JP6596359B2 - 流量調節弁 - Google Patents

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Description

本発明は、石炭火力発電所向け起動弁等に用いて好適な流量調節弁に関する。
従来、流量調節弁では、弁体のシート面が弁座の座面に対して接離するように移動可能にされ、該弁体のシート面下部に形成されている先端突部が該弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整可能にするに際し、弁体の先端突部として、弁体の弁中心軸を含む断面視で直線により形成された凸状をなすものが採用されている。
ところで、石炭火力発電所のタービンバイパス弁に用いられる流量調節弁は、超高温高圧流体の流量、圧力を制御するものであり、非常に過酷な使用条件にさらされる。このような流量調節弁において、弁体として従来の先端突部を採用したものにあっては、流体が最小絞り部を通過するときに激しい振動、騒音を生ずるという不都合があり、弁体及び弁座の構造に対策を行なう必要があった。
一方、流量調節弁において、振動、騒音を低減できるものとして、特許文献1に記載の如く、弁体の周囲に該弁体を摺動可能に支持するケージが同軸的に設けられ、このケージには流体流線が下向きの流出角を形成する小孔が穿設され、該弁体のシート面上部には、該シート面よりケージ内面側に張り出る状態で、上記小孔から流出する流体噴流を下向きに案内する噴流案内面が形成されてなるものが提案されている。この流量調節弁にあっては、弁室内に流入した流体が弁体により閉塞されていないケージの小孔において流量を制御されるとともに、噴流案内面の作用によって小孔からの噴出方向を水平から下向き方向に曲げられ、弁体のシート面に当たることがない円滑な流れを形成され、出口流路の側に排出されることになる。これにより、制御時における激しい振動、騒音を低減しようとするものである。
特許第2743273号公報
しかしながら、特許文献1に記載のケージを備えた流量調節弁を、例えば温度700℃、圧力26MPa以上の超高温高圧蒸気条件下で使用しようとするときには、以下の問題点が考えられる。
(1)製作上の問題
ケージの構成材料として耐熱性と高強度を備えた例えばニッケル合金等の切削性が悪い難加工材を用いる必要がある。このような難加工材からなるケージに下向き流出角を備えた多数の小孔を穿設するドリル加工では、ドリルの折損を回避するために加工速度を下げる必要があるし、頻繁なドリル交換も必要になり、加工コストが嵩む等の多大な困難を伴なう。
(2)流量制御に伴なう熱応力の問題
流量調節弁では、最小絞り部の流路面積を調整して流量制御するに際し、最小絞り部を通過する流体は外部からの熱の授受がない状態では等エンタルピー変化で流れ、最小絞り部を境にした入口流路側に対する出口流路側で流体の温度低下と圧力低下を生じる。ケージを備えた流量調節弁では、弁体により閉塞されていないケージの小孔が最小絞り部となり、小孔を境にしたケージの外面側(入口流路側)に対する内面側(出口流路側)で流体の温度低下と圧力低下を生じる。この結果、ケージの外面と内面との間に温度差を生じ、ケージの内面に熱応力を生じる。例えば入口流路側の蒸気が温度700℃、圧力26MPa、エンタルピーが3776KJ/kgとし、出口流路側の蒸気が1MPaまで圧力低下すると、出口流路側の蒸気の温度は634℃まで急冷され、ケージの内面には熱衝撃に起因する最大熱応力を生じる。また、ケージの内面の小孔出口縁部は形状的に応力集中を引き起こし易く、割れを生じ易い。
本発明の課題は、超高温高圧流体の温度、圧力を制御する流量調節弁において、製作性を向上し、流量制御に伴う熱応力の発生を抑制しながら、流体が最小絞り部を通過するときの振動、騒音を低減することにある。
