JPWO2010082399A1 - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Abstract
分岐部を有する管腔組織への選択的カニュレーション方法は、チャンネルを有する内視鏡を前記管腔組織の開口部に案内する第1ステップと、前記チャンネルを介して前記開口部から内視鏡用処置具の先端を挿入する第2ステップと、前記内視鏡用処置具の先端側を変形させて前記管腔組織の前記開口部から前記分岐部に至るまでの管壁の対向する二箇所に前記内視鏡用処置具の先端側を接触させる第3ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記管壁に接触させつつ前記分岐部まで摺動移動させる第4ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記分岐部から分岐された所定の分岐管腔へ挿入する第5ステップと、を備える。
Description
本発明は、生体内の管腔状組織の分岐部あるいは集合部において選択的にカニュレーションを行う方法及び前記方法に使用される内視鏡用処置具に関する。
本願は、2009年1月15日に出願された米国出願番号12/354,188に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2009年1月15日に出願された米国出願番号12/354,188に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来の膵臓、胆嚢あるいは胆管の異常の診断方法として、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)が知られている。ERCPにおいては、カテーテルが十二指腸の乳頭を介して挿入され、続いて造影剤が膵管あるいは胆管を介して直接注入されてX線写真を撮影できるようになっている(例えば特開2002−272675号公報参照)。
また、胆石等の除去や胆道の狭窄部へステント等を留置するために、十二指腸乳頭を介してカテーテルや内視鏡用処置具を胆管へ選択的に挿入することが行われている。胆管と膵管とは共に共通管に開口し、共通管を通じて十二指腸乳頭に連通しているため、胆管へ確実に内視鏡用処置具等を挿入するためには熟練を要する。
しかしながら、従来の内視鏡用処置具は、処置具の先端側において湾曲動作可能であったが、処置具の先端側において上述の共通管等の管腔組織の内壁で処置具の先端側を支持することができず、処置具の先端の一箇所を管腔組織の内壁に押圧させながら処置具を押し込んでゆく必要があった。このため、本実施形態の内視鏡用処置具1を用いた手技のように共通管の上壁を持ち上げた状態を維持したまま内視鏡用処置具を共通管に挿入するのが困難であり、使用者の手ぶれ等によって処置具の位置が管腔組織内で所定の位置からずれる場合があった。
また、胆管走行が分からない状態で処置具の先端を胆管へと挿入することが求められていたため、処置具を胆管に挿入するためには高度な熟練を要するという問題があった。
また、湾曲される部分の軸線方向の長さが適切でなく、たとえば十二指腸乳頭から共通管へ処置具の先端を挿入した際に、湾曲される部分が十二指腸乳頭からはみ出した状態になる場合があった。この場合、湾曲される部分の支点が共通管の内部にないので、使用者は共通管の上壁をなぞりながら処置具の先端をコントロールして胆管挿入を行うことが困難であった。
また、処置具の先端側を湾曲させることによって、十二指腸乳頭からはみ出した部分も湾曲動作されてしまうので、内視鏡と処置具とを協調動作させる必要があり、また内視鏡と処置具とを協調動作させるには熟練を要するという問題があった。このため、胆管への選択的カニュレーションの成功率を低下させる要因になっているという問題があった。
また、悪性腫瘍などの組織が硬化している場合において、従来のカテーテルでは、カテーテル先端部が組織の硬さに負けてしまい、術者の意図する方向にカテーテルの先端部の向きを合わせることが困難であった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用者が従来の処置具で必要とされたような処置具の先端を共通管の管壁に沿わせる高度な手技を用いずとも、容易に湾曲動作部先端部材を胆管へと挿入することができる選択的カニュレーション方法及び内視鏡用処置具の提供を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第1の様態は、分岐部を有する管腔組織への選択的カニュレーション方法であって、チャンネルを有する内視鏡を前記管腔組織の開口部に案内する第1ステップと、前記チャンネルを介して前記開口部から内視鏡用処置具の先端を挿入する第2ステップと、前記内視鏡用処置具の先端側を変形させて前記管腔組織の前記開口部から前記分岐部に至るまでの管壁の対向する二箇所に前記内視鏡用処置具の先端側を接触させる第3ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記管壁に接触させつつ前記分岐部まで摺動移動させる第4ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記分岐部から分岐された所定の分岐管腔へ挿入する第5ステップを備える選択的カニュレーション方法である。
