35のコレクタは、振幅調整用トランジスタQ32,Q33のエミッタと接続される。
図13に示した利得可変回路においては、正相入力端子HIT、逆相入力端子HICにトランスインピーダンスコア回路1から出力される正相入力信号、逆相入力信号が入力され、上部差動対を構成する振幅調整用トランジスタQ30,Q31に利得制御信号GCT,GCCが入力され、同じく上部差動対を構成する振幅調整用トランジスタQ33,Q32にも利得制御信号GCT,GCCが入力される。そして、振幅調整用トランジスタQ31,Q33のコレクタとコレクタ抵抗R31との接続点が正相出力端子HOTに接続され、振幅調整用トランジスタQ30,Q32のコレクタとコレクタ抵抗R30との接続点が逆相出力端子HOCに接続される。
図12に示したトランスインピーダンス増幅回路では、利得可変回路3において入力振幅が変動するとき、その変動に応じて利得可変回路3の利得及び出力振幅も自動的に変動し、最終的には自動利得調整回路5で設定された出力振幅へ収束するように動作する。この入力振幅の変動に応じた利得可変回路3の利得及び出力振幅の変動の最中において、利得及び出力振幅が不安定に変動する場合があった。
利得可変回路3の利得及び出力振幅が不安定に変動する理由は、利得可変回路3と自動利得調整回路5とから構成されている負帰還ループであるAGCループの位相余裕が不十分だからである。
利得可変回路3の利得及び出力振幅が不安定に変動する理由は、利得可変回路3と自動利得調整回路5とから構成されている負帰還ループであるAGCループの位相余裕が不十分だからである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、利得可変回路の入力振幅が変動する際に、利得可変回路の出力振幅を安定的に変動させることを目的とする。
本発明の自動利得調整回路は、主信号を増幅する利得可変回路の利得を調整する自動利得調整回路において、前記利得可変回路の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路と、前記利得可変回路の出力信号の平均値電圧を検出すると共に、この平均値電圧に前記利得可変回路の所望の出力振幅の1/2の電圧を加える平均値検出・出力振幅設定回路と、前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出・出力振幅設定回路の出力電圧との差分を増幅して、この増幅結果を利得制御信号として前記利得可変回路の利得を制御する増幅回路とを備え、前記ピーク検出回路は、ベースが自動利得調整回路の正相入力端子に接続され、コレクタに電源電圧が供給される第1のトランジスタと、ベースが自動利得調整回路の逆相入力端子に接続され、コレクタに電源電圧が供給される第2のトランジスタと、入力が前記第1、第2のトランジスタのエミッタに接続され、出力がピーク検出回路の出力端子に接続された第1のエミッタフォロア回路とから構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、ピーク検出回路における周波数変化に対する位相変動量を減じることができ、利得可変回路と自動利得調整回路とからなるAGCループの周波数変化に対する位相変動量も減少させることができ、AGCループの位相余裕を大きく確保してAGCループの安定化を実現することができる。その結果、本発明では、利得可変回路の入力振幅が変動する際に、利得可変回路の出力振幅を安定的に変動させることができる。本発明では、利得可変回路の出力振幅の安定化を回路コストをほとんどかけずに実現することができる。また、本発明では、利得可変回路の出力振幅が設定振幅に到るまでの応答時間を高速化することができる。さらに、本発明では、平均値検出回路と出力振幅設定回路とが一体となっていることから、使用素子の削減、チップエリアの縮小、消費電力の削減といった効果が得られる。
[第1実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例に係る自動利得調整回路の構成を示す回路図である。
本実施例における自動利得調整回路5aは、図12に示した従来の自動利得調整回路5と同様に利得可変回路3の出力振幅をモニタしながら、当該出力振幅が自動利得調整回路5a内で設定された振幅となるように利得可変回路3への利得制御信号を生成・出力する。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例に係る自動利得調整回路の構成を示す回路図である。
本実施例における自動利得調整回路5aは、図12に示した従来の自動利得調整回路5と同様に利得可変回路3の出力振幅をモニタしながら、当該出力振幅が自動利得調整回路5a内で設定された振幅となるように利得可変回路3への利得制御信号を生成・出力する。
本実施例における自動利得調整回路5aは、ピーク検出回路10と、平均値検出・出力振幅設定回路11と、差動増幅回路である高利得アンプ12と、緩衝回路13とから構成されている。
