JPWO2012039350A1 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物、すなわち、下記(A)、(B)、(C)及び(D)成分を含有し、25℃において液晶状態であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物を提供する。(A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩15〜45質量%(B)ベタイン型両性界面活性剤7〜25質量%(C)下記非イオン性界面活性剤1〜5質量%ポリオキシエチレングリセリル、グリセリン、又はポリオキシエチレントリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の一価炭化水素基である。(D)多価アルコール15〜35質量%

Description

本発明は、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物に関するものである。
半固形状の洗浄剤組成物は、スクラブ等の粒子をその製剤の中に分散したまま保持することができ、見た目の美しさや、使用感を向上させることができる。なかでも、透明から半透明の外観を有するジェル状の洗浄剤は、消費者に高品質感の提供が可能である。
高級脂肪酸塩を含む洗浄剤組成物は、泡性能、すすぎ性能が優れているが、半固形状とした場合に性能、安定性が不良になるという課題があった。例えば、高級脂肪酸塩とアクリル酸アルキルコポリマーを用いた透明ゲル状の皮膚洗浄剤が提案されている(特許文献1:特開2007−126396号公報)。しかしながら、外観は透明なゲル状であるが、高分子化合物で増粘してゲル状としているため、泡立ちが遅く、製剤を手に取る際に糸を引くために使用性が不良であった。
また、特定の高級脂肪酸塩、両性界面活性剤、グリセリン及び脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤を用いた透明ゲル状の洗浄剤が提案されている(特許文献2:特開2007−51168号公報)。これは、高分子化合物による増粘ではなく、界面活性剤の液晶相によるゲル化であるので、使用時の糸引きは発生し難いが、粘性が高いため容器から出し難く、さらに水を加えた際に製剤が伸ばし難く、手から落ちてしまうという課題があった。
特開2007−126396号公報 特開2007−51168号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)高級脂肪酸塩と、(B)ベタイン型両性界面活性剤と、(C)特定の非イオン性界面活性剤と、(D)多価アルコールとを、それぞれ特定量で配合し、25℃において液晶状態で、透明である皮膚洗浄剤組成物とすることで、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性(溶け易さ、泡立ち)が可能となることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記皮膚洗浄剤組成物を提供する。
[1].下記(A)、(B)、(C)及び(D)成分を含有し、25℃において液晶状態であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
(A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩15〜45質量%
(B)ベタイン型両性界面活性剤7〜25質量%
(C)下記非イオン性界面活性剤1〜5質量%
ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)グリセリル、グリセリン、又はポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)トリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい、ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。
(D)多価アルコール15〜35質量%
[2].(C)成分が、エステル化又はエーテル化部分の炭素数7〜25の一価炭化水素基が、水素原子の一部が水酸基で置換されていることを特徴とする[1]記載の皮膚洗浄剤組成物。
[3].(C)成分が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンヒマシ油である[1]又は[2]記載の皮膚洗浄剤組成物。
[4].液晶が、ヘキサゴナル液晶である[1]、[2]又は[3]記載の皮膚洗浄剤組成物。
本発明によれば、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、下記(A)、(B)、(C)及び(D)成分を含有し、25℃において液晶状態であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物である。
(A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩15〜45質量%
(B)ベタイン型両性界面活性剤7〜25質量%
(C)下記非イオン性界面活性剤1〜5質量%
ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)グリセリル、グリセリン、又はポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)トリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい、ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。