本発明の第1の様態は、分岐部を有する管腔組織への選択的カニュレーション方法であって、チャンネルを有する内視鏡を前記管腔組織の開口部に案内する第1ステップと、前記チャンネルを介して前記開口部から内視鏡用処置具の先端を挿入する第2ステップと、前記内視鏡用処置具の先端側を変形させて前記管腔組織の前記開口部から前記分岐部に至るまでの管壁の対向する二箇所に前記内視鏡用処置具の先端側を接触させる第3ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記管壁に接触させつつ前記分岐部まで摺動移動させる第4ステップと、前記内視鏡用処置具の先端を前記分岐部から分岐された所定の分岐管腔へ挿入する第5ステップを備える選択的カニュレーション方法である。
本発明の第2の態様は、管腔組織に挿入される内視鏡用処置具であって、先端と基端とを有し前記管腔組織に挿入可能な筒状の挿入部を備え、前記挿入部が、前記先端から前記基端に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置され前記挿入部を前記中心軸線に対して所定方向に湾曲動作可能な湾曲動作部を有し、前記湾曲動作部が湾曲された際に、前記湾曲動作部の外面が前記湾曲動作部の中心軸線が存する面内の少なくとも二点で前記管腔組織の内面に接触可能であり、前記二点の間の距離の前記管腔組織の径方向の成分が2mm以上8mm以下の範囲である内視鏡用処置具である。
本発明の内視鏡用処置具および選択的カニュレーション方法によれば、内視鏡用処置具の先端側に配置された湾曲動作部が湾曲されて管腔組織である共通管の内面に接触され、管腔組織の内部において湾曲動作部の先端である湾曲動作部先端部材が選択的カニュレーションを行う対象である胆管方向に向けられた状態で支持されている。
従って、使用者は従来の処置具で必要とされたような処置具の先端を共通管の管壁に沿わせる高度な手技を用いずとも、容易に湾曲動作部先端部材を胆管へと挿入することができる。
従って、使用者は従来の処置具で必要とされたような処置具の先端を共通管の管壁に沿わせる高度な手技を用いずとも、容易に湾曲動作部先端部材を胆管へと挿入することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の内視鏡用処置具について、図1から図22を参照して説明する。
図1は、本実施形態の内視鏡用処置具1の外観を示している。図1に示すように、内視鏡用処置具1は軸線方向に延びる長尺な挿入部2が設けられている。挿入部2は、チューブ21を有しており、チューブ21の先端には湾曲動作可能な湾曲動作部3が接続されている。なお、図1におけるチューブ21の先端側は湾曲動作部3の構成を分かりやすく示すために拡大して図示されている。
以下、本発明の第1実施形態の内視鏡用処置具について、図1から図22を参照して説明する。
図1は、本実施形態の内視鏡用処置具1の外観を示している。図1に示すように、内視鏡用処置具1は軸線方向に延びる長尺な挿入部2が設けられている。挿入部2は、チューブ21を有しており、チューブ21の先端には湾曲動作可能な湾曲動作部3が接続されている。なお、図1におけるチューブ21の先端側は湾曲動作部3の構成を分かりやすく示すために拡大して図示されている。
チューブ21の基端には、コネクタ22が接続されている。コネクタ22には、チューブ21の軸線から側方に分岐されて配置された第一操作部4と、チューブ21の軸線方向に延びた先に配置された第二操作部5とが設けられている。
第一操作部4には、コネクタ22に一端が接続された接続管42と、接続管42の他端に接続された第一操作本体41と、第一操作本体41の基端に固定されたグリップ44と、第一操作本体41の軸線方向に進退可能に設けられたスライダ43とが設けられている。
第一操作部4には、コネクタ22に一端が接続された接続管42と、接続管42の他端に接続された第一操作本体41と、第一操作本体41の基端に固定されたグリップ44と、第一操作本体41の軸線方向に進退可能に設けられたスライダ43とが設けられている。
また、第二操作部5には、コネクタ22に一端が接続された接続管52と、接続管52の他端に接続された第二操作本体51と、第二操作本体51の基端側で接続管52の軸線方向に開口された第一開口53と、第二操作本体51の外面に開口された第二開口54とが設けられている。また、第二操作本体51には、弾性を有し略C字状に形成されたフック55が設けられている。フック55は、内視鏡の外面等の適宜の位置に第二操作本体51を係止するために、フックとして機能している。
図2Aは、内視鏡用処置具1の先端側を一部断面で示す拡大図である。図2Aに示すように、チューブ21の先端に設けられた湾曲動作部3には、チューブ21の先端に固定された略筒状の湾曲動作部基端部材32と、湾曲動作部基端部材32に揺動自在に接続された湾曲駒33と、湾曲駒33に揺動自在に接続された湾曲動作部先端部材34とが設けられている。本実施形態の湾曲駒33は、同形同大の湾曲駒が軸線方向に二つ連結されている。この数は、湾曲動作部3の湾曲形状を設定するために変更されても良い。また、湾曲動作部基端部材32から湾曲動作部先端部材34に至るまでの外面を覆う弾性層31が設けられている。湾曲動作部3の最大外径は、挿入対象となる管腔組織の内径を極端に拡大しないような外径であると共に、内視鏡用処置具1と共に使用される内視鏡における鉗子チャンネル等の孔に好適に挿通可能な外径であることが好ましい。具体的には、本実施形態では湾曲動作部3の最大外径は、挿入される対象となる乳頭開口部径もしくは共通菅径を考慮して2.3mm以下に設定されていることが好ましい。
