JP2012010231A - 受光回路 - Google Patents

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賢治 木村
Hiromichi Tanaka
博達 田中
Tokio Sawadaishi
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Koichi Iguchi
康一 井口
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Abstract

【課題】従来の受光回路では、オフセット電圧を十分に抑制できない問題があった。
【解決手段】本発明の受光回路は、第1の基準電流I11とフォトダイオードPD1が受光した光の光量に応じて生成した受光電流Ipd1とを加算した入力電流が入力され、入力電流に対応した信号電流Inを出力する第1のベース接地回路Q13と、第1の基準電流I11に対応した電流量を有する第2の基準電流I12が入力され、第2の基準電流I12に対応したダミー電流Ipを出力する第2のベース接地回路Q15と、出力端子と負極端子と正極端子とを備え、負極端子に信号電流Inが入力され、正極端子にダミー電流Ipが入力される増幅回路と、出力端子と負極端子との間に接続される帰還抵抗R2と、基準電圧VCが入力される基準電圧入力端子と正極端子との間に設けられるオフセット補正抵抗R1と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は受光回路に関し、特にフォトダイオードが受光した光の光量に応じて生成する受光電流を電圧に変換すると共に当該電圧の振幅を増幅して出力信号を生成する受光回路に関する。
フォトダイオードを介して得られる信号を増幅する回路として受光回路がある。フォトダイオードから得られる信号の周波数は高いため、受光回路は、この高周波の信号を扱うためにバイポーラプロセスを用いて形成される。また、受光回路は、信号を得るために用いるフォトダイオードの切り換え機能を有する。このフォトダイオードの切り換え機能は、例えば、ダイオードを用いた方法、あるいは、CMOSトランジスタにより構成されたスイッチ回路を用いた方法がある。しかしながら、これらの方法を用いた場合、製造コストの増加、入力負荷の影響の増大等の問題がある。そこで、これらの問題を解決した受光回路におけるフォトダイオードの切り換え方法が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に開示されている受光回路100の回路図を図7に示す。図7に示すように、受光回路100は、エミッタに信号電流が供給され、ベースが第1の基準電圧源Vr1に接続されたトランジスタQ117と、エミッタがトランジスタQ117のエミッタに接続され、ベースが可変電圧源Vcntに接続されたトランジスタQ116と、反転入力端子がトランジスタQ117のコレクタに接続され、非反転入力端子が第2の基準電圧源VCに接続されたオペアンプ101と、オペアンプ101の反転入力端子と出力端子の間に接続された抵抗R101とを有する。なお、受光回路100では、トランジスタQ117のエミッタに与えられる信号電流は、直流電流成分(例えば、直流電流I100)に重畳される。また、受光回路100は、エミッタに直流電流I100が供給され、ベースが第1の基準電圧源Vr1に接続されたトランジスタQ112と、エミッタがトランジスタQ112のエミッタに接続され、ベースが可変電圧源Vcntに接続されたトランジスタQ113と、トランジスタQ113のコレクタから出力される電流I101をトランジスタQ117のコレクタに与えるカレントミラー回路と、を有する。
そして、受光回路100は、差動対を構成するトランジスタQ116、Q117の共通接続エミッタに、信号電流Ipdが入力される。可変電圧源Vcontの値によって、Q116とQ117のコレクタ電流の分流比を可変し利得を制御する。また、受光回路100では、カレントミラー回路により、トランジスタQ118のコレクタから出力される電流I101によりトランジスタQ117のコレクタから出力される信号電流(Ipd+I100)から直流電流成分(電流I100)を打ち消した信号電流Iaを生成し、オペアンプ101の反転入力端子に供給する。そして、受光回路100は、信号電流Iaは抵抗R101に流れ、オペアンプ101の出力端子に基準電圧源VCの電圧から信号電流Iaと抵抗R101によって生じる電圧降下を減算した信号電圧が生じる。
続いて、特許文献2に開示されている受光回路200の回路図を図8に示す。図8に示すように、受光回路200は、制御信号V1、V2により第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2とを切り換えて利用するものである。また、受光回路200は、直流電流I200に第1のフォトダイオードPD1が生成する受光電流Ipd1を直流電流I200に重畳すると共にベース接地回路(例えばトランジスタQ213)を介してオペアンプ201に与える。また、受光回路200は、直流電流I200に第2のフォトダイオードPD2が生成する受光電流Ipd2を直流電流I200に重畳すると共にベース接地回路(例えばトランジスタQ215)を介してオペアンプ201に与える。そして、受光回路200では、ベース接地回路のコレクタに、トランジスタQ218、Q219により構成されるカレントミラー回路により直流電流I200に相当する電流I201を与える。つまり、電流I201は、ベース接地回路から出力される電流から直中電流I200に関する成分を打ち消す。これにより、受光回路200は、オペアンプ201に直流電流I200の影響を除いた受光電流Ipd1、Ipd2をオペアンプで電圧に変換すると共に増幅する。
