JPWO2011089746A1 - 分波器 - Google Patents

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Abstract

各通過帯域における挿入損失が小さく、かつアイソレーション特性が良好な分波器を提供する。分波器1は、送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20との一部が設けられているフィルタチップ41と、フィルタチップ41が実装されているセラミック基板42とを有するチップ部品40と、チップ部品40が実装されているプリント配線基板60とを備えている。送信側フィルタ部30及び受信側フィルタ部20のうちの少なくとも一方は、ラダー型弾性波フィルタ部により構成されている。送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20とのうちの少なくとも一方に接続されている第1のインダクタL1は、プリント配線基板60のチップ部品40の実装面61a以外の部分に形成されている。並列腕共振子P1〜P3に直列に接続されている第2のインダクタL21,L22は、セラミック基板42に形成されている。

Description

本発明は、分波器に関する。特には、本発明は、少なくとも一方がラダー型弾性波フィルタ部により構成されている受信側フィルタ部及び送信側フィルタ部と、送信側フィルタ部と受信側フィルタ部とのうちの少なくとも一方に接続されている第1のインダクタとを備える分波器に関する。
従来、アンテナから送受信される送信信号及び受信信号などのような複数の信号を分波する分波器として、弾性表面波や、弾性境界波、バルク弾性波などの弾性波を利用した弾性波分波器が広く用いられるようになってきている。
このような分波器においては、例えば、受信信号が送信側信号端子側に流れてしまうことにより信号の伝送効率が低下しないようにする必要がある。信号の伝送効率を低下させない方法としては、例えば、下記の特許文献1,2などにおいて、送信側フィルタ部や受信側フィルタ部に対してインピーダンス整合用のインダクタを接続する方法が提案されている。
具体的には、下記の特許文献1には、アンテナ端子と弾性表面波フィルタ部との間に、位相調整用回路を設けること、位相調整用回路としては、チップインダクタが用いられることが記載されている。
特開2005−184773号公報 特開2002−237739号公報
ところで、インダクタには、チップインダクタと、基板等に形成されたパターン電極により構成されたインダクタとがある。これらのうち、チップインダクタは、Qを大きくしやすいというメリットを有する。このため、特許文献1に記載のように、インピーダンス整合用のインダクタとしてチップインダクタを用いることにより、分波器の各通過帯域における挿入損失を小さくできる。しかしながら、インピーダンス整合用のインダクタとしてチップインダクタを用いた場合、チップインダクタで発生する電磁界の影響で、分波器のアイソレーション特性が悪化するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各通過帯域における挿入損失が小さく、かつアイソレーション特性が良好な分波器を提供することにある。
本発明に係る分波器は、アンテナ端子と、送信側信号端子と、受信側信号端子と、送信側フィルタ部と、受信側フィルタ部と、第1のインダクタとを備えている。送信側フィルタ部は、アンテナ端子と送信側信号端子との間に接続されている。受信側フィルタ部は、アンテナ端子と受信側信号端子との間に接続されている。第1のインダクタは、送信側フィルタ部と受信側フィルタ部とのうちの少なくとも一方に接続されている。本発明に係る分波器は、チップ部品と、プリント配線基板とを備えている。チップ部品は、フィルタチップと、セラミック基板とを有する。フィルタチップには、送信側フィルタ部と受信側フィルタ部との一部が設けられている。セラミック基板には、フィルタチップが実装されている。プリント配線基板には、チップ部品が実装されている。送信側フィルタ部及び受信側フィルタ部のうちの少なくとも一方は、ラダー型弾性波フィルタ部により構成されている。ラダー型弾性波フィルタ部は、複数の直列腕共振子と、並列腕共振子と、第2のインダクタとを有する。複数の直列腕共振子は、アンテナ端子と送信側信号端子または受信側信号端子との間に直列に接続されている。複数の直列腕共振子は、直列腕を構成している。並列腕共振子は、直列腕とグラウンド電位との間に接続されている。並列腕共振子は、並列腕を構成している。第2のインダクタは、並列腕において並列腕共振子に直列に接続されている。第2のインダクタは、セラミック基板に形成されている。第1のインダクタは、プリント配線基板のチップ部品の実装面以外の部分に形成されている。
本発明に係る分波器のある特定の局面では、第1のインダクタは、プリント配線基板の内部に形成されている。
本発明に係る分波器の他の特定の局面では、プリント配線基板は、チップ部品の実装面に形成されており、グラウンド電位に接続されているひとつのグラウンド電極を有する。この構成によれば、上記ひとつのグラウンド電極がシールドとして機能し、第1のインダクタと、送信側フィルタ部及び受信側フィルタ部との間の電磁界結合の生成をより効果的に抑制することができる。従って、アイソレーション特性をより高めることができる。
本発明に係る分波器の別の特定の局面では、第1のインダクタは、アンテナ端子とラダー型弾性波フィルタ部との間の接続点と、グラウンド電位との間に接続されている。
本発明に係る分波器のさらに他の特定の局面では、第1のインダクタは、アンテナ端子と、ラダー型弾性波フィルタ部との間に接続されている。この構成によれば、第1のインダクタが、ローパスフィルタとして機能し、高い周波数帯での減衰特性をより高めることができる。
本発明に係る分波器のさらに別の特定の局面では、第1のインダクタは、ラダー型弾性波フィルタ部と、送信側信号端子または受信側信号端子との間に接続されている。この構成によれば、第1のインダクタにより通過帯域外に減衰極が発生するため、通過帯域外の減衰特性をより高めることができる。