ピーク検出回路10は、図12に示した従来のピーク検出回路50と同様に利得可変回路3の出力信号のピーク電圧を検出する回路である。ピーク検出回路10は、ベースが緩衝回路13の正相出力端子に接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ1と、ベースが緩衝回路13の逆相出力端子に接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ2と、ベースがトランジスタQ1,Q2のエミッタに接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ3と、一端がトランジスタQ1,Q2のエミッタおよびトランジスタQ3のベースに接続された抵抗Raと、一端が抵抗Raの他端に接続され、他端に電源電圧VEEが供給される容量C1と、一端がトランジスタQ3のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I1とから構成されている。トランジスタQ3と電流源I1とはエミッタフォロア回路を構成している。
ピーク検出回路10は、図12に示した従来のピーク検出回路50と同様に利得可変回路3の出力信号のピーク電圧を検出する回路である。ピーク検出回路10は、ベースが緩衝回路13の正相出力端子に接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ1と、ベースが緩衝回路13の逆相出力端子に接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ2と、ベースがトランジスタQ1,Q2のエミッタに接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ3と、一端がトランジスタQ1,Q2のエミッタおよびトランジスタQ3のベースに接続された抵抗Raと、一端が抵抗Raの他端に接続され、他端に電源電圧VEEが供給される容量C1と、一端がトランジスタQ3のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I1とから構成されている。トランジスタQ3と電流源I1とはエミッタフォロア回路を構成している。
平均値検出・出力振幅設定回路11は、図12に示した従来の自動利得調整回路5では別個であった平均値検出回路と出力振幅設定回路とを一体化した回路であり、利得可変回路3の出力信号の平均値電圧を検出すると共に、この平均値電圧に利得可変回路3の所望の出力振幅の略1/2の電圧(片振幅)を加える。平均値検出・出力振幅設定回路11は、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ4,Q5と、ベースがトランジスタQ4,Q5のエミッタに接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ6と、一端が緩衝回路13の正相出力端子に接続され、他端がトランジスタQ4,Q5のベースに接続された抵抗R1と、一端が緩衝回路13の逆相出力端子に接続され、他端がトランジスタQ4,Q5のベースに接続された抵抗R2と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ4,Q5のベースに接続された抵抗R3と、一端がトランジスタQ4,Q5のベースに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される容量C2と、一端がトランジスタQ6のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I2とから構成されている。トランジスタQ6と電流源I2とはエミッタフォロア回路を構成している。
ピーク検出回路10の出力端子(トランジスタQ3のエミッタと電流源I1との接続点)は、高利得アンプ12の正相入力端子OTに接続されている。平均値検出・出力振幅設定回路11の出力端子(トランジスタQ6のエミッタと電流源I2との接続点)は、高利得アンプ12の逆相入力端子OCに接続されている。
高利得アンプ12は、図12に示した従来のオペアンプ53と同様の機能を司る。すなわち、高利得アンプ12は、ピーク検出回路10の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧との差分を増幅して、この増幅結果を利得制御信号として利得可変回路3に出力する。これにより、高利得アンプ12は、ピーク検出回路10の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧とが等しくなるように利得可変回路3の利得を制御する。
前述のとおり、利得可変回路3としては、例えば図13に示したギルバートセル型の利得可変回路が使用される。利得可変回路3の正相出力端子HOTは自動利得調整回路5aの正相入力端子ITに接続され、利得可変回路3の逆相出力端子HOCは自動利得調整回路5aの逆相入力端子ICに接続されている。また、高利得アンプ12から出力される正相側の利得制御信号GCTおよび逆相側の利得制御信号GCCは利得可変回路3に入力される。