請求項1に係る発明は、入口流路及び出口流路を備えるとともに、入口流路と出口流路の交差部に弁室を備える弁箱と、弁箱の弁室に臨む位置に設けられる弁座と、弁箱に設けられる弁体ガイドと、弁箱の弁室内に設けられ、弁体ガイドに支持される弁体とを有し、弁体のシート面が弁座の座面に対して接離するように移動可能にされ、該弁体のシート面下部に形成されている先端突部が該弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整可能にし、該弁座がその座面から出口流路に向けて拡開する開き流路を備える流量調節弁であって、前記最小絞り部の流路面積を調整可能にする弁体の先端突部が、シート面側にクロソイド原点があるクロソイド曲線により形成されてなり、前記弁室内における弁体の周囲に該弁体と同軸をなし、該弁体の外周との間に一定間隙を介する環状流路を形成する整流筒を設け、整流筒は入口流路から環状流路に入る流体が通る多数の小孔を備えてなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記整流筒が弁体ガイドの先端に連結されてなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、入口流路及び出口流路を備えるとともに、入口流路と出口流路の交差部に弁室を備える弁箱と、弁箱の弁室に臨む位置に設けられる弁座と、弁箱に設けられる弁体ガイドと、弁箱の弁室内に設けられ、弁体ガイドに支持される弁体とを有し、弁体のシート面が弁座の座面に対して接離するように移動可能にされ、該弁体のシート面下部に形成されている先端突部が該弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整可能にし、該弁座がその座面から出口流路に向けて拡開する開き流路を備える流量調節弁であって、前記最小絞り部の流路面積を調整可能にする弁体の先端突部が、シート面側にクロソイド原点があるクロソイド曲線により形成されてなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに係る発明において更に、前記弁座がその座面から出口の側に向けて4度乃至6度の開き角度をなして拡開する開き流路を備えるとともに、前記出口流路が出口の側に向けて19度乃至21度の開き角度をなして拡開してなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに係る発明において更に、前記弁座が、ニッケル合金により形成され、座面及び開き流路の表面にコバルト系合金を肉盛溶接されてなるようにしたものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに係る発明において更に、前記弁体が、ニッケル合金により形成され、弁体ガイドに支持される部分、シート面及び先端突部の表面にコバルト系合金を肉盛溶接されてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)弁体のシート面下部に形成されている先端突部が弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整して流量制御するに際し、この最小絞り部を弁体の先端突部を用いて形成した。
最小絞り部を形成するために、小孔を備えたケージを用いるものでなく、先端突部を備えた弁体を用いるものであり、加工容易で加工コストを低減し、製作性を向上できる。
最小絞り部を形成する弁座に摩耗の補修が必要になったとき、弁座が小孔を備えたケージに設けられるものでなく、補修のための肉盛溶接に起因する小孔縁部の割れ等を生ずるおそれがないから、補修も容易になる。
(b)流量調節弁において、最小絞り部を境にした入口流路側に対する出口流路側で流体の温度低下と圧力低下を生じる現象は不可避であるものの、最小絞り部を形成するために、この最小絞り部を境にする入口流路側と出口流路側との間に生じる温度差による熱応力や、応力集中を引き起こし易い小孔を備えたケージを用いるものでないから、流量制御に伴なう熱応力や、応力に集中に起因する割れの発生を抑制できる。
(c)本発明者の実験結果によれば、最小絞り部を形成する弁体の先端突部をクロソイド曲線によって形成したことにより、流体が最小絞り部を通過するときの振動、騒音を低減できることを認めた。
(d)本発明者の実験結果によれば、弁室内における弁体の周囲に該弁体と同軸をなし、該弁体の外周との間に一定間隙を介する環状流路を形成する整流筒を設け、整流筒は入口流路から環状流路に入る流体が通る多数の小孔を備えてなるものにしたことにより、流体が最小絞り部を通過するときの振動、騒音を低減できることを認めた。即ち、入口流路から弁室内に到達した流体は、整流筒の各小孔を通過して整流され、環状流路内で弁体の全周囲から該弁体の中心に向かう流れとなって、弁体の先端突部まわりの最小絞り部に円滑に流入して流量を制御され、出口流路の側に排出される。従って、入口流路から弁室内の最小絞り部を通って出口流路に排出される流体が、整流筒の整流作用によって円滑に下方に流れ、振動、騒音を低減できる。
