JPWO2006120929A1 - 楽曲選択装置および楽曲選択方法 - Google Patents

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Abstract

カーナビゲーションシステム(1)は、GPS受信部(11)、車速測定部(12)など、カーナビゲーションに用いられる測定機器または通信機器を用いて位置情報、日時情報、道路種別情報、速度情報などの取得情報を生成し、これら取得情報に基づいて自車が現在置かれている環境を認識し、自車が現在置かれている環境に対応した感性語を自動的に特定し、この感性語に基づいて楽曲データを自動的に選択し、この選択された楽曲データに対応する楽曲を再生する。

Description

本発明は、例えばカーオーディオとしての機能を備えたカーナビゲーションシステムなどに用いて好適な楽曲選択装置および楽曲選択方法に関する。
現在普及しているカーナビゲーションシステムの多くは、カーオーディオとしての機能、すなわち車内で楽曲を再生することができる機能を備えている。また、現在普及しているカーナビゲーションシステムの中には、ハードディスクドライブ装置を備えているものがある。さらに、ハードディスクドライブ装置を備えたカーナビゲーションの中には、ハードディスクに多数の楽曲データを記録し、これら多数の楽曲データを車内で再生することができる機能を備えたものがある。
さらに、ハードディスクに記録された多数の楽曲データを再生することができるカーナビゲーションシステムの中には、ユーザが選択した感性語に応じて楽曲を選択する機能を備えたものがある。例えばカーナビゲーションシステムのタッチパネルディスプレイに、「明るい」、「静かな」、「かなしい」などの感性語を指し示したボタンが表示される。明るい楽曲を聴きたいときには、ユーザは「明るい」のボタンを押す。これに応じて、カーナビゲーションシステムは、ハーディスクに記憶された楽曲の中から、曲調が明るい楽曲を自動的に選択し、この楽曲を再生する。このような技術は例えば下記の文献に記載されている。
児玉泰輝、外5名、「フィーリングプレイの開発」、PIONEER R&D、パイオニア株式会社研究開発本部、2004年11月30日、第14巻、第3号、p.11-16
確かに、ユーザが選択した感性語に応じて楽曲を選択する機能を備えたカーナビゲーションシステムによれば、ユーザは自分の現在の気持ち(気分)に合った楽曲を容易に選択することができ、選択した楽曲を車内で聴くことができる。
ところが、このカーナビゲーションシステムでは、ユーザは、楽曲を選択するために、感性語を指し示したボタンを手動で押さなければならない。このため、感性語を指定するために手間がかかるという問題がある。
すなわち、車内にいるユーザの気持ちは、例えば、海の近くを走行しているのか山の中を走行しているのか、走行の時間帯が夜なのか昼なのか、天気が晴れなのか雨なのか、車両が順調に走行しているか、渋滞のために順調に走行していないのかなどによって異なる。さらに、車両の移動に伴い、海の近くを走行しているのか山の中を走行しているのかが変化する。また、時間の経過に伴い、走行の時間帯が夜なのか昼なのかが変化する。また、走行中に天気が変化する場合もあるし、時間や場所の変化に伴って渋滞状況なども変化する。したがって、車内にいるユーザの気持ちも、時間や場所の変化に伴って変化する。このため、例えば長時間のドライブの間に、ユーザが気持ちの変化に応じた楽曲を聴くためには、ユーザは、気持ちが変化する度に、感性語の指定を変更しなければならない。上述したカーナビゲーションシステムでは、手動で感性語の指定をしなければならないため、手間がかかる。
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、ユーザによる楽曲選択の手間をなくすことができる楽曲選択装置、楽曲選択方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の第2の課題は、ユーザの気持ちの変化に適合した楽曲を次々に選択することができる楽曲選択装置、楽曲選択方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の第3の課題は、移動体の置かれた環境の変化に適合した楽曲を次々に選択することができる楽曲選択装置、楽曲選択方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の第1楽曲選択装置は、移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得手段と、前記情報取得手段により提供された取得情報に基づいて、前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識手段と、前記環境認識手段により生成された環境情報に対応する感性語を特定する感性語特定手段と、前記感性語特定手段により特定された感性語に基づいて楽曲を選択する楽曲選択手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の第2楽曲選択装置は、移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得手段と、前記情報取得手段により提供された取得情報に基づいて、前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識手段と、前記環境情報と楽曲との対応関係を示す対応関係情報を記憶した記憶手段と、前記環境認識手段により生成された環境情報および前記記憶手段に記憶された対応関係情報に基づいて楽曲を選択する楽曲選択手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の第1楽曲選択方法は、移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得工程と、前記情報取得工程において提供された取得情報に基づいて前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識工程と、前記環境認識工程において生成された環境情報に対応する感性語を特定する感性語特定工程と、前記感性語特定工程において特定された感性語に基づいて楽曲を選択する楽曲選択工程とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の第2楽曲選択方法は、移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得工程と、前記情報取得工程において提供された取得情報に基づいて前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識工程と、前記環境認識工程において生成された環境情報および前記環境情報と楽曲との対応関係を示す対応関係情報に基づいて楽曲を選択する楽曲選択工程とを備えている。
上記課題を解決するために本発明のナビゲーションシステムは、本発明の第1又は第2楽曲選択装置(但し、その各種態様を含む)を備えている。
上記課題を解決するために本発明のコンピュータプログラムは、本発明の第1又は第2楽曲選択装置(但し、その各種態様を含む)としてコンピュータを機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、コンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、本発明の第1又は第2楽曲選択装置(但し、その各種態様を含む)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の第1又は第2楽曲選択装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の第1又は第2楽曲選択装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