(D)多価アルコール15〜35質量%
(A)高級脂肪酸塩
本発明の(A)高級脂肪酸塩は炭素数8〜26の高級脂肪酸塩であり、一価炭化水素基部分は、直鎖又は分岐鎖、飽和又は不飽和のいずれであってもよく、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、下記一般式(1)で表される高級脂肪酸塩が好ましい。
1COOM (1)
(式中、R1は、炭素数7〜25の直鎖又は分岐鎖、飽和又は不飽和の一価炭化水素基を示し、この一価炭化水素基の水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい。Mは、カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール又はジイソプロパノールアミンを示す。)
(A)成分としては、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、ラウロレイン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−エチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、トリデカン酸、テトラメチルノナン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、ゴンドイン酸、エルカ酸、セラコレイン酸、リノール酸、リノエライジン酸、リノレン酸、アラキドン酸、2−ヘキシルデカン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、カプリン酸等の混合物であるヤシ油脂肪酸等の塩が挙げられる。
中でも、炭素数が10、12、14、16であるカプリン酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩が好ましい。炭素数が10未満だと高温での安定性が悪く、16を超えると低温での安定性が悪い場合がある。炭素数が12以下の高級脂肪酸塩と炭素数が14以上の高級脂肪酸塩の質量比は80/20〜40/60が好ましく、75/25〜50/50がより好ましく、70/30〜60/40がさらに好ましい。炭素数が12以下の高級脂肪酸塩の比が80/20を超えると高温安定性が悪く、40/60未満であると、低温安定性と水への溶解性が悪くなる場合がある。
M(対イオン)はCOOM塩を形成する。Mとしては、低温安定性の点から、カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンが好ましく、低温安定性の点から、カリウム、モノエタノールアミンがより好ましい。また、殺菌力と低温安定性の点から、高級脂肪酸塩量を100質量%としたとき、モノエタノールアミン塩の割合が1〜35質量%とすることが好ましく、3〜15質量%がより好ましい。
(A)成分の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中15〜45質量%である。15質量%未満であると、液晶を形成しない。一方、45質量%を超えると低温で析出物を生ずる。さらに、泡立ちと低温安定性の点から、17〜40質量%、特に20〜35質量%、とりわけ25〜35質量%が好ましい。
(B)ベタイン型両性界面活性剤
ベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン型(アミドアミン型)、カルボベタイン型、スルホベタイン型、ホスホベタイン型等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、液晶を形成しやすい点で、カルボベタイン型が好ましい。
カルボベタイン型としては、ラウリルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン等が挙げられる。この中でも、液晶の形成性の点から、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインがより好ましく、特に低温の安定性の点から、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。上記両性界面活性剤は、製造工程で塩化ナトリウムを含有している場合があり、低温安定性を向上させる観点から脱塩処理し、前記両性界面活性剤水溶液中に塩化ナトリウムを1質量%以下にしたものがより好ましい。
(B)成分の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中7〜25質量%であり、9〜15質量%が好ましい。7質量%未満では液晶を形成せず、25質量%を超えると低温で析出を生じやすい。
(C)下記非イオン性界面活性剤
本発明の(C)成分は、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)グリセリル、グリセリン、又はポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)トリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい、ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。
エステル化又はエーテル化された水酸基が2つ以下の場合、製剤の水への溶解性が低下する。また、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、15〜40モルがより好ましい。10モル未満だと、製剤の水への溶解性や低温安定性が低下するほか、白濁して透明性が失われる場合があり、80モルを超えると高温安定性が悪くなる。
