JPWO2007015328A1 - 面光源装置及びプリズムシート - Google Patents

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康彦 阿波野
小松 徳太郎
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昌人 田谷
杉本 靖
靖 杉本
唯史 奥田
唯史 奥田
手島 照雄
照雄 手島
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    • G02B6/0038Linear indentations or grooves, e.g. arc-shaped grooves or meandering grooves, extending over the full length or width of the light guide

Abstract

従来の面光源装置に比べてさらに高輝度であるとともに、正面方向への集光性が高い面光源装置を提供する。光源と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体と、少なくとも2枚のプリズムシートを備える面光源装置であって、前記プリズムシートのプリズムが形成された面が上を向くように配置し、かつ、前記プリズムシートのプリズムが形成された面と反対側の面が、前記導光体の出射面と略平行となるように配置し、かつ、前記プリズムが前記導光体の入射面と略平行となるように配置してなる面光源装置であり、前記導光体の出射光分布の半値幅が30°以下であって、前記導光体の出射面に対向して配置する第一のプリズムシートのプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θF1が式(1)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θB1が式(2)を満足し、前記第一のプリズムシートの出射光側に配置されるi番目のプリズムシート(iは2以上の整数)のプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFiが式(3)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBiが式(4)を満足する面光源装置。θF1≦φ2・・・(1)(式(1)において、φ2=sin−1(n1−1sinφ1)で、ここにn1は第一のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φ1は導光体からの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)90°−φ2−φc1≦θB1・・・(2)(式(2)において、φc1は第一のプリズムシートの臨界角を表す。)θFi≦φ6・・・(3)(式(3)において、φ6=sin−1(ni−1sinφ5)で、ここにniはi番目のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φ5はi−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)90°−φ6−φci≦θBi・・・(4)(式(4)において、φciはi番目のプリズムシートの臨界角を表す。)

Description

本発明は、液晶表示装置などに用いられる面光源装置及びかかる面光源装置に用いられるプリズムシートに関するものである。
液晶表示装置は液晶パネルの背面に配置したバックライトにより光を入射させて画像の表示を行っている。バックライトは液晶表示装置のなかで消費電力が最も大きい部品であり、特に携帯電話、携帯ゲーム機などの携帯機器では駆動用電池の使用時間の長さに大きく影響している。これら携帯機器の駆動用電池を長い時間使用できるようにするためには、バックライトの輝度を低下させることなく、その消費電力をできるだけ低減する必要がある。すなわち、バックライトにおいて光源からの光をできるだけ正面方向へ出射するような工夫が必要となる。
ここで図1に、主として携帯機器に用いられる、光源をサイドエッジに配置するタイプのバックライト1の一例を示す。光源4から出射された光は導光体入射部5を経て導光体3に入射する。導光体3に入射した光は斜め方向に出射し、導光体3の上に配置したプリズムシート2により正面方向に向きを変えて出射される。このようなバックライト1において光源4からの光を効率よく正面方向へ出射させるために重要なのが、プリズムシート(第一のプリズムシート)2である。
プリズムシート(第一のプリズムシート)2には様々な形態のものが提案されているが、特にプリズム面の向きを上下どちらにするかに限っても、プリズム面を上向きにして用いるタイプでは例えば、特開平8−160204号公報、特開平7−201217号公報、国際公開第96/10148号パンフレットなどに記載されており、いっぽう、プリズム面を下向きにして用いるタイプでは例えば、特開平8−262441号公報、特開平8−271705号公報、特開平11−084111号公報などに記載されている。
ところで、プリズムシート(第一のプリズムシート)2において光を効率よく正面方向に向きを変えるために最も重要なのが、プリズムの頂角の大きさである。前記に挙げた文献では、プリズムの頂角の設定範囲や計算方法についての記載はあるが、プリズムの斜面の傾斜と、プリズム内、および、プリズム近傍における光線の進む方向との関係から、プリズムの頂角が満たす条件を決定することについて言及しているのは、特開平8−160204号公報のみである。これについて図2を用いて簡単に説明する。
図2は導光体3の出射面側に、導光体と略平行となるよう、対向して配置した第一のプリズムシート2のプリズムの断面図である。導光体3からの出射光のピーク光12aは、導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで、第一のプリズムシート2に入射する。このとき、導光体3の出射面の法線9と、光源側の斜辺とのなす角度θFは式(5)を満たす。