本発明の楽曲選択装置の第1実施形態であるカーナビゲーションシステムを示すブロック図である。 図1中のカーナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。 図1中のカーナビゲーションシステムが有する取得情報−環境情報テーブルを示す説明図である。 図1中のカーナビゲーションシステムが有する環境情報−感性語テーブルを示す説明図である。 図1中のカーナビゲーションシステムにより生成される楽曲リストを示す説明図である。 図1中のカーナビゲーションシステムによる第1楽曲指定処理を示すフローチャートである。 図1中のカーナビゲーションシステムによる第2楽曲指定処理を示すフローチャートである。 図1中のカーナビゲーションシステムによる第3楽曲指定処理を示すフローチャートである。 本発明の楽曲選択装置の第2実施形態であるカーナビゲーションシステムを示すブロック図である。 図9中のカーナビゲーションシステムの動作を示すフローチャートである。 図9中のカーナビゲーションシステムが有する走行状態情報−楽曲テーブルを示す説明図である。
符号の説明
1、2 カーナビゲーションシステム
11 GPS受信部
12 車速測定部
13 ジャイロセンサ
14 VICS受信部
15 ナビゲーション制御部
21、51 環境認識部
22 感性語特定部
23、52 楽曲選択部
31 楽曲再生部
41 データ通信部
43 ハードディスクドライブ
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施形態毎に順に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の楽曲選択装置の第1実施形態であるカーナビゲーションシステムを示している。図1中のカーナビゲーションシステム1は、自動車に搭載されており、自動車の現在位置・進行方向などの情報を測定または取得し、これを表示画面に表示して運転者などに知らせることができる。また、カーナビゲーションシステム1は、カーオーディオとしての機能を備えている。すなわち、カーナビゲーションシステム1は、ハードディスクに記憶または記録された楽曲データを再生し、楽曲を自動車内に取り付けられたスピーカから鳴らすことができる。さらに、カーナビゲーションシステム1は、自動車が現在置かれている環境に対応した感性語を自動的に特定し、この感性語に基づいて楽曲を自動的に選択することができる。
図1に示すように、カーナビゲーションシステム1は、多くの構成要素を有している。このため、説明の便宜上、カーナビゲーションシステム1の構成要素を3つのセクション、すなわちナビゲーションセクション10、楽曲選択セクション20および楽曲再生セクション30に分ける。ナビゲーションセクション10には、主に、自動車の現在位置および現在の日時などの情報を測定・取得するための構成要素が属する。すなわち、ナビゲーションセクション10には、GPS(Global Positioning System)受信部11、車速測定部12、ジャイロセンサ13、VICS(Vehicle Information and Communication System)受信部14およびナビゲーション制御部15が属する。楽曲選択セクション20には、主に、自動車が現在置かれている環境に対応した感性語を自動的に特定し、この感性語に基づいて楽曲を自動的に選択するための構成要素が属する。すなわち、楽曲選択セクション20には、環境認識部21、感性語特定部22および楽曲選択部23が属する。楽曲再生セクション30には、主に、ハードディスクに記憶または記録された楽曲データを再生し、この楽曲データに対応する楽曲を自動車内に取り付けられたスピーカから鳴らすための構成要素が属する。すなわち、楽曲再生セクション30には、楽曲再生部31およびスピーカ32、33が属する。さらに、カーナビゲーションシステム1は、データ通信部41、光ディスクドライブ42、ハードディスクドライブ43、操作部44、表示部45および音楽的特徴抽出部46を備えている。
GPS受信部11は、GPS衛星から発信される電波を受信し、位置測定の対象である自動車(以下、これを「自車」という)の現在位置を測定する。そして、GPS受信部11は、自車の現在位置を示す緯度情報、経度情報および高度情報を生成する。さらに、GPS受信部11は、GPS衛星から現在の年月日および現在の時刻を示す日時情報を受け取る。GPS受信部11はGPS受信機などにより構成されている。
車速測定部12は、自車から出力される車速パルスをカウントし、自車の走行速度を測定する。そして、車速測定部12は、自車の現在の走行速度を示す速度情報を生成する。車速測定部12は例えばカウンターなどから構成されている。
ジャイロセンサ13は、自車が曲がったこと、つまり自車が走行方向を変えたことを検出する。
VICS受信部14は、VICSセンターから提供される渋滞情報を受け取る。VICS受信部14はVICS受信機などにより構成されている。
データ通信部41は、例えば天気予報を行っているウェブサイトなどから天気予報情報を取得する。すなわち、データ通信部41は、例えばデータ通信用カードまたは携帯電話機などを介してカーナビゲーションシステム1を移動体通信網およびインターネット網に接続させることができる。そして、データ通信部41は、移動体通信網およびインターネット網を介して天気予報を行っているウェブサイトなどにアクセスすることができ、このウェブサイトが提供する天気予報情報を受け取ることができる。データ通信部41は例えば通信インターフェース回路などにより構成されている。
ナビゲーション制御部15は、位置情報、日時情報、日の出/日の入り時刻情報、道路種別情報、速度情報、渋滞情報および天気予報情報など(以下、これらの情報を総称して「取得情報」という)を生成する。そして、ナビゲーション制御部15は取得情報を環境認識部21に提供する。なお、ナビゲーション制御部15は例えば演算処理回路および記憶素子などにより構成されている。
位置情報は自車の現在位置を示す情報である。位置情報は、GPS受信部11により生成された緯度情報、経度情報および高度情報を、車速測定部12により生成された速度情報、ジャイロセンサ13により検出された情報、および光ディスク42Aまたはハードディスク43Aに記録された地図データなどを用いて補正することにより生成される。位置情報の生成には、例えばGPS測位、自律航法、マップマッチングなどの方法が用いられる。
日時情報は現在の年月日および時刻を示す情報である。日時情報はGPS受信部11から提供される。
日の出/日の入り時刻情報は本日の日の出時刻および日の入り時刻を示す情報である。日の出/日の入り時刻情報は、日時情報、位置情報および日の出/日の入り時刻計算式を用いて算出することができる。ナビゲーション制御部15は、例えばハードディスク43Aに記録された日の出/日の入り時刻計算式を読み取り、これに日時情報および位置情報を当てはめて日の出/日の入り時刻情報を生成する。
道路種別情報は自車が現在走行している道路の種別を示す情報である。道路種別情報は、位置情報および地図データを用いて生成することができる。すなわち、地図データには、地図上に存在する道路の種別を示す情報、すなわち地図上に存在する道路が高速道路か、一般道路かなどを示す情報が含まれている。ナビゲーション制御部15は、位置情報に基づいて自車が現在走行している道路を特定し、続いて、地図上に存在する道路の種別を示す情報を参照することにより自車が現在走行している道路の種別を知り、これにより道路種別情報を生成する。
天気予報情報は現在の天気を示す情報である。すなわち、天気予報情報は、自車の現在位置および現在の時刻における天気が晴れ、曇り、雨または雪などであることを示す情報である。天気予報情報はデータ通信部41から提供される。
渋滞情報は、自車が現在走行している道路が渋滞しているかどうかを示す情報である。渋滞情報はVICS受信部14から提供される。なお、渋滞情報は、通常、自車がこれから移動する先の道路が渋滞しているか否かを知るために用いられるが、カーナビゲーションシステム1では、自車が現在走行している道路が渋滞しているか否かを知るために用いられる。