ベース接地回路を介して受光電流をオペアンプに与えるためには、ベース接地回路を動作させるために、受光電流を直流電流に重畳する必要がある。そのため、直流電流と重畳電流とを含む電流をオペアンプに与えた場合、直流電流成分がオフセット電圧となる。しかし、特許文献1、2に記載の受光回路では、この直流成分をカレントミラー回路を用いてこの直流成分を打ち消す電流を生成し、オペアンプに受光電流のみを与え、直流電流成分に起因するオフセット電圧を削減する。
特開平10−224156号公報 特開2007−036623号公報
特許文献1、2に記載の受光回路では、カレントミラー回路を用いて、ベース接地回路が出力する電流に含まれる直流成分を打ち消す電流を生成する。このとき、カレントミラー回路の入力側のトランジスタ(例えば、図7のトランジスタQ114、図8のトランジスタQ218)のコレクタ・エミッタ間電圧と、カレントミラー回路の出力側のトランジスタ(例えば、図7のトランジスタQ115、図8のトランジスタQ219)のコレクタ・エミッタ間電圧と、に電圧差がある場合、トランジスタのアーリー効果により、入力された電流と出力される電流との間に電流値の差が生じる。このアーリー効果による電流誤差は、受光回路のオフセット電圧の発生原因となる。
図7に示す受光回路100では、トランジスタQ114のエミッタ電圧V101は、電源電圧VDD−トランジスタQ114の閾値電圧Vthとなる。一方、トランジスタQ118のエミッタ電圧V102は、オペアンプ101の仮想短絡効果により基準電圧VCとなる。つまり、受光回路100では、カレントミラー回路の入力側のトランジスタQ114のコレクタ・エミッタ間電圧と出力側のトランジスタQ118のコレクタ・エミッタ間電圧との間に電圧差が生じる。
また、図8に示す受光回路200では、トランジスタQ218のエミッタ電圧V201は、電源電圧VDD−トランジスタQ114の閾値電圧Vthとなる。一方、トランジスタQ219のエミッタ電圧V202は、オペアンプ201の仮想短絡効果により基準電圧VCとなる。つまり、受光回路200では、カレントミラー回路の入力側のトランジスタQ218のコレクタ・エミッタ間電圧と出力側のトランジスタQ219のコレクタ・エミッタ間電圧との間に電圧差が生じる。
つまり、特許文献1、2に記載の受光回路では、カレントミラー回路を構成するトランジスタのアーリー効果により、受光電流を重畳する直流成分を打ち消す電流を精度良く生成することができない。これにより、特許文献1、2に記載の受光回路では、オフセット電圧を十分に低減できない問題がある。
また、カレントミラー回路では、電源電圧に変動が生じた場合、カレントミラー回路の入力側のトランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が一定(例えば、電源電圧VDD−トランジスタの閾値電圧Vth)であるのに対して、カレントミラー回路の出力側トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧は当該電源電圧変動に応じて変動する。つまり、特許文献1、2に記載の受光回路では、電源電圧変動により直流電流成分に起因したオフセット電圧が発生又は変動を十分に抑制できない問題がある。
本発明にかかる受光回路の一態様は、第1の基準電流とフォトダイオードが受光した光の光量に応じて生成した受光電流とを加算した入力電流が入力され、前記入力電流に対応した信号電流を出力する第1のベース接地回路と、前記第1の基準電流に対応した電流量を有する第2の基準電流が入力され、前記第2の基準電流に対応したダミー電流を出力する第2のベース接地回路と、出力端子と負極端子と正極端子とを備え、前記負極端子に前記信号電流が入力され、正極端子に前記ダミー電流が入力される増幅回路と、前記出力端子と前記負極端子との間に接続される帰還抵抗と、基準電圧が入力される基準電圧入力端子と前記正極端子との間に設けられるオフセット補正と、を有する。
本発明にかかる受光回路では、受光電流を重畳する第1の基準電流を含む信号電流と、第2の基準電流とが増幅器に与えられる。また、増幅器の正極端子には、オフセット補正を介して基準電圧が入力される。そして、本発明にかかる受光回路では、信号電流と帰還抵抗とによって出力信号に電圧変化を生じさせる。また、本発明にかかる受光回路では、オフセット補正と第2の基準電流とによって増幅器の正極端子に第1の基準電流と帰還抵抗とによる電圧変化に対応した電圧変化を生じさせることで、第1の基準電圧に起因するオフセット電圧をキャンセルする。このとき、本発明にかかる受光回路では、カレントミラー回路等を介さずに第2の基準電圧を増幅器に伝達する。そのため、本発明にかかる受光回路では、オフセット電圧のキャンセルを精度良く行うことができる。
本発明にかかる受光回路によれば、オフセット電圧を精度良くキャンセルすることができる。
