JPWO2010084566A1 - 量子効率測定装置および量子効率測定方法 - Google Patents

量子効率測定装置および量子効率測定方法 Download PDF

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Abstract

量子効率の測定対象部である試料(OBJ1)、および既知の反射率特性をもつ標準体(REF1)がそれぞれ平面ミラー(5)に設けられた試料窓(2)に装着される。試料(OBJ1)および標準体(REF1)をそれぞれ装着した場合に分光器で測定されるそれぞれのスペクトルに基づいて、試料(OBJ1)の量子効率が測定される。観測窓(3)の開口面を試料(OBJ1)または標準体(REF1)の露出面と実質的に一致させることで、励起光(L1)を受けて試料(OBJ1)で発生した蛍光、および試料(OBJ1)で反射された励起光(L1)が直接的に観測窓(3)に入射することを抑制する。

Description

この発明は、測定対象物の量子効率を測定するための装置および方法に関する。
近年、蛍光ランプやディスプレイの開発が急速に進んでいる。このような開発に伴って、それらに用いられる蛍光体の性能をより正確に評価する指標として、量子効率が着目されている。一般的に、量子効率は、測定対象物(典型的には、蛍光体)に吸収された光量子数に対する蛍光発光の光量子数の割合を意味する。
このような量子効率を測定する典型的な方法として、“大久保、重田 「NBS標準蛍光体の量子効率の測定」”に、蛍光体量子効率の測定光学系が開示されている。このような構成に代えて、特開平09−292281号公報(特許文献1)、特開平10−142152号公報(特許文献2)および特開平10−293063号公報(特許文献3)などには、量子効率を測定するための構成および方法が提案されている。
上述の先行技術に係る量子効率を測定する装置では、いずれも、測定対象物(蛍光体)から発せられる蛍光を捕捉するために積分球を用いている。一般的に、蛍光体からの蛍光は微弱であるため、測定精度を高めるためには、より小さな径を有する積分球を用いることが好ましい。
ところで、このような積分球内には、蛍光体から発せられた蛍光および/または蛍光体表面で反射した励起光が直接的に検出器へ入射することを抑制するための遮光板が設けられる。
特開平09−292281号公報 特開平10−142152号公報 特開平10−293063号公報 大久保、重田,「NBS標準蛍光体の量子効率の測定」、照明学会誌、社団法人照明学会、1999年、第83巻、第2号、p.87−93
しかしながら、より径の小さな積分球を用いた場合には、遮光板による光吸収の影響が相対的に大きくなり、測定精度に悪影響を与えるおそれがあった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、量子効率をより高い精度で測定することのできる量子効率測定装置および量子効率測定方法を提供することである。
この発明のある局面に従う量子効率測定装置は、内面に光拡散反射層を有する半球部と、半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラーとを含む。平面ミラーは、半球部の実質的な曲率中心の位置に設けられ、測定対象物を装着するための第1の窓と、第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓とを含む。本量子効率測定装置は、さらに、第2の窓を通じて、半球部内のスペクトルを測定する分光器と、励起光を、半球部に設けられた第3の窓を通じて、平面ミラーの法線に対して所定の角度で第1の窓に向けて照射する光源と、測定対象物を第1の窓に配置した場合に分光器で測定される第1のスペクトルと、測定対象物に代えて既知の反射率特性をもつ標準体を第1の窓に配置した場合に分光器で測定される第2のスペクトルとに基づいて、測定対象物の量子効率を算出する演算処理部とを含む。
好ましくは、第2の窓は、被測定物を被測定物の露出面が平面ミラーの半球部内側の面と実質的に一致するように装着可能に構成される。
好ましくは、第2の窓は、半球部の内部と分光器との間に配置された、光透過拡散部材を含む。
この発明の別の局面に従う量子効率測定装置は、内面に光拡散反射層を有する半球部と、半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラーとを含む。平面ミラーは、半球部の実質的な曲率中心の近傍に設けられた第1の窓と、第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓とを含む。本量子効率測定装置は、さらに、半球部内に少なくともその一部を露出して配置された測定対象物に向けて、第1の窓を通じて励起光を照射する光源と、第2の窓を通じて、半球部内のスペクトルを測定する分光器とを含む。第2の窓は、測定対象物からの光が分光器に直接的に入射することを規制している。本量子効率測定装置は、さらに、測定対象物を半球部内に配置した場合に分光器で測定される第1のスペクトルと、測定対象物に代えて既知の反射率特性または透過率特性をもつ標準体を半球部内に配置した場合に分光器で測定される第2のスペクトルとに基づいて、測定対象物の量子効率を算出する演算処理部とを含む。
好ましくは、第2の窓は、半球部の内部側の径に比較して、半球部の外部側の径が大きい開口である。
好ましくは、半球部は、半球部の実質的な曲率中心を通る平面ミラーの法線との交点の位置に設けられ、かつ測定対象物および標準体を装着するための第3の窓を含み、光源は、励起光を、平面ミラーの法線に対して所定の角度で第3の窓に向けて照射するように配置される。
好ましくは、測定対象物は、透光性をもつ容器に封入された液体であり、光源の光軸上に配置される。
さらに好ましくは、測定対象物は、全体が半球部内に収納される。
好ましくは、半球部は、半球部の実質的な曲率中心を通る平面ミラーの法線との交点の位置に設けられ、測定対象物および標準体を装着するための第3の窓を含む。第1の窓は、平面ミラー上の半球部の実質的な曲率中心の位置に設けられており、測定対象物は、筒状容器に封入された液体であり、筒状容器の第3の窓に装着される面は、透光性をもつ材料で構成されるとともに、その他の部位は、光反射性をもつ部材で構成される。
この発明のさらに別の局面に従う量子効率測定方法は、内面に光拡散反射層を有する半球部と、半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラーとを含む装置を用意するステップと、平面ミラーの半球部の実質的な曲率中心を含む位置に設けられた第1の窓に、測定対象物を装着するステップと、励起光を、半球部に設けられた第3の窓を通じて、平面ミラーの法線に対して所定の角度で測定対象物に向けて照射するステップと、平面ミラーの第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓を通じて、測定対象物が装着された場合の半球部内のスペクトルを第1のスペクトルとして測定するステップと、第1の窓に、既知の反射率特性をもつ標準体を装着するステップと、励起光を、第3の窓を通じて、平面ミラーの法線に対して所定の角度で標準体に向けて照射するステップと、第2の窓を通じて、標準体が装着された場合の半球部内のスペクトルを第2のスペクトルとして測定するステップと、第1のスペクトルと第2のスペクトルとに基づいて、測定対象物の量子効率を算出するステップとを含む。
この発明によれば、量子効率をより高い精度で測定することができる。