環境認識部21は、ナビゲーション制御部15により提供された取得情報に基づいて、自車が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する。感性語特定部22は、環境認識部21により生成された環境情報に対応する感性語を特定する。楽曲選択部23は感性語特定部22により特定された感性語に基づいて楽曲を選択する。さらに、楽曲選択部23は、感性語に基づいて選択された楽曲の中から、再生すべき楽曲を指定する。環境認識部21、感性語特定部22および楽曲選択部23は、例えば演算処理回路および記憶素子などにより構成されている。環境認識部21、感性語特定部22および楽曲選択部23の動作などについては後述する。
楽曲再生部31は、楽曲選択部23により選択された楽曲を再生し、楽曲に対応する音声信号をスピーカ32および33に出力する。すなわち、楽曲再生部31は、楽曲選択部23から出力された楽曲特定情報を受け取り、楽曲特定情報の指し示す楽曲の楽曲データをハードディスク43Aから読み取る。楽曲データは例えばMP3(MPEG Audio Layer-3)データである。楽曲再生部23はMP3データをデコードし、これを音声信号に変換するデコード回路などを備えている。楽曲再生部31は、ハードディスク43Aから読み取った楽曲データをデコードし、これを音声信号に変換し、スピーカ32および33に出力する。スピーカ32および33は自車内に設けられている。
光ディスクドライブ42は、例えばCDおよびDVDなどの光ディスクに記録されたデータを再生することができるマルチディスクドライブ装置である。例えば地図データが記録されたDVDを光ディスクドライブ42に装着することにより、地図データを位置情報、道路種別情報などの生成に用いることが可能になる。なお、DVDに記録された地図データをハードディスク43Aに転送することもできる。さらに、楽曲データが記録されたCDまたはDVDを光ディスクドライブ42に装着することにより、楽曲データをハードディスク43Aに転送することが可能になる。なお、CDまたはDVDに記録された楽曲データを直接再生することもできる。
ハードディスクドライブ43のハードディスク43Aは、例えば数十GB程度の容量を有する。ハードディスク43Aには、地図データ、日の出/日の入り時刻計算式、楽曲データ、音楽的特徴情報、取得情報−環境情報テーブル(図3参照)および環境情報−感性語テーブル(図4参照)などが記録されている。例えば、ハードディスク43Aには、数十曲ないし数万曲の楽曲データが記録されている。
操作部44は、ユーザがカーナビゲーションシステム1に対し情報、指令などを入力するためのボタン、つまみなどのメカニカルスイッチおよびタッチパネル装置などを備えている。表示部45は、ユーザに対しカーナビゲーションシステム1の動作状況、地図データ、自車の現在位置、自車の走行軌跡、渋滞情報、通行規制情報、タッチパネル用のボタン、楽曲に関する情報(例えば楽曲のタイトル)などを表示するためのディスプレイ装置であり、例えば液晶ディスプレイ装置から構成されている。
カーナビゲーションシステム1は、自車が現在置かれている環境に対応した感性語を自動的に特定し、この感性語に基づいて楽曲データを自動的に選択し、この選択された楽曲データに対応する楽曲を再生する機能を有する。この機能に関するカーナビゲーションシステム1の動作は図2に示す通りである。すなわち、図2に示すように、ナビゲーション制御部15は、GPS受信部11、車速測定部12、ジャイロセンサ13、VICS受信部14、データ通信部41および地図データに基づいて、取得情報、つまり位置情報、日時情報、日の出/日の入り時刻情報、道路種別情報、速度情報、渋滞情報および天気予報情報を生成し、これら取得情報を環境認識部21に提供する(ステップS1)。続いて、環境認識部21は、取得情報に基づいて、自車が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成し、この環境情報を感性語特定部22に提供する(ステップS2)。続いて、感性語特定部22は、環境情報に対応する感性語を特定する(ステップS3)。続いて、楽曲選択部23は、感性語特定部22により特定された感性語に基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲のリストを生成する(ステップS4)。さらに、楽曲選択部23は、楽曲リストに掲げられた楽曲の中から、再生すべき楽曲を指定する(ステップS5)。そして、楽曲選択部23は、再生すべき楽曲を指し示す楽曲特定情報を楽曲再生部31に出力する(ステップS6)。続いて、楽曲再生部31は、楽曲特定情報により指し示された楽曲を再生する(ステップS7)。
以下、図2に示すカーナビゲーションシステム1の動作について詳細に説明する。まず、図2中のステップS2において、環境認識部21は、取得情報に基づいて、自車が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する。環境情報とは、自車が現在置かれている環境を示す情報である。環境情報には、季節情報、時間帯情報、天気情報、地点近傍情報、走行状態情報などがある。
季節情報は現在の季節を示す情報である。季節情報には、例えば春、夏、秋、冬がある。
時間帯情報は現在の時間帯を示す情報である。時間帯情報には、例えば早朝、朝、昼、夜、深夜がある。
天気情報は、自車が現在走行している区域における現在の天気を示す情報である。天気情報には、晴れ区域、曇り区域、雨区域、雪区域がある。
地点近傍情報は、自車が現在走行している地点の周囲の地理を示す情報である。地点近傍情報には、海、山、湖、ユーザ登録地点がある。ユーザ登録地点とは、ユーザが任意に登録した地点(例えば○○○遊園地、×××橋など)である。地点の登録は、例えばユーザがドライブに出かける前に操作部44を操作して地点を入力することによって行われる。
走行状態情報は、自車が現在走行している状態を示す情報である。具体的には、走行状態情報は、自車が現在順調に走行しているか、それとも渋滞のために順調に走行していないか(例えば自車の進み具合が断続的であり、平均して10km程度の速度でしか進まない状態か)を示す情報である。
環境情報の生成は、例えば次のように行われる。すなわち、環境情報の生成は、図3に示すような取得情報−環境情報テーブル101、102、103、104を用いることによって行われる。取得情報−環境情報テーブル101ないし104には、取得情報と環境情報との対応関係が記述されている。取得情報−環境情報テーブル101ないし104は、例えばハードディスク43Aに記録されている。環境認識部21は、ハードディスク43Aに記録された取得情報−環境情報テーブル101ないし104を参照し、ナビゲーション制御部15から提供された取得情報に対応する環境情報を特定することによって、環境情報を生成する。
取得情報−環境情報テーブル101には、日時情報と季節情報との対応関係が記述されている。例えば、ナビゲーション制御部15から提供された日時情報の指し示す月が3月〜5月のときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル101を参照することにより春を指し示す季節情報を生成する。また、ナビゲーション制御部15から提供された日時情報の指し示す月が例えば9月〜11月のときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル101を参照することにより秋を指し示す季節情報を生成する。
取得情報−環境情報テーブル102には、日時情報および日の出/日の入り時刻情報と時間帯情報との対応関係が記述されている。例えば、ナビゲーション制御部15から提供された日時情報の指し示す時刻が午前6時であり、ナビゲーション制御部15から提供された日の出時刻情報の指し示す時刻が午前5時30分であるときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル102を参照することにより早朝を指し示す時間帯情報を生成する。また、ナビゲーション制御部15から提供された日時情報の指し示す時刻が午後7時であり、ナビゲーション制御部15から提供された日の出時刻情報の指し示す時刻が午後6時であるときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル102を参照することにより夜を指し示す時間帯情報を生成する。