0°≦θF≦φ+10°・・・(5)
(式(5)において、φ=sin−1(n−1sinφ)で、nはプリズムを形成する材料の屈折率である。)
式(5)により、導光体からの出射光のピーク光が、光源側の斜辺10aに当って全反射を起こして、光源側と反対の斜辺11aより散乱光14として、正面でない方向に出射してしまうことを抑制できる。
特開平8−160204号公報には、また、第一のプリズムシートの光源と反対側の斜辺からの出射光のピーク光13aと、導光体の出射面の法線とのなす角度が0°、すなわちピーク光が正面方向に出射する場合のθBの値を中心に±10°の範囲でθBを決められることが記載されている。これにより、導光体からの出射光のピーク光が、光源側と反対の斜辺11aで全反射を起こして正面方向から外れてしまうことを抑制できる。
以上の例では、第一のプリズムシートのみを使用することを想定して、プリズムの頂角の条件の決定を行っている。すなわち、第一のプリズムシートから出射された光のピーク光が、第二のプリズムシートや、さらにその上に配置されたプリズムシートに入射した場合に、これらのプリズムシートの頂角を決定するための条件を与えていない。
本発明は、従来の面光源装置に比べてさらに高輝度の面光源装置を提供するとともに、正面方向への集光性が高い面光源装置及びかかる面光源装置に用いられるプリズムシートを提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明に係る面光源装置は、光源と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体と、プリズムシートを備えるものであって、前記プリズムシートのプリズムが形成された面と反対側の面が、前記導光体の出射面と略平行となるように配置し、かつ、前記プリズムが前記導光体の入射面と略平行となるように配置してなり、前記プリズムシートのプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(1)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(2)を満足する。
θF≦φ・・・(1)
(式(1)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnは前記プリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φは前記導光体からの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
90°−φ−φc1≦θB・・・(2)
(式(2)において、φc1=sin−1(n −1)は前記プリズムシートの臨界角を表す。)
前記角度θFが式(1a)を満足し、前記角度θBが式(2a)を満足することを特徴とすることが好ましい。
θF≦φ−δ・・・(1a)
(式(1a)において、δは前記導光体からの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
90°−φ−φc1+δ≦θB・・・(2a)
(式(2a)において、δは前記導光体からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
なお、プリズムシートとは、透明な光学シートの片面に所定形状のプリズムを平行に所定間隔で複数配置してなるものである。また、プリズムが平行であるとは、プリズムの長手方向に延びる稜線が平行であることである。
前記角度θFが式(1b)を満足し、前記角度θBが式(2b)を満足することが好ましい。
θF≦φ−δ×2・・・(1b)
90°−φ−φc1+δ×2≦θB・・・(2b)
前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が30°以下であることを特徴とすることが好ましい。
前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が15°以上30°以下であることが好ましい。
前記断面内で、前記導光体の出射光分布がピークとなる出射角度が60°以上であることが好ましい。
プリズムのピッチが30μm以上であることが好ましい。
本発明に係るプリズムシートは、前記面光源装置に用いられるものである。
また、本発明に係る面光源装置は、光源と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体と、少なくとも2枚のプリズムシートを備えるものであって、前記プリズムシートのプリズムが形成された面を同じ向きに配置し、かつ、前記プリズムシートのプリズムが形成された面と反対側の面が、前記導光体の出射面と略平行となるように配置し、かつ、前記プリズムが前記導光体の入射面と略平行となるように配置してなるものであり、前記導光体の出射面に対向して配置する第一のプリズムシートのプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(1)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(2)を満足し、前記第一のプリズムシートの出射光側に配置されるi番目のプリズムシート(iは2以上の整数)のプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(3)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(4)を満足する。
θF≦φ・・・(1)
(式(1)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnは第一のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φ=sin−1(n −1)は前記導光体からの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
90°−φ−φc1≦θB・・・(2)
(式(2)において、φc1は第一のプリズムシートの臨界角を表す。)