中でも、以下の構造をもつ非イオン性界面活性剤(i)〜(iii)が、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物を得ることができるから好ましい。
(i)ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)グリセリルの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい非イオン性界面活性剤(ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。)。
上記(i)に該当する非イオン性界面活性剤としては、トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル、トリステアリン酸PEG−20グリセリル、トリオレイン酸PEG−20グリセリル等が挙げられる。
(ii)グリセリンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換され、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加された非イオン性界面活性剤(ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。)。
上記(ii)に該当する非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.10)、ポリオキシエチレンヒマシ油(E.O.20)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.20)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.40)、ポリオキシエチレンヒマシ油(E.O.40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.80)等が挙げられる。
(iii)ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)トリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい非イオン性界面活性剤(ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。)
上記(iii)に該当する非イオン性界面活性剤としては、トリイソステアリン酸PEG−20トリメチロールプロパン等が挙げられる。
具体的には、下記のものが挙げられる。以下、PEGはポリエチレングリコール、POEはポリオキシエチレンを示す。例えば、POE(20)は、ポリオキシエチレンの平均付加モル数が20を示す。
トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル(日本エマルジョン、GWIS−320)HLB=8
トリステアリン酸PEG−20グリセリル(日本エマルジョン、GWS−320、HLB=8)
トリオレイン酸PEG−20グリセリル(日本エマルジョン、GWO−320、HLB=8)
トリイソステアリン酸PEG−20トリメチロールプロパン(日本エマルジョン、TPIS−320、HLB=8)
POE(20)ヒマシ油(日本エマルジョン、C−20、HLB=9)
POE(10)硬化ヒマシ油(日本エマルジョン、HC−10、HLB=7)
POE(10)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ、HCO−10、HLB=6.5)
POE(20)硬化ヒマシ油(日本エマルジョン、HC−20、HLB=9)
POE(20)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ、HCO−20、HLB=10.5)
POE(40)硬化ヒマシ油(日本エマルジョン、HC−40、HLB=12)
POE(40)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ、HCO−40、HLB=12.5)
POE(80)硬化ヒマシ油(日本エマルジョン、HC−80、HLB=15)
POE(80)硬化ヒマシ油(日光ケミカルズ、HCO−80、HLB=15.0)
エステル化又はエーテル化した部分は、炭素数7〜25、好ましくは16〜20の一価炭化水素基であり、一価炭化水素基は飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよい。製剤の水への溶けやすさの点で、分岐炭化水素鎖、又は炭化水素鎖の末端でない部分に水酸基をもつ炭化水素鎖がより好ましい。中でも、製剤の水への溶けやすさの点で、上記(ii)に該当する非イオン性界面活性剤がさらに好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油がより好ましい。ポリオキシエチレンヒマシ油のエステル化された脂肪酸残基の部分(炭化水素鎖とエステル基を合わせた部分)は、不飽和脂肪酸(リシノール酸が87質量%、オレイン酸が7質量%、リノール酸が3質量%)と少量の飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸等が3質量%)であり、硬化ヒマシ油の場合は、上記脂肪酸を水素添加したものである。特に、製剤の水への溶けやすさの点から、上記脂肪酸残基の脂肪酸分布において、12位に水酸基を持つリシノール酸、又はその水素添加したものを80質量%以上含むものが好ましい。