取得情報−環境情報テーブル103には、天気予報情報と天気情報との対応関係が記述されている。例えば、ナビゲーション制御部15から提供された天気予報情報の指し示す天気が晴れであるときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル103を参照することにより晴れ区域を指し示す天気情報を生成する。
取得情報−環境情報テーブル104には、道路種別情報および速度情報と走行状態情報との対応関係が記述されている。例えば、ナビゲーション制御部15から提供された道路種別情報が高速道路であり、かつ速度情報が指し示す速度が時速80kmであるときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル104を参照することにより高速道路順調を指し示す走行状態情報を生成する。また、ナビゲーション制御部15から提供された道路種別情報が一般道路であり、かつ速度情報が指し示す速度が時速10kmであるときには、環境認識部21は、取得情報−環境情報テーブル104を参照することにより一般道路渋滞を指し示す走行状態情報を生成する。なお、走行状態情報の生成には、VICS受信部14により提供された渋滞情報を併用してもよい。
なお、地点近傍情報は、取得情報−環境情報テーブルを用いることなしに、位置情報および地図データに基づいて生成される。例えば、環境認識部21は、地図データを参照し、ナビゲーション制御部15から提供された位置情報の指し示す位置を地図上において特定し、当該位置から半径1km内に海があるときには、海を指し示す地点近傍情報を生成する。
あるいは、地点近傍情報を次のように生成してもよい。すなわち、地図データに含まれている道路データに、例えば「海が見える道路」、「湖が見える道路」などといった道路の景観などに関する情報(例えばフラグ)を予め付加しておく。地点近傍情報を生成するにあたり、環境認識部21は、位置情報などに基づいて自車が現在走行している道路を特定し、続いて、道路データに付加されている景観などに関する情報を参照することにより自車が現在走行している道路が例えば「海が見える道路」なのか「湖が見える道路」なのかなどを認識し、この認識結果に基づいて地点近傍情報を生成する。この生成方法によれば、自車の現在位置と海や湖などとの間の距離ではなく、その道路から海や湖が見えるという事実に基づいて地点近傍情報を生成することができる。したがって、道路から見える実際の景観を適切に反映した地点近傍情報を生成することが可能になる。
次に、図2中のステップS3において、感性語特定部22は、環境情報に対応する感性語を特定する。感性語とは、ある環境に人間が置かれたときに感じる気持ちを表現した言葉である。感性語には、例えば「明るい」、「ノリがいい」、「静かな」、「かなしい」、「癒される」がある。なお、これ以外の感性語を採用してもよい。
感性語の特定は、例えば次のように行われる。すなわち、環境情報の生成は、図4に示すような環境情報−感性語テーブル111、112、113、114、115を用いることによって行われる。環境情報−感性語テーブル111ないし115には、環境情報と感性語との対応関係が記述されている。環境情報−感性語テーブル111ないし115は、例えばハードディスク43Aに記録されている。感性語特定部22は、ハードディスク43Aに記録された環境情報−感性語テーブル111ないし115を参照し、環境認識部21から提供された環境情報に対応する感性語を特定する。
環境情報−感性語テーブル111には、季節情報と感性語との対応関係が記述されている。例えば、環境認識部21から提供された季節情報の指し示す季節が春のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル111を参照することにより「明るい」を特定する。また、環境認識部21から提供された季節情報の指し示す季節が秋のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル111を参照することにより「かなしい」を特定する。
環境情報−感性語テーブル112には、時間帯情報と感性語との対応関係が記述されている。例えば、環境認識部21から提供された時間帯情報の指し示す時間帯が早朝のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル112を参照することにより「癒される」を特定する。また、環境認識部21から提供された時間帯情報の指し示す時間帯が夜のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル112を参照することにより「静かな」を特定する。
環境情報−感性語テーブル113には、天気情報と感性語との対応関係が記述されている。例えば、環境認識部21から提供された天気情報の指し示す天気区域が晴れ区域のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル113を参照することにより「ノリがいい」を特定する。
環境情報−感性語テーブル114には、地点近傍情報と感性語との対応関係が記述されている。例えば、環境認識部21から提供された地点近傍情報の指し示す地理が海のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル114を参照することにより「明るい」を特定する。
環境情報−感性語テーブル115には、走行状態情報と感性語との対応関係が記述されている。例えば、環境認識部21から提供された走行状態情報の指し示す走行状態が高速道路順調のときには、感性語特定部22は、環境情報−感性語テーブル115を参照することにより「ノリがいい」を特定する。
なお、環境情報−感性語テーブル111ないし114における環境情報と感性語との対応関係は、ユーザが変更(カスタマイズ)することができる。これにより、ユーザの個性的な感性に適合した楽曲の選択・再生を実現することができる。
次に、図2中のステップS4において、楽曲選択部23は、まず、感性語特定部22により特定された感性語に基づいて楽曲を選択する。感性語に基づく楽曲の選択は、例えば次のように行われる。すなわち、感性語に基づく楽曲の選択には、音楽的特徴情報が用いられる。音楽的特徴情報は、楽曲のコード進行、長調/短調、リズム、テンポ、平均的なレベルなどの音楽的特徴を示す情報である。音楽的特徴情報は、予め生成され、ハードディスク43Aに記録されている。また、音楽的特徴情報は、ハードディスク43Aに記録された複数の楽曲データごとに生成されており、これら複数の楽曲データとそれぞれ対応づけられている。楽曲選択部23は、音楽的特徴情報を参照することにより、感性語に合致する楽曲を選択する。
ここで、音楽的特徴情報を参照することによる楽曲の選択について具体的に説明する。例えば、人間が「ノリがいい」と感じる楽曲は、例えば長調でテンポが速くレベルが平均的に大きいといった音楽的特徴を有する。したがって、「ノリがいい」という感性語に基づいて、長調でテンポが速くレベルが平均的に大きいといった音楽的特徴を特定し、この音楽的特徴を有する楽曲を選択すれば、「ノリがいい」という感性語に合致する楽曲を選択することができる。また、人間が「静か」と感じる楽曲は、例えば短調でテンポが遅くレベルが平均的に小さいといった音楽的特徴を有する。したがって、「静かな」という感性語に基づいて、短調でテンポが遅くレベルが平均的に小さいといった音楽的特徴を特定し、この音楽的特徴を有する楽曲を選択すれば、「静かな」という感性語に合致する楽曲を選択することができる。そして、各楽曲の音楽的特徴を予め抽出しておき、これを音楽的特徴情報として予め記述しておけば、音楽的特徴情報を参照するだけで感性語に合致する楽曲を迅速に選択することができる。
