JPWO2005008865A1 - 回転電機及びこの回転電機を備えた電動車両 - Google Patents

回転電機及びこの回転電機を備えた電動車両 Download PDF

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陽至 日野
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圭子 室田
石原 弘之
弘之 石原
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Abstract

回転電機(7)は、ハウジング(11)に回転自在に支持された回転軸(12)と、回転軸(12)に連結されたロータ(13)と、ハウジング(11)に固定されてロータ(13)に対向するステータ(14)と、回転軸(12)とロータ(13)との間で伝達される伝達トルク(T)の一部を駆動力として、ロータ(13)を回転軸(12)の軸方向に移動させるロータ位置可変機構(15)とを備えている。ロータ位置可変機構(15)は、ロータ(13)をステータ(14)に対して接近又は離反させることにより、ロータ(13)とステータ(14)との間の界磁の強さを制御する。

Description

本発明は、回転電機及びこの回転電機を備えた電動車両に関する。
従来より、ロータと、このロータに取り付けられた回転軸と、ステータとを備え、ロータとステータとの間に確立される界磁の強さをロータの回転数に応じて制御する回転電機が知られている。この種の回転電機では、上記界磁の強さを制御することによって、回転電機の特性(例えば、回転軸の回転数と出力トルクとの関係など)を調整することができる。
このような回転電機として、例えば特開平11−122886号公報(以下、特許文献1という)に開示された回転電機が知られている。この回転電機は、静止側部材であって回転電機の外殻を構成するハウジングと、このハウジングに対して軸心回りに回転可能かつ軸方向に移動不能に支持される回転軸と、この回転軸と互いに連動連結されて上記軸心回りに回転可能なロータと、このロータに対向するよう上記ハウジングに支持されるステータと、上記回転軸の先端に結合された遠心ガバナとを備えている。上記ステータを構成するヨークには、回転軸の軸方向に平行(以下、単に軸方向ともいう)に延びる複数の収容孔が形成され、各収容孔には、回転軸の軸方向に延びる補助ヨークが挿入されている。各補助ヨークは上記遠心ガバナに接続されており、この遠心ガバナによって軸方向に移動させられる。すなわち、各収容孔に対する補助ヨークの挿入量は、回転軸の回転速度によって変化する。そのため、回転軸の回転速度に応じてヨークの磁気抵抗が変化し、ロータとステータとの間に確立される界磁の強弱が調整される。
上記回転電機が電動機として作動するときには、上記ステータに電流が供給され、ロータが回転する。そして、ロータの回転に伴って、回転軸に出力トルクが発生する。上記回転電機では、回転軸を高速回転させると、上記遠心ガバナの作用によって上記界磁が弱められる。その結果、単位電流当たりの出力トルク(すなわち、上記ステータを流れる単位電流当りに発生する上記回転軸の出力トルク)は、小さくなる。このように、上記界磁を弱めることにより、回転軸を低トルクの状態で高速回転させることが可能となる。
逆に、上記回転軸を低速回転させると、回転軸に連動する上記遠心ガバナの作用により、上記界磁は強められる。その結果、単位電流当たりの出力トルクは大きくなる。このように、上記界磁を強めることにより、回転軸を高トルクの状態で低速回転させることが可能となる。
すなわち、上記回転電機によれば、電動機として作動する際に、回転軸の出力トルクが小さいときには回転数が高くなり、逆に、回転数が低いときには出力トルクが大きくなるというトルク特性が得られる。
特開平3−215154号公報(以下、特許文献2という)には、ロータをステータに接近または離反させることにより、ロータとステータとの間の界磁の強弱を調整する回転電機が開示されている。この回転電機は、静止側部材と、静止側部材に対して軸心回りに回転可能に支持される回転軸と、この回転軸に連結されて上記軸心回りに回転するロータと、このロータに対向するよう上記静止側部材に支持されるステータと、ロータがステータから離反する方向に回転軸を付勢するばねと、上記ステータに対して電気的に直列に接続された電磁石とを備えている。回転軸は磁性材料により構成されている。この回転電機では、上記電磁石に電流が供給されると、上記電磁石が回転軸を軸方向に吸引する。電磁石の吸引力が上記ばねの付勢力よりも大きいと、ロータはステータに接近する。逆に、電磁石の吸引力が上記ばねの付勢力よりも小さいと、ロータはステータから離反する。このように、上記電磁石及びばねは、回転軸を軸方向に移動させるアクチュエータを構成している。
上記回転電機が電動機として作動するときには、上記ステータ及び電磁石に電流が供給され、ロータが回転する。上記回転軸の負荷が小さいときには、上記ステータに供給される電流は小さい。このため、上記電磁石に供給される電流も小さくなり、電磁石の電磁力は小さくなる。したがって、電磁石が回転軸を引きつける力は、上記ばねの付勢力よりも小さくなり、ロータはステータから離れた状態となる。その結果、ロータとステータとの間のギャップ寸法が大きくなり、上記界磁は弱いままに保たれる。
一方、上記回転軸に与えられる負荷が大きくなると、上記ステータに供給される電流は大きくなる。このため、上記電磁石に供給される電流も大きくなり、電磁石による吸引力は上記ばねの付勢力よりも大きくなる。すると、この電磁石による吸引力により、上記回転軸はロータがステータに接近する方向に移動する。その結果、上記ロータとステータとの間のギャップ寸法が小さくなり、上記界磁は強くなる。
したがって、上記特許文献2に開示された回転電機によっても、上記特許文献1に開示された回転電機と同様のトルク特性が得られる。すなわち、上記特許文献2に開示された回転電機によっても、電動機として作動するときには、回転軸の出力トルクが小さいときには回転数が高くなり、逆に、回転数が低いときには出力トルクが大きくなるというトルク特性が得られる。
ところで、上記特許文献1に開示された回転電機では、前述のトルク特性を得るために、回転軸に取り付けられた遠心ガバナが必要である。しかし、遠心ガバナは、重りを用いて遠心力を発生させるものであるため、重りをロータの径方向に移動させる何らかの構成を必要とする。ところが、重りの移動経路を確保するためには、ロータの径方向にある程度の大きさを確保しなければならない。そのため、遠心ガバナを用いる上記回転電機では、外形寸法が必然的に大きくなってしまうという課題があった。また、遠心ガバナに加えて前述の収容孔や補助ヨーク等が必要であるため、回転電機の構成が複雑になるという問題点もあった。
上記特許文献2に開示された回転電機では、回転軸の軸方向の外方に、前述のアクチュエータを設ける必要があった。そのため、アクチュエータが必要な分だけ、回転電機の軸方向長さが長くなり、回転電機の大形化が避けられなかった。したがって、回転電機の設置空間として、大きな空間が必要であった。
特開平11−122886号公報 特開平3−215154号公報
本発明は、上記のような事情に注目してなされたものであり、その目的は、ロータをその軸方向に移動させてこのロータをステータに接近もしくは離反させることにより、これらロータとステータとの間に確立される界磁の強さを制御可能な回転電機において、外形寸法を小形化し、かつ、構成を簡単化することである。
また、本発明の他の目的は、回転電機において、外形寸法の大形化や構成の複雑化を招くことなく、ロータを回転軸の軸方向に移動させることを可能にすることである。
本発明に係る回転電機は、基底部材と、前記基底部材に固定されたステータと、前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、前記回転軸と前記ロータとの間の伝達トルクの大きさに応じ、前記回転軸の軸方向に沿って前記ロータを前記ステータに対して接近又は離反させるロータ位置可変機構と、を備えたものである。
