JPWO2012001802A1 - 燃料噴射弁及び内燃機関 - Google Patents

燃料噴射弁及び内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012001802A1
JPWO2012001802A1 JP2011512739A JP2011512739A JPWO2012001802A1 JP WO2012001802 A1 JPWO2012001802 A1 JP WO2012001802A1 JP 2011512739 A JP2011512739 A JP 2011512739A JP 2011512739 A JP2011512739 A JP 2011512739A JP WO2012001802 A1 JPWO2012001802 A1 JP WO2012001802A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curve
fuel
nozzle hole
injection valve
fuel injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011512739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5115654B2 (ja
Inventor
小林 辰夫
辰夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5115654B2 publication Critical patent/JP5115654B2/ja
Publication of JPWO2012001802A1 publication Critical patent/JPWO2012001802A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/162Means to impart a whirling motion to fuel upstream or near discharging orifices
    • F02M61/163Means being injection-valves with helically or spirally shaped grooves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M57/00Fuel-injectors combined or associated with other devices
    • F02M57/04Fuel-injectors combined or associated with other devices the devices being combustion-air intake or exhaust valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M67/00Apparatus in which fuel-injection is effected by means of high-pressure gas, the gas carrying the fuel into working cylinders of the engine, e.g. air-injection type
    • F02M67/10Injectors peculiar thereto, e.g. valve less type
    • F02M67/12Injectors peculiar thereto, e.g. valve less type having valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

燃料噴射弁は、先端部に噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内の着座位置に着座するシート部を備えたニードルと、前記ノズルボディ内を流れる燃料中に気泡を発生させる気泡発生手段と、を備え、前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=a2で表され、定数aが0.95であるクロソイド曲線と、定数aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域又はこれらのクロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含んでいる。