なお、音楽的特徴情報は、例えばCDまたはDVDに記録された楽曲データをハードディスク43Aに転送するときに、音楽的特徴抽出部46によって生成される。すなわち、音楽的特徴部生成部46は、楽曲データをハードディスク43Aに転送するときに、楽曲データを分析し、この楽曲データから音楽的特徴を抽出し、この音楽的特徴を記述した音楽的特徴情報を生成する。音楽的特徴の抽出、音楽的特徴情報の内容などについては、例えば上記非特許文献1に記載されている。
続いて、図4のステップS4において、楽曲選択部23は、感性語に基づいて選択した楽曲の楽曲番号を記述した楽曲リストを生成する。すなわち、環境認識部21は、季節情報、時間帯情報、天気情報、地域近傍情報、走行状態情報といった複数種類の環境情報を生成する。現在の季節、現在の時間帯、現在位置および現在の時刻における天気、自車が現在走行している地点の周囲の地理、および自車の現在の走行状態といった環境事項は、ある環境事項間で相関関係が認められる場合があり得るものの、カーナビゲーションシステム1ではそれぞれ独立に認識され、かつ併存する。したがって、上述した複数種類の環境情報も併存し、この結果、相互に異なる複数の感性語が特定される場合がある。また、1つの感性語に基づいて選択される楽曲は1曲とは限らず、むしろ1つの感性語に基づいて複数の楽曲が選択される場合が通常である。したがって、楽曲選択部23は、通常、複数の感性語に基づいて複数の楽曲を選択し、選択した複数の楽曲の楽曲番号を記述した楽曲リストを生成する。
図6は、楽曲選択部23により生成された楽曲リストを示している。図6においては、季節情報が冬を指し示しており、天気情報が晴れ区域を指し示しており、時間帯情報が昼を指し示しており、地点近傍情報が湖を指し示しており、走行状態情報が一般道路順調を指し示している。このため、「静かな」、「ノリがいい」、「癒される」、「明るい」といった複数の感性語が特定されている。そして、「静かな」という感性語に基づいて4曲の楽曲(グループA)が選択され、「ノリがいい」という感性語に基づいて5曲の楽曲(グループB)が選択され、「癒される」という感性語に基づいて4曲の楽曲(グループC)が選択され、「明るい」という感性語に基づいて5曲の楽曲(グループD)が選択されている。この結果、図5中の楽曲リスト121には、合計18曲の楽曲の楽曲番号が記述されている。なお、ハードディスク43Aに記録された各楽曲データには楽曲番号が付されており、楽曲選択部23は、選択した楽曲の楽曲番号をハードディスク43Aから読み取り、これを楽曲リストに記述する。また、楽曲リストにおける楽曲の順序は、楽曲番号の小さい順でもよいし、または図5に示すようにシャッフルしてもよい。また、生成された楽曲リストは、例えばハードディスク43Aに保持される。
次に、図2中のステップS5において、楽曲選択部23は、楽曲リストに掲げられた楽曲の中から、再生すべき楽曲を指定する処理(以下、これを「楽曲指定処理」という)を行う。楽曲指定処理は3通りある。例えば、ユーザはドライブに出かける前に、操作部44を操作して、3通りの楽曲指定処理のうちのいずれか1通りを選択することができる。
図6は第1楽曲指定処理を示している。第1楽曲指定処理は、最後に生成または変更された環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲を指定する処理である。すなわち、図6に示すように、楽曲選択部23は、まず、複数種類の環境情報のうち、最後に生成または変更された環境情報を特定する(ステップS11)。つまり、複数種類の環境情報が生成されてからまだ変更されていない場合には、楽曲選択部23は、複数種類の環境情報のうち、最後に生成された環境情報を特定する。一方、複数種類の環境情報が生成されてから変更された場合には、楽曲選択部23は、複数種類の環境情報のうち、最後に変更された環境情報を特定する。続いて、楽曲選択部23は、最後に生成または変更された環境情報に対応する楽曲に基づいて選択された楽曲を指定する。例えば、図5において、最後に生成または変更された環境情報が走行状態情報である場合には、楽曲選択部23は、楽曲リスト121のグループDに属する5曲の楽曲を指定する。第1楽曲指定処理によれば、自車の置かれた環境の変化に適合した楽曲、またはユーザの気持ちの変化に適合した楽曲を次々に指定し、再生させることができる。
図7は第2楽曲指定処理を示している。第2楽曲指定処理は、優先順位のもっとも高い環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲を指定する処理である。すなわち、図7に示すように、楽曲選択部23は、まず、ある期間内に複数種類の環境情報が生成または変更されたか否かを判定する(ステップS21)。ある期間とは、例えばすでに指定された1曲の楽曲の再生が開始されてから当該楽曲の再生が終了するまでの間(以下、これを「1楽曲再生期間」という)である。1楽曲再生期間内に複数種類の環境情報が生成または変更されたときには(ステップS21:YES)、楽曲選択部23は、生成または変更された複数種類の環境情報のうち、優先順位のもっとも高い環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲のみを指定する(ステップS22)。環境情報の優先順位は、例えば変更される頻度が高い順位である。複数種類の環境情報を優先順位の高い順に述べると、例えば走行状態情報、地点近傍情報、天気情報、時間帯情報、季節情報である。なお、変更される頻度がもっとも高い環境情報は、変化の頻度がもっとも高い環境を示す環境情報である。例えば、図5において、季節情報、天気情報、時間帯情報、地点近傍情報および走行状態情報が1楽曲再生期間内に生成または変更されたときには、楽曲選択部23は、走行状態情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲、すなわち楽曲リスト121のグループDに属する5曲の楽曲を指定する。一方、1楽曲再生期間内に1種類の環境情報のみが生成または変更されたときには(ステップS21:NO)、楽曲選択部23は、生成または変更された1種類の環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲を指定する(ステップS23)。第2楽曲指定処理によれば、自車の置かれた環境の変化またはユーザの気持ちの変化を楽曲の選択・指定に高感度に反映させることができる。
図8は第3楽曲指定処理を示している。第3楽曲指定処理は、環境情報の優先順位が高い順序で楽曲を順次指定していく処理である。すなわち、図8に示すように、楽曲選択部23は、まず、ある期間内に複数種類の環境情報が生成または変更されたか否かを判定する(ステップS31)。ある期間とは、例えば1楽曲再生期間である。1楽曲再生期間内に複数種類の環境情報が生成または変更されたときには(ステップS31:YES)、楽曲選択部23は、生成または変更された複数種類の環境情報に対応する複数の感性語に基づいて選択された楽曲を、環境情報の優先順位が高い順に順次指定していく(ステップS32)。環境情報の優先順位は、例えば変更される頻度が高い順位である。例えば、図5において、季節情報、天気情報、時間帯情報、地点近傍情報および走行状態情報が1楽曲再生期間内に生成または変更されたときには、楽曲選択部23は、まず、走行状態情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲、すなわち楽曲リスト121のグループDに属する5曲の楽曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、地点近傍情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲、すなわち楽曲リスト121のグループCに属する4曲の楽曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、時間帯情報および天気情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲、すなわち楽曲リスト121のグループBに属する5曲の楽曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、季節情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲、すなわち楽曲リスト121のグループAに属する4曲の楽曲を指定する。一方、1楽曲期間内に1種類の環境情報のみが生成または変更されたときには(ステップS31:NO)、楽曲選択部23は、生成または変更された1種類の環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲を指定する(ステップS33)。第3楽曲指定処理によれば、自車の置かれた種々の環境またはユーザの様々な気持ちにそれぞれ適合した楽曲を指定し、再生させることができる。