上記回転電機では、電動機として作動する際には、ロータから回転軸に対してトルクが伝達され、回転軸が駆動される。一方、上記回転電機が発電機として作動する際には、回転軸からロータに対してトルクが伝達され、ロータが駆動される。このように、回転電機の作動時には、回転軸とロータとの間においてトルクの伝達が行われる。なお、上記回転電機は、電動機及び発電機として作動するものに限らず、電動機としてのみ作動するものであってもよく、発電機としてのみ作動するものであってもよい。
上記回転電機では、上記ロータ位置可変機構を備えているので、回転軸とロータとの間の伝達トルクの大きさに応じて、ロータがステータに接近又は離反する。ここで、ロータとステータとの間に確立される界磁は、ロータがステータに接近すると強くなり、逆に、ロータがステータから離反すると弱くなる。そのため、上記回転電機では、回転軸とロータとの間の伝達トルクの大きさに応じて、上記界磁の強弱が制御される。そして、上記界磁が制御されることによって、回転軸の回転速度とトルクとの関係、すなわちトルク特性が変化する。その結果、上記界磁を適宜に制御することによって、回転電機のトルク特性を所望の特性にすることが可能となる。例えば、回転電機を電動機として作動させるときに、回転速度が低いときには出力トルクが大きくなり、回転速度が高いときには出力トルクが小さくなるようなトルク特性を実現することができる。そのため、例えば回転電機を幅広い作動領域で作動させることができる。
上記回転電機によれば、前記特許文献1の回転電機と異なり、外形寸法が大きくかつ構造の複雑な遠心ガバナは不要である。そのため、回転電機の外形寸法の小形化を図ることができる。また、回転電機の構成を簡単にすることができる。この回転電機を電動車両に適用することにより、電動車両の小形化や構成の簡素化が達成される。
また、上記回転電機によれば、前記特許文献2の回転電機と異なり、回転軸を軸方向に吸引する電磁石を別途設ける必要はない。したがって、回転電機の外形寸法の小形化及び構成の簡単化を図ることができる。また、前記特許文献2の回転電機では、ステータと電磁石とが直列に接続されていたため、ステータに供給される電流の値と電磁石に供給される電流の値とは、互いに比例する。そのため、回転電機のトルク特性の調整幅は、狭く制限されていた。これに対し、上記回転電機によれば、ステータに供給される電流の値にかかわりなく、トルク特性を調整することができる。したがって、設計の自由度が向上する。
前記ロータ位置可変機構は、前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクから、前記ロータを前記回転軸の軸方向に移動させる分力を発生させる分力発生機構を備えていることが好ましい。
このことにより、上記伝達トルクから分力が発生し、ロータは当該分力を受けて回転軸の軸方向に移動する。そのため、前記界磁の制御は、伝達トルクの分力によって行われる。したがって、ロータを移動させるために電磁石を用いる前記特許文献2の回転電機と異なり、電気的な損失は小さく抑制される。また、前記特許文献2の回転電機では、ロータを移動させるための外力は、回転軸に作用していた。つまり、移動のための外力は、回転軸を介して、ロータに間接的に作用していた。これに対し、上記回転電機によれば、上記分力はロータに対して直接的に作用する。したがって、ロータを移動させる際に、機械的又は電気的に大きな損失が生じることを防止することができる。
本発明に係る他の回転電機は、基底部材と、前記基底部材に固定されたステータと、前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクの一部を駆動力として、前記ロータを前記ステータに対して接近又は離反させるロータ位置可変機構と、を備えたものである。
上記回転電機においても、ロータは伝達トルクの分力によって移動し、ステータに対して接近又は離反する。したがって、前述の作用効果を得ることができる。
前記ロータ位置可変機構は、前記ロータから前記回転軸に伝達される伝達トルクが増加すると、前記ロータを前記ステータに接近させるものであってもよい。
このことにより、上記回転電機が電動機として作動する際に、ロータから回転軸に伝達されるトルクが増加すると、ロータはステータに接近し、ロータとステータとの間の界磁は強くなる。そのため、回転軸の負荷が大きいときに、回転軸の出力トルクを大きくすることができる。これにより、例えば、この回転電機が電動車両の走行用駆動源として用いられる場合には、電動車両の発進時又は加速時の出力トルクを大きくすることができ、発進又は加速を迅速化することができる。
前記ロータ位置可変機構は、前記ロータから前記回転軸に伝達される伝達トルクが減少すると、前記ロータを前記ステータから離反させるものであってもよい。
このことにより、上記回転電機が電動機として作動する際に、ロータから回転軸に伝達されるトルクが減少すると、ロータはステータから離反し、ロータとステータとの間の界磁は弱くなる。そのため、回転軸の負荷が小さいときに、回転軸を高速回転させることができる。これにより、例えば、この回転電機を電動車両に適用すれば、出力トルクの小さな低トルク状態での走行を、より高速化することができる。
前記ロータ位置可変機構は、前記回転軸から前記ロータに伝達される伝達トルクが増加すると、前記ロータを前記ステータから離反させるものであってもよい。
このことにより、上記回転電機が発電機として作動する際に、回転軸からロータに伝達されるトルクが増加すると、ロータはステータから離反し、ロータとステータとの間の界磁は弱くなる。そのため、上記回転電機による過充電は防止される。また、上記回転電機が回生制動を行う際に、過制動が防止される。
更に、ロータが所望の位置に移動したときに、ロータ位置可変機構がロータをステータから離反させようとする力と、ロータとステータとの間に生じる吸引磁力とを互いに釣り合わせることとすれば、回転軸の回転速度にかかわらずロータを所望の位置に位置づけることができる。つまり、回転電機による発電電圧をほぼ一定にさせることができる。このように、ロータをステータから離反させようとする力を調整することにより、回転電機の発電特性(回生制動を行う際には制動特性)を自由に設定することができる。発電電圧を2次電池に充電する場合には、昇圧回路や降圧回路などの発電回路を簡略化することができる。また、回転電機の特性を、充電に適した特性に調整することが可能となる。
前記ロータ位置可変機構は、前記ロータを前記ステータに対して接近又は離反する方向に付勢するばねを備えていることが好ましい。
このことにより、ロータとステータとの接近及び離反の程度は、ばねの特性を調整することによって自由に設定することができる。そのため、ばねの特性を調整することによって、回転電機のトルク特性を調整することができる。ばねの特性を調整することは容易であるため、回転電機のトルク特性を容易に調整することが可能となる。また、ばねは構成が簡単な部材であるので、トルク特性の調整は簡単な構成によって実現される。
前記ばねは、前記ロータを前記ステータに対して接近する方向に付勢する第1のばね部材と、前記ロータを前記ステータから離反する方向に付勢する第2のばね部材と、を備えていることが好ましい。
このことにより、回転軸のトルクが出力トルク及び入力トルクのいずれの場合であっても(言い換えると、回転電機が電動機として作動する場合であっても、あるいは発電機として作動する場合であっても)、上記両ばね部材によって、それぞれ所望の界磁制御が促進され、回転電機の適用範囲が拡大される。
前記ばねは、非線形特性を有していることが好ましい。
このように非線形特性を有するばねを用いることにより、ロータの移動特性を適宜調整することができる。そのため、上記伝達トルクの大きさに応じて、ロータのステータに対する接近もしくは離反位置を任意に定めることができ、所望のトルク特性を得ることができる。例えば、ロータとステータとの間に生じる非線形な吸引磁力を補正して、ロータに対して線形な力を作用させることもできる。
前記ばねは、特性の異なる複数のばね部材が互いに接続されて構成されていることが好ましい。
例えば、複数のばね部材の一部に、線形な特性を有する構成が簡単なばね部材を用い、他の部分に他の特性を有するばね部材を用いることによって、ばねの全体の特性を所望の特性、例えば非線形な特性にすることができる。このように、構成が簡単なばね部材を用いることにより、回転電機の構成をより簡単にすることができる。