ここで、整流筒は最小絞り部を形成するものでなく、下向きの流出角を形成する多数の小孔を備えたケージと異なり、加工上の多大な困難性、及び流量制御に伴なう熱応力の問題を招来することがない。
(請求項
前述(a)乃至(c)の作用効果を奏する。
(請求項
(e)前記整流筒が弁体ガイドの先端に連結されてなるものとすることにより、流量調節弁の部品点数を削減し、組立性を向上できる。
(請求項
(f)前記弁座がその座面から出口の側に向けて4度乃至6度の開き角度をなして拡開する開き流路を備えるとともに、前記出口流路が出口の側に向けて19度乃至21度の開き角度をなして拡開してなるものとすることにより、入口流路から弁室内の最小絞り部を通って出口流路に排出される流体の流れを一層円滑にし、流体が最小絞り部を通過するときの振動、騒音を一層低減できる。
(請求項
(g)流量調節弁として、流体が流れる最初の段階で蒸気に水滴が混じる場合があり、この水滴が加熱されて高速流れとなり、弁座や弁体に衝突すると侵食現象(エロージョン)を引き起こす。本発明では、弁座の母材として高温強度を有するニッケル合金を採用し、弁座の座面及び開き流路の表面に侵食に強く、ニッケル合金と熱膨張係数が近い、2乃至3mm厚みのコバルト系合金からなる肉盛溶接を施し、侵食の程度を最小限にした。ニッケル合金とコバルト系合金は熱膨張係数が近いので流量調節弁を通過する流体に急激な温度変化を生じた場合でも、母材と肉盛溶接部は同じように膨張、収縮し、肉盛溶接後の熱衝撃による肉盛溶接部の割れを防止した。
(請求項
(h)弁体についても、弁座におけると同様にして侵食を防止するため、弁体の弁体ガイドに支持される部分、シート面及び先端突部のニッケル合金からなる母材の表面に2乃至3mm厚みのコバルト系合金の肉盛溶接部を形成した。
また、弁体ガイドもニッケル合金によって形成されたとき、弁体と弁体ガイドとが同一金属面同士の接触でかじりを生ずることのないように、弁体の弁体ガイドに支持される部分の表面に2乃至3mm厚みのコバルト系合金の肉盛溶接部を施し、かじりの防止を図った。
図1は流量調節弁を示す断面図である。 図2は図1の大気シール部を拡大して示す断面図である。 図3は図1の流量制御部を拡大して示す断面図である。 図4は弁体のクロソイド曲線からなる先端突部を示す模式図である。 図5は弁座の肉盛溶接部を示す模式図である。 図6は弁棒及び弁体の肉盛溶接部を示す模式図である。 図7は実施例1に係る流量調節弁の流量試験結果を示す模式図である。 図8は実施例2に係る流量調節弁の流量試験結果を示す模式図である。 図9は実施例3に係る流量調節弁の流量試験結果を示す模式図である。 図10は比較例1に係る流量調節弁の流量試験結果を示す模式図である。
流量調節弁100は、図1乃至図3に示す如く、フローツークローズ構造からなり、弁箱10、弁座20、弁体ガイド30、弁棒40、弁体50を有して構成される。流量調節弁100は、温度700℃、圧力26MPa以上の蒸気条件下でも使用可能にされるものであり、弁箱10、弁座20、弁体ガイド30、弁棒40及び弁体50を含む弁構成部品がニッケル合金によって構成されている。
尚、本明細書において、「上」は弁中心軸Cに沿う弁体ガイド30の側を言い、「下」は弁中心軸Cに沿う弁座20の側を言う。
弁箱10は、入口流路11及び出口流路12を備える。入口流路11は弁中心軸Cに直交する方向に延在される丸孔状をなし、出口流路12は弁中心軸Cと同軸をなして延在される丸孔状をなす。入口流路11と出口流路12が直交する交差部には、弁中心軸Cと同軸をなす円環状の弁室13を備える。
弁座20は、概ね円筒状をなし、弁箱10の弁中心軸Cと同軸をなす弁座装填孔14に、弁室13の側から出口流路12に向けて装填され、弁中心軸Cと同軸をなすとともに、弁室13に臨む位置に上端面が位置付けられる。弁座20は、弁室13に臨む上端面の内周角部に座面21を備えるとともに、座面21から出口流路12に向けて延在される開き流路22を備える。弁座20は、外周の軸方向中間部にフランジ23を備え、フランジ23より下部を弁座装填孔14の小径孔部14Aに装填され、フランジ23及びその上部を弁座装填孔14の大径孔部14Bに装填される。弁座20は、このフランジ23が大径孔部14Bに螺着されるナット24により小径孔部14Bと大径孔部14Bの境の段差状肩部14Cに挟圧されて弁箱10に固定的に設けられる。