なお、第3楽曲指定処理において、生成または変更された複数種類の環境情報に対応する複数の感性語に基づいて選択された楽曲の総数が多いときには、指定し得る楽曲の数を感性語ごとに制限してもよい。例えば、指定し得る楽曲の数を感性語ごとに3曲に制限してもよい。具体的には、図5において、季節情報、天気情報、時間帯情報、地点近傍情報および走行状態情報が1楽曲再生期間内に生成または変更されたとき、楽曲選択部23は、まず、楽曲リスト121のグループDに属する5曲の楽曲のうち3曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、楽曲リスト121のグループCに属する4曲の楽曲のうち3曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、楽曲リスト121のグループBに属する5曲の楽曲のうち3曲を指定する。続いて、楽曲選択部23は、楽曲リスト121のグループAに属する4曲の楽曲のうち3曲を指定する。
また、第2楽曲指定処理または第3楽曲指定処理によって指定された楽曲が再生されている最中に、ある環境情報が変更されたときには、当該変更された環境情報に対応する感性語に基づいて選択された楽曲を直ちに指定するようにしてもよい。これにより、自車の置かれた環境の変化またはユーザの気持ちの変化に応じて再生すべき楽曲を迅速に変更することができる。なお、すでに指定された楽曲が再生されている最中に環境情報の変更が起こり、これに応じて新たな楽曲が指定されたときには、現在再生されている1曲の楽曲が終了した後に、当該新たに指定された楽曲の再生が開始される。あるいは、すでに指定された楽曲が再生されている最中に環境情報の変更が起こり、これに応じて新たな楽曲が指定されたときには、現在再生されている1曲の楽曲の再生を中止し、当該新たに指定された楽曲の再生を直ちに開始するようにしてもよい。
また、環境情報の優先順位は、ユーザが変更(カスタマイズ)することができる。これにより、ユーザの個性的な感性に適合した楽曲の指定・再生を実現することができる。
次に、図2中のステップS6において、楽曲選択部23は、再生すべき楽曲を指し示す楽曲特定情報を楽曲再生部31に出力する。例えば、楽曲選択部23は、楽曲指定処理で指定された楽曲の楽曲番号を示す楽曲特定情報を生成し、これを楽曲再生部31に出力する。そして、図2中のステップS7において、楽曲再生部31は、楽曲特定情報が示す楽曲番号に対応する楽曲データをハードディスク43Aから読み出し、この楽曲データを再生する。
以上説明した通り、カーナビゲーションシステム1は、GPS受信部11、車速測定部12など、カーナビゲーションに用いられる測定機器または通信機器を用いて位置情報、日時情報、道路種別情報、速度情報などの取得情報を生成し、これら取得情報に基づいて自車が現在置かれている環境を認識し、自車が現在置かれている環境に対応した感性語を自動的に特定し、この感性語に基づいて楽曲データを自動的に選択し、この選択された楽曲データに対応する楽曲を再生する。これにより、カーナビゲーションシステム1によれば、ユーザによる楽曲選択の手間をなくすことができる。また、自車の置かれた環境の変化に適合した楽曲を次々に選択し、次々に再生することができる。
また、カーナビゲーションシステム1によれば、自車が現在置かれている環境に対応した感性語を特定し、この感性語に合致する楽曲データを選択することにより、ユーザの気持ちの変化に適合した楽曲を次々に選択し、次々に再生することができる。
なお、GPS受信部11、車速測定部12、ジャイロセンサ13、VICS受信部14、ナビゲーション制御部15、データ通信部41が情報取得手段および情報取得工程の具体例である。また、環境認識部21が環境認識手段および環境認識工程の具体例であり、感性語特定部22が感性語特定手段および感性語特定工程の具体例であり、楽曲選択部23が楽曲選択手段および楽曲選択工程の具体例であり、楽曲再生部31が楽曲再生手段の具体例である。また、環境情報−感性語テーブルが、移動体が置かれる環境と感性語との対応関係を示す対応関係情報の具体例であり、ハードディスクドライブ43が記憶手段、楽曲記憶手段および音楽的特徴情報記憶手段の具体例である。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態である楽曲選択装置を備えたカーナビゲーションシステムを示している。なお、図9中のカーナビゲーションシステム2において、図1中のカーナビゲーションシステム1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9中のカーナビゲーションシステム2は、感性語の特定を行うことなく、環境情報に基づいて楽曲の選択を行う。そして、環境情報に基づく楽曲の選択には、環境情報−楽曲テーブルが用いられる。
具体的に説明すると、図9に示すように、カーナビゲーションシステム2の楽曲選択セクション50には、環境認識部51および楽曲選択部52が属する。環境認識部51は、ナビゲーション制御部15により提供された取得情報に基づいて、自車が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する。楽曲選択部52は、環境認識部51により生成された環境情報および環境情報−楽曲テーブルに基づいて楽曲を選択する。環境認識部51および楽曲選択部52は、例えば演算処理回路および記憶素子により構成されている。
カーナビゲーションシステム2は、自車が現在置かれている環境に対応した楽曲データを自動的に選択し、この選択された楽曲データに対応する楽曲を再生する機能を有する。この機能に関するカーナビゲーションシステム2の動作は図10に示す通りである。すなわち、図10に示すように、ナビゲーション制御部15は、GPS受信部11、車速測定部12、ジャイロセンサ13、VICS受信部14、データ通信部41および地図データに基づいて、取得情報、つまり位置情報、日時情報、日の出/日の入り時刻情報、道路種別情報、速度情報、渋滞情報および天気予報情報を生成し、これら取得情報を環境認識部51に提供する(ステップS41)。続いて、環境認識部51は、取得情報に基づいて、自車が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成し、この環境情報を楽曲選択部52に提供する(ステップS42)。続いて、楽曲選択部52は、環境情報および環境情報−楽曲テーブルに基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲のリストを生成する(ステップS43)。さらに、楽曲選択部52は、楽曲リストに掲げられた楽曲の中から、再生すべき楽曲を指定する(ステップS44)。そして、楽曲選択部52は、再生すべき楽曲を指し示す楽曲特定情報を楽曲再生部31に出力する(ステップS45)。続いて、楽曲再生部31は、楽曲特定情報により指し示された楽曲を再生する(ステップS46)。