中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.20)[POE(20)硬化ヒマシ油]、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.40)[POE(40)硬化ヒマシ油]、ポリオキシエチレンヒマシ油(E.O.20)[POE(20)ヒマシ油]、POE(40)ヒマシ油[POE(40)ヒマシ油]が、高温・低温保存時の安定性に優れ、手が濡れた状態でも良好な使用性を有する、液晶状態の皮膚洗浄剤組成物を得ることができる点から最も好ましい。その機構は不明であるが、POE硬化ヒマシ油やPOEヒマシ油は炭化水素基に存在する水酸基にポリオキシエチレン鎖が分岐して存在する構造のため、液晶構造を緩めているものと考えられる。
(C)成分の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中1〜5質量%であり、特に2〜4質量%、とりわけ2〜3質量%が好ましい。1質量%未満では、製剤の水への溶けやすさが充分ではなく、5質量%を超えると高温安定性が悪くなる。
(D)多価アルコール
多価アルコールとしては、2〜6価のものが好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール200(医薬部外品原料規格2006相当品)、ポリエチレングリコール300(医薬部外品原料規格2006相当品)、ポリエチレングリコール400(医薬部外品原料規格2006相当品)、ポリエチレングリコール600(医薬部外品原料規格2006相当品)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソペンチルジオール、ペンチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビット、キシリトール、マンニトール等が好ましく、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、ここでポリエチレグリコールとは、化粧品原料基準第二版注解、医薬部外品原料規格2006、日本薬局方医薬品規格2002、第15改定日本薬局方に定められたものに相当する。中でも、液晶の形成しやすさの点から、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビットが好ましい。さらに、低温安定性と液晶を形成しやすい点から、2価と3価の多価アルコールの混合がより好ましく、プロピレングリコールとグリセリンとの組み合わせがさらに好ましく、プロピレングリコールの質量(%)/グリセリンの質量(%)が、20/80〜50/50が特に好ましい。プロピレングリコールの比率が、50/50を超えると、液晶形成性が低下し、高温安定性が低下する場合があり、20/80未満であると粘度が高すぎる場合がある。
(D)成分の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中15〜35質量%であり、20〜30質量%が好ましい。15質量%未満だと低温安定性が悪く、35質量%を超えると液晶を形成しにくくなる。
(A)高級脂肪酸塩と(B)ベタイン型両性界面活性剤との質量比は、85/15〜60/40が好ましい。(A)成分の比が85/15を超えると低温での安定性が悪くなるおそれがあり、60/40未満だと、すすぎ時にぬるつきを生じることがある。
(A)高級脂肪酸塩と(D)多価アルコールとの質量比は、70/30〜40/60が好ましい。(A)成分の比が70/30を超えると低温安定性が悪くなる場合があり、40/60未満では高温安定性と透明度が低下するおそれがある。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、25℃において液晶状態である。本発明でいうところの液晶は、ヘキサゴナル液晶、ラメラ液晶、キュービック液晶をいう。中でも、ヘキサゴナル液晶が、使用性、透明な外観を有する点で好ましい。ラメラ液晶だと粘度が低く、使用時に手から垂れ落ちたり、添加する水により増粘したりするので、使用性が悪くなるおそれがある。
なお、本発明において「液晶」とは、界面活性剤の分子集合体であり、高濃度や反対電荷を持つイオン性高分子化合物の存在により、シリンダー型の界面活性剤が棒状分子になる液晶状態をいう。このような、液晶の示すこの配向秩序に基づく異方性は、分子の形や分子間力に由来する「自発的」なものであって、何かの外力によって誘起されるものではない。高分子化合物の濃厚溶液には、流れを与えてやると分子の配向が起こり、光学的異方性が見られるが、流れが止まればこのような配向は自発的ではないのである。流動性という液体の特性と光学的異方性という液晶の特性とを兼ね備えているという点で、液晶は極めて特異な状態であり、固体にも液体にも分類することができず、このために物質の「第4の状態」であると考えられる。
「液晶状態」の確認は、偏光顕微鏡による干渉紋の観察から判断できる。干渉紋がうろこ状のモザイクテクスチャーとして観察された場合はヘキサゴナル液晶、十字模様のクロスニコルが観察された場合はラメラ液晶、干渉紋が見られない場合はミセル相、又はキュービック相である。これらの典型的な干渉紋様はR.B.Rosevere, “The microscopy of the Liquid Crystalline Neat and Middle Phase of soaps and synthetic detergents” J. Am. Oil Chemist’s Soc., 628, 31 (1954)に例示されている。なお、25℃で固形物が見られる場合には、これらの干渉紋が見られても、液晶相とは判断しない。一方、非常に粘性が高く干渉紋が見られないキュービック層の判定や、偏光顕微鏡で判断しにくい場合は、小角X線散乱の干渉パターンから判断できる。(100),(110)、(200)面に対応して、1:√3:2:・・・の面間距離比に対応する散乱角にピークが現れるものがヘキサゴナル液晶相、(100)、(200)、(300)面に対応して1:2:3:・・・の面間隔比に対応する散乱角にピークが現れるものがラメラ液晶、(100)、(111)、(200)面の面間隔に対応した1:√3/2:√2:・・・・や、(211)、(220)、(321)、(400)面に対応した1:√4/3:√7/3:√8/3:・・・にピークが現れるものがキュービック液晶である。また、小角部分のX線散乱に明確なピークが見られず、散乱ベクトルq=0.1〜0.5nm-1付近にブロードなピークが見られる場合には、ミセル相である。