前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとが前記回転軸の軸心回りに螺旋状に相対移動可能となるようにする螺旋構造を備えていることが好ましい。
このことにより、螺旋構造という機械的に単純な構成により、ロータと回転軸との間の伝達トルクから分力が発生する。そして、ロータはこの分力を受け、ステータに対して接近又は離反する方向に移動する。よって、回転電機の構成が簡単になると共に、ロータの移動の際に機械的又は電気的に大きい損失が生じることは防止される。
前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとを係合させ、少なくとも一部が前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びる係合構造を備えていることが好ましい。
このことにより、ロータと回転軸との係合部分において、伝達トルクから分力が発生する。係合構造の少なくとも一部は上記軸心回りに螺旋状に延びているので、ロータは上記分力を受けると、回転軸に対して螺旋状に移動する。その結果、ロータはステータに対して接近又は離反する方向に移動する。よって、係合構造という比較的簡単な構成により、伝達トルクから分力を発生させることができ、また、ロータの移動を案内することができる。
前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとの間に設けられたはすば歯車組を備えていることが好ましい。
ここで、はすば歯車組は比較的小形かつ構成が簡単な部材であるので、その分だけ回転電機は小形化され、かつ、構成が簡単になる。
前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとの間に設けられたカム組を備えていてもよい。
ここで、カム組は比較的小形かつ構成が簡単な部材であるので、その分だけ回転電機は小形化され、かつ、構成が簡単になる。
前記ロータの前記ステータに対する接近又は離反により、前記ロータと前記ステータとを隔てるギャップの寸法が変化することが好ましい。
ロータとステータとの間の界磁の強さは、ロータとステータとの間のギャップの寸法に大きく依存する。そのため、上記回転電機によれば、ロータの移動量が少なくても界磁の強さは大きく変化する。したがって、ロータの移動量が少なくても、トルク特性を大きく変化させることができる。逆に言うと、所定のトルク特性を得るために必要とされるロータの移動量は、少なくても済む。したがって、ロータを移動させるためのスペースが小さくて済むため、回転電機の小形化を図ることができる。例えば、この回転電機を電動車両に適用することとすれば、電動車両の小形化が達成される。
前記ロータと前記ステータとは、前記回転軸の軸方向に対向していることが好ましい。
なお、ここでいう「回転軸の軸方向」とは、回転軸の軸心と一致した方向に限定されず、回転軸の軸方向と平行な方向も含む意味である。
このことにより、ロータが回転軸の軸方向に移動することにより、ロータとステータとの間のギャップの寸法が変化する。したがって、上述の通り、回転電機が小形化される。
本発明に係る他の回転電機は、基底部材と、前記基底部材に固定されたステータと、前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、前記回転軸と前記ロータとを前記回転軸の軸心回りで相対回転可能とし、前記回転軸と前記ロータとの相対回転により前記ロータを前記回転軸に対して軸方向に相対移動させる移動部材と、を備えたものである。
上記回転電機では、上記移動部材により、回転軸とロータとの単なる相対回転によって、ロータは回転軸の軸方向に相対移動する。これにより、例えば、ロータとステータとの間のギャップ寸法を変化させたり、ロータとステータとの対向面積を変化させる等により、回転電機の特性を自由に変化させることができる。即ち、回転電機の特性の変化が小形かつ簡単な構成で達成される。
本発明に係る他の回転電機は、基底部材と、前記基底部材に固定されたステータと、前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクの一部を駆動力として、前記ロータを前記回転軸に対して軸方向に相対移動させる移動部材と、を備えたものである。
上記回転電機では、上記移動部材により、回転軸とロータとの間の伝達トルクの一部によって、ロータは回転軸の軸方向に相対移動する。したがって、小形かつ簡単な構成により、回転電機の特性を変化させることができる。また、ロータを移動させるために電磁石を用いる前記従来技術と異なり、ロータの移動に際して電気的な損失は小さく抑制される。また、上記従来技術では、ロータを移動させるための外力は、回転軸を介してロータに間接的に作用していた。これに対し、上記回転電機によれば、ロータを移動させるために生成される力は、ロータに対して直接的に作用する。したがって、ロータを移動させる際に、機械的又は電気的に大きな損失が生じることを防止することができる。
前記移動部材は、前記回転軸と前記ロータとを係合させ、少なくとも一部が前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びる係合構造を備えていることが好ましい。
このことにより、ロータと回転軸との係合部分において、伝達トルクから分力が発生する。そして、ロータはこの分力を受け、回転軸の軸方向に移動する。よって、係合構造という比較的簡単な構成により、ロータを移動させるための駆動力を伝達トルクから発生させることができる。
前記移動部材は、前記回転軸及び前記ロータのうちのいずれか一方に形成された凸部と、他方に形成されて前記凸部に係合する凹部と、を備えていることが好ましい。
このため、上記移動部材によれば、凹部と凸部との係合により回転軸とロータとを相対回転させ、ロータとステータとの間のギャップ寸法を変化させたり、対向面積を変化させ、回転電機の特性を自由に変化させることができる。凹部と凸部とは単純な構成であることから、回転電機の特性の変化は簡単な構成で達成される。また、上記移動部材は、凹部と凸部とを係合させるものであるため、大きいトルクの伝達が可能となる。
前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びていることが好ましい。
このため、回転軸とロータとが軸心回りに相対回転するとき、ロータは回転軸に対して螺旋状に移動する。その結果、ロータは回転軸に対して、より円滑に移動する。
本発明に係る電動車両は、駆動用走行源として前記回転電機を備えたものである。
このことにより、好適な電動車両が得られる。
以上のように、本発明によれば、小形かつ簡単な構成によって、ロータをステータに対して接近又は離反させることができ、ロータとステータとの間の界磁の強さを制御することができる。また、外形寸法の大形化や構成の複雑化を招くことなく、ロータを回転軸の軸方向に移動させることが可能となる。
第1の実施形態に係る回転電機の平面断面図である。 第1の実施形態と従来例とのトルク特性を対比したグラフである。 第3の実施形態に係る回転電機の平面断面図である。 第4の実施形態に係る回転電機の平面断面図である。 第5の実施形態に係る移動部材の第1具体例を示す平面断面図である。 第5の実施形態に係る移動部材の第2具体例を示す横断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。
符号の説明
1 電動車両
3 軸心
7 回転電機
11 ハウジング(基底部材)
12 回転軸
13 ロータ
14 ステータ
15 ロータ位置可変機構
26 ばね
27 分力発生機構
34 はすば歯車組
36 カム組
41 移動部材
42 凹部
43 凸部
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。下記の各実施形態は、本発明に係る回転電機を電動車両に適用した形態である。ただし、本発明に係る回転電機の適用対象は、電動車両に限定される訳ではない。
(第1の実施形態)
図1及び2を参照しながら、第1の実施形態を説明する。
図1において、符号1は電動車両を示している。本実施形態の電動車両1は、鞍乗型車両の一種である自動二輪車である。ただし、本発明に係る電動車両は、鞍乗型車両に限定されるものではない。矢印Frは、この電動車両1の進行方向、すなわち前方を示している。