以下、図10に示すカーナビゲーションシステム2の動作について詳細に説明する。まず、ステップS42における環境情報の生成・提供については、図2中のステップS2と同じである。次に、図10中のステップS43において、楽曲選択部52は、環境情報および環境情報−楽曲テーブルに基づいて楽曲を選択し、選択した楽曲のリストを生成する。環境情報−楽曲テーブルには、環境情報と楽曲との対応関係が記述されている。例えば、環境情報−楽曲テーブルには、季節情報−楽曲テーブル、時間帯情報−楽曲テーブル、地点近傍情報−楽曲テーブル、天気情報−楽曲テーブル、走行状態情報−楽曲テーブルなどがある。これら環境情報−楽曲テーブルは、予め生成され、ハードディスク43Aに記録されている。図11は、走行状態情報と楽曲との対応関係が記述された環境情報−楽曲テーブル(走行状態情報−楽曲テーブル)の一例を示している。例えば、走行状態情報が高速道路順調を指し示しているときには、楽曲選択部52は、走行状態情報−楽曲テーブル131を参照することにより、楽曲番号53、49、01などに対応する楽曲を選択する。また、楽曲選択部52による楽曲リストの生成については、図2中のステップS4における楽曲選択部23による楽曲リストの生成と同じである。
次に、図10中のステップS44において、楽曲選択部52は、楽曲リストに掲げられた楽曲の中から、再生すべき楽曲を指定する処理、すなわち楽曲指定処理を行う。楽曲指定処理は3通りある。第1楽曲指定処理は、環境認識部51により最後に生成または変更された環境情報に基づいて選択された楽曲を指定する処理である。第2楽曲指定処理は、複数種類の環境情報に優先順位を付け、複数種類の環境情報のうち優先順位のもっとも高い環境情報に基づいて選択された楽曲のみを指定する処理である。第3楽曲指定処理は、複数種類の環境情報に優先順位を付け、複数種類の環境情報に基づいて複数の楽曲を収集し、収集された複数の楽曲を、環境情報の優先順位の高い順に順次指定していく処理である。これらの処理の内容は、感性語を介さないで楽曲の選択する点を除き、図2中のステップS5における楽曲指定処理をほぼ同じである。
次に、図10中のステップS45において、楽曲選択部52は、楽曲指定処理で指定された楽曲の楽曲番号を示す楽曲特定情報を生成し、これを楽曲再生部31に出力する。そして、図10中のステップS46において、楽曲再生部31は、楽曲特定情報が示す楽曲番号に対応する楽曲データをハードディスク43Aから読み出し、この楽曲データを再生する。
以上説明した通り、カーナビゲーションシステム2は、GPS受信部11、車速測定部12など、カーナビゲーションに用いられる測定機器または通信機器を用いて位置情報、日時情報、道路種別情報、速度情報などの取得情報を生成し、これら取得情報に基づいて自車が現在置かれている環境を認識し、自車が現在置かれている環境に対応した楽曲データを自動的に選択し、この選択された楽曲データに対応する楽曲を再生する。これにより、カーナビゲーションシステム2によれば、ユーザによる楽曲選択の手間をなくすことができる。また、自車の置かれた環境の変化に適合した楽曲を次々に選択し、次々に再生することができる。
なお、環境認識部51が環境認識手段および環境認識工程の具体例であり、楽曲選択部52が楽曲選択手段および楽曲選択工程の具体例である。また、環境情報−楽曲テーブルが、環境情報と楽曲との対応関係を示す対応関係情報の具体例であり、ハードディスクドライブ43が、対応関係情報を記憶した記憶手段の具体例である。
また、カーナビゲーションシステム1、2はいずれも、専用のシステムとしてハードウェアと一体的に構成する形態で実現してもよいし、コンピュータにプログラムを読み込ませることによって実現してもよい。後者の場合には、情報取得手段、環境認識手段および楽曲選択手段などを実現するためのコンピュータプログラムを作成する。
また、上述した説明では、取得情報の生成または取得を行うための構成要素として、GPS受信部11、車速測定部12、ジャイロセンサ13、VICS受信部14およびデータ通信部41、地図データを備える場合を例にあげた。しかし、取得情報の生成または取得を行うための構成要素は、これらの一部だけでもよいし、取得情報の生成または取得を行うための構成要素として、これら以外の測定機器またはデータなどを追加してもよい。
また、上述した説明では、取得情報として、位置情報、日時情報、日の出/日の入り時刻情報、道路種別情報、速度情報、渋滞情報および天気予報情報を生成ないし取得する場合を例にあげたが、これら以外の情報を取得情報として生成ないし取得してもよい。例えば、自動車に設けられた照度計から得られる照度情報や、自動車に設けられた温度計から得られる気温情報、ワイパーが稼働しているかどうかを示す情報などを取得情報として生成ないし取得してもよい。これらの取得情報は、環境情報として天気情報の生成に用いることができる。
また、上述した説明では、環境情報として、季節情報、時間帯情報、天気情報、地点近傍情報、走行状態情報を生成する場合を例にあげたが、これら以外の情報を環境情報として生成してもよい。例えば、車内の温度を測定することにより車内温度情報を取得情報として生成し、これに基づいて車内にいる人間の体感温度情報を環境情報として生成してもよい。
また、上述した説明では、ユーザが楽曲指定処理を選択する場合を例にあげた。しかし、予め1つの楽曲指定処理を固定的に設定し、常にこの楽曲指定処理を行うようにしてもよい。
また、上述した説明では、楽曲選択部23によって選択され、楽曲再生部31によって再生される楽曲データは、カーナビゲーションシステム1または2の一部として自動車に搭載されたハードディスク43Aまたは光ディスク42Aに記憶または記録されている場合を例にあげた。しかし、楽曲データは、自動車の外にある記憶装置などに記憶ないし記録されていてもよい。例えば、自宅にあるパーソナルコンピュータなどに搭載されたハードディスクなどに楽曲データが記録されていてもよい。この場合には、楽曲選択部23および楽曲再生部31は、データ通信部41、移動体通信網およびインターネット網などを介して自宅にあるパーソナルコンピュータと通信を行い、このパーソナルコンピュータのハードディスクに記録された楽曲データの検索、参照、読取、取得などを行う。
また、上述した説明では、本発明の楽曲選択装置をカーナビゲーションシステムに適用した場合を例にあげた。しかし、本発明は自動車用のナビゲーションシステムだけなく、他の車両用のナビゲーションシステムに適用することができる。さらに、本発明は車両用のナビゲーションシステムだけでなく、他の移動体用のナビゲーションシステムにも適用することができる。また、本発明は、ナビゲーションシステムだけでなく、車載用オーディオ機器にも適用することができ、さらには移動体搭載用オーディオ機器にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う楽曲選択装置および楽曲選択方法並びにこれらの機能を実現するコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明に係る楽曲選択装置および楽曲選択方法は、例えばカーオーディオとしての機能を備えたカーナビゲーションシステムなどに利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な楽曲選択装置等にも利用可能である。


Claims (28)

  1. 移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により提供された取得情報に基づいて、前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識手段と、
    前記環境認識手段により生成された環境情報に対応する感性語を特定する感性語特定手段と、
    前記感性語特定手段により特定された感性語に基づいて楽曲を選択する楽曲選択手段とを備えていることを特徴とする楽曲選択装置。
  2. 移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により提供された取得情報に基づいて、前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識手段と、
    前記環境情報と楽曲との対応関係を示す対応関係情報を記憶した記憶手段と、