弁体ガイド30は、長尺の概ね円筒状をなし、弁箱10の弁中心軸Cと同軸をなすガイド装填孔15に装填され、弁中心軸Cと同軸をなすとともに、弁室13に臨む位置に下端面が位置付けられる。弁体ガイド30は、外周の軸方向中間部にフランジ31を備え、フランジ31より下部をガイド装填孔15の小径孔部15Aに装填され、フランジ31及びその上部をガイド装填孔15の大径孔部15Bに装填される。弁体ガイド30は、このフランジ31が大径孔部15Bに螺着されるナット32により小径孔部15Aと大径孔部15Bの境の段差状肩部15Cに挟圧されて弁箱10に固定的に設けられる。
ここで、弁箱10のガイド装填孔15(大径孔部15B)と弁体ガイド30におけるフランジ31の直上部との間隙には、大気シール部60Aとなるパッキン60が装填されている。パッキン60は、ナット32により押圧された押えリング33によって弁体ガイド30のフランジ31に挟圧される。
弁棒40と弁体50は長尺の丸棒状をなして軸方向に一体をなす。基端側(上端側)の小径状弁棒40と、先端側(下端側)の大径状弁体50とが、弁体ガイド30における弁中心軸C上に設けた弁体装填孔34を貫通して弁室13内にまで装填され、弁室13内に位置する先端側(下端側)に弁体50を備える。弁体50は、弁体ガイド30の弁体装填孔34に摺動可能に支持される。また、弁体ガイド30は、弁体装填孔34を上端側で拡径した拡径部34Aにガイド部35を装填して備え、弁棒40をガイド部35に摺動可能に支持する。
ここで、弁体ガイド30の弁体装填孔34(拡径部34A)に装填したガイド部35の直上部で、弁棒40と拡径部34Aとの間には、大気シール部70Aとなるパッキン70が装填される。パッキン70は、弁体ガイド30の上端面に植設されたボルト/ナット36に支持されたパッキンフランジ37により押圧された押えリング38によってガイド部35に挟圧される。
弁体50は、弁体ガイド30に支持される部分53を弁棒40の先端(下端)に一体に結合された構造において、該弁体ガイド30に支持される部分53の先端に円環状シート面51を形成して備え、このシート面51を弁座20の座面21に接離される。更に、弁体50は、シート面51の下部に弁中心軸Cと同軸をなして凸状に突出する先端突部52を形成して備える。
流量調節弁100は、弁箱10の弁室13内に配置された弁座20と弁体50によって、流量制御部80となる最小絞り部81を形成する。即ち、電気式アクチュエータによって弁棒40を軸方向に上下動させることにより、弁体50のシート面51が弁座20の座面21に対して接離するように移動可能にされ、該弁体50のシート面51の下部に形成されている先端突部52が該弁座20の座面21との間に形成する最小絞り部81の流路面積を調整し、ひいては流体の流量、圧力を制御可能にする。
しかるに、流量調節弁100にあっては以下の特徴的構成を具備する。
(A)弁体50に形成した先端突部52の形状
流量調節弁100は、図3、図4に示す如く、弁体50の先端突部52がクロソイド曲線により形成される。
ここで、クロソイド曲線上の任意の点Pにおけるクロソイドの曲率半径をR、クロソイド原点OからP点までの曲線長をLとするとき、RとLの積は一定となり、クロソイドの基本式RL=A2(Aは長さの次元をもつ定数であり、「クロソイドパラメータ」と呼ばれる)が成立する。クロソイド曲線上の任意の点PのX、Y座標値(X,Y)は、R、Lの式として求めることができる。
(B)整流筒90
流量調節弁100は、図3に示す如く、円筒状の整流筒90を備える。
整流筒90は、弁室13内における弁体50の周囲に該弁体50と同軸をなすように設けられ、弁体50の外周との間に一定間隙を介する円環状流路92を形成する。整流筒90は、全周に渡る多数の点のそれぞれに小孔91を穿設して備え、入口流路11から弁室13に流入した流体を各小孔91から円環状流路92に導入する。整流筒90の各小孔91は、整流筒90の軸方向に沿う複数位置、かつ整流筒90の周方向に沿う多数位置のそれぞれに設けられ、弁中心軸Cに直交する整流筒90の半径方向に沿うように穿設される。これにより、入口流路11から弁室13に流入した流体は、弁体50を囲む整流筒90の全周囲に設けた各小孔91から弁体50の外周に直交する流線を付与されるように整流されて弁体50の周囲の円環状流路92に円滑に導入された後、弁体50におけるシート面51の下部に形成した先端突部52が弁座20の座面21との間に形成する円環状の最小絞り部81の周方向各部に均等に分配され、弁座20の開き流路22を経て安定的に出口流路12の側に流下するものになる。