電動車両1は、図示しない車体と、この車体に対して上下方向に揺動自在に支持されたリヤアーム2とを備えている。リヤアーム2の後部の揺動端部には、上記車体の幅方向(図1の上下方向)に延びる車軸4が、軸心3回りに回転自在に支持されている。車軸4には、後車輪である走行用駆動車輪5が連結されている。電動車両1は更に、走行駆動源として、少なくとも電動機として作動する回転電機7を備えている。回転電機7は、車軸4と遊星歯車式の減速機構6とを介して、駆動車輪5に連結されている。回転電機7は上記軸心3上に設置されている。ただし、回転電機7は走行用駆動車輪5と連結されている限り、軸心3から離れた位置に設けられていてもよい。
回転電機7は、基底部材としてのハウジング11と、ハウジング11の内部に設けられた回転軸12とロータ13とステータ14とを備えている。この電動車両1では、リヤアーム2の後端部分がハウジング11を形成している。なお、回転軸12の回転に関して、ハウジング11はいわば静止しているものと見なすことができるので、ハウジング11を静止側部材と言うこともできる。回転軸12は、ハウジング11に対して、上記軸心3回りに回転自在かつ軸方向に移動不能に支持されている。ロータ13は、回転軸12と同心状に連結され、回転軸12の回転に従って軸心3回りに回転する。ステータ14は、ロータ13と対向するようにハウジング11に固定されており、ロータ13とステータ14とは、回転軸12の軸方向(図1の上下方向)に対向している。
ハウジング11の内部には、更に、ロータ位置可変機構15が設けられている。ロータ位置可変機構15は、回転軸12とロータ13との間で伝達されるトルク(伝達トルク)Tの一部を駆動力としてロータ13を回転軸12の軸方向に移動させ、ステータ14に対するロータ13の位置を変更するものである。なお、以下では、ロータ13がステータ14から離反する方向を往方向Aと称し、ロータ13がステータ14に接近する方向を復方向Bと称することとする。詳細は後述するが、このロータ位置可変機構15は、ロータ13をステータ14に対して接近又は離反させるだけでなく、ステータ14に対するロータ13の位置を伝達トルクTの大きさに応じて変更する。
ロータ13は、全体形状が略円板状に形成されている。具体的には、ロータ13は、回転軸12が嵌め込まれたヨーク17と、ヨーク17に固定された永久磁石18とを備えている。ヨーク17は、回転軸12を挿通させる穴が形成された円筒形状のボス部19と、ボス部19に支持された略円板形状のヨーク本体20とを備えている。ヨーク17は、上記穴に挿通された回転軸12によって支持されている。ヨーク本体20は磁性材料で形成され、永久磁石18はヨーク本体20の一方の面(図1の下側の面)の外周部に支持されている。
ステータ14は、締結具22によってハウジング11に固定されたティース23と、ティース23に巻かれたコイル24とを備えている。ティース23は、ロータ13の永久磁石18に対し、回転軸12の軸方向に対向している。
ステータ14のコイル24に電流が流れると、永久磁石18とステータ14との間に、互いに引き合う方向の吸引磁力Fが発生する。その結果、ロータ13には、ステータ14に接近する方向の力、すなわち復方向Bの外力が加えられる。なお、実際には、ロータ13の往方向A及び復方向Bの移動に際して、ロータ13の自重もある程度の影響を及ぼすが、以下の説明ではロータ13の自重の影響は考慮しないこととする。
ロータ位置可変機構15は、ロータ13をステータ14から離反する方向に付勢するばね26と、ロータ13と回転軸12との間の伝達トルクTから、ロータ13を回転軸12の軸方向に移動させる分力を発生させる分力発生機構27とを備えている。ばね26の一端はハウジング11に取り付けられ、ばね26の他端はブロック50に接続されている。ブロック50は、軸受51等を介してロータ13のボス部19に連結されている。したがって、ブロック50は、ロータ13を軸心3回りに回転自在に支持すると共に、回転軸12の軸方向に関しては、ロータ13と一体になって移動する。ばね26の付勢力は、ブロック50を介してロータ13に作用する。ロータ13のボス部19における軸方向の両側には、ロータ13がステータ12に対して所定距離以上に離れることを阻止する第1ストッパ28と、ロータ13がステータ12に対して所定距離以下に接近することを阻止する第2ストッパ29とが、それぞれ配置されている。
ばね26は、ばね26の付勢力がロータ13とステータ14との間の吸引磁力Fよりも大きくなるように設定されている。したがって、伝達トルクTが所定値以下(T=0を含む)の場合には、ばね26の付勢力が上記吸引磁力Fよりも大きくなり、ロータ13はステータ14から離反した位置(図1における一点鎖線参照。以下、初期位置という)に位置づけられる。ばね26は、ロータ13の移動可能範囲内において、荷重と変位量とが正比例しないような特性、すなわち非線形特性を有している。ここでは、ばね26は、互いに自由長が異なる複数のばね部材32を備えている。ただし、ばね26の種類、形状、構成、材料、特性等は何ら限定されるものではなく、例えば、特性の異なる複数のばね部材を組み合わせることによってばね26を形成してもよい。材料の異なる複数のばね部材を組み合わせることによってばね26を形成することも可能である。
前述したように、分力発生機構27は、ロータ13と回転軸12との間の伝達トルクTから、ロータ13を軸方向に移動させる分力を発生させる機構である。また、分力発生機構27はいわゆる螺旋構造を有しており、伝達トルクTの分力によって、回転軸12とロータ13とを軸心3回りに螺旋状に相対移動させる。すなわち、分力発生機構27は、回転軸12とロータ13とが軸心3回りに螺旋状に相対移動可能となるようにする機械的な螺旋構造を備えている。
本実施形態では、分力発生機構27は、軸心3を中心とするはすば歯車組34によって構成されている。はすば歯車組34は、ヨーク17のボス部19と、ボス部19に嵌め込まれた回転軸12との間に設けられている。具体的には、はすば歯車組34のアウターは回転軸12の外周面に成形され、はすば歯車組34のインナーはボス部19の内周面に成形され、これらアウターとインナーとが互いに噛み合っている。このように、回転軸12とボス部19とが互いに噛み合うことにより、回転軸12とボス部19との間の伝達トルクTから分力が発生し、その分力によって回転軸12とボス部19とが螺旋状に相対移動する。なお、上記アウターと第1ストッパ28とは、一体成形されている。
本実施形態では、電動車両1が進行方向に走行する際に、回転軸12は右回りに回転する(図1の伝達トルクTの矢印参照)。そのため、伝達トルクTから所定方向の分力を発生させるために、はすば歯車組34として右ねじ形状のはすば歯車組が用いられている。すなわち本実施形態では、はすば歯車組34は、ロータ13から回転軸12に向かって伝達トルクTが伝達されるときには、ロータ13がステータ14に接近する方向の分力D(以下、正分力という)を発生させる。
はすば歯車組34のアウターとインナーとが互いに噛み合いながら回転すると、ロータ13は軸方向に移動する。ロータ13の移動方向(往方向A又は復方向B)は、往方向Aに作用するばね26の付勢力Cと、ロータ13とステータ14との間に作用する復方向Bの吸引磁力Fと、復方向Bに作用する正分力Dとの大きさによって決定される。
上記アウターとインナーとの摺動を伴いながらロータ13が往方向Aに移動すると、ロータ13の永久磁石18は、回転軸12の軸方向に沿ってステータ14のティース23から離反する。そして、ロータ13の永久磁石18とステータ14のティース23とを隔てるギャップ(空間)のギャップ寸法Eは、大きくなる。ロータ13が往方向Aに向かって更に移動すると、ロータ13のヨーク17のボス部19が第1ストッパ28に当接し、ロータ13の更なる移動は阻止される(図1の一点鎖線参照)。
一方、上記アウターとインナーとの摺動を伴いながらロータ13が復方向Bに移動すると、ロータ13の永久磁石18は、回転軸12の軸方向に沿ってステータ14のティース23に接近する。そして、上記ギャップ寸法Eは小さくなる。ロータ13が復方向Bに向かって更に移動すると、ロータ13のヨーク17のボス部19が第2ストッパ29に当接し、ロータ13の更なる移動は阻止される(図1の実線参照)。このとき、上記ギャップ寸法Eは、所定の最小値をとる。