この発明の実施の形態1に関連する量子効率測定装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に従う量子効率測定装置の外観図である。 この発明の実施の形態1に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に従う量子効率測定装置における測定原理について説明するための図である。 この発明の実施の形態1に従う量子効率測定装置の演算処理部における制御構造を示す図である。 この発明の実施の形態1に従う量子効率測定装置を用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の第1変形例に従う量子効率測定装置における分光器および光源の位置関係を示す平面図である。 この発明の実施の形態1の第2変形例に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に関連する量子効率測定装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態3に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に従う量子効率測定装置の演算処理部における制御構造を示す図である。 この発明の実施の形態3の第1変形例に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態3の第2変形例に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態4に従う量子効率測定装置の要部を示す断面図である。
符号の説明
1,1A 半球部、1a 光拡散反射層、2,9 試料窓、3,13 観測窓、4,10,12 光源窓、5,5A,5B,5C 平面ミラー、5a 反射面、6 分光器、6a 装着部、6b ファイバ端部、6c 反射部、6d 光ファイバ、6e 検出器、7 光源、7a ランプ、7b 集光光学系、14 光透過拡散部材、15,15A シール部材、16,16A,16B 透明セル、100 半球積分器、102 ベース部、104 回転軸、200,200A 演算処理部、202 切換部、204,206 バッファ、208,210 選択部、212,222 掛算部、214,224 積分部、216,226 割算部、218 初期設定保持部、220 加減算部、300,350 量子効率測定装置、302,352 積分球、304,358 遮光板、306,360 受光部、308,362 光ファイバ、310,364 分光測定装置、312 試料窓、314,366 光源窓、316,368 観測窓、320,370 励起光、354 支持部、356 透明容器、Ax1,Ax2,Ax3 光軸、L1 励起光、OBJ,OBJ1,OBJ2 試料、REF,REF1,REF2 標準体、SYS1,SYS1A,SYS2,SYS3,SYS3A,SYS3B 量子効率測定装置。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
<関連技術>
まず、本実施の形態に従う量子効率測定装置の理解をより容易にするために、先に、図1を参照して、本実施の形態に関連する量子効率測定装置について説明する。
図1に示す本実施の形態に関連する量子効率測定装置300は、蛍光体などの測定対象物(以下、「試料OBJ」とも称す。)の量子効率を測定する。具体的には、量子効率測定装置300は、積分球302と、遮光板304と、受光部306と、光ファイバ308と、分光測定装置310とを含む。この量子効率測定装置300では、試料OBJが積分球302に設けられた試料窓312に装着され、この試料OBJに対して、積分球302の外部に設けられた光源(図示しない)から励起光320が光源窓314を通じて照射される。この励起光320としては、低圧水銀蛍光ランプの場合には、200〜400nmの紫外単色光が用いられ、LED(Light Emitting Diode)分野では、300〜600nmの紫外もしくは可視単色光などが用いられる。試料OBJは、この励起光320を受けて蛍光発光する。この試料OBJから放射される蛍光は、積分球302の内面で多重反射され積分(均一化)される。なお、試料OBJでは、照射される励起光320の一部が反射され、この反射された励起光320も積分球302内で多重反射する。
受光部306は、積分球302に設けられた観測窓316を通じて、積分球302の光の一部を抽出して、光ファイバ308を介して分光測定装置310へ導く。なお、受光部306の観測窓316に接した部分には、一般的に光透過拡散部材が設けられる。これにより、観測窓316での視野角特性を完全拡散特性に近づけた上で、積分球302の内壁面全体からの光による照度(光スペクトル)を光ファイバ308に導くのが一般的である。
分光測定装置310は、受光部306で抽出された光のスペクトルを測定する。すなわち、分光測定装置310は、積分球302の内壁面における照度(光スペクトル)を測定する。
上述と同様の測定は、試料OBJに代えて、既知の反射率特性をもつ標準体REFを装着した状態でも行なわれる。そして、試料OBJを装着した場合に測定されたスペクトルと、標準体REFを装着した場合に測定したスペクトルとに基づいて、試料OBJの量子効率が算出される。
上述のように、積分球302を用いることで、試料OBJがその表面に鏡面性を有している場合のような、試料OBJが完全拡散反射特性をもたない場合であっても、正確に量子効率を測定することができる。また、積分球302自体が遮光容器として機能するため、外光の影響を抑える効果もある。
しかしながら、量子効率測定装置300では、試料OBJで生じた蛍光および試料OBJで反射された一部の励起光320が直接的に観測窓316に入射すると、測定誤差となるため、試料窓312と観測窓316との間に遮光板304が設けられる。
一般的に、蛍光体からの蛍光は微弱であるため、測定精度を高めるためには、より小さな径を有する積分球302を用いることが好ましい。しかしながら、より径の小さな積分球302を用いた場合には、遮光板304による光吸収の影響が相対的に大きくなり、測定精度に悪影響を与えるおそれがある。すなわち、遮光板304は、積分球302の内壁面での相互反射を阻害し、また遮光板304による光の吸収は、積分効率を低下させるため、遮光板304が測定誤差要因になるという課題があった。
<装置構成>
次に、図2および図3を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1について説明する。
図2に示す量子効率測定装置SYS1は、半球積分器100と、演算処理部200とを含む。図3に示すように、半球積分器100は、半球部1と、半球部1の開口部を塞ぐように配置された円板状の平面ミラー5とからなる。半球部1は、回転軸104を介してベース部102と回転自在に連結される。量子効率測定装置SYS1は、さらに、半球部1の内壁面の照度(光スペクトル)を測定するための分光器6と、励起光L1を発生する光源7とをさらに含む。
後述するように、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1では、量子効率の測定対象部である試料OBJ1、および既知の反射率特性をもつ標準体REF1がそれぞれ平面ミラー5に設けられた試料窓2に装着される。そして、試料OBJ1および標準体REF1をそれぞれ装着した場合に分光器6で測定されるそれぞれのスペクトルに基づいて、試料OBJ1の量子効率が測定される。
本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1は、典型的に、蛍光ランプ用の蛍光体やLED用の蛍光体といった固体状の試料についての量子効率測定に適している。また、標準体REF1は、典型的には、その表面に硫酸バリウムを塗布した物体である。試料OBJ1および標準体REF1は、いずれも試料窓2の径と略一致するように成型される。これは、外光による測定精度への影響を回避する目的で、半球積分器100を遮光容器として機能させることが好ましいからである。なお、試料OBJ1および標準体REF1は、その径が試料窓2の径と略一致すればよく、それ以外の形状については、何ら限定されるものではない。
図3に示すように、半球部1の内面(内壁)には光拡散反射層1aが設けられている。この光拡散反射層1aは、代表的に、硫酸バリウムやPTFE(polytetrafluoroethylene)などの光拡散材料を塗布または吹付けることによって形成される。
また、半球部1には、半球部1の外部に設けられた光源7から放射される励起光L1を半球部1の内部に導くための光源窓4が設けられる。この励起光L1は、試料OBJ1または標準体REF1に向けて、平面ミラー5の法線N1に対して角度θをもつ光軸Ax1に沿って照射される。これは、光源7からの励起光L1によって試料OBJ1または標準体REF1で正反射成分が生じるのを抑制するためである。すなわち、光源7からの励起光L1が試料OBJ1または標準体REF1で反射されて生じる光を、入射経路である光軸Ax1とは異なる方向に導くためである。また、角度θとしては、5°程度が好ましい。
