JPWO2006126262A1 - ステープラ - Google Patents

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JPWO2006126262A1
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道人 熊山
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Abstract

用紙束の厚みに関係なく、綴針を用紙束の紙面に対して垂直に打ち込むことができるステープラを提供する。操作ハンドル12を押すことにより、操作ハンドル12を所定角度のままに綴針装着マガジン13と共に垂直下降させる垂直移動手段24と、綴針装着マガジン13が垂直下降して水平ベース11上に配置された用紙束に着地すると、操作ハンドル12の回動が開始させる垂直移動後回動手段18,27と、操作ハンドル12が回動を開始することにより、綴針装着マガジン13の垂直位置を固定する垂直位置固定手段21,22,28とを備えたステープラを構成した。

Description

この発明は、水平ベースと、操作ハンドルと、針打ちブレード板と、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンとを備えたステープラに関するものである。
従来、ステープラは、綴針連接集合体を収納する綴針装着マガジンが水平ベース上に主軸で軸止めされ、主軸を中心として回動自在な操作ハンドルが設けられている。そして、操作ハンドルを主軸の廻りに回動すると、綴針装着マガジンに装着された綴針が、水平ベース上に配置された用紙束の紙面に着地されて紙が綴じられるようになっている。
ところが、操作ハンドルが特定の一箇所を中心として回動することから、用紙束の厚みの大小により綴針装着マガジンから打ち出される綴針の傾きが一定しないことになり、綴じられた用紙束が不揃いとなる虞がある。
そのような虞を防止するために綴針の脚部を紙に対して垂直に打ち込めるように構成されたステープラがあり、このようなステープラに関する発明には、特許文献1に記載されたようなものがある。
この特許文献1には、「紙受け後台を水平上に紙受け前台を前方寄りにやや傾斜状に保持し、スライダーの一方の側壁後端部に立設した案内版を紙受け後台の開口部に嵌挿して突出し、案内板に作動駒の下端部を接離するようにし、ハンドルの下圧作動時に作動駒の下端部により案内板を押圧してスライダーを後方移動し、これによってスライダーの両側壁の前端部の前端部上に載置していた曲げ台抑え体の左右両端部を解放し、綴針の脚部が互いにやや斜め方向に平行かつ扁平に曲折する。」ように構成されたステープラが開示されている。
これによれば、「基台部と紙受け後台とフレームとが1本の主軸によって集中連結し、またハンドルは前記フレームの一部に支軸を介して連結して構成しているものであり、前記主軸による支点が1個であるから、ハンドル操作により綴針を切り落として針綴する際に、フレームと紙受け後台に取付けた針曲台は、同じ後方移動をするため、フレームと針曲台にはさまれた用紙束と綴針の位置関係がそのまま維持され、綴針を常に正確かつ円滑に曲折することができるようになる。」という。
また、従来、ステープラは、水平ベースに対して綴針装着マガジンを軸支し、綴針装着マガジンに対して操作ハンドルを軸支する構造のものがある。
ところが、操作ハンドルを回動させると、操作ハンドルを綴針装着マガジンに対して軸支した軸部分が、てこの原理により綴針装着マガジンを上向きに引張り上げてしまうことになる。そのため、操作ハンドルの回動によって綴針装着マガジンが上方向に引張り上げられないようにしつつ、小さい力で操作ハンドルを回動できるステープラが望まれるところである。このようなステープラに関する発明として、特許文献2に記載されたものがある。
この特許文献2には、水平ベース(基枠)に設けられた支持部片に対して、第3支軸によってハンドル枠6が軸支されているステープラが開示されている。また、これによれば、操作ハンドルを回動するために、小さい力で容易に綴針を用紙束に打込めるようになっていると考えられる。
さらに、従来、ステープラは、用紙束の綴じたい位置に綴針を打込む前に用紙束の一端を揃えられるように紙端ガイドが設けられている。この紙端ガイドに関する技術として特許文献3及び特許文献4に記載されたようなものがある。
この特許文献3には、2頁右欄10行乃至12行に、「紙端ガイドが、前後方向に往復スライド自在に設けられている。」旨記載され、これによれば、用紙束の一端を揃えることができると共に、紙端ガイドを移動することによって、用紙束における綴針の綴じ位置を、用紙束の一端から所定距離離れた所望の位置に調節することができると考えられる。
また、特許文献4には、13頁23行乃至14頁9行に、「綴針装着マガジンの押し刃ガイド17を上方に引き上げて、外側フレーム11の切欠部の凹部に係合していた押し刃ガイドの凸部が凹部から外れて上方へ移動し、綴針の吐出口の背面側が開放されて針排出口に引っかかっていた綴針が、バネによるレールの付勢力により綴針の吐出口から自然に排出される。」旨記載されている。
登録実用新案第3031392号公報 特開平2005−033966号公報 特開平6−285772号公報 特表98−039143号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された発明では、フレームと紙受け後台に取付けた針曲台が後方移動してフレームと針曲台にはさまれた用紙束と綴針の位置関係がそのまま維持されて、綴針により用紙束が綴じられるものとされているが、綴針が用紙束に対して傾斜して降下され、綴針の針先が用紙束に対して斜めに進入して綴じられ、用紙束が不揃いに綴じられてしまう虞がある。
特に、綴針を用紙束に対して垂直に降ろすことができるのは、綴針が出てくるフレームの前端部に設けられた前枠体の下端部から紙受け前台及び紙受け後台までの距離が、用紙束の厚さに合致した場合のみであり、それ以外の厚さの用紙束の場合には、用紙束の綴じられ方が不揃いになる虞がある。
また、特許文献2に記載された発明では、水平ベースに対して操作ハンドルが軸支される構造であるが、その軸支する位置が操作ハンドルの操作の間に、全く移動することがないので、そのような軸支する位置が、用紙束の厚みに従って下降させることができれば、より少ない操作ハンドルの操作によって、又、より小さい力によって操作ハンドルを回動させて綴針を用紙束に綴じ込むことができると考えられる。
この一方で、綴針装着マガジンと水平ベースとの間に用紙束を挟むことなく操作ハンドルを回動して綴針を吐出する(以下、「空打ち」という。)場合に、特許文献3に記載のステープラでは、紙端ガイドが、空打ち機能がないものであるから、綴針装着マガジンと水平ベースとの間にボールペン等を挟み込んで綴針装着マガジンが下降できないようにして空打ちするしかない。
さらに、空打ちする場合に、特許文献4に記載のステープラでは、綴針装着マガジンに押し刃ガイドを着脱する手間がかかり、又、その構造も複雑であるから製造コストもかかる。
そこで、この発明は、用紙束の厚みに関係なく、綴針を用紙束の紙面に対して垂直に打ち込むことができるステープラを提供することを課題とする。
また、この発明の他の課題は、用紙束の厚みに応じて、操作ハンドルの回動軸の位置を下降させて、小さい力及び動きで操作ハンドルを操作することができるステープラを提供することである。
さらに、この発明の他の課題は、綴針の空打ちを容易に行え、製造コストを低減することができるステープラを提供することである。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、水平ベースと、該水平ベースに対して所定の角度で傾斜して配置された操作ハンドルと、該操作ハンドルに取付けられ、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンと、前記綴針装着マガジンに収納された綴針に振下ろされる針打ちブレード板とを備えたステープラであって、前記操作ハンドルを押すことにより、前記操作ハンドルを所定角度のままに前記綴針装着マガジンと共に垂直下降させる垂直移動手段と、前記綴針装着マガジンが垂直下降して前記水平ベース上に配置された用紙束に着地すると、前記操作ハンドルの回動を開始可能な垂直移動後回動手段とを備えたステープラとしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記操作ハンドルが回動を開始することにより、前記綴針装着マガジンの垂直位置を固定するマガジン垂直位置固定手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記垂直移動手段は、前記水平ベース上で前記綴針装着マガジンを昇降させるパンタグラフであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記垂直移動後回動手段は、前記綴針装着マガジンを支持する垂直方向用弾性部材と、前記操作ハンドルを回動させる回動方向用弾性部材とからなり、前記垂直方向用弾性部材が弾性変形し、前記操作ハンドルが前記所定角度を保持した状態で前記綴針装着マガジンと共に下降して用紙束に着地した後に、前記回動方向用弾性部材が弾性変形し、前記操作ハンドルの回動が開始されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記マガジン垂直位置固定手段は、前記水平ベース上に立設されたサポート部材と、前記サポート部材に沿って移動可能な鍵部材とからなり、前記鍵部材が前記サポート部材に係合されることにより、前記綴針装着マガジンの上下方向の位置が固定されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記鍵部材には、前記サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、前記鍵部材が前記サポート部材に係合する力を強めることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記鍵部材は、垂直部と、該垂直部の上端部で折曲されて前記操作ハンドルの荷重を受ける荷重受け部と、前記垂直部の下端部で折曲されて前記サポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備え、断面コ字状に形成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記固定スプリングは、前記綴針装着マガジンに設けられて前記鍵部材及び前記サポート部材を収納する鍵部材収納部に形成された前記サポート部材の軸受け部と前記係合板部との間に、圧縮力をかけられて配設されたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記操作ハンドルには、前記操作ハンドルにかかる荷重を前記鍵部材に伝達する荷重伝達部が形成され、前記荷重受け部と前記荷重伝達部とが、対向して設けられ、前記操作ハンドルが回動されるときに、前記荷重伝達部が前記荷重受け部から離れ、前記係合板部と前記サポート部材が係合し、前記鍵部材が前記サポート部材に対する移動を制止され、前記操作ハンドルが回動されていないときに、前記荷重伝達部が前記荷重受け部に押し当てられて、前記係合板部と前記サポート部材が係合しなくなり、前記鍵部材が前記サポート部材に対して移動できることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記針打ちブレード板を下降させるように押圧するブレードプッシャが、上端部を前記操作ハンドルに支持されずに揺動可能であると共に、前記上端部以外の部位に形成された凸部を前記操作ハンドルに支持されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の構成に加え、前記凸部は、前記ブレードプッシャに形成された挿通凸部であり、該挿通凸部は、前記綴針装着マガジンのブレード板案内部に形成された誘導長穴に挿通されて嵌合部材を挿嵌され、前記綴針装着マガジンには、前記嵌合部材を支持する支持穴が形成され、前記嵌合部材と前記支持穴とが少なくとも点接触しながら前記操作ハンドルが回動するように構成されたことを特徴とする請求項10に記載のステープラ。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載の構成に加え、前記操作ハンドルの操作によって前記凸部が昇降前後で移動する位置の上端と下端の2分の1の位置は、前記操作ハンドルの回動軸の高さと略同一の高さであることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、水平ベースと、該水平ベースに対して所定の角度で傾斜して配置された操作ハンドルと、該操作ハンドルに取付けられ、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンと、前記綴針装着マガジンに収納された綴針に振下ろされる針打ちブレード板とを備えたステープラであって、前記水平ベース上を移動する水平部と、該水平部から折曲される垂直部とから構成されて側面視L字型に形成され、前記垂直部が用紙束の綴じ位置を調節する紙端ガイドと、前記綴針装着マガジンの一部に形成された凸部とを有し、前記垂直部の上端が前記凸部の下端に当接することにより前記綴針を空打ち可能にしたステープラとしたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の構成に加え、前記凸部が、前記綴針装着マガジンの綴針吐出口の近傍に形成されたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の構成に加え、前記水平ベースには、該水平ベースの長手方向に沿って複数の凹部を有する前記紙端ガイドを案内する案内線路部が設けられ、前記紙端ガイドには、前記凹部に係合可能な係合爪部が形成されていることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項13乃至15に記載の構成に加え、前記紙端ガイドにおける前記垂直部の上端には、凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項13乃至15に記載の構成に加え、前記紙端ガイドの裏面が、磁石で形成されると共に、前記水平ベースの上面が、前記磁石が着脱可能な鉄板で形成されていることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記操作ハンドルが回動を開始することにより、前記操作ハンドルの回動軸の高さを固定する回動軸垂直位置固定手段を備えたことを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の構成に加え、前記回動軸垂直位置固定手段は、前記水平ベース上に立設されたサポート部材と、前記サポート部材に沿って移動可能な鍵部材と、前記鍵部材を支持する支持部材と、該支持部材に形成されて前記操作ハンドルの回動軸を挿通される穴と、前記操作ハンドルの回動軸とからなることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項18に記載の構成に加え、前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンとの間には、前記操作ハンドルに付加された押圧力を前記綴針装着マガジンに伝達する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項19に記載の構成に加え、前記鍵部材には、前記サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、前記鍵部材が前記サポート部材に係合する力を強めることを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項19に記載の構成に加え、前記鍵部材は、垂直部と、該垂直部の下端部で折曲されて前記サポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備えて断面L字状に形成され、前記綴針装着マガジンには、前記サポート部材と前記鍵部材とが収納される鍵部材収納部が設けられ、該鍵部材収納部には、前記鍵部材を支持する支持部材が設けられたことを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項20に記載の構成に加え、前記弾性部材は、くの字型のバネ部材であり、前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンとの間には、前記バネ部材の一端が前記操作ハンドルに取付けられ、前記バネ部材の他端が前記綴針装着マガジンに取付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、操作ハンドルを押すことにより、操作ハンドルを所定角度のままに綴針装着マガジンと共に垂直下降させる垂直移動手段と、綴針装着マガジンが垂直下降して水平ベース上に配置された用紙束に着地すると、操作ハンドルの回動を開始可能な垂直移動後回動手段とを備えている。そのため、綴針が、綴針装着マガジンに装着されたまま用紙束の紙面の近傍まで誘導された後に、操作ハンドルの回動により用紙束の紙面に打ち出される。従って、綴針が用紙束を斜めに綴じることがなくなり、綴じられた用紙束が不揃いになることを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、操作ハンドルが回動を開始することにより、綴針装着マガジンの垂直位置を固定するマガジン垂直位置固定手段を備えた。そのため、綴針装着マガジンが用紙束の紙面に着地された手応えを得て、それから操作ハンドルを回動して綴針を用紙束に打ち出すことができる。従って、綴針を用紙束に打ち出すタイミングが、分かりやすくなる。
請求項3に記載の発明によれば、垂直移動手段は、水平ベース上で前記綴針装着マガジンを昇降させるパンタグラフである。そのため、パンタグラフの機構が動作することにより、綴針装着マガジンが、水平ベースと平行な状態を保ったまま昇降される。従って、綴針装着マガジンを昇降する構造を簡単にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、垂直移動後回動手段は、綴針装着マガジンを支持する垂直方向用弾性部材と、操作ハンドルを回動させる回動方向用弾性部材とからなる。そのため、垂直方向用弾性部材が弾性変形し、操作ハンドルが所定角度を保持した状態で綴針装着マガジンと共に下降して用紙束に着地した後に、回動方向用弾性部材が弾性変形し、操作ハンドルの回動が開始される。従って、綴針が用紙束の紙面に着地するまでは、綴針を垂直に下降させ、それから綴針を用紙束の紙面に打ち出すようにすることができ、綴針を用紙束に垂直に綴じこむことができる。
請求項5に記載の発明によれば、マガジン垂直位置固定手段は、水平ベース上に立設されて綴針装着マガジンの垂直移動を案内するサポート部材と、サポート部材に沿って移動可能な鍵部材とからなる。そのため、綴針装着マガジンは、鍵部材がサポート部材に係合していない状態で綴針装着マガジンを昇降することができ、鍵部材がサポート部材に係合した状態で綴針装着マガジンの上下方向の位置が固定される。従って、鍵部材が、サポート部材の上下方向のどの位置でも移動を制止させて位置固定をすることができ、綴針装着マガジンを用紙束の厚みに合わせて最適な高さに固定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、鍵部材には、サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、鍵部材がサポート部材に係合する力を強める。従って、鍵部材がサポート部材の所定位置から昇降できない状態となる。
請求項7に記載の発明によれば、鍵部材は、垂直部と、垂直部の上端部で折曲されて操作ハンドルの荷重を受ける荷重受け部と、垂直部の下端部で折曲されてサポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備え、断面コ字状に形成された。そのため、鍵部材は、サポート部材に対して係合させるための構造が簡単になり、又、成形が容易である。