一方、自動利得調整回路5aの正相入力端子IT,逆相入力端子ICとピーク検出回路10との間には緩衝回路13が設けられている。緩衝回路13は、ベースが自動利得調整回路5aの正相入力端子ITに接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ7と、ベースが自動利得調整回路5aの逆相入力端子ICに接続され、コレクタに電源電圧VCCが供給されるトランジスタQ8と、ベースがトランジスタQ7,Q8のエミッタに接続された差動構成のトランジスタQ9,Q10と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ9のコレクタに接続された抵抗R4と、一端に電源電圧VCCが供給され、他端がトランジスタQ10のコレクタに接続された抵抗R5と、一端がトランジスタQ9のエミッタに接続され、他端がトランジスタQ10のエミッタに接続された抵抗R6と、一端がトランジスタQ7のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I3と、一端がトランジスタQ8のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I4と、一端がトランジスタQ9のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I5と、一端がトランジスタQ10のエミッタに接続され、他端に電源電圧VEEが供給される電流源I6とから構成されている。
トランジスタQ7と電流源I3とはエミッタフォロア回路を構成し、同様にトランジスタQ8と電流源I4とはエミッタフォロア回路を構成している。また、トランジスタQ9,Q10と抵抗R4,R5,R6と電流源I5,I6とは、出力回路(差動増幅回路)を構成している。
緩衝回路13の正相出力端子(トランジスタQ10のコレクタと抵抗R5との接続点)は、ピーク検出回路10の正相入力端子(トランジスタQ1のベース)および平均値検出・出力振幅設定回路11の正相入力端子(抵抗R1の一端)に接続されている。緩衝回路13の逆相出力端子(トランジスタQ9のコレクタと抵抗R4との接続点)は、ピーク検出回路10の逆相入力端子(トランジスタQ2のベース)および平均値検出・出力振幅設定回路11の逆相入力端子(抵抗R2の一端)に接続されている。
緩衝回路13の役割は、利得可変回路3の差動出力端子HOT,HOCにおける負荷、特に容量性負荷の大きさを減少させ、利得可変回路3の高周波側の帯域を大きく確保することである。この役割が実現される様子は、以下のように説明できる。ピーク検出回路10の入力および平均値検出・出力振幅設定回路11の入力と利得可変回路3の出力とを直結した場合、利得可変回路3の差動出力端子HOT,HOCにおける負荷は、ピーク検出回路10と平均値検出・出力振幅設定回路11の2回路となる。負荷が2回路であるために、たとえ作製プロセス(例えばInP HBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)の作製プロセス)で許される最小サイズのトランジスタをピーク検出回路10の入力部のトランジスタQ1,Q2と平均値検出・出力振幅設定回路11の入力部のトランジスタQ4,Q5に用いても、利得可変回路3が駆動する負荷は出力端子1個あたりトランジスタ2個分となる。
これに対し本実施例では、緩衝回路13を挿入することによって、利得可変回路3が駆動する負荷を出力端子1個あたりトランジスタ1個分まで減少させることができる。すなわち、緩衝回路13の入力部のトランジスタQ7,Q8に最小サイズのトランジスタを用いれば、利得可変回路3が駆動する負荷を、緩衝回路13が無い場合と比べて1/2程度まで減じることが可能である。本実施例では、利得可変回路3が駆動する負荷、特に容量性負荷が小さくなることから、利得可変回路3の高周波側の帯域を大きく確保することができる。
次に、本実施例の自動利得調整回路5aにおいて設定された出力振幅が利得可変回路3の出力端子で得られる原理を図1を用いながら説明する。緩衝回路13を介して得られる利得可変回路3の出力電圧のピーク値をVpk、緩衝回路13を介して得られる利得可変回路3の出力電圧の平均値をVav、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のベース−エミッタ間電圧をVbeとしたとき、ピーク検出回路10の出力電圧、すなわち高利得アンプ12の正相入力端子OTの電圧は次式のようになる。
Vpk−2Vbe ・・・(3)
Vpk−2Vbe ・・・(3)
一方、平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧、すなわち高利得アンプ12の逆相入力端子OCの電圧は、利得可変回路3の出力電圧の平均値Vavに利得可変回路3の所望の出力振幅の1/2の電圧(片振幅)Vsetを加え、さらにトランジスタQ4,Q5,Q6のベース−エミッタ間電圧Vbeの2倍の値を減じた電圧となる。
Vav+Vset−2Vbe ・・・(4)
Vav+Vset−2Vbe ・・・(4)
ここで、前述したように、高利得アンプ12は、(a)高利得アンプ自身が自動利得調整回路5aと利得可変回路3とから成る負帰還ループ内に組み込まれていることと、(b)高利得アンプ自身の高利得性であることから、ピーク検出回路10の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧とを等しくするように動作する。したがって、次式が成立する。
Vpk−2Vbe=Vav+Vset−2Vbe ・・・(5)
Vpk−Vav=Vset ・・・(6)
Vpk−2Vbe=Vav+Vset−2Vbe ・・・(5)
Vpk−Vav=Vset ・・・(6)