図2Aにさらに示すように、湾曲動作部3の内部にはアングルワイヤ24が挿通されており、アングルワイヤ24には、湾曲動作部先端部材34に一端が固定され、他端からはチューブ21側に延びている。湾曲動作部3は、アングルワイヤ24が湾曲動作部3の軸線方向に進退動作されることによって湾曲動作部先端部材34を湾曲動作部基端部材32側へと牽引可能であり、湾曲動作部先端部材34の牽引に応じて、湾曲駒33が揺動し、湾曲動作部3が湾曲される。
なお、湾曲動作部3のうち、湾曲動作部先端部材34の先端から、湾曲動作部基端部材32と湾曲駒33との接続部分までの軸線方向の長さL1は、5mm〜12mmであることが好ましい。これは、湾曲動作部3が挿入される管腔組織の形状によって前述の長さの範囲で好適に設定されるものであり、本実施形態では十二指腸乳頭部から胆管へ至るまでの間にある共通管の長さであって、共通管の長さが比較的長い症例に好適に適用可能な長さとして設定されている。
図2Bは、湾曲動作部3が湾曲された状態の湾曲動作部3を一部断面で示す図である。湾曲動作部3は湾曲動作部先端部材34の中心軸線O2の方向がチューブ21の中心軸線O1の方向に対して略90度の角度まで湾曲可能になっている。(以下、本明細書では、この湾曲の方向を正方向への湾曲と定義する)。また、湾曲動作部3は中心軸線O1、O2が共に含まれる面上を湾曲動作可能である。図2BにおいてH1で示す長さは、湾曲動作部3が湾曲された際の、湾曲動作部先端部材34の先端と湾曲動作部基端部材32との高さ、即ち、管腔を拡開可能な最大高さである。長さH1は、2mm〜8mmの間に設定されていることが好ましく、この長さH1は、前述の共通管の内径よりも大きく、共通管が外力により拡径された際に許容される最大の内径を超えないようになっている。すなわち、長さH1は湾曲動作部3が湾曲された際にその先端側及び基端側を好適に共通管の内壁の互いに対向する部位に接触させることができる長さに設定されている。
なお、長さH1(管腔を拡開可能な最大高さ)は8mmを超えないように設定されているが、これは、周知の内視鏡的乳頭バルーン拡張術(Endoscopic Papillary Balloon Dilation、EPBD)において十二指腸乳頭を拡張するために標準的に使用されているダイレーションバルーンの膨張径が8mmであり、8mmが十二指腸乳頭の乳頭機能を温存可能な長さであることから、この長さを援用したものである。従って、本実施形態の内視鏡用処置具1の湾曲動作部3が十二指腸乳頭から共通管に挿入された際には、湾曲動作部3が湾曲しても十二指腸乳頭における乳頭機能への傷害性を抑えることができる。
図3Aは、内視鏡用処置具1の先端側を拡大して示す断面図である。チューブ21は、内部に二つのルーメンを有するチューブであり、第一のルーメン21aには、接続管23aによってアングルワイヤ24に接続された操作ワイヤ23が挿通されている。また、第二のルーメン21bには、先端から連結管35が挿入固定されており、連結管35を介して湾曲動作部基端部材32が強固に固定されている。さらに、湾曲動作部基端部材32と、湾曲駒33と、湾曲動作部先端部材34は、各々が、略同軸状に孔が形成された筒となるように組み合わせられており、湾曲動作部先端部材34の先端の開口に連通されている。この孔には、可撓性を有する筒状の軟性チューブ36が挿入されて固定されており、湾曲駒33等の隙間を覆って塞いでいる。軟性チューブ36は、例えば、フッ素化合物等を含有する等の方法によって、軟性チューブ36の内部に挿通される物体との摺動抵抗を低減可能であり、内腔確保が可能な処置が施されていることが好ましい。
図3Bは、湾曲動作部3が図3Aに示す湾曲状態から伸長動作された際の湾曲動作部3を示す断面図である。図3Bに示すように、操作ワイヤ23が、湾曲動作部3側へと移動された位置では、接続管23aと湾曲動作部基端部材32とは接触位置P1において当接する。各湾曲駒33は、接触位置P2、P3、P4で各々が互いに接触して指示されている。このように、湾曲動作部3は、操作ワイヤ23を湾曲動作部3側に移動させてもその湾曲が制限されている。また、湾曲動作部3の中心軸線を挟んで上述の正方向と逆向きである逆方向に所定量だけ湾曲されている。逆方向への湾曲の所定量は、挿入対象となる管腔組織の湾曲の形状によって好適に設定されることが可能である。湾曲動作部3の逆方向への湾曲時の形状と管腔組織の形状との関係は後述する。
図4は、湾曲駒33を示す3面図である。図4に示すように、湾曲駒33は、弾性を有する素材から形成されており孔33aに対して突起33bがはめ込まれている。孔33aと突起33bは、互いに回動自在になっており、突起33bは、湾曲動作部3における揺動の軸になっている。また、湾曲駒33の軸線方向に形成された孔33cは、アングルワイヤ24を進退自在に挿通可能に形成されている。また、湾曲駒33の軸線方向に形成された孔33dは、チューブ21の第二ルーメン21bと連通可能になっている。