請求項8に記載の発明によれば、固定スプリングは、綴針装着マガジンに設けられて鍵部材及びサポート部材を収納する鍵部材収納部に形成されたサポート部材の軸受け部と係合板部との間に、圧縮力をかけられて配設された。そのため、固定スプリングが伸びることによって、鍵部材が傾斜し、挿通孔が上側丸棒部の側面に係合して綴針装着マガジンの固定ができる。
請求項9に記載の発明によれば、操作ハンドルの裏面には、操作ハンドルにかかる荷重を鍵部材に伝達する荷重伝達部が形成され、荷重受け部と荷重伝達部とが、対向して設けられた。そのため、操作ハンドルが回動されるときに、荷重伝達部が荷重受け部から離れて係合板部とサポート部材が係合し、鍵部材がサポート部材に対する移動を制止され、操作ハンドルが回動されていないときに、荷重伝達部が荷重受け部に押し当てられて係合板部とサポート部材が係合しなくなり、鍵部材がサポート部材に対して移動することができる。従って、操作ハンドルの回動が開始されるときに、綴針装着マガジンが位置決めされ、操作ハンドルが回動しないときに、綴針装着マガジンの昇降が可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、針打ちブレード板を下降させるように押圧するブレードプッシャが、上端部を操作ハンドルに支持されずに揺動可能であると共に、上端部以外の部位に形成された凸部を操作ハンドルに支持されている.そのため、従来のような針打ちブレード板の上端を操作ハンドルの裏面に沿って移動するタイプのように、操作ハンドルを回動させたときに、針打ちブレード板にかかる曲げモーメントが大きくならずに済む。従って、従来のような針打ちブレード板の上端を操作ハンドルの裏面に沿って移動するタイプのように、針打ちブレード板が操作ハンドルから外れたり、針打ちブレード板が消耗することを防止することができる。
請求項11に記載の発明によれば、凸部は、ブレードプッシャに形成された挿通凸部であり、挿通凸部は、綴針装着マガジンのブレード板案内部に形成された誘導長穴に挿通されて嵌合部材を挿嵌され、綴針装着マガジンには、嵌合部材を支持する支持穴が形成され、嵌合部材と支持穴とが少なくとも点接触しながら操作ハンドルが回動する。そのため、操作ハンドルを回動すると、支持穴が、嵌合部材と少なくとも点接触しながら嵌合部材を中心として回動することになる。従って、支持穴と嵌合部材との間では、接触面が最小限であるために摩擦が小さくなるので、操作ハンドルが回動し易く、操作ハンドルの操作性を向上させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、前記操作ハンドルの操作によって前記凸部が昇降前後で移動する位置の上端と下端の2分の1の位置は、操作ハンドルの回動軸の高さと略同一の高さである。そのため、操作ハンドルを回動させるときに、針打ちブレード板が支持される部分の移動方向が、針打ちブレード板の上端部を支持する場合に比較して、垂直方向に向けられる。従って、針打ちブレード板が振り下ろされるときに生じる横分力が、針打ちブレード板の上端部を支持する場合に比較して、小さくなり、針打ちブレード板にかかる荷重負担を小さくすることができる。
請求項13に記載の発明によれば、水平ベース上を移動する水平部と綴針装着マガジンを支持する垂直部とから構成されて側面視L字型に形成され、垂直部により用紙束の綴じ位置を調節する紙端ガイドと、綴針装着マガジンの一部に形成された凸部を有する。そのため、水平ベース上で垂直部を、綴針装着マガジンの凸部の下方へと移動することにより、操作ハンドルを回動しても、綴針装着マガジンが、紙端ガイドの垂直部に妨げられて水平ベースまで下降しないようにすることができる。従って、綴針装着マガジンと水平ベースとの間に用紙束が存在しない状態であっても、綴針の空打ちができる。
請求項14に記載の発明によれば、綴針装着マガジンの凸部が、綴針装着マガジンの綴針吐出口の近傍に形成されている。そのため、紙端ガイドの垂直部を綴針吐出口の近傍まで移動させると、綴針装着マガジンの凸部と紙端ガイドの垂直部とが、綴針装着マガジンの下降により当接することができる。従って、ステープラの操作者が、紙端ガイドの垂直部を綴針吐出口の近傍に近づけた場合に、通常通りに綴針を打込むことができない代わりに空打ちをすることできることを容易に認識することができる。
請求項15に記載の発明によれば、水平ベースには、水平ベースの長手方向に沿って複数の凹部を有する紙端ガイドを案内する案内線路部が設けられ、紙端ガイドには、凹部に係合可能な係合爪部が形成されている。そのため、綴針の空打ちをする場合に、紙端ガイドの係合爪部が、水平ベース上の案内線路部に設けられた凹部に係合され、紙端ガイドを確実に水平ベース上で固定することができる。従って、綴じようとする用紙束の紙端を揃えたい場合に、用紙束をステープラに配置するにあたり、紙端ガイドが移動してしまうような虞がなくなる。
請求項16に記載の発明によれば、紙端ガイドにおける垂直部の上端には、凹部が形成されている。そのため、綴針装着マガジンを下降させた場合に、綴針装着マガジンの凸部が、確実に紙端ガイドの凹部に嵌合する。従って、綴針の空打ちをしたい場合に、綴針装着マガジンを下降させたとしても、綴針装着マガジンの凸部により紙端ガイドの凹部が嵌合してズレを生じることができなくなるので、紙端ガイドが水平ベース上を移動することがなく、紙端ガイドの垂直部と綴針装着マガジンの凸部との配置がズレを生じることなく確実な空打ちをすることができできる。
請求項17に記載の発明によれば、紙端ガイドの裏面が、磁石で形成されると共に、水平ベースの上面が、磁石が着脱可能な鉄板で形成されている。そのため、紙端ガイドを磁力に反して水平ベース上から外して水平ベース上の移動したい箇所に移動し、又、紙端ガイドの磁力によって水平ベース上の所望の箇所に固定することができる。従って、従来のように水平ベースに穴を形成してバネの一端を固定し、バネの他端を紙端ガイドに固定するという手間を省略することができる。すなわち、バネを固定するための穴を水平ベースに形成する必要がないし、又、そのようなバネ自体も必要としないで済む。また、紙端ガイドを水平ベース上で確実に固定することができると共に、紙端ガイドを水平ベース上で容易に外して移動することができる。
請求項18に記載の発明によれば、操作ハンドルが回動を開始することにより、操作ハンドルの回動軸の高さを固定する回動軸垂直位置固定手段を備えた。そのため、用紙束に対して綴針を垂直に打ち出すタイミングを、認識し易くすることができる。
請求項19に記載の発明によれば、回動軸垂直位置固定手段は、水平ベース上に立設されたサポート部材と、サポート部材に沿って移動可能な鍵部材と、鍵部材を支持する支持部材と、支持部材に形成されて操作ハンドルの回動軸を挿通される穴と、操作ハンドルの回動軸とからなる。そのため、サポート部材に鍵部材が係合し、鍵部材の固定により支持部材が固定され、これによって支持部材の穴を挿通する操作ハンドルの回動軸が固定され、操作ハンドルが固定される。従って、水平ベースに対する操作ハンドルの位置を固定することができる。
請求項20に記載の発明によれば、操作ハンドルと綴針装着マガジンとの間には、操作ハンドルに付加された押圧力を綴針装着マガジンに伝達する弾性部材が設けられている。そのため、水平ベース上に対する操作ハンドルの高さが固定された後に、操作ハンドルからバネ部材により綴針装着マガジンに対して下方向の付勢力が生じ、綴針装着マガジンが下降できる。従って、綴針装着マガジンによる用紙束への更なる押圧が可能となり、確実かつ綺麗に用紙束を綴じ込むことができる。
請求項21に記載の発明によれば、鍵部材には、サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、鍵部材がサポート部材に係合する力を強める。従って、鍵部材がサポート部材の所定位置から昇降できない状態となる。
請求項22に記載の発明によれば、鍵部材は、垂直部と、垂直部の下端部で折曲されてサポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備えて断面L字状に形成され、綴針装着マガジンには、サポート部材と鍵部材とが収納される鍵部材収納部が設けられ、鍵部材収納部には、鍵部材を支持する支持部材が設けられた。従って、鍵部材が断面L字状に形成されるために、鍵部材を、成形が容易で、簡単な構造のものとすることができる。
請求項23に記載の発明によれば、弾性部材は、くの字型のバネ部材であり、操作ハンドルと綴針装着マガジンとの間には、バネ部材の一端が操作ハンドルに取付けられ、バネ部材の他端が綴針装着マガジンに取付けられている。そのため、綴針装着マガジンの下降構造を、安価で成形容易なものにすることができる。
この発明の実施の形態1に係るステープラの斜視図である。 同実施の形態に係る鍵部材、サポート部材、固定スプリングの位置関係を示すステープラの構成図である。 同実施の形態に係る操作ハンドルの荷重伝達部と鍵部材の荷重受け部の位置関係を示すステープラの構成図である。 同実施の形態に係る鍵部材、サポート部材、固定スプリングの位置関係を示す図2の拡大構成図である。 同実施の形態に係るパンタグラフスプリングを示すステープラの分解図である。 同実施の形態に係るブレード板の配置を示すステープラの端面図である。 同実施の形態に係るブレード板の構成を示すステープラの分解図である。 この発明の実施の形態2に係るステープラの斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るステープラの側面図である。 同実施の形態にかかるステープラの斜視図である。 同実施の形態に係る紙端ガイドを示し、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、裏面図であり、(d)は、斜視図である。 同実施の形態に係る水平ベース及び紙端ガイドを示す構成図であり、(a)は、紙端ガイドの斜視図、(b)は、水平ベースの斜視図、(c)は、(b)のA−A線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態4に係るステープラ及び紙端ガイドを示し、(a)は、ステープラの側面図であり、(b)は、紙端ガイドの側面図である。 この発明の実施の形態5に係るステープラの側面図である。 同実施の形態において、鍵部材収納部又は支持部材の構成を示し、(a)は、鍵部材収納部の部分の平面図であり、(b)は、鍵部材収納部の部分の裏面図であり、(c)は、支持部材の側面図であり、(d)は、(c)に示す支持部材の裏面図である。 同実施の形態において、操作ハンドルを押圧していないときの、鍵部材及びサポート部材の状態を示す構成図であり、(a)は、鍵部材収納部の外板を外した状態のステープラの側面図、(b)は、(a)の部分拡大図である。 同実施の形態において、操作ハンドルを押圧し、操作ハンドルの第2の回動軸の高さを固定した後に、操作ハンドルを回動したときの、鍵部材及びサポート部材の状態を示す構成図であり、(a)は、鍵部材収納部の外板を外した状態のステープラの側面図、(b)は、(a)の部分拡大図である。 同実施の形態において、操作ハンドルの第2の回動軸の高さを固定した後に、操作ハンドルを更に押圧して回動したときの、鍵部材及びサポート部材の状態を示す構成図であり、(a)は、鍵部材収納部の外板を外した状態のステープラの側面図、(b)は、(a)の部分拡大図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図7は、この発明の実施の形態を示す。