なお、皮膚洗浄剤組成物は、見た目の美しさ等から、透明であることが好ましい。なお、「透明」とは、後述する実施例の〈透明度〉の測定において、評価基準で「◎」、「○」をいう。後述する実施例の〈透明度〉の測定において、透明度が◎の「透明」な組成物を得るためには、(A)〜(D)成分は、以下の条件を満たすことが好ましい。
(A)成分の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中20〜35質量%であり、炭素数が12以下の高級脂肪酸塩と炭素数が14以上の高級脂肪酸塩の質量比は80/20〜50/50である。
(B)成分はラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインであり、その含有量は、皮膚洗浄剤組成物中7〜15質量%である。
(C)成分は、トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル、トリオレイン酸PEG−20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−20トリメチロールプロパン、POE(20〜80)硬化ヒマシ油及びPOE(20〜80)ヒマシ油から選ばれ、その含有量は、皮膚洗浄剤組成物中2〜5質量%である。
(D)成分は、プロピレングリコールとグリセリンとの併用、プロピレングリコール又はポリエチレングリコール400であり、その含有量は、皮膚洗浄剤組成物中25〜35質量%であり、プロピレングリコールとグリセリンを併用する場合は、プロピレングリコールの比率が20/80以上である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、適宜選択したその他成分を本発明の目的を妨げない範囲で配合することができる。その他成分としては、皮膚洗浄剤組成物に通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば、油分、シリコーン類、低級又は高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、水酸化カリウム、クエン酸等のpH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体等が挙げられる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物のpHは、低温安定性や、液晶形成性の面から、9.0〜11.0が好ましく、低温安定性の点から9.4〜10.6がより好ましい。pHが9.0未満であると、低温安定性が悪くなる場合があり、11.0を超えると、液晶を形成しにくくなる場合がある。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の粘度は、25℃で20〜500Pa・sが好ましく、130〜350Pa・sがより好ましい。20Pa・s未満では、高温安定性が悪くなるおそれがあり、500Pa・sを超えると、製剤の水への溶解性が悪くなる場合がある。なお、粘度は、BH型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、ローターNo.7、回転数4rpm、1分間後の粘度を測定する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、顔用、身体用いずれでもよく、皮膚であれば、その対象は特に限定されない。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。
[実施例1〜38、比較例1〜12]
皮膚洗浄剤組成物を以下のように調製した。(A)、(C)、(D)成分及び精製水を真空乳化釜のベッセルに秤取した。減圧状態で、80℃に加温して溶解した。溶解後、パドルを攪拌しながら、(B)成分を加え溶解し、減圧状態で1℃/分で35℃まで冷却し、充分に減圧・攪拌を行い脱気した。脱気後、25℃まで1℃/分で冷却を行った。続いてpHメーターHM−30R(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いてpHを測定し、水酸化カリウム又はクエン酸を用いて、目標のpHとした。なお、pHは、25℃にしたサンプルに、電極を2分間浸した後の値を測定した。得られた皮膚洗浄剤組成物について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
〈粘度〉
BH型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、ローターNo.7、回転数4rpm、1分間後の粘度を測定した。
〈液晶状態の確認〉