平面ミラー5は、半球部1の実質的な曲率中心Oを通り、かつ半球部1の開口部を塞ぐように配置される。ここで、半球部1の曲率中心Oとは、代表的に半球部1の内面側についての幾何学的な中心を意味する。少なくとも平面ミラー5の半球部1の内面側には、反射面(鏡面)5aが形成される。
また、平面ミラー5には、半球部1の内面側と外面側との間を連通可能な、試料窓2および観測窓3が設けられる。試料窓2は、試料OBJ1または標準体REF1を装着するための開口であり、半球部1の実質的な曲率中心Oの位置に設けられる。言い換えれば、試料窓2は、半球部1の実質的な曲率中心Oを含む領域に形成される。また、観測窓3は、半球部1内面の照度を観測するための開口であり、試料窓2からより外周側に所定距離だけ離れた位置に設けられる。そして、観測窓3を通じて分光器6へ光が導かれる。
光源7は、ランプ7aと、集光光学系7bと、波長制御光学系7cとを含む。ランプ7aは、典型的には、キセノン放電ランプ(Xeランプ)などが用いられる。集光光学系7bは、ランプ7aで発生した光を試料OBJ1または標準体REF1上に結像するように導く。すなわち、集光光学系7bは、励起光L1の全体が試料OBJ1または標準体REF1の範囲内に収まるようにその光路を絞る。波長制御光学系7cは、励起光L1の波長成分を制御する。波長制御光学系7cは、典型的には、ランプ7aと集光光学系7bとの間に配置され、光学干渉フィルタ(波長帯域透過フィルタ)や分光器が用いられる。
分光器6は、装着部6aと、ファイバ端部6bと、反射部6cと、光ファイバ6dと、検出器6eとを含む。装着部6aは、観測窓3を覆うように、平面ミラー5に配置される。装着部6aの内部には、光ファイバ6dおよび光ファイバ6dに接続されたファイバ端部6bが挿入される。また、観測窓3の法線N1に沿う紙面下方向の延長線上には、反射部6cが設けられている。この反射部6cは、観測窓3を通じて入射する光の伝搬方向を約90°変換した上で、ファイバ端部6bに導く。
検出器6eは、光ファイバ6dによって導入された光のスペクトルを検出する。典型的に、検出器6eは、回折格子および回折格子の回折方向に関連付けられたラインセンサを含んで構成され、入力された光の波長毎の強度を出力する。なお、試料OBJ1が蛍光体であるような場合には、検出器6eの測定可能範囲は、光源7から照射される励起光L1の波長範囲および励起光L1を受けて試料OBJ1で発生する蛍光の波長範囲の両方をカバーするように選択される。
<積分機能>
次に、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1における積分機能について説明する。図3に示すように、試料窓2に装着された試料OBJ1に光源7から照射された励起光L1が入射すると、材質や形状に応じた割合で励起光L1が試料OBJ1内に吸収され、そのエネルギーの一部は蛍光発光を発生する。また、試料OBJ1に吸収されなかった励起光L1は、試料OBJ1で反射される。このような試料OBJ1から放射される蛍光および試料OBJ1で反射される励起光L1を含む光束は、主として半球部1の内面に向けて伝搬する。
一方、平面ミラー5は、半球部1で反射した後に入射する試料OBJ1からの光束を反射するとともに、半球部1の内面の虚像を生成する。上述したように、平面ミラー5は半球部1の曲率中心を通るように配置されるので、平面ミラー5と半球部1との間に形成される空間は一定の曲率をもつ半球となる。そのため、この半球部1の内面と、平面ミラー5が生成する虚像とによって、実質的に球体の積分球を用いた場合と等しい照度分布を得ることができる。言い換えれば、あたかも球体の積分球内に、互いに対称に配置された2つの試料OBJ1にそれぞれ励起光L1が照射されているとみなすことができる。
試料OBJ1で発生した蛍光および試料OBJ1で反射された励起光L1は、半球部1と平面ミラー5とによって囲まれる空間内で繰返し反射することで、半球部1の内面の照度は均一化される。この均一化された照度(スペクトル)を測定することで、試料OBJ1の量子効率を測定することができる。
上述したように、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1では、平面ミラー5と半球部1との間に形成される空間、および平面ミラー5によって生成されるこの空間の虚像を合成した状態を実質的に球体とみなすことができればよい。そのため、「半球部の実質的な曲率中心」とは、半球部1の全くの曲率中心である場合に加えて、上記のように球体の積分球を用いた場合と実質的に等しい照度分布を得ることができる近傍位置をも含む概念である。
また、試料OBJ1に代えて、標準体REF1を試料窓2に装着した場合にも、同様の積分効果を得ることができる。なお、標準体REF1では蛍光発光が生じないので、試料窓2に装着された標準体REF1に光源7から照射された励起光L1が入射すると、標準体REF1の反射率特性に応じた光が反射される。
<試料および標準体の装着>
上述したように、試料OBJ1および標準体REF1は、平面ミラー5に設けられた試料窓2に装着されるが、この際、試料OBJ1および標準体REF1は、その露出面が平面ミラー5の半球部1側の面(反射面5a)と実質的に一致するように装着することが好ましい。これは、観測窓3の開口面が試料OBJ1または標準体REF1の露出面と実質的に一致しない場合、たとえば試料OBJ1の露出面が観測窓3の開口面より下がっている場合には、励起光L1を受けて試料OBJ1で発生した蛍光、および試料OBJ1で反射された励起光L1が、観測窓3の側面で吸収されることで、測定誤差が発生する。あるいは、試料OBJ1の露出面が観測窓3の開口面より突出している場合には、その突出した部分が、半球部1内面の光拡散反射層1aと平面ミラー5の反射面5aとにより構成される積分空間内において、励起光L1を受けて試料OBJ1で発生した蛍光、および試料OBJ1で反射された励起光L1の相互反射を阻害する。
なお、図3に示す構成では、試料窓2および観測窓3が同一平面上である平面ミラー5上にあるため、試料OBJ1および標準体REFの露出面が平面であれば、観測窓3の観測視野に、その蛍光および反射光が直接入射しない。そのため、図1に示すような遮光板304を配置する必要がない。したがって、遮光板による光吸収誤差を抑制できるとともに、上述した「虚像」により、半球部1の内壁面の照度をより高めることができる。このような2つの作用により、量子効率をより高い精度で測定することができる。
<測定原理>
次に、図4(A)および図4(B)を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1における測定原理について説明する。
典型的に蛍光体である試料OBJ1に対して、励起光L1が照射されると、その一部(光量子)が吸収されて蛍光発光に用いられるとともに、残りの励起光L1はその表面で反射される。ここで、励起光L1の波長範囲をλ1L〜λ1Hとし、試料OBJ1から発生する蛍光成分の波長範囲をλ2L〜λ2Hとする。なお、一般的に、励起光L1は紫外線であり、蛍光は可視光線であるので、波長範囲λ1L〜λ1Hと波長範囲λ2L〜λ2Hとは重複しない。そのため、分光器6で測定されるスペクトルのうち、それぞれの波長範囲に対応する成分を選択的に抽出することで、両者を分離することができる。
図4(A)に示すように、励起光L1のスペクトルをE(λ)とする。このとき、励起光L1を照射することで試料OBJ1から発生する蛍光成分のスペクトルをP(λ)とし、試料OBJ1で反射される反射光成分のスペクトルをR(λ)とする。すなわち、蛍光成分のスペクトルP(λ)は、試料OBJ1を装着した場合に分光器6で測定されたスペクトルE(1)(λ)の蛍光に対応する波長範囲(λ2L〜λ2H)の成分に相当し、反射光成分のスペクトルをR(λ)は、分光器6で測定されたスペクトルE(1)(λ)の励起光L1に対応する波長範囲(λ1L〜λ1H)の成分に相当する。
また、図4(B)に示すように、標準体REF1の反射率特性をρ(λ)とすると、スペクトルE(λ)をもつ励起光L1を標準体REF1に照射することで測定されるスペクトルは、E(2)(λ)=ρ(λ)・E(λ)となる。この式より、励起光L1のスペクトルE(λ)は、(1)式のように表わすことができる。