本発明に係る分波器のまた他の特定の局面では、第1のインダクタは、直列腕共振子に並列に接続されている。この構成によれば、直列腕共振子の共振点−***振点間の周波数間隔が広がり、ラダー型弾性波フィルタ部を広帯域化できる。
本発明に係る分波器のまた別の特定の局面では、第1のインダクタが複数設けられている。
本発明に係る分波器のさらにまた他の特定の局面では、ラダー型弾性波フィルタ部は、弾性表面波、弾性境界波またはバルク弾性波を利用したフィルタ部である。
本発明に係る分波器のさらにまた別の特定の局面では、プリント配線基板は、樹脂製である。
本発明では、第2のインダクタがセラミック基板に形成されている一方、第1のインダクタは、プリント配線基板のチップ部品の実装面以外の部分に形成されている。このため、第1のインダクタと、送信側フィルタ部及び受信側フィルタ部との間における電磁界結合の生成を効果的に抑制することができる。よって、高いアイソレーション特性を実現することができる。また、第1のインダクタのQを大きくすることができる。このため、各通過帯域における挿入損失を小さくすることができる。
図1は、本発明を実施した一実施形態に係るデュプレクサの等価回路図である。 図2は、実施形態に係るデュプレクサの略図的側面図である。 図3は、実施形態におけるフィルタチップの一部を拡大した略図的断面図である。 図4は、実施形態における第1のセラミック基板層の第1の主面の略図的平面図である。 図5は、実施形態における第2のセラミック基板層の第1の主面の略図的平面図である。 図6は、実施形態における第2のセラミック基板層の第2の主面の略図的平面図である。 図7は、実施形態における第1のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。 図8は、実施形態における第2のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。 図9は、実施形態における第3のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。 図10は、実施形態における第3のプリント基板層の第2の主面の略図的平面図である。 図11は、セラミック基板の内部に形成した第1のインダクタを構成するパターン電極の断面写真である。 図12は、実施形態における第1のインダクタを構成するパターン電極の断面写真である。 図13は、第1のインダクタのQと、送信側フィルタ部の送信周波数帯(Tx帯)における挿入損失との関係を表すグラフである。 図14は、実施形態に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性と、比較例1に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。 図15は、実施形態に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性と、比較例1に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。 図16は、実施形態に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性と、比較例1に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性とを表すグラフである。 図17は、実施形態に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性と、比較例2に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。 図18は、実施形態に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性と、比較例2に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。 図19は、実施形態に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性と、比較例2に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性とを表すグラフである。 図20は、第1の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。 図21は、第2の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。 図22は、第3の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。 図23は、第4の変形例におけるフィルタチップの一部を拡大した略図的断面図である。 図24は、第5の変形例におけるフィルタチップの一部を拡大した略図的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態について、図1に示すデュプレクサ1を例に挙げて説明する。但し、デュプレクサ1は、単なる例示である。本発明に係る分波器は、デュプレクサ1に何ら限定されない。本発明に係る分波器は、例えば、他の形態のデュプレクサであってもよいし、トリプレクサなどのデュプレクサ以外の分波器であってもよい。
本実施形態のデュプレクサ1は、2GHz帯の周波数を利用するUMTS−BAND2のデュプレクサである。UMTS−BAND2においては、送信周波数帯(Tx帯)が1850MHz〜1910MHzであり、受信周波数帯(Rx帯)が1930MHz〜1990MHzである。
図1は、本実施形態に係るデュプレクサの等価回路図である。まず、図1を参照しながら、デュプレクサ1の回路構成について説明する。