実施の形態1にかかる受光回路の回路図である。 実施の形態1にかかる増幅器の回路図である。 実施の形態1にかかる受光回路の周波数特性を示すグラフである。 実施の形態1にかかる受光回路の電源電圧対オフセット電圧の特性を示すグラフである。 実施の形態1にかかる受光回路の基準電圧対オフセット電圧の特性を示すグラフである。 実施の形態2にかかる受光回路の回路図である。 特許文献1に記載の受光回路の回路図である。 特許文献2に記載の受光回路の回路図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に実施の形態1にかかる受光回路1の回路図を示す。図1に示すように、第1の差動回路10、第2の差動回路20、増幅部30、第3の差動回路40、第4の差動回路50を有する。
第1の差動回路10は、第1のフォトダイオードPD1が受光した光の光量に応じて生成する受光電流Ipd1を後段回路(例えば、増幅部30)に出力する。また、第1の差動回路10は、受光電流Ipd1を第1の基準電流I11に重畳して生成される入力電流に対応した信号電流Inを出力する。また、第1の差動回路10は、制御信号CONT1の電圧レベルに応じて入力される入力電流と信号電流Inの電流量の比を可変する。
第1の差動回路10は、第1のベース接地回路、第1の切り換えトランジスタ、第1の電流源を有する。なお、図1に示す例では、第1の差動回路10内に第1のフォトダイオードPD1を示したが、第1のフォトダイオードPD1は、受光回路1が形成される半導体基板とは異なる領域に設けられるものであっても良い。
第1の電流源は、NPNトランジスタQ11により構成される。NPNトランジスタQ11は、エミッタが接地端子(接地電圧GNDが供給される端子)に接続され、ベースにバイアス電圧Vbiasが与えられる。そして、NPNトランジスタQ11は、バイアス電圧Vbiasの電圧値に応じて第1の基準電流I11をコレクタから出力する。なお、バイアス電圧Vbiasは、カレントミラー回路(不図示)の入力側トランジスタの閾値電圧である。
第1のベース接地回路は、NPNトランジスタQ13により構成される。NPNトランジスタQ13は、ベースに制御信号CONT1が入力され、エミッタにフォトダイオードPD1のカソード及びNPNトランジスタQ11のコレクタが接続される。つまり、NPNトランジスタQ13のエミッタには、フォトダイオードPD1が生成した受光電流Ipd1と第1の基準電流I11とを加算した電流が入力される。また、NPNトランジスタQ13のコレクタは、増幅部30の増幅器31の負極端子に接続される。このNPNトランジスタQ13のコレクタ(例えば、第1の中間出力端子NDn)は、電源端子(電源電圧VDDが供給される端子)とは切り離される。ここで、本実施の形態にかかる制御信号CONT1は、ハイレベルの電圧値(切り換え閾値電圧Vchよりも高い電圧)とロウレベルの電圧値(切り換え閾値電圧Vchよりも低い電圧)とのいずれかの電圧値を有する信号である。
第1の切り換えトランジスタは、NPNトランジスタQ12により構成される。NPNトランジスタQ12は、NPNトランジスタQ13と共に第1の差動対を構成する。つまり、NPNトランジスタQ12のエミッタは、NPNトランジスタQ13のエミッタと共通接続点において共通接続され、共通接続点にNPNトランジスタQ11のコレクタ及びフォトダイオードPD1のカソードが接続される。NPNトランジスタQ12のベースには、切り換え閾値電圧Vchが入力される。NPNトランジスタQ12のコレクタは、電源端子に接続される。
第2の差動回路20は、第2の電流源が生成する第2の基準電流I12に対応した電流をダミー電流として後段回路(例えば、増幅部30)に出力する。また、第2の差動回路20は、制御信号CONT1の電圧レベルに応じて入力される入力電流と信号電流Inの電流量の比を可変する。この電流量の比は、第1の差動回路10における入力電流と信号電流との比と等しい。第2の差動回路20は、第2のベース接地回路、第2の切り換えトランジスタ、第2の電流源を有する。
第2の電流源は、NPNトランジスタQ14により構成される。NPNトランジスタQ14は、エミッタが接地端子に接続され、ベースにバイアス電圧Vbiasが与えられる。そして、NPNトランジスタQ14は、バイアス電圧Vbiasの電圧値に応じて第2の基準電流I12をコレクタから出力する。なお、バイアス電圧Vbiasは、カレントミラー回路(不図示)の入力側トランジスタの閾値電圧である。つまり、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ14のトランジスタサイズ(例えば、エミッタサイズ)が同じであれば、第2の電流源が生成する第2の基準電流I12は、第1の電流源が生成する第1の基準電流I11と同じ電流となる。また、NPNトランジスタQ11とNPNトランジスタQ14のトランジスタサイズが異なる場合、第2の基準電流I12と第1の基準電流I11との電流量の比は、トランジスタサイズの比と等しくなる。
第2のベース接地回路は、NPNトランジスタQ15により構成される。NPNトランジスタQ15は、ベースに制御信号CONT1が入力され、NPNトランジスタQ14のコレクタが接続される。つまり、NPNトランジスタQ15のエミッタには、第2の基準電流I12が入力される。また、NPNトランジスタQ15のコレクタは、増幅部30の増幅器31の正極端子に接続される。このNPNトランジスタQ15のコレクタ(例えば、第2の中間出力端子NDp)は、電源端子とは切り離される。