θF≦φ・・・(3)
(式(3)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnはi番目のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φはi−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
90°−φ−φci≦θB・・・(4)
(式(4)において、φci=sin−1(n −1)はi番目のプリズムシートの臨界角を表す。)
前記角度θF、θB、θF、θB、が次の式(1a)、式(2a)、式(3a)及び式(4a)を満足することが好ましい。
θF≦φ−δ・・・(1a)
(式(1a)において、δは前記導光体からの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
90°−φ−φc1+δ≦θB・・・(2a)
(式(2a)において、δは前記導光体からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
θF≦φ−δ・・・(3a)
(式(3a)において、δはi−1番目のプリズムシートからの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
90°−φ−φci+δ≦θB・・・(4a)
(式(4a)において、δはi−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光がi番目のプリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
前記角度θF、θB、θF、θB、が次の式(1b)、式(2b)、式(3b)及び式(4b)を満足することが好ましい。
θF≦φ−δ×2・・・(1b)
90°−φ−φc1+δ×2≦θB・・・(2b)
θF≦φ−δ×2・・・(3b)
90°−φ−φci +δ×2≦θB・・・(4b)
前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が30°以下であることが好ましい。
前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が15°以上30°以下であることが好ましい。
前記断面内で、前記導光体の出射光分布がピークとなる出射角度が60°以上であることが好ましい。
プリズムのピッチが30μm以上であることが好ましい。
本発明に係るプリズムシートは、前述の面光源装置に用いられる第i番目のプリズムシートである。
従来の面光源装置に比べてさらに高輝度の面光源装置を提供するとともに、正面方向への集光性が高い面光源装置及びかかる面光源装置に用いられるプリズムシートを提供することが可能となった。
図1は、光源をサイドエッジに配置するタイプのバックライトの一例を示す図である。 図2は、第一のプリズムシートのプリズムの断面図である。 図3は、本発明の面光源装置の一例を示す図である。 図4(a)は本発明の面光源装置の第二またはi番目のプリズムシートのプリズムの断面図であり、図4(b)は本発明の面光源装置の第一のプリズムシートのプリズムの断面図である。 図5は、本発明の面光源装置の実施例1で使用した導光体1の出射特性を示す。 図6は、本発明の面光源装置の実施例1、および、比較例1の輝度測定結果を示す。 図7は、本発明の面光源装置の実施例2で使用した導光体2の出射特性を示す。 図8は、本発明の面光源装置の実施例2、および、比較例1の輝度測定結果を示す。 図9は、本発明の面光源装置の実施例3、および、実施例4で使用した導光体3の出射特性を示す。 図10は、本発明の面光源装置の実施例3、および、比較例1の輝度測定結果を示す。 図11は、本発明の面光源装置の実施例4、および、比較例1の輝度測定結果を示す。 図12は、本発明の面光源装置の実施例5と、比較例1、比較例2、および、比較例3で使用した導光体4の出射特性を示す。 図13は、本発明の面光源装置の実施例5、および、比較例1の輝度測定結果を示す。 図14は、本発明の面光源装置の実施例5と、比較例1、比較例2、および、比較例3の輝度測定結果を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
本発明は図3に示すような、光源4と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体3と、少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bを備えることを特徴とする面光源装置1において、光源4から出射して導光体3を経て、第一のプリズムシート2aに入射する光を効率よく向きを変えて、面光源装置1の正面方向に出射する光の割合を増やすために、少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bのプリズム形状の最適化を図る。以下、図4を用いて本発明の面光源装置の少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bにおける光の経路と、それにしたがって前記プリズムシートのプリズムの形状を決定する方法について説明する。図4は、前記導光体3の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内での、少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bのプリズム形状を示している。実際にはプリズムにおける屈折や全反射などの現象は、プリズムの斜面で起こっているが、ここでは角度を議論するため、プリズムの斜面は図4において斜辺として表し、断面は図4において直線として表した。
図4(b)に示したように、導光体3からの出射光のピーク光12aが第一のプリズムシート2aに、導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで入射し、同様に導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで屈折した光のピーク光15aとなる。このとき、φは式(6)から求められる。