図1に示すように、デュプレクサ1は、アンテナ端子11と、送信側信号端子12と、第1及び第2の受信側信号端子13a、13bとを有する。
アンテナ端子11と第1及び第2の受信側信号端子13a、13bとの間には、受信側フィルタ部20が接続されている。本実施形態では、受信側フィルタ部20は、平衡−不平衡変換機能を有するバランス型のフィルタ部である。受信側フィルタ部20は、縦結合共振子型弾性波フィルタ部により構成されている。
一方、アンテナ端子11と送信側信号端子12との間には、送信側フィルタ部30が接続されている。本実施形態では、送信側フィルタ部30は、ラダー型弾性波フィルタ部により構成されている。
具体的には、送信側フィルタ部30は、アンテナ端子11と送信側信号端子12との間に直列に接続されている複数の直列腕共振子S1〜S4を有する。これら複数の直列腕共振子S1〜S4により直列腕31が構成されている。なお、本実施形態では、複数の直列腕共振子S1〜S4は、それぞれ複数の共振子により構成されているが、それぞれひとつの共振子により構成されていてもよい。
直列腕31とグラウンド電位との間には、並列腕共振子P1〜P3が接続されている。これら並列腕共振子P1〜P3により並列腕32〜34が構成されている。並列腕共振子P1,P2とグラウンド電位との間には、第2のインダクタL21が接続されている。一方、並列腕34においては、並列腕共振子P3とグラウンド電位との間に、第2のインダクタL22が接続されている。第2のインダクタL21,L22のインダクタンス値は、デュプレクサ1の所望する特性等に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、第2のインダクタL21のインダクタンス値は、1.2nHである。第2のインダクタL22のインダクタンス値は、0.9nHである。
送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20との間の接続点21と、アンテナ端子11との間の接続点22と、グラウンド電位との間には、インピーダンス整合用の第1のインダクタL1が接続されている。第1のインダクタL1のインダクタンス値は、デュプレクサ1の所望する特性等に応じて適宜設定することができる。本実施形態では、第1のインダクタL1のインダクタンス値は、4nHである。
次に、図2〜図9を主として参照しながら、デュプレクサ1の具体的装置構成について説明する。図2は、本実施形態に係るデュプレクサの略図的側面図である。
図2に示すように、デュプレクサ1は、チップ部品40と、チップ部品40が実装されている樹脂製のプリント配線基板60とを備えている。チップ部品40は、フィルタチップ41と、フィルタチップ41がフリップチップ実装されているセラミック基板42とを備えている。フィルタチップ41は、セラミック基板42上に設けられた封止樹脂43により封止されている。
フィルタチップ41には、送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20との一部が設けられている。具体的には、フィルタチップ41には、送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20とのうちのインダクタを除く部分が設けられている。送信側フィルタ部30に関しては、インダクタL1,L21,L22を除く、直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P3がフィルタチップ41に設けられている。
図3は、フィルタチップの一部を拡大した略図的断面図である。本実施形態のフィルタチップ41は、弾性表面波を利用した弾性表面波フィルタチップである。フィルタチップ41は、圧電基板41aと、圧電基板41a上に形成されている電極構造41bとを有する。この電極構造41bにより、上記共振子やIDT電極、反射器などが構成されている。なお、圧電基板41aは、例えば、LiTaO基板やLiNbO基板により構成することができる。また、電極構造41bは、例えば、Al,Pt,Au,Ag,Cu,Ti,Ni,Cr,Pd,Ni,Wなどの金属や、それら金属の少なくともひとつを含む合金からなる導電膜または導電膜の積層体により構成することができる。
フィルタチップ41の表面には、直列腕31の入力端子31a及び出力端子31bと、並列腕32,33,34の接続端子32a、33a、34a(図1を参照)が形成されている。また、フィルタチップ41の表面には、受信側フィルタ部20の不平衡信号端子23並びに第1及び第2の平衡信号端子24a、24b(図1を参照)が形成されている。
次に、フィルタチップ41がフリップチップ実装されているセラミック基板42の構成について、図2及び図4〜図6を参照しながら説明する。
図2に示すように、セラミック基板42は、アルミナ等からなる第1のセラミック基板層42aと、第2のセラミック基板層42bとの積層体により構成されている。第1のセラミック基板層42aは、第1の主面42a1と、第2の主面42a2とを有する。フィルタチップ41は、第1のセラミック基板層42aの第1の主面42a1上に実装されている。第2のセラミック基板層42bは、第1の主面42b1と、第2の主面42b2とを有する。第2のセラミック基板層42bの第1の主面42b1は、第1のセラミック基板層42aの第2の主面42a2に接合されている。
図4は、本実施形態における第1のセラミック基板層の第1の主面の略図的平面図である。図5は、本実施形態における第2のセラミック基板層の第1の主面の略図的平面図である。図6は、本実施形態における第2のセラミック基板層の第2の主面の略図的平面図である。なお、図6は便宜上、第1の主面から第2の主面を透視した透視平面図になっている。