(λ)=E(2)(λ)/ρ(λ) …(1)
また、図4(A)に示すように、励起光L1のスペクトルE(λ)から試料OBJ1で反射される反射光成分のスペクトルR(λ)を除いた成分(光量子)が、試料OBJ1に吸収されたものとみなすことができる。
したがって、スペクトル(放射パワー)を光量子数に変換するために、hc/λ(但し、h:プランク定数、c:光速)でスペクトルを除算すると、試料OBJ1に吸収された光量子数Abは、(2)式のように表わすことができる。なお、k=1/hcである。
Figure 2010084566
また、蛍光の光量子数Pphは、(3)式のように表わすことができる。
Figure 2010084566
したがって、試料OBJ1の内部量子効率QEinは、(4)式のように表わすことができる。
QEin=Pph/Ab …(4)
<制御構造>
次に、図5を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1の演算処理部200における制御構造について説明する。
図5に示すように、演算処理部200は、その制御構造として、切換部202と、バッファ204,206と、選択部(SEL)208,210と、割算部216,226と、初期設定保持部218と、加減算部220と、掛算部212,222と、積分部214,224とを含む。
切換部202は、試料窓2への装着状態に応じて入力される信号に応じて、分光器6からの出力(検出スペクトル)の格納先を、バッファ204および206のいずれか一方に切換える。すなわち、切換部202は、試料窓2に試料OBJ1が装着されている場合には、分光器6で検出されたスペクトルE(1)(λ)をバッファ204へ格納し、試料窓2に標準体REF1が装着されている場合には、分光器6で検出されたスペクトルE(2)(λ)をバッファ206へ格納する。
バッファ204および206は、分光器6で検出されたスペクトルを格納するメモリであり、分光器6の波長分解能に応じた領域を有する。すなわち、分光器6が、波長λ1,λ1,・・・,λnの合計n個の波長からなるスペクトルを出力する場合には、n個の波長別に対応する強度を格納するためのエリアを有する。
選択部208および210は、それぞれバッファ204および206に格納されたスペクトルの波長成分を選択的に読出す。選択部208は、読出したスペクトルE(1)(λ)の波長成分のうち、励起光L1の波長範囲λ1L〜λ1Hに含まれるものを掛算部222へ出力し、試料OBJ1から発生する蛍光成分の波長範囲λ2L〜λ2Hに含まれるものを掛算部212へ出力する。また、選択部208は、読出した波長成分の波長λを掛算部212および222へ出力する。
掛算部212および積分部214は、上述の(3)式に相当する演算を行なって、蛍光の光量子数Pphを算出する。具体的には、掛算部212は、選択部208によって読出されたスペクトルE(1)(λ)の波長成分に、その波長λ自体を掛け合わせる。そして、掛算部212は、その掛け合わせた値を積分部214へ出力する。積分部214は、掛算部212から出力される値の総和を算出する。上述したように、掛算部212には、蛍光成分の波長範囲λ2L〜λ2Hに対応するスペクトルE(1)(λ)の波長成分が出力されるので、実質的に、上述の(3)式に相当する演算が波長毎に行なわれる。
割算部216、加減算部220、掛算部222、および積分部224は、上述の(2)式に相当する演算を行なって、試料OBJ1に吸収された光量子数Abを算出する。具体的には、割算部216は、選択部210によって読出されたスペクトルE(2)(λ)の波長成分を、初期設定保持部218に格納される標準体REF1の反射率特性をρ(λ)のうち対応する波長成分で割算する。そして、割算部216は、その商(E(2)(λ)/ρ(λ))を加減算部220へ出力する。加減算部220は、選択部210によって読出されたスペクトルE(2)(λ)の波長成分から、割算部216で算出された商を引く。そして、加減算部220は、その算出した値を掛算部222へ出力する。掛算部222は、加減算部220で算出された値に、対応する波長λを掛け合わせる。そして、掛算部222は、その掛け合わせた値を積分部224へ出力する。積分部224は、掛算部222から出力される値の総和を算出する。上述したように、加減算部220には、励起光L1の波長範囲λ1L〜λ1Hに対応するスペクトルE(1)(λ)の波長成分が出力されるので、実質的に、上述の(2)式に相当する演算が波長毎に行なわれる。
割算部226は、積分部214によって算出される蛍光の光量子数Pphを、積分部224によって算出される試料OBJ1に吸収された光量子数Abで割算する。そして、割算部226は、その商(Pph/Ab)を試料OBJ1の内部量子効率QEinとして出力する。
<処理手順>
次に、図6を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1を用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートである。
ユーザは、量子効率測定装置SYS1を用意する(ステップS100)。続いて、ユーザは、試料窓2に試料OBJ1を装着し(ステップS102)、光源7からの励起光L1の照射および分光器6での測定を開始させる(ステップS104)。このとき、ユーザは、演算処理部200に対して、試料窓2に試料OBJ1が装着されていることを入力してもよい。すると、演算処理部200は、分光器6で測定されたスペクトルE(1)(λ)を格納する(ステップS106)。
次に、ユーザは、試料窓2に標準体REF1を装着し(ステップS108)、光源7からの励起光L1の照射および分光器6での測定を開始させる(ステップS110)。このとき、ユーザは、演算処理部200に対して、試料窓2に標準体REF1が装着されていることを入力してもよい。すると、演算処理部200は、分光器6で測定されたスペクトルE(2)(λ)を格納する(ステップS112)。
スペクトルE(1)(λ)およびE(2)(λ)の取得が完了すると、演算処理部200は、これらのスペクトルに基づいて、試料OBJ1の内部量子効率QEinを算出する(ステップS114)。より具体的には、演算処理部200は、スペクトルE(1)(λ)の波長範囲λ1L〜λ1Hに対応する波長成分、スペクトルE(2)(λ)の波長成分、および標準体REF1の反射率特性をρ(λ)に基づいて、試料OBJ1に吸収された光量子数Abを算出する。また、演算処理部200は、スペクトルE(1)(λ)の波長範囲λ2L〜λ2Hに対応する波長成分に基づいて、蛍光の光量子数Pphを算出する。さらに、演算処理部200は、光量子数Abおよび光量子数Pphに基づいて、試料OBJ1の内部量子効率QEinを算出する。
さらに、演算処理部200は、算出した試料OBJ1の内部量子効率QEinを出力する(ステップS116)。なお、内部量子効率QEinの出力の一例としては、内部量子効率QEinのモニタ上などでの表示、内部量子効率QEinのプリント出力、内部量子効率QEinの記憶媒体への格納などが挙げられる。
なお、図6に示すフローチャートでは、測定手順の一例として、先に試料OBJ1についてのスペクトルE(1)(λ)を取得し、続いて、標準体REFについてのスペクトルE(2)(λ)を取得する場合について例示したが、スペクトルE(1)(λ)およびスペクトルE(2)(λ)が取得できる限り、この手順の限定されることはない。たとえば、先に標準体REFについてのスペクトルE(2)(λ)を取得した後、試料OBJ1についてのスペクトルE(1)(λ)を取得してもよい。この場合には、標準体REFについて取得したスペクトルE(2)(λ)を用いて、複数の試料OBJ1のそれぞれについてのスペクトルE(1)(λ)を順次取得することで、複数の試料OBJ1についての内部量子効率QEinを効率的に算出できる。すなわち、試料窓2に標準体REFを装着してスペクトルE(2)(λ)を取得した後、試料窓2に複数の試料OBJ1を順次装着すればよい。
<本実施の形態による効果>
本実施の形態によれば、試料からの直接光の入射を抑制するための遮光板を半球積分器内に設ける必要がないので、遮光板の光吸収による測定誤差の発生を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、平面ミラーによって生成される虚像によって、同じ半径をもつ積分球を用いた場合に比較して、原理的には2倍の光強度を得ることができる。したがって、量子効率をより高い精度で測定することができる。