液晶状態の確認は、皮膚洗浄剤組成物を25℃にし、偏光顕微鏡AX70(オリンパス(株))を用いて観察した。干渉紋がうろこ状のモザイクテクスチャーとして観察された場合をヘキサゴナル液晶、十字模様のクロスニコルが観察された場合はラメラ液晶、干渉紋が見られない場合はミセル相とした。本発明の液晶は、ヘキサゴナル液晶、ラメラ液晶、キュービック液晶をいう。これらの典型的な干渉紋様はR.B.Rosevere, “The microscopy of the Liquid Crystalline Neat and Middle Phase of soaps and synthetic detergents” J. Am. Oil Chemist’s Soc., 628, 31 (1954)等に例示されている。なお、25℃で固形物の分散が見られる場合には、これらの干渉紋が見られても、液晶相とは判断しなかった。
一方、非常に粘性が高く干渉紋が見られないキュービック液晶層の判定や、偏光顕微鏡で判断しにくい場合は、小角用受光ユニットとX線集光ミラーを取り付けたX線回折装置X’ Pert Pro(PANalitical社)を用いて、小角部分のX線散乱の干渉パターンから判断した。(100),(110)、(200)面に対応して、1:√3:2:・・・の面間距離比に対応する散乱角にピークが現れるものをヘキサゴナル液晶相、(100)、(200)、(300)面に対応して1:2:3:・・・の面間隔比に対応する散乱角にピークが現れるものをラメラ液晶、(100)、(111)、(200)面の面間隔に対応した1:√3/2:√2:・・・・や、(211)、(220)、(321)、(400)面に対応した1:√4/3:√7/3:√8/3:・・・にピークが現れるものをキュービック液晶とした。また、小角部分のx線散乱に明確なピークが見られず、散乱ベクトルq=0.1〜0.5nm-1付近にブロードなピークが見られる場合には、ミセル相とした。表中に下記記号で示した。
ラメラ液晶:L
キュービック層:C
ヘキサゴナル液晶:H
ミセル:M
固体分散:S
〈高温・低温安定性〉
高さ8cm、口径3cmの硬質透明ガラス瓶(容量55mL)に、皮膚洗浄剤組成物を50mL充填し、50℃・0℃の各環境下において保存し、各保存温度における外観を観察し、下記判断基準に基づき、皮膚洗浄剤組成物の安定性を評価した。
[判断基準]
◎:4週間保存後、相分離や析出物がなく、透明で、均一な状態。
◎〜○:4週間保存後、相分離や析出物がないが、外観の一部がわずかに濁ってみえる。
○:4週間保存後、相分離や析出物がないが、外観が均一にわずかに濁ってみえる。
△:2週間保存後は相分離や析出物がないが、4週間保存後、相分離又は析出物がある。
×:2週間保存後、相分離又は析出物がある。
〈透明度〉
高さ8cm、口径3cmの硬質透明ガラス瓶(容量55mL)に、皮膚洗浄剤組成物を50mL(高さ6cm)充填し、25℃の環境下に1日保存した。MSゴシック体で「あ」と印刷した紙の上に、各試料を充填した上記ガラス瓶を置き、ガラス瓶の上から紙に印刷された文字の判別性を下記判断基準に基づき、皮膚洗浄剤組成物の透明度を評価した。
[判断基準]
◎:MSゴシック体20ポントで印刷した「あ」が、明確に判別できる。
○:MSゴシック体20ポントで印刷した「あ」が、ぼやけてみえるが、判別できる。
△:MSゴシック体20ポントで印刷した「あ」は判別できないが、24ポントで印刷した「あ」は、判別できる。
×:MSゴシック体24ポントで印刷した「あ」が判別できない。
〈使用時の溶け易さ〉
使用時の皮膚洗浄剤組成物の溶け易さは、専門評価パネル10名が、皮膚洗浄剤組成物を使用して評価した。チューブ容器(直径3cm、高さ8cm、口径5mm)に皮膚洗浄剤組成物を充填し、水で濡らした手のひらに各試料1gをとり、両手で延ばして泡立てて、溶け易さを評価した。評価は、下記に示す判断基準に基づき5段階の評点を付け、各試料の評点の平均値をとり、平均値から下記基準に基づいて行った。
[判断基準]
5点:手のひらをこすりはじめと同時に試料が溶けて、泡立つ。
4点:手のひらをこすりはじめて2〜3回で試料が溶けて、泡立つ。
3点:手のひらをこすりはじめて4〜7回で試料が溶けて、泡立つ。
2点:手のひらをこすりはじめて、8〜12回で試料が溶けて、泡立つ。
1点:手から試料剤が滑り落ちるか、手のひらや指に試料が付着して、13回以上手のひらをこすっても泡立たせることができない。
[評点平均値の基準]
◎ :4.5点〜5点
◎〜〇:4.0点〜4.5点未満
○ :3.0点〜4.0点未満
△ :2.0点〜3.0点未満
× :2.0点未満
Figure 2012039350
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なお、本発明の皮膚洗浄剤組成物の殺菌力を確認するため、実施例1,36について、下記殺菌力試験を行った。
〈殺菌力〉
(1)菌液の調製
下記菌を初発菌数が10の8乗個/mLとなるように菌液を調製した。
黄色ブドウ球菌:スタフィロコッカス アウレウス(Staphylococcus aureus)ATCC6538
(2)試験液
実施例1,36で得られた皮膚洗浄剤組成物を水道水で5倍に希釈し、試験液を調製した。
〈殺菌力試験法〉
25℃にて、試験液9mLに菌液1mLを添加して充分撹拌し、添加1分後に4.5mLのSCDLP培地(Soybean−Casein Digest Broth with Lectin&Polysorbate 80:和光純薬工業(株)製)に加え、10倍希釈液とした。同様の方法を繰り返して各希釈液を得た。各希釈液から1.0mLをシャーレに採取し、SCDLP寒天培地(Soybean−Casein Digest Ager with Lectin&Polysorbate 80:和光純薬工業(株)製)15mLを加えて均一化し、2日間培養し(寒天平板希釈法)、コロニーをカウントして生存菌数を測定した。初発菌数と生存菌数から、下記式に基づいて殺菌力を算出し、下記評価基準で殺菌効果を評価した。