図4に示すように、第1のセラミック基板層42aの第1の主面42a1上には、電極43a〜43fが形成されている。電極43aは、図1に示す入力端子31aに接続されている。電極43aは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44a、第2のセラミック基板層42bの第1の主面42b1上に形成されている電極45a(図5を参照)、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46aを経由して、第2のセラミック基板層42bの第2の主面42b2上に形成されている電極47a(図6を参照)に接続されている。
図4に示す電極43bは、図1に示す出力端子31bと不平衡信号端子23とが接続されている。電極43bは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44bと、第1の主面42b1上に形成されている電極45b(図5を参照)と、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46bとを経由して、第2の主面42b2上に形成されている電極47b(図6を参照)に接続されている。
図4に示す電極43cは、図1に示す第1の平衡信号端子24aに接続されている。電極43cは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44cと、第1の主面42b1上に形成されている電極45c(図5を参照)と、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46cとを経由して、第2の主面42b2上に形成されている電極47c(図6を参照)に接続されている。
図4に示す電極43dは、図1に示す第2の平衡信号端子24bに接続されている。電極43dは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44dと、第1の主面42b1上に形成されている電極45d(図5を参照)と、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46dとを経由して、第2の主面42b2上に形成されている電極47d(図6を参照)に接続されている。
図4に示す電極43eは、図1に示す接続端子32a、33aに接続されている。電極43eは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44eと、第1の主面42b1上に形成されている電極45e(図5を参照)と、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46eとを経由して、第2の主面42b2上に形成されている電極47e(図6を参照)に接続されている。本実施形態では、図1に示す第2のインダクタL21は、図4に示す電極43e及びビアホール電極44eと、図5に示す電極45eにより構成されている。すなわち、第2のインダクタL21は、セラミック基板42の実装面と、内部とにわたって形成されている。
図4に示す電極43fは、図1に示す接続端子34aに接続されている。電極43fは、第1のセラミック基板層42aを貫通しているビアホール電極44fと、第1の主面42b1上に形成されている電極45f(図5を参照)と、第2のセラミック基板層42bを貫通しているビアホール電極46fとを経由して、第2の主面42b2上に形成されている電極47f(図6を参照)に接続されている。本実施形態では、図1に示す第2のインダクタL22は、図5に示す電極45fにより構成されている。すなわち、第2のインダクタL22は、セラミック基板42の内部に形成されている。
なお、図6に示す電極47g〜47iは、グラウンド電位に接続される電極である。
次に、主として、図2及び図6〜図10を参照しながら、プリント配線基板60の構成について説明する。図2に示すように、プリント配線基板60は、それぞれガラスエポキシ等の樹脂からなる第1〜第3のプリント基板層61〜63の積層体により構成されている。第1のプリント基板層61は、第1及び第2の主面61a、61bを有する。チップ部品40は、第1のプリント基板層61の第1の主面61a上に表面実装されている。第2のプリント基板層62は、第1及び第2の主面62a、62bを有する。第1の主面62aは、第1のプリント基板層61の第2の主面61bに接合されている。第3のプリント基板層63は、第1及び第2の主面63a、63bを有する。第1の主面63aは、第2のプリント基板層62の第2の主面62bに接合されている。図10に示すように、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上には、レジストコート層63cが形成されている。
図7は、本実施形態における第1のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。図8は、本実施形態における第2のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。図9は、本実施形態における第3のプリント基板層の第1の主面の略図的平面図である。図10は、本実施形態における第3のプリント基板層の第2の主面の略図的平面図である。なお、図10は便宜上、第1の主面から第2の主面を透視した透視平面図になっている。
図7に示すように、第1のプリント基板層61の第1の主面61a上には、電極64aが形成されている。電極64aは、図1に示す出力端子31b及び不平衡信号端子23に接続されている電極47b(図6を参照)に接続されている。電極64aは、第1のプリント基板層61を貫通しているビアホール電極65aを経由して第2のプリント基板層62の第1の主面62a上に形成されている電極66a(図8を参照)に接続されている。図8に示すように、この電極66aは、基端部66a1と、インダクタ構成部66a2と、先端部66a3とを有する。
基端部66a1は、第2のプリント基板層62を貫通しているビアホール電極67a2と、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68a1(図9を参照)と、第3のプリント基板層63を貫通しているビアホール電極69a1とを経由して、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上に形成されている電極70a1(図10を参照)に接続されている。この電極70a1により、図1に示すアンテナ端子11が構成されている。