次に、回転電機7の動作について説明する。まず、回転電機7が電動機として作動するときの動作について説明する。
回転電機7が電動機として作動する際には、ロータ13が回転し、ロータ13から回転軸12にトルクが伝達されることにより、回転軸12も回転する。そして、回転軸12のトルク(出力トルク)が減速機構6及び車軸4を介して駆動車輪5に伝達され、駆動車輪5が駆動される。その結果、電動車両1が走行する。
ここで、回転軸12と駆動車輪5との間の必要トルク(すなわち回転軸12の負荷)が小さいときには、ロータ13から回転軸12に伝達される伝達トルクTは小さくなる。すると、分力発生機構27によって生成される正分力Dも小さくなる。そのため、ばね26の付勢力Cは、正分力Dと吸引磁力Fとの合力よりも大きくなり、ロータ13は全体として往方向Aに向かう外力を受ける。その結果、ロータ13は往方向Aに移動し、ロータ13はステータ14から離反する。したがって、ギャップ寸法Eは大きくなる(図1の一点鎖線参照)。すると、ロータ13とステータ14との間に確立される界磁は弱くなる。そのため、回転軸12の出力トルク(詳しくは、ステータ14を流れる単位電流当りの出力トルク)が低い状態、すなわち低トルクの状態で、回転軸12を高速回転させることが可能となる。
一方、回転軸12に与えられる負荷が大きくなると、ロータ13から回転軸12に伝達される伝達トルクTは大きくなる。すると、分力発生機構27によって生成される正分力Dも大きくなる。そのため、正分力Dと吸引磁力Fとの合力がばね26の付勢力Cよりも大きくなり、ロータ13は全体として復方向Bに向かう外力を受ける。その結果、ロータ13は復方向Bに移動し、ロータ13はステータ14に接近する。したがって、ギャップ寸法Eは小さくなる(図1の実線参照)。すると、上記界磁が強くなるため、回転軸12の出力トルクは大きくなる。
したがって、回転電機7によれば、回転軸12の負荷に応じて、回転軸12の出力トルクを調整することが可能となる。すなわち、回転電機7が電動機として作動するときには、回転軸12の出力トルクが低トルクの状態では、この回転軸12を高速に回転させることができる一方、低速回転の状態では、回転軸12の出力トルクを高トルクにできるというトルク特性が得られる。
図2は、上記構成の回転電機7を電動機として駆動させた場合の実験結果を示している。この実験結果から、回転電機7によれば、界磁を変化させない従来の回転電機に比べて、各回転域において出力トルクが大きくなっていることが分かる。なお、回転電機7の出力は、回転数が1800〜2800rpmの間で最大となっている。
次に、回転電機7が発電機として作動するときの動作について説明する。
例えば、電動車両1が下り坂を前進するような場合には、車軸4から回転軸12に伝達トルク(入力トルク)が入力される。すると、回転電機7は発電機として回生制動作用を行い、電動車両1は制動される。この場合、分力発生機構27により、回転軸12からロータ13に伝達される伝達トルクTから、ロータ13を軸方向に移動させる分力(前述の正分力Dとは逆方向の分力であり、以下、これを逆分力という)が発生する。この逆分力は、ばね26の付勢力Cと同様、往方向Aに作用する外力である。そして、上記逆分力とばね26の付勢力Cとの合力が吸引磁力Fよりも大きくなれば、ロータ13は全体として往方向Aへの外力を受け、ロータ13はステータ14から離反する。すると、前記界磁が弱められ、回転軸12の負荷は小さくなる。このため、回転電機7の回生制動作用により電動車両1が急制動させられるということは防止され、円滑な走行が保たれる。
以上のように、回転電機7では、ロータ13をステータ14に接近もしくは離反させるロータ位置可変機構15を備えているので、ロータ13とステータ14との間のギャップ寸法Eを調整することによって、トルク特性を調整することができる。したがって、本回転電機7によれば、回転速度と出力トルクとの関係、もしくは回転速度と入力トルクとの関係に関して、所望の特性を得ることができる。
ロータ位置可変機構15は、伝達トルクTの一部を駆動力としてロータ13を移動させるものである。すなわち、回転電機7は、上記界磁の制御を、回転軸12での出力トルクもしくは入力トルクに直接的に関連する伝達トルクTに基づいて行うものである。したがって、回転電機7によれば、外形が大きくかつ構成が複雑な遠心ガバナを用いて界磁を制御していた従来技術に比べて、遠心ガバナが不要であるので、外形寸法を小形にすることができ、また、構成を簡単にすることができる。そのため、回転電機7を電動車両1等に適用することにより、電動車両1等の小形化や構成の簡素化が達成される。
また、回転電機7によれば、界磁の制御を伝達トルクTに基づいて行うので、別途の電磁石に電流を供給することにより界磁の制御を行う前記従来技術に比べて、電気的な損失を小さく抑制することができる。
また、電磁石を別途設ける上記従来技術では、ステータに供給される電流の値と、ロータを移動させるために電磁石に供給される電流の値とは互いに比例するため、回転電機の特性の調整幅は狭く制限される。しかし、回転電機7によれば、電動機としての作動時には、ステータ14に供給される電流の値にかかわりなく特性を調整することができ、その分、設計の自由度が向上する。
更に、ロータ位置可変機構15は、ロータ13とステータ14との間の距離を、伝達トルクTの大きさに応じて変化させるものである。そのため、ロータ13とステータ14との間に確立される界磁は、この伝達トルクTの大きさに応じて強く、もしくは弱くなるよう制御される。このような制御により、以下の効果を得ることができる。
すなわち、上記回転電機7では、前述したように、伝達トルクTが小さいときにはロータ13をステータ14から離反した位置に位置づけ、伝達トルクTが大きくなるほど、ロータ13をステータ14に接近させることができる。このため、電動機として駆動する際には、ロータ13から回転軸12への出力トルクが小さいときには、ロータ13はステータ14から離反して(図1の一点鎖線)、界磁は弱くなる。よって、回転軸12の出力トルクが低い低トルクの状態で、回転軸12を高速回転させることができる。例えば、この回転電機7を電動車両1に適用すれば、出力トルクの小さい低トルク状態での走行を、より高速化することができる。
一方、ロータ13から回転軸12への伝達トルクTが大きくなると、ロータ13はステータ14に接近し(図1の実線)、界磁は強くなる。よって、低速回転の状態で回転軸12の出力トルクを高トルクにすることができる。例えば、この回転電機7を電動車両1に適用すれば、この電動車両1の発進又は加速時に、出力トルクを高トルクにでき、発進又は加速を迅速化することができる。
このように、回転電機7の電動機としての駆動時には、低速のときには高トルクとなり、高速のときには低トルクとなるような好適な特性を得ることができる。したがって、回転電機7を低速高トルク域から高速低トルク域まで、広い領域で駆動させることができる。
一方、回転電機7を発電機として駆動する際には、回転電機7により回生制動を行うことができる。この回生制動時には、回転軸12への入力トルクである伝達トルクTから逆分力が発生し、ロータ13はこの逆分力を駆動力として往方向Aに移動する。ここで、逆分力が大きくなると、ロータ13はステータ14から離反するため、界磁は弱くなる。したがって、過制動や過充電が防止される。
前述したように、ロータ位置可変機構15は、ロータ13を移動させるよう伝達トルクTから分力を生じさせる分力発生機構27を備えている。このため、分力発生機構27により、伝達トルクTの大きさに応じた分力が、ロータに対して直接的に与えられる。よって、ロータを移動させるための外力をロータに対して間接的に作用させるような技術、例えば回転軸を吸引する電磁石を備えた前記従来技術と異なり、ロータ13を移動させる上で機械的又は電気的に大きな損失が生じることが防止される。
また、ロータ位置可変機構15は、ロータ13の移動方向にロータ13を付勢するばね26を備えている。このため、ロータ13とステータ14との接近もしくは離反の程度を、ばね26の特性を調整することによって自由に定めることができる。したがって、ロータ13の接近又は離反の程度を調整するために、複雑な装置を設ける必要はない。ばね26は構成が簡単な部材であるので、回転電機7の構成をより簡単にすることができる。