ここで、整流筒90は弁体ガイド30の先端に一体に連結される。即ち、整流筒90は、弁体ガイド30の外径と同一径をなす外径と、弁体ガイド30の内径より大径をなす内径を備える円筒状をなし、同じく円筒状をなす弁体ガイド30と同軸をなしてその下端面に連続するように削り出され、該弁体ガイド30に一体をなすように設けられる。整流筒90は、弁体ガイド30に対する反対側の下端部において内径をつぼめられ、弁座20の上端面側の外周部にこの内径を嵌合し、その下端面を弁座20のための前述の固定ナット24に押し当てられる。
(C)弁座20の開き流路22の開き角度
弁座20の開き流路22は、後述する実施例1、2の如く、その座面21から出口流路12の側に向けて4度乃至6度、より好ましくは5度の開き角度をなして拡開される。
弁座20の開き流路22は、後述する実施例3の如く、その座面21から出口流路12の側に向けて、まず1.5度乃至3.5度、より好ましくは2.5度の開き角度をなして拡開され、続いて5.5度乃至7.5度、より好ましくは6.5度の開き角度をなして拡開されるように、2段階状に拡開されても良い。
(D)弁座20の開き流路22の開き角度
出口流路12は、後述する実施例1乃至3の如く、出口の側に向けて19度乃至21度、より好ましくは20度の開き角度をなして拡開される。
(E)弁座20の肉盛溶接部(図5)
弁座20は、ニッケル合金を母材として形成され、座面21及び開き流路22の表面にコバルト系合金(商品名:ステライト)からなる肉盛溶接部20Sが形成される。
(F)弁体50の肉盛溶接部(図6)
弁体50は、弁棒40とともにニッケル合金を母材として形成されており、弁体ガイド30に支持される部分53、シート面51及び先端突部52の表面にコバルト系合金(商品名:ステライト)からなる肉盛溶接部50Sが形成される。
尚、弁棒40はガイド部35と押えリング38により摺動可能に支持される。これらのガイド部35と押えリング38の内周面には、弁棒40とのかじりを防止するために、コバルト系合金(商品名:ステライト)からなる肉盛溶接部35S、38Sが形成される。
以下、流量調節弁100に係る各実施例の流量試験結果について説明する(図7乃至図10)。
図7乃至図10に示した流量調節弁100の実施例1乃至3、比較例1に係る各縮小モデルを用い、揚程25.5m、吐出量1.8m3/分のポンプが圧送する水(入口温度28℃、入口圧力270kPa)を各モデルに流し、各モデルの入口圧力P1と出口圧力のP2の差圧
Figure 0006596359
を横軸にとり、弁箱相当部の外面に設けた加速度計により測定した加速度αを横軸にとった、図7乃至図10に示す如くの振動線図を得た。図7乃至図10において、各測定点の%値は測定時点の弁開度を示し、各測定点のX乃至Z方向は加速度の方向を示す。
(実施例1)(図7)
実施例1に係る流量調節弁100は、
(1)弁体50の先端突部52をクロソイド曲線により形成し、
(2)整流筒90を備え、
(3)弁座20の開き流路22の開き角度を5度とし、
(4)出口流路12の開き角度を20度とした。
(実施例2)(図8)
実施例2に係る流量調節弁100は、
(1)弁体50の先端突部52を2段に折れた直線により形成し、
(2)整流筒90を備え、
(3)弁座20の開き流路22の開き角度を5度とし、
(4)出口流路12の開き角度を20度とした。
(実施例3)(図9)
実施例3に係る流量調節弁100は、
(1)弁体50の先端突部52を2段に折れた直線により形成し、
(2)整流筒90を備え、
(3)弁座20の開き流路22の開き角度を2段階からなる2.5度及び6.5度とし、
(4)出口流路12の開き角度を20度とした。
(比較例1)(図10)
比較例1に係る流量調節弁100は、
(1)弁体50の先端突部52を2段に折れた直線により形成し、
(2)整流筒90を備えず、
(3)弁座20の開き流路22の開き角度を2段階からなる2.5度及び6.5度とし、
(4)出口流路12の開き角度を20度とした。
(評価)
実施例1(図7)によれば、実施例2(図8)、実施例3(図9)、及び比較例1(図10)と対比したとき、弁体50の先端突部52をクロソイド曲線により形成し、かつ整流筒90を備えたことにより、高い振動低減効果を得ることが認められた。
実施例1(図7)と実施例2(図8)の相違点は、弁体50の先端突部52にクロソイド曲線を採用したか否かにある。実施例2によれば、実施例3と対比したとき、弁体50の先端突部52にクロソイド曲線を採用したことで振動低減効果を得ることが認められた。