図5は、第一操作部4、第二操作部5を一部断面で示す図である。チューブ21に形成された第一ルーメン21a(図3A参照)はコネクタ22において接続管42へ分岐されている。操作ワイヤ23は接続管42の内部を通り、ワイヤ固定部材48を介してスライダ43に固定されている。スライダ43には、押しボタン45と、押しボタン45を第一操作本体41に押圧する付勢部材46とが設けられている。第一操作本体41の外面で押しボタン45が当接する位置には、複数の凹凸が形成されたラチェット部47が形成されており、押しボタン45と係合することでスライダ43が第一操作本体41の軸線方向の所望の位置に固定される。なお、ラチェット部47は、スライダ43を第一操作本体41の基端側へ移動させる際に、スライダ43の移動を妨げないように、スライダ43を第一操作本体41の先端側へ移動させる際に押しボタン45の操作を要するように構成されていることが好ましい。さらに、第一操作本体41には、スライダ43が当接可能なストッパ49が設けられており、スライダ43の移動範囲を規制可能になっている。
本実施形態では、スライダ43が第一操作本体41の基端側へ移動された際には、スライダ43に固定された操作ワイヤ23が第一操作本体41の基端側へ移動され、操作ワイヤ23の先端に固定されたアングルワイヤ24を介して湾曲動作部先端部材34が牽引される。このため、湾曲動作部3は前記正方向に湾曲される。一方、スライダ43が第一操作部41の先端側へ移動された際には、湾曲動作部3は前記逆方向に、上述の所定量まで湾曲可能である。
また、接続管52は、チューブ21の第二ルーメン21bに連通されていると共に、第二操作本体51に連通されている。第二操作本体51は、軸線方向に延びて第一開口53及び第二開口54に開口された孔56が形成されている。第一開口53及び第二開口54の外面は、周知のルアーロック機構を有するシリンジ等と好適に接続可能になっている。
上記のように構成された本実施形態の内視鏡用処置具1の使用時の動作と、内視鏡用処置具1を用いた本発明の選択的カニュレーション方法について、図6〜図18を参照して説明する。以下では、内視鏡用処置具1を胆管に選択的に挿入する胆管挿入の手技及びその後に引き続いて実施される処置の例を示す。
図6は、十二指腸乳頭近傍を示す模式図である。図6に示すように、使用者は、患者の自然開口から体腔内に内視鏡100を挿入する。本実施形態では、内視鏡100には側視型の内視鏡が用いられる。内視鏡100には、処置対象を観察したり、処置具を突出させるための処置部101が設けられている。使用者は内視鏡100を十二指腸乳頭まで案内し、内視鏡100の視野に十二指腸乳頭200を捉える(第1ステップS1)。
続いて、使用者は内視鏡用処置具1を内視鏡100の図示しない周知の鉗子チャンネルから処置部101へ向けて挿入する。図7Aは内視鏡用処置具1の先端側を示す側面図である。必要に応じて、図7Aに示すように、チューブ21の先端側の一部に曲がり癖を付けた湾曲部21cを形成してから鉗子チャンネルに挿入することができる。図7Bは、内視鏡100に内視鏡用処置具1がセットされた状態を示す図である。図7Bに示すように内視鏡100には、内視鏡用処置具1の先端を処置部101から外方へと案内するための起上台102が設けられている。前述の湾曲部21cが形成された場合、起上台102に対してチューブ21が沿うので、内視鏡100に対する内視鏡用処置具1の回転方向の位置決めが容易になる。本実施形態の第1ステップS1においては、十二指腸乳頭に対する内視鏡的アプローチの手技において、所定の手技によって十二指腸における内視鏡の位置が定まる。このため胆管と内視鏡との相対位置は所定の位置関係に概ね定まるので、予めチューブ21に湾曲部21cのような曲がり癖を付けて湾曲部21cの回転方向を規定しておくことが有効である。図8に示すように、内視鏡100の処置部101から内視鏡用処置具1の先端にある湾曲動作部3を突出させ、十二指腸乳頭200の開口部から管腔組織である共通管201へと挿入する(第2ステップS2)。
続いて、図9に示すように使用者は第一操作部4のグリップ44を持ちながらスライダ43を基端側に引き寄せる。すると、図10に示すように湾曲動作部3が湾曲され、先端が共通管201の管壁に接触する。湾曲動作部3は、図2Bに示す中心軸線O1、O2が共に含まれる面上で湾曲動作されるようになっており、この湾曲動作の方向が、共通管201の中心軸線O3と胆管202の中心軸線O4とが共に含まれる面に沿っている。また、このとき、中心軸線O3、O4が共に含まれる面内で、共通管201の内壁面における径方向に対向する二ヶ所(たとえば符号201aと符号201bとが示す位置)において内視鏡用処置具1の先端側が接触している(第3ステップS3)。ここで、共通管201の内壁によって内視鏡用処置具1の先端側が支持され、チューブ21を共通管201に押し込む際のブレが抑制されている。より詳しくは、湾曲動作部先端部材34の先端が共通管201の内壁で胆管202側の領域に接触されており、さらに、湾曲動作部基端部材34と湾曲駒33との連結部分における弾性層31の外面が共通管201の内壁で共通管201の中心軸線O3を挟んで胆管202と反対側の領域に接触されていることによってブレが抑制されている。