第2の切り換えトランジスタは、NPNトランジスタQ16により構成される。NPNトランジスタQ16は、NPNトランジスタQ15と共に第2の差動対を構成する。つまり、NPNトランジスタQ16のエミッタは、NPNトランジスタQ15のエミッタと共通接続点において共通接続され、共通接続点にNPNトランジスタQ14のコレクタが接続される。NPNトランジスタQ16のベースには、切り換え閾値電圧Vchが入力される。NPNトランジスタQ16のコレクタは、電源端子に接続される。
第3の差動回路40は、第2のフォトダイオードPD2が受光した光の光量に応じて生成する受光電流Ipd2を後段回路(例えば、増幅部30)に出力する。また、第2の差動回路40は、受光電流Ipd2を第3の基準電流I21(第1の基準電流I11に対応した電流)に重畳して生成される入力電流に対応した信号電流Inを出力する。また、第3の差動回路40は、制御信号CONT2の電圧レベルに応じて入力される入力電流と信号電流Inの電流量の比を可変する。
第3の差動回路40は、第3のベース接地回路、第3の切り換えトランジスタ、第3の電流源を有する。なお、図1に示す例では、第3の差動回路40内に第2のフォトダイオードPD2を示したが、第2のフォトダイオードPD2は、受光回路1が形成される半導体基板とは異なる領域に設けられるものであっても良い。また、第3のベース接地回路、第3の切り換えトランジスタ、第3の電流源は、第1のベース接地回路、第3の切り換えトランジスタ、第1の電流源に対応するものである。
第3の電流源は、NPNトランジスタQ21により構成される。NPNトランジスタQ21は、エミッタが接地端子に接続され、ベースにバイアス電圧Vbiasが与えられる。そして、NPNトランジスタQ21は、バイアス電圧Vbiasの電圧値に応じて第3の基準電流I21をコレクタから出力する。なお、バイアス電圧Vbiasは、カレントミラー回路(不図示)の入力側トランジスタの閾値電圧である。
第3のベース接地回路は、NPNトランジスタQ23により構成される。NPNトランジスタQ23は、ベースに制御信号CONT2が入力され、エミッタにフォトダイオードPD2のカソード及びNPNトランジスタQ21のコレクタが接続される。つまり、NPNトランジスタQ23のエミッタには、フォトダイオードPD2が生成した受光電流Ipd2と第1の基準電流I21とを加算した電流が入力される。また、NPNトランジスタQ23のコレクタは、増幅部30の増幅器31の負極端子に接続される。このNPNトランジスタQ23のコレクタ(例えば、第1の中間出力端子NDn)は、電源端子とは切り離される。ここで、本実施の形態にかかる制御信号CONT2は、ハイレベルの電圧値(切り換え閾値電圧Vchよりも高い電圧)とロウレベルの電圧値(切り換え閾値電圧Vchよりも低い電圧)とのいずれかの電圧値を有する信号である。
第3の切り換えトランジスタは、NPNトランジスタQ22により構成される。NPNトランジスタQ22は、NPNトランジスタQ23と共に第3の差動対を構成する。つまり、NPNトランジスタQ22のエミッタは、NPNトランジスタQ23のエミッタと共通接続点において共通接続され、共通接続点にNPNトランジスタQ21のコレクタ及びフォトダイオードPD2のカソードが接続される。NPNトランジスタQ22のベースには、切り換え閾値電圧Vchが入力される。NPNトランジスタQ22のコレクタは、電源端子に接続される。
第4の差動回路50は、第4の電流源が生成する第4の基準電流I22(第2の基準電流I21に対応する電流)に対応した電流をダミー電流として後段回路(例えば、増幅部30)に出力する。また、第4の差動回路50は、制御信号CONT2の電圧レベルに応じて入力される入力電流と信号電流Inの電流量の比を可変する。この電流量の比は、第1の差動回路10における入力電流と信号電流との比と等しい。第4の差動回路50は、第4のベース接地回路、第4の切り換えトランジスタ、第4の電流源を有する。なお、第4のベース接地回路、第4の切り換えトランジスタ、第4の電流源は、第2のベース接地回路、第2の切り換えトランジスタ、第2の電流源に対応するものである。
第2の電流源は、NPNトランジスタQ24により構成される。NPNトランジスタQ24は、エミッタが接地端子に接続され、ベースにバイアス電圧Vbiasが与えられる。そして、NPNトランジスタQ24は、バイアス電圧Vbiasの電圧値に応じて第4の基準電流I22をコレクタから出力する。なお、バイアス電圧Vbiasは、カレントミラー回路(不図示)の入力側トランジスタの閾値電圧である。つまり、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ24のトランジスタサイズ(例えば、エミッタサイズ)が同じであれば、第4の電流源が生成する第4の基準電流I22は、第3の電流源が生成する第3の基準電流I21と同じ電流となる。また、NPNトランジスタQ21とNPNトランジスタQ24のトランジスタサイズが異なる場合、第4の基準電流I22と第3の基準電流I21との電流量の比は、トランジスタサイズの比と等しくなる。