式(6)は、利得可変回路3の出力電圧のピーク値Vpkと平均値Vavとの差分が設定値Vsetに等しくなることを示している。全振幅(ピークトゥーピーク振幅)で言い換えると、設定値Vsetの2倍の全振幅が利得可変回路3の出力で得られることを式(6)は示している。このようにして、本実施例では、設定された出力振幅値が利得可変回路3の出力で得られるように自動利得調整回路5aにおいて利得可変回路3への利得制御信号が自動的に生成され、その結果として設定された出力振幅が利得可変回路3の出力で得られる。
次に、本実施例において利得可変回路3の出力振幅値の温度依存性が小さくなることを式を用いながら説明する。トランジスタQ1,Q2のベース−エミッタ間電圧をVbe1、トランジスタQ3のベース−エミッタ間電圧をVbe2としたとき、上記の式(3)は次式のようになる。
Vpk−Vbe1−Vbe2 ・・・(7)
Vpk−Vbe1−Vbe2 ・・・(7)
抵抗R1,R2,R3の共通接続点(トランジスタQ4,Q5のベースの共通接続点)の電圧は次式のようになる。
Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}
/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]・・・(8)
Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}
/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]・・・(8)
次に、トランジスタQ4,Q5のベース−エミッタ間電圧であるが、(A)トランジスタQ1,Q2とトランジスタQ4,Q5が同サイズ、(B)トランジスタQ3とトランジスタQ6が同サイズ、(C)電流源I1と電流源I2が同電流値、という3つの条件が揃っている場合、トランジスタQ3のベース電流とトランジスタQ6のベース電流が等しく、さらにこれらのベース電流の半分の大きさの電流がそれぞれ等しいサイズのトランジスタQ1,Q2,Q4,Q5のエミッタを流れることから、トランジスタQ4,Q5のベース−エミッタ間電圧はトランジスタQ1,Q2のベース−エミッタ間電圧Vbe1に等しくなる。尚、ここでトランジスタが同サイズとは、同じベース電流下では同一のベース−エミッタ間電圧となる事を意味する。そのようなトランジスタを実現する方法の一つとして、同サイズとしたいトランジスタについて、半導体層構造や電極構造を同一とし、さらにその半導体層および電極の厚さや長さも等しく作製すればよい。
また、トランジスタQ6のベース−エミッタ間電圧は、前述の(B)トランジスタQ3とトランジスタQ6が同サイズ、(C)電流源I1と電流源I2が同電流値、という2つの条件が揃っていることで、等しい電流値の電流源I1とI2の電流がそれぞれ等しいサイズのトランジスタQ3,Q6のエミッタを流れることから、トランジスタQ6のベース−エミッタ間電圧はトランジスタQ3のベース−エミッタ間電圧Vbe2に等しくなる。以上から、上記の式(4)を詳細に記述すると、次式のようになる。
Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+ R3]−Vbe1−Vbe2
・・・(9)
Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+ R3]−Vbe1−Vbe2
・・・(9)
式(7)と式(9)より、上記の式(5)に相当する次式が成立する。
Vpk−Vbe1−Vbe2=Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]−Vbe1−Vbe2 ・・・(10)
Vpk−Vbe1−Vbe2=Vav+(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]−Vbe1−Vbe2 ・・・(10)
さらに、式(10)は式(11)のように整理することができる。
Vpk−Vav=(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3] ・・・(11)
Vpk−Vav=(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3] ・・・(11)
すなわち、本実施例では、利得可変回路3のピーク電圧と平均値電圧との差が(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/{{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3}となるように動作する。よって利得可変回路3の出力振幅は次式のようになる。
2×(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]・・・(12)
2×(VCC−Vav)×{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]・・・(12)