実施例3(図9)と比較例1(図10)の相違点は、整流筒90を採用するか否かにある。実施例3によれば、比較例1と対比したとき、整流筒90を備えたことで振動軽減効果を得ることが認められた。
従って、流量調節弁100によれば以下の作用効果を奏する。
(a)弁体50のシート面51下部に形成されている先端突部52が弁座20の座面21との間に形成する最小絞り部81の流路面積を調整して流量制御するに際し、この最小絞り部81を弁体50の先端突部52を用いて形成した。
最小絞り部81を形成するために、小孔を備えたケージを用いるものでなく、先端突部52を備えた弁体50を用いるものであり、加工容易で加工コストを低減し、製作性を向上できる。
最小絞り部81を形成する弁座20に摩耗の補修が必要になったとき、弁座20が小孔を備えたケージに設けられるものでなく、補修のための肉盛溶接に起因する小孔縁部の割れ等を生ずるおそれがないから、補修も容易になる。
(b)流量調節弁100において、最小絞り部81を境にした入口流路11側に対する出口流路12側で流体の温度低下と圧力低下を生じる現象は不可避であるものの、最小絞り部81を形成するために、この最小絞り部81を境にする入口流路11側と出口流路12側との間に生じる温度差による熱応力や、応力集中を引き起こし易い小孔を備えたケージを用いるものでないから、流量制御に伴なう熱応力や、応力に集中に起因する割れの発生を抑制できる。
(c)本発明者の実験結果によれば、最小絞り部81を形成する弁体50の先端突部52をクロソイド曲線によって形成したことにより、流体が最小絞り部81を通過するときの振動、騒音を低減できることを認めた。
(d)本発明者の実験結果によれば、弁室13内における弁体50の周囲に該弁体50と同軸をなし、該弁体50の外周との間に一定間隙を介する環状流路92を形成する整流筒90を設け、整流筒90は入口流路11から環状流路92に入る流体が通る多数の小孔91を備えてなるものにしたことにより、流体が最小絞り部81を通過するときの振動、騒音を低減できることを認めた。即ち、入口流路11から弁室13内に到達した流体は、整流筒90の各小孔91を通過して整流され、環状流路92内で弁体50の全周囲から該弁体50の中心に向かう流れとなって、弁体50の先端突部52まわりの最小絞り部81に円滑に流入して流量を制御され、出口流路12の側に排出される。従って、入口流路11から弁室13内の最小絞り部81と通って出口流路12に排出される流体が、整流筒90の整流作用によって円滑に下方に流れ、振動、騒音を低減できる。
ここで、整流筒90は最小絞り部81を形成するものでなく、下向きの流出角を形成する多数の小孔を備えたケージとは異なり、加工上の多大な困難性、及び流量制御に伴なう熱応力の問題を招来することがない。
(e)前記整流筒90が弁体ガイド30の先端に連結されてなるものとすることにより、流量調節弁100の部品点数を削減し、組立性を向上できる。
(f)前記弁座20がその座面21から出口の側に向けて4度乃至6度の開き角度をなして拡開する開き流路22を備える(又は、座面21から出口の側に向けてまず1.5度乃至3.5度の開き角度をなして拡開し、続いて5.5度乃至7.5度の開き角度をなして拡開する2段階の開き流路を備える)とともに、前記出口流路12が出口の側に向けて19度乃至21度の開き角度をなして拡開してなるものとすることにより、入口流路11から弁室13内の最小絞り部81を通って出口流路12に排出される流体の流れを一層円滑にし、流体が最小絞り部81を通過するときの振動、騒音を一層低減できる。
(g)前記弁箱10、弁座20、弁体ガイド30、弁棒40及び弁体50がニッケル合金によって構成されてなるものとすることにより、流量調節弁100の弁内構成部品に、例えば温度700℃、圧力26MPa以上の超高温高圧蒸気条件で使用するに必要な耐熱性と高強度を確保できる。
(h)流量調節弁100として、流体が流れる最初の段階で蒸気に水滴が混じる場合があり、この水滴が加熱されて高速流れとなり、弁座20や弁体50に衝突すると侵食現象(エロージョン)を引き起こす。本発明では、弁座20の母材として高温強度を有するニッケル合金を採用し、弁座20の座面21及び開き流路22の表面に侵食に強く、ニッケル合金と熱膨張係数が近い、2乃至3mm厚みのコバルト系合金からなる肉盛溶接を施し、侵食の程度を最小限にした。ニッケル合金とコバルト系合金は熱膨張係数が近いので流量調節弁100を通過する流体に急激な温度変化を生じた場合でも、母材と肉盛溶接部20Sは同じように膨張、収縮し、肉盛溶接後の熱衝撃による肉盛溶接部20Sの割れを防止した。