ステープラ10は、図1で示すように、綴針を下端から折り曲げる金敷き6を備えた水平ベース11と、針打ちブレード板15(図6、図7参照)を支持する嵌合部材33aの支持部33aを挟持する挟持部12eを有して人の手により押圧可能な操作ハンドル12と、綴針を収納する綴針装着マガジン13とを備えている。
操作ハンドル12には、回動方向用弾性部材であるハンドルスプリング18(図6参照)が、設けられ、綴針装着マガジン13には、ハンドルスプリング18を引っ掛けるスプリング留め具19が設けられ、ハンドルスプリング18がスプリング留め具19に係合し、ハンドルスプリング18が操作ハンドル12の裏面に沿って上方へと摺動することにより、回動軸31を中心として回動できるようになっている。
綴針装着マガジン13は、図1で示すように、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納した綴針連接集合体カセット17を装着する部材である。綴針装着マガジン13は、側面視でL字型に形成されており、針打ちブレード板15を案内するブレード板案内部13aと、図示しない滑車機構により綴針連接集合体が図1の右方から出入りする綴針案内部13bとを有している。綴針装着マガジン13の綴針案内部13bは、上方からマガジンカバー32で覆われている。
綴針案内部13bの側面の略中央には、図1で示すように、鍵部材収納部13cが設けられ、この鍵部材収納部13cには、図2で示すように、貫通口13dが形成されている。貫通口13d内では、下部開口側に、上部開口側よりも閉塞させる閉塞板部13eが形成されている。また、貫通口13d内では、サポート部材22の上側丸棒部22aを受けるために、上部開口側と下部開口側との略中央位置に、軸受け部13fが形成されている。
鍵部材収納部13cの貫通口13d内には、綴針装着マガジン13の位置を固定するマガジン垂直位置固定手段である鍵部材21と、マガジン垂直位置固定手段であるサポート部材22とが配設されている。
鍵部材21は、図2で示すように、垂直部21aと、この垂直部21aの上端部から水平方向に折曲された荷重受け板部21bと、その垂直部21aの下端部から水平方向に折曲された係合板部21cとを有して、側面視で略コ字状に形成されている。係合板部21cには、サポート部材22の上側丸棒部22aの上部側が挿通する挿通孔21dが形成されている。
サポート部材22は、図5で示すように、上側丸棒部22aと、下側丸棒部22bと、上側丸棒部22aと下側丸棒部22cとの間に設けられたフランジ部22cとを備え、下側丸棒部22bが水平ベース11の固定孔11aに挿嵌されて固定されている。
図2で示すように、サポート部材22の上側丸棒部22aが、鍵部材収納部13cの下側開口から挿入され、上側丸棒部22aの上端部分が、鍵部材21の挿通孔21dに挿嵌され、その上で固定スプリング28に挿嵌され、更にその上では軸受け13fに挿嵌されている。
操作荷重受け部21bは、図3で示すように、ハンドル12が回動軸挿嵌孔12gに挿嵌される回動軸31廻りに回動する前には、操作ハンドル12の裏面に延設された荷重伝達部12cと当接している。
操作ハンドル12が、押されて回動軸31廻りに回動すると、荷重伝達部12cが回動軸13廻りに回動して、ステープラ10の後方側へと移動するようになっている。そうすると、鍵部材21の荷重受け部21bが、荷重伝達部12cによる支えがなくなり、後方へ移動して傾斜する。また、固定スプリング28が、軸受け部13fと係合板部21cとの間で圧縮力に反発して伸びようとする。そして、鍵部材21における垂直部21aと係合板部21cとの間に形成される角部が、閉塞板部13eに当接して押付けられる。鍵部材21は、その当接位置を支点として図4の2点鎖線の状態から実線の状態へと傾斜する。また、綴針装着マガジン13が下降するにつれて、サポート部材22の上側丸棒部22aが、軸受け部13fの案内孔13gを突き抜けていく。このようにして、鍵部材21とサポート部材22とを設けることにより、操作ハンドル12が回動している間は、鍵部材21が傾斜して挿通孔21dがサポート部材22に係合することにより、綴針装着マガジン13の位置が固定される。そのため、水平ベース11上に用紙束を配置して操作ハンドル12を押すと、綴針装着マガジン13が、用紙束の紙面に着地して、その位置で固定されることになる。
また、用紙束を綴針で綴じた後に、操作ハンドル12から手を外すと、操作ハンドル12が元の所定角度に戻ろうと回動軸31廻りに回動し、荷重伝達部12cがステープラ10の前方側へと移動する。そして、鍵部材21の荷重受け板部21bを水平方向に押し出すことにより、鍵部材21の垂直部21aが水平ベース11に対して垂直になるように、図4の実線の状態から2点鎖線の状態になるように起き上がる。そうすると、挿通孔21dによる上側丸棒部22aに対する係合状態が解除され、上側丸棒部22aが、挿通孔21d内を移動できるようになり、操作ハンドル12及び綴針装着マガジン13は、パンタグラフスプリング27が伸びようとする力により上昇する。
ハンドルスプリング18は、図1及び図6で示すように、操作ハンドル12の裏面に配設されており、下端側が屈曲されてスプリング留め具19に形成された受け部19aに引っ掛けられている。操作ハンドル12を回動軸31廻りに回動すると、ハンドルスプリング18の下端側が受け部19aによって係止され、ハンドルスプリング18の上端側が操作ハンドル12の裏面に沿って斜め上方へと摺動することになる。
また、綴針装着マガジン13の下側には、図5で示すように、垂直方向の移動をさせる垂直移動手段であるパターンアーム24が設けられてパターン軸26により軸支持されており、更にその垂直移動を弾力的に行えるようにする垂直方向用弾性部材であるパンタグラフスプリング27が設けられている。
垂直移動後回動手段としての回動方向用弾性部材であるハンドルスプリング18は、垂直移動後回動手段としての垂直方向用弾性部材であるパンタグラフスプリング27よりも、剛性が強く形成されている。そのため、パンタグラフスプリング27が弾性変形して綴針装着マガジン13が下降して用紙束に着地すると、鍵部材21がサポート部材22に係合して綴針装着マガジン13の下降が制止され、ハンドルスプリング18が弾性変形する。
パンタグラフスプリング27の方が、ハンドルスプリング18よりも先に変形するため、綴針装着マガジン13が用紙束に着地して更に下降することができなくなった後でないと、操作ハンドル12が回動軸31を中心として回動することがない。
針打ちブレード板15は、図7で示すように、ブレードホルダ35によって保持され、ブレードホルダ35の上方には、ブレードプッシャ33が配設されている。ブレードプッシャ33は、コ字状に形成されており、上部にブレードプッシャ33に接触する押圧板部33dが形成され、側部にブレード板案内部13aに沿って上下動する側面部33eが形成され、この側面部33eの下端が外側に折曲して挿通凸部33fを形成され、この挿通凸部33fが後述する誘導長穴13kに挿通するようになっている。また、挿通凸部33fは、誘導長穴13kに挿通された状態で、その挿通凸部33fに嵌合部材33aが嵌合されている。そして、この嵌合部材33aは、操作ハンドル12に形成された支持穴12fに嵌合されている。
従って、嵌合部材33aが、誘導長穴13kに沿って上下動することにより、ブレードプッシャ33が、ブレード板案内部13aに沿って上下動可能となっている。そのため、操作ハンドル12を押圧して回動させることによって、嵌合部材33aがブレード板案内部13aに沿って下降すると、ブレードホルダ35の上端がブレードプッシャ33によって押圧されて、ブレードホルダ35が支持する針打ちブレード板15が下降するようになっている。このとき、ブレードプッシャ33は、上端部を操作ハンドル12に支持されずに揺動可能であり、又、下端に形成された挿通凸部33fを誘導長穴13kに挿通されて中空の楕円柱状に形成された嵌合部材33aを嵌合され、この嵌合部材33aが操作ハンドル12の支持穴12fに支持されて上下移動する。また、支持穴12fは、図1で示すように、長穴形状であり、穴の端部が曲線状であるので、挿通凸部33fに嵌合された嵌合部材33aが誘導長穴13kに沿って上下動する経過において、支持穴12fが、嵌合部材33aと線接触しながら嵌合部材33aの周囲を回動する。支持穴12fと嵌合部材33aとは、そのように線接触するので、両者の間に摩擦が生じ難いので、操作ハンドル12を、抵抗感を感じることなく、円滑に回動することができる。
このように、操作ハンドル12を押圧して回動するときに、操作ハンドル12によって間接的にブレードホルダ35及び針打ちブレード板15の下降位置を、位置決めするので、従来のようなブレードホルダ35の上端に挿通されたピンを、操作ハンドル12の裏面に設けられたピンの受け部に沿って移動可能にする必要もない。
なお、操作ハンドル12の上昇に伴って、ブレードプッシャ33が上昇する場合に、ブレードプッシャ33に設けられた図示しないアクチュエータによって、アクチュエータに形成された引掛け部が、針打ちブレード板15に形成されたブレード穴15aに係合されて、針打ちブレード板15が上昇するようになっている。