第4のベース接地回路は、NPNトランジスタQ25により構成される。NPNトランジスタQ25は、ベースに制御信号CONT2が入力され、NPNトランジスタQ24のコレクタが接続される。つまり、NPNトランジスタQ25のエミッタには、第4の基準電流I22が入力される。また、NPNトランジスタQ25のコレクタは、増幅部30の増幅器31の正極端子に接続される。このNPNトランジスタQ25のコレクタ(例えば、第2の中間出力端子NDp)は、電源端子とは切り離される。
第4の切り換えトランジスタは、NPNトランジスタQ26により構成される。NPNトランジスタQ26は、NPNトランジスタQ25と共に第4の差動対を構成する。つまり、NPNトランジスタQ26のエミッタは、NPNトランジスタQ25のエミッタと共通接続点において共通接続され、共通接続点にNPNトランジスタQ24のコレクタが接続される。NPNトランジスタQ26のベースには、切り換え閾値電圧Vchが入力される。NPNトランジスタQ26のコレクタは、電源端子に接続される。
増幅部30は、増幅器31、オフセット補正抵抗R1、帰還抵抗R2を有する。増幅器31は、出力端子と負極端子と正極端子とを有する。そして、増幅器31は、負極端子に信号電流Inが入力され、正極端子にダミー電流が入力される。オフセット補正抵抗R1は、基準電圧VCが入力される基準電圧入力端子と増幅器31の正極端子との間に接続される。帰還抵抗R2は、増幅器31の出力端子と負極端子との間に接続される。
ここで、オフセット補正抵抗R1について詳細に説明する。オフセット補正抵抗R1の抵抗値は、帰還抵抗R2の抵抗値及び第1の基準電流I11と第2の基準電流I12の電流値の関係に基づき設定される。例えば、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12との電流値が同一に設定される場合、オフセット補正抵抗R1の抵抗値は帰還抵抗R2の抵抗値と同一に設定される。
本実施の形態にかかる増幅器31は、バイポーラプロセスで形成されるトランジスタにより構成される。このような場合、増幅器31の入力端子(例えば、増幅器の入力端子となるバイポーラトランジスタのベース)にベース抵抗が接続される場合がある。このベース抵抗は、バイポーラトランジスタのベースに与える信号の振幅をバイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧により制限されることを防ぐために設けられる。図8の受光回路200における抵抗R201は、このベース抵抗に相当するものである。一方、受光回路1では、オフセット補正抵抗R1と増幅器31の正極端子の間に入力対象のダミー電流Ipが入力される。つまり、オフセット補正抵抗R1は、増幅器の入力端子を構成するバイポーラトランジスタのベースに接続されるものであるが、入力端子に与える信号の振幅の制限を解決する機能を有していない。
ここで、増幅器31を含む増幅部30の回路構成について詳細に説明する。増幅部30の回路図を図2に示す。図2に示すように、増幅部30は、増幅器31を有する。そして、増幅器31は、電流源Is、NPNトランジスタQ31〜Q35、38、PNPトランジスタQ36、Q37、抵抗R31〜R33を有する。
電流源Isは、一方の端子が電源端子に接続され、他方の端子がNPNトランジスタQ31のコレクタに接続される。そして、電流源Isは、NPNトランジスタQ31のコレクタに電流I31を入力電流として与える。
NPNトランジスタQ31〜Q33はカレントミラー回路を構成する。また、抵抗R31〜R33は、NPNトランジスタQ31〜Q33のエミッタ抵抗として設けられる。カレントミラー回路では、NPNトランジスタQ31が入力側トランジスタとなり、NPNトランジスタQ32、Q33が出力側トランジスタとなる。NPNトランジスタQ32は、電流I31に応じた電流I32を動作電流として出力する。また、NPNトランジスタQ33は、I31に応じた電流I33を出力する。
NPNトランジスタQ34、Q35は、増幅器31の入力段となる差動対を構成する。そして、NPNトランジスタQ34のベースは増幅器31の負極端子となる。一方、NPNトランジスタQ35のベースは増幅器31の正極端子となる。PNPトランジスタQ36、Q37は、差動対に対する能動負荷回路であって、カレントミラー回路と同じ回路構成を有する。PNPトランジスタQ37はカレントミラー回路の入力側トランジスタとなり、PNPトランジスタQ36はカレントミラー回路の出力側トランジスタとなる。そして、NPNトランジスタQ34のコレクタと、PNPトランジスタQ36のコレクタとの接続点にNPNトランジスタQ38のベースが接続される。
NPNトランジスタQ38及びNPNトランジスタQ33は、増幅器31の出力段回路を構成する。NPNトランジスタQ38のコレクタは電源端子に接続される。NPNトランジスタQ38のエミッタは、NPNトランジスタQ33のコレクタに接続されると共に増幅器31の出力端子となる。