(i)弁体50についても、弁座20におけると同様にして侵食を防止するため、弁体50の弁体ガイド30に支持される部分53、シート面51及び先端突部52のニッケル合金からなる母材の表面に2乃至3mm厚みのコバルト系合金の肉盛溶接部50Sを形成した。
また、弁体ガイド30もニッケル合金によって形成されたとき、弁体50と弁体ガイド30とが同一金属面同士の接触でかじりを生ずることのないように、弁体50の弁体ガイド30に支持される部分53の表面に2乃至3mm厚みのコバルト系合金の肉盛溶接部50Sを施し、かじりの防止を図った。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、超高温高圧流体の温度、圧力を制御する流量調節弁において、製作性を向上し、流量制御に伴う熱応力の発生を抑制しながら、流体が最小絞り部を通過するときの振動、騒音を低減することができる。
10 弁箱
11 入口流路
12 出口流路
13 弁室
20 弁座
20S 肉盛溶接部
21 座面
22 開き流路
30 弁体ガイド
40 弁棒
50 弁体
50S 肉盛溶接部
51 シート面
52 先端突部
80 流量制御部
81 最小絞り部
90 整流筒
91 小孔
92 環状流路
100 流量調節弁

Claims (6)

  1. 入口流路及び出口流路を備えるとともに、入口流路と出口流路の交差部に弁室を備える弁箱と、
    弁箱の弁室に臨む位置に設けられる弁座と、
    弁箱に設けられる弁体ガイドと、
    弁箱の弁室内に設けられ、弁体ガイドに支持される弁体とを有し、
    弁体のシート面が弁座の座面に対して接離するように移動可能にされ、該弁体のシート面下部に形成されている先端突部が該弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整可能にし、該弁座がその座面から出口流路に向けて拡開する開き流路を備える流量調節弁であって、
    前記最小絞り部の流路面積を調整可能にする弁体の先端突部が、シート面側にクロソイド原点があるクロソイド曲線により形成されてなり、
    前記弁室内における弁体の周囲に該弁体と同軸をなし、該弁体の外周との間に一定間隙を介する環状流路を形成する整流筒を設け、整流筒は入口流路から環状流路に入る流体が通る多数の小孔を備えてなる流量調節弁。
  2. 前記整流筒が弁体ガイドの先端に連結されてなる請求項1に記載の流量調節弁。
  3. 入口流路及び出口流路を備えるとともに、入口流路と出口流路の交差部に弁室を備える弁箱と、
    弁箱の弁室に臨む位置に設けられる弁座と、
    弁箱に設けられる弁体ガイドと、
    弁箱の弁室内に設けられ、弁体ガイドに支持される弁体とを有し、
    弁体のシート面が弁座の座面に対して接離するように移動可能にされ、該弁体のシート面下部に形成されている先端突部が該弁座の座面との間に形成する最小絞り部の流路面積を調整可能にし、該弁座がその座面から出口流路に向けて拡開する開き流路を備える流量調節弁であって、
    前記最小絞り部の流路面積を調整可能にする弁体の先端突部が、シート面側にクロソイド原点があるクロソイド曲線により形成されてなる流量調節弁。
  4. 前記弁座がその座面から出口の側に向けて4度乃至6度の開き角度をなして拡開する開き流路を備えるとともに、前記出口流路が出口の側に向けて19度乃至21度の開き角度をなして拡開してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の流量調節弁。
  5. 前記弁座が、ニッケル合金により形成され、座面及び開き流路の表面にコバルト系合金を肉盛溶接されてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の流量調節弁。
  6. 前記弁体が、ニッケル合金により形成され、弁体ガイドに支持される部分、シート面及び先端突部の表面にコバルト系合金を肉盛溶接されてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の流量調節弁。
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