sinφ=nsinφ・・・(6)
ここで、nは第一のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率である。この屈折光のピーク光15aを、第一のプリズムシートのプリズムの光源と反対側の斜辺11aで屈折させて第一のプリズムシートから出射させる。このとき、屈折光のピーク光15aが、第一のプリズムシートのプリズムの光源側の斜辺10aに入射すると、全反射を起こして散乱して、最終的に面光源装置1の正面方向に出射しない、損失分の光となる可能性が大きい。これを防ぐために、斜辺10aと、前記導光体3の出射面の法線9とのなす角度θFは、式(1)を満足する必要がある。
θF≦φ・・・(1)
いっぽう、屈折光のピーク光15aは、斜辺11aと垂直な直線16aとφの角度をなして斜辺11aに入射し、同様に斜辺11aと垂直な直線16aとφの角度をなして出射光のピーク光13aとなって出射する。φは式(7)から求められる。
sinφ=sinφ・・・(7)
このとき、屈折光のピーク光15aが斜辺11aにおいて全反射を起こすと、最終的に面光源装置1の正面方向に出射しにくい方向に散乱する恐れがある。このような、屈折光のピーク光15aが斜辺11aにおいて全反射を起こさないように、導光体3の出射面の法線9と斜辺11aとのなす角度θBは、式(2)を満足する必要がある。
90°−φ−φc1≦θB・・・(2)
ここで、φc1は第一のプリズムシートの臨界角を表す。以上から第一のプリズムシートのプリズムのθF、および、θBは、式(1)と式(2)とから決定する。
次にi番目のプリズムシートのプリズムの形状を決定する方法について説明する。ここでiは2以上の整数である。なお、図3には2枚のプリズムシートが配置した面光源装置を示し、これに基づいて図4には2つのプリズムシートの断面を示しているが、これはiが2の場合に相当するので、以下の説明で用いる符号はi番目のプリズムシートについても図4のものをそのまま使用する。
図4(a)に示したように、i−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光12bがi番目のプリズムシート2bに、導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで入射し、同様に導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで屈折した光のピーク光15bとなる。ここで、φは式(8)から求められる。また、φは式(9)から求められる。
φ=90°−φ−θB・・・(8)
sinφ=nsinφ・・・(9)
ここで、nはi番目のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率である。この屈折光のピーク光15bを、i番目のプリズムシートのプリズムの光源と反対側の斜辺11bで屈折させてi番目のプリズムシートから出射させる。このとき、屈折光のピーク光15bが、i番目のプリズムシートのプリズムの光源側の斜辺10bに入射すると、全反射を起こして散乱して、最終的に面光源装置1の正面方向に出射しない、損失分の光となる可能性が大きい。これを防ぐために、斜辺10bと、前記導光体3の出射面の法線9とのなす角度θFは、式(3)を満足する必要がある。
θF≦φ・・・(3)
いっぽう、屈折光のピーク光15bは、斜辺11bと垂直な直線16bとφの角度をなして斜辺11bに入射し、同様に斜辺11bと垂直な直線16bとφの角度をなして出射光のピーク光13bとなって出射する。φは式(10)から求められる。
sinφ=sinφ・・・(10)
このとき、屈折光のピーク光15bが斜辺11bにおいて全反射を起こすと、最終的に面光源装置1の正面方向に出射しにくい方向に散乱する恐れがある。このような、屈折光のピーク光15bが斜辺11bにおいて全反射を起こさないように、導光体3の出射面の法線9と斜辺11bとのなす角度θBは、式(4)を満足する必要がある。
90°−φ−φci≦θB・・・(4)
ここで、φciはi番目のプリズムシートの臨界角を表す。斜辺11bにおいて屈折により出射した光のピーク光13bと導光体3の出射面の法線9とのなす角度をφとしたとき、φは式(11)から求められる。
φ=90°−φ−θB・・・(11)
以上から第一のプリズムシートのプリズムのθF、および、θBは、(式3)と(式4)とから決定される。
なお、導光体3からの出射光や、i−1番目のプリズムシート2aからの出射光は、実際には出射角度分布を持っている。これを考慮した場合、θF、θB、θF、および、θBは、次の式(1a)、式(2a)、式(3a)、および、式(4a)を満足していることが好ましい。
θF≦φ−δ・・・(1a)
90°−φ−φc1+δ≦θB・・・(2a)
θF≦φ−δ・・・(3a)
90°−φ−φci +δ≦θB・・・(4a)
ここで、δは導光体3からの出射光の半値幅の半分の値を示し、δは、導光体3からの出射光のピーク光が第一のプリズムシート2aに、導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで入射し、同様に導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を示し、δはi−1番目のプリズムシートからの出射光の半値幅の半分の値を示し、そして、δは、i−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光12bがi番目のプリズムシート2bに、導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで入射し、同様に導光体3の出射面の法線9とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を示す。