続いて、受光回路1の動作について説明する。まず、受光回路1は、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2とのいずれを利用するかを切り換える機能を有する。この切り換え機能を用いる場合、第1のフォトダイオードPD2の有効又は無効を制御信号CONT1により切り換え、第2のフォトダイオードPD2の有効又は無効を制御信号CONT2により切り換える。本実施の形態にかかる受光回路1では、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2とは排他的に利用されるものとする。つまり、第1の差動回路10及び第2の差動回路20は、第3の差動回路40及び第4の差動回路50とは排他的に動作するものとする。
具体的には、制御信号CONT1の電圧値が切り換え閾値電圧Vchとの関係でNPNトランジスタQ13、Q15を遮断状態とする電圧範囲(以下、ディスイネーブル範囲)にある場合、第1のフォトダイオードPD1が無効となる。制御信号CONT1の電圧値が切り換え閾値電圧Vchとの関係でNPNトランジスタQ13、Q15を導通状態とする電圧範囲(以下、イネーブル範囲と称す)にある場合、第1のフォトダイオードPD1が有効となる。また、制御信号CONT2の電圧値が切り換え閾値電圧Vchとの関係でNPNトランジスタQ23、Q25を遮断状態とする電圧範囲(以下、ディスイネーブル範囲)にある場合、第2のフォトダイオードPD2が無効となる。制御信号CONT2の電圧値が切り換え閾値電圧Vchとの関係でNPNトランジスタQ23、Q25を遮断状態とする電圧範囲(以下、ディスイネーブル範囲)にある場合、第2のフォトダイオードPD2が有効となる。
第2のフォトダイオードPD2が有効である場合の動作は、第1のフォトダイオードPD1が有効である場合の動作と実質的に同じである。そのため、以下の説明では、第1のフォトダイオードPD1が有効である場合の動作について説明する。つまり、以下の説明では、制御信号CONT1の電圧値がイネーブル範囲であって、制御信号CONT2の電圧値がディスイネーブル範囲にあるものとする。
この場合、第1の差動回路10は、第1の基準電流I11に受光電流Ipd1を重畳した入力電流に対応した信号電流Inを増幅器31の負極端子に出力する。また、第2の差動回路20は、第2の基準電流I12に対応したダミー電流Ipを増幅器31の正極端子に出力する。なお、以下の説明では、入力電流の全てが信号電流Inとなり、第2の基準電流I12の全てがダミー電流Ipとなるものとする。
そして、ダミー電流Ipにより、増幅器31の正極端子の電圧値Vpは、(1)式によって表される値となる。ここで、(1)式では、VCを基準電圧、R1をオフセット補正抵抗R1の抵抗値、I12をダミー電流Ipの電流値とする。
Vp=VC−(R1×I12)・・・(1)
また、増幅器31の負極端子の電圧値は、増幅器の仮想短絡特性に基づき正極端子と同電圧となる。そして、増幅器31の出力端子に生成される出力電圧Voutは、(2)式で表される値となる。ここで、(2)式では、R2を帰還抵抗R2の抵抗値、I11を第1の基準電流I11の電流値、Ipd1を受光電流の電流値、Inを信号電流Inの電流値とする。
Vout=Vp+(R2×In)
=VC−(R1×I12)+(R2×(I11+Ipd1))・・・(2)
そして、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12とが同じ電流値であって、オフセット補正抵抗R1と帰還抵抗R2とが同じ抵抗値であった場合、(2)式は、(3)式で表される。
Vout=VC−(R1×I11)+(R1×(I11+Ipd1))
=VC+(R1×Ipd1)・・・(3)
(3)式より、受光回路1の出力電圧Voutには、第1の基準電流I11及び第2の基準電流I12に起因するオフセット電圧の成分は含まれない。つまり、受光回路1では、第1の基準電流I11と帰還抵抗R2とを乗算して算出される第1の電圧、及び、第2の基準電流I12とオフセット補正抵抗とを乗算して算出される第2の電圧を、実質的に同じ値に設定することで、Voutのオフセット電圧をキャンセルすることができる。
また、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12は、カレントミラー回路等の電源電圧変動により電流値が変動する経路を通ることがないため、電源電圧変動等の影響を受けない。さらに、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12は、共に同じ回路構成の伝達経路(例えば、第1のベース接地回路と第2のベース接地回路)を介して増幅器31に伝達される。つまり、2つの電流は、電源電圧変動以外の誤差要因の影響を受けた場合においても、その影響は2つの電流に等しく影響し、2つの電流間の相対誤差は生じない。
一方、第2のフォトダイオードが無効とされる期間の第3の差動回路40及び第4の差動回路50の動作について説明する。制御信号CONT2がディスイネーブル範囲にある場合、第3のベース接地回路(例えば、NPNトランジスタQ23)は遮断状態となり、出力端子(例えば、NPNトランジスタQ23のコレクタ)はハイインピーダンス状態となる。そして、NPNトランジスタQ23のエミッタに入力される入力電流は、全てNPNトランジスタQ22を介して電源端子から接地端子に流れる。また、第4のベース接地回路(例えば、NPNトランジスタQ25)は遮断状態となり、出力端子(例えば、NPNトランジスタQ25のコレクタ)はハイインピーダンス状態となる。そして、NPNトランジスタQ25のエミッタに入力される入力電流は、全てNPNトランジスタQ26を介して電源端子から接地端子に流れる。
