JPWO2008114593A1 - 光ピックアップ装置及び対物光学素子 - Google Patents

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Abstract

複雑な機構を用いることなく、低コストで、同一の光束を用いるBDとHDの一つの対物光学素子での互換を可能とする光ピックアップ装置及び対物光学素子を提供するため、波長λ1(380nm<λ1<450nm)の第1光束を出射する第1光源と、第1光束を光ディスクの情報記録面上に集光させるための対物光学素子を有する集光光学系を有する光ピックアップ装置において、対物光学素子は、少なくとも、光軸を含む第1領域と、第1領域の周囲の第2領域とに分割され、第1領域を通過した前記第1光束は第1光ディスク及び第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、第2領域を通過した第1光束は第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、集光光学系は、対物光学素子の前記第1領域に相当する領域に補正面を有し、補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されている。

Description

本発明は、同一の波長の光束を用いて異なる種類の光ディスクに対して互換可能に情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置及び対物光学素子に関する。
近年、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、情報の記録及び/又は再生(以下、「記録及び/又は再生」を「記録/再生」と記載する)を行える高密度光ディスクシステムの研究・開発が急速に進んでいる。一例として、NA0.85、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるBlu−ray Disc(以下、BDという)では、DVD(NA0.6、光源波長650nm、記憶容量4、7GB)と同じ大きさである直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり約25GBの情報の記録が可能であり、又、NA0.65、光源波長405nmの仕様で情報記録/再生を行う光ディスク、いわゆるHD DVD(以下、HDという)では、直径12cmの光ディスクに対して、1層あたり約15GBの情報の記録が可能である。
ところで、かかるタイプの高密度光ディスクに対して適切に情報の記録/再生ができると言うだけでは、光ディスクプレーヤ/レコーダ(光情報記録再生装置)の製品としての価値は十分なものとはいえない。現在において、多種多様な情報を記録したDVDやCD(コンパクトディスク)が販売されている現実をふまえると、高密度光ディスクに対して情報の記録/再生ができるだけでは足らず、例えばユーザが所有しているDVDやCDに対しても同様に適切に情報の記録/再生ができるようにすることが、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダとしての商品価値を高めることに通じるのである。このような背景から、高密度光ディスク用の光ディスクプレーヤ/レコーダに搭載される光ピックアップ装置は、複数の種類の光ディスクに対しても互換性を維持しながら適切に情報を記録/再生できる性能を有することが望まれる。
特に、BDとHDについては、使用する光束の波長が同一であるにも関わらずそれぞれの保護基板の厚さが異なるため、波長差を利用して保護基板の厚さの差に基づいて発生する球面収差を補正することが困難である。従って、他の光ディスクとの互換に比べて、一つの対物光学素子を用いてBDとHDの互換性を持たせることはより困難であった。
そのような中、特許文献1には、液晶を用いて、BDとHDの記録/再生時に異なる収差を与え、一つの対物光学素子での互換を可能としている対物光学素子及び光ピックアップ装置が記載されている。
また、特許文献2には、回折効果を用いて同一波長の光束を振り分けることで、一つの対物光学素子でBDとHDの互換を可能としているピックアップ装置が記載されている。
特開2007−26540号公報 特開2006−147069号公報
然るに、上記の特許文献1に記載された光ピックアップ装置は、液晶を必要とするため、電力の供給、電気的制御などが必要となり、機構が複雑化し、コストが高くなってしまうという問題があった。
また、上記の特許文献2に記載された光ピックアップ装置のように、回折効果を用いてBDとHDの互換を実現する場合、例えば光源から回折構造を通過して一方の光ディスクへ向かう光の利用効率(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光源側の光学面に入射した光量に対して、光ディスク上のスポットに寄与する光量の比率)が40%(理論上50%を超えない)であるとすると、光ディスクから同じ回折構造を通過して光検出器に向かう光の利用効率(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光ディスク側の光学面に入射した光量に対して、光検出器上のスポットに寄与する光量の比率)は40%になるから、トータルの利用効率で(ここでいう利用効率は、対物光学素子の光源側の光学面に入射した光量に対して、光検出器上のスポットに寄与する光量の比率)16%の光しか利用できず、光源の発光強度を大幅に高める必要があり実用化は困難であるといえる。
本発明は、上述の問題を考慮したものであり、複雑な機構を用いることなく、低コストで、同一の光束を用いるBDとHDを、一つの対物光学素子での互換を可能とし、しかも、光利用効率の高い光ピックアップ装置及び対物光学素子を提供することを目的とする。
請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置は、波長λ1(380nm<λ1<450nm)の第1光束を出射する第1光源と、前記第1光束を光ディスクの情報記録面上に集光させるための対物光学素子を有する集光光学系を有し、前記第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行い、前記第1光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、前記対物光学素子は、少なくとも、前記光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲の第2領域とに分割され、前記第1領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスク及び前記第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記第2領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記集光光学系は、前記対物光学素子の前記第1領域に相当する領域に補正面を有し、前記補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されていることを特徴とする。
請求の範囲第2項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項に記載の発明において、前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上では集光しない第1光ディスク専用領域と、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上では集光せず、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録及び/又は再生ができるように集光する第2光ディスク専用領域とが含まれることを特徴とする。
請求の範囲第3項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第2項に記載の発明において、前記第1光ディスクがBDであり、前記第2光ディスクがHDであることを特徴とする。
請求の範囲第4項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第3項にいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上にも集光する領域が含まれることを特徴とする。
請求の範囲第5項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、単玉のレンズからなり、前記対物光学素子が前記補正面を有することを特徴とする。
請求の範囲第6項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子の光学面に設けられた全ての段差の光軸方向の符号込みの長さの和Δ(符号は、前記各段差の光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる場合を正とする)が以下の式、
0.1mm≦Δ≦1.0mm
を満たすことを特徴とする。
請求の範囲第7項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、第1光学素子と第2光学素子を有し、前記第1光学素子が前記補正面を有することを特徴とする。
請求の範囲第8項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第7項に記載の発明において、前記第1光学素子は平板状の素子であり、前記第2光学素子は非球面レンズであることを特徴とする。
請求の範囲第9項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のa倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、aは、0以外の正の整数である。
請求の範囲第10項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のb倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、bは、0又は正の整数+xであり、xは、0.4以上、0.6以下である。
請求の範囲第11項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のc倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、cは、0又は正の整数+yであり、yは、0より大きく、0.4未満か、0.6より大きく、1未満である。
請求の範囲第12項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、3以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする。
請求の範囲第13項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第12項に記載の発明において、前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、5以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする。
請求の範囲第14項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第1項〜第13項のいずれかに記載の発明において、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスと、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスとが異なることを特徴とする。
請求の範囲第15項に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲第14項に記載の発明において、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD1と、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD2とが、以下の条件式、
−0.36mm ≦ WD1−WD2 ≦ 0.17mm
を満たすことを特徴とする。
請求の範囲第16項に記載の対物光学素子は、波長λ1(380nm<λ1<450nm)の第1光束を出射する第1光源と、前記第1光束を光ディスクの情報記録面上に集光させるための対物光学素子を有する集光光学系を有し、前記第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行い、前記第1光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に用いられる対物光学素子において、前記対物光学素子は、少なくとも、前記光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲の第2領域とに分割され、前記第1領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスク及び前記第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記第2領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記対物光学素子は、前記対物光学素子の前記第1領域に相当する領域に補正面を有し、前記補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されていることを特徴とする。
請求の範囲第17項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項に記載の発明において、前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上では集光しない第1光ディスク専用領域と、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上では集光せず、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録及び/又は再生ができるように集光する第2光ディスク専用領域とが含まれることを特徴とする。
請求の範囲第18項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第17項に記載の発明において、前記第1光ディスクがBDであり、前記第2光ディスクがHDであることを特徴とする。
請求の範囲第19項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第18項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上にも集光する領域が含まれることを特徴とする。
請求の範囲第20項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第19項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、単玉のレンズからなり、前記対物光学素子が前記補正面を有することを特徴とする。
請求の範囲第21項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第20項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子の光学面に設けられた全ての段差の光軸方向の符号込みの長さの和Δ(符号は、前記各段差の光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる場合を正とする)が以下の式、
0.1mm≦Δ≦1.0mm
を満たすことを特徴とする。
請求の範囲第22項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第19項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、第1光学素子と第2光学素子を有し、前記第1光学素子が前記補正面を有することを特徴とする。
請求の範囲第23項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第22項に記載の発明において、前記第1光学素子は平板状の光学素子であって、前記第2光学素子は非球面レンズであることを特徴とする。
請求の範囲第24項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のa倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、aは、0以外の正の整数である。
請求の範囲第25項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のb倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、bは、0又は正の整数+xであり、xは、0.4以上、0.6以下である。
請求の範囲第26項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の発明において、前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のc倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする。但し、cは、0又は正の整数+yであり、yは、0より大きく、0.4未満か、0.6より大きく、1未満である。
請求の範囲第27項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第26項のいずれかに記載の発明において、前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、3以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする。
請求の範囲第28項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第27項に記載の発明において、前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、5以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする。
請求の範囲第29項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第16項〜第28項のいずれかに記載の発明において、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスと、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスとが異なることを特徴とする。
請求の範囲第30項に記載の対物光学素子は、請求の範囲第29項に記載の発明において、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD1と、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD2とが、以下の条件式、
−0.36mm ≦ WD1−WD2 ≦ 0.17mm
を満たすことを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置は、少なくとも第1光ディスク及び第2光ディスクに対して情報の記録/再生行うものである。光ピックアップ装置は、少なくとも一つの第一光源を有する。さらに、光ピックアップ装置は、第1光束を第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、第1光束を第2光ディスクの情報記録面上に集光させるための集光光学系を有する。また、光ピックアップ装置は、第1光ディスク又は第2光ディスクの情報記録面からの反射光束を受光する受光素子を有する。
光ピックアップ装置が、第1光ディスク及び第2光ディスクに加えて、第3光ディスク及び/又は第4光ディスクの記録/再生を行う装置である場合は、第1光源の他に、第2光源及び/又は第3光源を有してもよい。光ピックアップ装置が、第1光ディスク及び第2光ディスクに加えて、第3光ディスク及び/又は第4光ディスクの記録/再生を行う装置である場合は、集光光学系は、第2光源からの第2光束を第3光ディスクの情報記録面上に集光させ、第3光源からの第3光束を第4光ディスクの情報記録面上に集光させる。また、光ピックアップ装置が、第1光ディスク及び第2光ディスクに加えて、第3光ディスク及び/又は第4光ディスクの記録/再生を行う装置である場合は、第3光ディスク又は第4光ディスクの情報記録面からの反射光束を受光する受光素子を有してもよい。
第1光ディスクは、厚さがt1の保護基板と情報記録面とを有する。第2光ディスクは厚さがt2(t1<t2)の保護基板と情報記録面とを有する。第1光ディスクと第2光ディスクは、記録/再生に用いられる光束の波長が同じである。第1光ディスクがBDであり、第2光ディスクがHDであることが好ましいが、これに限られるものではない。第3光ディスクや第4光ディスクを用いる場合、第3光ディスクは、厚さがt3(t2≦t3)の保護基板と情報記録面とを有する。第4光ディスクは、厚さがt4(t3<t4)の保護基板と情報記録面とを有する。第3光ディスクがDVDであり、第4光ディスクがCDであることが好ましいが、これに限られるものではない。なお、第1光ディスク、第2光ディスク、第3光ディスク又は第4光ディスクは、複数の情報記録面を有する複数層の光ディスクでもよい。
BDは、NA0.85の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが0.1mm程度である。また、HDは、NA0.65乃至0.67の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが0.6mm程度である。更に、DVDとは、NA0.60〜0.67程度の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが0.6mm程度であるDVD系列光ディスクの総称であり、DVD−ROM、DVD−Video、DVD−Audio、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等を含む。また、本明細書においては、CDとは、NA0.45〜0.51程度の対物光学素子により情報の記録/再生が行われ、保護基板の厚さが1.2mm程度であるCD系列光ディスクの総称であり、CD−ROM、CD−Audio、CD−Video、CD−R、CD−RW等を含む。尚、記録密度については、BDの記録密度が最も高く、次いでHD、DVD、CDの順に低くなる。
なお、保護基板の厚さt1、t2、t3、t4に関しては、以下の条件式(1)、(2)、(3)、(4)を満たすことが好ましいが、これに限られない。
0.0750mm≦t1≦0.1125mm (1)
0.5mm≦t2≦0.7mm (2)
0.5mm≦t3≦0.7mm (3)
0.9mm≦t4≦1.3mm (4)
本明細書において、第1光源、第2光源又は第3光源などの光源は好ましくはレーザ光源である。レーザ光源としては、好ましくは半導体レーザ、シリコンレーザ等を用いることができる。
また、第1光ディスクとしてBDを用い、第2光ディスクとしてHDを用いる場合、第1光源から射出される第1光束の波長λ1は、380nm以上、450nm以下であることが好ましい。また、第3光ディスクとしてDVDを用い、第4光ディスクとしてCDを用いる場合、第2光源から射出される第2光束の波長λ2は好ましくは630nm以上、670nm以下であって、第3光源から射出される第3光束の波長λ3は好ましくは、760nm以上、820nm以下である。
受光素子としては、フォトダイオードなどの光検出器が好ましく用いられる。光ディスクの情報記録面上で反射した光が受光素子へ入射し、その出力信号を用いて、各光ディスクに記録された情報の読み取り信号が得られる。さらに、受光素子上のスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、この検出に基づいて、合焦、トラッキングのために対物光学素子を移動させることができる。受光素子は、複数の光検出器からなっていてもよい。受光素子は、メインの光検出器とサブの光検出器を有していてもよい。例えば、情報の記録再生に用いられるメイン光を受光する光検出器の両脇に2つのサブの光検出器を設け、当該2つのサブの光検出器によってトラッキング調整用のサブ光を受光するような受光素子としてもよい。また、受光素子は各光源に対応した複数の受光部を有していてもよい。
集光光学系は、対物光学素子を有する。対物光学素子は、第1光束を第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録/再生ができるように集光し、第1光束を第2光ディスクの情報記録面上に情報の記録/再生ができるように集光する。集光光学系は、対物光学素子のみを有していても良いが、対物光学素子の他にコリメーターレンズ等のカップリングレンズやビームエキスパンダーを有していてもよい。カップリングレンズとは、対物光学素子と光源の間に配置され、光束の発散角を変える単レンズ又はレンズ群のことをいう。ビームエキスパンダーとは、対物光学素子と光源の間に配置され、光束の発散角は変えず、光束の径を変えるレンズ群のことをいう。また、コリメーターレンズは、カップリングレンズの一種であって、コリメーターレンズに入射した光束を平行光に変えるレンズをいう。更に集光光学系は、光源から射出された光束を、情報の記録再生に用いられるメイン光束と、トラッキング等に用いられる二つのサブ光束とに分割する回折光学素子などの光学素子を有していてもよい。また、集光光学系は、第1光ディスク、第2光ディスク用の対物光学素子の他に、第3光ディスク用の対物光学素子や、第4光ディスク用の対物光学素子を有していてもよい。また、第1光ディスク、第2光ディスク用の対物光学素子が、第3光ディスク及び/又は第4光ディスク用の対物光学素子を兼ねるようにしてもよい。
本明細書において、対物光学素子とは、光ピックアップ装置において光ディスクが装填された状態で光ディスクに対向する位置に配置され、光源から射出された光束を光ディスクの情報記録面上に集光する機能を有する光学系を指す。好ましくは、対物光学素子とは、光ピックアップ装置において光ディスクに対向する位置に配置され、光源から射出された光束を光ディスクの情報記録面上に集光する機能を有する光学系であって、更に、アクチュエータにより少なくとも光軸方向に一体的に変位可能とされた光学系を指す。対物光学素子は、二つ以上の複数のレンズ及び光学素子から構成されていてもよいし、単玉のレンズのみでもよい。また、対物光学素子は、ガラスレンズであってもプラスチックレンズであっても、又は、ガラスレンズの上に光硬化性樹脂などで光路差付与構造などを設けたハイブリッドレンズであってもよい。対物光学素子が複数のレンズを有する場合は、ガラスレンズとプラスチックレンズを混合して用いてもよい。対物光学素子が複数のレンズを有する場合、平板光学素子と非球面レンズの組み合わせであってもよい。また、対物光学素子は、光路差付与構造を有していてもよい。また、対物光学素子は屈折面が非球面であることが好ましい。
また、対物光学素子をプラスチックレンズとする場合は、環状オレフィン系の樹脂材料を使用するのが好ましく、環状オレフィン系の中でも、波長405nmに対する温度25℃での屈折率が1.54乃至1.60の範囲内であって、−5℃から70℃の温度範囲内での温度変化に伴う波長405nmに対する屈折率変化率dN/dT(℃−1)が−20×10−5乃至−5×10−5(より好ましくは、−10×10−5乃至−8×10−5)の範囲内である樹脂材料を使用するのがより好ましい。また、対物光学素子をプラスチックレンズとする場合、カップリングレンズもプラスチックレンズとすることが好ましい。
第1光ディスクに対して情報を再生及び/又は記録するために必要と規格で定められた開口数をNA1とし、第2光ディスクに対して情報を再生及び/又は記録するために必要と規格で定められた開口数をNA2(NA1>NA2)とし、第3光ディスクに対して情報を再生及び/又は記録するために必要と規格で定められた開口数をNA3(NA2≧NA3)とし、第4光ディスクに対して情報を再生及び/又は記録するために必要と規格で定められた開口数をNA4(NA3>NA4)とする。NA1は、0.8以上、0.9以下であることが好ましい。NA2及びNA3は、0.55以上、0.7以下であることが好ましい。また、NA4は、0.4以上、0.55以下であることが好ましい。
対物光学素子は、少なくとも光軸を含む第1領域と、第1領域の周囲の第2領域とに分けられる。この第1領域と第2領域とは、対物光学素子の光学面上の第1領域と第2領域において、明確な構造の差異を設けてもよい。一方、対物光学素子に構成上明確な領域を設けずに、便宜上の領域としてもよい。
対物光学素子の第1領域を通過した第1光束は、第1光ディスク及び第2光ディスクの記録/再生に用いられ、第2領域を通過した第1光束は、第1光ディスクの記録/再生に用いられ、第2光ディスクの記録/再生には用いられない。即ち、第1領域は、第1光ディスクと第2光ディスクの両方に用いられる所謂、共用領域であり、第2領域は、第1光ディスクのみに用いられる所謂、専用領域である、とも言える。第1領域は、NA2以下の領域である事が好ましく、第2領域は、NA2より大きく、NA1以下の領域であることが好ましい。例えば、第1光ディスクがBDであり、第2光ディスクがHDである場合、第1領域は、像側開口数(NA)が0.65以下の領域である事が好ましく、第2領域は、像側開口数が0.65より大きく、0.85以下の領域であることが好ましい。
対物光学素子は、第3光ディスク及び/又は第4光ディスクの使用を可能とする互換用の光路差付与構造を有していてもよい。また、対物光学素子は、温度変化時や波長変化時に収差変化を補正するための光路差付与構造を有していてもよい。なお、本明細書でいう光路差付与構造とは、入射光束に対して光路差を付加する構造の総称である。光路差付与構造には、位相差を付与する位相差付与構造も含まれる。また、位相差付与構造には回折構造が含まれる。光路差付与構造は、段差を有し、好ましくは段差を複数有する。この段差により入射光束に光路差及び/又は位相差が付加される。光路差付与構造により付加される光路差は、入射光束の波長の整数倍であっても良いし、入射光束の波長の非整数倍であっても良い。段差は、光軸垂直方向に周期的な間隔をもって配置されていてもよいし、光軸垂直方向に非周期的な間隔をもって配置されていてもよい。光路差付与構造は、好ましくは回折構造である。
光ピックアップ装置の集光光学系は、対物光学素子の第1領域に相当する領域に補正面を有している。補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されている。尚、補正面の外側にあたる領域、即ち、対物光学素子の第2領域に相当する領域は、単なる屈折面としてもよい。
補正面の例は、大きく二つの例に分けられる。
補正面の第1の例は、補正面の複数の領域に、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域が含まれる場合である。第1光ディスク専用領域は、通過した第1光束が第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録/再生ができるように集光する一方で、通過した第1光束が第2光ディスクの情報記録面上では集光しない領域である。第2光ディスク専用領域は、その逆に、通過した第1光束が第1光ディスクの情報記録面上では集光せず、通過した第1光束が第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録/再生ができるように集光する領域である。第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域は交互に設けられていることが好ましいが、これに限られない。光軸を含む最も中心の領域は、第1光ディスク専用領域であっても、第2光ディスク専用領域であってもよい。
第1光ディスク専用領域を通過した第1光束は、第1光ディスクの情報記録面上では、収差が非常に小さくなり、第2光ディスクの情報記録面上では、情報の記録/再生ができないほどに収差が大きい。逆に、第2光ディスク専用領域を通過した第1光束は、第1光ディスクの情報記録面上では、情報の記録/再生ができないほどに収差が大きくなり、第2光ディスクの情報記録面上では、収差が非常に小さくなる。尚、第2領域は、第1光ディスク専用領域であるともいえる。
この第1の例においては、補正面の第1光ディスク専用領域及び第2光ディスク専用領域は、共に屈折面であることが好ましく、この場合、屈折作用を利用して、第1光ディスク専用領域を通過した光束を第1光ディスクの情報記録面上に集光させ、第2光ディスク専用領域を通過した光束を第2光ディスクの情報記録面上に集光させるということを成し遂げている。このような構成とすることで、光ディスクの情報記録面上での反射光が補正面を通過する際に、光量のロスを低減する事ができるため好ましい。この場合、受光素子として比較的低感度の受光素子を用いることが可能となるので、光ピックアップ装置のコストを削減することが可能となる。
なお、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域の一方は、第1光束を透過し(第1光束に対してパワーを有さない)、他方は、通過した第1光束に対して、光ディスクの情報記録面上で情報の記録/再生が可能に集光するように収差を補正する(第1光束に対してパワーを有する)構成としてもよい。特に、対物光学素子が補正面を有する第1光学素子と非球面レンズである第2光学素子とを有し、非球面レンズのみで、第1光ディスク又は第2光ディスクのいずれかに対して、保護基板を介して情報記録面上に第1光束を集光できるような光学性能を、非球面レンズが有している場合に、上述の構成とする事が好ましい。例えば、非球面レンズが、非球面レンズのみでBDに対して第1光束を情報記録面に集光できるような設計となっている場合、補正面の第1光ディスク(BD)専用領域は、第1光束を透過し、第2光ディスク(HD)専用領域は、第1光束に対して、HDの情報記録面上で集光するように収差を補正するような構造を有していることが好ましい。
それとは異なり、第1光ディスク専用領域は、通過した第1光束に対して、第1光ディスクの情報記録面上で情報の記録/再生が可能に集光するように収差を補正し、第2光ディスク専用領域は、通過した第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録/再生が可能に集光するように収差を補正する構成としてもよい。特に、対物光学素子が補正面を有する第1光学素子と非球面レンズである第2光学素子とを有し、非球面レンズのみでは、第1光ディスク又は第2光ディスクのいずれに対しても、保護基板を介して情報記録面上に第1光束を集光できない場合は、上述の構成とする事が好ましい。例えば、非球面レンズが、非球面レンズのみでBDに対してもHDに対しても第1光束を集光できない設計となっている場合、補正面の第1光ディスク(BD)専用領域は、第1光束に対して、BDの情報記録面上で集光するように収差を補正し、第2光ディスク(HD)専用領域は、第1光束に対して、HDの情報記録面上で集光するように収差を補正するような構造を有していることが好ましい。
次に、補正面の第2の例を述べる。この例では、補正面の複数の領域が、通過した第1光束を第1光ディスクの情報記録面上に集光し、且つ、通過した第1光束を第2光ディスクの情報記録面上にも集光する領域を含む場合である。補正面の一部の領域が、前述した第1の補正面の例であり、残りの領域が、この第2の例で示す領域であってもよいし、補正面の複数の領域の全ての領域が、前述の第1の例で示した領域であってもよい。
この第2の例においては、その領域を通過した第1光束は、第1光ディスクの情報記録面上で、収差がある程度は残留するが、記録/再生が可能な程度に集光され、同様に、第2光ディスクの情報記録面上においても、収差がある程度は残留するが、記録/再生が可能な程度に集光される。
なお、上述の場合において、補正面の複数の領域に、第1光ディスク優先領域と第2光ディスク優先領域が含まれるようにしてもよい。第1光ディスク優先領域は、通過した第1光束が第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録/再生ができるように集光し、且つ、通過した第1光束が第2光ディスクの情報記録面上でも情報の記録/再生ができる様に集光するが、第1光ディスクの情報記録面上でより収差が小さくなるようにする収差補正する領域である。一方、第2光ディスク優先領域は、通過した第1光束が第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録/再生ができるように集光し、且つ、通過した第1光束が第2光ディスクの情報記録面上でも情報の記録/再生ができる様に集光するが、第2光ディスクの情報記録面上でより収差が小さくなるようにする収差補正する領域である。第1光ディスク優先領域と第2光ディスク優先領域は交互に設けられていることが好ましいが、これに限られない。光軸を含む最も中心の領域は、第1光ディスク優先領域であっても、第2光ディスク優先領域であってもよい。第1光ディスク優先領域も第2光ディスク優先領域も屈折面であることが好ましい。
次に、補正面の構成について以下に記載する。
対物光学素子が、単玉のレンズからなる場合、対物光学素子が補正面を有していてもよい。この場合、単玉対物レンズの非球面の第1領域に、段差を設け、それによって複数の領域に分割し、第2領域は屈折面のままとしてもよい。尚、第1領域中の第1光ディスク専用領域と第2領域とは、同じ非球面形状とし、第2光ディスク専用領域はそれと異なる形状の非球面形状とする事が好ましい。
また、対物光学素子の製造を容易にするという観点から、第1領域と第2領域とを合わせた輪帯数が、3以上、10以下であることが好ましい。ここでいう輪帯数とは、第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域、第1光ディスク優先領域、第2光ディスク優先領域及び第1光ディスク第2光ディスク兼用領域をそれぞれ一つの輪帯として数えた場合の輪帯数であり、回折構造の一つの輪帯はここでいう輪帯数の一つとして数えられない。輪帯数を3とする場合、例えば、図9に示すような、光軸を含む最も中央の領域を第1光ディスク専用領域BA1とし、その周りを第2光ディスク専用領域HA、更にその周りの最外周の領域(第2領域)を第1光ディスク専用領域BA2とする例などが考えられる。尚、本発明者は、鋭意研究の結果、スポットのサイドロープを小さくし、しかも、対物光学素子の製造を容易にするという観点からは、第1領域と第2領域とを合わせた輪帯数を5以上、10以下とすることが好ましいことを見出した。更に好ましくは、輪帯数を6以上、10以下とすることである。尚、後述するような、対物光学素子が、光源側の第1光学素子と光ディスク側の第2光学素子とを有する場合にも、上記の好ましい輪帯数の範囲を適用可能である。
次に、第2光ディスクの記録及び/又は再生を行う際に、第1光ディスク専用領域を通過した光束が、デフォーカスエリアにかぶらないようにするために、第1光ディスク専用領域を通過した光束が、第2光ディスクの情報記録面上でフレアになるような対物光学素子であることが好ましい。尚、具体的に「フレアにする」とは、第1光ディスクの記録及び/又は再生を行う際に、第2光ディスク用領域を通過した光束が、第1光ディスクの情報記録面上で集光されず、十分広がっていること、又は、第2光ディスクの記録及び/又は再生を行う際に、第1光ディスク用領域を通過した光束が、第2光ディスクの情報記録面上で集光されず、十分広がっていることを示す。また、第1光ディスクがBDであって、第2光ディスクがHDである場合に、良好なフレアを発生させるためには、第1光ディスク(BD)における対物光学素子のワーキングディスタンス(WD1)と、第2光ディスク(HD)における対物光学素子のワーキングディスタンス(WD2)との差の値(WD1−WD2)を、−0.36(mm)以上、0.17(mm)以下とすることが好ましい。より好ましくは、−0.10(mm)以上、0.15(mm)以下とすることである。
また、BD専用レンズやHD専用レンズと同様のスポット径を得るためには、以下の条件を満たすことが好ましい。尚、以下の条件は、対物光学素子が単玉レンズである場合に限らず、対物光学素子が、光源側の第1光学素子と光ディスク側の第2光学素子とを有する場合にも、以下の条件を適用可能である。
先ず、光軸を含む最も中心に近い領域が第2光ディスク専用領域である場合は、第1光ディスク専用領域の最大像側開口数が、NA1よりも小さい事が好ましい。また、第1光ディスク専用領域の最大有効径を、2・f1・NA1より小さくすることが好ましい。尚、f1とは、第1光束における対物光学素子の第1光ディスク専用領域の焦点距離であり、NA1は、第1光ディスクの記録及び/又は再生に必要と規格で定められている像側開口数を示す。例えば、第1光ディスクがBDであって、第2光ディスクがHDである場合、第1光ディスク専用領域の最大像側開口数が、0.85よりも小さい事が好ましい。また、第1光ディスク専用領域の最大有効径を、2・f1・0.85より小さくすることが好ましい。
次に、光軸を含む最も中心に近い領域が第1光ディスク専用領域である場合は、第2光ディスク専用領域の最大像側開口数が、NA2よりも小さい事が好ましい。また、第2光ディスク専用領域の最大有効径を、2・f2・NA2より小さくすることが好ましい。尚、f2とは、第1光束における対物光学素子の第2光ディスク専用領域の焦点距離であり、NA2は、第2光ディスクの記録及び/又は再生に必要と規格で定められている像側開口数を示す。例えば、第1光ディスクがBDであって、第2光ディスクがHDである場合、第2光ディスク専用領域の最大像側開口数が、0.65よりも小さい事が好ましい。また、第2光ディスク専用領域の最大有効径を、2・f2・0.65より小さくすることが好ましい。
次に、単玉レンズである対物光学素子の軸外特性を良好にするための構成として、1)第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域との非球面形状を変えるか、または、2)例えば、図10に示すように、第2光ディスク専用領域に光路差付与構造を設ける、等の構成が考えられる。尚、ここでいう軸外特性を良好にするとは、光束が0.5°の斜入射で対物光学素子に入射したときに、波面収差が0.1RMS以下となることをいう。
1)の第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域との非球面形状を異ならせる構成の場合、第1光ディスクの記録及び/又は再生時における対物光学素子のワーキングディスタンス(WD1)と、第2光ディスクの記録及び/又は再生時における対物光学素子のワーキングディスタンス(WD2)との差の絶対値(|WD1−WD2|)を0.1(mm)以上とするように設計する事が好ましい。更に、WD1>WD2を満たすことが好ましい。
一方で、光学面において大きな段差を生じさせないようにするためには、2)のように第2光ディスク専用領域に光路差付与構造を設けることにより、軸外特性を良好にする事が好ましい。他の設計条件に応じて、上述の1)の方法とするか、2)の方法とするかを使い分ければよい。
尚、単玉の対物光学素子の光ディスク側の光学面において、第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられる光束が通過する領域と、第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられる光束が通過する領域とが、重ならないような対物光学素子であると、光量のロスを減らすことができるため好ましい。この観点を重視する場合は、対物光学素子の輪帯数が少ない方が好ましい。例えば、3輪帯の対物光学素子であることが好ましい。
また、単玉の対物光学素子を薄型化すると言う観点からは、対物光学素子の光学面表面に段差を設け、その段差はその段差を境とする光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる段差であることが望ましい。例えば、図13に示す例は、図9に示す対物光学素子に対し、中央の領域である第1光ディスク専用領域において対物光学素子を薄型化する段差をさらに設けた例である。尚、このような段差を設けた場合でも球面収差と、正弦条件が必要な程度に補正されていることが望ましい。
図13に示す例に限らず、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域との間の段差が、薄型化に寄与する段差であっても良い。また対物光学素子がプラスチックからなる場合は、プラスチックの温度変化で生じる球面収差変化を、温度変化に伴うレーザ発振波長の変化によって補うような回折作用を生じる段差であっても良い。また対物光学素子がガラスからなる場合は、温度変化の影響が小さいので、温度特性を劣化させることなく深い段差を得ることが容易である。
対物光学素子の光学面に設けられたすべての段差の、光軸方向の符号込みの長さの和Δ(符号は、各段差の光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる場合を正とする)は以下の条件式(6)、
0.1mm ≦ Δ ≦ 1.0mm (6)
を満たすことが望ましい。
下限以上であると薄型化の効果が大きく、上限以下であると、薄型化しながら正弦条件を必要な程度に補正することが出来る。尚、「符号込みの長さの和」とは、正の長さの値と、負の長さの値が共に存在していた場合、それらをそのまま足すことをいう。例えば、正の長さの値が+1であって、負の長さの値が−0.5であった場合は、(+1)+(−0.5)=+0.5、即ち、+0.5が「符号込みの長さの和」である。
尚、図9に示すように、単玉の対物光学素子に、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域を設ける場合、各領域の境界で大きな段差(例えば、光軸方向に50μm以上の段差)を生じる可能性がある。この様な大きな段差は、対物光学素子を金型を用いて成形する場合、金型から光学素子を抜く際の支障となる可能性があり、対物光学素子の製造がより困難なものとなる。そこで、各領域の境界で大きな段差(例えば、光軸方向に50μm以上の段差)を生じる場合には、金型から抜きやすくするために、その段差部分に光軸に対して傾いている傾斜面(テーパ)を設けることが好ましい。例えば、図9に示すような、中間の領域が光軸方向に凹んでいる形状の場合には、図14に示すように、段差面が光軸の方を向いている面SS1のみを傾斜面とし、段差面が光軸とは逆の方向を向いている面SS2は傾斜面としないことが、光学性能に与える影響を最低限にし、テーパを設ける事による光量のロスを低減でき、金型から抜きやすくできるため、好ましい。
更に、補正面や第2領域の構造に、第3光ディスクや第4光ディスクとの互換を目的とした光路差付与構造(好ましくは回折構造)や、温度変化時や波長変化時に発生する収差の変化を補正する事を目的とした光路差付与構造(好ましくは回折構造)を、重ね合わせてもよい。好ましい例の一つは、対物光学素子の第1領域に補正面を設け、第2領域のみに、温度変化時や波長変化時に発生する収差の変化を補正する事を目的とした光路差付与構造を設ける構成である。尚、上述では、光路差付与構造を、光源側の光学面に設ける例について記載しているが、上述の目的のための光路差付与構造を、光ディスク側の光学面に設けるようにしてもよい。
対物光学素子が、光源側の第1光学素子と光ディスク側の第2光学素子とを有する場合、第1光学素子が補正面を有していてもよい。この場合、第1光学素子は平板状である事が好ましく、第2光学素子は非球面を有するレンズであることが好ましいが、これに限られず、第1光学素子が非球面を有していてもよい。好ましい例としては、例えば、平板状の第1光学素子の第1領域に相当する領域に、段差を設け、それによって複数の領域に分割し、第1光学素子の第2領域に相当する領域は、平面とした構成である。更に、補正面の構造に、第3光ディスクや第4光ディスクとの互換を目的とした光路差付与構造や、温度変化時や波長変化時に発生する収差の変化を補正する事を目的とした光路差付与構造を、重ね合わせてもよい。好ましい例の一つは、第1光学素子の第1領域に補正面を設け、第1光学素子及び/又は第2光学素子の第2領域のみに、温度変化時や波長変化時に発生する収差の変化を補正する事を目的とした光路差付与構造を設ける構成である。
平板状の第1光学素子が補正面を有する場合、第1光学素子の光源側の面が補正面を有していてもよいが、好ましくは、第1光学素子の光ディスク側(第2光学素子側とも言える)の面が補正面を有していることである。この構成によって、光ディスクに入射する光束と光ディスクから反射する光束とが、全く同一に重ならなかった場合であっても、光束が軸外となることを避けやすくなるため好ましい。また、第1光学素子の両方の面に補正面を設けてもよい。
補正面が、平板状の第1光学素子に設けられている場合、補正面の複数の領域が、平板部分の領域と、非球面形状の領域を有していることが好ましいが、これに限られない。平板状の第1光学素子に設けられた補正面の複数の領域が、何れも非球面を有していてもよい。
平板状の第1光学素子の補正面が、平板部分の領域と、非球面形状の領域を有している場合、平板部分の領域が、第1光ディスク専用領域又は第2光ディスク専用領域の一方であり、非球面形状の領域が、他方であることが好ましい。
補正面が平板状の第1光学素子に設けられている場合の好ましい1例を図1を用いて説明する。図1に示すように、この例では、対物光学素子OEが、平板状の第1光学素子L1と、非球面レンズである第2光学素子L2と、第1光学素子L1と第2光学素子L2を保持・固定する枠体HEとを有する。第2光学素子L2は、それのみで第1光束をBDの情報記録面上に集光できるように設計されている。第1光学素子L1の第1面S1の第1領域A1であるNA0.65以下の領域には、補正面CSが設けられている。第1光学素子L1の第1面S1の第2領域A2であるNA0.65より大きく、NA0.85以下の領域は、平面となっている。
補正面CSは、平面上の領域BAと、非球面を有する領域HAとを有する複数の領域に、段差によって分けられている。平面上の領域BAと非球面を有する領域HAとは交互に設けられている。平面上の領域BAは、第1光ディスク(BD)専用領域であり、非球面を有する領域HAは、第2光ディスク(HD)専用領域である。第2光学素子がBDに最適化された設計であるため、第1光学素子を透過した第1光束、即ち、平面上の領域であるBD専用領域BAを通過した第1光束は、第2光学素子によって、BDの情報記録面上に集光される。一方、第1光束は第2光学素子のみでは、HDの情報記録面に集光されないため、第1光学素子のHD専用領域HAを第1光束が通過することによって、非球面形状によって収差を付与される。これにより、第1光学素子と第2光学素子とが共同して収差を与える事により、HD専用領域を通過した第1光束は、HDの情報記録面上に集光される。なお、非球面形状を有するHD専用領域は、光軸近くでは段差が光軸とは逆側を向いており、光軸から離れた領域では段差が光軸の方を向いた構造となっている。また、その間の遷移領域では、段差を有さない非球面が設けられている。
即ち、BDの記録/再生を行う際は、第1光学素子L1の第1領域A1のBD専用領域BAと第2領域A2を通過した光束が、第2光学素子によって、BDの情報記録面上に集光され、第1光学素子L1の第1領域A1のHD専用領域HAを通過した光束はBDの情報記録面上に集光されない。一方、HDの記録/再生を行う際は、第1光学素子L1の第1領域A1のHD専用領域HAを通過した第1光束が、第2光学素子によって、HDの情報記録面上に集光され、第1光学素子の第1領域A1のBD専用領域BA及び第2領域を通過した第1光束は、HDの情報記録面上に集光されない。
次に、段差の段差量について説明する。段差量の例としては、大きく3通りに分けられる。
第1の例は、補正面の段差の段差量が、第1光束に対して波長λ1のa倍の光路差を与える段差量である場合である。尚、aは、0以外の任意の正の整数である。この場合、段差量d1は、以下の式(7)で表すことができる。
d1=a・λ1/(n−1) (7)
但し、nは、波長λ1の光束における補正面を有する光学素子の屈折率である。
例えば、対物光学素子が、BDに最適化された単玉レンズである場合、第1光束をBDの情報記録面に集光した場合、図3(a)に示すように収差は殆ど発生しない。次に、第2光学素子のみを用いて第1光束をHDの情報記録面に集光した場合、図3(b)に示すように大きな収差が発生してしまう。尚、図3に示した収差図は、第1領域のみの収差図である。
そこで、対物光学素子として、図1に示したような補正面を有する平板状の第1光学素子とBDに最適化されたレンズである第2光学素子とを有する対物光学素子を用い、段差量が(7)式を満たすようにすると、第1領域における収差は図4に示すような結果となる。図4(a)は、BDにおける収差を示し、図4(b)は、HDにおける収差を示している。尚、この場合、a=1としている。
なお、段差量は、補正面の全ての段差で等しくする必要はない。例えば、補正面の光軸に近い領域での段差を大きくし、補正面の光軸から遠い領域での段差を小さくしてもよい。又は、その逆であってもよい。例えば、段差量が(7)式を満たすようにしながら、補正面の光軸に近い領域での段差についてはa=2とし、補正面の光軸から遠い領域での段差については、a=1とした場合、第1領域における収差は図7に示すような結果となる。図7(a)は、BDにおける収差を示し、図7(b)は、HDにおける収差を示している。
第2の例は、補正面の段差の段差量が、第1光束に対して波長λ1のb倍の光路差を与える段差量である場合である。尚、bは、0又は任意の正の整数とxの和である。xは、0.4以上、0.6以下の任意の値である。この場合、段差量d2は、以下の式(8)で表すことができる。
d2=b・λ1/(n−1) (8)
対物光学素子として、図1に示したような補正面を有する平板状の第1光学素子とBDに最適化されたレンズである第2光学素子とを有する対物光学素子を用い、段差量が(8)式を満たすようにすると、第1領域における収差は図5に示すような結果となる。図5(a)は、BDにおける収差を示し、図5(b)は、HDにおける収差を示している。尚、この場合、b=1+0.5としている。
第3の例は、補正面の段差の段差量が、第1光束に対して波長λ1のc倍の光路差を与える段差量である場合である。尚、cは、0又は任意の正の整数とyの和である。yは、0より大きく、0.4未満か、0.6より大きく、1未満の任意の値である。この場合、段差量d3は、以下の式(9)で表すことができる。
d3=c・λ1/(n−1) (9)
対物光学素子として、図1に示したような補正面を有する平板状の第1光学素子とBDに最適化されたレンズである第2光学素子とを有する対物光学素子を用い、段差量が(9)式を満たすようにすると、第1領域における収差は図6に示すような結果となる。図6(a)は、BDにおける収差を示し、図6(b)は、HDにおける収差を示している。尚、この場合、c=1+0.8としている。
また、補正面が、第1光ディスク(BD)専用領域と、第2光ディスク(HD)専用領域を有するタイプでなく、補正面の複数の領域が、何れの領域も、通過した第1光束が第1光ディスクの情報記録面上に(いくらかの収差は残留するが)記録/再生ができる様に集光し、通過した第1光束が第2光ディスクの情報記録面上にも(いくらかの収差は残留するが)記録/再生ができる様に集光するような構成である場合、第1領域における収差は図8に示すような結果となる。図8(a)は、BDにおける収差を示し、図8(b)は、HDにおける収差を示している。この場合、BDにおいてもHDにおいてもほぼ同量の収差が発生しているため、第1光ディスク優先領域や第2光ディスク優先領域はこの例においては存在していない。第1光ディスク第2光ディスク兼用領域と言える。
なお、第1光ディスクと第2光ディスクだけでなく、他の光ディスクに対する互換も一つの対物光学素子で行う場合、以下のような態様が考えられる。
第一の例としては、例えば、第3光源から射出される波長λ3の第3光束を当該対物光学素子により第4光ディスクの情報記録面上に集光させる場合であって、波長λ3が波長λ1の略整数倍である場合、回折構造によって第4光ディスクとの互換を可能にしようとすると、1)λ1の第1光束とλ3の第3光束とで、回折角を異ならせることが困難となり、また、2)第1光束と第3光束の回折角を異ならせることができる特殊な回折構造を用いた場合は、光利用効率が低下する、という問題がある。そこで、第2領域中に、第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域に加えて、第4光ディスク専用領域を設けるようにしてもよい。例えば、図11に示すように、光軸を含む内側の領域から順に、第4光ディスク専用領域CD、第1光ディスク専用領域BD、第2光ディスク専用領域HD、更にその外側に、第2領域である第1光ディスク専用領域BDを設ける例などが考えられる。尚、波長λ3が波長λ1の略整数倍であるとは、以下の条件式(10)を満たすことをいう。
(m−0.2)・λ1≦λ3≦(m+0.2)・λ1 (10)
尚、mは2以上の任意の正の整数を表す。
また、上述のような第4光ディスク専用領域を設ける場合にCD専用レンズと同じスポット径を得るためには、第4光ディスク専用領域の最大像側開口数を、第4光ディスクの記録及び/又は再生に用いられる規格とされている開口数よりも小さくすることが好ましい。従って、第4光ディスク専用領域の最大有効径が、2・f4・NA4より小さくなる事が好ましい。なお、f4は、第3光束における対物光学素子の第4光ディスク専用領域の焦点距離、NA4は、第4光ディスクの記録及び/又は再生に必要と規格で定められている像側開口数を示す。例えば、第4光ディスクがCDである場合、第4光ディスク専用領域の最大像側開口数が0.45より小さい事が好ましい。より好ましくは、0.43以下である。また、第4光ディスクがCDである場合、第4光ディスク専用領域の最大有効径が、2・fCD・0.45より小さい事が好ましく、より好ましくは、2・fCD・0.43以下である。なお、fCDは、CD用の光束における対物光学素子のCD専用領域の焦点距離を表す。
さらに、第2領域内の、第4光ディスク専用領域、第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域の少なくとも一つに、光路差付与構造を設けることにより、第3光ディスク(例えば、DVD)の記録及び/又は再生を可能にするようにしてもよい。例えば、図12に示すように、光軸を含む内側の領域から順に、第4光ディスク専用領域CD、第1光ディスク専用領域BD、第2光ディスク専用領域HD、更にその外側に、第2領域である第1光ディスク専用領域BDとし、第4光ディスク専用領域CD、内側の第1光ディスク専用領域BD及び第2光ディスク専用領域HDに、第3光ディスクの記録及び/又は再生を可能とする光路差付与構造DVDを設ける例などが考えられる。
また、本発明の対物光学素子を、第1光ディスク、第2光ディスクを含む複数種類の光ディスクの記録層を一枚の光ディスクに積層させたハイブリッド光ディスクに適用する場合、第1光ディスクにおける対物光学素子のワーキングディスタンス(WD)と、第2光ディスクにおける対物光学素子のワーキングディスタンス(WD)とが異なることが好ましい。第1光ディスクがBDであって、第2光ディスクがHDである場合、即ち、BDとHDとを積層させたハイブリッド光ディスクを用いる場合、更に好ましくは、これらのワーキングディスタンスの差の値を(WD1−WD2)、50μm以上、250μm以下とする事が好ましい。更に好ましくは、100μm以上、250μm以下とする事である。尚、複数種類の光ディスクの記録層を一枚の光ディスクに積層させた例としては、特開2007−42254に開示されているBD/HD/DVDの各記録層を片面に積層したハイブリッドディスクなどが挙げられる。また、対物光学素子の軸外特性を良好にするという点においても、WD1とWD2とが異なることが好ましい。
尚、図22に示すように、第1光ディスク及び第2光ディスク用の本発明の単玉の対物光学素子OL1と、他の光ディスク(例えば、第3光ディスク及び/又は第4光ディスク)用の対物光学素子OL2とを一体的に形成したレンズユニットを用いてもよい。尚、一体的に形成したレンズユニットとは、図22に示すように、第1の対物光学素子OL1及び第2の対物光学素子OL2とが融合している場合(例えば、第1の対物光学素子及び第2の対物光学素子とを有するレンズユニットを射出成形による一体成形により得る場合)だけでなく、図23又は図24に示すような、第1の対物光学素子と第2の対物光学素子とを別々に成形し、後で嵌合させたり、接着したり係合することなどによって一体化した光学素子であっても良い。
図23は、第1の対物光学素子と第2の対物光学素子とを係合して一体的に形成しているレンズユニットの一例を示している。プラスチック製の第2の対物光学素子OL2が、その矩形板状のフランジ部FL2に段差部STを有する開口HOLを形成しており、開口HOL内の段差部STに、フランジ部FL1を保持されるようにして、本発明のガラス製又はプラスチック製の第1の対物光学素子OL1が光軸方向から組み付けられ、接着等により一体化されて、第1の対物光学素子OL1と第2の対物光学素子OL2が並列になったレンズユニットOEが形成される。
図24は、第1の対物光学素子と第2の対物光学素子とを係合して一体的に形成しているレンズユニットの別の例を示している。プラスチック製の第2の対物光学素子OL2が、その矩形板状のフランジ部FL2に段差部STを有する切欠CTを形成しており、切欠CT2内の段差部ST2に、フランジ部FL1を保持されるようにして、本発明のガラス製又はプラスチック製の第1の対物光学素子OL1が光軸直交方向から組み付けられ、接着等により一体化されて、第1の対物光学素子OL1と第2の対物光学素子OL2が並列になったレンズユニットOEが形成される。
尚、図25に示すように、開口HOL又は切欠CT2内に段差を形成することなく、第1の対物光学素子OL1のフランジ部FL1は、フランジ部FL2の上面で支持されても良い。或いは、図示していないが、ガラス製又はプラスチック製の第1の対物光学素子OL1と、プラスチック製の第2の対物光学素子OL2とを、別部材である保持部材に組み付けることで一体化しても良い。何れの場合も、保持部材が開口を有し、そこに対物レンズ部を嵌め込むように配置する事が好ましい。
第1光束は、平行光として対物光学素子に入射してもよいし、発散光若しくは収束光として対物光学素子に入射してもよい。好ましくは、第1光束の、対物光学素子への入射光束の倍率m1が、下記の式(11)、
−0.02<m1<0.02 (11)
を満たすことである。
一方で、第1光束を発散光として対物光学素子に入射させる場合、第1光束の対物光学素子への入射光束の倍率m1が、下記の式(12)、
−0.10<m1<0.00 (12)
を満たすことが好ましい。
尚、第1光ディスクの記録及び/又は再生時と、第2光ディスク記録及び/又は再生時の両方において正弦条件を両立させるためには、以下の条件式(13)を満たすことが好ましい。
m11<m12 (13)
尚、m11は、第1光ディスクの記録及び/又は再生時の、第1光束の対物光学素子への入射光束の倍率を示し、m12は、第2光ディスクの記録及び/又は再生時の、第1光束の対物光学素子への入射光束の倍率を示す。
例えば、第1光ディスクの記録及び/又は再生時には、第1光束を対物光学素子に無限平行光として入射させ、第2光ディスクの記録及び/又は再生時には、第1光束を対物光学素子に有限収束光として入射させる態様が、好ましい一例として挙げられる。
尚、第2光ディスクの記録及び/又は再生時において、光束が0.5°の斜入射で対物光学素子に入射したときに、波面収差が25mλrms以上である場合は、発散光や収束光で対物光学素子に入射する場合、影が出来やすくなってしまい、集光スポットの性能に悪影響が出やすくなるため、m11=m12=0を満たす事が好ましい。
光情報記録再生装置は、上述の光ピックアップ装置を有する光ディスクドライブ装置を有する。
ここで、光情報記録再生装置に装備される光ディスクドライブ装置に関して説明すると、光ディスクドライブ装置には、光ピックアップ装置等を収納している光情報記録再生装置本体から光ディスクを搭載した状態で保持可能なトレイのみが外部に取り出される方式と、光ピックアップ装置等が収納されている光ディスクドライブ装置本体毎、外部に取り出される方式とがある。
上述した各方式を用いる光情報記録再生装置には、概ね、次の構成部材が装備されているがこれに限られるものではない。ハウジング等に収納された光ピックアップ装置、光ピックアップ装置をハウジングごと光ディスクの内周あるいは外周に向けて移動させるシークモータ等の光ピックアップ装置の駆動源、光ピックアップ装置のハウジングを光ディスクの内周あるいは外周に向けてガイドするガイドレールなどを有した光ピックアップ装置の移送手段及び、光ディスクの回転駆動を行うスピンドルモータ等である。
前者の方式には、これら各構成部材の他に、光ディスクを搭載した状態で保持可能なトレイおよびトレイを摺動させるためのローディング機構等が設けられ、後者の方式にはトレイおよびローディング機構がなく、各構成部材が外部に引き出し可能なシャーシに相当するドロワーに設けられていることが好ましい。
本発明によれば、簡単且つ低コストの構成で、BD及びHDに対して、複雑な機構を用いることなく、低コストで、同一の光束を用いるBDとHDの一つの対物光学素子での互換を可能とし、しかも、光利用効率の高い光ピックアップ装置及び対物光学素子を提供することが可能になる。
本発明に係る対物光学素子OEの一例の断面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の構成を概略的に示す図である。 BDに最適化した対物光学素子を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の一例を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の他の例を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の他の例を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の他の例を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の他の例を用いた場合の収差図(a)〜(b)である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例を光軸方向から見た際の概略図である。 本発明に係る対物光学素子の一例を光軸方向から見た際の概略図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図の一部である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 サイドローブの値と、領域分割数の関係を示すグラフである。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係る対物光学素子の一例の断面図である。 本発明に係るレンズユニットの一例の断面図である。 本発明に係るレンズユニットの一例の概略斜視図である。 本発明に係るレンズユニットの一例の概略斜視図である。 本発明に係るレンズユニットの一例の断面図の一部である。
符号の説明
A1 第1領域
A2 第2領域
L1 第1光学素子
L2 第2光学素子
BA BD専用領域
HA HD専用領域
OA 光軸
CS 補正面
HE 枠体
OE 対物光学素子
S1 第1光学面
S2 第2光学面
PU1 光ピックアップ装置
LD 青紫色半導体レーザ
AC 二軸アクチュエータ
PBS 偏光プリズム
CL コリメートレンズ
PL1 保護基板
PL2 保護基板
RL1 情報記録面
RL2 情報記録面
QWP λ/4波長板
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は、第1光ディスクであるBDと第2光ディスクであるHDに対して適切に情報の記録及び/又は再生を行うことができる本実施の形態の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。かかる光ピックアップ装置PU1は、光情報記録再生装置に搭載できる。なお、本発明は、本実施の形態に限られるものではない。
光ピックアップ装置PU1は、対物光学素子OE、λ/4波長板QWP、コリメートレンズCL、偏光プリズムPBS、405nmのレーザ光束(第1光束)を射出する半導体レーザLD(第1光源)と、センサ用レンズSL、BDの情報記録面RL1及びHDの情報記録面RL2からの反射光束を受光する受光素子PDとを有する。尚、本図面では対物光学素子OEとして、第1光学素子と第2光学素子とを有する例が示されているが、この対物光学素子に代えて、図9に示すような単玉の対物光学素子を使用してもよい。
対物光学素子OEは、前述した図1に示される補正素子である平板状の第1光学素子L1と非球面レンズの第2光学素子L2とを有する光学素子である。
BDの記録/再生を行う場合について説明する。まず、青紫色半導体レーザLDから射出された第1光束(λ1=405nm)の発散光束は、偏光プリズムPBSを透過し、コリメートレンズCLにより平行光束とされた後、1/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、対物光学素子OEによって厚さ0.0875mmの保護基板PL1を介して、BDの情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。
このとき、第1光学素子L1の第1領域A1のBD専用領域BAと第2領域A2を通過した光束が、第2光学素子によって、BDの情報記録面上に集光されスポットを形成し、第1光学素子L1の第1領域A1のHD専用領域HAを通過した光束はBDの情報記録面上に集光スポットを形成しない。なお、対物光学素子として図9に示すような単玉の対物光学素子を使用した場合は、第1領域のBD専用領域BA1と第2領域BA2を通過した光束が、BDの情報記録面上に集光されスポットを形成し、HD専用領域HAを通過した光束はBDの情報記録面上に集光スポットを形成しない。
情報記録面RL1上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学素子OE、絞りを透過した後、1/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、コリメートレンズCLにより収斂光束とされ、偏光プリズムPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、2軸アクチュエータACにより対物光学素子OEをフォーカシングやトラッキングさせることで、BDに記録された情報を読み取ることができる。
次に、HDの記録/再生を行う場合について説明する。まず、青紫色半導体レーザLDから射出された第1光束(λ1=405nm)の発散光束は、偏光プリズムPBSを透過し、コリメートレンズCLにより平行光束とされた後、1/4波長板QWPにより直線偏光から円偏光に変換され、図示しない絞りによりその光束径が規制され、対物光学素子OEによって厚さ0.6mmの保護基板PL2を介して、HDの情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。
このとき、第1光学素子L1の第1領域A1のHD専用領域HAを通過した第1光束が、第2光学素子によって、HDの情報記録面上に集光されスポットを形成し、第1光学素子の第1領域A1のBD専用領域BA及び第2領域を通過した第1光束は、HDの情報記録面上に集光スポットを形成しない。なお、対物光学素子として図9に示すような単玉の対物光学素子を使用した場合は、HD専用領域HAを通過した光束が、HDの情報記録面上に集光されスポットを形成し、第1領域のBD専用領域BA1と第2領域BA2を通過した光束が、HDの情報記録面上に集光スポットを形成しない。
情報記録面RL2上で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物光学素子OE、絞りを透過した後、1/4波長板QWPにより円偏光から直線偏光に変換され、コリメートレンズCLにより収斂光束とされ、偏光プリズムPBSで反射した後、センサ用レンズSLによって、受光素子PDの受光面上に収束する。そして、受光素子PDの出力信号を用いて、2軸アクチュエータACにより対物光学素子OEをフォーカシングやトラッキングさせることで、HDに記録された情報を読み取ることができる。
(実施例)
次に、上述の実施の形態に用いることができる実施例について説明する。実施例1〜5は、単玉レンズの対物光学素子である。その中で、実施例1〜3はBDのワーキングディスタンスとHDのワーキングディスタンスをと等しくした例であり、実施例4はBDのワーキングディスタンスとHDのワーキングディスタンスとを異ならせた例である。実施例1〜4の中で、実施例1は4輪帯の実施例であり、実施例2は5輪帯の実施例、実施例3は6輪帯の実施例であり、実施例4は3輪帯の実施例である。また、実施例5、6は、光源側の第1の光学素子と光ディスク側の第2の光学素子とを有する例である。また、以下の実施例において、第1光ディスクはBD、第2光ディスクはHDである。
尚、以降の表中のriは曲率半径、diは第i面から第i+1面までの光軸方向の位置、niは各面の屈折率を表している。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば、2.5×10−3)を、E(例えば、2.5×E−3)を用いて表すものとする。また、対物光学素子の光学面は、それぞれ数1式に表に示す係数を代入した数式で規定される、光軸の周りに軸対称な非球面に形成されている。
ここで、X(h)は光軸方向の軸(光の進行方向を正とする)、κは円錐係数、Aiは非球面係数、hは光軸からの高さ、rは近軸曲率半径である。
(実施例1)
実施例1は、光軸を含む最も中心の領域が第2光ディスク専用領域であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域、そして、第2領域である第1光ディスク専用領域が設けられている4輪帯の構造である。全ての領域が、非球面形状を有しており、2つの第1光ディスク専用領域は同じ非球面形状を有しており、2つの第2光ディスク専用領域も同じ非球面形状を有しており、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域とは非球面形状が異なる。レンズ形状並びに、BDとHDそれぞれに対する集光状態を図15に示す。図15(a)がBDに対する集光状態であり、図15(b)がHDに対する集光状態である。本例は、光軸方向の段差量も抑えられている。
表1〜表3に実施例1のレンズデータを示す。
(実施例2)
実施例2は、光軸を含む最も中心の領域が第1光ディスク専用領域であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第2光ディスク専用領域、第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域、そして、第2領域である第1光ディスク専用領域が設けられている5輪帯の構造である。全ての領域が、非球面形状を有しており、3つの第1光ディスク専用領域は同じ非球面形状を有しており、2つの第2光ディスク専用領域も同じ非球面形状を有しており、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域とは非球面形状が異なる。レンズ形状並びに、BDとHDそれぞれに対する集光状態を図16に示す。図16(a)がBDに対する集光状態であり、図16(b)がHDに対する集光状態である。本例も、光軸方向の段差量が抑えられている。
表4〜表6に実施例2のレンズデータを示す。
(実施例3)
実施例3は、光軸を含む最も中心の領域が第2光ディスク専用領域であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域、第1光ディスク専用領域、第2光ディスク専用領域、そして、第2領域である第1光ディスク専用領域が設けられている6輪帯の構造である。全ての領域が、非球面形状を有しており、3つの第1光ディスク専用領域は同じ非球面形状を有しており、3つの第2光ディスク専用領域も同じ非球面形状を有しており、第1光ディスク専用領域と第2光ディスク専用領域とは非球面形状が異なる。レンズ形状並びに、BDとHDそれぞれに対する集光状態を図17に示す。図17(a)がBDに対する集光状態であり、図17(b)がHDに対する集光状態である。本例も、光軸方向の段差量は抑えられている。
表7〜表9に実施例3のレンズデータを示す。
(実施例4)
実施例4は、光軸を含む最も中心の領域が第1光ディスク専用領域であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第2光ディスク専用領域、第2領域である第1光ディスク専用領域が設けられている3輪帯の構造である。全ての領域が、非球面形状を有しており、2つの第1光ディスク専用領域は同じ非球面形状を有している。また、BDにおけるワーキングディスタンスとHDにおけるワーキングディスタンスとを異ならせている。レンズ形状並びに、BDとHDそれぞれに対する集光状態を図18に示す。図18(a)がBDに対する集光状態であり、図18(b)がHDに対する集光状態である。
表10〜表12に実施例4のレンズデータを示す。
BD使用時におけるワーキングディスタンスとHD使用時におけるワーキングディスタンスとが異なる実施例4において、HD使用時における光束の入射角0.5度でシミュレーションを行なったところ、波面収差の値が0.0908λrmsとなっている。従って、BD使用時におけるワーキングディスタンスとHD使用時におけるワーキングディスタンスが異なる方が、斜入射光束の波面収差の値が小さくなり、軸外特性が良好になることがわかる。
また、図19に、実施例1〜3における輪帯数とサイドローブの値との関係を表すグラフを示す。又、以下の表13に、輪帯数とサイドローブの値を載せる。図19及び表13からわかるように、輪帯数が多くなるほどサイドローブの値が少なくなっており、特に輪帯数が5か6の場合が好ましい。これ以上輪帯数を増やしても、サイドローブの値には影響が少ない一方で、輪帯数が増える分、製造が困難になるため、製造の容易さとサイドローブの良好さのバランスの観点からは、輪帯数が5又は6が好ましい事が分かる。
また、実施例1〜4における焦点距離、スポット径、ストレール比、サイドローブなどのスペックデータをまとめたものを、表14に記載する。
(実施例5)
実施例5は、補正素子である第1光学素子と非球面レンズである第2光学素子とからなっている。補正素子は、光軸を含む最も中心の領域が第2光ディスク専用領域(内側第2光ディスク領域)であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第1光ディスク専用領域(内側第1光ディスク領域)、第2光ディスク専用領域(外側第2光ディスク領域)、及び、第2領域である第1光ディスク専用領域(外側第1光ディスク領域)を有している。第1光ディスク専用領域は、内側第1光ディスク領域及び外側第1光ディスク領域共に、全て非球面形状のアフォーカル設計となっており、第2光ディスク専用領域は、内側第2光ディスク領域及び外側第2光ディスク領域共に、全て非球面形状を有している。また、光源側の光学面には、内側第1光ディスク領域と外側第2光ディスク領域の間に傾斜面が設けられている。一方、光ディスク側の光学面には、内側第2光ディスク領域と内側第1光ディスク領域との間に傾斜面が設けられている。
表15〜表16に実施例5のレンズデータを示す。補正素子の光源側の光学面において、2−1面が内側第2光ディスク領域、2−2面が内側第1光ディスク領域、2−3面が傾斜面、2−4面が外側第2光ディスク領域、2−5面が外側第1光ディスク領域である。一方、補正素子の光ディスク側の光学面において、3−1面が内側第2光ディスク領域、3−2面が傾斜面、3−3面が内側第1光ディスク領域、3−4面が外側第2光ディスク領域、3−5面が外側第1光ディスク領域である。
(実施例6)
実施例6は、補正素子である第1光学素子と非球面レンズである第2光学素子とからなっている。補正素子は、光軸を含む最も中心の領域が第2光ディスク専用領域(内側第2光ディスク領域)であり、そこから光軸直交方向の外側に向かって、順に第1光ディスク専用領域(内側第1光ディスク領域)、第2光ディスク専用領域(外側第2光ディスク領域)、及び、第2領域である第1光ディスク専用領域(外側第2光ディスク領域)を有している。第1光ディスク専用領域は、内側第1光ディスク領域及び外側第1光ディスク領域共に、全て非球面形状のアフォーカル設計となっており、第2光ディスク専用領域は、内側第2光ディスク領域及び外側第2光ディスク領域共に、全て非球面形状を有している。また、光源側の光学面には、内側第1光ディスク領域と外側第2光ディスク領域の間に傾斜面が設けられている。一方、光ディスク側の光学面には、内側第2光ディスク領域と内側第1光ディスク領域との間に傾斜面が設けられている。この対物光学素子の概略図を、図20、図21として示す。図20は、第1光ディスクとしてBDを使用している場合の集光状態を示す図であり、図21は、第2光ディスクとしてHDを使用している場合の集光状態を示す図である。
表17〜表18に実施例6のレンズデータを示す。補正素子の光源側の光学面において、2−1面が内側第2光ディスク領域、2−2面が内側第1光ディスク領域、2−3面が傾斜面、2−4面が外側第2光ディスク領域、2−5面が外側第1光ディスク領域である。一方、補正素子の光ディスク側の光学面において、3−1面が内側第2光ディスク領域、3−2面が傾斜面、3−3面が内側第1光ディスク領域、3−4面が外側第2光ディスク領域、3−5面が外側第1光ディスク領域である。
また、表19に実施例5、実施例6の焦点距離などのデータをまとめて示す。

Claims (30)

  1. 波長λ1(380nm<λ1<450nm)の第1光束を出射する第1光源と、前記第1光束を光ディスクの情報記録面上に集光させるための対物光学素子を有する集光光学系を有し、
    前記第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行い、前記第1光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置において、
    前記対物光学素子は、少なくとも、前記光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲の第2領域とに分割され、
    前記第1領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスク及び前記第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記第2領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、
    前記集光光学系は、前記対物光学素子の前記第1領域に相当する領域に補正面を有し、
    前記補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記補正面の前記複数の領域には、
    通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上では集光しない第1光ディスク専用領域と、
    通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上では集光せず、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録及び/又は再生ができるように集光する第2光ディスク専用領域とが含まれることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1光ディスクがBDであり、前記第2光ディスクがHDであって、
    前記対物光学素子の光軸を含む最も中心に近い領域が前記第2光ディスク専用領域であることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上にも集光する領域が含まれることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記対物光学素子は、単玉のレンズからなり、
    前記対物光学素子が前記補正面を有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記対物光学素子の光学面に設けられた全ての段差の光軸方向の符号込みの長さの和Δ(符号は、前記各段差の光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる場合を正とする)が以下の式を満たすことを特徴とする請求の範囲第1項〜第5項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
    0.1mm≦Δ≦1.0mm
  7. 前記対物光学素子は、第1光学素子と第2光学素子を有し、
    前記第1光学素子が前記補正面を有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第1光学素子は平板状の素子で有り、前記第2光学素子は非球面レンズであることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のa倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
    但し、aは、0以外の正の整数である。
  10. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のb倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
    但し、bは、0又は正の整数+xであり、xは、0.4以上、0.6以下である。
  11. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のc倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
    但し、cは、0又は正の整数+yであり、yは、0より大きく、0.4未満か、0.6より大きく、1未満である。
  12. 前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、3以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする請求の範囲第1項〜第11項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、5以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の光ピックアップ装置。
  14. 前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスと、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスとが異なることを特徴とする請求の範囲第1項〜第13項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD1と、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD2とが、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の光ピックアップ装置。
    −0.36mm ≦ WD1−WD2 ≦ 0.17mm
  16. 波長λ1(380nm<λ1<450nm)の第1光束を出射する第1光源と、前記第1光束を光ディスクの情報記録面上に集光させるための対物光学素子を有する集光光学系を有し、
    前記第1光束を厚さt1の保護層を有する第1光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行い、前記第1光束を厚さt2(t1<t2)の保護層を有する第2光ディスクの情報記録面上に集光させることによって情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装置に用いられる対物光学素子において、
    前記対物光学素子は、少なくとも、前記光軸を含む第1領域と、前記第1領域の周囲の第2領域とに分割され、
    前記第1領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスク及び前記第2光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、前記第2領域を通過した前記第1光束は、前記第1光ディスクの記録及び/又は再生に用いられ、
    前記対物光学素子は、前記対物光学素子の前記第1領域に相当する領域に補正面を有し、
    前記補正面は、段差によって光軸を中心とする同心円状の複数の領域に分割されていることを特徴とする対物光学素子。
  17. 前記補正面の前記複数の領域には、
    通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に情報の記録及び/又は再生ができるように集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上では集光しない第1光ディスク専用領域と、
    通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上では集光せず、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上で情報の記録及び/又は再生ができるように集光する第2光ディスク専用領域とが含まれることを特徴とする請求の範囲第16項に記載の対物光学素子。
  18. 前記第1光ディスクがBDであり、前記第2光ディスクがHDであって、
    前記対物光学素子の光軸を含む最も中心に近い領域が前記第2光ディスク専用領域であることを特徴とする請求の範囲第17項に記載の対物光学素子。
  19. 前記補正面の前記複数の領域には、通過した前記第1光束が前記第1光ディスクの情報記録面上に集光し、通過した前記第1光束が前記第2光ディスクの情報記録面上にも集光する領域が含まれることを特徴とする請求の範囲第16項〜第18項のいずれかに記載の対物光学素子。
  20. 前記対物光学素子は、単玉のレンズからなり、
    前記対物光学素子が前記補正面を有することを特徴とする請求の範囲第16項〜第19項のいずれかに記載の対物光学素子。
  21. 前記対物光学素子の光学面に設けられた全ての段差の光軸方向の符号込みの長さの和Δ(符号は、前記各段差の光軸に近い側の領域が遠い側の領域よりも光路が短くなる場合を正とする)が以下の式を満たすことを特徴とする請求の範囲第16項〜第20項のいずれかに記載の対物光学素子。
    0.1mm≦Δ≦1.0mm
  22. 前記対物光学素子は、第1光学素子と第2光学素子を有し、
    前記第1光学素子が前記補正面を有することを特徴とする請求の範囲第16項〜19項のいずれかに記載の対物光学素子。
  23. 前記第1光学素子は平板状の素子であり、前記第2光学素子は非球面レンズであることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の対物光学素子。
  24. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のa倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の対物光学素子。
    但し、aは、0以外の正の整数である。
  25. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のb倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の対物光学素子。
    但し、bは、0又は正の整数+xであり、xは、0.4以上、0.6以下である。
  26. 前記補正面の前記段差の段差量は、前記第1光束に対して前記波長λ1のc倍の光路差を与える段差量であることを特徴とする請求の範囲第16項〜第23項のいずれかに記載の対物光学素子。
    但し、cは、0又は正の整数+yであり、yは、0より大きく、0.4未満か、0.6より大きく、1未満である。
  27. 前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、3以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする請求の範囲第16項〜第26項のいずれかに記載の対物光学素子。
  28. 前記対物光学素子は、前記第1領域及び前記第2領域を合わせて、5以上、10以下の輪帯を有することを特徴とする請求の範囲第27項に記載の対物光学素子。
  29. 前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスと、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスとが異なることを特徴とする請求の範囲第16項〜第28項のいずれかに記載の対物光学素子。
  30. 前記第1光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD1と、前記第2光ディスクの記録及び/又は再生時における前記対物光学素子のワーキングディスタンスWD2とが、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求の範囲第29項に記載の対物光学素子。
    −0.36mm ≦ WD1−WD2 ≦ 0.17mm
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