さらに、導光体3からの出射光の半値幅が拡がってしまう場合があるため、θF、θB、θF、および、θBは、次の式(1b)、式(2b)、式(3b)、および、式(4b)を満足していることがより好ましい。
θF≦φ−δ×2・・・(1b)
90°−φ−φc1+δ×2≦θB・・・(2b)
θF≦φ−δ×2・・・(3b)
90°−φ−φci +δ×2≦θB・・・(4b)
以上のような関係を満足するために、導光体3からの出射光分布の半値幅は30°以下である。これにより、前記の式(1a)、式(2a)、式(3a)、および、式(4a)、あるいは、式(1b)、式(2b)、式(3b)、および、式(4b)の関係を満足するθF、θB、θF、および、θBの範囲が、確定される。
本発明の面光源装置1は、前記導光体3の出射光分布の半値幅が15°以上30°以下であることが好ましい。前記導光体3の出射光分布の半値幅が15°以上であることが好ましい理由は、導光体3からの出射光の出射角度分布にはある程度広がりを持たせて、利用できる光の割合を確保するためである。もし、前記導光体3の出射光分布の半値幅が15°未満であると、少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bにおいて、いかに効率良く向きを変えても、利用できる光の割合が最初から少ないことになるため、最終的に面光源装置1の正面方向に出射される光を必要な分を確保することができなくなる。
本発明の面光源装置1は、前記導光体3の出射光分布がピークとなる出射角度が60°以上であることが好ましい。これは、前記導光体3からの出射光のピーク光と、前記導光体3の出射面の法線9とのなす角度φの値が60°以上であると、第一のプリズムシートにおいて、15aをピーク光に持つ屈折光を、斜辺11aに到達させ易くなるためである。もし、前記導光体3からの出射光のピーク光と、前記導光体3の出射面の法線9とのなす角度φの値が60°未満であると、第一のプリズムシートにおいて、15aをピーク光に持つ屈折光が、斜辺10aのほうに到達しやすくなり、その結果斜辺10aにおいて全反射を起こし、最終的に面光源装置1の正面方向に出射されなくなる可能性がある。
本発明の面光源装置は、プリズムのピッチが30μm以上であることが好ましい。これは少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bを配置する面光源装置1において、前記導光体3からの出射光を、前記少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bにおいて、回折などによる分光を起こさずに、効率よく屈折させることにより、面光源装置1の正面方向に出射させるためである。もし、プリズムのピッチが30μm未満であると回折などによる分光が起こり、前記導光体3からの出射光の波長スペクトルを維持した状態で、面光源装置1の正面方向に出射させることが難しくなる。
本発明の少なくとも2枚のプリズムシート2a、2bは、一体成形でもよいし、基材フィルムを用いて、その上にプリズム形状成形用の材料を用いてもよい。一体成形の場合に用いる材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ノルボルネン系モノマーの開環メタセシス重合体水素化ポリマー、などがある。いっぽう、基材フィルムを形成する材料としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂などが挙げられる。基材フィルムの上に用いるプリズム形状成形用材料としては、紫外線硬化型樹脂、そのなかでも光透過性の良いアクリル系の紫外線硬化樹脂が望ましい。アクリル樹脂系の紫外線硬化樹脂としては、ウレタンアクリレート系やエポキシアクリレート系などの樹脂がある。
プリズム形状の作製方法としては、電子線やレーザー光などにより直接描画する方法もあるが、この方法では量産性に乏しいところがあるため、実際には、原盤から転写して作る方法が採られる。原盤の作製方法としては、バイトを用いて機械加工法で作製する方法、基板上に電子線用レジストを塗布し、電子線描画したのちRIEで掘る方法、X線放射光で露光・現像する方法、グレースケールマスクのパターンを露光・現像する方法などがある。
原盤からプリズム形成用の材料にプリズム形状を転写する方法としては、押出成形、射出成形、熱転写法、および、UV光転写法などがある。
導光体3は入射面から入射した光の向きを変えるための機構を、前記導光体3の反射シート側の面に設け、向きを変えた光は前記導光体3の内部で全反射を繰返ながら、特定の方向にピークを持つ指向性を持つ光として出射される。前記導光体3の反射シート側の面に設ける、光の向きを変えるための機構としては、反射ドットを設ける方法や、反射グルーブと呼ばれる溝を設ける方法などがある。反射ドットは、TiOやBaSOなどの光学的に吸収がなく反射率の高い顔料とアクリル系バインダーを混練して成る反射インクを、スクリーン印刷やインジェクションと呼ばれる方法で塗布する。いっぽう、反射グルーブと呼ばれる溝は、プリズムシートのプリズムと同様に、原盤から転写して作る方法が採られる。原盤の作製方法としては、バイトを用いて機械加工法で作製する方法、基板上に電子線用レジストを塗布し、電子線描画したのちRIEで掘る方法、X線放射光で露光・現像する方法、グレースケールマスクのパターンを露光・現像する方法などがある。原盤からプリズム形成用の材料にプリズム形状を転写する方法としては、押出成形、射出成形、熱転写法、および、UV光転写法などがある。本発明では、主として反射グルーブを設ける方式を主として実施する。
前記導光体3の出射面には、ホログラム拡散パターンが一体成形されていてもよい。前記ホログラム拡散パターンは、導光体3からの出射光の輝度分布が略均一にする機能を持つ。