ここで、上記説明では、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2を切り換える構成について説明したが、受光回路1は、制御信号CONT1、CONT2の電圧値を連続的に可変することで、受光電流Ipd1、Ipd2と出力電圧との増幅率を可変することもできる。例えば、制御信号CONT1がイネーブル範囲にある状態で、制御信号CONT1と切り換え閾値電圧Vchとの電圧差を変更することで、第1の差動回路10の第1の差動対及び第2の差動回路20の第2の差動対における分流比を変更することができる。これにより、信号電流Inに含まれる受光電流Ipd1の絶対値を変更することができる。この場合においても、信号電流Inに含まれる第1の基準電流I11とダミー電流Ipとして出力される第2の基準電流I12との相対的な電流値は同じであるため、オフセット電圧がずれることはない。
続いて、受光回路1の特性について説明する。まず、図3に受光回路1の周波数特性を示すグラフを示す。なお、図3では、第1のフォトダイオードPD1の寄生容量を可変パラメータとした。そして、図3の矢印の方向において寄生容量が増加する。図3に示すように、受光回路1の周波数特性は、第1のフォトダイオードPD1の寄生容量が減少しても、より広帯域に亘って増幅率が一定となる。このような特性は、ベース接地回路を介して受光電流を増幅器31に与えているためである。ベース接地回路を介さずに受光電流を増幅器31に与えた場合、寄生容量が小さい状態においてピーキングが発生し、好ましい特性を得ることができない。
また、図4に実施の形態1にかかる受光回路1の電源電圧VDD対オフセット電圧の特性グラフを示す。図4では、比較対象として特許文献1に記載の受光回路100の電源電圧VDD対オフセット電圧の特性グラフを受光回路1の電源電圧VDD対オフセット電圧の特性グラフと共に示した。図4に示すように、実施の形態1にかかる受光回路1は、特許文献1に記載の受光回路100に比べて電源電圧VDDが変動した場合のオフセット電圧の変動が小さい。また、実施の形態1にかかる受光回路1では、特許文献1に記載の受光回路100に比べてオフセット電圧の絶対値が小さい。
また、図5に実施の形態1にかかる受光回路1の基準電圧VC対オフセット電圧の特性グラフを示す。図5では、比較対象として特許文献1に記載の受光回路100の基準電圧VC対オフセット電圧の特性グラフを受光回路1の基準電圧VC対オフセット電圧の特性グラフと共に示した。図5に示すように、実施の形態1にかかる受光回路1は、特許文献1に記載の受光回路100に比べて基準電圧VCが変動した場合のオフセット電圧の変動が小さい。また、実施の形態1にかかる受光回路1では、特許文献1に記載の受光回路100に比べてオフセット電圧の絶対値が小さい。
上記説明より、実施の形態1にかかる受光回路1は、オフセット電圧の原因となり得る第1の基準電流I11の影響をキャンセルするために第2の基準電流I12を生成する。また、受光回路1は、第2の基準電流I12を第1の基準電流I11と同一の回路構成で形成される伝達経路を介して増幅器31の正極端子に伝達する。つまり、伝達経路において電流値の変動要因があったとしても、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12には、等しく変動要因の影響が及ぶため、2つの電流の相対的な関係に変動を生じない。そして、受光回路1では、増幅器31の正極端子と基準電圧入力端子との間に設けられるオフセット補正抵抗R1及び第2の基準電流I12により、増幅器31の正極端子の電圧Vpに、第1の基準電流I11により発生するオフセット電圧と同程度の電圧降下を生じさせる。従って、増幅部30は、電圧降下後の正極端子の電圧を基準として、信号電流Inと帰還抵抗R2とにより出力電圧Voutを生成することで、出力電圧Voutから第1の基準電流I11により発生するオフセット電圧成分をキャンセルする。
また、カレントミラー回路は、特にバイポーラトランジスタを用いて構成した場合、バイポーラトランジスタのベース電流の影響によりミラー係数にミラー比とのずれが生じ、入力電流と出力電流との誤差を発生させる。つまり、バイポーラトランジスタを用いたカレントミラー回路を介してオフセット電圧をキャンセルするための第2の基準電流I12を生成した場合、オフセット電圧を十分に抑制できない問題がある。
しかし、受光回路1では、第2の基準電流I12をカレントミラー回路等のオフセット誤差の要因となり得る回路を介さずに増幅器31に伝達する。そのため、受光回路1では、第2の基準電流I12と第1の基準電流I11との相対的な電流値に誤差が生じない。つまり、受光回路1では、第1の基準電圧I11に起因するオフセット電圧を精度良く抑制し、受光電流Ipd1、Ipd2の成分のみを精度良く増幅することができる。