Description

本発明は燃料噴射弁及び内燃機関に関する。
従来、ノズルの内部に油等と加圧空気を混合する混合室を形成し、液体と気体とを混合した状態で噴射するノズルの構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2009−11932号公報
ところで、内燃機関の燃費や排気エミッションの改善に対し、噴射燃料の噴霧粒径の微細化が有効であることが知られている。前記特許文献1は、燃料と空気との混合を促進することができ、噴霧粒径の微細化を図ることができると考えられる。
しかしながら、気泡が混入した燃料が噴孔から噴射されるときに、噴孔周辺の状態によっては、気泡が崩壊したり、気泡径が不均一になったりするおそれがある。気泡径が不均一であると均一な噴霧を得ることが困難となる。
そこで本発明は、噴霧の粒径を均一にすることを課題とする。
上記課題を解決するために本明細書開示の燃料噴射弁は、先端部に噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内の着座位置に着座するシート部を備えたニードルと、前記ノズルボディ内を流れる燃料中に気泡を発生させる気泡発生手段と、を備え、前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表され、定数aが0.95であるクロソイド曲線と、定数aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域又はこれらのクロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含むことを特徴としている。
クロソイド曲線又は、クロソイド曲線の近似曲線からなる曲線部分を含むことにより、当該箇所における燃料流れの剥離を抑制することができる。気泡発生手段によって発生した気泡を含む燃料流れは、噴孔を通じて外部に噴射されるときに、噴孔の内壁面において剥離が生じると、当該箇所における負圧の影響を受け、気泡径が大きくなる。負圧の影響は、燃料流れの内側部分よりも、外側部分の方が大きい。すなわち、燃料流れに作用する負圧の分布が不均一である。そして、これに起因して、気泡径にバラツキが生じる。クロソイド曲線、クロソイド曲線の近似曲線を噴孔の内周形状に応用した場合、噴孔内を通過する燃料は、その粘性で直線から円弧へと繋ぐ緩和曲線を含む壁面に引き寄せられるコアンダ効果を得ることができる。コアンダ効果により、燃料流れは、噴孔の内壁面と剥離することがない。この結果、境界面における負圧を生じることなく燃料の流線方向が変化する。また、境界面よりも内側を流れる燃料の流線は、その粘性によって境界面を流れる燃料の影響を受けて曲げられる。このように、噴孔の中央部まで徐々に燃料の流線が変化していくことで、燃料流れは、噴孔内の全域においてほぼ均等な流速、圧力を維持しつつ、噴霧角を広げることができる。
クロソイド曲線は、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表される。定数aを種々変更することによってクロソイド曲線が描く軌跡は変化する。定数aは、所望の噴霧形状を得ることができる軌跡となるように設定することができる。このとき、例えば、噴孔が設けられるノズルボディの壁厚、噴孔長さ、噴霧角、に応じて定数aを決定することができる。そこで、一般的なノズルボディの壁厚、噴孔長さ、噴霧角として想定される範囲を考慮して、噴孔の内周形状を定めることができる。具体的には、噴孔の内周形状は、定数aが0.95であるクロソイド曲線と、定数aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域を通過する曲線部分を含む形状とすることができる。すなわち、噴孔の内周形状は、クロソイド曲線と完全に一致するものだけでなく、上記の範囲に含まれる曲線部分を含む形状とすることもできる。
ここで、定数a=0.95は、実験の結果、この値よりも小さくなると、燃料が適切に噴射されずに、噴孔の出口に付着してしまう、いわゆる噴霧垂れが生じ易いことから決定された値である。噴霧垂れが生じると燃料の粒は大きくなる傾向になり、均一な噴霧粒径の実現を妨げる。一方、定数a=1.05は、実験の結果、この値よりも大きくなると、生成された微細気泡同士が連結する現象が生じ易いことから決定された値である。微細気泡連結が発生すると、均一な噴霧粒径の実現を妨げる。このように、定数aの値は、噴霧垂れと微細気泡連結の発生が抑制される範囲として規定されている。
また、噴孔の内周形状は、クロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含む形状とすることもできる。すなわち、曲線部分が上記のクロソイド曲線で囲まれる領域を逸脱する場合であっても、噴孔の内周形状は、クロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域に含まれる曲線部分を含む形状とすることができる。ここで、前記クロソイド曲線の近似曲線は、Xを前記噴孔の軸方向長さ、Yを前記噴孔の半径方向長さ、b、cをそれぞれ定数としたときに、Y=X/cで表され、前記クロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域は、定数bを3.3とし、定数cを5.0とした近似曲線と、定数bを3.3とし、定数cを6.3とした近似曲線とで囲まれる領域とすることができる。定数cを5.0とした近似曲線は、定数aを0.95としたクロソイド曲線に近似させており、定数cを6.3とした近似曲線は、定数aを1.05としたクロソイド曲線に近似させている。
ここで、クロソイド曲線の近似曲線は、燃料噴射弁における噴霧半角として採用し得る値(例えば噴霧半角θ=40°)以下となる範囲において、元となるクロソイド曲線との誤差が20um以内となるような曲線を選択することができる。近似曲線を選定するために、従来周知の手法を採用することができる。例えば、クロソイド曲線上の任意の複数点をプロットし、その複数点に対して、最小二乗法を施して近似曲線を求めるようにしてもよい。クロソイド曲線の近似曲線の選定は、噴孔の内周形状の加工を考慮して選定することができる。すなわち、クロソイド曲線と同様のコアンダ効果を得ることができると共に、噴孔の内周形状の加工が容易である曲線を選定することができる。
なお、上記の範囲を通過する曲線部分は、どのような形状であってもよいが、できるだけ、コアンダ効果を発揮することができる形状とすることが望ましい。
前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、クロソイド曲線又はクロソイド曲線の近似曲線と、円弧とを接続した曲線部分を含む形状とすることができる。噴孔の出口側に円弧部分を設けることにより、噴霧角を180°に近づけることができる。このように噴霧角を広げることにより、噴霧距離を抑制することができる。なお、クロソイド曲線と円弧とを接続する場合、円弧は、接続部分におけるクロソイド曲線への内線円の円弧とすることができる。また、クロソイド曲線と円弧とを接続した曲線を採用する場合、その曲線の相似形を噴孔の内周形状に適合させることができる。
本明細書開示の燃料噴射弁は、燃料噴射弁内部で発生させた気泡を含む燃料を、噴孔を通じて外部へ噴射するものである。このため、燃料噴射弁は、気泡発生手段を備える。燃料噴射弁内で、燃料の流路を急激に拡大したり、急激に屈曲したりして、燃料にキャビテーションを発生させる手段を気泡発生手段とすることができる。
このようなキャビテーションを利用する気泡発生手段よりも細かい気泡を発生させる手段として、前記ノズルボディ内に前記ニードルが摺動自在に配置されることによって前記ニードルと前記ノズルボディとの間に形成された燃料導入路と、前記ニードルの前記シート部の上流側に形成され、前記燃料導入路から導入された燃料に旋回成分を付与する螺旋溝が形成された旋回流生成部と、前記ニードルの内部に形成された空気導入路と、前記ノズルボディの先端部に形成され、前記旋回流生成部を通過した燃料と前記空気導入路を通過した空気が導入される旋回安定室と、を備えた気泡発生手段を採用することができる。
また、前記気泡発生手段として、ノズルボディ内に配置された超音波振動子を採用することもできる。超音波振動子は、前記ノズルボディと前記ニードルとの間に配置することができる。超音波振動子によって燃料に振動を付与することによって燃料中に微細な気泡を発生させることができる。このようにして発生した燃料を上記のような内周形状を備えた噴孔を通じて外部に噴射することにより、均一な気泡径を保った噴霧とすることができる。
本明細書開示の内燃機関は、内燃機関本体と、先端部に噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内の着座位置に着座するシート部を備えたニードルと、前記ノズルボディ内を流れる燃料中に気泡を発生させる気泡発生手段と、を備え、前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表され、aが0.95であるクロソイド曲線と、aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域又はこれらのクロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含み、先端部が前記内燃機関本体の燃焼室内又は吸気ポート内に露出するように前記内燃機関本体に装着された燃料噴射弁と、を備え、前記噴孔の噴霧角は、前記噴孔から前記内燃機関本体の内壁面までの距離が長いほど狭いことを特徴としている。