なお、場合によっては、例えば、図11Aに示すように十二指腸乳頭200から分岐部204までの間の共通管201がクランク状に湾曲されていることがある。このような場合、図11Bに示すように、共通管201の形状に合わせて湾曲動作部3を正方向あるいは逆方向に適宜の湾曲量で湾曲させながら共通管201の形状に沿わせて、図11Cに示すように、内視鏡用処置具1の先端側が共通管201の湾曲された管路を通過するように案内する。この際、スライダ43に設けられた押しボタン45を押し込みながら第一操作本体41に対してスライダ43を進退動作させることによって、第一操作本体41に対してスライダ43を自在に進退させて湾曲動作部3を好適に湾曲させることができる。
続いて、使用者は共通管201内で湾曲動作部3が湾曲された状態のまま、図12に示すようにチューブ21を共通管201のさらに奥へと押し込んでゆく。すると、内視鏡用処置具1の先端である湾曲動作部先端部材34の先端が共通管201の内壁に接触されつつ共通管201の奥まで摺動移動される(第4ステップS4)。
続いて、共通管201は、分岐部204において胆管202と膵管203とに分岐されている。図13に示すように、チューブ21が共通管201の奥へと押し込まれ、湾曲動作部先端部材34が分岐部204に到達した時に、湾曲動作部先端部材34は分岐部204から所定の分岐管腔である胆管202へと挿入される(第5ステップS5)。なお、分岐部204において胆管202の開口を塞ぐようにヒダがある際にも、湾曲動作部先端部材34の先端によってこのヒダを押しのけるように変形させることができるので、胆管202の開口への湾曲動作部先端部材34の挿入が容易になる。
このように、湾曲動作部3を湾曲させた状態でチューブ21を十二指腸乳頭200から共通管201の奥へと押し進めることによって、湾曲動作部3が胆管202へと選択的に挿入される。
図14は、胆管202への選択的カニュレーションが成功した状態を示す模式図である。使用者は、この状態で胆管202に対して所定の処置を行う。例えば、図5に示す第二操作部5を使用し、第一開口53あるいは第二開口54から孔56を通じてチューブ21の第二ルーメン21bへと造影剤を注入し、湾曲動作部3の先端から造影剤を吐出させて胆管202を造影することができる。
また、図15に示すように、第二操作部5の第一開口53から可撓性を有するガイドワイヤー300を挿入することができる。従って、図1に示すように接続管52がチューブ21の軸線方向に配置されているので、ガイドワイヤー300の挿入抵抗が低減されている。このため、使用者がガイドワイヤー300を挿入しやすいと共に、体腔内にガイドワイヤー300が挿入された時の感触を好適に使用者に伝達可能になっている。
図16に示すように、使用者はガイドワイヤー300を湾曲動作部3の先端から突出させ、胆管202に沿って挿入してゆく。たとえば、図17に示すように胆管202の内部に異物Tが有る場合、ガイドワイヤー300を異物Tより上流まで案内した後にガイドワイヤー300を留置したまま内視鏡用処置具1を内視鏡100から抜去する。
続いて、図18に示すようにガイドワイヤー300に沿って適宜の処置具Dを案内し、異物Tに対して所定の処置を行う。
本実施形態の内視鏡用処置具1および選択的カニュレーション方法によれば、内視鏡用処置具1の先端側に配置された湾曲動作部3が湾曲されて管腔組織である共通管201の内面に接触され、管腔組織の内部において湾曲動作部3の先端である湾曲動作部先端部材34が選択的カニュレーションを行う対象である胆管202方向に向けられた状態で支持されているため、使用者は従来の処置具で必要とされたような処置具の先端を共通管201の管壁に沿わせる高度な手技を用いずとも、容易に湾曲動作部先端部材34を胆管202へと挿入することができる。
なお、上記実施形態においては、チューブ21に代えて、図19に模式的に示すようなチューブ121を採用することができる。チューブ121は、湾曲動作部3側では二つのルーメン121a、21aが形成された第一領域A1と、ルーメン121aが分岐された第一分岐ルーメン121b、第二分岐ルーメン121cが形成された第二領域A2とを有するマルチルーメンチューブである。ルーメン121bは専ら造影剤を流通させるためのルーメンであり、ルーメン121cは専らガイドワイヤー300が挿入されるためのルーメンである。チューブ121は、第一領域A1が第二領域A2よりも小径になっているので、内視鏡用処置具1の先端を細径化させることができ、共通管201あるいは胆管202へとチューブ121が挿入された際にこれらの管腔組織への負担を軽減することができる。また、チューブ121が採用された場合、造影剤が流通されるためのルーメン121bが、ガイドワイヤー300が挿通されるルーメン121cと独立して設けられているため、造影剤の注入時に使用者の手に伝わる抵抗を軽減することができる。なお、第一領域A1の軸線方向の長さは十二指腸乳頭200から胆管202へと挿入される長さ以上あることが好ましく、本実施形態では約200mm程度の長さである。