反射シート7は前記導光体3に設けた、反射ドットや反射グルーブで反射させきれずに、通り抜けてしまった光を反射して、再び導光体3内に戻すことにより、光源4から光の利用効率を高めるためのものである。反射シート7には、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂などにより作製した基材フィルムの片面にスパッタや蒸着により反射機能を有する膜を作製する方法がある。反射機能を有する膜として銀、アルミニウムなどがある。いっぽう、反射シートとしてポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ノルボルネン系モノマーの開環メタセシス重合体水素化ポリマーなど透明性の高い樹脂を発泡させて作製する、微細発泡体を用いることもできる。このとき、気泡は独立発泡構造で、気泡の直径は平均値が10μm未満のものである。
光源4としては、LED(Light Emitting Diode)を1個、または、複数個用いて構成される場合や、冷陰極管と呼ばれる、直径数mm程度の蛍光灯の一種を用いる場合がある。
導光体への入射部5は、前記光源4からの光のムラを解消させる目的で、光源4から導光体3の入射面までの間に設けた拡散機能を有する構造のことである。具体的には、前記導光体3の入射面と対向するようにプリズムを配置したり、ドットを設けたりする。
光源背面の反射機能6としては、前記反射シート7と同様の材質のもの、すなわち、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂などにより作製した基材フィルムの片面にスパッタや蒸着により反射機能を有する膜を作製したものや、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメタクリルイミド系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ノルボルネン系モノマーの開環メタセシス重合体水素化ポリマーなど透明性の高い樹脂を発泡させて作製する、微細発泡体を、光源4の背面に、前記光源4を囲うように設けるものである。これにより、光源4から出射される光のうち、前記光源4の背面方向に向う光を前記反射機能6により、前記導光体3に入射させることにより、光源4からの出射光の利用効率を高められる。
実施例
以下、本発明の好適な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図3に示すように、光源、導光体、および2枚のプリズムシートからなる面光源装置を組み立てて光学特性を測定した。光源として、LED(日亜化学製NSCW215)を4灯を使用した。光源の背面には、表面に銀蒸着(厚さ1000Å)を施した、厚さ0.025mmのポリエステル樹脂製フィルムを曲率半径1.5mmに丸めたものを配置した。導光体としては、図5に示す出射特性(ピーク出射角度が55°で半値幅が10°)を持つ、導光体1を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面と反対側には、厚さ0.05mmのポリエステル樹脂製のフィルムの片方の面に銀蒸着(厚さ1000Å)を施してなる反射シートを配置した。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは30°、そして、θBは30°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは5°、そして、θBは72°である。これらプリズムシートの製造は熱プレスで行った。ポリカーボネートのシートを金型上にセットして、その上からプレス型で加圧する。このとき、型温度は160℃、圧力は90MPaで、加圧時間は8秒である。以上のようにして組み立てた、面光源装置の輝度を測定した結果を図6に示す。輝度の測定にはハイランド社製の三次元配光装置を用いた。なお、光源は駆動電流値18mAで点灯させた。また、比較として、次に示す、比較例1の輝度測定結果を併記した。以下、実施例との比較は全て比較例1を基準に行った。
(比較例1)
導光体としては、図12に示す出射特性(ピーク出射角度が70°で半値幅が20°)を持つ、導光体4を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側にプリズムのピッチが30μm、頂角が68°の二等辺三角形のプリズムを有するプリズムシート1枚を、プリズム面を導光体の出射面側に向けて配置した。
(実施例2)
導光体としては、図7に示す出射特性(ピーク出射角度が55°で半値幅が20°)を持つ、導光体2を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは30°、そして、θBは30°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは5°、そして、θBは72°である。図8に実施例2の輝度測定結果と比較例1の輝度測定結果を示す。
(実施例3)
導光体としては、図9に示す出射特性(ピーク出射角度が65°で半値幅が20°)を持つ、導光体3を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは30°、そして、θBは30°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは25μm、θFは5°、そして、θBは60°である。図10に実施例3の輝度測定結果と比較例1の輝度測定結果を示す。
(実施例4)
導光体としては、図9に示す出射特性(ピーク出射角度が65°で半値幅が20°)を持つ、導光体3を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは30°、そして、θBは30°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは5°、そして、θBは60°である。図11に実施例4の輝度測定結果と比較例1の輝度測定結果を示す。
(実施例5)
導光体としては、図12に示す出射特性(ピーク出射角度が70°で半値幅が20°)を持つ、導光体4を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは30°、そして、θBは60°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは15°、そして、θBは35°である。図13に実施例4の輝度測定結果と比較例1の輝度測定結果を示す。