噴霧角が大きいほど、噴霧は広がり、噴霧距離は短くなる。一方、噴霧角が狭いほど、噴霧は狭まり、噴霧距離は長くなる。燃料の噴霧は、極力、内燃機関本体の内壁面、例えば、燃焼室の内壁面や、ピストン頂面、ポート噴射の場合は、ポート内壁面に付着することを回避したい。そこで、燃料噴射弁の内燃機関本体への取り付け位置、取り付け角度等を考慮して、噴霧の壁面付着を回避し易い噴霧角を設定することができる。噴霧角は、クロソイド曲線を決定する定数aの値を調整したり、噴孔長さを調整したりすることによって適切な角度に設定される。
本明細書に開示された燃料噴射弁によれば、噴射される燃料に混入された気泡径を均一にし、気泡が崩壊して形成される噴霧の粒径を均一にすることができる。
図1(A)は実施例1の燃料噴射弁のノズルボディとニードルとを分離した状態を示す説明図であり、図1(B)は実施例1の燃料噴射弁のノズルボディにニードルを組み合わせた状態を示す説明図である。 図2は実施例1の燃料噴射弁が備えるニードルの断面図である。 図3(A)は実施例1の燃料噴射弁の先端部を図3(B)におけるA−A線で断面とした断面図であり、図3(B)は実施例1の燃料噴射弁の先端視である。 図4は噴孔の内周形状に含まれるクロソイド曲線及びクロソイド曲線の近似曲線の説明図である。 図5(A)は実施例1における燃料噴射時の気泡径の推移を示す説明図であり、図5(B)は比較例における燃料噴射時の気泡径の推移を示す説明図である。 図6(A)は実施例2の燃料噴射弁の先端部を図6(B)におけるB−B線で断面とした断面図であり、図6(B)は実施例2の燃料噴射弁の先端視である。 図7は実施例2の燃料噴射弁が装着された内燃機関を模式的に示した説明図である。 図8は噴孔長と、噴霧角及び面積比との関係を示す説明図である。 図9(A)は実施例3の燃料噴射弁の先端部を図9(B)におけるC−C線で断面とした断面図であり、図9(B)は実施例3の燃料噴射弁の先端視である。 図10は実施例3の燃料噴射弁が装着された内燃機関を模式的にした説明図である。 図11は実施例4における噴孔の形状を示す説明図である。 図12は実施例5における噴孔の形状を示す説明図である。 図13(A)は実施例6の燃料噴射弁を図13(B)におけるD−D線で断面とした断面図であり、図13(B)は実施例6の燃料噴射弁の先端視である。 図14は実施例6の燃料噴射弁の先端部を拡大して示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されている場合もある。
本明細書に開示された燃料噴射弁の実施例1について図1(A)乃至図5(B)を参照しつつ説明する。図1(A)は燃料噴射弁10のノズルボディ11とニードル13とを分離した状態を示す説明図である。図1(B)は燃料噴射弁10のノズルボディ11にニードル13を組み合わせた状態を示す説明図である。図2は燃料噴射弁10が備えるニードル13の断面図である。図3(A)は燃料噴射弁の先端部を図3(B)におけるA−A線で断面とした断面図である。図3(B)は実施例1の燃料噴射弁の先端視である。
燃料噴射弁10は、内燃機関、例えば、ガソリンエンジンに搭載されるが、内燃機関は、ガソリンエンジンに限られず、軽油を燃料とするディーゼルエンジン、ガソリンとアルコールとを任意の割合で混合した燃料を使用するフレキシブルフューエルエンジンのいずれでもよい。
本発明に開示された発明の一実施例である燃料噴射弁10の内部構成について詳細に説明する。燃料噴射弁10は、先端部に噴孔12が設けられたノズルボディ11を備えている。噴孔12は、図3(B)に示すように4個設けられている。各噴孔12の入口は、後述する旋回安定室25の底面と側面とが交差する角部に開口している。ノズルボディ11は、内部にシート位置11aを備えている。また、燃料噴射弁10は、このノズルボディ11内に摺動自在に配置されたニードル13を備えている。ニードル13は、図1(B)に示すように、ノズルボディ11との間に燃料導入路14を形成する。ニードル13は、先端側に第1の偏心抑制部15を備えており、その先端側にノズルボディ11の内部のシート位置11aに着座するシート部13aを備えている。第1の偏心抑制部15は、ノズルボディ11の内周壁とわずかな隙間を保ってノズルボディ11内に嵌め込まれることによってニードル13の偏心を抑制する。ニードル13は、ピエゾアクチュエータで駆動される。
ニードル13は、第1の偏心抑制部15に旋回流生成部16を備えている。旋回流生成部16は、シート部13aの上流側に形成されている。旋回流生成部16は、燃料導入路14から導入された燃料に旋回成分を付与する螺旋溝16aを備えている。螺旋溝16aは一列以上であればよく、本実施例では2列の螺旋溝16aが設けられている。
ニードル13の内部には、図2に示すように空気導入路17が形成されている。空気導入路17の出口側の口部18は、ニードル13の先端部に位置している。空気導入路17は、燃料と同様に燃料噴射弁10の基端側から先端側に向かって空気を導入する。空気導入路17の口部18の近傍には、スプリング20で付勢された球状のチェック弁19が備えられている。チェック弁19は、後述する旋回安定室25内が負圧状態となったときに開弁する。旋回流生成部16、空気導入路17及び旋回安定室25は、協働して気泡発生手段の機能を発揮する。
ニードル13は、第1の偏心抑制部15よりも基端側に第2の偏心抑制部21を備えている。第2の偏心抑制部21の外周壁には、周状に溝22が設けられている。そして、溝22には、空気導入路17の入口側の口部23が露出している。ノズルボディ11には、空気導入孔24が設けられている。この空気導入孔24は、サージタンクと接続されている。空気導入孔24が溝22と対向する状態となると、空気導入路17とサージタンクとが連通した状態となる。なお、空気導入孔24は、空気導入路17に空気を導入することができればよく、接続先は、サージタンクに限定されない。
ノズルボディ11は、図1(A)、図1(B)、図3(A)に示すように、先端部に旋回安定室25を備えている。この旋回安定室25には、旋回流生成部16を通過した燃料と空気導入路17を通過した空気とが導入される。旋回安定室25内では、旋回流生成部16において生成された燃料の旋回流速が高められ、旋回流は旋回安定室25の内周壁に沿い、安定した状態となる。旋回流が安定すると、旋回安定室25の中央部に負圧部が生じる。空気導入路17の口部18は、この負圧部に露出するように旋回安定室25の中央部に臨ませる。これにより、負圧部に空気を導入する。負圧部は、圧力が低いため、容易に空気を導入することができる。また、負圧部に空気導入路17の口部18を露出させて空気を導入することにより、旋回流の乱れを抑制することにもなる。
旋回安定室25内に導入された燃料は空気を取り込んで微細気泡を生成する。微細気泡は、噴孔12から噴射される。噴射後、噴射された微細気泡を形成する燃料の膜は***し、燃料が超微細化状態となる。燃料が超微細化状態となることにより、着火遅れ期間の短縮、燃焼速度の増加、燃料によるオイル希釈の抑制、デポジット堆積の抑制、ノッキング発生の抑制を高い次元でバランスよく実現することができる。なお、気泡発生手段として、超音波振動子を採用することもできる。
ここで、噴孔12の内周形状について詳細に説明する。図4はノズルボディ11に設けられた噴孔12の内周形状に含まれるクロソイド曲線及びクロソイド曲線の近似曲線の説明図である。図5(A)は実施例1における燃料噴射時の気泡径の推移を示す説明図であり、図5(B)は比較例における燃料噴射時の気泡径の推移を示す説明図である。
噴孔12の内周形状は、図4に示すようにクロソイド曲線の近似曲線の軌跡である曲線部分を含む。この近似曲線は、Y=X3.3/5.0で表され、図4中、(4)で示されている。この近似曲線は、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表され、定数aを0.95としたクロソイド曲線に近似させたものである。曲線部分は、図4中、X0で示した入口開口から出口開口までである。
近似曲線は、以下の手順で求めた。まず、R×L=aで表されるクロソイド曲線において、定数aを0.95と設定した。この定数a=0.95は、図4に示す噴霧半角θが40°よりも小さい範囲内で、噴霧垂れの発生が発生しにくい値の下限値である。この噴霧垂れが発生し難い範囲は、実験により確認した。実験の方法は以下の如くである。まず、内周形状の異なる噴孔モデルが複数準備される。そして、それぞれの噴孔モデルにおける燃料噴射の様子が高速度カメラで撮影され、その撮影結果が分析された。ここで、実際の噴孔モデルは、定数a=0.95であるクロソイド曲線の近似曲線を用いた。クロソイド曲線の近似曲線は、Xを噴孔の軸方向長さ、Yを噴孔の半径方向長さ、b、cをそれぞれ定数としたときに、Y=X/cで表される式である。この式において、定数b、cを種々変更し、元となるクロソイド曲線との誤差が20um以内となるような曲線を選定した。その結果、定数b=3.3、定数c=5.0が選定されている。