さらに、本実施の形態によれば、原理的に2倍の光強度を得ることができるので、測定精度を高めるために、半球部の半径を過剰に小さくする必要がない。そのため、観測窓の開口面積を半球積分器の内表面積に対して相対的に小さくできるので、観測窓による測定誤差の発生を抑制できる。
[実施の形態1の第1変形例]
上述の実施の形態1においては、分光器6と光源7との間の位置関係については特に限定されないが、図7に示すような位置関係で両者を配置することが好ましい。
図7の半球積分器100を半球部1側から見た平面図に示すように、実施の形態1の第1変形例においては、分光器6の装着部6aは、光源7から放射される励起光L1の光軸Ax1に直交する垂線LN1方向に延伸するように配置される。分光器6および光源7をこのような位置関係で配置することで、試料OBJ1に照射される励起光L1が直接的に分光器6へ入射することを抑制できる。
[実施の形態1の第2変形例]
上述の実施の形態1に従う量子効率測定装置SYS1において、観測窓3の光の伝搬経路上に光透過拡散部材を配置することが好ましい。以下、図8を参照して、本実施の形態の第2変形例に従う量子効率測定装置SYS1Aについて説明する。
図8に示す量子効率測定装置SYS1Aは、図3に示す実施の形態1に従う量子効率測定装置SYS1において、観測窓3に光透過拡散部材14を追加したものである。すなわち、光透過拡散部材14は、半球部1の内部と分光器6との間に配置される。それ以外の構成については、図3と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
光透過拡散部材14は、半球積分器100における光束を拡散した上で、分光器6へ導く。そのため、観測窓3の観測視野が比較的狭い場合であっても、半球部1の内面に設けられた光拡散反射層1aにおける反射率のムラなどの影響を低減することができる。すなわち、光透過拡散部材14が存在しない場合には、観測窓3には、半球部1の内面のうち、その観測視野に対応する部分の照度のみが観測される。そのため、観測視野に対応する部分に反射率のムラなどがあると、測定結果にもその影響を受けやすい。これに対して、光透過拡散部材14が存在する場合には、観測窓3の周囲に存在する光束が拡散された上で、分光器6へ導かれるので、上述のような問題を回避できる。
[実施の形態2]
上述の実施の形態1においては、平面ミラーに設けた試料窓に試料が装着される量子効率測定装置SYS1について例示した。一方、実施の形態2においては、半球部に設けた試料窓に試料が装着される構成について例示する。
この発明の実施の形態2に従う量子効率測定装置SYS2の外観は、上述の図2と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。図9を参照して、量子効率測定装置SYS2の半球積分器は、半球部1Aと、半球部1Aの開口部を塞ぐように配置された円板状の平面ミラー5Aと、半球部1Aの内壁面の照度(光スペクトル)を測定するための分光器6と、励起光L1を発生する光源7とをさらに含む。
半球部1Aは、試料OBJ1および標準体REF1を装着するための試料窓9が設けられている点を除いて、図3に示す半球部1と同様である。試料窓9は、半球部1Aの実質的な曲率中心Oを通る平面ミラー5Aの法線N2との交点の位置に設けられる。すなわち、試料窓9は、半球部1Aおよび平面ミラー5Aとによって囲まれる半球の頂点位置に設けられる。なお、試料OBJ1および標準体REF1についても、上述の実施の形態1と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
平面ミラー5Aには、半球部1Aの内面側と外面側との間を連通可能な、光源窓10および観測窓13が設けられる。
光源窓10は、半球部1Aの実質的な曲率中心Oの近傍に設けられる。より具体的には、光源窓10は、平面ミラー5の法線N2に対して角度θで励起光L1が試料窓9に向けて照射されるような位置に設けられる。すなわち、光源7は、励起光L1を、平面ミラー5Aの法線N2に対して角度θをもつ光軸Ax2に沿って、試料窓9に装着される試料OBJ1または標準体REF1に向けて照射する。
観測窓13は、半球部1A内面の照度を観測するための開口であり、光源窓10からより外周側に所定距離だけ離れた位置に設けられる。そして、観測窓13を通じて分光器6へ光が導かれる。観測窓13は、励起光L1を受けて試料OBJ1で発生した蛍光、および試料OBJ1で反射された励起光L1が分光器6に直接的に入射することを規制する。より具体的には、観測窓13は、一種のアパーチャであり、半球部1Aの内部側の径に比較して、半球部1Aの外部側の径が大きくなるように構成された開口である。このような観測視野を制限する観測窓13を設けることで、図1に示すような遮光板304を配置することなく、量子効率をより高い精度で測定することができる。
平面ミラー5Aのその他の部分は、図3に示す平面ミラー5と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。また、分光器6および光源7についても、上述したので詳細な説明は繰返さない。なお、分光器6および光源7については、上述した図7に示すような位置関係で両者を配置することが好ましい。
また、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS2の演算処理部200における制御構造、および本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS2を用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートについては、それぞれ図5および図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
<本実施の形態による効果>
本実施の形態によれば、観測視野が制限された観測窓を採用することで、試料からの直接光の入射を抑制するための遮光板を半球積分器内に設ける必要がない。そのため、遮光板の光吸収による測定誤差の発生を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、平面ミラーによって生成される虚像によって、同じ半径をもつ積分球を用いた場合に比較して、原理的には2倍の光強度を得ることができる。そのため、観測窓の観測視野を制限したとしても、十分な明るさを得ることができる。
したがって、量子効率をより高い精度で測定することができる。
[実施の形態3]
上述の実施の形態1および2においては、主として、固体状の試料の量子効率測定に適した構成について例示した。一方、実施の形態3においては、液体状の試料の量子効率測定に適した構成について例示する。
<関連技術>
まず、本実施の形態に従う量子効率測定装置の理解をより容易にするために、先に、図10を参照して、本実施の形態に関連する量子効率測定装置について説明する。
図10に示す本実施の形態に関連する量子効率測定装置350は、主として液体状の試料OBJの量子効率を測定する。具体的には、量子効率測定装置350は、積分球352と、支持部354と、遮光板358と、受光部360と、光ファイバ362と、分光測定装置364とを含む。この量子効率測定装置350では、試料を封入した透明容器356が支持部354によって積分球352内に吊下げられ、この試料OBJに対して、積分球352の外部に設けられた光源(図示しない)から光源窓366を通じて励起光370が照射される。試料OBJは、この励起光370を受けて蛍光発光する。この試料OBJから放射される蛍光は、積分球352の内面で多重反射され積分(均一化)される。受光部360は、積分球352に設けられた観測窓368を通じて、積分球352の光の一部を抽出して、光ファイバ362を介して分光測定装置364へ導く。
ここで、試料OBJで生じた蛍光および試料OBJで反射された励起光370が直接的に観測窓368に入射すると、測定誤差となるため、透明容器356と観測窓368との間に遮光板358が設けられる。