なお、図1において、ロータ13を往方向Aに付勢するばね26に加え、図1に二点鎖線で示すように、ロータ13を復方向Bに付勢する他のばね26’を設けるようにしてもよい。すなわち、付勢方向が反対の2つのばね26,26’を設けるようにしてもよい。ばね26及びばね26’の付勢力の大きさは、適宜に設定することができる。例えば、ばね26の付勢力をばね26’の付勢力よりも大きくすることによって、これら両ばね26,26’の付勢力の合力が往方向Aに作用するようにすると共に、この合力が吸引磁力Fよりも小さくなるようにしてもよい。
上記のように両ばね26,26’を設定した場合には、前述の説明における「ばね26の付勢力C」という記載を「ばね26の付勢力Cと他のばね26’の付勢力との合力」と読み替え、かつ、「ばね26のばね定数」を「各ばね26,26’のばね定数」と読み替えればよい。
このようにすれば、回転軸12のトルクが出力トルク及び入力トルクのいずれであっても、両ばね26,26’によってそれぞれ所望の界磁制御が実現でき、回転電機7の適用範囲が拡大される。
また、回転電機7では、ばね26は非線形特性を有するばねである。このため、所定の非線形特性を有するばね26を選定することにより、伝達トルクTの大きさに応じてロータ13のステータ14に対する接近もしくは離反位置を任意に定めることができ、所望のトルク特性を得ることができる。例えば、ロータ13とステータ14との間に生じる吸引磁力Fは、本来的にはロータ13とステータ14との間の距離に対して非線形な特性を有するが、ばね26の付勢力Cを非線形とすることにより、付勢力Cと吸引磁力Fとの合力の特性を擬似的に線形にすることもできる。
また、回転電機7では、ばね26は、互いに自由長の異なる複数のばね部材32を備えている。このため、例えば、複数のばね部材32の一部に線形特性を有するばね部材を用い、他部に特性の異なるばね部材を用いることにより、全体として非線形な特性を生じさせる等、所望の特性を持たせることができる。このことにより、線形なばね部材32は構成が簡単であるので、構成簡単なばね部材32を用いる分、回転電機7の構成をより簡単化することができる。
分力発生機構27は、回転軸12とロータ13とを軸心3回りに螺旋状に相対移動させる螺旋構造を有している。このため、螺旋構造という機械的に単純な構成により、回転軸12とロータ13との間の伝達トルクTから分力を発生させることができ、この分力をロータ13に対して直接的に加えることができる。よって、回転電機7の構成を簡単にできると共に、ロータ13を移動させる上で機械的又は電気的に大きな損失が生じることを防止することができる。
特に本実施形態では、分力発生機構27は、回転軸12とロータ13との間に設けられたはすば歯車組34で構成されている。はすば歯車組34は、小形であり、かつ構成が簡単なものである。したがって、回転電機7を小形化し、かつ、構成を簡単化することができる。
本実施形態の回転電機7は、ロータ13が略円板状のいわゆるフラット型の回転電機であり、ロータ13とステータ14とは、回転軸12の軸方向に対向している。そのため、ロータ13が回転軸12の軸方向に移動すると、ロータ13とステータ14とを隔てるギャップのギャップ寸法Eが変化する。
一方、後述する第4の実施形態(図4参照)で示すように、ロータ13とステータ14とが回転軸12の径方向に対向する形式の回転電機も知られている。この形式の回転電機では、ロータ13をその軸方向に移動させると、ロータ13とステータ14との間のギャップ寸法は変化しないが、ロータ13とステータ14との対向面積が変化する。本実施形態の回転電機7では、対向面積可変式の回転電機に比べると、上述したようにギャップ寸法Eが変化するので、ロータ13の単位移動距離当りのトルク特性の変化率はより大きくなる。そのため、上記対向面積可変式の回転電機よりも、ロータ13の必要移動距離を短くすることができる。よって、回転電機7をより小形にでき、例えば、この回転電機7を電動車両1に適用すれば、この電動車両1のより一層の小形化が達成される。
なお、以上の実施形態1(後述の各実施形態でも同様である)については、種々の変形例が可能である。例えば、ばね26の特性は線形であってもよい。また、このばね26の各ばね部材32は、互いに同じ形状のものであってもよく、同じ大きさのものであってもよく、同じ特性を有するものであってもよい。また、分力発生機構27ははすば歯車組34以外の螺旋構造、例えばねじや、多数のボールを介在させたボールねじ等であってもよい。また、ロータ13側にティース23とコイル24とを配置し、ステータ14側に永久磁石18を配置してもよい。
次に、第2〜第5の実施形態を説明する。これら各実施形態は、前記第1の実施形態と構成及び作用効果に関して、多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、主として異なる点について説明する。なお、これら各実施形態における各部分の構成を、本発明の課題や作用効果に照らして種々組み合わせることも可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態においてばね26の設定を変更し、ばね26の付勢力Cが吸引磁力Fよりも小さくなるようにしたものである。
本実施形態では、回転電機7を電動機として駆動する際には、伝達トルクTの大きさにかかわらず、ロータ13は第2ストッパ29に当接するまで、吸引磁力Fによって復方向Bに移動させられる。その結果、ロータ13は、常にステータ14に接近した位置に位置づけられる(図1の実線参照)。
回転電機7が発電機として作動するときには、回転軸12からロータ13に伝達される伝達トルクTによって逆分力が生じ、この逆分力は往方向Aに向かって作用する。この際、回転軸12に対する入力トルクが小さいと、上記逆分力は小さくなる。そして、この逆分力とばね26の付勢力Cとの合力が吸引磁力Fよりも小さいときには、ロータ13の位置は、ステータ14に接近した位置に保たれる(図1の実線参照)。このため、ギャップ寸法Eは小さいままであり、上記界磁は強くなる。
一方、回転軸12に対する入力トルクが大きいと、回転軸12からロータ13に伝達される伝達トルクTが大きくなり、上記逆分力は大きくなる。上記逆分力とばね26の付勢力Cとの合力が吸引磁力Fよりも十分に大きければ、上記合力によって、ロータ13は第1ストッパ28に当接するまで往方向Aに移動し、ロータ13は常にステータ14から離反する位置に位置づけられる(図1の一点鎖線参照)。このため、ギャップ寸法Eが大きくなって、上記界磁は弱くなる。
ここで、上記逆分力を生じさせる分力発生機構27の構成を適宜に設定することとすれば、上記逆分力とばね26の付勢力Cと吸引磁力Fとを互いに釣り合わせることができる。例えば、はすば歯車組34のねじれ角や、ばね26のばね定数をそれぞれ所望値に設定することにより、上記逆分力と付勢力Cと吸引磁力Fとを釣り合わせることができる。そして、上記逆分力と付勢力Cと吸引磁力Fとを釣り合わせることにより、ロータ13を第1ストッパ28と第2ストッパ29との間における所望位置に位置づけることが可能となり、ロータ13を所望位置で回転させることができる。したがって、回転軸12の回転速度にかかわらず、回転電機7による発電電圧をほぼ一定にさせる等、回転電機7の特性を自由に設定することが可能となる。
よって、回転電機7を発電機として駆動させ、例えばその発電電圧を2次電池に充電する場合において、昇圧回路や降圧回路などの発電回路を簡略化することができる。また、回転電機7の特性を2次電池の充電に適した所望の特性にすることができる。
(第3の実施形態)
図3を参照しながら、第3の実施形態を説明する。本実施形態は、ばね26,26’を備えた前記第1の実施形態の変形例において、ロータ13を往方向Aに付勢するばね26を削除し、ロータ13を復方向Bに付勢するばね26’のみを設けたものである。
本実施形態によれば、回転電機7が電動機として作動するときには、ロータ13はばね26’の付勢力C’と吸引磁力Fとを受ける。そして、ロータ13は、伝達トルクTの大きさにかかわらず、第2ストッパ29に当接するまで復方向Bに移動する。その結果、ロータ13は、常にステータ14に接近した位置に位置づけられる(図3の実線参照)。