図8に示すように、インダクタ構成部66a2を介して基端部66a1に接続されている先端部66a3は、第2のプリント基板層62を貫通しているビアホール電極67a1と、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68a2(図9を参照)と、第3のプリント基板層63を貫通している複数のビアホール電極69a2とを経由して、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上に形成されているグラウンド電極70a2(図10を参照)に接続されている。
本実施形態では、図1に示す第1のインダクタL1は、第2のプリント基板層62の第1の主面62a上に形成されているインダクタ構成部66a2(図8を参照)と、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68a2(図9を参照)の一部とにより構成されている。このため、第1のインダクタL1は、プリント配線基板60の内部に形成されている。
図7に示す電極64bは、図1に示す入力端子31aに接続されている電極47a(図6を参照)に接続されている。電極64bは、第1のプリント基板層61を貫通しているビアホール電極65bと、第2のプリント基板層62の第1の主面62a上に形成されている電極66b(図8を参照)と、第2のプリント基板層62を貫通しているビアホール電極67bと、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68b(図9を参照)と、第3のプリント基板層63を貫通しているビアホール電極69bとを介して、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上に形成されている電極70bに接続されている。図1に示す送信側信号端子12は、この電極70bにより構成されている。
図7に示す電極64cは、図1に示す第1の平衡信号端子24aに接続されている電極47c(図6を参照)に接続されている。電極64cは、第1のプリント基板層61を貫通しているビアホール電極65cと、第2のプリント基板層62の第1の主面62a上に形成されている電極66c(図8を参照)と、第2のプリント基板層62を貫通しているビアホール電極67cと、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68c(図9を参照)と、第3のプリント基板層63を貫通しているビアホール電極69cとを介して、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上に形成されている電極70cに接続されている。図1に示す第1の受信側信号端子13aは、この電極70cにより構成されている。
図7に示す電極64dは、図1に示す第2の平衡信号端子24bに接続されている電極47d(図6を参照)に接続されている。電極64dは、第1のプリント基板層61を貫通しているビアホール電極65dと、第2のプリント基板層62の第1の主面62a上に形成されている電極66d(図8を参照)と、第2のプリント基板層62を貫通しているビアホール電極67dと、第3のプリント基板層63の第1の主面63a上に形成されている電極68d(図9を参照)と、第3のプリント基板層63を貫通しているビアホール電極69dとを介して、第3のプリント基板層63の第2の主面63b上に形成されている電極70dに接続されている。図1に示す第2の受信側信号端子13bは、この電極70dにより構成されている。
図7に示すように、第1のプリント基板層61の第1の主面(実装面)61a上には、ひとつのグラウンド電極65eが形成されている。このグラウンド電極65eには、図6に示す電極47e〜47iが接続されている。すなわち、本実施形態では、電極47eが接続されているグラウンド電極と、電極47fが接続されているグラウンド電極と、電極47gが接続されているグラウンド電極と、電極47hが接続されているグラウンド電極と、電極47iが接続されているグラウンド電極とが共通化されている。換言すれば、セラミック基板42の裏面に形成されている、グラウンド電位に接続される電極の全てが、共通のグラウンド電極65eに接続されている。
グラウンド電極65eは、複数のビアホール電極66eと、電極67e及び複数のビアホール電極68e(図8を参照)と、電極68a2及び複数のビアホール電極69a2(図9を参照)を経由して、図10に示すグラウンド電極70a2に接続されている。
以上説明したように、本実施形態では、第2のインダクタL21,L22がセラミック基板42に形成されている一方、インピーダンス整合用の第1のインダクタL1は、プリント配線基板60の実装面61a以外の部分に形成されている。具体的には、第1のインダクタL1は、プリント配線基板60の内部に形成されている。よって、第1のインダクタL1と、送信側フィルタ部30及び受信側フィルタ部20との間で電磁界結合が生じることを効果的に抑制できる。従って、高いアイソレーション特性を実現することができる。
ところで、例えば、セラミック基板42内に第1のインダクタL1を形成する場合、セラミックグリーンシートに第1のインダクタL1形成用の導電性ペーストを塗布し、積層後、プレスし、焼成する必要がある。このように、導電性ペーストの塗布により第1のインダクタL1形成用のパターン電極を形成した場合、パターン電極の端部の厚みが薄くなる傾向にある。また、プレス時においてもパターン電極の厚みが薄くなる傾向にある。さらに、1000℃以上といった高温での焼成工程において、ペーストに含まれる溶媒が蒸発することにより、内部に空隙が生じやすい。よって、図11に示すように、薄く、かつ空隙率の高いパターン電極が形成される。さらに、1000℃以上という高温での焼成に耐えうるWなどの高融点材料を使用する必要があり、融点が低い低抵抗材料によりパターン電極を形成することができない。従って、第1のインダクタL1のQが小さくなる傾向にある。