以上のような実験を行った結果、定数a=0.95であるクロソイド曲線の近似曲線を境界として、燃料垂れの発生確率の急激な上昇が観察された。すなわち、定数aが0.95よりも小さくなると、燃料垂れの発生確率の急激な上昇が観察された。そこで、定数aの範囲における0.95の数値を決定し、このため、本実施例では、この定数a=0.95に対応するY=X3.3/5.0で表された近似曲線が採用されている。
このような近似曲線の軌跡である曲線部分の回転面が、噴孔12の内周形状を形成している。このような内周形状を備える噴孔12内を流れる燃料は、コアンダ効果により、内周壁に引き寄せられる。このため、燃料流れは、噴孔の内壁面と剥離することがない。この結果、境界面における負圧を生じることなく燃料の流線方向が変化する。また、境界面よりも内側を流れる燃料の流線は、その粘性によって境界面を流れる燃料の影響を受けて曲げられる。このように、噴孔の中央部まで徐々に燃料の流線が変化していくことで、燃料流れは、噴孔内の全域においてほぼ均等な流速、圧力を維持しつつ、噴霧角を広げることができる。
このとき、旋回安定室25内で生成、混合された微細気泡は噴孔を流れる間も気泡径及びその分布が均一に維持される。そして、微細気泡は、外部へ噴射された後に、微細かつ均質な燃料バブルを形成することができる。
この様子を、図5(A)、図5(B)を参照しつつ説明する。図5(B)に示す比較例の噴孔26は、出口開口部においてテーパ面26aが形成されている。噴孔26の形状は、液状燃料と空気とのせん断力によって、空気との境界にある燃料を液膜化し、***させる燃料の微細化形態に適したものである。このため、燃料の微粒化には、空気と燃料の相対速度差を上げること、すなわち、噴霧流速を上げることが重要となる。そして、図5(B)に示すようにテーパ面26aを設け、テーパ面26aにおける剥離を引き起こさせて気泡を発生させる。しかしながら、このような形式で気泡を発生させると、境界面の速度差で負圧が発生し、これに起因して気泡が膨張し、気泡径が不均一となるおそれがある。また、粗大気泡や、粗大液滴が発生するおそれがある。さらに、噴孔26内部で、矢示28で示すような縮流が発生するおそれがある。縮流が発生すると、噴孔内で気泡圧壊が生じ、これに起因するエロージョンが問題となる。
これに対し、図5(A)に示すようにクロソイド曲線の近似曲線を採用した噴孔12では、燃料は噴孔12の内周壁に沿って流れるため、境界面での負圧の発生が抑制される。この結果、気泡径が均一となり、粗大気泡や、粗大液滴の発生が抑制される。また、均一に気泡が分布した燃料は、内周壁に沿って噴射され、混合気濃度を均一にすることができる。
また、噴孔12から噴射される燃料は、噴孔12の出口開口付近に付着し難く、この結果、噴孔12近傍でのデポジットの生成が大幅に抑制される。ただし、図4に示す噴霧角(噴霧半角θ)が広くなりすぎると、噴孔12の出口開口でコアンダ作用による燃料の淀み垂れが生じ易いため、噴霧半角θは、所定の角度以下に設定しておくことが望ましい。図4中、△、●、□は、各クロソイド曲線において、噴霧半角θが40°となる位置を示している。燃料の淀み垂れが生じ易い噴霧半角として、40°を設定する場合は、噴孔長や定数aの選定により、噴霧半角を40°以下に設定することができる。
本実施例の噴孔12の内周形状は、Y=X3.3/5.0で表されるクロソイド曲線の近似曲線の軌跡を利用しているが、他の曲線の軌跡を利用することもできる。図4中、(1)で示した定数aが0.95であるクロソイド曲線と、(3)で示した定数aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域を通過する曲線部分を含む形状とすることができる。例えば、図4中、(2)で示した定数aが1.0であるクロソイド曲線を採用することができる。なお、クロソイド曲線は、R×L=aの式で表現されるが、クロソイド曲線のX座標及びY座標は、以下の式によって表すことができる。
X(L)=a×∫cos(φ/2)dφ
Y(L)=a×∫sin(φ/2)dφ
また、噴孔12の内周形状は、図4中、(4)で示した定数bを3.3とし、定数cを5.0とした近似曲線と、(6)で示した定数bを3.3とし、定数cを6.3とした近似曲線とで囲まれる領域を通過する曲線部分を含む形状とすることができる。例えば、図4中、(5)で示した定数bを3.3とし、定数cを5.7とした近似曲線を採用することができる。噴孔の内周形状は、クロソイド曲線、クロソイド曲線の近似曲線と完全に一致するものだけでなく、上記の範囲に含まれる曲線部分を含む形状とすることもできる。
ここで、クロソイド曲線における定数a、クロソイド曲線の近似曲線における定数b、cについて説明する。クロソイド曲線における定数aの範囲は、上述のように0.95〜1.05とすることができる。
定数a=0.95は、上述の如く、燃料垂れの発生確率を考慮して決定された値である。一方、定数a=1.05は、微細気泡連結が発生しにくい値の上限値である。この微細気泡連結が発生し難い範囲は、実験により確認した。実験の方法は、上述の方法と同様に、まず、内周形状の異なる噴孔モデルが複数準備される。そして、それぞれの噴孔モデルにおける燃料噴射の様子が高速度カメラで撮影され、その撮影結果が分析された。ここで、実際の噴孔モデルは、定数a=1.05であるクロソイド曲線の近似曲線を用いた。クロソイド曲線の近似曲線は、Xを噴孔の軸方向長さ、Yを噴孔の半径方向長さ、b、cをそれぞれ定数としたときに、Y=X/cで表される式である。この式において、定数b、cを種々変更し、元となるクロソイド曲線との誤差が20um以内となるような曲線を選定した。その結果、定数b=3.3、定数c=6.3が選定されている。
以上のような実験を行った結果、定数a=1.05であるクロソイド曲線の近似曲線を境界として、微細気泡連結の発生確率の急激な上昇が観察された。すなわち、定数aが1.05よりも大きくなると、微細気泡連結の発生確率の急激な上昇が観察された。そこで、定数aの範囲における1.05の数値を決定し、このため、本実施例では、この定数a=1.05に対応するY=X3.3/6.3で表された近似曲線が採用されている。
以上のように、燃料噴射弁10によれば、気泡の圧壊を抑制することができる。このため、噴射燃料液状で内燃機関本体の内周壁に到達することを抑制することができる。また、燃焼室全体に満遍なく均質な混合気を生成することができる。この結果、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)はもとより、十分な酸素を取り込むことができるため、NOx(窒素酸化物)の排出も大幅に減少させることができる。さらに、スワールやタンブル等の混合が不要となるため、燃焼中の燃焼室内壁への熱伝達が大幅に減少し、冷却損失の改善、熱効率の向上が見込まれる。
つぎに、実施例2について、図6乃至図8を参照しつつ説明する。図6(A)は燃料噴射弁30の先端部を図6(B)におけるB−B線で断面とした断面図である。図6(B)は燃料噴射弁30の先端視である。図7は燃料噴射弁30が装着された内燃機関150を模式的に示した説明図である。また、図8は噴孔長と、噴霧角及び面積比との関係を示す説明図である。
内燃機関150は、燃焼室152を備えた内燃機関本体151を備えている。燃焼室152には、燃料噴射弁30が、その先端を露出させて装着されている。燃料噴射弁30は、燃焼室152の中央部に配置されている。また、内燃機関本体151には、ピストン153が組み込まれている。さらに、燃焼室152にその先端が露出するように、点火プラグ154が装着されている。
このように、燃料噴射弁30が燃焼室152の中央部に配置されている場合、燃料噴射弁30からピストン153の頂面153aまでの距離が近く、燃焼室の内周壁までの距離は遠い。すなわち、下向き噴射と横向き噴射とでは、内燃機関本体151の内壁面までの距離が大きく異なる。このため、何らの対策も施されない場合、下向き噴射による噴霧は、ピストン頂面153aに衝突して液膜となる。また、横向き噴射により噴射された噴霧は、燃焼室の内周壁近傍に到達するまでに気泡が圧壊するため、均質な混合気が生成され難い。
そこで、燃料噴射弁30は、図6(A)、図6(B)に示すような第1噴孔32a、第2噴孔32bを備えている。燃料噴射弁30は、実施例1の燃料噴射弁10と同一のニードル13を備えるが、実施例1のノズルボディ11に代えて、ノズルボディ31を備えている。ノズルボディ31は、下向き噴射用の第1噴孔32aと横向き噴射用の第2噴孔32bを備えている。第1噴孔32aと第2噴孔32bは、共通するクロソイド曲線の近似曲線の軌跡を用いた曲線部分を備えているが、その噴孔長が異なっており、その結果、噴霧角が異なっている。図8に示すように、同一の曲線の軌跡を用いている場合、噴霧角は、噴孔長が長くなるに従って大きくなる。噴霧は、噴霧角が大きいほど、流速が減速されて、到達距離が短くなる。従って、噴霧の到達距離を短くしたいときは、噴孔長を長くし、噴霧角を大きくすることが有効である。なお、燃料噴射弁30と実施例1の燃料噴射弁10は、噴孔の配置及び、その内周形状が異なる以外は、同様の構成を備えている。