また、電源電圧VDDあるいは基準電圧VCの変動があった場合においても、受光回路1では、第1の基準電流I11及び第2の基準電流I12の電流値に対してこれらのパラメータの影響が及ばない。これは、受光回路1が、第1の基準電流I11を含む信号電流In及び第2の基準電流I12を含むダミー電流が伝達する経路を電源端子と切り離した構成を有するためである。また、基準電圧VCが変動したとしても、受光回路1では、その影響が信号電流Inの伝達経路(例えば、NPNトランジスタQ13のコレクタ)とダミー電流Ipの伝達経路(例えば、NPNトランジスタQ15のコレクタ)に等しく影響する。つまり、受光回路1においては、基準電圧VCの変動に対しても、第1の基準電流I11と第2の基準電流I12との電流値への影響を抑制する構成を有する。
実施の形態2
実施の形態2にかかる受光回路2の回路図を図6に示す。図6に示す受光回路2は、実施の形態1にかかる受光回路1における制御信号CONT2として、制御信号CONT1をインバータINVによって反転した信号を用いる。つまり、受光回路2では、制御信号CONT1のみにより、第1の差動回路10及び第2の差動回路20と、第3の差動回路40及び第4の差動回路50を排他的に動作させることが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、NPNトランジスタとPNPトランジスタを受光回路の仕様に応じて、極性を入れ替えることができる。
1、2 受光回路
10、20、40、50 差動回路
30 増幅部
31 増幅器
CONT1、CONT2 制御信号
Ip ダミー電流
In 信号電流
INV インバータ
Ipd1、Ipd2 受光電流
Is 電流源
NDn、NDp 中間出力端子
PD1、PD2 フォトダイオード
Q11〜Q16 NPNトランジスタ
Q21〜Q26 NPNトランジスタ
Q31〜Q35、Q38 NPNトランジスタ
Q36、Q37 PNPトランジスタ
R1 オフセット補正抵抗
R2 帰還抵抗

Claims (6)

  1. 第1の基準電流とフォトダイオードが受光した光の光量に応じて生成した受光電流とを加算した入力電流が入力され、前記入力電流に対応した信号電流を出力する第1のベース接地回路と、
    前記第1の基準電流に対応した電流量を有する第2の基準電流が入力され、前記第2の基準電流に対応したダミー電流を出力する第2のベース接地回路と、
    出力端子と負極端子と正極端子とを備え、前記負極端子に前記信号電流が入力され、正極端子に前記ダミー電流が入力される増幅回路と、
    前記出力端子と前記負極端子との間に接続される帰還抵抗と、
    基準電圧が入力される基準電圧入力端子と前記正極端子との間に設けられるオフセット補正抵抗と、
    を有する受光回路。
  2. 前記第1のベース接地回路が前記信号電流を出力する第1の中間出力端子は、電源端子とは切り離され、
    前記第2のベース接地回路が前記ダミー電流を出力する第2の中間出力端子は、前記電源端子とは切り離される請求項1に記載の受光回路。
  3. 前記第1のベース接地回路は、バイポーラトランジスタであって、当該NPNトランジスタの導通状態を制御する制御信号が入力され、エミッタに前記第1の基準電流と前記受光電流とが入力され、コレクタが前記第1の中間出力端子となり、
    前記第2のベース接地回路は、バイポーラトランジスタであって、ベース端子に前記制御信号が入力され、エミッタに前記第2の基準電流が入力され、コレクタが前記第2の中間出力端子となる請求項2に記載の受光回路。
  4. 前記第1の基準電流と前記帰還抵抗とを乗算して算出される第1の電圧、及び、前記第2の基準電流と前記オフセット補正抵抗とを乗算して算出される第2の電圧は、実質的に同じ値に設定される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受光回路。
  5. 前記第1のベース接地回路を構成するバイポーラトランジスタと共に第1の差動対を構成する第1の切り換えトランジスタと、
    前記第2のベース接地回路を構成するバイポーラトランジスタと共に第2の差動対を構成する第2の切り換えトランジスタと、
    前記第1の差動対に前記第1の基準電流を供給する第1の電流源と、
    前記第2の差動対に前記第2の基準電流を供給する第2の電流源と、
    を有し、
    前記第1、第2の切り換えトランジスタは、ベース端子に切り換え閾値電圧が入力され、コレクタが前記電源端子に接続される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受光回路。
  6. 前記第1のベース接地回路と、前記第1の切り換えトランジスタと、前記第1の電流源と、を有する第1の差動回路と、
    前記第2のベース接地回路と、前記第2の切り換えトランジスタと、前記第2の電流源と、を有する第2の差動回路と、
    前記第1の差動回路と同一の回路構成を有し、前記第1の差動回路に前記受光電流を与える第1のフォトダイオードとは異なる第2のフォトダイオードが生成する受光電流が与えられる第3の差動回路と、
    前記第2の差動回路と同一の回路構成を有し、前記第3の差動回路に対応して設けられる第4の差動回路と、を有し、
    前記第1、第2の差動回路は、前記第3、第4の差動回路とは排他的に動作する請求項5に記載の受光回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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