ここで、式(12)を見ると、トランジスタQ1,Q2,Q4,Q5のベース−エミッタ間電圧Vbe1およびトランジスタQ3,Q6のベース−エミッタ間電圧Vbe2が含まれていないことが分かる。ベース−エミッタ間電圧Vbe1,Vbe2が排除される理由は、ピーク検出回路10の入力端子(トランジスタQ1,Q2のベース)からピーク検出回路10の出力端子までの経路に挿入されるトランジスタが(Q1+Q2)とQ3の2段構成で、平均値検出・出力振幅設定回路11の入力端子(抵抗R1,R2の一端)から平均値検出・出力振幅設定回路11の出力端子までの経路に挿入されるトランジスタが(Q4+Q5)とQ6の2段構成であり、ピーク検出回路10において入力端子から出力端子までの経路に挿入されるトランジスタのベース−エミッタ接合の数と、平均値検出・出力振幅設定回路11において入力端子から出力端子までの経路に挿入されるトランジスタのベース−エミッタ接合の数とが同一であるため、高利得アンプ12でピーク検出回路10の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧との差分から利得制御信号を生成するときに、ベース−エミッタ間電圧Vbe1,Vbe2が排除されるからである。
これらのベース−エミッタ間電圧Vbe1,Vbe2は温度依存性が強く、式(12)にVbe1,Vbe2が含まれる場合は、一定で有るべき利得可変回路3の出力振幅が大きく変動することとなってしまう。本実施例では、利得可変回路3の出力振幅の設定値である式(12)から温度依存性の強いVbe1,Vbe2を排除し、その温度依存性を減少させている。
なお、抵抗R1〜R3にも温度依存性は有るが、式(12)中で抵抗R1〜R3が関係す式{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]は比を計算する式であり、抵抗R1〜R3に同一の抵抗素材を用いることで個々の温度変動は相殺されるため、{(R1×R2)/(R1+R2)}/[{(R1×R2)/(R1+R2)}+R3]の温度依存性は小さくなる。よって、本実施例では、電源電圧VCCおよび利得可変回路3の出力電圧の平均値Vavの温度依存性程度まで、利得可変回路3の出力振幅の温度変動依存性を減じることが可能である。
一方、図12に示した自動利得調整回路5によって制御される利得可変回路3の出力振幅値は、温度によって大きく変化する場合がある。図12に示した自動利得調整回路5は、ピーク検出回路50の出力電圧THoと平均値検出回路51の出力電圧Aveとの差(THo−Ave)を検出し、更にその出力電圧差(THo−Ave)と出力振幅設定回路52の出力電圧ASetとを比較して差分が0になるように動作するが、ピーク検出回路50の出力電圧THoと平均値検出回路51の出力電圧Aveの温度依存性が異なる場合、出力電圧差(THo−Ave)に温度依存性が発生する。自動利得調整回路5が利得制御信号を生成するための比較判断信号の1つである出力電圧差(THo−Ave)が温度依存性を持つことから、自動利得調整回路5から利得可変回路3へ出力される利得制御信号に温度依存性が発生し、結果として利得可変回路3の出力振幅値にも温度依存性が発生してしまう。このように、従来の自動利得調整回路5では、利得可変回路3の出力振幅に温度依存性が発生する可能性があるが、本実施例によれば、この温度依存性を減じることが可能である。
次に、本実施例において、利得可変回路3の入力振幅の変動時に出力振幅が安定的に変動する原理を説明する。利得可変回路3の入力振幅が変動したときに出力振幅が安定的に変動する、すなわち利得可変回路3と自動利得調整回路5aとから成るAGCループが安定的に動作するためには、AGCループの位相余裕が少なくとも60°以上確保されていることが必要である。本実施例では、ピーク検出回路10に抵抗Raと容量C1とを設けることにより、ピーク検出回路10における周波数変化に対する位相変動量を減じることができ、結果としてAGCループ全体の周波数変化に対する位相変動量も減少させることができ、AGCループの位相余裕を大きく確保してAGCループの安定化を実現することができる。
本実施例のピーク検出回路10中のトランジスタQ1,Q2、抵抗Ra及び容量C1から成る構成は、トランジスタQ1,Q2のベース−エミッタ接合を抵抗成分R’と見立てた時、R’,Ra及びC1から構成される所謂ラグリードフィルタを構成している。ラグリードフィルタは、低周波成分を透過し高周波成分を遮断するローパスフィルタの透過特性を持ちつつ、周波数変化に対する位相変動量が少ないフィルタである。すなわち、抵抗Raの挿入によって、ピーク検出回路10は、ラグリードフィルタの特性を有するようになり、位相変動量が少なくなる。これにより、AGCループ全体の位相変動量も抑えることが可能となり、結果としてAGCループの位相余裕が増大するという原理で、利得可変回路3の出力振幅の安定的な変動を実現できる。なお、ラグリードフィルタのカットオフ周波数は、高利得アンプ12のカットオフ周波数と同程度以上であればよい。
本実施例のAGCループの開ループ状態における利得の周波数特性を図2Aに示し、位相の周波数特性を図2Bに示す。なお、本実施例では、全てのトランジスタをnpn形のInP HBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)とし、抵抗Raを3kΩ、容量C1を4pFとしている。図2Aの横軸は周波数、縦軸は利得、図2Bの横軸は周波数、縦軸は位相である。図2Aによると、利得0dBでの周波数(ユニティゲイン周波数)は250MHzである。このユニティゲイン周波数250MHzにおける位相の180°までのマージン量、すなわち位相余裕は、図2Bによると90°である。したがって、AGCループの安定動作に必要な位相余裕60°に対して十分に大きな位相余裕を確保できていることが分かる。