燃料噴射弁30の備える第1噴孔32aは、ピストン頂面153aまでの距離が短いため、噴霧の到達距離も短くしたい。一方、第2噴孔32bは、燃焼室の内周壁までの距離が長いため、噴霧の到達距離も長くしたい。そこで、第1噴孔32aの噴孔長は第2噴孔32bの噴孔長よりも、短く、第1噴孔32aの噴霧角は、第2噴孔32bの噴霧角よりも大きい。この結果、噴霧の到達距離を短くしている。
このように、噴霧角を適切に設定することによって、いわゆるドライフォグ状の気泡を圧壊させることなく、所望の位置に到達させることができる。また、噴射燃料が液状で内燃機関本体の内壁面に到達することが抑制されるため、オイルの燃料による希釈が抑制される。
なお、所望の噴霧角を設定するために、噴孔長を設定するのみでなく、所望の噴霧角となるように曲線の定数を設定することもできる。例えば、クロソイド曲線を採用する場合は、定数aを適切に選択することによって、所望の噴霧角を設定することができる。また、燃料噴射弁の設計上の制約があり、噴孔長が決められている場合に、所望の噴霧角を設定したいとき等は、所望の噴霧角が得られる曲線を拡大した相似形の曲線部分として噴孔長を確保することができる。
つぎに、実施例3について、図9、図10を参照しつつ説明する。図9(A)は燃料噴射弁70の先端部を図9(B)におけるC−C線で断面とした断面図である。図9(B)は燃料噴射弁70の先端視である。図10は燃料噴射弁70が装着された内燃機関200を模式的にした説明図である。
内燃機関200は、燃焼室202を備えた内燃機関本体201を備えている。燃焼室202には、燃料噴射弁70が、その先端を露出させて装着されている。燃料噴射弁70は、燃焼室202の側方に配置されている。また、内燃機関本体201には、ピストン203が組み込まれている。さらに、燃焼室202の中央部に、その先端が露出するように、点火プラグ204が装着されている。
このように、燃料噴射弁70、点火プラグ204が配置されている場合、成層混合気を形成するために、燃料噴射弁70が備える噴孔72は、点火プラグ204側に向かって開口していることが望ましい。具体的には、噴霧角と、噴孔長を適切に設定する。
そこで、燃料噴射弁70は、噴孔72を備えたノズルボディ71を備える。噴孔72は、クロソイド曲線の近似曲線の軌跡を用いた曲線部分を備えている。ここでクロソイド曲線及びクロソイド曲線の近似曲線は、実施例1で説明した方針により選定することができる。そして、噴霧中心が点火プラグ204の先端部に向かうように噴霧角が設定されるように(例えば、噴霧半角30°)、噴孔長(例えば、0.7mm)が調整されている。なお、燃料噴射弁70と実施例1の燃料噴射弁10は、噴孔の配置及び、その内周形状が異なる以外は、同様の構成を備えている。
燃料噴射弁70は、内燃機関200が軽負荷条件のときには、圧縮行程後期に成層混合気に必要な燃料量の噴射を行う。また、燃料噴射弁70は、高負荷条件のときに、圧縮行程後期の噴射に先駆けて吸気行程中に出力を得るのに必要な燃料量の噴射を行う。これにより、早期に気泡を圧壊させて燃料の微粒化を図り、吸気流によって燃料を燃焼室202の全体に行き渡らせる。
燃料噴射弁70は、このような噴射を行うことにより、点火プラグ204の先端部近傍で必要に応じた燃料量で、均質な成層混合気を形成することができる。また、ほぼ、均質な成層混合気を形成することができるため、着火可能なストイキ状態よりもリーン側の成層混合気とすることもできる。これにより、局部的なオーバリッチ状態が創出されにくく、HCや、煤、PM(Particulate Matter)を大幅に抑制することができる。さらに、成層混合気形成用のキャビティ等を廃止することも可能となり、この結果、燃焼室202の表面積を小さくすることができ、冷却損失を改善することができるようになる。
つぎに、実施例4について、図11を参照しつつ説明する。図11は実施例4における噴孔81の形状を示す説明図である。
図11に示した噴孔81の内周形状は、噴孔81の軸線AX方向に沿う断面において、クロソイド曲線の近似曲線と、円弧とを接続した曲線部分を備えている。噴孔81は、このような曲線部分の回転面として形成される内周形状を有している。
図11中、噴孔81の入口開口に近い側であって、参照番号81aを付して示した領域の形状がクロソイド曲線の近似曲線の軌跡で表される。また、噴孔81の出口開口に近い側であって、参照番号81bを付して示した領域の形状が円弧の軌跡で表される。なお、参照番号81aで示した領域は、クロソイド曲線の軌跡で表される形状としても良い。また、他の曲線の軌跡で表される形状とすることができる。さらに、円弧に代えて他の曲線と組み合わせることもできる。ここでクロソイド曲線及びクロソイド曲線の近似曲線は、実施例1で説明した方針により選定することができる。
このように、クロソイド曲線の近似曲線と円弧とを組み合わせることにより、噴孔81の出口開口部における噴霧角を180°に近づけることができるようになる。噴霧角を大きく取ることにより、高圧縮比の偏平型燃焼室に採用したときであっても、ピストン頂面への燃料の付着を抑制することができる。
つぎに、実施例5について、図12を参照しつつ説明する。図12は実施例5における噴孔91の形状を示す説明図である。
噴孔91の内周形状は、噴孔91の軸線AX方向に沿う断面において、図12中、参照番号91aを付して示した入口開口部近傍に、クロソイド曲線の近似曲線と円弧とを接続した曲線部分を備えている。また、図12中、参照番号91bを付して示したクロソイド曲線の近似曲線による曲線部分を備えている。噴孔91は、このような曲線部分の回転面として形成される内周形状を有している。参照番号91aで示した入口開口部近傍の曲線部分は、クロソイド曲線のみ、クロソイド曲線の近似曲線のみであってもよい。また、参照番号91bを付して示した曲線部分も他の曲線を用いて形成することもできる。ここでクロソイド曲線及びクロソイド曲線の近似曲線は、実施例1で説明した方針により選定することができる。
噴孔91は、入口開口部に曲線部分を備えることにより、噴孔91の内部に最小絞りを設けている。噴孔91は、入口開口部より層流流れを形成することができるため、燃料中の気泡濃度を安定的に均一化することができる。
つぎに、実施例6について、図13(A)乃至図14を参照しつつ説明する。図13(A)は燃料噴射弁100を図13(B)におけるD−D線で断面とした断面図である。図13(B)は燃料噴射弁100の先端視である。図14は燃料噴射弁100の先端部を拡大して示した説明図である。
燃料噴射弁100は、いわゆるピンドル型の燃料噴射弁である。燃料噴射弁100は、先端部に噴孔102を備えたノズルボディ101を備えている。また、燃料噴射弁100は、噴孔102から、その先端が露出するニードル103を備えている。ニードル103とノズルボディ101との間には、燃料導入路104が形成されている。ニードル13には、螺旋溝105aが設けられた偏心抑制部105が設けられている。螺旋溝105aは、燃料に旋回成分を付与する。燃料噴射弁100は、気泡発生手段として超音波振動子106を備えている。
噴孔102の内周形状は、クロソイド曲線の近似曲線の軌跡である曲線部分を含んでいる。具体的には、図14に参照番号102aで指し示した部分、参照番号102bで指し示した部分が上記の曲線部分となっている。参照番号102aで指し示した部分を曲線部分とすることにより、噴孔102は、燃焼室側に向かって広がる出口開口を形成している。
一方、ニードル103の先端部103aも、図14に参照番号103a1で指し示した部分、参照番号103a2で指し示した部分が曲線部分となっている。参照番号103a1で示した曲線部分は、ニードル103の全開時に参照番号102aで示した曲線部分と噴霧中心に対して線対称となるように設定されている。参照番号103a2で示した曲線部分は、参照番号102bで示した曲線部分に倣った形状となっている。
ニードル103のリフト量によって燃料の噴射量を調量するピントル型の燃料噴射弁のリフト量によって噴孔形状が変化し易い。そこで、本実施例のように、噴孔102の内周形状、ニードル103の先端部103aの形状とすれば、最も燃料の流量が多く、すなわち、燃料の流速が速いニードルの全開状態であっても、燃料界面での剥離を抑制することができる。この結果、気泡径を均一に維持して燃料を噴射することができる。また、燃料の吹き出し方向を対象とすることができ、バランスのよい噴霧を得ることができる。
また、燃焼室の中央部に本実施例の燃料噴射弁100を装着したとき、中心部に空間を備えた形状の燃料バルブクラウドを形成することができる。そして、燃料バブルの気泡圧壊で燃焼室内壁に液滴や液膜を付着させることなく、燃焼室全体に均質な混合気を形成することができる。この結果、燃費の向上が見込まれるとともに、HC、COの改善を図ることができる。さらに、燃焼室の側壁側に混合気がほとんど形成されないため、燃焼後期に発生しやすいノッキングを抑制することができる。この結果、高圧縮比化や高過給化を図ることができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10、30、50、70、100 燃料噴射弁
11 ノズルボディ
11a シート位置
11b 内周壁
12、32、52、72、81、91、102 噴孔
13 ニードル
13a シート部
13b 内周壁
14 燃料流路
15 第1の偏心抑制部
16 旋回流生成部
36a 螺旋溝
17 空気導入路
18 口部
19 チェック弁
20 スプリング
150、200 内燃機関