上述のように、支持部354および遮光板358は蛍光などを吸収されるため、量子効率測定装置350では、支持部354および遮光板358が内部構造物として測定誤差要因となる。
<装置構成>
次に、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS3について説明する。
この発明の実施の形態3に従う量子効率測定装置SYS3の外観は、上述の図2と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。図11を参照して、量子効率測定装置SYS3の半球積分器は、半球部1Aと、半球部1Aの開口部を塞ぐように配置された円板状の平面ミラー5Bと、半球部1Aの内壁面の照度(光スペクトル)を測定するための分光器6と、励起光L1を発生する光源7とをさらに含む。
半球部1Aは、図9に示す半球部1Aと基本的には同一であるが、試料OBJ1ではなく、透明セル16に封入された液体状の試料OBJ2が装着される点が異なっている。また、半球部1Aには、試料OBJ2に対応する標準体REF2の装着も可能である。標準体REF2は、典型的には、試料OBJ2と同量の基準物質(典型的には、試料のうち蛍光物質を除いた媒体のみ)を同一の透明セル16に封入した物体である。この標準体REF2では、実質的に蛍光発光がないものとみなすことができる。
平面ミラー5Bには、半球部1Aの内面側と外面側との間を連通可能な、光源窓12および観測窓13が設けられる。
光源窓12は、半球部1Aの実質的な曲率中心Oの位置に設けられる。言い換えれば、光源窓12は、半球部1Aの実質的な曲率中心Oを含む領域に形成される。光源7は、光源窓12を通じて、励起光L1を平面ミラー5Bの法線と一致する光軸Ax3に沿って、試料窓9に装着される試料OBJ2または標準体REF2に向けて照射する。
観測窓13は、半球部1A内面の照度を観測するための開口であり、光源窓12からより外周側に所定距離だけ離れた位置に設けられる。そして、観測窓13を通じて分光器6へ光が導かれる。観測窓13は、励起光L1を受けて試料OBJ2で発生した蛍光、および試料OBJ2で反射された励起光L1が分光器6に直接的に入射することを規制する。より具体的には、観測窓13は、一種のアパーチャであり、半球部1Aの内部側の径に比較して、半球部1Aの外部側の径が大きくなるように構成された開口である。このような観測視野を制限する観測窓13を設けることで、図10に示すような遮光板358を配置することなく、量子効率をより高い精度で測定することができる。
平面ミラー5Bのその他の部分は、図3に示す平面ミラー5と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。また、分光器6および光源7についても、上述したので詳細な説明は繰返さない。
透明セル16は、その壁面が透光性をもつ材料で構成された筒状の容器である。この透明セル16は、試料窓9に装着されることで、光源7の光軸Ax3上に配置される。すなわち、透明セル16に封入された試料OBJ2に対して、光軸Ax3に沿って励起光L1が照射される。また、透明セル16は、試料窓9に装着された場合には、その全体が半球部1A内に収納される。このとき、透明セル16の最外部には、シール部材15が装着される。このシール部材15は、透明セル16およびその中の試料OBJ2を透過した後の励起光L1が半球部1Aから洩れ出ることを防ぐ。そのため、シール部材15は、少なくとも、透明セル16と接する面には、半球部1の光拡散反射層1aと同程度の光拡散反射層が設けられている。
<測定原理>
次に、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS3における測定原理について説明する。
図11に示すように、典型的に蛍光体である試料OBJ2に対して、励起光L1が照射されると、その一部(光量子)が吸収されて蛍光発光に用いられるとともに、残りの励起光L1は、試料OBJ2を透過した後にシール部材15などで散乱反射される。ここで、励起光L1の波長範囲をλ1L〜λ1Hとし、試料OBJ2から発生する蛍光成分の波長範囲をλ2L〜λ2Hとする。
励起光L1のスペクトルをE(λ)とする。また、励起光L1を照射することで試料OBJ2から発生する蛍光成分のスペクトルをP(λ)とし、試料OBJ2を透過した後に散乱反射される透過光成分のスペクトルをT(λ)とする。すなわち、蛍光成分のスペクトルP(λ)は、試料OBJ2を装着した場合に分光器6で測定されたスペクトルE(1)(λ)の蛍光に対応する波長範囲(λ2L〜λ2H)の成分に相当し、透過光成分のスペクトルT(λ)は、スペクトルE(1)(λ)の励起光L1に対応する波長範囲(λ1L〜λ1H)の成分に相当する。
また、標準体REF2を装着した場合に分光器6で測定されたスペクトルE(2)(λ)は、標準体REF2に照射された蛍光発光に用いることが可能な放射パワーに相当する。
したがって、スペクトル(放射パワー)を光量子数に変換するために、hc/λ(但し、h:プランク定数、c:光速)でスペクトルを除算すると、試料OBJ2に吸収された光量子数Abは、(5)式のように表わすことができる。なお、k=1/hcである。
Figure 2010084566
また、蛍光の光量子数Pphは、(6)式のように表わすことができる。
Figure 2010084566
したがって、試料OBJ2の内部量子効率QEinは、(7)式のように表わすことができる。
QEin=Pph/Ab …(7)
<制御構造>
次に、図12を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS3の演算処理部200Aにおける制御構造について説明する。
図12に示す演算処理部200Aは、図5に示す実施の形態1に従う演算処理部200の制御構造において、割算部216および初期設定保持部218を取除いた上で、選択部210によって読出されたスペクトルE(2)(λ)の波長成分を加減算部220へ出力するようにしたものである。すなわち、上述の(5)式に従って、試料OBJ2に吸収された光量子数Abを算出するようにしたものである。
その他の部位については、図5に示す演算処理部200と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
<処理手順>
本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS3を用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートについては、光量子数Abの算出式を除いて、図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
<本実施の形態による効果>
本実施の形態によれば、観測視野が制限された観測窓を採用することで、試料からの直接光の入射を抑制するための遮光板を半球積分器内に設ける必要がない。そのため、遮光板の光吸収による測定誤差の発生を抑制することができる。また、本実施の形態によれば、平面ミラーによって生成される虚像によって、同じ半径をもつ積分球を用いた場合に比較して、原理的には2倍の光強度を得ることができる。そのため、観測窓の観測視野を制限したとしても、十分な明るさを得ることができる。
したがって、量子効率をより高い精度で測定することができる。
[実施の形態3の第1変形例]
上述の実施の形態3においては、半球部1に設けられた光源窓12から励起光L1を半球部1内の装着された試料に向けて照射する構成について例示した。これに対して、光源と試料とを近接して配置するようにしてもよい。以下、図13を参照して、本実施の形態の第1変形例に従う量子効率測定装置SYS3Aについて説明する。
図13に示す量子効率測定装置SYS3Aは、図11に示す実施の形態3に従う量子効率測定装置SYS3において、光源窓12に、液体状の試料OBJ2が封入された透明セル16Aおよび光源7を装着し、かつ試料窓9にシール部材15のみを装着したものに相当する。
透明セル16Aは、その全体が透光性をもつ材料で構成された筒状の容器である。この透明セル16Aは、光源7の照射口と接するように装着されることで、光源7の光軸Ax3上に配置される。光源7は、光源窓12を通じて、励起光L1を平面ミラー5Bの法線と一致する光軸Ax3に沿って、光源窓12に装着される試料OBJ2(または標準体REF2)に向けて照射する。これにより、透明セル16Aに封入された試料OBJ2に対して、光軸Ax3に沿って励起光L1が照射される。また、透明セル16Aは、光源窓12に装着された場合には、その全体が半球部1A内に収納される。