図3に本実施例における利得可変回路3の出力波形の変動をシミュレーションした結果を示す。図3の横軸は時間、縦軸は電圧である。図3は、利得可変回路3に振幅50mVpp、ビットレート32Gbps、ビット長215−1の擬似ランダムビット列(Pseudo Random Bit Sequence:PRBS)を0sの時点から入力開始した場合のシミュレーション結果を示している。なお、0sより前の時間では入力信号は無い状態である。図3の例では、0s〜10ns手前まで600mVpp程度の出力振幅の信号が利得可変回路3から出力され、その後振幅の増減を繰り返すことなく、利得可変回路3の出力振幅が設定振幅である500mVppの付近に安定的に遷移することが分かる。このように、本実施例の構成によって、AGCループが安定化され、その結果として利得可変回路3の入力変動時の出力振幅変動も安定的になされることが分かる。
本実施例におけるAGCループモデルを図4に示す。図1と対応する構成要素には、図1と同一の符号を付してある。図4における要素14は、高利得アンプ12の内部回路のうちピーク検出回路10の出力電圧と平均値検出・出力振幅設定回路11の出力電圧との差分を求める機能部分に相当する。要素15は、高利得アンプ12と利得可変回路3との間に挿入されている、利得制御信号選択のためのセレクタ回路に相当する(図1では図示せず)。本セレクタ回路により、自動利得調整回路5aで生成した信号、もしくは外部から与えた信号のどちらかを利得制御信号として選択することができる。図1は、自動利得調整回路5aで生成した信号を利得制御信号として選択した状態に相当する。Vsetは平均値検出・出力振幅設定回路11の出力である。利得可変回路3の伝達関数Hv(s)をKv、ピーク検出回路10の伝達関数Hd(s)をKd{1+s/(zd)}/{1+s/(pd)}、高利得アンプ12の伝達関数Ha(s)をKa/{1+s/(pa)}、緩衝回路13の伝達関数Hp(s)をKp、要素15の伝達関数Hs(s)をKsとする。このとき、図4に示したAGCループの開ループの伝達関数O(s)は以下のようになる。
図2A、図2Bに示した特性は、式(13)に示した伝達関数O(s)に基づくシミュレーションにより得られたものである。
本実施例との比較のため、抵抗Raを短絡した場合、すなわちトランジスタQ1,Q2のエミッタと電源電圧VEEとの間に容量C1のみを設けた場合のAGCループの開ループ状態における利得の周波数特性を図5Aに示し、この場合の位相の周波数特性を図5Bに示す。図5Aによると、利得0dBでの周波数(ユニティゲイン周波数)は86MHzである。このユニティゲイン周波数86MHzにおける位相の180°までのマージン量、すなわち位相余裕は、図5Bによると19°である。したがって、ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合には、AGCループの安定動作に必要な位相余裕60°を確保できないことが分かる。ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合に位相余裕を確保できない理由は、容量C1のインピーダンスが1/jωC1 (jは虚数単位、ωは角周波数)で表されるものであり、周波数が大きくなるにつれて位相変動量が大きくなる特性を有しており、この容量C1の位相変動がAGCループの位相−周波数特性に現れるからである。
本実施例との比較のため、抵抗Raを短絡した場合、すなわちトランジスタQ1,Q2のエミッタと電源電圧VEEとの間に容量C1のみを設けた場合のAGCループの開ループ状態における利得の周波数特性を図5Aに示し、この場合の位相の周波数特性を図5Bに示す。図5Aによると、利得0dBでの周波数(ユニティゲイン周波数)は86MHzである。このユニティゲイン周波数86MHzにおける位相の180°までのマージン量、すなわち位相余裕は、図5Bによると19°である。したがって、ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合には、AGCループの安定動作に必要な位相余裕60°を確保できないことが分かる。ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合に位相余裕を確保できない理由は、容量C1のインピーダンスが1/jωC1 (jは虚数単位、ωは角周波数)で表されるものであり、周波数が大きくなるにつれて位相変動量が大きくなる特性を有しており、この容量C1の位相変動がAGCループの位相−周波数特性に現れるからである。
トランジスタQ1,Q2のエミッタと電源電圧VEEとの間に容量C1のみを設けた場合の利得可変回路3の出力波形の変動をシミュレーションした結果を図6に示す。図6は、図3のシミュレーションと完全に同一の条件、すなわち利得可変回路3に振幅50mVpp、ビットレート32Gbps、ビット長215−1の擬似ランダムビット列を0sの時点から入力開始した場合のシミュレーション結果を示している。図6の例では、0s〜10ns付近まで600mVpp程度の出力振幅の信号が利得可変回路3から出力された後、10ns〜30ns付近まで出力振幅0の状態が続いている。その後、30nsを過ぎた時点で利得可変回路3の出力振幅は500mVpp程度まで一旦増加するが、35ns付近で再び200mVpp程度まで出力振幅が縮小し、40nsを過ぎた後でようやく出力振幅が設定振幅である500mVppの付近に収束する。このように、ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合には、利得可変回路3の出力振幅が設定振幅に到るまで増減を繰り返しながら変動、すなわち不安定に変動する。