(比較例2)
導光体としては、図12に示す出射特性(ピーク出射角度が70°で半値幅が20°)を持つ、導光体4を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートを配置し、さらに、第一のプリズムシートの出射面側に第二のプリズムシートを配置した。第一のプリズムシート、第二のプリズムシートともに材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。第一のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは40°、そして、θBは45°である。いっぽう、第二のプリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは20°、そして、θBは45°である。図14に比較例2の輝度測定結果を示す。
(比較例3)
導光体としては、図12に示す出射特性(ピーク出射角度が70°で半値幅が20°)を持つ、導光体4を使用した。なお、出射面側にホログラム拡散パターン(拡散角度3°)が形成してある。導光体の出射面側に第一のプリズムシートのみ配置した。プリズムシートの材質はポリカーボネート(屈折率は1.58)で、厚さは150μmである。プリズムシートのプリズムのピッチは30μm、θFは34°、そして、θBは20°である。比較例3の輝度測定結果も図14に示した。
以上の実施例および比較例での面光源装置の仕様と輝度測定結果についてまとめたものを表1に示した。
Figure 2007015328
本発明の面光源装置は、光源から導光体を経て出射した光を、少なくとも2枚のプリズムシートにより、光の損失を抑えながら、段階的に向きを変えて、面光源装置の正面方向に出射するため、従来の面光源装置と比較して正面方向の輝度が高い面光源装置を供することができた。
本発明の面光源装置は、導光体からの出射光の出射角度分布にある程度広がりを持たせることにより、正面方向の輝度を高めるのに利用できる光の割合を確保でき、かつ、少なくとも2枚のプリズムシートのプリズム形状が、特定形状の決定条件を満足しているため、光の損失を抑えながら、段階的に向きを変えて、面光源装置の正面方向に出射でき、その結果、従来の面光源装置と比較して正面方向の輝度が高く、さらに、集光性に優れた面光源装置を供することができた。
本発明の面光源装置は、導光体からの出射光が第一のプリズムシートにおいて、屈折により、斜辺11aに到達させ易くなり、さらに、かつ、少なくとも2枚のプリズムシートのプリズム形状が、請求項1記載のプリズムの形状の決定条件を満足していることにより、従来の面光源装置と比較して正面方向の輝度が高く、さらに、集光性に優れた面光源装置を供することができた。
本発明の面光源装置は、回折などによる分光を起こりにくいので、少なくとも2枚のプリズムシートのプリズム形状が、請求項1記載のプリズムの形状の決定条件を満足していることにより、光の損失を抑えながら、段階的に向きを変えて、面光源装置の正面方向に出射するため、従来の面光源装置と比較して正面方向の輝度が高い面光源装置を供することができた。

Claims (16)

  1. 光源と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体と、プリズムシートを備える面光源装置であって、
    前記プリズムシートのプリズムが形成された面と反対側の面が、前記導光体の出射面と略平行となるように配置し、かつ、前記プリズムが前記導光体の入射面と略平行となるように配置してなる面光源装置であり、
    前記プリズムシートのプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(1)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(2)を満足することを特徴とする面光源装置。
    θF≦φ・・・(1)
    (式(1)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnは前記プリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φは前記導光体からの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
    90°−φ−φc1≦θB・・・(2)
    (式(2)において、φc1=sin−1(n −1)は前記プリズムシートの臨界角を表す。)
  2. 前記角度θFが式(1a)を満足し、前記角度θBが式(2a)を満足することを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
    θF≦φ−δ・・・(1a)
    (式(1a)において、δは前記導光体からの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
    90°−φ−φc1+δ≦θB・・・(2a)
    (式(2a)において、δは前記導光体からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
  3. 前記角度θFが式(1b)を満足し、前記角度θBが式(2b)を満足することを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
    θF≦φ−δ×2・・・(1b)
    90°−φ−φc1+δ×2≦θB・・・(2b)
  4. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が30°以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置。
  5. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が15°以上30°以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置。
  6. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布がピークとなる出射角度が60°以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置。
  7. プリズムのピッチが30μm以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の面光源装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の面光源装置に用いられるプリズムシート。
  9. 光源と、少なくとも1つの側面を入射面とし、前記入射面と略垂直である出射面を有する導光体と、少なくとも2枚のプリズムシートを備える面光源装置であって、
    前記プリズムシートのプリズムが形成された面を同じ向きに配置し、かつ、前記プリズムシートのプリズムが形成された面と反対側の面が、前記導光体の出射面と略平行となるように配置し、かつ、前記プリズムが前記導光体の入射面と略平行となるように配置してなる面光源装置であり、
    前記導光体の出射面に対向して配置する第一のプリズムシートのプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(1)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(2)を満足し、前記第一のプリズムシートの出射光側に配置されるi番目のプリズムシート(iは2以上の整数)のプリズムの、前記導光体の入射面、および、出射面の双方と略垂直な断面内で、前記導光体の出射面の法線と、光源側の斜辺とのなす角度θFが式(3)を満足し、前記導光体の出射面の法線と、光源と反対側の斜辺とのなす角度θBが式(4)を満足することを特徴とする面光源装置。
    θF≦φ・・・(1)
    (式(1)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnは第一のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φ=sin−1(n −1)は前記導光体からの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
    90°−φ−φc1≦θB・・・(2)
    (式(2)において、φc1は第一のプリズムシートの臨界角を表す。)
    θF≦φ・・・(3)
    (式(3)において、φ=sin−1(n −1sinφ)で、ここにnはi番目のプリズムシートのプリズムを形成する材料の屈折率、φはi−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光と、前記導光体の出射面の法線とのなす角度を表す。)
    90°−φ−φci≦θB・・・(4)
    (式(4)において、φci=sin−1(n −1)はi番目のプリズムシートの臨界角を表す。)
  10. 前記角度θF、θB、θF、θB、が次の式(1a)、式(2a)、式(3a)及び式(4a)を満足することを特徴とする請求項9記載の面光源装置。
    θF≦φ−δ・・・(1a)
    (式(1a)において、δは前記導光体からの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
    90°−φ−φc1+δ≦θB・・・(2a)
    (式(2a)において、δは前記導光体からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角からの出射光のピーク光が前記プリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角度φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
    θF≦φ−δ・・・(3a)
    (式(3a)において、δはi−1番目のプリズムシートからの出射光の半値幅の半分の値を表す。)
    90°−φ−φci +δ≦θB・・・(4a)
    (式(4a)において、δはi−1番目のプリズムシートからの出射光のピーク光がi番目のプリズムシートに前記導光体の出射面の法線とのなす角φで入射し、同様に前記導光体の出射面の法線とのなす角φで屈折した光の半値幅の半分の値を表す。)
  11. 前記角度θF、θB、θF、θB、が次の式(1b)、式(2b)、式(3b)及び式(4b)を満足することを特徴とする請求項9記載の面光源装置。
    θF≦φ−δ×2・・・(1b)
    90°−φ−φc1+δ×2≦θB・・・(2b)
    θF≦φ−δ×2・・・(3b)
    90°−φ−φci +δ×2≦θB・・・(4b)
  12. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が30°以下であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の面光源装置。
  13. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布の半値幅が15°以上30°以下であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の面光源装置。
  14. 前記断面内で、前記導光体の出射光分布がピークとなる出射角度が60°以上であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の面光源装置。
  15. プリズムのピッチが30μm以上であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の面光源装置。
  16. 請求項9乃至15のいずれかに記載の面光源装置に用いられる前記i番目のプリズムシート。
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