Claims (6)

  1. 先端部に噴孔が設けられたノズルボディと、
    前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内の着座位置に着座するシート部を備えたニードルと、
    前記ノズルボディ内を流れる燃料中に気泡を発生させる気泡発生手段と、を備え、
    前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表され、定数aが0.95であるクロソイド曲線と、定数aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域又はこれらのクロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含むことを特徴とした燃料噴射弁。
  2. 前記クロソイド曲線の近似曲線は、Xを前記噴孔の軸方向長さ、Yを前記噴孔の半径方向長さ、b、cをそれぞれ定数としたときに、Y=X/cで表され、前記クロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域は、定数bを3.3とし、定数cを5.0とした近似曲線と、定数bを3.3とし、定数cを6.3とした近似曲線とで囲まれる領域であることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記噴孔の内周形状は、
    前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、
    クロソイド曲線又はクロソイド曲線の近似曲線と、円弧とを接続した曲線部分を含むことを特徴とした請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記気泡発生手段は、
    前記ノズルボディ内に前記ニードルが摺動自在に配置されることによって前記ニードルと前記ノズルボディとの間に形成された燃料導入路と、
    前記ニードルの前記シート部の上流側に形成され、前記燃料導入路から導入された燃料に旋回成分を付与する螺旋溝が形成された旋回流生成部と、
    前記ニードルの内部に形成された空気導入路と、
    前記ノズルボディの先端部に形成され、前記旋回流生成部を通過した燃料と前記空気導入路を通過した空気が導入される旋回安定室と、
    を、備えたことを特徴とした請求項1乃至3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  5. 前記気泡発生手段は、
    前記ノズルボディ内に配置された超音波振動子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  6. 内燃機関本体と、
    先端部に噴孔が設けられたノズルボディと、前記ノズルボディ内に摺動自在に配置され、前記ノズルボディ内の着座位置に着座するシート部を備えたニードルと、前記ノズルボディ内を流れる燃料中に気泡を発生させる気泡発生手段と、を備え、前記噴孔の内周形状は、前記噴孔の軸線方向に沿う断面において、曲率半径をR、曲線長さをL、定数をaとしたときに、R×L=aで表され、aが0.95であるクロソイド曲線と、aが1.05であるクロソイド曲線とで囲まれる領域又はこれらのクロソイド曲線の近似曲線で囲まれる領域を通過する曲線部分を含み、先端部が前記内燃機関本体の燃焼室内又は吸気ポート内に露出するように前記内燃機関本体に装着された燃料噴射弁と、
    を備え、
    前記噴孔の噴霧角は、前記噴孔から前記内燃機関本体の内壁面までの距離が長いほど狭いことを特徴とした内燃機関。
JP2011512739A 2010-07-01 2010-07-01 燃料噴射弁及び内燃機関 Expired - Fee Related JP5115654B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/061239 WO2012001802A1 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 燃料噴射弁及び内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5115654B2 JP5115654B2 (ja) 2013-01-09
JPWO2012001802A1 true JPWO2012001802A1 (ja) 2013-08-22