また、チューブ21に代えて、図20に模式的に示すような操作ワイヤ用ルーメン221a、造影剤用ルーメン221b、及びガイドワイヤー用ルーメン221cを有し、それぞれのルーメンが独立して形成されたチューブ221を採用することもできる。この造影剤用ルーメン221bは、チューブ221の側方に側方開口221dを有し、側方開口221dから造影剤を吐出する構成になっている。また、湾曲動作部3の湾曲動作部基端部材32に代えてチューブ221に好適に接続される湾曲動作部基端部材232を有し、湾曲動作部基端部材232は側方開口221dを塞がない位置関係でチューブ221に固定されている。
チューブ221が採用された場合、造影剤は、造影剤用ルーメン221bを通じて側方開口221dから吐出されるため、造影剤を湾曲動作部3の内部を通じて先端まで流通させるための管路を廃することができる。これは、挿入対象となる管腔組織の内径に応じて内径の最大値に制限を有する湾曲動作部3の内部において、造影剤を流通させるためのルーメンの内径が十分に確保できないような場合でも、造影剤の注入時の注入抵抗を軽減しつつ、管腔組織内に造影剤を供給することができるという効果を奏する。
また、湾曲動作部先端部材34に代えて、図21に示すような先端がより傾斜された湾曲動作部先端部材134を備える構成とすることもできる。湾曲動作部先端部材134をこのような形状にすることで、管腔組織の分岐部において所定の分岐管腔の入り口が狭くなっている際にもこの入り口をこじ開けて湾曲動作部先端部材134を挿入することができ、選択的カニュレーションの成功率を高めることができる。
なお、本実施形態において説明した選択的カニュレーション方法は、本実施形態の内視鏡用処置具1のみに適用されるものではなく、先端側において湾曲等の変形が可能な他の構成を有する内視鏡用処置具に対しても好適に適用できる。例えば、本実施形態の内視鏡用処置具1のような複数の湾曲駒33を備えず、内視鏡用処置具の先端から5mm〜12mmまでの間に一箇所の旋回軸を有し、内視鏡用処置具の先端を屈曲させるように構成されてもよい。また、内視鏡用処置具の先端の外面に、チューブ21の径方向に膨張するように変形可能なバルーンを有する構成であっても共通管の内面の対向する二箇所に内視鏡用処置具の先端側を接触させて本実施形態と同様の効果を奏することができる。このような構成としては、図22に示すようにチューブ21の先端側の外周面の一箇所からチューブ21の径方向外方へと膨張するバルーンB1を有する構成等を挙げることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図23を参照して説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。図23は、本実施形態の選択的カニュレーション方法を示すフローチャートである。
なお、本実施形態では、内視鏡用処置具1を共通管201に挿入する第2ステップS2の後に、内視鏡用処置具1の挿入部2を軸回りに回転させて、胆管202の開口が存する方向へと内視鏡用処置具の先端が湾曲される向きを合わせる位置決めステップS11を有する。
次に、本発明の第2実施形態について図23を参照して説明する。なお、上述の第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。図23は、本実施形態の選択的カニュレーション方法を示すフローチャートである。
なお、本実施形態では、内視鏡用処置具1を共通管201に挿入する第2ステップS2の後に、内視鏡用処置具1の挿入部2を軸回りに回転させて、胆管202の開口が存する方向へと内視鏡用処置具の先端が湾曲される向きを合わせる位置決めステップS11を有する。
位置決めステップS11は、湾曲動作部先端部材34が胆管202に挿入される前であれば、湾曲動作部3を湾曲させる前であってもよいし、湾曲動作部3を湾曲させた後であってもよい。すなわち、位置決めステップS11は、第2ステップS2の後から第5ステップS5の前までいずれかの位置に一回以上設けられていれば良い。本実施形態では、内視鏡用処置具1の先端が正確に胆管の開口部に向かうように調整されているので、微小な回転調整のみで胆管等の管腔組織への選択的カニュレーションの成功率を高めることができる。また、湾曲動作部3が湾曲された際の共通管を押し広げる最大高さは第1実施形態で説明した長さH1であり、上述した通り長さH1は共通管201が最も拡大された場合の内径よりも小さいので、湾曲動作部3を湾曲させた後であっても共通管を損傷することなく湾曲動作部先端部材34の向きを変えることができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、内視鏡用処置具1の挿入部2に、管腔組織の内部の対象物を撮像可能な撮像機構を備えることができる。撮像機構は、挿入部2の先端側で、例えば湾曲動作部3の先端にある湾曲動作部先端部材34に内蔵された構成を採用することができる。撮像機構には、例えば、CCDやCMOSエリアイメージセンサを有する固体撮像機構や、湾曲動作部先端部材34から使用者の手元側まで延びるファイバースコープ状の構成等を採用することができる。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
本発明に係る選択的カニュレーション方法及び内視鏡用処置具によれば、使用者は従来の処置具で必要とされたような処置具の先端を共通管の管壁に沿わせる高度な手技を用いずとも、容易に湾曲動作部先端部材を胆管へと挿入することができる。