それに対して、本実施形態のように、プリント配線基板60内に第1のインダクタL1を構成するパターン電極を形成する場合は、例えば、金属箔の貼り付けなどによりパターン電極を形成することができ、焼成等の必要がない。従って、図12に示すように、厚みが厚く、空隙率が低いパターン電極を形成することができる。さらに、高温耐久性が要求されないため、融点に関わらず、Cuなどの導電率の高い材料によりパターン電極を形成することができる。従って、第1のインダクタL1のQを大きくすることができる。よって、デュプレクサ1の送信周波数帯及び受信周波数帯のそれぞれにおける挿入損失を小さくすることができる。
なお、本実施形態のように、パターン電極により第1のインダクタL1を構成した場合は、チップインダクタにより第1のインダクタL1を構成した場合に比べて、第1のインダクタL1のQが小さくなりがちである。具体的には、例えばチップインダクタでは、60程度Qが得られるのに対して、パターン電極では、それほど大きなQは得難い。
しかしながら、図13に示すように、Qが30以上である場合は、送信側フィルタ部30の送信周波数帯(Tx帯)における挿入損失は、それほど変化しない。具体的には、Qを30以上とすることにより、Qが60のときの挿入損失を基準として、挿入損失劣化量を0.05dB以下とすることができる。従って、本実施形態のように、パターン電極により第1のインダクタL1を構成し、それほど大きなQが得られない場合であっても、送信側フィルタ部30の送信周波数帯(Tx帯)における挿入損失を小さくすることができる。
また、セラミック基板42内に第1のインダクタL1を形成した場合、焼成工程におけるセラミックの収縮率と電極の収縮率との差に起因して、セラミック基板42の実装面の平坦度が低下する傾向にある。このため、フィルタチップ41の実装信頼性が低下するおそれがある。
それに対して、本実施形態では、セラミック基板40内に第1のインダクタL1構成用のパターン電極を形成する必要がないため、セラミック基板42の実装面の平坦度を高くすることができる。従って、フィルタチップ41の実装信頼性を高めることができる。
また、本実施形態では、別個のチップインダクタを要さないため、部品点数を少なくすることができ、低コスト化することができる。さらに、デュプレクサ1を小型化することができる。
さらに、本実施形態では、プリント配線基板60の実装面61aには、共通化されたひとつのグラウンド電極65eが形成されている。このため、この大きなグラウンド電極65eがシールドとして機能し、第1のインダクタL1と、送信側フィルタ部30及び受信側フィルタ部20との間の電磁界結合の生成をより効果的に抑制することができる。従って、アイソレーション特性をより高めることができる。
以下、上記本実施形態の効果を実例に基づいてさらに詳細に説明する。
上記実施形態の比較として、第1のインダクタL1をプリント配線基板60内に形成せず、プリント配線基板60に実装したチップインダクタにより構成した点を除いては、上記実施形態のデュプレクサと同様のデュプレクサ(比較例1)を用意した。
図14は、実施形態に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における通過特性と、比較例1に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。図15は、実施形態に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における通過特性と、比較例1に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。図16は、実施形態に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性と、比較例1に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性とを表すグラフである。
図14に示すように、比較例1では送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における挿入損失が2.66dBであった。それに対して、本実施形態では送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における挿入損失が2.62dBであった。また、図15に示すように、比較例1では受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における挿入損失が2.72dBであった。それに対して、本実施形態では受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における挿入損失が2.70dBであった。この結果から、パターン電極により第1のインダクタL1を構成した本実施形態においても、チップインダクタにより第1のインダクタL1を構成した比較例1と同等以上の帯域通過特性が得られることが分かる。
また、図16に示すように、比較例1では、送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性は、54.0dB(送信周波数帯)、50.8dB(受信周波数帯)であった。それに対して、本実施形態では、送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性は、61.3dB(送信周波数帯)、53.3dB(受信周波数帯)であった。この結果から、プリント配線基板60内のパターン電極により第1のインダクタL1を構成することにより、チップインダクタにより第1のインダクタL1を構成する場合よりも、大幅に差動アイソレーション特性を改善できることが分かる。なお、この理由は、上述の通り、本実施形態においては、電磁界結合の発生を効果的に抑制できるためであると考えられる。