この針打ちブレード板15を支持する位置の高さは、水平ベース11に対する回動軸31の高さと略同一である。また、針打ちブレード板15は、略中央で支持されているだけで、上端部が、操作ハンドル12に支持されていないから、針打ちブレード板15における略中央位置と上端部との間には、曲げモーメントがかからないので、針打ちブレード板15が移動するときに横分力が大きく生じない。
この針打ちブレード板15の下降により、綴針は、水平ベース11に対して振り下ろされて、ブレード板案内部13aの下端部に設けられた綴針吐出口13hから吐出されることになる。
次に、この発明の実施の形態1におけるステープラ10の作用を述べる。
まず、水平ベース11上に用紙束を配置し、操作ハンドル12のハンドル先端部12aを押す。そうすると、パンタグラフスプリング27が圧縮され、サポート部材22の上側丸棒部22aが軸受け部13fに形成された案内孔13gを通りながら、綴針装着マガジン13が下降する。綴針装着マガジン13が用紙束に着地すると、パンタグラフスプリング27が、それ以上屈曲できないので、操作ハンドル12の回動が開始され、荷重伝達部12cが後方へと移動される。そうすると、固定スプリング28が、圧縮力に反発して伸びることにより、鍵部材21の垂直部21aが傾斜し、鍵部材21の挿通孔21dがサポート部材22の側面に係合されて、綴針装着マガジン13の位置が固定される。
そして、更に、操作ハンドル12を押し下げると、支持穴12fによって挟持された嵌合部材33aが下降され、針打ちブレード板15が振り下ろされて、綴針が用紙束に垂直に打ち出され、用紙束が綴じられることになる。
このようなステープラ10によれば、操作ハンドル12を押すことにより、操作ハンドル12を所定角度のままに綴針装着マガジン13と共に垂直下降させるパンタグラフ24と、綴針装着マガジン13が垂直下降して水平ベース11上に配置された用紙束に着地すると、操作ハンドル12の回動を開始可能なハンドルスプリング18及びパンタグラフスプリング27とを備えている。そのため、綴針が、綴針装着マガジン13に装着されたまま用紙束の紙面の近傍まで誘導された後に、操作ハンドル12の回動により用紙束の紙面に打ち出される。従って、綴針が用紙束を斜めに綴じることがなくなり、綴じられた用紙束が不揃いになることを防止することができる。
また、操作ハンドル12が回動を開始することにより、綴針装着マガジン13の垂直位置を固定する鍵部材21及びサポート部材22を備えた。そのため、綴針装着マガジン13が用紙束の紙面に着地された手応えを得て、それから操作ハンドル12を回動して綴針を用紙束に打ち出すことができる。従って、綴針を用紙束に打ち出すタイミングが、分かりやすくなる。
さらに、水平ベース11の上で、綴針装着マガジン13を昇降させるパンタグラフ24が備えられた。そのため、パンタグラフ24の機構が動作することにより、綴針装着マガジン13が、水平ベース11と平行な状態を保ったまま昇降される。従って、綴針装着マガジン13を昇降する構造を簡単にすることができる。
また、綴針装着マガジン13を支持するパンタグラフスプリング27と、操作ハンドル12を回動させるハンドルスプリング18とが備えられた。そのため、パンタグラフスプリング27が弾性変形し、操作ハンドル12が所定角度を保持した状態で綴針装着マガジン13と共に下降して用紙束に着地した後に、ハンドルスプリング18が弾性変形し、操作ハンドル12の回動が開始される。従って、綴針が用紙束の紙面に着地するまでは、綴針を垂直に下降させ、それから綴針を用紙束の紙面に打ち出すようにすることができ、綴針を用紙束に垂直に綴じこむことができる。
さらに、水平ベース11上に立設されて綴針装着マガジン13の垂直移動を案内するサポート部材22と、サポート部材22に沿って移動可能な鍵部材21と、鍵部材21とが、備えられた。そのため、綴針装着マガジン13は、鍵部材21がサポート部材22の側面に係合していない状態で綴針装着マガジン13を昇降することができ、鍵部材21がサポート部材22の側面に係合した状態で綴針装着マガジン13の上下方向の位置が固定される。従って、鍵部材21が、サポート部材22の上下方向のどの位置でも移動を制止させて位置固定をすることができ、綴針装着マガジン13を用紙束の厚みに合わせて最適な高さに固定することができる。
それに、鍵部材21には、サポート部材22と係合するのを補助する固定スプリング28が接触しており、鍵部材21がサポート部材22に係合する力を強める。従って、鍵部材21がサポート部材22の所定位置から昇降できない状態となる。
また、鍵部材21は、垂直部21aと、垂直部21aの上端部で折曲されて操作ハンドルの荷重を受ける荷重受け部21bと、垂直部21aの下端部で折曲されてサポート部材22が係合可能な挿通孔21dを有する係合板部21cとを備え、断面コ字状に形成された。そのため、鍵部材21は、サポート部材22に対して係合させるための構造が簡単になり、又、成形が容易である。
さらに、固定スプリング28は、綴針装着マガジン13に設けられて鍵部材21及びサポート部材22を収納する鍵部材収納部13cに形成されたサポート部材22の軸受け部13fと係合板部21cとの間に、圧縮力をかけられて配設された。そのため、固定スプリング28が伸びることによって、鍵部材21が傾斜し、挿通孔21dが上側丸棒部22aの側面に係合して、綴針装着マガジン13の固定ができる。
また、操作ハンドル12の裏面には、操作ハンドル12にかかる荷重を鍵部材21に伝達する荷重伝達部12cが形成され、荷重受け部21bと荷重伝達部12cとが、対向して設けられた。そのため、操作ハンドル12が回動されるときに、荷重伝達部12cが荷重受け部21bから離れて係合板部21cとサポート部材22が係合し、鍵部材21がサポート部材22に対する移動を制止され、操作ハンドル12が回動されていないときに、荷重伝達部12cが荷重受け部21bに押し当てられて係合板部21cとサポート部材22が係合しなくなり、鍵部材21がサポート部材22に対して移動することができる。従って、操作ハンドル12の回動が開始されるときに、綴針装着マガジン13が位置決めされ、操作ハンドル12が回動しないときに、綴針装着マガジン13の昇降が可能となる。
さらに、針打ちブレード板15を下降させるように押圧するブレードプッシャ33が、上端部を操作ハンドル12に支持されずに揺動可能であると共に、下端部に形成された挿通凸部33fに嵌合された嵌合部材33aを操作ハンドル12に支持されている.そのため、従来のような針打ちブレード板15の上端を操作ハンドル12の裏面に沿って移動するタイプのように、操作ハンドル12を回動させたときに、針打ちブレード板15にかかる曲げモーメントが大きくならずに済む。従って、従来のような針打ちブレード板15の上端を操作ハンドル12の裏面に沿って移動するタイプのように、針打ちブレード板15が操作ハンドル12から外れたり、針打ちブレード板15が消耗することを防止することができる。
それに、ブレードプッシャ33に形成された挿通凸部33fは、綴針装着マガジン13のブレード板案内部13aに形成された誘導長穴13kに挿通されて嵌合部材33aを挿嵌され、綴針装着マガジン13には、嵌合部材33aを支持する支持穴12fが形成され、嵌合部材33aと支持穴12fとが線接触しながら操作ハンドル12が回動する。そのため、操作ハンドル12を回動すると、支持穴12fが、嵌合部材33aと線接触しながら嵌合部材33aを中心として回動することになる。従って、支持穴12fと嵌合部材33aとの間では、接触面が最小限であるために摩擦が小さくなるので、操作ハンドル12が回動し易く、操作ハンドル12の操作性を向上させることができる。
また、操作ハンドル12の操作によって挿通凸部33f及び嵌合部材33aが昇降前後で移動する位置の上端と下端の2分の1の位置は、操作ハンドル12の回動軸31の高さと略同一の高さである。そのため、操作ハンドル12を回動させるときに、針打ちブレード板15が支持される部分の移動方向が、針打ちブレード板15の上端部を支持する場合に比較して、垂直方向に向けられる。従って、針打ちブレード板15が振り下ろされるときに生じる横分力が、針打ちブレード板15の上端部を支持する場合に比較して、小さくなり、針打ちブレード板15にかかる荷重負担を小さくすることができる。
なお、この発明の実施の形態1では、ブレードプッシャ33の下端に挿通凸部33fが形成されていたが、上記実施の形態に限定されず、ブレードプッシャ33の上端部以外の他の部位に挿通凸部33fを形成しても良い。
なお、この発明の実施の形態1では、支持穴12fの形状が、直線と円弧の組合わせた長穴であり、嵌合部材33aが楕円形であったが、操作ハンドル12の回動を円滑にすることができるのであれば、上記実施の形態に限定されない。すなわち、支持穴12fの形状の方を楕円形状とし、嵌合部材33aを直線と円弧を組合わせた長穴形状とすることも可能である。いずれにしろ、支持穴12fと嵌合部材33aとは、線接触することができるようになっている必要がある。
また、この発明の実施の形態1では、嵌合部材33aが楕円形であったが、操作ハンドル12の回動を更に円滑にするために、嵌合部材33aを球形に形成することも可能である。すなわち、嵌合部材33aの形状が球形で、支持穴12fの形状を上述のように直線と円弧を組合わせた長穴形状にしておけば、嵌合部材33aと支持穴12fとで、点接触することになるので、接触する範囲が更に小さくなり、摩擦も生じがたくなるからである。
さらに、上述のように、嵌合部材33aを球形に形成するばかりではなく、支持穴12fの中の形状を楕円形等の曲線形状とし、嵌合部材33aと支持穴12fとを点接触させることも可能である。
これらのように、嵌合部材33aと支持穴12fとの間で、面接触よりは線接触、線接触よりは点接触させることにより、嵌合部材33aと支持穴12fとの間で、摩擦が生じがたくなり、操作ハンドル12の回動による操作性が向上する。
[発明の実施の形態2]
この発明の実施の形態2が、この発明の実施の形態1と異なるのは、ハンドルスプリング18を用いず、水平ベース11と操作ハンドル12とを連結する回動方向用弾性部材であるハンドルスプリング41,42を用いている点である。
図8では、この発明の実施の形態1と同じ部材については、同一符号を用いており、これを、この発明の実施の形態2におけるステープラ40とする。