    前記環境認識手段により生成された環境情報および前記記憶手段に記憶された対応関係情報に基づいて楽曲を選択する楽曲選択手段とを備えていることを特徴とする楽曲選択装置。
  3. 前記情報取得手段は、前記移動体の走行速度を示す情報をさらに取得し、これを前記取得情報として提供することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  4. 前記情報取得手段は、現在の日時を示す情報をさらに取得し、これを前記取得情報として提供することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  5. 前記情報取得手段は、前記移動体の現在位置および現在の時刻における天気を示す情報をさらに取得し、これを前記取得情報として提供することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  6. 前記環境認識手段は、前記移動体の現在位置の周囲の地理を認識し、当該地理を示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  7. 前記環境認識手段は、前記移動体の現在の走行状態を認識し、当該走行状態を示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第3項に記載の楽曲選択装置。
  8. 前記環境認識手段は、前記移動体が現在順調に走行しているか、それとも渋滞のために順調に走行していないかを認識し、前記移動体が現在順調に走行しているか、それとも渋滞のために順調に走行していないかを示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第3項に記載の楽曲選択装置。
  9. 前記環境認識手段は、現在の季節を認識し、当該季節を示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の楽曲選択装置。
  10. 前記環境認識手段は、現在の時間帯を認識し、当該時間帯を示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の楽曲選択装置。
  11. 前記環境認識手段は、前記移動体の現在位置における現在の天気を認識し、当該天気を示す前記環境情報を生成することを特徴とする請求の範囲第5項に記載の楽曲選択装置。
  12. 感性語特定手段は、前記環境認識手段により認識された環境に人間が置かれたときに感じる気持ちを表現した言葉を感性語として特定することを請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  13. 前記環境情報と感性語との対応関係を示す対応関係情報を記憶した記憶手段を備え、
    前記感性語特定手段は、前記記憶手段に記憶された対応関係情報に基づいて感性語を特定することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  14. 前記楽曲選択手段は、前記環境認識手段により最後に生成または変更された環境情報に対応する感性語に基づいて楽曲を選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  15. 前記環境認識手段は、前記移動体が現在置かれている環境を示す複数の環境情報を生成し、
    前記楽曲選択手段は、前記複数の環境情報に優先順位を付け、前記複数の環境情報のうち優先順位のもっとも高い環境情報に対応する感性語に基づいて楽曲を選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  16. 前記環境認識手段は、前記移動体が現在置かれている環境を示す複数の環境情報を生成し、
    前記楽曲選択手段は、前記複数の環境情報に優先順位を付け、前記複数の環境情報にそれぞれ対応する複数の感性語に基づいて複数の楽曲を収集し、前記収集された複数の楽曲の中から前記優先順位に従って楽曲を順次選択することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  17. 前記楽曲選択手段は、前記環境認識手段により最後に生成または変更された環境情報に基づいて楽曲を選択することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の楽曲選択装置。
  18. 前記環境認識手段は、前記移動体が現在置かれている環境を示す複数の環境情報を生成し、
    前記楽曲選択手段は、前記複数の環境情報に優先順位を付け、前記複数の環境情報のうち優先順位のもっとも高い環境情報に基づいて楽曲を選択することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の楽曲選択装置。
  19. 前記環境認識手段は、前記移動体が現在置かれている環境を示す複数の環境情報を生成し、
    前記楽曲選択手段は、前記複数の環境情報に優先順位を付け、前記複数の環境情報に基づいて複数の楽曲を収集し、前記収集された複数の楽曲の中から前記優先順位に従って楽曲を順次選択することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の楽曲選択装置。
  20. 前記楽曲選択手段により選択された楽曲を再生する楽曲再生手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  21. 前記楽曲選択手段により選択の対象となるべき複数の楽曲を記憶した楽曲記憶手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置。
  22. 前記楽曲記憶手段に記憶するまたは記憶された前記複数の楽曲の音楽的特徴を抽出し、前記複数の楽曲ごとの前記音楽的特徴を記述した音楽的特徴情報を記憶する音楽的特徴情報記憶手段を備え、
    前記楽曲選択手段は、前記音楽的特徴情報記憶手段に記憶された音楽的特徴情報を参照することにより、前記感性語に合致する楽曲を選択することを特徴とする請求の範囲第21項に記載の楽曲選択装置。
  23. 移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得工程と、
    前記情報取得工程において提供された取得情報に基づいて前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識工程と、
    前記環境認識工程において生成された環境情報に対応する感性語を特定する感性語特定工程と、
    前記感性語特定工程において特定された感性語に基づいて楽曲を選択する楽曲選択工程とを備えていることを特徴とする楽曲選択方法。
  24. 移動体の現在位置を示す情報を取得し、これを取得情報として提供する情報取得工程と、
    前記情報取得工程において提供された取得情報に基づいて前記移動体が現在置かれている環境を認識し、この環境を示す環境情報を生成する環境認識工程と、
    前記環境認識工程において生成された環境情報および前記環境情報と楽曲との対応関係を示す対応関係情報に基づいて楽曲を選択する楽曲選択工程とを備えていることを特徴とする楽曲選択方法。
  25. 請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置を備えていることを特徴とするナビゲーションシステム。
  26. 請求の範囲第2項に記載の楽曲選択装置を備えていることを特徴とするナビゲーションシステム。
  27. 請求の範囲第1項に記載の楽曲選択装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  28. 請求の範囲第2項に記載の楽曲選択装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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