上述した透明セル16Aおよび光源7の位置関係を除いて、それ以外の構成については、図11と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、本第1変形例に従う量子効率測定装置SYS3Aの演算処理部における制御構造、および本第1変形例に従う量子効率測定装置SYS3Aを用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートについては、それぞれ図12および図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本第1変形例によれば、光源と試料との距離をより短くできるので、試料に対して、より強い励起光を照射することができる。そのため、試料から発生する蛍光の強度をより強くすることができるので、量子効率をより高い精度で測定することができる。
[実施の形態3の第2変形例]
上述の実施の形態3においては、試料を封入した透明セルの全体が半球部内に収納される構成について例示した。しかしながら、励起光を透明セル(試料)に照射できれば、試料を封入した透明セルの全体を半球部内に収納しなくともよい。以下、図14を参照して、本実施の形態の第2変形例に従う量子効率測定装置SYS3Bについて説明する。
図14に示す量子効率測定装置SYS3Bは、図11に示す実施の形態3に従う量子効率測定装置SYS3において、実質的に、試料窓9に装着する透明セルの形状を変更したものに相当する。なお、図14に示すように、量子効率測定装置SYS3Bにおいては、試料窓9が重力下側に位置するように配置することが好ましい。
より具体的には、量子効率測定装置SYS3Bの試料窓9には、液体状の試料OBJ2が封入された透明セル16Bおよびシール部材15Aが装着される。透明セル16Bは、基本的に、その全体が透光性をもつ材料で構成された筒状の容器である。この透明セル16Bは、試料窓9に装着されることで、光源7の光軸Ax3上に配置される。すなわち、透明セル16Bに封入された試料OBJ2に対して、光軸Ax3に沿って励起光L1が照射される。このとき、透明セル16Bの励起光L1が入射する面を除く他の表面には、筒状のシール部材15Aが装着される。このシール部材15Aは、透明セル16Bおよびその中の試料OBJ2を透過した後の励起光L1が半球部1Aから洩れ出ることを防ぐ。そのため、シール部材15Aは、その内周面に、半球部1の光拡散反射層1aと同程度の光拡散反射層が設けられている。
上述した透明セル16Bおよびシール部材15Aの構成を除いて、それ以外の構成については、図11と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
また、本第1変形例に従う量子効率測定装置SYS3Aの演算処理部における制御構造、および本第1変形例に従う量子効率測定装置SYS3Aを用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートについては、それぞれ図12および図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
本第2変形例によれば、試料および標準体を半球積分器内に収納する必要がないので、より短時間に試料および標準体を装着することができる。そのため、より効率的に測定を行なうことができる。
[実施の形態4]
上述した実施の形態2、ならびに実施の形態3およびその変形例においてそれぞれ説明した量子効率測定装置の構成を、必要に応じて実現するための構成として、図15に示すような半球積分器を採用してもよい。
図15を参照して、この発明の実施の形態4に従う量子効率測定装置の半球積分器は、半球部1Aと、半球部1Aの開口部を塞ぐように配置された円板状の平面ミラー5Cとを含む。平面ミラー5Cには、半球部1Aの内面側と外面側との間を連通可能な、光源窓10および12、ならびに観測窓13が設けられる。光源窓10は、図9に示す実施の形態2に従う量子効率測定装置SYS2を実現するためのものである。光源窓12は、図11,13,14に示す実施の形態3およびその変形例に従う量子効率測定装置SYS3,SYS3A,SYS3Bを実現するためのものである。
これらの光源窓10および12ならびに観測窓13のうち、試料OBJ2や光源などを必要に応じて装着し、使用しない窓については、それぞれ対応するシール部材を装着することで、上述した量子効率測定装置のうち、ユーザが所望するものを実現できる。
本実施の形態によれば、共通の半球積分器を用いて、ユーザが所望の装置構成で量子効率を測定することができる。
[その他の実施の形態]
上述した量子効率測定装置を用いて、試料の反射率特性を測定することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
バッファ204および206は、分光器6で検出されたスペクトルを格納するメモリであり、分光器6の波長分解能に応じた領域を有する。すなわち、分光器6が、波長λ1,λ,・・・,λnの合計n個の波長からなるスペクトルを出力する場合には、n個の波長別に対応する強度を格納するためのエリアを有する。
好ましくは、第の窓は、測定対象物を測定対象物の露出面が平面ミラーの半球部内側の面と実質的に一致するように装着可能に構成される。
分光器6は、装着部6aと、ファイバ端部6bと、反射部6cと、光ファイバ6dと、検出器6eとを含む。装着部6aは、観測窓3を覆うように、平面ミラー5に配置される。装着部6aの内部には、光ファイバ6dおよび光ファイバ6dに接続されたファイバ端部6bが挿入される。また、観測窓3の法線に沿う紙面下方向の延長線上には、反射部6cが設けられている。この反射部6cは、観測窓3を通じて入射する光の伝搬方向を約90°変換した上で、ファイバ端部6bに導く。
なお、図3に示す構成では、試料窓2および観測窓3が同一平面上である平面ミラー5上にあるため、試料OBJ1および標準体REFの露出面が平面であれば、観測窓3の観測視野に、その蛍光および反射光が直接入射しない。そのため、図1に示すような遮光板304を配置する必要がない。したがって、遮光板による光吸収誤差を抑制できるとともに、上述した「虚像」により、半球部1の内壁面の照度をより高めることができる。このような2つの作用により、量子効率をより高い精度で測定することができる。
割算部216、加減算部220、掛算部222、および積分部224は、上述の(2)式に相当する演算を行なって、試料OBJ1に吸収された光量子数Abを算出する。具体的には、割算部216は、選択部210によって読出されたスペクトルE(2)(λ)の波長成分を、初期設定保持部218に格納される標準体REF1の反射率特性をρ(λ)のうち対応する波長成分で割算する。そして、割算部216は、その商(E(2)(λ)/ρ(λ))を加減算部220へ出力する。加減算部220は、選択部208によって読出されたスペクトルE(λ)の波長成分から、割算部216で算出された商を引く。そして、加減算部220は、その算出した値を掛算部222へ出力する。掛算部222は、加減算部220で算出された値に、対応する波長λを掛け合わせる。そして、掛算部222は、その掛け合わせた値を積分部224へ出力する。積分部224は、掛算部222から出力される値の総和を算出する。上述したように、掛算部222には、励起光L1の波長範囲λ1L〜λ1Hに対応するスペクトルE(1)(λ)の波長成分が出力されるので、実質的に、上述の(2)式に相当する演算が波長毎に行なわれる。
<処理手順>
次に、図6を参照して、本実施の形態に従う量子効率測定装置SYS1を用いた量子効率測定に係る処理手順について説明する