ハンドルスプリング41,42は、図8で示すように、ハンドル側直線部41a,42aとベース側直線部41b,42bとを有し、ハンドル側直線部41a,42aとベース側直線部41b,42bとの間に、ねじり部41c,42cを有している。また、ハンドル側直線部41a,42aが操作ハンドル12の裏面に固定され、ベース側直線部41b,42bが水平ベース12上に固定される。操作ハンドル12は、ハンドル先端部12aとハンドル基端部12bを有し、ハンドル先端部12aを人の手により押すと、ねじり部41c,42cを略中心として、操作ハンドル12が、回動軸31廻りに回動し、ハンドル先端部12aが水平ベース11上へと押されることになる。
このようなステープラ40によっても、綴針装着マガジン13が、パンタグラフスプリング27によって下降し、その後に、操作ハンドル12が、ハンドルスプリング41,42によってねじり部41c,42cを中心として回動し、綴針を用紙束に打ち出すことができる。
[発明の実施の形態3]
以下、この発明の実施の形態3について説明する。図9乃至図12は、この発明の実施の形態3を示す。
ステープラ50は、図9及び図10で示すように、水平ベース51と、水平ベース51に対して所定の角度で傾斜して配置された操作ハンドル52と、操作ハンドル52に取付けられ、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセット57を装着する綴針装着マガジン53と、綴針装着マガジン53に収納された綴針に振下ろされる図示しない針打ちブレード板とを備えている。また、操作ハンドル52は、水平ベース51上に設けられたケース59に回動自在に連結され、その連結位置としてのハンドル回動軸58を中心として回動できる。そして、このケース59に綴針装着マガジン53が挟持されて収納されている。水平ベース51上には、側面視L字型に形成された紙端ガイド61が配設されている。
この紙端ガイド61は、図11(a)〜(d)で示すように、水平ベース51上を移動する水平部61cと綴針装着マガジン53を支持する垂直部61aとから構成されている。紙端ガイド61は、用紙束の綴じ位置を調節するために設けられ、又、綴針の空打ちをするために設けられる。紙端ガイド61には、後述する水平ベース51の被係合凹部51d(図12参照)に係合可能な係合爪部61fが形成されている。
この一方で、綴針装着マガジン53の一部には、図9及び図10で示すように、凸部53aが形成されている。この凸部53aは、綴針装着マガジン53の綴針吐出口53hの近傍に形成されている。そして、垂直部61aの上端61bが、凸部53aの下端に当接することにより綴針の空打ちをすることができる。
また、水平ベース51には、図12で示すように、ガイド凹部51aが形成されており、そのガイド凹部51a内に、水平ベース51の長手方向に沿って、複数の被係合凸部51cと複数の被係合凹部51dを有する案内線路部51bが設けられている。
次に、この発明の実施の形態3におけるステープラ50の作用を述べる。
操作者が、ステープラ50を用いて、用紙束を綴じる場合には、図9で示す実線で示すように、紙端ガイド61の垂直部61aを凸部53aから離れた位置に配置し、綴針を空打ちしたい場合には、図9の2点鎖線で示すように、紙端ガイド61の垂直部61aを凸部53aの下方に移動させる。
このように紙端ガイド61を移動するには、図10で示すように、紙端ガイド61の係合爪部61f(図11参照)を、水平ベース51上に設けられた被係合凹部51d(図12(b)(c)参照)から外し、被ガイド枠体61eを移動させ、凸部53aの下方へと移動させて、その位置の被係合凹部51dに係合させる。
そして、操作者が、操作ハンドル52に力を加えると、操作ハンドル52がハンドル回動軸58を中心として回動し、綴針装着マガジン53の凸部53aが紙端ガイド61の垂直部61aの上端61bに当接する。更に操作ハンドル52を回動させることにより、綴針装着マガジン53内の図示しない針打ちブレード板が振下ろされ、綴針が綴針吐出口53hから吐出され、綴針の空打ちが完了する。
再度、通常通りに綴針を用紙束に綴じたい場合には、図9及び図10の矢印とは反対方向に紙端ガイド61を移動させ、紙端ガイド61の垂直部61aが凸部53aの下方から離れた位置に配置し、係合爪部61fを被係合凹部51dに係合させる。
この状態で、操作者が、操作ハンドル52を、ハンドル回動軸58を中心として回動させると、綴針装着マガジン53が、紙端ガイド61に設けられた2つの垂直部61aの間に入り込み、綴針装着マガジン53を水平ベース51上に下降させることができ、用紙束を綴針で綴じることができる。
このようなステープラ50によれば、水平ベース51上を移動する水平部61cと綴針装着マガジン53を支持する垂直部61aとから構成されて側面視L字型に形成され、垂直部61aにより用紙束の綴じ位置を調節する紙端ガイド61と、綴針装着マガジン53の一部に形成された凸部53aを有する。そのため、水平ベース51上で垂直部61aを、綴針装着マガジン53の凸部53aの下方へと移動することにより、操作ハンドル52を回動しても、綴針装着マガジン53が、紙端ガイド61の垂直部61aに妨げられて水平ベース51まで下降しないようにすることができる。従って、綴針装着マガジン53と水平ベース51との間に用紙束が存在しない状態であっても、綴針の空打ちができる。
また、綴針装着マガジン53の凸部53aが、綴針装着マガジン53の綴針吐出口53hの近傍に形成されている。そのため、紙端ガイド61の垂直部61aを綴針吐出口53hの近傍まで移動させると、綴針装着マガジン53の凸部53aと紙端ガイド61の垂直部61aとが、綴針装着マガジン53の下降により当接することができる。従って、ステープラ50の操作者が、紙端ガイド61の垂直部61aを綴針吐出口53hの近傍に近づけた場合に、通常通りに綴針を打込むことができない代わりに空打ちをすることができることを容易に認識することができる。
さらに、水平ベース51には、水平ベース51の長手方向に沿って複数の被係合凹部51dを有する紙端ガイド61を案内する案内線路部51bが設けられ、紙端ガイド51には、被係合凹部51dに係合可能な係合爪部61fが形成されている。そのため、綴針の空打ちをする場合に、紙端ガイド61の係合爪部61fが、水平ベース51上の案内線路部51bに設けられた被係合凹部51dに係合され、紙端ガイド61を確実に水平ベース51上に固定することができる。従って、綴じようとする用紙束の紙端を揃えたい場合に、用紙束をステープラに配置するにあたり、紙端ガイドが移動してしまう虞がなくなる。なお、綴針の空打ちをしたい場合に、綴針装着マガジン53を下降させたとしても、紙端ガイド61が水平ベース51上を移動することなく、紙端ガイド61の垂直部61aと綴針装着マガジン53の凸部53aとの配置がズレを生じることなく確実な空打ちをすることができる。
なお、この発明の実施の形態3の発明では、紙端ガイド61と水平ベース51の材質についての特定はしていないが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、紙端ガイド61の裏面に、磁石が設けられ、又、水平ベース51の上面が、磁石が着脱する鉄板で形成される構成とすることも可能である。例えば、紙端ガイド61の水平部61cの裏面における係合引掛板61d以外の部位に磁石を設け、水平ベース51の上面における案内線路部51bの線路間の部位を鉄板で成形する。
このようにすれば、磁石を設けられた紙端ガイド61を、鉄板で成形された案内線路部51bの線路間の部位に対して着脱できるので、紙端ガイド61を水平ベース51上の移動したい箇所に確実に固定することができると共に、紙端ガイド61を水平ベース51上で容易に外して移動することができる。
[発明の実施の形態4]
以下、この発明の実施の形態4について説明する。図13(a),(b)は、この発明の実施の形態4を示す。
この発明の実施の形態4におけるステープラ70が、この発明の実施の形態3におけるステープラ50と異なるのは、紙端ガイド61の代わりに紙端ガイド71を用いた点にある。すなわち、紙端ガイド71における垂直部71aの上端71bには、図13(b)で示すように、ズレ防止凹部71gが形成されている。その他この発明の実施の形態3と同じものに関しては、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、この発明の実施の形態4におけるステープラ70の作用を述べる。
操作者が、ステープラ70を用いて、綴針で用紙束を綴じる場合には、図13(a)で示す実線のように、紙端ガイド71の垂直部71aを凸部53aから離れた位置に配置し、綴針を空打ちしたい場合には、図13(a)の2点鎖線で示すように、紙端ガイド71の垂直部71aを凸部53aの下方に移動させる。
この紙端ガイド71の係合爪部71fを、水平ベース51上に設けられた被係合凹部51dから外し、垂直部71aの上端71bが凸部53aの下方へ来るように移動させて、その位置の被係合凹部51dに係合させる。
そして、操作者が、操作ハンドル52をハンドル回動軸58を中心として回動し、綴針装着マガジンの凸部53aを紙端ガイド71の垂直部71aへと移動させ、綴針装着マガジン53の凸部53aが垂直部71aに形成されたズレ防止凹部71gに嵌合され、綴針装着マガジン53が更に下降できないようになる。この状態で、更に操作ハンドル52を回動させることにより、綴針装着マガジン53内に設けられた図示しない針打ちブレード板が振下ろされ、綴針が綴針吐出口53hから吐出され、綴針の空打ちが完了する。
再度、通常通りに綴針を用紙束に綴じたい場合には、図13(a)の矢印とは反対方向に紙端ガイド71を移動させ、紙端ガイド71の垂直部71aを凸部53aの下方から離れた位置に配置し、係合爪部71fを被係合凹部51dに係合させる。
この状態で、操作者が、操作ハンドル52を、ハンドル回動軸58を中心として回動させると、綴針装着マガジン53が、紙端ガイド71に設けられた2つの垂直部71aの間に入り込み、綴針装着マガジン53を水平ベース51上に下降させることができ、用紙束を綴針で綴じることができる。