殺菌力=log(生存菌数/初発菌数)
なお、殺菌力は数値が小さいほど効果が高い。
実施例1の殺菌力は「−1.1」、実施例36の殺菌力は「−3.2」であり、(A)成分としてモノエタノールアミン塩を用いることで、殺菌力が向上することが確認された。また、実施例36は低温安定性(−5℃・1ヶ月)でも「◎」であり、低温安定性に優れるものであった。
[実施例39]
皮膚洗浄剤組成物を以下のように調製した。ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン及び香料以外の共通成分を真空乳化釜のベッセルに秤取した。減圧状態で、80℃に加温して溶解した。溶解後、パドルを攪拌しながら、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインを加え溶解し、減圧状態で1℃/分で35℃まで冷却した。この時点で、充分に減圧・攪拌を行い脱気した。脱気後、香料を添加し、25℃まで1℃/分で冷却を行った。続いてpHメーターHM−30R(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いてpHを測定し、水酸化カリウム又はクエン酸を用いて、目標のpHとした。
組成 %
ラウリン酸カリウム 21
ミリスチン酸カリウム 9
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン*1 9
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(E.O.20)*10 3
プロピレングリコール 9
グリセリン 21
イソプロピルメチルフェノール*19 0.1
モノエタノールアミン 0.5
エデト酸 0.1
ビタミンE*20 0.1
ポリエチレン末*21 0.3
香料 0.4
精製水 残部
合計 100.0
水酸化カリウム(48%)又はクエン酸で、pHを10.2に調整した。
〈評価結果〉
粘度:118Pa・s
透明度:◎
結晶相:H
安定性(50℃):◎
安定性(0℃):◎
安定性(−5℃):◎
実施例及び比較例を調製する際に用いた原料を以下に示す。
*1:アモーゲンSH(第一工業製薬)
*2:アモーゲンSHをステンレスバットに取り、真空乾燥機(40℃)にて乾燥し、純分量を80%に濃縮したもの。
*3:LPB−R(一方社油脂工業)
*4:エマレックスGWIS−320(日本エマルジョン、HLB=8)
*5:GWS−320(日本エマルジョン、HLB=8)
*6:GWO−320(日本エマルジョン、HLB=8)
*7:TPIS−320(日本エマルジョン、HLB=8)
*8:C−20(日本エマルジョン、HLB=9)
*9:HC−10(日本エマルジョン、HLB=7)
*10:HC−20(日本エマルジョン、HLB=9)
*11:HC−40(日本エマルジョン、HLB=12)
*12:HC−80(日本エマルジョン、HLB=15)
*13:PEG#400K(ライオン)
*14:NEOSORB70/02SB(ロケットジャパン)
*15:HC−5(日本エマルジョン、HLB=5)
*16:HC−100(日本エマルジョン、HLB=15)
*17:GWIS−220EX(日本エマルジョン、HLB=10)
*18:GWIS−120(日本エマルジョン、HLB=13)
*19:IPMP(大阪化成)
*20:dl−αトコフェロール(DSMニュートリションジャパン)
*21:フロービーズCL−8007(住友精化)
*22:化粧品用濃グリセリン

Claims (4)

  1. 下記(A)、(B)、(C)及び(D)成分を含有し、25℃において液晶状態であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
    (A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩15〜45質量%
    (B)ベタイン型両性界面活性剤7〜25質量%
    (C)下記非イオン性界面活性剤1〜5質量%
    ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)グリセリル、グリセリン、又はポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数10〜80)トリメチロールプロパンの3つの水酸基が、エステル化又はエーテル化された化合物であって、エステル化又はエーテル化部分は、炭素数7〜25の飽和又は不飽和、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基であり、水素原子の一部が水酸基で置換されていてもよく、この水酸基に平均付加モル数が10〜80のポリオキシエチレンが付加されていてもよい、ただし、非イオン性界面活性剤に付加されるポリオキシエチレンの総数は、平均付加モル数で10〜80である。
    (D)多価アルコール15〜35質量%
  2. (C)成分が、エステル化又はエーテル化部分の炭素数7〜25の一価炭化水素基が、水素原子の一部が水酸基で置換されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
  3. (C)成分が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油又はポリオキシエチレンヒマシ油である請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
  4. 液晶が、ヘキサゴナル液晶である請求項1、2又は3記載の皮膚洗浄剤組成物。
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