なお、図6に示すフローチャートでは、測定手順の一例として、先に試料OBJ1についてのスペクトルE(1)(λ)を取得し、続いて、標準体REFについてのスペクトルE(2)(λ)を取得する場合について例示したが、スペクトルE(1)(λ)およびスペクトルE(2)(λ)が取得できる限り、この手順の限定されることはない。たとえば、先に標準体REFについてのスペクトルE(2)(λ)を取得した後、試料OBJ1についてのスペクトルE(1)(λ)を取得してもよい。この場合には、標準体REFについて取得したスペクトルE(2)(λ)を用いて、複数の試料OBJ1のそれぞれについてのスペクトルE(1)(λ)を順次取得することで、複数の試料OBJ1についての内部量子効率QEinを効率的に算出できる。すなわち、試料窓2に標準体REFを装着してスペクトルE(2)(λ)を取得した後、試料窓2に複数の試料OBJ1を順次装着すればよい。
透明セル16は、その壁面が透光性をもつ材料で構成された筒状の容器である。この透明セル16は、試料窓9に装着されることで、光源7の光軸Ax3上に配置される。すなわち、透明セル16に封入された試料OBJ2に対して、光軸Ax3に沿って励起光L1が照射される。また、透明セル16は、試料窓9に装着された場合には、その全体が半球部1A内に収納される。このとき、透明セル16の最外部には、シール部材15が装着される。このシール部材15は、透明セル16およびその中の試料OBJ2を透過した後の励起光L1が半球部1Aから洩れ出ることを防ぐ。そのため、シール部材15は、少なくとも、透明セル16と接する面には、半球部1Aの光拡散反射層1aと同程度の光拡散反射層が設けられている。
より具体的には、量子効率測定装置SYS3Bの試料窓9には、液体状の試料OBJ2が封入された透明セル16Bおよびシール部材15Aが装着される。透明セル16Bは、基本的に、その全体が透光性をもつ材料で構成された筒状の容器である。この透明セル16Bは、試料窓9に装着されることで、光源7の光軸Ax3上に配置される。すなわち、透明セル16Bに封入された試料OBJ2に対して、光軸Ax3に沿って励起光L1が照射される。このとき、透明セル16Bの励起光L1が入射する面を除く他の表面には、筒状のシール部材15Aが装着される。このシール部材15Aは、透明セル16Bおよびその中の試料OBJ2を透過した後の励起光L1が半球部1Aから洩れ出ることを防ぐ。そのため、シール部材15Aは、その内周面に、半球部1Aの光拡散反射層1aと同程度の光拡散反射層が設けられている。
また、本第変形例に従う量子効率測定装置SYS3の演算処理部における制御構造、および本第変形例に従う量子効率測定装置SYS3を用いた量子効率測定に係る処理手順を示すフローチャートについては、それぞれ図12および図6と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。

Claims (10)

  1. 内面に光拡散反射層(1a)を有する半球部(1)と、
    前記半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ前記半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラー(5)とを備え、前記平面ミラーは、前記半球部の実質的な曲率中心の位置に設けられ、測定対象物を装着するための第1の窓(2)と、前記第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓(3)とを含み、
    前記第2の窓を通じて、前記半球部内のスペクトルを測定する分光器(6)と、
    励起光を、前記半球部に設けられた第3の窓を通じて、前記平面ミラーの法線に対して所定の角度で前記第1の窓に向けて照射する光源(7)と、
    前記測定対象物を前記第1の窓に配置した場合に前記分光器で測定される第1のスペクトルと、前記測定対象物に代えて既知の反射率特性をもつ標準体を前記第1の窓に配置した場合に前記分光器で測定される第2のスペクトルとに基づいて、前記測定対象物の量子効率を算出する演算処理部(200)とを備える、量子効率測定装置。
  2. 前記第2の窓は、前記被測定物を前記被測定物の露出面が前記平面ミラーの前記半球部内側の面と実質的に一致するように装着可能に構成される、請求の範囲第1項に記載の量子効率測定装置。
  3. 前記第2の窓は、前記半球部の内部と前記分光器との間に配置された、光透過拡散部材(14)を含む、請求の範囲第1項に記載の量子効率測定装置。
  4. 内面に光拡散反射層(1a)を有する半球部(1A)と、
    前記半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ前記半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラー(5A;5B;5C)とを備え、前記平面ミラーは、前記半球部の実質的な曲率中心の近傍に設けられた第1の窓(10;12)と、前記第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓(13)とを含み、
    前記半球部内に少なくともその一部を露出して配置された測定対象物に向けて、前記第1の窓を通じて励起光を照射する光源(7)と、
    前記第2の窓を通じて、前記半球部内のスペクトルを測定する分光器(6)とを備え、前記第2の窓は、前記測定対象物からの光が前記分光器に直接的に入射することを規制しており、
    前記測定対象物を前記半球部内に配置した場合に前記分光器で測定される第1のスペクトルと、前記測定対象物に代えて既知の反射率特性または透過率特性をもつ標準体を前記半球部内に配置した場合に前記分光器で測定される第2のスペクトルとに基づいて、前記測定対象物の量子効率を算出する演算処理部(200;200A)とを備える、量子効率測定装置。
  5. 前記第2の窓は、前記半球部の内部側の径に比較して、前記半球部の外部側の径が大きい開口である、請求の範囲第4項に記載の量子効率測定装置。
  6. 前記半球部は、前記半球部の実質的な曲率中心を通る前記平面ミラーの法線との交点の位置に設けられ、かつ前記測定対象物および前記標準体を装着するための第3の窓を含み、
    前記光源は、前記励起光を、前記平面ミラーの法線に対して所定の角度で前記第3の窓に向けて照射するように配置される、請求の範囲第4項に記載の量子効率測定装置。
  7. 前記測定対象物は、透光性をもつ容器に封入された液体であり、前記光源の光軸上に配置される、請求の範囲第4項に記載の量子効率測定装置。
  8. 前記測定対象物は、全体が前記半球部内に収納される、請求の範囲第7項に記載の量子効率測定装置。
  9. 前記半球部は、前記半球部の実質的な曲率中心を通る前記平面ミラーの法線との交点の位置に設けられ、前記測定対象物および前記標準体を装着するための第3の窓を含み、
    前記第1の窓は、前記平面ミラー上の前記半球部の実質的な曲率中心の位置に設けられており、
    前記測定対象物は、筒状容器に封入された液体であり、前記筒状容器の前記第3の窓に装着される面は、透光性をもつ材料で構成されるとともに、その他の部位は、光反射性をもつ部材で構成される、請求の範囲第4項に記載の量子効率測定装置。
  10. 内面に光拡散反射層を有する半球部と、前記半球部の実質的な曲率中心を通り、かつ前記半球部の開口部を塞ぐように配置された平面ミラーとを含む装置を用意するステップ(S100)と、
    前記平面ミラーの前記半球部の実質的な曲率中心を含む位置に設けられた第1の窓に、測定対象物を装着するステップ(S102)と、
    励起光を、前記半球部に設けられた第3の窓を通じて、前記平面ミラーの法線に対して所定の角度で前記測定対象物に向けて照射するステップ(S104)と、
    前記平面ミラーの前記第1の窓から所定距離だけ離れた位置に設けられた第2の窓を通じて、前記測定対象物が装着された場合の前記半球部内のスペクトルを第1のスペクトルとして測定するステップ(S106)と、
    前記第1の窓に、既知の反射率特性をもつ標準体を装着するステップ(S108)と、
    前記励起光を、前記第3の窓を通じて、前記平面ミラーの法線に対して前記所定の角度で前記標準体に向けて照射するステップ(S110)と、
    前記第2の窓を通じて、前記標準体が装着された場合の前記半球部内のスペクトルを第2のスペクトルとして測定するステップ(S112)と、
    前記第1のスペクトルと前記第2のスペクトルとに基づいて、前記測定対象物の量子効率を算出するステップ(S114)とを備える、量子効率測定方法。
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