また、本実施例では、別の効果として利得可変回路3の出力振幅が設定振幅に到るまでの応答時間を高速化できるという効果も得られる。ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合には、図6に示したように利得可変回路3の出力振幅が不安定で増減を繰り返すために、出力振幅が設定振幅500mVppに収束するまでに40ns以上の時間を要する。これに対して、本実施例では、図3に示したように利得可変回路3の出力振幅が設定振幅500mVppに収束するまでに要する時間は10ns程度である。
トランジスタQ1,Q2のエミッタと電源電圧VEEとの間に容量C1のみを設けた場合のAGCループモデルを図7に示す。図7における要素10cは、図1のピーク検出回路10においてトランジスタQ1,Q2のエミッタと電源電圧VEEとの間に容量C1のみを設けた回路に相当する。要素10cの伝達関数Hd(s)をKd/{1+s/(pd)}とする。図7に示したAGCループの開ループの伝達関数O(s)は以下のようになる。
図5A、図5Bに示した特性は、式(14)に示した伝達関数O(s)に基づくシミュレーションにより得られたものである。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について説明する。図8は本発明の第2実施例に係る自動利得調整回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施例における自動利得調整回路5bは、ピーク検出回路10bと、平均値検出・出力振幅設定回路11と、高利得アンプ12と、緩衝回路13とから構成されている。
次に、本発明の第2実施例について説明する。図8は本発明の第2実施例に係る自動利得調整回路の構成を示す回路図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。
本実施例における自動利得調整回路5bは、ピーク検出回路10bと、平均値検出・出力振幅設定回路11と、高利得アンプ12と、緩衝回路13とから構成されている。
第1実施例では、ピーク検出回路10の容量C1と直列に抵抗Raを設けることで、容量C1の影響を減じて位相変動量を小さくしている。これに対して、本実施例のピーク検出回路10bは、第1実施例のピーク検出回路10から抵抗Raと容量C1とを取り除いたものであり、第1実施例においてラグリードフィルタの抵抗を無限大とした構成、すなわちラグリードフィルタの1つの極限解を用いた構成に相当する。抵抗Raと容量C1とを取り除くことにより、ピーク検出回路10bにおける周波数変化に対する位相変動量を減じることができ、結果としてAGCループ全体の周波数変化に対する位相変動量も減少させることができ、AGCループの位相余裕を大きく確保してAGCループの安定化を実現することができる。
なお、ピーク検出回路の容量C1は、利得可変回路3の出力信号のピーク値を保持する役割と、ピーク値を検出する期間を設定する役割の両方に関与しており、容量C1の大小は特にピーク値を検出する期間に強く影響する。ここで、扱う信号を高周波信号に限定して考えると、まずピーク値の保持に関しては、トランジスタQ3の寄生容量分だけでも必要な容量を確保できる。一方、ピーク値を検出する期間に関しては、ピーク検出回路から容量C1を取り除くと、ピーク検出回路からの出力の更新頻度が高くなるものの、トランジスタQ3の寄生容量だけで動作は可能であり、発振等の異常動作が起こることはない。つまり、扱う信号が高周波信号であれば、第1実施例のように容量C1の影響を減じたり、あるいは本実施例のように容量C1を取り除いたりしても、トランジスタQ3の寄生容量だけでピーク検出回路の動作を実現することができる。
本実施例のAGCループの開ループ状態における利得の周波数特性を図9Aに示し、位相の周波数特性を図9Bに示す。本実施例では、第1実施例と同様に、全てのトランジスタをnpn形のInP HBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)としている。図9Aによると、利得0dBでの周波数(ユニティゲイン周波数)は440MHzである。このユニティゲイン周波数440MHzにおける位相の180°までのマージン量、すなわち位相余裕は、図9Bによると68°である。したがって、AGCループの安定動作に必要な値60°を超える位相余裕を確保できていることが分かる。
図10に本実施例における利得可変回路3の出力波形の変動をシミュレーションした結果を示す。図10は、図3のシミュレーションと完全に同一の条件、すなわち利得可変回路3に振幅50mVpp、ビットレート32Gbps、ビット長215−1の擬似ランダムビット列を0sの時点から入力開始した場合のシミュレーション結果を示している。図10の例では、0s〜10ns手前まで600mVpp程度の出力振幅の信号が利得可変回路3から出力され、その後振幅の増減を繰り返すことなく、利得可変回路3の出力振幅が設定振幅である500mVppの付近に安定的に遷移することが分かる。このように、本実施例の構成によって、AGCループが安定化され、その結果として利得可変回路3の入力変動時の出力振幅変動も安定的になされることが分かる。