一方、回転電機7が発電機として作動するときには、回転軸12からロータ13に伝達される伝達トルク(この伝達トルクは回転軸12の入力トルクに等しい)Tから、往方向Aに作用する逆分力が発生する。回転軸12の入力トルクTが小さい場合には、上記逆分力は、ばね26’の付勢力C’と吸引磁力Fとの合力よりも小さくなる。そのときには、ロータ13は復方向Bに移動し、ステータ14に接近した位置に位置づけられる(図7の実線参照)。その結果、ギャップ寸法Eが小さくなり、ロータ13とステータ14との間の界磁は強くなる。
これに対し、回転軸12の入力トルクTが大きいと、上記逆分力が付勢力C’と吸引磁力Fとの合力よりも大きくなり、ロータ13は第1ストッパ28に当接するまで往方向Aに移動する。その結果、ロータ13はステータ14から離反した位置に位置づけられる(図7の一点鎖線参照)。このため、ギャップ寸法Eが大きくなって、上記界磁は弱くなる。
上記の場合、上記逆分力を生じさせるはすば歯車組34のねじれ角や、ばね26’のばね定数等をそれぞれ所望値に設定すると、上記逆分力とばね26’による付勢力Cと吸引磁力Fとを互いに釣り合わせることができる。そして、それらの力を釣り合わせることにより、ロータ13を第1ストッパ28と第2ストッパ29との間における所望位置に位置づけることが可能となる。つまり、回転軸12の回転速度にかかわらず回転電機7による発電電圧をほぼ一定にさせることができるなど、回転電機7の特性を自由に設定することができる。したがって、例えば回転電機7を発電機として駆動し、その発電電圧を2次電池に充電する場合において、昇圧回路や降圧回路などの発電回路を簡略化することができ、また、回転電機7の発電機としての特性を2次電池の充電に適した所望の特性にすることができる。
(第4の実施形態)
図4を参照しながら、第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、ロータ13が略円筒形状に形成された回転電機7である。
本実施形態では、ロータ13の永久磁石18とステータ14のティース23とは、回転軸12の径方向(図4の左右方向)に対向している。本実施形態では、ロータ13をその軸方向に移動させると、ロータ13はステータ14に対し接近もしくは離反し、これらロータ13とステータ14との互いの対向面積が変化する。そして、この対向面積の変化によって、界磁の強弱が変化する。
なお、上述の説明から明らかなように、本明細書において「ロータ13のステータ14に対する接近又は離反」とは、ロータ13がステータ14に対して全体的に接近又は離反することを意味するのであり、実施形態1〜3のように互いのギャップ寸法が変化するように移動する意味に限定される訳ではない。したがって、互いの対向面積が変化するように移動することも、ここでいう接近又は離反に含まれる。
回転電機7が電動機として作動する際には、ロータ13から回転軸12に伝達トルクTが伝達される。回転軸12の負荷が小さいときには、これに応じて、ロータ13から回転軸12に伝えられる伝達トルクTも小さくなる。その結果、分力発生機構27により生成される分力Dは小さくなる。分力Dが小さいと、ばね26の付勢力Cが相対的に大きくなり、ロータ13はステータ14から離反して(図4の一点鎖線参照)、上記対向面積は小さくなる。したがって、ロータ13とステータ14との間の界磁は弱くなる。
一方、回転軸12の負荷が大きいと、これに伴い、上記伝達トルクTは大きくなる。その結果、上記分力Dも大きくなる。上記分力が大きくなると、ロータ13は付勢力Cに対抗してステータ14に接近し(図4の実線参照)、上記対向面積が大きくなる。したがって、上記界磁は強くなる。
以上より、本実施形態においても、小形かつ簡単な構成によって好適なトルク特性、すなわち、低速のときには高トルクとなり、高速のときには低トルクとなるような特性を得ることができる。
(第5の実施形態)
図5〜図7を参照しながら、第5の実施形態を説明する。第5の実施形態は、第1の実施形態において分力発生機構27に変更を加えたものである。
ところで、第1の実施形態におけるロータ位置可変機構15は、分力発生機構27によって、回転電機7の内部で伝達されるトルクや動力から分力を発生させ、その分力によってロータ13を移動させるものである。そこで、ロータ13を移動させる機能に着目して、ロータ位置可変機構15を「移動部材」と言い換えることができる。
即ち、回転電機7は、回転軸12とロータ13との間でトルクや動力伝達が可能で、かつ、これら回転軸12とロータ13とを軸心3回りに相対回転可能とし、これら回転軸12とロータ13との相対回転によりロータ13を回転軸12に対して軸方向に相対移動させる移動部材41を備えている。第1の実施形態では、移動部材41ははすば歯車組34により構成されていた。ただし、移動部材41は、はすば歯車組34等の螺旋構造に限定されるものではない。
このような移動部材41によれば、回転軸12とロータ13とを単に螺旋状に相対回転させるだけの簡単な動作により、ロータ13とステータ14との間のギャップ寸法Eを変化させたり、ロータ13とステータ14との対向面積を変化させること(第4の実施形態参照)ができ、回転電機7の特性を変化させることができる。即ち、移動部材41を用いることにより、簡単な構成で回転電機7の特性を変化させることができる。
移動部材41は、回転軸12とロータ13とが係合する係合構造によって構成されており、その係合部分は回転軸12の軸心3回りに螺旋状に延びている。回転軸12とロータ13との間で伝達トルクTの分力が発生すると、その分力は上記係合部分を通じて、回転軸12及びロータ13のいずれか一方から他方に加えられる。係合部分は螺旋状に延びているので、上記分力を受けたロータ13は、係合部分の長手方向に沿って移動する。すなわち、ロータ13は回転軸12に対して螺旋状に移動することになる。
以下では、移動部材41の他の具体例として、第1の具体例(図4参照)と第2の具体例(図5及び6)とを説明する。
図5は、移動部材41の第1の具体例を示している。
この具体例では、移動部材41は、螺旋構造のカム組36で構成されている。このカム組36は、回転軸12とロータ13との間に設けられ、伝達トルクTの一部を駆動力として、これら回転軸12とロータ13とを軸心3回りに螺旋状に相対移動させる。カム組36は、回転軸12及びロータ13のうちいずれか一方に形成された螺旋形状のカム孔37と、他方に形成されたカム突起38とを備えている。カム突起38はカム孔37に嵌入され、カム孔37にカム係合している。図5に示す例では、カム突起38は回転軸12に設けられ、カム孔37はロータ13に設けられている。
カム組36は小形かつ構成の簡単な機構である。そのため、上記構成によれば、移動部材41を小形かつ簡単な構成で実現することができる。したがって、回転電機7を小形かつ簡単な構成にすることができる。
このように、移動部材41の係合構造として、いわゆる凹凸状の係合構造を好適に利用することができる。すなわち、移動部材41は、回転軸12及びロータ13のうちいずれか一方に形成されて螺旋状に延びる凹部42と、他方に形成されて凹部42に対して係合する凸部43とを備えていてもよい。前述の実施形態では、はすば歯車組34における螺旋状の歯底部や、カム組36における螺旋状のカム孔37が凹部42に相当し、はすば歯車組34における螺旋状の歯先部や、カム組36におけるカム突起38が凸部43に相当する。ただし、凹部42及び凸部43の具体的構成は前記実施形態のものに限定されず、例えば、回転軸12を貫通するねじれ形状の長孔を上記凹部42とし、ロータ13に両端支持され上記長孔に嵌入されるピンを上記凸部43としてもよい。
図6及び図7は、移動部材41の第2の具体例を示している。
第2の具体例では、回転軸12の外周面に、その軸心3回りに螺旋状に延びる凸部43が形成され、ロータ13の内周面に、凸部43と係合する凹部42が形成されている。移動部材41は、これら凹部42と凸部43とによって構成されている。なお、第2の具体例では、凹部42は螺旋状に延びておらず、凹部42と凸部43とは、凹部42の内面の2つの点が凸部43の長手方向の一部分を挟むように係合している。回転軸12とロータ13とが軸心3回りで相対回転するとき、凹部42の内面の上記2つの点のうち、少なくともいずれか一方の点に凸部43の外面が係合し、ロータ13は凸部43の長手方向に移動する。凸部43は螺旋状に延びているので、ロータ13は回転軸12に対して螺旋状に移動する。