また、上記実施形態の比較として、第1のインダクタL1をプリント配線基板60内ではなく、セラミック基板42内に形成したパターン電極により構成した点を除いては、上記実施形態のデュプレクサと同様のデュプレクサ(比較例2)を用意した。
図17は、実施形態に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における通過特性と、比較例2に係るデュプレクサの送信側フィルタ部の送信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。図18は、実施形態に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における通過特性と、比較例2に係るデュプレクサの受信側フィルタ部の受信周波数帯における通過特性とを表すグラフである。図19は、実施形態に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性と、比較例2に係るデュプレクサにおける送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性とを表すグラフである。
図19に示すように、送信側信号端子から第1及び第2の受信側信号端子への差動アイソレーション特性は、本実施形態と比較例2とでほぼ同等であった。
図17に示すように、比較例2では送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における挿入損失が2.90dBであった。それに対して、本実施形態では送信側フィルタ部の送信周波数帯(1850MHz〜1910MHz)における挿入損失が2.62dBであった。また、図18に示すように、比較例1では受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における挿入損失が3.05dBであった。それに対して、本実施形態では受信側フィルタ部の受信周波数帯(1930MHz〜1990MHz)における挿入損失が2.70dBであった。この結果から、第1のインダクタL1を構成するパターン電極をセラミック基板内ではなく、プリント配線基板内に形成することにより、第1のインダクタL1のQを大きくでき、その結果、各通過帯域における挿入損失を小さくできることが分かる。
以下、上記実施形態の変形例について説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第1〜第3の変形例)
図20は、第1の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。図21は、第2の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。図22は、第3の変形例に係るデュプレクサの等価回路図である。
上記実施形態では、インピーダンス整合用の第1のインダクタL1が、送信側フィルタ部30とアンテナ端子11との間の接続点22と、グラウンド電位との間に接続されている例について説明した。但し、本発明において、第1のインダクタL1の接続位置は、これに限定されない。
例えば、図20に示すように、第1のインダクタL1を、ラダー型弾性波フィルタ部により構成されている送信側フィルタ部30とアンテナ端子11との間に接続してもよい。本変形例の場合、送信側フィルタ部30及びアンテナ端子11間の接続点22と、グラウンド電位との間にコンデンサC1を接続することにより、上記実施形態と同等の各通過帯域における挿入損失低減効果が得られる。
図21に示すように、第1のインダクタL1に加えて、送信側フィルタ部30と送信側信号端子12との間に接続された第1のインダクタL11を設けてもよい。
図22に示すように、第1のインダクタL1に加えて、直列腕共振子S4に並列に接続された第1のインダクタL12を設けてもよい。
(第4,第5の変形例)
図23は、第4の変形例におけるフィルタチップの一部を拡大した略図的断面図である。
上記実施形態では、フィルタチップ41が弾性表面波を利用した弾性表面波フィルタチップである例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。フィルタチップ41は、弾性境界波を利用した弾性境界波フィルタチップであってもよいし、バルク弾性波を利用したバルク弾性波フィルタチップであってもよい。
図23に示すフィルタチップ41は、弾性境界波フィルタチップである。本変形例のフィルタチップ41は、圧電基板41aの上に、電極構造41bを覆うように第1及び第2の誘電体層41c、41dが設けられている所謂3媒質型の弾性境界波フィルタチップである。もっとも、フィルタチップ41は、第1の誘電体層41cを有さない所謂2媒質型の弾性境界波フィルタチップであってもよい。
図24に示すフィルタチップ41は、バルク弾性波フィルタチップである。図24では、フィルタチップ41のうちの共振子部分を拡大した略図的断面図である。フィルタチップ41は、開口部80aが形成された基体80と、基体80の開口部80aに設けられた支持膜81と、支持膜81によって支持されている圧電薄膜82と、圧電薄膜82を挟持する一対の電極83,84とを備えている。
(その他の変形例)
上記実施形態では、第1のインダクタL1がプリント配線基板60内に形成されている例について説明した。但し、第1のインダクタL1は、プリント配線基板60の裏面63bに形成されていてもよい。
上記実施形態では、送信側フィルタ部30がラダー型弾性波フィルタ部により構成されており、受信側フィルタ部20が縦結合共振子型弾性波フィルタ部により構成されている例について説明した。但し、本発明は、送信側フィルタ部30及び受信側フィルタ部20のうちの少なくとも一方がラダー型弾性波フィルタ部により構成されている限りにおいて特に限定されない。例えば、受信側フィルタ部20がラダー型弾性波フィルタ部により構成されており、送信側フィルタ部30が縦結合共振子型弾性波フィルタ部により構成されていてもよい。また、受信側フィルタ部20及び送信側フィルタ部30のそれぞれがラダー型弾性波フィルタ部により構成されていてもよい。