内視鏡処置具:1、100、挿入部:2、湾曲動作部:3、第一操作部:4
第二操作部:5、チューブ:21、121、221、第一のルーメン:21a、
121a、第二のルーメン:21b、湾曲部:21c、コネクタ:22、
操作ワイヤ:23、接続管:23a、42、52、アングルワイヤ:24
弾性層:31、湾曲動作部基端部材:32、232、湾曲駒:33、孔:33a、
33b、33c、33d、56、湾曲動作部先端部材:34、134、
連結管:35、軟性チューブ:36、第一操作本体:41、第二操作本体:42、
スライダ:43、グリップ:44、押しボタン:45、ラチェット部:47
ストッパ:49、第一開口:53、第二開口:54、フック:55、
処置部:101、起上台:102、第一分岐ルーメン:121b
第二分岐ルーメン:121c、十二指腸乳頭:200、共通菅:201
共通菅の内壁面における径方向に対向する箇所:201a、202b
胆管:202、分岐部:204、操作ワイヤ用ルーメン:221a
造影剤用ルーメン:221b、ガイドバイヤー用ルーメン:221c
側方開口:221d、ガイドワイヤー:300、第一領域:A1
第二領域:A2、バルーン:B1、処置具:D、長さ:H1
軸線方向の長さ:L1、中心軸線:O1、O2、O3、O4
接触位置:P2、P3、P4、第1ステップ:S1、第2ステップ:S2
第3ステップ:S3、第4ステップ:S4、第5ステップ:S5
位置決めステップ:S11、異物:T
第二操作部:5、チューブ:21、121、221、第一のルーメン:21a、
121a、第二のルーメン:21b、湾曲部:21c、コネクタ:22、
操作ワイヤ:23、接続管:23a、42、52、アングルワイヤ:24
弾性層:31、湾曲動作部基端部材:32、232、湾曲駒:33、孔:33a、
33b、33c、33d、56、湾曲動作部先端部材:34、134、
連結管:35、軟性チューブ:36、第一操作本体:41、第二操作本体:42、
スライダ:43、グリップ:44、押しボタン:45、ラチェット部:47
ストッパ:49、第一開口:53、第二開口:54、フック:55、
処置部:101、起上台:102、第一分岐ルーメン:121b
第二分岐ルーメン:121c、十二指腸乳頭:200、共通菅:201
共通菅の内壁面における径方向に対向する箇所:201a、202b
胆管:202、分岐部:204、操作ワイヤ用ルーメン:221a
造影剤用ルーメン:221b、ガイドバイヤー用ルーメン:221c
側方開口:221d、ガイドワイヤー:300、第一領域:A1
第二領域:A2、バルーン:B1、処置具:D、長さ:H1
軸線方向の長さ:L1、中心軸線:O1、O2、O3、O4
接触位置:P2、P3、P4、第1ステップ:S1、第2ステップ:S2
第3ステップ:S3、第4ステップ:S4、第5ステップ:S5
位置決めステップ:S11、異物:T
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第1の様態は、管腔組織に挿入される内視鏡用処置具であって、先端と基端とを有し前記管腔組織に挿入可能な筒状の挿入部と、前記挿入部の前記先端から前記基端に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置されるとともに湾曲可能であり、湾曲された際に自身の外面のうち前記中心軸線が存する仮想平面内の少なくとも二点で前記管腔組織の内面に接触可能であり、且つ前記二点の間の距離の前記管腔組織の径方向の成分が8mm以下となる湾曲許容範囲内において湾曲される湾曲動作部と、前記湾曲動作部を湾曲させるとともに前記湾曲許容範囲内において前記湾曲動作部の湾曲状態を保持する操作部と、を備える内視鏡用処置具である。
本発明の第1の様態は、管腔組織に挿入される内視鏡用処置具であって、先端と基端とを有し前記管腔組織に挿入可能な筒状の挿入部と、前記挿入部の前記先端から前記基端に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置されるとともに湾曲可能であり、湾曲された際に自身の外面のうち前記中心軸線が存する仮想平面内の少なくとも二点で前記管腔組織の内面に接触可能であり、且つ前記二点の間の距離の前記管腔組織の径方向の成分が8mm以下となる湾曲許容範囲内において湾曲される湾曲動作部と、前記湾曲動作部を湾曲させるとともに前記湾曲許容範囲内において前記湾曲動作部の湾曲状態を保持する操作部と、を備える内視鏡用処置具である。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第1の様態は、胆管または膵管に挿入される内視鏡用処置具であって、先端と基端とを有し前記胆管または前記膵管に挿入可能な筒状の挿入部と、前記挿入部の前記先端から前記基端部に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置された湾曲可能な湾曲動作部と、前記湾曲動作部を湾曲動作させるための操作部と、前記湾曲動作部の先端と湾曲動作部の基端の湾曲外側面の二点の間の距離の距離成分が2mm以上8mm以下になるように前記操作部の操作に基づく前記湾曲動作部の湾曲量を規制する規制手段と、を有する内視鏡用処置具である。