上記第1及び第2の各具体例によれば、回転軸12とロータ13との相対回転に伴う凹部42と凸部43との係合により、ロータ13とステータ14との間のギャップ寸法Eを変化させたり、それらの対向面積を変化させることができる。このように、凹部42と凸部43との係合により、回転電機7の特性を変化させることができる。ここで、凹部42と凸部43とからなる係合構造は、比較的単純な構造である。そのため、簡単な構成により、回転電機7の特性を変化させることが可能となる。
上記のように、互いに係合する凹部42と凸部43とのいずれか一方もしくは双方を螺旋状にすることにより、回転軸12とロータ13との間におけるトルクの伝達と、回転軸12とロータ13との螺旋状の相対回転とを、同時に実現することができる。そのため、回転軸12に対しロータ13を軸方向に円滑に移動させることができる。
なお、はすば歯車組34のように、移動部材41における凹部42と凸部43とが共に螺旋状である場合には、これらのうちいずれか一方だけが螺旋状である場合に比べて、より大きなトルクを伝達することができる。したがって、ロータ13を軸方向により円滑かつ確実に移動させることができる。
以上のように、本発明は、回転電機及びこの回転電機を備えた電動車両について有用である。
永久磁石18の磁力により、永久磁石18とステータ14との間に、互いに引き合う方向の吸引磁力Fが発生する。その結果、ロータ13には、ステータ14に接近する方向の力、すなわち復方向Bの外力が加えられる。なお、実際には、ロータ13の往方向A及び復方向Bの移動に際して、ロータ13の自重もある程度の影響を及ぼすが、以下の説明ではロータ13の自重の影響は考慮しないこととする。

Claims (22)

  1. 基底部材と、
    前記基底部材に固定されたステータと、
    前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、
    前記回転軸と前記ロータとの間の伝達トルクの大きさに応じ、前記回転軸の軸方向に沿って前記ロータを前記ステータに対して接近又は離反させるロータ位置可変機構と、
    を備えた回転電機。
  2. 前記ロータ位置可変機構は、前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクから、前記ロータを前記回転軸の軸方向に移動させる分力を発生させる分力発生機構を備えている請求項1記載の回転電機。
  3. 基底部材と、
    前記基底部材に固定されたステータと、
    前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、
    前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクの一部を駆動力として、前記ロータを前記ステータに対して接近又は離反させるロータ位置可変機構と、
    を備えた回転電機。
  4. 前記ロータ位置可変機構は、前記ロータから前記回転軸に伝達される伝達トルクが増加すると、前記ロータを前記ステータに接近させる請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  5. 前記ロータ位置可変機構は、前記ロータから前記回転軸に伝達される伝達トルクが減少すると、前記ロータを前記ステータから離反させる請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  6. 前記ロータ位置可変機構は、前記回転軸から前記ロータに伝達される伝達トルクが増加すると、前記ロータを前記ステータから離反させる請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  7. 前記ロータ位置可変機構は、前記ロータを前記ステータに接近又は離反する方向に付勢するばねを備えている請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  8. 前記ばねは、前記ロータを前記ステータに対して接近する方向に付勢する第1のばね部材と、前記ロータを前記ステータから離反する方向に付勢する第2のばね部材と、を備えている請求項7記載の回転電機。
  9. 前記ばねは、非線形特性を有する請求項7記載の回転電機。
  10. 前記ばねは、特性の異なる複数のばね部材が互いに接続されてなる請求項7記載の回転電機。
  11. 前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとが前記回転軸の軸心回りに螺旋状に相対移動可能となるようにする螺旋構造を備えている請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  12. 前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとを係合させ、少なくとも一部が前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びる係合構造を備えている請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  13. 前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとの間に設けられたはすば歯車組を備えている請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  14. 前記分力発生機構は、前記回転軸と前記ロータとの間に設けられたカム組を備えている請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  15. 前記ロータの前記ステータに対する接近又は離反により、前記ロータと前記ステータとを隔てるギャップの寸法が変化する請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  16. 前記ロータと前記ステータとは、前記回転軸の軸方向と平行な方向に対向している請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機。
  17. 基底部材と、
    前記基底部材に固定されたステータと、
    前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、
    前記回転軸と前記ロータとを前記回転軸の軸心回りで相対回転可能とし、前記回転軸と前記ロータとの相対回転により前記ロータを前記回転軸に対して軸方向に相対移動させる移動部材と、
    を備えた回転電機。
  18. 基底部材と、
    前記基底部材に固定されたステータと、
    前記基底部材に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に連結されて前記ステータに対向し、前記回転軸との間でトルクを伝達し合うロータと、
    前記回転軸と前記ロータとの間で伝達される伝達トルクの一部を駆動力として、前記ロータを前記回転軸に対して軸方向に相対移動させる移動部材と、
    を備えた回転電機。
  19. 前記移動部材は、前記回転軸と前記ロータとを係合させ、少なくとも一部が前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びる係合構造を備えている請求項17又は18に記載の回転電機。
  20. 前記移動部材は、前記回転軸及び前記ロータのうちのいずれか一方に形成された凸部と、他方に形成されて前記凸部に係合する凹部と、を備えている請求項17又は18に記載の回転電機。
  21. 前記凸部及び前記凹部の少なくとも一方は、前記回転軸の軸心回りに螺旋状に延びている請求項20記載の回転電機。
  22. 走行用駆動源として請求項1〜3、17、及び18のいずれか一つに記載の回転電機を備えた電動車両。
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