上記実施形態では、フィルタチップ41に送信側フィルタ部30と受信側フィルタ部20とが設けられている場合について説明した。但し、送信側フィルタ部30が設けられているフィルタチップと、受信側フィルタ部20が設けられているフィルタチップとを別個に実装してもよい。
1…デュプレクサ
L1,L11,L12…第1のインダクタ
C1…コンデンサ
P1〜P3…並列腕共振子
S1〜S4…直列腕共振子
11…アンテナ端子
12…送信側信号端子
13a…第1の受信側信号端子
13b…第2の受信側信号端子
20…受信側フィルタ部
21,22…接続点
L21,L22…第2のインダクタ
23…不平衡信号端子
24a…第1の平衡信号端子
24b…第2の平衡信号端子
30…送信側フィルタ部
31…直列腕
31a…入力端子
31b…出力端子
32〜34…並列腕
32a、33a、34a…接続端子
40…チップ部品
41…フィルタチップ
41a…圧電基板
41b…電極構造
41c…第1の誘電体層
41d…第2の誘電体層
42…セラミック基板
42a…第1のセラミック基板層
42a1…第1のセラミック基板層の第1の主面
42a2…第1のセラミック基板層の第2の主面
42b…第2のセラミック基板層
42b1…第2のセラミック基板層の第1の主面
42b2…第2のセラミック基板層の第2の主面
43…封止樹脂
43a〜43f、45a〜45f、47a〜47i、64a〜64d、66a〜66d、67e、68a〜68d、70a〜70d…電極
44a〜44f、46a〜46f、65a〜65e、66e、67a〜67d、68e、69a〜69d…ビアホール電極
60…プリント配線基板
61…第1のプリント基板層
61a…第1のプリント基板層の第1の主面(プリント配線基板の実装面)
61b…第1のプリント基板層の第2の主面
62…第2のプリント基板層
62a…第2のプリント基板層の第1の主面
62b…第2のプリント基板層の第2の主面
63…第3のプリント基板層
63a…第3のプリント基板層の第1の主面
63b…第3のプリント基板層の第2の主面(プリント配線基板の裏面)
63c…レジストコート層
66a1…基端部
66a2…インダクタ構成部
66a3…先端部
80…基体
80a…開口部
81…支持膜
82…圧電薄膜
83,84…電極

Claims (10)

  1. アンテナ端子と、送信側信号端子と、受信側信号端子と、前記アンテナ端子と前記送信側信号端子との間に接続されている送信側フィルタ部と、前記アンテナ端子と前記受信側信号端子との間に接続されている受信側フィルタ部と、前記送信側フィルタ部と前記受信側フィルタ部とのうちの少なくとも一方に接続されている第1のインダクタとを備える分波器であって、
    前記送信側フィルタ部と前記受信側フィルタ部との一部が設けられているフィルタチップと、前記フィルタチップが実装されているセラミック基板とを有するチップ部品と、
    前記チップ部品が実装されているプリント配線基板とを備え、
    前記送信側フィルタ部及び前記受信側フィルタ部のうちの少なくとも一方は、前記アンテナ端子と前記送信側信号端子または受信側信号端子との間に直列に接続されており、直列腕を構成している複数の直列腕共振子と、前記直列腕とグラウンド電位との間に接続されており、並列腕を構成している並列腕共振子と、前記並列腕において前記並列腕共振子に直列に接続されている第2のインダクタとを有するラダー型弾性波フィルタ部により構成されており、
    前記第2のインダクタは、前記セラミック基板に形成されている一方、前記第1のインダクタは、前記プリント配線基板の前記チップ部品の実装面以外の部分に形成されている、分波器。
  2. 前記第1のインダクタは、前記プリント配線基板の内部に形成されている、請求項1に記載の分波器。
  3. 前記プリント配線基板は、前記チップ部品の実装面に形成されており、グラウンド電位に接続されているひとつのグラウンド電極を有する、請求項1または2に記載の分波器。
  4. 前記第1のインダクタは、前記アンテナ端子と前記ラダー型弾性波フィルタ部との間の接続点と、グラウンド電位との間に接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分波器。
  5. 前記第1のインダクタは、前記アンテナ端子と、前記ラダー型弾性波フィルタ部との間に接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分波器。
  6. 前記第1のインダクタは、前記ラダー型弾性波フィルタ部と、送信側信号端子または受信側信号端子との間に接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分波器。
  7. 前記第1のインダクタは、前記直列腕共振子に並列に接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の分波器。
  8. 前記第1のインダクタが複数設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の分波器。
  9. 前記ラダー型弾性波フィルタ部は、弾性表面波、弾性境界波またはバルク弾性波を利用したフィルタ部である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の分波器。
  10. 前記プリント配線基板は、樹脂製である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の分波器。
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