Family

ID=45398956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011512739A Expired - Fee Related JP5115654B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 燃料噴射弁及び内燃機関

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8827187B2 (ja)
EP (1) EP2589792B1 (ja)
JP (1) JP5115654B2 (ja)
CN (1) CN102725512B (ja)
WO (1) WO2012001802A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102823181B (zh) * 2009-09-25 2016-03-30 黑莓有限公司 用于多载波网络操作的***和方法
JP6123175B2 (ja) * 2012-06-29 2017-05-10 マツダ株式会社 直噴エンジンの燃料噴射装置
US20140060481A1 (en) * 2012-08-29 2014-03-06 GM Global Technology Operations LLC Method and apparatus of producing laminar flow through a fuel injection nozzle
US9470197B2 (en) 2012-12-21 2016-10-18 Caterpillar Inc. Fuel injector having turbulence-reducing sac
JP6036354B2 (ja) * 2013-02-04 2016-11-30 日立オートモティブシステムズ株式会社 燃料噴射弁
JP2014156794A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁
JP6264221B2 (ja) * 2014-07-24 2018-01-24 株式会社デンソー 燃料噴射ノズル
JP6154362B2 (ja) * 2014-10-20 2017-06-28 株式会社Soken 燃料噴射ノズル
US9840992B2 (en) 2015-03-06 2017-12-12 Elwha Llc Fuel injector system and method for making air-filled diesel droplets
JP6460858B2 (ja) * 2015-03-17 2019-01-30 株式会社エンプラス 燃料噴射装置用ノズルプレート
WO2017031598A1 (en) * 2015-08-27 2017-03-02 Westport Power Inc. Deposit mitigation for gaseous fuel injectors
JP6596359B2 (ja) * 2016-02-25 2019-10-23 Abb日本ベーレー株式会社 流量調節弁
US10563587B2 (en) * 2016-04-14 2020-02-18 Pratt & Whitney Canada Corp. Fuel nozzle with increased spray angle range
BR112020009405B1 (pt) * 2017-11-15 2023-02-14 Eriez Manufacturing Co Bocais de gás supersônicos multilobulares para aspersão de líquidos
US20200025060A1 (en) * 2018-07-19 2020-01-23 GM Global Technology Operations LLC Fuel Injector and Nozzle Passages Therefor
CN114658580B (zh) * 2022-03-15 2023-05-26 上海工程技术大学 头部导向带旋流槽的夹气喷射喷嘴