また、本実施例では、第1実施例と同様に、利得可変回路3の出力振幅が設定振幅に到るまでの応答時間を高速化できるという効果も得られる。ピーク検出回路に容量C1のみを設けた場合には、図6に示したように利得可変回路3の出力振幅が不安定で増減を繰り返すために、出力振幅が設定振幅500mVppに収束するまでに40ns以上の時間を要する。これに対して、本実施例では、図10に示したように利得可変回路3の出力振幅が設定振幅500mVppに収束するまでに要する時間は10ns程度である。
本実施例におけるAGCループモデルを図11に示す。図4、図8と対応する構成要素には、図4、図8と同一の符号を付してある。ピーク検出回路10bの伝達関数Hd(s)をKdとする。図11に示したAGCループの開ループの伝達関数O(s)は以下のようになる。
図9A、図9Bに示した特性は、式(15)に示した伝達関数O(s)に基づくシミュレーションにより得られたものである。
なお、第1実施例および第2実施例では、利得可変回路3の構成として図13に示したギルバートセル型の利得可変回路の構成を例に挙げているが、これに限るものではなく、本発明は他の利得可変回路にも適用可能である。
また、第1実施例および第2実施例では、自動利得調整回路5a,5bの正相入力端子IT,逆相入力端子ICとピーク検出回路10,10bとの間に緩衝回路13を設けているが、緩衝回路13は必須の構成要件ではない。すなわち、自動利得調整回路5a,5bの正相入力端子IT,逆相入力端子ICと、ピーク検出回路10,10bの正相入力端子、逆相入力端子とを直結してもよい。
また、第1実施例および第2実施例では、自動利得調整回路5a,5bの正相入力端子IT,逆相入力端子ICとピーク検出回路10,10bとの間に緩衝回路13を設けているが、緩衝回路13は必須の構成要件ではない。すなわち、自動利得調整回路5a,5bの正相入力端子IT,逆相入力端子ICと、ピーク検出回路10,10bの正相入力端子、逆相入力端子とを直結してもよい。
本発明は、利得可変回路の利得調整を行う技術に適用することができる。
3…利得可変回路、5a,5b…自動利得調整回路、10,10b…ピーク検出回路、11…平均値検出・出力振幅設定回路、12…高利得アンプ、13…緩衝回路、Q1〜Q10…トランジスタ、R1〜R6,Ra…抵抗、C1,C2…容量、I1〜I6…電流源。
Claims (3)
- 主信号を増幅する利得可変回路の利得を調整する自動利得調整回路において、
前記利得可変回路の出力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路と、
前記利得可変回路の出力信号の平均値電圧を検出すると共に、この平均値電圧に前記利得可変回路の所望の出力振幅の1/2の電圧を加える平均値検出・出力振幅設定回路と、
前記ピーク検出回路の出力電圧と前記平均値検出・出力振幅設定回路の出力電圧との差分を増幅して、この増幅結果を利得制御信号として前記利得可変回路の利得を制御する増幅回路とを備え、
前記ピーク検出回路は、
ベースが自動利得調整回路の正相入力端子に接続され、コレクタに電源電圧が供給される第1のトランジスタと、
ベースが自動利得調整回路の逆相入力端子に接続され、コレクタに電源電圧が供給される第2のトランジスタと、
入力が前記第1、第2のトランジスタのエミッタに接続され、出力がピーク検出回路の出力端子に接続された第1のエミッタフォロア回路とから構成されることを特徴とする自動利得調整回路。 - 請求項1記載の自動利得調整回路において、
前記ピーク検出回路は、一端が前記第1、第2のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地されたフィルタ回路をさらに備え、
前記フィルタ回路は、フィルタ用抵抗とフィルタ用容量との直列接続からなることを特徴とする自動利得調整回路。 - 請求項1記載の自動利得調整回路において、
前記平均値検出・出力振幅設定回路は、
前記正相入力端子の電圧と前記逆相入力端子の電圧との平均値電圧に前記利得可変回路の所望の出力振幅の1/2の電圧を加える電圧検出・設定回路と、
ベースが前記電圧検出・設定回路の出力端子に接続され、コレクタに電源電圧が供給される第3、第4のトランジスタと、
入力が前記第3、第4のトランジスタのエミッタに接続され、出力が平均値検出・出力振幅設定回路の出力端子に接続された第2のエミッタフォロア回路と、
一端が前記電圧検出・設定回路の出力端子および前記第3、第4のトランジスタのベースに接続され、他端が接地された容量とから構成され、
前記電圧検出・設定回路は、
一端が前記正相入力端子に接続され、他端が電圧検出・設定回路の出力端子に接続された第1の抵抗と、
一端が前記逆相入力端子に接続され、他端が電圧検出・設定回路の出力端子に接続された第2の抵抗と、
一端に電源電圧が供給され、他端が電圧検出・設定回路の出力端子に接続された第3の抵抗とから構成されることを特徴とする自動利得調整回路。
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