このようなステープラ70によれば、紙端ガイド71における垂直部71aの上端71bには、ズレ防止凹部71gを形成されている。そのため、綴針装着マガジン53を下降させた場合に、綴針装着マガジン53の凸部53aが、確実に紙端ガイド71の被係合凹部51dに嵌合する。従って、綴針の空打ちをしたい場合に、綴針装着マガジン53を下降させたとしても、綴針装着マガジン53の凸部53aが、紙端ガイド71の被係合凹部51dに嵌合してズレを生じることができなくなるので、紙端ガイド71が水平ベース51上を移動することがなく、紙端ガイド71の垂直部71aと綴針装着マガジン53の凸部53aとの配置がズレを生じないで確実に綴針を空打ちすることができる。
なお、この発明の実施の形態4の発明では、紙端ガイド71と水平ベース51の材質についての特定はしていないが、上記実施の形態に限定されない。すなわち、紙端ガイド71の裏面に、磁石が設けられ、又、水平ベース51の上面が、磁石が着脱する鉄板で形成される構成とすることも可能である。例えば、紙端ガイド71の水平部71cの裏面における係合引掛板71d以外の部位に磁石を設け、水平ベース51の上面における案内線路部51bの線路間の部位を鉄板で成形する。
このようにすれば、磁石を設けられた紙端ガイド71を、鉄板で成形された案内線路部51bの線路間の部位に対して着脱できるので、紙端ガイド71を水平ベース51上の移動したい箇所に確実に固定することができると共に、紙端ガイド71を水平ベース51上で容易に外して移動することができる。
[発明の実施の形態5]
以下、この発明の実施の形態5について説明する。図14乃至図18は、この発明の実施の形態5を示す。この発明の実施の形態1と同一の部品については、この発明の実施の形態1と同一符号を付し、説明を省略する。
ステープラ80では、操作ハンドル12における第2の回動軸86の高さを固定した後に、綴針装着マガジン13を下方移動することができることに特徴がある。操作ハンドル12における第2の回動軸86の高さの固定は、操作ハンドル12を回動することにより行われる。そのような第2の回動軸86の高さを固定する回動軸垂直位置固定手段は、図16乃至図18で示すように、水平ベース11上に立設されたサポート部材87と、サポート部材87に沿って移動可能な鍵部材82と、鍵部材82をサポート部材87に係合させて操作ハンドル12の移動を制止させる固定スプリング28と、鍵部材82を支持する支持部材81と、支持部材81に形成されて操作ハンドル12の第2の回動軸86を挿通される穴81e(図15(c)(d)参照)と、操作ハンドル12の第2の回動軸86とからなる。
ステープラ80は、図14で示すように、操作ハンドル12が、第1の回動軸85と第2の回動軸86によって、綴針装着マガジン13の軸受部材13mに留められている。
第1の回動軸85は、図16乃至図18で示すように、綴針装着マガジン13が有する軸受部材13mに形成された第1の軸受部13pに挿通され、第2の回動軸86は、綴針装着マガジン13が有する軸受部材13mに形成された第2の軸受部13qに挿通されている。
第1の軸受部13pは、長穴形状で形成され、これに挿通される第1の回動軸85は、操作ハンドル12の第2の回動軸86の高さを固定するまで操作ハンドル12の回動中心となる。また、第2の軸受部13qは、長穴形状で形成され、これに挿通される第2の回動軸86は、操作ハンドル12の第2の回動軸86の高さを固定した後に操作ハンドル12の回動中心となる。
また、操作ハンドル12と綴針装着マガジン13との間には、図14で示すように、操作ハンドル12に加えられた荷重を綴針装着マガジン13に伝達するくの字型のバネ部材90が設けられる。そして、バネ部材90の一端は、操作ハンドル12の裏面に摺動自在に取付けられており、バネ部材90の他端は、綴針装着マガジン13の上面に摺動自在に取付けられており、側面視で、2箇所の直線部を有し、これらの直線部の間に捩り部を有し、弾性を保持している。
ステープラ80では、図16乃至図18で示すように、鍵部材収納部89内に鍵部材82が設けられている。鍵部材82は、垂直部82aと、垂直部82aの下端部で折曲されてサポート部材87が係合可能な挿通孔82cを有する係合板部82bとを備え、断面L字状に形成されている。また、この鍵部材82は、垂直部82aと係合板部82bとの間に角部82dを有している。
また、ステープラ80では、図16乃至図18で示すように、支持部材81が、固定部81aと、固定部81aから折曲されて形成される支持板部81bと、支持板部81bの下端から折曲されて形成される水平部81cとを備え、支持板部81bと水平部81cとの間に、支持角部81dを有している。また、支持部材81は、第2の回動軸86と同一の径を有する穴81e(図15(c)(d)参照)を形成されており、この穴81eと、軸受部材13mに形成されている第2の軸受部13qとに、第2の回動軸86が挿通されることによって、軸受部材13mに固定されている。
このような構成の下、鍵部材82の角部82dが、支持部材81の支持角部81dに当接して支持されている。
次に、この発明の実施の形態5におけるステープラ80の作用を述べる。
ステープラ80の初期状態は、図16で示すように、操作ハンドル12が所定角度で傾斜しており、このとき、第1の回動軸85が、第1の軸受部13p内の上端に接触しており、第2の回動軸86が、第2の軸受部13q内の下端に接触している。
次に、ステープラ80の水平ベース11上に用紙束を配置し、操作ハンドル12のハンドル先端部12aを押圧すると、操作ハンドル12が第1の回動軸85を中心に回動し、図16の状態から図17の状態へと、ブレードプッシャ33がブレード板案内部13aに沿って下降する。この操作ハンドル12が下降する間に、ブレードプッシャ33の嵌合部材33aが支点となって操作ハンドル12のハンドル基端部12bが持ち上げられて、第1の回動軸85が、図16(b)で示すように第1の軸受部13pの上端に接触した状態から、図17(b)で示すように第1の軸受部13p内を少し下降する。また、これと同時に、第2の回動軸86が、図16(b)で示すように第2の軸受部13qの下端に接触した状態から、図17(b)で示すように第2の軸受部13q内を上昇する。
このとき、鍵部材82が、図16(b)で示すように、操作ハンドル12の荷重伝達部12cに寄りかかりながら、角部82dを中心に傾斜していく。そして、更に操作ハンドル12を押圧していくことにより、鍵部材82が、図17(b)で示すように、操作ハンドル12cの荷重伝達部12cへの寄りかかりを解除され、鍵部材82の挿通孔82cが水平ベース11上に設けられたサポート部材87に係合する。このように鍵部材82の位置が固定されることにより、支持部材81の高さも同時に固定され、支持部材81に形成された穴81eが第2の回動軸86の上下移動を抑止して第2の回動軸86の高さを固定する。第2の回動軸86の高さが固定されると、操作ハンドル12は、上下方向に平行移動することができなくなる。また、鍵部材82がサポート部材87に係合して操作ハンドル12がロックされると、操作ハンドル12の回動する中心が、第1の回動軸85から第2の回動軸86に変わる。
このようにして、鍵部材82がサポート部材87に係合して、綴針装着マガジン13がロックされた場合であっても、用紙が平らな形状ではなくて多少の凹凸状であるとき、例えば、用紙束における用紙と用紙の間に空気が入っているような状態のとき、綴針装着マガジン13を更に下降させて用紙束を平らになるように押圧しながら用紙束を綴じ込みたいところである。
そのために、綴針装着マガジン13を用紙束に着地させた後に更に、操作ハンドル12を押すと、図17の状態から図18の状態へと、第2の回動軸86を中心として操作ハンドル12が回動され、バネ部材90が綴針装着マガジン13を下方に押付ける力によって、綴針装着マガジン13が少しだけ下降され、これによって用紙束を平らに押しながら綴針を綴じ込むことができるようになる。
このとき、第2の回動軸86の高さ自体が変わることはないが、バネ部材90が綴針装着マガジン13を押す力によって綴針装着マガジン13が下降するので、第2の回動軸86に対する第2の軸受部13qの位置が下降するから、第2の回動軸86が、第2の軸受部13q内で上昇したように見えることになる。また、これと同時に、第1の回動軸85が、第2の回動軸86を中心として回動することによって、第1の軸受部13p内で下降する。
このようなステープラ80によれば、操作ハンドル12が回動を開始することにより、操作ハンドル12の第2の回動軸86の高さを固定するサポート部材87,鍵部材82,固定スプリング28,支持部材81,穴81e,第2の回動軸86を備えた。そのため、用紙束に対して綴針を垂直に打ち出すタイミングを、認識し易くすることができる。
また、水平ベース11上に立設されたサポート部材87と、サポート部材87に沿って移動可能な鍵部材82と、鍵部材82を支持する支持部材81と、支持部材81に形成されて操作ハンドル12の第2の回動軸86を挿通される穴81eと、操作ハンドル12の第2の回動軸86とからなる。そのため、サポート部材87に鍵部材82が係合し、鍵部材82の固定により支持部材81が固定され、これによって支持部材81の穴81eを挿通する操作ハンドル12の第2の回動軸86が固定され、操作ハンドル12が固定される。従って、水平ベース11に対する操作ハンドル12の位置を固定することができる。
操作ハンドル12と綴針装着マガジン13との間には、操作ハンドル12に付加された押圧力を綴針装着マガジン13に伝達するバネ部材90が設けられている。そのため、水平ベース11上に対する操作ハンドル12の高さが固定された後に、操作ハンドル12からバネ部材90により綴針装着マガジン13に対して下方向の付勢力が生じ、綴針装着マガジン13が下降できる。従って、綴針装着マガジン13による用紙束への更なる押圧が可能となり、確実かつ綺麗に用紙束を綴じ込むことができる。
鍵部材82には、サポート部材87と係合するのを補助する固定スプリング28が接触しており、鍵部材82がサポート部材87に係合する力を強める。従って、鍵部材82がサポート部材87の所定位置から昇降できない状態となる。
さらに、鍵部材82は、垂直部82aと、垂直部82aの下端部で折曲されてサポート部材87が係合可能な挿通孔82cを有する係合板部82bとを備えて断面L字状に形成され、綴針装着マガジン13には、サポート部材87と鍵部材82とが収納される鍵部材収納部89が設けられ、鍵部材収納部89には、鍵部材82を支持する支持部材81が設けられた。従って、鍵部材82が断面L字状に形成されるために、鍵部材82を、成形が容易で、簡単な構造のものとすることができる。