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1252254A (en) 1918-01-01 fisherx
US1657395A (en) 1926-10-01 1928-01-24 Held Georges Spraying device for heavy oil engines
US2974881A (en) 1955-09-30 1961-03-14 Bendix Corp Fuel injection nozzle
DE2543805C2 (de) 1975-10-01 1986-05-07 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Elektromagnetisch betätigbares Einspritzventil
JPS61129461A (ja) 1984-11-29 1986-06-17 Toyota Motor Corp 気体および液体の噴射装置
JPS61145356A (ja) 1984-12-19 1986-07-03 Toyota Motor Corp 燃料噴射弁
US5148788A (en) 1991-06-19 1992-09-22 Hitachi America, Ltd. Air-assist fuel injection system
US5409169A (en) * 1991-06-19 1995-04-25 Hitachi America, Ltd. Air-assist fuel injection system
JPH0556263A (ja) 1991-08-22 1993-03-05 Seiko Epson Corp プリント装置
JP3053934B2 (ja) * 1991-10-31 2000-06-19 愛三工業株式会社 多孔式インジェクタ
JPH0711804Y2 (ja) * 1991-12-28 1995-03-22 株式会社サン・フロンティア・テクノロジー 自吸混合式散布器
JPH06317231A (ja) 1993-05-07 1994-11-15 Hitachi Ltd 電磁式燃料噴射弁及び燃料噴射装置
JP3224721B2 (ja) 1995-09-18 2001-11-05 三菱重工業株式会社 直接噴射式ディーゼル機関の燃焼装置
US5730367A (en) * 1996-07-26 1998-03-24 Siemens Automotive Corporation Fuel injector with air bubble/fuel dispersion prior to injection and methods of operation
US5666927A (en) * 1996-07-26 1997-09-16 Siemens Automotive Corporation Fuel/air supply system for a fuel injector and methods of operation
JPH10141183A (ja) 1996-11-15 1998-05-26 Isuzu Motors Ltd 燃料噴射ノズル
JPH10176631A (ja) 1996-12-18 1998-06-30 Nippon Soken Inc 燃料噴射弁
JPH11200994A (ja) 1997-10-17 1999-07-27 Zexel:Kk 可変噴孔型燃料噴射ノズル
JP2000009002A (ja) * 1998-06-22 2000-01-11 Tsukasa Sokken:Kk 極微粒子噴霧弁装置
JP2000154768A (ja) 1998-11-19 2000-06-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジンの燃料噴射装置
US6209806B1 (en) 1999-01-11 2001-04-03 Siemens Automotive Corporation Pulsed air assist fuel injector
EP1224391B1 (en) 1999-10-18 2006-05-10 Orbital Engine Company (Australia) Pty. Ltd. Direct injection of fuels in internal combustion engines
JP2001182641A (ja) 1999-12-24 2001-07-06 Denso Corp 燃料噴射ノズルおよびその製造方法
DE10105674A1 (de) * 2001-02-08 2002-08-29 Siemens Ag Kraftstoffeinspritzdüse für eine Brennkraftmaschine
JP3879909B2 (ja) * 2001-03-29 2007-02-14 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP2003120472A (ja) 2001-10-11 2003-04-23 Denso Corp 燃料噴射ノズル
JP2003148302A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の燃料噴射弁及び燃料噴射装置
US6918549B2 (en) 2001-12-21 2005-07-19 Caterpillar Inc Fuel injector tip for control of fuel delivery
JP4127237B2 (ja) 2004-04-28 2008-07-30 株式会社デンソー 燃料噴射ノズル
JP4725707B2 (ja) 2004-09-27 2011-07-13 株式会社 ナノプラネット研究所 旋回式微細気泡発生装置及び同気泡発生方法
JP4079144B2 (ja) 2004-12-20 2008-04-23 株式会社豊田中央研究所 燃料噴射弁
WO2007013165A1 (ja) * 2005-07-29 2007-02-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 燃料噴射弁
JP4677959B2 (ja) 2006-07-21 2011-04-27 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射装置
JP2008064038A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Denso Corp 燃料噴射装置
JP4618238B2 (ja) 2006-12-01 2011-01-26 株式会社デンソー 燃料噴射ノズル
JP4980765B2 (ja) 2007-03-26 2012-07-18 株式会社仲田コーティング 微細気泡発生装置及びそれを用いた洗浄装置、シャワリング装置、生簀
JP2009011932A (ja) 2007-07-04 2009-01-22 Mitsumasa Koyama ノズルの構造
JP2010112196A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Keihin Corp 燃料噴射弁のノズル
US8708256B2 (en) 2010-04-08 2014-04-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection valve

Also Published As

Publication number Publication date
US20120000996A1 (en) 2012-01-05
CN102725512A (zh) 2012-10-10
WO2012001802A1 (ja) 2012-01-05
US8827187B2 (en) 2014-09-09
CN102725512B (zh) 2015-07-29
JP5115654B2 (ja) 2013-01-09
EP2589792A1 (en) 2013-05-08
EP2589792B1 (en) 2015-09-02
EP2589792A4 (en) 2014-01-08
EP2589792A8 (en) 2013-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115654B2 (ja) 燃料噴射弁及び内燃機関
JP3771361B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5678966B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5494824B2 (ja) 燃料噴射弁
JP5682631B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2007315276A (ja) マルチホール型インジェクタ
JP2013249826A (ja) 燃料噴射弁、及び内燃機関の燃料噴射装置
JP5943060B2 (ja) 燃料噴射装置
US9574535B2 (en) Fuel injection valve
JP2019090388A (ja) 燃料噴射装置
JP2007077809A (ja) ポート噴射式エンジンの燃料噴射弁およびポート噴射式エンジン
JP2014047698A (ja) 燃料噴射弁
JP5983535B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2010084755A (ja) 燃料噴射ノズル
JP4043966B2 (ja) 燃料噴射弁
US9194323B2 (en) Fuel injection device
JPWO2018207582A1 (ja) 燃料噴射弁
JP2014156794A (ja) 燃料噴射弁
JP2012132332A (ja) 燃料噴射弁及び燃料噴射装置
JP2007224929A (ja) 燃料噴射弁
JPH10288129A (ja) 噴射弁
JP2003293907A (ja) 燃料噴射ノズル
JP2012132334A (ja) 燃料噴射弁
JP2016169739A (ja) 燃料噴射装置
JP2005098189A (ja) 異形の多孔インジェクタを備える火花点火式直噴エンジン

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120918

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121001

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5115654

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees