JPWO2008053984A1 - アロエおよび寒天を含有した健康食品 - Google Patents

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Abstract

消化管に長時間滞留している食物残渣を、下痢などの不快症状を伴わずに移動速度を速めて***させ、腐敗性腸内細菌により生成される腐敗性有害成分の人体への悪影響を抑制して健康や美容の維持増進ができる、低エネルギーの健康食品を提供する。本願発明は、アロエ葉肉と低強度寒天を含有し、服用しやすい液状、ゾル状又はゲル状の形態にすることによって、下痢や軟便にならずに、不快な副作用も無く、消化管通過時間を短縮できるとともに便秘を改善し、健康や美容の維持増進が可能である。

Description

本発明は、摂食物が消化管内、特に下部消化管(大腸)に長時間滞留するのを防ぎ、瀉下作用を伴わずに、軟便にすることなく、体外に排出するまでの時間を短縮することによって、消化管内特に大腸での食物残渣から生じる有害な腐敗産物による人体の悪影響を抑制し、または便秘を改善させ、健康や美容を維持増進できる健康食品組成物に関する。
食事の摂取から排便されるまでに要する時間、すなわち、食物残渣の消化管通過時間は、性別、食生活、年齢・体調等の要因によって様々であると予想される。食べてから小腸末端の回腸を出るまでの時間には個人差が少ないが、大腸から直腸を経て排出されるまでの時間には個人差が大きい。消化管内特に大腸特ににから小腸末端の回腸から盲腸に入るには、食事由来の成分から腐敗性の有害物質(腐敗産物)を産生する腐敗性腸内細菌の存在が知られており、消化管内での食物残渣の通過時間が長くなると、すなわち食物残渣が長時間かけてゆっくり消化管内を移動すれば、その間に腐敗性腸内細菌により有害な腐敗産物が多く生成され、それと接する腸管や生体に悪影響を及ぼす。また、消化管通過時間が長くなることにより結果として便秘症を引き起こす。
消化管通過時間を短縮するために、便秘でない健常者が便秘薬又は瀉下剤を使用することは、下痢、腹部膨満などの不快感や消化不良による脱力感を伴うことが多い。便秘症や便秘気味の人であっても、便秘薬又は瀉下剤は、その効果が強いため不快感を伴うことが多い。WO2006/054710には、マグネシウム化合物、難消化性糖類、低粘性食物繊維を用いた、不快症状を伴わない消化管通過時間を短縮する技術が記載されている。しかし、マグネシウム化合物は、固形製剤には適しているが、酸化物やリン酸塩では水に溶けにくく、塩酸塩や硫酸塩では水に溶けるが苦味があり、嗜好性の良い液状製剤を作るには適さない。固形製剤は、服用時に水に溶かして飲むか、水とともに飲み込むことが多いため、そのまま服用できず、簡便な摂取ができない。一方、難消化性糖類や低粘性水溶性食物繊維は、液状製剤を作るには適しているが、これらは難消化性であってもエネルギーが1グラム当たり1〜3キロカロリーある。摂取エネルギーを考えると、健康維持のために毎日摂取する製剤は、より低エネルギーの有効素材により構成されることが好ましい。今まで消化管通過時間を改善でき、温和に便秘を改善させる低エネルギー素材を好適に利用した健康食品は知られていなかった。
国際公開番号 WO2006/054710号
消化管に長時間滞留している食物残渣を、瀉下剤で軟便にせずに速やかに***させるための低エネルギーの有効素材を含んだ液状、ゾル状又はゲル状製剤が望まれている。本発明の目的は、低エネルギー有効素材を用いて、手軽に飲用可能な液状、ゾル状又はゲル状製剤により、長時間消化管内で滞留している食物残渣を、瀉下作用を伴わずに軟便になることなく、速やかに排出することにより、腐敗性腸内細菌によって腸内で発生する有害な腐敗産物の人体への影響を少なくして、健康や美容の維持増進をはかることにある。また、便秘症の人に対し、温和に便秘を改善させることにある。
本発明者は、低エネルギー素材であるアロエ葉肉及び低強度寒天を併用することにより、消化管通過時間を、腹部膨満感、瀉下作用、下痢などの不快な副作用を伴わずに短縮させ、便秘を改善させることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記の技術に関するものである。
[項1]
アロエ葉肉及び低強度寒天を含有する健康食品。
[項2]
液状、ゾル状又はゲル状である項1に記載の健康食品。
[項3]
アロエ葉肉の含有量が1〜97重量%である項1又は2に記載の健康食品。
[項4]
低強度寒天の含有量が0.02〜3重量%である項1から3のいずれか1項に記載の健康食品。
[項5]
消化管通過時間改善食品及び/又は便秘改善食品である項1から4のいずれか1項に記載の健康食品。
なお、本明細書において消化管通過時間の改善は消化管通過時間の短縮を意味する。
また、本発明は次の技術を包含しうる。
[項A]
アロエ葉肉及び/又は低強度寒天の有効量を経口投与することを特徴とする消化管通過時間及び/又は便秘を改善する方法。
[項B]
消化管通過時間及び/又は便秘を改善するためのアロエ葉肉及び/又は低強度寒天の使用。
本発明では、腹部膨満感、瀉下作用による下痢などの不快な副作用を伴わずに、消化管通過時間を短縮し、食物残渣から腐敗性腸内細菌によって発生する有害腐敗産物による人体への悪影響を抑制し、健康や美容の維持又は増進が可能である。すなわち、本発明では腹部膨満感などの不快症状を伴うことなく消化管通過時間を約12時間〜120時間とすることができる。さらに消化管通過時間の食事間変動幅(標準偏差)を少なくし、食物残渣が極端に長時間消化管内に滞留する確率を低くすることができる。また、便秘薬のような激しい瀉下作用による不快感を伴うことなく便秘症の人の便通を良くし、便秘に伴う不快感を温和に改善させることができる。
実験例1の消化管通過時間の比較である。
本発明では、アロエ葉肉及び低強度寒天を健康食品に含有することにより、好ましくは液状、ゾル状又はゲル状の形態にすることにより、下痢や腹部膨満感を伴うことなく食物残渣の消化管通過時間を短縮させ、かつ便秘を改善させる。一回分の食事に由来する食物残渣は、通常一度の排便で全て***されることは無く、数回に分かれて排便される。消化管通過時間とは1回の食事における摂食から排便までの平均時間を意味する。また、消化管通過時間の改善とは、消化管通過時間の短縮を意味する。
また、消化管通過時間の短縮の程度は、特に制限されないが、好ましくは、本発明の改善剤投与前に24〜192時間程度であったものが、投与後に12〜120時間程度となるものである。本発明の適用対象となる便秘症の人とは、便秘症の患者だけではなく、便秘気味の人、排便量が少なく便が固めのお腹の調子が気になる人も含むものである。
本発明に用いるアロエとは、肉付きの良い細長い両端に棘のある葉を付けるユリ科の多年草植物で、熱帯から亜熱帯地域で栽培されているアロエベラと、日本でよく栽培されるキダチアロエがあり、両者はその大きさで区別できる。本発明においては葉肉をより多く採取でき、その加工が容易であるといった点からアロエベラが好ましい。アロエベラは、キダチアロエより大きく全長120cmに達する。アロエベラの葉は、分厚く、表皮層と内側の葉肉に大きく分けられる。葉肉部は、ゼラチンのような透明のゲル層で、このゲル部分が葉の60〜80%を占めている。通常食用として食べられているのはこの葉肉部である。この葉肉部のエネルギーは、100gあたり約4キロカロリーで、毎日の摂取エネルギーには影響しない。
一方アロエの葉の表皮層は、アロイン(別名バルバロイン)と呼ばれる苦味のある薬効成分を含有している。アロインは、瀉下活性を有するため、便秘でない健常者が摂取すると強い下痢による消化不良、脱力感、腹部膨満などの副作用があらわれる。アロエ葉肉部には、アロインは全く含有されていないので、例えばアロエベラの葉を収穫して、表皮層をナイフ等でそぎ落とし、葉肉部のみを食用としてきた。このアロエ葉肉部は、古くから火傷、創傷の治療に、外用剤として用いられてきたが、アロインを含んでいないので瀉下作用はなく、食事の消化管通過時間を短縮する効果や便秘改善の効果があるとは知られていなかった。
成人1日あたりのアロエ葉肉摂取量としては3g〜200gが好ましく、10g〜150gがより好ましい。摂取量がこの範囲にあると、消化管通過時間が短縮され、さらにその食事間変動幅も少なく抑えることができる。また、この範囲において不快感なく便秘の改善をすることができる。この量以上に摂取しすぎると、体調によっては下痢や軟便、腹部膨満感、ガス発生、胃もたれなどの副作用が現れることがある。アロエ葉肉は、フィルタープレスなどで搾汁したジュースとして摂取するよりも、好ましくは葉肉のゲルをそのまま経口摂取するのに適した大きさに切断して用いるか、ダイスカッター、コミトロール、フードプロセッサー等により、ゲル構造を残してダイスカット状、ピューレ状に加工処理することにより、経口摂取しやすい大きさにすることが望ましい。カットサイズは1mm〜20mmが良く、さらに2mm〜10mmがより好ましい。
アロエ葉肉とその搾汁液とは、成分上の区別がつかないが、80メッシュの篩を通すことにより、アロエ葉肉部のゲル構造が保持されているか、搾汁処理によりゲル構造が破壊されているかを判別することができる。すなわち80メッシュ篩を通過する場合は搾汁液と判断され、篩上に残留物が認められる場合は、アロエ葉肉を含むと判断される。また、篩上の残留物の湿潤重量を測定すれば、アロエ葉肉の含有量を調べることができる。
本発明の低強度寒天とは、天草、オゴノリなどの紅藻類から抽出される、多糖類アガロース及びアガロペクチンを主成分とする日本の伝統的食品である寒天を、低分子化してゼリー強度を低くしたものである。特開平5−317008、特開平10−146174に、その製造法が例示されている。すなわち、寒天に酸を加えて分子を切断した後にアルカリにより酸を中和するか、熱処理によって分子を切断する。寒天は、通常約95℃以上の熱湯に溶かしたあと、冷やしてゼリー状に固めて食されるが、低強度寒天は、冷やしたときのゼリー強度が低い。通常工業的に製造された粉末寒天やフレーク状寒天のゼリー強度は、寒天濃度1.5%において400g/cm2以上である。一方、低強度寒天は、寒天濃度1.5%においてゼリー強度が10〜250g/cm2、好ましくは30〜200g/cm2である。また通常寒天の平均分子量は、20万より大きいが、低強度寒天の平均分子量は1万〜10万、好ましくは3万〜10万である。平均分子量は、測定方法の違いなど様々な要因により数値がばらつくが、この値はプルランを分子量マーカーとするGPC法により測定されたものである。低強度寒天の物性は分子量よりもゼリー強度によって決まる。なお、ゼリー強度は日寒水式で測定されるものである。ただし、100g/cm2以下の低粘度域は15%で測定される。寒天のエネルギーは、1gあたり0キロカロリーであり、また低分子化された低強度寒天であっても、そのエネルギーは0.27キロカロリーであり、毎日の摂取エネルギーには影響しない。低強度寒天は、伊那食品工業株式会社より「ウルトラ寒天」という商品名で購入することができる。低強度寒天の摂取量は、成人1日当たり0.05g〜8gが好ましく、0.1g〜5gがより好ましい。
本発明の健康食品は液状、ゾル状又はゲル状の形態にすることにより、その効果を一層高めることができる。具体的には、アロエ葉肉のダイスカット又はピューレを含む液体製剤中に、低強度寒天を加えて、アロエ葉肉が分散した液状、ゾル状又はゲル状の形態にすることなどが挙げられる。なお、固体の分散質が液体の分散媒に分散している状態がゾル状であり、分散質が分散媒を含んだ状態で固化した状態がゲル状である。液状、ゾル状又はゲル状の形態の違いはアロエ葉肉と低強度寒天の配合量および食品の温度により制御することができる。アロエ葉肉を含む液体製剤に低強度寒天を加え加熱溶解するとゾル状態となる。このゾル状態で飲用可能な60〜40℃まで冷まして摂取することもできる。低強度寒天は、30℃前後でゲル状態へ移行するため、冷蔵庫で冷やして摂取する場合はゲル状態となる。低強度寒天の配合量が少ない場合はゲル状にはならずに液状となる。このほか、液状の中にゲル状、ゾル状のものが含まれた状態や、液状とゲル状とゾル状のものが混合された状態にもすることができる。
本発明の健康食品におけるアロエ葉肉配合量は、全量に対して1〜97重量%が好ましく、5〜85重量%がさらに好ましい。この範囲より下においては消化管通過時間の改善効果および便秘改善効果が十分に発揮されない。また、この範囲を超えると低強度寒天に対するアロエ葉肉の含有比率が高くなり、低強度寒天との併用による効果促進が期待できない。
本発明の健康食品における低強度寒天の配合量は、全量に対して0.02〜3重量%とするのが好ましく、0.05〜2重量%がさらに好ましい。この範囲を超えると低強度寒天によるゲル化が促進することにより硬くなってしまい、摂取が容易にできなくなることに加え、食味、風味が悪くなってしまう。また、この範囲より下においては消化管通過時間の改善効果が十分に発揮されない。
本発明の健康食品は、1日1回早朝空腹時又は就寝前に摂取されることが望ましいが、その1日摂取量を2回以上に分けて摂取されても構わない。なお、本発明における摂取量は成人を基準にしたものであり、用法、年齢、性別、疾患の程度、生活習慣などその他の条件等により適宜変更できる。
本発明の健康食品は、全体として低エネルギーに調整することが好ましい。アロエ葉肉および低強度寒天は低エネルギー素材であるので、本発明に好適である。健康食品全体としては、100gあたり40kcal以下、好ましくは100gあたり4〜30kcalに調整するのが好ましい。100グラムあたり40kcalを超えると健康維持・増進のために毎日摂取した場合、反対に摂取カロリー過剰による肥満等の不都合が生じる可能性がある。
本発明の健康食品は、消化管通過時間改善用及び/又は便秘改善用の食品として使用できる。
本発明の健康食品の形態は経口摂取に適した液状、ゾル状又はゲル状である。具体的には、飲料、果粒入り飲料、ゼリー、ゼリー状飲料、ストロー付ゼリー飲料等の食品を例示できる。これらの食品は、この分野で通常知られた製造方法により製造することができる。
本発明の健康食品には、摂取エネルギーや嗜好性に大きく影響しない範囲で、通常、食品に使用することができる成分を配合することができる。例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化マグネシウム及び硫酸マグネシウム等のマグネシウム化合物、ラクチュロース、ガラクトオリゴ糖、ラフィノース、スタキオース、ラクトスクロース、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、パラチノースオリゴ糖、ダイフラクトースアンハイドライドIII、ソルビトール、マルチトール、ラクチトール、還元パラチノース及び還元水飴等の難消化性糖類、難消化性デキストリン、グアガム分解物、ポリデキストロース、水溶性大豆多糖類、低分子アルギン酸及び水溶性コーンファイバー等の低粘性水溶性食物繊維、甘味料、酸味料、着色料、調味料、増粘多糖類、乳化剤、pH調整剤、酸化防止剤及び製造用剤等の食品添加物、果実ピューレ、果汁、野菜ピューレ、野菜ジュース及び植物エキス等の食品素材が配合できる。特に酸化マグネシウムを配合すると、消化管通過時間短縮効果が顕著である。
本発明の健康食品の摂取対象者は、消化管通過時間が正常でない、長時間大腸内で便が滞留している人である。通常健常成人の消化管通過時間は、約24時間程度が望ましいと考えられているので、摂取対象者は、消化管通過時間が24時間を越える人である。通常の人は、消化管通過時間を実際に測定できないが、1日当りの平均排便量と消化管通過時間は逆相関関係であるので、1日当りの平均排便量から消化管通過時間を間接的に推定する方法がある。すなわち1日当りの平均排便量が200g以下であれば、消化管通過時間が24時間を越えると推定され、本発明の摂取対象者となる。女性の場合、大腸内で便が滞留する時間が長くなると、肌荒れや吹き出物と言った皮膚症状が出る場合も多く、このような症状を持つ女性も本発明の摂取対象者である。さらに、本発明の摂取対象者として便秘症の人が挙げられる。便秘症の人は消化管通過時間が長いことに加え、腸の働きが活発でなく、便が腸内に蓄積されても便意を催さないといった症状や、便の***を促しても便が対外に***されないといった症状が生じ、腹部の膨満感、不快感を覚える。重篤な便秘症ではなくとも、便秘気味の人についてもこのような症状を生じる。本発明はこのような便秘症についても良好に改善させる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
試験例1
食事から排便までの時間、すなわち消化管通過時間を調べる方法としては、ヒントンらの考案した方法を採用した。具体的には、複数のエックス線造影性マーカーを食事と共に服用し、回収した便のエックス線写真画像によって、マーカー服用から便の***までの時間(ti)と***された便に含有されるマーカーの個数(xi)を把握し、次式より消化管通過時間を算出した。消化管通過時間は、同時に服用された複数のエックス線造影性マーカーが***されるまでの平均値を指す。
Figure 2008053984
通常一般的な食事をしたときの消化管通過時間が24時間〜36時間程度の人では、消化管通過時間改善剤を摂取した日の昼食は、その日のうちに排便されることは無く、その翌日に大部分が排便されてしまい、そのときの消化管通過時間は、概ね20時間前後となってしまう。昼食は、夜中に排便が無い限り消化管通過時間の効果を判別するには適さない。一方夕食は、一部が翌日に排便され、残りがそのまた次の日以降に排便されるため、夕食を食べた翌日の何時に何割排便されるかで、消化管通過時間改善剤の正確な評価が可能である。
便秘症でない健常人である被験者(1名)に、1日あたり表1に示した量の被験物を100gの水に溶解または分散させて飲料とし、早朝空腹時に飲用した。さらにその日の夕食とともに15個のマーカーを服用し、以後の被験者の排便中のマーカーを確認した。3〜5日分の夕食の消化管通過時間の測定を行い、夕食毎に上記式にて算出される消化管通過時間を計算した。夕食毎に得られた消化管通過時間を合計し食事回数で除して得られた消化管通過時間の平均値及び標準偏差の結果を表1及び図1に示した。統計処理は、t検定で行った。
Figure 2008053984
結果を図1に示す。アロエベラ葉肉搾汁液50g摂取では、非摂取(対照)に比べて統計学的有意な消化管通過時間短縮作用は無かった。アロエベラ葉肉3mmカットゲルを1日あたり50g摂取することによっても、非摂取(対照)及びアロエベラ葉肉搾汁液と比べて、統計学的有意に消化管通過時間の短縮が観察されている。しかし、アロエベラ葉肉3mmカットゲル50gと低強度寒天0.6gを同時に摂取することによって、アロエベラ葉肉搾汁液単独、アロエベラ葉肉単独、又は低強度寒天単独、通常寒天単独に比べて、統計学的有意に消化管通過時間が短縮された。アロエベラ葉肉及び低強度寒天を同時に摂取することにより、消化管通過時間の標準偏差も小さくなり、極端に消化管通過時間が長くなる確率が少なくなった。これらの摂取期間中は、下痢や軟便、腹部膨満感などの不快症状等は観察されなかった。
実施例1
次に示す組成の飲料を常法により調製した。原料調合後、95℃で1分間の加熱殺菌を行い、その190gを90℃以上の温度でブリキ缶に充填・巻き締めし、流水中で冷却した。100gあたりのエネルギー量は12.3kcalである。
成分 配合量(重量%)
アロエベラ葉肉6mmカット 18.0
低強度寒天 0.35
リンゴ混濁濃縮果汁 2.0
ラクチュロースシロップ(含量50%) 1.25
クエン酸無水 0.65
DL−リンゴ酸 0.2
酸化マグネシウム 0.15
香料 0.15
クエン酸ナトリウム 0.05
スクラロース 0.005
精製水 77.195
合計 100.0
試験例2
便秘気味の成人被験者(6名)に、実施例1の飲料を1日1本で1週間飲用してもらい、排便回数など排便の状態を調査した。また、便秘の改善効果をアンケートにより集計した。飲用休止期間の1週間を開けて、比較としてアロエベラ葉肉と低強度寒天を配合せずに調製した対照飲料を1日1本で1週間飲用した。
比較の対象飲料の飲用期間中は、6名の1日あたりの平均排便回数の平均値は0.36回であった。一方実施例1の飲料の飲用期間中は、6名の1日あたりの平均排便回数の平均値が0.67回となり、全ての被験者で増加が認められた。またアンケートの結果、実施例1の飲料の飲用期間中は、4名の被験者が1回当りの排便量が増加したと回答し、全ての被験者が、軟便や腹部膨満感、ガス発生等の不快症状も無く、お腹の調子が良くなったと回答した。
アロエベラ葉肉と低強度寒天を含有した飲料を摂取することによって、軟便になることなく排便回数が増加し、良好な便秘改善効果が確認された。
実施例2
次に示す組成のゼリーを常法により調製した。原料を精製水に加熱溶解した後、97℃で1分間加熱殺菌を行い、プラスチックカップに150g充填し、アルミシールを施した後、流水中で冷却した。100gあたりのエネルギー量は13.7kcalである。
成分 配合量(重量%)
アロエベラ葉肉3mmカット 25.0
低強度寒天 0.5
通常寒天 0.5
オレンジ濃縮果汁 5.0
クエン酸無水 0.2
香料 0.2
スクラロース 0.01
精製水 68.59
合計 100.0
本発明は、消化管通過時間の短縮とともに便秘を改善し、健康や美容の維持又は増進を要する健康食品分野で利用できる。

Claims (5)

  1. アロエ葉肉及び低強度寒天を含有する健康食品。
  2. 液状、ゾル状又はゲル状である請求項1に記載の健康食品。
  3. アロエ葉肉の含有量が1〜97重量%である請求項1又は2に記載の健康食品。
  4. 低強度寒天の含有量が0.02〜3重量%である請求項1から3のいずれか1項に記載の健康食品。
  5. 消化管通過時間改善食品及び/又は便秘改善食品である請求項1から4のいずれか1項に記載の健康食品。
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