バネ部材90は、くの字型であり、操作ハンドル12と綴針装着マガジン13との間には、バネ部材90の一端が操作ハンドル12に取付けられ、バネ部材90の他端が綴針装着マガジン13に取付けられている。そのため、綴針装着マガジン13の構造を、安価で成形容易なものにすることができる。
符号の説明
10,40,50,70,80 ステープラ
11,51 水平ベース
12,52 操作ハンドル
12c 荷重伝達部
12f 支持穴
12k 誘導長穴
13,53 綴針装着マガジン
15 針打ちブレード板
16 綴針連接集合体
17 綴針連接集合体カセット
18 ハンドルスプリング(垂直移動後回動手段)(回動方向用弾性部材)
21 鍵部材(マガジン垂直位置固定手段)
21a 垂直部
21b 荷重受け部
21c 係合板部
21d 挿通孔
22 サポート部材(マガジン垂直位置固定手段)
24 パンタグラフ(垂直移動手段)
27 パンタグラフスプリング(垂直移動後回動手段)(垂直方向用弾性部材)
28 固定スプリング(垂直位置固定手段)
31 回動軸
33a 嵌合部材
51b 案内線路部
51c 被係合凸部
51d 被係合凹部
53a 凸部
53h 綴針吐出口
61a,71a 垂直部
61b,71b 上端
61c 水平部
71f 係合爪部
71g ズレ防止凹部
81 支持部材(回動軸垂直位置固定手段)
81e 穴(回動軸垂直位置固定手段)
82 鍵部材(回動軸垂直位置固定手段)
13p 第1の軸受部
13q 第2の軸受部
85 第1の回動軸
86 第2の回動軸
87 サポート部材(回動軸垂直位置固定手段)
89 鍵部材収納部
90 バネ部材(弾性部材)

Claims (23)

  1. 水平ベースと、該水平ベースに対して所定の角度で傾斜して配置された操作ハンドルと、該操作ハンドルに取付けられ、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンと、前記綴針装着マガジンに収納された綴針に振下ろされる針打ちブレード板とを備えたステープラであって、
    前記操作ハンドルを押すことにより、前記操作ハンドルを所定角度のままに前記綴針装着マガジンと共に垂直下降させる垂直移動手段と、
    前記綴針装着マガジンが垂直下降して前記水平ベース上に配置された用紙束に着地すると、前記操作ハンドルの回動を開始可能な垂直移動後回動手段とを備えたことを特徴とするステープラ。
  2. 前記操作ハンドルが回動を開始することにより、前記綴針装着マガジンの垂直位置を固定するマガジン垂直位置固定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
  3. 前記垂直移動手段は、前記水平ベース上で前記綴針装着マガジンを昇降させるパンタグラフであることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
  4. 前記垂直移動後回動手段は、前記綴針装着マガジンを支持する垂直方向用弾性部材と、前記操作ハンドルを回動させる回動方向用弾性部材とからなり、前記垂直方向用弾性部材が弾性変形し、前記操作ハンドルが前記所定角度を保持した状態で前記綴針装着マガジンと共に下降して用紙束に着地した後に、前記回動方向用弾性部材が弾性変形し、前記操作ハンドルの回動が開始されることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
  5. 前記マガジン垂直位置固定手段は、前記水平ベース上に立設されたサポート部材と、前記サポート部材に沿って移動可能な鍵部材とからなり、前記鍵部材が前記サポート部材に係合されることにより、前記綴針装着マガジンの上下方向の位置が固定されることを特徴とする請求項2に記載のステープラ。
  6. 前記鍵部材には、前記サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、前記鍵部材が前記サポート部材に係合する力を強めることを特徴とする請求項5に記載のステープラ。
  7. 前記鍵部材は、垂直部と、該垂直部の上端部で折曲されて前記操作ハンドルの荷重を受ける荷重受け部と、前記垂直部の下端部で折曲されて前記サポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備え、断面コ字状に形成されたことを特徴とする請求項5に記載のステープラ。
  8. 前記固定スプリングは、前記綴針装着マガジンに設けられて前記鍵部材及び前記サポート部材を収納する鍵部材収納部に形成された前記サポート部材の軸受け部と前記係合板部との間に、圧縮力をかけられて配設されたことを特徴とする請求項7に記載のステープラ。
  9. 前記操作ハンドルには、前記操作ハンドルにかかる荷重を前記鍵部材に伝達する荷重伝達部が形成され、前記荷重受け部と前記荷重伝達部とが、対向して設けられ、前記操作ハンドルが回動されるときに、前記荷重伝達部が前記荷重受け部から離れ、前記係合板部と前記サポート部材が係合し、前記鍵部材が前記サポート部材に対する移動を制止され、前記操作ハンドルが回動されていないときに、前記荷重伝達部が前記荷重受け部に押し当てられて、前記係合板部と前記サポート部材が係合しなくなり、前記鍵部材が前記サポート部材に対して移動できることを特徴とする請求項7に記載のステープラ。
  10. 前記針打ちブレード板を下降させるように押圧するブレードプッシャが、上端部を前記操作ハンドルに支持されずに揺動可能であると共に、前記上端部以外の部位に形成された凸部を前記操作ハンドルに支持されていることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
  11. 前記凸部は、前記ブレードプッシャに形成された挿通凸部であり、該挿通凸部は、前記綴針装着マガジンのブレード板案内部に形成された誘導長穴に挿通されて嵌合部材を挿嵌され、前記綴針装着マガジンには、前記嵌合部材を支持する支持穴が形成され、前記嵌合部材と前記支持穴とが少なくとも点接触しながら前記操作ハンドルが回動するように構成されたことを特徴とする請求項10に記載のステープラ。
  12. 前記操作ハンドルの操作によって前記凸部が昇降前後で移動する位置の上端と下端の2分の1の位置は、前記操作ハンドルの回動軸の高さと略同一の高さであることを特徴とする請求項10又は11に記載のステープラ。
  13. 水平ベースと、該水平ベースに対して所定の角度で傾斜して配置された操作ハンドルと、該操作ハンドルに取付けられ、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を収納する綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンと、前記綴針装着マガジンに収納された綴針に振下ろされる針打ちブレード板とを備えたステープラであって、
    前記水平ベース上を移動する水平部と、該水平部から折曲される垂直部とから構成されて側面視L字型に形成され、前記垂直部が用紙束の綴じ位置を調節する紙端ガイドと、
    前記綴針装着マガジンの一部に形成された凸部とを有し、
    前記垂直部の上端が前記凸部の下端に当接することにより前記綴針を空打ち可能にしたことを特徴とするステープラ。
  14. 前記凸部が、前記綴針装着マガジンの綴針吐出口の近傍に形成されたことを特徴とする請求項13に記載のステープラ。
  15. 前記水平ベースには、該水平ベースの長手方向に沿って複数の凹部を有する前記紙端ガイドを案内する案内線路部が設けられ、前記紙端ガイドには、前記凹部に係合可能な係合爪部が形成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載のステープラ。
  16. 前記紙端ガイドにおける前記垂直部の上端には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項13乃至15に記載のステープラ。
  17. 前記紙端ガイドの裏面が、磁石で形成されると共に、前記水平ベースの上面が、前記磁石が着脱可能な鉄板で形成されていることを特徴とする請求項13乃至15に記載のステープラ。
  18. 前記操作ハンドルが回動を開始することにより、前記操作ハンドルの回動軸の高さを固定する回動軸垂直位置固定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
  19. 前記回動軸垂直位置固定手段は、前記水平ベース上に立設されたサポート部材と、前記サポート部材に沿って移動可能な鍵部材と、前記鍵部材を支持する支持部材と、該支持部材に形成されて前記操作ハンドルの回動軸を挿通される穴と、前記操作ハンドルの回動軸とからなることを特徴とする請求項18に記載のステープラ。
  20. 前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンとの間には、前記操作ハンドルに付加された押圧力を前記綴針装着マガジンに伝達する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項18に記載のステープラ。
  21. 前記鍵部材には、前記サポート部材と係合するのを補助する固定スプリングが接触しており、前記鍵部材が前記サポート部材に係合する力を強めることを特徴とする請求項19に記載のステープラ。
  22. 前記鍵部材は、垂直部と、該垂直部の下端部で折曲されて前記サポート部材が係合可能な挿通孔を有する係合板部とを備えて断面L字状に形成され、前記綴針装着マガジンには、前記サポート部材と前記鍵部材とが収納される鍵部材収納部が設けられ、該鍵部材収納部には、前記鍵部材を支持する支持部材が設けられたことを特徴とする請求項19に記載のステープラ。
  23. 前記弾性部材は、くの字型のバネ部材であり、前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンとの間には、前記バネ部材の一端が前記操作ハンドルに取付けられ、前記バネ部材の他端が前記綴針装着マガジンに取付けられていることを特徴とする請求項20に記載のステープラ。
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