本発明の第1の様態は、胆管または膵管に挿入される内視鏡用処置具であって、先端と基端とを有し前記胆管または前記膵管に挿入可能な筒状の挿入部と、前記挿入部の前記先端から前記基端部に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置された湾曲可能な湾曲動作部と、前記湾曲動作部を湾曲動作させるための操作部と、前記湾曲動作部の先端と湾曲動作部の基端の湾曲外側面の二点の間の距離の距離成分が2mm以上8mm以下になるように前記操作部の操作に基づく前記湾曲動作部の湾曲量を規制する規制手段と、を有する内視鏡用処置具である。
Claims (13)
- 分岐部を有する管腔組織への選択的カニュレーション方法であって、
チャンネルを有する内視鏡を前記管腔組織の開口部に案内する第1ステップと、
前記チャンネルを介して前記開口部から内視鏡用処置具の先端を挿入する第2ステップと、
前記内視鏡用処置具の先端側を変形させて前記管腔組織の前記開口部から前記分岐部に至るまでの管壁の対向する二箇所に前記内視鏡用処置具の先端側を接触させる第3ステップと、
前記内視鏡用処置具の先端を前記管壁に接触させつつ前記分岐部まで摺動移動させる第4ステップと、
前記内視鏡用処置具の先端を前記分岐部から分岐された所定の分岐管腔へ挿入する第5ステップと、
を備える。 - 請求項1に記載の選択的カニュレーション方法であって、
前記第2ステップの後から前記第5ステップの前までの間のいずれかに、前記内視鏡用処置具を軸線回りに回転動作させ、前記分岐管腔の開口側に前記内視鏡用処置具の先端が向かうように前記内視鏡用処置具の回転位置を定める位置決めステップを有する。 - 請求項1に記載の選択的カニュレーション方法であって、
前記第3ステップにおいて、前記開口部に挿入された前記内視鏡用処置具の先端を、前記開口部から前記分岐部に至る前記管腔組織の中心軸線及び前記分岐管腔の中心軸線の延長線が共に含まれる面に沿って湾曲動作させる。 - 請求項1に記載の選択的カニュレーション方法であって、
前記第5ステップの後に、他の処置具を案内するためのガイドワイヤーを前記内視鏡用処置具の内部を通じて配置するステップと、
前記ガイドワイヤーが所定の位置に配置された後に前記ガイドワイヤーを留置したまま前記内視鏡用処置具を抜去する抜去ステップと、
を有する。 - 請求項4に記載の選択的カニュレーション方法であって、
前記抜去ステップの後、前記ガイドワイヤーに沿って前記他の処置具を案内するステップを有する。 - 管腔組織に挿入される内視鏡用処置具であって、
先端と基端とを有し前記管腔組織に挿入可能な筒状の挿入部を備え、
前記挿入部が、
前記先端から前記基端に向かって前記挿入部の中心軸線に沿って5mm以上12mm以下の範囲に配置され前記挿入部を前記中心軸線に対して所定方向に湾曲動作可能な湾曲動作部を有し、
前記湾曲動作部が湾曲された際に、前記湾曲動作部の外面が前記湾曲動作部の中心軸線が存する面内の少なくとも二点で前記管腔組織の内面に接触可能であり、前記二点の間の距離の前記管腔組織の径方向の成分が2mm以上8mm以下の範囲である。 - 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
前記挿入部が、対象物を撮像可能な撮像機構を有する。 - 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
前記挿入部が内視鏡の鉗子チャンネルに対して進退自在かつ回転自在である。 - 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
前記湾曲動作部の最大外径が2.3mm以下である。 - 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
前記挿入部が、
前記基端から軸線方向に延びるルーメンが形成され可撓性を有するチューブと、
前記チューブの先端に固定された筒状の湾曲動作部基端部材と、
前記湾曲動作部基端部材に対して揺動自在に連結された筒状の湾曲駒と、
前記挿入部の先端であり前記湾曲駒に連結された筒状の湾曲動作部先端部材と、
前記湾曲動作部先端部材に一端が連結されて他端が前記挿入部の前記基端まで延びて配置された湾曲操作部材と、
前記湾曲動作部基端部材と前記湾曲駒と前記湾曲動作部先端部材との内部に配置された柔軟性を有する筒部材と、
を有する。 - 請求項6に記載の内視鏡用処置具であって、
前記湾曲動作部基端部材から前記湾曲動作部先端部材までの間の前記挿入部の外面に、弾性を有する弾性層をさらに備える。 - 請求項10に記載の内視鏡用処置具であって、
前記チューブが、
前記先端において2つの開口部を有し前記チューブの中間部まで延びる2つのルーメンが形成された第1領域と、
前記中間部において前記第一領域における1つのルーメンが分岐された第1分岐ルーメン及び第2分岐ルーメンが前記基端まで延ばして形成された第2領域とを備える。 - 請求項10に記載の内視鏡用処置具であって、
前記チューブには、前記ルーメンが3つ形成され、少なくとも一つの前記ルーメンの端が、前記チューブの先端側の外周面に開口されている。
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110315 |